【UDC】調査案件~赤い毛玉【Null】(作者 久渓洞
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#UDCアース 


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#UDCアース


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●ある女性の死。
 あぁ……痛い……なぁ……。
 私を轢いて其の侭、降りる事もせずに去っていく車を横目に見ながら消えそうになる意識を必死に留めようと私は無駄な足掻きをする。
 轢かれて潰れた手から零れ落ちたのはたぁ君の誕生日のマフラーを編む為に買った赤い毛糸玉。
 買い物袋から零れ落ちて其の侭、川迄滑り落ちて消えていく。
 ごめんねぇ、たぁ君。
 お母さん、マフラー編んで上げられないしご飯も作ってあげられないわ……。
 誰より愛しい我が子の泣き顔が脳裏に浮かんで……私の意識は消えていった。

●とある支部にて。
「で、此処から調べていくのか……。
 此処って此の支部が出来てから五十年、ずっと貯め込んできた資料だよな……?」
 絶望したような表情を浮かべながらUDC組織の職員は資料室の中を見渡していく。
 其処に在るのは本や新聞、写真、フロッピー等、此の支部が誕生してからの云十年の間に集めたあらゆる資料が眠っている。
「……必要ない資料しかないからって整理は後回しにしなけりゃ良かったな……」
「本当にな……」
 職員達が言う通り、此処にあるのは全て調査の末にUDCと関わりのないと確定したものの、念の為に遺されていた資料ばかり。
 今迄起きてきた事件の後始末や被害者の支援、再発防止の為の情報収集の方を優先していた為に此方の方は精々、定期的な劣化を防ぐ為の虫干し作業をする位。
 なので、きちんと棚に陳列されてはいるものの内容を完全に把握できている訳ではない。
「猟兵さん達が手伝いに来てくれるって話だし、最低限、調べものしやすい場所を確保して資料を持ってきたりするのを手伝っていこうか……」
 こりゃあ徹夜作業間違いなしだな、等と愚痴りながら職員達はUDC-Nullについての調査の為の準備を開始するのであった。

●グリモアベースにて。
「と言う訳で、とあるUDC組織の支部でUDC-Nullの再調査を行うんで皆には其の情報の正否の確認と検証を行ってほしいんだなー」
 尚、其の支部が出来てからずっと貯め込んでいたUDCではないと確定したが念の為に遺しておいた資料、およそ五十年分という難敵との事なのでどれだけ大変かは……推して知るべし、といった所だろうか。
「予知で調べる事が出来たらよかったんだけど……精々、其のUDC‐Nullは女性の形状をしていて毛糸が関わってるかも?って事位しか判らなかったんだなー……」
 集まった猟兵達にグリモア猟兵はそう申し訳なさそうに告げる。
「なので先ずはUDC組織の支部にある第二資料室にある資料の調査を先ずはお願いしたいんだな。
 資料に関しては新聞や本、写真のファイルやフロッピーと結構色々と在るみたいだし調査が得意な人ほどやりやすくなるかもだね」
 幸いと言って良いか判らないがUDC組織の支部職員がサポートをしてくれるので資料の運搬や整理等に関しては彼等に手伝って貰うのも一つの手だろう。
「で、其処で手に入れた情報を基に特定した場所で特定の儀式を行う事になるんだけど、そうしたら通常だと見えない状態の敵が顕れて来るんだなー。
 まあ、儀式をきちんと行ったら見えるんで不利な状況に陥る事は無いと思うケドね?」
 但し、普段だったら敵の攻撃能力も事前にわかるのだが、今回に限っては判らないのだという。
「尤も戦場で敵を確認すれば皆なら敵の攻撃能力も解ると思うんで其の辺は安心してほしいんだなー」
 此の辺りに関しては最初の敵を倒した後に出て来るUDC-Null本体、其の骸魂に憑かれたUDC怪物に関しても同様で攻撃能力に関しては相対すれば判るのだという。
「問題はUDC怪物はUDC‐Nullに憑かれる事で其の特性に合わせて外見が変化して能力も強化されているんだけど……此れに関しては事前調査で調べた方法で弱体化させる事が可能なんだなー」
 なので調査をしていれば問題なく倒せるだろうと言う事らしい。
「色々と厄介な案件だけど、皆頑張って調査と戦闘をこなしてきてほしいんだなー」
 そう言ってグリモア猟兵は猟兵達をUDC組織の支部へと送り出すのだった。


久渓洞
 初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
 今回の依頼はUDC‐Null案件。
 調査を行い、其の調べた情報を基に第二章で集団敵を呼び出して倒し、その後に顕れるUDc‐Nullを倒すという流れになっております。
 最後の敵に関してはUDC‐Nullの影響で強化されておりますが第一章の調査で得た情報を基に弱点を衝けば対処可能でプレイングボーナスを得る事が出来ます。
 因みにUDC-Nullに関しては元ネタの怪異話は在りますが知らなくても問題ない程度です。

 皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。
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第1章 日常 『電子化されてない資料を漁る憂鬱な仕事』

POW気合いで黙々と資料を漁る
SPD速読などを活かして迅速に資料を漁る
WIZ効率の良い調査方法を考える
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


アレクシア・アークライト
1つの支部でこの量ね。

UDCって幾つの支部があるんだったかしら?
それら全てを再チェックしなくちゃいけないだなんて、ちょっと泣けてくるわね。

――なんて、泣き言を言っていても始まらないか。
むしろ資料をきちんと残していてくれたことに感謝した方が建設的ね。
さっさと始めちゃいましょう。

・念動力で資料を取り出して整理。
・それらに手を触れながらUCを使用。作成者や整理者の記憶の残滓を読み取っていく。
・「女性」と「毛糸」に関わるものを抜き出し、より深く記憶を読み取って当たりを付ける。

ここまで絞ったら……後は実際に中身を読んでいくしかないわよね。
このフロッピーディスクとかいう奴、読める機械あるの?


