楽園に還りましょう、酒精と手を取り合って(作者 星野ユキヒロ
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 そのビルの屋上にはビアガーデンが設置されていた。人々は日頃の疲れや深まり始めた暑気を吹き飛ばす勢いでグラスをぶつけ合い、小気味よく喉を鳴らして体に酒精を取り込んでいる。
 そんな活気づいた宴の場所で供される料理や飲み物を置いてあるコースター、割り箸の袋には『楽園へ還る者の会』という聞きなれない会の名前が印刷してあったが、歌い騒ぐ者たちは気付かない。

『ラクエンハステキナトコロダヨ! ラクエンニツレテッテアゲルヨ! だから体寄越せ寄越せ寄越せ!』

 屋上を照らすライトの上に白い少女が一人立つ。人々を見下ろし、ニヤニヤと笑っていた。ギャアギャアと何か言っていたが、人々は鳥だと思って特に気には留めなかった。

●「一般人を生贄にするためにビアガーデンに集めて、洗脳しているものたちがいるヨ」
 集まった猟兵達を見回したロバート・ウォン(東方妖怪の猟奇探偵・f30564)は語りだした。
 事が起きるのは大きくも小さくもない規模のビルの屋上で運営されているビアガーデンだ。そこで選ばれるのは誰よりもそこでの日常を楽しんでいるものらしい。
「全員攫ったら大事になって目立つからネ。小賢しいコトヨ。そういうわけで皆サンにはそこにいる一般人よりもビアガーデンを満喫して、わざとUDCに連なる怪しい誘いを皆サン猟兵に引き寄せ、その奥に潜むUDCを倒して欲しいわけネ。今の季節、暑さに負け始めてストレスたまった人がたくさんいるだろうカラ、かなり楽しそうにしてもらう必要があるヨ」
 そう言うと、ロバートは転移の準備を始める。
「あ、もちろんだケド、未成年はソフトドリンクを飲んでもらうから、それでもお酒入ってる人に負けないくらいはしゃいでネ」


星野ユキヒロ
 星野ユキヒロです。
 暑くていやんなっちゃいますね。おいしいごはんとお酒で大盛り上がりとかしたいものです。そんな気持ちでUDCアースです。今回は三章構成になっております。

●一章
 日常です。ビアガーデンを思いっきり楽しんでください。下戸ならびに未成年キャラで参加の方はソフトドリンクを飲むか、おつまみを食べる方向でお願いします。

●二章
 冒険です。信者の潜むビルの中に連れられ、扉を閉められます。探索して儀式の場所を突き止めましょう。

●三章
 集団戦です。事件の奥底に潜んでいた「呪詛を唱えるUDCの群れ」を撃破してください。

 それではプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『ビアガーデンで乾杯!』

POWおつまみを食べる
SPDビールを飲む
WIZ……ソフトドリンクください
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『かんぱーい!』
 そこここで乾杯の音頭が響き渡る。誰かが勢いよく潰した枝豆の鞘から綺麗な黄緑色がポンと飛び、アルコールで笑いの沸点が下がった人々がきゃあきゃあと笑う。その中で猟兵たちは生贄に選ばれるために自然に、かつ大胆にはしゃがなければならないのだ。
神代・凶津
(巫女と浮遊している鬼面がビール呑んでいる)

かんぱーいッ!
好きなだけ酒を呑んで楽しむのが仕事とは最高だなッ!
ひゃっはっはっはっ!!
「・・・余り羽目を外しすぎないようにね。オブリビオンを倒すのが本命なんだから。」
分かってるって、相棒ッ!
さあ、ジャンジャン呑もうぜッ!相棒だって結構いける口だろッ!
あ、この枝豆、うまッ!

「・・・少し暑くなって来ました。」(巫女が少し巫女服をはだけさせる)
おっと、酔っぱらって真っ裸になるのはやめとけよッ!怪しい教団の誘いの前に警察が来ちまうからなッ!うひゃひゃひゃッ!
「・・・するわけないでしょ。凶津こそ酔いつぶれて使い物にならないとかやめてよ。」


【アドリブ歓迎】


御園・桜花
「UDCのミルクホール…其れは万難廃して行かねばです」大勘違い

「此れがUDCのパーラーメイド、そして給仕方法…成る程」
暫く目を皿のようにして観察し大体のお作法を掴んだっ!と思ってから席に着く

「駆けつけ一杯の生中!枝豆唐揚げもつ煮込み!」
「んっくっくく…ぷはぁぁ!生中もう1杯!」
ビール髭生やし2~3杯一気飲み
「其れではそろそろつまみをば…?」
箸袋で箸置き蝶々を折ろうとして、箸袋の印刷に目を止めるが、そのまま素知らぬ顔で箸置き蝶々を作る

