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ふわもふ。もふふわ。

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●微睡、揺蕩う
 ふわふわと、もふもふとした尻尾がゆらりと揺れる。硝子製のティーポットの中には、瑠璃色に輝く液体。やる気のない獣が大きく欠伸を零せば、ティーポットの中身がちゃぷりと揺れた。
 よくよく周囲を見渡せば、同じように揺れる蜂蜜色の尻尾が一つ二つ。どれもこれも、皆同じように欠伸を零す。
 迷宮が発する蒸気の熱が、獣には心地良いのか。はたまた、ただの怠惰か。一切動く事のない獣を鬱蒼と見つめる影が一つ。
 黒い流体の身体を持つ其れは、仕掛けた罠に得物が掛かるのを今か今かと待ち続ける。
 悪魔とは、奪う者。恐怖を糧に、力を欲する者。
 何も知らずに訪れた学園の生徒を引き裂かんと、ただただ影に滲み待ち続ける。
『魔法実験の素材集めに、迷宮に来るのめんどくさいなあ』
『何処かに都合のいい素材、あればいいのにねえ』
 ―ほら、今日も得物が足並み揃えてワタシの領域へとやってきた。
 得るのは安寧の眠りか、それとも…。

●けれどそれは泡沫の
 ずいっと眼前に差し出されるは、大きなもふっとした白いぬいぐるみ。
「…報告。…アルダワ、魔法学園、に、オブリビオン、が、現れ、ます」
 鼠を模したぬいぐるみを手元に引き戻し、神宮時・蒼(終わらぬ雨・f03681)が静かに猟兵へと告げた。
 蒸気と魔法の世界、アルダワ魔法学園。存在する迷宮は無数在り、事件が起こるのはその一つのよう。
「…情報。…迷宮へ、赴こうとする、生徒を、贄に、する、よう、です。…幸い、まだ、被害は、出て、いません、ので、早めの、解決を、お願い、します」
 眠りにおいて、絶対的な効果を発揮する獣が、迷宮に多数存在するとの事。獣自体にあまり害は無いのだが、問題はその獣を召喚した元凶である。
 獣を使って、自身の縄張りまでおびき寄せ、対象が持っている知識や力を奪い尽くす。恐怖に歪む姿が、何よりも愉悦なのだと…。
「…まずは、もこもこの、獣さんを、何とか、してください」
 見た目は愛らしいので、倒すのに戸惑いが生まれるかもしれないが、相手は立派なオブリビオン。猟兵が心を鬼にして倒すべき相手である。

「…そういえば、学園で、小動物の、お世話を、してほしい、との、お話が、ありました」
 何でも飼育担当の教員が、風邪に倒れてしまい、世話する人がいないとの事。もこもこの獣を倒してしまった傷は、もこもこで癒すべきである、と蒼は言いたい様子。
 小さな動物や幻獣と触れ合う、またとない機会でもある。
「…皆様なら、無事に、戻って、こられる、はず、です。…よろしく、お願い、します、です」
 そうして、蒼は猟兵へと、ぺこりと頭を下げるのだった。


幽灯
 幽灯(ゆうひ)と申します。
 続けてアルダワ魔法学園のお話をお送りいたします。
 今回ももっふもふです。

●1章
 もふもふです。
 ほとんど害はありません。
 ちょっとくらいなら素材を頂いてもいいんじゃないでしょうか。
 でも最後はきちっと倒しましょう。

●2章
 どろどろ。
 残虐な面を持つ今回の元凶。
 可愛くありません。

●3章
 今度は倒さなくていいもふもふです。
 いろいろな種類の小動物がいます。
 希望があればご記入ください。なければ、此方で考えます。

 ご一緒する方は「お名前」か「ID」、旅団で参加する場合は「旅団名」を記載してください。
 蒼をお誘いいただいても構いません。その旨をプレイングに記入してください。

 それでは、良き冒険となりますよう。
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第1章 集団戦 『眠りネズミ』

POW   :    おやすみなさい、よいゆめを
全身を【ねむねむふわふわおやすみモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    みんないっしょに、ねむりましょ
【ふわふわのしっぽ】から【ふんわりとつつみこむもふもふのいちげき】を放ち、【今すぐこの場で眠りたい気持ち】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    きらきらひかる、こうもりさん
対象のユーベルコードに対し【吐息からキラキラ光る小さなコウモリたち】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●安寧の眠りを得る為に
 迷宮の通路の端っこで、其れはもこもことした尻尾を揺らしていた。
 ネズミと呼ぶにはやや疑問が残る、もっふりとした毛皮が迷宮の蒸気の風に揺られて柔らかく靡いた。
 此処にいる理由など知らない。
 ただ、此処は暖かい。ならば、本能に従うのみ。
 くぁ、と大きく欠伸を零せば、連鎖するようにあちこちから欠伸の波が巻き起こる。
 とりあえず寝る。
 琥珀色に輝く瞳がゆっくりと閉じていった。
 例え、何かに利用されているのだとしても。本能が、眠いと叫ぶのならば。
 其れに従うしかないのだと、獣は尻尾を揺らした。
フィリリアンナ・フェアリーガーデン
なんと言うか…弱そう過ぎてあんまり気が進みませんね…
まぁ、やるんですけど

素材を採るならあの尻尾を傷つける訳にはいきませんね
「約定に基づき我が許に参じよ、風を司りし汝が力を貸し与え給え。我が名はフィリリアンナ!
風の大精霊には鎌鼬で首と尻尾を落としてもらいましょう

問題は集めた素材をどうするかですね…
ボクでは大した量は持てませんし
あ、フェアリーランドの壺に入れておきましょう
かなり入りますし、容量は十分なはずです

ある程度素材が集まったらもういいでしょう
大精霊と共にウィザード・ミサイルで一気に殲滅しますよ!


