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乱気流の海を越えて

#ブルーアルカディア

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#ブルーアルカディア


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●乱気流の海を越えて
 それはまさに海と言えるような有様だ。
 降りしきる雨はまるで弾丸のように降り注ぐ。
 雷鳴は竜の如く鳴り響き、吼えながら周囲を泳ぐ。
 吹き付ける風は荒れ狂う波のように飛空艇の舵を奪う。
 だが、それでも人はこの荒れ狂う乱気流に漕ぎ出るのだ。
 その先にある未知の宝を求めて!!

●竜の巣だ
「イエス、イェーガー。冒険の時間です」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)がぱちん、と指を鳴らすとグリモアが起動し、周囲のシステムが立ち上がる。
 精査が走り、オールグリーンと言う返答が変えれば電脳のモニター群が展開される。
 そこに映し出されているのは、まるで天空の城郭の如く入道雲。
 しかし、それは爆発的な低気圧の塊、乱気流の要塞である。
「今回の目的はこの低気圧の塊の中に突入し、内部の遺跡から宝物を手に入れることです」
 心躍る冒険でしょう? と無機質に問いかけながらアリシエルは首を傾げた。
 オブリビオンを倒す事ではなく、久しぶりの気軽な冒険である。
「無論、動いている遺跡の遺構やかつて目指した成れの果てもいると思いますが」
 そういうものも乗り越えてこその冒険と言うものである。
 なんと言う事のない、新たな世界、そこに漕ぎ出す新たな物語の始まり、その1ページ目。
「いつも通りにこなせば、いつも通りの結果を出せることでしょう」
 故に送り出す言葉もいつもの通り、グリモアがゲートを展開する。
 そこに広がるのは蒼穹世界、無限に広がる蒼。
 青い大海原のような空へ漕ぎ出す為の飛空艇へのゲートが繋がっていた。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 龍の巣だー!!
 今回は普通の冒険、帝国は今回は関わらないです。
 気軽に冒険の空へと漕ぎ出してください。
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第1章 冒険 『青天の霹靂』

POW   :    激しい揺れに耐え、船内の物資や設備を守る

SPD   :    自ら上空へ飛び上がり、落雷を引き付ける

WIZ   :    雲や風の流れを読み、嵐の晴れ間を探す

イラスト:十姉妹

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ニコリネ・ユーリカ
乗り物は地に足が付いてる方が好きだけど
冒険は空を翔ける方が浪漫があるわね!
あの雲が何を隠してるか知らないけど
しがない花屋を慰めてくれるだけのお宝はある筈よ(ぐふふ

換金性のある財宝を持ち帰って
温室を買う資金にしちゃうんだから(もわわん妄想

さぁ稼ぎ時よ!(腕まくり)
この船は私達の翼で、足で、お宝を積む大事な懐だもの
激しい揺れに耐えつつ艇内外の損傷を確認し
船員や仲間の指示があれば従ってお手伝いを

荒天を注意深く観察し、稲光の瞬間に【Shush】
お静かに!って人差し指を脣に宛てて静粛願いましょう
嵐が収まる107秒間に乱気流を抜けて貰えるかしら
晴れ間を見つけたら(憧れの)伝声管で連絡する

さぁお宝へゴー!



●乱気流を超える107秒
「乗り物は地に足がついてる方が好きだけど……」
 ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)はとんとん、と木製の床を蹴る。
 彼女が乗るのは一つの船。
 だが、その船が行くのは海ではない、無限の広がる空であった。
「冒険は空を翔ける方が浪漫があるわねッ!!」
 大きな雲を避けて向かう先は低気圧の爆弾。
 まるで城のようにそそり立つ乱気流の嵐。
「あの雲が何を隠してるか知らないけど……しがない花屋を慰めてくれるだけのお宝はあるはずよ」
 ぐふふ、とニコリネは笑う。
 実際、今から突入する龍の巣と呼ばれている低気圧の城。
 その最中には古代の遺跡が眠っていると呼ばれているのだ。
 だが、彼女の狙いはそんな古代の遺構ではない。
「換金性のある財宝よ、財宝狙いよッ!!」
 えい、えい、おう。
 ガッツポーズを決める彼女の脳内には宝石や金銀財宝しかなかった。
 財宝をゲットして温室を手に入れるのだ、それが彼女の夢なのである。
 妄想にも近い夢だが。

