人の恋路を邪魔する奴は(作者 彌厘
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#封神武侠界  #ラブコメ依頼 


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#封神武侠界
#ラブコメ依頼


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●中華飯店の惨劇
 桃源郷のとある中華飯店で働く女性たちは皆美しいと評判だった。だからその店はいつも男性客が多くその日もにぎわっていた。
「兄ちゃあん。ここ、いい匂いがするぞお」
「……お前は黙ってろ」
 一人の男が巨漢の僵尸を連れて入店した。
「い、いらっしゃいませ……」
 受付の女性は目を白黒させて見上げる程大きい僵尸を見る。
 男はその女性を値踏みするようにじっくり眺めた。
「なるほど。確かに美人だ」
「有難うございます……。あの、申し訳ございません。ただいま満席で……」
「そうか。なら俺様たち以外の客は全員追い出せ」
「は……?」
 男の無茶な要求に女性は困惑して動きを止めた。
 それを見かねた常連客が二人の間に割って入る。
「おいおい、アンタ何言ってんだ。順番を待てないなら他の店に行けよ」
 男は鬱陶しそうに舌打ちすると大人しくしていた僵尸を振り返る。
「おい、のろま! 俺様以外の男を全員追い出せ!」
「追い出すう……? 殺してもお、いいのかあ?」
「ああ、好きにしろ。……女は殺すなよ」
「わかったあ!」
 僵尸は何の躊躇もなく常連客を殴り飛ばした。
「ぎゃあ!」
 常連客は壁に激突し動かなくなる。
 店内は阿鼻叫喚となった。男性客は皆我先にと逃げ出し逃げ遅れた者は殴られ踏みつぶされる。
 そんな周りの様子は目に入っていないように男は手近にあった椅子に座る。そして女性店員たちを手招いた。
「さーて、誰を俺様の嫁にしてやろうかな?」
「ひいっ……!」
 目の前で行われる惨劇に女性店員たちはただ怯えて見ていることしかできなかった。

●グリモアベースにて
 アリス・トゥジュルクラルテ(白鳥兎の博愛者・f27150)は可愛らしい顔を精一杯険しくして集まった猟兵たちに向き合った。
「封神武侠界の、桃源郷で、オブリビオンが、中華飯店を、乗っ取る、です。そこで、男性を、殺して、女性を、無理矢理、自分の、お嫁さんに、しようと、してる、です!」
 桃源郷は滞在した者の霊力も高めてくれる土地だ。放っておけばオブリビオンが強化されてしまう。そうなる前に直ちに事件を解決しなければならない。
「まずは、中華飯店を、探す、して、ください。オブリビオンは、兄弟二人組の、『罵生兄弟』で、兄が、元仙人、です。町が、入り組んで、迷路、みたい、です、けど、さらに、お兄さんの、仙術で、見つける、できない、ように、されてる、です。見つける、ため、には、彼に、求愛、しないと、いけない、です」
 ただ褒めるだけではだめでプロポーズをする勢いで褒めちぎらなければならないらしい。しかも迷路のような道を進みながらである。そうすれば件の中華飯店にたどり着くことができるという。
「お店に、たどり着く、できたら、兄弟、倒す、です! お兄さんは、あんまり、強い、ない、です、けど、ずる賢い、です。弟さんは、僵尸で、強い、です、けど、考えるの、苦手、みたい、です」
 無事オブリビオンを討伐出来れば中華料理をご馳走してもらえるだろう。
「今なら、まだ、お客さん、殺す、される、前、なので、助ける、できる、です! だから、よろしく、お願い、します!」
 アリスは深々と頭を下げた。


彌厘
 封神武侠界でのラブコメっぽい依頼です。ネタでもシリアスでも可。
 1章は敵にプロポーズしながら迷路のような町を進んでください。2章はボス戦、3章は日常になります。
 1章はオープニング公開直後からプレイングを受け付けます。2章と3章は断章投稿後からの受け付けになります。締め切りはタグとマスターページ上部にてお知らせしますのでご確認お願いします。
 それでは、素敵なプレイングお待ちしています!
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第1章 冒険 『城塞の如き過密住宅街』

POW目についた建物を総当たりで探索する
SPD複雑な通路を走りながら探索する
WIZ住宅街の構造を把握しながら探索する
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


土御門・泰花
※アレンジ大歓迎
行動:WIZ

て、敵に「ぷろぽーず」なるものを……!?
かと言って被害を看過する訳にも参りませんし……。
致し方ない、いつかの日の為の練習台と割り切りましょう……。
(盛大にため息)

「力強いそのお身体、知略に優れたその頭脳。御二方のどちら様もお慕い申し上げております。」

精一杯本音を装って、頬を染め、愛慕の告白を。
勿論、頬を染める本当の理由は、何やってるのかしら私……という呆れと、「いつかの日の為の練習」を意識している為。

軽業と早業で住宅街を駆け抜けながらも、敵の仙術が解ける気配に第六感を研ぎ澄ませます。
敵の声を聞き取れるよう聞き耳も立てて。敵の声を察知したらUCで追跡、お店へ急ぎます。


白鶴・舞
アドリブ諸々何でも歓迎でありますよぅ!