●整理整頓は中々にしんどい。
「一つの支部でこの量、ね」
「此れで家の支部にある資料の百分の一ですからね。
 それだけ此の辺はUDC関連の事件が多かったようです」
 余りにも凄まじい量につい零してしまったアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)へ追い打ちをかけるように彼女の助手として付いた此の支部の職員が発言する。
「……UDC組織って幾つの支部があるんだったかしら?
 それら全てを再チェックしなくちゃいけないだなんて、ちょっと泣けてくるわね」
「いや、全くですよ……」
 何せ此の支部はあくまで壊滅せずにそこそこ長く続き、事件がそこそこ起きた程度の支部でしかないのである。
 其れこそ事件頻発地帯だったらどれ程に資料が溜まっている事か……。
「―――なんて、泣き言を言っていても始まらないか。
 むしろ資料をきちんと残していてくれたことに感謝した方が建設的ね。
 さっさと始めちゃいましょう?」
「了解です!」
 そして、アレクシアは支部職員に指示をしつつ資料の整理、調査を行い始める事となる。
 先ず行うのは資料の取り出しての整理。
 アレクシア自身の念動力を用いたり職員が手作業で運ぶ事で資料をアレクシアの元に運搬。
「貴方の魂をこの私に……此れは女性が関わってるわね。
 詳しく読み取って、と……」
 運搬されてきた資料に残った作成者や整理者の記憶の残滓をユーベルコードで読み取っていく。
 その際に女性や毛糸に関わっている物があれば、より深く読み取っていき……。
(『車を運転して居たら急に老婆が飛び込み、ぶつかったと思ったら消えていく。
 飛び込み婆さんと呼ばれる怪異であったが調査の結果、悪戯と判明。手法は……』)
「此れは違うわね。此れ、原因が悪戯だった物みたいだしIの27の棚に入れておいてくれるかしら?」
「了解です!」
 目的の物でないのならば其れを職員に指示しあるべき棚へと戻していく。
「此れは違う、と」
 そうこうしていく内に関わりが在りそうな資料が幾つか貯まり込み、山となっていく。
「ここまで絞ったら……後は実際に中身を読んでいくしかないわよね。
 ……此のフロッピーディスクとかいう奴、読める機械あるの?」
 そう言って手元の四角い板状の物、フロッピーディスクを取り出すが此れに職員はフロッピードライブを持ってきて対応。
 其の侭、アレクシアは資料の確認を開始し……。
「毛糸婆、午後四時に長崎の在る坂道から毛糸が落ちてくる。
 すると老婆が顕れて毛糸玉を拾ってくれないかと言うが言われた通りにしてしまうと……似ているけど別物ね」
 其の作業は非常に難航したが根気強くアレクシアは確認作業を行い続け、遂に今回の事件の記述を発見する。
「195X年、主婦がひき逃げに逢い死亡。
 我が子の誕生日プレゼントを編む為に毛糸玉を買った帰りだと……此れね!」
 其の資料の中には其の後にひき逃げ犯が毛糸の様なもので首を絞められ殺されたのが発見された事。
 主婦がひき逃げにあった場所で同じ様に死亡する事件が相次いだ、被害者は在る行為をしたから死者に殺されたのだ。
 そんな『噂』が流れ始めた事が記載されていた。
「けど、其れは噂ではなく事実だった。
 そして、最終的にUDCの痕跡がどうしても見つけられずに……と」
 其れがUDC‐Nullが原因による消失なのか、其れ以外が原因なのかは判らない。
 何れにしても必死の調査も実を結ぶ事なく、調査資料は此の資料室へ保管されるようになったのだという。
「呼び出す方法は午後四時四分に事故現場へと赴く事。
 そうする青い毛糸玉が転がってきて毛玉おばさんが其の毛玉を拾って欲しいとお願いする。
 その毛糸玉を拾うと毛糸で首を絞められ殺される。
 ……怪異の弱点は載ってないわね」
 どうやら怪異の弱点について此の資料室の資料の中から更に調査を行う必要がありそうだ。
 其の事にアレクシアは頭が痛くなりながらも作業を再開していくのであった……。
大成功 🔵🔵🔵

李・蘭玲
いやはや、面倒だからと後回しにして…
とはいえ私、意外と情報収集は得意ですのでお手伝いしますよ

妖蜂は5,6匹でチームを組み、書類の山から情報を集めてください
『儀式』という単語のある書類を残し、他はカテゴリ別に別けるように
…熟読してちゃダメですよ?(拳パキポキ

私も電子義眼の高速演算を活用して本やファイルを速読するようにスキャンします
『儀式』という単語のあるページに付箋を残し、特になければ職員さんに渡しますか
一冊ずつカテゴリ分けするなら気楽でしょう?

数十冊ほど目星が付いたら、女性や毛糸が関わった内容か再確認です
書類の情報もあわせてリスト化しますね
当たりがなければ同じ作業を繰り返しますよ、コツコツとね


●メイドと妖蜂と資料室。
「いやはや、面倒だからと後回しにして……。
 とはいえ私、意外と情報収集は得意ですのでお手伝いしますよ」
 そう言って呆れたように笑いながら第二資料室に現れたのはメイド服姿の老婆、李・蘭玲(老巧なる狂拳・f07136)。
 なお職員達の名誉の為に言っておくと此処にあるのは元々処分すべきなのを念の為に保管してある資料。
 他の部屋にある資料は全て正確に整理整頓されているし日頃の激務から此処を整理する余裕は全くない状況であったのだ。
 まあ、突然、実はUDC-Nullは実在してた?!なんて事態に陥り調査する羽目に陥った訳ではあるが。
「まあ良いでしょう。
 いつも通り好きなだけ集めてください」
 そう言うと彼女の声に応え蜂蜜に似た小型のUDCを81体程呼び出すと高度な知性体である彼等を5、6匹でチームを組ませ書類の山を調査させていく。
「『儀式』という単語のある書類を残し、他はカテゴリ別に分ける様に。
 ……熟読してちゃ駄目ですよ?」
 勿論、その際に彼等が好奇心に流されない様に拳をパキポキと鳴らして釘を刺すのも忘れないが。
 そして、蘭玲自身も本やファイルへと取り掛かっていく。
 彼女はサイボーグ故に内蔵された電子義眼を活かし本やファイルに素早く目を通し其の内容をスキャンしていく。
「ふむ、此れには儀式という単語がありますね。
 ああ、此れは関係ない様ですのでカテゴリ分けを為さってください」
「はい、判りました!」
 そして、『儀式』という単語が見つかれば其のページに付箋を添付。
 特にない様ならば職員に渡し、其れを職員達はない様を確認し其々カテゴリ分けした棚へと収めていく。
 そして、そんな風に調査していく内に付箋を付けた書類や本、ファイルも数十程積み重なっていく。
「さて、それではそろそろ女性や毛糸が関わった内容か確認しましょうか」
 そして、蘭玲は付箋を付けた書類や本に目を通し、ついでに其の内容も合わせてリスト化を行っていく。
「ふむ、此れは女性の怪異ですけど看護婦、其れも三人ですし違いますね。
 こっちは真っ赤な歯を見せて笑いバイクを追いかける老婆。
 此れも違いますね」
 此れも蘭玲はテキパキと目を通して行くが目的の情報が見つからない為に再度書類や本に目を通し付箋を付けていく。
 そして、そんな作業を何度か繰り返していく内に目的の物と思われる記述を蘭玲は発見。
「此れは……毛玉おばさん。ある儀式を行った後、毛玉を拾うと殺されてしまう。
 又、彼女の足は速く逃げる事も出来ず命は奪われないものの一昼夜追いかけられ続ける羽目に陥るという。
 だが、ある少女によると偶々持ってた赤い毛玉に興味を持ったので手渡した所、満足した表情で去っていった、ですか……」
 此れが事実ならば赤い毛玉を持っていけば此の怪異を退散させられる事が出来るのだろう。
 書類を確認している内に呼び出す儀式に関しても他の猟兵が発見した事は職員伝えられた。
 此れでUDC-Null対策も万全、の筈……。
「なんて楽観視はしない方が良いですね。
 全ての資料を調べきる迄は同じ作業を繰り返しますよ、コツコツとね」
 あくまで赤い毛糸玉は渡しても去って行ったに過ぎない。
 万全を記す為に更に資料に目を通し続けると蘭玲はもう一つの記述を発見するのであった。
「成程、此れは……」
 其処に在ったのはたぁ君、彼女の息子の友人であった人物が彼女の息子、『太一』の名を言うと狂気が解けたかの様に表情を一変。
 涙を流し消えていったのだという。
「そして、その後は赤い毛玉を渡し『太一君が待っている』と言うと消える様になった、と」
 恐らく此れがUDC-Nullの弱点と蘭玲は確信する。
「残りは奥の方の棚だけですが……」
「あ、そっちの方は家の連中が丁度今、全て確認し終えたそうです!」
 ついでに片付けてしまおうかと思った蘭玲ではあるが、其処に職員が此れで全ての資料を確認し終えた事を伝えて来る。
「後の整理と分類分けは自分達がしておきますので……李さん達は怪異退治の方を……」
「そうですね。
 それでは悪い子に拳骨をお見舞いしてくることにしましょう……ふふふ」
 そう言って蘭玲は資料室を後にするのであった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『嘆き続けるモノ』

