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猟書家の侵略~In aeternum

#グリードオーシャン #猟書家 #猟書家の侵攻 #メガリス #深海人 #狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス #アゲル #アエテルニタス島 #夕狩こあら

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 グリードオーシャンの島のひとつ、『アエテルニタス島』。
 この日の夜は、「星海祭」――穏やかに凪いだ海が鏡の如くとなり、満天の星空を映す――星と海がひとつとなる特別な夜で、島の住民は海の向こうへ冒険に出た家族を想い、星の輝きとなった故人を偲び、或いは隣する恋人を心から愛する。
 彼等は自ずと幻想的な海に集まり、神々しい絶景に手を合わせて祈りを捧げるのだが、自称「メガリス研究家」の深海人・アゲルは、溢れる光が海の底まで照らすこの夜こそ、メガリス探索に相応しいと、島の深層部に向かっていた。
「……きっと、この深海都市の何処かに、七大海嘯『王笏』が隠したと言われるメガリスがあるんだヨ……!」
 海面から降り注ぐ光のお陰で、海底は月夜のように明るい。
 それに加えて、メガリスそのものが島の住民の「祈り」に反応し、ピカピカ、キラキラと光っていたので、アゲルは間もなく其を見つけると、硝子のように透き通った腕を差し伸べた。
「!! あった、あったヨ! これが……祈りを力にする……」
 柔かく温かな光が、透徹の腕に光を移した――その時。
 眩い輝きに向かって驀進する「黒い巨影」が間際に迫った。


「レディ・オーシャンがグリモアベースの侵略を企んでいる事が明らかになって久しいが、彼女の企みに賛同する幹部の存在が浮上した」
 その名も、「狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス」――。
 超巨大なモササウルスの化け物だと告げた枢囹院・帷(麗し白薔薇・f00445)は、深海の処刑人と呼ばれるこの巨獣が、とある深海人を狙っていると言を足す。
「今回、奴の凶牙に狙われるのは、メガリス研究家を名乗るトレジャーハンターのアゲル。とある深海島でメガリスを発見したところを襲われ、メガリスが奪われてしまう」
 場所は、小さな孤島『アエテルニタス島』の深海域。
 この日は、星と海がひとつになる「星海祭」の日で、満天の星空を映す海面は、溢れる光を海中にも降り注ぎ、深層域への道を照らし出してくれる。
 慥かな灯りを頼りに海底都市へ向かったアゲルは、そこでカルロス・グリードによって隠されたメガリスを発見するのだが、幹部の襲撃に遭い、メガリスを奪われるのだ。
「アトラティヌス・モササウルスは、嘗て七大海嘯の『王笏』だったカルロス・グリードと旧友であったと言われているから、このメガリスの事も知っていたのかもしれない」
 件のメガリスは「祈り」を力に変える能力を持つという。
 特にこの日は「星海祭」につき、現地の住民が此岸の海と彼岸の星がひとつとなる真夜中に、故人を偲んで祈る習慣があるので、祈りの力は厖大に集まると思われる。
「この力がグリモアベース侵略に使われるのを阻止すべく、君達は急ぎ『アエテルニタス島』に向かって欲しい」
 深層域に向かうというアゲルと接触する。
 または、己も祈りを捧げてメガリスの力を高めていく。
 彼女と面識を持っていれば、後の幹部戦でスムーズな避難や協力を要請する事が出来るし、祈りを捧げて力を増したメガリスは、ボスの討伐に役立つかもしれない。
 ここで彼女の探索を止めさえしなければ、アゲルは予知通りにメガリスを発見・回収してくれるので、敵の襲来後は、彼女とメガリスの保護に回ろう。
 帷は更に言を足して、
「アゲルがメガリスを発見すると、アトラティヌス・モササウルスが深海から出現し、戦闘を仕掛けてくるが、君達の身体は空気の泡に包まれているから、海中戦も不安は無い」
 アエテルニタス島の深海域は、貝や珊瑚でできた海中都市が広がっており、都市全体が空気の泡に包まれている。
 ここでは陸の生き物も呼吸に不安なく活動できるので、思い切り戦って欲しい。
 メガリスを狙う巨獣からアゲルを守れたなら、彼女は島の住民や猟兵たちの「祈り」を集めて力を増したメガリスを使って戦ってもくれるので、共闘するのも手だろう。
 吐息ひとつ置いて説明を終えた帷は、ぱちんと弾指してグリモアを召喚し、
「敵の幹部は、メガリスの力を以て大量の血を流さんとしているようだが、今宵、血を流すのは一体だけだ。それを証明して来て欲しい」
 と、精鋭を送り出すのだった。


