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竜の巣に天空都市を見た!

#ブルーアルカディア

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#ブルーアルカディア


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 気流や浮遊する岩石が縦横無尽に飛び回る空のダンジョン――竜の巣。

 ブルーアルカディアにおける危険な空域の代名詞の一つであり、莫大なお宝が眠っていると言われるまさに空の宝島である。

 その竜の巣は、方向の定まらない乱気流によって『それ』は閉じ込められるように存在していた。

『グル――』

 沈みゆく天空都市、その奥に潜むのは天使核の影響により多数の天使の翼を生やした強大な魔獣――セラフィムビーストだ。

 何たる皮肉か、かつて天空都市を守っていた魔導機械は人々の避難を終えてなお、都市を守り続けていたのだ。そして、放置された宝物庫に置かれた金銀財宝や武具を寝床のように、天空都市地下にセラフィムビーストは巣くっていた。

 この財宝を手に入れるには、都市の中心にそびえ建つ乱気流を発生させる魔導機械――天空の時計塔を破壊し。都市部上層に掬うオブリビオンの群れを突破、その上で地下部へと挑むセラフィムビーストを倒すしかない。

 攻略する側と守る側、この皮肉な逆転の起きた都市で、今財宝を求めた冒険が始まろうとしていた……。



「どんな世界であろうと、冒険というのは心躍るものよ」

 顎髭を撫で、ガングラン・ガーフィールド(ドワーフのパラディン・f00859)はそう切り出した。

 冒険の舞台はブルーアルカディア、竜の巣内に沈みゆく天空都市。本来ならオブリビオンから都市を守るはずであった魔導機械は立場を変え、挑むこちらを防ぐ機構と成り果てた。

「何にせよ、金銀財宝と聞いて心躍る者もおるであろう。まずは乱気流によって危険な空域となった天空都市に潜入する必要がある。方法はおぬしら次第じゃ。いかに乱気流を発生させる魔導機械、天空の時計塔を破壊する必要がある。冒険を、存分に楽しむがよい」


波多野志郎
冒険って、やっぱり心躍りますね。どうも、波多野志郎です。
今回はブルーアルカディアにおいて竜の巣へと挑み、財宝を手に入れてもらいます!

まず第一章はいかに激しい乱気流を突破し、巨大な時計塔――魔導機械を破壊するか、となります。挑む方法はアイデア次第、皆様の参加を心よりお待ち致しております!

それでは、危険と財宝が待つ竜の巣でお会いしましょう!
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第1章 冒険 『沈みゆく天空都市』

POW   :    雲海に沈む前にできるだけ魔導機械を破壊する。

SPD   :    雲海に沈む前にできるだけ魔導機械を運び出す。

WIZ   :    雲海に沈む前にできるだけ魔導機械を無効化し、封印する。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リーンハルト・ハイデルバッハ
天空に浮かぶ都市を目指しての冒険、実に心の躍るお話でございますね。
冒険譚とは幾つになりましても素晴らしいもの、その一端を担うと言うならやらせていただきましょう。

愛機「ガイストリヒェ」に搭乗して参戦
「背に腹は変えられません故にね。完膚なきまでに破壊いたします!」
『弾丸』を攻撃回数重視で使用、多数の弾丸を時計塔に叩き込みます
発生する乱気流に対しては、【推力移動】【操縦】を駆使して対応しつつ、姿勢制御を行いましょう
このために『闇翼』も設えてまいりましたからね。極限状態での動作テストも兼ねて積極的に運用いたします
「さて、鬼が出ますか蛇が出ますか。キャバリアで侵入できるとよいのですが」

アドリブ・連携歓迎



●黒き翼の聖職者は嵐に挑む

 気流や浮遊する岩石が縦横無尽に飛び回る空のダンジョン――竜の巣。その絶景を前に、リーンハルト・ハイデルバッハ(黒翼のガイストリヒェ・f29919)は呟く。

「天空に浮かぶ都市を目指しての冒険、実に心の躍るお話でございますね。冒険譚とは幾つになりましても素晴らしいもの、その一端を担うと言うならやらせていただきましょう」

 リーンハルトが駆るのはかつて存在したヒルシュ魔導帝国の開発したという漆黒のサイキックキャバリアガイストリヒェ Sn-Vだ。ガイストリヒェが見下ろす先、乱気流の嵐はわずかな綻びさえ見えない――それでも、リーンハルトに迷いはなかった。

「背に腹は変えられません故にね。完膚なきまでに破壊いたします!」

 ガイストリヒェ自身が漆黒の弾丸のように、乱気流の中へと飛び込んだ。ギシギシギシ! とガイストリヒェの外装が軋みを上げる。否、軋むだけですんでいるだけで異常なのだ、大岩でさえこの気流の気まぐれに飲み込まれれば形を一瞬で失うのだから。

(「このために『闇翼』も設えてまいりましたからね」)

 ガイストリヒェの備える黒翼の推進力を増強する補助スラスター――それを最大限に発揮して、見えない気流の爪を引きちぎって突き進んでいく!

「さて、鬼が出ますか蛇が出ますか。キャバリアで侵入できるとよいのですが――」

 RSスナイパーライフル『嚆矢』の引き金を引く――その制圧用射撃兵器『弾丸』(ゲショス)が、放たれる。

 一発目、風を貫きながら弾丸が四散した。

 二発目、更に奥へと。乱気流の爪が弾丸を砕く。

 三発目、更に奥へと。乱気流に阻まれ、銃弾が止まる。

 四発目、先の銃弾へ届き、押し出す。

 五発目、更に押し出し。

 六発目、そこで弾丸が乱気流の『端』へと到達――沈みゆく天空都市の中心に建つ時計塔へと、到達した……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月夜・玲
金銀財宝…いいねえ
この世界は儲けやすくて良いね、研究費が潤う
時計塔…壊すのも勿体ない気もするけどまあ仕方ないか
後で部品とかは回収して調査しよう
とりあえず、道を切り拓くのが先決…かな