POW ●何故俺は救われなかった?
質問と共に【多数の視線】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
SPD ●誰も私を助けてくれない
自身と自身の装備、【自身と同じ感情を抱く】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
WIZ ●僕を傷つけないで!
【悲しみに満ちた声】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●嘗ての事故現場にて。
 其処は嘗て町があった場所、戦争が終わって十年程経った頃には栄えていた場所の事故の後に死者が何人も出た為に封鎖された現場の前に猟兵達は立っていた。
 UDC-Nullの弱点の赤い毛糸玉は手元にある。
 特定の時間、午後4時4分に此処に立ち入る事が儀式になる様なので敵が見えなくなるという事もない。
 準備万端の猟兵達は事故現場へと足を踏み入れ……青い毛糸玉と共に無数の蠢く何かが顕れた。
『何で俺だけ……何で死ななきゃならねえんだよ』
『死にたくない死にたくねえよ!』
『あんな女を轢いたからって死ななきゃならねえのかよ!』
 蠢く何かは嘆きの声を上げながら猟兵達に襲い掛かる。
 恐らく彼等はUDC-Nullによって殺された犠牲者達の末路。
 彼等の様な犠牲者を出さない為にも猟兵達は武器を取り戦いへと挑むのであった。
李・蘭玲
仔細を知らぬ以上、責める気はないですが……轢殺して反省なしと
地縛霊になった理由でないとしても、同情できませんよ?

搭載する刻印のおかげで霊体に触れられるので、あとは道術と功夫と貫通攻撃を駆使して遠慮なく拳を当てていきますよ
傷つけてはいけないならユーベルコードで爆破による内部ダメージを狙いましょう
どうせ第三者を殺しても鬱憤は晴れませんし、罪過は来世に持ち越されません……安心して消し飛んでくださいね?

あなたが救われなかった理由?
運が悪かっただけですよ
知らずに儀式をした、興味本位で儀式をして遭遇した…
経緯は色々あるでしょうが『運が悪い』としか言えません
意図せず悪い結果になった点は交通事故と同じですから


●己が罪を認めぬ者は何処にでも。
「仔細を知らぬ以上、責める気はないですが……轢き殺して反省なしと地縛霊になった理由でないとしても同情できませんよ」
 そう現れた『何か』に対し呆れたように言ったのは李・蘭玲であった。
 まあ実際、彼女は知らぬ事ではあるが他は兎も角、轢き殺したと宣った者には同情の余地など全くない。
 何せ最初の犠牲者……つまり『彼女』を轢き殺し今回のUDC-Nullを産み出した元凶であるのだが。
『何で俺が死なないといけなかったんだ……』
『元凶のこいつは兎も角、俺達は偶然……っ!』
 何れにしても他の犠牲者と共に襲い掛かってくる以上、降りかかる火の粉を振り払うのみ。
 幸い、と言うべきか蘭玲は己が体に搭載された刻印のお陰で霊体には接触可能。
「軽く当てていきますよ?」
『……っぁ』
 其の力を存分に発揮し蘭玲は己が拳を一番近くに居た敵に軽く押し当て……発勁によって内側から爆発させる。
『……っ!逃げ……!』
「逃がす訳ないでしょう?」
 其の姿を見た『何か』達は逃げようとする者も現れるが、当然、此れを蘭玲が逃がす筈もない。
 その様な輩など隙だらけ。
 道術の教えを基に印を切り、その威力を強化させた足で瞬時に蹴殺すと彼女は他の『何か』を見据えていく。
『……っ!』
『……ぉ前に、聞く……!俺達は何故殺されたあああああああああ!!!』
 そんな蘭玲の姿に逃げるのは無駄。
 寧ろ己が消える速度を速めるのみと気付いたのだろう。
 『何か』達は呪詛を込めた問いを彼女に投げかけるが……。
「あなたが救われなかった理由?運が悪かっただけですよ」
『……っ!』
 知らずに儀式をした、興味本位で見に行って遭遇した……色々あるでしょうけどね。
 そんな事をシニカルに告げる蘭玲に『何か』は絶句する。
 真実を告げねばダメージを受ける呪いを込めた問いに応えながら彼女は一切傷を負ってる様子はない。
 つまり、彼女は少なくとも此れを純然たる事実として認識していると言う事で……。
「経緯は色々あるでしょうが『運が悪い』としか言えません。
 意図せず悪い結果となった点は交通事故と同じですから」
 そう言いながらも彼女は『何か』を其の拳を以って屠っていく。
「ああ、でも貴方は違いますよ。
 恐らく貴方、UDC-Nullの基となった女性を殺した……この事件の元凶でしょう?」
『……ぐぁ?!』
 そう言って人を轢き殺しておきながら自分は悪くないと繰り返す『何か』を発勁で打ち殺す。
「人を殺し、其れが原因で幾多の犠牲者を出した。
 どう考えてもあなた自身の所為だからとしか言いようがないですよ?」
 そう言った彼女の眼前の『何か』は雲散霧消。
 そして、彼女の眼前の全ての『何か』は屠られたのであった。
大成功 🔵🔵🔵

アレクシア・アークライト
ここで殺されたこと。
そしてオブリビオンとして蘇り、半世紀以上、ただ苦しみ続けたこと。

あの人が言うように、どちらも運が悪かっただけ。
つまり、納得できる因果なんてないんでしょうね。
そんな貴方達に私がしてあげられるのは、これ以上苦しみを感じないようにすることだけ。

