空中迷宮に眠る欲望(作者 さわま
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●広がる欲望
「ハハハハッ、あなたは欲が無いんだね。その程度の黄金でいいの? 本当に後悔しない?」
 戸惑う男に巨大な召喚獣が無邪気に笑う。

 男は空中迷宮の最奥の玄室に居た。財宝を求め迷宮を突破し、ついに最奥へと足を踏み入れたのだ。
 そして現れたのが目の前の召喚獣だった。
 財宝を与える為に召喚されたとうそぶく彼女は胡散臭かった。しかし確かに男が望む財宝を彼女は差し出した。
 男の大柄な身体よりも2回りは大きな黄金の山が、その目の前にあった。
「ねぇ本当に……」
 ——この程度の財宝で満足なのか?
 聞こえた声は男の本心だったのだろうか。それとも。
 しかし、男は慌てて言った。
「い、いや……もっとだ。もっと沢山の黄金と宝石を、飛空挺で持ち帰れないほどの財宝を!」
 男の申し出に召喚獣はニヤリと笑い。
「うんうん、そうだよねっ! でもさぁ……本当にその程度の財宝で、満足しちゃうの?」
 その声に男は答える。
 もっと、もっと、もっと沢山の財宝を寄越せと。

 過ぎたる欲は身を滅ぼす。そして世界を。

●グリモアベース
「ブルーアルカディアの竜の巣の一角に空中迷宮と呼ばれる場所があります。その最奥には財宝が眠るという伝承と共にです」
 猟兵たちを前にフロワ・アンプローザ(元悪役令嬢・f34014)が説明を開始する。
「しかし、それはある意味では正しくありませんでした。空中迷宮の奥には財宝だけではなく、天災と呼ばれるオブリビオンも眠っていたのです」
 そのオブリビオンはかつては召喚獣であったという。欲望のまま全てを呑み込み、天災と呼ばれる怪物と化して、最期は雲海に沈んだ。
「オブリビオンの名は『巨人竜ファー・フニル』。そして空中迷宮は彼女をつなぐ監獄でもありました」
 それはどういう事かと問えば、今のファー・フニルは空中迷宮に契約で縛られているという。
 その契約は迷宮を踏破したものに望みの財宝を差し出すというものだ。
「かつてファー・フニルは自らの巨大な欲望の赴くままに幾多の浮遊大陸を滅亡に導き、天災と呼ばれるまでになりました」
 一拍おいてフロワは言う。
「空中迷宮を踏破した男が居ます。ファー・フニルは男をそそのかし、彼に世界中の財宝を望ませようとしています」

 するとどうなるか?

「その願いを叶えるために、ファー・フニルが空中迷宮から解き放たれてしまいます。自由の身になった天災と呼ばれたオブリビオンによって、かつての惨劇が繰り返されるでしょう」

「今なら間に合います。空中迷宮を踏破し、ファー・フニルの討伐をお願いします」

●空中迷宮
「空中迷宮は浮遊する岩石や吹き荒れる風の壁などによって作られた、3次元的に交錯する巨大な立体迷宮です」
 その最奥は上方の彼方先にあるという。目的地は分かりやすい。
 しかし気流が乱れに乱れ、飛空挺の小回りがきかない。そして周囲の風の壁や岩石にぶつかったら即大破で雲海に沈む。
 こんな状況で3次元迷路のような迷宮を踏破しろなど正気の沙汰ではないといえる。

 もちろん普通の話ならばだ。

 猟兵たちの力があれば、風の壁を強引に突破して突き進むことも、そもそも飛空挺など使わずに身一つで浮遊する岩石を足場に先を目指すことも、超常的な力で風の流れを完璧に読み奇跡的な操船サポートを行うことも、それこそ取れる手立ては他にも幾らでもある。

「みなさまに踏破が不可能だとは到底思えません。最悪な状況になる前に空中迷宮の踏破をお願いします」

●空賊エルフ
「空中迷宮を踏破した先にある最奥の浮遊島の洞窟内にファー・フニルはいます。しかし、彼女の眷属というべきオブリビオンたちが最奥の浮遊島の周囲を守っています。主人の目的を阻止しようとするみなさまの排除と時間稼ぎの為でしょうね」
 かつてその身の丈に合わぬ願いをファー・フニルに乞い、彼女によって雲海に沈んでしまったエルフたちが欲にまみれた空賊となり付き従っているという。
 この哀れなエルフたちを空賊エルフと呼ぼう。
「空賊エルフは小回りのきく小型の飛空挺に何人かのグループに分かれて乗り、銃や魔法で攻撃を仕掛けてきます。こちらから接近すれば身軽な物が目眩しを兼ねた接近攻撃をしてくるでしょう」
 囲まれると厄介な相手だが、仲間と上手く連携できれば有利に戦えるだろう。

● 巨人竜ファー・フニル
「浮遊島の洞窟の中にファー・フニルと男がいます」
 洞窟は巨大な空洞で、全長8メートル程の大きさのファー・フニルが十分に動き回れる広さがあるという。
 彼女の両手は巨大な金の鉤爪になっている。その爪で敵を引き裂いたり攻撃を弾いたりと、脅威ではあるのだが更なる力があるという。
「鉤爪から放たれる黄金の波動には様々な魔術的効果があるようですので注意してください」
 それと気になるのは彼女のそばにいる男のことだろう。
「男を殺して、ファー・フニルを再封印……といったような手段は不可能です。男を殺してしまえばファー・フニルは契約から解放されます。逆に契約があるからこそ、ファー・フニルに男が殺されることはありません」
 男は戦いが始まれば勝手に安全な所に逃げ去るだろうとフロワはいう。
 猟兵たちが気にしなくてもおそらく大丈夫だと。

