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その女、呂布

#封神武侠界

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#封神武侠界


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●復活の三国無双
「ぐぉぉぉぉ、テ、メェ……!」
 オブリビオン、武安国。瑞獣の化身でありながら、オブリビオンとなって凶悪化し、世界を滅ぼそうとする危険な存在。
 その彼女が、己の頭を抱え、苦痛と恐怖の悲鳴を上げていた。
「アタイの身体から……離れやがれ……!」
『そう邪険にするな、なまじ知らぬ間柄でもあるまい』
 その脳内に響くのは、威圧的で傲慢な男の声。なるほどその言葉の通り、彼女はこの声を知っている。
 ――かつて彼女の命を奪った者の声なのだから。
『お前も今はオブリビオン、俺と目的を等しくする仲間だろう? 安心しろ、お前の肉体を使って、お前より上手く世界を滅ぼしてやろう』
「ク、ソ……野郎めっ……呂布ぅぅぅっ!!」
 まるで断末魔のように叫んだ安国は、大きく身体を仰け反らせ、地に崩れ落ちる。
 そして――しばらく後。『彼女』はその身体をゆっくりと起こすと、気怠げな表情で吐き捨てた。
「ふん、この俺が女の身体とはな。だがまあ良い、今度こそ天下を俺の物にしてやろう」

●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「大祓百鬼夜行はお疲れ様。休む暇もあんまりなくて悪いけど、今回は封神武侠界に行って、三国時代の『魂縛武将』を倒してもらうよ!」
 現在の『晋』の時代が成立する前、この世界は魏・呉・蜀の三国が天下を目指して相争っていた。その時代を戦い抜いた三国武将達……それが、オブリビオン化しつつあると言う。
「ただ、三国武将達は強力なせいか、すぐには完全復活しなくてね。まずはその魂だけが『魂縛武将』として蘇り、他のオブリビオンの肉体を乗っ取って行動を開始したんだ」
 元の三国武将がどうであれ、オブリビオンとなった以上、彼らは世界を滅ぼすために行動する。放置する訳にはいかない。
「そして今回魂として復活した武将は『呂布』――三国時代において、最強と謳われた武将だよ」
 蘇ったのはあくまで魂のみ、と言ってもその力は名に恥じぬ。強敵である事に疑いはない。

「呂布は荒くれ武侠達を金で雇って、人界の街を一つ占領している。まずはこの武侠達に対処してもらうよ」
 武侠と言ってもガラの悪い連中ばかり……言わば『英傑崩れ』と言っても良いかもしれない。実力はそれなりにあるが、猟兵達が負ける相手ではない。
 また、頭が悪いし、忠誠心も低い。策に嵌めたり、買収や説得で上手い事丸め込んだり、と言った作戦も有効だ。
 ただし数は多いので、手際よく無力化していく必要があるだろう。
「オブリビオンじゃないから、なるべく殺さない方が良い、かな。と言っても悪人ではあるから、絶対助けなきゃいけないって訳じゃないけど」
 理想としては、上手い事懲らしめるなり、捕らえて牢にぶち込むなりして、悪事を働けないようにするのが良いだろう。

「武侠を退けると、今度は『キョンシーモドキ』と言うオブリビオン達が立ちはだかるよ」
 僵尸は、死後に魂を護符に封じる事によって生まれる。だが、その封印に失敗し、魂が壊れてしまったもの、それが『モドキ』だ。
「可愛らしい少女の姿をしてるけど、剣と鎖分銅を用いた武術はなかなか侮れないよ。街中での戦いになるけど、戦場の地形を利用して来たり、複数人で連携して来たりするから注意して」
 こちらも地形を利用するなどして、上手く対処すると良いだろう。

「そして、最後はいよいよ呂布との戦いだ。呂布は『武安国』と言う女性オブリビオンの身体を乗っ取っているよ」
 安国は、鉄槌使いの英傑だ。元々は乱世を鎮める瑞竜の化身であったが、三国時代に呂布と戦い、敗死した。その後オブリビオンとして蘇ったが、生前の宿縁によって呂布に身体を乗っ取られた、と言う訳である。
「元々の安国も、重い鉄槌を軽々と振り回したり、左腕を炎に変えて周囲を焼き払ったり、といった強力な力を持っているけど、それが呂布の魂によってさらに強化されているよ。戦場を自在に飛び回りながらこちらを威圧するオーラを放ってくるから、十分に気をつけて」
 なお安国も、生前はともかく現在は世界を滅ぼそうとする凶悪なオブリビオンである。特に助けようなどと思わず、呂布と一緒に骸の海に送り返してしまって良い。

「強力なオブリビオンと、超強力な魂の組み合わせ。厳しい戦いになると思う……けどまあ、呂布本来の肉体よりはまだマシなんじゃないかな。付け入る隙は十分にある筈だよ」
 くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」

●支配された街
 その街は、『呂布』によって瞬く間に攻め落とされた。
 領主は殺害され、配下である武侠達が我が物顔で街を練り歩く。民達はその支配に怯え、家に引き篭もっていた。
「あぁん? なんだ、てめぇら? 俺達に逆らおうってのかぁ?」
 そんな街の中へ、グリモアによって転移して来た猟兵達。それを見つけた武侠達が、こちらに迫ってくる。
「俺達は呂布様の配下だぜ? それに逆らうってのがどういう事か、分かってるよなぁ?」
 いかにもガラの悪そうなゴロツキ達ばかりだ。身体はなかなか鍛えられており、その技も並の兵士よりは間違いなく強い。
 だが、ここで敗れているようでは、『呂布』を討ち取るなど夢のまた夢。軽く懲らしめてやるとしよう。


一二三四五六
 戦争が終わった後のお約束。

 ごきげんよう。封神武侠界から、新展開をお届けします。一二三四五六です。

 と言う訳で呂布です。女体化ならぬ女体憑依。肉体は宿敵である『武安国』のものですが、その精神は魂縛武将である呂布が主導権を握っています。
 なお、魂縛武将はオブリビオン化によって精神を歪められているので、生前の記憶や性格が曖昧です。なので、他のMSの依頼に登場するかもしれない呂布や、そのうち戦争とかで復活するかもしれない呂布とは、性格・設定などが異なります。

 第三章での戦闘において、呂布は安国のユーベルコードとは別に、以下の能力を常時使用します。戦闘は激戦になるでしょう。
 三国無双の魂:全身を【戦場全ての敵を威圧するオーラ】で覆い、自身の【魂の力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。

 第一章・第二章は特に補足はありません。市街戦です。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 冒険 『立ち塞がる武侠達』

POW   :    圧倒的な力量差で武侠達を倒し、無力化する

SPD   :    逃走するふりをして武侠達を引き付ける

WIZ   :    説得や取引で武侠達を味方につけようと試みる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

董・白
※アドリブや他猟兵との連携はOKです
【心境】
「呂布…あの獣か…。」
お爺様を殺した武将が殺したあの獣。
ふふふふ、いいでしょう。仙人としては失格な私情かも知れませんが、せっかくの機会です。
「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か…。」(注:悪霊ではありません)

【行動】
まずは、この邪魔な有象無象をどうにかしませんと。
それにしても武侠でありながら己の私欲に囚われ、悪行三昧。あの武侠様に比べるもおこがましい。
ですが、バカと何かは使いようです。
味方につけれれば…壁にはなるでしょうか?

ではゴロツキの前に出て、逃げれないように結界術を展開。
道術により催眠術で誠意ある説得します。
私に従いなさい!



