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不確定名『妹』

#UDCアース #マイ宿敵

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#UDCアース
#マイ宿敵


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「あなた方には妹はいません、ね?」
 グリモアベースに集まった猟兵たちに向け、突然アトは真顔のまま言い放った。
 ……何の話? いや、居るけど……などの反応を見ながら一礼し、
「……失礼しました、話を始めましょう。
 今回、皆さんに調べてもらいたいのは、UDC-Nullの事件です。
 なお、あなた方には妹はいません。」
 ……猟兵たちの反応を待つ間もなく、グリモアベースの壁に映し出されたのはUDC組織の資料室だった。
「皆さんにはUDC-Null、いわゆるカクリヨファンタズムの妖怪について調べてもらいます。
 本来であれば、予知の段階でどういう相手か解かれば良いのですが……今回は申し訳ありません、そこまでは見えませんでした。
 なので、まずは資料を漁って、UDC-Nullが出現する条件を探してください。
 ちなみに、あなた方には妹はいません。」
 ……さっきから何なんだ? という疑問の目を向けられながらも、アトは言葉を続ける。
「……とはいえ、何の手掛かりもなしに探すのは厳しいでしょう、あなた方には妹はいませんから。
 しかし、安心してください、あなた方には妹はいません。
 何とかして探してください、文章ファイルや8ミリフィルムの中にも、あなた方には妹はいませんから。」
 ……とうとう、狂ったか?
 と疑いの目で見ても、見つめ返してくるアトの瞳は吸い込まれそうな漆黒のまま……つまり、いつも通りのまま、ゲートが1つの資料室に繋がった。
「調べてもらう資料室はここ、UDC組織の持つ研究棟の一室です。
 くれぐれも、あなた方には妹はいませんよ。
 それでは、よろしくお願いします。」


ヨグ
 ヨグです、UDC-Nullの物語となります。
 なお、案内しているグリモア猟兵が正気かどうかは分かりません。
 あなた方には、妹はいませんから。
100




第1章 日常 『電子化されてない資料を漁る憂鬱な仕事』

POW   :    気合いで黙々と資料を漁る

SPD   :    速読などを活かして迅速に資料を漁る

WIZ   :    効率の良い調査方法を考える

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

妹はいません、ね。なるほどなるほど、そういう性質の相手なわけね。
で、莫大な資料の精査、と。ここは物量作戦でいきましょうか、分霊(式神使い、集団戦術)を生み出し、感応能力(第六感、情報収集)やサイコメトリーも駆使して調べましょ。
本体の私はソファに寝転んでるけど、分霊からテレパシーで送られてくる情報を並列思考(瞬間思考力、多重詠唱)で処理してるのでサボってるわけではないわよ?あー、邯鄲の夢的に精神世界な結界術に籠もって時間加速しねーと処理追いつかないかも。
ワンダーテクニックで想造したユべコ並の技能がないととてもじゃないけどやってらんねーわね、これ。



「妹はいません、ね。」
 グリモア猟兵の言葉を反芻しながら資料室を見渡す、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)。
 壁はもちろん、部屋の中にも迷路のようにそそり立つスチール棚には、ファイルと8ミリビデオテープが整然と収められている……。
「ま、そういう性質の相手なんだろうけど、まずはこっちの精査と。……これ全部見ること考えたら、一日じゃ済まなそうね。」
 パチンと指を鳴らすと、アリスの背後に座り心地の良さそうなソファーが現れた。
 ぽふっと座ると同時に、周囲に現れるのはアリスの分霊たち。
「さぁあなたたち、私の目として頑張ってね。」
 アイマスクをつけたアリスが精神世界へと入り込むと、分霊たちは片っ端から資料を読み込み始めた。

「不可視の存在、ただの噂、霊障……あー、」
 アリスの頭に勢いよく流れ込んでくる、分霊たちが読み取った資料の情報。
 最初は自分で確認処理していたが、すぐに人としての限界を感じ始めた。
「邯鄲の夢的に精神世界な結界術に籠もって時間加速してみたけど、処理追いつかないかも。……ちょっとだけ待ってなさい。」
 分霊たちの動きが止まり、アリスは自身を作り替えていく。
 今の自分を遙かに超える、魔術の天才へと。
「始めて。」
 ……ここは精神の世界であり、思い込めば何でも出来る。
 こんがらがり、混ざり合っていた情報が全て紐解け、アリスの頭の中に整然と並んでいった。
「これならなんとかなりそうね。どれどれ……、」
 この資料室に納められた資料は、このUDC研究棟の周囲で職員が聞いた噂の検証結果であった。
 大半は再現性のないものだったが、中には、
「桜並木の間を1人で歩き、背後に気配を感じて振り返ると……見たことのない少女から『おにーちゃん』と呼ばれる。その時、被験者は少女は自身の妹であると確信する……か。」
 細部は違うものの、現れた見知らぬ少女を妹と認識する事例がある。
 結末はいずれも、唐突に消える、すぐに消えた、触れることはなかった……など。
「結局、妹はいない……のかしら?」

成功 🔵​🔵​🔴​

洞槻・徒摩利
方針:WIZ

ほう! さすがはUDC組織の研究棟。どれもこれも宝のような資料の山ですね。
電子化もよいのですが、やはり資料漁りと言えば無数の紙に埋もれてこそ。
では、ちゃきちゃき参りましょうか……クァーレと2馬力で頑張りますよぉ。

とはいえ、目当ての情報にたどり着けなければ本末転倒。拙いながらも私とクァーレの「世界知識」を総動員し、大まかにNullとそれ以外の資料を分別。それから改めて資料を精査するとしましょう。クァーレ、気になったものはどんどん積み上げてくださいね。
情報に対する「審美眼」はそれなりに持ち合わせていますし、こうなれば「失せ物探し」のようなもの。単発的な情報を繋ぎ、真に迫るとしましょう。


ティエル・ティエリエル
んー、ボクに妹はいないなー?
でも、妹いいなー、ママに妹が欲しいっておねだりしてみようかな!