夕狩こあら
 オープニングをご覧下さりありがとうございます。
 はじめまして、または、こんにちは。
 夕狩(ユーカリ)こあらと申します。

 こちらは、猟書家幹部「狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス」の侵攻を食い止める「深海の死闘! 狂濤凶龍アトラティヌス!」シナリオ(難易度:普通)です。

●戦場の情報
 グリードオーシャン、UDCアースから落ちて来た孤島『アエテルニタス島』。
 夜光虫が多く生息している為、波の満ち引きによって海岸線が青白く光る、神秘的な海。
 第一章は浜辺周辺、第二章で深層域(海底)に戦場が変わります。

●シナリオ情報(二章構成です)
 第一章『星海祭』(日常)
 星と海がひとつになる夜、星海祭。
 凪いだ海は鏡のように満天の星空を映し、天と海の境を失くし、溢れる光は海底にも降り注ぎます。
 星を祝おう。海を祝おう。人と共に祝おう。祝福と恵みの星海で。

 第二章『狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス』(ボス戦)
 我、深海の王たらん!
 深海の処刑人たる超巨大モササウルスで、カルロス・グリードの旧友であったとも言われています。
 圧倒的機動力と殲滅力を誇り、深海島のメガリスを狙う深海人を襲います。

 深海域は空気の泡に包まれており、陸の生き物も息ができるので、戦闘に支障ありません(対策プレイングは不要です)。

●プレイングボーナス『深海人と協力する』(全章共通)
 このシナリオフレームには、特別な「プレイングボーナス」があります。
 深海人「アゲル」はクラゲのように肌膚が透き通った人型の女の子です。水陸で共生できるほか、浮遊能力で人や物を運ぶ事が出来ます。

●リプレイ描写について
 フレンドと一緒に行動する場合、お相手のお名前(ID)や【グループ名】をお書き下さい。
 また、このシナリオに導入の文章はございません。オープニング公開後、すぐにプレイングをお送りいただけます。
 同時進行中のシナリオと合わせて10名程度の採用とし、早期完結数を目指します。

 以上が猟兵が任務を遂行する為に提供できる情報です。
 皆様の武運長久をお祈り申し上げます。
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第1章 日常 『星海祭』

POW   :    海を祝おう。恵みを歓び、海と共に祝おう。

SPD   :    星を祝おう。光を歓び、星屑と共に遊ぼう。

WIZ   :    人を祝おう。生を歓び、共に在るものに感謝して。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヘルガ・リープフラウ
❄花狼
ヴォルフと一緒にお気に入りの白い水着で祝祭を楽しみましょう
精霊の子供たちも連れ添って

三人の中でも、海の泡から生まれたアジュアは特に元気にはしゃいでいるわ
まるで水を得た魚のよう
ルミナとフランムも楽しそうね

街の人々が奏でる歌と音楽
そして祈りと喜びに満ちた歓声
ねえ、ヴォルフ。わたくしたちも皆さんと一緒に
リズムに合わせて踊りましょう

歌声合わせ、向かい合って、手を取り合ってステップを踏む
少しはにかんだ表情の彼がとてもいとおしい

天上の星と海の光が
今を生きる人の願いと思い出の国に待つ人の想いが
ひとつに溶けあうこの夜に
人々の幸いと未来への希望を願って……


ヴォルフガング・エアレーザー
❄花狼
ヘルガと共に水着姿で
精霊の子供たちを伴って祝祭へ

祈りの力を高めることがメガリスの強化に繋がるのなら
尚更この祝祭を楽しみ、盛り上げることが重要なのだな

え? ここで踊る……のか?
まあ、お前がそう言うのなら……
最初は慣れぬステップに戸惑いながらも
妻に導かれてリズムに身を委ねれば
自然と彼女を抱く腕にも力が籠って
3人の精霊の子らも楽しそうに、皆思い思いに宙を舞う

