5
京へと押し寄せるしろもふ

#サムライエンパイア #猟書家の侵攻 #猟書家 #大天使ロロサエル #陰陽師 #安倍晴明 #魔軍転生 #ぶんちょうさま

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サムライエンパイア
🔒
#猟書家の侵攻
🔒
#猟書家
🔒
#大天使ロロサエル
🔒
#陰陽師
🔒
#安倍晴明
🔒
#魔軍転生
#ぶんちょうさま


0




「また猟書家が動き出してるようなんです」
 君達に声をかけたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)はそういう訳で皆さんにはサムライエンパイアの世界へ向かっていただきたいんですと続けた。
「クルセイダーの目論む『江戸幕府の転覆』を実現すべく動き出したのは、幹部猟書家である大天使ロロサエル」
 クルセイダーの秘術「超・魔軍転生」により魔軍将「安倍晴明」を配下のオブリビオンの大軍勢に憑装させるとこれを率いて今なおエンパイアの中枢都市のひとつである京の都に押し寄せようとしているのだという。
「現地には古代より密かにオブリビオンに備え『陰陽師』達が、数百年掛けて張り巡らせた結界があるそうなんですが」
 とはいえいつまでも持つものではなく、大天使ロロサエルもその配下の大軍勢も京に侵入させなければいいというモノでもない。
「ので、皆さんには現地の陰陽師と協力して軍勢と率いるロロサエルを撃破していただきたいんです。『超・魔軍転生』はかつて織田信長が使っていた『魔軍転生』の強化版――」
 死んだ魔軍将の魂を大量に複製して召喚し、配下全員に装備として憑依させ大幅にパワーアップさせるという荒業であり。
「強化された軍勢は手ごわいでしょうが、陰陽師の方々と協力して戦うことが出来れば戦いを優位に進めることも叶うと思います」
 陰陽師達は直接的な戦力としては心もとないものの、結界術を用いて相手の動きを鈍らせることが出来るらしい。
「足りない火力分は皆さんが埋める形になるかもしれませんね」
 最後にロロサエルが率いる軍勢を構成するオブリビオンは、丸く愛くるしい姿をし文鳥型のオブリビオンのぶんちょうさま。白くもふもふした奴らが集団で攻めてくるのだ。
「って、他に配下いなかったんですかね」
 複製召喚された魔軍将「安倍晴明」が困惑する光景でも思い浮かべたのか、フェリクスの目がどこか遠くを見て。
「まぁ、それはそれとして、放っておいていいようなことではありませんから」
 我に返るや、宜しくお願いしますねと君達に頭を下げたのだった。


聖山 葵
 押し寄せるしろもふ、強敵ですね?

 という訳で、今回は京の都に押し寄せる軍勢と率いる幹部猟書家を撃破していただくお話となっております。

 また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。

=============================
 プレイングボーナス(全章共通)……陰陽師と協力する(戦力としては不足ですが、結界で敵の動きを鈍らせることができます)。
=============================

 ではご参加お待ちしておりますね。
109




第1章 集団戦 『ぶんちょうさま』

POW   :    文鳥三種目白押し
【白文鳥】【桜文鳥】【シナモン文鳥】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD   :    文鳥の海
【沢山の文鳥】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    魅惑の視線
【つぶらな瞳】を向けた対象に、【嘴】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

火土金水・明
「モフモフしたいところですが、中身が安倍晴明となると話は別です。」「周辺に被害が出ないうちに早めに倒しましょうか。」(陰陽師さんたちに結界を張ってもらいます。)
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『ぶんちょうさま』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



「モフモフしたいところですが、中身が安倍晴明となると話は別です」
 転送されるや遠くから迫りくる白いもふもふの集団を認めた火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)はポツリと呟く。
「中身と言うより、外付けにゃん」
 これにツッコミを入れたのは、使い魔の黒猫だ。自分ももふもふできる存在であるにも関わらず主人が他に意識を向けたことに思うところがあった、かどうかは定かでないが。
「周辺に被害が出ないうちに早めに倒しましょうか」
 誤魔化す様にという訳ではないだろうが、宣言するや明は白いもふもふことぶんちょうさまの接近に気づき姿を見せた陰陽師達に結界を張ってもらうよう依頼すると詠唱を開始する。
「今です!」
 と詠唱が完成しても陰陽師に声をかけることはなく、ただ杖で白もふ軍勢の一点を指し示し。
「何かしてくるのやも。ご注意を」
 ぶんちょうさまの内の一体の背後に浮かぶ安倍晴明が周囲に忠告した直後、夥しい数の魔法の矢が放たれ、はしなかった。
「な」
「我、求めるは、冷たき力」
 フェイントである。引っ掛かったのはごく一部だったがタイミングをずらす形で魔法の矢が出現し、ぶんちょうさまの群れに降り注ぐ。
「このようなもの、な」
「これは」
 安倍晴明を憑装することで強化されたぶんちょうさまならば意表を突かれただけならどうにかできたかもしれない。だが、この時符を起点にぼんやりと光る地面がぶんちょうさま達の身体を重くしていたのだ。陰陽師達の結界術である。
「ぐうっ、私としたことが」
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に」
 容赦なく降り注ぐ魔法の矢に宿主が凍てつかされ、安倍晴明が顔をしかめるも、明の魔法は終わりではなく、そこへ二度目の魔法の矢の雨が更に降り注いだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