空域までは勇士を雇って飛空艇を飛ばして貰おう
ま、連れて行ってくれるだけで良いから…取り分は7:3でどう?
私が7で
飛空艇で空域の近くまで移動して、まずは乱気流に巻き込まれないギリギリまで近付いて時計塔の位置を『情報収集』
場所のアテが付いたら飛空艇を止めて貰って、時計塔を破壊しようか
【Code:T.S】起動
最大サイズで展開…乱気流の外側から時計塔を斬る!
まずは1本、後は飛空艇が突入出来るまで斬っていこうか
次行ってみよう



●Thunder Sword

「金銀財宝……いいねえ。この世界は儲けやすくて良いね、研究費が潤う」
「金勘定の前にやることがあんじゃねぇかなぁ!」

 暴風に包まれた竜の巣を飛空艇の甲板から見た月夜・玲(頂の探究者・f01605)の言葉に、その飛空艇の持ち主が思わずツッコミを入れる。

 ――ま、連れて行ってくれるだけで良いから…取り分は7:3でどう? 私が7で。

 そんな玲の口車に乗せられて、これだ。飛空艇の持ち主の自業自得ではあるが、さすがに場所が悪い。

「竜の巣だぞ、竜の巣! もう、竜ぐらいしか住めないんじゃないかって欠陥住宅みたいなもんなんだ! 何があるかわからん、できるならとっとと頼むぜ!」
「はいはい」

 玲はそう答えるが、飛空艇の動きは見事なものだ。遠ければ意味がない、だからある程度近づけば風の影響が出る――だというのに、飛空艇自体に揺れはなかった。小さな操作で揺れを相殺しているのだ、3を取るぐらいの腕は充分していた。

「時計塔……壊すのも勿体ない気もするけどまあ仕方ないか。後で部品とかは回収して調査しよう。とりあえず、道を切り拓くのが先決……かな」

 あのあたりかな、と玲は《RE》Incarnationを抜いた。あ、と飛空艇の持ち主は嫌な予感がした――勘は重要だ。

「出力上昇、雷刃形成」

 ズドン! と雷鳴がごとき放電音と共に、玲のCode:T.S(コード・サンダーソード)が最大サイズで展開された。その衝撃を、飛空艇は完全に殺し切る――だからこそ、玲は雷刃を迷わず振り上げた。

「まずは1本――!」

 乱気流ごと、確かな手応えが《RE》Incarnation越しにあった。わずかにだが、風が解れて消えていくのを感じる。

「無茶苦茶やんなぁ!?」
「次行ってみよう」
「3は安すぎたか、こいつぁよ!」

 文句を言っても『足』は玲の思うように進んでくれる――だから、次のために玲は再び雷刃を振り上げた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御剣・刀也
POW行動

いやー、こまった。飛行手段の無い俺には乱気流を越える術がないわけだが、越えられるのか?これ
まぁ、良いか。千里の道も一歩から、進めばそこが俺の道よ

板になりそうな石か木板を見つけ、それに乗って気流に乗り、乱気流に飛ばされないように、グラップルで重心を落として構え、第六感で気流が激しくなりそうな時を感じてどっしりと構え、弱くなったら天ノ羽吹の真空波で射程内の魔導兵器も瓦礫も斬り捨てる。
可能であるなら、乱気流も斬って無風空間を作り出し、そこから大陸に上陸する
「風を斬れるかどうか、今まで試したことはないが、風を放てるなら斬れるはず。ふふ。そこらの猛者てやるより燃えてきたぜ。さぁ、行くか!」


国栖ヶ谷・鈴鹿
【嵐を越えて】

航空巡航艇・ヨナに天使核を正式に搭載!うんうん、『ウヱザーコントロール(天候操作)』と『ナビゲーション(道案内)』機能で、目標時計塔を捕捉!
天候操作で嵐を中和して、射線を通るように。
エネルギー充填でユーベルコヲド天火明の射速と破壊力、干渉されないまでに高めて一気に破壊しちゃおう!

【浪漫を求めて】

……本当はあれも壊したくはなかったけどね。
雲海に沈む前に、古代の王国の秘密や遺跡を調べてみたいよね。
もし、時間があれば、ユーベルコヲド超次元工房鈴鹿技研に収容してみたいね。
古代の魔導機械がどんなものか、もしかしたら、この世界だけじゃない大きな発見になるかもしれないしね!



●嵐の先に浪漫を求め

 ソラクヂラ型航空巡航艇ヨナ――そのスカイクルーザーに、国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)は天使核を正式に搭載すると、起動させた。

「うんうん、『ウヱザーコントロール』と『ナビゲーション』機能で、目標時計塔を捕捉!」

 竜の巣とは、文字通り暴風の鎧をまとう地だ。本来であれば、天使核の出力があろうと簡単に見通す事は出来なかっただろう。だが、鈴鹿は天才だ――問題を前にすれば問題の本質から、解決策を導き出す事だ出来る。

「……本当はあれも壊したくはなかったけどね。雲海に沈む前に、古代の王国の秘密や遺跡を調べてみたいよね」

 鈴鹿にとって、この乱気流を生み出す防衛機構は興味の対象だった。機構に善悪はないのだ、あるのは使い方だけ――これほどの天候操作を引き起こし、維持する機構。使い方次第では、多くの世界を救えたかもしれない。

「もし、時間があれば、ユーベルコヲド超次元工房鈴鹿技研に収容してみたいね。古代の魔導機械がどんなものか、もしかしたら、この世界だけじゃない大きな発見になるかもしれないしね!」

 鈴鹿はそう呟きながら、エネルギーを充填していく。天候操作で嵐を中和、射線を通るように――計算、導き、経路を見つけ出す。

「ぼくの超決戦機械! 驚天動地の一撃を見せてあげる!」

 鈴鹿は超力陽子加速砲・天火明(ポジトロンキヤノン・アメノホアカリ)、その射線を確保し、一気に破壊するため最大出力の一撃を解き放った――!

