妖怪ロケット花火で空中レース
●カクリヨファンタズムの夏休み
「水着コンテスト2021にご参加なさった皆様はお疲れ様でした~!」
椀種・クルトン(憂き実・f00365)が、猟兵たちの目線の高さに飛びながら言う。
遠目には緑のとげとげした球体が浮いているようにしか見えないがいつものことだ。
「さてさて、今年の水着コンテストの開催地はカクリヨファンタズムでしたけれど、その会場のビーチに、妖怪親分たちが妖怪花火なるものをご用意なさってくださいましたの」
妖怪花火とは、猟兵が花火の上へ乗って一緒に打ち上げられたり、花火が空中に描いた模様の上を空中散歩できたりする優れものらしい。
「いかがでしょうか、皆様。新しくお誂えになった水着で、ビーチだけでなく妖怪花火も満喫なさってみては?」
大輪の花を咲かせる妖怪打ち上げ花火の上でゆったりと散歩を楽しむも良し。
鮮やかな軌跡と爽快な音を奏でる妖怪ロケット花火と一緒に打ち上げられて、その高さを競うも良し。
妖怪ヘビ花火や妖怪線香花火を地上でじっくり楽しむのも風流だ。
「わたくしも妖怪五尺玉花火で、どーんと豪快に夜空へ打ち上げられてみたいものですわ」
体格の小さなフェアリーが夜空高く打ち上げられたら、きっと探すのが大変に違いない。
それはそれで、一体どこまで飛んでいったのかどこに墜落したのかと、宝探しのように楽しむのもアリかもしれない。
「ではでは、皆様のご参加、楽しみにお待ちいたしておりますわ」
クルトンはぺこりと頭を下げた。
雨都瑣枝
ご覧くださりありがとうございます、雨都です。
●第1章について
カクリヨファンタズムの海岸で様々な妖怪花火をお楽しみください。
高度を競うロケット花火レースや、幾つもの打ち上げ花火を飛び移る空中散歩などなど。
色んな楽しみ方があると思います。
●日常フラグメントについて
転送役のパンツ妖精もご一緒できますので、お誘いあらば馳せ参じます。お気軽にどうぞ。
(プレイングの文字数節約のために、椀とだけお書きいただければ同行します)
皆様のプレイング、楽しみにお待ちいたしております。
第1章 日常
『猟兵達の夏休み2021』
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POW : 妖怪花火で空へGO!
SPD : 妖怪花火の上で空中散歩
WIZ : 静かに花火を楽しもう
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
レパル・リオン
妖怪花火で空中散歩!キラキラピカピカの花火を飛んで跳ねるのは、きっと楽しいわ!
クルトンちゃん、あたしに乗ってくぅ?尻尾でもいいわよ!
ふふー、あたしの水着はひんやりマジカル!もふもふだけど氷のマジカル気合パワーで涼しく過ごせるわよ!
そうと決まったら五尺玉に乗って打ち上げ!しっかり掴まっててね!
さん、に、いち、ドッカーン!きゃー!はやーい!
いやー、夜空の上は気持ちいいわね!花火の上をどんどん行こー!
あっ!新しい花火!ちょっと遠いかな?でも連続ジャンプで勢いをつければ〜!ぴょーん!…着地!オッケー!
周りでどんどん花火が爆発して、まるで光の花が咲くみたい!カクリヨビーチ、サイコー!!
