●カクリヨファンタズム
その日、幽世にあったすべての道が朽ち果てた。
これには、妖怪達も戸惑った。
一瞬、何が起こったのか分からず、混乱した。
それでも、状況を飲み込むため、色々な可能性を考えてみたものの、まったく答えが出なかった。
例え、答えが出たとしても、それは妖怪達にとって、望まぬ答え。
そこに追い打ちをかけるようにして現れたのは、無数の骸魂であった。
しかし、すべての道が朽ち果てた事で、妖怪達に逃げ道はなかった。
そのため、成す術もなく無数の骸魂に襲われ、次々と飲み込まれていった。
それは妖怪達にとって、悪夢そのもの。
だが、妖怪達がどんなに悲鳴をあげたところで、助けに来る者はいなかった。
そうしているうちに、自分の身体が何か別の存在に変わっていくような感覚に襲われた。
その感覚から逃れるため、必死になって抵抗したものの、その気持ちに反して、意識が深い闇の中に沈んでいった。
そして、妖怪達はニクカリになった。
ニクカリは飢えたケモノのような勢いで、他の妖怪達を襲い、さらに犠牲者を増やしていくのであった。
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)にとって、それは由々しき事態であった。
このまま放っておけば、幽世はオブリビオンで溢れ、最悪の結末を迎える事になってしまう。
それを容易に想像する事が出来る程、事態は深刻であった。
だが、ニクカリを倒す事さえ出来れば、飲み込まれた妖怪達を助け出す事が出来る。
また幽世の道が朽ちた原因となった大災亥を倒せば、世界を元に戻す事が出来るようである。
ゆうきつかさ
どうも、ゆうきつかさです。
今回の依頼は、オブリビオンの撃破が目的です。
そのため、難しい事を考える必要はありません。
ノリと勢いと格好良ささえあれば何とかなるので、ガンガン行きましょう。
また今回の依頼は2章までとなっています。
第1章は『ニクカリ』との戦闘です。
ニクカリは呪いなどを使って、攻撃を仕掛けてくるので注意しておきましょう。
第2章は、すべての元凶である『大災亥』との戦闘です。
大災亥を倒す事が出来れば、世界は元通りになります。
第1章 集団戦
『ニクカリ』
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POW : お礼参り
自身の【寄生した肉体の無念解決】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : 今生焼き
自身の【命】を代償に、【寄生先に憑依するヒヌカン】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【紅蓮の炎】で戦う。
WIZ : 死期目
攻撃が命中した対象に【運命的生命力を減少させる呪い】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【次々と発生する「不慮の事故」】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:FMI
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
空桐・清導
POWで挑む
協力も大歓迎だ
随分と遅れちまったが、待たせたな!
もう大丈夫だ、キミのヒーローはココに居る!
助けを求めていた妖怪達の前に立ち、ニクカリの大軍に向き直る
さあ、妖怪達を解放してもらおうか!
UC発動!
心の炎を光焔に変え、それをもってニクカリをなぎ払う
ニクカリ達の怨念のみを焼き尽くし、
取りつかれている妖怪達の恐怖や絶望、
暗い気持ちを太陽のように温かく照らす
迫りくるニクカリの攻撃を[オーラ防御]で防ぎ、反撃に光焔を叩き込む
大丈夫、今助けるからな!
取り込まれている妖怪に声を掛ける
どんな逆境だろうと何度だって[限界を超えてやる]!
助けを求める人がいるならば、
どんな悪夢だろうと必ずはらってみせるぜ!
●
「みんな妖怪は飲み込まれちまった後か。随分と遅れちまったが、待ってろ。絶対に……助ける!」
空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は、骸魂に飲み込まれた妖怪達を救うため、すべての道が朽ち果てた幽世にやってきた。
既に、妖怪達の姿はない。
だが、ニクカリ達の中にいる。
ただ飲み込まれるだけで、存在自体は消えてはいなかった。
「ヨコセ……ヨコセ……ニクヲ、ヨコセ……カラダヲ、ヨコセ……」
そんな中、ニクカリ達が虚ろな表情を浮かべ、清導のまわりにワラワラと集まってきた。
ニクカリ達は『この世の終わり』と言わんばかりの表情を浮かべ、清導の身体に縋り付くようにして、ジリジリと距離を縮めてきた。
「もう大丈夫だ、キミのヒーローはココに居る!」
清導がニクカリ達の前に陣取り、体内に飲み込まれた妖怪達に語り掛けた。
ニクカリの体内にいる妖怪達は、何も答える事が無かったものの、清導には分かっていた。
妖怪達が心の声を発し、清導に助けを求めている事を……!
「ニクヲ~……カワヲ……カラダヲヨコセ~……」
しかし、ニクカリ達の口から洩れるのは、妖怪の意に反した言葉だけ。
まるで見えない壁にでも遮られているかのように、妖怪達の言葉は届かなかった。
「さあ、妖怪達を解放してもらおうか!」
それでも、清導の心には届いていた。
その気持ちに応えるようにして、清導が【“無敵”のヒーロー(セイヴァーズ・フレイム)】を発動させ、願いや誓いを籠めた光焔による一撃で、肉体を傷つけずに幸せを妨げるものや悪意のみを攻撃した。
それと同時にニクカリの怨念が消し炭と化して消失し、今まで飲み込まれていた妖怪達の恐怖や絶望、暗い気持ちを太陽のように温かく照らした。
「ニク、ニク、ニクゥ~……」
だが、他の場所からニクカリ達が、ワラワラと姿を現した。
それは妖怪達を再び喰らうため……。
今まで以上に、恐怖と絶望を与えるためだった。
「……ひぃ!」
その途端、妖怪達が怯えた様子で、清導の後ろに隠れた。
「……大丈夫、すぐに終わらせてやるからなっ! どんな逆境だろうと何度だって限界を超えてやる! 助けを求める人がいるならば、どんな悪夢だろうと必ず払ってみせる!」
そう言って清導が妖怪達を守りながら、ニクカリとの戦いを繰り広げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
マキナ・エクス
アドリブ・ほか傭兵との協力歓迎
さてさて、やるべきことがわかりやすいのはいいことだね。
要するに彼らをしばき倒せばいいってことだろう?
数には数で対抗させてもらおう。UC発動。それでは頼んだよスパ○タ兵士諸君。
どこかで見たことのあるムッキムキの兵士たちを突撃させてニクカリを攻撃。
さあ!彼らに教えてあげよう!筋肉こそが、最強であると!