でも貴方達は、それすらも苦として逃げようとするんでしょうね。
だから、何をされたのかを分かる暇すらなく骸の海に還してあげるわ。

・リミッターの一つを解除。
・力場で空間に干渉して敵の攻撃を阻害。
・念動力で敵の移動を封じ、UCで苦痛や恐怖を感じることなく消滅させる。

長い苦しみの中で、貴方達は誰にも危害を加えなかった。
そのことは敬意に値するわ。


●此れ以上繰り返させぬ為に。
『何故だ……俺達は……』
「ここで殺された事。
 そしてオブリビオンとして蘇り、半世紀以上ただ苦しみ続けたこと……あの人が言う様に何方も運が悪かっただけ」
 アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)は眼前の敵に憐れみの混じった眼差しを向けながらそう応える。
 彼等自身の死も、こうして今も囚われ続けている事にも……納得できる因果なんて存在しないのだ。
 此れが生まれた時から生贄になるのが決まっていたのなら納得は出来ずとも覚悟は出来ていただろう。
 此れが特殊な生まれだったからという理由なら自分の生まれを憎めただろう。
 だが、自業自得の一人を除き純粋に運が悪くこうなっただけ。
 だから彼等は他者の所為にも出来ず自分自身の運のなさを恨む事しか出来ない。
「そんな貴方達に私がしてあげられるのは、此れ以上苦しみを感じないようにする事だけ」
 彼等が命を喪った事は、奪われた幸せはもう二度と戻る事はない。
 だから、彼等に自分が出来る事は此れだけしかないのだ、とアレクシアは言う。
「でも貴方達は其れすらも苦として逃げようとするんでしょうね。
 だから……」
『うぁ……?』
 アレクシアが言葉を区切った瞬間、彼女の姿は敵の視界から消失し……一瞬後に敵の一体が音も立てずに消失する。
『あ……ぇ……?』
「何をされたのかを分かる暇すらなく骸の海に還してあげるわ」
 彼女は己がリミッターを解除し能力を向上。
 力場を生み出し空間に干渉。
 敵の視線を妨げ己の動きを邪魔する物を取り除くと目にも止まらぬ速さで瞬時に敵の眼前へ。
 念動力で動きを封じ咄嗟に避ける事も儘ならぬ敵をあらゆる物を分解できる力を込めた拳で苦痛や恐怖も感じさせずに消滅させていく。
 其れはサイボーグであり幾多の戦場を駆けたアレクシア故に可能な絶技であった。
『ぇ……?』
「長い苦しみの中で貴方達は誰にも危害を加えなかった。
 そのことは敬意に値するわ」
『……?……?』
 未だ仲間が消えた事に戸惑い反応出来ぬ敵をアレクシアは一瞥。
 其の侭、有無を言わさずに他の敵も消し去っていく。
 其れは最早戦闘と呼べるものではなく、まるで消しゴムで文字を消すかのような一方的な物。
 敵が正気に戻った時にはすでに遅く、其の侭一方的な戦いとも言えぬ戦いは全てが消え去る迄続くのであった。
大成功 🔵🔵🔵

七詩野・兵衛(サポート)
『アルダワ魔法学園応援団『轟嵐会』団長 七詩野兵衛である!』
アドリブや他の猟兵との連携と絡みは歓迎だ。

多少の怪我は厭わず積極的に行動する。
よほどの事情でやらなければいけない時以外は、
他の猟兵に迷惑をかける行為や、公序良俗に反する行動はしないぞ。

戦闘は応援団としてバーバリアンの力強さと、
スカイダンサーの身のこなしを駆使して応援するのだ。
我輩の「ダンス」と「パフォーマンス」で皆を「鼓舞」するのだッ!

応援する相手がいなければ仕方ない、自分で戦闘する。
後はおまかせだ。よろしくおねがいしよう!


アハト・アリスズナンバー(サポート)
「私の手が必要ならば、お貸しします」

無表情、無感情に見える、死んでも次の自分が即座に故郷から転送される量産型フラスコチャイルドです。

一人称は「私」、口調は誰に対しても「です、ます、でしょうか」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。

基本的には手が必要なら貸す、といったスタイルでユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず突撃します。
ただ、アリスが関連してる場合は積極的に手を貸します。

その他の部分はマスターさんにお任せします


二條・心春(サポート)
『皆さんのお役に立てるよう、頑張ります!』
『助けに来ました。もう大丈夫ですよ』
UDCアースで学生をしながら猟兵の活動もしている、自分にちょっと自信がないけど心優しい普通の少女です。落ち着いて礼儀正しいですが、可愛いもの、特に動物を見るとテンションが上がります。基本的に誰にでも敬語で話します。
基本戦術としては、「UDC管理用タブレット端末」を使い、心を通わせたUDCの霊を召喚して「対UDC用量産型直槍」や「対UDC用特殊拳銃(試作型)」を使い一緒に戦います。また、一般人は優先して助けます。
戦闘以外では、タブレット端末を使って情報収集や探し物をしたり、聞き込みを行います。


七星・龍厳(サポート)
『俺に挑むには10年早いな。』
 羅刹の剣豪×マジックナイトの男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、仲間には「フレンドリー(俺、呼び捨て、言い捨て)」

行動の基準は戦闘が楽しめるか、又は興味を持った事柄に積極的に関わる。
戦闘は戦場で敵の技術を盗み自身が扱えるものに昇華させて戦場を探してる竜殺し。
戦場では弱肉強食、故に手を差し伸べる者への優しさは無くしていない。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用、怪我は厭わず行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


