呪い渦巻く闇に飾られる(作者 紫雨
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#アリスラビリンス  #猟書家の侵攻  #プラーラ・シュメット  #アリス適合者  #猟書家 


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●新しいお人形、可愛いアリス
 美しい草原に輝く太陽、命が溢れる世界。ここにたどり着いた少女はある一点を見つめていた。
「この扉だ。ここから帰れる」
 自分の扉にたどり着いた少女『ナユト』は目の前にある扉に駆け出す。突如、日が陰り、温かな空気が身を刺すほどの凍てつく空気へと変わった。
「いいえ、貴女様はわたくしのコレクションとなりますの」
 突如現れた黒衣のドレスを纏い、白銀の髪を持つ美少女。表情のほとんどは伺いしれないが、声音はとても冷たい。兎の人形から片手を離し、静かに指し示す。すると彼女の足元の鎖が生き物のように走り出した。
「ぇ……っ!?」
 わけのわからない状況で茫然としたナユトと彼女の扉の周囲を鎖が何度も走る。逃げねばと思考が追いついた時には手遅れ、金属のこすれる音を響かせて鎖の輪が絞られた。鎖が体に食い込む痛み、絞られる勢いにより宙に体が浮いた。次の瞬間、背中に頭部に強い衝撃が響く。脳を揺さぶられる一撃に彼女の意識は刈り取られた。
「これで貴女様はわたくしのもの。藁のお人形さん達、準備ができるまであの子を守ってくださいな」
 声音だけ楽し気な女性、猟書家『プラーラ・シュメット』は地獄へと変える世界を探すために転移の準備を始める。周囲に存在している藁人形『ストローマン』達は扉を護るようにゆらゆらと動き出した。怨念が込められた人形達はその怨みを晴らす相手を求めてさまよう。

●地獄を阻止するために救い出せ
「猟書家ってのは厄介な事しかしないわねぇ。ってことで救出のお仕事よん」
 溜息をつきながら安海・藤子(ダンピールの死霊術士・f02909)は猟兵達へと顔を向けた。またかというような顔を猟兵達は向けるが、普段と様子が違うと感じる者もいるだろう。
「今回はアリス適合者であるナユトっていう女の子を助けてほしいの。彼女は自分の扉に縛り付けられ気絶してるわ。扉ごと転移しようとしてるのを阻止してほしいのが今回のメインよ」
 相手の猟書家は『プラーラ・シュメット』と呼ばれる少女。アリス適合者を扉ごと蒐集することを目的としている。現場には転移準備のため配下である『ストローマン』の群れが守っている状況だ。
「転移準備が出来たら猟書家は戻ってくるわ。それまでに配下を倒すことと囚われのアリスを助けてほしいわ。帰れる直前で囚われて絶望してるかもしれないから、励ましてあげてね?」
 やることははっきりしているため、行動はしやすいだろう。グリモアを起動させ、ゲートを開くと改めて猟兵達へ笑いかけた。微笑みというよりもどこか懇願するかのように。
「戦うだけがすべてじゃないって面倒かもしれないけどさ、誰かの未来を護るためにも大事なこと。彼女の事もよろしくね?」
 見送る猟兵達に託す思いはいかほどか。彼女はただただ彼ら彼女らを見送った。


紫雨
猟書家シナリオ、アリスラビリンス2本目となります。紫雨です。
今回は純戦となっておりますが、おどろおどろしい空間での戦闘になります。
プレイングボーナスは以下の通りになります。

プレイングボーナス(全章共通)……アリス適合者を励ます、あるいは共に戦う。

少女、ナユトはショートヘア、ジーパンにTシャツとラフな格好をしています。
戦闘に対しては皆様の説得次第になるかと思います。
皆様のカッコいいプレイング、お待ちしております!
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第1章 集団戦 『ストローマン』