 そしていよいよ龍の巣が近づき、風が強くなる。
 雨が降りしきり、弾丸のように打ち付ける。
「さぁ、稼ぎ時よッ!!」
 船は翼であり、足であり、お宝を積む懐。
 それを破壊される事は到達手段の喪失であり、空に投げ出されると言う事は即ち死である。
 激しい揺れに耐えながら飛空艇の内外を確認する。
 一度瓦解すればもう助からない。
 それ故に船員やニコリネは分かっているのだ。
 必要なのは協力、協調。
 荒れ狂う曇天の最中、一条の稲光が降り注ぐ。
 それは紛れもなく直撃コースで、艇に致命傷を与えるものだった。
 ニコリネはお静かに、と言わんばかりに人差し指を唇に当てる。
 それこそがユーベルコード、世界の法則、その外の力。
 静粛に、と言われたら稲光はまるで導くかのように左右に侍る。
 曇天の荒れ狂う空は追い風となり、その帆を押す。
 107秒間の奇跡、その間に飛空的は乱気流の奥底に深く潜っていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
新たな世界、遺跡の冒険。良いですね。新しい研究資材が欲しかったですし、天使核も気になりますし。

カプセル型の飛空ポッドを構築。表面は雷属性で電気を受け流せるように。翼は風属性で気流を制御。内部は密閉構造で気圧を保ちつつ、風属性で空気を確保します。光属性で全天モニタを構築。上部に水属性の屋根を付け、雨の衝撃を防ぎつつ障害物や敵は水流で撃ち落としましょう。

雷雲内は視界の確保が難しいですね。電流が強くでは方位磁針も使えません。周囲の電量や気圧の変化など情報をマッピングしつつ、気流に逆らわないよう流されながら中央付近を目指します。不思議レーダーに何か反応があると良いのですが。



●カプセルポッド
「新たな世界、遺跡の冒険……良いですね」
 水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)にとって世界が広がると言うのは即ち新しい研究資材が広がると言う事。
 新たな謎の素材「天使核」の謎にも気にかかる所。
 故に怜悧は乱気流の嵐にへと漕ぎ出す。
 その遺跡に何か興味深い事があるか、あるいは研究資材があるか、なくても、研究費になるような財宝ぐらいはあるだろう。
 射出されたのはカプセル型の飛空艇ポッド。
 それは魔法で構成された魔法のポッド。
 たとえ乱気流の風が打ち付けようとも、その翼は風そのもの。
 気流に乗り、気流を操り、空を打つ翼。
 たとえ乱気流の稲光が打ち付けようとも、その体は雷そのもの。
 一体化した稲光は、その流線型のボディに受け流されていくだけ。
 内部の気圧は一定に保たれ、周囲を見舞わされるハイ・マジック・テクノロジーの塊。
 水流砲で視界を塞ぐ雨を打ち払いながらも怜悧は進む。

 されど、そこは雷雲。
 根本的に視界に乏しい世界。
 そこらかしこに竜の如き雷が咆哮を響かせている。
 方位磁針は役には立たない。
 しかし、電流や気圧変化のマッピングにより構築されているマジックレーダー。
 それは一点の反応を示した。
 そこだけは凪いでいるのである。
 怜悧は、そこと決めれば翼を気流に抗わせず、されどその地点を目指して滑るように進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「船が保つと良いのですが」

【POW】

●戦闘
現地で『飛空艇の整備スタッフ』のバイトを受けエントリー。
(宇宙)船の整備は日常なのでどうにかなるでしょう、きっと(【メカニック】)。

「重力嵐や賊よりはマシですが、これは……」
この乱気流で整備スタッフや修理用の物資(資材)や航行設備を失えば、(いずれ)船が落ちる!
すかさず整備スタッフ仲間のベルトにロープを括り、近くの柱と結びます。

「GEAR:HOOK SHOT!」
UCを用いて物資コンテナにフック弾を当て自らと繋ぎ(【スナイパー】)、自らは『パイルバンカー』を床に突き立て踏ん張ります。
「固定完了」

後はその場で設備の補修に取り掛かります。



●こんな事もあろうかと
「ふむ……旧世代の帆船にも見えますね」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は、不思議な翼と帆を備えた木材で作られた飛空艇をそう評した。
 何せ彼の世界の船は鋼によって作られた宇宙をいくもの。
 空を行くこの世界の船は少々違ったもの。
 エンジニアとしてこの技術は是非とも習得したい。
 古い技術を学ぶと言う事は即ち新しい技術を学ぶと言うことである。
 そこから生まれる新たな発想がまた違う技術を生み出すのだ。
 と言うような理屈で飛空艇の整備スタッフと言う事でダイナミックエントリー。
 少々勝手の違いに四苦八苦もしながらも、気のいい親父さんと気があった為に早々に打ち解ける事にも成功した。
 周りからはあの気難しい親父さんと、などと言われているがエンジニアには言葉じゃない、魂で通じ会えるんだ。
「船の整備は日常なのでどうにか、と思っていましたがこれはこれで」
 先進文明の技術を使いながら補修、そして魔改造を繰り返すクネウス。
 何、親父さんと相談の上で、強化されると思ってる部分だけやっていますよ。