「呂布……あの獣か……ふふふふ」
 長い袖で口元を抑え、くすくすと楽しげに笑みを零す白。董卓の孫娘を名乗る彼女にしてみれば、祖父の仇にほかならない。
 いや、その後自分が殺され僵尸となった事を考えれば、自身の仇ですら有る。
「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か……」
 それを思えば、仙人らしからぬ私情も許されよう。その身から立ち昇る恨みの気配は、まるで怨霊の如く、常人ならば恐怖に腰を抜かしてしまいかねない。
「おお? なかなか色っぽい姉ちゃんじゃねぇか。ちょっと顔色は悪いがなぁ」
 だが、武侠達は胆力があるのかそれとも鈍いのか――おそらく後者だが、一切気にせず近づいてくる。その様子に、深くため息を漏らす白。
「武侠でありながら己の私欲に囚われ、悪行三昧とは……」
 恩人である一人の武侠が頭に浮かび、すぐに首を振ってそれを振り払う。このような相手と、比較の場に上げる事自体が失礼だ。
「ですが、バカと何かは使いようです。……まあ、壁ぐらいにはなるでしょうか?」
「あん? 何言ってんだ? 良いからこっちに来て俺達の相手を……うぉ!?」
 腕を掴まれそうになると、それを振り払い、周囲に結界を張り巡らせる。逃げ場を奪うと、いきり立つ相手の瞳をまっすぐに覗き込んだ。
「何しやがる、てめ――」
「私に従いなさい!」
 相手の言葉を遮る、白の力強い言葉。それは道術によって、武侠達の脳内に反響する。再び伸びてきた武侠達の手が凍りついたように動かなくなって……そしてだらんと垂れ下がり。
「……はい。ご命令ください、お嬢様――」
「よろしい。着いてきなさい」
 その瞳から光を失い、立ち尽くす武侠達。その様子に頷いて白が歩き出せば、武侠達は意思なき人形の如く、彼女に付き従う。

大成功 🔵​🔵​🔵​

呂・布
「ああァ?呂布の配下だと……?ふざけるんじゃねぇっ!真の呂布はこの俺だっ!てめーらの様なゴミを配下にした覚えはねぇっ!」

「失せろ雑魚共がっ!!」
UCを発動し、新たな形態……赤兎馬と一体化、巨大化して腕を生やす!
下半身の赤兎馬体で戦場を駆け抜け、俺の前に立ち塞がる邪魔な雑魚は踏み潰し、後ろから近付いてくる浅はかな馬鹿は蹴り飛ばす!
増えた全四本の腕で己の武器を掴み、群がってくる雑魚は宿星方天画戟で串刺しにして纏めてなぎ払い、切断してやる!近づく度胸もねぇカス共は無双の強弓のスナイパー貫通攻撃で頭を吹き飛ばしてくれるわっ!!

「ふん、とっとと俺の前から消え失せろっ!!」



「ああァ? 呂布の配下だと……? ふざけるんじゃねぇっ!」
 武侠達を、苛立ちと怒りを持って睨みつける一人の女。
「真の呂布はこの俺だっ! てめーらの様なゴミを配下にした覚えはねぇっ!」
「……はぁ? 何言ってんだ」
 その名乗りに、武侠達は困惑の表情を見せる。確かに、武侠達を見下ろす程の長身巨体には迫力があるが、そもそも女で――いや、今回の呂布も女なので、否定しきれない所もあるが。
「失せろ雑魚共がっ!」
「うぉ、な、なんだぁ……ぎゃっ!?」
 だが流石に、半人半馬に変身して巨大化する所は多分呂布ではない。その馬の前足が、武侠をおもむろに踏み砕いた。
「な、なんだ、化け物かぁっ!?」
「この呂布の愛馬と言えば、赤兎馬に決まってるだろうがっ!」
 武侠達の言葉は、多分そういう事を言っているのではないが、『呂布』はそんな事を気にせず、雷を纏った巨大な方天画戟を振り回す。何やらその腕も4本あるが――。
「オラオラァッ!」
「ひぎゃっ……」
 それに見合う膂力を見せつけ、相手を串刺しにしたままぶん回す。ぶつけた相手とぶつかった相手が、まとめてグシャッと潰れて。
「ひぃ、化け物ぉ!」
「呂布だって言ってんだろうがぁっ!」
 背を向けて逃げる武侠には剛弓を引き絞り、その脳天をかち割る。相手の命を慮る思考など、彼女には存在しない。ただ思うがままに殺すのみ。
 まあ、相手もそれに文句を言えない程度には、無法者であるが。
「ふん、とっとと俺の前から消え失せろっ!!」
「ぎゃあああっ!?」
 失せろと言いつつ、逃げるを許さず容赦なく相手を討ち取っていく。彼女が真に呂布であるかどうかはともかくとして、その無双の武力と傍若無人ぶりは、なるほど呂布を名乗るに相応しい――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

天堂・美亜
(アドリブ、ピンチ、敗北歓迎
(ギャク調や快楽堕ち以外NGなしです

数は多そうだけど、草の根でも頑張らないと。
街で武侠に絡まれている民たちの間に割って入り、民たちを逃がして回ります。

最初こそ順調かもしれませんが首尾よくはいかず。
逆に民を餌に誘導されてしまい、数多の武侠に囲まれます。

私は武侠たちに嬲り者にされてしまいますが、人質を取られている以上、抵抗はできず、泣き叫ぶことしかできません。

肌に跡が残るような傷は負わされずとも、それは武侠達のお楽しみのため。
衣服は剥かれ、起き上がれないほど蹂躙された後は慰み者にされ、男達に代わる代わる欲望を注ぎ込まれ続けます。

もう、やめて……やだ……いやぁああああ!!



「大丈夫ですか? さあ、早く逃げてください」
 逃げ遅れたりして絡まれている街人を、武侠から救って逃がして回る美亜。戦いは得意とは言えないが、人々のため精一杯に駆け回る。
「数は多いけど、草の根でも頑張らないと……」
「ひっ……助けてっ!?」
 そこで怯えた少女の声を聞きつければ、もちろん助けに向かう。武侠に襲われている少女を助けるべく、割って入ろうとする――が。
「へっ、来やがったな?」
「えっ、どういう事……きゃあっ!?」
 そんな彼女を、別の武侠が後ろから羽交い締めにする。さらに多くの武侠達が、ニヤニヤ笑いで近づいて来た。
「おおっと、動くなよ!」
「わ、罠……!? くっ!」
 どうやら、まんまと誘き寄せられたようだ。少女に刃が突きつけられれば、抵抗出来ずに唇を噛み締める。武侠はそんな彼女の服に、手をかけ、ビリビリに引き千切った。
「いやぁっ!?」
「お、なかなかデケぇ乳じゃねぇか!」
 羞恥に悲鳴を上げる美亜を見て、武侠達は快哉を上げた。男はその裸身に覆い被さり、硬く滾るモノをねじ込んできて。
「ひっ、いや……んんんっ!?」
「おぉ、こっちの具合もなかなか良いぜぇ?」
 異物感と屈辱感。喘ぎが溢れ、首を振る。拒んでも泣いても、許されない。
「おい、さっさと俺に変われよ!」
「待てよ、もう少し……うっ……!!」
 そのまま男の欲望を、大量に注ぎ込まれていく。後ろの方にもねじ込まれ、望まぬ快感の滾りが体内を満たし……そして1人が終わればもう1人、武侠の数だけ、際限なく。
「おら、次は俺だっ!」
「もう、やめて……やだ……いやぁああああ!!」
 泣いても叫んでも、その絶望が終わる事はない。武侠達が満足して彼女を捨てるか、他の猟兵が助けに来るか……彼女に出来るのは、それを望む事だけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

天海空・奏楽
うん……領主は無念だったな。
無礼者に好き勝手させるわけにいかないぜ!
武侠にいじめられてる奴がいれば、間に入って助けるし、
手荒い手段に出られたら、適当に応じる。
饅頭が空を舞えばキャッチして食べ、
椅子や看板が空を舞っても掌の上でくるり回して、
ブーメランにするぞう。
家の中から恐々見てる連中が楽しめるように、
演出を考えながら武侠と遊ぶ。
まあ、その、コテンパンにしてやろうとか、そういうことは考えてないんだ。
武侠も呂布の威をかりてるだけだろ?
呂布倒されちゃうかもー☆
ぐらに強い猟兵が現れたら、どん引くってもんで。
助けを請え。
とりあえず、この場から立ち去ってもらう。
外に出ても大丈夫、と街の人々には伝えたい。