●疾風に乗りて、修羅は行く

 ――仲間達が、それぞれ挑むしばし前。御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)はその身一つで乱気流の前に立っていた。

「いやー、こまった。飛行手段の無い俺には乱気流を越える術がないわけだが、越えられるのか? これ」

 誰に問う訳でもない言葉だが、刀也の自問自答を聞く者がいれば百人中九十九人は不可能であると答えるだろう。ならば、最後の一人は何というだろうか? 無茶――そう言ったはずだ。

「まぁ、良いか。千里の道も一歩から、進めばそこが俺の道よ」

 そう、無茶であろうとやれば無理ではない、と。その証拠が刀也なのだから仕方がない。刀也は視線を巡らし、砕かれた飛空艇の外装に目をつけた。

「あれでいいか」

 そう散歩にでも出る気楽さで刀也は跳び、外装の上に立った。まるでサーフィンでもするように、腰を低く構えて身構える。一歩間違えば、今足場にしている外装のように乱気流の爪に捕まれ粉微塵になるが、刀也に恐れの色はなかった。

「風を斬れるかどうか、今まで試したことはないが、風を放てるなら斬れるはず。ふふ。そこらの猛者てやるより燃えてきたぜ。さぁ、行くか!」

 グイ、と足に力を込めて、刀也は獅子吼の柄へ手を伸ばし――空を斬った。

「天武古砕流、疾風の型、奥義、天ノ羽吹」

 超神速の抜刀術、それによって起こされるカマイタチの斬撃。それで乱気流を切り裂きながら刀也は進む――否、より正確には落下していった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神宮時・蒼
……空の世界
…少し、ドキドキ、して、います
…実は、ボクも、空に、憧れて、いた、のでしょうか

風を操って、遺跡まで
―と、出来たらば良かったのですが、流石に其処までの技術はありません

素直に、遺跡へ向かう船へ乗せてもらいましょうか
天空都市と呼ばれるほどです。お宝を狙って上陸する方もそれなりにいるのではないかと
あ、別に金銀財宝に然程興味はありませんので

…凄い、立派な、時計塔、ですね
全部、壊してしまうのは忍びないので封印させていただきましょうか
所詮は絡繰
壊す部分に【結界術】を張って、結界内部に【属性攻撃】の雷を纏わせた【彩花万象ノ陣】を
ごっそりかけてしまえば、もう動く事は無い筈、です



●蒼天の雷鳴

 頬を撫でる風の神宮時・蒼(追懐の花雨・f03681)は目を細める。

(「……空の世界……少し、ドキドキ、して、います……実は、ボクも、空に、憧れて、いた、のでしょうか」)

 別に、金銀財宝に……然程、興味はありませんので……と蒼はこの世界の飛空艇に乗せてもらってここまで来た。ある意味で、快適な空の旅を味わうことが出来た――このブルーアルカディアの空の素晴らしさ、そして恐ろしさが目の前に同時に存在した。

竜の巣、荒れ狂う乱気流。もはや、挑むという行為を誰もが考えない自然ならざる災害がそこにはあった。

(「…・…風を操って、遺跡まで――と、出来たらば……良かった、のですが、流石に……其処までの、技術は……ありません……」)

 あまりにも道のりが遠く、また気流に法則性がないのだ。だからこそ、蒼は飛空艇を選んだ。もう既に何人かの猟兵が挑んでいるからだろう、飛空艇の甲板からでも蒼は時計塔の姿がおぼろげながら見えた。

(「……凄い、立派な、時計塔、ですね……全部、壊して、しまうのは……忍びないので、封印……させていただき、ましょうか……」)
「おい、本当に行くが――頼むぞ!」

 飛空艇のパイロットはそう蒼に告げ、天空都市の遺跡へと向かっていく。このまま何も起きなければ、どんな飛空艇であろうと乱気流に掴まれ引きちぎられて終わりだ――近づく乱気流に、蒼は呼吸を整えた。

「……踊れ、幾多の色彩、抱く、花脣。……舞え、優雅に。……幻想よ、現に至れ」

 ヴン! と蒼の結界術が時計塔を覆い――彩花万象ノ陣(シキサイノジン)が、結界内で無数の落雷を生み出す!

 ドドドドドドドドドドドドゥ! と轟く雷鳴が響き、乱気流が解けるようにかき消えていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ブレイドホーク』

POW   :    テイルブレイド
【尾の先端の刃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ホークフェザー
【羽ばたきと共に、刃の如く鋭い羽】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ホークウインド
【力強い羽ばたき】によって【強風】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●天空都市の底へ

 天空都市の中にあるのは、『空洞』であった。その中は本来であれば人々が住まう領域ではあったが、もはや人のいないそこは乱気流に守られた楽園となっていた。

 竜の巣は、もはやブレイドホークの楽園となっていた。その空洞から、ブレイドホーク達は旅立とうとしていた。外へ、蒼穹へ――それは多くの悲劇を生み出す原因にもなるだろう。

 だが、それは中へと侵入しようとする猟兵との遭遇を意味していた……。
御剣・刀也
いーやっほぅ!
良い波が来てるじゃねぇか!
邪魔だ!鳥ども!道を開けろ!

天使船の板に乗って上空から急降下しつつ、そのままブレイドホークの集団に突っ込んで弾き飛ばしつつ、地面が近づいたらグラップルによる絶妙な体重移動で着地
テイルブレイドで攻撃しようと近づいてくるもの、近づけないと逃げようとするものを第六感で感じとり、近づいてこようとする奴優先で二回攻撃で真空波を飛ばして斬り捨てる
「失せろ。雑魚ども。もっと歯応えのある奴を俺の前に用意しな」



●風に乗りて、修羅は進む――

 ヒュオォ! と風が解れて吹き込んでいく――天空都市の『空洞』へ、その風に乗りながら一つの影が迷うことなく飛び込んだ。

「いーやっほぅ! 良い波が来てるじゃねぇか!」

 御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)だ。重力に捕まり風に乗る手応えを楽しみながら刀也は天使船の板に乗って急降下、そのまままっすぐに『空洞』の中を進んでいこうとした。

