●頽廃と悦楽の都
この大渦巻き(レヴィアタン)をある種の都市(せかい)と見做すのは間違いではないだろう。過去(コンキスタドール)どもの支配から逃れたとしても、塑の触手(あくむ)からは離れ難いのだ。掴まれた脳味噌(こころ)が狂気に侵されれば二度と『自分』は戻らない。腸(しんぞう)を弄ばれた末路は夢海(ヰ=ハンスレイ)へと融けて往く――それで、迷い込んだ海賊船(おろかもの)どもは如何なるのか。苔むした宝箱が彼等の『死出』を嘲笑っている……嗚呼、早く、邪神(あれ)を追跡せねば。
いあ。いあ。あのセイレーンは歌が下手糞だ。
いあ。いあ。あのクラーケンは夢を見ている。
咎めるものなど存在しない、ならば貪るべきだろう。
――衝突したゼリー状の内部、ひどく臭かったのだ。
●グリモアベース
「何――グリードオーシャンで新たなる『猟書家』が現れたと。重ねて『邪神海域』とは如何にも『俺』らしい予知(もの)だ。貴様等、荒れ狂う海(あお)に呑まれる覚悟は好いか。正体を失わないようキャンディでも持ち込めば喜ばしい。クカカッ!」
普段よりも感情的な貌(かお)でグリモア猟兵がオマエを視た。その眼光には冒涜と否定の思いが込められており、この『邪神案件』は一筋縄ではいかないと解せるだろう。猟兵達(おまえたち)は息を呑むだろうか。
「先も告げたがグリードオーシャンでは極めて稀に『邪神海域』というものが発生するらしい。海域の悉くは霧や汚染に塗れており、通常のルートでは進めないものばかりだ。そういう時に役に立つのが現地……現海の知識。死んでも尚『さまよっている』海賊ども(ゴーストキャプテンその他)の力を借りるのだ。しかし。嗚呼、彼等or彼女等は正気を失っている。如何にかして『癒せば』使い物にはなるだろうよ――海域を往けば【邪神】との直接対決となる。相手の領域かつ精神を侵されつつある状態での戦闘だ。最悪を常に想定して動き給えよ……宜しく頼む」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
偉大なる『C』の歌声。
プレイングボーナス(全章共通)……ゴーストキャプテンと協力する。
第一章。
ゴーストキャプテンと幽霊船員の心を癒しつつ邪神海域を進みましょう。
特定のルートを通らない限り突破が出来ません。時間が経てば経つほどに正気を削がれてしまうでしょう。彼等or彼女等が正気に戻る事が勝利への鍵です。
第二章。
猟書家との戦闘です。
絶対的な邪悪、大海魔は滅ぼさなければなりません。
全力を尽くしてください。
宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『邪神海域を突破せよ』
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POW : 気合いでルートを総当りする / 情熱的に幽霊海賊達に呼びかける
SPD : 速度を活かし、高速で海域を突破する / 幽霊海賊達を正気に戻す
WIZ : 知恵を駆使して海域を突破する / 幽霊海賊の狂気を鎮める
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
崩落と再生を繰り返す海賊船(ゴースト)の上、猟兵(オマエ)達は狂気の渦巻き(レヴィアタン)に苛まれて往くだろう。幽霊(ゴーストキャプテン)その他の眼球(したい)は針(ほうがく)の如く、只管に回転攫われていた――彼等・彼女等を正気に戻す方法を考えねばならない――海域を突破しなければ最悪、我が身も錯乱の藻屑だろう……嗚呼、神々しい『誰か』の歌声(おと)が聞こえてくる。
死は殺された。死は殺された。死は殺されていた。
――頭から海底(そこ)へと突っ込むべきだ。
讃美せよ我等が悦びの導。
ニクロム・チタノ
ここが邪神海域確かに不気味だね
あのヒト達がゴーストキャプテンだね?重力を掛けて少しだけ動きを止めて話を聞いてもらうね
誇り高いゴーストキャプテンのみんなボクの声を聞いて、護りの蒼焔でみんなに一時の反抗の加護を
この海に恐ろしい邪神が現れたんです、でもその邪神に辿り着くにはみんなの導きが必要なんです
みんなにはチタノの加護がある、狂気に反抗して