「おおっと、あんた。手荒い真似は良くないぜ?」
「あぁん? なんだてめぇ? 邪魔すんな!」
 無理やり接客させられている店の娘を庇い、武侠達の前に立ちはだかる奏楽。苛立ちの視線が集中するが、動じた様子もなく爽やかな笑みを浮かべる。
「無礼者に、好き勝手させる訳にはいかなくてね」
「うるせぇ、引っ込んでろっ!」
 その笑みが癇に障るとばかり、相手の武侠はその拳を振るってくる。それを軽やかな体捌きでひらりひらりとかわして。
「避けんな!」
「嫌だね。当たったら痛いだろうが」
 さらに二発、三発と振るわれる拳。だがそれが奏楽を捕らえる事はない。そのうち武侠の方がバテて体勢を崩し、頭から店頭の蒸籠に突っ込んだ。
「ぐぁっ!?」
「おおっと、勿体ない」
 飛び散る饅頭が地面に落ちないように、両腕で器用に受け止める。一つ離れた所に飛んだのは、膝で蹴り上げ、口でキャッチ。
「うん、こいつは旨い。悪いね、後で代金払うからさ」
「あ、いえ、お代は結構ですので……」
「ふざけんなっ!」
 そんな会話に、いきり立つ他の武侠達。偃月刀をかざし、斬りかかって来て――。
「物騒なもん振り回すなよ」
「ぐぇっ!?」
 手近にあった看板で、それを横殴りになぎ倒す。倒れた武侠を、あくまで微笑みながら見下ろして。
「まぁ、その、コテンパンにしてやろうとか考えてないからさ――助けを請え」
「ひぃっ!?」
 その迫力に、怯えたように逃げ出す武侠達。奏楽はそれを追わず、代わりに閉ざされた家々に向かって大声で叫んだ。
「大丈夫、呂布は俺達が倒すからさ! すぐに外に出られるようになるぜ!」
 その言葉に対する答えはないが……何やら様子を伺うような気配は伝わってくる。あとは彼が、その約束を実現するだけだ――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

天・音
【アドリブOK】
なんともカリカリとしているネ。
アナタ達は呂布ではなイから恐れることもないネ。

して、そんなイライラしているのは腹が減っているからと見えるネ。
どうアルか?
ワタシが作る渾身の料理を楽しんでいくネ。

楽しむつもりがないアルか?
飯の時間に暴れまわるのはマナーに反するネ
そんな人は叩きのめすヨ。

ワタシのユーベルコードで
食事に応じないで襲ってくる輩は
動きが鈍ってるだろうから
その調子でボコボコに叩きのめすヨ。



「なんともカリカリとしているネ」
「あぁん? なんだてめぇ」
 小柄な少女である音に声をかけられ、振り向く武侠達。僵尸だろうと構わず、凄んでくる。
「ガキはすっこんでやがれ。それともその乳めちゃくちゃにされてぇか!?」
「やれやれ。そんなにイライラするとは、どうやら腹が減っていると見えるネ」
 苛立ちは空腹から、そう信じる彼女は、武侠達の威嚇を物ともしない。どこに入っていたのか、袖から机を取り出して中華料理を並べていく。
「どうアルか? ワタシが作る渾身の料理を楽しんでいくネ」
「う……旨そう……」
 辺りに立ち込める、極上の香り。超級料理人の用意する豪華な料理に目を奪われ、思わず手を伸ばす武侠達。れんげを手に取り、一口掬って。
「な、なんだこりゃ、滅茶苦茶旨ぇ!?」
「当然アル、おかわりもあるからじゃんじゃん食べていくアルよ」
 すっかり夢中になった武侠達の姿に、満足げに頷く音。さらに新たな料理を机の上に並べ始める。
「……って、ふざけんてじゃねぇ!」
「ふざける?」
 とはいえ当然、全員が全員、料理で納得する訳でもなく。一部の武侠達はむしろいきり立ち、その机をひっくり返そうと足をかけた。
「飯の時間に暴れまわる方がふざけてるネ」
「ぐべっ!」
 だがそれよりも早く、音の靴底が相手の顔面を蹴り抜く。倒れた相手を一瞥すると、周囲の武侠達を見回して。
「マナー違反は叩きのめすヨ。さあ、かかってくるね」
「て、てめぇ、このっ、ぐぇっ!?」
 料理を楽しまない者には、料理人からの制裁を。襲いかかって来る武侠達を、音は容赦なくボコボコにしていく。
「旨ぇ……なんかもうどうでも良いやー」
「そうそう、満腹になったら、悪い事する気も失せるネ」
 逆に最初に料理に手を付けた方の武侠達は、その大立ち回りも気にせず料理を喰らい続けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
稀には武芸者として動くのも悪くない。
悪くはないんだけど…
数が多いだけで実力の伴わない者たち。
これの相手は面倒なだけでつまらない。
んー、武芸者として動くのはもう少し後で。
とゆーことで、UCで雑に吹き飛ばすですよ。
まぁ、悪事を働けないようにするってのが大事なわけで。
倒さなくても街から退去してもらえればそれもいいかな?
移動しながら<響怨>を連発してくですよ。
範囲攻撃はこーゆー時に便利だよね。
この程度の敵なら雑にまとめてぶっ倒せるし。
倒せてなくても恐慌が入れば逃げるからお仕事的には問題なし。
加減もしてるからよほど運が悪くない限り死なないしね。
まぁ、死んでても気にする必要がある相手でもないから。



「稀には武芸者として動くのも悪くない。悪くはないんだけど……」
「あぁ、なんだぁ、このチビ」
 こちらを威嚇する武侠達を前にして、つまらなそうにため息を漏らす鬼燈。数が多いだけで、その実力も精神も伴わない相手……相手にしても面倒なだけだ。
「武芸者として動くのは後にするのです」
「こいつ、舐めてんのぎゃあっ!?」
 ゆえに魔剣を無造作に振るい、封じられた竜の怨嗟を解き放った。咆哮は物理的な衝撃をもって武侠達を吹き飛ばし、精神を蝕んで恐怖を与える。
「範囲攻撃はこーゆー時に便利だよねー」
「何しやが、ぎゃあああ、やめろぉぉっ!?」
 心身両面から襲いかかる衝撃に、激しくのたうち回る武侠達。ひぃひぃと呻き、震えながら逃げていく相手を、鬼燈は特に追わずに見送った。
「倒さなくても、街から退去してもらえばそれでいいかなって」
 と言うより、いちいち手にかけるのも面倒くさいし、その価値もない。やる気の無さを示すように、魔剣を振るう手付きもかなり雑だ。
 こんな雑な攻撃で倒せるというのが、また彼のやる気を削ぐ訳だが。
「加減はしてるから、運が悪くないと死なないけど。運が悪かったら知らないですよ」
「あが、がががががが……」
 その言葉通りに運の悪い……逃げ場のない袋小路に飛ばされて泡を噴く武侠を見て、首を傾げる。一応生きているようだが、まあ、仮に死んでいても特に気にする必要はない。
「悪い事したんだからね、仕方ないね。まあ生きてたら悔い改めるですよ」
 適当に街を歩きながら、武侠を見つければ雑に呪って吹き飛ばす。鬼燈のやる気の無さとは裏腹に、武侠達は容赦のないトラウマを刻みつけられていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
先ずは先制で視覚的にも派手な爆裂属性の魔力弾【高速詠唱、属性攻撃】でこちらの実力の一部を見せた後、「これから呂布はわたし達に討ち取られる。沈む船に乗ってても得な事はないわ」と武侠達に降伏・翻意を迫る様に説得。

聞き入れて判断できるだけの頭や判断力を持つ様であれば、後々街の警備隊にお金で雇い入れるのもアリかしら。実力はそれなり程度にあるみたいだし。ちゃんと釘は刺しておくけど。

聞き入れない場合は無残に殺させて貰うわ。
【サイコキネシス】で全身を捻じり切ったり圧縮したり、【怪力】で顔面を握りつぶしたり、槍で首を跳ねたりね。
途中降伏は受け入れるけど、これ以降はもう牢屋送りね。
視覚効果って大事よね



