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学校で、こんどは誰とかくれんぼ?

#UDCアース

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#UDCアース


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 ぱたぱたと小さな足音が廊下に響く。脚の長い机、漢字の多い張り紙、赤いランドセルが走り抜けるには不釣り合いな廊下だった。
 かつてここでは命がけのかくれんぼが行われたのだ。追いかけられ逃げ込んだ高校で、殺意を持つ相手から逃げ切るにはその子はあまりに幼く。
 命を奪われる無念と、あまりに多い血が流れた。
 それからその学校には幽霊が出るという噂が流行ることになる。とある場所でとある手順を踏むと現れるという話だが……。

●「UDCアースの女子校でUDC怪物が召喚されようとしているヨ」
 集まった猟兵達を見回したロバート・ウォン(東方妖怪の猟奇探偵・f30564)は語りだした。
「その学校では少し昔に一人、変質者に追いかけまわされて命を落とした事件があったヨ。当時はそこそこ大変だったみたいだケド、今は慰霊碑が建てられて落ち着いてたみたいネ。どうやらそれに目を付けたUDC怪物がその死霊を利用して召喚されようとしてるようアル。皆サンには学校に潜入してそれを阻止して欲しいアルケド……女子校だからネ。女性か、あとはまあバレない自信があるなら男性でもいいかもしれないネ……。まあとにかく召喚を阻止、怪物は倒して来て欲しいというワケ。それじゃ、頑張っチャイナ」
 そう言うと、ロバートは転移の準備を始める。
「死んだ子は本当にかわいそうだカラ、そんなのを利用しようとするUDC怪物は許せないと思うヨ。だから怪物を倒してその子が解放されるといいアルネ」


星野ユキヒロ
 星野ユキヒロです。
 学校の怪談的ホラーと学生服コスプレ潜入ものの美味しいとこどりといいますか。
 今回は三章構成です。学校内のUDCを全て殲滅するとクリアになります。

●一章
 冒険です。学園で聞き込み調査を行うなどして「UDC発生の原因」にたどり着き、説得や儀式の妨害などによってその原因を断ち切りましょう。猟兵達の行く手には、様々に奇怪な怪奇現象が立ちはだかります。変装している猟兵は生徒たちに怪しまれない行動を心掛けてください。

●二章
 集団戦です。一章で召喚を阻止できれば、召喚途中にあるボスが、召喚を完遂させるために死んだ子の霊を呼び寄せ、その霊との戦いになります。

●三章
 ボス戦です。召喚が中途半端な状態のボスを倒して完全な召喚を阻止しましょう。

 プレイングボーナスは二章と三章の戦闘時のみ、「学校であることを活かしたプレイング」となっております。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『UDC召喚阻止』

POW   :    UDCの発生原因となりそうなものを取り除く

SPD   :    校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す

WIZ   :    生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「転校生のさあ、あの子が言ったこと本当かな? 本当にこれでその霊って成仏するのかな」
「とりあえずやってみようよ。何にも起きなきゃそれでもいいんだしさあ」
「そだね」
 数人の生徒たちが廊下をパタパタと走る。ちゃんと大きな足音で、すれ違った教師が「こら! 廊下を走らない!」と叱った。
ソルティリア・ブレイズ
アドリブ・連携OK
WIZ

「若い子って元気があっていいよね。ま、私も見た目だけは若いんだけどさ……」
体育の特別講師として学園内に潜入。若い生徒たちと交流しながら、さりげなく事情聴取を行います。「ここ最近なんかなかった~?」的な感じの。

護身用にアイテム《悠久の魔装》を羽織り、他者から見えないよう、その中にアイテム《妖刀 -破邪剣聖-》を仕舞います。
怪奇現象等の何か違和感を感じた場合は、一瞬だけ刀身を見せ、その青く輝く刀身の光で、悪しき違和感を祓います《技能:破邪》。

