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恐るべき邪神海域

#グリードオーシャン #猟書家 #猟書家の侵攻 #邪神『C』 #ゴーストキャプテン

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●邪神海域
「皆、グリードオーシャンで事件だ。レディ・オーシャン配下の幹部の仕業で、『邪神海域』に未開拓の島が呑み込まれてしまうことが予知されたのだ!」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、集まった猟兵達に予知の内容に伝える。それによると、またレディ・オーシャンの目論む『グリモアベース侵略』を実現すべく幹部のオブリビオンが動き出したという。

「この邪神海域というこの海域には『邪神』が住まい、入り込んだ船の乗員達を狂気に陥れるとされ、海賊達にも恐れられているのだ。しかし、どうやらその邪神海域に住まう邪神がレディ・オーシャンに付いたようだな。その邪神は邪神領域を広げ、島を呑み込み沈めてしまおうとしているのだ」
 幸運にもコンキスタドールの支配を免れていた島が、邪神の手によって犠牲になろうとしている。この邪神海域は汚染された海水と霧で覆われ、特定のルートを狂気を免れながら進まない限り、元の場所に戻って来てしまう。そのため、このままでは島の住人達は脱出も叶わぬままに海の藻屑となってしまうだろう。よって今回の目的は、この恐るべき邪神海域を突破し、島を救うために、幹部たる邪神『C』を討伐することだ。

「幹部の所へ辿り着くためには、邪神海域を突破する必要がある。そのためには特定のルートを進む必要があり、また時間が経つにつれ狂気に襲われると、なんとも困難な道のりだな。必要であれば、鉄甲船『日輪丸』を使っても構わぬぞ」
 いつもの鉄甲船で進んでもいいし、自前の船を使ったり、泳いで進んでも構わないそうだ。どのような手段をとるにしても、海域への対抗策は考えておいた方がいいだろう。
「斯様に恐ろしい海域だが、一つ我らの助けになる事がある。ここにはかつて邪神を追って侵入した海賊達が、ゴーストキャプテンとなって彷徨っているのだ。彼らは邪神のもたらした狂気によって異常な行動をとっているのだが、その苦しみを癒やすことができれば、邪神の元を目指す手助けをしてくれるはずだ」
 ゴーストキャプテンを正気に戻すことが出来れば、邪神への道のりの手助けのみならず、邪神との戦いで湧き出してくる狂える亡霊達を抑えてくれるとのことだ。

「困難な作戦となるが、島を守るために尽力を頼む。それはひいては、奴らの目指すグリモアベース侵略の防衛となるぞ」
 百々は猟兵達を激励すると、彼らを現地へと転移させていくのであった。


夢幻
 マスターの夢幻です。

●幹部シナリオのため、二章構成となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『ゴーストキャプテンと協力する。』です。

 1章:冒険『邪神海域を突破せよ』
 2章:ボス戦『邪神『C』』
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第1章 冒険 『邪神海域を突破せよ』

POW   :    気合いでルートを総当りする / 情熱的に幽霊海賊達に呼びかける

SPD   :    速度を活かし、高速で海域を突破する / 幽霊海賊達を正気に戻す

WIZ   :    知恵を駆使して海域を突破する / 幽霊海賊の狂気を鎮める

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ニクロム・チタノ
このままじゃ島の人達が危ない急がないと
ボクは今回姉妹達と作った船で進むよ
アレがゴーストキャプテンだね!
ねえ聞いて今あなた達の故郷の島が危ないんだこのままじゃ島が邪神のせいで滅びてしまう、住んでる人達も危険が迫ってるのどうかボクに力を貸してあなた達のココロは狂気になんて負けたりしないよ
護りの蒼焔をあなた達にも、反抗の加護でどんな狂気にも負けない精神を生み出すんだ
さあ反抗の船出だ邪神から島を救いだそう