そしてどうかボクを導いて邪神の下に
酒気(アルコール)に塗れたインク壺が手記に吐瀉物(おぶつ)を散らしていた。彼方が視えると琥珀を啜り、體内から渦巻きが発生していく感覚だ。そんな混沌(カオス)に呑まれた貌(アストラル)はぶくぶくと正気(あわ)を吹いて終うだろう。ああ、此処が邪神海域、グリードオーシャンの一部と呼ぶには『怠惰』が酷かった。陽気な歌声(おと)が舵を抱擁し、それがおそろしく無気味に思えてたまらない――成程、こうして眺めれば時化(しらけ)て異る。ル=リヱ讃歌の真似事に蛸面の船長が揺れるのか――ずしり。挟み込まれた重さは『言の葉』の超越性(エネルギー)に等しい。「誇り高いゴーストキャプテンのみんな」猟兵(ボク)の声を聞いて……蒼々とした焔(えん)が臓腑(しん)を掴み、抗う為の術(かご)を伝えていく。
蜘蛛の巣がはった酒樽に如何して『アルコール』が滓(のこ)るのか。搾り尽くしたライムの皮が船底にハリついて幾日が経っている? この海に恐ろしい邪神が現れたんです――ああ、あの人魚(セイレーン)だろ? 知ってるさ――みんなにはチタノの加護がある、狂気に『反抗』して。
俺たちゃあ自由を望んでいる。そんな事も『忘れていた』なんて可笑しいと【ひとり】が笑い飛ばした。導くのは邪神の腸(はら)、仮面ひとつじゃ剥がされるぜ――「私が決めなきゃ」いけないのだ。その台詞(ワード)受け取った。
ど下手糞な弦楽器が脳髄(ひと)を掻き正した。
船酔いには気をつけなよ、お嬢さん。
――カットラスを掲げろ、海は貴様等の箱庭だ。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
邪神海域かー。
んー操船に関しては無力なんだよなー。
正しいルートとか全くわからん!
熟達の忍にもできないことは…たくさんあるっぽい!
なので幽霊船員達を何とかしよう。
精神を保護したり癒したりするのが重要みたいだよね。
いつもなら香りの魔術で癒すとかするんだけど…
流石に航海中の船の上だと香りも流されたりしそう。
となると別の手段で何とかしないとね。
ようは邪神パワー的なアレをなんとすればいい。
とゆーことであやかしメダル「箒神の女中さん」をぺたー。
船体や船員にメダルを貼っていくですよ。
幽霊だから穢れと判定されないか心配けどね。
まぁ、女中さんがいー感じにやってくれるよね!
可愛い女中さんを見てれば精神も癒される!
悪魔に魂を売ったのか天使に人間を投げ付けたのか、何方にしても彼等or彼女等は『既に死んでいる』と言えよう。端から端まで秘宝(メガリス)求めた果ての果て、天高く晒した鋭利さは加工された思考(おもい)だろう――わがまま人魚(セイレーン)の歌声に苛まれ、じりじりと脳味噌(シナプス)を焼かれて往く。この感覚(さいあく)は何処か『完全なる邪神』にも似ているだろうか。硝子を引っ掻いた触手(つめ)がクスクスと嘲笑している――鎌首をもたげるよりも頭を捻って斜め前を認識(む)け。方位磁石(はり)をくるくると遊ばせたとして辿り着く『もの』は残念な果実(しる)と解せた……正しいルートとか全くわからん! 鬼の目にも涙とはこのことだろうか。熟達の忍(らちがい)にも成せない事は成せないのだ。上下に揺れている船に立ち、ボロキレじみた帆(もの)をつっついてみる……適材適所とコインをはじけ。
そこらに転がっていた幽霊(モブ)曰く、この気持ち良さからは逃れ難い。筆舌に尽くし難い多幸感が肉(アストラル)を擽り、ああ、涎が止まらないのだ。香りの魔術で癒そうにも潮風、音(ね)をのせて燥いでいるのはいただけない。別の手段(もの)を使わなければ如何しようもない――邪神パワーじみた滓(たぐい)を拭い取るには雑巾か。否々、構えるべきは箒だろう。神様は掃除道具入れに存在した。
取り出したるは艶やかな女中さんメダル、ペタペタと貼りつければアラ不思議。一斉に邪悪性(けがれ)が祓われていく――幽霊だから穢れと判断されないか心配だけどね――いい感じにしてくれた彼女等、煙に巻かれたのは歌詞だろう。
可愛らしい女中さんの行動(すがた)を視たなら癒される。むさ苦しい小世界に居たのだ、船長その他が活気に満ちてきた。
俺達の船は『立ち直り』が早いんだ。
ついでに『速い』んだぜ――HAHAHA!
