きらきら光る、花火のサイダー(作者 G.Y.
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#カクリヨファンタズム  #お祭り2021  #夏休み 


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●猟兵達の夏休み
「皆様、水着コンテストお疲れ様でしたわ……と言いたいところだけど」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)は、集まった猟兵達に神妙な顔つきで言う。
 こんな時にまた事件か? 一瞬そんな不安が頭をよぎったところで、エリルはふふっと笑い出す。
「皆様まだまだ遊び足りないですわよね!?」
 そう、今日は猟兵達だって夏休み! 折角作られたカクリヨファンタズムのビーチで、めいっぱい遊んでしまうために猟兵達は誘われたのであった!

●妖怪花火とぴかぴかサイダー
「皆様、花火サイダーというものをご存じ?」
 エリルが猟兵達に聞いて回る。だが、あまり聞き馴染みのない言葉だ。そこで、エリルはひょいとビー玉のようにきらきら透き通った玉と、水の入ったグラスを取り出した。
「カクリヨファンタズムでは、花火もなんだか不思議なんですのよ。打ち上げられた花火に乗れたり、このように……」
 コロンと水に玉を落とすと、突如しゅわしゅわとした泡とともに水がカラフルに光り出した。
 パチンと水が弾ける様子は、グラスの中でまるで花火が上がったようだ。
「これが、花火サイダーですわ!」
 しゅわしゅわぴかぴか光るグラスを掲げて、エリルが得意げにそう告げた。
 この玉は花火玉と呼ばれているようで、様々な模様の花火を水の中に映し出すことが出来るのだそうだ。
「もちろん、サイダーだから飲めますわよ」
 輝きながらぱちぱちと弾ける、ちょっと刺激的な炭酸に、爽やかな甘さが染みわたる。目で見て、舌で感じて、2重で花火を楽しめるというわけだ。
「こんな不思議な花火を楽しみながら、夜のビーチでゆっくり楽しむ……ちょっと素敵じゃない?」
 そう言ってエリルは猟兵達をビーチへと誘うのであった。

 花火玉はいくつもあり、打ち上げられる花火の中にも混ぜられているそうだ。
 妖怪花火で打ち上げられて、上空でキャッチするなんて遊び方も出来るだろう。
 ド派手な花火玉を入れれば、まるでドラゴン花火のように吹きあがってしまうかもしれないが、それもまた一興かもしれない。
「静かな線香花火を水中で輝かせても、ちょっとしんみりした雰囲気になっていいかもですわよ」
 そうエリルが言う。花火サイダーは普通の花火よりは大分長持ちで、サイダーを飲みきるまで輝き続けるようだが、線香花火だけはあまり長くは輝かないようだ。
 そういう違いをいくつも試してみるというのも、楽しみの一つかもしれない。

「さぁそれじゃ皆様、自慢の水着に着替えましたら、ビーチに集合ですわよ♪」
 エリルは楽しそうにそう言うと、グリモアを光らせるのであった。


G.Y.
 こんにちは。G.Y.です。
 カクリヨファンタズムで猟兵達の夏休みを堪能しましょう!

 時間は夜。妖怪達が華やかな花火を打ち上げています。
 打ち上げ花火に一緒に乗って、空へ飛ぶことも、砂浜でのんびり花火を楽しむのもプレイング次第となります。

 このシナリオの要素として、オリジナルの「花火サイダー」を作って楽しむ、というものがあります。
 花火玉と呼ばれる玉を水に溶かすと、花火のように弾けながら輝くサイダーに早変わりするという代物です。
 花火の種類ごとに色んな輝き方をすると思いますので、プレイングにてどんな花火玉を入れて、どんな光り方をするかを書いても良いかもしれません。
 書かれない場合はその状況に合わせて描写いたします。

 花火玉は妖怪から貰うか、打ち上げ花火と一緒に打ち上げられたものを拾うか、好きな方を選べます。こちらもプレイングでどうぞ。

 また、このシナリオではエリルの参加も可能です。
 もしお呼び頂ける場合は、喜んで参加いたしますのでよろしくお願いします。

 それでは、素敵な休日をお過ごしください!
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み2021』

POW妖怪花火で空へGO!
SPD妖怪花火の上で空中散歩
WIZ静かに花火を楽しもう
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


名雪・瑠珠
【月と唄と】
他者のことは名を呼び捨て

なんと!面白い花火であるな
飲み物に入れて光りはじめるとは不思議であるし、それを飲んで痛くないのもまた不思議である
色鮮やかなのも見事である、わたしが馴染みある花火は焔の色だけであるからな
玉は直感で選びサイダーに入れる
おお、これは菊であるな!綺麗である

ははは、火車はツッコミが冴えているであるな
確かに見た目が熱そうである…大丈夫みたいであるな、面白い
ほほう、ユエのはまるで蝶であるな
金や銀に変わるとは色合いも珍しい
蝶、好きであるか?
藍は線香花火を選んであるか
あの花火はちりちりと小さく光る様が風情あるであるよなぁ

おっとついあれこれと見とれてしまった
味わわねば…美味い!