「周囲の欲望をも呑み込み、全てを破滅へと導く彼女の欲望は、このまま放置すれば世界を破滅させかねません。破滅フラグ回避の為にも、どうかよろしくお願いしますね」


さわま
 はじめまして、こんにちは。オープニングをご覧頂きありがとうございます。

 本シナリオは以下のような構成になっております。ご縁がございましたらご参加頂ければ幸いです。
 特にプレイング募集期間は設けません。流れてしまったら再送頂ければ嬉しいです。

●第1章 冒険『空中迷宮』
 3次元立体迷宮を突破します。
 オープニングで提示された方法以外にも、ユーベルコードがあれば大抵の無茶は押し通せると思われます。

●第2章 集団戦『空賊エルフ』
 それなりの数の飛空挺と空賊相手の空中戦です。空中での移動手段なんかはきっと何とでもなると思います。
 ワクワクするプレイングをお待ちしております(当然普通のプレイングも大歓迎です)

●第3章 ボス戦『一欲天災『巨人竜ファー・フニル』』
 でっかめのボス敵、ファー・フニルさんとのバトルです。身体の大きさの十乗くらいに比例して欲深く、そして愛らしい黄金の鉤爪がキュートな女の子です。
 気に入った猟兵さんには「わたしのモノにしてあげる」とか、ちょっとヤンデレてくれるかもしれません。
 男の方はプレイングがあれば出番がありますが、無ければ舞台裏から勝手に逃げ出します。ひとりで空中迷宮突破とかちょっとした偉業をやらかしてますが、運が良かったのとファー・フニルさんの裏工作のせいでしょう、きっと。
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第1章 冒険 『空中迷宮』

POWパワーに任せ、強引に障害物を突破する
SPD浮遊する岩を足場に、より高所を目指す
WIZ風の流れを読み、移動に利用する
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ティファーナ・テイル
SPDで判定
※アドリブ歓迎

「よ〜し!どんな困難にも打ち勝つぞ!」とガッツポーズ☆
『スカイステッパー』で素速く動き回りながら避け切れ無い障害物を『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』+『ガディスプリンセス・アクティブ』+『超必殺究極奥義』で拳/髪の毛/蛇尾脚で破壊・粉砕して、合間合間で『エデンズ・アップル』で創造した“神様の黄金林檎”を食して疲労を取り英気を養い、ルチャ・リブレなプロレス技なども試しながら色々と攻略しているのか楽しんでいるのか解らなくなりますw

周りの猟兵にも“黄金林檎”を配ったりしつつ、楽しんでいるのか攻略しているのか判断が付か無くなるくらいに精一杯元気にはしゃぎます!


●人ならざる神の遊び場
 空中迷宮。この世界で『空』にたずさわる人々は、異口同音に彼の地をこう評した。
「冒険家殺し。無謀者の墓場」
 数多の名のある冒険家が帰らぬ人となった。それでも財宝と名声を求め挑む無謀な者たちも彼の地で命を散らせた。
 そんな曰くのある魔境の入り口で。
 ティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)は遥かに上のその先へと目をこらす。
「よ〜し! どんな困難にも打ち勝つぞ!」
 えいえいおーとガッツポーズ☆。その黄金色の大きな瞳はワクワクと浮き立った彼女の心が溢れてしまったようにキラキラと輝いている。
 この地を知る者が今の彼女の楽しそうな様子を見ればギョッとしたに違いない。
 何て命知らずな人間なんだと。

 ——ドゥウンンンンッ!
 突然、地面を叩いた低い衝撃音が先程までティファーナが立っていた場所から響いた。地面がえぐられ舞い上がった土煙の中心に彼女の姿はなかった。
 その土煙から視点を上へと上へと動かすと、はるか上の空に舞うように長い金髪と尾が揺れていた。
 ティファーナは尻尾を地面にひと振りして、およそ15m程の距離を跳び上がったのだ。
「思いっきり身体を動かすのは、やっぱり楽しいッ!」
 今のは準備運動だとばかりに、彼女の尾が今度は『空中』を叩き、彼女の身体をさらに上へと跳ね上げる。
 そして。
 多くの飛空挺を呑み込み雲海へと叩き落とした乱気流の中を——ピョンピョンと踊るように翔けていく。
 潜り抜けるのが難しい風の壁の隙間を——戯れに前方回転しながら潜り抜ける。
 空の人間なら死を覚悟するような、回避不可能なほど巨大な岩石がこっちに飛来するのを前にしても——その楽しげな顔に恐怖の色に浮かぶ事はない。むしろ嬉々として頭から岩石に突っ込んでいった。

「ちょうど良い練習台になってくれて良かったー」
 先程から練習していた『トペ・スイシーダ』が上手くいったとティファーナは満足げな様子である。
 その眼下には彼女によって真っ二つに割れて落下していく岩石があった。

 肉体的にも精神的にも全てが規格外。
 だがそれも当然だ。そもそも彼女は人ではないのだから。
 彼女の名はティファーナ・テイル。
 人ならざる神の一柱である。
大成功 🔵🔵🔵

ジーク・エヴァン
【スレイヤーズ】
今回はヒルデとマールシアと一緒に迷宮に向かおう
…巨人竜ファー・フニルか
天災と呼ばれた竜を野放しにするわけにはいかない
邪悪な竜を狩るぞ、二人とも

鉄翼を取り付けた鉄馬に乗り、鉄翼の推進器の推力移動と滑空で空を飛び、目的地を目指そう
ヒルデは俺の後ろに乗ってくれ
落ちないようしっかり捕まってて

流石にこの風と岩はかなり危険だな
でもマールシアのUCに合わせ、水竜巻の周りに【竜盾の軍勢】を展開
盾達を基点に結界術を多重詠唱し、障害物や強風を抑え込み道を作ろう
俺達の移動や障害物に合わせて盾達も動かしていくぞ

絶対に迷宮に辿り着いてみせる!
空を駆けろ鉄馬!
(時折岩を足場にジャンプ、空の悪路を走破する)