故人を偲ぶ魂迎えの祝祭
今まで数多の悲惨な死を見てきたヘルガにとって
色々と思うところはあるのだろう

だからこそ、この街を、この世界を
決してオブリビオンに蹂躙させてはならないのだ
生くる者も、死せる者も、皆幸いであるように
彼女の微笑みに改めて誓う



 精霊アジュアは青藍の艶髪を輕やかに踊らせて。
 しっかり者の炎精フランムは、彼女を見失わぬよう影を追い。
 そして甘えん坊の光精ルミナは、待ってとばかり二人に続いて。
 風のように浜辺へ駆け出す子供たちに、半ば急かされるように歩みを早めた若夫婦は、熱を手放した細砂の心地好さに、踝を濡らす白波の冷たさに、不覚えず微笑を結んだ。
「陽が落ちると、こんなにも涼しくなるとは……」
 精悍なるカヴァリエ・バリトン。
 聲の主はヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)。
 日中の茹だるような暑さが嘘のようだと、竜胆色の麗瞳を注いだなら、その玲瓏の彩に映る魂の伴侶、ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)は、美し大瑠璃の聲を聽かせて呉れる。
「波打ち際まで星燈りで煌めくなんて……宛如(まるで)光が迫るよう」
 綺麗ね、と柔かく細む青瞳の中にも、星の瞬きがひとつ、ふたつ。
 雪白の長い睫を足許に落とし、キラキラと煌めく白波に爪先を濡らしたヘルガは、折にきゃあと零れる笑聲を拾って視線を前に――三人の子供達を瞶めた。
 鴇色の佳脣は自ずと口角を持ち上げ、
「アジュアは特にはしゃいでいるわ。まるで水を得た魚のよう」
「奇跡の海の泡から生まれたからか、親しいものを感じるのかもしれない」
「それに、ルミナとフランムも樂しそうね」
 と、塊麗の微咲(えみ)を零す。
 元気いっぱいな三人を追って浜辺の中ほどに至れば、今宵の『星海祭』を祝わんとする島の住民らの歌と音樂が届こう。
 人々が奏でる祝福の音色に耳を澄ませたヘルガは、自由な五線譜に綴られる祈りと喜びに瞳を細めて、
「歌と音樂に、そして歓聲に、皆さんの想いが溢れてるわ」
「ああ、祈りの力を高めることがメガリスの強化に繋がるなら、尚更この祝祭を樂しみ、盛り上げることが重要なのだな」
 隣するヴォルフガングも、狼の耳をピンと立てて祈りの旋律を聽き、この島の深海域に隠されたというメガリスが、目下、彼等の想いに反應しているだろうと言を足す。
 これに靜かな首肯ひとつ置いたヘルガは、ふうわと咲み掛け、
「ねえ、ヴォルフ。わたくしたちも皆さんと一緒に踊りましょう」
「え? ここで踊る……のか?」
 恥じらいに語尾を持ち上げるヴォルフガングに返るは、莞爾とした艶然(えみ)。
「まあ、お前がそう言うのなら……」
 花の咲うような微笑には敵わぬか、彼は硬質の掌をそっと差し出すと、妻の白磁の繊指を賑わいへ嚮導(みちび)く。
 紳士らしくエスコートはしたものの、ダンスのリードはヘルガ。
 浜辺に滿ちる七色の旋律に美し歌聲を合わせた佳人は、ヴォルフガングに向き合うと、手を取り合ってステップを踏み、純白のパレオを搖らした。
「足を踏んでしまいそうだ」
「大丈夫、大丈夫」
 前を見ていた方が良いのだと言う天使の美しいこと、麗しいこと。
 慣れぬステップに戸惑いつつ、導かれるようにリズムに身を委ねたヴォルフガングは、次第に視線を上に――艶やかな月白の髪や、可憐なる雪割草(ミスミソウ)の蒼い花色に結ばれ、自然と彼女を抱く腕にも力が籠る。
 二人のダンスに気付いた精霊の子らも駆け寄れば、より賑々しく心は彈もう。
 其々が思い思いに宙を舞う中、緊張していたヴォルフガングにも幾許か喜色が挿して、ヘルガは当初の恥かんだ表情と併せて愛おしさが込み上がる。
 佳人はここに玻璃(ガラス)の如く澄んだ佳聲を紡いで、
「……天上の星と海の光が、今を生きる人の願いと思い出の国に待つ人の想いが、ひとつに溶けあうこの夜に、人々の幸いと未来への希望を願って……」
 祈りと、歌と、踊りをひとつにして捧げる――。
 胸に満ちる暖かな想いを響かせるは、【愛の賛歌】(ヒュムネ・ラムール)――ヘルガの歌聲を聽いた者は、大切な人をもっと幸せにしたいと願う心の強さに支えられよう。
「――――」
 星燈りに輝くヘルガの美しさに暫し時間(とき)を奪われたヴォルフガングは、然し、故人を偲ぶ魂迎えの祝祭こそ、これまで数多の悲惨な死を見てきた彼女にとって、色々と思うところがあるだろうと慮る。
(「……だからこそ、この街を、この世界を。決して猟書家らオブリビオンに蹂躙させてはならないのだ」)
 ヘルガの透徹と澄める瞳に映れる光、その蕩揺を慈しむように見つめた蒼狼の騎士は、あえかに咲む妻の花顔に誓約(ちかい)を立てた。
「生くる者も、死せる者も、皆幸いであるように」
 佳脣を滑り出るは、【守護騎士の誓い】(ノブレス・オブリージュ)――己が愛する者や無辜の民を必ずや守護せんという意志は、彼等の創痍を代わらんとするヴォルフガングに強靭を與えていく。
 二人の祈りと誓いは、深海に眠るメガリスにも届いたろう。
 今宵、海底にまで降り注ぐ星の光は、深海域に隠された秘宝を煌々と輝かせ、其を探すアゲルの前に堂々と神々しい姿を顕現わすのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
星と海が一つになる夜、か。
さぞ幻想的な光景だろうぜ。見に行ってみるか。