「ちょっとお手洗いに…」
トイレでUC「蜜蜂の召喚」使用
「この建物、外壁含め上から下まで見てきて下さい」

席に戻ったら周囲の人と脊椎反射のノリだけ会話して更に生中重ねる


シャムロック・ダンタリオン
ふん、「ビヤガーデンに擬態して、邪神の生贄になりそうな者を探している」ときたか。とんだ手間をかけたものだ。
それにしても、「楽園へ還る者の会」とは、皮肉すぎて逆に笑えんな。

(で、読書を装い【世界知識】を引き出して【情報収集】しつつ)
ああ、そこの店員、英国のパブで出されるような黒エールはないかね?
――扱っていない?ならば修道院スタイルのピルスナーは?
――それも置いていない?まあいい、ならばボトルもう一本もらおう――ああ、栓はこちらで開けるからな(薬物や毒の混入を警戒してる模様)。

※アドリブ・連携歓迎


「ふん、『ビヤガーデンに擬態して、邪神の生贄になりそうな者を探している』ときたか。とんだ手間をかけたものだ。それにしても、『楽園へ還る者の会』とは、皮肉すぎて逆に笑えん」
 ビアガーデンにはあまりなじまない黒い上着をかっちり着込み、帽子を被ったシャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)は安っぽいプラスチックの椅子にどっかりと座り、足を組む。箸袋をつまんで文字を一瞥するなり懐から書物を取り出し、パラパラとめくり始める白髪の姿に、スタッフは(この人子供のような大人のような……まあ普通にビール飲んでるから大人なんだろうけど、ビアガーデンに一人で来てなんで突然本読んでるのかしら……)と訝しんだが、来る者は拒まないのですぐに切り替え、サービスの枝豆の皿を供した。シャムロックの目は先ほどから書物の上の文字を撫で斬るように高速移動している。『世界図書館』。読書を装い、世界知識を引き出して楽園へ還る者の会について情報収集をしているのだ。そして書物から目を離さずにスタッフに声をかける。
「ああ、そこの店員、英国のパブで出されるような黒エールはないかね?」
「申し訳ございません、黒エールは扱ってないんです」
「扱っていない? ならば修道院スタイルのピルスナーは?」
「生憎、提携している会社の限られた種類に限らせていただくことでこの低価格帯を維持しておりまして~」
「まあいい、ならばボトルもう一本もらおう。ああ、栓はこちらで開けるからな」
 ここは敵の懐の中だ。薬物や毒の混入を警戒して最初のボトルもシャムロックが自分で開けた。
「ごゆっくりお楽しみくださいね」
 スタッフは心の中で(変わった人だなぁ~)と思いながらも仕事に戻っていく。
 そのスタッフの働きぶりを目を皿のようにして見ていた猟兵が一人。
(此れがUDCのパーラーメイド、そして給仕方法……成る程。UDCのミルクホール……万難廃してはせ参じた甲斐がありましたっ!)
 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は大体のお作法は掴んだっ! と嬉しそうに胸の前で拳を握ると、座って本をバラバラめくっているシャムロックに声をかけた。
「空いているお席にご一緒してもよろしいでしょうか?」
「読書のジャマさえしなければ好きにすればいい」
 シャムロックはちらりと桜花を見て、すぐに書物に顔を戻す。この一瞬でお互いに同じ猟兵の『におい』のようなものを感じ取ったのだ。
「だったら俺らも一緒してかまわねえよなっ!!」
「すみません。騒がしいですけどそもそもこの場が騒がしいので平気ですよね?」
 突然ふよふよと宙に浮かぶ鬼面と巫女姿の女も座ってきた。神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と相棒の桜。もちろん猟兵だ。
「……確かにその通りだ」
「せっかくのUDCのミルクホールです! 賑やかに楽しみましょう!」
 騒がしいビアホールの一角で、三人と鬼面ひとつの小さな酒宴が始まった。
「駆けつけ一杯の生中! 枝豆唐揚げもつ煮込み! 栓は私が抜きますよ~」
 席に着くまでに大勢目にした酔客を真似て、桜花はテンポよく注文していく。ビールの栓を抜くぷしゅっぽんという音が耳に小気味いい。
『かんぱーいッ!』
「乾杯」
「好きなだけ酒を呑んで楽しむのが仕事とは最高だなッ! ひゃっはっはっはっ!!」
「……余り羽目を外しすぎないようにね。オブリビオンを倒すのが本命なんだから」
「分かってるって、相棒ッ! さあ、ジャンジャン呑もうぜッ! 相棒だって結構いける口だろッ! あ、この枝豆、うまッ!」
「んっくっくく……ぷはぁぁ! 生中もう1杯!」
「おっ、桜色のメイドさん、あんたもなかなかいい飲みっぷりじゃねえか!」
「凶津さんももう一杯いかがですか?」
「へへ……おっとっと」
「一体その量の液体がどこへ消えているのでしょうか。ふう……酒精が入ったら少し熱くなってきました……」
 いい気分でよいよいの相棒にやや呆れながら、桜は着物の胸元を緩める。
「おっと、酔っぱらって真っ裸になるのはやめとけよッ! 怪しい教団の誘いの前に警察が来ちまうからなッ! うひゃひゃひゃッ!」
「するわけないでしょ。凶津こそ酔いつぶれて使い物にならないとかやめてよ」
「貴様ら……大きな声で教団だのなんだの言うんじゃない……」
 マイペースにグラスを傾けているシャムロックが酔って舌が滑らかになった凶津にちくりと釘を刺した。幸い後ろの席のおじさんの声が大きいので誰も聞いていなかったようだ。
「其れではそろそろつまみをば……?」
 箸袋で蝶々を折ろうとした桜花が袋の文字に気付いたが、そ知らぬふりで蝶々にしてしまう。うしろのおじさんが、さぁて! ビールってのは小便が近くなっちまっていけねぇやあ! などと言って席を立った。
「私もちょっとお手洗いに……」
 さりげなく席を外す桜花。女子トイレでこっそりと蜜蜂を召喚した。
「おいで蜜蜂、花の蜜をあげましょう。私の代わりに追い駆けて、全てを見て聞いてくれるなら。この建物、外壁含め上から下まで見てきて下さい」
 箸袋の文字にきな臭いものを感じたので、先に調べておこうという気持ちになったのだった。そして何事もなかったのように席に戻る。同時に席に戻ってきた後ろのおじさんと意気投合しさらに生中を重ねる桜花。最終的に後ろの人たちと猟兵たちで再び乾杯する。それぞれの警戒をほろ酔い顔に隠しつつ、彼らの宴はたけなわになった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