マールシア・マーフィー
【スレイヤーズ】
ジークとヒルデと一緒に空の迷宮を目指すよ
ジークが竜に用事があるように僕もオブリビオンになった空の同族に興味があるからね
さあ、空の冒険と行こうか

僕はドリトルに乗って空を行くとしよう
ふふふ、ジークは気付いてないけどヒルデったら顔が赤くなってるね
あんな可愛い子と相乗りなんてジークが羨ましいよ
(自分じゃ不満?という風に鳴くドリトル)
大丈夫
君が一番だよ、相棒

さて迷宮攻略法だけど、僕は【海王の息吹き】で周囲の岩を水竜巻に変換
水竜巻を操作し目的地へ伸ばせば…

竜巻の中心を通って進む水のトンネルの完成だ

竜巻は僕を中心に出来てるから僕の近くは安全さ
力業だけどジークの盾達と合わせ、最短ルートをいくよ


ヒルデ・ワーグナー
【スレイヤーズ】
ジークさん、マールシアさんと共に空中迷宮に挑戦します
ジークさんもマールシアさんも、かなりやる気十分です
私も私に出来る精一杯でお二人を守ります!

私は空を飛ぶ方法がないので、その、ジークさんの後ろに同乗させていただくんですが…
そ、その、本当に捕まっていいんですか?
わ、分かりました…失礼します…
(おずおずとジークの腰に捕まり顔が赤くなる)

迷宮深部への道はお二人が作ってくださいます
なので私はせめてお二人が落ちないよう結界を張ります
それから進行方向にお二人のUCでも防ぎきれなかった障害物が現れたらUC発動!
代償も大きいので一撃で、一瞬で破壊してみせます!

進みましょう、戦いはここからですよ


●空中迷宮を進む
 空中迷宮に存在する無数の浮遊岩。その合間の空間を縫うように滑空する2つのかげがあった。
 そのうちの1つは、翼の生えた騎馬のような姿をしていた。その鋭角的な翼は鋼鉄製で、騎馬本体もまた鋼鉄の——機械仕掛けの鉄の馬だ。
 その背に覆い被さるように男女がまたがっている。
 騎馬は足場となる浮遊岩石へと静かに脚をおろす。すぐさま一足の動作で地面を強く蹴り上げ、その反発力を前へと進む推進力に変えて再度空中へと飛びだす。
 そして強風吹き荒れる空を切り裂くように次の足場を目指し進んでいく。
 そして騎馬へと寄り添うようにもう1つの姿が。
 それは空を泳ぐイルカであった。
 イルカは騎馬のどこか直線的な動きとは対照的に、決して流れに逆らわず乱気流の隙間の一筋を、優雅に踊るように、滑るように泳ぐ。
 イルカの背には1人の女がいて、その特徴的な銀のポニーテールが、イルカが上下に動くたびに尻尾のようにピョコピョコと揺れていた。

●恋するメイドの
 ジーク・エヴァン(竜に故郷を滅ぼされた少年・f27128)が操る鉄馬が、突風に大きく煽られ体勢が傾く。即座に翼部分の推進機の可動式ノズルがボッボッと燃焼ガスを何度か噴出し、傾いた体勢を立て直す事に成功する。
 しかし機体が振り子のように大きく上下に揺れ動いた事で、ジークの背後にしがみついていたヒルデ・ワーグナー(恋する戦乙女メイド・f34494)は思わずヒュッと声にならない悲鳴を上げてしまった。
(「と、飛ばされてしまいそうです……」)
 背中から強く引っ張られるような感覚に、振り落とされてなるものかとジークの腰元に回した両腕をぎゅっと強く抱え直し、上体を彼の背中に密着させる。
 おかげで振り落とされてしまうかもという不安はすぐに引いていった。しかし今度は彼と必要以上に密着——とはいえ今のは必要な措置でしたと思いますし、ジークさんは甲冑をまとっているので正確には、その……密着というわけでもないのですが——してしまい、先程とは違う理由で心臓の鼓動が早くなる。
 そもそも今回の冒険は始まりからしてヒルデの心臓にはよろしくなかった。

「天災と呼ばれた竜を野放しにするわけにはいかない、邪悪な竜を狩るぞ2人とも」
 出立前のことだ。いつもと同じに見えて、どこか緊張に包まれた表情のジークにヒルデはコクリとうなずいた。
「空中迷宮は俺の鉄馬とマールシアのドリトルで突破する」
「うん、了解だよ」
 ジークに呼ばれたマールシア・マーフィー(海と自由を愛する海のエルフの少女・f27297)が宙を泳ぐイルカ——ドリトルを撫でながらそれに応えた。
「移動手段の無いヒルデは俺が連れて行く。俺の後ろにしっかり捕まってくれ」
「えっ? その、ジークさんの後ろに……ですか?」
 予想だにしていなかった申し出に、思わずうろたえてしまった。チラリと視線をマールシアの方へと向けてしまう。
「僕の方に来るのは個人的に大歓迎だけど、ヒルデが大変なことになっちゃうよ?」
 ギザ歯を見せて笑う彼女に乱気流の中のドリトルはまるでロデオマシンのような乗り心地だと聞かされて、ヒルデは覚悟を決めた。
「わ、分かりました……ジークさん、失礼します」
 ジークに続き鉄馬にまたがると、おずおずと彼の大きな背中から腰に向かって両腕を回して、お腹の下の辺りで両手を組む。
 彼を今までよりも間近に感じて、心臓の鼓動が早くなった。

「ヒルデ、大丈夫か?」
 ジークの緊張した声でヒルデは気を取り直す。
「はい、大丈夫です。ご心配おかけしました、ジークさん」
 確かに大丈夫だ。この程度の揺れで振り落とされたりはしない。
 でも……この胸の奥から生まれてくるぽかぽかした気持ち、これはきっと……。