あっ!今は妹関係ないんだっけ?
とりあえず調査だー!調べまくるぞー☆

資料室の本をひっくり返してどんどん読んでいくよ♪
むー、でも難しい漢字がいっぱいで大変だ……。
とりあえず、資料に描いてあるイラストとかだけ見て後で気になるところを重点的に見てみようっと♪

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



「んしょ……っと。んー、ボクに妹はいないなー?」
 小さな身体で資料を引き出しながら呟いていた、フェアリーのティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)。
 ばさっと机の上に自分の背丈ほどもある紙のファイルを置いて広げ、
「でも、妹いいなー、ママに妹が欲しいっておねだりしてみようかな!」
「はっはっは、それはお母さんが困るでしょうねぇ。」
「えー、そうなの?」
 こちらも大量の資料を抱えて、洞槻・徒摩利(知を求める狂者・f31892)が笑いながら戻ってきた。
 目の下に隈を浮かべて白衣で資料室を歩く様は、非常に似合っている。
「命を一つ生み出すというのは、非常に大変なものなのでねぇ。まさに奇跡と言ってもいいでしょう。」
「そっかー。」
 そんな洞槻の後ろから、同じように資料を抱えた人形が着いてきていた。
 邪神の細胞から生み出されたクァーレと名付けられた人形は、女性の上半身をしているが……足下からジュルリと湿った音がする通り、下半身は触手で出来ている。
「ありがとうクァーレ。……ふふ、それにしてもさすがはUDC組織の研究棟。どれもこれも宝のような資料の山ですね。」
「そ、そうだねー。」
 机に資料を重ねながら徐々に狂気じみた笑みが深まる洞槻に、ティエルは背筋が寒くなるのを感じていた。
「電子化もよいのですが、やはり資料漁りと言えば無数の紙に埋もれてこそ。では、ちゃきちゃき参りましょうか……クァーレと2馬力で頑張りますよぉ。」
「う、うん。……よーし、ボクも頑張って調査するぞー! 調べまくるぞー!」
 とはいえ、見た目は助手と共に資料を漁る科学者そのもの。
 ティエルも資料を開いた頃には、洞槻に感じた恐怖は忘れ去っていた。

 当然といえば当然だが……資料に書かれた文章は硬く、無機質な表現が多い。
 読み慣れている洞槻は、クァーレと共に資料をNullに関連した物とそうでないものとに分けていっていたが、
「むー、難しい漢字がいっぱいで大変だ……。」
 机の上で浮かびながら資料を開いて読み始めたティエルの頭の上で、ハテナが回り始めている。
「ふむ、後で私が読んでおきましょう。気になるところがあったら教えてくださいねぇ。」
「はーい……あ、この写真なんだろう?」
 分からないところを読み飛ばしながら資料を開いたティエルの足下に、ひらりと写真が落ちた。
 見れば、2人の人が向かい合って映っている……が、片方の姿が妙にブレてはっきりとしないもの。
「えーと、怪異、と……?」
「ふむ、遭遇したところですか。」
「あ、そう読むんだね。へぇ、写真もあるんだ。でも、」
 その写真を覗き込んだティエルは、はっきりとしない方の人物の姿を見て呟いていた。
「何でボクの妹がいるんだろう?」
「……おや? さっきあなたは、妹は居ないと言ってましたが。」
「ん、あれ……? あ、うん、そうだよ。ボクには妹はいないよ? ……なんで?」
 頭の中がハテナだらけのティエルを見ながら、洞槻は顎に手を当てながら写真を手に取った。
「ふむ。……クァーレ、これを見てみなさい。あなたも、この人物を妹だと思いますか?」
 写真を見せられたクァーレは、少し考えた末に頷いていた。
 その答えに、洞槻は一つの考えにたどり着く。
「なるほど……つまりはそういうことなのでしょうねぇ。」
「え、どういうことなの?」
「クァーレを作ったのは私ですよ、それもつい最近の話です。もちろん、クァーレには妹など存在しない。」
「ええ? じゃ、じゃあ……。」
 ティエルも洞槻の言いたい事に気がついたようだ。
「このUDC-Nullは、誰が見ても妹だって思うって事?」
「そういうことでしょうねぇ。……だから、私たちに妹はいないと念を押していたのでしょう。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リサ・ムーンリッド
●心情
UDC-Null…UDC怪物ではないと証明された、存在しないモノだったかな
その正体についてはm猟兵ならではのネタバレに触れた感はあるものの少々なら新たな謎の呼び水であるのが面白い

●WIZ
さて、呼び水といえば妖怪は感情を糧にするのだったか
ならば目撃情報に共通する『感情』でもまとめてみよう
過程で他の仮説も見つかれば万々歳
しかし闇雲に探すのも大変だし、妖怪は文明の発達と共に見えなくなった訳で利器に頼る割合は減らしたい
というわけでこのUCだ
現れる紙片は理解してはいけないので解読や直視はせず、単語を得る程度にし、速やかに灰皿とライターで破棄する
そこで得た単語で資料を絞り込むことにしよう


フカヒレ・フォルネウス
WIZ アドリブ連携歓迎です。

僕に妹はいません。実在しません。どこかで奴ら(息子に借金を押し付けて逃げ続けている悪魔な両親)が拵えているかもしれませんが、認知していません。
だから何の気負いも必要はない。いつも通り、オブリビオンの野望を横から打ち砕く悪事を働けばよいのです。【アーニーアーニー】

調査手段としては、《深影鮫》を放つとしましょう。
影に潜むこの鮫は見つかりにくい。索敵や偵察に長けているため【アーニーアーニー】電子媒体が関わらない地道な調査には向いていますからね。

予想されるオブリビオンの妹が現れてもすぐに対処できるように警戒を【アーニーアーニー】待って、何かが聞こえるのは気のせいですか?



「僕に妹はいません。実在しません。……どこかで奴らが拵えているかもしれませんが、認知していません。」
 そう呟いて資料室に入ってきたのは、フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)。
 なお、奴らと言い捨てられた両親は今も、フカヒレに借金を押しつけたまま逃げ続けている。(アーニーアーニー)
「だから何の気負いも必要はない。いつも通り、オブリビオンの野望を横から打ち砕く悪事を働けばよいのです。」
「そうだな。私たち猟兵は、オブリビオンを倒す事が至上命題だからね。」
 対して、少し大げさに頷きながら口を開いたのは、リサ・ムーンリッド(知の探求者・エルフの錬金術師・f09977)。
 どこか端々に演技がかった言葉使いを混ぜながら、考えを口に出している。
「今回の相手はUDC-Null……UDC怪物ではないと証明された、存在しないモノだったかな。」
「ああ、カクリヨファンタズムでは妖怪と呼ばれる奴らだ。」
「ふふ……それならば、彼らの感情を糧とするという性質を使わせてもらおう。」
 パチンと指を鳴らせば、リサの手に現れたのは銀の鍵。
 それを手に取ったと思えば、すぐに空中に溶けていき……代わりに現れたのは、何かが書かれた紙片だった。
「ふむ、これにヒントが」
「あ、待って、見ないで!」
 覗き込もうとしたフカヒレを、リサは慌てて制止していた。
 思わず素が出ていたのに気がつき、軽く咳払いをして言葉を続ける。
「こほん……確かにヒントが書いてあるけど、これを理解すると正気が削れるのだよ。」
「なるほど……。」
 恐る恐る、という感じで薄目を開けながら紙片を見るリサの姿に、フカヒレはひとまず結果を(アーニーアーニー)待つことにした……。