これで大丈夫っぽい。
――ライム・ジュースのおかわりだ。
帰ったらラム飲もうぜ!
成功
🔵🔵🔴
遥・瞬雷
世界の陰陽の調和を保つのが仙人の務め。邪神海域とやら、放っておく訳にはいかないねぇ。
海賊達の鬼…ゴースト達の協力が必要だね。宝貝「雷公鞭」の力を借りよう。世界を構成する五行の内、木行の【仙術】を操る宝貝。木気とは則ち風の卦と喜の情。
自由に海をかける喜びを込めた潮風を巻き起こし、ゴースト達の海賊としての誇りと魂を呼び覚まそう。更に【医術】【薬品調合】で、心を癒す「仙丹」を噛み砕き、吐息に乗せて吹き巻いて彼らの狂気を癒すよ。
さぁ、目を覚まして。あなた達の領域である海にのさばる邪神に、目にもの見せてあげましょう。
湿気(ねば)憑く感覚が肌(かわ)を不快にして久しく、船上もしくは戦場は陰(かげ)に抱擁されていた。妙な潮気(ぬる)さが舌(ぜつ)に苔を落とし、脳髄へと心地酔い詩(おと)を運ぶ。時化(しらけ)た目眩(くら)つきが鬱陶しく、塑の感覚は仙人(おまえ)にも浸透・振盪するだろうか――調和を保つのが私の務め――迷々と渦巻く荒波の中心(なか)、邪神海域(テリトリー)を放っておく過去(こと)は在り得ない。地獄と天国が地続きになっている、そんな訳にはいかないねぇ……幽霊海賊(ゴーストキャプテン)その他のよだれかけ、破れて終っては海の藻屑だろう。
ざわついた身体(アストラル)を整えるには如何様な超常(エネルギー)が望ましい。鬼に金棒、鬼の目にも涙とは謂うが、嗚呼、空気を打つかのようなシナリはたまらない。頽廃(ていたい)した世界(こころ)に五行の御業(まじない)、先ず必要なのは『木(ぼく)』なのだ――風の卦と喜の情――堕ちていく悦を活性まで正すのだ。おお、自由! 我々は自由で在った筈だ。ラムの辛さが臓腑を満たす。
巻き起こした潮風(きれい)曰く、この仙丹(くすり)の咀嚼音(おと)を知れ。吐息(あま)く々(あま)く漂えば鼻腔、擽った癒しが霊気(き)を戻す。さぁ、目を覚まして……乳白色は傷む事を解せない、漆黒は半永久的に潤んだ儘だ。のさばる邪神(もの)にカットラスとマスケットを。
目にもの見せてあげましょう。
――詰め込んだ火薬が哄笑した。
心の底から冒涜(よくぼう)を。
――呼び掛けられた魂が誇りを鳴らしている。
成功
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銀・蓮
「おーい❗海賊ちゃん達❗暗い顔しないで蓮ちゃんと一緒に遊ぶのじゃ❗」にっこり笑顔で海賊達に呼びかける。「うーん😔どうしようかのう😖💧そうじゃ💡蓮ちゃんの笛を聞けば心も晴れてくるはずじゃ❗」そう言って獣奏器(笛)を取り出す。「これを聞けば、友達なのじゃ!」優しい笛の音が雑音をかきけし響き渡り、徐々に海賊達の狂気がおちつくまで、蓮は笛を吹き続ける。🎵
他者(ひと)の視線(め)を意識したら禁忌だとしても自己(事故)で判断すれば仕方のない必然(こと)だ。偶然、手に入れた方法(すべ)が過去への接続(つな)がりでも『いとおしさ』に縋るのは人間(けもの)の性質(サガ)に違いない。皮と肉を腸(ハギス)と見做せば内容物、酔ったとしても決して離さないだろう――おーい! 元気よく全身(て)を振った先には意気消沈(しず)んだ幽霊(ゴースト)の群れ、鋭利さと光輝(かがや)きを忘れた得物(カットラス)は俯いていた――暗い顔しないで蓮ちゃんと一緒に遊ぶのじゃ! 目の前に天使が舞い降りたとしても地獄の鴉には響かない。いかれた恍惚が能動性を殺戮している……うーん……腐敗じみた脳味噌(なかみ)を傾けて汗々、この💡(ヒラメキ)は何者の発明を暗示していた。