要は「ぎゃくなん」しつつ、お店までくっついてけばおっけー。
そう言う事でありますな!らじゃーでありますよぅ!

お兄さん方ー、ナントカって言う中華飯店、ご存じでありますかぁー道迷っちゃったでありますー、って声掛け近づいて、UC【寵姫の瞳(ルビ:うわめづかい)】で纏めて篭絡!

更に更に、こう見えて「ないすばでぃ」でありますからねっ(実は:スタイルが良い、であります!)
ぴとってくっついて気がある素振りしつつ二人を褒めちぎったりして、舞のオトナの魅力(?)でメロメロにしちゃうですよぅ!

…ちょっと!誰の外見が子供っぽいから対象外ーでありますか!
しっつれーでありますよぅ!


●逆ナンと練習台
 桃源郷の迷路のような入り組んだ町に最初にやって来たのは土御門・泰花(風待月の菫・f10833)と白鶴・舞(瑞鶴・f32685)だった。
「オブリビオンのお兄さん方にお店までくっついて行けばいいと思っていたでありますが……」
 舞はきょろきょろと辺りを見回して敵の姿がないことを確認した。
「どうやら先行しているようでありますね」
「ええ。被害を看過する訳には参りません。急ぎましょう」
 泰花の言葉に舞は自分の胸を自身の鶴の羽でポンと叩く。
「そういうことなら、舞にお任せでありますよ!」
 彼女は通りすがりの青年に声をかけ鶴の足でトコトコ駆け寄った。
 泰花もそれに続く。
 舞は寵姫の瞳で可愛らしく青年を見上げた。
「お兄さん、ナントカって言う中華飯店、ご存じでありますかぁー? 道に迷っちゃったでありますー!」
 彼女の上目遣いを見た途端に青年は緩み切った顔になる。
「ああ、その店なら知ってるよ。この道をまっすぐ進んで突き当りを右に行って左の坂道を……」
「本当に迷路みたいに複雑でありますね……」
「大丈夫ですよ、舞さん。道順はしっかりメモしておきましたから」
「有難うでありますよ、泰花様!」
 二人は青年に礼を述べて別れると教えられた通りに道を進んだ。しかしどれだけ進んでも店は影も形もない。
「これは……」
「敵の仙術でありますね」
 迷った訳ではない。ずっと同じ道から抜け出せないのだ。これが罵生兄弟の兄の仙術なのだろう。つまりここから先に進むためには――。
「て、敵に『ぷろぽーず』なるものを……!?」
 予知の内容を思い出し赤面する泰花。
 グリモア猟兵のおかげで相手の姿は知っている。だがまだ会ったことすらない敵にそんなことをしなければならないのだ。困惑するのも当然だろう。
 しかし舞に動揺した様子は一切なかった。
「『ぎゃくなん』すればいいでありますね!」
 息を大きく吸い込むと空に向かって大声で敵を褒めちぎる。
「罵生兄弟様ー! お兄様も弟様もとっても素敵でありますー! やっぱり結婚するなら、お二人のような強い方が一番でありますよー!」
 それを見た泰花も覚悟を決めた。彼女には片思いの相手がいる。いつかその人に愛の告白をする日が来るかもしれない。これはその日のための練習なのだ。そう自分に言い聞かせながら口を開く。
「力強いそのお身体、知略に優れたその頭脳。お二方のどちら様もお慕い申し上げております」
 羞恥心には目をつぶり胸を張って凛とした声で告げる。
 数秒の後目の前の景色が解けて消え道ができた。その道の先には一軒の店が見える。
「中華飯店! 見つけたであります!」
「行きましょう!」
 二人は件の店に駆け込んだのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