「このままじゃ島の人達が危ない……急がないと」

 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は姉妹達と作った船に乗って、邪神海域へと進入した。この邪神海域が島を呑み込むまではあまり時間が無い。だが、霧で覆われたこの海域では、特定のルートを進まねば邪神のいる中心部へは辿り着けない。そのため彼女は、この海域内であるものを捜索する。

「あっ、いた! アレがゴーストキャプテンだね!」

 ふよふよと浮かぶ白いもの達を見つけ、ニクロムはその近くへと船を進める。それは、ゴーストキャプテンとその配下、この海域に挑んだ海賊達の成れの果てである。彼らはぼうっと浮かんでいるかと思えば、度々奇声を上げていた。完全に狂気に呑まれてしまっているようだ。

「ねえ聞いて! 今あなた達の故郷の島が危ないんだ。このままじゃ島が邪神のせいで滅びてしまう、住んでる人達も危険が迫ってるの!」

 ニクロムはそのゴーストキャプテンへと呼びかける。その正気を呼び覚まそうと、真剣に今迫る危機を伝えていく。

「どうかボクに力を貸して……あなた達のココロは狂気になんて負けたりしないよ!」

 更にニクロムは自身の纏う護りの蒼焔をゴーストキャプテンへと分け与える。それは、彼女に宿りし守護竜チタノの反抗の加護、どんな狂気にも負けない精神を生み出すものである。

「ウ……ア……ああああああ……!」

 加護の力と、ニクロムの真摯な呼びかけによって、狂気に呑まれたゴーストキャプテンの目に正気が戻っていく。

「これは……嬢ちゃんのおかげか」
「うん! 邪神の元へ行くため、力を貸してもらえるかな?」
「もちろんだ。邪神の撃破こそ俺たちの悲願でもある」
「さあ反抗の船出だ! 邪神から島を救いだそう!」

 正気に戻ったゴーストキャプテンの案内で、ニクロムは邪神海域の奥へと進んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロバート・ブレイズ
さて――辿り着くのは『よく見る』位置か山脈か、彼方へと投身成したならば『夢の果て』に到達するとも解せる。兎角、私に『船を動かす』術はないが、彼等or彼女等を【直す】事容易い。たとえば『正気に固定する』機械仕掛け、掃き散らかした電波(エネルギー)は耐性だろう
冒涜物(ユーベルコード)使用、ゴーストキャプテンどもの無意識(こころ)に語り掛け、その『狂気を否定』させる。人の精神(シナプス)は思った以上に『個々』に依存するのだ。この程度の戯れに屈してはいけない――荒波に呑まれても浮上すべきだ、何処かの都市が如く

ああ、私自身は如何様に進むのか考えねばな。何でも『日輪丸』という船が在るらしいそれに乗り込もう


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ハーイ! ワタシがサポートに来た、バルタンデース!」
雇われバトルサイボーグメイド、支援しマース!

普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【奉仕・料理・掃除・裁縫・救助活動】と【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!

荒事であれば武装を使用してクリアしマース!
移動中や探し物など、その他冒険なら適切な技能でくぐり抜けマース!
単独で進んでもOK、他の猟兵の方の補佐に回ってもOKデスヨー!

公開しているアイテムはどれを使っても大丈夫デース!
バルタンズのお小遣いも支払いマスので、心置きなくどうぞデース!
よろしくお願いしマース!



 続いて鉄甲船『日輪丸』が、邪神海域へと進入する。その甲板には、二人の猟兵の姿があった。

「さて――辿り着くのは『よく見る』位置か山脈か、彼方へと投身成したならば『夢の果て』に到達するとも解せるわけだが……」

 この領域について考察しているのはロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)だ。邪神への、その恐怖への造詣の深い彼は、邪神海域の性質と中身を見通すかの如く先を見据える。

「ハーイ! ワタシが雇われバトルサイボーグメイド、バルタンデース! 邪神海域の突破、サポートしマース!」

 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は、テンションも高く張り切っている。この鉄甲船の操舵も、彼女が呼び出した『ミニ・バルタン』に
よるものだ。

 そうして海域の中心部へ向けて進んでいく鉄甲船であったが、その目立つ巨体は海域に漂うゴーストキャプテンを呼び寄せる。狂気に呑まれた二体のゴーストキャプテンとその配下達が、船の左右から襲い掛かってきた!