富嶽・隼刀
富嶽・隼刀は猟兵であること以外は普通の16歳と変わらない。
臆病なのと左眼を通る傷痕を好きなゲームのキャラのコスプレ(ゴテゴテな軍服と顔の左半分を覆う眼帯)となりきりで隠している。

(わぁ、可愛いなぁ)
眠りネズミを前にして富嶽は思わず笑みを浮かべるが、咳払いをして気を引き締める。
「いくら愛らしい姿をしていてもオブリビオンは倒さねばな」
そう言って日本刀(サムライブレイド)を抜き近くにいる眠りネズミを片っ端から斬って行く。(POW)



 迷宮内に足音が響いても、眠りネズミは目を覚ますどころか全く動じない姿勢で其処に在った。
 只々、迷宮の床に転がっているだけだとは思わず、フィリリアンナ・フェアリーガーデン(超ド級天才魔導妖精・f00685)は目を瞬かせる。
「なんと言うか…弱そう過ぎてあんまり気が進みませんね…」
 ふわりと薄桜色の羽根を揺らし、眠りネズミの毛皮を叩いてみるも欠片も動かない。
 何とも緊張感のない相手に、フィリリアンナの戦意が僅かに削がれる。
「まぁ、やるんですけど」
 彼女は天才魔導妖精。もふもふになど興味はない。眠りネズミの持つ良き眠りを齎す素材にこそ興味がある。
 やる気を見せるフィリリアンナの横で、富嶽・隼刀(本当の自分を隠して・f13192)は何処かキラキラした瞳で眠りネズミの姿を見ていた。
(わぁ、可愛いなぁ)
 声にこそ出さないが、こういった幻想的な生き物は密かに彼のツボを得ていたよう。
「…んんっ」
 けれど、雑念を払うよう頭を振り、意識を切り替えるように一つ咳払い。
 そう、彼は今、隼刀ではない。大好きなゲームのキャラは、あんなもふもふに頬を緩めたりしないのだ。
「いくら愛らしい姿をしていてもオブリビオンは倒さねばな」
 内心では、眠りネズミに対する可愛さと、此れから討伐してしまう罪悪感でいっぱいになっていたけれど。
 フィリリアンナが術を編み上げ、隼刀が刀を構える。そんな様子も、眠りネズミにはお構いなしの様子。
 緊張感のない欠伸が、小さく迷宮の中へ木霊し、消えた。

「約定に基き我が許に参じよ。自然を司りし汝の力を貸し与え給え。我が名はフィリリアンナ!」
 術を開放すれば、迷宮内を強い風が通り抜けた。フィリリアンナの傍らに、風の精霊が召喚されると、惰眠をむさぼる眠りネズミの尻尾を鎌鼬がばっさばっさと切り落とした。
 突然の術の行使に、呆気に取られていた隼刀だが、我に返り日本刀を揮う。真っ二つに斬られたティーポットが、瑠璃色の液体を地へと零す。
 ふわりと僅かに甘い香りが漂い、消える。
 ある程度の尻尾を落とし終えたフィリリアンナが、炎の矢を眠りネズミへ向けて放つ傍ら、隼刀も刀を揮っては眠りネズミの胴を、背を、首を落としていった。
 声を挙げる事無く、眠りネズミは一つ、また一つと消滅していく。
 後に残るは、フィリリアンナが落とした尻尾の残骸のみ。周りを見渡せど、この一帯の眠りネズミはすべて倒しつくしてしまったようだった。
 フェアリーたるフィリリアンナが持って帰るには多い素材は、彼女の持つ不思議な壺へ詰める事で解決したらしい。
 せっせと尻尾を壺へ詰めているのを見た隼刀が、恐る恐る手伝いを申し出る。
「我も手伝おう。また次の敵が来るやもしれぬ」
「え?あ、ありがとうございます」
 彼女の持つ壺は、見た目以上の容量を持って、たくさんの尻尾を飲み込んでいくのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シュデラ・テノーフォン
可愛いな、でも獲物(オブリビオン)なんだ?
じゃあ狩らないとね

素材…素材…そのティーポットかな?
中身はどんな味がするんだろうね
むしろそのガラスのポット、興味あるなァ
倒しちゃったら消えちゃうのかな

うん。…寝てるね?
とりあえず一匹抱き上げて…柔らかいなァ
確かにふわふわだ。ん?なんか尻尾がふわっと顔に…
いいなこれ。抱きしめて、顔を埋めてみる
…ちょっとだけ、なら寝ようかな
あれ、俺の尻尾にもいつの間にかくっついてる
君達もふかふか好きなのかな

んー…もう少し微睡んでも良いけど、ヤろうか
Cenerentolaに風の精霊弾をセットし放つ
ごめんね、優しい風に抱かれておやすみなさい

…ポットか別の素材、残ったかな


ルヴィリア・ダナード
ネズミってあんなにもふっとしてかな…!?
こう…もっと固そうな感じだった気が…?
何あれ、触りたい…どこまで手が沈むのか確かめたい。
あと、あのティーポットの中身は飲めるのだろうか…私、気になります!