ハズキ・トーン(サポート)
「仮面って邪魔だよねぇ」
 仮面を付けているものの、しょっちゅう外します。仮面は帽子感覚。

丁寧な口調の割にはノリはよく、色々な事に興味を持ちます。

 ただ、攻撃する。という行為が驚くほど苦手な為、出来る限り回避すべく、別の事に意識を向けさせたりとのらりくらり躱しがち。
 戦闘時は野生の勘やら逃げ足やらを駆使して避けつつ、『生まれながらの光』で負傷者等の救助を優先とした行動が多め。
 
 回復する必要がなければ他UCも使用します。
 
 あとはおまかせします。


●興味本位
 支援要請に応じてやって来たハズキ・トーン(キマイラの聖者・f04256)はやれやれとため息をこぼす。
「恋愛話は好きだけど、まさか敵に告白しないといけないとはねぇ」
 しかも同性である。
「でもまあ、同性に告白されても術を解くのかどうか、ちょっと興味あるかな」
 目元を隠す仮面を身に着けミステリアスな雰囲気をまとう彼だが意外にノリがいいのだ。
 そんなことを言いつつ迷路のような道を進んでいけばやがて彼も同じ道から抜け出せなくなった。敵の仙術である。
 するとハズキはにっこり笑って仮面を外す。その下にあったのは中性的な美しい顔立ちだった。
 彼は幼い頃にその顔立ちを女のようだと馬鹿にされ仮面を着けるようになった。しかし今では帽子を被るのと同じファッション感覚で身に着けているため気軽に外すのだ。
「罵生兄弟君。私はあなたたちにとても興味があります。ぜひお近づきになりたい。それとも、私のような者はお嫌いですか?」
 数秒の後今まで壁だった場所が道になる。
(「男でも道を開けるんだねぇ」)
 仮面を着け直しながらハズキはふと思った。
(「まさか私のこと、女だと思った訳ではないよねぇ……?」)
 疑念を抱きつつも彼も敵のいる中華飯店へと足を踏み入れたのだった。
成功 🔵🔵🔴

彩華・夜翔(サポート)
地味でゆる系な僕だけど、役に立てると良いな。

得意なことは偵察や追跡、情報収集かな?
目立たないから警戒されずに目標に近づけると思う。

戦闘は先制攻撃や不意打ちで速戦即決を試みるよ。
力はあんまりないから機動力でカバーしたい感じ。
持久戦は苦手だから負傷も致し方なしかな…。
ま、勝てたらオッケーだよね?

お手伝いついでに綺麗な景色が見れたら良いな、なーんて。
よろしく、ね。


二人称(君(きみ)/名前+くん、さん)
いつも笑顔で戦闘中でも口調は柔らかい落ち着いた少年
アドリブ、捏造、細かく気にせず遠慮なく!
共闘、負傷、ネタ等、何でもお好きにどうぞ


●綺麗な景色のためにも
 彩華・夜翔(闇彩変幻・f02015)も支援要請を受けて桃源郷へと駆けつけた。
 他の猟兵たちと同じように彼も通りがかった中年男性に中華飯店までの道を尋ねると快く教えてもらうことができた。
「……そうそう。あの店は女の子も綺麗だけど、庭も綺麗なんだよ。大きな池があって、その周りに桃の木が並んでいてね。料理と一緒に景色を楽しんでくるといいよ」
「へえ、そうなんだ。それは楽しみだね。有難う、おじさん」
 夜翔は男性に笑顔で礼を述べて教えられた道を進んだ。
(「お手伝いついでに綺麗な景色が見れたらいいな、なんて思ってたけど、本当に見られそうだ」)
 とは言え敵を倒さなければそれを楽しむ暇などない。オブリビオンを討伐し綺麗な景色を楽しむためにも夜翔は道を急いだ。
 だが彼にも敵の仙術が発動した。先の猟兵たちと同じように同じ道から抜け出せなくなったのだ。
(「予知によれば、敵に告白しないと術が解けないんだっけ」)
 しかし目の前に相手もいないのに愛の告白などすれば周りから浮いてしまう。
 夜翔は辺りを見回し人がいなくなったタイミングで口を開いた。
「……あー、罵生兄弟は男の僕から見てもカッコいいなあ。僕が女の子だったら結婚できたのになあ」
 執着心がなく特定の相手がいない夜翔。そんな彼でも同性のしかも敵である人物に告白するというのは妙な気分だった。
(「これも仕事だからね。仕方ないさ」)
 そう割り切った頃には道は開かれていた。
 夜翔も中華飯店を見つけ無事乗り込んだのだった。
成功 🔵🔵🔴


