禁忌の方舟(作者 J九郎
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#スペースシップワールド  #猟書家  #猟書家の侵攻  #葬列の長サイファー 


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●デブリ宙域
 遙かな昔――まだ銀河帝国と抵抗勢力の戦闘が宇宙中で行われていた時代の戦場跡には、未だに当時破壊された宇宙船や戦闘兵器の残骸が、そのままの姿で漂っている。それらはスペースシップにとっては安全な航海を阻害する危険なスペースデブリでしかなく、特にそういった残骸の多い宙域はデブリ地帯として、通常の航路からは外されていた。
 従って、そのような宙域に好んで侵入するのは、デブリを回収して再利用するサルベージ船くらいのものだ。だが今その宙域に、サルベージ船とは明らかに異なる巨大な船影があった。
 その巨大な方形をした純白の船『方舟』の艦橋では今、船色と同じ純白の銀河帝国軍服を纏った男が、優雅にワイングラスを傾けていた。
「戦力の増強のため、骸の回収に赴いてみたが、思わぬ収穫があったものだ」
 満足げに呟く男の視線の先には、格納庫に続々と運び込まれる宇宙船の残骸の姿があった。
「既に失われていたと思っていた銀河帝国の遺物『サイコゴースト』。これを骸の軍勢と合わせて実戦投入できれば、帝国継承軍の戦力は、より盤石なものとなるだろう」
 祝杯を上げるように高々とワイングラスを掲げた軍服の男は、そこでふとモニターの隅に目を凝らす。
「……どうやら、このデブリ地帯に目を付けたのは私だけはなかったようだ。見たところ民間のサルベージ船のようだが、この方舟を見られた以上生きて返すわけにはいかぬ」
 軍服の男は腰掛けていたキャプテンシートから立ち上がると、方舟を操る死者達に指令を発した。
「ドクトル・アメジスト嬢より借り受けた、ジュエル・ビースト軍団を出撃させよ! あのサルベージ船もまた、我が死者の葬列へと加えるのだ!!」

●猟書家『葬列の長サイファー』
「スペースシップワールドにおいて、猟書家『葬列の長サイファー』の行動が予知されました」
 エルシー・ナイン(微笑の破壊兵器・f04299)は、集まった猟兵達に張り付いたような笑顔のままそう告げた。
「サイファーは死者を自身の僕として蘇らせる力を持ったネクロマンサー。彼は今、帝国継承軍の戦力増強のため、様々な宙域の戦場で生命を落とした者達を丸ごとオブリビオン化させる大儀式を行おうとしています」
 その目的のために、自身の母艦である『方舟』で、宇宙船の残骸を回収して回っているらしい。
「ですが今回、その方舟の出現ポイントを予知することができました。そこでみなさんには、方舟に突入し猟書家を撃破してもらいたいのです」
 だがその前に、一つ問題がある。
「たまたま方舟が現れる宙域に、民間のサルベージ船『イアペトス』が居合わせてしまったんです。サイファーは口封じの為に『イアペトス』を破壊し乗員を皆殺しにしようとしています。可能であれば、彼らの救出もお願いします」
 サイファーは『イアペトス』を沈めるために、ジュエル・ビーストという怪獣を出撃させている。ジュエル・ビーストはサイファーの意のままに動くため、もし猟兵が『イアペトス』を無視して方舟に突入しようとすれば、一部はそちらを阻止しようと動くだろう。
「ジュエル・ビーストは既に滅ぼされた猟書家の一人、ドクトル・アメジストが宇宙怪獣を改造して生み出した存在。小型船ほどの大きさがあり危険な相手です。決して油断はしないで下さい」
 そして方舟内部でサイファーと戦うに当たっても、大きな問題がある。
「サイファーは戦闘になると、宇宙船の残骸と共に回収した銀河帝国の兵器『サイコゴースト』を使用してきます。サイコゴーストは全長2メートルくらいの不定形のエネルギー生命体ですが、その最大の特徴はユーベルコードを無効化し吸収する能力を持っていること。彼らが守りに付いている限り、サイファー自身にダメージを与えることは困難でしょう」
 ですが、とエルシーは続ける。
「仕事柄古代兵器に詳しい『イアペトス』の乗員達なら、何か対策を知っているかもしれません。彼らの協力を仰ぐことができれば、必ずや突破口が切り開けるはずです。困難な任務ではありますが、みなさんならきっとサイファーを撃破できると、ワタシは信じています」
 エルシーは張り付いたような笑顔のままそう言うと、デブリ宙域への転送を開始したのだった。


J九郎
 こんにちは、J九郎です。
 猟書家との戦いはなかなか終わりませんね……。

 第1章では、ジュエル・ビーストの軍勢を撃破しつつ方舟を目指すことになります。襲われている『イアペトス』は無視しても構いませんが、無事助け出せれば第2章が有利になります。

 第2章では、猟書家『葬列の長サイファー』との決戦になります。『イアペトス』の乗員と協力することでプレイングボーナスが得られます。

 それでは、みなさんの素敵なプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『ジュエル・ビースト』

POW ●ジュエル・レギオン
【同じ統率宝珠制御下のジュエル・ビースト】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[同じ統率宝珠制御下のジュエル・ビースト]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD ●ジュエル・イノベーション
全身を【すでに侵食したクリスタリアンの宝石】で覆い、自身の【統率宝珠を持つ者のサイキックエナジー】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ ●ジュエル・ジャマー
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【すでに浸食したクリスタリアンの宝石】から【精神や機械機器に異常を与えるサイキック波】を放つ。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


雛菊・璃奈
『目覚めよ、厄災の神…魔剣の媛が汝を解き放つ…』
『解放、ディザスター・ゼロ…!』
(空間を割り、呪力を撒き散らし呪装機神を召喚)

ゼロ、目標はあの怪獣軍団…。
全て殲滅するよ…!

