銀河帝国攻略戦⑧~マジヤバ★アイドル対決!
●アイドル登場!
「はぁ~、早くみんなに会いたいなぁ~★」
きゅぴぴ★と両手を頬に当てるアイドル。
「早くみんなに会って、コンサートして、握手とサイン会して、みーんなに笑顔になって貰うの★」
目をキラキラと輝かせながら、彼女が見つめるのは解放軍のスペースシップ。
「でもでも、もしも私のファンになれないっていうのならぁ~」
ずびしっと人差し指を指す。
「片っ端から殺っちゃえばいいよねぇ~★ 真っ赤なサイリウムが見えちゃうかも~★」
●『エンペラーズマインド』防衛艦隊
「皆さんお疲れ様っす。さて、ガンガン行くっすよ。次っす」
知念・ダニエル(黄昏冥土・f00007)は自分の得た情報を早速猟兵達に伝える。
「次は解放軍の援護を行う為に、帝国艦隊の前衛部隊と戦うっすよ」
解放軍は猟兵達と違って戦いには不慣れである。その為、スペースシップ内で混乱が起こっているのも確かだ。
「このまま放っておいたら簡単に襲われて、他のスペースシップも逃げ惑うのがオチっす」
解放軍を守る為に敵艦隊のボスを撃破する。それが今回の目的である。
「で、俺が予知した相手なんですけど」
と、背景に戦場を映し出す。
「この艦隊に突入して貰うっす」
その艦隊はドピンクでめっちゃハートだらけだった。宇宙空間でもとびきり派手である。
「遠慮なく艦隊に穴開けて突入して、指揮官を倒す。それが今回のミッションっす」
と、一言で言い終えれば簡単なのだが。
「この指揮官って奴がなかなか強敵っす。こっちも連携して戦わないと厳しいかもっすね」
チームを組んで意思疎通しながら戦うのがいいと思うっす、とダニエルは提案する。
――というのも。
「なんか、その……可愛い子ほど死ぬ気で襲い掛かって来るらしいっす」
あんな派手な艦隊を見れば、まぁそうですよねと察する猟兵達。
「あえて可愛い格好で挑むかどうするかは、お任せするっす。……そういう奴って逆にイケメン力で攻めたらどうなるっすかね?」
と、ダニエルはぼそりと呟いた。
「ま、敵がどんな奴であろうと、危険な事には変わりないっす。作戦はガンガン行こうぜ、っすよ」
そう猟兵達に応援の言葉を送ると、ダニエルは次々に戦場へと転移させていった。
ののん
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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お世話になります、ののんです。
●状況
【⑧『エンペラーズマインド』防衛艦隊】の内容となっております。
●プレイングについて
※今回に限りましてはチーム参加推奨です(人数は2~4人程)。
キャラ口調ですとリプレイに反映しやすいです。
お友達とご一緒する方はIDを含めた名前の記載、または【(グループ名)】をお願い致します。
同時に投稿して頂けると大変助かります。
●リプレイについて
アドリブ等を入れる事が多いので、苦手な方はその旨をお伝え下さい。
以上、皆様のご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『キャプテンラブリーマリー』
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POW : 今、乙女に対してなんて言ったオメェ?
【年齢を言われる等してガチギレモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ラブリー♡スレイブショット
【ウィンク♡】【投げキッス♡】【可愛いポーズ♡】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : ラブリー♡オンステージ
【渾身の自作ラブソング】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「暴星・メテオ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「きゃーっ!! 何々!?」
鳴り響くブザー音と回る赤ランプ。
それはまさに、猟兵達が戦艦に風穴を開けて突入した事を意味していた。
「侵入者!? って事は私の戦艦を傷付けたって事ね! 許さないんだからっ!」
アイドルは頬を膨らませプンスコした。
「どうせ目的は私でしょ? 分かるんだから! でもいいわ、みーんな私にひれ伏しちゃうし★」
余裕の笑顔を見せるアイドル。果たして猟兵達は彼女に打ち勝つ事は出来るのだろうか?