っていけないいけない。
つい可愛いものに現を抜かしてしまったわ。
気合いを入れて挑まないと。
ジャッジメント・クルセイドでもふもふさんを狙い打ち。
君のせいで不幸になってしまう子を出さないためにも私は心を鬼にして、鬼にして…!

攻撃手段までなんだか可愛いのね…!
コウモリさんってあんなのだったかなっ。
もふもふさんの攻撃には私のメリーさんを盾のように武器で受け流す。

可愛いものにもトゲがあるのね。しっかり覚えとこう。



 ゆらゆら揺れる尻尾をシュデラ・テノーフォン(天狼パラフォニア・f13408)の金眼がゆっくりと追っていた。
 同じく、揺れる尻尾を眺めるルヴィリア・ダナード(嘘つきドール・f01782)は小さく首を傾げた。
「ネズミってあんなにもふっとしてたかな…!こう、もっと固そうな感じだった気が…」
 己の知識に在るネズミの姿とは違い、もこもことした体躯はまるで別の生き物のよう。
 そんなルヴィリアの言葉に、シュデラも首を縦に振る事で肯定する。
「可愛いな…」
 あんな見た目でもオブリビオン。倒すべき相手である。…例え、相手がやる気なさげに眠っていようとも。
 おもむろに、シュデラが眠りネズミを一匹抱き上げる。…温くて柔らかい。
 見た目よりもふわふわの毛皮に、尻尾に思わず顔を埋めてみる。優しい陽だまりのような香りが鼻腔を擽る。
 其れを見たルヴィリアも、堪えていた好奇心が表に顔を出す。
(触りたい…どこまで手が沈むのか確かめたい)
 幾ら心で自制していようと、身体は正直だった。
 思い切って、眠りネズミの毛皮の中へと手を突っ込んでみた。―思ったよりも、ふかふかだったと、のちの彼女は語る。
 欲を言うなれば、ティーポットの中身も気になるが、その場で口にする勇気はさすがに無かった。
 ルヴィリアがそんな葛藤を繰り広げている横で、シュデラは眠りネズミのもふもふに顔を埋めたまま。…更に言うならば、立ったまま転寝をしていた。
 気が付けば、ゆらりと揺れるシュデラの白い尻尾に寄り添うよう、眠りネズミが集いっていた。どうやら、同類と思われたよう。
 そんな中、ルヴィリアが我に返る。
「つい可愛いものに現を抜かしてしまったわ…」
 意識を切り替え、眠りネズミを指させば、天から光が溢れ、降り注ぐ。が、その直前、大きく欠伸を零すと其処から煌めく小さな蝙蝠が現れ、攻撃を相殺する。
「攻撃手段までなんだか可愛いのね…」
 何処か感心したように、ルヴィリアは眠りネズミを見つめた。てっきりやる気がないものかと思っていたが、やる時はやるようだ。…例え其れが偶然だったとしても。
「んー…もう少し微睡んでも良いけど、ヤろうか」
 微睡の淵からシュデラが帰還すれば、腕に抱いていた眠りネズミを床へと降ろし、距離を取る。
 白い拳銃に風精の力込めた弾を込めれば、先程よりも大きな光が眠りネズミの身を焦がしていた。
「君のせいで不幸になってしまう子を出さないためにも私は心を鬼にして、鬼にして…!」
 言葉の端々から、ちょっとした後悔が滲み出ているルヴィリアの頭をシュデラがぽふりと撫でる。
 そうして、引き金を絞れば、顕現する風の力。
 吹き荒れる暴風は、眠りネズミの身体を切り裂き、やがて、宙に溶けるよう掻き消えた。
 風が収まった時、周囲には何も残らなかった。二人はきょろきょろと周囲を見回す。
 やがて、片隅に一つのティーポットが落ちているのを見つける。瑠璃色の液体は僅かに床に零れていたが、中身は十分残っている。
 望む夢が見られるという、この中身は果たしてどんな香りがするのだろうか。
 想像に胸膨らむ二人の姿が、其処にはあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

音海・心結
もふもふ
もふもふがたくさんいるのですよ
あれはどうしても倒さなきゃいけないのですか?
…そうなのですか
許しちゃいけないのですね
じゃあ遊ぶついでに倒すのですよーっ

みゆは【おびき寄せ】【誘惑】を使って
もふもふをいっぱい引き寄せるのですよ
わぁわぁ
もふもふがいっぱいで幸せなのです♪
でも遊ぶのもここまで
これから攻撃していっちゃいますよーっ

【零距離射撃】【スナイパー】を使って
近くにいるもふもふ達を倒してゆくのです
使う武器は『Angel of your play』
武器で相手を捕まえて身動きが出来ないようにしてから
UCの『Storm of cherry tree』で一気に攻撃するのです