浜辺に腰を落とし、景色に魅入るぜ。圧倒的な自然の驚異ってヤツか?それとも祈りとやらが呼んだ奇跡か?海かどうかなんざ分かりはしねぇ。星空が目の前に広がってる…そう思わせるのに充分な光景。
ふと立ち上がり、歩みを進めて海の水を掬う。波紋が広がり、星空が揺らめいて見えて――無くなった境界線は一瞬だけ見えるようになって。
深層域へと通じる道がハッキリと分かる。其処にはアゲルの姿もあるだろう。
アンタがアゲルだな?メガリスの探索をしてると聞いた。同時に厄介事の――猟書家の話も聞いてる。俺はそいつを狩りに来たんだ。
要するに…俺は味方って訳さ。



 サンダルの底を包む細砂も、日中の熱を手放せば随分と歩きやすい。
 寄せては返す白波が踝を濡らす儘に渚を歩いたカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は、革のアンクレットを揺らした泡沫を追って、紺藍の海へと視線を結んだ。
 白銀の睫に縁取られる紫水晶の瞳は、燦然を映して煌々と耀こう。
「……星と海が一つになる夜、か」
 さぞ幻想的な景色だろうと期待していたが、想像以上の光量。
 眼路いっぱいに溢れる星燈り、その瀲灔たる瞬きに時間(とき)と奪われた麗人は、美女とて斯くも惑わせぬと詼諧を零しつつ、浜辺に腰を落した。
 凡そ誘惑する事はあっても、魅了されるのは稀有しかろう。
 偶には魅入ってもいいと膝を立てたカイムは、頬杖に顎を預けて暢然(のんびり)と、燦爛を鏤める紫紺の世界に没入した。
 端整の脣を開けば、彼は感嘆を口にして、
「これが圧倒的な自然の驚異ってヤツか? それとも祈りとやらが呼んだ奇跡か?」
 と、語尾を持ち上げて見る海も、海かどうか分かりゃしない。
 夕暮れまであった空と海の疆界は隠され、今は唯だ満天の星が無限に広がっている――そう思わせるに充分な光景が、瞳いっぱいに迫るのだ。
「此處に海があるって教えてくれるのは、遠く響めく潮騒だけか……」
 正直者に感謝しつつ、不圖(ふと)、立ち上がる。
 時間を経る毎に蒼く煌めく波打ち際を歩いたカイムが、その掌に海の水を掬ったなら、其は波紋を広げ、鏡に映せる星空を揺らして――無くなった境界線が一瞬だけ見える。
(「……まるで宝石みたいだ」)
 幻想の光景に包まれた彼は、然し羅曼的(ロマンティック)に浸り続ける男でも無く、玲瓏を集める紫瞳に「深層域へと通じる道」をハッキリと捉えるや、そこに向かうアゲルの姿を見つけた。
 彼は現地の島民より気爽(きさく)に話し掛けよう。
「アンタがアゲルだな? メガリス研究家として秘宝探索をしてると聞いたんだが」
「!! エッヘン、そうだヨ! これから探しに行くメガリスの調べもついてるんだヨー」
「――そうか。それなら、件のメガリスを狙う猟書家も調べがついてるかい?」
「えっ、猟書家……?」
 探索に纏わる厄介事も聞いている、と――。
 片眉を持ち上げて言うカイムの前、目をぱちくりとさせた少女が何事かと問うところ、間もなく小気味佳い科白が返ってくる。
「俺はそいつを狩りに来たんだ。要するに……俺は味方って訳さ」
 星燈りに照る麗瞳の美しきこと、輝かしいこと。
 アゲルは唯の観光客で無い男の麗姿に、冒険の匂いを嗅ぎ取って破顔するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス』