「……ふむ、『可愛い』『懐かしい』『親しい』といったところだね。」
「ほう、その単語で探せばいいんですね?」
「ああ、その通りだよ。」
 現れた紙片をライターで燃やしながら呟くリサ。
 得られた単語を反芻したフカヒレの周りに、小さな鮫たちが現れる。
「この子たちを放つとしましょう、影に潜めるこの鮫は見つかりにくい。」(アーニーアーニー)
 とぷりと水に潜るように鮫たちは本棚の影へと溶けてゆき、影の背びれを覗かせながら資料の間を泳ぎ回る。
「索敵や偵察に長けているため、電子媒体が関わらない地道な調査には向いていますからね。」
「なるほど、それなら早く済みそうだね。……さすがに、この書庫の中を闇雲に探すのは大変ですし。」
「……そうですね。」
 本棚に収められていた資料が波打つように動くと、いくつかの背表紙が(アーニーアーニー)飛び出している。
 それら、鮫たちが見つけた資料をリサは一つ引き抜いて開く。
「ふむ……これはインタビューの書き起こしか。どれどれ……親しげに話しかけてきたのは可愛い妹だった、会うのは久しぶりで懐かしい……と。」(アーニーアーニー)
「こちらの資料も、大体その様な感じですね。誰にとっても妹である存在、ですか。」(アーニーアーニー)
 戻ってきた鮫たちが自分の影に溶け込んでいくのを見ながら(アーニーアーニー)、フカヒレは改めて周囲を確認している。
「オブリビオンの妹が現れてもすぐに対処できるように、警戒を」(アーニーアーニー)
(アーニーアーニー)
 アーニーアーニー……その声はどこか懐かしく、
「……待って、何かが聞こえるのは気のせいですか?」
「そういえば……リーネー、リーネーって、先ほどから少し……?」
「え……アーニー、アーニーでは?」
「え?」
 リサとフカヒレが顔を見合わせ、警戒しながら周囲へと目を向ければ……数々の人影に囲まれていた。
 その姿は……会ったことはないが、知っている。
「……本当に、人によって違う者に見えるし聞こえるようですね。」
「そのようだね……これが妹、か。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『久しぶりに再会した初対面の妹』

POW   :    危ない、お兄ちゃん!
自身が戦闘不能となる事で、【その場にいる「兄」と認識している】敵1体に大ダメージを与える。【死に際にこれまでの「兄」との思い出や約束】を語ると更にダメージ増。
SPD   :    お兄ちゃん、思い出して!
対象の【記憶】に【「妹」の存在】と【共に過ごした日々】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[記憶]を自在に操作できる。
WIZ   :    もうやめて、お兄ちゃん!
攻撃が命中した対象に【自分は「兄」だという自覚】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【「妹」と対立している状況による心理的負荷】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 気が付けば、すっかり囲まれていた。
「やっと来てくれたんだ、」
 そう言う少女に、あなたは見覚えはない。
 だが、これだけはハッキリしている。
「お兄ちゃん。」
 この子は……この子たちは、妹だ。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ああ、そうだ、私はお兄ちゃんだ。その自覚により化術肉体改造で御理解竿をはやして男の娘に変身する。
お兄ちゃんなのだから「妹」と喧嘩したら仲直りしなければ。いつものように、異母妹のセレナちゃんにそうしていたように、「妹」の唇を略奪し“なかよし”しないと出られない領域を展開し二人だけの濃密な時を過ごしましょう。
情熱の炎に破壊の衝動を焚べ恋心を燃え上がらせて、御理解竿から流し込んだ遺伝子を「妹」に馴染ませ肉体改造で名実共に『妹』(式神使い)にしてあげるわ♡
有り余る継戦能力でじっくりと「妹」に『妹』であることを“わからせて”あげる♪さ、”なかよし”になりましょ♡


ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

あら嬉しい。
こんなにたくさんの妹が出来るなんて♪

愛する者(オブリビオン)と戦い続けてきた私には
妹との対立なんて負荷にならない。
肉体と魂を重ね合えば『仲直り』出来るもの

私の妹になるという事がどういう事か
教えてあげなさい、セレナ

『挽歌・真実の愛』で召喚した義妹セレナが
セーラー服、スク水、裸エプロン、ナース服などを着た
535人の私を創造

セレナ:ねぇ様とセレナの愛の想い出、体験させてあげます♪

【誘惑・催眠術】のフェロモンを充満させ
セレナ達との【集団戦術】で
妹達の全身を【慰め・生命力吸収・大食い】

セレナ:家族が増えたよ! ヤったね、ねぇ様!

おいやめろ。
私達の愛はハッピーエンドなんだから



「あら嬉しい。こんなにたくさんの妹が出来るなんて♪」
 周囲を取り囲む少女たちにも動じず、不敵な笑みを浮かべて見渡している、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。
 出会ったばかりの妹たちと戦わなければならない……そんな罪悪感が胸の内に浮かんでくるが、
「私は今までも、愛する者(オブリビオン)たちと戦い続けてきたわ。……今更、血の繋がったあなたたちと戦うことは苦にならない。」
 ……なお、言うまでも無いが実際には血など繋がっていない。
「ああ……そうだ、私はお兄ちゃんだ。」
 後ろから聞こえた声に振り返れば、ふらふらと歩み出ようとするアリスの姿。
 深い悲しみを帯びた瞳とは別に息が弾み……よく見れば、アリスの短いスカートの前が何かに押し上げられている。
「お兄ちゃんなのだから、『妹』と喧嘩したら仲直りしなければ……この御理解竿で。」
「あらあら、はしたない。でも当然よね、お兄ちゃんなんだから。」
 クスクスと笑いながらパチンとドゥルールが指を鳴らすと、金髪の少女が傍らに現れた。
「さぁ、セレナ。あの子たちに私の妹になるという事がどういう事か、教えてあげなさい。」
「はーい、ねぇ様! ふふ、セレナとねぇ様の想い出、あなたたちにも体験させてあげ……、」
 勢いよく答えたセレナと呼ばれた少女だったが、妹たちの方へと視線を向けるとその勢いが止まった。
 視線の先には、怯える妹へ向けて歩くアリスの姿。
「アリスおねぇ……さま?」
「あら……セレナちゃん?」
 見つめる2人の顔は、どことなく似ている気がした。
「アリスおねぇさまだぁ……セレナ、会いたかった。」
「ふふ、本当に久しぶりねセレナちゃん……でも、話は後よ。」
 アリスが視線を向けた先にいるのは、異様な気配に怯える妹たち。
 そんな彼女らごと、生み出された不可思議な空間へと呑み込んでいった。
「ひっ、なに!?」
「この子たちと仲直りしなきゃいけないから。いつものように……セレナちゃんに、そうしていたように。」
「あ……あぁ!」
 怯える妹の唇を奪い……抵抗する気力を失った妹に突き立てられる御理解竿。
 破壊の衝動を秘めつつ情熱的に抱くアリスの腕の中で、妹に注ぎ込まれるのはその証。
「ふふ……これで、あなたも私の『妹』よ。」
「は、い……お姉、様」
 すっかりアリスに作り替えられた妹の瞳には、もう他のものが映らない。