「この子たちも未来があるからね。簡単に散らさないように、私達が頑張るしかないね」



「若い子って元気があっていいよね。ま、私も見た目だけは若いんだけどさ……」
 ソルティリア・ブレイズ(過去の剣豪・f27901)は竹刀を下ろし汗を拭った。体育の特別講師という名目で忍び込んだ手前、剣道部の生徒たちに稽古をつけていたのだった。容姿が若くて快活な彼女を生徒たちはすぐに気に入り、スポーツドリンクを飲みながらあれこれと聞いてくる。
「せんせー、聞いていいのかわかんないんだけどさー。右目どうしちゃったわけ?」
「んー、昔ちょっと大変なことがあってさ。怪我しちゃった。アンタたちはなんかあっても無理しないで逃げないとだめだからね。それよりさ、アンタたちは最近なんかあった~?」
 若さ特有のストレートな問いをのらくらと流して目的の情報を探る。
「あ、そうそう。なんかね。最近幽霊見たって子が多いんだよ。ウチは信じてないんだけどさ。繊細なタイプの子達が怖がっちゃってさ。自習の時とかそれの話になる時があるよ。なんでもパタパタ走る小さい足音が……」
 パタパタパタ!!
「ちょ、いたずらやめな!」
 待っていたかのように小さな足音がなり、生徒の一人がそちらに向かって怒鳴る。
 パタパタパタ!
 パタパタパタ!
 するとあちこちの方向から複数の足音が鳴り出した。
「やだ!」
「マジで!!?」
「せんせえ!!」
 恐慌状態になる生徒たちを抱え込み、ソルティリアは羽織った悠久の魔装に隠した妖刀 、破邪剣聖を一瞬だけシャキリと抜き、青く輝く刀身の光を奔らせた。
 パタパタパタ……。
 来たときと同じ唐突さで足音は遠のいていく。悪しき違和感は去ったようだ。
(この子たちも未来があるからね。簡単に散らさないように、私達が頑張るしかないね)
 生徒たちをなだめながら、ソルティリアは志を新たにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神代・凶津
今回は学園への潜入ミッションか。妖刀と薙刀、破魔弓とか得物は目立ち過ぎるから持っていけねえな。
にしても相棒、学生服姿似合うじゃねえか。
「・・・私もう成人しているんですが。」
なあに、似合ってるからバレやしねえってッ!

学園内をくまなく調べるとしようや。
「・・・式、召喚【捜し鼠】」
捜し鼠を放って学園内で怪しい場所や怪しい事しようとしている奴を捜しだすぜ。
見つけたら現場に行くぞ。

怪奇現象が起こったら『退魔の鈴』を鳴らして怪異を浄化して進むぜ。

怪しい儀式とかしていたら物陰に隠れて『式神【ヤタ】』を放って妨害だ。
これで怖じ気づいて逃げ帰ればいいんだがな。


【技能・式神使い、情報収集、浄化】
【アドリブ歓迎】



「今回は学園への潜入ミッションか。妖刀と薙刀、破魔弓とか得物は目立ち過ぎるから持ってこれなかったな。にしても相棒、学生服姿似合うじゃねえか」
「……私もう成人しているんですが」
「なあに、似合ってるからバレやしねえってッ!」
 おしゃべりな鬼面、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)は相棒の桜のカバンにでかすぎるマスコットのように張り付いていた。
(人に聞かれたら美術の課題とでも答えましょうか……)
 長い黒髪の桜の学生服はなるほどよく似合っていて、大人しい生徒として学校に溶け込んでいる。
「なんとでもなるなる。とにかく学園内をくまなく調べるとしようや」
「そうですね」
 凶津の言葉に、桜は行動で答える。
「……式、召喚【捜し鼠】」
 おびただしい数の鼠の式神が現れ、方々に散った。学園内の違和感を伝えてくれる頼もしいセンサーだ。
「何かが通った後……まるで逃げ惑っているような……そこに塩を盛っている者がいるようですね」
「よっしゃ、いっちょ行ってみようぜ」
 鼠の後を追うと、目立たないところに小さく盛り塩があるのがわかった。桜がそれを蹴散らすと、散らばった塩がぞわっと黒くなり、置いていた紙が燃える。
「これは……すでに役目を終えています」
「おい、なんかに囲まれてるぜ」
 凶津の声に振り向くと、背の低い影が桜を取り囲んでいた。
「どいてください」
 退魔の鈴を鳴らすと消えるので、根気よく消しながらさらに先に進む。
「ここで最後でいいんだよね? 置くね」
 曲がり角の向こうで生徒の声がする。どうやら塩を置いているのは彼女たちのようだ。
「おい、ちょっと脅かしてやれよ」
「言われなくとも、そのつもりです」
 桜は霊符を放ち、式神【ヤタ】を放つ。
「やだっ! 何このカラス!!」
「もう行こう! ねえもう行こう!!」
 ぼうと光るカラスに驚き、生徒たちは散り散りに逃げたようだ。
「やれやれ。一体全体何やってやがったんだ?」
 桜が角を曲がると、裏庭に出たようだ。そして、そこには慰霊碑が鎮座しており、塩が巻き散らかされていた。
「何の儀式でしょうか。かなり粗削りですね」
 慰霊碑の上で式神【ヤタ】がカアと鳴いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイ・エルビス
アドリブ連携歓迎

黒髪のウィッグをつけ
女友達に化粧をしてもらい長身の女性に変装
……これがオレ……? 
何だか変な性癖に目覚めちまいそうだぜ

目立たないよう清掃員用の作業服を着て
掃除道具一式を入れた台車を押し
校内をくまなく調べ怪しげな物や痕跡がないか探し回る
UCの影のトカゲも近寄りにくい場所に放ち
二手に分かれ行動

さりげなく各場所にカメラ付き小型盗聴器を設置
イヤホンをつけた受信機で見聞きしながら
情報収集しつつ掃除するぜ

年の近い教師や警備員の方が怪しまれないだろうから
普段から運び屋の仕事で色んな人と話してるコミュ力で
世間話から自然に聞き込む

慰霊碑が建てられた場所
殺害された場所が怪しい気がするが……?