アレンジ・絡み歓迎ですよ



 それは、まるで夢のような光景だった。
 何処を見ても、もふもふの群れ。音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)の瞳はキラキラ輝いていた。
「あれはどうしても倒さなきゃいけないのですか?」
 何処かしょんぼりとした表情で眠りネズミを見つめる心結だが、唐突に閃いたように表情が明るいものへと変化する。
「じゃあ遊ぶついでに倒すのですよーっ」
 倒さなければならないが、遊んでから倒しても問題なかろうと彼女の中で結論が出たようだった。
 言うが早く、心結は甘やかな香りで眠りネズミを誘惑し、誘い出す。
 ゆっくり、のそのそと彼女の周りにもふもふが集まっていく。
 その毛並みを心行くまで撫でまわしたり、おもむろに一匹を抱き上げ、抱きしめてみたり、顔を埋めてみたり。
 思いつくままに、眠りネズミの毛並みを堪能する。何処もふかふかで、暖かくて。
 そうして、たくさんのもふもふと戯れた後。
 名残惜し気に心結は眠りネズミを床へと降ろす。
「ごめんなさい、ですよー」
 そっと目を伏せ、簡単な別れを済ませ。取り出したるは、可愛く装飾された拷問具。
 Angel of your playで眠りネズミを絡めとれば、瞬間其れは桜の花弁へと変じ、眠りネズミを襲った。
 花弁はやがて花吹雪となり、一面を覆いつくす。花吹雪が消え去った後、其処は初めから何もいなかったかのような静かな空間が広がっていた。
 
 そして、何もいなくなったその場所へ、ぬるりとした黒い影がその場へと現れる。
 此の事件の元凶。
 其れは、ゆっくりと猟兵へ牙を向かんと、影から現れようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『シェイプシフター』

POW   :    思考の簒奪
【自身を対象の姿へと変化させ思考を読み取り】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD   :    血肉の簒奪
戦闘中に食べた【対象の血肉】の量と質に応じて【捕食した対象の姿と戦闘経験を簒奪し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    秘技の簒奪
対象のユーベルコードを防御すると、それを【強化し体内へ取り込み】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●悪夢
 其れは、悪魔と呼ばれる固体。
 知を、肉を、欲を奪い、力とする負の権化。
『エサは無くなってしまった。けれど、何の問題もない。さって、エサは目の前にいるデショウ?』
 ぎょろりと、一つ目がせわしなく動き回る。
『さア、ハジメましょう。此処はワタシの領域。すべてを奪い、飲み込み、更なる力を得るタメに』
 耳障りな声で、悪魔は嗤う。

 ―安寧の眠りを跳ね除けたのなら、悪夢がご所望か。

 さあ、戦いのハジマリハジマリ。
シュデラ・テノーフォン
アレは…可愛くないなァ
とっとと狩ろうか

思考?読み取るかい
君を狩りたい狩りたいそれだけさ
戦術はね、本能だから!
さァ、ヤろう!

予め氷の精霊弾をセットしたCenerentolaでアレをトコトン凍らせよう
君に喰わせる血肉なんてないからね
それでも伸びてきたアレには指輪の盾で弾く
触らないでくれるかな?

成る程?後は防御したらコピーできるんだ
じゃあさ、こうしようか
アレのデカイ目に向けてAschenputtelを向け放つ
クィックドロウからの二回銃撃とかね
防御されても残念コレはただの狙撃
その間に複製した銃をアレの上に配置
目の前の俺に気を取られてる隙にGlasregenの大雨だ
防ぐ暇なんざ与えないさ、喰らっときな!



 ケタケタと悪魔が嗤う。その様子を見やり、シュデラ・テノーフォン(天狼パラフォニア・f13408)は僅かに顔を歪める。
 可愛くない。彼の心はその一点で埋め尽くされていた。先程のもふもふは癒しだったのに。
 凪いだ心で、彼は誓う。
「とっとと狩ろうか」
 ―目に優しくない、悪魔の駆逐を。
 どろりと悪魔が融け、シュデラと同じ姿を写し取る。己の思考を読み取らんとしているのだろうが、生憎彼の頭に浮かぶは一つのみ。
「君を狩りたい狩りたいそれだけさ!戦術はね、本能だから!」
 戦略など無い。只、本能に従い、シュデラは動く。
 目の前の敵を倒す事のみに特化された思考に、動きに、回避する手段など無いに等しい。
 愛用の白い大型拳銃へ氷精の力を込め、撃ち放つ。
 鈍い音を立て黒き体躯へ刺さる弾丸は、其れを中心に氷の華を咲かせる。
 せめてもの抵抗か、不気味に蠢く触手でシュデラを薙ぎ払わんとするも、彼の指に嵌められた澄んだ円環が護りを成す。
 己の攻撃を弾かれ、たたらを踏めば、僅かに隙が生まれる。
 目の前との戦闘で、シュデラの気分は高潮する。
「防ぐ暇なんざ与えないさ、喰らっときな!」
 密かに複製していた銃で、悪魔の頭上から透き通る弾の雨を降らせれば、緩やかに流形が歪に蠢いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

音海・心結
さっきのもふもふ達と違って、
遠慮なく戦えそうなのです
負けても恨まないでくださいねっ!

みゆはUC『Sucked Heart』をわざと自分に使うのですよ
戦闘能力が増幅してこれで戦いやすくなるのです♪
……ぁ。食らいたいというのなら、止めはしないのですよ?