【真力解放】でゼロの力を解放…!
イアペトスに防御結界【結界術、オーラ防御】を張り、更に呪力の結界【呪詛、結界術】で敵を分断…。
呪力弾【呪殺弾、呪詛、誘導弾】による【乱れ撃ち】と強化された黒桜の呪力解放【呪詛、衝撃波、なぎ払い、早業】で呪力を放ち、敵軍団をまとめて呪力で侵食・弱体化させつつ攻撃…。

後は出力全開で、一体ずつ強化したバルムンクでビースト達を斬り裂き、両断しながら方舟へ接近し、突入の為に一太刀叩き込むよ…。


●降臨せしは厄災の神
「せ、船長! 見たこともない宇宙怪獣の群れがこの船に迫ってきます!」
「至急後退! なんとかしてやり過ごせ!!」
「だめです、間に合いません!!」
 サルベージ船『イアペトス』の操舵室は、大混乱に見舞われていた。突然のジュエル・ビースト軍団の襲撃に、自衛程度の兵装しか持っていない『イアペトス』には、対処の手段がない。
 誰もが死を覚悟したその瞬間。
『目覚めよ、厄災の神……魔剣の媛が汝を解き放つ……』
 澄み渡った女性の声が、どこからともなく響き渡った。次の瞬間、『イアペトス』の前方の宙域に次元を裂くが如く亀裂が走り、その裂け目から宇宙空間よりもさらに暗く禍々しい気が溢れ出す。
『解放、ディザスター・ゼロ……!』
 亀裂を中心にした空間が、ガラスが割れるように粉々に砕け散った。そしてその砕けた空間の中から、一体の巨人が姿を現す。それこそは、サイキック・キャバリア『呪装機神ディザスター・ゼロ』。そしてそれに乗り込むは、誰よりも早くこのデブリ宙域に駆けつけた猟兵、雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)だった。
「ゼロ、目標はあの怪獣軍団……。全て殲滅するよ……!」
 『イアペトス』の前に立ちはだかるように出現したディザスター・ゼロは、先程空間の裂け目から漏れ出していたのと同じ呪力を全身から解き放っていく。
「我と共に戦い、歩みしものに真の力を……。真力解放……!」
 ディザスター・ゼロのリミッターを解除し真の力を解き放った璃奈は、ゼロを迫るジュエル・ビーストに相対させたまま、背後の『イアペトス』へとゼロの右の掌を向ける。
「防御結界……発動」
 その掌から放たれたオーラが結界となって『イアペトス』の船体を覆ったのを確認した璃奈は、今度は左の掌をジュエル・ビースト軍団へと向けた。そして、呪詛の力を一気に解き放つ。放たれた呪力は網のように広がり、ジュエル・ビースト達を分断していった。
「まだまだ……終わらないよ……」
 さらに、連携を阻害され動きの鈍ったジュエル・ビースト目掛け、ディザスター・ゼロが連続で呪力弾を撃ち出していく。当然ジュエル・ビースト達は回避行動に入るが、その間に璃奈はゼロに薙刀状の呪槍『黒桜』を構えさせていた。そして薙ぎ払うように黒桜を振るえば、放たれた呪詛を乗せた衝撃波が、ジュエル・ビースト軍団目掛けて迫っていく。
 あるいは呪力弾を、あるいは衝撃波を浴びたジュエル・ビースト達は、たちまち呪力に侵食され、その動きを鈍らせていった。
「今が……好機……!!」
 ジュエル・ビースト達の連携が崩れた隙を突き、璃奈はディザスター・ゼロに今度は『魔剣バルムンク』を装備させる。同時に出力を全開にし、呪力を噴き出しながらまっすぐに方舟目掛けて突撃していった。進路上に存在していたジュエル・ビースト達が妨害すべく立ちはだかるが、
「誰にも……ゼロは止められないよ……!」
 ディザスター・ゼロが魔剣バルムンクを一閃。自身の10倍はあるジュエル・ビーストの巨体を一体また一体と一刀両断にしていく。
 遂には方舟に肉迫すると、全ての呪力を魔剣バルムンクへと集中させ、全力で剣を方舟へと振り下ろした。傷一つなかった方舟の純白の船体に一文字に巨大な切れ目が刻まれていく。
「みんな……一足先に突入してるよ……」
 璃奈は続く猟兵達にそう声をかけると、その切れ目から方舟へと突入していったのだった。
成功 🔵🔵🔴

黒木・摩那
オブリビオンに襲われているとあっては見捨てていくわけにはいきませんね。
狙われているというイアペトスに向かうジュエル・ビースト達を迎え撃ちます。

宇宙空間の移動はボード『アキレウス』で向かいます。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
【敵を盾にする】しつつ、ジュエル・ビーストの群れに向かって接近。ヨーヨーをビーストに絡めて、自ら乗り移ります。
さらに乗り移ったビーストを土台にしてUC【獅子剛力】を発動。
他のビーストをヨーヨーで捕らえては、それを大回転でぶつけていくことでビースト達を倒していきます。