セリオス・アリス
【ダンピ】
アドリブ歓迎
見知った顔の変t…珠稀と一緒に突入
改めて見てもえげつねえなこの艦
ジト目で眺め
ボスを前に問答無用で殴りかかろうと
って…は!?お前その服何で持って!
やめ、やめろ!
以前怪人に着せられたのと同じセーラー服(黒)を着せられ
セーラーたまちゃんの横で仁王立ち(赤面微涙目)
こうなりゃ自棄だ【青星の盟約】を歌い八つ当たり気味に斬りかかる
サポートで戦いやすいのがまた腹立つな!
珠稀の牽制に合わせて一歩踏み込み横一閃
下から薙いでもう一閃
連続で剣を叩き込み
攻撃は見切り
青薔薇に紛れて後ろに回避
どんな格好も本人の自由だが
そうやってゴリラしてっから似合わねえんだろーが
大人しくしてな
壁ドンの要領で殴り付け
明智・珠稀
【ダンピ】
…あぁ、セリオスさんとご一緒…!
光栄です…!(うっとりド変態)
■行動
「愛らしいですね、ふふ…!」
ルンルン気分でご機嫌に妖刀で艦内をぶち壊す
■対ボス
「セリオスさん、目には目をアイドルにはアイドルです…!さぁこれを…!」
血走った眼で圧をかけ衣装を着せ。
自身も【早着替え】【変装】でセーラーアイドル姿に。カラーは青。武器は鞭
「セーラーたまちゃん、華麗に見参★(ポージング)」
中衛から敵の動きを制するように鞭で攻撃、
敵の攻撃は【武器受け】
「あぁ、黒セーラー姿も愛らしい…!」
敵ボス以上に彼にうっとりしつつ
「イキますよ…!」とUC【青薔薇吐息】で真剣&優雅にサポートするド変態
※アドリブ、ネタ大歓迎♡
パァン! と自動ドアを蹴り破る音が部屋中に響く。
「お前だな、ここの艦隊の指揮官は」
「ピンポーン! せ・い・か・い★」
自動ドアの開閉を待たず蹴り飛ばし破壊した張本人、セリオス・アリス(黒歌鳥・f09573)が指揮官、キャプテンラブリーマリーと対面する。
「えげつねぇ艦隊だな、見た目といい中身といい。更に俺にはこいつがくっ付いている。お陰でちょっと迷子になった」
彼の言う『こいつ』とは、今まさに彼の隣でうっとりしている明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)の事である。
「あぁ、セリオスさんとご一緒……!」
珠稀はラブリーマリーの事など、今はまだ眼中に入っていない。
「ち、ちょっと! アイドルの私の事無視!? イケメンだからってやって良い事と悪い事があるわよ!」
「はっ、アイドル……?」
その言葉に反応し、やっと彼女の方へ目を向けた珠稀。
「ふん、お喋りしに来たんじゃないんだ。長話は無用だ!」
と、セリオスがラブリーマリーに殴りかかろうとしたその時。
「待って、セリオスさん……!」
がっしりと腕を掴んで止めたのは、仲間である珠稀。
「ど、どうした?」
「セリオスさん、目には目を、アイドルにはアイドルです……! さぁこれを……!」
「……は!? お前その服何で持って! やめ、やめろ!」
なんと突然の生着替えが始まった! 慌てたラブリーマリーも両手で顔を覆い隠している!(指と指の間からちょっと覗き見したのは内緒)
じゃじゃーん! と着替えが終わると、そこに立っていたのはセーラー服美少女アイドル。
「セーラーたまちゃん、華麗に見参★」
「……」
ぴーすするセーラーたまちゃんの隣で仁王立ちするセーラーセリオスちゃん。頑張れ、泣くな!