 ……しかし、それを寂しそうに見つめる者もいた。
「おねぇ、さま……。」
 そこは私の居場所だったのに……そう言いたげなセレナの背中を、ドゥルールは後ろから抱き留める。
「あの人が、あなたのお姉さんだったのね。」
「……うん。」
「ごめんなさい。そうとは知らなかったから。」
「ううん、ねぇ様は悪くないんです。……セレナはもう、セレナ・ロックハーツじゃないだけ、だから。」
 オブリビオンとなった者は、元の存在ではない。
 浮かんだ涙を拭ったセレナだったが、吹っ切れたように明るい笑顔で巨大なベッドを召喚した。
「だから……大丈夫です。」
「ひっ!? ああああ!」
 扇情的な様々なコスチュームに身を包んだドゥルールの姿をした亡霊によって、妹たちがベッドへと乗せられていく。
「新しい妹たちにも、ねぇ様との愛を手取り足取り教えてあげます♪」
「ふふ、調子が戻ってきたわね。」

 ……その後聞こえるのは、湿った音と少女たちの吐息のみだった。
「家族が増えたよ! ヤったね、ねぇ様!」
「やめなさい、その言葉は不吉だわ。……大丈夫、私たちの愛はハッピーエンドなんだから。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

洞槻・徒摩利
・なるほど。やはり認識を歪ませ、それを真とする類のモノでしたか。
「呪詛耐性」や「浄化」により否定に否定を重ねても幾らかは影響が出るのならば……いやあ、妹とのケンカというものを経験するにはよい機会ですねぇ! クァーレも「姉」としてこの不出来な妹を叱ってやりなさい!

UC発動。私の「毒」はクァーレの叱る声(金切り声)と共に優しい脳天チョップで彼女の脳に浸透させ、呪殺弾は2人の叱咤の声で。
そうですねぇ、私と貴女が共に過ごした日々は……おや、ところで貴女は一体誰です? 先ほどまでいた妹ではありませんよねぇ? 
Null…ですか。オイタがすぎますよ? ちょっと叱って、大人しくなってもらいましょう。


ティエル・ティエリエル
むむむー、妹はいないぞ!妹はいないぞ!ぶつぶつと騙されないように自分に言い聞かせるよ♪
それにボクはお兄ちゃんじゃないぞ!お姉ちゃんだ☆

妹達が目の間に現れるとヘンな思い出が浮かび上がってくるけどボクそんなの知らないー♪
(お守りの宝石の呪詛耐性の効果で「ティエルに妹はいませんよ?」とママの声も聞こえてくるよ!)
お兄ちゃんお兄ちゃんと近寄ってくるUDC-Nullを【ハイパーお姫様斬り】でずんばらりんと切り裂いちゃうぞ☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 気がつけば、すっかり妹たちに取り囲まれていた。
「……なるほど。やはり認識を歪ませ、それを真とする類のものでしたか。」
「そう、みたいだね。」
 彼女らが視界に入るごとに、洞槻とティエルの脳裏に彼女らとの想い出が浮かんでくる。
 はい、お兄ちゃん! とピクニックで差し出されたサンドイッチを食べた想い出を、ティエルはぶんぶんと首を振って頭から追い出し、
「妹はいないぞ! 妹はいないぞ! ……むむむー。」
「はは、これはなかなかに強烈ですねぇ。否定に否定を重ねても、いくらかは影響がでるようです。」
 はい、お兄ちゃん! と最愛のクァーレを作り出すための邪神の肉塊を手渡してくれた妹との想い出を脳裏で否定し、洞槻はとうのクァーレへと目を向ければ……やはり何かの想い出を頭から追い出すように、クァーレも首を振っていた。
「むー、そもそもボクはお兄ちゃんじゃないぞ! お姉ちゃんだ☆」
「確かに。しかし、妹とのケンカというものを経験するにはよい機会ですねぇ! クァーレも『姉』としてこの不出来な妹を叱ってやりなさい!」
 洞槻の言葉に合わせ、クァーレの金切り声が部屋に響き渡り……妹たちの動きが少しの間止まっていた。

「ねぇ、お兄ちゃん。あの時のお返事、まだもらってないよ?」
「……だから、そんなの知らないー♪」
 心の中に浮かんできた想い出はそのままに、ティエルはすり抜けざまに妹をオーラの刃で切り裂いていた。
 握りしめた暖かく輝く宝石から、それをお守りとしてくれた母親の声が聞こえてくる気がした。
「ママも、ティエルに妹はいませんよ? っていってるもん!」
「はっはっは、それなら確実ですねぇ。」
「お兄ちゃん……私の内臓、使ってくれた?」
 洞槻もその手に毒を生み出し、問いかけてきた妹に向けて優しく叩きつけていた。
「残念ながら、あなたのモノは使わないで済んでいるのですよ。さぁクァーレ、」
 優しくクァーレの手を取り、洞槻は2人で妹たちへと言葉をかけていく。
 愛し合う2人の言葉は呪詛となり、それを聞いた妹たちの動きを止めていた。
「ここではっきりさせましょう。あなたたちは妹ではないと!」
「そうだよ、君たちは妹じゃないんだよ!」
 そこへ飛び込んだティエルの刃が妹たちを切り裂く。
「そん……なぁ……。」
 妹たちは、もう動かないようだった。

「大体倒したかな? でも、妹が居たらあんな感じの生活になるのかな?」
「そうですねぇ、おそらくは悪くない想い出となることでしょう。私も妹たちと共に過ごした日々は……おや?」
 辺りには、妹たちが倒れている……その1人に近づいた洞槻がその顔を覗き込むと、見知らぬ少女の姿があった。
「ところで貴女は一体誰です? 先ほどまでいた妹ではありませんよねぇ?」
「あれ、本当だ。全然知らない子になってる。」
 力を失った妹は、すでに妹ではない。
 それは見知らぬ少女の姿のまま、塵となって消えていった。
「UDC-Null、でしたか。あれが本来の姿なのでしょうね。」
「うん……なんだか、変な感じ。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フカヒレ・フォルネウス
WIZ アドリブ連携歓迎!