 さていざ漕ぎ出せや乱気流。
 気流の嵐が舵を鈍らせ、帆を激しく波打たせる。
 竜の如き稲光が激しく嘶き咆哮をあげ船体を打ち付ける。
「重力嵐や賊よりはマシですが……これは……」
 相手は自然現象でしかない。
 極論、これに抗うのは大規模な施設が必要なウェザーコントロール装置の類だ。
 そんなものはこんな船に搭載出来るわけもないし、小型も難しい。
 だが、しかしスタッフたちは慣れていると言わんばかりにマンパワーでそれを解決していく。
 人の技術の偉大さと言うものを垣間見る瞬間であった。

 しかし、事故と言うものは起こり得る。
 足を踏み外したスタッフがコンテナ物資とともに傾く。
 危ういと思った瞬間、クネウスはフック弾を発射し、スタッフ諸共コンテナ物資に食い込ませる。
 だが、その重みにクネウスの身体も傾ぐ。
 しかし、彼にはそれを防ぐ手立てもある。
 パイルバンカーを床に突き立て展開すれば、その身は揺らがない。
 フックを引き上げ、スタッフと物資を救助すれば、あとは補修・修理だ。

 なお、助けたことは褒められたが床に穴を開けたことは怒られた。
 むべなるかな。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋津洲・瑞穂
……。

地面どーこー?

地べたの狐に、こんな場所で何をしろと……とほー。
仕方がないのでお料理を作ります。

時化った空では火が使えないでしょう?
でも重労働が終わったら温かいご飯が欲しいよね?
そこで安全安心の狐火調理器の出番っっっ!
――いえただのカマドなんだけど。まぁ。

おいでおいで、火の子たち。
って全員で出て来るなっ、狭いわっ!
散って散って、他のみんなは明かりでもやってて。
セントエルモ? いいけど、飛ばされないようにするのよ?

見よ食物神の神使の技を。切るのも焼くのも大得意っ。
あとは汁物とー。お米なんかも炊いちゃいますよ。
あー揺れる揺れるおむすびころりんー(はっし)阻止。

揺れが収まったら配膳するよー。



●地面はない
「……。…………」
 秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)はしょぼくれていた。
 お助けおコンちゃんはどこにでも現れるお稲荷の巫女さんだ。
 そして、コンっ、と助けるお助けキャラだ。
 しかし、今彼女はしょぼくれていた。
「……地面どーこー?」
 ない。
 ないのである。
 この世界に!! 地面は!! ないのだ!!
「地べたの狐に、こんな場所で何をしろと……とほー……」
 豊穣神の巫女、お稲荷のお狐様。
 豊穣のみのりとは即ち大地のみのり。
 だがここでは実る大地が、ないのである!!
 限られているのである!!
 飛空艇の上では、お助けおコンちゃんはただの狐なのだッ!!
「仕方がないのでお料理を手伝いましょう」
 料理ならばどこでも出来る。
 料理ならば瑞穂でもお助けおコン出来るのだ。
 飛空艇の作業とはつまり船舶の作業と同等。
 つまり、重労働であり、疲弊するお仕事なのだ。
 しかも、火は非常に使いづらいここならば、決して引火しない狐火は調理向けだったのだ!!
 ごとん、と出されたかまど。普通のかまどである。
 だが火種が普通ではない。
「おいでおいで、火の子たち」
 むらっと群がる炎の子。狐火部隊出陣ッ!!
 わちゃわちゃわちゃわちゃ。
「って全員で出てくるなッ、狭いわッ!!」
 ただでさえ狭い調理場に104匹の狐火ッ!! 辛いッ!!
 ぺちぺち、とやって散らして、明かりになってもらう。
 何せ明かりの確保にも事書くってのが木造船の辛い所。
 何故か船首でぺかー、と輝くセントエルモの狐もいたりする。
 あとは得意の料理をご披露の時間だ。
 お供えとかも作る、即ち神がお口になさる食事も作る巫女。
 彼女の料理の腕は即ち神に通ず。
 切る焼く炒める煮る蒸すおまかせめされ。
 揺れる船の中、おむすびころりんを阻止しながら、彼女の料理は続く。
 暗雲を抜けたら腹ごしらえできるように!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

空中戦か…?中々面倒な環境だなぁ…これ、落ちても助かるのかね…?
まぁ良いか…別に前にあるのが敵手だろうが環境だろうが真っ向から突破するだけの話だ…
………其れはそうと、浪漫って良いよね…

取り敢えず、周囲一帯に減衰と停滞の・呪詛結界を敷いて風や雷を搔き消して、物資や設備を守りながら【七血人】を呼んで何かあったら対応させる
私は結界さえ敷けば仕事は終了だからまったりとティータイムにでも