「……これがオレ……?  何だか変な性癖に目覚めちまいそうだぜ」
 ケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)は階段の踊り場に設置してある鏡に映った己を見てそう呟く。
 潜入のために女友達に化粧を施してもらい、黒髪のウィッグをつけたその姿はなかなか上出来だった。さすがに生徒に扮するのは無理があったのでユニセックスな作業着を纏い、清掃係を装っている。
「追ってくれ。うまくやれよ」
 トイレや更衣室などを調べるのはさすがに問題があるため、掌から秘密裏に召喚した影のトカゲを放ち、自身はカメラ付き盗聴器をそこら中に仕掛けて情報収集する。もちろん、任務が終わったら全て回収しデータも消すつもりだ。
 いろいろな話し声がイヤホンから聞こえてくる。曰く、転校生が来てから足音をあちこちで聞くようになった。慰霊碑の元となった事件の被害者の霊が関係しているとその転校生が言い出し、恐慌状態になった生徒数人が何かやっているなど。
「転校生、きな臭いな」
 なにか聞ければいいが……と清掃用の台車をガラガラと押し、焼却炉のそばに行くとそこは警備員や他の清掃係の休憩場になっているようで、こっそりと煙草を吸っている者が数名いた。
「どーも、お疲れ様です」
 ケイは鼻にかかったような声を出しながら清掃員に明るく話しかける。
「お疲れ様です。今日から?」
「日雇いです」
「鼻声ですね。風邪?」
「んー、そんなもの。埃っぽくて。ねえ、なんかこの学校おかしいことないですか?」
「なんか最近あちこちに塩が撒いてあって仕事が多いったらないです」
 ケイは日頃の運び屋としてのコミュ力で気になることを聞き出していく。聞くと特に二か所、どけてもどけても塩が置いてあるところがあり、そこは昔殺人事件があったところと慰霊碑の前らしい。
(その二か所が怪しいな。行ってみるか)
 立ち去ろうとすると、ツンと裾を引っ張られる。
「なんですか?」
「え? 何がですか?」
 話していた清掃員に引っ張られたと思ったが、そうではないらしい。
「……気のせいです。それでは」
 適当にごまかしてケイはその場を後にする。物理的に何かしてくるほど怪異の力は強いのだ。嫌な予感がして、ケイは足を早めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白峰・歌音
ふーん、結構いいデザインの制服じゃん♪
……って、他の世界の服と違って、あんまり違和感を感じないなー。思い出せないからここは全く知らない場所なんだろうけれど、オレ、こういう学校、って場所になじみがあるのか???

たぶんオレはとけ込みやすい、はず。
だから、一人の学生として噂話しているグループに入り込んで、噂話の内容を確認しつつ、オレが聞いた話と称して、怖い内容の噂を混ぜ込んで、儀式をしないようにする方向に持って行けるように試みるぜ!

「儀式を行った子の中に、変質者らしい男の声も聞こえて、追いかけられた子もいたって話だぞ?」

みたいな?

アドリブ連携OK



「ふーん、結構いいデザインの制服じゃん♪ ……って、他の世界の服と違って、あんまり違和感を感じないなー。思い出せないからここは全く知らない場所なんだろうけれど、オレ、こういう学校、って場所になじみがあるのか???」
 スカートの制服を纏いくるりと回る。白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)はもともとの記憶を失っているが、硬い生地の学生服に袖を通すとなぜかしっくりいく気がした。思い出せないが、いつか何かの手掛かりになるかもしれない。
(たぶんオレはとけ込みやすい、はず。そんで、女の子たちが噂話するとこって大体トイレなんだよな)
 休み時間、歌音は近場のトイレに入る。個室のドアを閉めて待っていると予想通り生徒たちが入ってきた。
「ねえ、最後のとこに塩置けなかったけど大丈夫かな」
「仕方ないよ、放課後やろう」
「死んだところから塩で慰霊碑まで誘導しないと成仏できないんだもんね」
「一日も欠かしたらいけないってあの子言ってたもの」
「そういえばあの子、今日いなくない?」
 これだ、と歌音は思う。生徒たちは何者かに騙されて怪物召喚の儀式をやらされているのだ。信じやすい多感な少女たちには、その道に強い者を演じるに限る。歌音はドアを開けて個室から出た。
「なあ、今の話本当か?」
「えっ、何? 誰?」
「見たことないけど誰? 何?」
 突然の闖入者に生徒たちは警戒を強める。
「今度転校してくるんだ。あのさ、オレ親が神主だからそういう話詳しいんだけど、今話してたの、死霊を成仏させる儀式ってことでやってるんだよな。でも逆だぜ。その転校生嘘ついてると思う」
 まさに今歌音が嘘をついているのだが、堂々としているため生徒たちは信じたらしく動揺した。
「それ、霊を呼び出す儀式だよ。死んだ子もそうだけど、別のモンも呼び出す可能性があるぜ。男の声が聞こえて、追いかけられた子とかいないか? そういうこともありうる」
 窓が閉まっているのにふわり、と微風が起きて少女たちのスカートを揺らす。生暖かい午後の風は恐怖心を募らせた。
「嘘……私たちそんな儀式を?」
「あの子、嘘ついてたってこと?」
『邪魔しないで』
「きゃっ!」
 歌音を含むその場にいる全員の耳元でだれでもない声がした。
「お前の動きは全て風が教えてくれる。もう逃がさないぜ」
 声の主を追って歌音はトイレを飛び出す。そこにはへたり込んだ生徒たちが残された。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ゆかりちゃん』