POW ●カースバースト
自身の【身体と込められた全ての怨念】を代償に、【恐るべき呪い】を籠めた一撃を放つ。自分にとって身体と込められた全ての怨念を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD ●リスポーン
自身が戦闘で瀕死になると【新しいストローマン】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
WIZ ●ネイルガン
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【五寸釘】で包囲攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ニケ・ブレジニィ
ユーベルコードの『桜の癒やし』でストローマンの群れを眠らせ、『ナユト』さんを回復。
敵が眠っている間に『ナユト』さんを解放し励まします。
「さぁ、これで自由に動けますよ。気分は、どう?」

状況を説明します。
「とにかく今は、こいつらをなんとかしないとどうにもならないわ。手伝っていただければ、何とかなると思いますけれど…(ナユトさんに)戦えますか?」
離れ離れにならないよう、背に庇い、[幸運9]を[祈り8]つつ[勇気5]を[鼓舞7]して戦います。

戦闘後に『桜の癒やし』でストローマンらを転生へ導きます。

リプレイのために、このキャラクターを自由に扱っていただいて、全く問題ありません。


ルァハイム・ラアル
扉ごと蒐集、ねぇ。あとちょっとで元の世界に帰れるってところを邪魔して、絶望してる様を見て楽しんでるの?趣味わっる。


出す翼は3対全部。銀器の数は6。UCを発動後上空から強襲して、元からいた相手も相手のUCで新しく出てきたのも片っ端から撃ち抜く。
並行して、銀器の1つを長柄のウォーピックに変化させてナユトちゃんを縛りつけてる鎖を引っ掛けて切れないかどうか試したいな。いつまでも足が浮いたまんま括られてるのは苦しいだろうし。


ほーら、帰るんでしょ?こんなとこで諦めてる場合じゃないよ。


 呪詛渦巻く丘の上、蠢く藁人形『ストローマン』の群れが揺れている。そんな彼らを上空から見下ろすのはルァハイム・ラアル(殯の末子・f34505)だ。夜明けを思わせる三対の翼を羽ばたかせ、六丁の銀器と共に空を駆ける。
「扉ごと蒐集って時点で趣味悪いってのに、この光景も最悪だ」
 桜色の髪を持つ女性、ニケ・ブレジニィ(桜の精の王子様・f34154)が静かにルゥハイムの後を追いかけていた。彼女を中心におおよそ90メートル程の範囲に桜吹雪が発生している。
「今は眠ってください。彼女を助ける邪魔をしないで」
 彼女の通った後には微動だにしないストローマンが積み重なっていた。彼らを転生へ導くのは少女を救ってから。
「足止めしてくれてるのは後だな。終わりからは逃れられない。覚悟しろ」
 ニケの前を行くルゥハイムは銀器の引き金を引いた。六つの光の弾丸が過たずにストローマン達を貫いていく。倒れ行くストローマンが新たなストローマンを呼び出し、集団の密度はわずかにだが増してきているようだ。
「こいつで外せるか? そのままじゃ苦しいだろ」
 手近な銀器を振るうと銃器からウォーピックへと姿が変わる。鶴嘴の部分に鎖を引っ掛け、引きちぎろうと翼を羽ばたかせた。バキン、と音を響かせ鎖が弾け飛び、彼女を縛る物は無くなった。
「私の声、聞こえますか?」
「…………助けてくれたの」
 倒れ落ちるナユトを抱きとめたのはニケ。優しく語り掛ける彼女の声に少女は応える。自力で立つ少女へニケが簡単に説明をした。
「とにかく今は、こいつらをなんとかしないとどうにもならないわ。手伝っていただければ、何とかなると思いますけれど……戦えますか?」
 彼女達の姿を見たルゥハイムは再度銃器へと戻した銀器を周囲の敵へと向けたまま、声をかけた。近寄る敵を牽制するように引き金を引きながら。
「こんなところで諦めるわけ? もうちょっとで帰れるってのにさ」
 二人の猟兵の言葉に覚悟を決め、強気にナユトは笑う。隠し持っていたらしいナイフを構えた。
「冗談。アタシは帰るんだ! そのためならなんだってやってやる」
「私達もお手伝いします。一緒に頑張りましょう」
 細身の剣をニケも構え、少女共に並び立つ。その姿に満足げに頷いたルゥハイムは空へと舞い上がった。二人を護るように銃口を敵へ向け、引き金を引く。
「いいじゃん。蹴散らしてやろうぜ」
 群がる集団へ幾度も弾丸を打ち込む彼に続くようにニケとナユトも近くの敵を切り裂いた。祈るように桜吹雪を纏ったニケは少女と共に戦場を駆ける。転生へと向かっていく者達へ祈りを込めて、刃を振るった。
 何度も蘇る集団との闘いは消耗していくだろう。だが、確実にその数は減っているのだ。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