土御門・泰花
(あらあら。当家にご縁の深い晴明様を利用するなど、看過できませんね……!)

京へ着き次第、まずは現地の陰陽師さん達に柔和な微笑みで挨拶をします。
「初めまして、でございましょうか?駿府藩の土御門家の現当主、土御門泰花と申します。火力面では私たち猟兵にお任せの上、引き続き京の結界維持と結界術による行動妨害、よろしくお願い致します。」

しろもふさんには
「ふふ、その様な瞳で見つめていらしても無駄ですよ?」
高いWIZ値と【結界術】で防御を試み、現地の陰陽師さんにも結界術で防御にご協力頂きます。
UCはしろもふさん達の動向に応じて、合体させて放つ事で一撃必殺を狙うか、バラバラに放って範囲攻撃するか、臨機応変に。



「あらあら」
 そう声に出てしまったわけではないが、土御門・泰花(風待月の菫・f10833)がグリモア猟兵から説明を聞いた時、胸中穏やかでなかったのは確かだろう。
(「当家にご縁の深い晴明様を利用するなど、看過できませんね……!」)
 故に転送され京へと降り立った泰花がしたことと言えば異変を察知して姿を見せた陰陽師達に挨拶することであった。
「初めまして、でございましょうか? 駿府藩の土御門家の現当主、土御門泰花と申します。火力面では私たち猟兵にお任せの上、引き続き京の結界維持と結界術による行動妨害、よろしくお願い致します」
「これはわざわざご丁寧に。うむ、この地の守護は我らが務め。任されよ」
 見渡す限りの軍勢を見てしまえば陰陽師達も自分達だけでどうにかできる相手ではないと察することは難しくなく、そこへ現れた頼りになりそうな味方が自分達の顔を立てるようにあちらから出向いて挨拶してくれたのだ。泰花の柔和な微笑みへ頷きとともに応じた陰陽師達は袂から符を取り出すや要請に応じるべく動き始め。
「では」
 泰花もまた歩き出し、その先に待っていたのは、魔法の矢によって凍てつき動きを封じられ、あるいはすでにこと切れて骸の海へと還ってゆくぶんちょうさまの軍勢だった。
「もう戦いは始まっておりましたのね」
 無論、軍勢のすべてが被害を受けているわけではない、故に。
「新手でございますか。これ以上の被害は看過できませぬ」
 ぶんちょうさまの方も泰花の姿は認識したのであろう。背後の安倍晴明の言葉に同意するように動き出した白いもふもふは泰花へそのつぶらな瞳を向け。
「ふふ、その様な瞳で見つめていらしても無駄ですよ?」
 距離を詰めついばもうとしたぶんちょうさまの嘴を結界で阻みつつ泰花は笑いを零す。
「くっ」
「私が居てこんな筈は」
 更に何羽かがついばもうとして失敗した白いもふもふの背後で晴明達が顔を歪めた。もっとも泰花とて独力で軍勢の攻勢を受け止めたわけではなく、先に挨拶した陰陽師達が結界術によってぶんちょうさま達の勢いを弱めたからこそ為せたことでもある。
「さて、熱いの行きますよ〜?」
 ただ、攻撃に失敗したぶんちょうさま達からすればもはや済んでしまったことだったかもしれない。それどころか、泰花が陰陽道の術で作り出した怪火が攻撃を阻まれ間合いの外にの下れることも出来ぬ白いもふもふ達へと降って。
「幾らか数は減らせたようですね」
 こんがり焼かれて焼き鳥になりつつ骸の海へ還るぶんちょうさま達を眺め、泰花は呟いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「素敵な羽毛布団になりそうな羽をお持ちなのに、倒すと羽が残らなかったりするんですよね…残念です」

「陰陽師の皆様は結界の維持をお願いします。貴方達が結界を維持すればその分敵は攻めあぐねます。そんな中、結界から出てくる者があれば其方に敵が集中するでしょう?互いが互いに敵の攻撃を分散させる囮になるのです」