POW   :    「ただいま」「おかあさん、おとうさん」
戦闘用の、自身と同じ強さの【母親の様な物体 】と【父親の様な物体】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    「どうしてそんなへんなかおでわたしをみるの?」
【炎上し始める捜索願いからの飛び火 】が命中した対象を燃やす。放たれた【無慈悲な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    「ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ」
【嗚咽を零した後、劈く様な叫声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:暮野

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『邪魔しないで』
『なんで邪魔するの』
『おうちにかえりたいのに』
『おうちにかえして』
 賑やかだった学校内がしんと静まり返り、そこここから子供の声がする。今まで笑い合っていた生徒たちの姿はない。それどころか、すべての生命がなくなったかのように静まりかえっている。
 取り残された猟兵たちは、それぞれ死霊と対峙していた。生徒たちの代わりに儀式を完了させようとする怪異を食い止めなければならないのだ。
ソルティリア・ブレイズ
アドリブ・連携 OK

「こんなにも犠牲になった子がいるんだ。予想外だったよ、ここまで酷いなんてね」
誰もいない事を確認し、アイテム【悠久の魔装】で隠していたアイテム【妖刀 -破邪剣聖-】を取り出し、浄化と破邪の力を纏わせながら、その霊の集団に突撃して、斬り裂きます。物体が召喚され、数で押し切られそうな時はUC【瞬間錬成】を使用し、力だけ弱めた破邪剣聖の複製品を召喚し、それを落下させて敵を貫く形で蹂躙します。

「痛いのはほんの一瞬だよ。だからどうか――安らかに眠ってね」



「こんな圧倒的な暴力の犠牲になった子がいるんだ。予想外だったよ、ここまで酷いなんてね」
 ソルティリアは腐臭を放ち判別のつかない捜索ポスターに隠れた顔の惨状を読み取り、思わず呟く。
 怖がる剣道部員たちを今日はもう終わりにしようと一足先に脱出させていて、すでに剣道場にはソルティリアとゆかりちゃんたちだけだ。人の認識に応じて現れているのだろうか。その日部活に参加していた生徒の人数分のゆかりちゃんが顕現していた。
「誰もいないし、もう見せても大丈夫だよね」
 悠久の魔装に隠した妖刀 、破邪剣聖をずらりと抜き取り、構えるソルティリア。
「――っふ!!」
 浄化と破邪の力を纏わせた刀を振りかざし、ソルティリアは死霊の集団に切り込む。
『ただいま。おとうさん。おかあさん』
 死霊たちがか細い声で口々に帰宅を知らせる言葉を発すると、大人の男女を思わせる形をした詳細の判別がつかない物体がずりずりと現れ立ち上がった。大事な子を害する者を排除しようと思っているのか、そもそも考える知能があるのかわからないが、ある者はソルティリアの刀を受け止め、ある者はまた殺到する。
「人数居るからって鍛冶屋を甘く見るなよ。 武器の貯蓄は十分にあるぜ」
 ソルティリアが両の人差し指をピンとたて、天井を指さした手をバッと対象に向けると上空に召喚された85本の剣が怪異たちに向かって降り注いだ。
「痛いのはほんの一瞬だよ。だからどうか――安らかに眠ってね」
 ゆかりちゃんに剣が命中すると、呼び出された『おとうさん』『おかあさん』は消滅した。あとには墓標のように突き立った剣が残されたが、それもやがて消えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイ・エルビス
アドリブ連携歓迎

女装のまま帽子を深く被り直し
ゆかりちゃんの台詞に心を痛めながら
学校を彷徨い続けている彼女を終わらせる事が
供養と覚悟を決め心を鬼にしUC発動

敢えて不利な行動をすると身体能力が増大する特性を活かし

召喚された母親と父親の様な者の攻撃を
気合のオーラ防御と激痛耐性で
彼女の悲しみを受けとめるように全て受けきり
装備のケルビンカードを捨て身の一撃で咄嗟に投げ
氷結属性の氷柱による早業の範囲攻撃