戦闘能力が増幅したところで戦闘開始なのです
今回は……武器『Secret』を使うのですよ
【先制攻撃】【例距離射撃】で相手に近づいて、渾身の一撃を
鎌に変形させて、切り刻んでゆくのです♪
その後は【学習力】【スナイパー】【傷口をえぐる】を使って、
相手の弱いところを確実にえぐってゆくのです

ぁはっ
みゆに勝てるなんて思わないでくださいね?


フィリリアンナ・フェアリーガーデン
うって変わって気持ち悪い奴ですね
簒奪だなんだと言ってますが、果たしてボクの魔術を真似出来ますかね?
ではウィスプ、取り囲み…爆ぜよ!
8体で囲んで爆発させて足止めして、残りを敵の頭上で合体させて落としますよ!

ダウンしたなら更に追撃です!
ボクの力を思い知るといいのですよ!


ルヴィリア・ダナード
ひえー!
あれは可愛くない!どちらかといえば苦手なやつ…!
目、怖い!出来る限り目を合わせないように…努力をしよう。

ジャッジメント・クルセイドでえーっと…
明らかに弱点っぽい目を狙ってみよう。
ひっさーつ、目つぶし!…なんちゃって。
ちょっと勇気を出して目の場所を確認して放つ。

もしかして私の放った光を吸収とかしちゃってる?
なんてことしてくれるんだ!
攻撃が来たらメリーさんの影に隠れてやりすごす。

こうなったら取り込めないくらいの大量の光をプレゼントしてあげる!
やったらやり返されちゃったけど更にもーっとやり返してあげるんだから!



 歪に蠢く悪魔を見やり、音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)は分かりやすく顔を顰めた。
「負けても恨まないでくださいねっ!」
 遠慮など無用。淡く淡く、心結は微笑んだ。
 同時に、可愛らしい桃色のハートが心結の周りに現れ、ふよふよと浮かぶ。
 ぱちりとウインクを落とすと、ハートは地に吸い込まれ、淡い光を称える。
 光は収束され、心結の身体へと溶け込む。
 其れは力の奔流となりて、彼女の身体に活力を与えた。
 そうして。可愛らしい見た目の、しかしそれに反して鋭い切れ味を持つ黒剣を構え、目の前の悪魔を見据えた。
 
 同じく、悪魔の見た目に、フィリリアンナ・フェアリーガーデン(超ド級天才魔導妖精・f00685)は嫌悪を顔に滲ませる。
「うって変わって気持ち悪い奴ですね」
 だからこそ、悟る。フィリリアンナは、アレには絶対に負けない、と。
「簒奪だなんだと言ってますが、果たしてボクの魔術を真似出来ますかね?」
 魔術において、彼女は絶対の自信を持っている。
 何故なら、彼女は天才魔導士。自称が付くが、其れでも強い力を有している事に変わりはない。
 傍らに白く輝く光精を呼び出す。くるくるとフィリリアンナの周りを漂う光精は、主の命令をただ静かに待つ。

 ちらちらと視線を彷徨わせるルヴィリア・ダナード(嘘つきドール・f01782)からは、絶対に悪魔と目を合わせる物かという気迫が漂っている。
(ひえー!あれは可愛くない!どちらかといえば苦手なやつ…!)
 可愛いは正義。可愛くないは悪。実に分かりやすい。
 けれど、相手はオブリビオン。この際、視界に入るのは仕方がない。
 でも絶対に目を合わせてなるものか、とルヴィリアは強く決意する。
 そうでなければ、精神的にきっとよろしくない。
 早く倒して、心の平穏を。心の内でルヴィリアは静かの祈るのだった。

 蠢く流形が視界に入り、ルヴィリアはひぃ、と小さな悲鳴を上げた。
 もうやだあの目怖い。
 ―ならば。
「ひっさーつ、目つぶし!…なんちゃって」
 ちらりと悪魔の目を見、白い光を放つ。…目線はすぐに逸らしたけれど。
 目の防御が間に合わなかったのか、じゅ、と融けるような、灼けるような音が僅かに響く。
 眩しさに目が眩んだのか、悪魔が顔を覆い、一歩後ろに下がる。
 その隙を狙って心結が黒剣―Secretを鎌に変化させ、胴を横薙ぎに払う。
 肉を切った感触は無いが、ダメージは確実に与えているらしい。
 ぽたぽたと零れた黒い流動が地に落ちた。
『ぐ、ギ…』
 そうして、無差別に伸ばした腕がフィリリアンナを捕らえる。
 小さな体躯の彼女を喰らわんと、飲み込まんとする腕を払おうと心結が再び武器を振り上げるが、それよりも先に、フィリリアンナの声が場に響く。
「ではウィスプ、取り囲み…爆ぜよ!」
 刹那、弾ける閃光が包む。足元を狙って爆ぜた其れは、彼女の身を解放する足がかりとなる。
 炸裂音が周囲に響き、生じた爆風が、心結の、ルヴィリアの服を、フィリリアンナ羽根を揺らす。
 周囲に再び静寂が訪れた時、其処には無数の穴が開いた悪魔が在った。
 幾つかはその身で吸収したようだが、全てを取り込むことは叶わなかったらしい。
 先程とは似つかない、黒く濁った光が周囲に爆ぜる。
 率先して、ルヴィリアが鉄の処女たるアイアンメイデンを呼び出し盾とする。
 爆風が、石を、砂を弾き、彼女たちに小さな傷を作る。
 もはや悪魔は虫の息。
 そして。
 ルヴィリアが大量の光を悪魔へと降らせ、その傷口を心結が黒剣で抉り、流形をどろどろに崩していく。
 再び、光精を呼び出したフィリリアンナがそれら全てを一斉に爆ぜさせれば、其処にはもう、何も残らなかった。