驚堂院・クリル
ビアガーデンで大騒ぎ作戦。
わらわも乗らせてもらうかの。

オレンジジュースを飲みながら
アイドル業務じゃ。
まあ所詮は地下アイドルグループじゃから名前は覚えてもらわんとのう。
ビアガーデン会場のあちこちにサイン(わらわも売れればお宝ぞ)してまわったり、空箱に乗って即席のライブかのう。
UCショウ・マスト・ゴー・オン使ってわらわが歌うのじゃ!
皆、ついてくるのじゃ~♪
リクエストがあれば歌わせていただくぞよっ♪


「ビアガーデンで大騒ぎ作戦。わらわも乗らせてもらうかの」
 元気のよいサイドテールの少女が黒服二人を伴ってビアガーデンに足を踏み入れた。驚堂院・クリル(アイドルグループ【九姉妹神】メンバー・f33676)。歌って踊れるGPS付きアイドルだ。
「まあ所詮は地下アイドルグループじゃから名前は覚えてもらわんとのう。しっかりちゃっかりアイドル業務じゃ」
 黒服がスタッフと話をつけてきたようだ。ミカン箱の上ででも歌わせてもらえればと思ったが、生演奏用の小さなステージを使って良いらしい。
「みなたち~!! いっぱい飲んどるかの~!? わらわ、【九姉妹神】に在籍しておる、驚堂院・クリルという、アイドルなのじゃ~!! 皆、ついてくるのじゃ~♪ リクエストがあれば歌わせていただくぞよっ♪」
「おー! えーぞえーぞ!!」
「クリルちゃ~ん!!!」
 突然の美少女の乱入ライブにいい具合の酔っぱらいたちは大喜びだ。まずはとっつきやすいように流行りのアイドルソングなどを歌って見せる。ショウ・マスト・ゴー・オン。歌を披露した対象に【この歌を聴き続けていたい】という感情を与えるユーベルコードを使い、観客の心を虜にしていく。最高に盛り上がったところで在籍グループの持ち歌を披露するなど、営業にも余念がない。
「クリルちゃん最高! 最高~! おじさんにサイン頂戴!!」
「よいぞ~、わらわがもっと売れたらお宝になるから大事にするのじゃ~」
「クリルちゃん一杯おごらせて~」
「酒はダメなんでオレンジジュースを貰うぞ~」
 クリルは受け取ったオレンジジュースをぐびぐびとのどを鳴らして飲む。
「ぷは~! 歌の後のオレンジジュースは格別なのじゃ!」
 クリルの歌と踊りでその場は大盛り上がりとなったのだった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 冒険 『狂気の洗脳宗教』