「……うおおおお!!!」
セリオスは恥ずかしさで暴走した。あ、バステじゃないよ。
「星に願い、鳥は囀ずる。いと輝ける星よ、その煌めきを我が元に――さあ歌声に応えろ、力を貸せ!」
その歌声はいつもよりも少し荒々しく、力強いものであった。
そしていつもより更に強化された(気がする)青星を握り締め、ラブリーマリーに向かって突っ込んでいく。
「お前のせいだゴリラ! お前のせいで! こんな目に!」
「んああああ!!?? 誰がゴリラじゃテメェ????」
突然の悪口と八つ当たりにブチギレるラブリーマリー。彼女も暴走モードに突入した。
「お前の事以外! 何処にいる!」
暴走しつつもセリオスの剣捌きは巧みなものであった。ラブリーマリーの強烈な拳を避け、的確に一撃一撃を当てていく。
「あぁ……動く度にふわりと靡くスカートと大きな襟、ちらりと見える太腿、細いのにそこそこの筋肉のついた二の腕、飛び散る汗、吐息……。セリオスさんの黒セーラー服姿、全てが愛らしい……!」
珠稀は魅了されすぎて体が震えていた。あ、バステじゃないよ。
「その姿、もっと素敵にして差し上げたい……!あっ……イキますよ……!」
そう囁くと、彼の持つ漆黒の長鞭がふわりと姿を変えていく。無数の青薔薇の花びらへと変化したそれは、セリオスを守るように包み込み、二人の間を遮るようにラブリーマリーを襲う。
「あぁ、私の青薔薇に囲まれるセリオスさん……」
もはやラブリーマリーなど障害物でしかなかった。彼の眼中にあるのは一人の男のみ。
「(くそ、サポートで戦いやすいのがまた腹立つな!)」
その男はというと、複雑な気持ちでいたという。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ナハト・ダァト
[LEBENS BAUM]で同行
藍クンを目立たせるヨ主役を引き立たせル
脇役に徹しよウ
六ノ叡智で応援を届けてもらいながラ
藍クンのステージでパフォーマンス対決ダ
心からの敗北なラ、彼女も諦めるだろウ
足掻くのなら、事実をいうまデ
藍クンの方が君より可愛いという事ダ
世の中にハ、男の娘属性があるらしいヨ
藍クンの身が危険であれバかばうを用いるヨ
三ノ叡智
医術、情報収集、世界知識を使用
相手の動きに対シ確実な予測を立てるヨ
ニノ叡智は相殺ダ
世界知識で習いたてのベーステクニックをお見せしよウ
一ノ叡智、バウンドボディは俊敏性と防御力に特化
敵がアイドルらしからぬ行動をとれバ弱点として証明
受難の左手の出番だネ
※アドリブ歓迎
オクタ・ゴート
【LEBENS BAUM】で参加させていただきます。
未来を切り開くにはただの闘争のみならず、こういった戦いも必要不可欠。とはいえ私は余り人目に映れる姿では御座いません。紫様、そしてナハト様の援護に徹しましょう。
【撮影】でカメラを回します。この映像は後に人々に勇気を与えるものになるはず。
盛り上がりの最高潮に、【燃える汚泥の鞭】で炎の華を作りましょう。消去も任意で自在となれば、敵のみを焼き味方を輝かすこともできるはず。
「旧き過去には葬送を―――しかし今宵は、華やぐ未来に花束を!」
【判定:POW アドリブ歓迎】
紫・藍
ユニット【LEBENS BAUM】、カチコミライブ対決でっすよー! 叩きつけた舞台上、湧き上がるスモークから三人登場! ボーカルの藍ちゃんくんです! おねーさんはファンじゃない人は要らないとのことなので! とっても可愛い藍ちゃんくんたちがかっさらっちゃいにきました! 殺すのではなく魅了してこそのアイドルなのでっすよー? 歌唱、パフォーマンス、を駆使し、ベースに合わせてサウンド・オブ・パワーで鼓舞するのです! 藍ちゃんくんの存在感に釘付けおびき寄せ! 届けてもらった応援も炎も力に変えて輝きまくる藍ちゃんくんたち命の華に! その輝きを奪わんとするあなたがアイドルとして勝てるわけがないのでっすよー!