 しかし、その『空洞』の中はブレイドホークの巣だ。外に出よう、そう狙っていたブレイドホークと真っ向からかち合うタイミングとなった。

「邪魔だ! 鳥ども! 道を開けろ!」

 キン、と獅子吼を納刀。板を用いた体重移動で体勢を整え、狙うは前方――神速の抜刀術を繰り出した。

「天武古砕流、疾風の型、奥義、天ノ羽吹」

 ズザン! と刀也の天ノ羽吹によって起こったカマイタチは血風を伴い、文字通りブレイドホークの群れに風穴を開ける! ブレイドホークの群れは思わず散って逃げようと試みるが――刀也の手が、一羽のブレイドホークの尾を捕まえた。

「――ォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 そのまま、刀也はブレイドホークを投擲。ぶち当たり、弾かれ、粉砕し、吹き飛ぶ――まさに、豪快な『道』を刻む掃除に利用したのだ。足捌きで板の角度を調整すると、一気にその『道』へ滑り込んだ。

「失せろ。雑魚ども。もっと歯応えのある奴を俺の前に用意しな」

 風とスリルを楽しみながら、修羅は『空洞』を真っ逆さま。目的地へと一直線に向かっていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神宮時・蒼
…まさか、都市の、底が、空洞、だとは、思いません、でした、ね
…此れが、ただの、鳥、であれば、問題は、無かった、のでしょう、けれど
…空には、危険が、たくさん、潜んで、いる、のですね

【WIZ】
殺傷能力が無いとはいえ
あの羽ばたきで強風を起こされたら身体が持っていかれそうですね
とは言え、相手の独壇場になるも、困るのですが
出来れば、早めに決着をつけてしまいたいところ
ならば、【先制攻撃】で早期決着を付けたいですね
【高速詠唱】で【全力魔法】【魔力溜め】を乗せて
ブレイドホークに負けない位の風を【白花繚乱ノ陣】で生み出しましょう

相手の数も不明ですし、飛ばされないよう【多重詠唱】で
【結界術】を使っておきましょうか



●空の底へと、真っ直ぐに

 ドォ! と空中都市の中へと飛び込んだ飛空艇は見た。それは、空洞の廃墟。空の底の底――まだ下があるのだ、と誘う虚空。

「……まさか、都市の、底が、空洞、だとは、思いません、でした、ね……此れが、ただの、鳥、であれば、問題は、無かった、のでしょう、けれど……」

 嵐を逃れるためにこの中に潜んでいたのが、ただの鳥であったなら――神宮時・蒼(追懐の花雨・f03681)はそう思わずにはいられない。しかし、ここはパンドラの箱だった。嵐という蓋を開けた中には、災厄が潜んでいた……わかっていたことだ。

「まだ下に行くのか!?」

 飛空艇のパイロットの声に、蒼はコクリとうなずく。このまま、蓋を開けて終わりでは意味がないのだ。

「……空には、危険が、たくさん、潜んで、いる、のですね」

 ブレイドホーク達が羽ばたき、突風を巻き起こす。一つ一つなら大したものではないが、数が数だ。飛空艇でさえ、蒼穹へと押し返しかねない暴風だ。

 だが、その風は飛空艇に触れる前に解れて消える――蒼の結界術だ。

「……殺傷能力が、無い、とはいえ……あの羽ばたきで、強風を起こされたら、身体が持って、いかれそう……ですね……」
「知らないからな、ちくしょう!」

 飛空艇が、真っ直ぐに下へと――ブレイドホークの群れへと突撃する! それに対して、ブレイドホークの群れが襲いかかろうとする先手を蒼は取った。

「……何にも、染まらぬ、誠実なる、白。何にも、染まる、無垢なる、白……」

 刻を紡ぐ時計草で描いた陣術、そこへブレイドホーク達が尾の刃を――。

「……舞え、吹き荒れろ」

 ――放つ寸前、月花ノ吹雪が視界を埋め尽くした。蒼の白花繚乱ノ陣によって、白と赤の軌跡を描き、ただ真っ直ぐに飛空艇は天空都市の底を目指していった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーンハルト・ハイデルバッハ
ほう、なるほど。乱気流の内側がここまで静謐な空間となっておりますとは。
しかしここまでブレイドホークが降りますと、着地もままなりません。排除と参りましょうや。

引き続きガイストリヒェに搭乗して参戦
キャバリアライフルから魔法弾を発射する形で『発破』を使用、テイルブレイドの刃にぶつけるようにして使用いたします
刃に魔法弾がぶつかれば、そのまま刃を爆破できる。その爆発で刃を吹き飛ばせれば儲けもの
「思い通りに攻撃などさせませんよ。そのままお沈みなさいませ!」
相手が怯んだらその隙きに、キャバリアライフルを連射して撃ち落としてまいりましょう

アドリブ・連携歓迎


月夜・玲
お、良いねえ良いねえ
魔獣が沢山、狩り甲斐があるってもんだ
後で素材を回収出来るように、綺麗に倒さないとね
稼ぎ時稼ぎ時!


《RE》IncarnationとBlue Bird抜刀
【光剣解放】起動
1010本の光の剣で包囲攻撃しながらまずはブレイドホークの羽を狙って『部位破壊』
動きを鈍らせて、トドメに『串刺し』で決める!
素材もだけど、なるべく天使核を壊さないように『情報収集』して大体の位置を把握しながら攻撃
私も『斬撃波』で牽制を掛けながら動きの鈍ったブレイドホークに接近戦を
仕掛けよう

その鋭利な尻尾は良さそうな素材だ
これはきっちり収集して帰らないと
ここまで来た駄賃も払わないといけないしね!

●アドリブ等歓迎



●静謐と宝箱――

 次に空中都市の空洞へとたどり着いたのは、リーンハルト・ハイデルバッハ(黒翼のガイストリヒェ・f29919)の駆るガイストリヒェ Sn-Vだった。

「ほう、なるほど。乱気流の内側がここまで静謐な空間となっておりますとは」

 本来であれば人を守るはずだったその機構が生み出してしまった檻と静寂は、もうそこにはない――無数の羽ばたき、ホークウインドを叩きつけられそうになりリーンハルトはガイストリヒェの操縦桿を手に取った。

「しかしここまでブレイドホークが降りますと、着地もままなりません。排除と参りましょうや」

 ゴォ! と叩きつけられる暴風の衝撃。だが、ガイストリヒェはEPメガスラスター『闇翼』を広げ、その風の『隙間』を渡っていく。それは風の浮力を推進力に変える猛禽類のように優雅な姿であった。

「その爆発から、何人も逃れること能わじ!」

 そして、腰だめに構えたRSキャバリアライフル『朝嵐』から、殲滅用魔導技法『発破』(シュトラーレン)の魔法弾が放たれた。初速から簡単に音速の数倍に到達した魔法弾、それはブレイドホークの尾に命中――その瞬間、凄まじい爆発魔法が巻き起こった!