夜刀神・鏡介
人間のコレクションとは、全く度し難い……
色々な意味で見過ごす理由はないから、きっちり止めさせてもらおう

ナユトに対してはまず気付けがてら助けに来たと声をかけておく
さて、君はこのまま帰る事もできる……が、だ
帰還の一歩手前で囚われたるって思い出を背負ったままというのは、この先にも悪影響を及ぼすと思う
俺も手伝うから、一発やり返してやらないか?
と言った事を落ち着いて、鼓舞するように語りかけよう

戦わないのなら、拘束されたままの方が寧ろ安全かもしれないが、戦うのなら、鎖を切って自由にしてやる

藁人形達には囲まれないように注意しながら、漆の型【柳葉】の三太刀を叩き込んで弱体化させて、召喚を防いだ上で止めを刺す


「人間のコレクションとは、全く度し難い……。色々な意味で見過ごす理由はないから、きっちり止めさせてもらおう」
 愛刀に手をかけ、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は周囲を一瞥。零した言葉は苦々しく、確実に止めるという意思を感じる。
 彼の視線の先にはストローマンに囲まれつつあるナユトの姿があった。抜け出そうとナイフを振るうが倒したところで新しいストローマンが現れている。
「手助けに来たぞ。まだ戦えそうか?」
「勿論。アタシはあの場所に帰るんだ」
 彼女の背後に迫っていた藁人形を一太刀の元切り捨てた鏡介はそのままに声をかけた。飾り気のない言葉に彼女は思いの丈を声に出す。
「その意気なら元凶にも一発やり返せそうだな」
「……そうだな。それもいいな」
 鏡介の言葉に思い至ったナユトはナイフを握る手に力を入れた。このまま帰るのは逃げたようで嫌だ、と。
「ここを乗り越えねば、な。斬り堕とす――漆の型【柳葉】」
 背後の様子は気配で感じ取った鏡介は刃を振るう。敵の足元を狙う一閃、防御を砕く一太刀、攻撃を奪う斬撃、白刃が三度煌けばストローマンは切り倒された。
「わかってる。やってやるさ」
 触発されたように彼女もナイフを振るう。倒しきれなくともいい、少しずつけれど確実に、彼の軍勢は減っていた。
 醜悪なる蒐集者が戻ってくるまであと少し。彼女が無事に帰れるか、それはまだ誰にもわからない。
大成功 🔵🔵🔵

