猟兵たちの夏休み2021〜夏の夜を彩る妖怪花火(作者 高岡こころ
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#カクリヨファンタズム  #お祭り2021  #夏休み 


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●騒がしくなりそうな、夏夜のお誘い
「やっほー!みんな、夏休みだよ!夏休み!
 ーーというわけで、みんな!バチバチバチーンと!!花火大会やるよー!!」
 水着コンテストという大規模イベントを無事に終え、更に熱気を帯びてきた初夏のある日。麦わら帽子にアロハシャツとショートパンツというガッチリ夏仕様の格好に着替えた彩葉・燐華(風とオイルの修理人・f07515)が集まってきた猟兵たちに向かって高らかに声をあげた。
「夏と言えば、海! 水着! そして、花火!!
 折角の夏休みなんだし、花火大会をバチバチーってやろうよー!!ねっ?ねぇっ!?」
 燐華の突然のお誘いに戸惑う猟兵たち。えっ?花火大会?と戸惑う中、燐華愛用の旧式バイクーー通称:バイさんに乗せられていたアルディオ・ハルヴァス(人見知りケットシー・f05197)が小さな身体を動かしてバイさんから降り、こちらにやってくる。彼もまたいつものゴシック服ではなく、涼しげなシャツを羽織っていた。
「…あ、あの…燐華さんの説明だとわかりにくいと、思う、ので…えっと、代わりに、僕が、説明します、ね」
「ええー!?そんなにわかりにくい!?」と驚く燐華をよそに、アルディオは猟兵たちに向けて説明を始める。
「えっと…今回、水着コンテストの会場で使わせてもらった、カクリヨファンタズムのビーチで、花火大会をやるんです。花火のほうは、妖怪親分さんたちが作ってくれた【妖怪花火】というものを、用意して貰いました」
 妖怪花火、というものは、通常の私たちがよく知っている一般的な花火とはかなり違うらしい。普通のやり方でも花火を楽しむことはできるのだが、打ち上げ花火型のものは、一緒に打ち上がって空を飛んだり、打ち上げられたあと花火の上を歩いていけるのだという。一体どうやって作られているのかは、社外秘のため知ることは叶わないが、普段なかなかお目にかかれないものだ。この機会に楽しんでみるといいかもしれない。
「花火大会は夜にやるつもり、です。夏なので寒いことはないんですけど、海辺で遊ぶなら、冷えないように気をつけて、ください、ね」
「もー!アタシにも説明させてー!」
 そこまで説明したところで、燐華が勢いよくアルディオを抱き上げる。まるでぬいぐるみのようだ。アルディオは諦めたようで、そのまま説明を燐華に譲った。
「バチバチ花火大会するよーって言ったけど、もちろん静かにやりたいなら手持ち花火型の妖怪花火もあるから必要だったら声掛けてね!ご飯や飲み物は自由に持ち込んでもいいけど、必ずゴミは自分たちで持ち帰ること!あと、周りの人に迷惑かけないこと!それだけ気をつけてもらえればあとは自由に過ごしていいからねー!というわけで…」
 ニヤリと笑みを浮かべ、燐華は片手でアルディオを抱き上げたまま、もう片方の手を空高く上げる。そして人差し指をより高く上げた。
「アタシたちと花火大会楽しんでくれる人、この指、とーまーれっ!!」
 さぁ、この指に止まるのは、一体誰だろうかーー?


高岡こころ
 オープニングをご覧いただき、ありがとうございます。マスターの高岡こころと申します。
 カクリヨファンタズムより、イベントシナリオを一本お送りさせていただきます。
 暑くなってきましたね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?こちらの世界では【花火】というものがより一層特別なものになってきたような気がしますが、猟兵たちの世界でも特別な存在になっていたら…そんな思いを抱きながら、本シナリオを公開させていただきます。