●いつもどおりの雑用七人
「空中戦か……中々面倒な環境だなぁ……」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)はぼやく。
 これ落ちても助かるのかね、と言うつぶやきに対しては断じてNOである。
 落ちたら最早普通の状況での生還は不能。
 それがこのブルーアルカディアである。
「……まぁ、良いか」
 しかし、どこのどんな世界であろうとやることなんて変わりはしない。
 この魔王に出来る事は敵であれ環境であれ何であれ真っ向から突破し、踏みにじり、蹂躙する事のみ。
 だが、それはそれとして。
「……浪漫は……良い……」
 乱気流の雲を抜けた先にある黄金郷なんて最早浪漫オブ浪漫ではないか。
 その浪漫を拝む為にとりあえずやる事は自身の乗る飛空艇に減衰と停滞の呪詛結界をばらまくことであった。
 これにより乱気流の嵐や風は衰退し、停滞する。
 嵐なぞ最早小雨にほど等しいわ、グハハハ。
 あとは物資・設備が損壊しないように守るだけだが、おい、出てこい七血人。
 はいはい次はなんでしょうかねぇ、と雑に現れるのは裏世界の七人。
 殺しの達人であるはずの彼らはどうにも便利な雑用係。
「私は結界を敷くのが仕事。いいな?」
 あ、はい。
 こうして物資・設備の警護や掃除洗濯炊事他諸々の雑用は七血人の仕事となった。
 殺しの妙技が生きる事はなく、妙に得意になった雑用に何か違うものを感じる七血人。
 だが主様のご命令ならば致し方なく。
 ティータイムに勤しむ主を尻目に彼らは働きボーイとなったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『マインドゴーレム』

POW   :    自爆型ゴーレム
自身が戦闘不能となる事で、【抱きついている】敵1体に大ダメージを与える。【自爆までのカウントダウン】を語ると更にダメージ増。
SPD   :    全身兵器
【目からの魔力光線】【飛行腕による拘束】【飛行脚部の回転ドリル】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    マインドコール
【天使核操作信号】を放ち、戦場内の【天使核】が動力の物品全てを精密に操作する。武器の命中・威力はレベル%上昇する。

イラスト:8mix

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●黄金郷だぁッ!!
 乱気流を抜けた先にあった遺跡。
 そこは壁から床から天井まで金で作られた巨大遺跡であった。
 溢れ出る宝石金銀財宝の山々。
 黄金で彩られた名剣、名刀、鎧や盾の数々。
 宝石で飾られた無数の装飾品。
 しかし、それらを守るようにか、阻むものが現れた。
 この遺跡の守護者ゴーレムたちである。
 彼らは侵入者である猟兵を見つければ拳をぶんがぶんがして迎撃にはいるのであった。
水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
おぉ、天使核動力のゴーレム……ぜひ傷つけないように鹵獲したいですねぇ。動力は遠隔供給のようですがどうしたものか……ふむ、その隙間を利用させて頂きましょう。
魔銃を風属性に設定し、風の渦で牽制と足止め。複数に囲まれないよう注意します。直接攻撃をUDC液体金属で受け流し、隙をついてUC発動。
「自分の中身は、見えませんよね」
核と周囲パーツの隙間に亜空間を開き、触手で天使核を拘束。そのまま亜空間に核を引きずり込みましょう。残ったパーツが傷つかないよう、UDCを伸ばしてキャッチ。回収してこちらも亜空間に入れておきます。
後で解析するのが楽しみですね。


クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「サンプルを確保せねば」

●準備
先程(第1章)開けた穴にセントリーガンを植えておきます(【メカニック】)。
「ヨシ!」

次いでに回収したコンテナの中に積んであった自前の『アームドフォート』を背負って出撃します。

●UC対策
「無論、天使核未使用ですとも」

●戦闘
「避けれませんか」
敵の命中率が上がった以上、下手に避けるよりも……
「CODE:BULLET RAIN」

アームドフォートからブースターを吹かせ(【空中戰】)、『軽機関銃(LMG)』と『ガンブレード』を手に突撃。
敵の配置を分析(【情報収集】)、他の敵を盾にしつつ連撃を敢行します。

