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狂王、世界に吼える(作者 銀狐こんこん
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#封神武侠界  #プレイング受付中  #赤顔大王 


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#赤顔大王


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 かつて“赤顔大王"と呼ばれる勇猛なる国王がいた。
 決して民全員から慕われていた訳ではない物の、その手腕と器は本物であり、一度の謀反を起こされる事など無かったという。

 しかし彼の持っていた『世界全てを統治する』という志は道半ばの所で閉ざされる事になる。別国の智将の策略によって、彼の国は滅ぼされてしまったのです。
 彼は最期、敵を前にして悔言と怨恨を口にしてしまったという。夢を前にして身が朽ちようとしているのです、それは当然といえるでしょう。

 しかし今宵、その後悔と怨嗟は蘇る事となる。

 ●

「大変ですッ、大変ですッ! 私だけじゃ太刀打ちできないですっ!」

 某日のグリモアベース、知らせを聞き集まった猟兵たちを前に、白狐・銀音(しろこ・ぎんね)は焦りの気持ちを露わにする。
 他々がその光景に呆れたり、眺めたりしていると、彼女もそれに気づいたのか慌てて無礼を詫び、改めて猟兵たちの方へ向き直り、情報を説明する。

「昨晩、封神武侠界と呼ばれる世界にて『赤顔大王』と呼ばれる過去の狂王と兵士たち、そして当時の居城がオブリビオンとなって蘇ったのを確認しましたッ! 現在世界は大パニックに陥っていますッ!」

 彼女は手元の端末を操作し、虚空に封神武侠界の様子を映し出す。そこには下級兵士と思われる亡霊たちと僵尸(キョンシー)になり果てた上級兵士の大軍と、封神武侠界に住まう兵士たちが戦争している様子があった。明らかに封神武侠界の兵士たちが劣勢になっているのは、貴方達猟兵の眼から見ても明らかでした。

「この『赤顔大王』というのは、遥か昔の三国時代に存在していた国を治めていた王の一人でしたが、世界を統治するという夢を道半ばで閉ざしてしまった存在です。恐らく、その悔しさと自身を討伐した者に対する怨恨がオブリビオンと化してしまったのでしょう。
 このままでは封神武侠界は彼の手に渡ってしまうでしょう。それを防ぐために、貴方達にはこの戦に参戦してもらい『赤顔大王』とその兵士たちを倒してきてもらいたいのです」

 封神武侠界はかつて『三国時代』と呼ばれた修羅の世界であり、常に国同士の争いが絶えなかったと言われている。その中の国の一つを納めた王ならば、持ちうる力も策略も相当な物のハズ。この場にいる猟兵の誰もが、彼女の語るその内容に息をのんだ。

「下級兵士は特異な能力を持たない一般兵なため、突破は容易いでしょう。しかし、一般兵の数が減ってくると、今度は僵尸となり果てた上級兵士たちが襲い掛かってくるでしょう。彼らは下級兵士よりも武術策略共に上の力を有しています。気を付けてくださいねッ!」

 どちらも大軍。故に、下級兵士と同等か少し上の技倆しか持たない封神武侠界の一般兵では、太刀打ちする事が出来ないのも納得が行く。だがこちらは猟兵、数多くの修羅場を潜っている。兵士程度なら問題ないだろう、だが――……。

「兵士がやられ窮地に陥れば、今度は『赤顔大王』が直々にやって来るでしょう。彼はオブリビオン化によって理性を失っています。つまり自身の力の制御が外れてしまっていて、猟兵を数十人を上空に投げ飛ばせる程の怪力を有しています。掴まれてしまえば、重症は免れないでしょう。どうか、お気をつけて――」

 彼女から語られた元凶の力は、猟兵たちの想像を上回る内容であった。これは一筋縄ではいかない、とだれもが思った。掴まれてしまえば一巻の終わりなのだから。

「私も戦いに向かいたいところですが、見た通り戦況確認の際に戦場へ向かって負傷してしまいまして……今回皆さんにお願いする次第となりました。どうか、どうか、生きて帰ってきてくださいね!」





第2章 集団戦 『僵尸兵士』

POW ●僵尸兵器
【生前に愛用していた武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD ●僵尸鏡体
【硬質化した肉体】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、硬質化した肉体から何度でも発動できる。
WIZ ●僵尸連携陣
敵より【仲間の数が多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「████―――ッ!」
「私達ノ仕事デスカ」

 赤顔大王と思われる怒号が戦場に響き渡ると同時に、奥から先ほどの下級兵士とは比べ物にならないような存在が現れる。
 ――僵尸兵士。先ほどまでの下級兵士たちより遥かに優れた技倆と叡知を誇る存在であり、上級兵士とも呼ばれている者達だ。

「クソッ、例の奴らが来やがった!」
「だがあいつらを殲滅すれば、赤顔大王もあとが無くなる! 怯むな、進めー!」

 その僵尸兵士は一般の兵士では、かなり困難を強いる相手だろう。さて猟兵たちは、どのような策で突破するのだろうか――。
レオンハルト・アウストラリス
なぁシャクイス、あんな感じで大丈夫だったか?
『上出来だ小僧。後は……』
分かってる。あの大群の先の城だろ?