夜鳥・藍
【月と唄と】
呼称:名前+さん

皆さんとご一緒できるの嬉しいですし楽しみです。
桧さんは猫さんとご一緒なんですね……猫……(ちらちらそわそわ)

花火玉は小さめのを、もちろんグラス内で咲かせるのは線香花火。短いようですけどそれでこそ線香花火だと思います。
特に最後の方の菊の花びらが散りゆくように終わる様は、寂しくはありますがなおさらそれが花の美しさを表現しているのだと思うのです。
一口飲めば炭酸は弱めで甘みもほんのり。あっさり目の味わいは、暑さが残るとはいえ夜にのむにはちょうどいいかな。

まだ知り合って日が浅いですが皆さんの花火もすごくらしいと思います。
何となくそう感じるというものですけど。


三上・桧
【月と唄と】
呼び方は名前+さん
猫又の火車さんも連れて参加
火車さんは撫でモフ自由です

折角ですので、大きい花火玉を貰ってきましたよ、火車さん
『大丈夫なのか、それ?』
サイダーに入れると、ピンク色のドラゴン花火が勢いよく噴き出す
『おい! 大丈夫なのか、それ!?』
……もう少し弱まってから飲みましょうか
しばらくの間、皆さんの花火サイダーを見て楽しみましょう
色が変わったり、菊の花のようだったり、線香花火も風情がありますね
どれも綺麗です

花火が落ち着いたら、サイダーを火車さんと半分こ
少し減ってしまいましたが、美味しいですね


月守・ユエ
『月と唄と』
呼称:~ちゃん、~くん

へぇ!サイダーの中に花火
ふむふむ
花火玉を水に
ころんっと花火玉1つ入れる
水中で咲くのは蝶の様に愛らしい模様
ふわっと花開くように輝きが弾ける
金色だったり銀色だったり…
僕の好きなカラーが煌き続けるの

わ、桧ちゃんの花火、すごい勢い!
溢れるように花火が光ってるね!
こんな花火もあるんだなぁ♪

ふふ、藍ちゃんの咲かせる花火も
藍ちゃんらしいなって思うよ!
この儚げな感じだけど火種は綺麗に凛と光る印象が

瑠珠ちゃんの花火は菊模様なんだね
菊の形も綺麗だなぁ
うん、蝶は大好き
こう…ひらひらとどこまでも自由に飛べる姿が綺麗で

サイダーも一口味わう
目でも楽しめて
ぱちぱちと弾ける炭酸こそ花火みたい


 満天の星空の下で、一つ光が瞬いた。
 続けて一発、またまた二発。大輪の花が咲いては散って、夜空を明るく染め上げる。
 妖怪親分達の打ち上げる数々の花火が、カクリヨファンタズムの空を彩っていた。

 しかし、華やかで派手で大きくて、見上げて眺めるばかりが花火ではない。
 ここに妖怪達が用意したものは、まさにそんな花火であった。
「へぇ! サイダーの中に花火!」
「なんと! 面白い花火であるな!」
 月守・ユエ(皓月・f05601)と名雪・瑠珠(「ぽこーん!」募集中である!・f25092)が、グラスの中で咲く花火に目を丸くした。
 花火玉を水を張ったグラスに沈めると、水の中で溶け出しながら花火のようにキラキラ輝く。そんな様子を実演してみせた妖怪に、瑠珠は興味深く見つめ呟く。
「飲み物に入れて光りはじめるとは不思議であるし、それを飲んで痛くないのもまた不思議である」
 花火玉が溶け込んだ水はサイダーに早変わりするらしい。溶け出す光で楽しみ、爽やかで弾ける炭酸で楽しめるという話に瑠珠はうんうんと頷いた。
「色鮮やかのも見事である」
 瑠珠にとって馴染みがある色は『焔の色』のみ。カラフルな色合い、かつ時間と共に様々色が変わることもある花火は、どれも目を見張るものであった。
「はい、とても綺麗ですね」
 そう相槌を打ったのは夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)である。
 【月と唄と】の面々で一緒に遊びに来れたことが嬉しくて、心が自然と弾んでしまう。けれどそのなかでも気になるのは。
「……猫さん……」
 三上・桧(虫捕り王子・f19736)……いや、正確には桧の頭に乗っているのは猫又の火車さんであった。
 ちら、ちらっ。そわ、そわ……。
 藍のそんな視線と仕草に桧は気付き、もふもふな火車さんを差し出して告げる。
「火車さんは撫でモフ自由ですよ」
「えっ、いいんですか?」
 ぱぁっと顔を明るくさせた藍。ここでも一つ、花火が上がったようであった。