結界を抜け出し文鳥へ吶喊
陰陽師の結界を損なわない距離まで離れたらUC「アルラウネの悲鳴」
飛んでくる文鳥を音波で引き裂く

「音は全周囲に広がりますもの。こういう雲霞の如く押し寄せる敵向きでしょう?」
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す

「鳥である貴方達の望みは一族の繁栄でしょうか…次は、善き転生を」
鎮魂歌で送る



「素敵な羽毛布団になりそうな羽をお持ちなのに、倒すと羽が残らなかったりするんですよね……残念です」
 ただ地面に焦げ跡が残るだけの戦場を見て、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は嘆く。そこには骸の海へ還った文鳥様の名残は羽毛一つすらない。時折素材を持ち帰る猟兵も居る気はするが、今回は残らなかったケースなのだろう。
「陰陽師の皆様は結界の維持をお願いします。貴方達が結界を維持すればその分敵は攻めあぐねます。そんな中、結界から出てくる者があれば其方に敵が集中するでしょう? 互いが互いに敵の攻撃を分散させる囮になるのです」
「なるほど。我々とて都があのようなモノに脅かされるのは本意ではない。任されよ」
 気を取り直し桜花が戦場のあちこちに姿のある陰陽師の一人に頼み説明すれば、狙いを理解した陰陽師は頷き、紙の人形を他の陰陽師達へ飛ばしてから印を結び目を閉じ。
「よろしくお願いしますね、では」
 要望に応えてくれた陰陽師を残し、桜花はその結界から抜け出した。
「いきます!」
 声をあげ自ら危険な場所へと踏み込むわけだが、是非もない。
「っ」
 獲物が向こうからやって来たと襲い掛かって来る白いもふもふを躱すことが出来たのは、その動きが見えていたから。
「と、やはり」
 なんとなく嫌な予感がして屈めば今まで頭のあった場所をぶんちょうさまが通り過ぎてゆく。
「はぁ、はぁ、はぁ」
 回避に次ぐ回避でしのぎつつ陰陽師達から随分離れた場所までくれば、流石に桜花の呼吸も荒く、消耗しているとみなしたぶんちょうさま達が桜花を取り囲む。
「ドゥダイーム、マンドラゴラ、アルラウネ……全ては同じ物ですの。その絶叫、どうぞ味わってくださいませ」
 一見すれば絶体絶命。白いもふもふ達からすると勝利を確信した直後、ふいに桜花が口を開いたかと思えば、続いて出た絶叫は桜花を取り囲んでいたぶんちょうさま達を吹き飛ばした。
「音は全周囲に広がりますもの。こういう雲霞の如く押し寄せる敵向きでしょう?」
 無差別に周囲のすべての命を叫びが奪えど、効果の及ばぬ距離にも白いもふもふ達はいた。味方がごっそり倒されれば、流石に無警戒とはいかず沢山の文鳥を放って牽制してくるも、いかんせん桜花の絶叫によって何者も居なくなった場所の方が文鳥の達す距離よりも広く、やむ得ず距離を詰めようとすれば、待っているのは仲間の後を追い絶叫によって骸の海に還される結末だけだ。
「鳥である貴方達の望みは一族の繁栄でしょうか……次は、善き転生を」
 攻勢の波が止まれば、白目をむいてぽてっと転がり骸の海へ還り始めるぶんちょうさま達へと桜花は歌いだす。かの鳥達を送る鎮魂の歌を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

これはまた…緊迫感が仕事しない戦いになりそうだな…(遠い目
とはいえ、敵は敵だ、油断するわけにはいかない

陰陽師の皆さんには結界で敵がこちらを視認出来ないように出来ないかお願いしてみよう
こちらの位置を正確に視認出来ないくらいの状態でも、敵の視線を受けずに済むかもしれない

陰陽師の皆さんと共に戦い抜くと誓い、絶対死守の誓いを発動させる
陰陽師が狙われたら身を挺し【かばう】
周りの方々を光の波動で癒しつつ、近寄って来た敵を闇の波動で迎撃
UCに加えて【破魔】を付与した【レーザー射撃】の【乱れ撃ち】を【一斉発射】し弾幕張る
近接戦闘に発展したら携帯した破魔刀で敵攻撃を【武器受け】し、返す刃で一閃


秋津洲・瑞穂
(ひょこ)

(……じゅるり)

きゅー!(鳥肉ー!)

がぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶがぶが

きゅ! きゅっ!(こら飛ぶな! ずるいわよ!)

ぴょんぴょんぴょんぴょんずるごち☆

……。(怒)

かーっ!(焼き鳥にしてやるわー!)