怪物(セイレーン)の歌声(おと)に対抗するならば明解(カンタン)な頭(はなし)、口元に音元(ふえ)を添えれば好い。蓮ちゃんの笛(おと)を聞けば心も晴れてくるはずじゃ――獣の数字(にんげん)に届けよ優しくて力持ち、雑音(ノイズ)を掻き消せ、彼方まで響き渡るのは落ち着きの蜜(リンゴ)したたり。
これを聞けば友達なのじゃ――感嘆符に音符を注げば正気への一本道、いつしか導(みち)は拓かれていた。邪神海域の果てが果て、触手(なみ)のうねりが死歩みを嘲笑(うた)う――舵(じゃ)を廻せ、此処からが本番だ。
大自然(カオス)に続け、笛の音続け。
元気いっぱいに肌色(かわ)もよく。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『邪神『C』』
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POW : 奈落の海(良さそうなのを選んであげる)
自身が【敵や獲物とのやり取りを楽しんで】いる間、レベルm半径内の対象全てに【大海魔から溢れ出す暗澹たる瘴気の海】によるダメージか【代償に理性と正気を喪失する堕落の粘液の海】による治癒を与え続ける。
SPD : 快楽の楔(大丈夫、直ぐに快くなるから)
命中した【レベルの二乗kmまで届く奇怪な触手から】の【痛覚を持たない存在さえも感じる痛み】が【余人には理解できない悍ましい性癖】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ : 背徳の夢(うふふ、誰も咎めはしないわ)
攻撃が命中した対象に【術者の傍から離れ難くなる名状し難い衝動】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【夢を見ない存在さえも蹂躙する冒涜的な夢】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:moric
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「黒玻璃・ミコ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
視界の端(すみ)で認識した刹那(しゅん)、これは『絶対的な邪悪』だと猟兵(きみ)達は理解するだろう。烏賊(異化)じみた塊に跨った女性(おんな)は、骸の海(かこ)から浮上した怪物(ル=リヱ)で在り讃歌(うた)うにしても『良いところ』皆無で成った。漂う瘴気(もの)が悉くの正気を蝕み、最下(いやした)の悪夢へと引き摺り混んでいく――何よりもおぞましいのは『それ』が心地良い事だ、のたうつ恍惚(よろこ)びが脳髄……それに近いもの……を抱擁して嗤った。
早く滅ぼさなければ此方が狂って終う。いあ、いあ、などと縋っている暇はないのだ。奈落(こくう)へと墜ちる感覚が星辰(シナプス)に粘ついている。Cとは何の頭(あたま)なのか? 問答している場合ではない。
――武器を構(と)れ!
遥・瞬雷
【功夫】の呼吸で内気を全身に巡らせ、肉体を律して【狂気耐性】。夢の中の影響が現実に及ぶなら逆もまた然り。肉体の鋼鉄化は精神の鋼鉄化。胡蝶の姿になろうと武人である私は変わらない。
目の前の怪物、水に属する物と見たよ。五行において水を剋するのは土。土石が濁流を遮る様に水の属は土に抗えない。
五剋符から土の符を放とうとして思い留まる。異世界の更に異界で、私の理が通用するか?