 妖怪達からたくさん並んだ花火玉を差し出された4人は、それぞれ、思い思いに自分の花火玉を選ぶ。桧が選んだのは。
「大きい花火玉を持ってきましたよ、火車さん」
『大丈夫なのか、それ?』
 火車は瞼をひくひく震えさせて、桧の花火玉を見つめている。
 ビー玉サイズの通常サイズに比べて明らかにでかい。グラスの直径ギリギリくらいはありそうだ。
「大丈夫ですよ、たぶん」
 桧はそう言って花火玉をごろんとグラスに沈める。その直後。

 ――どぱっ!!

 勢いよくグラスからピンク色の水が、まるで噴水……いいや、ドラゴン花火のように吹きあがった!
『おい! 大丈夫なのか、それ!?』
 火車が噴きあがるドラゴン花火に尻尾を膨らませて叫ぶ。その様子を瑠珠がけらけらと笑った。
「ははは、火車はツッコミが冴えているであるな」
『それどころではないぞ!?』
「……もう少し弱まってから飲みましょうか」
 桧がグラスをビーチに置いて、ゆっくり下がる。吹きあがる花火はピンクを主体にしつつ、様々な光が織り交ざって元気に輝いている。
「わ、すごい勢い! こんな花火もあるんだなぁ♪」
 ユエがその光景を楽しそうに眺める。溢れ、噴き出す水の中で輝く花火は、幻想的で美しい。
「熱そうですけど、熱くないですね、不思議です」
 藍が掌に落ちた水しぶきを見る。僅かな水滴からも火花が散っているが、熱さはなく、むしろ冷たく気持ちが良い。
「確かに見た目が熱そうであるが……大丈夫であるな。面白い」
 瑠珠もまた、興味津々でそれを見つめるのであった。

 花火玉は、玉の形こそ似ているが、花が開けばまったく違った光景をグラスの中に映し出す。
「瑠珠ちゃんの花火は菊模様なんだね」
 ユエが瑠珠のグラスを覗き見ると、瑠珠のグラスの中では、菊の花を模した花が、いくつも咲き誇っていた。
「うむ、綺麗である!」
 直感で選んだものだったが、その光景は大満足のものだった。菊の花は色とりどりで、咲いては散ってを繰り返している。
「そういうユエは……ほほう、まるで蝶であるな」
 瑠珠が覗いたユエのグラスの中では、ひらひらと蝶が輝いていた。花が開くように輝きが弾けると、蝶がひとつ羽ばたいたようにも見えた。
 そうやって金、銀と色を変え、煌びやかな姿で舞い続けている。
「蝶、好きであるか?」
 その問いに、ユエは頷いた。
「うん、蝶は大好き。こう、ひらひらとどこまでも自由に飛べる姿が綺麗で」
 そう言って目を細めるユエの持つグラスの中で、蝶は輝き続けた。

「私はこれを……」
 藍が手にした花火玉は、桧はもちろん、ユエや瑠珠のものとも一回りほど小さい物であった。
 ころりとグラスに落とすと、花火玉が『ちち、ち』と小さく弾け、次第に花束のように広がってゆく。
「線香花火ですか、風情がありますね」
 桧が言う。藍の手の中で弾ける花火は、鮮やかなそれらとは違い、静かに瞬いていた。
「うむ、ちりちりと小さく光る様が風情があるであるよなぁ」
 瑠珠も頷いた。他のものとは違って、線香花火は長持ちしないというが、それこそが線香花火だと藍は思った。
「ふふ、藍ちゃんらしいなって思うよ!」
 ユエもにこりと笑いかける。光は儚げだが、火種は中心で凛と輝く。その印象は、どこか藍と重なるように感じた。
 線香花火が勢いをなくし、咲く花びらの数も小さくまばらになった。中央の火種……花火玉はまだじわりと揺れながらぼんやり光っているが、それも弱弱しく見える。
「あっ……」
 ふと、光が消えた。中の花火玉も溶けきって、藍のグラスは色を無くす。
 残るのは闇と静寂。それは寂しくもあるけれど、藍にはそれが美しと思った。綺麗に咲き誇り、最後は散りゆく。そんな花の一生を思わせるからであるかもしれない。