POW   :    海喰覇龍ド・ラ・ケートゥス
【驚異的な吸引力で周囲のものを吸い込み】【隕石をも喰らう牙で噛み砕く。捕食物を】【吸収し必要な物質に原子レベルで変換する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    狂濤雷葬ラ・ト・ヴァジュラ
【全身】から【半径300mに放射雷撃とそれに伴う電熱】を放ち、【遠距離の敵にはプラズマレーザーを放つ事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    冥海災渦デ・ジ・カリュブディス
【電撃と海流を乱し生み出す渦による巨大雷渦】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に残り、雷渦から電気を吸収し自身を強化】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:井渡

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビードット・ワイワイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 最果ての孤島『アエテルニタス島』の深層域にも都市がある。
 其處は僅かな光でも暮らせる先住民の地であり、陸でも暮らすようになった深海人の祖が棲む聖地となっていたが、星の光が海底まで届く『星海祭』の日は、昼のような明るさに街が暴かれ、幾星霜の時の流れを感じさせる。
「……ここらへんなんだヨ……!」
 アゲルが向かったのは、深海サンゴが群生する「墓地」。
 此處は「深海人が最期に向かう場所」と云われているものの、骨も残らぬ茫漠の海は、骸の代わり赤や黄色、緑に紫と、カラフルなキャンディカラーの珊瑚を広げていた。
「!! あった、あったヨ! 祈りに反應して、ピカピカ光ってる……!」
 狭隘も何のその、それこそ珊瑚の間にも手が届くアゲルは、島民や猟兵が捧げた祈りに反應して光るメガリスを摑み取る。
「えへへ、島の皆もビックリするんだヨ!」
 硝子のように透き通った手にメガリスを包み、ぎゅっと胸に抱くアゲル。
 噂や伝説に過ぎなかった秘宝を持って帰れば、島の皆に「メガリス研究家」である事を認めて貰えようと瞳を細めた少女は、然し、ここで冷たい海流の接近に気付いた。
「な、に……これ……こんな禍々しい潮の流れは初めてだヨ!」
 ぱちくりと目瞬きした瞳に、間もなく漆黑の巨影が迫る。
 其こそ七大海嘯『王笏』の旧友、深海の処刑人と呼ばれる『狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス』の威容であった。
シノギ・リンダリンダリンダ
どうも初めましてアゲル様。安心してください、龍退治に来ました
メガリスの確保は完了していますね
それでは、奴は私が引きつけます。海底都市の方々に避難するように告げておいてください
あのデカい龍も、私も。ちょっと派手に暴れちゃいますので