僕に妹などいないっ!
やめろ、来るな、近づくなぁ!
と、表面は怯えつつも頭では冷静に……冷静にいられればいいんですが。
UC《酒煙鮫》を召喚します。
取り囲んでいる妹たちに、いや僕の妹じゃなくて自称しているこいつらに、高濃度アルコールの酒のブレスを食らわせましょう!
酔っ払って前後不覚になったところで、短杖を持って適切な属性の魔法を詠唱して、確実に仕留めていきます。

僕は兄ではない、僕に妹はいない、やめろ黙れお兄ちゃんではないっ!
……よし、酔っ払っている妹を𠮟りつけてるのです、敵対しているのではない、家庭内指導! そう思い込んで負荷を凌ぎます!
DV、とてもワルではないですか!?


リサ・ムーンリッド
●心情と考察
人によって変わる…この現象は認識をすり替える類かな?
そして鍵となるワードは「『可愛い』『懐かしい』『親しい』」
懐かしいは厄介だ、記憶に影響が出るものと推測できる
そのため自分自身を疑うことも重要になりそうだ

●対策
という考察の元に動きたい
さて妖怪に近い性質なら、満足したら引いてくれるはず…

妹たちへ、UCで鉄のサビを薬品で取るなどの錬金術(化学実験)を見せて遊ぼう
こういう【薬品調合】も含めた実験をして怪しまれては、いろいろ【言いくるめ】て最終的に支援や助手をしてくれる流れ…とても『懐かしい』
実際に故郷には双子の妹がいて、よく実験に巻き込んだりたまに一緒に爆発したものだ…



「人によって変わる……この現象は、認識をすり替える類いかな?」
 周りから『リィ姉』と呼びかけてくる声について、冷静に考えるリサ。
「そして鍵となるワードは『可愛い』『懐かしい』『親しい』……懐かしいは厄介だ、記憶に影響が出るものと推測できる。」
「僕に妹などいないっ! 兄ぃなんて呼ぶなっ!」
 突然の叫びに目を向ければ、恐怖に顔を歪めたフカヒレが悲鳴と共に、手にした短杖を振っていた。
「やめろ、来るな、近づくなぁ! 僕はお前たちの兄ぃじゃないっ!」
「……フカヒレさんには兄ぃって聞こえてるようだね。」
 リサには、その様に言っている妹は見当たらない。
「催眠術の類いだろうか。やはり記憶に」
「来るなと言っているんだぁ!」
 叫び声とともに、フカヒレがいつの間にか手にした1匹の鮫から、何かの霧を吹き出していた。
「わっぷ!? ちょ、ちょっとなにこれぇ……。」
「あれぇ……おしゃけのにおい~?」
 近づいてきていた妹たちの顔が赤く変わっていく。
「……だいぶ強力なお酒ですね。」
「そうだ! これで前後不覚になったあいつらを退治してやる!」
 短杖を手に駆け出していくフカヒレを見送り、リサは顎に手を当てて考える。
「ふむ……予定外だけど、これなら上手くいきそうだね。」
 何かを思いついたリサは、フカヒレと離れた所にいる妹たちへと向かっていった。

「僕は兄ではない、僕に妹はいない……。」
「や、やめてよおにいひゃん~!」
 フカヒレの持つ短杖に雷の魔力が貯まるのを見て怯える妹……そのアルコールが回って呂律の回らない声が、フカヒレの胸にチクリと刺さる。
 自分は今から、可愛い妹に手を上げる……。
「……やめろ黙れお兄ちゃんではないっ!」
「きゃあああ!」
 だが、それも一時の迷い。
 短杖から放たれた雷撃が妹を黒焦げにした時には、フカヒレの思考は定まっていた。
「……よし、酔っ払っている妹を𠮟りつけてるのです。敵対しているのではない、家庭内指導!」
「そ、そんなぁ~!」
「DV、とてもワルではないですか!?」
「悪いことだよおにいちゃ、きゃあああ!」
 ……フカヒレの故郷であるデビルキングワールドでなら、これくらいの指導で死ぬこともない。
 しかし、ここに居るのはUDC-Nullである……妹たちは、悪魔たちほど頑丈ではなかった。
「そう、これは指導! あなたたちを健全な妹にするために!」
「激しすぎるよぉ~!?」
 こうして妹たちは、悲鳴と共に吹き飛ばされていった。

 一方……フラスコを手にしたリサが、ふわふわと酔っ払っている妹たちへ近づいていく。
 それに気がついた妹たちへ見せるのは、警戒心を与えないための笑み。
「ねぇ、私の妹たち。せっかくだから、私の実験を手伝ってくれる?」
「実験~?」
「いいよ、リィ姉さん~! 何をすればいいの~?」
「ふふ、ありがとうね。じゃあ、これとこれを混ぜて……。」
 フラスコの中で薬品を混ぜると、その色が青から赤へ……そして透明に変わる。
 そんな様子に、妹たちはすっかり夢中になっていた。
「ふわぁ~、さっきまで色が付いてたのに!」
「これで薬が出来たんだ。じゃあ……そこの棚の錆びたところに、一滴垂らしてみて。」
「こう、かな? ……わ、わ!?」
 ぽたり……しゅわあぁ……。
 途端に泡立ち、その泡が消えると……泡のあった場所の錆がすっかり消えていた。
「この薬はね、錆を溶かしてくれる薬なんだよ。」
「うわぁ、リィ姉すごい~!」
「ねぇねぇ、他にもある?」
 目をキラキラと輝かせながら次をねだる妹たちに、リサはかつて双子の妹と共に錬金術の実験をしていたのを思い出していた。
 ……まぁ、ここまで楽しそうに食いついてきたことはあまりなかったし、
「そうね、じゃあ今度は……。」
 時には量を間違えて爆発して怒られたりしたけれど。
 ……そんな事を思い浮かべながら、実験を見せたり助手として手伝ってもらったりしていると、妹たちの人数が減っている事に気がついた。
「面白かったよ、リィ姉!」
 その声に目を向けるが、その声の主はリサの目に映ることはなかった。
「……ふふ、それならよかった。」
 しかし、それでもリサは呟いていた……そこに居るだろうUDC-Nullに向けて。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『あなたの思い出』