●本領発揮
(「ヒルデったら、耳まで真っ赤にしちゃって。ふふふ、ジークは気付いて無いみたいだけど」)
 先程のハプニング?をすぐ側で眺めていたマールシアがクフフと笑いを噛み殺す。
「ほんとヒルデって可愛いね。あんな子に好かれるなんて、ちょっとジークが羨ましいかも」
 そんな事を言っていたら、不意にこちらへと振り向いたドリトルのつぶらな瞳と目が合う。
「ふふふ、大丈夫。君が1番だよ」
 ——相棒、と。
 そして気を取り直したマールシアは迷宮の前方へと目を向け、その藍色の瞳が何かを見つけ大きく開かれる。
 マールシアたちが向かう先、遠くに薄っすらと巨大な浮島が見える。あれが迷宮の最奥なんだと直感的に分かった。
 問題はその前方に広がっていた。
 四方八方から暴風が吹き付け、隙間なく存在する大小無数の浮遊岩石が木の葉のように舞い乱れる地帯が広がっていた。

 まるで風の城壁のように。

 同じく状況を確認したジークとヒルデが近くにやってくる。
「やっぱり一筋縄では行かないね。ジーク、どうする?」
「事前の作戦通り、『最短ルート』を突っ切る」
「僕だってこの先に個人的にも用があるからね。それじゃ『最短ルート』で突っ切ろう」

 ——さて、ここからは出し惜しみ無しだ。

「大海を統べし海王よ——」
 周囲の岩石がユーベルコードに応えその組成を解きほぐしていく。
「——我が祈りに応え、天地を呑み込むその息吹きを——」
 解きほぐされた理は、ユーベルコードの導きで新たな姿を与えられる。
「——ここに顕現させたまえ」
 その姿は水。如何なる形にも自由にうつろい、時に人を癒し、時には全てを呑み込む暴威と化す。
「『海王の息吹き(リバイアサン・ブラスト)!』」
 水が渦を巻き、集まり、大きな水竜巻となって風の城壁を貫く。

「さあ、『最短ルート』は開かれたよ」
 マールシアが示す手の先には風の城壁を貫くように、渦を巻く水のトンネルが出現していた。

●出口の先には
 水のトンネルの中。
 ジークは鉄馬で一目散に目的地へと駆け上がっていた。
 時たまトンネルの外壁が突き破られ、水しぶきと共に大小様々な岩が顔を出して、こちらへと猛威をふるう。
 しかし、既にジークたちの上下左右は彼が作った無数の盾を繋ぐ結界で守られている。
 飛来した岩はその結界に防がれて、ジークの進軍を止めることなど出来なかった。
「見えた、出口だよっ!」
 背後からマールシアの声が聞こえる。
 終わりが見えてきた迷宮での冒険。決して油断をしたつもりは無いが、いつもよりも、ほんの一瞬だけ反応が遅れてしまった。
「……ッ、ジークさん!?」
 焦るヒルデの声に前を見ると、前方のトンネルの側壁から巨大な岩石が顔を見せていた。
 スピードを緩めるのが遅かった。このままでは、激突する。回避は、間に合わない。
 その時。
 ジークの目に映ったのは。

 ——後ろにいたはずのヒルデの背中だった。

 スローモーションのように空中に躍り出たヒルデが手にした薙刀で迫る岩石を一刀両断する。
 すぐに力を失ったヒルデが重力に引かれ下へと落下を——。

「ヒルデッ!」
 今度はしっかりと反応し、咄嗟に動いたジークの右手はヒルデの左手をしっかりと掴んでいた。
 ヒルデを助け起こし、すぐさま詰め寄る。
「ヒルデッ、何て無茶な事を!」
 少し落ち着きを無くしたジークに対して、ヒルデはニッコリと笑って言った。
「きっと、ジークさんが助けてくれるって、信じていましたので」

「うーん、2人でイチャイチャするのを止めはしないけどさ」
 マールシアが呆れたような声を上げる。
「ついに、空中迷宮を抜けたみたいだよ?」
 視界がひらける。彼らの前方に大きな浮遊島が姿を見せた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴


第2章 集団戦 『空賊エルフ』

POW ●ペネトレイトショット
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【貫通】属性の【魔術装填弾】を、レベル×5mの直線上に放つ。
SPD ●アサシネイトバレット
【敵の視覚を惑わす魔法の木の葉纏った歩法】で敵の間合いに踏み込み、【呪・影・闇・魔の弾丸】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ ●ダブルトリガー
【天使核マスケットと天使核リボルバー】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ティファーナ・テイル
※アドリブ歓迎

『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回りながら敵の攻撃を『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けて、敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させ、『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ガディス・ブースト・マキシマム』+『ガディスプリンセス・セイクリッド』で♥ビーム/♥弾を攻撃して敵の攻撃は『ゴッド・クリエイション』で貧乏疫病神を創造して「こんなのばっか…」と身代わりになって貰って効果を敵に数倍強く返します!

猟兵が居たら協力して『エデンズ・アップル』で“神様の黄金林檎”を創造し心身の疲労と苦痛を癒やします☆


マールシア・マーフィー
【スレイヤーズ】

やあ、空の同族達
こんなところで同族に会えるなんて思っても見なかったけど、僕らは君らのご主人様に用があるんだ
(ロックス、ジャクソンを召喚)
通らせてもらうよ

ジーク達と一緒に奴らを蹴散らすよ
ロックス、君は触手で相手の船を捕縛したりなぎ払ってくれ
墨を吐いて目眩ましも頼むよ
ジャクソンは墨で混乱した相手を空中機動で翻弄しながら怪力で吹き飛ばしたり喰らいついてくれ
ドリトル、全力で行くよ!
(UCを発動、全力の雷魔法を纏った三又槍で船に貫通攻撃、天候操作で雷を呼び墜落させる)

願いがあるのは良いことだけどね
ただ願うだけの欲望の奴隷になった君達に、いつだって明日を掴み取りに行く僕らが負ける筈ないのさ


ジーク・エヴァン
【スレイヤーズ】

迷宮を抜けたら今度はエルフの集団か
マールシア、君には悪いけど奴らを倒して突破するぞ
ヒルデ、行くぞ!