「どれも綺麗でしたね」
 桧がビーチに置いたグラスを持ち上げた。まだ少し輝きは残っているが、大分落ち着いているようだった。その分水かさがちょっと減っているのはご愛敬。それを空いたグラスに半分流し込んで、火車に手渡した。
「ええ、まだ知り合って日が浅いですが……皆さんの花火もすごくらしかったと思います」
 藍はそう言うと、少しはにかむ。
「なんとなくそう感じる、というものですけど」
 それでもその言葉に、3人ともなんだか納得してしまう。彼女達もそれぞれ、彼女達らしい花火の数々だったと思ったからだ。
「ついあれこれと見惚れてしまったな。サイダーも味わわねば」
 瑠珠が手にしたグラスを見返した。いまだぱちぱちと小さく輝いてはいるものの、飲み頃だろう。
 それぞれがそれぞれのグラスを傾けて、一口流し込む。
「……美味い!」
「うん、美味しいですね」
 瑠珠と桧が口々に絶賛する。しゅわっと弾ける炭酸が、爽やかに喉を通り抜けた。
「炭酸弱めで、甘みもほんのり……」
 藍も口にしたサイダーの感想を述べながら、暑さの残るビーチをふっと眺めた。
「あっさり目の味わいで……夜に飲むには丁度いいかな」
 ふふ、と笑う横で、ユエも笑い返す。
「目でも楽しめて、ぱちぱちと弾ける炭酸こそ、花火みたい」
 こうしてしゅわっと弾けた夏のひととき。それは花火のようにほんのわずかに輝いて消えた時間に過ぎなかったかもしれないが、きっと、いつまでも4人の心に思い出として輝き続けるだろう。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

坂月・陽波
夜の浜で花火か。なるほど夏の浪漫とかいうものだな。夜は静かなものと思っていたが、この賑やかさも良いものだね。
件の花火玉を拾いながら花火を見ようか。

それにしても水に入れるとサイダーになる玉か。世界には不思議なものが沢山あるね。
ならばこの水の【式神】に入れるとどうだろう?光ながら飛ぶのかな?
勿論、一通り楽しんだら最後には飲むとも。サイダーなるものがどんなものかも気になっていたんだ。


「夜の浜で花火か。なるほど夏の浪漫というものだな」
 ひゅぅ、と笛の音のような音が響き、数秒してからどんと花が開く。
 そんな花火会場を眺めながら、坂月・陽波(暁は流霞に埋む・f02337)は砂浜をざくざくと歩いていた。身体に響く重低音とともに、ぱっと輝く大輪の花に、陽波は目を細める。
「夜は静かなものと思っていたが、この賑やかさもいいものだね」
 そうしてしばらく歩くと、浜辺にいくつも転がっていた『花火玉』をいくつか拾い上げる。
「これが件の……」
 ビー玉のようなそれを眺め、ふむと頷く。これを水に入れれば、花火のように輝きながらサイダーになってしまうのだという。
「世界には不思議なものがたくさんあるね」
 そこでふと、陽波は思いつく。水で出来た自身の式神「日読み鳥」に入れたらどうなるのだろう?と。
「勿論、一通り楽しんだら最後には飲むとも」
 そう言い、陽波は式神達に花火玉を突っ込んでゆく。
 すると――。
 鳥の形をした式神の身体がぱっと輝き始めた。
「おぉ、これはこれは」
 式神たちは、全身でぱちぱちと弾ける花火を披露しながら夜空をすいすい飛んでゆく。普通の花火ではあまり見られない光景だ。水の中で花が開いて、それが縦横無尽に飛び交うのだから。
 その様子は浜辺に遊びに来ていた他の妖怪達の目も引いたようで、式神が宙がえりをすると『わっ』と歓声と拍手が響き渡るのであった。