「私に『船を動かす』術はないが、貴様達を『直す』事容易い。その狂気を、『否定』せよ」

 右舷より迫るゴーストキャプテンに対応するロバートは、『冒涜物』のユーベルコードを彼へと向けて使用する。

「人の精神(シナプス)は思った以上に『個々』に依存するのだ。この程度の戯れに屈してはいけない――荒波に呑まれても浮上すべきだ、何処かの都市が如く」
「う……俺は……!」

 彼の否定の願いは実現し、ゴーストキャプテンは正気を取り戻したようだ。そして左舷では、襲い来るゴーストキャプテンとバルタンが退治していた。

「ヒャハハハハハ!!! 皆殺しだぁ!」
「アナタ達も本来は邪神を倒す事を目的としていたはずデース! 正気を取り戻させて救助しマース!」

 狂気に呑まれ殺意に塗りつぶされたようなゴーストキャプテンを相手にするバルタンは、その姿を海賊風に変えた上でファルシオンを抜いて構える。

「骸式兵装展開、朱の番!」

 バルタンが気合いを込めたファルシオンを振るえば、そこから大津波が発生した。『模倣様式・木阿弥大津波』、やる気や積極性を削る波に呑まれ、ゴーストキャプテン達の行動が止まった。

「後は私に任せるがいい。その狂気を、『否定』せよ」

 そして左舷のゴーストキャプテンも、ロバートのユーベルコードによって正気を取り戻す。


「おお! 遂にあの邪神を滅ぼす日がくるのだな!」
「いいぜ! 俺たちが案内してやるよ!」

 こうして正気に戻ったゴーストキャプテンの案内に従い、日輪丸は海域を突破し、邪神の元へと進んでいくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『邪神『C』』

POW   :    奈落の海(良さそうなのを選んであげる)
自身が【敵や獲物とのやり取りを楽しんで】いる間、レベルm半径内の対象全てに【大海魔から溢れ出す暗澹たる瘴気の海】によるダメージか【代償に理性と正気を喪失する堕落の粘液の海】による治癒を与え続ける。
SPD   :    快楽の楔(大丈夫、直ぐに快くなるから)
命中した【レベルの二乗kmまで届く奇怪な触手から】の【痛覚を持たない存在さえも感じる痛み】が【余人には理解できない悍ましい性癖】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    背徳の夢(うふふ、誰も咎めはしないわ)
攻撃が命中した対象に【術者の傍から離れ難くなる名状し難い衝動】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【夢を見ない存在さえも蹂躙する冒涜的な夢】による追加攻撃を与え続ける。

イラスト:moric

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は黒玻璃・ミコです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「侵入者……貴方達が『猟兵』なのですね」

 ゴーストキャプテンの協力によって魔の海域を突破した猟兵達は、その中心部で妖しげな笑みを浮かべる邪神『C』と邂逅する。その姿は可憐な少女のようだが、波間に見える彼女が座っているのは触手の塊だ。彼女こそが、海と世界を穢し続ける絶対悪の大海魔。恐れを知らぬ船乗り達にも畏怖されている伝説級の大災厄なのだ。

「うふふ……我が夢海に沈みなさい」

 彼女の言葉と共に、周囲の海から狂える亡霊達が湧き出してくる。

「雑魚は俺たちに任せな!」
「アンタらであの邪神をぶっ殺してくれ!」

 猟兵達と共に来たゴーストキャプテン達が、即座に亡霊達に対応する。彼らが抑えてくれるおかげで、猟兵達は狂える亡霊のことは気にせず、邪神との戦いに集中出来るだろう。

 猟兵達よ! 邪神海域を支配する邪神『C』を討伐するのだ!!
ライザー・ヴェロシティ(サポート)
・出身世界「アックス&ウィザーズ」の猟兵だ
元の世界でも傭兵として活動していた
依頼の傾向は純戦闘
重視するのは報酬だ(金銭、食事等)