奴らの攻撃の被弾を減らすため、マールシアの相棒含め俺達の周りに結界を多重詠唱
これで四つの死の魔弾は防げる筈だ
それでも貫通魔法の銃弾は危険だから鉄馬を狙いを定めさせないように駆けさせ、奴らの船の後や下に潜り込んだりして同士討ちさせよう

マールシアのUCに合わせて俺も【討竜聖装】を発動
範囲内の敵全てに向けて聖なる斬撃波を放って一気に仕留める!

お前らがどんな欲望を竜に願ったのかは知らない
だが俺達は、お前達のようになる人々をこれ以上増やすわけにはいかない
竜は、俺が倒す
そこをどけ!


ヒルデ・ワーグナー
【スレイヤーズ】

あれが巨人竜のいる浮遊島
そしてあの船団にオブリビオンになったマールシアさんの同族がいるのですね
巨人竜まであと少しです
頑張りましょう!

引き続きジークさんの鉄馬に乗らせていただきます
ジークさんが鉄馬を操るのに専念できるよう、私は炎属性のルーン魔法を高速多重詠唱し、火炎弾を放って相手の船や船員を攻撃します
天使核で動いているそうですが、この風の中を的確に動けるのはその帆で風を受けているから
その帆を焼けば少なくとも機動力は落ちる筈です

マールシアさんの攻撃に合わせて、私も奥義を発動
木の葉に隠れる魔法でも、木の葉も船もまとめて私の炎で焼き付くします!

せめて骸の海で、安らかにお眠りください



 空中迷宮を突破した先。その空域に踏み込むやいなや、ひと息つく間もなく飛空挺の編隊が猟兵たちへ襲いかかってきた。
 マールシアも相棒たちと応戦していたが、次々とやってくる増援によって、仲間の姿を見失っていた。
 まわりは見渡す限り敵だらけ。やれやれとため息をつき、マールシアは周囲を取り囲む空賊エルフたちへ声をかけた。
「やあ、空の同族達。こんなところで会えるなんて思っても見なかったけど、僕らは君らのご主人様に用があるんだ」
 改めて空賊エルフたちを見やる。彼女たちの瞳は一様に濁り、ぶつぶつと何かを呟いていた。
 おそらく彼女たちはあの召喚獣につけ込まれたのだろう。しかしマールシアは目の前の同族たちを哀れみこそすれ、同情することは出来なかった。
(「ただ願うだけの欲望の奴隷なんて、僕には全く共感できないんだよね」)
  望みがあるのなら自ら動いて叶えに行けばよい。心に抱いた大切な夢を他人任せにするなんて何て勿体ない事をするのか。
「通らせてもらうよ。ロックス、ジャクソン!」
 そばにひかえる頼もしい相棒たち。空飛ぶ大ダコのロックスとホオジロザメのジャクソンに攻撃の指示を出す。同時に空賊エルフたちも動きを見せた。
 ロックスが空中に墨を吐き、近づいた飛空挺が包まれる。そこにジャクソンが体当たりを仕掛けると大きく傾いた飛空挺の甲板から何人かのエルフが投げ出されて雲海へと落ちていった。
 やったと思ったのも束の間。別の飛空挺から顔を出したエルフが銃口をマールシアの相棒たちへと向けているのが見えた。
 させるものかとマールシアは魔法を発動しようとする。そこに別の声が聞こえた。
「助っ人するよ!」
 同時に上からエルフたち目掛けてハート形のビームが雨あられと降り注いだ。カラフルな爆発に包まれ飛空挺が四散する。
 マールシアが声の方に顔を向ける。そこには下半身が大蛇の少女ティファーナと彼女に付き従って周囲を飛び回る可愛いお人形のような従属神たちがいた。
 マールシアとティファーナの目が合う。どちらからともなく笑顔が生まれた。
「ありがとう、助かったよ」
「どういたしまして。さっきあっちで会ったジークとヒルデに1人で大変かもしれないから援護してあげてって頼まれたの。ほら、ボクは神様だし頼み事は叶えてあげないとね」
 思ってもいなかった返事にマールシアが苦笑する。
「そっか、2人は大丈夫だったかな?」
 そんな彼女たちの会話に割り込むように周囲のエルフたちから魔法弾の一斉射撃が降り注いだ。二人は即座に飛び退き攻撃を回避すると反撃に転じる。
「みんな、レディースの力の見せどころだよ」
 ティファーナの号令で小人のような従属神たちが戦場へと散り、各々手当たり次第にハートビームを乱射する。
 ティファーナ自身は飛んできた攻撃を空間を転移してかわし、逆に敵の死角からハートビームをお見舞いする。
 次々と飛空挺が四散爆散していく。
 マールシアはロックスとジャクソンそしてドリトルと連携して敵と相対しながら、ティファーナの傍若無人で、それでいてとても楽しそうな戦いぶりに苦笑混じりの笑顔を見せた。
 