涼場・応為
※共闘、アドリブ、なんでも歓迎です。


「どーも、通りすがりのサイダー屋さんです。とりあえず一本どうぞ」

とアイテムから冷えたサイダーをナユトさんにプレゼント。水分と糖分補給で少しゆっくりしてもらおう。休憩は大事。

その間に折角なので、家に帰ってからやりたいこととかを聞き出してみようかな。そのうえで

「こんなおどろおどろしい空間なんかから、何が何でも帰りましょうね」

と会話しながら、ユーベルコヲド発動。手首からの鋼線でストローマンをなるべく沢山貫いていく。

また膝丈あたりに張ると転ばせられるかも。可能な限りフィールドに鋼線を低めに張る。転倒したストローマンはナユトさんや他猟兵さん達に協力してもらおう。


 状況は好転してきたが、いまだ緊張感が張り詰めている戦場。緩やかな声が険しい表情のナユトにかけられる。
「どーも、通りすがりのサイダー屋さんです。とりあえず一本どうぞ」
「え? あ、どうも……」
 ナユトへペットボトルのサイダーを差し出しているのは涼場・応為(驚天推理の脳筋探偵・f27148)だ。受け取った彼女はきょとんとしながらも喉が渇いたのだろう、素直に飲んでいる。
「少しくらい休憩しないとね。動きっぱなしは体に毒ですよ」
「……休憩って敵がまだこれだけいるってのに」
「大丈夫。私が何とかしますよ。で、帰ったらやりたいことありますか?」
 静かにUCを発動させた応為が手首から数十本の銅線を張り巡らし、ストローマンを絡めとっていく。倒す為に貫くのもあるが、動きを封じるように転倒させて、ほんの少しでも心休める時間を作るため。
「歌いたい。大好きなあいつらと一緒に歌いたいんだ」
「歌が好きなのね。なら、尚の事、こんなおどろおどろしい空間なんかから、何が何でも帰りましょうね」
 穏やかな声音でナユトは答える。好きな事、やりたい事、帰ると決めた場所の事、どれもが大事だとわかる声。であるならばと応為は両手を引き、捕らえたストローマンの束を作り出した。
「少しの間にこんなに……すごい」
「あとはみんなで手分けして仕留めていこう。それでここは終わりだ」
「わかった。アタシの邪魔する奴を全部倒して帰ってやる」
 ナイフを構え直したナユトと刀を手にする応為。動きが鈍った相手ならば倒すことは簡単で、手早くストローマンを倒していく。
 丘に蠢いていた彼らの姿はどこにもなく、ここに渦巻いていた呪詛は少しだけ減ったように感じるだろう。だが、これで終わりではない。彼女の帰還を阻止する者が戻りつつあるのだから。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『プラーラ・シュメット』

POW ●標本収集者
【動きを止める麻酔針】【動きを封じる鎖】【貫き留める銀の杭】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD ●クロロホルムの霧
【高濃度クロロホルムの霧】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
WIZ ●白銀の蝶
対象の【『機械歯車の鱗粉』に触れた箇所】に【白銀の蝶】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[『機械歯車の鱗粉』に触れた箇所]を自在に操作できる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


夜刀神・鏡介
さて、猟書家本人のお出ましか
集めるのなら人形か、或いは猟書家って名前の通りに本でも集めればよかったのに
人を収集しようなど……いや、別に理由を聞く気はないが

ナユトには予め銀の羽根を渡しておく。これが持つ浄化の力で、彼女は眠らずに済む筈
だが、此処は敢えて眠ったフリで機を伺ってもらおうか

武器を神刀に持ち替えて、幽の型【鬼哭】を発動。昏い神気を身に纏う
俺も神気によってクロロホルムを無効化しつつ切り込む

俺が注意を惹き付けつつ、敵がナユトに対して背中を向けるよう立ち位置を調整
ナユトが不意の一撃で敵の体勢が崩れた所で、こちらも渾身の一撃を叩き込む

帰っても元気でやれよ。きっと大丈夫だと彼女には笑いかけよう


ルァハイム・ラアル
出たなー標本狂い。


銀器は2つに。1つはウォーピック、もう1つはUCの発動媒体のランタンに。
相手のUCの麻酔針は翼で叩き落として、鎖は輪をウォーピックの鶴嘴で狙って地面に縫い付け、銀の杭は発動したこっちのUCの炎で焼き熔かす。
そのまま鎖も炎で焼き熔かして、プラーラを炎に捲いてしまおう。


……人は虫ケラじゃあないんだよ。よく分かったろ?