どたばたどたばたどたばたどたばた



あ。陰陽師さん、お水ください♪



「これはまた……緊迫感が仕事しない戦いになりそうだな……」
 ただ、鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)はただ遠い目をしていた。迫りくる敵が愛くるしい白いもふもふした鳥であったことに加え。
「……じゅるり」
 舌なめずりした子狐もとい子狐の姿の秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)がそんな白もふの一羽に向かってゆく姿が視界に入ってしまったのだ。
「きゅー!」
「ぴょ?!」
 鶏肉とみなして飛び掛かってくる瑞穂へただならぬモノを感じたのか、本能的な恐怖でも感じたのか、一瞬硬直したぶんちょうさまは慌てて逃げ出し。
「ど、どうしたというのです?!」
 憑装された安倍晴明が困惑する中、距離を詰めた瑞穂はがぶがぶ噛みつき。
「ぴゅいいいっ」
 悲鳴を上げたぶんちょうさまが身体を揺すって瑞穂を振り落とすと羽ばたいて空へ逃れ。
「きゅ! きゅっ!」
 飛ぶなずるいと言うかのように鳴きながら瑞穂はぶんちょうさまに飛びつこうとぴょんぴょん跳ねた。
「……とはいえ、敵は敵だ、油断するわけにはいかない」
 そんな一部だけ空気の違う光景を見せつけられても、こう、見なかったことにしたかのように沈黙を挟んでからひりょは再び口を開くと、同じ光景を見ていたであろう陰陽師に尋ねる。
「結界で敵がこちらを視認出来ないように出来ないか」
 と。
「う、うむ。可能かどうかはやって見なければわからぬが、やってみよう」
 同じ光景を目撃していたのだ、言わんとすることは理解したらしく頷きはしたものの、全く違う作用の結界を要求された陰陽師の返答が微妙なモノになってしまうのは仕方なく。
「光と闇の疑似精霊、力を貸してくれ!」
 それでも骨を折ってくれる陰陽師の努力に報いるべくひりょは陰陽師の皆と共に戦い抜くと誓い、その助成を疑似精霊達に求めた。
「ぴょ」
「何やら企んでいる様子。排除すべきでありましょう」
 ただ、瑞穂に追いかけられていた一羽はさておき、陰陽師が何かしているとなればぶんちょうさま達もこれを見過ごすことはできず、妨害もしくは打倒にために動き出し。
「びょっ」
 ひりょの間合いに不用意に踏み込んだことで、闇の波動に呑まれた。ひりょの存在に気づけなかったのは、陰陽師の結界術がうまくいったのか、それとも陰陽師達に気を取られたぶんちょうさま達がただひりょへ気づけなかったのか。
「終わらせよう」
 いずれにせよ、間合いに入ってしまった時点で詰みなのだろう。ひりょの肩に装着された拡散誘導型のビーム砲はぶんちょうさま達に向けられており、白いもふもふ達はひりょに気づいた直後に横向きに叩きつけるレーザーの雨に襲われ、撃ち落とされてゆく。
「きゅー! きゅー!」
 例外があるとすれば、瑞穂にジャンプで飛びつかれそうになっていたぶんちょうさまだが、こちらはこちらで空気が違うというかなんというか。
「きゅ」
 何とかと捕まえてやろうとしきりにジャンプする中、子狐はつるりと足を滑らせ、ごちっと地面に頭をぶつけ。
「……かーっ!」
「ぴょおおっ?!」
 数秒の沈黙を挟んで、急に活発になった瑞穂の怒りと言うか八つ当たりに晒されることとなったぶんちょうさまは狐火を飛ばされつつ追いかけまわされ。
「まだ戦闘中、まだ戦闘中」
 破魔刀で接近戦にも備えながら弾幕を張り続けるひりょは、呪文のように繰り返しつつどたばた追跡劇から目を逸らす。
「びょ、べっ」
「きゅー!」
 最終的に狐火から逃れられなかった白もふを焼き、闇の波動やらレーザーの弾幕によって手傷を負った他のぶんちょうさまを巻き込む形で焼き鳥にした瑞穂はようやく満足したのだろう。
「あ。陰陽師さん、お水ください♪」
 ぽむっと煙を立てて人型に戻ると唖然としていた陰陽師の一人に求め。
「それなりに討ち減らされていたものな」
 無事に敵の軍勢を打倒すことの叶ったことにひりょは、ナニカを見なかったことにしたまま良かったと安堵の息を吐いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『大天使ロロサエル』