POW   :    心を傷つける現実
自身が戦闘不能となる事で、【過去に好意を見せた女性を自身の中に見る】敵1体に大ダメージを与える。【その女性は、決して敵の前に現れない現実】を語ると更にダメージ増。
SPD   :    優しい記憶による停滞
非戦闘行為に没頭している間、自身の【姿が見せる、対象の過去の記憶にある女性】が【対象の思考を奪い、自身を抱き留めさせ】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ   :    思い出を貫く棘
【優しい瞳で見つめる視線】が命中した対象の【記憶にある、親しい女性との思い出を語る舌】から棘を生やし、対象がこれまで話した【女性との思い出】に応じた追加ダメージを与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アト・タウィルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 妹たちの数が減り、猟兵たちの前にはただ1人だけ妹が残っていた。
 しかし、どこか様子がおかしい……。
「ふふふ……架空の妹では、あなたたちの事は騙せないみたいね。」
 その妹の姿が変わっていく……記憶の中にある、女性の姿に。
 母親、友達、恋人……それは、見る者によって違っていた。
「さぁ、いらっしゃい……。」
 手招きするのは、見知った女性。
 だが……元々の妹の影響か、その姿は少女のものに変わっていた。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ。

見事に私の地雷を踏み抜きやがったわねぇ、こいつ。私とセレナちゃんの大事な『あの子(ねぇさま)』との領域に土足で踏み入れた……その覚悟はよろしくて?
さて、料理には物事をうまく収めるという意味があり、悪役を懲らしめるという意味もある。スラングでは性的にアレコレするという意味を含ませる。
つーわけで、貞操を略奪し触手で姦淫快楽地獄に堕とすのも大黒天(マハーカーラ)の能力内。ま、快楽エネルギーが私の糧だし、これも私にはれっきとした調理でもあるけどね。
あら、もう終わり?『あの子』ならまだイケるわよね?
えっちなのうみそおいしいです。

『一つになった』のだもの私の前に現れるわけないじゃない。バカねぇ



 腕を広げたUDCにスタスタと近づいていくアリス。
 じっとこちらを見つめながら歩みを進める様に、UDCは笑みを浮かべ、
「ふふ……さぁ、いらっしゃ」
「黙れ。」
「くあっ!?」
 アリスが冷たく言い放った途端、足下から伸び上がるピンクの触手にUDCの身体は捕らわれていた。
 粘液滴る触手に手足を縛り上げられ、吊り上げられたUDCの服の中にも触手が這入りこんでいく。
「ふ、ふふふ。激しいのが好きなのねごぐぶぅ!?」
「黙れ、と言わなかったかしら?」
 余裕を見せようとしているのか、笑いながら語りかけてくるUDCの口に触手が突っ込まれる。
 喉から胃までを蹂躙する触手を操るアリスの顔には親愛の表情が浮かぶが……瞳にあるのは怒りだった。
「見事に、私の地雷を踏み抜きやがったわねぇ……。」
「んぅう!?」
 UDCの服の下で触手がうねり、水音とともに突き入れられる音が響く。
 服の上からも分かる程、蠢くUDCの腹を優しく撫でるアリスの手。
「私とセレナちゃんの大事な『あの子(ねぇさま)』との領域に、あなたは土足で踏み入れた。」
「ごぼ……けほっかはっ!」
 触手を口から引き抜かれ、目に涙を浮かべて嘔吐くUDCの姿は……アリスにとっての『あの子』に見えている。
「ひゃ、ひゃめへ……あぁうひぁああ!?」
「『一つになった』のだもの、私の前に現れるわけないじゃない……バカねぇ。」
 冷たく言い放ち、濡れた肉を擦る触手の音が大きく響く。
 ヒュー、ヒュー……と口から空気を漏らしながら揺れるUDCの髪を掴み、覗き込んだアリスに浮かぶのは冷酷な笑み。
「あら、もう終わり? 『あの子』ならまだイケるわよね?」
「あ……ぁ……。」
 虚ろな声を出しながらも、UDCの目はトロンと蕩けている。
 完全に『調理』が済んだ……そう確信した笑みを浮かべ、アリスはUDCの額に口付けをし、
「ふふ……えっちなのうみそ、おいしいです。」
 精神を吸い取られ、抜け殻となるまで……触手による蹂躙は続いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

洞槻・徒摩利
ほう、クァーレが少女になるとしたらこのような姿になるのですねぇ。
しかしながら私にとって「女性」とは隣にいるクァーレしか存在しません。彼女こそは私にとって唯一の「女性」!
不完全な「母」として朽ちるだけの邪神から肉を頂き、改めて「母」として「女」として……いや「人」としての生を全うさせんがために誕生した我が愛しのクァーレ!
彼女との思い出は語り切れませんねぇ……舌から棘が生え、この頭を吹き飛ばそうとも、デッドマンの私は止まれませんし、クァーレが直してくれます! さあもっと語らせてくださいな……ああ、クァーレ、あの贋物を撃てばよいのですね。そうです、貴女は一人しかいない。贋物には消えてもらいましょう!



 ……色々あって、姿を再構築したUDC。
「最愛の子の姿を見せたら殺されかけたとか……今までそんなことはなかったのに。」
「ほう、その姿は……。」
「……あら。」
 どこか疲れたように呟いていたUDCだったが、まじまじと見つめる洞槻の視線に気がついた。
「幼い容貌ながらも憂いを帯びた表情が映えますねぇ……クァーレ、あなたが少女になるとしたらこのような姿になるのですねぇ。」
「ふふ、そう……。」
 クァーレを横目に熱を帯びる洞槻の呟きに、UDCの口元が笑みの形に歪んでゆく。
 こいつは楽しめそうだ、と。
「自分の伴侶の幼い頃を見たい……そういう人はよく居るわ。」
「そうでしょうとも……一般人でも思いつくその思考であるならば、それで満足するでしょう。しかしながら、私にとって『女性』とは隣にいるクァーレしか存在しません。彼女こそは私にとって唯一の『女性』!」
「……え?」
 狂気の笑みを浮かべ、徐々に早口になりながら口を開く洞槻の言動に、UDCは背筋に冷たい物を感じていた。
「母親や恋人を模して作り上げた、とかじゃ?」
「ふっふっふ……その様な凡百の人間が思いつく理由で、私がクァーレを作るはずがないでしょう。不完全な『母』として朽ちるだけの邪神から肉を頂き、改めて『母』として『女』として……いや『人』としての生を全うさせんがために誕生したのが、我が愛しのクァーレ!」
「……そう。」
 これ以上、話を聞くのは危険だ。
 そう判断したUDCの優しい眼差しの中、次なる言葉を紡ごうとした洞槻の舌から鋭い棘が飛び出した。
「がっ!?」
「ふふふ……十分に語ったその舌は、もう用済みよね?」
「ひ、ひひ……まだです、まだ彼女との思い出は語り切れませんねぇ……!」
「え、なに!?」
 さらに舌から棘が飛び出し、その頭を吹き飛ばしても、洞槻の言葉は止まらなかった。
 クァーレの下半身を形作る触手が舌を切り飛ばし、そのまま元の頭を切り離した触手とともに被せれば……デッドマンである洞槻の身体は、それだけで元通りになっている。
「さあ、もっと語らせてくださいな……おや?」
 口を開こうとした洞槻を引き留める様に、クァーレがその肩を掴んでいた。
 視線を向ければ、じっとUDCを見つめるクァーレが手に呪詛を貯めるのが映る。
「くっくっく、嫉妬させてしまいましたかね。そうです、クァーレ……貴女は一人しかいない。よって、」
「ひっ!?」
 UDCへと視線を戻した洞槻の肩に、オーラで形成された鈍色の腕……擬神の腕が伸び出し、クァーレから呪詛の塊を受け取る。
 その手に掴まれた呪詛の圧に、UDCは思わず悲鳴を上げていた。
「贋物には消えてもらいましょう!」
「ちょま……ひやああああ!?」
 まさに弾丸のように撃ち放たれた呪殺弾に、UDCの体が貫かれていった。
 UDCの悲鳴が止まる事もなく、それは伴侶であるクァーレの気が済むまで続けられていた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