狙い(【スナイパー】)は
「その接合部を削り取る!」



●確保ぉーッ!!
「ああ、あれが天使核動力のゴーレム」
「あれが……天使核動力……」
 二人の男が同時に呟き。
 そして同じ結論に至る。
「「サンプルを確保せねば」」
 重なった声、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)。
 ビシバシグッグッ、と無言で拳を打ち合わせる。
「どう思いますか。遠隔供給のようにも見えますが」
「ではその隙間を利用してしまいましょう」
「ええ、いいでしょう」
 怜悧が真銃に風属性をこめて、牽制に連射する。
 その隙にクネウスは先程開けた穴にセントリーガンをイィィィィィンッ!!
「ヨシッ!!」
 現場猫感。よくねえよ。
 生えたセントリーガンは即座にゴーレムを敵とみなし牽制の弾丸をばらまかせる。
「牽制はあれに任せても良さそうですね……」
 生えたセントリーガンは何故か増殖していた。
 なんだろうあれ。気になる。
 しかし未知の技術も気になるのでとりあえずスルーした。
 振りかぶられたゴーレムの拳を液体金属で受け流し、スルーする。
 スルーされてバランスの崩れたゴーレム、その腕をクネウスのガンブレードが切り落とした。
「その接合部を削り取る、そして、その接合部も削り取るッ!!」
 振るわれる乱舞のような刃が次々と、関節部や接合部と言った弱い所を斬り裂き、行動不能に陥れていく。
「これなら、やりやすいですね……ッ!!」
 動けなくなったゴーレム、その削りきられた接合部に手を伸ばせば、メキメキ、と言う鋼のきしむ音をあげ、亜空間が開かれ、天使核が露出する。
「ええ、いただきますよ」
 天使核を伸びた触手が拘束し、繋がっている各種テーブル類をぶちぶち、と引き抜いて強引に格納する。
 完全に沈黙したゴーレムをそのまま亜空間に格納してしまえば、あら不思議。綺麗に片付いた。
「ああ、後で解析するのが楽しみですね」
「サンプルは数が多いほうがいいのでは?」
「ええ、その通りです」
 二人は顔を見合わせた。
 目の前には無数のゴーレム。
 さあ、解体の時間ヨー。
 エンジニアとメカニックの前に未知の技術なんて、餌でしかなかったのだから。
 なお、クネウスもちゃっかりサンプルを確保していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコリネ・ユーリカ
ひゃー、眩し!
これだけの黄金玉石が残ってるなんて
竜の巣が空賊の侵入を拒んでいたのね
踏破した者だけが見られる景色を愉しみ……んンッゴーレム!
やだ固くて大きな拳をぶんがぶんがしててコワイ

私をお宝を盗む悪者と思っているのね
【ProSEEDs】で遺跡の守護者達にカランコエを売り込みましょう
花言葉は「あなたを守る」「たくさんの小さな思い出」
王墓にお供えするお花としてピッタリと思わない?
空の世界では珍しい品種を見せて拳を止めさせちゃう

でね、無料ではあげられないの
お金の代わりになる物と交換してくれないかしら
キラキラしてるのがいいなー(瞳で金塊をチラッ
そしてマインドコールで他のお客様も呼んでくれると嬉しいなー


秋津洲・瑞穂
これはまた、異国情緒あふれるというか。
博物館に寄贈したいわね。

……自爆型? 抱き付いて自爆? それは無理でしょう。
軍勢同士の乱戦じゃないんだから、存分に走れるわよ。
駆け抜けるきつねを捕まえられるものか、試してみる?

神獣刀を正眼に構えて、長い呼気を一つ。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」

ダッシュ20/2回攻撃40/鎧無視攻撃40の剣刃一閃、
そのまま駆け抜けつつ野生の勘20/見切り20/残像40からの
フェイント20/カウンター20/なぎ払い20で一網打尽よ。

足を止めない限りわたしは捉まらない。
継戦能力10があるから、ただ待っていても止まらない。
といって攻めれば返り討ち。

さ、道を開けなさい?



●ぶんがぶんが
「ひゃー、眩しッ!!」
 黄金玉石宝石てんやわんや。
 金銀財宝ざっくざく。
 これには思わずニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)もにっこり。
 さっそく財宝を荷物に詰め込もうとするとずしん、と現れた守護者の御歴々。
 大きくて硬そうな拳をぶんがぶんが。
「……。……やだ、コワイ」
 それでも拳をぶんがぶんが。
 お宝財宝を盗む悪党はこの鉄拳でお仕置きする気満々だ。
 逡巡。
 ニコリネは思いつく。
「えっとね、カランコエをあなた達に売りたいと思うのだけれど!!」
 逡巡。
 ゴーレムたちは腕を組んだ。
 カランコエ、それはお花だ。
 今この場にある金銀財宝とは比べ物になるか、と言われたら決してNOだ。
「それで、ここにあるものと交換して欲しいかなー、って」
 金塊ちらっちらっ。
 しかし、この金塊とカランコエの花ではそれこそこの部屋がうまるほどの量が必要だ。
 協議の結果。
 ゴーレムたちは腕をばってんに組んだ。
「ひょわあああああああああああッ!?」
 そして、ニコリネは大きな拳でぶんがぶんがされて追いかけ回される。
 こうなっては最早仕方ない。戦うしか……!!
 戦う? 戦う……。
 しがない花屋が?!
「無理ッ!!」
 逃げ回りながら引っつかめるものはひっつかんでかばんにぽいぽい。
 怒涛の追いかけっこの始まりかと思いきや。
「……いや、何してるの?」
 ずぱーん、とお助け狐おコンちゃんこと秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)の一閃。
 ごろん、と転げ落ちるはゴーレムくん一号。
 目の前の泥棒よりも驚異を見つけたゴーレムたちは拳をぶんがぶんがしながら瑞穂に向き直る。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」
 戦うなれば名乗りは礼儀、一足踏み込まば斬閃一太刀。
 真正面で両断されるゴーレムたち。
「さて、異国情緒溢れてて博物館に寄贈したら面白そうだけれど」
 お狐様は地があってこそ。
 飛空艇ではする事は料理だけでも、浮遊島に足つかばお狐様の健脚健在。
 その俊足でゴーレムを惑わしながらひらり、ひらりと踊る太刀。
「……。…………はっ、今のうち今のうち」
 そんな様をニコリネは見送りながら財宝をぽいぽい詰め込んでいた。
 お代金としてカランコエの花束を添えながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