POW洗脳された信者や関係者を強引に取り押さえ、調べる。
SPD信者達を尾行し、隠れながら施設などを調べる。
WIZ洗脳に対する抵抗方法を編み出し、洗脳された振りをして、内部から探る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 明かりが付いていても暗い建物の中。頭上では歌や喧噪が漏れ聞こえてきている。時折廊下を白いフードの人物が行ったり来たりしていたり、ぼそぼそと何やら話しており異様だった。
 ここは屋上にビアガーデンを構えたビルの中。ビアガーデンでもっとも楽しんでいた生命エネルギーの高い人間を誘導し、儀式に使うために洗脳する場所なのだ。
「楽園……楽園に還るのです」
「僕らはまだ現世の段階なので……」
「少しでも多くの仲間を帰らせなければ……」
 洗脳された信者たちの声がそこここで泡のように呟かれて消えた。
神代・凶津
楽しくビールを呑んでたら白フードの連中に誘導されてビルの中に来ちまったぜッ!
楽園とやらにはもっと旨いビールやおつまみでもあるのかねえッ!ひゃっはっはっはっ!!
・・・さてと、んじゃ相棒。よろしく。
「・・・幻朧桜花、お休みなさい。」

誘導してきた白フード連中をユーベルコードで眠らせたら探索開始だぜ。
式神【ヤタ】を先に飛ばして偵察しながらビル内部を探索だ。
第六感を研ぎ澄まして怪しい場所を探り当てるぜ。
他の信者に出会ったら片っ端から眠らせていくぜ。

さてさて、鬼が出るか蛇が出るか。


【技能・偵察、第六感】
【アドリブ歓迎】


「楽しくビールを呑んでたら白フードの連中に誘導されてビルの中に来ちまったぜッ!
 楽園とやらにはもっと旨いビールやおつまみでもあるのかねえッ! ひゃっはっはっはっ!!」
 少しの間ですのでこちらに……と招かれた凶津は途中で白フードを被るスタッフに聞こえる大声で笑い声をあげる。桜はそんな相棒をたしなめるでもなく静かに案内された部屋に足を踏み入れた。白い鳥が太陽に向かって飛んでいく絵画がぽつんとかけられた殺風景な部屋に、白いフードの人間たちが黙って並んでいた。
「生命の喜びを知っている人を楽園に導くのが我らの命題です……私たちは楽園のすばらしさを一人でも多くの同志に伝えるためにこうやって……」
 白フードの一人が語り始めたが、わざわざ聞く気にはならない。
「……さてと、んじゃ相棒。よろしく」
「……幻朧桜花、お休みなさい」
 桜が口を開くと、彼女の体から沸き上がった霊力が桜吹雪に変わり、狭い部屋に吹き荒れる。花びらに巻かれた白フードたちは次々と倒れ、眠り込んでいった。
「【ヤタ】に先導してもらいます。敵の本拠地を探しましょう。どうせこの建物の中です」
「へへ、そうだな。さぁて鬼が出るか蛇がでるか。第六感てやつを研ぎ澄まして怪しいトコを探っていくぜ」
「どうかしましたか……!?」
 物音に訝しんだ別の白フードが個室の扉を開けるなり、ばたばたと倒れた仲間たちを見て声を上げた。
「あなたたち……いったいどうやって」
「おやすみなさい」
「あ、うう」
「ギャハハ。そんじゃ始めようぜ」
 出会う白フードたちを次々と眠らせながら、二人は片っ端からビル内を調べ始めた。
大成功 🔵🔵🔵

御園・桜花
「其れは素晴らしいお話です。では、お互い腹を割って話しましょう。勿論、お酒とおつまみも必要です」

ジョッキ片手にUC「花見御膳」で袋から出したように見せかけつつ茹で落花生取り出す
効果は状態異常・洗脳の解除
「其の楽園は…酔った頭に染み込ませなければ刷り込めないような話ではないですか?」
第六感と見切り使用しどんどん相手の口に茹で落花生を放り込む
ついでに高速・多重詠唱で浄化を込めて歌い相乗効果狙う

「貴方が此処で求められた役割と受け取ったアイテムを出して下さい。貴方を惑わせ、貴方の大切な時間を浪費させた相手に、償いをさせてきます」
洗脳が解けたところで話を聞き、相手をビルから逃がしてから敵中枢に乗り込む