マ、ママ……!?

私を愛してくれた唯一の人間である
母に化けられて動揺するも
似た戦術を使う吸血姫カトレア様との【戦闘知識】で
相手のUCの性質を【見切り】
『龍虎狂乱』で全ての能力を6倍に

グルァアアアッ!!

服も理性も脱ぎ捨てた私は本能のまま
目の前の母に【ダッシュ・ジャンプ・騎乗】
相手の胸を露出させると赤子のように吸い付き
母乳の代わりに【生命力吸収・大食い】

クゥ~ン、クゥ~ン……♥

理性を棄てた私に言葉など無意味。
引き剥がそうとしても【怪力・激痛耐性】で離さない。
ほんの108秒間だけど、母の愛に対する私の渇望……
責任もって受け止めてもらうわ。
時間が来て眠りに落ちても、良い夢が見られそうね



「……いや、普通は首から上を捥げば死ぬと思うじゃない。」
 ぶつぶつと呟きながら、空間に溶けていたUDCが姿を現す。
 それでも首を振りながら気を持ち直し、拳を握りながら言葉を続けていた。
「いいえ、私の獲物はまだ居るわ。」
「マ、ママ……!?」
「……ほらね。」
 ドゥルールの驚いたような叫び声に、UDCを舌なめずりをしながら笑みを深める。
 しかしそれも……ドゥルールから見れば、唯一自身を愛してくれた母親の微笑みに。
「今まで、大変だったのね。」
 労うように……手を離れても、娘は娘だと言いたげに。
 しかし……その言葉と眼差しが、ドゥルールの記憶を呼び覚ます。
 一度対峙した吸血姫、
「……なるほど、カトレア様と同じやり方ね。」
「え。」
「グルァアアアッ!!」
 俯いて呟くと共に突然服を脱ぎ捨て、唸り声とともに跳びかかるドゥルールに不意を突かれたUDC。
「うわっ、きゃあああ!?」
 あっさりと押し倒され、馬乗りになったドゥルールは尋常ではない力でUDCの服を引き裂いていた。
 そのまま上半身を露出させ、飛び出た胸にドゥルールが吸い付く。
「なに、なんなの!?」
「クゥ~ン、クゥ~ン……♪」
「ちょっと、動物みたいになってるじゃない!」
 ……見た目だけで言うなら、理性を捨てて甘える赤子のように乳房に吸い付くドゥルールの姿は、どこか微笑ましい物がある。
「ぐっ……放し、なさい!」
「クゥ~ン……♪」
「あ、やめ……あぁ!?」
 しかし、引き剥がそうとしても全く離れず、しかも明らかにエネルギーが吸い取られている。
 襲われているUDCからすれば、明らかに自身より強い肉食獣に食らいつかれているようなものだった。

「た、すけ……あら?」
 藻掻いていたUDCだが、唐突にドゥルールの腕の力が弱まるのを感じた。
 見下ろせば、胸の上ですっかり寝息を立てているドゥルールの姿があった。
「ママ……むにゃ。」
 余りに無防備に、気持ちよさそうに眠っている。
「何だったの……まったく。」
 しかし、また捕まってはたまらないとドゥルールをそっとどけて起き上がっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティエル・ティエリエル
んんんっ? ママ? 違う違う! ママはこんなところにこないぞ☆
ボクのママは厳しいけどとっても優しいんだぞ♪
こっそりおやついっぱい食べてたらすっごく怒られるけど!
今はおやつをこっそり食べてないから怒られる理由なんてないもんねー♪

再び視線に捕まらないように、ぎゅんぎゅんと背中の翅で飛び回っちゃうぞ!
相手の目が回るくらいに勢いよく飛び回ってテンションをあげたら反撃だ!
【お姫様ビーム】でやっつけちゃうぞー☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



「うぅ……すっかり小さくなっちゃったじゃない。」
 精神的にも肉体的にもエネルギーを吸われ、呪詛を受けたUDCの身体はすっかり縮んでいる。
 しかし、それでも生来の能力は失わなかった。
「んんんっ? ママ?」
「……今度こそ、取り込んであげるわ。」
 背後から聞こえるティエルの言葉に振り向き、微笑みを向けるが……そこにティエルの姿はなかった。
「おや、どこに。」
「違う違う! ママはこんなところにこないぞ☆」
 横からの声に目を向けるが、やはり誰もいない。
 風を切る音と共に、周囲を飛び回るティエルの姿をUDCは捉えることが出来なかった。
「く、どこに……。」
「ボクのママは厳しいけどとっても優しいんだぞ♪ こっそりおやついっぱい食べてたらすっごく怒られるけど!」
「……なるほど。」
 飛び回りながら母親の思い出を語るティエルの言葉に、目で追うのを諦めたUDCの口元が笑みの形に釣り上がる。
「ティエル、大事なお話があります。」
「……え?」
 紛れもない、記憶にある母親の声……それも真面目な様子。
 背後から様子を伺っていたティエルの動きが一時止まっていた。
「さぁ、降りていらっしゃい……私の前に。」
 当然といえば当然だが、UDCはティエルの名前も母親のことも知らない。
 ニュアンスは同じ言葉を、聞こえるように呟いているだけ……それを聞いた相手が勝手に、記憶にある言葉として聞いてしまうのだ。
「ティエル?」
 しかし、ティエルは勢いよく飛ぶのをやめなかった。
「……ママはボクを怒る時、いつもボクの前に出てきたもん!」
「くっ、それは。」
「それに、今はおやつをこっそり食べてないから、怒られる理由なんてないもんねー♪」
 調子を取り戻したティエルは、抜き放ったレイピアをUDCの頭の後ろに向ける。
 それまで母親に見えていた姿が、白い人影へと変わっていた。
「偽物のママはやっつけちゃうぞー☆ うーー、どっかーん!」
「くっああああ!?」
 テンションの上がったティエルのレイピアから、謎のビームが放たれる。
 不意を突かれたUDCの悲鳴が響き渡っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リサ・ムーンリッド
●心情
ここまで向けられた感情では足りないってことかな
さてどうしたものかな…この残った骸魂を倒せばいいはずだけれど、せっかくここまで調べてきたのだから性質に沿った方法で対応をしたい
というか私は荒事はあまり得意じゃない