「あら、あらあら。藁のお人形さん達が居なくなって、貴女様も自由……抵抗は無意味ですよ?」
「好き勝手言うな!」
 猟書家『プラーラ・シュメット』が首を傾げながら告げる言葉は傲慢で、反発するナユトは声を荒立てた。噛みつく彼女を諫めるように肩に手を置いた夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は苦笑気味に呟く。
「さて、猟書家本人のお出ましか。集めるのなら人形か、或いは猟書家って名前の通りに本でも集めればよかったのに」
「出たな、標本狂い。悪趣味なんだよ」
 鏡介の言葉に続いてルァハイム・ラアル(殯の末子・f34505)が敵意を露わに吠えた。苛立ちを現すように力強く翼を羽ばたかせ、銀器を構え、飛び出す。
「君にはこれを。お守りになるはずだ。そして、相手の隙をついてほしい」
「わかった。背中から襲えばいいってことだな」
 ナユトに銀の羽根を手渡し、鏡介は指示を出した。彼女の返事に頷き一つで返すと愛刀ではなく神刀へ持ち替え、構える。
「人を収集しようなど……いや、別に理由を聞く気はないが、終わらせる」
 少女に向ける表情とは変わり冷徹な空気を纏い、彼は駆け出した。彼と共にナユトも追いかける。
「理由? わたくしが欲しいものを蒐集する、それだけですの。邪魔をなさらないで?」
「それが趣味悪いってんだよ」
 自らが正しいのだと笑うプラーラ。邪魔者へ向け差し出す右手から麻酔針が飛び出し、背後に背負う鎖が走り、それらを追うように銀の釘も空を駆ける。すべて動きを封じるための代物。
 利き手にウォーピック、反対の手にはランタンを握り空を駆けるルァハイム。悪態つく彼もすぐに対処する。麻酔針は翼にて叩き落し、鎖はウォーピックで絡めとるった。残る釘に対してはランタンを掲げる。零れだすは夜空を切り取ったような炎。
「過ぎた暗がりより出でたもの、また暗がりに解け消えろ!」
 銀の釘を鎖をまとめて焼く溶かし無効化していく。鎖を伝いプラーラまで焔は殺到していた。
「……人は虫ケラじゃあないんだよ。よく分かったろ?」
 かけていく姿を視界に入れてルァハイムは告げる。人は弱い虫ではない。牙を持つものであると知らしめるように。
「きゃあっ! 怖い人だわ。寝かせてあげなきゃ」
「悠長な事を。剣鬼解放、加減はしない。幽の型【鬼哭】」
  高濃度クロロホルムの霧を発生させようと翼をはためかせようとした瞬間、鏡介が間合いに飛び込む。骸魂と合体し、一時的にオブリビオンと化した彼の威圧は重く冷たい。
「炎に貴方に邪魔をしないで」
「隙だらけなんだよ」
 後方へ飛びのいたプラーラの背後、ナユトがナイフを構え待え、突きだした。羽の付け根を斬るとナユト。間髪入れずに鏡介の刃が煌くと力強い一閃にて人形もろとも斬り捨てた。
「帰っても元気でやれよ。きっと大丈夫だ」
 視線はナユトへ向け、彼は笑いかける。君なら元の世界でも大丈夫だと、安心させるように。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

火土金水・明
「この世界で、あなたの好きなことはさせません。邪魔をさせてもらいます。」「ナユトさん、大丈夫ですか。」(いざという時は、ナユトさんを【かばう】行動をとります。)
【POW】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の一撃】で、『プラーラ・シュメット』を【2回攻撃】します。相手の攻撃には【残像】【オーラ防御】【第六感】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


ニケ・ブレジニィ
仲間を守りつつサポートし、敵を倒すという戦闘スタイルです。
仲間の猟兵や『ナユト』さんとも協力し、『プラーラ・シュメット』さんを倒します。

また、このシナリオ内で戦闘不能になったオブリビオン『プラーラ
・シュメット』や『ストローマン』らの肉体と魂を、ユーベルコードの『桜の癒やし』で[慰め24]鎮め、転生できるように[祈り8]ます。