 パンパンと絶え間なく鳴る銃声。更に後方から迫る小型艇特有の甲高いエンジン音。時折結界に魔法弾がぶつかり弾ける音がそれに加わり、更にはイラついた怒声のようなものが混じる。
 ジークとヒルデの二人は戦場の喧騒の中にいた。
 敵に取り囲まれないよう立ち回っていた結果。敵の編隊に追われる形になっている。
 後方から急加速で近づいてくる飛空挺を視界におさめて、ヒルデは懸命に魔法を展開する。試みる高速多重詠唱は通常に比べて難易度が跳ね上がる。しかし敵の数が多い上にジークが結界の維持と鉄馬の操縦に専念しなければならない以上攻撃手はヒルデのみ。無事に先に進むためにも甘えは許されない状況だ。
 無事詠唱が終わると空中に複数のルーン文字が浮かび上がる。ルーンは火炎弾へと転じて近づいてきた飛空挺に次々と着弾していく。
 帆まで炎に包まれた飛空挺は操縦士の制御を失い、だんだんと下に向かって落ちていった。
 何とかほっと息をつく。
 しかし今度は鉄馬の前方から敵の編隊が近づいてくるのが見える。ヒルデの顔に緊張の色が増した。
「挟み撃ちか……ならば逆に利用させてもらう」
 ジークの落ち着いた声。
「かなり荒っぽい操縦をするから、ヒルデは振り落とされないようしっかりと掴まっていてくれ」
 そう促されてヒルデは再びジークの腰にしがみつく形になる。しっかりとヒルデがつかまったのを確認してジークは鉄馬の手綱を握り直す。
 そこから先は圧巻だった。
 最初あえて速度を落とし後続の追手との距離をわざとつめると、次に前方から迫る編隊と正面からぶつかるように進路を調整する。
 今度は突然加速する。すると後続の追手も慌てて速度を上げた。そして前方の編隊と衝突直前に急制動を掛けて、編隊の下へと潜り込むように高度を一気に下げた。
 次の瞬間。速度を落とす事が出来なかった後続の追手が前方の編隊へと次々と突っ込む。
 編隊の下を無事に駆け抜けたジークとヒルデが後ろを振り返ると、互いに正面衝突し大破した飛空挺がパラパラと雲海へと消えていくのが見えた。
 

 空賊エルフたちから飛んできた魔法弾を、ティファーナは両手で抱えたちょっとブサイクな従属神で受ける。
「必殺、不幸をお返シールド!」
「プギャッ!? オイラ、こんなのばっか……」
 攻撃を食らった従属神は恨みごとを言いながら消えていった。すると攻撃を仕掛けてきた飛空挺に『不幸にも』雷が落ち、『不運にも』エンジンに引火して大爆発を起こす。
「悪は滅びました! 正義は必ず勝ちます」
 勝利のガッツポーズを決めるティファーナ。あらかたの敵を撃破し、周辺には彼女以外が居なくなっていた。
「ようやくあったまってきました。この後のメインイベントが楽しみです」
 ティファーナが目を向けた先には大きな浮遊島があった。
 

「ジーク、ヒルデ、そっちも大変だったみたいだね」
「マールシアこそ大丈夫だったか?」
「マールシアさんがご無事でなによりです」
 ようやく合流することができた三人。追ってくる飛空挺もまばらで、当初に比べて余裕を持って対処できそうである。
 おそらくは今見えているのが敵の戦力のすべてだろう。
「一気に決める。二人とも力を貸してくれ」
 ジークはそう言うと、鉄馬の手綱から手を離し腰の剣を抜いた。マールシアとヒルデもうなずくとその場で迫る敵に相対する。
「『海王の守護乙女(リバイアサン・ヴァンガード)』!」
 マールシアが三又槍を大きく天に掲げ海王への祝詞を捧げる。すると三又槍から溢れ出た清流がマールシアとドリトルの身体を覆い、それぞれ羽衣と甲冑へと姿を変える。
「ドリトル、全力でいくよ!」
 雷を槍に纏わせドリトルに指示を出し飛空挺へと突撃を始める。
 飛空挺に近づくと目眩しの木の葉を散らしたエルフたちがマールシアを死角を突こうと襲いかかってきた。
「させません! 『メイド奥義・燃え上がるメイド魂(ワルキューレフェルド)』私の魂の炎、存分に受け取ってくださいませ!」
 ヒルデの心の叫びと共にルーンから生じた聖なる炎がマールシアへと襲いかかったエルフたちを木の葉ごと焼き尽くす。
「まとめて貫けぇッ!!」
 マールシアが雷の槍の突撃で飛空挺の船体を貫く。さらにその勢いのまま別の飛空挺も貫通し爆散させる。
 一方でジークは瞑目し静かに呼吸を整え必殺の一撃を放つ事に意識を集中していた。
「来たれ。祈りを剣に、覚悟を鎧に、激情を盾とし、我は討竜の聖者とならん……」
 その祈りと覚悟を受けて『聖剣アスカロン』の白い刀身が光を放ち、ジークの身に剣に刻まれた古の聖人の魂が宿る。
「——人剣同体・討竜聖装(ゲオルギウス)!!」
 白銀の鎧を纏った討竜の聖者が聖剣を大きく横なぎに一閃。
 聖なる斬撃が放たれ周囲の飛空挺へと吸い込まれ、一拍遅れて大爆発を起こした。

 三人の周りには今までの喧騒とは打って変わった静寂が満ちていた。
「どうやら敵は全て片付いたようだな」
「はい、この先に巨人竜がいるのですね……マールシアさん?」
 どこか遠くを見ていたマールシアに心配そうにヒルデが声をかける。あわてて振り向いたマールシアがどこかバツの悪そうな顔を見せて言う。
「そんな不安そうにしないでよ。ちょっとさっきの奴らの事を考えてただけ」
「それは……」
「全く同情はできないし、詳しくは分からないけど自業自得なんじゃないかとも思う。けど、安らかに眠って欲しいって思うんだ」
「……そうだな」
 三人で短い黙祷を捧げる。
 やがて三人の目は欲望の竜の待つ、大きな浮遊島へと向けられた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第3章 ボス戦 『一欲天災『巨人竜ファー・フニル』』

