ビキニの神々(作者 鳴声海矢
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#UDCアース  #【Q】 


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#UDCアース
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#【Q】


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●この肉我が神
 UDCアースのどこでもない場所。まさに今が時期という恰好をした女(爆乳)が真剣な顔をして三人集まっていた。
「本当にいいのですね?」
 その中でもひときわ立場が強そうな眼鏡の女が、他の2人に赤黒く丸いものを手渡す。それは一見果実のようにも見えるが、表面は粘液に濡れ、肉のような質感を持って僅かに脈打っていた。
「しょーがないでしょ、あんたが一番強いんだから」
「出世もあなたが一番早かったしね」
 袋を担いだ女と角と羽の生えた女が、それぞれその肉の果実を受け取りながら言う。
 彼女たちは邪神教団の幹部にして同期。出世速度こそ差がつき上司部下の立場になったが、なんだかんだ友達感覚での付き合いが続いていた。
 だが彼女たちが管轄区域で起こそうとした事件は悉く妨害され、一方でUDCアースと邪神業界を取り巻く状況は日に日に混迷を極めていく。そんな中、猟兵に倒され復活した彼女たちには二段飛びでの出世の辞令……あるいは最後通告とも言える任務が下されていた。
 邪神と化し、『超次元の渦』の中へ控えること。それは眷属としては昇格に当たるが、核とも言える最終形態担当の者に同化吸収されるということでもある。
「……分かりました。成功したら飲みに行きましょう」
「あんたそんな飲んでると色々数値ヤバくない? シャンメリーにしとけば?」
「それよか海とか温泉行きましょうよ。お金ないけど」
 そう明るく笑い合った後、彼女たちは手に持った肉の実を飲み込んだ。

●Mad Song探して
「皆さん、UDCアースで事件っす!」
  そう言うのは褐色肌少女アカリ・ゴールドに憑依したヒーローマスク、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)。ちなみにアカリは本日はピンクのビキニ着用だ。
「場所はUDCアースの、まあそこそこの大きさの町っす。そこの商店街にある貸店舗が……」
 あーはいはいまたそれね。もはや表情を引き締める猟兵はこの場にいない。その様子を見たミルケンはしかし真剣な顔で続ける。
「今回はそこが『鍵』になっちゃったんす。鍵ってのは『完全なる邪神』が封じられた場所に行くためのもので、この店に入るとそのまま邪神の世界に転送されるようになっちゃったんす」
 どうやら今回は少し話が違うらしい。改めて聞く姿勢を見せた猟兵の前でミルケンは続ける。
「で、そこに行って完全なる邪神を倒して欲しいんすけど、この邪神ってのが教団の命令で幹部たちが融合したやつで、そいつがめっちゃパワーアップして襲ってくるっす」
 幹部の名は『ホリデープレゼンター』ビキニクロース、『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス、『スーパーインスペクター』ビキニバイザー。行動や思考は色々あれだが実力は確かなオブリビオン、その彼女たちが融合し邪神と化して待ち構えていると言うことだ。
「邪神化の影響で増えたり強くなったりしてるんすけど、このままほっといたら確実にUDCアースでの戦争の時に面倒な敵になるし、もし何かの間違いで現世に出てきちゃったりしたら町一個くらい軽く消し飛ばせるっす」
 最早生贄の獲得などまどろっこしいこともせず、自らが邪神となって……あるいはならされて破壊活動を行いかねないということだ。
「こいつらは一度に襲ってくるわけじゃなくて、まずビキニクロースをぶっ倒すとビキニキュバスになって、それも倒せばビキニバイザーに変身する感じっす。三人で一体の邪神になってるんすね」
 それは戻れるのか、あるいは不退転の覚悟を決めた決死の作戦なのか。ともあれ相手も今まで以上の気迫で攻めてくるのは間違いあるまい。
「戦場となる『超次元の渦』って場所は、滅茶苦茶広い貸店舗みたいなところっす。あくまで見た目がそれっぽいだけで物理法則とか無視した異空間なんで、好きに暴れちゃっていいっす」
 現実世界への影響を考えず大暴れができるが、一方相手も敷金や修繕費を気にせず全力で攻めてくるということだ。ある意味今まで相手にかかっていた枷が完全に外れるとも言えるかもしれない。
「なんか今回は相手もかなり大マジでかかってくるみたいっすね。裏世界でもあるカクリヨファンタズムの水着パワーが影響してる……とかそういうわけじゃないとは思うっすけど、とにかく気を付けてくださいっす。あ、こっちも水着着てたらパワーアップとかそう言うのはないんで、水着持ってない人も安心して戦ってくださいっす」
 もちろん持ってるなら着てもいいんすけど。最後にそう言ってミルケンは『鍵』となったその貸店舗へと猟兵たちを転送するのであった。


鳴声海矢
 こんにちは、鳴声海矢です。水着の日に水着邪神が事件を起こしました。

 今回は『過ぎ去りしイベントを求めて』『少女と触手と快楽と金がないサキュバス』『幻のボーナス』から続くマイ宿敵ボスラッシュです(該当シナリオは読まなくてもOK)。

 第一章では『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』との戦い。ボス戦ですが相手は集団戦並みの数がいます。その一人一人がボス級の力を持っていますので、どうにかして相手を分断し、なるべく一度に戦う人数を少なくしつつも集団の数を削れるよう戦ってください。

 第二章では『『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス』との戦い。彼女は単騎ですが、その力は通常ボスより大幅に強化されています。第一章でビキニクロースの数を減らすほどその力を削げますので、連戦の場合はそれも踏まえて戦うといいかもしれません。

 第三章では『『スーパーインスペクター』ビキニバイザー』との決戦。彼女は完全なる邪神と化しており、戦争ボスと同様に使用能力に対応したユーベルコードを必ず先制で放ってきます。これに対処しなかった場合、それ以外の行動に関わらず必ず判定は「🔴🔴🔴失敗」になります。もちろん実力もそれ相応にありますので、その後の戦闘も抜かりなく。

 敵とシナリオフレームの関係上、プレイングによりシリアスとネタの振れ幅が凄いことになるかもしれません。どちらでも対応は致しますが、戦場ごとの特殊ルールは抑えておいた方が良いと思います。特に三章は失敗に直結しますので要注意。

 水着姿での参加も大歓迎。今年は作ってないという方も昨年以前のものやプレイングで着ていると書けばそちらの姿で参加できます(別に着なくてもOK。着てもボーナスとかはありません)。

 それでは、プレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』

POW ●実はこれめっちゃ重い! 多分あたしの胸より重い!
単純で重い【袋】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD ●サンタ・オン・ザ・ソリ・オン・ザ・ウェーブ!
【ソリの上に立ち、まるで波乗りの様な】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【袋から召喚した怪人スイカトナカイ】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ ●いい子にも悪い子にもプレゼントしちゃうよ!
【セクシーポーズを見せつけてのアピールと袋】から【の大量のプレゼント攻撃】を放ち、【誘惑】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミルケン・ピーチです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 UDCアースへ転送された猟兵たちが指定された店の扉をくぐると、そこは開店前で何も置かれていないがらんとしたからの貸店舗。
 ただ、その広さが尋常ではない。何しろは手がなく、入口ん向こうは遥か彼方まで床と壁が続き、地平線さえ見えてしまう。さらのその建材も一見すれば普通の素材だが、触ってみれば妙に柔らかくまるで巨大動物の肉でも触っているかのような感覚すら覚える。
 それもそのはず、ここは『超次元の渦』。UDCアースでありながらUDCアースのどこにも存在しない、邪神を留め置くための超空間。その実態は一切の物理法則から切り離された場所であり、今の見た目ですらもここにいる邪神が見せている仮初の姿に過ぎないのだ。
 そしてその超空間の地平の向こうから、大量の足音が聞こえてきた。
「「「「メリークリスマース!!!!」」」」
 多重に聞こえる同じ声が、まるで時季外れの挨拶を告げる。その声の主はトナカイの頭部を盛った怪人に橇を引かせた、ビキニ水着を着たサンタコスプレの女たちであった。
 女たちはやってきた猟兵を見つけると、一斉に橇から降り取り囲みをかける。
「さーて、こんだけ増えたんだからさすがにもう負けないからね。さっさとあんたたち倒して……また三人で遊びに行きたいのよ! あいつ持ちで!」
 そう言って袋を振り上げ猟兵を殲滅にかかるビキニサンタ集団。
 事前の情報が正しければ、この『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』の集団は一人一人がボス級オブリビオンと同じ力を持つという。正面から戦ってはたとえ熟練の猟兵とて勝ち目はあるまい。
 猟兵よ、彼女たちを分断し確実にその数を減らしていくのだ!
アルミナ・セシール
時期外れにも程があるでしょ夏なのにサンタって……
ちなみに水着は着ていくわよ折角用意したんだし。

現場に付けば大量のビキニクロースの姿が。一人一人がボス級なんて真っ当に相手してたらきりが無い相手だけどそういう相手用の手段もあるのよ。

相手のセクシーポーズからのプレゼント攻撃に釣られた……ようみ見せかけて接近するとUC【邪艶操心相殺掌】を食らわせてあげる!
邪艶拳で秘孔への突きや蹴りを食らわせ精神操作を行いビキニクロース同士での同士討ちを行わせるの。
ボス級の力があるならそれを最大限利用するまで、精々味方同士でやりあうがいいわ!

(アドリブ大歓迎です)


 『超次元の渦』の中、邪神の第一形態ともいえるビキニ集団に取り囲まれたアルミナ・セシール(タイプ・フィフス・f31124)は、相手の姿を見てやれやれという感じで息をつく。
「時期外れにも程があるでしょ夏なのにサンタって……」
 水着だけならまさに今が旬の格好。かく言うアルミナ自身もせっかく用意したのだからと、今年新調した水着を着こんでそのスタイルを見せつけつつの参戦だ。だが相手は水着だけでなく頭の帽子にニーハイソックスとブーツ、そして担いだ袋と真逆の季節の特徴もたっぷり盛られている。そのアンマッチな格好を指摘すると、集団のうち一人が抗議の声を上げた。
「何言ってんのよ、夏冬どっちも使える完璧な格好じゃない!」
「……春と秋は?」
「休み!」
 堂々と答えるビキニクロース。最早色々と問答するだけ無駄だと軽く頭に手を当てた後、改めて戦いの相手として敵集団を見据える。
 眼前には大量のビキニクロースの姿が。ここは敵の空間、当然ながら逃げる場所も利用できるものもない完全なアウェイ。
(一人一人がボス級なんて真っ当に相手してたらきりが無い相手だけど)
 一見してどう見ても不利な状況。そしれそれだからこそ、敵を実力と物量の双方ですり潰さんとビキニクロースたちは一斉に様々なポーズを決め始めた。
「「「「いい子にも悪い子にもプレゼントしちゃうよ!」」」」
 ある者は前屈みになって谷間を見せつけ、ある者は背を反らし巨大な乳房を弾ませる。そしてさらに別の者は袋の中に手を突っ込み、ビーチマットやフロートなどの大型なものにサンオイルやサングラスなどの小物、スイカやトロピカルドリンクのような飲食物、さらにアルミナが携えていたバズーカ型水鉄砲と合わせてか、ライフルやマシンガンを模した大型水鉄砲を取り出しアルミナに見せつけた。
 その物量に任せた誘惑攻めに屈したかの如く、アルミナはふらふらと集団の先頭に立ってポーズをとるビキニクロースへと近づいた。ポーズを取るビキニクロースは体を開き、そのままアルミナを受け入れるような構えを見せる。だがその周囲では、他のビキニクロースたちが各々袋を担ぎ上げ、文字通りの袋叩きにする構えを整え待ち構えていた。
 そして、アルミナの手がビキニクロースの豊かな胸に吸い込まれる。
「邪艶拳は精神や肉体を操る邪拳、こういうことも出来るのよ」
 その手はそのまま鋭く、ビキニクロースの胸部を打ち据えた。ぶるんと胸を揺らしビキニクロースが揺らぐが、ここまで接近したことでビキニクロース側の誘惑効果も強まりアルミナの動きもそこで止まる。それを機とし隣にいた別の個体が思い切り袋を振り下ろしアルミナを叩き潰さんとした。
 どがん、という重い音と共に周囲の空気が揺れる。その音は、振り下ろしたビキニクロースの袋を別のビキニクロースが自らの袋で弾き返す音であった。
「ちょっとあんた何やってんの!?」
 自分の攻撃を邪魔した自分に怒りの声を上げるビキニクロース。だがその赤い水着のついた胸の先端を、再びアルミナの指先が抉った。行動阻害の影響かそれはダメージを与えるには余りに微力だが、目的はそれではない。打たれたビキニクロースの目が虚ろになり、やはりその袋を振り上げて別のビキニクロースへと殴り掛かっていった。
「これが邪艶拳……誘惑の力よ」
 封神武侠界にてその身に刻まれた淫らなる拳法『邪艶拳』の技【邪艶操心相殺掌】。秘孔を突いた相手が近くにいる間その精神を汚染し、同士討ちに誘う正に邪なる拳。その性質上普通のボスとの一対一では使いどころがない技だが、集団系の相手を押し返すにはこの上なく適した技でもある。さらに今回はボス級の敵が群れを成して襲ってくるのだ。その厄介さはこの技の前ではそのまま威力のさらなる上昇へとつながる。
 味方の離反に浮足立つビキニクロースたち。その一体の赤いビキニの下側に蹴りを入れ、そこの秘孔を突き自らの僕としていくアルミナ。例え攻撃自体に破壊力が無くても、強力なボス級オブリビオンたちがそれを補ってくれるこの状況は時がたつほどに彼女に有利に傾いていく。
「ボス級の力があるならそれを最大限利用するまで、精々味方同士でやりあうがいいわ!」
 赤いビキニが同士討ちする戦場の中、青いモノキニのアルミナがそこの支配者の如く立つのであった。
大成功 🔵🔵🔵

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
こういう磁場が有ったから、何度も事件に巻込まれたのですかねぇ?