●宇宙を駆ける大ヨーヨー
「オブリビオンに襲われているとあっては見捨てていくわけにはいきませんね」
 黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)はマジカルボード『アキレウス』に乗って、光の尾を引きながら滑るように宇宙空間を駆け抜ける。目指すはサルベージ船『イアペトス』だ。
 その『イアペトス』には、別の方位から巨大な宇宙怪獣ジュエル・ビーストの群れが迫っていた。
「さあ、ジュエル・ビーストはここで迎え撃ちますよ!」
 宇宙空間を滑るようにジュエル・ビーストと『イアペトス』の間に割って入った摩那は、超可変ヨーヨー『エクリプス』を構える。シュシュッとウォーミングアップするかのようにエクリプスを振り回すと、アキレウスで宇宙空間を疾走し、今度は高速でジュエル・ビースト軍団へと迫っていった。
「ギュガアアアッ!」
 2体のジュエル・ビーストが、奇怪な吠え声を上げながら摩那へと襲いかかる。
 だが、摩那はエクリプスを片方のジュエル・ビースト目掛けて投じ、背中の紫水晶の突起に絡みつけると糸を巻き取るようにしてその背中へと飛び乗った。摩那を追っていたもう一体のジュエル・ビーストが勢いを殺しきれず、摩那が飛び乗ったジュエル・ビーストへと激突する。
「うわっ!!」
 吹き飛ばされないように大小様々な突起のあるジュエル・ビーストの背中にしがみついた摩那は、なんとか姿勢を安定させると、先程激突してきたもう一体のジュエル・ビースト目掛けてエクリプスを投じた。そのジュエル・ビーストの頭部にある突起へと、糸が絡みついていく。
「接地、反転。アンカー作動……力場解放!」
 ここぞとばかりに、摩那は靴に取り付けた宝石型の呪力型加速エンジン『ジュピター』を全力でフル回転させた。発生した強力な力場が摩那を包み込み、その超パワーを持って摩那がエクリプスを振り回す。するとあろうことか、小型船ほどの大きさのあるジュエル・ビーストの巨体が、エクリプスに引っ張られて動き出す。
「まだまだですっ!」
 摩那は足場代わりにしたジュエル・ビーストの背中で踏ん張りながらさらに力を込めた。すると、エクリプスに絡まれたジュエル・ビーストそのものがヨーヨーになったかのように、摩那を中心に大回転を始める。
「このまま一気にいきますよ!」
 振り回したジュエル・ビーストの巨体そのものを武器にするように、摩那は接近してくる他のジュエル・ビーストへとぶつけていく。自身と同程度の巨体に回転の勢いも加わった激突を食らったジュエル・ビースト達が、そのあまりの衝撃に次々吹き飛んでいった。
 あたかもジュエル・ビーストを巨大なヨーヨーに変えたかの如く。摩那はジュエル・ビースト達をなぎ倒す巨大な竜巻と化し、デブリ地帯を駆け抜けていったのだった。
大成功 🔵🔵🔵

カグヤ・モンデンキント
アドリブ可、連携推奨

群れて強くなる類の怪獣でしょうか。
それならば、分断して各個撃破しましょう。

Vitra labirintoを使いますわね

果たして獣たちは迷路の中でも音速を超える飛翔能力を生かして、集まりたい場所に集まれるでしょうか。

摂氏30度から40度の、ある程度の大きさの物体を壁に押し当てれば隠し通路は現れますわ。
ええ、人間が手のひらを押し当てれば十分です。
各個撃破、お願いしますわね。


シホ・エーデルワイス(サポート)
助太刀します!


人柄

普段は物静かで儚げな雰囲気ですが
戦闘時は仲間が活躍しやすい様
積極的に支援します


心情

仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています


基本行動

味方や救助対象が危険に晒されたら身の危険を顧みず庇い
疲労を気にせず治療します

一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませたくないと思っており
UCや技能を駆使して生き残ろうとします