ほうほう…なかなか良さそうな場所じゃない?欲しいかどうかは別として、浪漫はあるよね
それにしてもゴーレムか…雰囲気にも合ってるし、解ってるじゃない
と、まぁ其れはそうと…遺跡に来たらやることなんて略奪盗掘だと相場が決まってるし、邪魔なゴーレムは排除だな

取り敢えず、まずは七血人を帰して。
脆弱と崩壊の・呪詛結界を敷く。イレンアトラで片端から蹴散らしながら進行し、最後は【槍吟】を叩き込んでフィニッシュ



●浪漫
「ほうほう……なかなか良さそうな場所じゃない」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)は槍でゴーレムの一撃を受け止めた。
 欲しいかどうかは別問題ではあるのだが……。
「いいえ、中々浪漫が分かっている。雰囲気もいい」
 謡はまた槍でゴーレムの一撃を受け止めた。
 ガキィン、と鈍い音が何度も何度も響く。
「そしてゴーレム……良い雰囲気だ……うん、浪漫だな……」
 また一撃、と繰り出される拳を槍で弾き返す。
 嗚呼、まさに遺跡って言う感じで感慨深い。
 そして、そう、ここまで来たらやることなんて大概に一つだ。
「略奪盗掘だなッ!!」
 そして、拳を振りかぶっていたゴーレムを槍で弾き飛ばした。
 略奪盗掘させていた七血人は返す。
 ええ、戦闘無しっすか、またかよ。
 そんな素振りで七人の殺戮者はおつかしゃーっす、と言う定時あがりの労働人のような雰囲気で立ち去っていった。
 残ったのはゴーレムと謡のみ。
「さあ、略奪の始まりだッ!!」
 さっきからしていたものはなんだったのだろうか。
 脆弱と崩壊の結界が敷き詰められ、ゴーレムたちの装甲が瓦解していく。
 あとは振るった槍で次々と薙ぎ払いすりつぶしていくのみ。
 ことごとくを息絶えたらせるように、幾何学的な飛翔。
 その振るった槍は紫紺の稲光を放ちながらゴーレム群、その全てをすりつぶしていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ガレオンドラゴン』

POW   :    属性変換
【ドラゴンの牙】が命中した敵から剥ぎ取った部位を喰らう事で、敵の弱点に対応した形状の【部位を持つ『属性ドラゴン』】に変身する。
SPD   :    ガレオンブレス
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【口】から【ブレス砲撃】を放つ。
WIZ   :    飛竜式艦載砲
【飛空艇部分の艦載砲】を向けた対象に、【砲撃】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:来賀晴一

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●いきはよいよい。帰りは
 目的を果たした猟兵達。
 その手には目的であったものがあった。
 財宝なり、天使核なり、ゴーレムサンプルなり。
 各々はほくほくでの帰り道であった。
 だが、しかし、いきはよいよい、帰りはコワイ。
 龍の巣によって巻き込まれ、墜落したままオブリビオンと化したのであろう。
 その帰り道を阻むようにして現れたドラゴン化したガレオン船であった。
 龍の巣とは、この主の巣のことを差していっていたのかもしれない。
 だが、わかることは今この主を倒さねば財宝は持って帰れないと言う事だ!!
ニコリネ・ユーリカ
自前の鞄の他、唐草模様の風呂敷に包めるだけお宝を詰め
ギュッと縛って肌身離さず背負う(ほこほこ
あなたと私はこれでひとつ、もう離れな……えっやだ龍の巣の主?
話が通じなさそうな相手に瞳のGマークが消える

お宝を置いて逃げるなんてイヤ!
これはお仲間さんが戦ってくれた間に手にした、謂わば絆!
絶対に持ち帰らせて頂きます(くわっ

と言っても貧乏花屋に巨船竜と戦う手段は無し、敵から拝借しましょ
艦載砲の有効射程が【Eureka】の適用圏内に入った瞬間
砲台や弾丸等を「花」に変換し
シャッター棒の先っちょでチョイチョイ操るの

攻撃手段を奪ったら、宙空か自陣で再び元に戻して反撃
自分がどれだけ強い力を持ってるか教えてあげるわ!