両親を模した敵と共にゆかりちゃんもせめて一思いに串刺しにして倒す

「……ゆかりちゃん、もう怖い夢は終わったよ。
お父さんとお母さんの待っている家に帰ろうぜ……」

剥がれた女装を気にせず
優しさと祈りを込め看取る



 対峙した怪異はとうとう言えなかったただいまを虚空に向かって言い放つ。召喚された両親はやさしそうな本物の両親ではなく、得体のしれない物体だ。死後も焦がれた暖かさを求めて、不定形の存在を両親に似せて作り出すその虚しさ、悲しさに心を痛めたケルビスは帽子を深く被りなおす。家に帰してやれないのは気の毒だが、学校を彷徨い続けている彼女を終わらせる事が供養だと覚悟を決めた。
「こういうのが1番、オレはガマンならねえんだ」
 身体能力を増大させるため、ケルビスは敢えて自身に不利な行動を選択する。気合のオーラ防御と激痛耐性を頼みに、父母のような物体の攻撃を全て受け止めたのだ。その攻撃はまるでゆかりちゃんの悲しみそのもののようだった。
 攻撃を受けると同時にケルビンカードを捨て身の攻撃で投げ放つ。すぐに氷柱が複数現れ、ゆかりちゃんごと両親のようなものを貫いた。苦しみを長引かせることはない。せめて一思いに。
「……ゆかりちゃん、もう怖い夢は終わったよ。お父さんとお母さんの待っている家に帰ろうぜ……」
 消えゆくゆかりちゃんに笑顔を向け、ぼろぼろになった服やウィッグは気にも留めずケルビスは優しさと祈りを込め看取る。はらりと剥がれた捜索ポスターの下の顔が笑顔だったかどうかは、ケルビスにしか見えなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神代・凶津
「・・・この子の魂を解放します。」
おうよ相棒、この手の相手を祓うのはお手の物だぜッ!

ひとまずはこの場からとんずらするぜ。ほうら、鬼ごっこだッ!着いてきなッ!他にも死霊が複数いるならソイツらも引き付けて体育館まで逃走するぜ。

死霊と体育館の内部に入ったら式神【ヤタ】に体育館の出入口になる場所に『結界霊符』を貼らせて閉じ込めるぜ。
そして学生鞄の中に入れといた『退魔の七つ道具ポーチ』から神楽鈴等を出すぜ。

「・・・鬼ごっこもかくれんぼも終わり。在るべき場所にお帰り。」
さあさあ、御照覧あれッ!
祓神楽を舞い死霊の魂を浄化し除霊するぜッ!


【技能・式神使い、結界術、ダンス、楽器演奏、浄化、除霊】
【アドリブ歓迎】



「……この子の魂を解放します」
「おうよ相棒、この手の相手を祓うのはお手の物だぜッ!」
 凶津と桜は現れた死霊、ゆかりちゃんと対峙していた。しかしここは場所が悪い。
「ほうら、鬼ごっこだッ! 着いてきなッ!」
 挑発は相棒に任せ、桜は上履きをキュっと鳴らして駆けだす。他に死霊がいるならそれでもいいだろう。纏めて祓ってやる。ひとまず体育館へおびき寄せ、自分が有利な条件で相手するのだ。
『おねえちゃん、もーいいかい?』
 桜を追ったゆかりちゃんが体育館に入ると、入り口からキンと強い耳鳴りのような音が鳴り、体育館全体の空気が変化する。式神【ヤタ】が貼った結界霊符の力で体育館を閉ざし閉じ込めたのだ。
「……鬼ごっこもかくれんぼも終わり。在るべき場所にお帰り」
『いじわるするために呼んだの? ひどいよひどいよ……アァ……アアアアア!!!』
 ゆかりちゃんは嗚咽を零した後、劈く様な叫びを上げて不可視の攻撃を桜に向けた。
 桜は攻撃を避けながらもカバンに入れていた退魔の七つ道具ポーチから神楽鈴等を選び出し、除霊を始める。
「さあさあ、御照覧あれッ! 俺ら二人が祓神楽をもって死霊の魂を浄化し除霊するぜッ!」
 凶津の神楽笛に合わせ、桜がしゃらんと厄を祓う神楽を舞うと神気が発生し、閉ざされた結界内が清浄な空間に塗り替えられていく。
『アア……アアアア』
 ゆかりちゃんはなすすべもなく浄化され、その場から姿を消した。
「これで大丈夫でしょうか」
「俺らのやれることはこれで十分だな。あとは親玉を叩くだけだぜ」
 入り口の霊符を剥がし、二人は体育館を出て慰霊碑へ向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白峰・歌音
酷い目にあって、さらに縛られて。ずっとずっと、苦しんで、帰りたくても帰れない、帰る道が分からないんだもんな。
縛る奴の都合のいい道じゃない、本当に帰る道を案内するぜ。新しい、あたたかい家へと。
「道に迷い嘆く迷い子。このマギステック・カノンが明るい出口へ導いてあげるぜ。」