「うぉ、なんだっ!?」
「これから呂布はわたし達に討ち取られる。沈む船に乗ってても得な事はないわ」
 武侠達に向けて放たれる、ド派手な大爆発。爆裂魔法で相手を威嚇したフレミアは、武侠達をぐるりと見回して言い放った。
「今のうちに降伏すれば、悪いようにはしないわよ」
「あぁん? 舐めてんのか、姉ちゃん? てめぇ如きに呂布様がやられるかよ」
 だが、武侠達はその降伏勧告を、ゲラゲラと笑い飛ばす。呂布に対する信頼――と言うよりは、単に、小柄な女性であるフレミアの事を舐めているだけか。
「そう。まともな頭や判断力もないのね。仕方ないわ」
「なんだと、てめぇ!」
 ため息を漏らしてそう口にすれば、逆上して掴みかかってくる武侠達。その先頭の相手へと、じっと視線を向けて。
「聞き入れなかった自分を、恨む事ね」
「……う、うぉっ!? 身体が動かな……ぎゃあああっ!?」
 その視線が、武侠の動きを止め、全身を捻り上げる。強力なサイコキネシスが、彼の身体をねじ切り、圧縮し、押し潰した。
「な、なんだぁ、何しやがっ、ぐべっ!?」
「何って、襲ってきたから身を守っただけよ?」
 もう1人襲ってきたので、そちらは怪力で頭蓋を握り潰す。この凄惨な光景には、流石に武侠達も、フレミアの力に気づく。
「もう1度言うわ。降伏する?」
「ひぃっ、する、するっ!!」
 一罰百戒。完全に怖気づき、武器を捨てて降伏する武侠達。それを見たフレミアはためいきを付きながら、念動力で彼らを拘束する。
「じゃあ、牢屋送りね」
「そんな、悪いようにしないって……い、いや、生かしてくれて嬉しいです!」
 判断の遅い相手を、優遇する必要もない。死体が視界の端に映るだけで、武侠は大変素直に従う。それを見てフレミアは、やれやれと肩を竦めた。
「視覚効果って大事よね」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『キョンシーモドキ』

POW   :    連撃
【分銅鎖】が命中した対象に対し、高威力高命中の【斬撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    分銅鎖
レベル分の1秒で【分銅鎖】を発射できる。
WIZ   :    地の利
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、【剣や分銅鎖】の威力と攻撃回数が3倍になる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 荒くれの武侠達を片っ端から退治した猟兵達。だが、その騒ぎを聞きつけ、新たに鎮圧の兵が派遣される。キョンシーモドキ――愛らしくも凶悪な、オブリビオン達だ。
「呂布様に逆らう。許されない」
「排除する。殺害する」
 表情の変化に乏しい彼女達だが、その瞳の奥には、生者への憎しみがギラギラと滾っている。仮にも仲間であった武侠達への同情などは一切ない。
 呂布の命令すら、彼女達にとっては、生者を殺害するための口実に過ぎないのかもしれない。
「反逆者に罰を与える」
「殺害する。死ね」
 研ぎ澄まされた殺意と共に、こちらに襲いかかってくるモドキ達。先程の武侠達とは実力が桁違いだ。地の利と連携を生かした戦いは、決して侮れる相手ではない。
 だがここで敗れる訳にはいかない。呂布を引きずり出し、この街を救う為、彼女達を打ち倒すのだ!
天海空・奏楽
あっ、みんな可愛いネー。
今度生まれ変わることができたら、俺とデートしよーぜい。

分鎖銅が飛んで来るのは厄介だけど、
そちらにばかり気を取られてもいられない。
こっちから集団敵に突っ込んで行って雷神震撃!
動けなくなったところを手早く倒す。
連携を取れないように、ひっかきまわす。
囲まれないよう薙ぎ払いで近づけないようにしたり、
狼牙棒で突き飛ばす等、間合いを意識して戦う。

てか、基本、真面目にシリアスに戦うんだけど、
可愛い女の子であることを武器にする個体ちゃんがいたら、
心揺れて気が緩んで、分鎖銅ぱんちを喰らっちゃうかもしれない。
……いやー、マジで痛いんスけど。
でもきみのために死ぬことはできないよ、ゴメンね!


董・白
※アドリブや他猟兵との連携はOKです。
【心境】
「落ち着きなさい私。うん。落ち着いた。」
呂布と聞いてちょっと冷静さを失ってました。
相手はオブビリオン。本人じゃない。そもそも私は直接会ったことないし…
やっぱ関係ないか…。とりあえず、このウラミハラサズニオクベキカ。

【行動】
あの獣に従う…。
所詮モドキ…といことでしょうか。
とりあえず、破壊しその魂を解放してあげます。

道術で強化した破魔効果の結界術で周囲を覆い、一か所に集めると宝貝「太極符印」で発生させた炎の竜巻でまとめて火葬します。

恨むなら生者ではなく、あの獣に従ったおのれのうかつさを恨むことです。

ですが、せめて祈ります。貴方の魂に救いアレ…。



「あっ、みんな可愛いネー」
「死ね」
 愛らしい少女の姿のモドキに、軽口をぶつける奏楽……帰って来るのは、淡々とした殺意の言葉と、分銅鎖だ。身軽な動きで、ひょいと跳んで回避する。
「うーん、つれない……まあ仕方ないケド」
 相手はこちらを囲もうとしながら、追撃を放ってくる。回避を続けるが、連携されるのは厄介だ。ならば、こちらから一気に間合いを詰めて。
「……はっ!」
「っ!!!?」
 敵陣ど真ん中で霊符を高々と掲げれば、荒れ狂う雷がモドキ達を薙ぎ払う。強烈な電流に痺れて身体を強張らせたモドキ達……その頭部を狼牙棒で殴り付け、首の骨をへし折った。
「今度生まれ変わることができたら、俺とデートしよーぜい」
 可愛い相手なので勿体ないとは思いつつも、それを仕方ないと割り切れるのが彼のあり方だ。棒を巧みに操り、動けぬ相手を叩き潰していく。痺れから回復した相手は、薙ぎ払いと突きで間合いを取り、近づけさせない。
「落ち着きなさい私。うん。落ち着いた」
 一方、白はそんな戦闘の光景を見ながら、ゆっくりと深呼吸して気持ちを鎮める。呂布と聞いて頭に血が昇っていたが、相手はオブリビオン、本人ではない。
「それに、そもそも私は直接会った事ないし……うん、関係ない」
 そう自分に言い聞かせる。冷静に、思考を落ち着かせていく。そしてまっすぐにモドキを見つめて――。
「とりあえず……コノウラミハラサデオクベキカ」
 まあ、言い聞かせるぐらいで積年の恨みが晴れるなら苦労はしない訳だが。その恨みの殺気に反応したモドキが、剣や分銅鎖を手に間合いを詰めて来る。
「呂布様に逆らう者に、死を」
「あの獣に従うなど、所詮はモドキ……と言う事でしょうか」
 対して白は、破魔の結界でそれを迎え撃つ。卓越した道術の技量を見せつけ、広がる結界がモドキ達の動きを抑制し、閉じ込めて。
「っ!? 出せっ……!?」
「ならば破壊し、その魂を解放してあげます」
 その結界が縮まれば、モドキ達も必然、一箇所に集められる。そこで彼女が掲げるは、太極符印――元素を操る宝珠の宝貝。
「燃え尽きなさい!」
「っ、ああっ!?」
 放たれるのは、炎の竜巻。結界を満たす業火が、モドキの身体を骨まで灼き尽くし、火葬していく。
「恨むなら生者ではなく、あの獣に従ったおのれのうかつさを恨むことです」
「っ、死ね……!!」
 その炎を止めさせようと、結界の範囲から外れたモドキが白に襲いかかる。だがその動きも想定内、2人の間に奏楽が立ちはだかった。狼牙棒を構え、迎撃を――。
「ぶっ!?」
「何してるんですか?」
 しようとして、モロに蹴りを喰らった。横倒しに倒れ込む奏楽を、首を傾げて見下ろす白。
「いや、道服の裾がめくれて、こう……マジで痛いんスけど」
「……何してるんですか?」
 どうやら、蹴りのために脚を上げた時に、めくれて見えたらしい。蹴りも痛いし、白の視線も痛い。
「そのまま死ね……がっ!?」
「でもきみのために死ぬことはできないよ、ゴメンね!」
 だがまあ気を取り直し、改めて狼牙棒で相手の顎を打ち砕く。やはり真剣になれば、彼が遅れを取る事はない。
「死ぬのはあなた達の方です。生きているのかは分かりませんが」
 そうして崩れ落ちた相手は、白が炎でトドメを刺していく。制御の難しい宝貝だが、巧みに操り、焼却して。
「ですが、せめて祈ります。貴方の魂に救いアレ……」
 灰となって骸の海に帰っていく相手の姿をじっと見下ろすと、彼女は静かに目を閉じ、そう告げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD

人間達への憎悪に染まった瞳……私と同じね。
私が貴女達を救済するわ

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
『海神の戯れ』で直径106mの渦潮を起こすわ。
彼女達の武器は錆び、殺傷力も強度も低下。
【オーラ防御】を纏った私の体には傷一つ付けられない。
逆に私は彼女達の濡れ姿に欲情し、命中率と威力がアップ!

もう誰も憎む必要は無いわ。
永遠の愛の花園で
生者では決して得られない幸福をあげる

私もろとも彼女達を【結界術】に閉じ込め
【誘惑・催眠術】のフェロモンを充満させて魅了。
胸を擦り合わせながらの濃厚なキスと
太もも、お尻、局部への愛撫で【慰め・生命力吸収・大食い】
一人一人に悦びを取り戻してみせるわ



「人間達への憎悪に染まった瞳……私と同じね」
 モドキ達の殺意をその身に受け止め、憐れみの表情を浮かべるルル。
「私が貴女達を救済するわ」
「戯言を。お前も死ね」
 もっともモドキ達にしてみれば、彼女も生者の一人に過ぎないが。取り囲み、全方位から分銅鎖を放って攻撃してくる。
「安心して。もう誰も憎む必要はないわ」
「っ、くっ……!」
 それを迎え撃つのは、欲望の海を支配する悪神の力だ。巨大な渦潮に含まれる塩分が、分銅鎖を急速に錆びつかせ、モドキ達を呑み込んでいく。
「永遠の愛の花園で、生者では決して得られない幸福をあげる」
「っ!?」
 さらに結界を展開して動きを制限しながら、一気に間合いを詰める。濡れて肌に張り付いた道服を熱い視線で見つめ、ぎゅっと抱きしめ、胸を重ね合わせた。
「あなた達に悦びを取り戻してみせるわ」
「っ……離せっ……くっ!?」
 フェロモンを満たした結界の中で、その身体を抱擁し、愛撫し、唇を深く重ねて生命力を奪う。愛らしい少女の肢体の感触を、全身で味わい、記憶していくルル。
「っ……あっ……やめ、ろ……!」
「……死は終わりではないわ、私の中で永遠に生きなさい」
 意に反する快楽を与えられたモドキは、悦びや幸福どころか、怒りと憎悪をさらに滾らせて、強くこちらを睨みつけて来る。そんな表情に寂寥を覚えながら、魂の最後の一片までも己の中に取り込んで。
「さあ、あなた達も。全員私が救済してあげる」
「っ……や、めっ……!?」
 例え拒まれたとしても、ルルがそれを止める事はない。受け入れられずとも、苦痛で骸の海に還るよりはずっと良い筈。そう信じて、あらん限りの愛を与えていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
んー、微妙なのです。
1対1なら脅威ではない。
でも連携の取れた集団ともなると…
負ける気はしないけどめんどうだよね。
まぁ、そーゆー時こそ落ち着いて対処しないとね。
明鏡止水とまでいかなくても冷静に対処すれば、ね。
地形を利用した攻撃かー。
うん、広場みたいなところに陣取るですよ。
ついでに利用されそうなものは予め排除しておくですよ。
地元の人には申し訳ないけど、これも勝つため。
許せ…
集団とゆーのならそれを逆手に取るべし!
攻撃を受け流して同士討ちを誘発するですよ。
<隠忍の見えざる手>で念動手を生成。
文字通り手を増やしての全方位をカバー。
後は同士討ちで態勢を崩したものをこかして踏みつける。
これでイケルイケル!


フレミア・レイブラッド
見た目は可愛らしいけど、魂が壊れてるのではね…残念だわ

【ブラッディ・フォール】で「外法討つべし」の「獣狩りのアルヴィナ」の姿(服装と装備)に変化。
街中という事で、先程捕縛した武侠達の元から調理肉(肉料理)を拝借し、【キミも料理してあげようか?】を発動して能力を強化。

方向と接敵人数が限定される狭い裏路地方面へ逃げたと見せかけて敵集団を誘導し、追撃の敵に対して【躱せるものなら躱してみなよ!】を発動。
クレイモア地雷を炸裂させ、ダメージを受ける敵に接近。
敵の分銅鎖を反らす様に【念動力】の防御壁を展開しながら近づき、【零距離、取ったよぉ!】によるパイルバンカーの高威力の一撃で一体ずつ沈めさせて貰うわ!


天・音
おや?裏切り反逆は呂布の得意技じゃないネ?
おんなじキョンシーとして、自由な意思を持つべきと思うヨ。
…おっと、一度シンだワタシにハ興味ないネ?

【アドリブOK】
地の利を活かそうとされたら厄介になるネ。
ユーベルコードを使ったワタシのクンフーと仙術を組み合わせて
辺りの地形を利用させられないほど
強力な炎で戦うヨ。