●本シナリオの構成
 一章で完結するイベントシナリオになります。
 水着コンテストの会場で使われていたビーチで夜の花火大会を開催します。
 使われる花火は【妖怪花火】というもので、特に打ち上げ花火型のものは一緒に打ち上がったり、打ち上げられた後の花火の上でしばらく散歩を楽しめるという代物です。
 もちろん手持ち花火型もあります。静かに楽しみたいという方はこちらをお使いください。手持ち花火の方にも特殊な仕様があるようです。色々あるようなので、よかったらこっそりプレイングで教えてくださいね。

●拙宅グリモア猟兵について
 ご要望いただければ同行させていただきます。
 アルディオは浜辺でのんびりしています。燐華は色んなところに行ってはしゃいでます。声を掛けてあげると喜んでくれると思います。
 ※燐華は勢い余ってマシンガントークするかもしれません。予めご了承くださいませ。

●マスターよりお願い
 同行者・連携者がいる場合は、『必ず』お相手様のお名前とキャラクターIDを添えてお書きください。両方の記名がない場合、一方のみでの表明の場合、プレイングをお返ししてしまう場合がございます。
 制限のある文字数を消費させてしまいますが、リプレイ製作時のミス防止のため、予めご了承くださいませ。

 それではみなさまのプレイング、心からお待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み2021』

POW妖怪花火で空へGO!
SPD妖怪花火の上で空中散歩
WIZ静かに花火を楽しもう
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●あつまれ、あつまれ!
 それからしばらくして。
 此処は、カクリヨファンタズムのどこかにある、とあるビーチ。真っ白な砂に透き通った海。ギラギラの太陽がもうあと少しで沈みそうな時間になると、昼間真っ青だった海はぬくもりを感じられるオレンジ色に染まり、どこからともなく優しい涼風が吹いてくる。
「静かでいいところだね」と参加者のひとりが言い、皆、それに同意しながら砂浜を歩いていく。

 しばらく歩いていくうち、人影ふたつと簡易的なテントが見えてきた。あそこが会場だろうか。
「あっ!!」
 人影のひとつーー燐華が参加者たちを見つけると、キラキラと目を輝かせ、たちあがり、大きく手を振り始めた。
「おおーい!!君たち、参加者!?参加者だよね!!待ってたよー!!早くこっちにおいでー!!アディが受付してくれるよー!!」
 ーー静かな雰囲気台無しな、山彦が帰ってきそうなほどの大きな声。
 参加者たちは同時に顔を見合わせ、苦笑いを浮かべ、早く行ってやるかと誰かがまた言ったところで、一行の足は少し早足になった。

 受付のテントに向かうと、ビーチチェアの上にクッションを重ねて座ったアルディオが待っていた。こんばんは、とアルディオが小さく頭を下げる。テーブルのうえには、彼がつくったであろう小さなぬいぐるみたちがちょこんと座っていた。
「アディって、君のことだったんだ?」
「…あ、はい。分かりにくくて、すみま、せん。アディっていうのは、僕のこと、で…燐華さんが僕のこと、そう呼んでいるんです」
 急に呼ぶようになったんですよ、アルディオって呼びにくいから…って。そう説明したうえで、あらためて説明を始める。
「え、えと、とりあえずこの受付用紙に、お名前を書いてください。僕からは手持ち花火を何本かお渡しします。もう少し数が欲しかったり、打ち上げ花火のほうが欲しいときは僕に言ってください。…燐華さんじゃなくて、僕に言ってくだ、さい」
 やけに念を押すあたり、過去になにかあったのだろう。参加者たちがわかったと頷いたあと、アルディオは浜辺のほうを指差す。指さした先には打ち上げ花火用の大砲が4台、等間隔に並んでいた。
「打ち上げ花火は、あそこにある大砲をつかってください。点火は、燐華さんがやってくれ、ます。もちろん、みなさんでやっても大丈夫、です。怪我しないように、気をつけて、ください」
 なにか質問はありますか?と聞かれ、猟兵たちは特にないと返す。それを確認したアルディオはにこりと微笑んだ。
「そ、それじゃあ、受付用紙書いたら、楽しんでいってくだ、さい。僕と燐華さんは、場が落ち着いてきたらゆっくりさせてもらいます、ので…」
 はい、どうぞ。と、アルディオは参加者たちにペンを渡す。この受付用紙に自分たちの名前を書き込み、花火を受け取れば、花火大会のはじまりだ。
ナーバ・キャンサ
黒い浴衣姿で登場
履物はいつもの草履