叫び声を【狂気耐性】【激痛耐性】で耐えつつ、UCを発動。
帰れない嘆き、縛られる苦しみを慰め、そこから解放して新しい生へ導くための、<苦しみを癒し、解放されて新しい道へ踏み出せるよう元気づけ、楽しませる陽気で暖かい風>を吹き付けるように風にお願いし、明るく新しい生き方へ行けるよう想いを込めて舞い続ける。

アドリブ連携OK



『おねえちゃん、かえれないの。おうちにかえりたいの』
 捜索ポスターで隠れて表情も視線もわからないゆかりちゃんが歌音に向けて語り掛けてくる。
「酷い目にあって、さらに縛られて。ずっとずっと、苦しんで、帰りたくても帰れない、帰る道が分からないんだもんな。縛る奴の都合のいい道じゃない、本当に帰る道を案内するぜ。新しい、あたたかい家へと」
『元のおうちにはかえれないの? 新しいおうちってどこ?』
「道に迷い嘆く迷い子。このマギステック・カノンが明るい出口へ導いてあげるぜ」
 ヒーロー、マギステック・カノンとして。ゆかりちゃんの心の安寧を約束しようと歌音は手を差し出す。しかし。
『いや! あのおじちゃんもそういったの! あたらしいおうちでいっしょにすもうって!! ひどいよ! ひどいよひどいよ! おねえちゃんもきっとうそつきなんだ! アアアアアアア!!』
 奇しくも歌音の優しい言葉が殺人犯の言葉に重なってしまったらしく、ゆかりちゃんは脳髄に障る叫び声をあげる。
「っく……すごい声だ。でも」
 狂気と激痛を耐えながらも歌音はゆかりちゃんの魂を癒してあげることだけ考えていた。
「陽気を振り撒き癒し 情熱の熱量で退けなぎ払い 共に舞い踊れ 情熱と陽気の夏乙女 パッショネイト・ブレイジング・ダンス!」
 歌音が陽気と情熱の風に任せて舞い踊るとその場に南国の風が吹いた。青空の下、太陽に照らされた生命の輝きがゆかりちゃんに降り注ぐ。帰れない嘆き、縛られる苦しみを慰め、そこから解放して新しい生へ導くための、苦しみを癒し、解放されて新しい道へ踏み出せるよう元気づけ、楽しませる陽気で暖かい風を吹き付けるように風にお願いし、明るく新しい生き方へ行けるよう想いを込めた、歌音の渾身の慰霊のダンス。
『……わぁ……なつやすみのおひさまだあ……』
 ゆかりちゃんに癒しは届いたようだ。
『おねえちゃん、あのおっきい石のところにいって。わるいひとが、まだいるの』
 消える直前、ゆかりちゃんはヒントをくれた。それに従って歌音は歩き出す。こんなことはもう終わらせないといけないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『邪神JK永遠乃時子』

POW   :    第一の地獄
【蜘蛛を思わせるカイーナ形態に変身した】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【死者の霊魂】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    第二の地獄
【防御を無効化し壊死させる猛吹雪】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    第三の地獄
【返り討ちにした複数のUDCエージェント】の霊を召喚する。これは【無限の射程を持つ銃】や【あらゆる防御を無効化するナイフ】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:たけ姫

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠白石・明日香です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 学校内にいたはずの生徒や教師たちは突然校門の外に出され、目を白黒させていた。再び入ろうとしても入れず、敷地の外で右往左往している。
「ねえあのさあ、そういえば思い出したんだけど」
「何? こんなときに」
「あの転校生の名前も顔も覚えてるよね?」
「覚えてるけど。時子さんでしょ」
「そう、時子ちゃん。でもさ。あの子『一体いつ転校してきたんだっけ?』」
 転校生・時子に従って儀式を行っていた生徒たちは忘れていた違和感に気付き始めた。
 そして儀式が不完全に終わったことを、当の永遠乃時子も認識していた。
『どいつもこいつも役に立たないったら……。まあいい。不完全でも絶対負けたりなんかしないし』
 ゆかりちゃんのための慰霊碑にまるで玉座のように腰かけた邪神JK永遠乃時子は戦いの予感に不敵に微笑んだ。
神代・凶津
おうおう、漸く見つけたぜ。今回の事件の元凶ッ!
「・・・これ以上の被害が出る前に貴女を祓いますッ!」
いくぜ相棒ッ!炎神霊装だッ!
「転身ッ!」

高速で飛翔して撹乱しながら敵の隙を見切り生成した破魔の炎刀でぶった斬ってやるぜ。
更に高速で離脱して逃げたと思わせ学校の外壁をぐるんと一周して後ろから強襲するフェイント攻撃をお見舞してやる。

防御を無効化してくる猛吹雪を放ってきたならこっちも炎翼を羽撃たかせて炎刃を弾幕の如く放って相殺してやる。

「・・・子供逹の魂を弄んだ代償は払ってもらいます。」
この学校から今度は骸の海に転校させてやるぜッ!