●生まれては消える光の絵
カクリヨファンタズム。
「妖怪花火で空中散歩! キラキラピカピカの花火を飛んで跳ねるのは、きっと楽しいわ!」
花火に負けじと瞳を好奇心で輝かせるのは、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)。
ふさふさしたピンクの体毛がファンシーな雰囲気のキマイラ少女だ。頭が狼、腕含めた上半身が虎、下半身がドラゴンである。
「ふふー、あたしの水着はひんやりマジカル! もふもふだけど氷のマジカル気合パワーで涼しく過ごせるわよ!」
この日のレパルは、ひんやり水色を基調とした水着を着用し、アイスブルーのファーで手首足首首周りを飾っている。
元ある尾に被せたもふもふのつけ尻尾も、レパルの夏毛に違和感なく馴染んでよく似合っていた。
「クルトンちゃん、あたしに乗ってくぅ? 尻尾でもいいわよ!」
と、もふもふ尻尾を宙へ突き出すレパル。
「ありがとうございます。お言葉に甘えて、お綺麗な尻尾に埋もれさせていただきますわ」
クルトンが青い尻尾から顔だけ出して答える。ひんやりマジカルモードのレパルに、元が雪女っぽいクルトンは偶然にも保護色っぷりを発揮した。
「そうと決まったら五尺玉に乗って打ち上げ! しっかり掴まっててね!」
ともあれ、いざ空中散歩に挑む2人。
「さん、に、いち……」
ドッカーン!
「きゃー! はやーい!」
花火の上へ寝そべる格好になって驚嘆するレパル。
打ち上げ花火の鮮やかな大輪が、通常よりも長く留まっているだけでも初めてなのに、その静止した火花の上へ火傷せずに乗れるのである。2人はシンプルながらも驚きと感動の連続を味わった。
「いやー、夜空の上は気持ちいいわね!」 感動する暇も勿体ないとばかりに、レパルは妖怪花火の上をどんどん進んだ。
「あっ!」
ふと前を見れば、今しも花を咲かせる寸前の光の塊が。
「ちょっと遠いかな? でも連続ジャンプで勢いをつければ〜!」
「わっ、わっ!」
ぴょん、ぴょん、ぴょーん!
「オッケー!」
飛べるのを忘れて内心クルトンがビビる中、レパルは持ち前の度胸で花火から花火へと次々飛び移る。
「まるで光の花が咲くみたい! カクリヨビーチ、サイコー!!」
夜空と海の狭間で七彩の花を咲かせる花火を見下ろして、風情ある散歩を満喫するレパルたちだった。
大成功
🔵🔵🔵
涼風・穹
椀
何故か穹はボロボロになって倒れていて、周囲には無数の焦げ跡がありました
……まるで無理矢理女の子に大胆な水着を着させて恥ずかしがる様子に喜んでいると、にっこりと笑顔で熱線銃を撃ちまくられて只管なぶられてお仕置きされた後のように…
打ち上げ花火で夜空に咲いた刹那の華の上を飛び回ります
華が散った瞬間に足場も無くなるからまだ残っているかこれから作られる足場を予想して地面に落ちないように飛び回ります
気分はロックマ○?
空中を楽しんだ後は浜辺で寝ころんで夜空の花火を見上げつつラムネを飲んだりスイカを食べたりとのんびりと夏の夜を楽しみます
行儀が悪いとか言われそうですがまあそれはそれで
そこが良いんだよ…なんてな
●人生綱渡り
カクリヨファンタズムの砂浜。
そこでは何故か涼風・穹(人間の探索者・f02404)が全身ボロボロになって倒れていた。
彼の周りには、幾ら波で洗っても容易には消えない無数の焦げ跡が。
「むむむ」
そんな惨状を発見したクルトンは、別段穹を心配するわけでもなく考えこむ。
「涼風様はそのクールな佇まいに反して結構大胆なとこもおありですけれど、相手が本気で嫌がることをなさるとは考えにくい……」
どうやら推理好きの血が騒いだのか、穹を酷い目に遭わせた犯人を当てるつもりのようだ。
「即ち、何処ぞで暗黙の了解の上にご自慢のウォーターガンを発射したからと言って怨みを買うとは考えにくく……もっと近しい、それでいて貞淑な人物相手に、彼女へ手を出さない範囲でご自分の欲望を押しつけて嫌がられた……?」
クルトンの推理は一見穹の行動を分析しているように思えるが。
「ま、熱線銃らしき焦げ跡からの後づけですけれど」
と、犯人丸わかりな手がかりを前に、勝手な推論を並べ立てただけだったりする。
「当たってますかしら? 無理矢理女の子に大胆な水着を着させて彼女の恥ずかしがる様子に喜んでいたら、にっこり笑顔で熱線銃を撃ちまくられ只管なぶられてお仕置きされた涼風様?」