手持ち花火やろう!
燐華さんもアルディオくんも一緒にどう?
これも妖怪花火なら、これやっても危なくないかな!(手持ち花火を高く上げて高いところから降らせる)それ、シャワー!
(まずは自分の傍でやって危なくないことを確認、熱くなかったら二人の前できらきらを降らせてみせる。熱かったらやらない)
ふっふー、毎年妖怪達と花火やってるけど、今年は面白い物開発してくれたし、ビーチのおかげで猟兵と楽しめる
いつもとは違う楽しみかたができて幸せ!

おっ、打ち上げ花火!(見とれるが、ふと)あっ、そうだ。たーまやー!
一緒に叫ぼう? たーまやー!


●小さな手から彩り花火
 花火大会が始まると、皆、思い思いに花火を楽しみ始めていた。夕焼け空だった太陽も果てに沈み、ビーチは夜の闇に包まれる。その闇の中で、花火の色鮮やかな光がいつもより華やかに、鮮やかに周辺を彩っていく。
 受付の仕事もそこそこ落ち着き、浜辺でちょこんと座っているアルディオ。まだ火のつけていない手持ち花火を、そろそろ火をつけようかどうしようかと迷っているところに、黒い着物を身に纏い草履を履いたナーバ・キャンサ(猫又もどき・f33334)がやってきた。
 黒い猫の耳とゆらりゆらりと揺れるこれまた真っ黒な尻尾。なんとなく自分に似ている…というのが、アルディオの第一印象だった。
「こんばんは、アルディオくん。アルディオくんも楽しんでる?」
「あ、はい。僕は、のんびり…と。そろそろ僕も火をつけようかなって」
 ナーバが朗らかな笑みに、普段人見知りをするアルディオの緊張が少しだけ解けたようで、アルディオも僅かに笑みを浮かべた。
「なら、一緒にやらない?僕も今からやろうと思っていたんだ」
「あ、はい。僕で、よければ」
「あはは、そんなに緊張しなくてもいいのに。でも、ありがとう。
 ーーあ、そうだ。これも妖怪花火なら…こうやっても危なくないかな!」
 言うと同時に、ナーバは持っていた手持ち花火に火をつけるとそのまま高くあげる。火のつけられた花火はパチパチと音が鳴ったかと思えば、瞬間、暖色の火花が弾け始めた。
「わっ、わっ、あぶ、な…っ、…あ、あれ?」
 思わず、アルディオは顔を覆うが、花火の熱は感じない。不思議なことに花火から出ているはずの火花に熱はない。シャワーのように降り注ぐ火花はなんだか不思議と綺麗だった。
「やっぱり。さすが妖怪花火。いつの間にかこんな風にもできていたんだね。ほら、アルディオくんもやってみて。結構楽しいよ?それっ!」
「わっ、わわわわ…っ!」
 火花が熱くないことを確認したナーバは持っていた手持ち花火を次々と点火させていき、そのままアルディオに渡す。渡されたアルディオは慌ててそれらを受け取り、最初はおどおどとしていたが、やがて慣れてきたようで、そのままナーバと手持ち花火のシャワーを楽しんだ。
「花火ってあんまりやったことない、けど…すごく、綺麗、です」
「ふふ、毎年妖怪たちと花火で遊んでるけど、今年は面白いものも開発してくれたし、ビーチのおかげで猟兵たちと楽しめるし、いつもとは違う楽しみ方ができて幸せだよ!企画してくれてありがとうね」
「ほ、ほんと、ですか…そう言ってもらえて、嬉しい、です」

「あー!!アディー!なぁに、やってるのぉー!?」
 打ち上げ花火の点火を担当していた燐華がいつものようにキラキラした目でこちらに走ってくる。途中でベシャリと転けてしまったので、2人の元にきた時には身体中砂だらけになっていた。だが、彼女は気にしない。
「燐華さん。えっと、手持ち花火で、シャワーしてた、んです」
「シャワー!?なにそれ面白そう!やり方教えてよー!!」
「あはは、面白い人だね燐華さん。簡単だよ、こう火をつけてーー」