 悪魔の誤算は、己が目的を阻止する猟兵が居た事。
 力に溺れる者は、やがて這い上がる事すら難しくなる。
 こうして、迷宮の事件は幕を下ろしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『もふもふなお手伝い』

POW   :    動物をたくさん運ぶ等、力仕事でできるお世話

SPD   :    ブラッシング等、自分の器用さ・技量を活かしたお世話

WIZ   :    動物に関する知識等を活かしたお世話やアドバイス

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●精神の安寧
 ―きゅ?
 ―ぴぅ、ぴーう!
 ―なーぉ、なう、うーにゃう
 控えめに言って、其処は天国だった。
 ふわふわした毛並みの小さな動物たちが、好奇を滲ませた瞳を一斉に向けてくる。
 つぶらな瞳が、純粋な行為をもって向けられている。
 一般的な猫や犬等の動物と僅か離れたスペースには、光る角を称えたふわふわの幻獣や、翼をもつ仔馬の姿も在った。
『どの子も人慣れしているので、触れ合っても大丈夫です。ただ、性格的に気難しい子もいますので…』
 そう学園の担当者が猟兵へと告げる。
 大丈夫、と猟兵は告げる。だって、其れよりももっと難しい相手と渡り合っているのだから。
 あちこちから甘えるような鳴き声が響く。
 要約するならば構って、構って!である。
 各々が、気になる子たちへと向かっていくのだった。
ルヴィリア・ダナード
なんたる癒し空間…!
ど、どの子にしようかな?どの子も魅力的で選べない…!

んー!私はこの子にしよう!
羊さんみたいにモコモコで可愛い…!
そっと抱き上げてまずは一撫で。
あー、いいぞ…!
ブラッシングしつつ毛並みのモコモコ感を楽しむ。
わー、手が!手が!埋もれる…!
なんだこれー。学生さんはこれを毎回堪能しているのか…!
羨ましいな、もう!
時間なんてあっという間に過ぎそう。

名前は何て言うんだろー。
教えてもらえたらいっぱい呼んであげよう。
仲良くしようねー。

あー、さっきまで大変だったのが癒されるー。
こんな癒されるお手伝いならいつでも歓迎だね。
また遊ぼ…じゃない。
お世話に来るからね!



 控えめに言っても、其処は楽園だった。キラキラとルヴィリア・ダナード(嘘つきドール・f01782)は瞳を輝かせた。
「ど、どの子にしようかな?どの子も魅力的で選べない…!」
 ぐるりと室内を見回しても可愛らしい動物の、幻獣の瞳が己を見ているのだ。
 悩みに悩み抜いて、ルヴィリアは一体の子に手を伸ばす。
 もこもこと綿毛のようにふわふわとした毛を持つ、一見すると羊のような幻獣。
 そっと抱き上げると、手に伝わる柔らかな感触。
 おっかなびっくりこわごわとした手つきで一撫ですると、『きゅー』と小さな声が幻獣から漏れ出た。
 うっそりとした表情から、どうやらお気に召したようだとルヴィリアは内心でホッとする。
 優しい笑みを浮かべながら、その柔らかな毛並みへブラシを通す。
 毛玉に引っかかる事もなく、すいすいとブラシが滑る。
「わー、手が!手が!埋もれる…!」
『きゅ?』 
 幻獣を支えている手が、もふりと沈んだ。すべすべとした毛並みが手に優しい。幻獣も気持ちがいいようでうっとりとした声が漏れ出ていた。
(…学生さんはこれを毎回堪能しているのか…!羨ましいな、もう!)
 ブラシを梳く手はそのままに、学生への羨望の感情がひょっこりと顔を出す。
 其れに気付かない振りをして、ルヴィリアは近くの学生に手元の子の名前を問う。
『この子はブランです。人懐こくって甘えたさんの子です』
「…ブラン、気持ちいい?」
『きゅぅ!』
 そっと名前を呼ぶと、元気な声が聞こえてくる。先程まで、迷宮で戦いを繰り広げていたとは思えない癒し空間である。
「またお手伝いに来たいなあ」
 気が付けば、あっという間に時間は過ぎ去り。
 また、会いにくるからね、とルヴィリアが告げると、嬉しそうな声が耳鼻くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シュデラ・テノーフォン
そうそうこんな感じ
癒されるよね

最初は力仕事しようかな
大抵は運べると思うよ、犬でも猫でも幻獣でも
ふわふわを堪能したいから一匹ずつ丁寧に扱うよ
あーいいなァ、また眠くなりそう

毛色は違うけど手先は一応自信があるから、毛並み整えようか
座って膝をぽんぽん、さァおいで
俺も自分の尻尾と耳は気をつけてるからね
絡まりをブラシで優しく解して、毛先は揃える程度に切る
うんうん一匹ずつだからね、順番だから他の子は待っててね

馬に翼…ペガサスかな?
俺は狼に翼なんだ、似てるねとか言いながら撫でてみる
ん?今ね翼は収納中。邪魔かなァって
ほらと俺の羽根を見せてみるけど、差し出すならご飯がいいか
やっぱり人参?貰ってくるから、沢山食べな