『FMS』のバリアを『棒状』等の障害物として展開、『FRS』『FSS』も其方の牽制射撃に回し、何方も本体を破壊されない様注意しつつ『交戦中の個体』以外の干渉を防ぎましょう。
そして【翳華】を発動、全身を『ブラックホール』に変換しますねぇ。
強化されていても『袋』による攻撃は『接近戦』となりますし、『ブラックホール』の外周速度は『光速近く』も届きますから、攻撃の回避は容易ですぅ。
後は攻撃後の隙を狙い、横や後方から『吸収』、討伐後は抑えていた『次』へ向かいましょう。

或る意味『邪神の力』を取込む状態になりますが、さて?


 邪神の領域である『超次元の渦』は、広さはともかくとしてその名にあまりに合わぬごく一般のテナントのような姿をしていた。そしてその見た目に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は強い既視感を持っていた。
「こういう磁場が有ったから、何度も事件に巻込まれたのですかねぇ?」
 邪神の世界へ続く『鍵』となった貸店舗。そこは鍵となる以前からも邪神教団が幾度となく借り、計画の拠点としてきた場所であった。そしてるこるはそこで起きた戦いの全てに参戦し、今回邪神となった幹部たちすべてと戦った経験がある。何度となくに足を運ぶうちにこの場所に何かあるのではと彼女は考えていたが、今こうして邪神の空間への入口となったことでその答えがここにあるようにも思えた。
「テナント料安いのよ! 入ったテナントがすぐいなくなるワケあり物件とかで!」
 前方にいる邪神と化した借り主の言葉はまあそれはそれとしてだが。
 ともあれ、相手は今まで作戦の首謀者だった者たちがより強化されて襲い掛かってくるのだ。一度倒した相手だからこそ、その強さも分かる。今目の前にいるビキニクロースが強化されているのは『数』であり、緻密な策を練るより力でねじ伏せることを好む彼女とは相性のいい強化であることも、るこるはまた分かっていた。
 それ故に、相手の全てと真正面からやりあおうとは思わない。その考えを受けてか、浮遊円盤『FMS』が棒状にバリアを展開、ビキニクロースの群れを押しのけるこるへの道を塞いだ。
「なによこんなの、ちょっと硬くたってぶっ壊してあだっ!?」
 袋を振り上げ、バリアを破壊にかかるビキニクロース。そこに砲撃能力のある『FRS』と『FSS』が一斉射撃をかけ、相手のバリア破壊を妨害した。
 兵装三種を纏めて使うことでビキニクロースの軍団が自分に来ることを防ぐが、それでも元々の力が高いものの集団、足止めするのがやっとだ。
「で、あたしとサシでやりたいってわけ? 数いるからって弱いとでも思ったなら大間違いだからね!」
 隔離の内側に残った一人が袋を担ぎ上げ、るこるに殴り掛かった。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 それをるこるは【豊乳女神の加護・翳華】を発動、自らをブラックホールに変えることで無効化せんとする。その目論見通り、振り回された袋はるこるの中に吸い込まれダメージを与えられずそこに留まるのみとなる。
「は? 何よコレ……返しなさいよ!」
 忠臣に吸われていく袋を、ビキニクロースは力を込めて強引に引っ張りだした。光さえ曲げる超重力からものを引っ張り出すというとてつもない腕力。それこそ神の領域まで強化されているのかまさに規格外の力だが、基本的に物理的な手段を得意とする彼女の力は物理無効の特性を得たるこるには通じづらい。
「あーもう、ずるいのよあんた!」
 ブラックホールに向けて袋を振り回すという無茶を繰り返すビキニクロース。とにかく物理特化ゆえにダメージこそないが、一方でその凄まじい力によって完全に吸われるのは阻止している。
 相性的には最悪とも言える能力に馬鹿力だけでここまで対抗するのは驚くべきことであり、周囲に隔離している大量の敵も同様の力を持っている。バリアや砲撃もいずれは強引に突破してしまいかねないその力、そのタイムリミットが来る前に、一人でも多くの敵を倒さねばならない。
 何度かの袋振り回しを吸い込んだ時、るこるはその袋が引き抜かれる前に一気に接近をかけた。
「ぐっ……あっ、あぁぁぁぁっ!?」
 さすがに疲労がたまっていたか、袋が手から離れ、るこるの中へ吸い込まれていく。さらに体勢を崩したビキニクロース自身もその闇の中へ吸い込まれ、超重力の中で潰れて消えた。
 これで一人。だが相手はまだバリアの外に無数にいるのだ。うまく隔壁となっているバリアを調整し、次なる一人を誘い込もうとするるこる。
「或る意味『邪神の力』を取込む状態になりますが、さて?」
 体内に取り込んだビキニクロースは邪神の一部であり、その袋も玩具から触手まであらゆるものが詰め込まれた常識外れのもの。ブラックホールでも潰しきれるか怪しい力を蓄えたそれを今一人、そしてこれから可能な限り吸っていくるこるの体に何の影響も出ないのか、それはまだ分からない。
大成功 🔵🔵🔵

ベアトリス・ミラー
【トゥットファーレ】

「久しぶりに集まるなんて」
楽しい時ならいいのですが、こんな形になるのはまあ私達らしいと。
ネハンという人、暗殺者らしいですけどどこで知り合ったのか。
「あとは華澄さんだけですね」
向こうは待ってくれそうにないので対処しましょう。
半神の女勇将ギルガメッシュ、速さなら負けないでしょう。
相手の攻撃を引きつけて回避させつつ反撃、戦乙女も創造して分断させるのも手でしょう。
集団戦術で指揮を執り、護衛に戦女神アテナを配置して護衛させます。
「……えーと」
髪の色やベレー帽は一致するのですが、ドスの効いた声と筋肉質な体形で。
「いや変わりすぎです」


エルーゼ・フーシェン
【トゥットファーレ】

「久々に集まるわね」
色々やってたみたいだけど、やる事は一つよね。
ネハン、気になるけど後で聞いてみようか。閻羅刀、譲ったらしいけど使えるかどうか。
夢幻であの炎の剣を形成。名前は焔雷姫。焔と雷の剣で相手するわ。
空中浮遊で機動力確保、残像と迷彩で攻撃を誘い込んでからカウンターで切り伏せる。
「新しい力もお披露目よ!」
海龍神リヴァイアサンの力を持った鞭で仕掛ける。
「それにしても華澄はどうしたの?」
修業に出ると聞いて連絡も付かないらしいけど、ふいに現れそう。
「あっ、久しぶ……り?」
筋肉質な少女が。腹筋とか割れてるし腕も太くなってる。
「……そうはならないでしょ」
普通って何だろう。


アリス・スラクシナ
【トゥットファーレ】
全員アドリブOK

「連絡はしているが」
届いたかは別問題だが、信じるしかない。
ネハン、閻羅刀を使う上にあの覇気。顔は仮面で見えんか。
獣の盟約を抜き、襲ってくる敵に対処する。
前とは異なる。枷がなくなった分、油断できんな。
フィーネ・ファーブラーと切り替えながら応戦、残像やダッシュで相手の攻撃を回避しつつ分断して撃破を狙う。
回避後に一気に距離を詰めて技を撃ち込む。
「やはり数が多いな」
気配がして振り返ればそこには。
「えー……」
どう見ても知ってる華澄とは違うんだが。
「普通ってなんなんだ」
急所を的確に攻めるとか言わんだろ。


ホーク・スターゲイザー
フィーネ・ファーブラー
全員アドリブOK

「彼はネハン、暗殺者だ」
自分を含めた一切を知らぬジェイクをネハンと紹介する。
失楽園を抜き、光刃を形成して挑む。
カードを取り出して呼び出すのは三日月に座り、鎖に繋がれた獣達を連れる魔術師、ムーン。
歪められた事実を相手に認識させ、同士討ちによる破滅を齎す。
数で攻めてくる相手への対処であり戦力温存も目的とする。
軽業による回避で避けつつカウンターで切断を狙う。
(ええ……)
アフターし過ぎた華澄にどこからどうツッコめばと困惑。


ジェイク・リー
【トゥットファーレ】
全員アドリブOK

「ネハンだ」
ホークと共に行動する事に。仮面やフードで顔などは見られない様にしている。
「見切れるか?」
黒銀竜の魔爪から魔力の爪を形成し、残像が残る早業で攻める。
「修羅破爪撃!」
UCを取り込み、相手を翻弄しながら隙を突いて斬り裂くと同時に調べる。
「羅剛虚空閃!」
閻羅刀による範囲攻撃一閃で複数の敵に斬撃波を飛ばす。
「究竟涅槃」
リミッター解除からの覇気を使った分身二体と共に軽業と早業による暗殺技。

「ネハンだ。よろしく」
一人だけ普通に挨拶する姿にツッコミが。元の華澄を覚えていないせいかもしれない。


藤宮・華澄
【トゥットファーレ】
アドリブOK

遅れて登場。かなり鍛えたのか筋肉質な身体になっており複数の傷跡も。
「誰って私よ、華澄よ」
ドスの効いた声なので余計ツッコミもらう羽目に。
ラヴェンツァを呼び出して説明してもらう。
「山籠もりして修行している間に薬の研究もして……その……」
困惑を隠せないが、一応本人と分かり戦闘に参加。
「的確に急所を攻めていけば」
曼殊沙華の短刀を抜いて迷彩で隠れて接近して暗殺を行う。
見切りで回避後に怪力に物言わせた格闘技すら繰り出す。
「普通の女の子よ!」
普通とは何なのか。
霊獣の一体、大狼を左腕と融合させ噛みつかせたりする。
なおネハンからは暗殺者と思われるが気づいていない模様。