何処からともなく飛んできたのは巨大かつ大質量のステージ。
「えっ、何処から!?」
ズドンとそれが部屋の三分の一くらいを占領すると、派手なライトと共にステージ中を覆うスモーク。
煙の中から現れたのは三人の影。
「ユニット【LEBENS BAUM】、カチコミライブ対決でっすよー!」
スポットライトが当たり、マイクを握る紫・藍(覇戒へと至れ、愚か姫・f01052)の声が部屋中に響いた。
「突然何なの!? ちょっと、私の部屋なんですけどぉ! 何勝手にステージ作ってるのよ!」
「いやー、おねーさんアイドルって聞いたから! このとっても可愛い藍ちゃんくんが! おねーさんのファンじゃない人達を掻っ攫いに来ちゃいました!」
「とっても可愛い、ですって……!?」
聞き捨てならないわ、とラブリーマリーはステージに上がって来た。
「可愛いのは認めるわ。でも残念ながら……一番可愛いのはこの私よ★」
「上等上等! 歌とパフォーマンスでいざ尋常に勝負、なっのでっすよー!」
お互いに笑う二人。その恐ろし……楽しそうな様子をオクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)のカメラはしっかりと捉えていた。
「オクタクン……これ大丈夫かイ?」
「大丈夫です。この映像は後に人々に勇気を与えるものになる……はずです」
オクタの隣で眺めていたナハト・ダァト(聖泥・f01760)も、彼女らの熱意で自分が溶けるんじゃないかと心配になる。
「それじゃ、先手は私が頂くわね★」
ラブリーマリーもいつの間にか用意していた自分専用マイクを手に持つと、何処からともなく音楽が流れ始め、自作のラブソングを歌い出した。いつの間に用意したのか?ファンタジーという事でそこは許して。
彼女の歌はポップス系の聞きやすいラブソングであり、振り付けも派手ではない落ち着いたものであった。まさかの普通に上手かった。流石は海賊の長と言うべきか。
「ふんふん、張り合いがあるってものです!」
ラブリーマリーの歌が終わると同時に、すぐさま流れて来た音楽は藍の歌う曲だ。
「次は藍ちゃんくんの番ですよー! スリー、ツー、ワン!」
出だしと共に響く元気なシャウト。爆発的なスタートと共に駆け抜ける歌詞。
「ふム、今ダ」
ナハトが六ノ叡智・美麗を展開する。藍を応援する周囲の心の声がキラキラと輝く光となり、ステージを更に盛り上げる。
「え? さっきこんな演出なかっ……」
ラブリーマリーの戸惑いの声も藍の声にかき消される。ライブは最高潮だ!
「旧き過去には葬送を――しかし今宵は、華やぐ未来に花束を!」
オクタが黒い体液を藍の後ろへ飛ばすと、そこへ現れたのは鮮やかな赫々たる炎の華。
「熱っ! 熱っ!?」
その熱気と火の粉にラブリーマリーが引き下がる。
「おやおやー? 藍ちゃんくん眩しすぎて怖気付きましたー?」
ですよねー! とニコニコ笑う藍。
「届けてもらった応援も炎も力に変えて輝きまくる藍ちゃんくんたち命の華に! その輝きを奪わんとするあなたがアイドルとして勝てるわけがないのでっすよー!」
「何ですって……!?」
「もう足掻くのもやめるといイ。藍クンの方が君より可愛いという事ダ」
「そうです、世の中、男の娘というものも流行りでございます故」
「……」
また女装した男かー、とラブリーマリーはがっくり項垂れた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
佐之上・権左衛門
(江戸川・律(f03475)とチーム組んで参加。アドリブ可)・・・これは酷い。とりあえず当所では慰問は受け付けていないのでお帰り下さい。つーかそんな時間ねぇんだよ。さっさと帰ってくれ、『おばさん』。とUC【毒針射出】をこっそりと自分の周囲に発動させつつ「挑発・おびき寄せ・釣り」を使い、相手に気付かれない様にこちらに気を引き付ける。逆上してこっちにきたら「武器受け・オーラ防御」しながら発動しておいた【毒針射出】を全て対象に。さて、後はあんまりやりたくないが、とりあえず「グラップル」してそのまま「なぎ払い・傷口をえぐる・怪力・鎧無視攻撃」という名前のジャイアントスイングしつつ「投擲・吹き飛ばし」を