それはそれとして、自分はスペクテイターを使って孤立した敵を各個撃破するとしよう。
持たせたサイス・オブ・ハルパーで【範囲攻撃】【なぎ払い】。
寄生されているとのことだから、宿主にまでダメージがいかないようにある程度は手加減を加えながら攻撃。
もう少しの辛抱だ、頑張り給え。
●
「さてさて、やるべき事が分かりやすいのは、いい事だね。要するに、彼らをしばき倒せばいいって事だろう?」
そんな中、颯爽と現れたのは、マキナ・エクス(物語の観客にしてハッピーエンド主義者・f33726)であった。
「ニク……ニク……ニクゥ~……」
その事に気づいたニクカリ達が、虚ろな表情を浮かべ、ワラワラとまわりに集まってきた。
おそらく、マキナが何の事情も知らない一般人であったのなら、この時点でパニック状態に陥って、悲鳴を上げていた事だろう。
だが、マキナは、まったく怯まなかった。
ニクカリが群れを成して迫ってきても、悲鳴ひとつ上げなかった。
「さて……、数には数で対抗させてもらおう。それでは頼んだよ、スパ○タ兵士諸君! これから、彼らに教えてあげよう! 筋肉こそが、最強であると!」
すぐさま、マキナが【偽典伝承・古代最強の勇士達(オルタナティブファーブラ・ファランクス・スパルタ)】を発動させ、どこかで見た事あるムッキムキの兵士達を召喚した。
しかも、それは見せる筋肉ではなく、戦うための筋肉。
故に、ニクカリ達は惚れた。
その肉々しいボディを目の当たりにして、涎が止まらなくなった。
『これこそ、新しいボディに相応しい』と言わんばかりに、興奮状態ッ!
いまにも筋肉のバーゲンセールが始まりそうな勢いで、ニクカリ達が群がった。
しかし、スパル……もとい、古代最強の勇士達は怯まなかった。
一斉に盾を構えて、ニクカリ達の攻撃を防ぎつつ、槍で身体を貫き、沈黙させた。
そこで討ち漏らしたニクカリ達も、マキナがスペクテイター(メイド型からくり人形)にサイス・オブ・ハルパー(漆黒の大鎌)を持たせ、飲み込まれた妖怪にまでダメージがいかないように注意しつつ、範囲攻撃で薙ぎ払った。
「もう少しの辛抱だ、頑張り給え」
そう言ってマキナがニクカリに飲み込まれた妖怪達に語り掛けながら、スペクテイターと連携を取りつつ、古代最強の勇士達と一緒に戦いを繰り広げていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
リズ・ルシーズ(サポート)
生体ベースのサイボーグ、何らかの理由で生命維持モード(Re-A=リア)として活動中、普段の活発さはなくミステリアスな雰囲気。生命維持を最優先、リスクを避けるとともに敵対する存在に対して容赦はしない。白い外部装甲
『私はリア、この身体に敵対するものに容赦はしません』
『『解析・検証・再定義』データの取得に使わせていただきます』
『私はリズ程は甘くはありませんよ?』
21歳 女
口調:おしとやか(私、貴方(貴女)、~さん、ですね、です、ですか、でしょうか?)
武器:電磁ランスと疑似刻印による光属性攻撃のレーザー
補助装備:ナノワイヤー(トラップ・移動用)、重力制御装置
探索時:R-Seriesでの人海戦術など
蔵場・瞳子(サポート)
基本的には人間の各種身体機能を強化して戦います。
不老不死の魔女である事を自覚しているので、誰かのために傷つくことを厭いません。
単純な正義感、それに従って正義として振る舞うことは「趣味」であって、そんな遊んでいる自分より、日々を真面目に生きる普通の人達は偉いと思ってます。
得意分野は耐えれば解決すること、第六感に委ねれば解ること、殴ったら死ぬ敵等ですが、難しいと思ったら万能技の「マジカル★人助け」を使って過去と現在の自分を抹消しようとします。(死ねるわけではありません)
別に誰かに覚えていてほしいわけではないし、助かった人は幸せに暮らしててくれと淡く祈って満足しています。
シィエー・スミス(サポート)
ブギーモンスターの魔女×ビーストマスター、68歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、嘘をつく時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
鹿(エルク)の魔女。全身を白い布で隠しており、ブギー・ブギーフェイス時以外は極端に脱ぎたがらない。とある神の信者もしくは化身、そのもの。真実は不明
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
叢雲・雨幻(サポート)
堂々と正面から、と言うよりは掠め手で相手を惑わせて
攪乱しながら一網打尽にしていくような戦い方を好むよ。
使う武器は【黒雲】【黒霧【対】】の二刀流での高速戦闘が主。
使うUC次第では連結してダブルセイバーにしたり、
そもそも剣を主武器として使わず【武器受け】用として使いつつ、影を操る攻撃で戦ったりするよ。
主に戦い方の例を挙げるならば
【目立たない】様に物影を介して【忍び足】で動き回り敵の視線から外れたり、
【闇に紛れて】居場所を攪乱したり
攻撃すると見せかけた【フェイント】を使って騙したり、
【武器(で)受け】てから【カウンター】で仕留める等だね。
洗脳等で助けられる相手を攻撃する際は、ある程度手心を加えるかな
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
●
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上! ……って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないの」
音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)はニクカリ達を前にして、可愛らしくポーズを決めた。
だが、本音を言えば、この時点で……帰りたい。
どうして、こんな事をしなければいけないのか自分自身に問いつつ、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。
しかし、これも番組のため。
ある意味、使命。
その証拠に、【グッドナイス・ブレイヴァー】で召喚された動画撮影ドローンが、ベストアングルをキープしつつ、鬱詐偽を撮り続けていた。
「恥ずかしがっている場合ではありませんよ。このままだとニクカリの餌食になるだけですから……」
エリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)が落ち着いた様子で、警告混じりに呟いた。
ニクカリ達は飢えたケモノのような表情を浮かべており、唸り声を響かせながら鋭い爪で引っ掻いてきた。
どうやら、この爪には運命的生命力を減少させる呪いが付与されていたらしく、まるで不幸の女神に取り憑かれてしまったのではないかと錯覚してしまうほど、不幸な出来事が相次いだ。
時には何もないところで躓き、脚を捻り、小指を角にぶつけ、『なるべく足元には気を付けよう』としたところで、ニクカリに殴られ、不幸のミルフィーユが出来そうな勢いな勢いだった。
「それ以前に、考えている暇もなさそうですね」
その事に危機感を覚えたシィエー・スミス(エルクの魔女・f31366)が、【ウィッチクラフト】を発動させ、ニクカリ達の願いを叶える毒リンゴを創造した。
「ニクゥ~!」
その事に気づいたニクカリ達が、それを躊躇う事なく口に運び、ブクブクと血の泡を吐いて動かなくなった。
(目の前にいるのは、全員……ファン。そう思えば怖くな……って、それだと攻撃できないし……!)