 町中にある鍵となった貸店舗の扉をくぐり、猟兵たちはこの超次元の渦へとやって来た。そしてその中には、かつてその扉が普通に室内へと通じていたころの事件に関わった者たちもいる。
「久々に集まるわね」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)がその場に揃った者たちの顔を見ていった。
「久しぶりに集まるなんて」
 ベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)もまた同じように言う。
 彼女たちは旧知の仲で、この場所や他の世界での事件でも何度となく共闘した。だがここしばらくは単独での行動が多く、しばらくは顔を合わせてはいなかった。
「楽しい時ならいいのですが、こんな形になるのはまあ私達らしいと」
「色々やってたみたいだけど、やる事は一つよね」
 そんな彼女たちが再開したのは、邪神の領域の中。普通とはとてもいい難い状況ではあるが、戦いに身を置く猟兵としてはある種この上なく似合いの場所でもあるのかもしれない。
 そしてここにいるのは見知った顔ばかりではない。それまで黙っていたホーク・スターゲイザー(過去を持たぬ戦士・f32751)が、隣の男を指して言った。
「彼はネハン、暗殺者だ」
「ネハンだ」
 仮面とフードで顔を隠した男。素顔が見えないのだから見知りようもない。だが元より特徴的な様相を持った者も多いのが猟兵というもの。多少奇抜な格好をしていようとも、それだけで拒絶するような狭い了見などこの場の誰も持ち合わせてはいない。
「あとは華澄さんだけですね」
「連絡はしているが」
 そしてこの場にいないメンバーの名をベアトリスが出すと、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)もその女性の顔を思い浮かべながら言った。彼女もここでの事件に関わった一人であり、この場所で今までにない強大な敵が現れるということも知らせてある。もちろん参加を強制できるものではないし、連絡しているとはいえ相手の現状をつぶさに知っているわけではないのだから、必ず来るという保証はない。
 ともあれ、ここは敵地。のんびり談笑していられるような場所ではない。それを示すかのように、ここに集まった猟兵たちよりもはるかに多い数のビキニクロースが一同を取り囲んだ。
「見切れるか?」
 真っ先にそれに反応したのはネハン。黒銀竜の魔爪から魔力の爪を形成し、残像が残る早業で攻める。さらにそれで体勢を崩した集団を、魔刀を抜き放ち一閃して押し返した。
「羅剛虚空閃!」
 広範囲にわたる斬撃波がビキニクロースたちを切り裂いていく。だがその剣を見たアリスたちは、驚いたように目を見開いた。
「ネハン、閻羅刀を使う上にあの覇気。顔は仮面で見えんか」
 アリスが注目するのは、初対面のはずのその男が持っていたその武器。それは間違いなく、今は消えた旧知の男が持っていたはずの魔刀。
「ネハンという人、暗殺者らしいですけどどこで知り合ったのか」
「気になるけど後で聞いてみようか。閻羅刀、譲ったらしいけど使えるかどうか」
 ベアトリスとエルーゼもまた、その武器と身のこなしに強い疑問を覚える。その武器は譲り渡したとて簡単に使いこなせるものでもない。そして彼を紹介してきたホーク自身も謎多き男であり、彼も含めてネハンとの出会いやここに連れてきた意味などまだまだ分からないことは多くある。
 その答えを唯一知っているであろうネハンは、ただ黙して語らず戦い続けている。そしてその実力は確かだが、彼一人に全てを任せて切り抜けられるほどこの戦いが甘くないのは分かり切っていることだ。
 状況をはっきりさせるためのその時を作るべく、今は全員が力を合わせて戦い抜かなければならない。エルーゼたちもまた、『夢幻』、『獣の盟約』とそれぞれの武器を抜き、それを持って相手と対峙する。
「名前は焔雷姫。焔と雷の剣で相手するわ」
 エルーゼが夢幻を変化させて作ったのは、かつてアルダワの中原地方にて作り出し、今まで幾度か顕現させてきた宝石のついた片刃剣。ついに名の決まったそれは元となった炎の精霊の力に自らの雷の力も乗せて煌びやかに戦場を彩り、戦う。
 エルーゼは空中を踊るように舞い、残像の中に己を紛れ込ませ幻惑するように攻めかかった。
「こうなりゃ全部ぶったたくわよ!」
 ビキニクロースたちは数に物を言わせ、乱れ舞うエルーゼをすべて叩き潰さんと袋を振るう。それはほとんどは揺らめく炎をかき消すに終わったが、その内の一つがエルーゼ本人を確かに捉えた。
「新しい力もお披露目よ!」
 だが、捕らえられるのはエルーゼも想定していたこと。さらにもう片手には海龍神リヴァイアサンの力を持った鞭を持ち、それにて袋を捕らえカウンターを仕掛けそのビキニクロースを炎と雷に包みこんだ。
「前とは異なる。枷がなくなった分、油断できんな」
 アリスもまた己の武器を手に、ビキニクロースの群れと交戦する。こちらは近接攻撃に『フィーネ・ファーブラー』の銃撃を交えつつ、相手を自分の方へ誘い込むような戦い方だ。狙う相手を数体に絞ることで自分の方へと引きつけ、分断をかけて数の利を少しでも削るように動くアリス。
「ちょっとあんた、飛び道具とかずるいでしょ!」
 その銃撃を袋を振り回しはじき返しながら、狙い通りに数体のビキニクロースがアリスを追って群れから離れていく。そうして適度に引き離したところであえて相手の間合いに入り、袋の一撃を誘ってはそれをかわし相手に切りつけるアリス。
「これが私の力です」
 さらに大群には大群を。ベアトリスは【神世創造】にて無敵の神たちを創造し、ビキニクロースの集団へとぶつけた。
「半神の女勇将ギルガメッシュ、速さなら負けないでしょう」
 その中でも速さに優れるものが先陣切ってビキニクロースたちを翻弄し、足並み乱れたところを戦乙女の大群が乱戦を仕掛けることで分断をかけ連携をとれないようにする。さらには戦女神アテナを後方に待機させることで、乱闘を抜け出たものが遊撃に回らないよう抑えの役割を持たせる。
 多くの無敵の想像物たちを指揮するためベアトリス本人は直接交戦に回れないが、集団戦術の知識で彼女たちを操り、その戦術に絶対の自信を持つことで配下の無敵性を揺るがせない。もし采配一つ間違えればそれは想像力の揺らぎに繋がり、無敵を失った軍団は瞬く間に敵の物量に叩き潰されるだろう。それ故に、ベアトリスは全身全霊を持って指揮にあたっていた。
「力を貸してくれ」
 そこにホークも【守護者召現】で戦力を添える。カードを取り出して呼び出すのは三日月に座り、鎖に繋がれた獣達を連れる魔術師、ムーン。不安と焦りを示すそのカードの名を持つ魔術師は、現実を不透明に見渡させず認識を阻害し、敵味方の区別を曖昧とする。
 後方でベアトリスに指揮される者たちは効果の外の士気に従い惑いはしないが、明確なリーダーを持たないビキニクロースの群れはやはりそれに惑い、敵を見失っては意図せぬ同士討ちを始めていた。
 それぞれの能力を適正な数の相手にぶつけ、優位に進む戦闘。だがそれでも敵の数は多く、どうしても人手不足は感じてしまう。
「やはり数が多いな」
「それにしても華澄はどうしたの?」
 どうしてもここにいない最後の一人の顔を思い浮かべてしまうアリスとエルーゼ。
 その声に応えるかのように、二人の背後に大きな気配が現れた。それにふり返った二人が見た者は。
「あっ、久しぶ……り?」
「……えーと、誰で?」
「誰って私よ、華澄よ」
 そこにいたのは藤宮・華澄(戦医師・f17614)……を名乗る筋肉の塊のような巨大な女。体躯に相応しいどすのきいた声に、二人のみならずベアトリス、そしてホークさえもどこからどうツッコめばとあっけにとられ戦いの手を止めてしまう。
「山籠もりして修行している間に薬の研究もして……その……」
 その巨体の後ろから現れた【蒼き旅人ラヴェンツァ】が、やはり困惑しきった顔で説明をする。華澄が呼び出す彼女が現れたことでどうにか目の前の存在が華澄本人だということは証明されたが、それにしたって頭での理解は誰一人追いつかない。
「えー……」
「……そうはならないでしょ」
「いや変わりすぎです」
(ええ……)
 とにかくただそれだけ呟く、あるいは思うのが精一杯である面々。だが、遅れてきたとあって、華澄本人はやる気十分だ。
「的確に急所を攻めていけば」
 混戦の中曼殊沙華の短刀を抜き、迷彩で自らを隠し明確に急所を突くという戦い方を試みる華澄。だがその巨体は、紛れるには余りにも目立ちすぎビキニクロース全員に捕捉されてしまう。
「こんにゃろ、潰れろ! ……潰せる?」
「行ける! あたしら全員で行けば多分!」
 滅多打ちにされる袋の中、その内の一体の袋を明確に回避し、その相手の急所を素手による格闘技で殴り飛ばす。
「ぐげっ……あんた、何者……」
「普通の女の子よ!」
 普通とはいったい。そんな思いを抱きながらそのビキニクロースは急所(を含む体の広範囲)を抉られ消滅した。
 しかし、一人が倒されても他のビキニクロースは健在。その袋が華澄の分厚い筋肉を強引に打ち砕かんとする。
「修羅破爪撃!」
 そこに割り込んだ涅槃が、自らのUCを取り込み、相手を翻弄しながら隙を突いて斬り裂くと同時に相手の動きや癖を調べ覚える。
「究竟涅槃」
 そしてリミッター解除からの覇気を使った分身二体と共に軽業と早業による暗殺技で、覚えた相手を即座に仕留める。こちらは早さと相手への理解力を駆使した無駄内暗殺術。
 さらにそこに重ねるように、華澄が霊獣の一体、大狼を左腕と融合させ別のビキニクロースを噛み砕いた。
 集団同士のせめぎ合いが一旦落ち着いたところで、ネハンが華澄に改めて顔を向ける。
「ネハンだ。よろしく」
「いやよろしくって」
 一人だけ普通に挨拶する姿にツッコミが入る。だが、その冷静さが彼が華澄を知らないこと……知己であるジェイク・リー(終末の竜器使い・f24231)としての記憶を失い狼狽えるための『元』を知らないことから来ていることは、この場の誰にも分らなかった。
「あ、よろしくお願いします」
 だから、今のこの場は彼女を剛拳の暗殺者と思い込むネハンとそれに気づかない華澄、そんなツッコミ所満載のシーンでしかない。その一枚裏には未だ全容掴めぬ深き闇があるとしても、今それが表に出てくることはまだないのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

その意気や良し。
貴女達の望みは私が叶えてみせるわ

『絶対なる理想郷』で戦場全体を覆い
108秒間、全ての攻撃を無効化しつつ
媚毒の【呪詛・マヒ攻撃】と【生命力吸収・大食い】で弱らせ
奪った力を自身に【ドーピング】
全員にダメージと状態異常を与えつつ自己強化する事で
一人一人がボス級でも戦力差を埋められる

【第六感】に【戦闘知識】も加わり
弱った彼女達の攻撃を完全に【見切り】
セクシーポーズの瞬間に【念動力】でビキニを破き
【ダッシュ】のすれ違い様に【誘惑・催眠術】の魔力を籠めた手で
胸、局部、お尻を【慰め】魅了する【早業】

最後は【化術】で肉棒を生やし【串刺し・乱れ撃ち】
大人のホワイトクリスマスよ♥


 今ここにいるビキニクロースたちは大勢の個体が集まった群れではない。その全てが一体の邪神であり、軍団でありながら一人と言っても良い存在となっていたのだ。
 だが、それは本来ただ一人であった存在が邪神の一形態と成り果てたと言っても良い。そして彼女たちは本体、最終形態ではなく、敗れれば脱ぎ捨てられる最初の皮に過ぎないのだ。
 全てを承知で仲間と同化し邪神となった彼女。その覚悟に、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は戦うことで向き合おうとする。
「その意気や良し。貴女達の望みは私が叶えてみせるわ」
 そのドゥルールを一斉に取り囲むビキニクロースたち。だが彼女たちが袋やソリを用意する前に、ドゥルールは自身の体を変化させ戦場全体を支配せんとした。
「私自身が第2の骸の海となる!!」
 その掛け声と共に、霧となって超次元の渦に広がるドゥルールの体。気体となったそれに対してもビキニクロースたちは袋を振り回し打ち払わんとするが、霧を多少散らすことは出来ても流石にそれを分子レベルで砕くなどの器用な真似は出来ない。
 そうして抵抗を続けるうち、ビキニクロースたちの動きが鈍り始める。
「何なのよこれ……!」
 腕には力が入らず、体がこそばゆく頬が紅潮してくる。考えるのが苦手なビキニクロースでも、原因が何かはさすがに理解できた。
「この霧……意味わかんないんだけど!?」
 彼女たちを取り巻く霧の正体、それはドゥルールのいきなりの大技、【絶対なる理想郷】。自身を骸の海へと変じ全ての攻撃を受け付けなくなり、その中にいる者に快楽と魅了を与えそれと引き換えに生命力を啜る技。相手の数も強さも関係なく一方的に命を吸い上げられる反則級の大技だが、そのタイムリミットは109秒まで。その線に触れた瞬間命を奪われるという、効果に相応しい大きな代償を伴うその技を、その限界一秒前まで用いドゥルールはビキニクロースたちを魅了し、生命力を吸い続けた。
 やがて時が訪れ、霧が晴れてドゥルールが再び姿を現す。それと同時にビキニクロースたちの姿もはっきりと見えるようになるが、その数は戦前と比べても減っているようには見えなかった。
「やばかったけど、誰も倒せなかったみたいね。欲張りすぎよ!」
「舐めた真似してくれちゃって……そんな欲張りにはたっぷりお礼してあげるからね!」
 めいめいに袋の中に手を突っ込み、あるいはセクシーポーズを取りドゥルールの動きを止めようとするビキニクロースたち。だが、その動きは邪神として、あるいは変ずる前のボス級オブリビオンとしても、鈍く弱々しくなっていた。
 そのビキニクロースに、ドゥルールは対照的な素早い動きで詰め寄る。
「あなたたちの力、確かに凄いわね。こんなに早く動けちゃうわ」
 そのスピードの源はビキニクロースたちから吸収した力。ドゥルールは相手を倒すために命を懸けて骸の海と変じたわけではなかった。その目的は、無数にいる敵全てを包み、その力を削ぎ落すこと。如何な強力な技でも一撃でボス級を倒すことは難しい。ならば全員にダメージと状態異常を与えつつ自己強化する事で力の差を埋め、その上で自らの手で相手を仕留める。それがドゥルールの取った策であった。
 そして彼女の言う所の仕留めるとはつまり。
「ひゃぁぁぁぁっ!?」
 ポーズを取っていたビキニクロースたちのビキニが次々と剥がれ落ちる。ドゥルール自身既に何度かビキニクロースと戦ったことはあり、そのビキニの構造も把握しているのだ。どこに留め具や結び目がありどうすれば脱がしやすいか。それは実経験をもって知っていた。
 そして露になった体を誘惑術が仕込まれた手で撫でまわし、腰砕けにしてポーズも取れなくさせていく。
「ほ、ほら、玩具あげるから……」
「いやこいつに渡すのまずくない?」
 相手が欲しがりそうなものをプレゼントしようと袋を漁るが、渡してしまったが最後相手は余計に勢いづきそうだ。そしてそんな逡巡の間に、裸に向かれたビキニクロースは押し倒されている。
「大人のホワイトクリスマスよ♥」
 化術の槍で串刺しにされ、脱がされた者から昇天させられて行くビキニクロースたち。ボスの力を吸ったことで大幅に強化された精力の乱れ撃ちは、彼女たちが抵抗できるだけの力が戻るまで時間いっぱい、こちらは109秒では済まぬほどに続けられるのであった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス』