「さて、サイダーなるものの味は……と」
 一通り式神を遊ばせてから、陽波はグラスにサイダーを注ぎ込む。まだ花火の輝きは残っているが、少しずつ落ち着き始めている様子である。
 それをくい、と一口流し込めば、ぱちっと強めの炭酸が口の中でしゅわしゅわと弾け始めあ。
「へぇ……」
 すっきりした甘味は、炭酸と相まって爽やかな口当たりに感じる。
 喉を過ぎれば夏の暑さも吹き飛んでしまうような気持ちにさせてくれる、そんな逸品だ。

 夏の夜、花火と共に弾けるサイダー。それらで感じる休日は、ちょっと贅沢なひと時であった。
大成功 🔵🔵🔵

ヘスティア・イクテュス
【ジン・f10633と参加】今年の提督風水着を着用

あら、こっちこそ今年も誘ってくれてありがとうね!と笑みをジンに

わたしは普通のにしたわと自身の作ったのをジンに見せ
綺麗な花火サイダーのジャグリングにわぁ~綺麗ね~と拍手
ふふ、打ち上げ、そして花火サイダーの他にジャグリング花火と3つの花火を楽しめるなんて贅沢ね


えぇ、それじゃあ乾杯っとジンのサイダー瓶に軽く当て音を鳴らす
自身の青と白の花火サイダーと打ち上がる花火眺めつつ飲み
横から感じる視線に気づき飲みながら首を傾げ

ジンの言葉に少し赤くなり、別に…嫌じゃないわ…とちょっと照れながら小声で


初里・ジン
ヘスティア(f04572)と水色のウェットスーツで参加

「今年も一緒に海に行ってくれて感謝だね。ヘスティアはどんな花火を作ったのかな?僕はこうするよ。見ててね。」

3本の試験管のような細い瓶に入れたカラフルな花火サイダーをジャグリングする。最後に背面キャッチするが実はブラックタールの体質を利用し背中から腕を生やして取る

(カッコつけて無理したけど…バレてないよね?)

「締めは花火見ながらサイダー飲もうか。せっかくだから乾杯する?」

ジンは赤と緑の二色の光が輝く花火サイダーを片手に花火を鑑賞するが途中でヘスティアを凝視してしまう

「ごめん。花火に照らされてる君に見惚れてたよ。嫌だったかい?」と照れながら一言


 空に華やかな花が咲く。夜空を彩る光の瞬きは、ビーチに二人の影を映す。
「今年も一緒に海に行ってくれて感謝だね」
 その影の主、初里・ジン(黒い奇術師・f10633)が、隣のヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)へと礼を言う。
「あら、こっちこそ今年も誘ってくれてありがとうね!」
 ヘスティアはそれを笑って返し、二人はビーチに腰かけた。
 ヘスティアの水着は、今年のコンテストに合わせて新調したものだ。
 鮮やかな水色のウェットスーツで全身を覆うジンに対して、ヘスティアのものは縞の入ったビキニ。腰の大きなリボンと、羽織った提督風の上着が特徴的だ。
 よく似合う、愛らしい姿だとジンは思ったが、まずは本題、花火玉のサイダーだ。
「ヘスティアはどんな花火を作ったのかな?」
 ジンにそう問われたヘスティアの手には小さなグラスが握られている。まだ光を灯していないグラスとともに、ヘスティアは選んだ花火玉を見せつける。
「わたしのは普通のにしたわ」
 そう言い、ヘスティアはコロンと花火玉を水中へと転がした。
 しゅわっとした泡とともに花火玉が輝き始める。光がパッと開いてグラスの中で花を咲かせたのを皮切りに、続けざまにカラフルな花が咲いては散ってを繰り返し始めた。
「へぇ、綺麗だね」
 グラスの中で咲き誇る花火という光景は幻想的だ。それをジンは素直に感動するが、マジシャンである彼は、そこにもう一工夫を加える。
「僕はこうするよ。見ててね」
 そうしてジンが立ち上がりながら取り出したのは、試験管のような3本の細い瓶。もう一方の手の指の間に3つの花火玉を挟んでいて、ジンは器用に、そして手際よく瓶の中に花火玉を放り込んでゆく。
 ほとんど同時に3本のビンが輝き始める。細長い水中で、光がぱちぱちと跳ねまわった。それらをジンはくるくる勢いよく回し始めると、頃合いを見て放り投げ、片一方の手で受け止める。花火サイダーのジャグリングだ。
「わぁっ……!」
 光が尾を引き弧を描く。そんな光景にヘスティアは歓声を上げ、すっかりジンのパフォーマンスを見入っている。
「はっ!」
 クライマックスとばかりにジンは3本のビンを天高く投げ上げた。直後、どぉんと大きな打ち上げ花火が空に咲いた。
「……っと」
 直後、落ちてきた瓶をジンが受け止める。一本、二本、そして三本目は後ろを向いて……だが、手が追い付いていない。落ちる……かと思いきや、ふっと伸びた腕が、見事に背面キャッチを成功させた!
「すご~いっ!」
 ヘスティアは目を輝かせ、大きな拍手でそれを称え、ジンは達成感を感じながらも、その拍手を受け止める。
 が、実は背で受け止めた腕が、背中に生やした3本目の腕であることはナイショだったりして。
(「カッコつけて無理したけど……バレてないよね?」)
 と、内心思ったりもしているのであった。