パワー全開で放つ一撃で
操り札も燃やし尽くしてやるヨ。



「んー、微妙なのです」
 飛来する分銅鎖を回避しながら、後退していく鬼燈。1対1なら脅威ではないが、連携を取られるとどうにも厄介だ。
「負ける気はしないけど、めんどうだよね」
 避け続ける事は出来ても、間合いを詰めるには手間がかかる。本番が待っているのにここで消耗するのも、いただけない。
「まぁそーゆー時こそ、落ち着いて対処しないと。明鏡止水とまではいかなくとも、ね」
「逃げるのは諦めたか。ならば死ね」
 ある程度まで行った所で後退を止め、その場に立ち尽くす鬼燈。そんな彼を、モドキ達が取り囲んだ。全方位から分銅鎖が飛来すれば、避ける事は出来ない。
「別に、逃げてた訳じゃないのです」
「っ!?」
 が、その鎖が、鬼燈を捕らえる事もない。まるで鎖の方が鬼燈を避けるように動き、逸れた分銅が別のモドキにぶつかった。
「隙ありですよっ!」
「がっ!?」
 それで体勢を崩したうちの一体に間合いを詰め、足を払って踏み砕く。しっかりと仕留めると、周囲のモドキ達をぐるりと見回した。
「ここまで誘き寄せただけっぽい?」
「っ……!」
 気づけばそこは広場で、邪魔になりそうな障害物も一切ない。ここは鬼燈が用意した、モドキ達の地の利を断つ為の戦場だ。
「いろいろ片付けたのは地元の人には申し訳ないけど、これも勝つため。許せ……」
「この程度の事で、ぐっ!?」
 もちろん、地の利を断っても数の不利が覆る事はない。だが、鬼燈の周囲には、見えない念動手が全方位に張り巡らされており、それが攻撃を受け流す。文字通り手を増やしての防御に、攻めあぐねるモドキ。
「っ……呂布様への反撃は、許されない」
「おや? 裏切り反逆は呂布の得意技じゃないネ?」
 そんな苦し紛れの言葉に反応し、肩を竦めるのは音だ。広場へと足を踏み入れながら言い放てば、モドキ達の視線が集まってくる。
「おんなじキョンシーとして、自由な意思を持つべきと思うヨ」
「煩い、死ね!」
 言葉への返答は、強烈な殺意と分銅鎖だ。蘇生に失敗した彼女にとって、正しく蘇生された相手は強い嫉妬の対象と言う事か。
「それは困るネ。もう1度死ぬ気はないヨ」
 その、飛来する攻撃を迎え撃つのは、彼女の内から――彼女の源である複製宝貝・火竜乾坤圏から迸る業火だ。滾る炎の灼熱が、分銅鎖を溶解させ、その身体に届かせない。
「だから、例えキョンシーであろうと容赦はしないネ」
「っ……!!」
 そうして攻撃を防ぐと同時に、すでに相手の間合いへと踏み込んでいる。こちらからの反撃は、強烈な蹴撃――その脚が纏うのは火炎の竜巻。蹴りと同時に、モドキの全身が燃え上がった。
「さあ、その魂ごと燃やし尽くしてやるヨ」
「っ、あっ……!!」
 モドキの額にある符が一瞬で灰に変わると、糸が切れた人形のように崩れ落ちる。さらにその身体が燃え尽きれば、それでも消えぬ炎が別のモドキへ襲いかかっていく。
「この炎からは逃げられないネ。地形も活かさせないヨ」
「ぁっ……!」
 広場の端から、障害物の多い街中に逃れようとするモドキ――その障害ごと、炎は容赦なく焼き尽くす。断末魔の悲鳴すらなく、骸の海へと還るモドキ達。
「生者……必ず殺す……」
 その炎からなんとか逃れた一部のモドキ達は、さらに憎しみを募らせていく。と、そんな彼女達の目に映る、一人の少女の姿。
 少女はモドキを見つけると、慌てて路地裏に逃げていく。
「逃さない。殺す」
 モドキ達は当然、その少女を追っていく。狭い路地裏も苦もなく走り、少女の背に追いすがって。
「殺害する。死ね――っ!?」
 その分銅鎖を放とうとした、次の瞬間。クレイモア地雷が炸裂し、モドキ達の肉体を無数の鉄球が打ち砕いた。
「がっ……」
「見た目は可愛いけど、魂は壊れてるのではね……残念だわ」
 振り向いた少女――フレミアは、ため息を漏らしながらモドキ達を見つめた。その身に纏うのは、エンパイアを襲う猟書家の記憶。愛らしい衣装とは裏腹の、凶悪な大型パイルバンカーを、右手に構える。
「ここで、仕留めさせてもらうわ」
「そうはいかない、殺す――!」
 クレイモアで倒れなかったモドキが分銅鎖を放ってくるが、それを念動力の壁で受け止める。同時に左手では、武侠から奪った肉を齧る事で、猟書家の力をさらに引き出した。
「零距離、取ったわ!」
「がっ!?」
 増した脚力での踏み込み。一息で間合いを詰め、パイルバンカーを打ち付ける。小柄な肉体を貫通する程の衝撃に、モドキは身体を大きく跳ねさせ、そして動かなくなった。
「一体ずつ、沈めてあげるわね。覚悟は良い?」
「死ぬのは、お前……っ!!」
 狭い路地に逃げ場はない。分銅鎖よりも速く、次々とモドキへ間合いを詰めては貫いていくフレミア。程なくして全てのモドキは骸の海へと還り、周囲に静寂が取り戻された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『武安国』

POW   :    不惜身命
自身の【片腕】を代償に、【超高温の炎】を籠めた一撃を放つ。自分にとって片腕を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    狂瀾怒濤
敵を【鉄槌による乱打】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ   :    大山鳴動
自身が装備する【鉄槌を振り下ろした地面】から【大きな震動】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【千鳥足】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠大宝寺・朱毘です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 武侠、そしてモドキ達を倒し、街にいる敵を一掃した猟兵達。だが、これで解決した訳ではない……街の中央にある屋敷へと突入する。相手の戦力はすでに倒しているので、猟兵達を邪魔する者はいない。
「あなた達は……ああ、どうか、お助けを!」
 代わりに、強制的に働かされている使用人達と遭遇した。彼らは猟兵が街を解放しに来たのだと知ると、頭を下げて助けを乞い願う。
 もちろん、その願いを聞き届けるまでもない。元より、猟兵達の標的はただ一人。

「ふん……雑魚どもめ。所詮ははぐれ者に、なり損ないか」
 屋敷で最も広い部屋――その奥の椅子に腰掛ける、一人の女。彼女は部屋に入ってきた猟兵達を見渡し、つまらなそうに肩を竦めた。
「俺の天下取りに役立ててやろうと思ったが。まあ、役立たずが予め分かっただけでも、良しとするか」
 仮にも部下であった者達に、何の思いも無い無慈悲な態度。そして、その部下を倒した猟兵がやって来たにも関わらず、一切動じる事のない傲慢さ。
 だがその態度には、確固たる理由がある。
「この世界を平らげるなど、俺一人いれば十分だ。この時代の武侠とやらも、いずれ俺のように蘇って来るであろう三国の英傑どもも、叩き潰してやるまでよ」
 この女――武安国の身体を乗っ取って喋るのは、三国天下にその武勇を謳われた最強の猛将・呂布なのだ。
 その武力からすれば、荒くれ武侠もキョンシーモドキも、誤差に過ぎない。
「まずは、この身体の肩慣らしだ。貴様らを血祭りにあげてやろう」
 椅子から立ち上がり、その鉄球を無造作に一振りする。それが起こす風圧だけで、身体が吹き飛ばされそうになる。
 いや、そう錯覚するほどの闘気が、室内に立ち込める。
「この呂布に殺されたいヤツから、かかってくるが良い!」
 咆哮のようなその言葉と共に、猟兵達に襲いかかってくる呂布。だが、相手が三国無双であろうとも、ここで敗れる訳にはいかない――!
天海空・奏楽
アドリブ等◎

こんな美味い饅頭屋台のある街を潰そうとするとは、
おまえ間抜けもいいところだ。
(もぐもぐ、元気回復☆)
よっしゃ! この一撃をおまえにくれてやる!
最初は敵の炎にびびってるフリ。
あッつーい、って叫びながら逃げまどう。
逃げまどってるフリをして、隙を誘う、隙を見る。
ある意味、囮にもなれるかな!
炎の飛んで来る速度や、軌跡をある程度よんだら
一気に間合いをつめて狼牙棒でちょちょいと突っつきに行くぜ。
悪いな、俺、ちょっとばかり炎に耐性あってさ!
この程度の炎、どうってことないんだぜ。
片腕ないぶん、バランスが難しいよな。
確かにデカい代償だ。
脚に薙ぎ払いをぶちあてて体勢を崩したところに、
降魔点穴といくぜ!


フレミア・レイブラッド
三国時代の猛将にして、傲慢な裏切りの武将、呂布。貴方みたいなのだけは眷属に入れたくないわね。
復活の為に他人の肉体まで奪うなんて…少しは恥を知ったらどうかしら?

【ブラッディ・フォール】で「誇り高き狂気」の「ヴラド・レイブラッド」の力を使用(マントに魔剣を携えた姿)。

【平伏す大地の重圧】と重力属性の魔術【属性攻撃、高速詠唱、全力魔法】と【念動力】の併用で敵が飛翔する前に敵自身と鉄槌をに超重力と念による束縛を行い地面に縫い付けて動きを封じてそのまま超重力で押し潰し、【鮮血魔剣・ブラッドオーガ】でその首叩き落としてあげるわ

平伏しなさい、下郎。三国無双の英雄だろうと、世界を裏切る敵は討ち滅ぼしてあげる!