POW ●快楽の牙
【疲労やコリに効くツボに噛みつき、吸血】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【特に悪くなっている場所とそこに効くツボ】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD ●この世のものとは思えない快楽の世界へご案内!
【相手の趣味に合った映像を映すVRゴーグル】【装着感抜群の高音質ヘッドホン】【映像に合わせ様々な演出を起こすチェア】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ ●最高の夢を見せてあげる!
【高級ベッドに腰掛けお色気ポーズで誘惑】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミルケン・ピーチです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 大量にいたビキニクロースたちも、猟兵の分断策や対集団戦術によりその数はかなり減っていた。最早こうなれば、分断せずとも時間をかけて殲滅することも可能だろう。
「あー……やっぱ駄目か。あたしはここまでね。しゃーない、全員集合!」
 一人のビキニクロースが袋の口を開けて号令をかけると、生き残っていた者たちが全員その袋へと飛び込んだ。袋は見た目の容量など完全に無視し、全てのビキニクロースを飲み込んでいく。
「じゃ、後は任せたわよアホサキュバス!」
 最後の一人がそう言って袋に飛び込むと袋が激しく蠢き、一瞬膨張した後それを破り去って中から一人の女が飛び出してきた。
「ったく……体張りすぎなのよバカサンタ」
 女は細切れになった袋の破片を見てそう呟くと、猟兵たちに向き直る。
「さて、それじゃ淫魔の……いえ、邪神の快楽に沈めてあげちゃうわ。一度味わったら二度と戻れないんだから……! いくら払ってもね……!」
 そう言って両手に物質転送の力を渦巻かせる女。その力は並のボス級オブリビオンとは比較にならないほど強く、邪神の名乗りがただのハッタリではないことが如実に表れている。淫魔の枠を逸脱したレベルのその力。二度と戻れぬ、それはあるいは自分に向けた言葉でもあるのかもしれない。
 だがそれでも、彼女はフォーミュラのような絶対先制の力はない。それはビキニクロースを倒した分彼女を構成する邪神の力が削がれていることの表れであり、彼女が倒し得ない存在ではないという何よりの証拠である。
 一人の淫魔であることを捨て、邪神の第二形態となった『『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス』。その中にある邪神の髄を引きずりだすため、狂気の快楽を退けるのだ!
アルミナ・セシール
現れた次の相手に対して構えを取りふと登場時に言っていた言葉を思い返すの

「いくら払っても……? 私は以前の任務に参加してなかったけど情報は見させて貰ったわよ。貴方万年金欠なんですって?ビキニもそれしか着るものがないとか」

邪神になってようが元が変わって無いなら金の話は聞き捨てならないんじゃないかしら?

ちなみに私色々と猟兵として動いてるんだけどぶっちゃけお金なんて貰っても特に使い道も思いつかないし預けっぱなしなのよね

「ねえあなた?銀行にある私の預けてるお金、あなたにプレゼントしましょうか?」
この後にもっと強力な邪神がいるなら力は温存したい所。買収で話を付けるわ!

(アドリブ歓迎。ネタに突っ走ってOK)


 袋の中で何が起こったのか無数のビキニクロースはその中で融合を果たし、別の姿となってそこから出てきた。その姿は黒いビキニを付け、角と羽の生えたまさに淫魔というべき姿。
 その相手、『『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス』の姿を見てアルミナ・セシール(タイプ・フィフス・f31124)は戦いの構えに入ろうとするが、ふと相手が登場時に言っていた言葉を思い返す。
「いくら払っても……?」
 アルミナは依然ビキニキュバスが起こした事件の対処そのものには参加していなかったが、事前にそれについての報告書には目を通していた。今のビキニキュバスの言葉で、それで見た彼女の経済状態がアルミナの脳裏に思い起こされる。
「私は以前の任務に参加してなかったけど情報は見させて貰ったわよ。貴方万年金欠なんですって? ビキニもそれしか着るものがないとか」
 以前の依頼の際、グリモア猟兵が明かしていたその経済事情。彼女は高価な道具を大量に扱う彼女はその全てを自腹で工面しており、万年金欠に陥っている。その度合いは並のものではなく、着るものすらビキニ以外持っていないほどだとか。
 通常ならだから何だという話だが、もしかしたらと思いそこをつついてみると、案の定ビキニキュバスは露骨に嫌そうな顔をしてきた。
「だったら何よ。だからあなたを倒してお金をもらうのよ!」
 そう言って物質転送能力でベッドを呼び出し、その上に腰掛けるビキニキュバス。遊んでいるようだがこれも立派な彼女の技だ。そしてそのいかにも高級そうなベッド、これもまた彼女が自腹で購入したものである。
 その寝心地よさそうなベッドに誘われ腰掛けるアルミナ。これはすぐに罠にかかったかとビキニキュバスは笑むが、そのまま倒れることなくアルミナはビキニキュバスに話しかける。
「ちなみに私色々と猟兵として動いてるんだけどぶっちゃけお金なんて貰っても特に使い道も思いつかないし預けっぱなしなのよね」
「……だから何だってのよ。それならそれ全部貰ってくだけよ」
 そう言いつつも何故か強くならないアルミナの眠気。どうも相手が術を止めているらしい。予想は当たりかと、さらにアルミナは畳みかける。
「ねえあなた? 銀行にある私の預けてるお金、あなたにプレゼントしましょうか?」
 その誘いに、ビキニキュバスは一瞬戸惑うような顔をするが、すぐにぶんぶんと首を振った。
「え、あ……いや、普通に倒して奪えばいい話だから! あたしこう見えて仕事には真面目な方だし! つーか上司と一体化しちゃったから誤魔化しきかないのよ!」
 確かに以前の戦いでも、金銭買収をかけられつつ一応は最後まで承諾することはなかったビキニキュバス。そして何より、彼女の次に出てくるのは上司でもある最終形態担当なのだ。仮にこの後勝利して戻れたとして、買収に応じては何を言われるか分かったものではない。
 だが、それでもアルミナは諦めない。
「あらそう……これくらいあるのだけど」
 ちょちょっと預金額の数字を書いてみるアルミナ。それを見てまた頭を抱えるビキニキュバス。
「う……あ、いや……その……」
「ついでに快楽系の拳もサービスするけど?」
「いやそれは自前でできるし」
 基本的には断る方向に持っていきたいが、どうにも断り切れないらしい。そこを突いてアルミナは粘り強く交渉を続けていく。さらには得意の邪艶拳も提供することで相手のサキュバス心も刺激してみようとする。
(この後にもっと強力な邪神がいるなら力は温存したい所。買収で話を付けるわ!)
 その意志の下、アルミナは買収をかけ続ける。攻撃を捨て金で解決、ある種捨て身の方法だが、相手が極貧サキュバスのビキニキュバスなればこそ成立する方法である。ビキニクロースあたりだと多分途中で面倒になって殴りかかる法にシフトしているだろう。
「他にも新しい水着もあるわよ? 試着してみる?」
 そう言って自分の水着に手をかけるアルミナ。前回倒された時から水着を新調していないビキニキュバス的にはそれも迷う所らしく、少しくたびれた自分の水着と新品のアルミナの水着を見比べている。
 そこからもベッドの上で様々な『交渉』が続けられていく。その成果のほどは……次の形態が出てきたときに分かるのかもしれない。
成功 🔵🔵🔴

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
次は貴女でしたねぇ。
改めて、お相手致しますぅ。

【万華】を発動、全身を『雷』に変換しますねぇ。
ビキニキュバスさんの能力は『ツボに噛みつく』必要が有りますから、これを『雷速』による回避と『実態の曖昧さ』、『隙間に入り込む能力』を利用して回避を優先して動けば、対処は可能ですぅ。
後は先程『足止め』に使った為遠位置に配置済みの『FRS』『FSS』からの[砲撃]と『FMS』のレーザーに、『雷』によるヒット&アウェイを組合わせて、徐々にダメージを蓄積させますねぇ。

ところで、『雷』の状態で焼き[切断]した部位が、体内に取り込まれている様な?
先程『邪神の力』を取り込んだ影響、ですかねぇ?


 ビキニクロースが消え、次に現れたのがビキニキュバス。事前にグリモア猟兵からも説明されていたことではあったが、あるいはそれがなくとも予想のできた者はいたかもしれない。最初にこの場所で起きた事件の首謀者はビキニクロースだった。そうなれば、順当に行けばその次に事件を起こした者が出てくるだろうということは簡単に予想のつくこと。そしてその場にいた者ならば、具体的な正体も記憶にあって不思議はない。
「次は貴女でしたねぇ。改めて、お相手致しますぅ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はまさにその一人。鍵となった店舗やそれのある街に幾度となく訪れたことのある彼女は、半ば予想通りといった様子でビキニキュバスと向かい合った。
「なに、あたしの事知ってるの? もしかしてあなたあたしの事殺したことある系? だったら……」
 ビキニキュバスが口を開け、その牙を露にする。八重歯というには尖りすぎたそれは、人の皮膚など容易に貫きその中まで突き立てられそうな鋭さを持っていた。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 それに対し、るこるは早々に【豊乳女神の加護・万華】を発動。その身を雷に変えビキニキュバスへと飛び掛かった。
「あぎゃっ!?」
 その体はビキニキュバスの開いた口に直撃、その顔面でスパークを起こす。口から煙を吐くビキニキュバスだが、流石は邪神となった身、それだけで倒れるようなことはなく、げほげほと咳込んでから下を垂らす。
「うげ……せめて食べられるものになりなさいよ、ここの所100円おにぎりとカップ麺しか食べてないんだから!」
 それは邪神となる前の話か、それとも邪神になっても一人だけいいものを食べていないのか。ともあれ、もう一度と突進をかけるるこる。
「あぐっ!」
 もう一度スパークが起こるが、二度目ということで覚悟を決めたかビキニキュバスも今度は強引に口を閉じた。本来ならそれも無意味な攻撃となるはずだが、邪神の力の効果か何かか、雷の体すらその牙は捉え、るこるの悪い場所……本来肩だった場所に突き刺さり、そこから血液の代わりに電気エネルギーを吸い上げる。
「なんとぉ……」
 ビキニキュバス自身は覚えていないはずだが、以前の戦いでもるこるは肩から吸血されている。そこが悪い所と判断された理由は言わずもがなである。
「さーて、このまま吸い尽くして……?」
 そのまま吸い尽くさんと喉に力を込めるビキニキュバスだが、突如として閉じた口をまた大きく開け、口内に指を入れ何やら動かし始めた。
「ちょ、ちょっと、何挟まってんのよ! ネギかあんたは!」
 何やら不快そうな顔をして牙の周りを弄り回すビキニキュバス。雷となったるこるのもう一つの能力、それは『狭い隙間に入りこむ』こと。その能力を生かし、るこるはビキニキュバスの歯の隙間に入りこんだのだ。
 食べ物が歯の間に挟まった時の不快感は言わずもがな。なまじ噛めないようなものまで噛む力を得てしまったが故に、雷撃のダメージよりもそっちの方が先に立ってしまうビキニキュバスは懸命にはさまったるこるを掻きだそうとする。
 どういう原理か強引に爪を雷に引っ掛け、牙から抜いて口内に放り出すビキニキュバス。ほっと一息ついた彼女は、再びるこるに噛みかからんと口を開ける。
「今度は挟まらないよう気を付けて、きっちり噛み切ってあげ……」
 そう言ってるこると向き合うビキニキュバスの、その背中と後頭部で連続して爆発が起こった。
「なぁぁっ!?」
 それを放ったのは、射撃能力を持つるこるの浮遊兵装たち。ビキニクロースとの戦いで障害物として配置し、そのまま置いておいたそれを一気に攻撃に転用したのだ。奇襲のためあえて最初は捨て置くような状態にしたのが功を奏し、完全に意識の外からの攻撃を受けてビキニキュバスはぐらりと前のめりにバランスを崩す。
 そしてそこに、今度は噛まれぬようヒットアンドアウェイでの高速の雷撃をるこるが見舞う。
「ひゃぎゃあっ!」
 奇声を上げ、弾かれるように今度は後ろへのけ反るビキニキュバス。連続ダメージが上手く入ったことを確信し彼女から距離を取るが、戦闘の手ごたえとはまた別の違和感がるこるを支配していた。
「ところで、『雷』の状態で焼き[切断]した部位が、体内に取り込まれている様な?
 先程『邪神の力』を取り込んだ影響、ですかねぇ?」
 口の内外で暴れた結果、彼女の牙の一部を雷の中に吸収してしまったらしい。ただの歯ではなくその能力の根幹にかかわる淫魔の牙、しかも邪神の力付きである。それを吸ってしまったことがいかなる効果を齎すのか。ただでさえ先にビキニクロースの袋を一つ吸ってしまっているのだ。どんな反応が起こるかも分かったものではない。
 戦いに置いては勝利を収めたと言っていいるこるは、しかし拭い去れぬ不安に包まれるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW

邪神の快楽と言っても貴女
VRゴーグルやら何やらに頼りすぎで
燃えないのよねぇ……

あえて不満を言い、相手を【鼓舞】
彼女の強化された力で骨抜きにされかけるも
吸血とむちむちボディの感触で
【気合い】が漲り『欲望解放』

はぁん♥
そうそう、こういうのでイイのよ。
でも、まだまだ足りないわ♪

媚毒の【呪詛】入りの血を吸って【マヒ攻撃】を受けたも
同然の彼女に【怪力・捕縛】の抱擁。
【念動力】で全裸にし
乳や局部から出る体液を塗り広げる様に
全身を擦り合わせながら濃厚なキス

二度と戻れない永遠の快楽とは
こういうものよ♥

【化術】で肉棒を生やし【串刺し・乱れ撃ち】しつつ
乳をしゃぶり、指で転がし【慰め・生命力吸収】


 次にビキニキュバスの前に立つのはドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。様々なオブリビオンと見え、ビキニキュバスとも以前戦ったことのある彼女だが、なぜか今回はつまらなさそうな顔で相手を見ている。
「邪神の快楽と言っても貴女、VRゴーグルやら何やらに頼りすぎで燃えないのよねぇ……」
 邪神の力を得たと言ってもビキニキュバスの戦い方そのものは変わらない。道具を使い各種快楽を提供するそのやり方を、わざとらしく溜息をつきながらドゥルールは否定した。それを聞いたビキニキュバスはあからさまに不機嫌そうな顔になる。
「なによ、せっかく高い奴使ってあげてるのに文句付けるわけ? そういうこと言うならもう見せてあげないから。代わりに……」
 転送用の魔力を消し、口を開けて牙を剥くビキニキュバス。
「こっちでいい思いさせてあげるわ!」
 そのままドゥルールに汲みつき、首筋に牙を突き立てた。その傷口から血が僅かに垂れるが、その量は牙の鋭さと刺さった部分の深さからすれば不自然なほど少ない。
 外に逃さぬようその血を吸い上げつつ、血流の滞る場所、筋肉の凝り固まった部分を探してそこを貫くよう牙をさらに食い込ませていくビキニキュバス。その牙は刺さる痛みをはるかに上回る快楽をドゥルールに与え、その精神を蕩かしていこうとする。
「ふふん、どう? あたしの一番の武器はこれなのよ!」
 気持ちよさげにしているドゥルールを抱きすくめながら、ビキニキュバスが得意げに言う。ドゥルール自身も、自身に触れる柔らかい体の感触に身を震わせた。
「はぁん♥ そうそう、こういうのでイイのよ。でも、まだまだ足りないわ♪」
 蕩け顔になりながら、ドゥルールはさらにビキニキュバスを挑発する。相手を挑発して道具を使わない接近戦を挑ませようという作戦は成功したが、想像以上に強く与えられる様々な意味での快楽に思わず我を忘れかける。それをどうにか気合いで踏みとどまりつつ、自身の体に毒と呪詛を巡らせそれを吸わせようとするが、やはり腐っても淫魔ということかビキニキュバスもすぐには止まるようなことはない。
「それなら枯れるまで吸ってあげるわ……って何出してんのよ!」
 血を吸い上げ快楽を与える牙、それに答えるかのように、ドゥルールの体から様々な体液が噴きあがりビキニキュバスの体を濡らしていた。
「ありのままの私を見せてあげる!」
 その液体を塗りこむかの如く、ドゥルールは【欲望解放】し裸体を曝し、それをビキニキュバスの肌に押し付ける。さらに念動力で相手のビキニをずらしそこに隠された部位に特に念入りに体液を塗りこんでいくドゥルール。
「二度と戻れない永遠の快楽とはこういうものよ♥」
 快楽と毒で相手を痺れさせながら、その頬に口づけていく。だが動きが鈍りながらも、ビキニキュバスもまた体を動かし自身の肌と肉を擦り付け抵抗を試みる。
「あたしにそう言う方向でケンカ売るつもり? いいじゃない、思い知らせてあげるわ!」
 そう言った方面の戦いは種族的に臨むところ。ドゥルールを抱きすくめたままビキニキュバスは後ろに倒れ、自ら押し倒されるような形を作った。それに答えるように、ドゥルールも自らの裸体にさらに化術をほどこし、その『槍』で彼女を刺し貫く。
 そのまま乱れ撃ちに相手を突きながら相手の豊満な裸体を弄ぶドゥルールと、何度も噛む位置を変えて快楽を供しつつ血を吸い上げていくビキニキュバス。
 刺して刺され、吸って吸われての快楽の応酬は、そのまま互いがあらゆる液体に濡れ動けなくなるまで続くのであった。
成功 🔵🔵🔴

藤宮・華澄
【トゥットファーレ】
アドリブOK

巨大な筋肉の塊ではなくなったが割れた腹筋や力瘤が出来る程の腕は間違いなく鍛えてきた証。
先程までの状態はクッキーにあると言い差し出す。
全員食べれば筋肉の隆起が起きて再び巨大な筋肉女へと。しかも今度は三人増えて四人に。声も四人共ドスの効いた声に。
同様に拳で攻める。武器は使えない、指の都合で。
怪力による範囲攻撃、さらに乱れ撃ちを行う。
騙し討ちによる不意打ちも視野に動いて攻撃する。
先程より能力が上がっている可能性も。


アリス・スラクシナ
【トゥットファーレ】
アドリブOK

華澄にもらったクッキーを食べてみる。
身体が熱くなり、異様な高揚感と共に身体中の筋肉が隆起して巨大な筋肉女へと。
「こ、これは……いい」
武器を使うという事はせず、拳だけで相手と対峙する。
邪神の血と合わさってか、他の三人より能力が高いらしく早業と怪力の融合した拳で攻める。
第六感や見切りで避け、カウンターを撃ち込む。
ちなみに股間のアレも大きくなっていて。


エルーゼ・フーシェン
【トゥットファーレ】
アドリブOK

「食べてみよ」
貰ったクッキーを食べれば筋肉が音を立てて隆起していき巨大な筋肉女へと。
身体が大きくなれば必然的に胸も大きくなり。
怪力と早業による拳を繰り出し、時に二回攻撃を繰り出す。
見切りや第六感で避けつつ魔力溜めで溜めた魔力を拳に乗せて範囲攻撃、地形破壊する程の一撃に。
当然のことだが重量も大幅に倍増してるため飛ぶことは出来ないがダッシュによるタックルの重量攻撃は出来る。


ベアトリス・ミラー
【トゥットファーレ】
アドリブOK

他の三人同様に巨大な筋肉女へと変貌してしまう。
服まで体躯に合わせる事は出来ないため三人の服は危険な状態に(袖は破れてしまう)。
呼び出した戦乙女すら同じ体躯で。
戦乙女と共に前に出て武器を持たずに戦う。
怪力任せな攻撃を仕掛け、爆撃とも言える一撃を繰り出す。
見切りと第六感で避け、ダッシュによる重量攻撃のタックルを繰り出し、場合によってはエルーゼと共に挟み込む。
どう見ても異常であるが、本人たちは普通だと返す。
「どこも変わっていませんよ?」
どう見ても顔と身体がアンバランスなのだが。


ホーク・スターゲイザー
【トゥットファーレ】
アドリブOK

呼び出した馬車は前と異なり暗青色で扉しかないもの。
中に入れば応接室の様な空間でデュークもいる。
「あのお方々の命により、力を覚醒させるお手伝いを」
ネハン一人残して外へ出る。四人の変貌ぶりにどう反応すればと悩む。
「普通……普通とは一体」
今の状態を普通と言う四人に違和感を感じつつも対峙。
失楽園を取り、光刃を形成して見切りと第六感で迎撃する。
軽業とダッシュで動き回り、翻弄しながら攻撃を繰り出す。
「……いなくてもよかったのでは?」
四人を見てそう思わざるえなかった。


ジェイク・リー
【トゥットファーレ】
アドリブOK

ダークブルーの長髪に両肩と頭に竜の頭部を模し黒と銀を基調に蒼いラインの入ったライトアーマー姿で現れる。
顔すら別人となっているため四人には解らない。
右手に終極の竜器で作り出した光剣を形成し、攻撃を繰り出す。
見切りで攻撃を避けながら光剣を振い、残像を残すダッシュで移動して翻弄。
功夫等を織り交ぜた格闘戦も行い、追撃を行う。
光波の斬撃波を飛ばす等、トリッキーに戦う。
「まあ、そうだな」
四人に任せておけばいいのではと同じ事を思う。