「ふふ、打ち上げ、そして花火サイダーの他にジャグリング花火……3つの花火を楽しめるなんて贅沢ね」
 再び二人は隣あわせに座り込む。これまでに起きたことを思い返して、ヘスティアは楽し気に笑っていた。そんな表情にも、ジンは嬉しさをこみ上げさせながら笑いかける。
「締めは花火見ながらサイダー飲もうか」
 そう言ってグラスを持ち上げると、ヘスティアもグラスを掲げてこくりと頷く
「えぇ、それじゃあ……乾杯っと」
 ちん、と高い音が響いて、二人のグラスの花火が色を変える。ヘスティアは青と白、ジンは赤と緑。それぞれ2色の花火が入れ替わり立ち代わりで花開き、そんなグラスを通して空に上がった花火を眺める。
 くい、とグラスを傾ければ、しゅわっと爽やかな炭酸とすっきりした甘味が舌を楽しませ、暫し二人に静寂が訪れる。
 遠く響く花火の音は、どん、どんと身体に響き、その度に二人の姿を明るく染める。そんな光に照らされながら、ヘスティアはふと、視線を感じて首を傾げた。
「どうしたの?」
 視線の主は勿論ジン。ジンはヘスティアの問いに、照れながら返す。
「ごめん。花火に照らされてる君に見惚れてたよ」
 はにかんだその表情に、ヘスティアの頬に紅がさす。
「嫌だったかい?」
 そんな問いにはふいと目を背け、それでも嬉しそうにこう告げた。
「別に……嫌じゃないわ……」
 そうして、二人は花火が終わるまで寄り添い続けるのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

霧島屋・もなか
夜空に打ち上げられる花火を眺めながら海水浴を堪能しつつ
実家のカフェの夏新メニューを考えてた水着姿のもなか

塩分多めな海水浴もええけど
そろそろ冷たくて甘い飲み物が恋しいんやわ

海から上がるとエリルさんに
花火サイダーを勧められ興味津々!
花火玉を入れた水が花火を映しサイダーになる光景を見て
他の飲み物に入れても面白いんちゃう?と思いつき色々試すことに!

タピオカ入り林檎ジュースは千輪花火、
レモネードは飛雄星花火、
マンゴーラッシーは牡丹花火、
ライチ味青いジュースは線香花火、
バタフライピー茶は蝶々の型物花火を映してサイダーになる