「こんな美味い饅頭屋台のある街を潰そうとするとは、おまえ間抜けもいいところだ」
 持ってきた饅頭を齧りながら、呂布を見据えて言い放つ奏楽。対する呂布はその言葉を鼻で笑い、左腕をこちらに向けてくる。
「間抜けは貴様だ。欲しければ奪えば良い」
「うぉっ!?」
 その左腕が弾け、迸るは業火。咄嗟に跳んで回避するが、掠めただけでも高熱に炙られる。
「あッつーいっ!?」
「ほう、かわしたか。だが逃さんぞ」
 炎は地面を舐めるように這いながら、さらに奏楽を追いかけて来る。直撃を喰らえば、骨まで焼き尽くされそうだ。
「うわわ、ちょっと洒落になってないぜ!?」
「洒落で戦場に立つ筈もあるまい!」
 逃げる奏楽、追う炎。何より呂布の殺気が、心を威圧する。熱い筈なのに、全身に滲むのは冷や汗だ。
「そら、このまま灼き尽くして――むっ!」
 だがそこに割り込むように、真紅の大剣が振るわれる。振り下ろされる刃を迎え撃つべく、鉄球を跳ね上げる呂布。金属同士のぶつかり合う音が、部屋に響き渡った。
「平伏しなさい、下郎」
「誰に向かって物を言っている、女ッ!」
 オブリビオンの記憶と、そこから生まれたマントを身に纏い、鮮血の魔剣を振るうのはフレミア。その視線から放つ超重力が、呂布に平伏を迫る。
 だが対する呂布は、その重圧を物ともせず鉄球を振るう――いや、これでも動きが鈍ってはいるか。五分近くでぶつかり合う、鉄球と魔剣。
「復活の為に他人の肉体まで奪うなんて……少しは恥を知ったらどうかしら?」
「はっ、恥などその辺りの犬にでも喰わせておけっ!」
 フレミアの咎めを、呂布は鼻で嘲笑う。裏切りの武将として名高き男に真っ当な誇りなど存在せず、その言葉に眉を寄せるフレミア。
「貴方みたいなのだけは眷属に入れたくないわね」
「ふん、眷属とはな。貴様も随分傲慢に見えるがなぁっ!」
 そんな咆哮と共に迸る魂力が、重圧を強引に振り払う。大地を踏みしめ、鉄球を振り下ろさんとする呂布。
 魔剣ごと打ち砕かんばかりの一撃――が、僅かに逸れて地面を叩いた。
「ちっ、邪魔をするなぁっ!」
「いやいや、そう言う訳にもいかないぜ」
 狼牙棒の突きで腕を狙い、鉄球の軌道を反らしたのは、奏楽だ。己を追う炎の動きを見切り、一気にかわして間合いを詰めた。
 それに多少なりとも炎に耐性はある。そればかりで防ぎきれるものではないが、見切りの目と組み合わせれば、凌ぎきれない事はない。
「片腕ない分、バランスが難しいよな?」
「ちっ……!?」
 相手の不利を見逃さず、足元を薙ぎ払う。咄嗟に跳んで回避する呂布だが、フレミアがかけ続ける重圧が、跳躍の姿勢を僅かに崩し――もちろんその隙も逃さない。
「そこ、貰ったぜっ!」
「ぐぉっ!?」
 跳ね上がった狼牙棒が呂布の経穴を打ち、闘気を流し込む。体内から生じる爆発には、さしもの呂布も体勢を崩した。そこに力強く、一歩を踏み込むのはフレミア。
「呂布。三国無双の英傑だろうと、世界を裏切る敵は討ち滅ぼしてあげる!」
「がああっ!?」
 振り下ろされる魔剣、首にめり込む刃。鮮血が噴き上がり、苦痛の声をあげる呂布。強引に鉄球を振るい、間合いを取る。
「世界は俺の物だ。どうしようが俺の勝手だろうが!」
「いやいや、おまえの物じゃないって。その調子で天下は取れないだろ?」
 憎々しげにこちらを睨みつける呂布に対し、肩を竦めて言い返す奏楽。呂布から立ち昇る殺気が、ますます怒りと憎しみを帯びる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW

折角オブリビオンとして蘇ったのに
仇敵に体を支配されるなんて……
すぐに助けるからね

守護霊の【ドーピング】で戦闘力を高め
『紅キ楽園ノ女王』で更に107倍の強化

汝が最強の将だと?
面白い。我を楽しませてみよ

【狂気耐性・気合い】で威圧は無効。
戦場の敵から常に【生命力吸収】を行う我は
奴の魂の力による強化も【盗み】
逆に威圧感を与える

怯え竦むのは汝の方だ

10700km/hの【空中戦】で逃がしはせぬ。
片腕を犠牲にしての炎は【結界術・火炎耐性】で防ぎ
【怪力・捕縛】で抱きしめ【念動力・ハッキング】で
武安国の精神と魂をルルの中に取り込む

最後は【属性攻撃】の雷で
呂布の胸や局部を【慰め】イキ恥を晒させる



「折角オブリビオンとして蘇ったのに、仇敵に体を支配されるなんて……」
 呂布を――いや、彼に支配された武安国の身体を見つめ、労しさに目を伏せるルル。その顔をあげ、それと同時に、纏う雰囲気が変わる。
「汝が最強の将だと? 面白い。我を楽しませてみよ」
 いや、纏うのは雰囲気だけではない――その身に纏うは吸血妃の力。銀髪紅眼に変じ、戦場に威圧のオーラを撒き散らす。
「ほう? この俺に、楽しませろだと? 貴様こそ面白い事を言う、だがなぁっ!」
 そのオーラを浴びた呂布は、だが怯む事なく笑みすら浮かべて見せる。三国無双の魂力は、ルルが再現する吸血妃のそれに勝るとも劣らない。
「俺を楽しませるのは貴様の方だ。そぉら、怯えよ、竦め!」
「ふん、怯え竦むのは汝の方だ」
 一気に間合いを詰めた呂布の振るう鉄球が、ルルのいた地面を叩き砕く。それを回避したルルは呂布の、と言うより安国の身体を抱擁しようとして。
「はっ、この俺を竦ませるにはまるで足りんなぁっ!」
「むっ……ぐぅっ!」
 それを迎え撃つのは、安国の左腕が変じた龍炎。灼熱はルルの纏う結界を容易に貫き、その身体を焼き焦がす。
「そぉら、燃え尽きろっ!」
「ふん、汝ごときの炎で!」
 だがルルはオブリビオンの為ならば、その痛苦を厭わない。あくまで抱擁し、吸血妃の力を以て、呂布に囚われた魂を収奪し、己の中に取り込んで。
「汝は、恥を晒すが良い」
「ちっ……ええいっ、離れろっ。女を抱く事は有っても、抱かれる趣味はないわ!」
 同時に放つ雷が身体を這い回れば、嫌悪に顔を歪める呂布。力づくでその抱擁を振り解く。
「汝が支配せし魂、我が内に貰い受けるぞ」
「ふん、魂の滓など、邪魔なだけだ」
 その言葉は事実だろうが、自分の物を奪われるのは気に食わないと、こちらを睨みつける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

董・白
※アドリブや他猟兵との連携はOKです

【心境】
「みつけた…このウラミハラサズニオクベキカ」
ふふふふふ、獣め。
お爺様の仇。女の色香に迷って主君を裏切った獣が、今は女なんて笑えます。
三国無双…。結局曹操に敗れて首を落とされた分際で最強とは…笑えます。

【行動】
道術で強化した結界術で攻撃を防ぎダメージを押えます。
とはいえ、呂布…最強を名乗っただけに強烈ですね。
でも、逆に強烈の一言で終わる程度です。
受けたダメージは宝貝「霧露乾坤網」で回復&強化
お手製の破魔の霊符を投擲しつつ。雷撃を纏わせた雷公鞭を叩きつけます。


ところで復活する武将にお爺様が居るのでしょうか?
戦闘能力あったのでしょうか…。


露木・鬼燈
うんうん、こーゆーやつですよ。
馴らし段階ってのが少し残念。
それでも十分楽しめるねっ!
まずは様子見からとゆーことで基本に忠実に、ね。
回避主体の立ち回りで軽めの攻撃をチクチクと。
じっくりと観察して間合いと動き、そして呼吸を把握。
ふむふむ、なんとゆーか野性味?のある動きだよね。
たぶん体に慣れてないせいなんだろうけど技量的には…
まぁ、対応できる範囲。
時間をかけると体に馴染んで厳しくなるよね、たぶん。
ここ強力な一撃をカウンターでぶち込むのが一番いい。
棒手裏剣で牽制して一気に踏み込む。
敵の一撃を生体装甲で受け流して<血霧腕>をぶち込む。
かなり痛かったけど生きてるからセーフっぽい!