【一大海嘯】を展開
レベル人数分の『王笏』を召喚する
様々な形態で、その力は残滓と言えどバカにはできず、しかも数も多い

さぁさぁ、二度と会えない旧友との対面です
涙を流し、血を吹き出し、私に感謝して、
死ね

王笏をとにかく矢継ぎ早に突撃させる
数多の世界の力で戦う王笏に戦いを任せ自分は遠くから眺める

私の海で勝手をするあの女
どうしてやろうか、と言いたい所ですが
まずは邪魔なのはお前ですね



『王笏が秘めし秘宝を手に、我は今こそ深海の王となる――ッ!』
「うッ、そッッ……!!」
 嘗て見た事のない巨きな海獣、その強靭な顎の前に居竦むアゲル。
 少女の瞳に絶望の色が挿した、正に刹那、美し女の佳聲が鼓膜を震わせた。
「どうも初めましてアゲル様。安心してください、龍退治に来ました」
「!! あなたは……!」
 星燈りに乙女色の艶髪を搖らして現われた佳人を、アゲルは知っている。
 彼女こそシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)――先の羅針盤戰爭では66,000Gの賞金を懸けられた女海賊で、泣く子も默る「“強欲”のシノギ」そのひと。
 佳人はスッと通った鼻梁を巨影に向けた儘、目尻に真珠色の虹彩を寄越すと、硝子のように透き通った腕を光らせるメガリスを確認して云った。
「メガリスの確保は完了していますね」
「うっうん……!!」
「それでは、奴は私が引きつけます。海底都市の方々に避難するよう告げてください」
 凛冽の星眸(まなざし)は直ぐに邪氣へと結ばれるが、シノギの視野は頗る広い。
 眼路の際に映れる原住民にも配慮しつつ、役儀を與えてアゲルの勇気を促した佳人は、目下、体内に蓄積した呪詛をぶわりと迸發(ほとばし)らせた。
「あのデカい龍も、私も。ちょっと派手に暴れちゃいますので」
 恐ろしく整った佳脣がそう云った瞬間、黑霧と広がった呪詛が輪郭を成す。
 其こそ【一大海嘯】(グリードプール)――可愛らしいアンテナを生やした『王笏』が合計103体、樣々な世界の力を手にした嘗ての(コスプレ)形態で勢揃いした。
『!! ……豈夫(まさか)ッ、王笏、だと……!?』
 七大海嘯の「残滓」とはいえ、王笏の力量は旧知の間柄なればこそ識っていよう。
 数の多さに瞠目した凶獣に、シノギは冷ややかに諧謔を弄して、
「さぁさぁ、二度と会えない旧友との対面です。涙を流し、血を吹き出し、私に感謝して――死ね」
 真冬の海流より凍える音吐が滑った、須臾、『王笏』が翔ぶように駆け出す。
 繊麗の指先ひとつで矢継ぎ早に突撃した残滓は、凶龍が操る巨大雷渦に打たれながらも数多の世界で鹵掠(うば)った力を以て相殺し、抗衡し、角逐し、知己の強化を阻む。
『……ッッ、ォォオオオ雄乎雄乎ッッ!』
 壮絶な戰いが深海域の空気泡を搖らす中、シノギ自身は旧友の邂逅を遠目に眺めつつ、凶龍を唆したと思しき黑幕に悪態を添えた。
「扨て、私の海で勝手をするあの女……どうしてやろうか、と言いたい所ですが、先ずは邪魔なお前から擦り潰していけば良いですね」
 深海だろうと何處だろうと、我が海で「王」など名乗らせぬ。
 ほつり零れる残酷が、龍の悲鳴に掻き消えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
…どうやら喜ぶのは少し後になりそうだ。アゲル、頼みがある。――このサングラス、壊さないように預かって離れてくれ。少々、派手にやることになりそうだ。

大口開けて掃除機ヨロシク、吸い込むのは結構な事だが…この場にゴミは無いんでね。無用な掃除機は片付けるとしようか。
機を見て背中に飛び乗るぜ。
魔剣を顕現。背中に【串刺し】で突き刺し、【騎乗】。深海で爬虫類のロデオを楽しみながら、【怪力】で魔剣を掴んだまま、尻尾方向へと引き裂く。
折角の景色を汚い血で台無しにされるのも癪だろ?UCを発動し、右手で尾を掴み、墓地から離れた被害の少ない場所へと叩き付けるぜ。