●怪異は祓われ元凶は顕現する。
「今回は生きてる一般人の方は居ない様ですね。
 助けられずにすいません……。
 けど、此れ以上犠牲を出させない為にも……全力で止めさせて貰います!!」
 そう言って戦場に現れたのは心通わせたUDCを伴った少女、二條・心春(UDC召喚士・f11004)であった。
 UDCとの共存を目指す程に優しい彼女にとって犠牲となった彼等を救えない事は辛い事であったが、此処で彼等を止めなければ犠牲者は更に出る一方である以上は戦わないという選択肢はない。
 故に彼女は気丈に振る舞い槍を構え戦いの姿勢を取る。
「嬢ちゃん、余り気負い過ぎちゃいけねえぜ?
 情報が正しけりゃ、こいつらは嬢ちゃんが生まれる大分前に死んだのが大半。
 嬢ちゃんに幾ら力が在ろうが生まれる前の話はどうしようもねえぜ?」
 そんな心春を落ち着かせるように声をかけるのは龍鱗鍛えし大剣携えた筋骨隆々な壮年の男性、七星・龍厳(紅蓮の竜殺し・f14830)であった。
 その研ぎ澄まされた戦いの技の全てを弱肉強食が習いの戦場で習得してきた彼は故に敵に対しても優しさを喪わない心春は好ましく映ったかもしれない。
「システム起動。No.8動作不良無し。
 始めましょう」
 そして、そんな龍厳に続いて戦場に立ったのはランスを手に持つ表情が感じられない少女、アハト・アリスズナンバー(8番目のアリス・f28285)。
「此の戦場において人手は幾らあっても足りる事はないと判断。
 私の手が必要ならばお貸しします」
 そう言ってアハトはランスを構え敵と対峙する。
「俺がアルダワ魔法学園応援団『轟嵐会』団長、七詩野兵衛である!
 アハト、心春、龍厳!全力で貴君等の応援をさせて頂こう!!」
 そして、そんな三人に対し七詩野・兵衛(空を舞う熱血応援団長・f08445)は応援の構え。
 其の体躯は野人の如く強靭でいて空を駆けるが如くしなやかな物。
 その声は良く通り……。
「吾輩のダンスとパフォーマンスで皆を鼓舞するのだっ!」
 其の踊りは皆の心だけでなく肉体的にも力を与える程に見る者を鼓舞する代物であった。
「へぇ、良い応援だな。
 単に上手いだけじゃねえ。俺達の力になろうと心の底から願っている事が感じられるぜ」
「ええ、其れに不思議ですが何時もよりも能力が向上している事を感じます」
 そして、其の舞は龍厳とアハトが言う様に戦う三人の能力を向上。
 兵衛の後押しを受けている事もあって彼等は戦いを終始優勢に動かしていく。
 とはいえ、三人も全くの無傷で勝利を掴めるという訳ではない。
『何でだ……何で俺が死ななきゃいけないんだよ!』
『偶々通りすがっただけだったんだ!なのに何で……!』
 其れは何故自分達は死ななければならなかったのだという怨嗟の籠った問いかけ、犠牲者達の視線を受けた者は此の問いに答えを返さなければ傷を負うという呪詛であり……。
「判りません。
 詳しい経緯を知らない以上、運が悪かったとしか答え様がありませんので……」
 其の呪詛に一応の答えを返すも不完全故に傷を負い、だが其れも厭わずにアハトは相手に突撃。
「ですが、同情はします。
 私の手で貴方を苦しみから解放しましょう」
『ぐっ……ああ……』
 槍で貫き通し先ずは一体と怪異を討ち倒す。
「敢えて言うなら怪異に関わっちまったから、其の手の事の情報収集を怠っちまったから、だな。
 此の国は安全過ぎるから仕方ないんだろうが……危険な場所の把握は生きていく上で一番大事な事だぜ?」
 それに対し龍厳は的確に敵の過去を分析し返答。
 其の侭、意識を集中し……。
「顕現しろ!幻想から闘争の場に!」
 無数の魔法を宿した刃と周囲に魔法を振りまく書、そして偶像の竜達を呼び出すと怪異たちを討ち倒していく。
『ぐっ……何故……!』
『死にたく…な……』
「お前さん達は既に死んでるだろ?
 ま、俺に挑むには十年早かったな」
 そう消えゆく怪異を一瞥しながら龍厳は未だ残った怪異へと目を向け戦いを再開する。
 そして、心春は……。
『嫌だ……僕を傷付けないでよ……もう、痛いのは嫌だよ……!』
「ごめんなさい、助けられなくて……でも、其の痛みも此れで終わりにするから……!」
 悲しみに満ちた声で痛いのはもう嫌だ、死にたくないという幼子の声を振り払い、彼を開放する為に槍を振るう心春は其の呪詛を受け傷付いた。
「……っ!……此れ位の痛みなんて犠牲になった彼等に比べれば……」
 敵を傷付ければ自分も呪詛により傷を得る。
 其の事が判って尚、彼女は其の呪詛を防ぐことなく戦う。
 彼等を救えなかった事を悲しみ、痛みと共に彼等の存在を自身の心に刻み込む様にして。
 そんな彼女だからこそ心通わす事が出来たUDC達は傷付く事を厭わずに共に戦場を駆けていき……。
「己が傷を厭わずに苦しみながらも戦う……君は何て心優しいのだ……心春、君は素晴らしい人だ!!」
 そんな心春の姿に心振るわされた兵衛は彼女達を全力で応援するのだ。
 たとえそよ風の如き勢いでも己が応援でたちどころに轟く嵐として見せよう。
 そんな信念の下に兵衛は呪詛に晒されながらも構わず猟兵達を応援し続ける。
「ならば彼等の様な強き人々ならば……我が応援で闇を吹き飛ばす台風としてみせよう!!」
 フレ――――!フレ――――――――!!心春!!!
 フレ――――!フレ――――――――!!アハト!!!
 フレ――――!フレ――――――――!!龍厳!!!
 研鑽を積み極限まで高められたダンスとパフォーマンスは見事の一言であり、力強く猟兵達を応援する声は彼等に活力を与えていく。
 其れに……。
『……ぅ……あ……』
『何て輝いて……』
 向けられる呪詛に構う事無く全力で叫ばれる活力に満ちた応援の声は怪異を圧倒し、其の身のこなしを活かした素晴らしい舞は怪異の目を奪っていく。
「その隙は逃しません……!」
「痛みは感じさせない様に一瞬で……!」
「此れ以上、犠牲者を出させない為にも、な」
 そして、そんな怪異を兵衛の応援に背中を押される三人が討ち倒し……。
 此の場に現れた怪異が全て祓われるのは其れから暫くしての事であった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴


第3章 ボス戦 『『毒花の魔女』』

POW ●魔女の尖兵
自身の身長の2倍の【樹木の巨人】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD ●堕落に至る毒
【強烈な脱力・朦朧作用をもたらす茨の鎖】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ ●狂乱する群衆
戦闘力のない、レベル×1体の【洗脳された一般人】を召喚する。応援や助言、技能「【投石】【罵声】【かばう】」を使った支援をしてくれる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はルメリー・マレフィカールムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●そして最後の戦いが始まった。
 怪異の犠牲者、其の成れの果てである彼等を全て討ち果たした猟兵達。
 だが、未だ本来の元凶は残っている。
 戦場の中にありながら傷一つない青い毛糸玉。
 其れに誘われる様に異様な風体の女が一人、猟兵達の前に現れる。
『……その毛糸玉を拾って頂けませんか?
 息子にマフラーを作ってあげるのに使うんです……』
 まるで普通の主婦の様な事を言うが其の姿は明らかに普通とは異なる物。
 オブリビオンにUDC-Nullが憑りついた協力無比な存在である事は猟兵達にも容易に感じ取る事が出来た。
 だが、既にUDC-Nullへの対処法は調査済み。
 手元には赤い毛糸玉があり彼女の力を鎮める言葉、『太一君が待ってる』という言葉も既に頭に叩き込んである。
 準備は万全ならば後は勝利を掴み取るのみ。
 此れ以上犠牲を出さない為の戦いが今始まる。

※今回の敵はオブリビオンにUDC-Null『毛玉おばさん』が憑いており、其の分、通常のオブリビオンよりも力が増しています。
 ですが彼女は赤い毛糸玉を渡し『太一君が待ってる』と伝える事で其の力を鎮める事が可能です。
李・蘭玲
おばかな粗忽者に仕置きはしました
あとはお帰り頂くだけですねぇ

まずは赤い毛玉を手に『太一君が待っていますよ』と声がけします
小さい子供はすぐ寂しがりますからね

で、オブリビオンはそのまま帰りませんよね
樹木の巨人でしたらグラップルで打撃は受け流し、爆薬をつけて爆破させたりしつつ
トドメにUCで拳をあてて爆発させましょう

本体も肉弾戦は苦手っぽい印象ですが、茨の鎖が危険ですからねぇ
踏みこむときにフェイントをかけ、騙し討ちの拳を叩きこみます
こちらも捨て身の一撃を仕掛けるので、反撃が当たったときはやむなしでしょう

件の被害者と魔女……共通項も類似点もあるように思えませんが
なにがしか思うところがあったんでしょうか?