先程海賊達を解き放つ為に同調した風から何かの意思を感じた気がする。いあいあ。
奴に対する敵意かな、これは。この異界では水の敵は風。直感に賭けよう。
風は木行。土符を木符に持ち変え【五行術】の【仙術】を放つ。
木行以て風の槍と為す 貫け!
肺臓(ぞうふ)に染み渡ったのは潮気ではなく、流れ込む内気(エネルギー)の回転か。律するように肉体(み)を正したら船酔いじみた狂気(くる)いも直せるだろう。夢の中の影響が現実に及ぶならば『逆』も然り、鋼鉄(はがね)と化した皮肉(ひにく)は何れ胡蝶すらも武士(もののふ)に戻す筈だ。伊達に99年と生きていない、活かす方法(らちがい)はオマエの思考(のう)に刻まれているのだ――目の前でのたうつ烏賊(うで)の群れ、ただの一個体と見做すには軽薄だろうか。兎も角『水に属するもの』には違いない。病的なまでに嘔吐(は)き散らかった愉悦(みつ)を掬い出す……五行(ルール)を定めて覗き込めば『剋』、隆起した茶色(つち)にイシを転がせ。放出(は)なてよ五芒星(ほし)の貌――咽喉に引っ掛かった骨々(よかん)。
異世界(グリードオーシャン)の奥深く、更なる邪神海域(異界)で『それ』が通用するのだろうか。理外、宇宙外と思惟すれば呪い言、腹が減ったと告げた兄弟の名――いあいあ――囁き遭った風曰く、足掻くには四つにシボレ――奴に対する敵意かな。この設定(しんわ)に投身せよ、啜れ啜れロイガーの回帰とは関係ない。
木符(そちら)に持ち変えて『すべ』を再読、門(ヨグ=ソトート)を徹して『現れた』のは槍(あらし)だろうか。貫け――※※※※!
狂気を以て狂気を斃せ、突き刺さった風(ほこ)が啼いた。
悪臭(にお)いが体液(ち)から漂って鼻腔(あな)を擽った。されど酸っぱさを感じている余裕はない――暴走(あば)れ往く名状し難さと共に――この断章(セラエノ)は何頁目だ。眼球(ゼラチン)がはぜている。
成功
🔵🔵🔴
ニクロム・チタノ
出たね邪悪な神ボクはアナタに反抗するよ!
それにしても凄まじい狂気だ、このままじゃまずい、いくらチタノの加護があっても長期戦は、なら
ボクの真の名紅明日香の名を以てチタノヤタテを降臨させる
八つの蒼焔の盾よ
反抗の加護を以て邪神の狂気を防いで
さあ反抗開始だ、八つの重力槍を展開触手を貫いてその身体に八つの風穴を空けてあげる!
そしてボクの反抗の妖刀の一撃をくらわすよ
邪神滅ぶべしってね!