――ハッ。こんなクソッタレな右腕でも役に立つモンだ。



『ぜァアア嗚呼……ッ、何としても王笏のメガリスは我がものとするッ!!』
 深海に眠れるメガリスは、目覚めて新たな王のものとなる――!
 王笏の「残滓」による集中砲火を浴びつつ、尻尾を一振りして其を薙ぎ払った凶龍は、冷たい海底より連れた深層流ごと叩き付けるようアゲルへ猛進する。
 聽き覚えのある聲が少女の鼓膜に触れたのは、この時だった。
「……どうやら喜ぶのは少し後になりそうだ」
 緊迫の中にも音吐を變えぬテノール・バリトン。
 先に邂逅(であ)った“味方”が來てくれたと、安堵の色を挿したアゲルが見たなら、かの麗人は硬質の指を目元へ、烱々と冱ゆる紫瞳を暴いた。
「アゲル、頼みがある。――このサングラス、壊さないように預かっておいてくれ」
「わっわっ、キミって……! ボク、なんで先刻は気付かなかったんだろう……!!」
 彼こそ12,300Gの賞金首、カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)。
 羅針盤戰爭では、情報が明らかになっただけでも相当な数のコンキスタドールを倒した手配書の男を重ねたアゲルは、凛冽を増した彼の言にコクコク頷く。
「あとは出来るだけ離れろ。――少々、派手にやることになりそうだ」
「う、うんっ!!」
 硝子の如く透き通った腕に、メガリスとサングラスをぎゅっと抱えて退避するアゲル。
 彼女の背を隠すように射線に立ったカイムは、メガリスを寄越せとばかり大口を開ける海獣を前に、大仰に肩を竦めてみせた。
「掃除機ヨロシク、吸い込むのは結構な事だが……この場にゴミは無いんでね」
『ッッ、先の戰爭で成り上がった猟兵めが……ッ! その余裕も今のうちよ!』
 貝や珊瑚礁で形成される都市遺跡を噛み砕き、我が装甲に變換する凶龍。
 海流が大きくうねる間に『神殺しの魔剣』を顕現させたカイムは、先ずは流れに任せて吸引物に身を隠し、飄然たる科白のみを噛み砕かせた。
「扨て、無用な掃除機は片付けるとしようか」
『な、に――ッ! 何處に行っ……っっぉぉおお雄乎御乎!!』
 凶龍の広視野を出し抜いて背中に飛び乗り、黑銀の炎を突き立てる。
「深海で爬虫類のロデオが樂しめるとは、冒険もしてみるモンだぜ」
『ッッぜァァァアアア嗚呼嗚呼ッッ!!!!』
 激痛と焦熱に暴れる巨躯に力いっぱい鋭鋩を押し込んだ彼は、貝殻や珊瑚で固められた外殻ごと尻尾方向へ引き裂くと、赫黑い血糊を迸發(ほとばし)らせた!
 而して忌わしい絶叫や穢れた血で佳景を台無しにされるのは癪だろう。
 銀髪の麗人は【邪神の右腕】(イーヴィル・ブリンガー)――邪神の力を呼び起こした右腕に巨大な尻尾を摑むと、凶龍がごっそりと付着物を吸い上げた岩肌に叩き付けた!
「――ハッ。こんなクソッタレな右腕でも役に立つモンだ」
 景色が歪んだ刹那、海邪の鼓膜に皮肉が張り付く。
 而して次の瞬間には、雷撃の如き激痛が巨躯を歪に拉げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す。
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

キャバリアなど巨大戦では【魔竜転身】で巨大化

あと、虫が苦手



 斯くして猟兵が戰う間に、深海都市の原住民に避難を呼びかけるは支援の猟兵。
 コミュ障の気がある中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)……ではなく、彼女の別人格である「シルヴァーナ」がスムーズに事を運ぶ。
 佳人は月白の艶髪をさらりと揺らして紅瞳を細め、
「ごきげんよう。わたくし、裕美の中におりますシルヴァーナと申しますの。アエテルニタス島の祖たる皆様、この度は宜しくお願いいたしますわ」
 佳脣を滑り出る大瑠璃の聲と、恭しい挨拶。そして塊麗の微笑。
 其こそ正に【優雅なるご令嬢】(シルヴァーナ・セリアン)――抜群の美貌から溢れる存在感を以て、海底都市に棲む深海人の注目を集めたシルヴァーナは、凶龍が暴れる墓所から離れるよう警戒を発し、避難を促し、戰場から遠ざける。
「墓所から半径500mを立入禁止区域に、また驚異的な吸引力に海流ごと引き込まれては危険ですから、建屋等に避難して身を隠して頂きますようお願いしますわ」
 対人関係に難アリな主人格と較べて、シルヴァーナは随分と流暢に説明しよう。
 麗人はマーメイドのように嫋やかに游ぎながら、墓所周辺の深海人に避難を呼び掛け、無辜の命を守るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニケ・ブレジニィ
革命剣をすらりと抜き、深海人の『アゲル』さんを背に庇いつつ[勇気5]で自分を[鼓舞7]して『狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス』に挑みます。
「アゲルさん、隙を見て、援護してほしいのです。お願い出来ますか?」