●魔女狩りの被害にあった魔女は追い立てられ。
「おばかな粗忽者に仕置きはしました。
 あとはお帰り頂くだけですねぇ」
 そう言って李・蘭玲(老巧なる狂拳・f07136)は眼前に立つ女を見据える。
『毛玉を…取……って……』
 蘭玲の足元へと転がっていく青い毛玉、それを取って欲しいと言い駆けた女であったが其の言葉は蘭玲の手元を見て止まる事となる。
 蘭玲の手元には彼女が本当に求めていた赤い毛玉があったのだから。
「ええ、貴方が本当に落とした此の赤い毛玉を差し上げますよ」
『あ……ぅ……』
 其の侭、蘭玲は赤い毛玉を動きを止めた女へと手渡し、女も又、素直に此れを受け取っていく。
「太一君が待っていますよ。
 小さい子供はすぐ寂しがりますからね」
『ぁ……たぁ…くん……!』
 其れは劇的な変化だった。
 女の瞳からポロポロと涙が零れ落ち、能面じみた表情は人間らしい其れへと変化していく。
 そして、ふっ……と何かが停止する様な動きを女はして……。
『……解放されるのは一時的、みたいね。
 なら、早く此処から離れて此の状態を維持する方法を調べに「其れを私が赦すとでも?」……逃がす気はないって訳ね……!』
 怪異による支配が緩まり毒花の魔女としての意識が解放されたのだろう。
 状況を把握した彼女は即座に逃亡を図ろうとするが蘭玲は即座に魔女の逃走経路に回り込み立ち塞がる。
 此れに怒りを抱いた魔女は周辺に生えている樹木を変換。
『けれど、逃げるのは得意なの。
 お前達、人間にあの忌々しい魔女狩りの時代に追い立てられ続けたのだから、ね……!』
 尤も逃げる前に討ち倒した方が早いかしら?
 そんな事を嘯きながら魔女は巨人へと指示を下す。
 そして、巨人は其の手に持つ茨の鎖を蘭玲へと振り下ろし……。
「その様な雑な動き、当たりはしませんよ」
『っ!受け流した上に鎖の上を……!』
 岩をも砕かん膂力で放たれた鎖を蘭玲は其の優れた体術を以って受け流すと其の侭流れる様な動きで巨大な鎖の上を駆け上がり『何か』を幾つも張り付けていき……。
 最後に『何か』を巨人の肩に張り付けると即座に巨人から飛び降りて距離を取る。
『一体何を仕掛けたのかは判らないけど……発動する前に……っ!』
「そんな隙を与えるとでも?」
 蘭玲の仕掛けた『何か』が効果を及ぼす前に蘭玲を討ち倒さんとする魔女であったが……間髪入れずドゴウ!!ッと轟音を立てて『何か』、爆薬は爆発。
 其の侭、茨の鞭は崩壊し肩を砕かれた巨人はバランスを崩し……。
「軽く当てていきますよ」
『っ!何を……?!』
 肩が砕かれた事でバランスを崩し動きが鈍った巨人に対して流れる様な動きで懐に潜り込んだ蘭玲は拳を当てて……。
『――――――――――!!』
『なっ!一撃で……!』
 その拳から注ぎ込まれた勁は巨人の全身を駆け巡り、抵抗する暇すらなく巨人の爆発四散。
 余りにも呆気なく自分の僕が討ち倒された事に魔女は動揺するが、そんな隙を蘭玲が見逃す筈もない。
「隙だらけ過ぎますね」
『……っ!何時の間に……っ!』
 魔女が巨人が倒れた事に意識を取られている間に蘭玲は其の懐に潜り込み拳を一閃。
『……っ!』
「あの状況でよく防ぎましたね、ですが……本命はこっちだよ!」
 魔女は手に持つ茨の鎖で此れを防ぐが、其れも蘭玲の想定の内。
 寧ろ咄嗟の動き故に鎖は蘭玲を捉えきれずユーベルコードは封じられていない状況は思ったよりも悪くない。
 そして其の侭、蘭玲はもう片方の拳を魔女の鳩尾に押し当てて……。
『ぐっ!がああああああああああああ!!!』
 勁を流し込まれた魔女は苦悶の叫びをあげ、其の肩が爆発。
 血煙を上げながら、其れでも最後の力を振り絞って魔女は其の場から逃げていく。
 ……蘭玲の狙い通り、他の猟兵が待ち構えている場所へ向かって。
「後は他の人に任せるとしましょうか」
 しかし、件の被害者と魔女は共通点も類似点もあるように思えませんが、何某か思う所があったんでしょうか?
 蘭玲はそんな風に思いを馳せながら魔女の逃げた先を見据えるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

弥久・銀花(サポート)
これはもう一番私の得意とする所です

基本的には愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます

相手が遠距離を得手としているのなら、石を投げたりして距離を詰めてユーベルコードの鋭刃線閃で斬り掛かります

特に強大な敵の場合はオルタナティブ・エネミーを使って戦います
これはどんな相手にでも勝てる様にと作ったユーベルコードですので大体の相手には優位に立てるでしょう



エッチな感じで拘束され責められてる場合は、一人で切り抜けられないと分かるまで頑張ってみて、駄目なら名誉はあんまりない撤退と使って、相手を私と同じ様に拘束(この時、拘束具などで顔や全身が隠れてたら味方にも判別し難くなります)して、味方の前に逃げますね


●銀の花、剣を以って魔を払う。
「成程、鎖と毒を用いる相手ですか。
 ですが、此の程度ならば幾等でも対処する方法はありますね」
 己が愛刀『白嵐玉椿』を手に弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は眼前の敵を見据えつつ、そう嘯く。
 事実、銀花自身は自らを新人と宣うものの幾多の戦場を猟兵として駆け抜け人々を守ってきた其の実力は猟兵の中でも有数のもの。
 戦ってきた相手の中には眼前の敵に似た戦いをする者も恐らく何人もいただろう。
『さっさと死ね……私はこいつから解放される為にも貴様等に構っている暇等ないのだ……!』
「お断りします。
 懸念事項となりうるUDC-Nullも封じてますし此の侭逃さず倒させて貰います……ねっ!」
 自らに襲い掛かる茨の鎖を斬り払いつつ銀花は魔女へと言葉を返す。
 実際、事前に眼前の魔女に憑りついたUDC-Nullを封じる為の儀式をしていなければこうして対処する事等不可能だっただろう事は銀花にも感じ取れた。
 そう考えれば眼前の敵を逃し弱体化の為の儀式が通用しなくなる状況を招く事等論外というしかない。
「まあ、何れにしても……これはもう一番私の得意とする所です」
 なので逃しはしませんよ?
 茨の鎖を斬り払いながらそう宣うと銀花は予備で持っていた毛糸玉を投擲。
 高速で迫る其れを魔女は茨の鞭で振り払い……。
『……っ!毛糸玉等と忌々しい……っ!』
「UDC-Null所縁の品と言えど意識が逸れすぎですよ?」
『……っ!私が意識を向けたのは一瞬だけだぞ?!』
 その一瞬の隙をついて銀花は己が間合いに迄、距離を詰め己が愛刀を握りしめる。
『……緑の巨人よ!』
「呼び出すのが遅すぎましたね。
 此処迄くれば後は一瞬!研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し!―――鋭刃線閃!」
『――――――!』
 愛刀『白嵐玉椿』の刃が煌いたかと思った瞬間、魔女は呼び出した翠の巨人と共に一刀両断。
 其の侭、巨人と共に消えていく。
 だが銀花は油断せず周囲の気配を探っていく。
「此れは……逃げましたか。
 まあ、トドメは逃げた先にいる方々にお任せしましょう」
 一瞬、トドメを刺す為に追いかけようかと思った銀花であったが敵の逃亡先にいる気配から其れを取りやめ『白嵐玉椿』についた血を懐紙で拭い納刀。
 其の侭、戦場を後にするのであった。
成功 🔵🔵🔴

氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、13歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


〇氷雪と茨。
「成程、UDC-Nullに乗っ取られている状態なんですね。
 でしたら被害が出ない様に此の侭倒させて貰います」
『……子供が戦場に立つ、か……やりにくいわね本当に……!』
 自分を止める為に現れた氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)の姿を認めた魔女はそう溢しながらも茨の鞭を構えて雪菜と対峙する。
 彼女に憑いていたUDC-Nullの影響か、或いは彼女自身に子供に対して思うことがあるのか雪菜に対しやりにくそうに見やっていた。
 そして、そんな魔女の状態は雪菜にも直ぐに判る訳で……。
「あのオブリビオン、何となく元気ないですね。
 でしたら其れを利用させて貰います!」
『……っ!氷の弾丸とは……私とは相性が少し良くないわね』
「防いでおいてよく言いますね。尤も今のは牽制ですけど!」
 僅かに戸惑っていた魔女に対し雪菜は魔力を増幅し氷の弾丸を撃ち放つ。
 それを魔女は茨の鞭によって弾き飛ばすが……雪菜は更なる氷の弾丸を大量に撃ち放つ事で此れに対応。
 その雹か霰が降るかの如き氷の弾丸は流石の魔女も防ぎきれず、徐々に傷を負っていく。
『……っ!だが……未だ倒れてたまるものですか!』
「まだ諦めませんか。なら……絶対零度の氷柱よ、敵に向かい発射しなさい!」
『……っ!私の茨の鞭で砕く処か鞭が凍り付いて逆に砕かれた……?!』
 心を静め魔女を見据える雪菜の詠唱と共に魔女へと降り注ぐは絶対零度、極限の凍気を放つ巨大な柱。
 周辺を凍り付かせていく其れを砕かんと魔女は鞭を振るうも逆に茨は凍り付き、バラバラになって砕けていく。
 茨の鞭を持っていた手を離さなければ魔女の体も氷の人形と化していただろう。
 そんな氷柱から魔女は逃れんとするが……。
「させません……!」
『……ぐっ!足が……っ!この氷、砕けない……!
 ……っ!』
 雪菜が此れを許す訳もなく氷の弾丸が魔女の足へと撃ち放たれて魔女の足は凍結。
 動かぬ足に魔女は氷を砕こうと足掻き……。
「逃げましたか。
 凍り付いた足を切り落としてでも、なんて」
 とはいえ足を切っただけで済まない血肉が紅蓮の華と化して周囲には散っている。
 ならば、完全に逃げ切れず少なからぬダメージを魔女は雪菜の氷柱によって負っているのだろう。
「でしたら、後は他の方に任せるとしましょう」
 魔女が猟兵の手で打ち取られる事を確信しながら雪菜は其の場を去るのであった。 
成功 🔵🔵🔴

轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、18歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


●黒き雷、魔女を降す。
『未だだ……私は未だ……!
 此の侭、此れに憑かれた状態の侭で消えてたまる物か!』
 UDC-Nullに憑かれ其の肉体として使われた侭でいて溜まるかと魔女は傷ついた足を引きずりながら歩み続ける。
 猟兵の行った儀式でUDC-Nullは一時的に静まった物の早く処置しなければ自由は取り戻せない。
 故に魔女は早く逃げ出そうとするが……。
「私の出番みたいね。
 それじゃ全力で行くわよ」
『……っ!猟兵……!』
 魔女の行く手を遮って表れたのは白を基調とした服に身を包み漆黒の髪に青い瞳の少女、轟木・黒夢(モノクローム・f18038)であった。
『近づく様なら容赦はしないわよ!』
 武器を持っている様子がない黒夢に対し魔女は茨の鞭を振り回して牽制。
 傷を負ってはいても其処はオブリビオン、其の動きは素早く、少しでも近付いたならば鞭は黒夢の白い肌を赤く染め更に鞭の力によって其の意識を刈り取っていただろう。
 黒夢の武器が彼女の付けた籠手のみで有ったならば、だが。
「成程、中々厄介な武器の様ね。
 ならば……」
『消えた?一体何処から……なっ!私の鞭がない……?!』
「貴方の鞭は此処ですよ」
 それは一瞬の早業であった。
 黒夢の姿が消えたと思った瞬間に魔女の手元から鞭が消失。
 そして、再び現れた黒夢の手元には魔女が持っていた筈の鞭があり……。
『そうか……スキルマスターのユーベルコード!』
「気づいた様ね。
 でも……もう遅い」
 その言葉と共に黒夢は魔女に肉薄。
 咄嗟に魔女は抵抗しようとするが彼女の手には鞭はなく、そんな状態で徒手空拳の業を得意とする黒夢に勝てる訳もなく……。
『ぐぁ……っ!』
 只でさえ幼い頃から幾度となく施された手術によって強化された其の身体能力は籠手の力によって更に威力を増し、其の一撃は魔女を打ち据え骨ごと砕くほど。
 更に倒れ伏そうにも其の前に蹴りあげられて倒れる事すら許されない。
 そして、止めとばかりに黒夢は小型の銃を取り出し……。
「これで終わりよ」
『ぐ、がああああああ!!!!』
 魔女は零距離で放たれた黒き雷によって打ち据えられるのであった。
成功 🔵🔵🔴

岩社・サラ(サポート)
「最優先撃破対象確認。これより戦闘に移ります」

傭兵としての戦闘技術と一族に伝わる土魔法を組み合わせて戦う冷静な性格の女性。
口調はですます調。必要以上に会話はしない。
依頼に関しては負傷を厭わず可能な限り全力を尽くすが、公序良俗に反する行為は行わない。
仲間との連携ができる場面では積極的に連携を行う。