第2章 ボス戦 『罵生兄弟』

POW ●弟「兄ちゃあん、こいつぅ、殺していいのかぁあ?」
単純で重い【腕力と踏み付け】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD ●兄「賢い俺様はさっさと身を隠すとするぜ…♪」
自身の【身体が透明】になり、【猟兵から逃げ回り身を隠す】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
WIZ ●兄「早く潰せ!この間抜け!」弟「ウゴゴゴゴ…!」
他者からの命令を承諾すると【弟の肉体からどす黒い煙】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は仇死原・アンナです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが中華飯店内へと足を踏み入れれば何やら巨大なものにぶつかった。
「なんだぁ?」
 それはでっぷり太った僵尸のオブリビオンだった。これが罵生兄弟の弟だろう。こちらを振り返って目を丸くした。
「兄ちゃあん、猟兵が来たぞお」
 猟兵たちは弟の脇をすり抜けて店内の様子を見た。すると受付の女性店員と柄の悪い男が目に入る。一目で男がオブリビオンだとわかった。これが罵生兄弟の兄だ。
 兄はこちらを見て盛大に舌打ちした。
「俺様に熱心に言い寄ってくる妙な奴がいると思ってたが、猟兵かよ。こんな所までわざわざご苦労なこった」
 彼は弟を見上げて言った。
「おい、うすのろ。猟兵を殺せ!」
「わかったあ!」
 瞬間手近にいた猟兵へと巨大な拳が振り下ろされる。
「きゃああ!」
 悲鳴を上げた店員を素早く抱えて入り口の方へと跳んで攻撃を回避した。
 他の猟兵が店内へと叫ぶ。
「全員逃げろ!」
 叫び声を上げながら店員と客が一斉に逃げ出す。
 全員が外に出たころには猟兵たちと罵生弟しかいなかった。どうやらこの混乱に乗じて罵生兄は仙術で身を隠したようだ。
「お前らあ、殺すぅう!」
 椅子やテーブルを吹き飛ばしながらこちらに向かってくる弟。隠れてしまった兄。どちらも倒して中華飯店を守らなくてはならない。
 猟兵たちはそれぞれに武器を持ち身構えた。
土御門・泰花
※アレンジ等歓迎

「あらあら……折角『渾身の求愛』を致しましたのに、信じてくれぬばかりか、他の女性に手を出そうとされていたなんて……およよ。」

そっと、羅生兄弟の気を引くように、一途に慕っていたフリを演じてみます。一応、私とて恋する乙女。恋愛についての【学習力】も高い上に品の良さを裏打ちする【礼儀作法】も弁えておりますゆえ、多少は羅生兄弟の愛欲を揺さぶれるかしら?

「どうぞ、今一度私の元へ……。」

UCによる白い揚羽蝶の式神を主に兄へ向けて放ち、狙いを引き付けます。私の至近まで来てくれたなら御の字。目にも止まらぬ【早業】で【咄嗟の一撃】を放ち、少しでもダメージを。頭脳戦に負けた気持ちはいかがでしょう?


●恋する乙女の奮闘
 土御門・泰花(風待月の菫・f10833)は罵生弟の大振りな拳を避けながら霊符で白いアゲハ蝶の式神を呼び出した。
「あらあら……せっかく『渾身の求愛』を致しましたのに、信じてくれぬばかりか、他の女性に手を出そうとされていたなんて……およよ」
 泰花は罵生兄弟に想いを寄せているふりを続けながら蝶を店中に飛ばす。
 蝶が頭に止まった罵生弟はぼんやりとした表情になり攻撃を止めた。
 泰花のユーベルコードは蝶が命中した生命体や無機物、自然現象に無意識に友好的な行動をとらせることができるのだ。
「はあ?! 猟兵は会ったこともない相手に惚れられんのか?!」
 罵生兄の疑念の声だけが聞こえてくる。
 声の方へと蝶を向かわせながら泰花もそちらを見た。
「……いいえ。実は以前に、お二方を遠くからお見かけしたことがあるのです。その時に一目惚れして……」
「何で惚れた相手に会いに来たのに武器なんか持ってんだ?! 本当は俺様たちを殺しに来たんだろ?!」
 泰花は自身の手に握られている巴形薙刀【菫】に目を落とした。
「私にあなた方を傷つけるつもりはありません。これはただの護身用です。だって生きていなければ、お二方にお会いできませんから」
 虹色に輝く白アゲハが何もないはずの中空に止まった。
 それを見届けた泰花は兄の警戒を解くために菫を床に置く。そして焦げ茶色の瞳を閉じて片思いの相手の姿を思い浮かべた。
(「私とて恋する乙女。罵生兄弟の愛欲を揺さぶって見せましょう」)
 目を開いても彼の姿を思い描くのは造作もないことだった。頭の中の彼に向かって微笑み両手を広げる。
「どうぞ、今一度私の元へ……」
 蝶の止まった場所に罵生兄が現れた。
 兄弟は虚ろな表情でゆっくりと泰花の方へと歩み寄る。そのまま二人は彼女の目の前へとやって来た。
 泰花は素早く足元の菫を手に取るとそれを横に薙ぎ二人まとめて切り裂く。
「ぐああ!」
 兄は切られた腹と口から血を流して後退った。血を吐いたということは傷は内臓まで達している。
 だが。
(「――浅いっ!」)
「いてえ」
 弟の方は分厚い脂肪に守られて深手を負わせることはできなかった。
「おい間抜け! さっさとその女をつぶせ!」
 仙術で傷口を塞ぎながら兄が叫ぶ。
「うがあぁ!」
 すると弟の体はどす黒い煙に包まれる。今までの愚鈍さが嘘のように目にも止まらぬ早業で泰花に向かって拳を見舞う。
 とっさに彼女は菫でそれを受け流そうとした。しかしあまりの怪力に泰花は後方に吹き飛び壁に激突する。
「ぐっ……!」
 素早く立ち上がるもめまいを起こしていた。
(「このまま戦うのは危険ね……」)
 幸い罵生兄には深手を負わせることができた。十分な戦果だろう。
 そう冷静に判断した泰花は一度中華飯店から退避したのだった。
成功 🔵🔵🔴