そんな中、鬱詐偽がアイドルと猟兵の間で葛藤しつつ、ニクカリ達の攻撃を避けていた。
アイドルとしては、ファン(?)達を大事にすべきだが、猟兵としてはニクカリ達を倒さねばならない。
その狭間で揺れ動きつつ、ゴクリと唾を飲み込んだ。
だが、ニクカリ達は容赦がなかった。
鬱詐偽が悩む時間すら奪う勢いで、唸り声を響かせながら、次々と飛び掛かってきた。
「とにかく、地道に倒していくしかありませんね」
すぐさま、エリカが【エレクトロレギオン】を発動させ、小型の戦闘用機械兵器達を召喚した。
エリカによって召喚された小型の戦闘用機械兵器達は壁のようになって、猟兵達を守りつつ、ニクカリに攻撃を仕掛けていった。
その影響で次々と不幸な目に遭ったものの、小型の戦闘用機械兵器達が、途中で攻撃を止める事はなかった。
「……そうですね。ニクカリ達の数も、だいぶ減ってきたようですし、一気に片付けてしまいましょう」
シィエーが全身を覆っている白い布を揺らすようにして、華麗に舞いながら、ニクカリ達の攻撃を避け、再び【ウィッチクラフト】で、毒リンゴを創造した。
そのニオイに誘われるようにして、ニクカリ達が次々と毒リンゴに飛びつき、ブクブクと泡を吐いて動かなくなった。
「ニクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~」
次の瞬間、ニクカリ達が自らの命を代償にして、ヒヌカン(火の神)達を呼び寄せた。
ヒヌカン達は大きく息を吸い込むと、紅蓮の炎を吐いて、辺りを火の海に変えた。
それはニクカリ達であっても、関係のない事だった。
ニクカリ達も自らの運命を悟ったのか、次々とヒヌカン達を呼び寄せた。
「おいお、まさか私達を消し炭に変えるつもりでいるんじゃないだろうねぇ? まあ、それなら遠慮はいらないか」
蔵場・瞳子(歩きはじめた正義の味方・f32844)がヒヌカン達を見つめ、含みのある笑みを浮かべた。
その問いにヒヌカン達は何も答えなかったが、代わりに紅蓮の炎を吐いてきた。
「それじゃ、オジサン張り切っちゃおうかな!」
即座に、叢雲・雨幻(色褪せた根無し草・f29537)が【雷雲撫で(ライウンナデ)】で居合の構え姿勢で留まると、異常な高速移動と共に無数の斬撃を放ってヒヌカン達を両断した。
それはヒヌカン達にとっては、一瞬の出来事。
何が起こったのかも分からず、自らが吐き出そうとしていた紅蓮の炎に包まれて消し炭と化した。
『データを解析した後、戦闘モードに移行します』
その間に、リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が落ち着いた様子で、ヒヌカン達のデータを収集及び解析をし始めた。
ヒヌカンについては全くデータが無かったものの、出し惜しみする事なく攻撃を仕掛けてきたため、リズが求めている以上のデータを収集する事が出来た。
「ひょっとして、オジサン。頼りにされちゃっているのかな? だったら、余計に恰好悪いところは見せられないよね」
雨幻が、まんざらでもない様子で、黒雲と黒霧【対】を構え、ヒヌカン達に斬りかかった。
それを迎え撃つようにして、ヒヌカン達が一斉に紅蓮の炎を吐き出してきたが、雨幻が躊躇う事なく距離を縮め、紅蓮の炎ごとヒヌカン達を斬り捨てた。
「まあ、【マジカル★人助け(ヤリタイカラヤル)】を使う程の相手でもないか。仲間意識もないようだしな」
その後に続くようにして、瞳子がニクカリを盾代わりにしながら、ヒヌカン達に攻撃を仕掛けていった。
ヒヌカン達が吐き出す紅蓮の炎は、かなり高威力ではあったものの、身を守るのにニクカリ達が大いに役立ってくれた。
「『アーカイブ接続、ブループリント読込、圧縮展開』ボクはルシーズ、ボク達はルシーズ。ボク達の本質、見せてあげるよ!」
それに合わせて、リズが無数の鏡面体を伴う同性能で、首筋に1と刻印された戦闘用Rシリーズの自爆機能付き簡易複製体達を召喚した。
召喚された簡易複製体達はDモデルアームバスター・参式を構え、ヒヌカン達を次々と撃ち抜いた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
そして、地響きを上げながら迫ってきたのは、すべての元凶である大災亥であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『大災亥』
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POW : 見えざる殺意
単純で重い【不可視状態になってからの踏みつけ】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 吹き荒れる針の嵐
全身を【超硬度の鉄塊に、天候を鋭い針の嵐】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ : 街を呑む悪意の炎
レベル×1個の【生物を追尾し捕食する、猛獣の姿をした悪意】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
イラスト:ぽにカス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「照崎・舞雪」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
空桐・清導
POWで挑む
協力も大歓迎だ
ようやく会えたな、大災亥!
さあ、世界を返してもらうぜ!
[気合い]を入れてUCを発動
全身を炎と[オーラで防御]しながら突撃
炎の刃を両手に持ってぶった斬るぞ
不可視になったら、出力を上げる
炎の刃を巨大化させて周囲をなぎ払う
手ごたえがあれば、奴はそこだ!
もし、手ごたえがないなら跳んでいる
そん時はその場から離れて踏みつけを避けるぜ
さて、場所が分かればこっちのもんだ!
UCの出力を[限界突破]させて、
膨大な炎を超圧縮した炎槍を創造
極焔必殺!アトミック・ブラスト!!
炎槍を[怪力]でぶん投げる
当たっただけでもとんでもない威力だが、
着弾した瞬間に圧縮されていた炎が解放
爆裂した炎の追撃だ!