「思い通りに攻撃などさせませんよ。そのままお沈みなさいませ!」

 今度は逆にブレイドホークが、風に煽られる番だ。もちろん耐えられるはずもなく、ブレイドホーク達は荒れ狂う爆風になす術なく吹き飛ばされるしかなかった。その間隙をリーンハルトは見逃さない、RSキャバリアライフル『朝嵐』の銃弾で正確に撃ち抜いていった。

 そこへ続いたのは、月夜・玲(頂の探究者・f01605)を乗せた飛空艇だ。

「お、良いねえ良いねえ。魔獣が沢山、狩り甲斐があるってもんだ」
「何がいいもんか! 馬鹿! 化け物の群れの中だろうが!」

 正論である、しかし、玲はその正論を豪快に笑い飛ばした。

「後で素材を回収出来るように、綺麗に倒さないとね。稼ぎ時稼ぎ時!」

 玲は《RE》IncarnationとBlue Birdを同時に抜刀――ヒュガガガガガガガガガガガガガガガガガ! と千を超える光の剣を展開させた。

「機能解放、光剣よ舞い踊れ!」

 玲の光剣解放(セイバー・リリース)は、縦横無尽に膨大な数の光の剣を解き放つ。貫き、切り裂き、縫い止め、解体する――ブレイドホークも対抗しようとするものの、圧倒的に『手数』が足りなかった。

「その鋭利な尻尾は良さそうな素材だ。これはきっちり収集して帰らないと、ここまで来た駄賃も払わないといけないしね!」
「おっ前さァ、本当におっ前さァ!?」

 飛空艇のパイロットの叫びは、玲に届いたか否か――Blue Birdで正確に読んだ天使核と尾を切り取って回収、玲はほくほく顔だ。

 玲にとっては、ここは危険な巣ではない――自分のために素材を閉まっていてくれた宝箱なのだ。

「お手伝いしましょうか?」
「あ、助かるわ」

 飛空艇を守るように飛ぶガイストリヒェとリーンハルトの気遣いに、玲は小さく笑う。せっかく用意された宝箱だ、中は徹底的に探りきらなければ失礼に当たる――RSキャバリアライフル『朝嵐』で撃ち落とされ、光の剣によってブライドホーク達は解体され、黒き聖職者と飛空艇はさらなる奥へと降りていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います

UCは指定した物をどれでも使用

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)

処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣等大剣で敵を攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにし敵を攻撃
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵群を倒す
守護対象がいれば武器受けでかばい、敵をおびき寄せ注意を惹いたりします
キャバリアを操縦したり生身でも戦います


水心子・静柄(サポート)
本差の姉に劣等感を持っていてい、表面上は邪険にしているが姉妹仲は良い方、所謂ツンデレ。考え方は知的、でも面倒になってくると脳筋的な解決法に傾く。勘が鋭いが如何にも知的に導いたように振舞う。知的にユーベルコードを使いこなす。脳筋ぽいけど実は知的。武器は鞘に入ったままの脇差(本体)。高圧的、威圧的な話し方だが、本人は至って普通に話しているつもり。

基本は本差を召喚して無双したがるが欠点があるが、距離が空いていれば射合で吹き飛ばすくらいの対応は出来る。地形破壊が有利ならグラウンドクラッシャーでデストロイ。


湊川・亮一(サポート)
基本的に屋外では宇宙バイクに搭乗。屋内では十分な広さが確保されている場合のみ宇宙バイクを使用。
センサーゴーグルで【索敵】しつつ行動し、情報を元に【戦闘知識】で有利な位置取りを取る様に移動。
敵を確認出来る位置まで来たらブラスターカービンの【スナイパー】で【先制攻撃】する。
状況に応じて味方を【援護射撃】で支援するが、基本的にはガトリングブラスターの【弾幕】と複合兵装ユニットの【誘導弾】の【一斉発射】で【制圧射撃】を行いながら宇宙バイクで突撃し、車体による【吹き飛ばし】と【衝撃波】で追加ダメージを与える。
突撃に合わせて状況に応じたUCを使用する。
敵の攻撃は【地形の利用】【見切り】【ジャンプ】で回避


リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による【2回攻撃】がメイン。
遠距離戦では宇宙バイク内臓のビーム砲で【薙ぎ払い】
その他状況によって【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。



●ただ、風を抜けて穴底へ――

 ブレイドホークの群れが、蒼穹へと飛び立とうとしていた。もはや、乱気流という自分達を閉じ込める『檻』はない。確かに、そこはめぼしい外敵もいない安全な鳥かごだったろう。しかし、ブレイドホークが望むのは平穏ではない。過去から蘇った者として今を滅ぼすためにで、この青くひらすら広い空へ飛び立とうとする――だが、それを猟兵は決して許す訳にはいかなかった。

「正義のヒーローの登場っすよ~」

 ジャラララララララララララララララララ! とリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)が振るう鎖分銅が穴を塞ぐように展開、ブレイドホーク達の目の前を覆った。

 ギギギギギギギギギギギン! とその鎖の壁をブレイドホーク達は尾の刃で切り裂こうとする。だが、火花を散らして弾かれるだけだ。それに合わせ、リカルドは鎖の上に降り立つ。そのまま、ヒュオン! と振り回した鎖鎌によって薙ぎ払った。

『クワッ!?』
「外に出たいってのはわかるっすけどね。それで人に迷惑をかけるのは、見逃せないっす」

 だから、出す訳にはいかないっす、とリカルドは言外に言い放つ。だが、その言葉の意味は決して通じない――ブレイドホークは、リカルドに向けてホークフェザーによる羽を撃ち込もうとする。