秋津洲・瑞穂
飛ぶなっっっっ!

こーゆーズルい敵にはおしおき百倍!
狐火空軍出撃っ! そしてわたしは隠れる!(

ほぉら、宣言した通りに、数が百倍。
ふふふふ、全方位への反撃技がないのがウヌの不覚よ。

体当たりしないで火を吐くだけなら、
いちいち再召喚しなくても反復攻撃できる狐火編隊。
百匹以上の包囲網で丸焦げなさい。

むろん減った分は再召喚して補充するわよ。
2回攻撃40/鎧無視攻撃40も乗るので頑張って避けてね。
ダンス20で踊ってる子は……ごめんなさい、無視してください。

そしてわたしは隠れる(



●詰め込めるだけの財宝詰め込んで。そしてがおー。
「うふふ」
 ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)はうきうきである。
 何せ彼女は中古で手に入れた移動販売車で花を売る個人事情主。
 販路にも乏しければ資金にも乏しい。
 だが今は違う、これだけの財宝があれば農場は無理でも温室ぐらいならば!!
「あなたと私はこれで一つ……もう離れ……」
 その刹那、竜の咆哮が鳴り響き、かつてのガレオン船、その成れの果て。
 そして、この龍の巣の主がやってきた。
「……えっ?」
 話は通じるか。
 否、絶対無理!!
 じゃあお宝を置いて逃げるか?
 これは仲間たちが戦ってくれる間に手にしたもの。(※自分は戦ってない)
 その間に手に入れた、いわば絆の財宝。
 持ち帰らないと言う選択肢はない!!
 そうだ、あの時あんなに頼りになったあの人は!!

「飛ぶなッ!!!!!!!」

 だめだッ!!
 秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)はお助けおコンちゃん。
 だが稲荷神の眷属である彼女の及ぶ所は即ちの所大地。
 つまり、飛んでる上、足場がない相手には圧倒的不利!!
 がなり立てているところを見ると手段が……。
「ズルいッ、お仕置き百倍ッ!!」
 そうして放たれたお狐ファイアー百個。
 全方位攻撃を持たぬガレオンドラゴン、周囲を囲まれてタコ殴り。
 ファイアーブレスお狐様にあぶられてひぃひぃ言いながら反撃を繰り出す。
「……あ、利用しちゃおう」
 ニコリネは飛んできた流れ弾を花に変えてひょいひょい、と操り返す。
 あとはそれを相手に戻るように配置しなおせば、砲弾はガレオンドラゴンにぶつかり、轟音をあげる。
 あんぎゃーあんぎゃー叫びをあげるのを見てから二人は決める。
「……戦略的撤退!!」
 元よりお宝があればいいのだ。
 撃墜する必要などないのだ。
 そういうのは強い人におまかせ!!
 ニコリネと瑞穂はびゅーん、と隙をついて逃げ出すのであった。
 お宝げっと、やったね!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:アノン
UDCの液体金属で狼耳と尻尾を象る
竜の肉!……肉、あんまり無さそうだな。まァイイか

あの羽ってのは飛ぶときには便利そうだなァ。試してみるか
UC発動。構築するのは風を纏う蝙蝠の羽、雷纏う獣の腕、重力を操る獣の足。

羽ばたいて空へ。
「思ったより加速するな、面白ェ」
ガレオンの後ろを追走。旋回や気流に巻き込まれないように気を付けつつ空中の軌道を試すぜ

「ようやく慣れてきた。さて……」
正面からガレオンを見据え、腕の雷を強くし、両足の重力を準備。
「喰うか」
重力の反発で飛び出し、ブレスは風を纏った羽で旋回しつつ回避。船体の外壁に着地し雷で切り裂くぜ
マヒしたら竜っぽい部分を喰い千切る



●食べる部位はあまりありません
 鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の身体が変貌していく。
 液体金属は流れるままに、狼の異相を象っていく。
 それは入れ替わりの印。
「竜の肉!!」
 そう、ガレオンドラゴンは竜である。
 だが、ガレオンドラゴンはガレオン船である。
「……肉、あんまりなさそうだな」
 故に竜っぽい部分と船っぽい部分が混在しているのだ。
 まぁ、紛れもなく首っぽい部分は竜なのだろうが。
 しかし、そもそも果たして喰ってもいいと言う安全性は保証されているのだろうか?
 だが、食欲に支配された怜悧ことアノンにはそんなの関係ねえ。
「羽……羽かぁ」
 流体する金属はその身を変貌させていく。
 風を纏う蝙蝠のような皮膜の翼、雷を纏う獣の手に重力コントロールする足。
 その翼が虚空を打てば怜悧の身体が浮かび上がる。
「よっと……おっと、割と難しいが……面白ェ」
 迫る攻撃をよたよた、と避けるうちに慣れてきた。
 最早その翼は己の手足のように。
 弾丸のように加速すれば、その船の後尾につく。
 スリップストリームを利用しながら、機動を加速させ、その身は一気にガレオンを追い抜く。
 すれ違いざまに重力反発による立体機動、瞬時にガレオンドラゴンの頭部にしがみつけば、雷鳴轟く腕が轟音をあげて振り下ろされる。
 雷撃が全体を駆け抜け、竜が悲鳴をあげ、隙が出来る。
 その一瞬。
「喰わせてもらうぜ」
 その首根っこの喉元、怜悧ことアノンの顎が開かれ、食い千切られた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「新たな試料とも出会えるとは」

【POW】

●準備
サンプル運搬用に使っていたキャバリアに搭乗します。
「パワーモード:コンバット、システム:オールグリーン」

●UC
UCを詠唱し攻撃力(火力)を5倍、移動力を半分(機体固定)。
「GEAR:ARMED FORTRESS。脚部パイル打ち込み、肩部レールガン展開完了」

●UC対抗
敵が牙で噛み付いてくるようなので、全身の装甲や盾を犠牲に受け、敵に喰われた部分を即座にパージします。(【盾受け】)。
「弱点……近接戦辺りですか」

●戦闘
「フルバースト、全弾撃ち尽くす」
噛みつかれるような距離であれば、ダメージ覚悟で【零距離射撃】を敢行します。



●新たな試料
『グギャオォォォッ』
 喉元を食い破られたガレオンドラゴン。
 苦しむ様を前にクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は機動兵器に乗っていた。
 ……機動兵器!?
 そう、キャバリアである。
 サンプル運搬用に用いていたのだ。どこに隠し持っていたのか。
 それは猟兵のヒミツである。
「パワーモード:コンバット、システム・オールグリーン」
 全てに精査が走り、出力をノーマルからコンバット、戦闘域に持ち上げる。
 ガレオンドラゴンが吼え、その装甲に食らいつく。
 だが、その巨体は脚部パイルで船に固定されている。
 また大穴を開けやがったこの野郎。
 後で怒られても知りませんからね。
 食らいついた装甲を犠牲にパージしながら、肩部のレールガンが展開し、そこに加圧が開始される。
 その電磁力が最大に高まると同時、危険を察知したガレオンドラゴンは飛び去ろうとするがもう遅い。
「フルバースト」
 肩部レールガン、ミサイル、ランチャー、マシンガン。
 ありとあらゆる装備された武装が至近距離から放たれ爆裂していく。
 船体や竜皮に穴を開け、焦げさせて。
 全身をぼろぼろにしたガレオンドラゴンは鳴きながら空中に舞い上がっていった。
 そこから崩れ落ちた無数のガレオンドラゴンの残骸。
「これは良いサンプルになりますね」
 やはり、試料であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

色々と回収できたな…うむうむ……
中々楽しかったな、偶にはこういうのも新鮮で良い…
取り敢えず帰るか………なんで、宝を取られてから門番が出てくるのだ?
此処にきて定石を外してくるとは…
まぁ良いか…立ち塞がるのなら何であろうと一緒だ…

停滞と衰弱の・呪詛結界を敷いて攻撃を殺しながら弱体も入れて
そのまま間合いを保ちながらクレイアスターで呪矢を連射して削り
最後は【黒滅】を叩き込んでフィニッシュ



●もんばんじゃないです(迫真)
「……うん? なんで宝を出てきてから門番が出てくるのだ?」
 定石を外すな、定石を。
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)はぷんぷんドリームである。
 だが違う。
 こいつは門番ではなく、この巣の主なのだ。
 だが、そんなもの、謡には関係ない。
 色々回収できて楽しかったし、新鮮だった。
 だが、ここで定石を外されたのがいたく不愉快であった。
「まぁ、門番だろうが主だろうがどうでもいい」
 すでに猟兵たちに手ひどく痛めつけられている巣の主。
 にも関わらず、彼は最悪の獲物に目をつけてしまった。
 逃げる? 不可能だ。
 最早停滞と衰弱の呪詛結界に飲まれた彼は、その身動きすらままならない。
 放たれる黒矢に装甲と血肉を抉られ叫びをあげるしかない。
「存外弱っていたな……まあ、いい。立ちふさがったことを呪え」
 虚空より不条理なまでの呪詛が籠められた黒き雷と紫の炎が立ち込める。
 逃げる? ――――先も言っただろう。
 その身はもう動けない。仮に動けたとしても、最早手酷い損傷で逃げ切れるはずもない。
 ガレオンドラゴンはその呪詛の塊に飲まれて消えていった。
 後に残ったのは、巣の主を失った乱気流が散って、晴れ晴れと冴え渡る蒼穹と、その陽に照らされる遺跡だけであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年07月22日


挿絵イラスト