またUC【贖罪】により楽には死ねません

ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います


戦闘

味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用


戦後
オブリビオンに憎悪等は感じず
悪逆非道な敵でも倒したら
命を頂いた事に弔いの祈りを捧げます


●宇宙に広がる大迷宮
 猟兵達がそれぞれにジュエル・ビーストと死闘を繰り広げる中、戦闘宙域を大きく迂回してサルベージ船『イアペトス』へと迫るジュエル・ビーストの一隊があった。
 だが、そんなジュエル・ビースト達から『イアペトス』を守るように、大きく翼を広げて立ちはだかる影が一つ。
「『イアペトス』のみなさん、助太刀します!」
 他の猟兵達がそれぞれに打って出る中、一人『イアペトス』の守りに残っていたシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)が、手にした二丁の聖銃――『ピア(Pea)_甲WS』と『トリップ(Tulip)_甲WS』の銃口を迫り来るジュエル・ビースト達に向けた。
「ギュガアアアッ!」
 そんなシホに対し、ジュエル・ビースト達は銃弾の的にならぬよう超高速移動を繰り返しながら全身のクリスタルを共鳴させ、サイキックの波動を放つ。それは人の精神を浸食し、更には機械機器にも歪みをもたらす危険な波動だ。
「私の手が届く限り、誰も悲しませたりしません!」
 だがシホは、そのサイキック波を敢えてその身で受け止めた。避けることもできたが、そうすれば危害は『イアペトス』へと及んでしまう。それだけは絶対に避けなければならない。心をかき乱し苛むような痛みに懸命に堪えながら、シホは聖銃から弾丸を撃ち出し、ジュエル・ビースト達を牽制する。
 そんなシホとジュエル・ビーストの戦いの様子を、カグヤ・モンデンキント(天体娘・f31348)は冷静に観察していた。
「あれは……群れて強くなる類の怪獣でしょうか」
 常に連携して猟兵と戦っているジュエル・ビーストの動きから、カグヤはそう推測する。
「それならば、分断して各個撃破しましょう」
 ジュエル・ビーストへの対抗手段を素早く導き出すと、カグヤはユーベルコードの発動に必要な言葉を紡ぎ出していった。
「Malbona Kodo : ducent dudek ses. Vitra labirinto.」
 それは、巨大な迷宮を生み出すカグヤの能力。宇宙空間にショーケースの如く無数の壁が出現し、それらは瞬く内にそれぞれにつながり複雑な迷宮を形作っていく。そしてその迷宮はたちまちデブリ空域を縦横に広がり、ジュエル・ビースト達をも取り込んでいった。
『む?』
 その状況に一番困惑したのは、方舟の内部で統率宝珠を用いてジュエル・ビースト達を操っていた葬列の長サイファーかも知れない。スペースシップに匹敵するほどの大きさに展開した迷宮内の様子は、方舟からは視認することもレーダーの類いで探知することもできない。ジュエル・ビーストのコントロールは可能だが、どう動かしていいものか、判断が付かない。
『この状況では、ジュエル・ビーストを自由に動き回らせた方が得策か……』
 サイファーはジュエル・ビースト達に猟兵の殲滅だけを命じ、自由に行動させることにした。
 だが、それはカグヤの思惑通り。解き放たれたジュエル・ビーストは自身の内に取り込んだクリスタリアンの宝石の力で、高速で飛び回りつつ迷宮の壁に体当たりを決行した。ジュエル・ビースト達に迷宮を解くという概念はない。壁があれば破壊するのみだ。しかし強固なその壁はジュエル・ビーストの巨体による突進をもってしても、傷一つ付けることはできない。
「果たして獣たちは迷路の中でも音速を超える飛翔能力を生かして、集まりたい場所に集まれるでしょうか」
 静かにそう微笑むと、カグヤはシホへと近づいていく。
「あの迷宮ですけど、摂氏30度から40度の、ある程度の大きさの物体を壁に押し当てれば隠し通路は現れますわ。ええ、人間が手のひらを押し当てれば十分です」
 その言葉の意味を、シホは即座に理解した。
「それはつまり、私達なら、自由に迷宮の中を移動できるということですか?」
 シホの問いに、カグヤは満足そうに頷く。
「はい。私は迷宮の維持のために動けませんので、各個撃破、お願いしますわね」
「承知しました。迷宮内のジュエル・ビースト退治は任せて下さい」
 シホは二丁の聖銃を構え直すと、純白の翼を大きくはためかせ、迷宮へと突入していった。
「あなたのために、一曲捧げましょう」
 そして、迷宮内で思うように身動きできずにいるジュエル・ビースト目掛け銃弾を嵐の如く連射する。まるで楽器を奏でる様に放たれる銃弾の前に、ジュエル・ビーストは為す術もなく全身の水晶を撃ち抜かれていった。
 そんなシホを、いつの間にか彼女の背後に出現していたお子様幽霊合奏団のメイ、マイ、タクロウが元気いっぱい応援する。
『シホ がんばれー!』
『まけるなー!』
『ぷっぷー!』
 金管楽器や打楽器のフリーダムな演奏と応援が、シホと聖銃にますますの力を与えた。
「純粋な想いの籠った演奏……なんて温かい……ありがとう」
 幽霊合奏団の応援に応えるように絶え間なき連続射撃で一体のジュエル・ビーストを撃破したシホは、そっと祈りを捧げると迷宮のさらに深部へと進んでいった。
 その目的はただ一つ。迷宮内に取り込まれた全てのジュエル・ビーストを葬り、狙われた『イアペトス』を救い出す、それだけだ。その目的が果たされるまで、迷宮内から合奏団の元気な応援とシホの葬送曲のごとき銃声は止むことはないだろう。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

初里・ジン
なるべく【目立たない】ように方舟に向かうがイアぺトスの救助は行う。まずイアぺトスが敵に襲われていたら【かばう】で守る

「大丈夫ですか?ここは僕に任せて、皆さんはマジックをご照覧あれ!」

まずは敵を雷の魔術の【属性攻撃】で牽制。敵がジュエル・レギオンを使ってきたら【全力魔法】の土の魔術で生成した巨大な岩をトリニティ・エンハンスで攻撃力を上げた火の魔術の炎で包み、敵が密集している地点へ隕石のように落下させて一網打尽にする事を試みる