「おっと、させないわよ」

 そこへ水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)が鞘に入ったままの脇差を振るう。ただし、狙いはブレイドホーク達ではない――空中都市の一部だ。

 ドォ! と静柄のグラウンドクラッシャーによる一撃が壁の一部を破壊、瓦礫をブレイドホーク達へと降らせた。ヒュババババババババババ! と巨大な瓦礫に、羽が突き刺さっていく。だが、鋼鉄の羽ではいくら量があってもその巨大な瓦礫を撃ち抜くに至らない。その瓦礫を必死にブレイドホーク達はかわして――瓦礫の背後にスペース・ファルコンに乗って隠れていた湊川・亮一(スペースノイドの鎧装騎兵・f06481)が飛び出した。

「いい的だぜ!」

 アクセルを更かし、その場で回転。亮一はブラスターカービン、宇宙バイク搭乗時の取り回しに適したブラスターライフルを撃ち込みブレイドホーク達を撃ち落としていった。

「お前達はもう過去の存在だ。この世界の空に、お前達が飛んでいい場所はもうない」

 リカルドの鎖の上に降り立ち、仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)は言い放つ。ブレイドホーク達の処刑人としてその場に立ったアンナは、迷わず虚空へと踏み出した。

「死が来るぞ……さぁ踊れ……死から逃れる事は出来ない!」

 御伽の国の処刑人(ドレスアップ・デスパレード)によって、アンナの身を赤が包んでいく。奇抜な赤装束の鎧――デスパレードアーマーへと変身したアンナは舞い散る薔薇の花弁を展開。舞い散る地獄の炎を推進力に、『落下』した。

『クワ!!』

 最後尾に控えていたブレイドホークが、ホークウインドによって強風を起こす。その風に乗ったブレイドホーク達が即座に動くが――遅い。

「遅い!」

 アンナが拷問器具【鉄の処女】をモチーフにした、鉄塊の如き巨大剣――鉄塊剣『錆色の乙女』を横回転で振り回す! なおも展開しようとするブレイドホークへ、アンナはすかさず抜いたアサエモン・サーベルを抜き、その首をズザン! と落とした。またたく間に切り裂かれていったブレイドホーク達は耐えきれるはずもなく、地の底へ落ちていった。

「風穴を開けてやる!」

 ガシャン! と亮一はスペース・ファルコンの武装を展開する。連装ガトリングブラスターとレールガン、連装レーザー砲2基、8連ミサイルポッドで構成された19式複合兵装ユニット――それらを一斉に掃射、ブレイドホークの群れに撃ち込んでいく!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド! と地下空洞を震撼させるほどの爆発。その連鎖を抜けて、一部のブレイドホーク達がホークフェザーによって刃の如く鋭い羽を乱舞した。

 だが、その前に立ち塞がったのはリカルドだ。遮蔽物のない虚空は、リカルドの視界にブレイドホーク達を収めきる。

「攻撃は無駄っす。全て己自身に返るんすから」

 忍法・鏡魔眼の術――リカルドの敵意を反射し自滅に導く視線に、ブレイドホーク達は自分達で同士討ちする。ズバババババババババババ! と突き刺さる羽は翼を撃ち抜き、落下させていった。

『クワ!!』

 間合いを開けようと、ブレイドホーク達が穴底へと戻ろうとする。距離さえあれば、体勢さえ整えれば、まだ戦える。ましてや、脇差を手に迫る静柄に攻撃は届かないだろう――そう読んでの行動だった。

「いつから居合と錯覚した?」

 だが、その間合いは悪手だ。静柄の周囲に浮かぶ大量の鞘入りの脇差――射合(イアイ)による一斉掃射される。ヒュガガガガガガガガガガガガ! と射ち放たれた脇差は、次々にブレイドホーク達に命中、撃ち落としていった。

『ク、ア……!』

 残らず、ブレイドホーク達が落とされた。後に残るのは、何者もいなくなった静謐のみ。後は、自由落下が目的地まで運んでくれる――猟兵達は風を抜けて、穴底へ進んでいった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『セラフィムビースト』

POW   :    天使核獣
【天使核のエネルギー】を使用する事で、【八翼】を生やした、自身の身長の3倍の【滅びの獣】に変身する。
SPD   :    セラフィムコメット
【天空に出現した『天使の輪』】から、戦場全体に「敵味方を識別する【燃え盛る隕石】」を放ち、ダメージと【消えない炎】の状態異常を与える。
WIZ   :    獣の烙印
攻撃が命中した対象に【獣化をもたらす烙印】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【烙印の侵食】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●熾天使の獣

『グル――』

 上を見上げ、セラフィムビーストは唸る。本来であれば、この空中都市の最深部こそがもっとも安全な支配者の宝物庫であった。

 だが、打ち捨てられたそこにはもっとも強く恐ろしい存在がいつくようになった。それは実に皮肉なこの廃墟の生態系の頂点の王座にふさわしかった。

 愛でる者も、価値を見出す者もいない、残されただけの宝物の数々。そこを寝床にしたセラフィムビーストは気づいている――自身を脅かす、それほどの力のある者達が、王座に挑もうとしているのだ、と……。
御剣・刀也
よし、到着っと
お前が大将か?なるほど、堕ちた獣か
獣と言えどこの気配。良いね。楽しめそうだ。あっさりやられないでくれよ

天使核獣で滅びの獣に変身されても焦らず、体が大きくなったデメリット(攻撃が大振りになる、懐に飛び込まれたら攻撃しにくい等)を利用するため、第六感、見切り、残像で攻撃を避けながら、勇気で恐れずダッシュで飛び込み、空に飛ばれたらダッシュで壁を駆け上がり、跳躍して捨て身の一撃で斬り捨てる
「でかくなれば勝てるってか?的がでかくなるだけだ。利点がわかってなかったら、強みにはならねぇよ」


国栖ヶ谷・鈴鹿
連携OK!