POW ●いま行くよ!わたしのモノ!【一途猛進】
【超感覚で補足した欲望対象への執念と想い】によりレベル×100km/hで飛翔し、【欲望対象の質、または量か規模】×【欲望対象との距離】に比例した激突ダメージを与える。
SPD ●もう離さないよ!わたしのモノ!【抱擁するもの】
【欲望対象や状況を得た場合、全身・特に腕】から、戦場全体に「敵味方を識別する【欲望対象の力か自身の欲を用いた黄金の波動】」を放ち、ダメージと【呪い・毒・不幸・欲望対象か自身への読心】の状態異常を与える。
WIZ ●私の望みは…こんなものだった…?【欲望の呪い】
戦闘力のない、レベル×1体の【我に返った召喚者に欲望を流し込む呪い小人】を召喚する。応援や助言、技能「【呪詛】【結界術】【逃亡阻止】【限界突破】」を使った支援をしてくれる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吉浜・ほしのです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ジーク・エヴァン
【スレイヤーズ】

遂にここまで来た
黄金…あの竜じゃないが、この世界はお前には渡さない
この世界の人々を守るために、お前はここで俺達が倒す!

準備として俺達や他の猟兵や男に多重詠唱結界術を施す
毒耐性、呪詛耐性の結界も張れば奴の波動にも抗える筈だ
でもいつまでも持つ訳じゃない

全力全開の【灼竜勇装】(攻撃力重視)で奴に立ち向かう
ここからは、俺達の物語だ!

空中機動で奴のスピードに付いていき、斬撃波で波動を打ち払い、怪力と光盾達の盾受けで奴の力と爪に対抗しよう

奴の全力の突撃がくるなら、俺は逃げない!
正面から全力で叩き斬る!
勝負だ、巨人竜!(呪詛の黒炎、破魔の白炎、焼却の紅蓮の炎の3種の炎を纏った限界突破の切断)


マールシア・マーフィー
【スレイヤーズ】

そこの男の人
さっさと持てるだけのお宝持って逃げなよ
お宝は良いけど命も大事だよ
そう、死んじゃ意味ないのさ(空賊エルフ達に想いを馳せ)

さて、じゃあ行こう
お仕置きの時間だよ、かわいこちゃん

ロックス、君は怪力のグラップルでジークを援護して
ドリトルは僕を、ジャクソンはヒルデを乗せて左右から攻撃だ

バブルワンドから色々な属性攻撃魔法を込めた爆撃シャボンを多重詠唱してばら撒き、あの竜や彼女が呼んだ小人達を吹き飛ばすよ
波動もジークの多重結界だけに頼らず魔法シャボンで迎撃しよう

ヒルデ、隙をみて同時攻撃するよ
あの竜を弱らせて君の騎士様を助けようか
炎と水の乙女のコラボレーションだよ!
(選択UC発動)


ヒルデ・ワーグナー
【スレイヤーズ】

あれが巨人竜ファー・フニル
大きいです…
ですが私達も負けません!

マールシアさんがジャクソンさんを貸してくださるそうですのでお言葉に甘えさせていただきます
よろしくお願いいたします、ジャクソンさん

ジャクソンさんに乗ってマールシアさんと挟撃する陣形で羅刹の怪力を活かして薙刀を振るい巨人竜や呪い小人達をなぎ払います
軽機関銃による制圧射撃や高速詠唱した炎のルーン魔法で、一気に減らしましょう!
波動もジークさんの結界だけでなく炎魔法で対抗します

承知しました、マールシアさん
同時攻撃ですね
じ、ジークさんはそういうのでは…!
と、兎も角!
私達の本気、受けてもらいます!
(選択UC発動、小人達も巻き込む)


ティファーナ・テイル
SPDで判定
※アドリブ歓迎

『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回りながら隙を探しながら『ガディス・ブースト・マキシマム』+『ガディスプリンセス・セイクリッド』で♥ビーム/♥弾で攻撃&牽制しつつ『神代世界の天空神』で敵の避け切れ込む攻撃を空間飛翔しています避けて、敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させます!
『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ガディスプリンセス・グラップルから』+『ガディスプリンセス・アクティブ』+『超必殺究極奥義』で拳/髪の毛/蛇尾脚で猟兵と連携しながら攻撃します!