「多人数なら分散して攻めるのが定石だろう。一塊になった時点でお前達は多人数の利を潰しているのさ。」

上記の作戦が失敗したら敵を挑発し、敵をなるべくイアぺトスから引き離す


●連携を断つ大マジック
 猟兵達の活躍によりジュエル・ビーストはサルベージ船『イアペトス』から引き離され、『イアペトス』の操舵室ではクルー達が安堵の息を吐いていた。
 だがそんな時、突如船内に警告音が鳴り響く。慌ててクルーの一人がセンサーに目を遣れば、そこには船の背後から迫るジュエル・ビーストの一群の姿があった。おそらく、猟兵達を避けて大きく回り込んでいたのだろう。
「まだ来るのか! 一体何体いるんだあの宇宙怪獣は!!」
 思わず船長が毒づいたその時、ジュエル・ビーストの一体が急加速し、船目掛けて体当たりを仕掛けてきた。回避など到底間に合わない。
「総員、対ショック防御―っ!!」
 船長はそう叫ぶと、激突の衝撃に備える。だが、想定された衝撃はいつになっても襲ってはこない。
「……!?」
 見れば、巨大な宇宙怪獣を前に、立ちはだかる人影が一つ。
「大丈夫ですか? ここは僕に任せて、皆さんはマジックをご照覧あれ!」
 それは、これまで目立たないように潜んでいた初里・ジン(黒い奇術師・f10633)だった。ジュエル・ビーストの突撃を受け止めて無傷というわけではないが、ブラックタール特有の液状の身体のおかげで、衝撃の大半は吸収できている。
 ジンは自身を包囲するように迫り来るジュエル・ビースト達に『ウィザードステッキ』を向けると、杖の先端から雷を次々と放ち牽制した。
 対するジュエル・ビースト達は、リーダー格らしき1体の周囲へと集結し、一塊となってジンへと襲いかからんとしていた。群れれば群れるほど力を発揮するのが、ジュエル・ビーストの特性なのだ。
 だが、
「その時を待っていたのさ。さあ、特別に僕の大マジックを披露してあげよう!」
 ジンは全ての魔力を『ウィザードステッキ』に集中させると、土属性の魔法を発動させた。その魔力により、宇宙空間に漂っていたデブリがジンの周囲に集まり土塊と化していく。ジンはその土塊を一カ所に集めて更に巨大な岩の塊を生み出すと、パチンと指を鳴らした。するとたちまち大岩が魔術の炎で包まれていく。
「多人数なら分散して攻めるのが定石だろう。一塊になった時点でお前達は多人数の利を潰しているのさ」
 ジンが振り上げていた『ウィザードステッキ』を振り下ろすと、今やジュエル・ビーストよりも巨大になった燃え盛る大岩が隕石の如くジュエル・ビースト達へと降り注いだ。
 ジュエル・ビースト達は一カ所に集結していたのが徒となり、避ける事もままならずにその直撃を受け、押し潰され焼き払われていく。
「世紀の大マジック、楽しんでいただけたかな?」
 大仰な仕草でシルクハットを取って一礼するジンに、『イアペトス』のクルー達は惜しみない拍手を浴びせたのだった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『葬列の長サイファー』

POW ●存分に暴れることだ。死の獣よ
【外套に潜む異形が巨大な獣】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD ●生者よ、恐れたまえよ
【葬列の瞳】に覚醒して【ヴァンパイア】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ ●これぞ人の淀み。生者よ、贄となれ
自身が装備する【死者の鳥籠】から【召喚した死者の群れ】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【毒】の状態異常を与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リオ・フェンブローです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●サイコゴースト起動
「まさか、ジュエル・ビースト軍団が全滅するとは。少々猟兵の力を甘く見積もっていたかもしれないな」
 方舟内にある巨大な広間の中心で、猟書家『葬列の長サイファー』は自嘲気味にそう呟いた。
「だが、猟兵達が既に多くのオブリビオン・フォーミュラを討ち取っていることを考えれば、そう驚くべきことでもない。ならば私も、手段を選んではいられぬ」
 その大広間には、無数の棺が横たわっている。ここは、サイファーが回収した骸や遺品の保管庫なのだ。そしてサイファーは、ここに保管されている蒐集品の中でも最新のもの――漆黒の四角柱へと近づいていった。
「この黒きモノリスこそが銀河帝国の遺産『サイコゴースト』の発生装置。さあ、姿を見せるがいい、サイコゴースト達よ」
 サイファーがモノリスに触れると、滲み出すかのように不定形の影のようなものが姿を現す。実態のない幽霊のごときそれこそが、エネルギー生命体『サイコゴースト』。あらゆるユーベルコードを無効化させるという、帝国の残した超兵器なのだ。
「さあ来るがいい、猟兵達。私と死者の軍団、そしてサイコゴーストが、君達を出迎えよう」
 すぐにでも方舟に突入してくるであろう猟兵達へと、サイファーは不敵にそう呼びかけたのだった。
シホ・エーデルワイス
アドリブ&連携歓迎

UCを無効化し吸収ですか
厄介ですね…

という訳で師匠
時間稼ぎをお願いできますか?


【剣星】に戦ってもらい敵の注意を誘き寄せ
私は『聖笄』で透明になって目立たなくなり忍び足で行動

サイコゴーストとモノリスを中心に第六感と聞き耳で情報収集を行い
『聖瞳』で撮影した映像をイアペトスに送信して
念動力の念話で乗員の方々と一緒に突破口を考える

剣星は瞬間移動や残像で敵を撹乱しつつ防御主体で戦う
試しに破魔の斬撃で貫通攻撃を仕掛けて通常攻撃が有効かも試す


私も攻撃に巻き込まれても対応できる様
第六感と聞き耳で警戒し見切って躱す


最大の目的はサイコゴーストの対抗策を見つける事
見つけたら味方に伝えて攻勢に出ます


初里・ジン
【WIZ】
まずはイアぺトスの人々に対策を聞く

「皆さん、僕が時間を稼ぐからその間にサイコゴーストを…!」

対策を聞いている間は【毒耐性】と【かばう】を使いつつ、M・T・Bで死者達を迎撃

「不定形な黒い物体…そうだ、僕に考えがある!」

イアぺトス達から対策を聞いたら自分の体色と体質を利用し、液状化してサイコゴーストの一部に紛れ込み、敵に接近。ある程度近づいたら【属性攻撃】で水の魔術を広範囲に放つ