白鶴・舞
いやぁ、マジ苦労したでありますよぉ
ヒトと言う種そのものは好ましくはありますが
好いてもいない者、ましてや「おぶりびおん」相手であります故!(てへぺろ)

さておき、生憎と直接戦闘は得意ではありませぬ
…が、お仕事であります故、そうも言ってはいられませぬねっ
お見せしましょう、舞の「トッテオキ」
来々、神魚!

掛け声と共にポンと両の翼を打ち合わせますれば
それが【宝貝「神魚」】発動の合図

舞の背後に水面の如く波紋立ち、出るわ出るわ、巨大魚の群れ
鯉、鮪、鮫に鮟鱇、他諸々…川も深海も問わぬ、魚、魚、魚!

舞が指し示せば、男らへと体当たりを敢行するのであります
さあさ、いざ、成敗でありますよ!

アドリブ諸々歓迎であります!


彩華・夜翔(サポート)
地味でゆる系な僕だけど、役に立てると良いな。

得意なことは偵察や追跡、情報収集かな?
目立たないから警戒されずに目標に近づけると思う。
先制攻撃や不意打ちが狙えたらいいよね。

お手伝いついでに綺麗な景色が見れたら良いな、なーんて。
よろしく、ね。


戦闘は基本的には近接武器「サイカ」を使用。
スピードを活かした素早い動きで敵を翻弄するのが得意。遠距離や咄嗟の時の為にこっそり銃も持っている。

二人称(君(きみ)/名前+くん、さん)
いつも笑顔で戦闘中でも口調は柔らかい落ち着いた少年
アドリブ、捏造、細かく気にせず遠慮なく!
共闘、負傷、ネタ等、何でもお好きにどうぞ。