天・音
呂布殿、今は戦国乱世の世の中では無いネ。
張遼も陳宮も強さに惹かれた数多の将も居ない呂布など天下無双ではないヨ。

【アドリブOK】
【戦闘】
強いパワーを感じるヨ。
ならばワタシも全力全開で挑むしかないネ。

ユーベルコードを全開にして敵の放つ
炎の攻撃にも対抗することを狙うヨ

舞い踊るように呂布の攻撃をいなし
決定打となる一撃を浴びせることを狙うネ

ワタシの舞の腕前はそれほどでもないヨ
きっとアナタの愛した貂蝉には一片も及ばなくとも
これが平和な時代の舞の姿ヨ。



「みつけた……ふふふふふ、獣め。このウラミハラサズニオクベキカ」
「ふん、恨みだと?」
 白の、怨恨に塗れた瞳と呟きに対し、怪訝そうな表情を浮かべる呂布。
「お爺様の仇……忘れたとは言わせません」
「買った恨みなど、いちいち覚えていられるか」
 鼻で笑い飛ばすようなその態度に、ますます怒りを募らせる白。その怒りのあまり、むしろ笑いすらこみ上げて来る。
「そうですか。曹操に敗れて首を落とされた恨みも忘れましたか?」
「何ぃ?」
 流石に、己の死を忘れていよう筈もない。反応し、苛立ちと殺気を向けてくる呂布。足が竦むほどの威圧を、恨みで抑えつける。
「女の色香に迷って主君を裏切った獣が、今は女なんて……笑えます」
「……良いだろう。殺す!」
 完全に切れた呂布は、一気に間合いを詰め、鉄球を振り下ろしてくる。それを道術の結界で阻もうとする白。
「がっ!?」
 だがその結界は容易く打ち砕かれ、壁まで一撃で吹き飛ばされる。僅かに勢いが衰えた事もあり、致命には至らないが――それでも僵尸でなければ、叩き潰されていただろう。
「名乗っただけに強烈ですね……」
「ちっ、仕留め損なったか……むっ!?」
 さらに追撃を図る呂布。だが、その踏み込みを阻むように、横合いから連結刃が放たれる。鉄球で弾きながらそちらに向き直れば、攻撃を仕掛けたのは鬼燈だ。
「邪魔するなっ!」
「別に邪魔するつもりはない。武芸者として勝負を挑むっぽい!」
 仲間を助ける意図も無いとは言わないが、やはり目当ては三国無双の武力。それと真正面からぶつかり合うべく、連結刃を振るう鬼燈。
「ふん、鬱陶しい。なら貴様から叩き潰してやるっ!」
「おぉっと!?」
 呂布はその攻撃を鉄球で打ち払い、さらにその動きを反撃に繋げて来る。半呼吸で間合いを詰めながら、振り下ろされる一撃。
 咄嗟に回避するが、当たれば床と一緒に砕けていた事だろう。
「うんうん、こーゆーやつですよ。慣らし段階でも十分楽しめるっぽい!」
「楽しむ余裕など与えるかっ!」
 荒々しい追撃を、紙一重で回避し続ける鬼燈。苛烈だが、なんとか避けきれる範囲……だがその動きは徐々に、激しさを増していく。
(むぅ、馴染んできてるっぽい)
 流石は三国無双の英傑、実戦で女の身体にも急速に慣れを見せている。早い内に勝負をかけたいが、なかなか隙が見当たらない。
「……むっ!?」
 そこへ横合いから、炎が飛来した。鉄球でそれを迎え撃つ呂布――だがその炎は、鉄球をひらりと回避する。
 ただの炎ではない。燃え盛る炎の中に立つのは、音。
「流石呂布殿、強いパワーを感じるヨ。ならばワタシも全力全開で挑むしかないネ」
 複製宝具・火竜乾坤圏が、唸りを上げる。火力調整の符を捨て去った今、燃え盛る炎を抑える物はない。全身を炎に包み、呂布へと挑む。
「貴様の全力など、この俺の足元にも及ばんわ!」
「なるほど、そうかもしれないネ。けど呂布殿、今は戦国乱世の世の中では無いネ」
 当然、呂布は鉄球で、炎ごと音を叩き潰そうとする。それを、舞うような動きで回避し続ける音。
「張遼も陳宮も強さに惹かれた数多の将も居ない呂布など天下無双ではないヨ」
「ふん、奴らがおらずとも、俺一人で三国無双だっ!」
 その苛立ちは、言葉に対してか、舞に対してか。呂布は鉄球の代わりに左腕を向け、それを弾けさせる。炎すら焼き尽くさんとする炎が生じ――。
「今っぽいっ!」
「何っ……ちぃっ!?」
 その大技の隙を逃さず、一気に間合いを詰める鬼燈。呂布は反応し、炎の狙いを鬼燈に変える。直撃を喰らえば死ぬ、だが投げ放った棒手裏剣が肩に刺されば、一呼吸の隙を稼いで。
「掴んだっぽいっ……!!」
「がぁっ!? 貴、様ッ!」
 その腹に右腕を突き刺し、臓腑を抉り出す。呂布の身体から、迸る鮮血と苦痛の声。だが呂布も、すぐに攻撃を再開する。捨て身の攻撃を放った鬼燈は、避ける事ができない。
「っ……うぐぅぅぅっ……生きてればセーフッ!」
 だが、生体装甲でまた一呼吸を稼いで、強引に脱する。装甲は一瞬で融解し、全身に苦痛が走るが、それでも構わない。
「ぐぅぅっ……生きているのはこちらも――」
「だったら続けていくヨ!」
 そして当然のように、音も攻撃に移っている。燃え盛る掌を突き出して、狙いは穴の開いた呂布の腹。
「させるか……がああああっ!?」
「超アツイの、喰らうがいいネ!」
 呂布の迎撃をまた舞うような動きで回避しながら、撃ち込んだ炎が呂布の体内を焼き尽くす。苦痛の悲鳴を上げ、だがまだ倒れず。
「貴様ぁ……!」
「確かにワタシの舞の腕前は、きっとアナタの愛した貂蝉には一片も及ばないネ」
 憎々しげにこちらを睨む呂布。その反撃の炎をその身の炎で受け流しながら、呂布をまっすぐに見据える音。
「けど、これが平和な時代の舞の姿ヨ」
「はっ、笑わせるなぁっ!」
 だが呂布は認めない。あくまで彼は三国無双――彼の生きた時代は三国の争乱時代。時代が変わった事を認めず――。
「なかなか強烈な攻撃でした。でも、強烈の一言で終わる程度です」
「っ!?」
 故にその三国時代の恨みが、彼を絡め取る。放たれた破魔の符が、満身創痍の呂布の身体を縛り――それを放ったのは当然、白。
「さあ、今こそ、我が恨みを――」
 宝具・霧露乾坤網から溢れる水でその身を包み、受けた傷を癒やす。と同時に溢れる力が雷公鞭に纏わり付いて。
「晴らさせてもらいましょう!」
「があああああっ!?」
 地上に轟く、雷鳴。放たれた一撃は、呂布の身体を貫いて。
「この、俺がっ……また……が、あああ!」
 その魂は、武安国の肉体と共に。骸の海へと消えていった。

「ああ、本当にありがとうございます!」
 屋敷を出れば、民衆達は猟兵へ感謝の言葉を向ける。これで、もうこの街が脅かされる事はない。
 領主が死んだので、多少の混乱は生じるだろうが、きっと立ち直るだろう。
 だが、きっとこの世界には、まだ多くの魂縛武将が蘇ってくる。
「いずれ、お爺様も蘇って来るのでしょうか……」
 白は、静かにそれに思いを馳せる。その時、どのような戦いが起こるのか……それはまだ、誰も知る事はない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年06月15日


挿絵イラスト