●戦闘
【薬品調合】と【毒使い】による眠り毒や麻痺毒を仕込んだ針の【投擲】で無力化を試みていこう
しかし今度は記憶から寄せてきたかー、ロナそっくりだ
神隠しで世界を渡って遭遇する可能性も無くはないが…
モタモタしてたらミスで眠り毒が自分に刺さるなどして戦闘不能になったところで意図せずUC発動
く…コレが中に居るから、余計に帰れないんだ…



「いや、やめ……やめてえええ!?」
「……さて、どうしたものかな。」
 別の猟兵から悲鳴を上げて逃げ惑うUDCを見ながら、リサはふと考えてしまう。
「ここまで向けられた感情では足りないってことかな……この残った骸魂を倒せばいいはずだけれど、せっかくここまで調べてきたのだから性質に沿った方法で対応をしたい。」
 何より、私は荒事があまり得意じゃない……実際、リサが得意なのは錬金術の類い。
 研究室に籠もって、時には自分すらも実験台にする程の研究者、というタイプだ。
「それにしても……。」
「いたっ! ひゃあっ!?」
 ビームを当てられ、頭を抑えたまま転けたUDCの姿が、
「今度は記憶から寄せてきたかー……本当に、ロナそっくりだ。」
「助けて……姉さん!」
 涙目でこちらに向けて手を伸ばし、助けを求めている。
 無意識にその手を取ろうと駆け出しそうになるが、
「……でも、助けるわけにはいかないんだ。」
 なんとか踏みとどまり、眠りと麻痺の毒を仕込んだ針を取り出す。
「姉さん!」
「つっ!?」
 ……妹の声に動揺したか、取り出すのに手間取っていた針を自分の指に刺してしまった。
「あ……う……。」
「……ふふ、よっぽど大事な妹さんなのね。」
 毒が回り、リサの意識が混濁していく。
 何事もなかったかのように近づいてきたUDCが、顔を覗き込むのがかろうじて見えた。
「さて、あなたには……っ!?」
 UDCの言葉が途中で止まる。
 リサの瞳の中に何かが……。
「いや……いや!?」
 何かの視線、聞き取れない言葉……そして、意味をUDCは知ってしまった。
 理解できる存在でないモノを……その言葉、見た世界……リサの中にいる、次元を超えた存在を。
「いやぁあああああ!」
 そう叫ぶUDCの声だけが、リサの耳に届く。
 ということは、見てしまったのだろう……。
「く……コレが中に居るから、余計に帰れないんだ……。」
 そう言葉を残して、リサは意識を手放していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

フカヒレ・フォルネウス
SPD アドリブ連携歓迎

貴方からはワルの美学が感じられない。
対象の想いに依存するばかりで、貴方自身の想いが無いのですよ。
本当のワルというものを見せてあげましょう。この鮫の悪魔の四天王、フカヒレがね!

母親? あんな外道に今更何を語られても聞く耳など無いわ!
親しいというなら、猟兵となって知己を得た盟友たちですが。
しかし彼女たちもまたワルなのです。
ワルならばこのような優しさではなく、もっとエグいことをするでしょう!

気は済みましたか?
では終わりとしましょう。この場はすでに僕の領域。
貴方は今や、鮫に捕食されるB級映画の登場人物に等しい獲物です。
己を持たぬNullよ。役目を与えます。
無残に鮫に食われよ!



 フカヒレの前に姿を現したUDCは、すでに心身共にボロボロだった。
 その顔を見るや、目に涙を浮かべたまま近づいてくる。
「助けて……お願いよ、フカヒレ……。」
「五月蠅いですよ。」
 改めて目を向ければ、そこに居るのはフカヒレの母親の姿。
 ギリッと苛立ち紛れに奥歯を噛みつつ、
「母親? あんたのような外道を助ける訳ないでしょう!」
「……ぁ。」
 フカヒレが瞬きをすれば、次に現れたのは親しい盟友。
 意識を向けるごとに別の姿へと変わっていくが、最初からその姿だったようにも思える……が、フカヒレの目には違和感しかなかった。
「猟兵になってから知己を得た盟友たちですか。しかし、彼女たちはワルなのですよ。」
 ワルである彼女らが、縋るように近づいてくる事は無い。
「その様な態度で来るのならば、もっとエグいことをするでしょう!」
「そん、な……。」
 ぺたりと座り込んだUDCの姿は、すっかり小さな白い影になっていた。
 その姿も、かすれたように薄くなっている。
「気は済みましたか?」
「……。」
 返事はないが、UDCは微かに頷いたように見えた。
「では終わりとしましょう。この場はすでに僕の領域。」
 パチリと指を鳴らすと、フカヒレの周囲に鮫たちが浮かび上がる。
 呼び出されたのは、全環境対応型の鮫……空中を泳ぐこともたやすい者たち。
「貴方は今や、鮫に捕食されるB級映画の登場人物に等しい獲物です。己を持たぬNullよ、役目を与えます。」
 もったいぶった言い方で、手にした短杖をUDCへと向けるフカヒレ。
 その声に合わせ、ゆらりと泳いでいた鮫たちがUDCへと頭を向けた。
「無残に鮫に食われよ!」
 言葉を合図に襲いかかる鮫が食らいつく直前、白い影が顔を上げたように見えた。
 その口元が笑みの形に変わり……そのまま鮫たちに喰われていく。
「貴方からはワルの美学が感じられない。対象の想いに依存するばかりで、貴方自身の想いが無いのですよ。」
 呟くフカヒレの前で、食事を終えた鮫たちが周囲に広がる。
 後には欠片も残っていなかった。
「本物のワルとはこういうものです。この僕、鮫の悪魔の四天王フカヒレのような、ね!」

 こうして、一つのUDC-Nullの事件は解決した。
 妹を騙る者たち、そして記憶を操る者……それらが見せた、偽りの記憶の記録。
 しかし、存在するはずのない妹と遭遇したという話は、他にも確かに存在する。
 だから、次も見つけてね……お兄ちゃん?

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年06月30日


挿絵イラスト