●目立つ者と目立たない者
 白鶴・舞(瑞鶴・f32685)は両手の代わりに鶴の両翼を自身の腰に当てて首を横に振った。
「いやぁ、マジ苦労したでありますぉ。舞はごらんの通り鶴の瑞獣でありますが、ヒトという種そのものは好ましく思っているであります。ですが好いてもいない者、ましてや『おぶりびおん』相手に愛の告白をさせられるとは!」
 先の戦いでできた傷口をふさいだ罵生兄は鼻で笑って吐き捨てる。
「フン。お前みたいな色気のないチビのガキ、こっちから願い下げだ!」
「なっ……!? 誰がチビでありますか! 舞はこれからスラッと成長するでありますよ!」
 舞が両翼をバタバタ振って反論する頃には罵生兄は再び術で身を隠していた。
「……あっちはお任せするでありますよ」
 敵には聞こえない小さな声で呟くと舞は罵生弟の方へと向き直った。
 相手は肉弾戦を得意としている。だが彼女はあいにくと直接戦闘は不得手だ。
(「……が、お仕事であります故、そうも言ってはいられませぬねっ」)
 舞は不安を気取られぬように自信ありげに笑って両翼を広げた。
「お見せしましょう、舞の『トッテオキ』。来来、神魚!」
 舞の呼び声に応じて現れたのは巨大魚だった。川魚も海魚もいれば深海魚までいる。その巨大魚の群れが水もないのに波のように押し寄せてくるのだ。皆一様にヒレが翼のように大きくそれで飛翔して罵生弟へと向かっていく。
「さあさ、いざ、成敗でありますよ!」
「魚ぁ、うまそうだなあ」
 弟は目の前まで来たマグロを捕まえようと手を伸ばした。するとたちまちその手は傷だらけになる。
「いてえ!」
 それもそのはず。巨大魚たちの大きなヒレは刃物並みに鋭いのだ。彼らは敵に体当たりしながら相手の体中を切り裂いていく。
「チッ! 何やってんだノロマ! 術者のガキを殺るんだよ!」
「ウゴァアア!」
 苛立った罵生兄の声に弟が応えて叫ぶ。彼の体は再び黒い煙に覆われ身体能力が強化された。そして素早く舞に近づこうとする。
 だがそれを巨大魚たちが阻んだ。何しろ彼らは七十一体もの大群である。倒されても倒されても次の神魚が盾となって舞を守った。
「あの役立たずがっ……!」
 罵生兄が透明なまま近くのテーブルに拳で怒りをぶつけた。
「――そこだね」
 声と共に漆黒の双刃刀『サイカ』が振るわれる。それは敵の右腕を斬りつけた。
「ぎゃあ!」
 罵生兄は右腕を押さえて一歩後退る。痛みのあまりユーベルコードが解けてその身をさらす。
 彼のすぐそばには彩華・夜翔(闇彩変幻・f02015)がいた。
「テメェ、いつの間に……?! いつこの店に来た?!」
「ひどいなあ、最初からいたよ? まあ、よく目立たないって言われるけどね」
 夜翔はチラリと舞の方を見た。
「それに、舞さんは目を引くからね。おかげで僕はうまく闇に紛れられたよ」
 舞が任せると言った相手は夜翔だったのだ。彼は自分の特性を生かした偵察や不意打ちが得意なのである。
「クソッ!」
 罵生兄は焦ってまた透明になり隠れようとした。
 だがそれを許す夜翔ではない。
「させないよ!」
 彼は懐から素早く星の模様が描かれた光線銃『ミーティア』を取り出す。それで敵の左肩を撃ち抜いた。
「ぎゃああ!」
 罵生兄は床に倒れ激痛にのたうち回る羽目になったのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット、伸縮式の山刀(蛇腹剣)等を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、オブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。

一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減る系の物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。


バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?

下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も

アドリブ、連携歓迎


雲母坂・絢瀬(サポート)
ややおっとりめ、マイペース系関西弁女子ね。
臨機応変な柔軟さがモットーなんよ。
スキルやUCは使い時にはしっかり使うていく方針。
【見切り】【残像】【敵を盾にする】【フェイント】で相手を撹乱しつつ、間合いを詰めてからの【なぎ払い】が基本戦術やろか。
後は相手を【体勢を崩す】【武器受け】からのUCとかやね。
ヒットアンドアウェイ大事やね。
たまには【挑発】してもええかも。
UCは基本的には多数相手に【剱神楽】、とどめには【天狼】、牽制や巨大な敵相手には【白灼の殲刃】、無力化狙う時は【三弁天】【鬼薊】ってとこやね。まあ柔軟に、やわ。
基本お任せのアドリブ大歓迎でよろしゅうお願いします。