 ナーバがやり方を教えようとしたところで、大砲の発砲音が周辺に鳴り響く。火薬の爆ぜた匂いとともに、花火玉がヒュルルルルと打ち上げられていき、やがて壮大な音とともに大輪の華を咲かせた。燐華が離れている間に誰かが打ち上げたのだろう。
 赤と黄色の大輪の華が空一体を彩った。それから次々と空に咲いていく。
「…あっ、そうだ。たーまやーっ!!」
 一瞬見惚れていたナーバだったが、すぐに我に帰り、空に咲いた華に対して声を上げる。燐華も「たーまやー!!」と元気よく叫ぶが、アルディオはきょとんとした表情を浮かべている。
「あ、あの…ターマヤー…ってなんですか?」
「あぁ、アルディオくんのところだとあまり馴染みないのかな。花火に対しての掛け声だよ。一緒に叫んでみようよ。楽しいよ」
「あっ、アディ!また打ち上げられるよー!ドーンって!!」
 燐華が指さすと再び大砲から花火玉が打ち上げられ、また花が咲く。今度は緑色と青色の花火だ。
 ナーバと燐華はまた先ほどを同じように叫ぶ。アルディオもまた見様見真似で同じように叫んでみる。うまく言えたかはよくわからないけれど、なんとなく心がスッキリしたような気がした。
大成功 🔵🔵🔵

シン・クレスケンス(サポート)
「大抵のことはこなせますので、何でもお申し付けください」
◆人物像
・落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
・窮地でも動じず冷静に戦況を判断し切り抜ける。
◆猟兵になる以前の経歴から調査、情報操作、諜報が得意。
◆戦闘
【破魔】の魔力を込めた銀の銃弾等の詠唱銃による攻撃や、魔術による攻撃を得意としている。
◆UDC『ツキ』
シンに取り憑いているUDC。闇色の狼の姿をしている。
こちらも追跡が得意(魔力を嗅ぎ分けている)で、戦闘は牙や爪で攻撃。
◆口調
・シン
僕/相手はさん付け(使役は呼び捨て)
~です、~ます、~ですか?等丁寧で穏やかな話し方。
・ツキ
俺/お前、呼び捨て。
~だぜ、~だろ、~じゃないか?等男性的な話し方。



 綺麗に揃えられた焦茶色の髪を潮風で揺らせながら、シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)は、日々をともにするUDCと精霊とともに浜辺にいた。
「こんばんは。受付は、ここで大丈夫でしたか?」
「あっ、はい…この用紙に、お名前を書いてくだ、さい」
 声をかけられたアルディオがぴょこんと猫耳を立たせ、シンにペンを渡す。慣れた手つきでペンを走らせると、にこりと笑みを浮かべてそれを返す。名前を確認したアルディオは小さく頭を下げてから、用意していた手持ち花火を手渡す。
 シンに渡された手持ち花火は…どうしてか、数が多いような気がする。
「おや、少し多いのでは?」
「あ、あの…お連れさんの分…に、どうぞ…」
 お連れさん、というのはシンとともにいたUDCと精霊のことだろう。彼らにとっては娯楽はそこまで必要ないのかもしれないが。
「ああ、どうもありがとうございます。有り難く楽しませていただきますね」
 そのまま手持ち花火を受け取り、シンはにこりと笑みを浮かべる。アルディオもまた小さく微笑み、いってらっしゃいと小さく声をかけて彼らを送り出した。

 打ち上げ花火が次々と打ち上げられていき、夜空に花が咲いていく。
 花火の上に乗って散歩する猟兵たちもいる中、シンたちは海辺の近くに腰を下ろし、アルディオからもらった手持ち花火を火につけると静かに見つめていた。
 最初はパチリパチリと小さな音のみだったが、やがてパチパチと小粋な音が響き、小さな火花が弾けていく。普通のそれとは違い、一本の手持ち花火の火花が消えるまでの時間が長いようだ。パチパチと弾ける時間が長い分、シンはUDCと精霊に何か話していた。なにを話していたのかは、こちらではうまく聞き取れない。
 ただ、シンの穏やかな顔が垣間見るに、それはとても楽しいお話に違いないだろう。
成功 🔵🔵🔴