仕事は仕事として割り切るスタンスだな
あとは強敵と戦う依頼を好む


・性格は荒っぽいほうだろう
デジタルとか近未来の文化にゃ馴染みがない

・風属性の魔法を主体とするマジックナイトだ
剣に風属性を付与して行う近接戦闘を主とするぞ
使用するユーベルコードは主に近接の強化
または攻撃のレンジや範囲を補うモノだ


・耳がいい
乱戦時とかにゃ僅かな音を頼りに見えない敵の位置を把握するぜ

ただ耳がよすぎるんでな、歌や高音は聞きすぎると頭が痛くなる
特に歌は嫌いだ
味方なら兎も角、敵が歌ってんなら全力で止める



「我こそはギスガーン最強の戦士なり! 大海魔だか邪神だか知らないが、この俺がぶっ倒してやるぜ!」

 先陣を切って邪神『C』へと仕掛けるのは、ライザー・ヴェロシティ(Sturm Jaeger・f00188)だ。傭兵を生業とする彼としては、対価として十分な報酬がはらわれるというならば、邪神相手だろうと躊躇わない。むしろ、強敵相手とあらば望むところだ。
 そんな彼は風を纏わせた『エアシューズ』で水面を駆け、邪神『C』へ突撃していく。

「あなたには……『快楽の楔』をあげるわ。大丈夫……きっと、直ぐに快くなるから」

 ライザーに対して、邪神『C』は大海魔の触手を伸ばす。その触手が与える痛みは、異常な快楽となって対象を苛むというユーベルコードである。

「風よ、俺に従え!」

 迫り来る触手の群れに向けて、ライザーは強烈な烈風を放つ。ユーベルコード『魔導習熟・烈風』によって強化されたその風魔法は、触手を吹き飛ばし彼と邪神の間に道を作った。

「切り刻んでやるぜ!」

 一気に接敵したライザーの振るうルーンソードが、それが宿す風の刃が、邪神『C』を切り裂いていく。

「うふふ……素敵な痛みね。あなたも味わえばいいのに……」
「チッ、なかなか厄介な奴だな!」

 しかし、ライザーの攻撃を受けて尚、邪神は怪しい微笑みを崩さない。その上で、邪神は再度ライザーを捕えようと触手を展開する。それを見て彼は舌打ちをすると急いで邪神から離れ、触手から距離を取った。

 邪神は未だ健在だ。とはいえ相応のダメージを与えることは出来た。これで傭兵としての彼の仕事は十分である。ライザーは続く猟兵に後を任せて、ここは退くことにしたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

サンキュー、ゴーストキャプテンズ!
皆様の協力を得て我ら猟兵も奮闘しマース!
参りマース!

真の姿を開放。軍装を纏い、戦闘開始であります。
時間をかけてしまえば、辺り一面の奈落の海に飲まれてしまうでありますな。
故に楽しむ余裕を与える間もなく、速攻で打撃を加えるであります。
日輪丸から飛び出して「六式武装展開、鉄の番!」

貴殿が座している触手を粉砕し、その勢いのまま海を叩き割るであります。
我輩は滑走靴による空中機動にて足場に支障はありませんが、波間を揺蕩う触手共は如何でありますかな?
我輩は一撃に全力を込めたゆえ追撃できないでありますが……共に戦う猟兵方はこの隙を逃さぬでありましょう。