「吸血鬼は流水が弱点…なんて安直な攻撃と思ったか?これは二段構えの魔法だ!」

敵がたかが水と油断したら【全力魔法】の氷の魔術で水を全て鋭利な氷柱に変えて敵を四方八方から【串刺し】にする事を狙う

※アドリブ&連携OK


●サイコゴーストの対処法
「来たか、猟兵の諸君。あいにくと私にも手加減をしている余裕はないのでね。最初から全力で戦力を投入させてもらう」
 『サイコゴースト』を従えた猟書家『葬列の長サイファー』は、さらに右手に掲げた死者の鳥籠から、死者の魂を解き放った。解放された死者の魂達は、広間に点在する棺へとそれぞれ入り込み、中に安置されていた骸と融合、ゾンビのような姿となって蘇り猟兵達を包囲する。
「皆さん、僕が時間を稼ぐからその間にサイコゴーストを……!」
 そんな死者の軍勢の前に進み出たのは初里・ジン(黒い奇術師・f10633)だった。ジンは自身の毒への耐性を持った肉体を活かし、その身を盾にするように死者達の攻撃から他の猟兵達をかばっていく。
「とはいえ、やられっぱなしというわけにも行かないからね。さあ、これにはタネも仕掛けもないよ?」
 ジンが芝居がかった仕草で『ウィザードステッキ』を振るうと、彼の周囲に異空間へと通じる穴が開き、そこから雷を帯びたロングソードが次々と出現した。そのロングソードは、雨のように死者の群れへと降り注いでいく。だが、そこへサイコゴーストが割り込んできた。降り注ぐ無数のロングソードは、サイコゴーストに触れると途端にその不定形の体内へ取り込まれて消滅していく。
「UCを無効化し吸収ですか。厄介ですね……」
 その様を目撃したシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)が、眉をひそめた。
「という訳で師匠、時間稼ぎをお願いできますか?」
 そのシホの呼びかけに応じ姿を現したのは、彼女の記憶と世界の記録を元に召喚されし剣の師匠、【剣星】ジークフリート・フォン・エーデルワイスだった。剣聖はシホから『聖剣』パッシモンを受け取ると、
「ここは僕に任せてくれ」
 そう言い残して死者の群れへと切り込んでいく。剣聖もユーベルコードで呼び出された存在である以上、サイコゴーストに触れられれば消滅してしまうだろう。だがジークフリートはサイコゴーストを瞬間移動で避けながら死者だけを相手にしていく。
 そしてジンと剣聖が死者とサイコゴーストを引きつけている間に、シホは紫陽花柄のヘアバンド、『聖笄』ハイドランダの力で自身を透明化すると、足音を殺してモノリスへと接近していった。そして観察したモノリスとサイコゴーストの様子を、高度演算デバイスコンタクトレンズ『聖瞳』エリカで撮影して、サルベージ船『イアペトス』へと送信する。
 もちろん、その間も戦いは続いていた。
「不定形な黒い物体……そうだ、僕に考えがある!」
 ジンはブラックタール特有の自分の体色と体質を駆使して液状化してサイコゴーストの中に紛れ込む戦術をとる。今は無理に攻める必要はない。『イアペトス』からサイコゴースト対策の連絡が来るまでの時間稼ぎだ。
 そして剣星ジークフリートは瞬間移動を駆使し、残像を残しながら死者の軍団とサイコゴーストの間を駆け抜けていく。時折、破魔の斬撃でサイコゴーストへの攻撃を試してはいるが、やはりサイコゴーストに物理攻撃は通用しないようだ。
「! サイコゴーストの弱点が、分かりました!」
 念話で『イアペトス』と連絡を取り合っていたシホが、猟兵達に呼びかける。
「サイコゴーストは極端な温度……高熱とか冷気に弱いようです!」
 シホのその叫びに、サイファーが端正な顔を不愉快そうにしかめる。
「余計なことを。だが対策が分かったところで実行できなければ意味があるまい。そしてこちらもさらなる戦力を投入させてもらうぞ。存分に暴れることだ。死の獣よ」
 サイファーが外套を広げると、その中に潜んでいた影のような異形のものが巨大な獣へと姿を変え、シホ目掛けて襲いかかっていった。
「簡単にはやられません!」
 だがシホは常に敵の強襲に備え周囲の気配を探っていた為、辛うじてその攻撃をかわすことに成功する。
 そしてサイファーの注意がシホへと向いた隙をついて、サイコゴーストに紛れ込むように姿を隠していたジンが動いた。
「サイコゴーストへの対策が分かったなら、反撃に移ろうかな」
 密かにサイファーへと接近したジンは、周囲のサイコゴーストや死者達をも巻き込んで、広範囲に水の魔術を放った。吹き出した水が、死者達を押し流していく。
「ふっ、不意打ちで繰り出した技がこの程度か? これでは死者の群れの足止め程度にしかならないぞ」
 防御の態勢すら取らず、平然と佇むサイファー。だが、ジンは動じない。
「吸血鬼は流水が弱点……なんて安直な攻撃と思ったか? これは二段構えの魔法だ!」
 ジンがパチンと指を鳴らす。すると先程魔術で放たれた水が一瞬にして凍り付き、氷柱と化してサイファーに、死者の軍団に、そしてサイコゴースト達に襲いかかった。
「ぐうっ!」
 油断していたサイファーが足を貫かれ、片膝を突く。死者の軍団もそれぞれに氷に刺し貫かれ、あるいは吹き飛ばされていった。そして、これまであらゆる攻撃を受け付けなかったサイコゴーストが、その一撃を受け消滅していく。
「さあ、反撃開始といこうか」
 総崩れになったサイファーの軍団に対し、ジンは不敵にそう言い放ったのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

雛菊・璃奈
サイコゴーストは熱が弱点…。
この情報、無駄にしないよ…。

【九尾化・天照】封印解放…!