【技能・空中戦、見切り、破魔、フェイント、弾幕】
【アドリブ歓迎】



「おうおう、漸く見つけたぜ。今回の事件の元凶ッ!」
「……これ以上の被害が出る前に貴女を祓いますッ!」
 凶津をその顔に装着した学生服の桜の姿はただの学生に見える時子と対峙すると、まるでこちらがなんらかの怪異のようだった。しかし、実際は逆なのだ。
「ゆかりちゃんを消して邪魔をしたのはあんた? 他にも何人かいそうだったけどあんたが一番乗りね」
 時子はどことなく退屈そうにさっきまで塗っていたネイルをふっと乾かす。吐息は白く冷え、あっという間にネイルを硬化させた。
「いくぜ相棒ッ! 炎神霊装だッ!」
「転身ッ!」
 二人の叫びに、鬼面と桜の学生服の胸元で結ばれていた赤いリボンが橙色に変わる。炎を吹き、時子の周りを高速で飛び回りながら生成した炎刀を取り出し、攻撃を仕掛けた。
「暑苦しいし。変なお面女!」
 言い放った時子の綺麗に彩られた爪から怒涛の猛吹雪を出現させる。凶津と桜はその無差別攻撃を受けないように飛びのき、一旦その場を離れた。
「何!? 逃げる気?」
 離脱した鬼面の女子学生の姿を目で追う時子。自らが放った吹雪のせいで視界が悪く、目を細めてさらに見ようとした時。
「おいおい、よそ見してる余裕あるのかよッ! 舐められたもんだなあ!」
「使いどころを間違えると便利な技もなかなか厄介ですね」
「ギャア!!?」
 時子の背中を炎刀の一撃が袈裟懸けに切り裂く。二人は離脱したと見せかけて驚くべき速さで学校の外壁をぐるんと一周して後ろから強襲したのだ。
「……っこの、鬼面女が!!」
 傷を負いながらも防御を無効化する猛吹雪を二人に当てようとする時子。それに対して二人は炎翼を羽撃たかせて炎刃を弾幕の如く放って相殺した。
「……子供の魂を弄び、生徒たちをその儀式に加担させた代償は払ってもらいます。」
「この学校から今度は骸の海に転校させてやるぜッ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイ・エルビス
アドリブ歓迎
POW 

ケルビンカードで
死者が忌避する
死者のみ燃やす
破邪属性の蒼い炎をまとい
霊魂の協力を妨げ
火だるまになりながら

前回強化した身体能力で
怪力、オーラ防御、
ダッシュ、グラップルを
活用した突進でカウンター
気合いで後退せずに
押し戻す

野性の勘と戦闘経験から
体勢を崩し
早業でUC発動
各急所を連続で狙った
無慈悲なナイフの一閃
で対象を切断

息があれば
ブラスターで追撃して
静かに怒りを表現する



 傷を負い、つんのめった時子はそのまま蜘蛛を思わせるカイーナ形態に変形した。周りを鬼火のような死者の霊魂が漂っている。
「ウザッ……制服が台無しじゃない」
 毒づく時子に、蒼い炎を纏ったケイが静かに近づいた。ケルビンカードで発生させた死者の忌避する、死者だけを燃やす破邪の炎。先ほどの戦闘で強化した体はまだ強められたままだ。
「また新しいのが来たの? 邪魔させないし!」
 地面に腹ばいになった時子は炎に包まれたケイに臆せず突進した。しかし死霊たちは破邪の炎を恐れ尻込みしている。
「死者を利用して当たり前みてぇに思ってるんじゃねえよ!!」
 掛け声の代わりに怒りを口にしながら時子の突進に組み付き、ケイは勢いを利用して押し返す。ぎりぎりと力比べが続いた。
 ケイの気合で押し勝ちそうかと見られたその時、今だというタイミングが野生の勘と戦闘経験でわかった。
 体勢を崩し、早業で時子の手足の関節を狙ってナイフを突き立てる。
「ぐっ!!!!」
 関節を攻撃された時子は体のバランスを崩した。
「……」
 外道にこれ以上の言葉はいらない。ケイは無言で時子の胴体にブラスターの照準を定め、引き金を引いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白峰・歌音
苦しんで、無念で亡くなった子をさらに苦しませて弄んで、挙句の果てに侮辱か?
……お前は本気で気に入らないぜ。一切の慈悲無く叩きのめす!
「無くした記憶が叫んでる!全てを弄ぶだけの悪女に鉄槌を下せと!」

まずは距離を取って突進を回避し続けながら、(突進の弱まるポイント)か(突進の隙)が無いかを探っていく。
どちらかを見いだせたら反撃に転じ、(突進の弱まるポイント)でオーラ防御を最大限発揮して、吹き飛ばされないようにして受け止め、突進が弱った所でUCの攻撃ラッシュを叩き込む。もしくはわざとこちらが隙をさらして突進を誘い、(突進の隙)が出て来たタイミングで飛び込んでUCのラッシュを叩き込む!