幻想的さ美味しさに感激しながら飲み干し、
家族用と夏新作ジュース用に
大量の花火玉を貰う


 花火が上がる夜のビーチ。
 ビーチというなら、勿論海水浴を楽しむことも出来る。
 霧島屋・もなか(ゆめかわ❤️かわうそちゃん・f27972)はそんな夜の海に漂って、空の花火を楽しみながら、実家のカフェの新メニューを考えていた。
「夏ならやっぱり冷たいものやろか~」
 ぼんやりしながらぱっと開いた花火を見上げる。ふりふり水着に身を包んで感じる海は心地よく、波に揺れるとゆりかごに乗っているような気持にもなる。けれど、それもそろそろおしまい。
「塩分多めな海水浴もええけど、そろそろ冷たくて甘いものが恋しいんやわ」
 そうして海から上がったもなかは、ふとビーチに立つエリルと目が合った。
「もなか様も花火玉はいかがかしら?」
「花火玉?」
 もなかはエリルの手の中の玉に興味津々。目をまるくしてふんふんと花火玉を見つめる様子に、エリルはくすっと笑い、グラスにころんと転がして見せる。
「おぉぉ……!」
 ぱっと咲いては散るグラスの中の花火に、もなかはさらに目を見開く。
「さらにサイダーになりますの」
 輝き続けるサイダーをくっと一口含んだエリルの姿に、もなかの目はきらきらと輝いた。
 それから『試してごらんなさい』と受け取った花火玉を眺めて、もなかはふと思いつく。
「これ、他の飲み物に入れても面白いんちゃう?」
 水以外にも溶けて、花火が開くはず。そうと決まれば準備は早い。レモネード、ラッシー、タピオカジュース……もなかはそれらを並べて順々に花火玉を落としてゆく。
「まずはタピオカ入り林檎ジュースは千輪花火、レモネードは飛雄星花火……」
 タピオカジュースに小さくカラフルな花火が舞い散って、レモネードでは光が自由気ままに飛び回る。
「マンゴーラッシーは牡丹花火、ライチ味ジュースは線香花火!」
 マンゴーラッシーの黄色く濃厚なジュースの中で、大きくぽんと花火が弾け、ライチジュースの青色に、儚く小さな線香花火はよく映えた。
 それらをもなかは飲み干して、ぱちっと爽やかに味が変わったジュース達のおいしさと、幻想的な光景にひとつひとつ感動する。
 そうして最後は。
「バタフライピー茶にはやっぱりこれやね!」
 深い青で透き通る、夜空のようなバタフライピー茶。そこに落として開かせるのは、蝶の形を模した花火。
 グラスの夜空を舞うかのように、輝く光は、きっと誰もが目を奪われる。
「エリルさん、これもっと貰ってっていいやろ?」
「えぇ、構いませんわよ」
 そんな返事にもなかは喜び、いくつもの花火玉を袋に詰める。
 家族に見せてあげたらどう思うだろう? そんな気持ちも勿論あるが。
「新作夏ジュースのメニューはこれで決まりやわ~♪」
 これなら実家のカフェも繁盛間違いなし!
 こうしてもなかは色々な意味で、たっぷり花火を堪能するのであった。
大成功 🔵🔵🔵

栗花落・澪
【星花】
2021水着着用
花火玉:桜色の線香花火

こちらこそありがとう
いっぱい楽しもうね!

どれも綺麗で悩んじゃうよね
アキカさんは決まった?
ちょ、ちょっと待ってね…!

むむ…と暫く迷ってから、そっと花火玉を選び
せーので入れてみよっか
せーの

グラスに優しく落とせば
小さく弾ける桜色がまさに光の桜のようで

綺麗だね
アキカさんの花火はどんな感じ?
わぁ、紫色もすごく綺麗…!

線香花火はあまり長続きしないから
なんだか勿体なくてじっと見ちゃうけど
そろりと一口飲めば弾ける甘さに微笑を浮かべ

味は同じなのかなぁ
試しに一口交換してみる?

打ち上げ花火へと視線を移し
アキカさんは花火初めて?
最初はびっくりするよね、音
でも、綺麗だよね


アキカ・シュテルア
【星花】
水着は2021年水着コンテストのものを着用

花火玉は紫色の牡丹花火

今日はありがとうございます
どれにしましょうか?

妖怪さんから選ばせて貰う
選んだ理由は好きな色だから
急がなくて大丈夫ですよ

せーので慎重にグラスの中へ滑り込ませる
花火玉が弾ける様をグラスをくるくると回転し眺めて、一先ず少し飲んでみる
甘酸っぱくて美味しいです

グラスの中に花が咲いているみたいです!
澪さんのは桜が舞っている様ですね
良いのですか?よろしければこちらもどうぞ
ふんわりと優しい味がしますね

花火が咲く音には少し驚く
花火をちゃんと見るのは初めて
はい……とても綺麗です!


 花火が上がるビーチの下で、もう一つの花火が上がる。
 妖怪達の用意した花火玉をころりと一つグラスに落とせば、手の中で鮮やかに輝くサイダーが出来上がる。
 それを楽しむために何人もの猟兵達が集まって、思い思いの時間を過ごしていた。
 アキカ・シュテルア(グリッタークラフター・f09473)もその一人。彼女は栗花落・澪(泡沫の花・f03165)を誘い、この会場に訪れていた。
「今日はありがとうございます」
「こちらこそありがとう、いっぱい楽しもうね!」
 アキカに笑って返した澪の姿は、女神のような水着姿。神々しさと神秘性が感じられる。が、澪は男の子だ。
 アキカも、今年新調したばかりの水着姿だ。ホルターネックのビキニは深い藍色をたたえ、ひらりと風になびく長いパレオが美しい。
 そんな可憐な姿をした二人組は、妖怪達がずらりと並べた花火玉を品定めする。
「どれにしましょうか?」
「どれも綺麗で悩んじゃうよね」
 花火玉は、開けば勿論美しいが、花開く前の姿も、中の花火がぎゅっと詰められたようで美しい。
「アキカさんは決まった?」
「はい、これにしようかと」
 アキカの手には、紫の水玉のような模様が入った花火玉が乗せられていた。それはアキカの好きな色だという。
 ついつい目移りしてしまっていた澪は、アキカを待たせまいと焦った様子で花火玉を睨みつける。
「ちょ、ちょっと待ってね……!」
「急がなくて大丈夫ですよ」
 アキカはくすりと微笑んで、澪が花火玉を選ぶのをゆっくりと眺めていた。