POW   :    月閃乱撃
【日本刀による隙無き連撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    月呪審判
【三日月の如き刃】【朧月の如き羽】【月蝕の如き呪言】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    月焔邪視
【魔眼や呪言】を向けた対象に、【精神や身体の内側から蝕む焔】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠筧・清史郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「私の軍勢がこうもたやすく敗れるとは」
 第三者が居たなら、そりゃそうなるだろうと言っただろうか。日本刀を手に姿を見せたのは、軍勢を率いていた将、猟書家『大天使ロロサエル』。
「ならば私が直々に確かめさせて貰うとしましょう。その京の都と先祖代々オブリビオンと戦い続けてきたという陰陽師達を」
 ロロサエルの視線を受け、陰陽師の一人が息をのむ。戦いが始まろうとしていた。
土御門・泰花
※アドリブ・連携歓迎

(成程、天使と名乗るだけの姿をしておりますね。もちろん、還るべき場所へお還り願いますが。それにしても、日本刀の似合わないこと。)

「京の陰陽師の皆さん、引き続きの防御へのご協力の程お願い致します。ですが身の危険を感じましたらすぐに私達猟兵の陰へ避難なさってくださいね!」

そう宣言し、陰陽師の皆さんを【かばう】ように猟書家の前へ。
敵のUCは【第六感】で【見切り】、【早業】と【軽業】を活かして薙刀での【カウンター】攻撃にて返しましょう。
「このサムライエンパイアを、好き勝手はさせませんよ?」
罪なき人を狙う敵へ【義侠心】から来る義憤を抱くも微笑みの下に隠し、次の手が来る前にUCを発動。


火土金水・明
「今回は安倍晴明を憑依させる相手を間違っていた気がしますが。」「とももかく、あなたの計画の邪魔をさせてもらいます。」(今回も陰陽師さんたちに結界を張ってもらいます。)
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡め【限界突破】した【銀色の旋風】で、『大天使ロロサエル』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「今回は安倍晴明を憑依させる相手を間違っていた気がしますが」
 先の大天使の言にサラッとツッコミを入れたのは、火土金水・明だった。
「成程」
 ポツリ呟いて、土御門・泰花は陰陽師たちへゆっくりと歩み寄ろうとする大天使の姿を声には出さず、天使と名乗るだけの姿をしておりますねと評す。もちろん、容姿が天使であろうが他の何であろうが還るべき場所へお還り願うつもりでもあり。
(「それにしても、日本刀の似合わないこと」)
 ロロサエルが手にした獲物から視線は外さない。
「京の陰陽師の皆さん、引き続きの防御へのご協力の程お願い致します。ですが身の危険を感じましたらすぐに私達猟兵の陰へ避難なさってくださいね!」
 振り向きもせず、要請した泰花は陰陽師たちを庇う様前へ進み出て。
「ともかく、あなたの計画の邪魔をさせてもらいます」
「ふむ、どうやらあなた方を先にどうにかしないといけないという訳ですか」
 明も剣を向けたことで、ロロサエルの意識は明達猟兵二人へ移る。ロロサエルの瞳が怪しく光ったのは、直後のことだった。精神や身体の内側から焔で蝕む魔眼は泰花を捉えたかと思われたが。
「いな……い?」
 かすれた声を漏らすロロサエルの瞳は何者をも映せず。
「はあっ!」
「があっ」
 勘に従って大きく上に跳んでいた泰花は軽業師の様に空中で一回転すると遠心力を乗せた薙刀の一撃を叩きこんだ。
「っ」
「このサムライエンパイアを、好き勝手はさせませんよ?」
 カウンターの一撃を受け顔を歪めてよろめく大天使へ、罪なき人を狙う敵へ義侠心から来る義憤を内に抱きつつも泰花は微笑み。
「そうですか、です……が」
 これに応じようとしたロロサエルの言葉が不意に途切れた。視界の端に捉えたのだ、泰花の召喚せし呪詛を纏った黒揚羽の式神を。
「くっ」
 自身への攻撃とみた大天使は翼を羽ばたかせ距離をとろうとしつつ刀を振るう。襲いかかってくる式神への牽制の意味もあったが、もう一つ。
「残念、それは残像です」
 この場にいるもう一人、明へ向けての斬撃は薄れてぼやけた明の様に見えたモノを斬り裂くにとどまる。陰陽師達の結界術によって動きが鈍ったこともあったのだろう。
「このっ!」
 羽ばたく翼から飛ばした羽根と言葉自体が第二撃、第三撃となって明を襲う筈だったが。
「どこを狙っているんですか?」
「な、何故そこに?! まさ」
「フェイントです。そして、この剣は敵を討つ剣なり」
 居るはずもない場所に立つ自身に目を見開く大天使へと明は手にした銀の剣を閃かせる。
「かはっ」
「少しでもダメージを与えて次の方に」
 傷口を押さえ傾ぐロロサエルへもう一撃を見舞って明がすれ違えば、後を追いかけてくるのは、泰花の召喚せし黒揚羽。
「手負いと言えど容赦はいたしませんよ。私が本気で怒ったらどうなるか、じっくり体感なさい」
「があああっ」
 式神達にはり付かれたロロサエルの絶叫が辺りに響くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「陰陽師の皆様は、引き続き結界守護をお願いします」
「刃も羽も呪言も…全て届かなくして差し上げます」