●連携の勝利
 支援要請を受けて中華飯店に現れたのは三人の女性猟兵たちだった。
「あなたたちね、無意味にケガ人を出してるのは?!」
 薬剤師が本業だと自称するバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)はオブリビオンによって猟兵にケガ人が出たと聞き憤慨していた。マッドサイエンティストでよくおかしな薬を調合している彼女。しかしケガ人は放っておけない性分なのである。
 雲母坂・絢瀬(花散る刃・f23235)は店内の様子を見てマイペースに言った。
「でも、敵さんもすでに満身創痍みたいやね」
 先の猟兵たちの活躍により罵生兄弟は傷だらけだった。兄は右腕と左肩、腹部にダメージを受けて床に片膝をついている。弟の方は重傷こそないものの全身の至る所に傷を負っていた。
 一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)は白い衛生マスク越しに軽口を叩く。
「それじゃあ、サクッと倒しちゃおうか!」
 オカルトが好きな彼女だがオブリビオンは別腹。敵だと割り切っているのである。
「グオォオ! 猟兵ぇ、殺すぅう!」
 罵生弟は大熊のように両手を上げて威嚇のポーズを取って叫んだ。そしてその両手を手近にいた亞衿目がけて振り下ろす。
 亞衿はそれを見切って後方に跳ぶ。攻撃をかわしながらも藁人形を念力で操作して敵に呪詛を飛ばした。
「……うう? 体ぁ、動かないぃ?」
 呪いにより弟は金縛り状態になり困惑の声を上げた。
 その隙にバジルが敵に接近。床に振り下ろされたままだった彼の腕に噛みつく。
「か、体ぁ……しびれ、て……」
「ウミヘビの毒よ。僵尸でも効くでしょう?」
 彼女のユーベルコードによりウミヘビの毒が罵生弟の体をマヒさせる。その強力な神経毒の効果で呼吸ができなくなりやがて心臓すらも停止させた。
「……嘘だろ? おい、何死んでんだノロマ!」
 罵生兄はよろよろと立ち上がるとうろたえて猟兵たちから逃げ出そうとした。
「させないよ!」
 亞衿は人形を分身させて敵へと呪詛を飛ばす。
「クソがッ!」
 兄はそれを横に跳んで何とか避ける。しかし避けた先には絢瀬が待ち構えていた。
 彼女は腰に差した妖魔殺しの刀『蘇芳一文字』の柄を右手で鞘を左手で握る。
「ひい――」
 声と共に機動力を鈍らせる峰打ちの居合を放つ。
「ふう――」
 次に攻撃速度を鈍らせる峰打ちの居合。
「みい」
 更に判断力を鈍らせる峰打ちの居合。矢継ぎ早に放たれた三つの居合が容赦なく敵の体に命中しユーベルコードを封じた。
 透明になることができなくなった罵生兄は破れかぶれに絢瀬に拳を放つ。
「クソッたれがぁああ!」
 しかし彼は普段戦闘を弟に任せて逃げ回ってばかりいる。その上今は攻撃速度も判断力も鈍っているのだ。そんな攻撃など絢瀬に当たるはずもない。
 彼女はそれを冷静に見切って体をわずかに横にずらしてかわす。
「――これで終いよ」
 峰打ちではない薙ぎ払いが敵の胸を深くえぐる。
「ぎゃああ!」
 罵生兄は床に伏し弟の後を追って骸の海へと還っていったのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴


第3章 日常 『ある中華飯店にて』

POWやはり量! 量はすべてを解決する!
SPD早食い! 美味しい料理を貪食せよ!
WIZ珍味や美味を堪能することこそ、中華の醍醐味!
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 オブリビオン兄弟を倒した猟兵たち。彼らは戻ってきた店員たちにとても感謝された。
「本当に、有難うございました! お礼にぜひ、当店の料理を食べて行ってください! 本日は無料でどの料理でもご馳走させていただきます! 辛くて美味しい料理も薬膳料理も、何でも取り揃えておりますよ!」
 とは言え店内は戦闘のおかげでひどい有様だ。テーブルや椅子が倒れて破壊され割れた皿や料理が散乱している。とても食事ができる状態ではない。
「こちらへどうぞ」
 店員に案内されたのは美しい桃の花が咲き乱れる木々に囲まれた庭だった。空には月が出ているが庭の中央にある蓮の花と葉が浮かぶ大きな池にも月が映され神秘的な光景となっている。その池の周りにテーブルと椅子が並べられた。
「屋外で申し訳ありませんが、こちらで食事をお楽しみください!」
 猟兵たちはそれぞれ気に入った席に着き食事と美しい風景を楽しむこととなった。
阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?…お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)