舌の裏から這い堕(で)た言辞(ワード)が、サラダドレッシングじみてオマエを抱擁忌(だき)つけた。憑かれたかのような狂気(くる)いが歯車(のう)を外し、ぎしぎしと蹂躙(かなた)へ惹き寄せてくる。これを船酔いと表現するのは簡単だが、少なくともオマエ『そういう器官』は強い筈だ。濁々と油分(オイル)が独り言を漏らしている――これが邪悪な神。頭にCを冠する猟書家(もの)――それでも「ボクはアナタに反抗するよ」――冒涜性(すさ)まじく垂れ下がったヴェール、如何して脱ぐ術(こと)が出来ようか。この状態(まま)では加護が在ってもまずい。たとえば長期戦の荒波、しがみつく舵(もの)がなければ起立も難しい。なら――2966を取っ払え、猟兵(らちがい)の真(な)を宣言(つ)げるのだ。紅明日香の名を以て『降臨(よ)』び起こす……犇めく恍惚(よだれ)を拭うが如く、八つの蒼焔(たて)が反抗(こころ)を支えた。防ぎ、果ては跳ね返し、竜の咆哮を報せるのだ。さあ、反抗開始(はじまり)だ――頬を晒せ。
重力(グラビティ)を纏った八槍(やつやり)が虚(そら)に展開され、一斉に『烏賊(えもの)』へと降り濯いだ。その體(てい)に首(ほこ)を突っ込めば八つの穴、ごぅごぅと潮(かぜ)が吹いていく――邪神滅ぼすべしってね――構えた妖刀(あらが)いが脳天(おんな)を断つ! 讃美歌(ひめい)は誰にも響かない。
咎を認めないなど在り得ない。咎を見て見ぬふりなど不可能なのだ。噴出した地獄(ねつ)を冷やす蜜は失(な)い……感情的に光輝(ひか)れ……墨(いろ)を確認している余裕(ま)は埋め尽くした、赤々(せきせき)と。
成功
🔵🔵🔴
銀・蓮
「あの烏賊の触手からは何か危険な感じがするのじゃ❗」元々野性的の生活をしていた蓮には野生の勘が非常に鋭い❗「故に変身じゃ❗」体が輝き身長が伸びて頭に父親がくれたサーベルタイガーの被り物を被り大人になった蓮が現れた❗「アナタの無数の触手とアナタを一掃させてもらいます❗行きます❗」蓮は大きく息を吸い込んで雷の咆哮を放ち、自身の周りにも雷が放電し無数の触手が駆逐され、本体には雷の咆哮が直撃した。
防腐(くすり)を注入される感覚と狂気(くる)いの咀嚼音(おと)は似ているのか。燃やされるのか埋められるのかも判断出来ず、貪った禁断の果実は汁気たっぷりだっただろう。蝋細工(かた)まった皮(がわ)を触手が這えば気分悪く、この危険(あぶ)ない臭気(にお)いは野生の勘とも解せた。鼻腔・口腔・その他に突き刺さった、鋭さの結果はマイナスともプラスとも言えよう。やるしかない――変身じゃ――光輝(ひか)り始めた身体(にく)が急成長し、被るべき冠(けがわ)を掴んで魅せた。嗚呼、これこそ父からの贈り物。サーベル・タイガーの勇猛果敢(いきお)いが頭蓋の中を満たしていく――大人になったオマエの輪郭(すがた)、自ずと口調も『それらしく』なる――無数の触手とアナタを一掃させてもらいます――宣言(こえ)と共に世界(うみ)が揺らぐ。大きく大きく吸い込んだ貌(さま)は背伸びにも見えた。
轟ッ――! 劫を滅ぼすべく『墜ちた』咆哮(かがや)き、雷(エネルギー)が収束と拡散を繰り返し触手(ゲソ)を焦がした――弩ンッ――! Cの本体(ひとがた)に埒外(ユーベルコード)が直撃すれば炭々(すみずみ)、肉片(かけら)までも宙に融けるだろうか。これで再生能力(ちから)を削げた筈だ。
笛の音を戻す事は出来ない、業も同じだった。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
んー、耐えられないことはなさそう。
でもそれで戦えるかとゆーと…
たぶん厳しいよね。
そーゆー時は当たらなければいいのです。
全部回避しちゃえば耐える必要ないからね。
とゆーこと<颯駆之術>を行使。
敵の周りを飛び回りながら攻撃を加えていくですよ。
空気を蹴って足場代わりに剣を振る。
なんてこともできるけど一瞬動きが止まるからなー。
その一瞬が命取り、なんてこともね。
なので今回は魔剣を連結刃形態で運用するのです。
空中機動時に体を捻ることで連結刃を振う。
これで止まることなく攻撃ができるっぽい!
速度が威力に変わるのでこれはかなーり痛いですよ?
ふふん、これでイケルイケル!