西院鬼・織久(サポート)
※過度なギャグ、性的な要素のあるシナリオはNG

【行動】
オブリビオン狩が最優先
口調等ステータス参照

五感と第六感+野生の勘で状況を把握し敵行動を予測
罠や逃走する敵の追跡などは戦闘知識の応用で対処する

「闇器」を場面に応じて使い分ける
武器は怨念の炎(呪詛+生命力吸収)を纏い継続ダメージ付与

先制攻撃を仕掛け狭い場所でも縦横無尽に動き回り死角から攻撃
殺気を抑え暗殺を行う事もできるが、大抵は特攻紛いの攻撃特化

集団にはUCやなぎ払いを範囲攻撃に広げるか、単体を夜砥やUCで拘束して振り回して周囲をなぎ払うなどで攻撃

敵の攻撃は残像などのフェイントや武器受けで受け流しカウンターを行う等全ての行動を攻撃に繋げる



「サンキュー、ゴーストキャプテンズ! 皆様の協力を得て我ら猟兵も奮闘しマース!」

 鉄甲船の上から亡霊相手奮戦するゴーストキャプテンに声援を送ったバルタンは、邪神『C』へと向き直る。軍装を纏い真の姿を現わして、彼女の準備は万端だ。

「お前が元凶のオブリビオンか……ここで狩る」

 そしてその隣、爛々と光る赤い瞳に殺意を携えた青年は西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)。オブリビオン狩りを至上目的とする西院鬼一門の狂戦士である。彼はその内に渦巻く殺意と狂気でもって、西院鬼の怨念の蠢くままに邪神との戦いに臨む。

「うふふ……良さそうなのを選んであげる。この戦いを楽しみましょう?」

 ニタニタを笑う邪神『C』の座る触手を中心として、暗澹たる瘴気の海が広がり始める。それと同時に、幾本もの触手が猟兵達の元へと伸びて来た。

「ここで時間を掛けてしまえば、辺り一面の奈落の海に飲まれてしまうでありますな。ならば! 楽しむ余裕を与える間もなく、速攻で打撃を加えるであります!」

 このまま放置すれば、『奈落の海』は二人の乗る鉄甲船も呑み込むことだろう。つまり、様子を見ていても不利になるだけだ。バルタンは日輪丸の甲板から、触手を掻い潜って、邪神へ向けて一気に跳躍する!

「六式武装展開、鉄の番!」
「もう、そんなに焦らなくてもいいのに……」

 バルタンのサイボーグの身体から展開されたチェインハンマーが、猛烈な勢いで邪神の座す触手へと叩きつけられた。その一撃を受け、邪神の一部でもある大海魔が苦しそうにその身を歪める。

「この荒れる波間、ダメージを受けた状態ではまともに動けぬでありましょう」

 バルタンの一撃は単純に大海魔にダメージを与えるのみならず、その余波で海を叩き割っていた。それによって激しく揺れる波間に、触手は翻弄されるのみだ。

「好機……。我等が血を以て報恩とする……いくぞ」

 当然このチャンスを逃す織久では無い。彼は己が血を捧げて『捧血の儀』を為すと、鉄甲船の甲板から波間に揺れる触手を足場に、邪神の元へと接近する。揺れる海面に翻弄されて触手の反撃を受けないとしても、それを足場にというのは非常に困難だ。しかし、ユーベルコードの力によって、織久はその困難を攻略する。

「オブリビオンよ。……ここで死ね」
「うふふふふふ! 痛い、痛いわ!」

 織久の振るう大鎌『闇焔』が、邪神『C』を切り裂いた。更に武器に纏わせていた『怨念の炎』が彼女に燃え移り、その焼いていく。しかしその痛みすら、邪神は楽しむかの如く笑っている。

 狂気の邪神はその笑みを絶やさない。だが、その身体を見れば、猟兵達の攻撃の跡は確かに刻まれている。その体力は、既に半分を切っているはずだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロバート・ブレイズ
HA――貴様。随分と不愉快な面だが、冒涜的とは何か理解しての戯れか。摩耗した精神体(アストラル)では烏賊にも在り難い――此処で狂い咲き給えよ
真の姿――混沌、無秩序、普遍的無意識の化身へと変貌。ブチ撒けるは発狂(シェアード・ワード)。貴様の存在も我々の一部に過ぎない。もしくは、物語の欠片に過ぎない。同化しているぞ、クカカッ!
貴様は正気ではないとでも言うのか。成程、肉に囚われた異物は船頭に轢き殺される
離れたくないだと。莫迦な、誰が離れると言うのだ。貴様、私の名を反芻し給えよ――恐怖とは即ち自己への否定に他ならない。おお、断章(アザトホート)が溢れていく
殴り合いだ。潰し合いだ。この矛盾で嗤うのだよ!



「HA――貴様。随分と不愉快な面だが、冒涜的とは何か理解しての戯れか」

 ニタニタと笑う邪神『C』へと、黒い何かが対峙する。森羅万象を否定するかの如きその異形は、ロバートの真の姿――混沌、無秩序、普遍的無意識の化身であった。

「摩耗した精神体(アストラル)では烏賊にも在り難い――此処で狂い咲き給えよ」

 ロバートの脳から放出された肉片は、周囲を絵の具をぶちまけたかのような不安になるような色彩で塗りつぶしていく。これこそが『発狂』、正気を否定するロバートのユーベルコードだ。

「貴様の存在も我々の一部に過ぎない。もしくは、物語の欠片に過ぎない。同化しているぞ、クカカッ!」

 哄笑を上げるロバートだが、邪神『C』は確実にユーベルコードの効力下にあるというのに、その雰囲気に一片の変化も無い。

「誰も咎めはしないわ……『背徳の夢』の中で遊びましょう?」
「貴様は正気ではないとでも言うのか!」

 狂気そのものたる邪神に端から正気など存在していなかった。ロバートは逆に邪神『C』の触手に貫かれ、邪神の元から離れたくなくなる衝動に襲われた。

「離れたくないだと。莫迦な、誰が離れると言うのだ。貴様、私の名を反芻し給えよ――恐怖とは即ち自己への否定に他ならない。おお、断章(アザトホート)が溢れていく」

 ロバートは衝動に逆らうこと無く邪神に近づくと、物理的に彼女を倒すべく殴りかかっていった。 

「殴り合いだ。潰し合いだ。この矛盾で嗤うのだよ! クカカッ!」
「うふふふふ。いいわ……素敵よ」

 哄笑を上げるロバートは、『背徳の夢』に苛まれながらも攻撃を続ける。こうして狂気と狂気はぶつかり、お互いに削れていったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルネ・シュヴァリエ
夢とか人の心に取り入ることならルネも負けてないよ。
永遠に海の底で眠らせてあげる。

水面よりちょっぴり上を空中浮遊で滑るように移動して接近。
邪神の攻撃範囲に近づいたらUCを使ってルネのことがとても美味しそうな獲物に見えるように誘惑。
それから実際に攻撃される前に『攻撃がすぐ当たってルネが眠った』ように催眠術で見せかけ。
実際の攻撃は念動力で抑えつつ空中機動を駆使して回避。

夢の中でルネを弄んでると思ったら気分いいでしょう?
その高揚感をUCの力で受けて戦闘力増強、そのまま生命力を吸収してあげる。
楽しそうに笑うね……貴女を吸い尽くして消すのも誰も咎めないよ。



「夢とか人の心に取り入ることならルネも負けてないよ! 永遠に海の底で眠らせてあげる」

 続いて邪神に挑むのは、ルネ・シュヴァリエ(リリスの友想い・f30677)だ。邪神は恐るべき力を持つが、西洋妖怪の『リリス』である彼女だって、得意分野ならばそれに匹敵するのだ。

「うん。いくよ!」

 ルネは意を決して鉄甲船から海面へと飛び降りると、すすーっと水上を滑るように空中浮遊して邪神の元へと向かっていく。そして彼女は十分に近づいたところで、邪神『C』を誘惑する。

「ねぇ……ルネを、ルネだけを見て」
「もちろんよ。うふふふふふ」

 それにひっかかった邪神は、目の前の美味しそうな獲物に触手を伸ばす。そのタイミングを見計らっていたルネは、ここぞとばかりに催眠術を仕掛ける。そして、邪神の攻撃を受けた自分がすぐに眠ったように、邪神『C』に誤認させた。

「誰も咎めはしないわ。さあ、『背徳の夢』の中に沈むのよ」

 催眠術を喰らった邪神は、ルネを夢の中に捕えたとご満悦だ。しかし、実際には彼女は念動力と空中機動を駆使して攻撃を回避し、邪神の背後に回り込んでいた。

「楽しそうに笑うね……貴女を吸い尽くして消すのも誰も咎めないよ」
「え? あらあらあら?」

 『あなたの理想の相手』で邪神の感情をも糧として、強化された力でルネは邪神の生命力を吸い取っていく。それを受けて、流石に邪神も何かおかしいと気づいたようだ。困惑したように声を上げると、催眠術の効力から逃れた様子だ。しかし、それはもう手遅れ。その時にはもう、ルネは相応の生命力を邪神の元から奪っていた。

 これで邪神の体力も残り僅かとなったはずだ。決着の時は、もう間もなくだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
出たね猟書家なんておぞましい姿なんだ、確かに邪神みたいだねところでなんでCなの?
なんて言ってる場合じゃないね、早く邪神を倒さないと島が危ない!
行くよ、ボクの真の名紅明日香の名を以てチタノヤタテを降臨させる!
チタノヤタテは八つの蒼焔の盾と八つの重力槍を持つ
そしてボクに反抗の加護と導きをくれるんだ
どんな狂気にもボクは負けない反抗者としてその狂気に反抗させてもらうよ!
マヤカシの夢なんか反抗の加護と八つの蒼焔の盾で打ち消してやる
反抗を凝縮した八つの重力槍で触手を貫きアナタの身体に八つの風穴を空けてあげる
これより反抗を開始する
邪悪な夢に反抗の竜チタノの加護と導きを



「出たね猟書家! それにしても、なんておぞましい姿なんだ」

 確かにこれは邪神みたいだねと、ニクロムは触手の塊に座る『C』を見て呟いた。敵はその姿のみならず、『C』というその名の由来も気になるところだ。とはいえ、今はそんなことを気にしている場合では無い。邪神海域が島を呑み込む前に、目の前の邪神を討伐しなければならないのだ。

「行くよ! ボクの真の名、『紅明日香』の名を以て、降臨せよ! チタノヤタテ!」

 邪神を滅ぼすため、『其の真名を以て反抗せよ』を使用して、ニクロムは反抗の印に宿りし守護竜を顕現させる。それは、八つの蒼焔の盾と八つの重力槍を持つチタノヤタテという反抗の竜である。

「うふふ。抵抗しなくてもいいのよ? 誰も咎めはしないわ。さあ、『背徳の夢』に堕ちましょう?」
「どんな狂気にもボクは負けない。反抗者としてその狂気に反抗させてもらうよ!」

 邪神の誘いを一顧だにせず、ニクロムは邪神の放つ触手を迎撃する。

「マヤカシの夢なんか、反抗の加護と八つの蒼焔の盾で打ち消してやる」

 歪な衝動を、そして冒涜的な夢をもたらす触手も、届かなければ問題ない。チタノヤタテの蒼焔の盾で触手を防ぐと、邪神『C』へと反撃を放つ。

「邪悪な夢に、反抗の竜チタノの加護と導きを! 重力槍よ、邪神を貫くんだ!!」

 反抗を凝縮した八つの重力槍は防御の触手をあっさりと貫き、邪神の身体に風穴を穿つ。この強力な攻撃の前に、遂に邪神の体力は尽き果てたようだ。彼女の身体は薄れ、骸の海へと還っていく。

「あら? もう終わり……仕方ないわ。それじゃあ、また会いましょう? うふふふふふ……」

 不気味な笑い声を残して、邪神は消え去った。それと同時に周囲に湧き出していた亡霊も退散し、狂気の海域も次第に元の姿を取り戻していく。この海域は、邪神の支配から開放されたようだ。これで呑み込まれようとしていた島も、無事救われた。猟兵達は、その任務を達成したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年06月24日


挿絵イラスト