マキナ・エクス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎
やっと親玉のお出ましか。これまた随分とでっかいのが出てきたねえ。
それじゃあさっさと倒して骸の海にご退場願おうか。
即UCを【全力魔法】で発動。
そのあとはからくり人形と連携して【フェイント】をかけながら、人形の持つ大鎌で攻撃し【継続ダメージ】【呪詛】を与える。
自分も近距離ならば短剣【毒使い】で【傷口をえぐる】ように攻撃、敵が自分から離れたならば二丁拳銃で【貫通攻撃】【二回攻撃】
敵のUCは【斬撃波】を飛ばしたりして相殺し対処。
…そういえばイノシシて食べられるらしいね?なかなか癖が強い味と聞くが、気になるね?
●
「やっと親玉のお出ましか。これまた随分と、でっかいのが出てきたねえ」
マキナ・エクス(物語の観客にしてハッピーエンド主義者・f33726)は大災亥を見上げ、含みのある笑みを浮かべた。
まるで家ほどの大きさがあるソレは、マキナ達を敵として認識しているらしく、興奮気味に地面を蹴って、今にも突っ込んできそうな勢いだった。
「ようやく会えたな、大災亥! さあ、世界を返してもらうぜ!」
すぐさま、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)が自分気合を入れ、【バーニング・クリエイション】で炎の刃を作成し、問答無用で大災亥をぶった切った。
その拍子に、大災亥の皮膚が焼け、肉の焦げたニオイが、清導の身体を包み込んだ。
「それじゃあ、さっさと倒して骸の海に、ご退場願おうか」
そこに追い打ちをかけるようにして、マキナが【偽典神話・最高神の雷霆(オルタナティブファーブラ・ケラウノス)】を仕掛け、大災亥を指差して特大の雷を天から降らせた。
「ググ……ギ……ギィ……!」
続けざまに攻撃を食らった事で、大災亥がフラつき、虚ろな表情を浮かべたものの、まったく戦意は失っておらず、むしろ燃え上がっているようだった。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
次の瞬間、大災亥が怒り狂った様子で、清導を弾き飛ばす勢いで突っ込んできた。
その上、大災亥の巨体は、一瞬にして消え失せた。
だが、大災亥の足音は 響いたまま。
おそらく、消失したのではなく、見えなくなっただけなのだろう。
普通であれば、それだけでパニック状態。
「だから、どうしたァ!」
しかし、清導は動揺するどころか、炎の刃を燃え上がらせ、そのまま勢いをつけて、大災亥をぶった斬った。
それが原因で不可視の状態では無くなってしまい、大災亥の姿が浮かび上がった。
その額には痛々しい傷跡が残っていたものの、大災亥はそれを隠すどころか、まるで勲章の如く見せつけていた。
「グォォォォォォォォォォォォォォォン!」
次の瞬間、大災亥が咆哮を響かせ、全身を駆け巡る痛みに耐えながら、生物を追尾し、捕食する猛獣の姿をした悪意の炎を放った。
その炎は群れを成して猟兵達に襲いかかってきたものの、マキナが斬撃波を飛ばして相殺し、その間にスペクテイター(メイド型からくり人形)が一気に距離を縮め、大災亥に攻撃を仕掛けたため、清導のところまで届く事はなかった。
だが、大災亥の皮膚は硬く、まるで鎧のようであった。
それでも、スペクテイターは怯む事なくサイス・オブ・ハルパー(漆黒の大鎌)を振り回し、斬りつけた傷口から呪詛を流し込んだ。
一方、マキナは短剣【毒使い】で傷口を抉り、大災亥をジリジリと追い詰めていった。
「ブギギギギィィィィィィィィィ!」
しかし、大災亥は怯まなかった。
大量の血を撒き散らし、大火傷を負いながらも、猟兵達の攻撃を必死に……耐えた。
「どうやら、アテが外れたな? さて、今度はこっちの番だ! 喰らえ、極焔必殺! アトミック・ブラスト!!」
次の瞬間、清導が限界突破した【バーニング・クリエイション】で膨大な炎を超圧縮して炎槍を創造すると、それを大災亥めがけて力任せにブン投げた。
その炎槍が大災亥の身体に突き刺さり、それと同時に圧縮されていた炎が爆裂し、あっと言う間に全身を包み込んだ。
「プギィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
その途端、大災亥が悲鳴にも似た鳴き声を響かせたものの、視線だけは逸らさず、全身大火傷を負いながらも、恨めしそうに清導を睨みつけていた。
「……そういえばイノシシって食べられるらしいね? なかなか癖が強い味と聞くが、気になるね?」
そんな中、マキナが含みのある笑みを浮かべつつ、大災亥を見上げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
音駆螺・鬱詐偽
ちょっと、撮影に来たのはいいけど、帰り道がないじゃないの。
まさかあんな大きな化け物まで相手にさせる気なの?
踏みつぶされてぺちゃんこにされるのがオチよ。
・・・今、ぺちゃんこ鬱詐たん見てみたいとか呟いた人後で呪ってあげるわ。
それにしても大きいだけじゃなくて、あんなにたくさんの炎を放ってくるなんて反則じゃないの。
鬱詐偽は臆病なのよ、恐怖心でこんなにバロックレギオンが出てきたじゃないの。
この子たちが炎を引き付けている間に隠れてって、バロックレギオンは生物に含まれるのかしら?
ということは私が追い掛け回されている間にこの子たちが攻撃するってこと?
不公平よ、バーチャルキャラクターも生物じゃないじゃない。
●
「ちょっと、撮影に来たのはいいけど、帰り道がないじゃないの」
音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)にとって、それは不幸以外のナニモノでもなかった。
その上、何処にも道がない。
いや、正確に言えば、どの道も朽ち果てているため、通れない。
それでも、無理をすれば、通る事が出来るかも知れない。
だが、それは命を代償にするほど、危険な賭け。
しかも、希望を絶望に変えるほど、デカイ奴がいる。
その名は、大災亥。
この幽世を混沌に陥れた存在であり、すべての元凶。
そして、鬱詐偽の命を奪う……モノ。
「……って、まさかあんな大きな化け物を相手にしろっていう訳? 踏みつぶされて、ぺちゃんこにされるのがオチじゃない」
鬱詐偽が『この世の終わり』とばかりに、絶望した。
絶望が大行進を始めてしまう程、心の中が真っ暗になった。
それでも、動画撮影ドローンが、撮影を止める事はなかった。
むしろ、チャンスと言わんばかりに、ズームイン!