疲労や怪我は『エデンズ・アップル』で“神様の黄金林檎”を配ってパクついて癒やします☆



「もっとだ、もっと財宝を寄越せ!」
 その時、男の側でバチンと何か弾ける音がした。弾けたのは雷のバブル。弾けた場所に黒焦げの小人が倒れていた。
「……俺は一体何を?」
 憑物が落ちたような男の声。
「その女にいいようにそそのかかされていたようだね」
 手の中のバブルワンドをくるくると弄びながらマールシアが肩をすくめる。男がギョッとした表情を浮かべた。状況的にも先程の小人が男の欲望を煽り続けていたのは間違いないだろう。
「それよりもさ。さっさと持てるだけのお宝を持って逃げなよ。お宝は良いけど命も大事だよ」
 マールシアの言葉に男は腕に抱えられるだけの財宝を持って一目散にこの場から逃げていった。
(「そう、死んじゃ意味ないのさ」)
 マールシアが思い浮かべたのは哀れな同族たちの姿だった。
「ねぇ、良かったの? あの男を逃してしまって」
 ティファーナがファー・フニルに向かって疑問を口にした。男が逃げ出すのを竜はなぜ黙って見ていたのか。
「構わないわ。だってあなたたちを喰らえばここから出られるもの」
 その答えにティファーナはキョトンとした顔を見せる。
「えっ? トカゲ如きがケトゥアルコワトゥル神であるボクを食べるっていうの?」
「私に対して生意気な口を聞くのね。おチビさん」
「キミこそ身の程を知りなよ。ウスノロなトカゲのくせに」
 言葉の応酬に空気が張りつめる。
 竜がニマリと口角を上げ動きを見せる。しかし機先を制したのはジークであった。
 瞬きする間もなく地を蹴り、空を駆けて、一気に竜の懐に飛び込む。
「世界はお前たちの玩具じゃない! お前はここで俺達が倒す!」
 炎を纏った紅蓮の剣の切っ先が竜の心臓へと迫る。それを弾き落とそうと竜が大きな鉤爪を振るう。
 ——ガキィン!
 しかし弾かれたのは竜の鉤爪。慌てて竜は五層の結界を張るが、紅蓮の剣は結界を易々と突き破り竜を突き刺す。
 竜が後ろへと飛び退く。深い傷は避けられたものの、胸元からは鮮血が滴り落ちていた。
 だがそれを気にするよりも先に竜は忌々しい目をジークへと向けた。
「あなた、一体何をしたのッ!」
剣と対になる紅蓮の鎧を身にまとうジークは先程までとはケタ違いの、己の限界を超えた魔力を身体からほとばしらせていた。
「決意・覚悟・真理……お前たちを討滅する為に得た力だ」
 ジークの魔力が大きくゆらめく。それは自身をも焼き尽くすかのような決然とした信念の炎であった。
「ジャクソンさん、お願いいたします」
 ヒルデを乗せた空飛ぶサメが横に弧を描くように飛翔する。ヒルデが向かうは竜の右側面。ヒルデは正面から戦いを挑むジークに視線を向け、すぐに竜へと意識を戻した。
 眼前にせまった竜の巨体に大きく薙刀を振り下ろす。
 竜は小さく舌打ちすると鉤爪で薙刀の刃を受け止める。
「うっとうしいわねッ!」
 両者の鍔迫り合い。巨大な竜と少女の力比べ。
 ヒルデは強大な敵に怯む気持ちに喝を入れ、奥歯をギリっと噛みしめる。そして裂帛の気合いを込めて薙刀を振り切る。
「あなたには負けませんっ!」
 信念に従い困難に挑み続ける彼の後ろ姿が浮かんだ。その横に立ち共に歩める自分でありたいと思う。
 体勢を崩した竜にさらに一歩踏み込み果敢に斬りかかる。
 ヒルデはここで引くわけにはいかなかった。


 時間が経つにつれて竜から余裕が失われていった。
 それは四方から猟兵たちが息の合った連携で竜を攻め立てていったからだ。
 前方からジーク。左からマールシア。右からヒルデの三方向。
 そして、ティファーナは上空から竜を攻め立てていた。
「ガディス・ブースト・マキシマム!」
 竜を上空から見下ろしティファーナが号令一閃。従属神たちが放ったハートビームの雨が容赦なく竜の巨体に降り注ぐ。
 たまらず上へと結界を張った竜に今度は地上の3人が同時に攻撃を繰り出す。
 ジークの紅蓮の剣が。マールシアのバブルが。ヒルデのルーンの炎が。
 間断ない攻撃に竜は防戦一方となり、攻撃に転じる事ができなくなってしまう。
「これは大技をぶちかます好機だよね。いくよッ」
 ニンマリと笑顔のティファーナが高く高く飛び上がる。最高点まで達したところで身体を捻り、綺麗な月面宙返りを決め、重力の赴くままに落下していく。
「ガディスプリンセス・グラップルストライカー!」
 ティファーナ渾身のムーンサルトプレスが竜の結界をなんなく突き破る。そして目下の竜へと叩きこまれる。
 ——ドォオンッ!
 竜は受け身も取れずに硬い床に叩きつけられ、その衝撃で地面が大きく揺れた。
「今だよ、みんなっ!」
 ティファーナが地面に倒れた竜から距離を取る。
 同時にマールシアとヒルデが空中から竜へと迫る。
「ヒルデ、炎と水の乙女のコラボレーションと洒落込もうか」
「承知しました、マールシアさん。同時に仕掛けましょう」
 竜が悔し紛れに小人を呼び寄せ、上空のマールシアとヒルデにけしかける。
「ヒルデ、君の騎士様の為にも彼らの相手は任せるよ」
「じ、ジークさんはそういうのでは……、ですが承りました!」
 ヒルデは自らを落ち着かせるように息を吐き、迫る小人たちへ拳を構えて対峙する。
「メイド奥義・烈火メイド乱打(イラプションアサルト)!」
「海王の息吹き(リバイアサン・ブラスト)!」
 炎のパンチを炸裂させてヒルデが小人たちを次々と地面に叩き落としていく。
 全ての小人を叩き落とした所で、水の竜巻が倒れた竜へと襲いかかる。
「クソッ、こうなったらお前たち諸共……ッ」
 竜が両手を上げる。鉤爪が黄金に輝きはじめ、不穏な魔力が集っていく。
「それはさせないよ、天空神ノ威光・黄昏!」
 ティファーナから放たれた光が竜の鉤爪へと吸い込まれると、不穏な魔力は一瞬で散ってしまう。
「そんな……」
 竜の言葉は水の竜巻の奔流にのみ込まれる。
「ギィヤァァアアアアッ!」
 次いで放たれたのは竜の苦悶の叫び。
 そこにジークが大きく跳躍し紅蓮の灼竜剣を大きく振りかぶる。
「トドメだッ、お前の欲望をここで断ち切る!」
 剣が白黒紅の三色渾然の炎を纏う。全体重を乗せてジークが剣を振り下ろす。
 その一撃は竜の巨体な胴を天使核ごと真っ二つに斬り裂いた。


 大きな浮遊島がゆっくりと落下していく。
 まるで役目を終えたかのように。
 そして夕日に染まる雲海の下へと沈んでいった。

 それを見届けるとジーク、マールシア、ヒルデの三人はティファーナへと別れを告げて去っていった。
 ひとり残されたティファーナはしばらくの間、浮遊島の沈んだ雲海を眺めていたが、やがて顔を上げニッコリ笑う。
「次はどんな面白いことが待っているのかな。楽しみだわ」
 神にも予測できない冒険と出会いに心躍らせて。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月06日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