「……さあな。花火の音でよく聞こえないな」
クルトンの問いかけなどどこ吹く風で、いつの間にか夜空に咲いた刹那の華の上を飛び回る穹。
打ち上げ花火が散った瞬間には足場も無くなるため、耐久時間やこれから花咲く足場を予想して、地面に落ちないように飛び移るのが楽しいらしい。
さながら、落ちる足場を連続ジャンプで乗り継いでいく横スクロールアクションゲームのように。
「ふふ、お行儀が悪いこと」
「そこが良いんだよ……なんてな」
落ちたら落ちたでそのまま浜辺に寝転び、夜空の花火を見上げる。
ラムネを飲んだりスイカを食べたりと、のんびりマイペースに夏の夜を楽しむ穹であった。
大成功
🔵🔵🔵
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
●装備:水を張ったバケツ
「すみません」
あくまで冷静な物言いながら、たったったと小走りで駆けてくるのは、エリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)。
「この辺りで煙が上がっているのを見たのですが……もしも花火の不始末などで小火を起こしかけたのなら、消火しなければ、と思いまして」
そうクルトンへ声をかけるエリカの手には、なるほどなみなみと水を張ったバケツがぶら下がっている。
「お気遣いありがとうございます。煙は花火が原因ではありませんからご安心くださいませ」
「勘違いさせてすまないな。ちょっと熱線銃を食らっただけなんだ」
クルトンと穹が口々に言い訳したものの、小火より余程危険な状態に聞こえるのは気のせいか。
「そうですか。それなら安心ですね」
「エリカ様。もしよろしければ、エリカ様も妖怪花火の上を歩いてみませんか?」
クルトンの誘いへ、素直に頷くエリカ。
「良いですね。ご一緒します」
「わーい、ありがとうございます。ほら、涼風様も」
「いや、俺はここで下から眺めてるから……」
いつの間にか、穹の手にはどこから取り出したのか双眼鏡が握られている。
「……何を期待なさったのか存じませんが、花火の光で逆光になって見えませんわよ!」
ゴスッ!
クルトンが裏拳でツッコむ傍ら、
「この20連発打ち上げ花火なら、しばらく足場が安定していて良さそうですね」
エリカはマイペースに発射直後の妖怪花火へ飛び乗って、夜空へ撃ち出されるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ラムダ・ツァオ(サポート)
A&Wの遊牧民出の自由人。
見た目からダークエルフと揶揄されることもあるが、当人は特に気にしていない。普段は外套と丸サングラスですっぽりと身体を覆っているが、外套の下はかなり身軽。
なお、見た目は怪しいがわりと気さくな性格。
臨機応変に動くが、完全勝利よりは条件達成を目指す。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.誰かの手伝い・手助けを申し出る。
2.目新しいものを探す。(特にA&Wにない物品)
3.美味しいモノ(特にフルーツが好み)を探す
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
●地を疾る花火
続いて。
「ふんふん、花火大会とは楽しそうじゃない?」
ふらっと浜辺へ現れたのはラムダ・ツァオ(影・f00001)。
普段ならば外套ですっぽりと身体を覆っている彼女だが、今は水着コンテストの当日。
ラムダもこの日ばかりは、黒いビキニと白いシアー素材のラッシュガードといった爽やかな出立ちで、そのメリハリの効いたプロポーションを惜しげもなく晒している。
トレードマークの黒い丸サングラスも勿論健在だ。
「花火といっても色んな種類があるのね。五尺玉、線香花火、ロケット花火……」
どの花火で遊ぼうか思案を巡らせていたラムダだが、ふとある物に目を留めた。
「ヘビ花火……」
ここにある花火はどれも、カクリヨファンタズムならではの、普通とは一風変わった妖怪花火である。
打ち上げ花火が人1人上に乗せられる謎の耐久性を誇るからには、
「ヘビ花火なら……もしかして、本物のヘビみたいに意識を持ってニョロニョロ動くとか?」
目新しいが大好きなラムダは、早速意気揚々と妖怪ヘビ花火に火をつけた。
シュウウウウゥ……!!