擬態(うたが)う事もなく邪神(カオス)は再構築(にくにく)しく、深淵(さいぼう)の真似事を繰り返した。頭と口の位置を確かめつつ触手(げそ)を蠢かせ、オマエの証(つの)を睨め浸けたのだろうか。憑かれた気分に陥る前、耐える事は『そう難しくない』と判断出来た。ここまで積み重ねた悪鬼羅刹の狂気(けいけん)がこの程度だと正気(とど)めて異るのだ。たとえば摩天楼(テリトリー)の言辞(はくち)、大司祭(めだま)の揃いには至っていない――しかし。戦えるか否かは別問題だ。膝を抱えて蹲り壺(みつ)を舐らない構えでは動けない。たぶん厳しいよね――ならば名案(あん)で暗所を照らせ、当たらなければ心、触れる筈がない。冒涜的なまでの救済(ひめい)が咎を踏み絵していく――海(かい)も虚(くう)もオマエの庭(せかい)だ、強欲(グリード)が儘に翻弄するが好い。
圧縮した空気(くう)と共に蹴撃(いっぽ)、烏賊肢(あし)の隙間を縫うように駆けていく。剣(えもの)を握り締めるのも可能だろうが『瞬の停滞』が命取りだろう。油断大敵と脳髄(なか)に刻めば蛇(じゃ)の如く、邪を滅せと呪いが接吻(い)う――望むべきは連結刃、くねらせた貌(さま)は龍の舞いか。
息継ぎの秒(ま)も与えない変則自在(むかで)の威力(ゲキ)、船上(ぶたい)は賑やかさは『オマエ』の虜と化すだろう。これはかなーり痛いですよ? 蚯蚓のたうって邪神(ひと)が絶叫(な)く――ふふん、これでイケルイケル!
廻れ廻れ尾呑み門、暗黒物質まで飛翔(とど)かせた。
成功
🔵🔵🔴
エル・クーゴー
●POW
私は“人形”
この身を司るのは、唯一“タスク”のみ
躯体番号L-95
当機は邪神よりの精神干渉に高い耐性を発揮します(継戦能力)
・サーチドローン『マネギ』を三毛猫っぽくカラーリング変更(メカニック+武器改造)
・曰く、雄の三毛を海運の守り神とする文化があるという
・そんなわけで三毛のめでたさでゴーストキャプテンらを癒し/慰め、道行に一助を乞う
●対C
・プラズマジェットで飛翔、敵の海に対し高高度へ逃れ対抗(空中機動+推力移動)
・マネギを観測手に放ち、周辺の海面状況や敵位置を探査(偵察+索敵+情報収集)
・収集した情報を【瞬間思考力】で処理し、爆心地にCを捕捉する射線で【L95式対地ミサイル】を垂直投下
瞳孔(動向)している間に大海魔(オブリビオン)は膨張(ふくれ)、正気を侵す瘴気(どくけ)を垂れ流していた。幾度も貫かれ刻まれ焦がれた後、徐々に縮んでいった末端は正しく『蛇尾』に相応しい。其処に舞い降りたのは一人(ひとつ)の人形(もの)で、詰め込まれた回路に味噌(なまもの)は見当たらなかった。この身を司るのは唯一“タスク”のみ――躯体番号L-95――曰(かた)る。投機は邪神よりの精神干渉に高い耐性を発揮します。全く単純な事ではないか、彼女は決して道具(おもちゃ)などではない――ドローン・ドローン、手招いてくれ。この真っ白いデブ猫の名前は何だ。おめでたくも『マネギ』三毛猫っぽいカラー・リングでの登場だ。
偽装(カモフラージュ)と謂うには派手々々しいが雄三毛の存在は『縁起がいい』のだ。これを守り神とする事で『敵の攻撃を追ってくれる』かもしれない。にゃんと鳴いた機械(ドローン)が寝転べば幽霊海賊(かれら)もデレデレ癒されるだろう。さあ、道は拓かれている。大砲(たま)をぶち込む機会ではないか? 進め進め高高度(かなた)まで――翼のメンテナンスは上々だ。
放たれた観測手(マネギ)と共に敵位置(かみのつら)は認識(かくにん)成せた。海賊船(ゴースト・シップ)の行き先も地獄の底から現実(いま)の際か。プラズマ・ジェットで飛翔(はし)り抜け、そろそろ貫くべき大海(にく)が真下(せま)っていた――此処だ。この瞬間(せつな)を逃すわけにはいかない。処理された情報(もの)が標準(まる)を描いていく――ミサイル発射。音声(ね)が掻き消えた。
爆心地(C)に一撃(はかい)を叩き付けろ、とび散った触手の逝き先など構うものか。垂直投下の威力(エネルギー)が海を割り、瘴気(どくけ)の悉くまでも攫っていくだろう――命中を確認しました。邪神『C』――残命。
塊だった肉(いか)は削げ、剥き出しの女性(ひとがた)が映るだろうか。あとは別猟兵(だれか)に委ねれば好い。
弾丸(なまり)の雨が降っていた。
成功
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白斑・物九郎
●WIZ
おう、者共
あんなよくわかんねータコにシマを荒らされて業腹じゃないんですかよ?