 よくよく部屋の中を見れば、小動物の他にもやや大きな体躯の動物の姿がちらほらと見られた。
 世話をするにしてもまずは移動させなくてはなるまい。近くにいた学生に声をかけ、シュデラ・テノーフォン(天狼パラフォニア・f13408)は、動物たちの移送を引き受けた。
 先に告げられていたように、動物や幻獣はシュデラに触れられても抵抗することなく、むしろ逆に身を寄せられた。
 元・騎士だけあって、大型の幻獣を抱えていても一切よろける事はなく、しっかりとした足取りで移送を行っていた。
 手に伝わる温もりと、ふわふわな体躯。
「あーいいなァ、また眠くなりそう」
 このまま触れていたら、眠ってしまいそうになる気持ちを叱咤し、シュデラは移送を終えた。
 そうして足を運んだのは、学園の一角にある広場。動物や幻獣を運動させる目的もある其処は、なかなかの広さを誇っていた。
 邪魔にならないよう端っこに陣取って座れば、周囲にいた動物や幻獣がシュデラへと興味の色を示す。
 膝をぽんぽんと叩き、片手にはブラシ。意図を察した動物たちがシュデラの周りに集まるのは言うでもなかった。

「うんうん一匹ずつだからね、順番だから他の子は待っててね」
 毛並みを梳いて、伸びている毛先は切って。そっと一撫ですると名残惜しそうに彼らは…、去らずにシュデラの周りでそれぞれ寛いでいた。
 手元から視線を上げると、白い翼の生えた―
「馬に翼…ペガサスかな?」
 まだ仔馬のようで、翼も未発達なのか飛べないよう。
 そっと白い毛並みに手を滑らせれば、僅かに身体が震えるが嫌がる様子はない。
「俺は狼に翼なんだ、似てるね」
 きょとり、とペガサスが黒い瞳を瞬かせれば、ふわりと翻るシュデラの翼。
 大柄な彼が翼を出すと、やや空間が圧迫される。
 やっぱり邪魔か、と苦笑し翼を仕舞う。彼の翼を見て、ペガサスも小さく翼を震わせた。
 時計を見れば、もうすぐ昼となる時間。
 彼らと一緒に昼食をとるのもいいかもしれない。
 立ち上がるシュデラを見て名残惜しそうな視線を送る動物や幻獣へ、また戻るからと告げると、彼は校舎へと足を向ける。
 ―彼らの食事を貰いに向かうために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リヴェンティア・モーヴェマーレ
【W】
アドリブ歓迎
葎(f01013)さんと一緒に行動

「わぁわぁ…可愛いですネ!
癒し空間トハこの事を言うのですネ!
お持ち帰りしたくなる気持ちとってもわかりマス!」

葎さんの言葉にコクコクと頷き同意しながら、私は[情報収集]を事前に行っておき、動物さん達がどうすれば喜んでくれるか調べておきマス

ブラッシングしている葎さんに、どこをブラッシングしたら喜ぶかを教えてみたり「どうでしタ?」等と[動物と話]してみます

「ふふっ、葎さんこの子達とっても気持ちが良いみたいですヨ♪」

ブラッシングの次は遊びの時間
動物さん達を集めて一緒に遊びマス

「うちの子達も良いノですカ!?はい!是非一緒に遊んで貰えたら嬉しい気持ち!」


硲・葎
【S】リヴェちゃん(f00299)と!わ、わんこやにゃんこもたくさんいるよ!可愛いなあ……!!ふわふわさんなシーズー犬やチワワさんにコミュ力と世界知識を使って、まずはご挨拶。怖がらせないようにね。ゆっくりかがんで目はあまりじっと見ず、鼻先を撫でてあげよう。
慣れてくれたら優しさを使ってブラッシング。
「気持ちいいかな?ふわあ、このままお持ち帰りしたくなっちゃうよ!」と思わず笑顔になっちゃうかも。ボール遊びの相手や、トンネルをくぐったり、ロープワークを使って引っ張りあいっこの遊びをしようか!
「今度はリヴェちゃんの藍ちゃんや響ちゃんたちとも一緒に遊びたいな。また今度デートしよ!」とお誘いしようかな?