アドリブ連携OK



「苦しんで、無念で亡くなった子をさらに苦しませて弄んで、挙句の果てに侮辱か? ……お前は本気で気に入らないぜ。一切の慈悲無く叩きのめす!」
 頭上から降ってきた声に時子が顔を上げると、校舎の非常階段から睨んでいた歌音の視線が刺さる。
「無くした記憶が叫んでる! 全てを弄ぶだけの悪女に鉄槌を下せと!」
「うるさい! 叫ばなくても聞こえてるっつーの!!」
 口上と共に飛び降り着地する歌音めがけ、時子は残った手足で突進した。歌音は距離を取りながら時子の突進を避け続ける。その目は時子の突進の弱まるポイントや隙を虎視眈々と狙っていた。
 突進しながら歌音の周りを固め、距離を縮めていく時子。歌音は避ける余裕がだんだんなくなって行った。ように見えた。
「今だ!」
 オーラ防御を最大限に発揮した歌音は時子をがっちりと受け止める。
「百裂の連撃コンボ、決めてやるぜ!」
 突進の勢いが弱まった隙を見逃さず、歌音の攻撃ラッシュが炸裂した!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ソルティリア・ブレイズ
アドリブ・連携 OK

「さて、元凶のお出ましだねっ。お前がしようとした事は絶対に許せない……だからさっさと消えてもらうよ!」

狭い学校の通路を使用して、ユーベルコード【瞬間錬成】を発動。降り注ぐ剣を狭い場所で回避する事になる為隙が生じるでしょう。召喚される霊もそれで対処できたらいいね。
そこにアイテム【妖刀・天変地異】とアイテム【無銘の太刀】を二刀流で持ち、吹雪を降らしたならば天変地異の効果で解除し《技能:天候操作》、突進攻撃は単調だから見切って斬り裂く!《技能:見切り・切断》。

「これで終わり、かな? もう二度と、こんな事するんじゃないよ?」



広場では分が悪いと思ったのか、時子はガサガサと這いずりながら体育館の方へ向かった。不完全な儀式であったとは言え、彼女は強大なUDC。あれだけの猟兵たちの攻撃を受けてまだ戦うだけの力が残っているのは驚愕だ。回復しながら一人ずつおびき寄せて迎え撃てばまだ抗える。そう思った時子は、しかし狭い通路に立っている女の姿に足を止めた。ソルティリア。小柄ながらも強い存在感の隻眼の剣豪だ。
「さて、元凶のお出ましだねっ。お前がしようとした事は絶対に許せない……だからさっさと消えてもらうよ!」
「ギギ……まだ居たの……マジ空気読めてない……」
 ギリギリと歯ぎしりをしながら、突進する時子。
「鍛治屋の在庫を見てみるかい?」
 ソルティリアの発動した瞬間錬成で作り上げられた86本の剣が渡り廊下の天井にびっしりとぶら下がり、次々時子の頭上から降り注ぐ。時子は四つん這いのままそれを避けて走った。ぎらりと光を反射する刀身にひるんだのか、死霊はついてこない。妖刀・天変地異と無銘の太刀を二刀流に構えるソルティリア。その場に吹雪が吹き荒れた!
「ギィアアアア!!!!」
 ソルティリアは、顎が外れんばかりに叫んで衝突しようとする時子を迎え撃つ。自分のものではない吹雪に判断力が鈍る時子の突進を見切ると、両手の刀で切り裂いた!!
 吹雪が止むと、そこには脱ぎ捨てたように落ちた学生服と花柄のマフラーが残る。ソルティリアがそれを拾おうとしたが、ボ、と炎が上がり、それはやがて跡形もなく燃え尽きた。
「これで終わり、かな? もう二度と、こんな事するんじゃないよ?」

ーーーーーーー

 猟兵たちが校庭に集まると、キラキラ光る砂を蹴る小さな足音が聞こえた。音の方を見ると校門から出ていく小さな赤いランドセルが見え、すぐに消えた。入れ替わりに締め出されていた生徒や職員たちが入ってくるのを見届けてから猟兵たちもその場を後にしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年06月10日


挿絵イラスト