●中華デザート
「支援要請を受けて助太刀に来たよ! ……あれ?」
 阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)は散らかった店内を見回してきょとんとした。どう見てもオブリビオンの姿はない。戦いはすでに終わっていた。
 近くで後片付けをしていた店員がスミコに気づいて声を上げる。
「まあ! あなたも助けて下さった方たちのお仲間なのですね! ぜひあなたも当店の料理を食べて行ってください!」
「えっ、いいのかい? 有難う!」
 スミコは庭の席の一つに案内される。綺麗な桃の花もそこそこに彼女はメニューにくぎ付けになった。
(「中華料理って辛いイメージだったけど、スイーツも結構あるんだね」)
 ボーイッシュなスミコだがこう見えても甘党なのである。彼女のポーチにはいつもスイーツが入れられている程だ。
 まず彼女が頼んだのは杏仁豆腐だった。
「いただきまーす!」
 蓮華で白い寒天をすくって一口。
「うん、美味しい! 冷たくてつるんとしてるから、この時期にぴったりだね。いくらでも食べられちゃうよ!」
 おかげであっという間に食べ切ってしまった。
 まだ食べ足りないスミコは再びメニューに目を落とす。
「……ん? この『芝麻糊(チーマーウー)』って何かな?」
「それは黒ゴマのお汁粉です。夏は冷たく、冬は温かくして食べるデザートですよ」
 店員の言葉にスミコは目を輝かせた。
「へえ、食べてみたいな! それ下さい!」
「かしこまりました」
 出てきたお汁粉は確かに黒ゴマの汁の中に餅が入っていた。
「いただきます!」
 一口食べれば口の中にゴマとミルクの風味が広がる。
「わあ、美味しい! 牛乳が入ってるんだね。ゴマとよく合ってるよ!」
「有難うございます」
 芝麻糊を食べ終わる頃には腹八分目になっていた。
「あー、美味しかった! ご馳走様!」
 スミコは大好きな甘味で腹も心も満たされたのだった。
成功 🔵🔵🔴

土御門・泰花
※アレンジ等歓迎

「あらあら、まぁ!こちらこそありがとうございます。かように美しい場所にてお食事を頂戴できますなど、感激です。」

お礼を伝え、誘って頂けるままに着席。
お品書きに目を通すも、知らないお品が多くどれにしようか逡巡して。

「……うーん、迷ってしまいます。よろしければ、貴店のご自慢の一品をお願いできますか?」

そう注文して、お料理または点心が届くまでは、辺りの風景を楽しんで待ちます。

(……大変清浄な気を感じます。此度も、封神武侠界の一角をお護りする力となれて良うございました。)

頼んだお品が届きましたら先ずはどのようなお品なのか教わって、見た目、香り、そっと口に含んで味わい、舌触りも楽しみます。


●噛みしめる
「あらあら、まぁ!」
 案内された庭の美しさに土御門・泰花(風待月の菫・f10833)は感嘆の声を上げた。案内してくれた店員の方へと振り返り微笑む。
「こちらこそありがとうございます。かように美しい場所にてお食事を頂戴できますなど、感激です」
「お気に召されたようでよかったです。こちらの席へどうぞ」
 示されたのは蓮の花が浮かぶ池の目の前の席だった。ここからならば池も桃の花もよく見える。
 席に着いて手渡されたメニューに目を落とす。
 泰花はサムライエンパイア出身で中華料理にはなじみがない。たくさん並ぶ料理名にどれがいいか選ぶことができなかった。
「……うーん、迷ってしまいます。よろしければ、貴店のご自慢の一品をお願いできますか?」
「かしこまりました。少々お待ちください」
 メニューを持って下がった店員を見送ると再び風景に目を戻す。
 見上げれば木に咲く桃の花。見下ろせば池に浮かぶ蓮の花。そして空と水面に映る月。これぞまさに桃源郷と呼ぶべき光景に目が釘付けになる。その神秘的な美しさに心が洗われるようだ。
(「……大変清浄な気を感じます。此度も、封神武侠界の一角をお護りする力となれてようございました」)
 守ることができた実感がわいてきて泰花は安堵のため息を吐く。
 そうこうしている間に料理が出来上がった。
「お待たせいたしました。こちら小籠包でございます」
 テーブルの上に置かれたのは深めの皿に入れられた五つの小ぶりな饅頭のような料理だった。その横に蓮華と箸も置かれる。
 この世界に疎い泰花は店員に尋ねた。
「こちらはどのようなお品なのでしょうか?」
「はい。鹹点心(シェンテンシン)と呼ばれる軽食の一種で、小麦の皮で具を包み蒸したお料理でございます。蓮華で一つすくって箸で皮を割ってみて下さい」
「はい。……まぁ、お汁が溢れてきました!」
「そちら、スープになっております。どうぞお飲みになってみて下さい。熱いのでお気をつけて」
「いただきます」
 フゥッっと息を吹きかけてからスープを口の中へと運ぶ。
「美味しい鳥のスープですね! 優しいお味です」
「有難うございます。こちらは女性向けに始めたお料理で、当店では特別にお肌にいいコラーゲンも含まれているんですよ」
「それは嬉しいですね。……うん、具にもスープのお味がしっかり染みていて、大変美味しゅうございます」
 泰花は小籠包をゆっくりと味わって完食した。

 こうして猟兵たちは中華飯店の危機を救い封神武侠界の平和を守った。そして料理と風景をも楽しんだのだった。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月03日
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔴