#クロムキャバリア
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●それは人類の夢
「我々は、殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)を破壊すると決めた」
軍章をつけた男は、演説台より高く宣言する。
それにざわめく民衆たち。
当然の事だ……人類に空を取り戻す。
それは、この世界では重く、そして、深い。
「不可能だと思った者もいよう、無理だと思った者もいよう。
だが、しかし、それは為そうと思わねばならない人類の夢であるッ!!」
男は高く拳を振り上げる。
それは蒼穹への宣戦布告でもあった。
「我々は、今その力を得た。そう、圧倒的な力をッ!!
この力こそあれば、そう、人類にあの大いなる無限の蒼を取り戻す事も夢ではないのだッ!!」
その力強い宣言と彼の強いカリスマ性。
圧倒された民衆たちは、その手を振り上げて歓喜する。
「人類に空をッ!!」
人類に空を、その喝采にて、小国は歓声に包まれていた。
しかし、その水面下では支配体制の揺らぎを感じ取った統治機構側が暗殺の計画を立てていた。
そう、独裁政治を敷いているこの国において、彼のカリスマ性は国家存亡の危機でしかないのだから。
●だけれどそれは
「夢物語でしかありません」
それを予知したものがいた。
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)であった。
「グリモアの予知及び有機スーパーコンピュータ、両者による観測及び計測によれば成功確率は0%です」
淡々としたまま、その紫紺の瞳は閉じられた。
成功するはずがないのだ、実行した時点で、この小さな国は消失する。
故に、いかなる理由で彼が立とうとも。
そして、統治機構側がどんなに独善的であろうとも。
「殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)の起動、これは阻止しなければなりません」
故に猟兵たちは動かねばならない。
統治する側に立ち、この人々の希望に包まれた軍勢を殲滅せねばならない。
「目標都市に潜入後、殲滅準備を整え、準備完了次第、敵キャバリア部隊を殲滅、首魁のオブリビオンマシンを破壊してください」
紫紺の瞳が開かれる。
そこに色はない、ただ無機質なマシンアイが猟兵たちを見つめるだけであった。
「いつも通りにこなせば問題ないでしょう」
グリモアゲートが展開される。
広がる光景はどこまでも広がる青い空と、歓喜に震える歓びの街であった。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
せやけどそれは夢や。
国家消失を免れるためにやらねばやらぬ、なさねばならぬ、猟兵よ。
依頼を受けた猟兵たちに待っていたのは熱狂する市民であった。
そこに紛れながら戦の準備をしよう。
クロムキャバリアのコーヒーはひどく苦い。
第1章 日常
『エネルギー充填作業』
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POW : 大きいインゴットを数個持ってくる
SPD : 小さいインゴットを沢山持ってくる
WIZ : 効率的にインゴットを運び入れる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
トゥリフィリ・スマラグダス
何をトチ狂っているのかと思いましたが……オブリビオンマシンの関与がありましたか。
UCで氷の身体をもつ戦士たちを召喚し、インゴットの運搬にあてます。
自分も、『因子「玉塵の偽神」』の能力で床を氷で覆って摩擦を減らし、小さいインゴットが入れられている箱なりを滑らせて運びましょう。
エネルギーインゴットって、どこまで手荒に扱っても平気なのかよく分からないんですよね……。(クロキャバ出身だがキャバリアに関わる立場ではなかったため微妙に不慣れ)
殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)がたかが小国一つに墜とされるようなら、この世界の混迷も少しはマシだったでしょうに。(ひっそりとため息)
●どこまで手荒に扱っていいのだろうか?
「……。…………」
トゥリフィリ・スマラグダス(つぎはぎの半端者・f33514)はため息を漏らした。
随分ととち狂った主張だとは思ってはいた。思ってはいたが……。
「……まさかのオブリビオンマシンで、主張ですか」
狂った機械の力で殲禍炎剣(ホーリーグレイル)の破壊。
そんなことが出来ていたらこの世界の空なんてものはすでに解放済み。
出来ないままに、狂った機械が増えていっているのがこの世界の現状。
ため息を漏らしながら、トゥリフィリは氷の身体を持つ戦士たちを呼び出す。
それらは彼の言う事を従順に聞く氷の機械のようなもの。
「さあ、エネルギーインゴットを運んでください」
その声に応じて戦士たちはエネルギーインゴットを乱雑に持ち上げだす。
ああ、丁寧に、丁寧に、と言い直せば戦士たちはその乱雑に持っていたものを丁寧に運び始めた。
「……エネルギーインゴット……」
インゴットと言うのだから相応の強度は有しているのだろう。
少なくとも固形化出来るほどに。
だが、エネルギーと言うからにはエネルギーを内包しているのだろう。
固形化出来ているならある程度乱雑に扱ってもいいのだろうが、エネルギーと言うのならちょっとの刺激で爆発してもおかしくない。
……一体、どこまで手荒に扱っていいのか、わかりかねる存在だ。
故にトゥリフィリはそっと、それを丁寧に扱い出す。
いつ爆発してもいいように、だ。
怖いし。
「……にしても殲禍炎剣(ホーリーグレイル)がたかが小国一つのオブリビオンマシン一機に墜とされるようなら、この世界の混迷も少しはマシだったのでしょうね」
未だ空は人のものにあらじ。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
一番の問題はこの希望が破滅を招く偽物って事。
彼らの未来が本物の希望と幸福に繋がるように――
ま、やれるだけの事はやるとしよう。後味の悪い結末は御免だしね!
搬入作業に乗じ【天下無敵の八方美人】、
《コミュ力+礼儀作法》に必要なら《誘惑+催眠術》の力業や装備[驕傲]の
ネットワーク《ハッキング》も絡め《目立たない》よう《情報収集》に励むよ
例えばこの国の在り方。
無暗に争いを起こしたり民を虐げたりしてないなら独裁でも正解の一つだろう
ああ、そうでないとしても猟兵には関係無い事さ。とはいえ戦場に不幸な流れ弾は付き物、都市国家各部の内情と性質は知ってて損は無い
腐敗不穏の種なんか見つからないのが一番なんだけどね?
●希望が招くもの
「……ま、一番の問題はって言うと」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)はインゴットを運びながら、周囲との距離を縮めていた。
あの軍人の希望が破滅を招く偽物だと言う事。
しかしながら、それを歓喜されると言う事は統治側にも問題がある。
そう判断した彼女は、インゴット運びのついでに情報収集も行うのだ。
……なんてことはない。
ただの独裁政権で、権力が一人に集中していて。
そのおこぼれを預かれるのは権力者の同志ばかりで。
民衆にはそれが降ってくる事はほとんどない。
そんな国を憂いた一人の男が、空を解放すると言うのだ。
空が解放されれば空路による移動が可能になる。
そうすれば、国だってもっと明るく、良くなる。
みんな、みぃんなそう信じている――――。
「……嗚呼、そうだろう。そうだろうね」
万事上手く行っていればたかが木っ端一人が叫んだところで意味はない。
その木っ端が力を得て、力から実績を作り上げ、その実績から叫んだ。
ならば、疲れた民衆が熱狂するのなんて当然の事だ。
「不幸な流れ弾はつきもの、ってね」
カタリナは小さくつぶやきながら、インゴットの搬入を手伝い続けた。
大成功
🔵🔵🔵
ノエル・カンナビス
(POW)
(コンバットキャリアに乗って周囲を見ています。
エイストラは後部に格納中)
色んなところで似たような事件が起きていますけれども。
現地人の私が言うのもなんですが、どうなっているんで
しょうかねこの世界は。
規律を無視して暴走する軍人が正気のわけがありません。
何故にそんな輩の宣伝文句を真に受けますかね。
そも、叛兵は鎮圧して当たり前で。死刑以外の処罰は
まずあり得ない罪でもあり、普通に叩けと思いますが。
正規軍を動かさない為政者も、一体何がしたいのか。
傍観せずに暗殺を選ぶだけ、ここはずいぶんマシですね。
大袈裟に騒いで政変に繋げたくないのも理解はできます。
では粉砕しましょう、市民のカリスマとやらを。
●まだマシなこの世界
「……」
ノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)はコンバットキャリアに乗って搬入を手伝いながら周囲を見ている。
熱狂する人々。
空が開放される事を喜ぶ人々。
――――わからない。
ノエルはこの国の事を調べたがごくごく平凡な独裁政治で、一権集中で、その同志に恩恵が行き渡るごくごく普通の中枢の根腐れをしている国だ。
が、しかし軍人と言うものは規律に従ってこその事。
たとえそれが正義に駆られての行動であっても軍規に反する以上は銃殺刑。
叛塀は鎮圧が当然、行き着く先も死刑以外の何事もない。
「……似たような事件が起きていますけど、どうなっているんでしょうかねこの世界は」
正規軍を動かして潰しても良い然るべき事態なのに。
軍すらも動かさずに傍観している国もあると言う。
政変に繋げたくないがゆえに暗殺を選んだこの国はまだマシとも言えた。
「そう簡単に空が解放されるわけもないのに」
そんな夢物語がそうそうにあるわけがない。
たかが一国がたかが一機のオブリビオンマシンを得た程度で解放されると言うのなら、この世界の空はすでに自由なのだから。
そんな夢物語はありえない。そして、この夢物語の行き着く先は破滅である。
だから――――。
「粉砕しましょう、市民のカリスマとやらを」
大成功
🔵🔵🔵
クリスティアーネ・アステローペ
聞こえだけはいい言葉、よねえ
夢は夢。現実ではなかったり、叶わぬものであるのに変わりなし、ね。少なくとも現時点では
資材は…熱狂に乗っかるのが早いかしら?
多少の腕力(《怪力》)はあるとはいえ一人で運ぶのも大変ですし
彼に協力している、という立場を装えば資材の調達や私たちのキャバリアの整備も叶うでしょう
もし既に本物の協力者との符牒ができてたりしたら【月の鍵】で誤魔化しましょう
その協力者たちの話が聞ければ儲けもの
彼らの分のインゴットや整備資材まで先にいただいてしまえれば更によし、ね?
●夢は儚く、現実は強固
「聞こえだけはいい言葉、よねえ」
クリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)は髪の一房を遊びながら呟く。
それは夢は夢でしかない言葉。
現実ではないし、現実的ではない。
叶う事は現時点では決してないと言える夢想の言葉。
しかし、それでも熱狂する人々はいる。そこに、いるのだ。
「……それじゃあ、これにのっかりましょうか」
熱狂する人々の愛想良く笑いながらクリスティアーネは、持ち前の怪力で資材運びを手伝う……ふりをする。
彼に協力しているのだ、と世間話をふって、情報を引き出しては、バレぬ程度に資材をちょろまかしていく。
資材の調達、自身たちのキャバリアの整備、そして相手の情報の確保。
加えて、この資源が元々彼らのだと言うのならば、補給・整備を滞らせる事も出来る。
上々の策だろう。
紅色の瞳で見やればこれこの通り。
彼らは浮かれた様子で言うべきでない事すらもぺらぺらと喋りだす。
得た情報をまとめて、仲間たちで共有し、来るべき時に備える。
「さ、始めましょうか」
希望を燃やす作業を。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『オブシディアンMk4』
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POW : ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ : マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●鳴り響く号砲
「侵入者がいるぞ、探せッ!!」
どうやら対応は後手後手のようだが、猟兵たちの存在が露見したようだ。
街中をキャバリアが闊歩し始める。
先程まで熱狂していた市民たちも、突然の戦闘に悲鳴と怒号をあげながら逃げ回る。
ちょうど良い機会でもある。
猟兵たちのキャバリアの準備はすでに完了し、動力も戦闘域まであげきっている。
即座の戦闘すら可能な状態である。
当然だ。このときの為に準備をしていたのだから。
さあ、始めよう。
希望を絶やす絶望の戦闘を。
ノエル・カンナビス
痴人の夢は儚くも、って感じですけれどまぁいいですどーでも。
オプシディアンは攻撃面は優秀ですが、手足が脆いので、
範囲攻撃/キャノンで張り倒したら胴体しか残りません。
プラズマの収束率を多少上げて、末節を確実に吹き飛ばしましょう。
そのぶん、単体攻撃も同然になりますが――
――撃つ回数が増えるだけですね。はい。
索敵/第六感/見切り/操縦/推力移動/ダッシュというあたりで
あちらの攻撃はだいたい躱せます。
オーラ防御(と称するガーディアン装甲の近接防御機能)も、
要るなら使いますが、そこまで要るかしら。
数が多すぎるようでしたら指定UCも投入しますけれども、
オーバーキルは好みではありません。無駄ですし。
●エイストラ起動
――――システム、リンケージ。
全システム、オールグリーン。
動力、戦闘域(ミリタリー)まで安定。
「エイストラ、起動」
コンテナトラックに積まれていたノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)のキャバリアが動き出す。
そのカメラアイが輝くと同時、レーダーに表示される熱源が複数。
『いたぞ、侵入者だ!!』
『キャバリアだと、どこから……!!』
「痴人の夢は儚くも、って感じですけれど……」
まぁ、いいです。どうでも。
吐き捨てるように言うと同時、プラズマライフルを構え、その収束率を上昇させる。
チャンバー加圧が加わり、圧縮されたプラズマ弾が放たれ、敵キャバリアの手足を撃ち抜く。
細い手足を失えばあとはただの木偶の坊。
攻撃に特化したがゆえにバランスの悪いその機体が逆に仇となった。
『くそ、手慣れてやがるッ!!』
『撃て、反撃しろッ!!』
現地を省みる事なく放たれる榴弾や鉄の雨。
演算と戦闘経験からおおよその位置を把握。
あとは推力に任せた戦闘機動だけでそれは突破可能。
「装甲防御すらいりませんね」
最早片付けとすら言えない。
そこにあるのはただの蹂躙。
手足のないカカシを幾つも量産するだけの作業であった。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
市民に被害を出さないよう気を付けないとね。さ、開演だ!
【閃紅散華】で《空中戦》
殲禍炎剣に邪魔されない程度に機動力確保&敵の攻撃は《見切り》対処
《属性攻撃+ハッキング+マヒ攻撃+全力魔法》の紅雷で《弾幕+爆撃+蹂躙》だね
狙うべき場所は《情報収集》済み、《演技》も慣れたもの
猟兵はオブリビオンを狩るだけ。正義の味方とも誠実な傭兵とも限らない
躱されたり読み違えたりした紅雷が権力を象徴する総督府的な建物に直撃しようと。大層な要人専用シェルターを貫こうと。鎮圧後に備えてた政府軍や暗殺部隊が巻き込まれようと知った事じゃないのさ
ま、加減はしたけど。それでも当分は全身麻痺で指一本動かないだろう
乱戦って危ないね!
●空舞う狼
「あちゃぁ」
市街地の被害関係なく降り注ぐ敵キャバリアの攻撃に、顔をしかめるカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)。
こちとら、市街には手を出さないようにしていたと言うのに。
それでもスタンスは変わらない。
「さ、開演だッ!!」
市街地には被害を出さないように、その砲口を空中に向ける為にカタリナは飛び立つ。
紅の雷を宿した短剣を射出するように投げれば、その細い刃は敵キャバリアの関節に食い込み、膨大な電撃を放出した。
それにより機能系が完全にショートしたキャバリアはがくん、と糸の切れたマリオネットのように崩れ落ちる。
『な、生身ッ!? しかも空ッ?!』
『馬鹿野郎、生身相手でも関係ねえ、撃て、撃てッ!!』
砲火がカタリナに集中するが、その身を翻し交わしていく。
対空戦闘などは存在しない世界、それ故に対空戦闘と言うものに対する知識・経験が乏しいこの世界。
故にこの世界において、殲禍炎剣に迎撃されない高度で舞うカタリナを撃墜するのは困難。
あとは手にした閃光散華を纏った刃を閃かせるだけ。
弾幕のように張り巡らせた刃と舞い散る羽根が降り注ぎ、突き立てば機能系を殺され動かなくなったキャバリアが残るばかり。
けれど、他の猟兵たちと違う事はただ一つ。
カタリナは要人がいる所にも念入りに爆撃を行って積極的な攻撃を行っていた事である。
巻き込まれた連中もいるようだが、何。ただの流れ弾だ。
「乱戦って危ないわね」
口笛を吹きながら元凶は攻撃を続けていた。
大成功
🔵🔵🔵
トゥリフィリ・スマラグダス
あ、自分はキャバリア要らないです。慣れない物を使うより身一つの方が動きやすいので。(なんでインゴット運んでいたのか)
UCでキャバリアが動けるギリギリの道幅で迷宮を作り出し、樹々が生み出す暗がりに「迷彩マント」で隠れ(【迷彩】【闇に紛れる】)、相手が索敵によって特定方向に意識を向けたタイミングで「玉塵の偽神」の能力で敵キャバリアの関節部を凍結させて破壊していきましょう(【属性魔法】【全力魔法】【部位破壊】)。
さて、この狭さで真面にミサイルが機能しますかね?
相手は扇動された人民ですし、殺す心算はありませんよ。キャバリアだけバラバラにしていきます。
●ただ一人から為る兵器
トゥリフィリ・スマラグダス(つぎはぎの半端者・f33514)は兵器である。
ただ単独から為る、ただ単独で為す、人型の機動兵器である。
そう、彼女は人間サイズのキャバリアとして作られ、生まれたツギハギの半端者。
「それじゃあ始めましょう」
Code:Dystychia starting――――。
コードが走ると同時に、周囲は魔性の木々に侵される。
それは現実を蝕む大樹の迷宮。
『なんだ?! レーダーが……!!』
『カメラモニタも異常だぞ、なんだ、我々は、どこにいるんだ!?』
狂った現、狂った虚実、正しいものはなんなのか。
迷彩マントに身を包み、トゥリフィスは駆け抜ける。
手に宿すは精霊因子、氷結の花華。
玉髄の偽神によって生み出された絶対零度の貫手。
近接、白兵。その関節部に手が突きこまれる。
普通の人間ならば不可能な所業。
されど、その身は人ならざる単独決戦人型兵器。
鋼の関節をその細い指は食い破り、貫く。
そして、その手より偽りの神は解き放たれる。
関節を覆っていた霜は一瞬で氷となり、そして、鋼を芯から凍らせへし折った。
がらん、と言う音をあげ、腕が大地に落ちる。
『うわぁッ?! なんだ、なんだっ?!』
『暴れるな、うわ、ミサイルなんてこんな所でッ!!』
発狂したパイロットが狂ったようにミサイルを撒き散らす。
されど、現を侵食した魔木が生え狂うこの迷宮では無意味。
それどころか、味方であるはずのキャバリアに誤射する始末。
「……扇動された人民ですし、殺すつもりはなかったんですが」
まあ、自爆する分にはこちらの責任ではない。
トゥリフィスは次々とキャバリアをばらばらに解体していく。
大成功
🔵🔵🔵
クリスティアーネ・アステローペ
……流石に修理は間に合わなかったわね
まあ急がずじっくり、調整していきましょう
暫く街中で生活したことでキャバリアが使える道路もある程度はわかるわ
散開前に先回りして仕留めましょうか
ここで大損害を被れば暫くは蜂起することもできないで、結果命は助かるでしょうから
敵集団を見つけたら【咎を穿て、赫き杭】の《先制攻撃》でキャバリアの手足を《串刺し》に
胴部でなければ爆発して操縦者まで、ってなりにくかったわよね?
無謀なだけで悪意もなし、降伏はいつでも受け入れるわ
焼夷弾は杭や《結界術》で直撃を防いで
直接燃やされなければ炎の熱はファイノメナやカンパヌラの防御式(《環境耐性》《オーラ防御》)でどうにかなるでしょう
●緋色よ穿て
「……流石に修理は間に合わなかったわね」
小さくため息を漏らすクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)。
此の日のために、と言うわけではなかったが、自身専用のキャバリアは戦闘には間に合わなかった。
が……この身は猟兵(イェーガー)。
たかが装備一つの有無の差など些細な違いでしか無い。
その緋色の翼を広げ飛び立つ。
『なんだ、あ、悪魔……?!』
『怯むんじゃない、撃て、撃てッ!!』
「失礼な事言うわね」
悪魔ではない。ダンピールである。
その歪なまでに細い手足目掛け、ユーベルコードが放たれる。
影より呪詛と血、そして祈りで編まれた緋色の杭が放たれ、その手足を打ち付ければ、そこを中心としてさらに爆ぜるように鉄杭が穿たれる。
内部より破裂したそれは関節部分、接続部分が破壊され、それが大地に落ちる。
腕関節、膝関節、あるいは股関節。
それが砕かれたせいで大地に沈んでいく。
こうして敵性部隊は猟兵たちの手で破壊され、無力化されていく。
後に残るは鋼の残骸と、生き残った兵士たち。
呆然としたまま、猟兵たちを見送る彼らの心の内を知るものなどはいない。
そして、知る必要もない。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『特空機零型・壊『デストルード』』
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POW : BS-B『アブソリュートカノン』
【20秒の内臓縮退炉からエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【大規模戦略級の重力砲】で攻撃する。
SPD : 特式機甲戦術『凶獣の牙』
自身の【カメラアイ】が輝く間、【右腕の振動クロー】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 超振動破砕撃『ブレイクダスター』
攻撃が命中した対象に【超振動】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【全身を襲う振動波】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ガイ・レックウ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●届かぬ空は蒼に染まりて
『おのれ、何者かは知らんがよくも同志をッ!!』
次々と仲間を撃破され、破壊され。
大空を取り戻すと言う夢を阻まれた男は激昂する。
駆るのは圧倒的な能力を誇るオブリビオンマシン。
そう、それは確かに強力な力である。
されど、大空を取り戻すにはあまりにもちっぽけな力。
それを振るい、彼は大義を語る。
『人は空を取り戻さねばならん、何故それを阻むのかッ!!』
空を取り戻す。
嗚呼、それはこの世界の人物皆が夢見るものであろう。
だが、それは彼には出来ない。
彼が招くのは破滅のみ。
その破滅は止めなければならない。
ノエル・カンナビス
「……あの、皆さん……?」
キャバリアどころか乗り物関係一切、誰も乗らないんですか?
なんですかこの戦場(困惑
まあいいです、それなら囮役を引き受けましょう。
どうせ弱敵ですので、準備時間は稼いでおきます。
なんか最初から壊れてるみたいですけれど、
ドッグファイト用の火器失くしたんでしょうか、この子。
先制攻撃/指定UC。
攻撃回数が9回だろうと90回だろうと、全部躱します。
あとはビームブレイドで装甲版を奪うなり、
プラズマキャノンでハタき倒すなり。
武器壊しちゃうと動きが変わって味方が迷惑しますかね。
それなら、速さを奪っておきましょう。
機を見て引き撃ちに移行し、貫通攻撃/ライフルで
脚を撃ち抜かせて貰います。
●戦わぬ空
「……。…………」
ノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)は困惑していた。
人型サイズの単独決戦兵器が、その手足だけでキャバリアの手足をもいでいた。
跳躍飛行により鮮やかに舞い踊りながらキャバリアを翻弄する猟兵がいた。
影より突き出た鉄杭でキャバリアを撃滅する猟兵がいた。
「……あの、皆さん……?」
この世界はクロムキャバリア。
人型機動兵器を用いる砂塵と銃声の世界。
にも関わらず目の前の猟兵達はなんと言うことか。あろうことか生身で戦っている。
これにはクロムキャバリア乗り、パイロットとしては困惑を隠せない。
だが、生身には生身の欠点がある。
それは相手が巨体過ぎて目立たない、と言う点。
利点にもなりえるそれは、ターゲットを見失わせると言う事。
即ち、攻撃目標を見失った事でターゲットがいないと勘違いし、計画を前倒しされる可能性であった。
それだけは阻止せねばならぬ。
ならば、それを今行えるのは、紛れもなくノエルただ一人であった。
『我らを阻むものに死をッ!!』
「残念ですけど」
その腕のクローは超振動クロー。
触れればあらゆるものを切り裂く最強の矛。
しかし、ノエルは、後ろにブーストをかけると同時、プラズマキャノンでそれを迎撃して撃ち落とす。
「ドッグファイト用の火器がない以上、引き撃ちで十分です」
何度もプラズマキャノンの圧縮されたプラズマ弾頭がその装甲板を撃ち抜き赤熱化させていく。
攻撃が鈍くなった頃合いを見計らい、ライフルを高速連射から低速貫通にシフト。
その足目掛けて、低速化された高威力の高圧縮プラズマ弾頭が撃ち抜き爆裂した。
敵の機動力はこうして奪われていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
トゥリフィリ・スマラグダス
UCで巨大化させた影の形は、獅子・山羊・竜の頭をもつキマイラに。前肢の鉤爪と竜の顎で右腕を押さえ込みにかからせながら、自分は『因子「影喰らいの闇鬼」』で実体を与えた影で作り出した手甲で腕を被いコクピットを殴りに行きます。衝撃でちょっとでも操縦をしくじってくれれば御の字。
キャバリアの手で捕まえられそうになったら適宜逃げつつなるべく機体に取り付いた状態を維持しましょう。右腕のクローでは狙いにくいはずです。
空を取り戻さなければならない、というのには同意しますが……。
貴方が無知な民衆を扇動して進もうとしているのは、関わりの無い無辜の民すら巻き添えにする破滅への道ですよ。
●コード:ナハツェーラー
「Code:Nachzehrer starting……!!」
味方の猟兵が惹きつけて、その機動力を奪ってくれている。
今こそ、好機である。
トゥリフィリ・スマラグダス(つぎはぎの半端者・f33514)はその身を変貌させる。
巨大化した3つ首を持つ獣。
獅子とヤギ、そして竜の首を持つ巨躯なる怪物。
人はそれをキマイラと呼ぶのだろう。
急に現れた膨大な熱量に、敵が振り返る。
『新手かッ!?』
「遅いです」
すでに、キマイラは飛びかかりその巨躯を抑え込んでいた。
鉤爪と竜の顎が右腕に食い込み、へしゃげる音をあげ始める。
超振動クロー、メインウェポンたるそれを使いにくくさせる為に。
関節がメキメキと音をあげいびつな形にへし曲がる。
同時、コクピットがあるであろう胸部ユニット目掛け、影で形成された腕が何度も何度も殴打を繰り返す。
『ぐッ、ガッ!?』
「空を取り戻さなければならない。同意します。同意しますが……」
何度も何度も振り下ろされる影の拳。
胸部ユニットがその形にへこみ、歪んでいく。
それでも一番頑丈な部分故か、破壊には至らない。
「貴方が無知な民衆を扇動して進む先は、関わりのない無辜の民すら巻き添えにする破滅ですよ」
『貴様、何、を、グッ!?』
幾度となく攻撃でその手がブレたのか。
超振動クローを持つ右腕を無理に動かそうとした為に、そこから激しく火花が散った。
大成功
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カタリナ・エスペランサ
さて、それを語るには余白が狭すぎる……なんてね?
【武芸百般】で《属性攻撃+精神攻撃+ハッキング+貫通攻撃+鎧無視攻撃》、魂魄やプログラムを直接刻む非実体の大剣を錬成
《先制攻撃+略奪》、機体との繋がりに干渉・断絶し相手UC発動を妨害
操縦者の精神を機体から切り離す連撃を通じてアタシの知識や情報が流れ込むなんて偶然もあるだろう。まぁ些細な事だ
《情報収集》した権力者の一覧や弱み、不正の証拠etc.
これから起きる混乱の乗り越え方や国家運営に必要なメソッド。
殲禍炎剣に手を出すのはまだ早いってデータもだね
操縦者の心身を保護・回復する《結界術》も仕込んで、と。
希望を掴むと言うなら。
死ぬ気で生き残りなさい、英雄
●余白と贅肉
「さて、それを語るには余白が狭すぎる……てね」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が翼で打ち跳躍するように虚空を舞う。
世界は飛ぶにはいまだ早い。
しかし、跳躍じみた空中機動ならば、まだターゲットには成りえない。
大空を支配するようないつもの空中機動は出来ずとも、空が敵であるこの世界において、この跳躍機動ですら十二分な機動となりえる。
何故ならば対空迎撃そのものがおろそかだからだ。
「ふっ!!」
虚空より生じた大剣が、その機体に突き刺さる。
干渉・断絶のユーベルコードがその身を封じる。
精神と機体を切り離す一撃、同時、些細な雑事が流れ込むのも把握済みだ。
偶然とは怖いね。
されど、流れ出た情報類を見たところで。
『我々は――――決して諦めん、これは夢ではないからだッ!!』
それは戯言にしか過ぎない。
それは妄想にしか過ぎない。
けれど人は信じたものしか信じないのだから。
だからこそカタリナの流し込んだ毒は、劇薬にしかならず。
きしむオブリビオンマシンの出力域をさらにあげ、狂乱させる結果を得る。
「……それが貴方の希望なら、アタシはもう何も言わないけど」
それが選んだ選択の結果なのだと言うのなら。
ならば、ここで潰えさせるのが、希望なのだろう。
大成功
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クリスティアーネ・アステローペ
空を取り戻す。その志自体は理解も同意もできるのですけれど
…この程度の人数相手に後れを取っている時点で、ね?
オブリビオンマシンの影響で仕方ないとはいえ求める役に対して力不足がすぎるでしょう
《先制攻撃》で猿轡を、相手の攻撃を《見切り》《カウンター》の要領で手枷を嵌めて
何本かのロープを《投擲》して絡ませたら街路樹とでも繋いであげて
これである程度の動きは制限できるし、ロープの上を走れば飛ばずとも同じ目線に立てるでしょう
後は……オブリビオンマシンも首を落とせば動きは鈍るのかしら?機械相手はあまり経験、ないのよね
(《鎧無視攻撃》による頚部の《切断》を試みる
●そして暁に墜ちる
「空を取り戻す。……その志自体は理解も同意も出来るのですけれど」
クリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)は頬に手を当てる。
降り掛かってきた超振動クローを鈍い音をあげ、断罪の剣が弾きあげた。
本来、質量差的には有り得ざる事。
されど、猟兵と言う世界法則の理外たる存在にはこれとて容易。
故に言わざるを得ない。
「この程度の人数相手に遅れを取っている時点で、ね?」
たかが四人。
幾人ものが挑んだ空を取り戻すと言う夢。
それをたかが四人に阻まれていると言う事実。
『おのれ、くそ、くそ、くそ、くそッ!!』
オブリビオンマシン――――人を狂わせるマシーン。
その影響下にあるとは言え、求める役割、それに対して力があまりにも不足過ぎている。
力不足……無謀にして、無望。
この程度では空を取り戻す事は、決して敵わない。届かない。
クリスティアーナが、放ったユーベルコードの鋼が、オブリビオンマシンを縛り上げていく。
ギチギチ、ミシィ、とへしゃげ、締まる音が響き、その強靭な四肢であったはずのものは度重なる戦いで強度劣化を起こしていた。
かつて、唯一無二であったはずのその力は最早存在しない。
なれば最早――――。
トン、とクリスティアーナが跳躍する。
暁の緋色を背負い、その手にした断罪の剣。
「エヴェリーナ、その慈悲深く――――」
慈悲なる断罪の刃は閃き、その機械の首を跳ね飛ばす。
そこから流動パルスエネルギーが吹き出て、全員に巡っていたエネルギーが瓦解する。
崩れ落ちるように、オブリビオンマシンは大地に倒れる。
重々しい音をあげて墜ちた頭部部品。
人が痙攣するように、バヂリ、とショートした火花を散らしながら。
致命的なシステム部位を積んでいた箇所を破壊されたそれは動かなくなった。
大成功
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