「…もう鎮まりたまえ、あなた方の名を忘れないように私は憶えておいてあげるから…」

リプレイのために、このキャラクターを自由に扱っていただいて、全く問題ありません。


 切られた人形を何とか拾い上げ、プラーラはしっかりとかき抱く。大事な物を壊されたかのように。
「なんてひどい人達。わたくしはただ集めているだけですのに……」
「人のこと考えてねぇな、こいつ……」
 気味の悪いものを見るようにナユトは零した。彼女を背に庇うように一人の女性が立つ。剣の切っ先を向けて毅然を睨みつけた。
「この世界で、あなたの好きなことはさせません。邪魔をさせてもらいます」
 騎士でもある火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は堂々と宣言をする。ニケ・ブレジニィ(桜の精の王子様・f34154)はナユトの隣に並び立つと祈りを捧げていた。
「私がフォローします。お二人とも気を付けてください」
「任せます。ナユトさん行きましょう」
 魂を癒し転生へと導くのが彼女の役割、そのために力を振るう。彼女の声かけに明は答え、ナユトは頷き共に駆け出した。目標はただ一つ、猟書家を倒す事。
「わたくしの邪魔をしないで。貴女様が欲しいだけ、一緒に来てくださいな?」
 両手を広げて差し出したのは麻酔針、羽根を震わせると鎖と銀の釘が飛び出した。強欲な猟書家が求めるのはアリスの少女のみ。邪魔者も共に動きを止めて仕留めればいいと考えてはいるようだ。
「そんなこと、認めるわけないでしょう」
「アタシはお前なんて大っ嫌いだ!」
 二人目掛け飛んでくる針や釘を弾き飛ばし、鎖を切り捨て、着実に距離を詰める。彼女の少し後ろをナユトがついてきていた。ナイフを握り、瞳に決意を宿す。
「あなたも疲れたでしょう? 少しお休みになったらどうでしょうか」
 ニケが導くように手を差し出すと桜吹雪がこの戦場を覆う。傷を癒し眠りへと誘う桜吹雪、視界を塞ぐそれらにプラーラは困惑した。
「あら、見えないわ……それに、なんだか、眠い……?」
「こんなところで寝れるとか神経疑うぜ」
 僅かな一瞬、瞼を閉じたプラーラの体がぐらりと傾いだ。その好機を逃すことなく、煌く一閃。痛みにより目を見開いた彼女の眼前にはナユトの姿。ナイフを振るった動きのまま背を向け、入れ替わるように明が現れた。
「隙あり! 一筋の一撃を。これで終わりだ」
 刃が白銀の軌跡を描き、プラーラの体を袈裟に切り捨てる。大きく体勢を崩しているが故に致命的な一撃となった。倒れ行く体が徐々に塵のように風に舞う。
「……鎮まりたまえ、あなた方の名を忘れないように私は憶えておいてあげるから……」
 桜吹雪が丘で消えていった命たちを転生へと導いていく。祈るニケの姿に雲間から光が差し込んだ。淀んだ世界が変わり始めている。
「そろそろ帰る時間か。向こうでも気を付けて」
 共に戦ったナユトへ視線を向け、明は柔らかく微笑んだ。元の世界に何があるかわからないが、無事でいてほしいと願いと込めて。
「あぁ、その、いろいろありがとうな」
「あなたが頑張ったからです。お元気で」
 照れ臭そうにナユトが礼を告げ、自らの扉を潜っていく。その背中にニケは温かな言葉をかけた。優しい微笑みを彼女が見ることは無く、まっすぐ帰り道を見つめていた。二人は彼女の姿が見えなくなるまで、見送るとそれぞれの世界へと帰っていく。
 呪い渦巻く世界はここにはなく、平和な命溢れる世界へと戻っていた。この世界での陰謀は猟兵達の手により阻まれた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月11日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