 ビキニキュバスの能力は、相手を快楽に染め上げ無力化すること。視聴覚に訴えるVRセットや睡眠を促す高級ベッドなど道具に頼ることも多いが、より肉体的に直接作用する疲労、血流の面においては自身の牙を使っていた。その使用法は相手の悪い所のツボに牙を突き刺し、針治療的な効果を施すというもの。相手の肉体が不健康であるほどに効果を増す技である。
 翻って、今彼女の眼前にいる相手は。
「……いや、これ効くの?」
 割れた腹筋に盛り上がった腕。まさに筋骨隆々という言葉をそのまま形にしたような女性。藤宮・華澄(戦医師・f17614)の鍛え上げられたその姿は、怠惰や不摂生とはまるで無縁そうに見える圧巻のマッスルボディであった。
 ただ、これでも先にビキニクロースと戦った時よりは大分縮んでいると言うのだから何というか恐ろしい。
 そしてその巨体の秘密は何だったのかというと。
「先程までの状態はクッキーにあります」
 そう言って仲間たちに華澄はクッキーを差し出す。そのクッキーを、仲間の女性たちはめいめいに受け取った。
「食べてみよ」
 それを受け取るなりためらいなく食べたのはエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)。口にするなり、筋肉が音を立てて隆起していき巨大な筋肉女へと変貌していく。
 そして他の仲間たちも、それを見て……あるいは手遅れだったか、すでにクッキーを食べてしまい、同じように肉体を変貌させていた。
「こ、これは……いい」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は興奮した表情と声でそう呟く。やはり彼女もまた、身体が熱くなり、異様な高揚感と共に身体中の筋肉が隆起して巨大な筋肉女へと変貌していた。肉体もだがとりわけその精神の興奮具合はエルーゼを上回るほどであり、彼女にとってその巨大化が何がしかの特別な影響を及ぼしていることは明らかであった。
 そしてもう一人、ベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)もまた二人と同様に巨大な筋肉の塊のような体に変貌している。こちらは普段の性格もあってか外見上は過剰に取り乱しているようには見えない。
 なお三人とも体は過剰に巨大化してはいるが、衣服などは当然そのままのサイズなので、その巨大化に耐えられず引き伸ばされ、一部は破れ肌が露出してしまっている。
 そのなかでもとりわけ元より豊かであった三人の胸は特に大きくなり、非常に危険な状態となっている。むしろ袖などは三人ともが完全に敗れて腕が露出しているあたり、服の中央部が壊滅していないのは奇跡と言ってもいい状態だろう。
「これでより強く」
 そしてそんな三人を見ながら、華澄も自分でクッキーを口にする。するとやはりその肉体は大きく巨大化し、筋肉の隆起が起きて再び巨大な筋肉女へと変貌した。心なしかその度合いは他の三人よりもさらに大きいようにも見える。
 それもそのはず、秘密があると言ったそのクッキーは、華澄が自己強化ユーベルコード【オーグメントクッキー】に使用するためのもの。つまりはこちらが本来の肥大幅であり、他三人の巨大化ぶりはあれでもまだ他人に使ったということで抑えられている方なのだ。
「戦い方は変えないといけないわね」
「武器は使えないな……」
 エルーゼとアリスがそう呟くが、その声はドスのきいた恐ろしく低い声。筋肉で声帯が押されてしまっているのか、そこらの男よりよほど重く野太い声だ。
 だんだん収集つかない方向に行きそうにもなってきたが、戦いという言葉が聞こえたことでビキニキュバスも我に返り、目の前に聳える肉の巨峰たちと向き合う。
「……ええい、やってやるわよ! こんにゃろー!」
 覚悟を決め、思い切り大口を開けて目の前の山にかぶりつくビキニキュバス。だがその牙は、皮一枚貫いたかというところで繊維の塊にあっさりと止められた。
「やっぱ固いー!」
 涙目で絶叫するビキニキュバス。その彼女を、噛まれていた筋肉女……アリスは八尻と掴んで掴み上げた。
「出来損ないと言えど邪神の力は侮れんぞ」
 そのまま【血の覚醒】を発動し、ビキニキュバスの向こうを張るかの如く邪神の力を滾らせ彼女を床へと叩きつけた。轟音を上げて地に倒れ伏すビキニキュバスだが、その顔は僅かに笑みを浮かべている。
「あー……なるほどね。そうね、そういうところに溜まっちゃうものよねぇ」
 その視線が向く先は、先に自分の腹あたりに当たっていたアリスの下半身。邪神の力が全身に滾り力を増したが、他の三人よりも強い力の行く先は筋肉だけでないということを淫魔としての感覚で察したのだろう。
 体をはねさせそこを狙って噛みつこうとするビキニキュバスを、今度は極太の脚が踏みつけ止めた。
 爆撃の如く連続で落とされるその踏みつけ、それはベアトリスが【神世創造】で呼び出した無敵の神や悪魔たちだ。想像力を糧にする彼女たちもまた当然というかなんというか、召喚主と同様巨大な筋肉女だらけとなっている。
「まあ、こうなりますよね」
 そして倒れるビキニキュバスをベアトリス本人が引きずり起こす。先の戦いでは司令塔役に徹した彼女だが、このサイズの肉体を得た今となってはそんな必要もない。司令官こそ最強のユニットという何かのゲームのような状況で、ベアトリスはその筋肉を持ってビキニキュバスに攻撃を加えていく。
 殴り飛ばして手を放し、ふらついたところに強烈なタックル。それで大きく吹き飛ばされたビキニキュバスを、反対側からエルーゼが殴りつけた。
 魔力を溜めた拳が二度叩きつけられ、さらに上から早業で襲い掛かる強烈なハンマーパンチ。己の肉体が最大の武器とばかりに【グラウンドクラッシャー】の地形破壊の一撃を叩き込んで、材質不明の超空間の床さえ陥没させてその中にビキニキュバスをめり込ませた。
 そして倒れ込む彼女の前に次は華澄の攻撃が襲い掛かった。もちろん彼女も武器は使っていない。何しろ指が太すぎて上手く引き金にかけられないのだ。それにこの筋肉なら、並の銃より殴ってしまった方がはるかに強い。
 拳の乱れ打ちが絨毯爆撃の如くビキニキュバスに降り注ぎ、その体をさらに床の下方へと押し込んでいく。
「不意を打とうとも思いましたが」
 ある意味その姿になったことこそが最大の不意打ちであろう。恐るべき暴力の嵐にビキニキュバスはボロボロとなり、息も絶え絶えといった様子で床から何とか這い出してきた。
「いや、もう……何なのよ……」
「……普通ですが?」
 華澄の答えにビキニキュバスは崩れ落ちる。肉体変化の効果なのか、彼女たちは自身の体を普通と思って疑っていないようだ。
 ところで、この場にいるのは女性だけではない。すっかり場の空気が筋肉女性に支配されているが、男性もちゃんといるのだ。
 ホーク・スターゲイザー(過去を持たぬ戦士・f32751)がその一人。
 呼び出された前と異なり暗青色で扉しかない馬車に乗り、中に入れば応接室の様な空間で武器商人デュークもいる。
「あのお方々の命により、力を覚醒させるお手伝いを」
 その言葉を受け仲間を一人残して外へ出る。そうして謎を秘めたまま外に出てみれば、こんな状況でシリアスムードは完全粉砕された。
「普通……普通とは一体」
 自分の心を代弁してくれたホークに、ビキニキュバスは倒れながらも親指を立てる。やっとまともな人が来た。その仕草には敵味方を超えたそんな感情がこれ以上なく込められていた。
 そしてその後から現れる、ダークブルーの長髪に両肩と頭に竜の頭部を模し黒と銀を基調に蒼いラインの入ったライトアーマー姿の男。
 今はネハンと名乗るジェイク・リー(終極の竜器使い・f24231)はこの状況にとりあえず何かを言うことはせず、光の剣を抜いてビキニキュバスへと向けた。
 それに合わせホークも自らの武器を抜くと、ビキニキュバスも羽を動かして立ちあがり片手に魔力を溜めて新たな敵へと向き合った。
 周囲の四人は、今だ何者か分からぬ……知り合いだと気づけぬほどに変貌したネハンに戸惑い、攻撃の手を止めている。そしてビキニキュバスも、これ幸いと四人を捨て置いてホークとネハンに対し攻撃をかけた。
「まずはそっち、これでいいものでも見てなさい!」
 まずはホークに向けてゴーグルとヘッドホンを投げつけ、椅子を蹴りだすビキニキュバス。ホークはそれをまだ四人への戸惑いと違和感を拭えぬままながらも、素早く避けてビキニキュバスの横に回り込もうとする。
 だがその瞬間にはすでにビキニキュバスは羽を使って飛び、ネハンの首筋に牙を突き立てんとしていた。
 最後の力を振り絞ったとも見えるその攻撃は、しかしネハンの体をすり抜けるに終わった。
 残像を残して体をずらしたネハンは、素早く光の刃をビキニキュバスの体に突き立てる。さらにそれでよろけたところに功夫の動きで連撃を叩き込み、そのうえで斬撃波を飛ばして重ねるなどトリッキーな動きも交えて彼女を切り裂き、ホークの方へ吹き飛ばしていく。
「がっ……」
 血を噴き出しながらよろけるビキニキュバス。その体に、ホークは引き受けたとばかりに自らの光の刃をネハンのそれと重ね合わせるように突き立てた。
 そのままぐらりと倒れ、動かなくなるビキニキュバス。邪神の力を得ていたとは思えぬほどにあっけない倒れ方は、それ以前にすでに相当彼女が傷つけられていたという証だろう。
「……いなくてもよかったのでは?」
「まあ、そうだな」
 男二人のその言葉。倒れて動かないビキニキュバスも心の中では大いに頷いているであろうことは、二人にも言わずとも伝わっているのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴


第3章 ボス戦 『『スーパーインスペクター』ビキニバイザー』

POW ●現場でやるのは久しぶりですがこんな感じだったはず
無敵の【現場時代の自分の能力】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD ●本部へ報告します……え、私の管理責任!?
自身の【査定もまた下がること】を代償に、【本部から転送された今回の査察対象のコピー】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【各々の持つ戦闘手段】で戦う。
WIZ ●これがあなたの正当な評価です
攻撃が命中した対象に【低い評価】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【能力の低下、装備の劣化、戦闘意欲の減退等】による追加攻撃を与え続ける。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミルケン・ピーチです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 超空間の渦の中、ボロボロになって倒れるビキニキュバス。傷ついた体を無理矢理動かし仰向けに体制を変えると、その状態から膝を立てて足を開く。
「あなたが一番強いし、給料も高いからいいもの食べてるでしょ……任せたわよ!」
 ビキニキュバスの腹がぼんと膨らみ、そこからビキニの下、その中に隠された道をめりめりと音を立てて引き裂き足の間から何かが這い出してきた。
 それが出てくるとともに血と粘液を噴き上げながらビキニキュバスの体は萎んでいき、そのまま薄皮だけのようになってくしゃりと潰れた。
 そしてその皮を脱ぎ捨てるように現れたもの。それはピンクのビキニをつけた眼鏡の女。
「こんな所で淫魔らしさを見せなくてもいいのに……後は引き継ぎます」
 そう言って女がゆっくり立ち上がると、周囲に禍々しい気配が満ち溢れた。その発生源は間違いなく目の前のその女だ。
 気配だけではない。神の域にまで高まったその力で、彼女は全ての猟兵に先んじて行動することが可能なのは疑いない。
「いいでしょう。現場の判断で対処困難とされた問題を解決するのは統括の役目です。アホな同期からの押し付け……もとい可愛い部下からのトスアップには全力で答えましょう。それから慰労会です」
 真面目な顔でどこまで本気か分かりづらいことを言う女。彼女こそが邪神と化した幹部たちのリーダーであり最終形態、『『スーパーインスペクター』ビキニバイザー』だ。
 これが最後だ。ビキニバイザーを討ち、『完全なる邪神』を滅するのだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 再掲となりますが、この章の敵は使用能力に対応したユーベルコードを必ず先制で放ち、それに対応しなかった場合判定は必ず「🔴🔴🔴失敗」となります。こちらはフレームに設定されたルールとなりますので、コミカル行動のプレイングを行う場合もここだけは気を付けてくださいますようお願いします。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ええ、一先ずは終わりにしましょう。

彼女の能力は『現場時代の技術』を扱う物、強力ですが戦い方自体は一般的な形ですぅ。
直前の交戦の最後に取った距離を利用し、彼女との間に『FMS』『FSS』を配置、『FRS』からの[援護射撃]と『FBS』による飛行も加えて『足止め』と『退避』を行い、発動までの時間を稼ぎましょう。

そして【涅華】を発動、全身を『巨大恒星の核』に変換しますねぇ。
これにより、周囲に『巨星の重力』と『1万度超の熱』を常時放射する上『原子核融合を繰返す状態』、幾ら彼女でも『現場経験』で対応出来る範疇では無いでしょう。
後は彼女の『邪神の力』の一部も飲み、確実に叩きますぅ。


 圧倒的な威圧感と共に超次元の渦へと現れたビキニバイザー。今までの相手とは文字通りに格の違うその力と存在感は、否応なしに彼女が邪神としての最終形態であることを感じさせる。だがそれはつまり、倒す度相手がしてきた形態変化もこれが最後ということ。
「ええ、一先ずは終わりにしましょう」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)もこれがこの場での最後の戦いと認識し、確実に相手を滅さんと構えた。
「さて……私はこう見えて現場時代から成績はいい方でした。力は上がれどやり方を変える必要はないはずで」
 一瞬のうちにビキニバイザーの力がさらに高まり、半身での構えを取る。それは己の記憶と想像力を邪神としての力で固めた、まさに無敵の構えであった。
 ビキニバイザーがその構えから素早く踏み込み、まさに神速と呼べる速さで鋭く突きを繰り出す。その一撃は長い距離を一瞬で詰め、的確にるこるの豊かな胸元を貫かんとした。
 その一撃は先にビキニキュバス戦の最後で取っておいた距離もあり、僅かな後退で躱すことができたるこる。それなりにあったはずの距離を一瞬で詰めたその動きで相手の実力は否応なしに理解できたが、同時にその今までの相手とある種真逆の正統派な動きに予想は確信に変わる。
「彼女の能力は『現場時代の技術』を扱う物、強力ですが戦い方自体は一般的な形ですぅ」
 元々の実力の高さと邪神化による強化が合わさりその強さ自体は相当なものだが、戦法そのものに変化があるわけではない。故に真っ直ぐ来るという予測を立て、るこるは事前に開けた距離をさらに離すことで初撃を回避したのだ。
 さらにそれでもう一度開いた位置に防御用の兵装を滑り込ませることで壁を作りさらなる攻撃を防ごうとする。
「邪魔です」
 その兵装を、連続で殴ってからの回し蹴りでビキニバイザーがなぎ払う。高い防御力を誇るはずの兵装が軽々と押しのけられるが、その奥から浮遊砲台が砲撃をかけてさらなる足止めを試みる。
「この程度……!」
 それをビキニ姿で露出した体で平然と受け、そのまま突っ切っていくビキニバイザー。そうして数多の妨害を乗り越え放たれた一撃を、るこるは浮遊してもう一度躱した。
 兵装の妨害での足止めが聞いてここまでは避けられたが、次はもう止めておくための装備もない。だからこそここが勝負所と、るこるは自ら前に出た。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 【豊乳女神の加護・涅華】を使い、自身を『巨大恒星の核』へとるこるは変化させた。それが齎すのは巨星の重力と一万度超の熱。さらには至近距離で繰り返される原子核融合……言うなれば核爆弾が至近距離で繰り返し爆発しているような状態だ。流石にこれは現場時代の経験では対処できず、ビキニバイザーの無敵も大きく揺らがされる。
「この熱……なれど『星辰』の折には外宇宙クラスも……!」
 ビキニバイザーが強引に踏み込み、その熱と爆発を突っ切ろうとする。現場時代の力をあえて捨て、邪神の力を纏うことで宇宙レベルの現象さえ耐えようとする彼女を核熱が焼き捨て飲みこんでいく。
「ぐ、あ……あぁぁぁぁ……!」
 無敵を捨てた代償か、ついに膝を突き火炙り……もとい『日炙り』になるビキニバイザー。その焼けた体から立ち上る邪神の力が太陽の如き恒星と化したるこるに飲まれていくが、その力がどこへ行き、何をもたらすのか。全ては『星辰』なる言葉同様未知の領域にまだ置かれているのであった。
大成功 🔵🔵🔵

ベアトリス・ミラー
【トゥットファーレ】
アドリブOK

前回から大柄な筋肉体のままで。
対処としてまず距離を取り、見切りで避けつつ結界術による防御とかばう形でカバーしあいながらダッシュで距離を取って呼び出す。
呼び出された筋肉質な戦乙女達と変わらない体形のベリアルも加わる。
「やれやれ、諸刃な方法だ」
疑念を抱かせる為に狡知の力を用いる。
「過去の栄光に縋りつくだけで変化しない遺物だ」
過去の戦いから向こうも同じ手段を使う可能性も考慮済み。
「狂戦士に言葉は無意味だろうね。いや全くベルさんもシフさんも想定できなかった事態だよ」
認知すら普通ではない事を知っているらしく、特異な存在とも言える。