ニーヤ・カト(サポート)
『色々冒険していくにゃ!』
 ケットシーの探索者×ヴィジランテの男です。
 普段の口調は「猫(おいら、お前、呼び捨て、にゃ、にゃん、にゃあ、にょ?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、にゃ、にゃん、にゃあ、にょ?)」です。
お前が「おみゃー」となってしまいます。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。基本的には女好きなケットシーです。昔は金持ちの見せ物になっていたという過去があります
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「おー、すごい!これは、見事な花火にゃー!」
 美しい夜空の果てで、大輪の華が次々と咲く。その数は尋常ではなく、まるで頭上で花畑が咲き乱れているようだ。次々と打ち上げられている花火を眺めながら、ニーヤ・カト(猫の冒険家・f17782)は感嘆の声を上げた。その手にはまだ火のつけれていない手持ち花火があるが、彼の興味はそれよりも打ち上げ花火の方に向けられていた。
「おー、そこの人ー!」
 彼に声をかけたのは、打ち上げ花火の点火担当に回された燐華である。打ち上げ台である大砲の側で、火の灯った松明を持っている。
「打ち上げ花火今から点火するけど、打ち上げれていくー?」
「おー!お姉さん!!なんだか面白そうにゃね!もちろん行くにゃー!」
 ニンマリと笑みを浮かべる燐華に、ニーヤは喜んで大砲に乗り込んでいく。打ち上げ花火型は打ち上げられたあとしばらくその上で歩くことできるらしい。事前にそれを聞いていたニーヤは内心ワクワクしながらその瞬間を待つ。

「みんなー?乗り込んだー?
 ああ、ごめんごめん!今の人で埋まっちゃったから、空いたら呼ぶねー!
 …じゃあ、乗ってた人!バアアアン!といくよ!

 3… 2… 1… 」

 ゴー!!という掛け声とともに、ニーアの真っ白な身体が火花と煙とともに浮き上がる。勢いは激しいまま、上へ上へ高く昇って行く。不思議とその身体にまとう煙は苦しくなく、火花に痛いほどの熱さはなかった。むしろなんだか心地よいくらいだ。
「にゃにゃにゃああああっ!!!」
 ニーアの声が夜空に響きわたる。そしてその後ろで真っ赤な花が咲いた。
 普通のものならば、それは儚く零れ落ちていくのだが、妖怪花火はしばらくの間そこに在る。ニーアの足が触れても、しばらくの間は崩れることはない。
「にゃにゃにゃ!これが、妖怪花火!すごいにゃー!
 よーし、これでちょっと冒険に行ってみるにゃー!!」
 そう言って、ニーヤは花火の上を歩き始める。
 今夜、彼の瞳に映る景色はきっといつもより色彩豊かなものになっていくのだろう。
成功 🔵🔵🔴

キャンディ・スカイランド(サポート)
猟兵の「キャンディ・スカイランド」と能力で召喚した「井熊・アユム」の2人組です

キャンディはアリスナイトの能力でアユムを強化したりアリスランスで攻撃したりします
バトルゲーマーの能力は基本使いません

アユムはコントローラーで攻撃する腕や足を召喚したり
キャンディからの強化で戦います

基本キャンディはアユムに肩車してもらってます

キャンディは普段は喋りません
人見知りとかではなくテンションが上がると普通に喋りだします
アユムで面白いことをする作戦が思いついた時、アユムが活躍している時はテンションが高いです
それ以外でもなんか突然に喋ります