[瞬間思考力]で戦場の状況を即座に把握し、
居城へと続くルートの中で一番戦列の薄い部分の一点突破を図る。
1人で駄目なら2人!2人で駄目なら3人で囲むんだ!
一般兵士たちを[鼓舞]しながら率いて、[先制攻撃]での[集団戦法]で討ち取っていくぞ!

シャクイス、第2の魔剣でいくぞ!
炎で示した道を共に駆け抜ける兵士たちの前に、上級兵士を見つければUCの炎の魔剣による[属性攻撃]で正面から戦う。
武具に刻まれた戦いの年輪から強者と察知し、侮らず、驕らず、剣戟交わし、一瞬の隙を突き[カウンター]で[切断]する。


 下級兵士の大数が減り、奥には数体の見慣れない個体が垣間見える。あれが兵士たちの言っていた上級兵士、僵尸兵士だろうか。

「なぁシャクイス、あんな感じで大丈夫だったか?」
『上出来だ小僧。後は……』
「分かってる。あの大群の先の城だろ?」

 先の戦いで兵士たちを見事鼓舞し士気を上げる事に成功した戦勇の猟兵、レオンハルト・アウストラリス(魔剣の勇者・f20419)は再び手の魔剣に語り掛けていた。
 彼と魔剣が見つめ、指し示す奥には今回の事件にて出現した赤顔大王の居城。この位置からでも分かる程大層立派なものであった。

 彼は敵が認知できない程の距離で戦況を即座に理解する。僵尸兵士は数こそ沢山あれど、先ほどの下級兵士どもよりかは少ない様だった。つまり先ほどと同じような流れで戦っていれば、自分たちは問題ないだろうと理解する。だが相手も相手で中々手練れだ、ここは一致団結しなければならない。

「あの居城を目指して突撃するぞ! 一番戦列の薄い部分の一点突破を図る! 1人で駄目なら2人! 2人で駄目なら3人で囲むんだ!」
「おうッ、行くぞお前ら―ッ!」

 居城入口に続く道はやはり敵数が多い。故にその入口の反対側、警備が手薄になりやすい場所を探しだし、そこ目掛けて一点突破を図る。
 周囲にいた下級兵士の残党はやはり残り物だったのだろうか? かなり人数も少なく包囲戦法を取っていれば比較的容易に突破できた。

「な、何故こっちに!? ぐあっ!」

 彼らの先制奇襲は功を奏したのだろう。次々と警備にあたっていた兵士たちを殲滅していく。その速度はまさに風の如く、次第にそこから下級兵士どもは消え失せていた。
 だが、消え失せたとなれば、奴も当然現れる。

「私達ノ仕事デスネ」
「き、来やがった……僵尸兵士だ!」

 先ほどチラリと容姿を見た僵尸兵士、恐らくこちらの様子を察知して急いでやってきたのだろう。数も少しだけ多い。ならばここは一つ、少しだけ本気を出さねばならない。

「シャクイス、第2の魔剣でいくぞ!」

 魔剣の握る握力を強め力を送り込む。魔剣はそれを察知し、その姿を地獄の如く赤き燃え上がる紅の大剣へと姿を変えていく。これが魔剣シャクイスの持つ第2の力、クリムゾンバスターだ。
 彼はそれを片手に僵尸兵士の大群へと突撃する。僵尸兵士もそれにこたえ、彼らが生前愛用した幾多の武具を放ち応戦する。が、その全ては切り捨てられ、どんどんと討ち果たしていく。
 やがて一人の僵尸兵士の前へと詰め寄り、魔剣を振りかざす。その僵尸兵士も愛用の鉄剣を取り出し互いに剣戟を開始する。
 ガツンッ、ガキンッ、鋼の音がこだまする。彼もその様子を見て僵尸兵士をかなりの歴戦を経た強き者だと理解する。普通の兵士たちが怯えるわけである。
 ただの霊兵であるにも関わらず、かなり硬度な身体もしていた。それでも彼は一つ一つの剣閃をいなし、隙を探し出す。