「よし、これに決めた」
 澪がそっと手に取ったのは、中央に淡い桜色の模様が入った花火玉であった。澪はアキカに振り返り、にこっと笑う。
「せーので入れてみよっか」
「いいですね」
 その提案に乗ったアキカがグラスを手にして花火玉をつまむ。同じように澪がグラスを持つと、顔を見合わせて声を合わせた。
「「せーの」」

 ――コロロン、コロン。

 グラスの中へと落ちた花火玉から瞬時にしゅわっとした泡が溢れ出す。それとともに、ぱちん、ぱちんと光が弾け、グラスの中を彩り始めた。
「グラスの中に花が咲いてるみたいです!」
 アキカの顔がぱっと明るくなる。グラスの中では紫色の牡丹花火がぱっと咲いては、水の中で乱反射してきらきらと消えてゆく。
「わぁ……」
 澪の選んだ花火玉は、グラスの中心でぼんやり桜色に輝きながら、その周囲を桜吹雪のように小さな光を弾かせる。それは光で形作られた桜の花びらのようで、思わず澪は息をのむ。
「綺麗だね……」
 澪はほぅ、とため息をついて、アキカのグラスに目を映す。
「わぁ、紫色も凄く綺麗……!」
「澪さんのは桜が舞っているようですね」
 そうして二人は、互いのグラスを見せ合いながら花火を楽しむのであった。

「さて、一先ず一口……」
 くるくるとグラスを回しながら花火を眺めたアキカは、光っているうちにまずは、とグラスに口を付けた。
 炭酸と僅かな酸味が、透き通るような爽やかさを感じさせる。
「甘酸っぱくて美味しいです」
 ふふ、と顔が綻むアキカを、澪はちらりと横目で見る。
 普通の花火より長持ちするとはいえ、線香花火の寿命は短い。ついつい見入ってしまいがちだが、アキカの姿に一口、グラスをそろりと傾けた。
「……んっ」
 小さく、細かく弾けるような炭酸と、淡い桜に良く合ったほのかな甘みと香りが喉を潤す。その味に微笑みを浮かべた澪はふと、アキカのグラスに目がいった。
「味は同じなのかなぁ? 試しに一口交換してみる?」
「良いのですか? よろしければこちらもどうぞ」
 二人はグラスを交換し、それぞれの味を確かめる。
「ふんわりと優しい味がしますね」
 澪のグラスを一口飲んだアキカの感想に『そうでしょ?』とでも言うような笑みで返したその時、どぉん、と空に花火が上がった。
「きゃっ」
 突然の音と光に、アキカが少し驚いた。澪は空を見上げて、花火が消えてゆく様を眺めながら聞く。
「アキカさんは花火初めて?」
「はい、花火をちゃんと見るのは初めてです」
 もう一発。どんと花火が打ち上がる。
「最初はびっくりするよね、音」
 打ち上げ花火の音が身体に響く。困ったような顔で笑いつつ、空を一点に見つめるアキカに目を細めた。
「でも、綺麗だよね」
「はい……とても綺麗です!」

 二人のグラスの花火も、徐々に落ち着いてゆく。澪のグラスの線香花火は、ぱち、ぱちと弱弱しく光ったあとで、ふっと輝きが消え去った。
 それからしばらくして、アキカの花火も終わり、二人のグラスは普通のサイダーになってしまう。
 少し寂しさもあったが、だからこそ、花火は綺麗なのかもしれない。
 それに、二人のその目と心には今日の輝きが思い出とともに焼き付けられたに違いない。

 夏休みは終わる。再び戦いの日々が始まる。
 そんな日々に、この日の輝きはきっと糧になるだろう。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月05日
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