行動
目立たないように隠れながらDMRによる狙撃。ショットガンによる接近戦。装甲目標ならミサイルランチャー。接近戦なら斧。と武器を使い分けて戦います。

敵の攻撃を防御する際はゴーレム(アイテム)を召喚し庇わせることで対処します。

ユーベルコードは選択したものを適時使用します。

書かれていない部分はおまかせします


●弾丸は魔女を貫く。
『未だ…だ……私……は……』
 足を一つ喪い雷鳴によって全身が焼き爛れた状態で其れでも逃げ出そうと魔女は足掻く。
 だが、そんな状態で猟兵達を相手に逃げる事など出来る筈はなく、今回の彼女の相手は現れる。
「最優先撃破対象確認。
 これより戦闘に移ります」
 魔女の姿を確認した岩社・サラ(人間の戦場傭兵・f31741)は其の言葉と共に構えていたDMRのアーミーモデルから弾丸を撃ち放つ。
 装弾数は少ないものの高い狙撃制度をもつ此の銃から放たれた弾丸を満身創痍の魔女が避けれる筈もなく……魔女の無事な方の足を過たずに撃ち貫く。
『ぐっ……狙撃…か……!』
「此れで逃走速度も遅くなるでしょう。
 そして……召喚開始、逃走経路を塞ぎます」
 サラの詠唱と共に現れた大盾を構えた石の巨人が百体近く、魔女を逃すまいと取り囲む。
『……ストーンゴーレムだと?!
 邪魔を…するな……!』
(ゴーレム本体は破壊されましたが大盾の影になっていた箇所は破損していない……鞭の作用は効かない様ですし……)
 魔女の鞭がゴーレムを破壊するも大盾が無事なのを見たサラはゴーレムへと無言で指示。
 ゴーレム達が持つ無数の盾を一つの亀の甲羅の様に束ねていく。
 此れがゴーレム達に戦わせる事が目的ならば戦闘に支障も出たであろうが……。
『ぐ……っ!こいつらが足止めしていなければ此の銃弾を防げる場所に移動するなり此の銃弾を放ってる者を倒しに行くなり出来るというのに……!』
 あくまでゴーレムの目的は足止め、魔女を狙撃するサラの支援でしかない。
 そしてサラの正確無比な狙撃は魔女の命を確実に削り取っていく。
(あの負傷の度合い、視線の向きから逃げるとすれば彼方側……そして、風や鞭による防御等も計算に入れると……)
 魔女も銃弾を防ごうと必死に抵抗するが其れすらもサラは計算に入れて魔女を撃ち貫く。
 そして、逃亡しようにもゴーレム達の存在が許さない。
『ぐ……がっ……魔女狩りの方が未だ可愛げがあるぞ……!』
「……これでトドメです」
 そして、仕上げとばかりにサラは魔女の頭に狙いを定め……。 
成功 🔵🔵🔴

アレクシア・アークライト
・力場を広域に展開して敵の位置を確認。
・念動力で敵の逃亡を阻害。

何人もの犠牲者を出していたのは、あくまでUDC-Nullたる妖怪。
貴方はその依代にされたオブリビオンに過ぎないってわけね。

魔女狩りの記憶とともにこの世に産み落とされたと思ったら、妖怪に憑りつかれて身体の自由を奪われる。
自由になったと思ったら、今度は私達猟兵に追い回される。

正直、その境遇には同情するわ。
でも残念だけど、オブリビオンを見逃すって選択肢は私達にはないのよ。
悪いわね。

・UCで自身の時間を加速。
・光珠をもってその全身を貫く。

せめて痛みを感じる間もなく骸の海に還してあげるわ。

あとの問題は、UDC-Nullの方だけど――


●戦いと呪いは此処に終わる。
『……私……は……』
 その姿はボロボロで今にも消え去りそうな程。
 それでも猟兵から逃げ出さんと足掻いている。
 アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)が念動力による力場を展開して直ぐに見つけ出したのは、そんな魔女の姿であった。
 その姿はアレクシアとしても同情の気持ちが湧かざるを得ない状態で……
(何人もの犠牲者を出していたのは、あくまでUDC-Nullたる妖怪……。
 貴方はその依り代にされたオブリビオンに過ぎないってわけね)
『ぐっ……がぁ……っ!』
 其の上でアレクシアは其の強力な念動力を以て魔女を拘束。
 魔女は今までの戦闘でボロボロで拘束から逃れる事等不可能であろうことが見て取れた。
「魔女狩りの記憶とともに此の世に産み落とされたと思ったら、妖怪に憑りつかれて身体の自由を奪われる。
 自由になったと思ったら今度は私達猟兵に追い回される」
『ぐっ……貴…様……!』
 そんな魔女の姿を見下ろしながらアレクシアはゆっくり魔女に近づいていく。
 そして魔女はそんなアレクシアを睨みつけ……。
『そこを……退…けぇぇぇぇぇぇ!!!』
 緑の巨人を呼び出してアレクシアに殴りかかるが……緑の巨人も又ボロボロで……。
「正直、その境遇には同情するわ。
 でも残念だけど、オブリビオンを見逃すって選択肢は私達にはないのよ。
 悪いわね。
 ……『私だけの時間よ』」
 己の時間を加速させた状態に変身したアレクシアを捕える事等出来る筈もなく、巨人の拳は宙を切る。
 そして、アレクシアの周囲に現れた光の球達が魔女を貫き……。
『あ……』
「せめて痛みを感じる間もなく躯の海に還してあげるわ」
 一瞬の間に魔女の存在は消失する。
 此れで此の場のオブリビオンは全て倒されたのだが……アレクシアは未だに警戒を怠らない。
「あとの問題はUDC-Nullだけど――――」
『あぁ……漸く解放される……たぁ君……』
「此方も問題なさそうね」
 アレクシアの見つめる先にいるのは朧げな状態ながら資料等で確認した女性の姿があった。
 彼女の行った行為に関してはアレクシアには言いたい事がなくもない。
 幾ら無念の死を遂げたとはいえ悪霊と化し幾多の人々を殺したのだから。
 最初の犠牲者である彼女を轢き殺した男以外は罪のない人物が殆どだ。
 到底許される事ではない。
(けれど、此処で其れを言っても、ね)
 罪に罰は下されるべきだが彼女自身が望んでそうなったとは言い切れない状況だ。
(最初の犠牲者から二番目の犠牲者迄結構時間が空いてるんですよね)
 其れはつまり彼女自身も噂によって歪められた存在であり其の所為で本来関係ない筈の被害者を襲ってしまったと言う事で……魔女と同じく被害者ともいえる存在ではあるのだ。
「そもそも罰というなら今迄の事が彼女にとっての罰となるでしょうしね」
 だから、私が罰を降す事もないでしょう。
 消えゆく女性の姿を見据えながらアレクシアはそう溢す。
『……ありがとう……止めて……くれて……』
 そして、そんなアレクシアに礼を言って女性は消え去るのであった。

●全てが終わって……。
 此の地でのUDC-Nullを巡る戦いは終わった。
 最早この地で事件が起こる事はなく封鎖も解除される事となった。
 とはいえ此処は嘗ては栄えていたものの炭鉱の閉鎖と共に衰退し人が完全にいなくなった町で人の姿など全くない。
 ……ただ一人、事件があった現場に花を添える一人の老人を除いて。
 嘗て真実を知る為にUDC職員となり、けれど母を救う事も出来ず……此れ以上犠牲を出さない為にと封鎖を行う事位しかできなかった老人は静かに祈りをあげる。
 怪異と化していた母が今は只静かに眠り続けられる様に、と……。
 母を開放した猟兵達に感謝の思いを抱きながら―――。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月31日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