 そのころ桜花は別室にて白フードの一人と対峙していた。どうやらこの部屋はかつてカフェだったらしく、一つだけ白い布がかかっていないテーブルの調度はそう悪くないセンスだった。このカフェのかつての持ち主も洗脳され自分の城を受け渡してしまったのだろうか。
 楽園の素晴らしさを説いてくる白フードはよく見ると二十代半ばの女性だった。
「なるほどなるほど。其れは素晴らしいお話です。では、お互い腹を割って話しましょう。勿論、お酒とおつまみも必要です」
 誘導されたときから持っていたのか結露が浮かぶビールのジョッキをどんとテーブルに置くと、桜花はさらに袋から茹で落花生を取り出した。ように見えたが、これはユーベルコード・花見御膳のなせる業である。このユーベルコードで作った料理は状態異常の解除の効果を持つのだ。この茹で落花生の効果は「状態解除・洗脳の解除」であった。
「仕事中にこんなこと……それよりもっと楽園の素晴らしさをっ」
 相手の女性が口を『を』の形に大きく開いたタイミングで、桜花は茹で落花生の一粒を指ではじき、相手の口に放り込んだ。
「まあまあ、たくさんお話して喉が渇いたんじゃないですか?」
 思わずごくりと飲み込んでしまった女性。喉を通過する茹で落花生のほどよい塩気が確かに言われた通り渇きを誘発するような気持ちになった。
「だ、誰にも言わないでくださいねっ」
 女性はおずおずとジョッキを手にして一気にあおる。その姿は元のこの女性の明るい性格が垣間見えるものだった。
「あなたの信じさせられている其の楽園の話は……酔った頭に染み込ませなければ刷り込めないような話ではないですか? 教歌よりも好きな歌はありませんでしたか?」
 女性が楽園の話をしようとするたびに落花生を放り込んでいく桜花。高速・多重詠唱で浄化を込めて歌い相乗効果も狙った。
「そう、そうね。私、週末を楽しみにビアガーデンに来たのに何をしているのかしら……あれから何日たったの……?」
「貴方が此処で求められた役割と受け取ったアイテムを出して下さい。貴方を惑わせ、貴方の大切な時間を浪費させた相手に、償いをさせてきます」
 桜花の言葉に憑き物が落ちたようになった女性は白フードを脱ぎ捨てる。それから桜花は彼女自身の話を聞いた。仕事を頑張ったご褒美に週末に街に繰り出すのを何より楽しみにしていたということ。仕事がどうなったのか気になるということ。家族のこと。もう彼女はすっかり自分を取り戻していた。空のジョッキを置いたまま、桜花と二人で部屋から出る。そのまま女性は非常階段からビルを出て行った。
「さぁ、それでは敵の中枢に乗り込むとしましょうか」
 桜の精のパーラーメイドはしっかりとした足取りで廊下を進んでいった。
大成功 🔵🔵🔵

驚堂院・クリル
楽園にはなにか楽しみがあるのかのう。内部から潜入してわらわの歌で迷妄から解き放ってやるのじゃ。

白いフードに逢ったら会に入りたい旨を伝える。
白フード、着てみたかったのじゃ。
洗脳に対しては狂気や呪詛などの耐性をつけてみるのじゃが、相手の話術にはまらないように歌や夢を語るかのう。
「やはり武道館デビューで大入り満員よのォ…♪」
郷愁を起こさせる歌、昭和とか演歌など洗脳されてても懐かしさを感じさせる歌を歌わせていただくぞよ。
内部の捜査ではボス様の名前やらコンタクトをはかることを目指しますかのう。
わらわには歌しか武器がないのでな、楽園を広める歌姫の歌をボス様にも聴いてもらうのじゃ。出逢ったときがチャンスじゃ


(楽園にはなにか楽しみがあるのかのう。内部からわらわの歌で迷妄から解き放ってやるのじゃ)
 黒服たちと引き離され、ビル内部に連れ込まれたクリル。通された部屋で白フードに楽園の素晴らしさについて説かれていた。
「そんなに良い所ならわらわも行ってみたい、それにその白いフードも着てみたいのじゃ」
 口ではそんなことを言っているが、クリルはしっかりと狂気や呪詛への耐性を準備していた。白いフードは単に着てみたいだけだ。ひとまず私のを、と相手は自分の白フードをクリルに貸してくれた。
「どうじゃ、似合うかの?」
「とてもよくお似合いです」
 フードを纏い、くるりと回って見せたクリルを平坦な声で褒める元白フード。淀んだ眼は未だ洗脳のただ中にいることを表していた。
「楽園も素晴らしいがなあ、わらわには夢があるからそれを叶えた後にしたいかの」
「夢……ですか?」
「わらわの夢はのぅ、やはり武道館デビューで大入り満員かのう……♪ 海外公演もしてみたいし、テレビも出てみたい。生配信もするぞ。そう思うとやることがいっぱいあって忙しいのう! おぬしには夢はないのか? 楽園以外で!」
「夢……夢は……あったような気がするのですが……」
「なんじゃおぬし元気がないのう~。わらわがおぬしのためだけに歌うから元気を出すのじゃ」
 クリルは椅子の上に立つとおもむろに郷愁を起こさせる歌、洗脳されてても懐かしさを感じさせる歌を歌い始めた。
「……ああ、なんと心揺さぶる歌。白鴉さまにも聞いていただきたい……」
「ハクアさま? それが楽園に連れてってくれる偉い人のなまえかえ?」
「私としたことが恐れ多い……」
「なんでもいいのじゃ。わらわには歌しかないのでな、楽園を広める歌姫の歌をハクア? 様にも聴いてもらうのじゃ。出逢ったときが営業のチャンスじゃ。連れていってもらおうかのう!」
 クリルはそうして、ボスのところに案内してもらうことに成功したようだった。
大成功 🔵🔵🔵