「此処には硝子窓がありませんから。衝撃で割れる心配がなくて安心です」
敵の攻撃は第六感や見切りで躱して仲間からも結界からも離れた位置で接敵しUC「アルラウネの悲鳴」
もし硝子があればビリビリ震えて破砕するほどの高周波・衝撃波で刃も羽も弾き飛ばし呪言も掻き消す

「ご自慢の羽も衣装も随分草臥れて…まるで荒法師のようなお姿ですこと。とても陰陽師の皆様を揶揄えるようなお姿ではありませんね」
煽って攻撃引き付ける

「私達も貴方を見定めておりますから。此の世が今の貴方を戴く事はございません。どうぞ骸の海へお還りを」



「陰陽師の皆様は、引き続き結界守護をお願いします」
 味方の攻撃に大天使が絶叫をあげようと御園・桜花に油断は一切なかった。戦場で猟兵達を援護すべく結界術を行使する陰陽師達に指示を残し、桜花は陰陽師達から距離をとる。
「此処には硝子窓がありませんから。衝撃で割れる心配がなくて安心です」
 自身の無差別範囲攻撃に巻き込まない為の行動だけあって人的なモノだけでなく物的な被害も考えなくていいことに笑みを零し。
「いつの間に新手が――」
「まぁ、ご自慢の羽も衣装も随分草臥れて……まるで荒法師のようなお姿ですこと。とても陰陽師の皆様を揶揄えるようなお姿ではありませんね」
 ようやく自身の存在に気づいたロロサエルを瞳に映し桜花は揶揄する。
「うぐっ」
 軍勢を倒され、更に自身も手傷を負わされた。その状況下で愚弄されれば、怒りなり敵意なりを抱くには充分だった。
「いいでしょう。その言、後悔することになりますよ」
 大天使の吐いた言葉は月蝕の如き呪言となり、羽ばたく翼から飛ぶ羽根が桜花へ向かって飛来し。
「なっ」
 羽根を追う形で三日月の如き刃を放とうとしたロロサエルは驚きに目を見開く。
「躱され」
「辛うじてですが、見えておりましたから」
 半分は勘、更には陰陽師達の結界術の効果で大天使自身の動きが阻害されたこともあった。
「刃も羽も呪言も……全て届かなくして差し上げます。この絶叫、どうぞ味わってくださいませ」
「ぐああああっ」
 お返しとばかりに桜花が迸らせた叫びはロロサエルを打ちのめし。
「ぐ、うぅ」
「私達も貴方を見定めておりますから。此の世が今の貴方を戴く事はございません。どうぞこのまま骸の海へお還りを」
 よろよろと身を起こす大天使へ桜花は言い放ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

件の大天使もテンパっているのだろうか?
確かに可愛いはある意味の破壊力は持っているけれど…あれで勝てるとは…思ってなかった…よね?

さて、それはともかく大天使をやっつけなきゃ

陰陽師の皆さんには引き続き力を貸してもらう
相手は呪詛の類を使うようなので、【呪詛耐性】の結界を【結界術】で生成してダメージ軽減及び陰陽師の皆さんへの被害を軽減しよう

相手が焔で来るならこっちは氷で勝負だ!
陰陽師の皆さんに相手の動きを鈍らせてもらっている間に携帯した飴を媒体に固有結界・黄昏の間を発動、水の疑似精霊を召喚

水の力で巨大な氷柱を形成、【全力魔法】力を注ぎ込んだ【破魔】を付与し敵へと放つ!


秋津洲・瑞穂
陰陽師さんを試すのは難しいんじゃないかしらね。
まずわたしたちを抜かないといけないのだから。

神獣刀を正眼に構えて、長い吐息を一つ。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」

歩み足で駆け抜ける実戦流派を相手に乱撃はあんま意味ないよ。
遠間まで届くと言っても、切先を叩かれて掻い潜られてしまう。
飛び道具でも同じこと、動きが剣術なら合わせるのは易いわ。

ダッシュ20/誘惑10/フェイント20/野生の勘20/見切り20/
残像40/カウンター20/鎧無視攻撃40/なぎ払い20/
2回攻撃40/串刺し20――って辺りでこちらの神獣刀も
届いちゃうよね。
最後の突きを躱しても、そのまま柄で殴れば体勢が崩れて
もう一撃入るわよ。