 右を見ても、左を見ても。どちらを見ても、円らな、キラキラとした瞳がリヴェンティア・モーヴェマーレ(血も骨も、灰すら残さず・f00299)と硲・葎(流星の旋律・f01013)の姿を映していた。
「わ、わんこやにゃんこもたくさんいるよ!可愛いなあ……!!」
 興奮冷めやらぬままに葎が傍らに立つリヴェンティアへと告げる。
「わぁわぁ…可愛いですネ!癒し空間トハこの事を言うのですネ!」
 此方も同じく、たくさんの動物の姿に瞳が輝いていた。
 そんな二人が向かったのは、主に犬猫などを取り扱うエリア。純血統から雑種と呼ばれる種類まで、たくさんの犬や猫が其処に居た。
 個別にケージに入れられているのではなく、一つのフロアにのびのびと過ごせるよう配慮されているのだろう。
 机の下に、椅子の上に。思い思いに過ごす姿が見て取れた。
「では、まずは挨拶から始めまショウ」
 あらかじめ情報収集で、リヴェンティアが動物を怖がらせないような挨拶の方法を調べていた。
 其れを実践すべく、葎がしゃがんで近くにいたシーズーと目線を同じくする。
 怖がらせないよう目線はそっと逸らす。しばしの後、そっと鼻先を押し付けてきた為、そのまま鼻先をそっと撫でた。
「わ、わあ!どうしよう、可愛い…!」
 すりすりと身を寄せてきたのは、慣れてきた証拠であろう。
 葎はブラシを取り出し、シーズーのブラッシングを始める。
「気持ちいいかな?ふわあ、このままお持ち帰りしたくなっちゃうよ!」
 優しい手つきでブラッシングを行うと、くぁ、と小さく欠伸を漏らす声が。
 その様子に思わず笑みが深くなる。
「お持ち帰りしたくなる気持ちとってもわかりマス!」
 思わずリヴェンティアも行為の言葉を。
 にっこりと笑みを浮かべたまま、ブラッシングされている子と会話をすれば、うっとりとした声音が返ってくる。
「ふふっ、葎さんこの子達とっても気持ちが良いみたいですヨ♪」
「そっかー、良かったあ」
 そうして、一匹、また一匹とブラッシングを行っていく。
 ふわふわと毛並みが整ったら、あちこちから遊んで遊んで、と好奇心に満ちた瞳が二人へと向けられた。
 そんな視線を向けられては、応えないわけにはいかないだろう。
 部屋の片隅に置いてあったボールやフライングディスクを持って、学園の外に在る広場へと向かう。
 その後ろを、とことことブラッシングされた犬たちが続く。
 ボールを使った遊びや、トンネルをくぐって遊んだり。様々な遊びを行っては、笑い声が響く。
 たくさん、たくさん遊んで気が付けば日が傾き始めていた。
 元気いっぱいの彼らも、さすがに少し疲れたよう。
 葎とリヴェンティアは、元居たエリアへと彼らと戻る。
 いっぱい遊んでもらった為か、後ろをついて回る犬たちの尻尾がはち切れんばかりに振られていた。
 とても楽しい時間だった。そういえばと、葎は思い出す。
「今度はリヴェちゃんの藍ちゃんや響ちゃんたちとも一緒に遊びたいな。また今度デートしよ!」
 そんな言葉に、リヴェンティアは一瞬瞳を瞬かせるも、にっこりと笑みを深める。
「うちの子達も良いノですカ!?はい!是非一緒に遊んで貰えたら嬉しい気持ち!」
 武器であり、大切な友達でもあるたくさんの子たち。
 そんな約束を交わしながら、二人は次の機会に思いを馳せるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

音海・心結
わぁわぁ♪
たくさんのもふもふ達がいるのです
みゆと一緒に遊ぶのですっ!
おやつも持ってきたのですよーっ

【SPD】
すり寄ってくるあの子も甘えてくるあの子も
みんなみーんなまとめて相手しちゃうのですよ
もふもふ ふわふわ もこもこ
えへへ
どの子もとーってもかわゆいのです
お仕事頑張ったかいがありますねぇ♪
おやつもあげちゃいましょう

……あれ
あの子はなんで近寄って来ないのでしょうか
みゆが怖いのでしょうか
それとも何か近寄りがたいオーラか何かあるのでしょうか
貴方もみゆと一緒に遊びませんか?



 全身で喜びを表現する来訪者に、動物たちはきょとりと小首を傾げた。
 何処を見ても、ふわふわの動物や幻獣の姿が目に留まる。思わず音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)の身体が喜びに打ち震える。
「みゆと一緒に遊ぶのですっ!おやつも持ってきたのですよー」
 遊びとおやつの単語に、動物たちの耳がピクリと動く。
 ゆっくりと心結の元へとたくさんのもふもふな動物たちが集まってくる。
 すんすんと、匂いを嗅いで敵意が無い事を感じたのか。
 もともとは甘えん坊であるという彼らが、心結にすり寄るのも時間の問題だった。
 もふ。
 ふわっ。
 ふかふか。
 思わず手を伸ばせば、何とも言えない柔らかな感触が手に伝わる。
「えへへ。どの子もとーってもかわゆいのです」
 そっと毛並みに触れ、優しく撫でると先程まで日向ぼっこをしていたのだろうか。
 ふわりと太陽の匂いが鼻先を掠めた。
 学園の生徒に持参したおやつをあげてもいいか問う。
『少しでしたら大丈夫ですよ』
 心結の手元を見て、問題ないと判断したのか。但し、あげ過ぎは肥満や病気の元なので、少量ずつならばと言う条件のもと了承を得た。
 おやつを食む彼らを笑顔で眺めてたが、ふと部屋の隅にいる個体を見つける。
 ちらちらと此方の様子が気になるようだが、近づく様子は見られない。
「…みゆが怖いのでしょうか。それとも…」
 そっと立ち上がり、隅っこにいるこの元へと心結が向かう。
「貴方もみゆと一緒に遊びませんか?」
 しゃがんで、目線を同じ高さに合わせて。けれど、強要はせず。
 しばらくの問答が続き、彼が皆と遊ぶまで、後―。

 こうして、ふわふわでもこもこな一日は過ぎ去っていく。
 またの機会があれば、と猟兵は学園へと別れを告げるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月12日


挿絵イラスト