叢雲・雨幻(サポート)
【目立たない】事を利用して内部に紛れ溶け込んで、
お酒や煙草を嗜みながら何気なく情報を集めたり、
目当ての物を探したりするよ。
暗い場所なら【闇に紛れる】【忍び足】あたりで、こっそりと現状を把握したりするのも得意だね。
危険や警戒度が上がってきたと感じたらさっさと一時撤退。
物事起こす前に勘付かれちゃいかんからねぇ。
あとは、極力人が傷つかないような選択を無意識に取るかな。

罠を攻略する際は仕掛けを興味津々によく見ながら仕様を把握して、慎重かつ迅速に抜ける手段を取ろうとする。
よりスマートに、ってね。


「オジサンは目立たないことが得意なんで、空騒ぎは間に合ってたんだが……目立たないが故に忍び込むのも得意なんだねぇ」
 気持ちだけ酔客を気取って、叢雲・雨幻(色褪せた根無し草・f29537)はスキットルの中身をくっと飲み込む。アルコールの香りがくわんとしたが、あくまでも中身は水、ということになっていた。
 白いフードたちが跋扈するビル内部では、雨幻の姿は影そのもののようだった。身を隠しながら漏れ聞こえる声を聴き集め、情報収集をする。
(儀式が……)
(供物が……)
(楽園に……)
「よくもまあこんな街中でこんなのが隠れて営業してたもんだね……」
 白フードたちの口から出る単語はどれもうさん臭く物騒なものばかりだった。その中にずいぶんと若い声がする。一番後ろを歩く白フードから除く顔はまだ子供らしさを残した顔だった。
(おっと、おいさんの間合いの外ン時ぁ……足元注意だぜ)
「……っ!?」
 雨幻の放った色の薄い影の帯が、最後尾の白フードの口元、手足を素早く、かつ優しく拘束し、安全に意識を刈り取る。
「ドンパチは大人の嗜みだから、キッズを巻き込むわけにはいかないんだよね」
 眠らせた信者をそっと床に横たえ、白フードを拝借して羽織る雨幻。
(まあ、こういうのは大体地下になんかあると相場は決まってるんだが……はてさて)
 素早く白フードの列に加わり、潜入を続ける雨幻だった。
成功 🔵🔵🔴


第3章 集団戦 『楽園の鳥』

POW ●楽園においでよ、一緒に歌おう♪
自身の身体部位ひとつを【食べた人間】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD ●楽園はすてきだよ、苦しくも悲しくもないよ
【夢と希望に満ちた『楽園の歌』を歌う】事で【高速で空を飛ぶ戦闘モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ ●楽園にいこう、体寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ
【おぞましい叫び声】【楽園を賛美する演説】【食べた対象の知性を真似た声でのお願い】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「楽園においでよ♪ 一緒に歌おう♪」
「身体をよこせば楽園にいけるんだよ」
「ギャッギャッ♪」
 ビルの地下。大きなホールの真ん中に祭壇が設置され、真ん中には少女のような鳥のような白い何かがバサバサギャアギャアと歌っている。
 このおぞましい鳥たちは口から血肉の匂いをさせ、甲高い声で笑う。楽園へ還る者の会とはそれすなわち、彼らの生餌なのだった。
神代・凶津
まさか地下にいるとはな。おかげで、すっかり酒が抜けちまったぜ。
てめえの還る場所は、楽園じゃねえ。骸の海だッ!
いくぜ相棒ッ!雷神霊装だッ!
「・・・転身ッ!」

耳障りな歌を歌いながら高速で空を飛ぶ戦闘モードになっている敵を高速移動で追いかけながら戦闘だ。
反応速度が上がっているようだな。なら敵の動きを見切り、破魔の雷を妖刀に集束させた斬撃の放射を撃ち込んだ後、すかさず二撃目を敵が攻撃を避けた先に向かって撃ち込んでやるッ!

さっさと鳥野郎を片付けて、ビアガーデンで続きと洒落こもうぜッ!
「・・・あれだけ飲んで、まだ飲むの?」
仕事終わりのビールは別腹ってなッ!