アリス・スラクシナ
【トゥットファーレ】
アドリブOK
前回から肉体は継続。

対処として連携による防御か回避を行い、魔力で作り出した残像で空振りを誘う。
誰かを攻撃しようとするなら吹き飛ばしで援護したりする。
「どこが異常だと?」
どう見ても異常。服はギリギリ維持されてる。
更に言えば力も倍増してるため地形破壊すら可能なほどに。
属性攻撃で拳に元素を纏わせて殴るなど武器の存在価値を否定するかの様で。
二枚目の作用もあり。


エルーゼ・フーシェン
【トゥットファーレ】
アドリブOK
真の姿になる

対処としてまずはフェイントで攻めると見せかけてダッシュで距離を取り、そこから防御や回避できるようにして味方と連携して第六感、見切り、受け流し等で攻撃を捌く。
筋肉質な身体に二枚目のクッキーと更に状況はあれな方向に。
「ちょっと筋肉が付いただけよ」
武器の形成も行うが倍増してる上に剣と言うにはあまりにも大きすぎ。
切断する力もあるため侮れない。


藤宮・華澄
【トゥットファーレ】
アドリブOK

対処として連携してカバーを行う。第六感で動きを予測して伝える。
接近されたら見切りで回避を行いダッシュで距離を取る。
「そっちは任せた」
さらにクッキーを配り食べる。何が起きるかはもう。
早業と怪力による拳だけで戦い、人なのか疑いたくなるレベルの集団へと。
普通と思い込む作用があるのは動けなくなるのを防ぐためであるが。
攻撃が通用するしない関係なく猛撃を仕掛ける四人の姿がどう映るかは。


ホーク・スターゲイザー
【トゥットファーレ】
アドリブOK
真の姿:六属性を現す極彩色の六枚翼、淵が金色で白色のローブとヴェール姿

「さっき戦った奴等か」
分かっている相手であるが先程とは異なるのもすぐに見抜き、失楽園を抜く。
見切りで回避とカウンター繰り出し、攻撃など予測してネハンにも伝えて連携して対処。
真の姿へと変わり、空中浮遊による機動戦に変える。
「畳みかける」
六天道子の祀器を元素の力で出来た六本の極彩色の剣に形成、操作して範囲攻撃を繰り出す。
属性攻撃による無数の光線を繰り出したりして殲滅を図る。
片付けば他の手助けに回る。


ジェイク・リー
【トゥットファーレ】
アドリブOK
真の姿

「まるで人形だな」
ホークと共にコピーを相手にする。さっきとは異なるがやる事は同じと終局の竜器を片刃で鍔の部分に竜の片翼が施された二本一組の短剣に形成しておき対処する。
見切りで回避しつつカウンターとUCで情報を集めて共有。
「油断しないほうがいい」
残像を残す軽業やダッシュで動き回り相手を翻弄、敵を盾にする等状況に応じた動きをする。
「終わりにする」
リミッター解除を行い一気に殲滅へと動く。
本体が残っていればそちらへと向かう。


「なるほど、ここに乗り込み私を引きずりだすだけのことはあると」
 いかに邪神の力を得たとはいえ、それすらも上回ってくるのが猟兵である。一戦でそれを改めて認識したビキニバイザーは、自分を取り囲む猟兵たちに改めて視界を巡らせる。
「ふむ……数が多いですね。例え力があろうと手は二本のままです。故に体ごと増やしましょう」
 ビキニバイザーは両手を広げ魔力を溜めると、そこからそれぞれ一体ずつの人型を引きずりだした。まるでビキニキュバスの如き物質転送術だが、これも仲間と融合したが故の能力か。
 そしてそこから現れたのは、既に別形態として吸収されたはずのビキニクロースとビキニキュバスの二人であった。
「あまり使うと私の査定が下がりますが……構いません、どうせ一つは肉体を用意しておきたかったですから。さあ、行きなさい」
 ビキニバイザーの号令に従うように猟兵たちに襲い掛かる二人。その姿をホーク・スターゲイザー(過去を持たぬ戦士・f32751)は一撃目までの短い間に可能な限り観察していた。
「さっき戦った奴等か」
 見た目は間違いなく、直前に相手にした相手……あるいは敵の第一第二形態そのもの。そして実際その相手と遜色ない鋭い動きでビキニクロースが袋を振り回すが、ホークはその一撃を難なく躱す。
 今の彼の姿は六属性を現す極彩色の六枚翼、淵が金色で白色のローブとヴェール姿。ビキニクロースは本物と同じ動きをするが、ホークは真の姿を発言し本物と戦った時よりも格段に実力を引き上げた状態で戦っていた。
 そしてビキニキュバスも、大口を開けて別の猟兵に噛みかかる。
「まるで人形だな」
 攻撃や被弾の度にあれこれ騒いでいた彼女たちらしからぬ、無言の機械的な動き。それを躱しながらそう評するのはジェイク・リー(終極の竜器使い・f24231)……今はネハンと名乗る男だ。
 彼もまた真の姿を発現し戦っている。元々ビキニキュバスは白兵戦は不得手ということもあり、ただのぶつかり合いなら先手を取られてもまだ後れを取らずいなすことは出来た。
 そのまま連続で男二人に襲い掛かる召喚された者たち。それを横目に見つつ、ビキニバイザー自身は別の猟兵の方へと進み出た。
「彼らの相手はあれでよいでしょう。あなたたちは私が一人で相手します。たった四人、現場時代には0と変わらぬ数字でした」
 静かに構えるビキニバイザーに、記憶を邪神の力で補強した無敵の力が満ち溢れる。そのまま静かに、だが鋭く放たれる攻撃を、四人の猟兵がそれぞれに迎え撃った。
「私に任せて」
 その攻撃を迎え撃つのはエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)。やはり彼女を真の姿を見せ、その攻撃を攻めることで叩き落とすという対抗策を取る姿勢を見せる。
「遅い」
 だが、先制のユーベルコードで強化されたビキニバイザーの攻撃はさらに早い。その一撃がエルーゼの出掛かりを潰す……そう思われた瞬間、エルーゼは踵を返しビキニバイザーから離れた。
「待ちなさ……」
「こっちだ!」
 それを追おうとするビキニバイザーを、続けてアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)が襲った。ビキニバイザーは即座にそれに反応し、片足を軸に回転しアリスを蹴り飛ばそうとする。
 その蹴り足は確かにアリスの体を貫いた。だがその体に抵抗は一切なく、瞬く間にその姿事消え失せる。
 やはり攻めると見せかけて残像を残して離れたアリスを追おうとするが、そこに結界と筋肉の壁が立ちはだかった。
 未だ筋肉質な体のままのベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)が、自らの肉体と結界術を壁として仲間を守らんとする。さらにその後ろには、藤宮・華澄(戦医師・f17614)が援護の構えで待ち構えていた。
「あなたたちも避けるつもりで?」
 その結界を打ち破り、ベアトリスの筋肉を貫かんとするビキニバイザー。それをベアトリスは動いて躱すが、それはよそうのうちとばかりにビキニバイザーの脚が踏みとどまる。
「追撃きます!」
 華澄の警告の声と同時に、強引に体重を移動させたビキニバイザーの蹴りがベアトリスの首を刈った。警告が間に合ったか間一髪、その蹴りを躱すベアトリス。
「目障りな……!」
 次に華澄の方へと踏み込もうとするが、そこにもう一度ベアトリスが結界を張って防御幕を作り、それを砕く一瞬の時間の間に華澄は走ってビキニバイザーから離れた。
「逃げてばかりで勝てるとでも?」
 攻め気なく逃げるばかりの相手に焦れたように言うビキニバイザー。だが、彼女の先制で纏った無敵は片手間につつく程度で打ち壊せるようなものでは到底なく、もしそうすれば敗北という痛すぎるしっぺ返しが来るのは必定。奇しくも彼女自身の神域の力が、攻めないという最適解を彼女たちに導きださせてしまったのだ。
 そして、先んじて纏われた無敵の力を一度避けた。それは一つの合図でもある。
「これでより強く」
 連続攻撃が外れた一瞬の隙、そこで華澄は【オーグメントクッキー】を仲間たちに配った。それを口にした途端、女性陣の体が筋肉で膨れ上がる。
「何と異常な……!」
 邪神となったビキニバイザーですらおののくその異形の肉体。だが、クッキーの効果かこれによって膨れ上がった者は己の姿に疑問を抱くことは決してない。
「どこが異常だと?」
「ちょっと筋肉が付いただけよ」
 アリスとエルーゼは全く心外だという風に言いながら、その拳をビキニバイザーに殴り掛かった。その剛腕は豊満な彼女の体が細身に見える程に太く大きく、その体に勝者なく叩きつけられる。
「無駄です。即興で得た肉体は身体感覚がついていかないのが常」
 それを自らの腹や胸で平然と受けるビキニバイザー。やはり彼女の現場時代への想像力が続く限り無敵は途切れぬのか、そこにダメージがあるような様子は一切ない。
「やれやれ、諸刃な方法だ」
 肉体を肥大させて戦う方法にそうこぼすのは、ベアトリスが【神世創造】で呼び出した狡知の悪魔ベリアル。彼女も召喚主同様巨大な筋肉体となっているが、召喚された存在故か認知も普通でなくその肉体に呆れ気味な様子を見せている。
 そして彼女もまた想像力を糧にする無敵の存在。そのままビキニバイザーとぶつかれば勝敗決まらぬ千日手となってしまうだろうが、彼女が召喚された意味はそこではない。
「過去の栄光に縋りつくだけで変化しない遺物だ」
 現場時代の力で無敵化するビキニバイザーへの、皮肉たっぷりの辛辣な言葉。それを聞きとがめビキニバイザーがそちらへ向き直る。
「すでに未来を捨てましたので、過去くらいは大切にしたいのですよ」
 馬鹿にしたように言い返すが、煽りに反応した時点で術中にはまっているも同然。それにさらにベリアルは言い返す。
「狂戦士に言葉は無意味だろうね。いや全くベルさんもシフさんも想定できなかった事態だよ」
 以前ベアトリスがビキニバイザーと別の場所で見えた時の経験から、彼女もまた言葉で相手の意気を挫くことを得手としているのは知っている。水掛け論でも何でもいいので言い合いに持ち込むこと。それが同じ無敵を持つベリアルが彼女の無敵を削ぎ落すために取った手であった。
 その言い合いを断ち切るように叩きつけられる華澄はじめとする筋肉女たちの巨大な拳。普通と思い込む作用があるのは動けなくなるのを防ぐためであるが、攻撃が通用するしない関係なく猛撃を仕掛ける四人の姿がどう映るかはビキニバイザーのしかめ面から判断することは難しかった。
 それを救出するためか、ビキニクロースとビキニキュバスがそこに割り込もうとする。
「そっちは任せた」
 華澄の言葉に、『失楽園』を抜いたホークと『終局の竜器』を片刃で鍔の部分に竜の片翼が施された二本一組の短剣に形成したネハンがさらにそれを止めに入った。
 敵が先ほど戦った者たちほど感情的でない一方、情動に裏打ちされた熱意がないこともすでに彼らは見抜いている。現に今もネハンに片方を盾にされても、もう片方は特に何も言うことなく仲間もろとも攻撃を届かせようと平然と打ちかかってきていた。
「なるほどな、油断しないほうがいい」
 ネハンは【暗殺者の戦術】を情報収集のための牽制技として使うことで敵の動向を見極め、それに答えるようホークが六天道子の祀器を元素の力で出来た六本の極彩色の剣に形成、それと同じ色の光線をばらまき相手をビキニバイザーの援護に向かわせぬよう抑え込みにかかった。
「畳みかける」
「終わりにする」
 真の姿によって引き出された力を限界以上にぶつけ、妨害から殲滅へと目的を変えていく男二人。そして助けを失ったビキニバイザーには、禁漁に相応しいサイズとなったエルーゼの武器や、いっそ武器の存在価値すら否定せんばかりのアリスの暴力の嵐が襲い掛かっていく。
「そのような力……無目的に未来を捨てるなど我ら邪神よりよほど無軌道に悍ましい……!」
 クッキーの形を取ってはいるが要は肉体を激変させる危険なドーピングアイテム。それを何度も服用しては彼女たちの体にどんな影響があるか分かったものではない。そこを指摘し否定するビキニバイザーだが、その筋肉の材料は薬物であれど想像力ではない。
 確かに存在し効果あるものというその『現実性』が想像力の無敵を凌駕し、崩した。それを証明するかの如く、圧倒的な暴力と筋肉の嵐がビキニバイザーの無敵を根底から崩し、その中へと鎮めていった。
 この明日を捨てたかの如き勝利の先に何があるのか……それは敵にも仲間にも、当人たちにすらまだ分からないのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

真の姿で背中に黒炎の翼。
【空中戦・戦闘知識・見切り】で逃げ回り
悲愴の剣の【衝撃波・乱れ撃ち】で寄せ付けない様にして
先制攻撃をやり過ごす

グロテスクな登場のせいで気分は優れないけど
貴女達は必ず最高の宴に招待してみせるわ!