「――ここだっ!」
「!」

 敵が振りかざした剣に向けて一発、強く振り切りそれを弾く。それによって生まれた一瞬の隙、それを彼は見逃さず、即座にカウンター攻撃で胴体を切断する。
 僵尸兵士もそれを察知し、自身の異能で敵のユーベルコードの構造を少しだけ理解し、鉄剣に炎を纏わせたが時すでに遅かった。もう少し判断が遅ければ、どうなっていた事だろうか? いや、それでも彼が勝っていたのだろう。

 それは、この炎で作られた戦場の軌跡から、誰が見ても分かるであろう。
 敵の殲滅を確認し、居城にたどり着いた彼はその魔剣を天空へと向け、兵士たちに作戦成功の凱旋を告げる。それを悟った兵士たちは、戦場を響かせる程の喜び声を上げたという。
大成功 🔵🔵🔵

ルパート・ブラックスミス
なるほど、数を揃えた精鋭部隊というわけか。
先程と同じように戦ってもいいが……此方の兵たちの損耗を抑えるべきだな。

青く燃える鉛の翼で高高度【空中浮遊】、戦場を見渡せる状態でUC【其の名が示し無数の身製】。
今回は仮初の身体は意図的に出さず、200騎超の複製鎧のみを展開し【集団戦術】。味方兵士たちにも支援射撃を頼み敵UCの要である数の利を潰す。

重要なのは敵集団を分断してからの各個撃破。
味方兵士を【かばう】為にも複製鎧は前線に出て敵を【おびき寄せ】包囲していこう。
所詮複製鎧はこの場限りのものだ、仮に全て破壊されようと問題はない。
何の憂いもない消耗戦というわけだ、磨り潰してくれる。


 更なる精鋭の登場を前にする兵士だが、先の戦いに発生した兵士たちの疲労はぬぐえない。その状況を鑑みたルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)は一計を案じた。

「先程と同じように戦ってもいいが……此方の兵たちの損耗を抑えるべきだな」

 青炎の大翼を広げ、空中に飛び去った彼は上空から悠々と戦況を把握する。先ほどの精鋭部隊は敵陣の中心、赤顔大王の居城と思われるものの付近に屯していた。
 その周囲に意識を集中させ、自身の身体を脳内で想起する。その想像力は何時しか現界に留めて置く程の力を持ち、自律的に移動する骸と化す。

「唯一の我が身は過去に潰え…されど、無数の我が身は此処に在り! 其の名が示し無数の身製(クランクアウトコルポクラスター)!」

 出現した彼と同じ姿の複製鎧は、各々が武具を片手に敵陣へと包囲戦術を開始する。彼の実力に応じた数で作られたその数は約200騎程もあり、かつ彼と同じ程の力を持っているのだから、幾ら上級兵士であれどその数を減らすことは容易ではないだろう。
 それを知った上で彼は、その複製鎧を数騎に分け分断し、居城を攻め入るが如く四方を囲む。自身の実力を加味した上で取れる戦法であり、彼は奴らの実力を悟った上でこのような戦法に打って出たのだ。

 複製鎧の背後に陣する味方兵士たちは弓や鉄砲、大砲等を持ち込み、敵兵士と居城目掛けて無数にそれを放つ。
 それに上級兵士である僵尸も反応したのだろう、自身の異能を行使し愛用の投擲武具を放ち、その矢と弾丸を相殺する。更に複製鎧を1体倒した事で、その構造を一時的に察知したのか、自身の身体を二つに分断する等の戦法を行使する。成程、さすがは上級兵士と言われることの程はあるだろう。

 ――が、彼は一切同様せず、作戦の変更も行わなかった。

 幾ら敵の数が増え複製鎧が増えようとも、その身体は所詮偽りのもの。仮に全て破壊されたとて問題はない。というより、全てが破壊される頃には、既に敵も完全に消耗しきっている頃合いだろう。
 偽りとはいえ、彼の力を出し抜ける者等、早々にいる筈がないのだから。

 その策は功を奏し、複製鎧の数が少し減ってきた頃合いから、僵尸達の身体動作に現れる隙の頻度がかなり増したように思える。ここまで来れば後は憂いなき消耗戦だ、隙を伺い複製鎧と兵士たちが斬り裂き、その数を的確に減らしていけばいい。これで完全に居城は包囲されることだろう。

「さあ、早いとこ磨り潰してくれよう」

 その姿と声色には、誰が見ても覇気が感じれることだろう。
 それも、彼が持つ騎士道精神の炎によるものなのだろう。
大成功 🔵🔵🔵