【技能・破魔、見切り、フェイント】
【アドリブ歓迎】


「まさか地下にいるとはな。鳥なんだか娘っ子なんだかはっきりしねえ気持ちの悪い奴らだ。おかげで、すっかり酒が抜けちまったぜ」
 ヤタを追いかけて地下にたどり着いた凶津と桜の目の前に拡がるのは、何か赤黒いべとべとしたものを後頭部の嘴でのけ反りながら啄み、人間の口で歌を歌う異形の少女達だった。
「楽園はすてきだよ、苦しくも悲しくもないよ」
 ぎぎ、ぐき、とぎこちなく非人間的な動きで異形の少女が首を猟兵へ向け捻じ曲げる。
「ハン! てめえらの還る場所は、楽園じゃねえ。骸の海だッ! いくぜ相棒ッ! 雷神霊装だッ!」
「……転身ッ!」
 凶津の掛け声に静かに状況を判断していた桜が応え、二人の力を一つにして顕現する霊装をその身に纏う。
「ら、ら、ら!」
 冒涜の鳥たちは夢と希望に満ちた歌を唇から響かせながら、その翼を鋭角に変化させ高速移動形態へ移行した。
「追いかけっこか!? いいぜ? 俺らも行くぞ!」
 コクリ、とうなずき桜の体が浮き上がる。上のビルの敷地よりもずいぶんと広い地下空間を鳥たちと雷神が飛び交い、ぶつかり合った。
「反応速度が上がっているようだな、だが相棒の見切りを甘く見てもらっちゃ困るぜ!」
 桜は破魔の雷を妖刀に集束させた斬撃を放射状に撃ち込み、それを躱した鳥の現れたところにすかさず二撃目を叩き込む!
「さっさと鳥野郎共を片付けて、ビアガーデンで続きと洒落こもうぜッ!」
「……あれだけ飲んで、まだ飲むの?」
「仕事終わりのビールは別腹ってなッ!」
 舞い散る羽の中、鬼面が呵々と笑った。
大成功 🔵🔵🔵

シャムロック・ダンタリオン
いやはや、遅れてすまない。つい先ほどまで屋上のビヤガーデンで酔客に絡まれてしまったのでな(と言いつつかなりご機嫌な様子)。

だが状況は把握した。僕もそろそr(と、ここで階段を盛大に転げ落ちた。どうやら大分酔っていたらしい)
――失礼した。だが今ので少しは酔いがさめたようだ。改めて、僕も加勢してやらんとな。

さて、貴様らごときが楽園云々をほざくでない。魔導剣を掲げて一気に殲滅してしまおう(【全力魔法・蹂躙・恐怖を与える・精神攻撃】)。

――さて、これで完全に酔いがさめたな。飲み直すとするか(ぇ)。

※アドリブ・連携歓迎


「いやはや、遅れてすまない。つい先ほどまで屋上のビヤガーデンで酔客に絡まれてしまったのでな」
 すでに戦闘の始まっている地下ホールへ続く階段を上機嫌で降りながら、誰に言っているのか虚空に断りを入れる者がいた。シャムロックである。
「だが状況は把握した。僕もそろそr」
 そこまで言って、シャムロックはずるっと階段を踏み外す。ばたばたがたごとんごとんごとん! と転げ落ちる音に鳥たちが彼の存在に気付いた。
「――失礼した。だが今ので少しは酔いがさめたようだ。改めて、僕も加勢してやらんとな」
 べしゃっと地面に叩きつけられたシャムロックだが、意に介せずといった様子ですっと立ち上がる。
『楽園にいこう、体寄越せ寄越せ寄越せ寄越せ』
 鳥たちは小さな口を大きく開き、騒がしい闖入者に悍ましいさえずりを浴びせかける。
「笑止だ。貴様らごときが楽園云々をほざくでない。控えよ。魔神の御前であるぞ」
 魔導剣を掲げたシャムロックの声は底冷えのする威圧感を放つ。白い鳥たちの楽園を賛美する演説や食べた対象の知性を真似た声でのお願いを相殺するほどの『虞(おそれ)』を含む禍々しき光の波動があふれ出し、鳥たちの平衡感覚や判断能力を狂わせた。波動そのものにも殺傷能力が乗せられ、弾き飛ばされるもの、壁や天井にぶつかるものなど、多くの鳥がぼたぼたと床に落ち、動きを止める。
「――さて、これで完全に酔いがさめたな。もうしばしこの酒精の酩酊に浸っていたかったのだがな。戻って飲み直すとするか」
 のど越し重視の安いビールも、案外シャムロックのお気に召したようだった。
大成功 🔵🔵🔵

驚堂院・クリル
ハクア様は地下に潜んでおったか。
ここはいつも歌っておるライブ会場に似ておるの。
わらわの全力を魅せてやるのじゃ!