天照による光速化で敵にUCを解除されない様に動き回って翻弄しつつ、光操作による光の屈折を利用した幻影で敵やゴースト達を誘導…。
サイコゴーストを呪焔の結界【呪詛、属性攻撃、結界術】に隔離し、そのまま呪焔で焼き尽くさせて貰う…もしくは倒しきらずとも隔離させて貰うよ…。

サイコゴーストさえ対処できれば貴方に刃は届く…。
しかも、ヴァンパイア化してるとなれば、陽光への耐性も低下してそうだしね…。

この隙は逃さない…敵の動きを【見切り】つつ光速で接近し、光を集束させた凶太刀、神太刀の二刀で一気に断ち斬らせて貰うよ…!


黒木・摩那
問題のサイコゴーストの弱点がわかりました。
弱点がわかれば、次は攻略です。
モノリスを破壊し、サイファーをぶっとばしましょう。

ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
UC【トリニティ・エンハンス】で【炎の魔力】と【風の魔力】を付与します。
これでヨーヨーを回せば、炎の竜巻ヨーヨーの出来上がり。
これでサイコゴーストや死者の軍団を【なぎ払い】していきます。

サイファーの異形の獣は相手せず、ヨーヨーで誘導したり、死者やサイコゴーストを【敵を盾にする】しつつ、隙をついてサイファーを攻撃します。


風雷堂・顕吉
アドリブ可、連携可

イペアトス達からの通信はいつでも受け取れるようにしておく

【不意打ち】の【先制攻撃】で吸血鬼殺しのパイルバンカーによる白木の杭を撃つ
【鎧無視攻撃】の【貫通攻撃】だ。数発のうち、一発でも当たればいい
その上で、この場に地獄の炎で燻した魔除けの香草を放つ

吸血鬼封じの術式だ

ダークセイヴァーのヴァンパイアなら、これでもまだ脅威だ
お前はどうだ、ヴァンパイア

そして剣で切り結ぶ
【斬撃波】と共に【切り込み】、【フェイント】で機会を作り、【鎧砕き】の一撃を見舞う
敵の攻撃は【武器受け】と【受け流し】で凌ぐ
共に戦う猟兵や次に戦う猟兵が戦いやすくなるように