「……今、ぺちゃんこ鬱詐たん見てみたいとか呟いた人後で呪ってあげるわ」
鬱詐偽がジト目で、動画撮影ドローンを睨みつけた。
「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」
そこに追い打ちをかけるようにして、大災亥が猛獣の姿をした悪意の炎を放ってきた。
その炎は、まるで意志があるかの如く、鬱詐偽に次々と襲い掛かってきた。
「何よ、それ! ただでさえ厄介なのに、炎まで吐いてくるなんて、反則じゃない! 鬱詐偽は臆病なのよ。あんまり怖かったから、バロックレギオンが出てきたじゃないの」
その途端、【リアライズ・バロック】が発動し、鬱詐偽の恐怖心に応じて次々とバロックレギオンが召喚された。
だが、悪意の炎達の狙いは、あくまで鬱詐偽のみ。
鬱詐偽のまわりにいるバロックレギオン達は、完全スルー!
「ちょ、ちょっと! それってあまりにも不公平じゃない! なんで私ばっかり狙われなきゃいけないの!」
そう言って鬱詐偽が自分の身に降りかかった不幸を呪いつつ、悪意の炎達から逃げていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
弥久・銀花(サポート)
これはもう一番私の得意とする所です
基本的には愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます
相手が遠距離を得手としているのなら、石を投げたりして距離を詰めてユーベルコードの鋭刃線閃で斬り掛かります
特に強大な敵の場合はオルタナティブ・エネミーを使って戦います
これはどんな相手にでも勝てる様にと作ったユーベルコードですので大体の相手には優位に立てるでしょう
エッチな感じで拘束され責められてる場合は、一人で切り抜けられないと分かるまで頑張ってみて、駄目なら名誉はあんまりない撤退と使って、相手を私と同じ様に拘束(この時、拘束具などで顔や全身が隠れてたら味方にも判別し難くなります)して、味方の前に逃げますね
鯉澄・ふじ江(サポート)
怪奇ゾンビメイド、16歳女子
誰かのために働くのが生きがいの働き者な少女
コイバナ好き
自身が怪物寄りの存在なので
例えどんな相手でも対話を重んじ問答無用で退治はしない主義
のんびりした喋り方をするが
これはワンテンポ間をおいて冷静な判断をする為で
そうやって自身の怪物としての凶暴な衝動を抑えている
機嫌が悪くなると短文でボソボソ喋るようになる
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
自身の怪我は厭わず他者に積極的に協力します
また、例え依頼の成功のためでも
自身の矜持に反する行動はしません
何でもやります、サポート採用よろしくおねがいします!
(流血、損壊系のグロ描写やお色気系描写もOKです)
ウル・ビーディー(サポート)
当機はミレナリィドールのパーラーメイド×ビーストマスターと分類されます。
集団戦、ボス戦では状況に合わせて必要なユーベルコード、装備アイテムを使用します。
損傷は厭わず、敵勢力の殲滅を第一に戦闘を行います。
日常、冒険においても同様に、ユーベルコードと装備アイテムを用いて探索等を行います。
当機には感情システムが搭載されておりません。よって、信念や忌避する事項等はございません。他の方が遠慮される可能性のある依頼や行動においても、問題なく活動が可能です。
グリモア猟兵様の指示に従い、依頼を遂行することを最優先事項として登録致しております。
依頼解決の為、ご随意に当機をお使い下さい。
フィリリアンナ・フェアリーガーデン(サポート)
『ボクに不可能なんて字はないのですよっ!』
僕の天才的な頭脳があれば大体のことはちゃちゃっと解決できるのですよ!
便利な魔法の数々をご覧あれです!
戦闘では味方を巻き込まないように注意しつつ強力な魔法で殲滅です!
基本的に詠唱は必要なので気を付けて下さいね。
まぁ足を引っ張るような真似はしないので平気でしょう!
あ、それとA&Wワールド以外はあんまり行ったことないので、ちょっと興味深々になるくらいですかね?
やはり見たことのない景色や知らない知識というのは尊いものですからね。
他の方との絡みとか、連携などはお任せします。よろしくお願いするのですよ!
ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?
口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に誰に対しても友好的です。
時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。
好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。
なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。
もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。
ユーベルコードやアイテムは何でも使います。
いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。
不明点や細かい部分はお任せします。
ルナリリス・シュヴァリエ(サポート)
何かお困りですか? 私は旅の聖剣使いです
誰かの力になりたい、そんな思いから猟兵活動をしています
私で良ければ力になりましょう。
お人好しな性格で、並みいる敵を聖剣でなぎ払い、罠やトラブルは体当たりで乗り越えていく
そんな突撃隊長的なキャラクターです。
あとはお任せで、よろしくおねがいします。
ラムダ・ツァオ(サポート)
A&Wの遊牧民出の自由人。
見た目からダークエルフと揶揄されることもあるが、当人は特に気にしていない。普段は外套と丸サングラスですっぽりと身体を覆っているが、外套の下はかなり身軽。
なお、見た目は怪しいがわりと気さくな性格。
臨機応変に動くが、完全勝利よりは条件達成を目指す。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.囮役としてボスの注意を引き付け、味方の攻撃を当てやすくする。
2.ボスの移動手段→攻撃手段の優先順で奪っていく。
3.仕留められそうな場合は積極的に仕留めに行く。
(他に仕留めたい人がいればその手助け)
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
ベッジ・トラッシュ(サポート)
◆戦闘時
戦うのは怖い!