普通のヘビ花火より相当巨大なそれは、ビリビリと眩い火花を散らしながら、夜の砂浜を縦横無尽に駆け回る。
「あっ……何か、体より太い物を飲み込んでる」
そして、どこからか流れ着いたビンや空き缶を、餌と間違えたのか大口開けて飲み込み、見てる側が心配になるほど腹を膨らませるのだった。
海岸の掃除に便利かもしれない。
「本当に生きてるみたいで可愛いわね。ほら、線香花火食べる?」
ヘビ花火の予測不可能な挙動を観察していたラムダは、次第に愛着が湧いたのか、まるで餌をやるかのように火のついた線香花火を差し向ける。
パチパチと儚く爆ぜる線香花火を、かぱっと開いた口で受け止める妖怪ヘビ花火。
その様子は確かに生き物のようで、段々可愛く見えてくるのだった。
成功
🔵🔵🔴
藤・美雨(サポート)
私は藤・美雨
デッドマンの猟兵さ
キョンシーじゃない、キョンシー擬きだよ
死んでいるから怪我にはあんまり執着しない
危なくなればヴォルテックエンジンで自分を叩き起こすからね
負傷は気にせず気力で突っ走るのが好きだよ
その方が楽しい!
でも死んでるからといって人生を楽しんでいない訳じゃない
飲食とかは出来るし好きだよ
綺麗なものや楽しいものに触れるのだって大好きさ
人と話すのも好きだし
お祭り騒ぎとかも大好き
つまり割と何でも大歓迎!楽しい場面なら好きにしてもらって構わないよ
他の猟兵に迷惑をかける行為はしない
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動もしない
気持ちよく帰りたいし!
あとはおまかせ
よろしくお願いするね!
●うってつけ
「へぇ~、綺麗なもんだねぇ」
藤・美雨(健やか殭屍娘・f29345)は、夜空に咲く大輪の花の色鮮やかさに見惚れていた。
円形に花弁を開くオーソドックスな牡丹花火や、外周と内側で色が違う芯入り菊花火、最初に大輪を描いてからさらに小さな球が幾つも弾ける繊細さと派手さを併せ持った百花園。
円形の花火がそのまま滝のように下へと光ったまま流れていく彩煙柳……打ち上げ花火とひと口に言ってもそのバリエーションの豊富さには目を見張るものがある。
「こんな綺麗なものが見られるなら、やっぱり蘇った甲斐があったってもんだよ」
そうあっけらかんと言ってのける美雨は、彼女曰くキョンシー擬き。
以前誰かに殺されたのちデッドマンとして蘇るという数奇な運命を辿っていた。
そんな彼女だが、一見するとデッドマンとは思えないほど、元気で健康的な雰囲気の持ち主。
身体は死んでも心までは死にたくないという強い信念が、日々を楽しむ原動力となって美雨を生き生きと見せているのだろう。
実際、綺麗なものが好きでお祭り騒ぎも大好きという美雨だから、競うように空を照らす妖怪花火の連発を、心から楽しんでいるようだ。
「そうだ!」
ふと美雨は何やら思いついて、手持ち花火と妖怪ヘビ花火に火をつける。
ラムダが妖怪ヘビ花火へ餌やりしているのを見て、妙案が浮かんだらしい。
「よーい……スタート!」
言い様、全速力で走り出す美雨。
そして、思惑通りに彼女の手持ち花火目掛けて、恐ろしいスピードで追いかけてくる妖怪ヘビ花火。
デッドマンと大きなヘビ花火のデッドヒートを、夜空から沢山の花火が照らしていた。
これぞ、花火の熱さへ大して頓着しない美雨ならではの遊び方と言えるだろう。
成功
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