イペアトス達からの助言があれば、それも聞き入れる


●大宇宙のヴァンパイア
「問題のサイコゴーストの弱点がわかりました。弱点がわかれば、次は攻略です」
 サルベージ船『イアペトス』から送られてきたサイコゴーストの弱点を聞いた黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が、ニヤッと笑みを浮かべて超可変ヨーヨー『エクリプス』を構えた。
「炎の精霊よ……、風の精霊よ……、エクリプスに宿りて我に従え」
 摩那がそう念じれば、たちまちエクリプスから炎が巻き起こり、更にその周囲を風が取り巻いていく。そのエクリプスを摩那が振るえば、巻き起こったのはまるで炎の竜巻。
「さあ、炎の竜巻ヨーヨーの出来上がりです。一気に反撃といきますよ!」
 摩那はエクリプスを縦横無尽に振り回しながら、自分自身が竜巻と化したかのように、大広間を駆け巡る。
「サイコゴーストは熱が弱点……。この情報、無駄にしないよ……」
 これまでユーベルコードを使わずに死者の軍団と戦っていた雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)も、一旦死者やサイコゴーストの群れと距離を取って身構えた。
「我らに仇成す全ての敵に太陽の裁きを……封印解放……!」
 璃奈がそう唱えると、彼女の尾が金毛の九尾へと変化していく。速度と身体能力に超特化した九尾の妖狐【天照】と化した璃奈は、光の如き速度で広間内を動き回り、サイコゴースト達を翻弄していった。さらに光の屈折率を操り無数の幻影体を生み出した璃奈は巧みにサイコゴーストのみを誘導し、一カ所に集めていく。
「隔離させて貰うよ……」
 誘い出されてきたサイコゴーストに対し、璃奈は呪詛の結界を発動させた。不可視の呪詛の結界が、サイコゴースト達を取り込み、その動きを封じていく。
「そのまま呪焔で焼き尽くさせて貰う……」
「まさに袋のネズミですね。私もお手伝いしましょう」
 身動きを封じられたサイコゴースト達を、璃奈の放った呪詛の焔と、摩那の操る炎の竜巻が次々と焼き尽くしていった。
「サイコゴースト達にこのような弱点があったとはな。なるほど銀河帝国が試作段階のまま放棄したわけだ。だが、モノリスがある限りサイコゴーストはいくらでも呼び出せる事は忘れないでもらおう」
 葬列の長サイファーがモノリスに触れると、再びサイコゴーストの群れが沸き出でて猟兵達に襲いかかっていく。
「そして、こちらの戦力はサイコゴーストと死者の葬列だけではないぞ」
 さらにサイファーは外套を開いて、内部に潜んでいた異形の獣をも解き放った。
「これは、ちょっと切りがないですね」
 新たに現れたサイコゴースト達を死者の群れ共々炎の竜巻で薙ぎ払い、同時に異形の獣を牽制しつつ、摩那が顔をしかめた。
「ならば、直接大元を叩けばいい」
 風雷堂・顕吉(ヴァンパイアハンター・f03119)はそう言い放つと、群がる死者の軍団やサイコゴースト達を一切無視して、一息にサイファー目掛けて突撃していく。そして、その手に装着された『吸血鬼殺しのパイルバンカー』を悠然と佇むサイファーへと、連続で打ち込んでいった。
「くっ!?」
 想定外の不意打ちに、サイファーも回避が間に合わない。放たれた白木の杭の内の一本が、サイファーの腹部を貫いていく。
「まだまだ終わりではないぞ!」
 顕吉は追い打ちとばかりに、その場に地獄の炎で燻した魔除けの香草を放った。
「これは……!?」
 香草を浴びたサイファーの白磁のような肌の色が、見る見る青ざめていく。
「吸血鬼封じの術式だ。だがダークセイヴァーのヴァンパイアなら、これでもまだ脅威だ。お前はどうだ、ヴァンパイア」
 サイファーのヴァンパイアとしての能力を封じた顕吉は、さらにサイファーを追い込むように鎧砕きの刀『ドラクリヤ』を抜刀。サーベルを抜いたサイファーと切り結ぶ。
「この吸血鬼は俺が引き受ける。その間にお前達は、モノリスを破壊してサイコゴーストを完全に無力化しろ。そのモノリスも、サイコゴースト同様高熱には弱いそうだ」
 サイファーと剣を交えながら、顕吉がそう叫ぶ。モノリスの弱点を断言できたのは、戦闘中も『イアペトス』からの通信を受け取れるようにして、モノリスの解析結果を確認していたからだ。
「そういうことなら、私に任せてもらいましょう」
 摩那が襲いかかってくる死者やサイコゴーストを逆に盾代わりにして、暴れ狂う異形の獣の攻撃から身をかわしつつ、モノリスに接近していく。そして炎と風を纏ったエクリプスを、思いっきりモノリスへと叩きつけた。キーンと甲高い音が大広間に響き渡った次の瞬間、モノリスが粉々に砕け散る。
「モノリスが!? おのれ!!」
 サイファーの注意がモノリスへと向けられたその一瞬に、顕吉が一気に攻勢に転じた。斬撃波を放ちつつ懐深く切り込む。サイファーはバックジャンプで間合いを外してその一撃を避けんとするが、それら一連の攻撃はあくまでフェイント。床を蹴ってサイファーを追った顕吉は、全てを砕く渾身の一撃をサイファーへと叩き込んだ。
「ぐうっ!!」
 サイファーの身体が、まだわずかに残っていたサイコゴーストや死者達をなぎ倒すように大きく吹き飛び、そして床へと叩きつけられる。
「これで終わりだ、吸血鬼」
 『吸血鬼殺しのパイルバンカー』を構えた顕吉が、サイファー目掛けて止めの一撃を放とうとしたその時。
「ふっ、際どいところだったがなんとかうまくいったようだ。生者よ、恐れたまえ」
 サイファーの瞳が妖しく輝き、その姿がヴァンパイアのそれへと変貌していく。
「なんだと? 吸血鬼の力は封じたはずだ」
 目を見開く顕吉に、サイファーが冷たい笑みを向けた。
「先程吹き飛ばされた折、私の身体がサイコゴーストに触れたろう? それで君の【吸血鬼封じ】が解けたのだ。残念だったな」
 牙の突き出た口を歪め、サイファーがサーベルを顕吉へと突きつける。
 だがその時。
「残念なのは……、あなたの方、だよ……」
 陽光そのものの光を纏った璃奈が、『妖刀・九尾乃凶太刀』と『妖刀・九尾乃神太刀』の二刀を纏って飛び込んできた。
「くっ……この光は!?」
「ヴァンパイア化してるとなれば、陽光への耐性も低下してるよね……」
 サイファーが陽光に怯んだ隙をつき、璃奈が光速でサイファーへと肉迫する。サイファーもまたサーベルで璃奈を迎え撃とうとするが、
「おっと、そうはいきませんよ!」
 そのサーベルに、摩那の放ったエクリプスが絡みつき、その動きを封じた。
「ならば来い、死の獣よ!」
 サイファーは、大広間内を荒れ狂っていた異形の獣を自らの元に呼び戻そうとする。だが、飛び込んできた異形の獣を、顕吉が『ドラクリヤ』で受け止め、吹き飛ばした。
「この隙は逃さない……」
 そして、身を守る術を全て失ったサイファー目掛けて、璃奈が凶太刀、神太刀の二刀を全力で振り下ろす。
「馬鹿な……この私が……!?」
 陽光の力を宿したその一撃に切り裂かれたサイファーの肉体が、炎に灼かれたように徐々に灰と化していった。
「これが猟兵の力か……。我が全力をもってしても及ばぬとは……」
 そう言い残すと、サイファーは一握りの灰となって消滅していく。
 死者の軍団とサイコゴーストの力で帝国継承軍の強化を図らんとした猟書家の目論見は、こうして猟兵達の活躍により潰えたのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月09日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