「件の大天使もテンパっているのだろうか?」
 その見解は口撃への更なる追撃と言うべきか。
「確かに可愛いはある意味の破壊力は持っているけれど……あれで勝てるとは……思ってなかった……よね?」
「陰陽師さんを試すのは難しいんじゃないかしらね。今もあちこち怪我してる上わたしたちも抜かないといけないのだから」
 若干困惑する鳳凰院・ひりょが居る一方、秋津洲・瑞穂は冷静に問題点を上げ、神獣刀を正眼に構えたまま長いため息をついた。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」
「またですか、ですが――」
 続いて名乗りを上げ、瑞穂が地を蹴ったことで未だふらつく大天使も日本刀を構え。
「さて、それはともかく俺も戦わなきゃ」
 ロロサエルへ向けて距離を詰める瑞穂の姿を視界に入れたひりょは、陰陽師達へ引き続きの協力を要請しつつ結界術で自身と陰陽師達を守る結界を形成する。
「切り刻まれるがいい」
 大天使が斬撃を繰り出したのは、この直後であり。
「歩み足で駆け抜ける実戦流派を相手に乱撃はあんま意味ないよ」
「な」
 日本刀の初撃が瑞穂に見切られ、神獣刀とぶつかった日本刀が打ち払われる。
「まだです」
 だが、それで終わらぬのがロロサエルの技の妙なのであろう。防がれたにもかかわらず隙は作らず弾かれた日本刀の軌跡を修正しつつ大天使は瑞穂へ斬りかかる。連撃、防がれたのにそれが成立するほどに一撃目と二撃目の間はなく。
「遠間まで届くと言っても、切先を叩かれて掻い潜られてしまう。飛び道具でも同じこと」
「くっ」
 両断された瑞穂は残像に変わりながらそう述べ、続ける。
「動きが剣術なら合わせるのは易いわ」
 と。
「場よ変われ!」
 もちろんこの間にひりょが何もしていない訳はなく、仙桃の果汁を使った飴を取り出すと周辺の無機物を水の疑似精霊へ変え、精霊の力をもって巨大な氷柱を形成してゆく。
「――って辺りでこちらの神獣刀も届いちゃうよね」
 瑞穂が一方的に攻撃されるだけの間合いを脱し、自らの間合いに大天使を捉えたのは、氷柱が充分な威力を有するまで育つより少し早く。
「させませんよ」
 カウンター気味に自身を狙う斬撃から始まる瑞穂の剣戟と渡り合いつつ未だ続く連撃で相殺し。
「がっ」
「悪いけど、もう一撃入るわよ」
 突きを躱したところで連撃が途切れ、柄でロロサエルを殴った瑞穂は去り際によろめいた大天使へもう一撃見舞う。
「ぐ、はっ」
 片膝をつき地に日本刀を突き刺した様はどう見ても好機。
「いけっ!」
 全力でひりょは氷柱を飛ばし。
「おの、れぇ!」
 迫りくる氷柱とその向こうのひりょを映した大天使の瞳が怪しく光る。
「そん」
「……危ないとこだったかな」
 対象の精神や身体の内側から焔で蝕む魔眼が威力を十全に力を発揮できなかったのは、陰陽師達とひりょ自身の結界によるもの。氷塊に押しつぶされる形で姿を消したロロサエルの言葉は途中で途切れ。地面にぶつかった弾みで砕けた氷柱の一部は周囲に広がるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マホルニア・ストブルフ(サポート)
仕事の合間に、グリモアで送ってもらい立ち寄るよ。エンジニアといっても本分は猟兵だからね。まあ、無理難題の要望を突っ返した顧客に考え直して貰うための時間潰しなんだが……

◇ベース口調は【私、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?】。勿論協力者には丁寧に接するし、礼儀は重んじるよ。時々【照れ隠~】の口調で相槌を打ったりするわ。こんなふうに。