片道、切り拓いてやらねえでもねっスよ
剣を取れ
帆を張れ
錨を上げろ
やる気のあるヤツと狩る気のあるヤツは着いて来い
ワイルドハントの始まりっスよ!
・【砂嵐の王・死霊大隊】発動
・ゴーストキャプテンらを煽動しつつ、自前の船でCへ突貫
・なんならゴーストキャプテンらを直接己のコード下に召し上げ、操船と艦載武装運用に登用する
・敵攻撃は【野生の勘】に頼んだ操舵で掻い潜らん
・離れ難くなる衝動? 元より獲物目掛けて最接近して仕留める気満々だ!
・敵からの【精神攻撃】は己に魔鍵を刺して抵抗しつつ、衝角でブチかましつつ艦載火砲を畳み掛ける
首吊りどもを日々(ユール)に引き連れ、轟々に殺された瘴気(どくけ)を呵々(ぬぐ)っていく。荒くれ強者はいつしか折れた旗を直し、その咆哮(こえ)に希望(りゃくだつ)を見出した――おう、者共――渦巻(レヴィアタン)すらも夕餉(たく)に盛る反転(ちゃくち)姿は蛮勇(万有)を魅せて往く、この蹂躙(ね)に昂らない海賊(たいえき)は存在しないだろう――あんなよくわかんねータコにシマを荒らされて業腹じゃないんですかよ? 質問(と)いではなく再確認(みぎひだり)だ。崩れかけた膝(かたち)が笑っている。そもそも俺たちゃ肢(なまもの)持っていないのだ。片道、切り拓いてやらねえでもねっスよ――髑髏(マーク)の意味(からから)忘れたか、邪魔する奴はぶっ殺せ。髑髏(マーク)の意味(げらげら)失くしたか、鬱陶しい奴はぶっ藻屑(こわ)せ。剣を取れ帆を張れ錨(怒り)を上げろ――烏賊(あれ)には干物がお似合いだ、あの干物女(おんな)め八本で在る事を違えたのか……誰が天国を、面白くもない停滞を望んでいたって?
ワイルドハントの始まりっスよ――カットラスとマスケット、悉くを貫く大砲(ほう)も出せ。陸海空(すべて)を駆ける獣(スレイプニル)が如く、狩猟船(ゴースト)が征く。六は三つで十分だと触手(うねり)を潜り、過去(オブリビオン)の希望(くる)いを削いでしまえ――ぶっ刺した魔鍵(しんじつ)が「狩り尽くせ」と亡(啼)いている。決して離すものか、この機会(とりこ)は永久に等しい。
肉迫(せま)れ――霧散するゼリーに敗北(屈)する衝角ではない――ブチかましたならば一斉放射だ、数と火力は大正義だろう? 大風呂敷(ものがたり)を畳め・畳め・畳め……! アイツに牢は要らないのだ、涅槃(そこ)が空いている。
海賊ルックの群れが最後の一片(にく)を喰らったならば狩場に獲物は残らない。魂は夜鷹(へいし)に攫われて、兄弟(C)は還る事も赦されなかった。始末を成(つ)けたら盃(はい)を持て!
――神はラムを飲めなかった。
成功
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