なのでボス戦ではだいたい逃げ回っている。
(味方の手助けになる行動や、囮になるなどの功績を得ることはあるがだいたい無意識)
「こ、ここ…怖いのではないゾ!ベッジさんは様子をうかがってイタのだ!!」
手の届かない相手にはパチンコで苦し紛れに絵の具弾を飛ばすこともある。
◆冒険時
基本的に好奇心が強く、巻き込まれ体質。
敵味方関係なく、言われたことには素直に従う。
怪しいような気がしても多少なら気にしない。
後先考えずに近づいて痛い目を見るタイプ。
◆他
口癖「ぎゃぴー?!」
お気に入りの帽子は絶対にとらない。
食べ物は目を離した隙に消えている系。
(口は存在しない)
性能に問題はないが濡れるのは嫌い。
紫野崎・結名(サポート)
音は、こころ。こころは、ちから。
今はたぶん、この音が合ってる…と思うから
音によるサポート、妨害、撹乱が好み
攻撃や運動は苦手、特に腕力はほとんど無いです
なので、キーボードも肩にかけます
ピンチは黒い天使、歩くのはセブンリーグブーツ、Float on soundをふわっと浮かべてキーボードを演奏
キーボードはスマホとつないで音源を自由に設定変更できるよ
動物の鳴き声にしたり、管楽器の音にしたり、弦楽器の音にしたり
食は細くてすぐお腹いっぱい
そして人見知り気味
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
八重森・晃(サポート)
『滅び<スクイ>がほしいのかい?』
ダンピールのウィザード×聖者、14歳の女です。
普段の口調は「母親似(私、君、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)」、怒った時は「父親似(私、お前、言い捨て)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リーズ・リヴィエール(サポート)
時計ウサギの力持ち×ゴッドハンド、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、敵には「女性的(私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エッチな描写もNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
クレア・フォースフェンサー(サポート)
なるほどのう。
おぬしが言わんとすることも分からぬではない。
じゃが、だからと言って、今を生きる者達を虐げてよいことにはなるまい。
過去の者がしでかしたことは過去の者がただすのが道理じゃ。
わしが骸の海に還してやるゆえ、覚悟するがよい。
――とかそんな感じで、相手の主張や立場を一旦は受け止めながらも受け入れはせず、最終的には斬ります。
遠間の際には《光弓》を、それ以外の場合は《光剣》を用います。
敵の攻撃を見切って躱し、また、UCの力を込めた《光剣》で捌きながら間合いを詰め、両断するのが基本的な戦い方です。
遥かに格上の敵と対峙する際には《光紋》を全開にし、完全戦闘形態に変身します。
羽堤・夏(サポート)
あたしは夏!防人の夏!
度胸根性、向日葵娘ってな!
火力とステゴロがメインのオラトリオだ
特技は【庇う】こと!
あたしはタフだからな、盾になるのも防ぐのもどんとこいだ!
あとは…ユーベルコード【夏姉ちゃん属性チェンジ】で、状況に合わせて姿を変えることができるぞ!
パワーが必要なら炎を操る真っ赤な猛火の姿に、速度が必要なら氷を操る青い吹雪の姿に変身だ。
…それでも足りない?
なら…必殺【アライズサンシャイン】!
夏姉ちゃんの、怒りの鉄拳食らいやがれ!
もしもの時は【解き放て、内なる焔】で自爆もできるぞ!
あたしは基本的に公序良俗ってのに反することはしない
あと…正直下品なのはちょっと…
隣・人(サポート)
『隣人ちゃんは隣人ちゃんですよ隣人ちゃんと呼んでくd』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × 四天王
年齢 22歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 実は奴隷だった ハイテンション! いつも笑顔 刺激に敏感
口調 ビハインド(自分の名前+ちゃん、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)
恋人には 収容違反(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンが相手だと三半規管を狙います
それはもう執拗に狙います
相手が『見せられなく』なるまで
真の姿の際は『殺人』特化
普段とは違い、シリアスな感じでお願い致します
●
「ま、まさかアレと戦うのか? ま、まあ、オレが本気を出せば、パンチ一発で、あんなヤツ……肉塊にする事が出来るけど。なんて言うか、ほら……今日は、その時じゃないから……。いや、別に、こ、怖い訳ではないゾ! だって、ほらオレが本気を出したら、余裕で勝てちゃうから……」
ベッジ・トラッシュ(深淵を覗く瞳・f18666)が大災亥を見上げ、激しく動揺した様子で言い訳を並べていった。
だが、言い訳的には、1レベル。
それをいくら並べたところで、ドミノ倒し感覚で、論破されそうな感じであった。
それでも、戦いたくない。
戦うのが、怖い!
マジで、怖い!
その気持ちがシャレにならないほど大きいため、言い訳を並べつつ、全力ダッシュで逃げ出した。
その途端、大災亥がドシンドシンと地面を響かせ、ベッジの後を追いかけた。
「ここは任せてください! ボクに不可能なんて字はないのですよっ!」
すぐさまフィリリアンナ・フェアリーガーデン(超ド級天才魔導妖精・f00685)が自信満々な様子で自分の胸をポンと叩き、大災亥の行く手を阻んだ。
……とは言え、この時点でノープラン。
しかし、天才的な頭脳があれば、大体の事はちゃちゃっと解決する事が出来るので、まったく問題がない……はず。
それに、何か問題があったとしても、天才的な頭脳が白旗を上げるほどのモノではない。
しかも、大災亥は見るからに、頭が悪そうである。
こういうタイプは、何も考えずに、突っ込んでくるだけ。
その分、行動を読みやすいため、苦戦を強いられる事もないはずだ。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
実際に大災亥は、何も考えていなかった。
とにかく、特攻ッ!
それが解決、問題なしとばかりに、何も考えていないようだった。
「あっ、首が……。ちょっと待ってください。いま大事な時なのに……!」
そんな中、鯉澄・ふじ江(縁の下の力任せ・f22461)の頭がポロリと落ち、その場に残った身体が必死に後を追いかけた。
だが、転がっているのは、自分の頭であり、追いかけているのは、残った身体。
冷静になって考えてみると、自分の意思で頭の動きを止めればいいのだが、あまりにも勢いがつき過ぎてしまったため、自分の意思ではどうにもならなくなっていた。
「グオォォォォォォォォォォォォォォォン!」
そこに追い打ちをかけるようにして、大災亥がふじ江の頭を蹴り飛ばしたため、残った身体が全力で後を追う事になった。
「何だか困っているようですね? 少し御手伝いしましょうか。とりあえず、頭を拾えば……いいんですか?」
ミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)が、頭の上に大きなハテナマークを浮かべた。
それは正解であり、不正解。
必要なモノではあるが、それよりも優先しなければならないのは、大災亥を倒す事であった。
「……とは言え、困っている人を見捨てる訳には行きません。ほんの少しだけ私に時間をください。それまでに頭を捕まえておきますから」
ミューがキリリとした表情を浮かべ、ふじ江と一緒に頭を追いかけていった。
「それまでは、私達が時間を稼ぎましょう。いくら相手が強敵だったとしても、不死でない以上、倒す事が出来るのですから……」
その間に、ルナリリス・シュヴァリエ(サキュバスの剣姫・f25397)が聖剣アストライアを握り締め、躊躇う事なく大災亥に斬りかかっていった。
大災亥の皮膚は硬く、まるで鎧のようであったが、ルナリリスに迷うはなかった。
まるで舞い踊るようにしながら、大災亥の身体を斬りつけ、反撃を食らう前に飛び退いた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
その事に腹を立てた大災亥が地面を蹴りつけ、唸り声を響かせながら、ルナリリスに襲いかかってきた。
それを飛び跳ねるようにして避け、側面に回り込んで、さらに大災亥を斬りつけた。
「ほらほら、こっちですよ~。ひゃあ!?」
リーズ・リヴィエール(時計ウサギの力持ち・f24468)も、大災亥を挑発するようにして、ピョコポンと飛び跳ねた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
その事に腹を立てた大災亥が、殺気立った様子で、リーズを踏みつけようとした。
間一髪で、その攻撃を避けたものの、リーズ的にはヒヤヒヤもの。
一歩間違うと、大災亥に踏み潰されて、ペタンコになってしまうため、気持ちがブルーになっていた。
それでも、逃げなければ、踏み潰されてしまう。
少しでも余裕があれば、仲間達に紅茶を振舞っているところだが、そんな事をすれば、集まってくるのは死亡フラグだけである。
その事を本能的に理解してしまったため、とにかく跳ねて、避けて、転がりまくった。
ある意味、命をチップ代わりにして、究極の賭け。
さすがに死ぬような事はないと思うが、踏み潰されたら、悲鳴を上げる事が出来ない程……、痛いだろう。
「私は……ここだよ、ここにいるよ」
即座に、紫野崎・結名(歪な純白・f19420)が肩に掛けたキーボードを鳴らし、大災亥の注意を引いた。
しかし、そこまで。
運動が苦手な上に、ほとんど腕力がないため、出来る事と言えば、『逃げる』だけ。
故に、戦うと言う選択肢は、存在していない。
例え、戦ったとしても、お星様となって、輝くのが、オチである。
そのため、逃げた。
全力で、逃げた。
だが、大災亥のスピードはケタ外れ。
あっと言う間に、距離を縮められ、絶体絶命の大ピンチ。
途端に、脳裏を過ったのは、走馬燈だった。
あんな事、こんな事、楽しい事もあったけど……。
「……って、弱気になったら、駄目だよね。きっと、みんなが助けてくれる……はず」
結名が今にも消え去りそうな希望を掴み取る勢いで、最後の力を振り絞った。
「とりあえず、注意を逸らせばいいのね? だったら、任せて」
そんな空気を察したラムダ・ツァオ(影・f00001)が、【幻影少女(ヴィジョン・アリス)】を発動させ、刀身に大災亥を映し出した。
それと同時に、大災亥の子供と思しき幻影が浮かび上がり、甘えるようにしてキューンと鳴いた。
「……!」
その途端、大災亥が驚いた様子で身体を震わせ、幻影に身体を擦り寄せようとした。
しかし、幻影は甘えるどころか、敵意を剥き出しにして、大災亥に襲いかかっていった。
その事に違和感を覚えた大災亥が、激しく動揺したものの、それでも幻影を攻撃する事はなかった。
おそらく、以前の姿と異なっていたため、怯えているだけ。
……そう思っているのか、傷つく事も恐れず、幻影に迫っていった。
だが、幻影は情け容赦なく、大災亥に攻撃を仕掛けていた。
「何だか少し可哀想な気もするけど、あなたを倒さない限り、幽世はこのままだから……。だから、恨まないでね」
ラムダが大災亥に語り掛けながら、幻影と共に斬りかかっていった。
「隣人ちゃんは、隣人ちゃんですよ、隣人ちゃんと呼んでく……」
そこに追い打ちをかけるようにして、隣・人(🌈・f13161)が大災亥に飛びつき、纏わりつくようにしながら、名状し難いバールのようなもので、何度も執拗に同じような場所を狙った。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
それは大災亥にとって、悪夢以外のナニモノでもなかった。
どんなに抵抗しても、どんなに暴れても、人が振り落とされる事はなかった。
それどころか、ハイテンションで笑い声を響かせ、名状し難いバールのようなもので何度も攻撃を仕掛けてきたため、大災亥の心が音を立てて、ポッキリと音を立てて折れそうになった。
それでも、大災亥は諦めなかった。
敵意剥き出しで、猟兵達を睨みつけ、苛立ちを隠せない様子で、フンと鼻を鳴らした。
「先程から、何をそんなに苛立っておるのじゃ? まあ、いくら唸られたところで、まったく意味が分からぬのじゃが……。だからと言って、今を生きる者達を虐げてよいことにはなるまい。過去の者がしでかしたことは過去の者がただすのが道理じゃ。わしが骸の海に還してやるゆえ、覚悟するがよい」
その行く手を阻むようにして、クレア・フォースフェンサー(UDCのエージェント・f09175)が大災亥の前に陣取った。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
だが、大災亥は止まらない。
そのまま、クレアを轢き殺す勢いで、さらに速度をあげていった。
「やれやれ、この様子では全く言葉が通じていないようじゃな」
クレアが深い溜息を洩らした後、大災亥の突進をヒラリと避けた。
「大丈夫ッ! あたしはタフだから、盾になるのも防ぐのも、どんとこいだ!
それに合わせて、羽堤・夏(防人たる向日葵娘・f19610)が、日輪丸(向日葵を模した刃付きの丸盾)を構え、大災亥の特攻を受け止めた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
だが、大災亥は諦めていなかった。
思い通りにいかない苛立ちを怒りに変え、夏を圧し潰す勢いで地面を蹴った。
「……って、まだ諦めていなかったのか! 無駄だよ、無駄ッ! いくら力を入れたって、あたしを倒す事なんて出来る訳が……」
夏が日輪丸を構えたまま、唇をグッと噛み締めた。
先程の力に八つ当たりが込められているため、少しでも気を抜けば、あっと言うのにペチャンコである。
「負けてたまるかァァァァァァァァァァ!」
夏が【夏姉ちゃん属性チェンジ!!(ナツネエチャンゾクセイチェンジ)】で、炎を操る真っ赤な猛火の姿になり、大災亥の身体を炎に包んだ。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
大災亥は予想外の出来事に驚き、炎から逃れるようにして飛び退いた。
「いくら身体が大きくても、それに見合うだけの頭がなければ、大した相手ではないね」
八重森・晃(逝きし楽園の娘・f10929)が、大災亥の攻撃を避けながら、飛び跳ねるようにして距離を取った。
大災亥は猪突猛進タイプのため、何も考えずに突っ込んできた。
その分、行動を先読みしやすいのだが、ケタ外れに破壊力が高いため、ただ避けるだけでは駄目だった。
そのため、仲間達を巻き込まないように注意を払いつつ、一定の距離を取っていった。
そんな空気を察したのか大災亥が、地響きを上げて一気に距離を縮めてきた。
「ギャピーッ!?」
その間に、ベッジが【怖がりの集大成(コワガリノシュウタイセイ)】で、逃げの天才ベッジさん(姿は変わらず)に変身すると、脚力をアップさせて飛ぶように逃げた。
「それじゃ、行きますよ!」
即座に、フィリリアンナが【ウィザード・ミサイル】を発動させ、炎属性の魔法の矢を雨の如く降らせていった。
それが大災亥の身体に突き刺さり、炎が荒ぶる竜の如き勢いで燃え広がった。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィ!」
その熱さから逃れるようにして、大災亥が地面な頭を擦りつけた。
「いくら足掻いたところで、苦しむだけだよ」
そこに追い打ちをかけるようにして、晃が【踊れ致死の舞(バレット・ヘル)】を仕掛け、炎属性の弾丸を放った。
その弾丸は遠隔操作が可能であったため、大災亥の眉間めがけて撃ち込まれた。
それでも、その弾丸が頭蓋を貫く事はなかったものの、荒ぶる炎で顔が焼け、焦げたケモノのニオイが辺りに漂った。
その隙をつくようにして、結名が【なんとなく行う即興の演奏(ナントナクオコナウソッキョウノエンソウ)】でキーボードを奏で、その音色を聞いた仲間達の戦闘力を増強した。
「……任務了解。これより敵性勢力の殲滅に入ります」
その間に、ウル・ビーディー(侍女獣人形・f26152)が状況を理解し、大災亥に攻撃を仕掛けていった。
「グルルルルルルゥ!」
それを迎え撃つようにして、大災亥が唸り声を響かせ、全身を超硬度の鉄塊に変え、鋭い針の嵐を発生させた。
その反動で全く動けなくなっているものの、鋭い針の嵐に巻き込まれても、傷ひとつついていなかった。
「……問題ありません。限界稼働モードに移行。……しゅ、周辺の味方は、た、た、た、退避してクダササイ……」
次の瞬間、ウルが【装甲解除・限定解除(フルオープン・リミットオフ)】を発動させ、顔部パーツを含む全身の装甲を脱ぎ捨て、機械が剥き出しのおぞましい姿になると、電撃機構付き噛み付きで大災亥に襲いかかった。
それでも、大災亥の身体には傷ひとつつかなかったものの、度重なる攻撃で無敵効果が切れる事を悟ったのか、唸り声を響かせてウルの身体を弾き飛ばした。
「さあ。早く吐くんですよ! ……ん? ところで何を吐かせればいいのでしょうか? 特に吐かせるものもないような気が……。まあ、いいですね」
それに合わせて、人が【隣人ちゃん流拷問術(キサマモゲロインニシテヤロウカ)】を発動させ、大災亥に手枷、足枷、回転椅子を放った。
それで動きを封じる事は出来なかったものの、すべてが命中した事で、大幅に攻撃力を減らす事が出来た。
「ここからは、私達の番ですよ」
すぐさま、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)が白嵐玉椿(愛刀)に手を掛け、キリリとした表情を浮かべた。
「グルルルルルルッ!」
次の瞬間、大災亥が苛立った様子で地面を蹴りつけ、一瞬にして不可視状態になった。
「姿を消したところで、同じ事。見えないのなら、心の目で見るだけです」
銀花が、ゆっくりと目を閉じ、精神を統一した後、【鋭刃線閃(エイジンセンセン)】を繰り出した。
「グォォォォォォォォォォォォォン!」
その一撃を食らった大災亥が悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、自らの意思に反して姿を現した。
「はあはあ……、お待たせしました。先程の問題も解決しましたので、これからサポートに回らさせていただきます。それでは一緒に歌いましょう。私達の、絆の歌を! Ah~♪」
そんな中、ミューが仲間達と合流し、【絆歌・歌姫の言霊(ソング・オブ・ボンド)】で歌声を込めた五線譜の軌跡を描く矢を放ち、互いに絆で繋ぎ止めた。
「とりあえず、これで一安し……って、わたしぃの指が足りなくなっている気がぁ……」
ふじ江がハッとした表情を浮かべ、自分の指を確認し始めた。
よく見れば、今度は指が幾つか足らない、行方不明ッ!
あるはずのモノがないため、再びオロオロし始めた。
一方、ふじ江の指達は【怪奇ゾンビ人間(カイキゾンビニンゲン)】で生きた死体に変異し、大災亥に襲いかかっていた。
「それいけ、ハムハムアーミーズ―!」
続いて、夏が【突撃・ハムハム・アーミーズwithコマンド―(トツゲキ・ハムハム・アーミーズウィズコマンドー)】を発動させ、千匹のハムスターゲリラアーミーを呼び寄せた。
「きゅー」
次の瞬間、司令官である歴戦のハムスターコマンドーが、千匹のハムスターゲリラアーミーに指示を出した。
その指示に従って千匹のハムスターゲリラアーミーが、大災亥に突っ込んでいった。
「どんなに険しい道のりも、過酷な運命も、私を阻む事はできません」
それに合わせて、ルナリリスが【超絶美少女(ハイパー・ヒロイン)】で【超絶美少女は揺るがない:超自然モード】に変形し、目にも止まらぬ速さで大災亥を斬りつけた。
「わしに敵意を向けた以上、手加減は無用じゃな」
クレアも【還送機能Ⅲ(エグザイルコード)】で、オブリビオンを骸の海に還す力を籠めた遮蔽無視の一撃を放ち、肉体を傷つける事なく力の源となる核のみを攻撃した。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
その一撃を食らった大災亥が白目を剥き、ブクブクと泡を吐き始めた。
「さあ、これで終わりにしましょう」
そこに追い打ちをかけるようにして、銀花が【オルタナティブ・エネミー】を発動させ、神々しい光を放つ大災亥を出現させた。
それは何の躊躇うもなく、大災亥の首元に牙を突き立て、力任せに食い千切った。
「ピギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
その途端、大災亥が断末魔に似た鳴き声を響かせ、崩れ落ちるようにして血溜まりの中に沈んでいった。
その影響で朽ち果てていた道が、元通りになっていった。
そして、骸魂から解放された妖怪達が、猟兵達の勝利を祝福するようにして駆け寄ってきた。
成功
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