【SPD】
ここが最深部だね。
財宝の山🪙だけど、ちゃんと番人もいるっていうわけだ。

隕石と炎かぁ。
ユーベルコヲド、厭穢欣浄パラダヰムシフト、領域を打ち消す!
隕石と炎を相殺して、隕石は雨に、炎はそのまま消し去ってしまおう。

あとはフロヲトバイ紅路夢の機動力と双式機関銃の掃射で決めようか!
部位破壊用の弾薬で、機動力と攻撃力を削いで、帯電弾頭、氷結弾頭、爆裂弾頭、武器改造とメカニックの粋を見せてあげよう!

お宝回収は、終わったら、ぼくのユーベルコヲド、超次元工房鈴鹿技研で回収しておこっと!
特に技術や機械仕掛けのものがいいなぁ〜。
冒険の思い出は大事だからね!



●熾天使の名を持つ獣

「よし、到着っと」

 御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)が、空中都市の最深部――宝物庫へと降り立った。それにわずかに遅れ続いたのは、国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)だ。

「ここが最深部だね。財宝の山だけど、ちゃんと番人もいるっていうわけだ」

 鈴鹿の視線の先、そこには財宝を寝床にした一体の獣がいた。ゆらりと起き上がるセラフィムビーストの姿に刀也は小さく笑う。

「お前が大将か? なるほど、堕ちた獣か――獣と言えどこの気配。良いね。楽しめそうだ。あっさりやられないでくれよ」

 圧、と言えばいいのだろうか? 生命特有のその熱量は、確かに凄まじい。飢えた猛獣の檻に入れられたとしてここまではないだろうという圧力と共にセラフィムビーストが身構えた。

『グ、ル――オ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』

 天使核獣――天使核の膨大なエネルギーによって、八翼を背に生やしセラフィムビーストが巨大化していく。元のサイズでも相応の大きさだ。それは小高い丘を思わせる巨躯であった。

 次の瞬間、セラフィムビーストがその巨大な爪を振り下ろしていた。

●滅びをもたらす獣――

 ゴォ! と一撃で床が砕け散る。分厚い石板でさえもはや焼き菓子扱いだ。その砕け散った欠片を一瞥し、既に懐に潜り込んでいた刀也が駆ける。

「おっと、ぼくもいるよ!」

 フロヲトバイ紅路夢を走らせ、鈴鹿が双式機関銃を掃射する。ガガガガガガガガガガガガガガガッ! とセラフィムビーストの足元への銃弾の雨、それに構わず前に出た獣に刀也は滑り込んでその脛へと獅子吼を振るった。

「でかくなれば勝てるってか? 的がでかくなるだけだ。利点がわかってなかったら、強みにはならねぇよ」

 メリットとデメリットのバランスだ。懐に潜り込んでしまえば、巨大さはただの枷でしかない――刀也の言うことは正論だ。

『オ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ』

 セラフィムビーストが上げる咆哮の質が、その瞬間変わる。ここまで続いていた『大穴』、それを塞ぐように現れたのは『天使の輪』だ。その瞬間、セラフィムビーストの巨体が飛ぶ――。

 ドドドドドドドド……! と天空都市を揺るがす震え。それは『天使の輪』から落ちる燃え盛る隕石の雨だった。

 それに対して、即座に動いたのは鈴鹿だ。

「ここはぼくの領域、さぁ、君の魂をあるべき姿へ」

 厭穢欣浄パラダヰムシフト(プレヰング・ヱデン)――鈴鹿の背後から放たれた後光が隕石と炎を相殺。隕石は雨へと、炎はそのままかき消えていく。結果として起きたのは豪雨だ。

「この切っ先に一擲をなして乾坤を賭せん!!」

 濡れた壁を一気に駆け上がり、刀也は跳躍。そのまま雲耀の太刀でセラフィムビーストを空中で切り裂く。グラリ、と体勢を崩したセラフィムビーストに追い打ちとばかり、鈴鹿の帯電弾頭や氷結弾頭、爆裂弾頭が叩き込まれ――。

『グ、ル!? ガ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 轟音を立てて、セラフィムビーストの巨体が落下した……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神宮時・蒼
……此処が、天空都市の、底、ですか
…きらきら、した、宝物が、たくさん、ですね
…まあ、こんな、獣が、いれば、誰も、持ちだせません、か
…セラフィムビーストは、きらきら、する、物が、好き、だったり、する、のでしょうか

【WIZ】
獣化を、もたらす…
…もしや、ねこさんに、なれる…?
あ、いえ、そんな、邪な、想いは、抱いて、ません、本当、です
対峙する前に【結界術】で防御展開
相手の攻撃は【見切り】と【第六感】で回避
攻撃が当たりそうなら【弾幕】や【斬撃波】で相殺

天空都市の、支配も、今日まで、です、ね
【無月残影ノ舞】に【呪殺弾】と【呪詛】を織り交ぜて

財宝に傷は付けぬよう
飛空艇に乗せてもらうための、約束がありますから



●眼下の星空がごとく――

轟音が鳴り響く、空中都市。飛空艇からその底を眺めた時、神宮時・蒼(追懐の花雨・f03681)は星空が足元に広がっているように見えた。

「……此処が、天空都市の、底、ですか……きらきら、した、宝物が、たくさん、ですね」

 宝物の輝き、あまりにも美しいその光景に蒼はそうこぼす。しかし、ゆっくりと立ち上がるセラフィムビーストの姿は、それを台無しにするものだった。

「……まあ、こんな、獣が、いれば、誰も、持ちだせません、か……セラフィムビーストは、きらきら、する、物が、好き、だったり、する、のでしょうか」
『ガ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 眼下の星空らからセラフィムビーストが咆哮を上げて、飛空艇ごとセラフィムビーストが鉤爪を振るい襲いかかる。それを蒼は結界で受け止め――結界に刻まれた紋様を目ざとく気づいた。

「獣化を、もたらす……もしや、ねこさんに、なれる……?」
「何か不穏なこと言わなかったかぁ!?」
「あ、いえ、そんな、邪な、想いは、抱いて、ません、本当、です……」