アユムは引きこもりゲーマー(?)です
嫌がっても最終的にはキャンディに従います



 浜辺で花火を楽しむ中、猟兵たちの中で一際目立つ存在があった。
 それは確かに猟兵ではあったが、それは、「彼ら」であった。長い桃色の髪をツインテールに束め、眼帯をつけた少女ーーキャンディ・スカイランド(肩車 RUN RUN RUN・f21284)と、そんな彼女を必死の形相で肩車している井熊アユムである。
 ただでさえ歩きにくいはずの浜辺で、肩車しながら歩く彼らの姿に、心配した猟兵が声をかけるが、キャンディは大丈夫と言いたげにブンブンと首を横に振った。一方のアユムはというと当然、「いやいやいや、重いし、歩きにくいんだからな!?」と抗議の声を上げていたものの、キャンディを下ろすことはなかった。
「ったく…花火大会に行きたい!ーーって言うから連れてきたってのに、ここでも肩車かよぉ…受付の人にも驚かれたんだから、少しは歩けよ…」
 悪態をつきながらも、アユムは肩車のままキャンディの指し示す方向へ向かう。その間、キャンディの笑顔は一度も崩れることはなかった。

「あははっ!すごいすごい!!すごいよアユム君!どんどん花火が上がってる!あははっ、すごーい!あっ、あの人もあっちの人もみんな花火の上歩いてるね!いいなーいいなー!!ねぇアユム君っ!この花火終わったら打ち上げ花火の方もーー」
「ああああっ!!やっと喋り始めたと思ったら、急に喋るんだからぁ!!とりあえず、危ないから振り回すなよっ!?」
「あははっ!アユム君、心配しすぎー!妖怪花火だから熱くないって、受付のねこさんも言ってたんだから大丈夫だって☆」
「大丈夫だからってーーそれはやりすぎだあああっ!!」
 ようやく肩車から解放され静かに花火を始められるかと思ったら、キャンディのテンションが一気に上がったらしく、キャンディは受付で多めにもらった手持ち花火を全て点火させ浜辺で走り回る。アユムはそんな彼女が暴走しないようにしっかり見守らないといけないというこれまた過酷なミッションを課されてしまったのだった。
 騒がしさの伴った花火大会は、まだまだ始まったばかりだ。
成功 🔵🔵🔴

ロラン・ヒュッテンブレナー(サポート)
※絡みアドリブOK
※感情が尻尾や耳によく表れる
※人見知りだが【優しい】性格で育ちのいいお坊ちゃま
※魔術師だが身体能力は狼のそれで、足が速くて体力もあるが、力は弱い
※勤勉で好奇心が強く、本を読んだり絵を描いたりメモしたりといったインドアも、
散歩や散策などのアウトドアも大好き
※たまに狼変身して遊んでたりする
※使用人のじぃや(寡黙な執事NPC)とマリア(寡黙なメイドNPC)がついてくる時もある
※「ぼく」「~なの」「~さん」(じぃやとマリアだけ敬称なし)



 夜の浜辺を、ゆっくり歩きながら、時々打ち上げられる花火を見てみる。大きな音がするたびに、ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)の小さな体が飛び跳ねそうになる。
「わぁ…また打ち上がった。綺麗だなぁ…」
 今花開いたのは、緑色。そして次には白色の花が咲く。
 次々と花開き、そして、最後には小さな花々が咲いては散っていく。その僅かな時間の間だけ、ともに打ち上がっていた猟兵たちが嬉々として花火での空中散歩を楽しんでいた。
 少しだけ興味あったけど、いつもそばにいてくれる執事やメイドさんが心配して今うから…今日は手持ち花火だけでも楽しもうとしたのだ。
 そして、海辺の近くで腰を下ろして火をつけてみると、弾ける火花とともに、ピンク色の柔らかの煙がモクモクと焚かれて行く。その煙は決して煙くはなく、むしろ爽やかで甘い桃の香りが漂ってきた。
「いい匂い…」とつぶやいたところで、ロランの腹の虫が鳴いた。花火大会が終わって帰ってきたら、メイドさんたちに美味しいご飯を作ってもらおう。気恥ずかしさからお腹をさすりながら、ロランは人知れずそう誓ったのだった。
成功 🔵🔵🔴

最終結果:成功

完成日2021年08月16日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