海喰覇龍ド・ラ・ケートゥスで、どのように強化されたかを見極める。

オブリビオンの『狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス』が倒れたのを見極めてから、ユーベルコードの『桜の癒やし』で『狂濤凶龍アトラティヌス・モササウルス』の魂を[慰め9]鎮め、転生出来るよう[祈り8]ます。
「…もう鎮まりたまえ、あなたの名を忘れないように、私は憶えておいてあげるから…。」



『ゲェァァ唖唖……ッ! 成り上がりの猟兵め、斯くも深海の王に抗拒うか……!!』
 どぶりと赫黑い血を吐き、忌々しげに罵るアトラティヌス・モササウルス。
 狂濤凶龍が海底より連れた深層流も朱殷に染まるが、その惨憺にブルブルと身を竦めたアゲルは、目下、我が影にスッと差し入る花馨に佳顔を持ち上げた。
「巨邪を前にメガリスを離さず、よく頑張りましたね。アゲルさん」
「っっ……あなたは……」
 緊迫の中にも柔和を崩さぬ金絲雀の聲。
 聲の主はニケ・ブレジニィ(桜の精の王子様・f34154)。
 革命剣をすらりと抜いてアゲルの前に立った櫻の精は、肩越しに優艶の聲を置きつつ、少女が大事に抱えるメガリスの光を瞶めると、眠れる秘宝を目覚めさせた島の人々の祈りを思い起こした。
(「……彼等の想いを護る爲にも、深海の王には鎮まって貰わなくては」)
 繊手に力を籠め、勇気を奮い立たせる。
 先に見た光景を胸に、己を強く鼓舞する。
 荒ぶる深海の雄に凛乎と正對したニケは、翠緑の麗瞳に玲瓏の彩を湛えると、我が背に隠したアゲルに協力を願い出た。
「アゲルさん、隙を見て、援護してほしいのです。お願い出来ますか?」
「……うんっ! ボク、メガリスの呪いの力を救いに變えてみせるヨ!」
 目下、珊瑚に覆われた遺跡群を吸い込んだ海邪は、強靭なる顎に噛み砕いた其を龍鱗に再形成して防禦力を強化している。
 仲間の猟兵が其を切り崩し、不断の攻撃に凶龍の進撃を抑え込む中、自身も細身の劍を突き立てて牽制したニケは、かの巨体が痛撃に歪んだ瞬間にアゲルに呼び掛けた。
「さぁアゲルさん、今こそ島の人々の“祈り”を届けて下さい」
「分かったヨ! この海が二度と恐怖に染まらないように……メガリスよ、光れ!」
 アゲルが叫んだ瞬間、一段と赫耀(かがやき)を強くしたメガリスが一条の光を束ね、アトラティヌス・モササウルスの腹を裂く。
『ぜ……ぁ嗚呼……ッッ!!!!』
 大きな吻からゴブリと血を吐いて巨躯が沈めば、この時こそ慈愛の星眸(まなざし)を注いだニケが、【桜の癒やし】――芳しき櫻の花吹雪を冷たい海流に混ぜた。
「……鎮まりたまえ、あなたの名を忘れないように、私は憶えておいてあげるから……」
 旧友カルロス・グリードもこの海を去った。
 彼の知己たる龍にも安らぎが訪れますようにと魂を慰め、鎮めたニケは、淡い乙女色に艶めく睫をそっと伏せ、靜かに轉生を祈る――。
「――――」
 佳人が再び瞳を開けた時には、櫻片に抱かれた龍の魂は泡沫と化し、海面より降り注ぐ星燈りに煌々と輝いて消えるのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年08月01日


挿絵イラスト