知覚端子を周囲に張り巡らせて情報収集するよ。
その他使える技能は使っていくわ。

戦闘かい? アサルトライフルで制圧射撃しながらサポートしたり、レヴィアスクの斬撃で戦おうかね。
ユーベルコードの詠唱描写は省略でも構わんよ。後はよろしく頼む。

☆アドリブ連携OK


藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの

右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…

依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり

戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい

振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ

大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ

UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね

後はマスター様にお任せするわ
宜しくね


アニカ・エドフェルト(サポート)
『よろしく、おねがいします。』
 オラトリオのサウンドソルジャー×聖者、6歳の女です。
 普段の口調は「読点やや多め(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、あわてた時は「読点少なめ(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「一応、説明は聞いてきたがな」
 コーヒーのカップを片手にしていれば休憩中のエンジニアがナニカの間違いで紛れ込んだ、そんな錯覚を覚えてもおかしくないいで立ちでサムライエンパイアの土を踏んだマホルニア・ストブルフ(構造色の青・f29723)は知覚端子を周囲に張り巡らせつつ崩壊しつつある巨大な氷塊へ目をやった。
「あれか」
 ナノマシンが集めてくれる情報を加味しても他に敵と思しきモノの姿は関知できず、マホルニアの呟きに応じたかのごとく氷塊の未だ残っていた部分が砕け、満身創痍の大天使が身を起こす。
「ここに来て、新手とは」
 フラフラと揺れ、足取りもおぼつかないロロサエルからすれば、絶望以外のなにものでもない。
「なんだか……辛そうね」
 一人でも凌ぐのは厳しいというのに、大天使が知覚した猟兵は一人ではなく。右目を髪に隠した藤堂・こずゑ(一閃・f23510)も左目だけで辛うじて立っていると言った態のロロサエルを見ていて。
「あれが、こんどの、相手ですね」
 更にもう一人。アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)に至っては、いきますと言うが早いか地を蹴って大天使目掛けて走り始める。
「くっ」
 これでは休むことさえ許されない。ロロサエルは顔を歪め。
「追い込まれてる上にこれじゃ……来るわよ」
「そのようね」
 どことなく気だるげに見えつつもしっかり大天使がアニカへ対応しようとしてるのを認めてこずゑが注意を促せば、いつの間にかアサルトライフルを手にしていたマホルニアがこれに相づちを打ち、指を鳴らす。
「蝕まれよ!」
「やあっ」
 大天使は呪言を放つが、アニカは止まらない。走る勢いのままに跳躍し、翼で羽ばたいて空に舞い上がれば、駆けていた時よりも速く距離は詰まり。
「この動き……あなたに、見切れ、ますか?」
「がっ」
 視線で追う以上のことができなかったロロサエルが、アニカに蹴り倒されて仰向けに倒れこむといつの間にか別の場所へ移動していたマホルニアのアサルトライフルが火を噴いた。倒れる途中であれば躱すことなど出来ようはずもない。
「ぐあああっ」
「高速戦闘モードでなければ、巻き添えを喰らっていたかもしれんな。今よ!」
 ポツリとこぼしてマホルニアが合図を送った相手は、答えるより早く妖刀の怨念を纏い、刀を振り上げていた。
「いつのまに、そこへ」
 大天使に余裕があったなら、そう言ってマホルニア同様普通ではありえぬ位置まで移動していることに驚愕したことだろう。だが、実際に出来たのは呻きつつ撃たれた足に手を伸ばそうとすることだけ。
「うっ」
 呪言の影響か、大天使を蹴り倒し通り過ぎたアニカの身体が傾ぐがそちらへ追撃をすることもロロサエルには不可能で。
「いくわよ……宵桜」
「がふっ」
 斬撃の届く間合いには遠かったが、こずゑが呼びかけた刀から放たれた衝撃波が距離を埋める。マホルニアの援護射撃で足を撃ち抜かれた大天使は躱すことも能わず、衝撃波にはね飛ばされたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)

ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオンに止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。



「あれ? まだ終わってない?」
 どことなく不思議そうにティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)は首を傾げた。仰向けに大の字の形で倒れた大天使の手からは日本刀が離れて地面に突き立ち、もはや決着はついているように思われた。ただ、本を掴む指が微かに動き。
「わた……しは」
 日本刀を手放した手が動いて、指で土を抉りながらロロサエルは身体を上半身を起こす。
「まぁいいや、ええと」
 明らかに阿智あがって来ようとしているなら、やるべきことは決まっていた。ティモシーは和服のたもとに手を突っ込むとぼんやり光るカードの束を取り出し。
「七十……九?」
 自信なさげに再び首を傾げ扇のように広げたカードを放つ。
「舐めるなっ」
 直後に大天使の瞳が妖しく輝き、ロロサエルに向けて飛んでいたカードの何枚かが突然発火し、勢いを失って落ちてゆく、ただ。
「たとえ燃やしても、まだ出てくるよ?」
「がっ」
 魔眼はカードのすべてを蝕むこと能わず。焼かれずに突き進んだカードがボロボロだった大天使の片翼を切り落とし。
「ここ……まで」
 続けて何枚かのカードに切り裂かれたロロサエルは崩れ落ちると骸の海へと還り始める。こうして戦いは猟兵達の勝利に終わり、京の都は危機を免れたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年06月17日


挿絵イラスト