わらわは此処で歌うぞよ。
前に戦った者、後に続く者。
自分の意思をもって動き、楽園の誘惑に抗う者を応援する歌じゃ。
早着替えでドレスに着替えて元気のでるようなノリでライブじゃ。

面妖な少女鳥も推してくれるいつものキモい太客と思うことで叫び声も耐えられるの。
楽園とはダレカに支配されたり胃袋に入ったりすることではないじゃろう。
【ミゼリコルディア・スパーダ】
わらわを推す少女鳥どもに返答しゃ。
苦しみ、悲しみ、しかと覚えたか。


「おお~、ハクア様は地下に潜んでおったか。ここはいつも歌っておるライブ会場に似ておるの。ならば早速わらわの全力を魅せてやるのじゃ!」
 クリルが指を鳴らすとどういう早着替えの技術なのか、元気で明るい色のドレスに早変わり。地下へ降りる階段をまるでステージの大きな階段であるかのように手を振りながら可愛らしく降りてくる。
 ハクア様と呼ばれている者だろう白い鳥たちは、こうしてみるとそんなに称えるべき存在とは思えない、悍ましい怪物だった。ギャアギャアと怪鳥音を上げたり、楽園を称える歌を諳んじたり、人間の声で邪魔をしないでところころ猫なで声を上げたりしている。
「面妖な少女鳥も推してくれるいつものキモ……太客と思うことで叫び声も耐えられるの」
 キモい太客、と言いかけて本音は口に出して言ったらいかんの、と言い直すクリル。
「楽園とはダレカに支配されたり胃袋に入ったりすることではないじゃろう! おぬしらの歌に、わらわも歌で返すぞ! 【ミゼリコルディア・スパーダ】!」
 クリルは地下ホール内を歌いながら幾何学模様を描き縦横無尽、複雑に飛翔する。翼のように現れ展開した無数の魔法剣が叫ぶ鳥たちを串刺しにした。
「苦しみも悲しみもない楽園などまやかしじゃ。食われた者たちの苦しみ、悲しみ、おぬしらはしかと覚えたか」
 散らばる羽の中降り立ったクリルはその瞬間、絶対無敵のアイドルだった。
大成功 🔵🔵🔵

御園・桜花
「確かに貴女にとっては楽園でしょう。餌を呼び寄せ捕食するためだけの歌。騙され誘き寄せられた人にとっては地獄の園。捕食者と被捕食者の生存戦略である以上、貴女とは絶対に分かりあえないのが…」
悲しい

UC「アルラウネの悲鳴」
他者巻き込まぬよう離れ使用
歌いながら制圧射撃で足止めし長く歌の効果範囲内に留める
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す

「私達植物も生存戦略で敵としたものは殺し尽くします。絶対に分かりあえず共存の道もない。其処から移動できないからです。邪神も現出場所から動けないから妥協点もないのでしょう」
差し迫った他者の死の場面でないから考える余裕もあるのだけれど
次は共存出来る存在になるのを願い鎮魂歌で送る


 桜花は白い鳥たちの自分勝手な歌をしばし聞いていた。そして、口を開く。
「確かに貴女がたにとっては楽園でしょう。餌を呼び寄せ捕食するためだけの歌。騙され誘き寄せられた人にとっては地獄の園」
『楽園はすてきだよ、苦しくも悲しくもないよ』
「捕食者と被捕食者の生存戦略である以上、貴女がたとは絶対に分かりあえないのが……」
 悲しい。
 歌を歌いながら翼となった両腕を大きく動かし、鳥少女たちは桜花の頭上を縦横無尽に飛び交う。他の猟兵を巻き込まぬよう歩を進め、その動きを見逃さないように目を配りながら、桜花も仕掛けた。
「ドゥダイーム、マンドラゴラ、アルラウネ……全ては同じ物ですの。その絶叫、どうぞ味わってくださいませ」
 きえぇ、ともきゅわお、とも表記できない、人外の叫びが桜花の喉から発せられた。ぐわん、と衝撃波が奔り、飛び交う鳥たちを次々と撃ち落としていく。衝撃波を避けた鳥もその平衡感覚を失い、次々と地に落ちていった。
「私達植物も生存戦略で敵としたものは殺し尽くします。絶対に分かりあえず共存の道もない。其処から移動できないからです。邪神も現出場所から動けないから妥協点もないのでしょう」
 美しい花である桜花の姿は人ならぬ無常さをもって、鳥の死骸を見下ろし恐ろしく聳え立っている。
「次は共存できますように」
 鎮魂の願いを込め、地下ホールに歌が響き渡った。
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 ビアガーデンで給仕をする女性は突然頭の中で破裂音がしたような気がした。
(あれ……? 私なんで? ここはビアガーデン……いつからここで働いてたんだっけ……まあいいや。仕事が終わったら帰ろう……)
 地下で何かが終わったのを肌で感じながらも、それがなんなのかわからない元信者たち。
 猟兵の活躍により、人々が気付くことなく『楽園へ還る者の会』は滅びた。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月02日
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