光の【属性攻撃・不意打ち】で目を眩ませ
『私達の楽園』で私と同じ強さの霊110人を召喚。
その中のビキニクロースとビキニキュバスに
残り全員を憑依【ドーピング】

【念動力・マヒ攻撃】で金縛りにしつつ【怪力・捕縛】の抱擁。
【吸血】で媚毒の【呪詛】を注ぎ
【誘惑・催眠術・全力魔法】の説得と共に【慰め・生命力吸収】
ビキニバイザーの同期である彼女達との【集団戦術】で正真正銘の救済を


 今のビキニバイザーは邪神の最終形態である。その前の形態からの変身は、淫魔の胎を借り肉体を切り替えその皮を脱ぎ捨てるというある種邪神らしいものであった。
「グロテスクな登場のせいで気分は優れないけど、貴女達は必ず最高の宴に招待してみせるわ!」
 そうして顕現した彼女の前に今いるのは、真の姿を現し黒き炎の翼を背負ったドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)だ。
「さて、次は貴女ですか。その実力のほど、私が評価してあげましょう」
 そう言ってまずは足元を刈るような下段蹴りを放つビキニバイザー。その一撃を、ドゥルールは翼を広げ飛翔して躱した。
「まあ、背中のそれが飾りでないならそう来ると思いました。それではこれで」
 さらにそれを追って宙返りしながらけりを放たれた蹴りも、ドゥルールはさらに高く飛んで躱した。
 そのまま彼女の跳躍力ですら届き辛い場所まで上昇していき、そこで『悲愴の剣』を構えてそれを高速で降って衝撃波を巻き起こすドゥルール。その衝撃破はビキニバイザーを体を間違いなく捉えたが、ハエでも払うかのように無造作に振り払った手に簡単に掻き消された。
「牽制球のつもりにしても、当てる気がなさすぎます。真面目にやっているので?」
 その衝撃波を嘲りながら、ビキニバイザーは再度高く跳躍。だがその体が届く前にドゥルールは衝撃波をなおも乱れ打ちにして、その跳躍を妨害にかかった。
「逃げ回りその場を凌ごうとするばかり……やる気がないのですか? なら帰りなさい」
 その姿勢にビキニバイザーはさらに辛辣な評価を下すが、ドゥルールはそれをただ黙って聞く。
 その後も攻撃から逃げ回りながら彼女の冷徹な低評価……あるいは罵声を聞き続けるが、やがて言いつかれたかその言葉が切れた時、ドゥルールはついに自ら翼をはためかせ彼女へと飛び掛かった。それを打ち上げるアッパーで迎え撃とうとするビキニバイザー。その瞬間、黒炎の翼から真逆とも言える色の白く眩い光が走った。
「くっ!」
 思わず目を細めるビキニバイザー。その瞬間こそ好機と、ドゥルールは自らのユーベルコードを発動した。
「死霊術とは不変不朽の美。その真髄は永遠の愛!!」
 ビキニバイザーは実力は高いが本人の攻撃スタイルは正統派な格闘技。それを知っていたドゥルールはひたすら距離を稼いで逃げに徹し、結果として一度攻撃を当てることを条件とする敵のユーベルコードの発動条件を潰したのだ。そして放たれた【私達の楽園】により110体の死霊が現れ、そしてそれらはすぐに二体を残しそこに吸収されていく。
「私の真似事ですか? オリジナリティのない方は必要ありません」
 残った二体の死霊、それは彼女と融合して消えたはずのビキニクロースとビキニキュバスであった。彼女たちを召喚する技はビキニバイザーも使えるし先に一度使ってもいる。それ故の猿真似と彼女は取ったのだろうが、その実態はむしろ真逆であった。
「悪いけど、ちょっと大人しくしてなさい!」
 ビキニクロースがそう言って持ち前の怪力でビキニバイザーに掴みかかる。自身の呼ぶコピー体は明確な意思を持たずほとんどしゃべることがないはずなのにと驚くビキニバイザーの肩に、今度はビキニキュバスが噛みついた。
「一番悪いのは胃か肝臓だと思うけど……狙いにくいから」
 胃痛は誰のせいだ、という反論を飲み込みつつドゥルールを睨みつけるビキニバイザー。その視線に、ドゥルールは体を麻痺させる呪いと心を溶かす誘惑で答えた。
「三人一緒にくるといいわ。肉体じゃなく魂の方を救済してあげる」
 そう言ってビキニバイザーの唇や胸に口づけそこから生命力を吸い上げるドゥルール。だがそれは攻撃というよりは言うことを聞かせるための説得。相手の強さ故用いる手段は催眠などに頼らざるを得ないが、目的はあくまで救済としてすぐに倒す攻撃はかけない。
「引き抜きならお断りします。あなたたちも……後でどんな処分が下るかお分かりで?」
 眼鏡をぎらりと輝かせ威圧するビキニバイザーに、ビキニクロースとビキニキュバスが一瞬たじろぐ。こういった気心知れた威圧が聞いてしまうのは意思がある故の弱点だが、それも含め同期とのじゃれあい。むしろわざとらしく機嫌を取るように、ビキニクロースは捕まえる部位、ビキニキュバスは吸い付く部位をビキニ越しの胸へ移す。
「三人とも、そういうのは私の楽園でやってほしいわね」
 それを自らの元に誘うべく、ドゥルールはビキニバイザーの残るビキニ越しの部位に、先に引き抜いた者たちと共に『説得』を続けるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

アルミナ・セシール
流石に今度の相手は厄介そうね、こちらも買収で余力はあってもちっとも油断できないじゃないの。

攻撃と共に与えられる低い評価によるデバフ。それに対抗する私の手はこれよ!
【シスターズコア】の力を発動させ低い評価を受けたのとは違う姿に変わるわよ。力が変わってしまえばそれまでの評価もチャラなんじゃないの?

低い評価を受ける度に姿を時には魔法少女に、時には黒騎士にと変えて評価をリセット。とはいえそれにも限度があるしその前に勝負よ!

露出が高い拳法服姿になった所で今までのお返しとばかりに邪艶拳での反撃よ●邪艶増欲拳で澄まし顔の中に眠る欲望を引き出してあげるわ!

(アドリブ大歓迎)


 ここまで連戦してきても、ビキニバイザーにはなお猟兵より早く動く力が残されている。それはつまり彼女自身のとてつもないレベルの高さ、そして邪神という存在が本気を出した時の恐ろしさを如実に物語っていた。
「流石に今度の相手は厄介そうね、こちらも買収で余力はあってもちっとも油断できないじゃないの」
 アルミナ・セシール(タイプ・フィフス・f31124)は敵の姿を見てそうこぼす。最初にこの超空間の渦に現れ、そしてこの最終局面まで戦況を見てきたからこそ相手の強さはよく分かった。
「なるほど、交代した時やけに嬉しそうな気がしたのはそのせいですか。重度のコンプライアンス違反、これは始末書一枚では済みませんね。彼女への処分は後で考えるとして……!」
 そしてその実力を持って、ビキニバイザーは瞬時にアルミナへと詰め寄った。その鋭い動きはアルミナをして完全にかわすことは難しく、小さな振りの一撃がその胸を打ち据える。
「くっ……!」
「最初から最後までいてこの程度……無駄に労働時間を長くすればいいというものではありません。作業量が同じならむしろ短い方が有能な証。そもそもあなたのその水着は何のために着ているのですか? 私は部下のモチベアップのためですが、あなたはただ防御力を下げているだけでは?」
 攻撃が当たってからいやらしいくらいに罵倒してくるビキニバイザー。それを聞いたアルミナの動きが、目に見えて鈍くなっていった。
 もちろんこれはアルミナのメンタルが弱いわけではない。攻撃を当てた相手に低評価を下しその力を下げる、ビキニバイザーのユーベルコードである。そしてこれこそが邪神の力より繰り出される、不用意に食らえば即敗北につながる絶対の先制攻撃。それを受けてしまったアルミナに最早勝ち筋はないのか。
 否。
「攻撃と共に与えられる低い評価によるデバフ。それに対抗する私の手はこれよ!」
 アルミナは自らの体に取り込んだマシンコアを起動する。それはレプリカントであるアルミナの機体細部にまで影響を及ぼし、その構造、回路を一気に書き換えていった。
「力が変わってしまえばそれまでの評価もチャラなんじゃないの?」
 低い評価を受けたものとは違う力をその身に宿し、全く別の力を使う者となって何も評価のない状態へと戻る。外見は魔法少女の姿となったアルミナの、機械の体をもつレプリカントならではの回避方にビキニバイザーは少しいらだった様子を見せ、その足元にローキックを放つ。
「そのような格好をして魔法が使えるのですか? あなたはそう言った能力には縁遠そうに見えますが。何より一度躱した技に再びかかるなど……」
「おっと、じゃあこれはどうかな!」
 再び低評価を付けられ能力が下がっていくところで、今度は別のコアを起動し黒騎士の姿へと変わる。
 次々と姿を変えては評価をリセットしていくアルミナだが、コアの数にも限界はある。無論それはアルミナ自身が誰よりよく分かっていること。これだけで勝てるなどとは思ってはいなかった。
「で、その服は何ですか? どうせそれもただのこけおどし……」
「それはどうかな?」
 何度目かの返歌である露出の高い拳法服。同じようにそれに一撃を加え低評価を下そうとしたビキニバイザーの攻撃を、アルミナは彼女を超える速さで躱しカウンターで一撃を加えた。
 アルミナは邪艶拳伝承者。拳法家スタイルはコピーではなく自分自身のもの。初撃を含めた敵の攻撃を受けてはその効果を脱ぎ捨てることを繰り返すことで先制回避と共に相手の思考を固定化させ、そこで狙いすました真の一撃を入れる。最初の攻撃を討たれた時から敷いていた布石が、今ここに必殺の一撃として敵を捉えたのであった。
 そしてビキニバイザーの低評価がただの罵倒ではないように、アルミナの邪艶拳もただの拳法ではない。
「私が手助けしてあげるわ。さぁ貴方も欲望に素直になるのよ」
 その技は【邪艶増欲拳】。欲望を暴走させることで相手の動きを止める、まさに邪悪さを武器とする技。
「澄まし顔の中に眠る欲望を引き出してあげるわ!」
 技が完璧に決まったことは手ごたえから分かっている。果たして鉄仮面の如く表情を変えない堅物の裏にはどんな淫らな欲望があるのか、動かぬ敵の次の一言を待つアルミナ。
 そしてビキニバイザーが搾り出すような声を上げる。
「……なぜ彼女たちは海だのスキーだの合コンだの……記念館や蔵めぐりとかでいいじゃないですか。グラス二杯でるんですよ。試飲樽20個くらい並んでるワイナリーとかもあるのに……」
 なんか愚痴りだした。しかも欲望の方向が思っていたのと違う。確かに邪艶増欲拳で増幅する欲望の種類は指定されていないが、解放してもこれとは色々心配になってくる相手である。
 だがどうあれ、本来の目的である動きを止めることには成功した。強大な敵が目の前で心を乱し大きな隙を曝しているのである。ここでなすべきはもう一つしかない。
「お気の毒だけど、最後くらいこっちの喜びで終わらせてあげるわ!」
 邪艶の肩から放たれる、ビキニ布に包まれた三箇所への三連撃。それは隙だらけの三部位を強く、深く抉り、暗い欲望からビキニバイザーを現実へ引き戻した。
「いぎっ……これ、は、私は……!」
 その三箇所から来る感触にビキニバイザーの肌が赤みを帯びる。だが、その後に続くのは体を破壊する邪拳の力。その力がその肌に今度は罅を入れていく。
「神となった身すらも滅ぼす……まさか、あの地に根を張った、そこから間違いだったとでも……だとしたら、我々は……!」
 その日々が大きく広がり、そのままビキニバイザーは水着諸共砕け散った。最早その中から次の形態が出てくることもなく、代わりに貸店舗上であった周囲の風景がぐにゃりと歪み、その名通りの渦となってアルミナを飲み込み押し流す。
「ここは……?」
 一瞬銀河の如き光に包まれたのち、アルミナの目の前に広がっていたのは何も置かれぬ空っぽの貸店舗。だがさっきまでいた超空間と違い、広さはごく普通の店舗サイズだし材質も何の変哲もない建材だ。
 幾度となくこの場所で繰り返された戦い、それに関わった敵たちは超空間の渦とともに消え去った。だが果たしてここに次なるテナントが入るのはいつになるのか。そしてその業種、借り主はこの世界の存在なのか。
 UDCアースの謎は、まだどこまでも深い。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月18日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