江戸川・律
佐之上・権左衛門(f00239)とチーム組んで参加。アドリブ可
(If you see one cockroach, think that there are hundred…)
1匹いたら100匹は居ると思え
俺はさアレはもう存在自体が罪だと思うんだ…
あの時ちゃんと処分の確認をしなかった俺の落ち度だよ
多くの敵と同じようにまた現れた年増に頭痛がするのか頭を抱えます
権さんの攻撃がうまく作用するように
話術による心理誘導と罠使い+戦闘知識+早業+ロープワークを使用
「レプリカクラフト」で作った「視認し辛い魔力糸」
装備品の「黒蜘蛛の糸」を使って即席のワイヤートラップを設置
転がして縛り上げて行動を阻害してみよう
『If you see one cockroach, think that there are hundred.』
――この言葉を身に染みて感じる。そう、このキャピキャピした女と改めて対面すると。
「おい誰がcockroachじゃコラ。普通に失礼だろ」
謎の力が働き思考を読み取ったラブリーマリーが突っ込む。
「『1匹いたら100匹は居ると思え』……か。俺はさ、アレはもう存在自体が罪だと思うんだ……」
江戸川・律(摩天楼の探求者・f03475)はガン無視しながら溜め息を吐くと、隣に佇む佐之上・権左衛門(トレンチコートのバーバリアン・f00239)も額に手を当てる。
「……これは酷い、もう、色々と」
何というか、艦隊の外や中といい、アイドルを自称している所といい、『また』現れた所といい。キリがない。
「えっ何々? 貴方達、私の追っかけかな? なんだ~それならそう早く言ってくれればいいのに~★」
二人から自分の事を知ってそうな雰囲気を感じ、機嫌を直したラブリーマリーはウインクを飛ばした。
猫の如くずば抜けた反射神経で避ける二人。
「危ねぇ、即死する所だったぜ」
「油断するとすぐこれなんだから」
「えっ……」
まだ攻撃じゃないんですけど、と困惑するラブリーマリー。
「ともかく、当所では慰問は受け付けていないのでお帰り下さい。つーかそんな時間ねぇんだよ」
権左衛門としてはさっさと倒して次の戦場へ進みたい。
「さっさと帰ってくれ、『おばさん』」
「あ゛ぁ!?」
直接的な言い方にとうとうラブリーマリーもとうとうキレた。ずかずかと二人の元へ向かってくる。
「大体、オメェも良い年してんだろおっさん!」
「『も』って事は認めるんだな、おばさん」
「み・と・め・な・い!!」
にやにやする律。突っ込みが追い付かないラブリーマリー。
「もう! 何で最近の子は乙女に対して口が悪……きゃっ!?」
説教をしながら歩いていたラブリーマリーが突然前のめりに倒れた。足に光るは透明な糸。
「あれ、おばさん。目悪くなった?」
簡単に引っ掛かったな、と律が呟くのも当たり前。彼が仕掛けた即席のワイヤートラップなのだから。
倒れたと共に、ラブリーマリーの周囲に現れたのは無数の針。
「針治療だ。治るとは思わないがな」
権左衛門がひっそりと仕掛けていたその針は、相手を麻痺させる毒針。無数のそれがラブリーマリーの全身に突き刺さる。
「いやーっ!! ぁ……!!」
一瞬の悲鳴の直後、麻痺によって声すら出せなくなった。その姿を憐れむ者などいない。
「後はあんまりやりたくないが……」
と、最後に権左衛門はラブリーマリーの足を掴むと、
「……もう、どっか、行け!!」
渾身のジャイアントスイング。思い切りぶん投げた先はブリッジの窓。パリーンと綺麗な人型に割れると、ラブリーマリーは宇宙の星となって消えていった。
穴が空いた事による空気と重力? まぁそこは気にすんな!
「……くそ、ババアの足触っちまった」
「ちょっと! 俺で拭かないで!」
律の上着で手をふきふきする権左衛門。律は本気で嫌がったという。
かくして猟兵達は敵艦隊のボスを倒す事に成功した。少々癖がある相手だったが、今後もまた現れる可能性はあるだろう。
もうこんな艦隊は嫌だ。猟兵達は逃げるように艦隊から脱出していった。
大成功
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