 飛空艇のパイロットからのツッコミに、蒼は衝撃波で紋様が完成する前にセラフィムビーストを引き剥がす。空中で八枚の翼を広げ踏ん張った熾天使の獣――その巨体に、蒼は宵に咲く茉莉花を振りかぶった。

「……此の、嘆きは、泡沫の、如く。……導くは、黄泉への、路。……蝕め、身を窶せ」

 ヒュガガガガガガガガガガガガ! と蒼が繰り出す宵に咲く茉莉花の乱舞、無月残影ノ舞(ジュゴンノマイ)の斬撃波と呪殺弾がセラフィムビーストを切り刻んでいく! 呪詛を刻まれたセラフィムビーストが眼下の星空に堕ちていく――その光景に、蒼は告げた。

「天空都市の、支配も、今日まで、です、ね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

月夜・玲
セラフィムビーストか
ま、分かりやすい番人だなあ
お宝の為に、狩らせて貰おう
悪いね
あとその立派そうな角も貰っていくつもりだからよろしく!


引き続き《RE》IncarnationとBlue Bird抜刀
隕石は邪魔だなあ…ま、なるようにしかならないか
落ちてくる隕石を『斬撃波』で『吹き飛ばし』て対応
炎も『オーラ防御』でシールドを張って異常を受けないように対応

そして【Code:C.S】起動
時間加速し、高速移動
一気に接近して何度も斬撃をお見舞いしよう
『なぎ払い』、『串刺し』を組み合わせて連続攻撃
手数で圧倒しよう

その図体で奥で引き篭もってるとか、まあ分かりやすくて助かるんだけどね
ちょっと戦い辛いから勘弁だよ!


リーンハルト・ハイデルバッハ
いよいよ魔獣のお出まし、と言うことでございますか
この居場所はきっとかの獣にも居心地の良い場所なのでございましょう。しかし巣食ったならば排除されるのが侵入者の定め
ガイストリヒェ、参ります

愛機ガイストリヒェに引き続き搭乗
【操縦】【推力移動】で魔獣の攻撃をかわしながら『大蛇』を発動
「あれなる財宝の一部を差し上げましょう。かの獣を縛ってくださいませ」
交渉しつつ『朝嵐』と『嚆矢』で射撃して攻撃
動きを止められれば、接近して攻撃することも出来ますまい
尤も、元々ケットシーの私に機械のガイストリヒェ。獣化しようにも出来ませんでしょうや?

アドリブ・連携歓迎



●天空の財は、ただそこに――

『ガ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 落ちる寸前、セラフィムビーストが八枚の翼を広げ、落下を防ぐ。ギリギリ、度重なる攻撃を受けてなお……否、なおもさらなる闘志を燃やし熾天使の獣は飛翔を試みた。

「いよいよ魔獣のお出まし、と言うことでございますか。この居場所はきっとかの獣にも居心地の良い場所なのでございましょう。しかし巣食ったならば排除されるのが侵入者の定め――」

 リーンハルト・ハイデルバッハ(黒翼のガイストリヒェ・f29919)は、ガイストリヒェ Sn-Vを駆り、一気にセラフィムビーストに迫る。黒い翼の鋼の聖職者と、光翼の混沌の獣――互いに、その力を一気に開放する!

「ガイストリヒェ、参ります」

 ヒュガ! と突き上げるセラフィムビーストの鉤爪。それをEPメガスラスター『闇翼』の出力で急旋回、リーンハルトは紙一重でかいくぐった。

「これなるは正義の徒。これなるは咎人に相対するもの。今、我が声によりてここに来たれ!」

 捕縛用魔導兵器『大蛇』(アンドロマリウス)――リーンハルトの召喚に応じたアンドロマリウスへ、セラフィムビーストはその尾を薙ぎ払おうとした。

「あれなる財宝の一部を差し上げましょう。かの獣を縛ってくださいませ」

 リィン! と金貨のすんだ音、その対価を得たアンドロマリウスの捕縛の術が、セラフィムビーストを縛る――その熾天使の獣へ、飛空艇から飛び降りた月夜・玲(頂の探究者・f01605)が獣の肩に降り立った。

「セラフィムビーストか。ま、分かりやすい番人だなあ。お宝の為に、狩らせて貰おう」『が、ああああああああああああ、ああああああああああああああああああっ!!』
「悪いね。あとその立派そうな角も貰っていくつもりだからよろしく!」

 玲が《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀した瞬間、セラフィムビーストのセラフィムコメットが降り注ぐ! 自身が喰らうのも承知の上、そのまま拘束を吹き飛ばすつもりでの自爆覚悟の攻撃――!

「隕石は邪魔だなあ……ま、なるようにしかならないか」
「させませんとも」

 玲が《RE》IncarnationとBlue Birdを振るった衝撃波で、リーンハルトがRSキャバリアライフル『朝嵐』の射撃で、燃え盛る隕石を打ち砕いていく! もはや意味のなさない大きさに砕かれた炎が、落ちきる前にかき消える……まるで、打ち上げ花火だ。

「封印解除、時間加速開始」

 Code:C.S(コード・クロノシール)、《RE》IncarnationとBlue Birdの二刀に施された時間加速の封印を解除、強引に唯一最後の自由のあった左腕を繰り出したセラフィムビーストの一撃を、玲はかいくぐる。

 時間が、止まる。舞い散る火、火、火、尾を描き堕ちていく火の中を唯一普通の――実際は凄まじい高速で――動く玲が、ズザザザザザザザザザザザザザザザ! とセラフィムビーストの左腕を切り裂きながら顔面へと迫った。

「その図体で奥で引き篭もってるとか、まあ分かりやすくて助かるんだけどね――ちょっと戦い辛いから勘弁だよ!」

 翼のように広げた《RE》IncarnationとBlue Bird、その渾身の回転斬りが、ついにセラフィムビーストの角を切り飛ばし――熾天使の獣、天空都市の主を切り落とした……。

 ――こうして、いくつかの冒険は終わりを告げる。残されたのは金銀財宝、そして、この天空都市に残されたいくつかの機能。それらは、この龍の巣を攻略した猟兵達の冒険の報酬として、確かに与えられることとなった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年08月12日


挿絵イラスト