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銀河帝国攻略戦⑧~戦艦を守る機械恐竜

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●現在の戦況
 猟兵達の働きにより、徐々に整っていく『解放軍』の戦力。
 ついに、帝国軍との決戦の場へとワープが完了し、『解放軍』は集結に至った。
「凄いわ。これも皆のおかげね」
 セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は事態が好転したことを喜び、猟兵達の活躍を労う。
 集結した『解放軍』を薙ぎ払う予定であった『カイザー・レイ』も、猟兵による攻撃によって破壊された。
 この為、銀河帝国は帝国大要塞『エンペラーズマインド』を最終防衛ラインとする強固な防衛ラインを用意し、『解放軍』を迎え撃とうとしている。
 帝国大要塞『エンペラーズマインド』は遺失技術の一つであり、ワープドライブを妨害する能力を持っている。
「その攻略には、ワープドライブに頼らず、『艦隊戦』で『エンペラーズマインド』のコアを破壊する必要があるわ」

●今、行うべきことは……
 今作戦の主力は、『解放軍』のスペースシップだ。
 猟兵の活躍もあり『解放軍』の戦力は『エンペラーズマインド』防衛艦隊を凌駕しており、戦力的には勝利は難しくない。
「ただ、『解放軍』は多くの民間人が居住する移民船団で、大規模な艦隊戦の経験はないのよ」
 この為、『エンペラーズマインド』防衛艦隊との開戦直後は混乱してしまい、充分な戦闘を行えずにかなり大きな被害を出してしまう事が予測されている。
 混乱が収まり、ある程度の秩序を持って戦えるようになれば、戦力差を生かして戦線を押し上げる事が可能だ。
 しかしながら、それまでに大損害を受ければ、逃げ出すスペースシップも現れ、戦線が崩壊する危険もありえる。

「皆には、混乱する『解放軍』のスペースシップを撃破しようと迫りくる帝国艦隊の前衛部隊を叩き、『解放軍』の援護を頼みたいの」
 こちらで行う具体的な方法としては、猟兵で編成したチームで敵戦艦1つを撃沈したい。
 相手は、恐竜型戦艦『デスモ・ブラキオス』。
 この戦艦は、猟兵と同サイズ程度ある小型恐竜メカによる攻撃、未知のバイオウイルスによる爆撃、さらに、広域殲滅モードとなって噛みつき、尻尾、咆哮とオールレンジ攻撃を行うこともある。
 宇宙空間内で直接戦うこととなるので、必要であれば『解放軍』に宇宙服を借りてから戦いに臨みたい。
 戦場は十分な広さがあるので、ユーベルコードを最大限生かして攻撃するといいだろう。
「色々な方法があるけれど、私はこれが最良の戦法だと判断したわ」
 戦艦内部には敵指揮官もいるだろうが、すぐ行動を起こすのが難しい状況に陥るのは間違いない。
 猟兵としては恐竜型戦艦の撃破に全力を尽くし、次なる戦場を目指したい。
「以上ね。今回の戦いも勝利することを、私は願っているわ」
 セレインはそうして猟兵を、仲間達を戦場へと送り出すのだった。


なちゅい
 マスターのなちゅいです。
 戦争シナリオです。
 力の限りを尽くさせていただきます……!

 現状、1日経過or10名の参加確認を目途に執筆を開始します。
 そこから先は間に合う範囲で受け付けます。
 イレギュラーがありましたら、マイページorツイッターで告知します。

 改めまして、こちらでは襲い来る恐竜型戦艦『デスモ・ブラキオス』と宇宙空間内での交戦、撃沈を願います。
 それでは、よろしくお願いいたします……!

●こちらのシナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦 『デスモ・ブラキオス』

POW   :    CODE:Dino
【恐竜の本能 】に覚醒して【広域殲滅モード】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    CODE:Raptor
【体から生み出した無数の小型恐竜メカ 】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    CODE:Venom
【未知のバイオウイルス 】が命中した対象を爆破し、更に互いを【ダメージを共有する状態】で繋ぐ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

春日・釉乃
【連携・アドリブ改変OK】
巨大な戦艦が相手なら、こっちも奥の手を使うしか!

鎧装騎兵姿で出撃し、背部に接続した『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』の[ダッシュ]の力で一気に踊り出る

味方に後退指示を出してから、一撃離脱の戦法でユーベルコードの【蒼き清浄なるセカイのために】を使用
鎧装騎兵用のアトミックバズーカを発射して、[鎧無視攻撃]の破壊力で敵を一網打尽に追い込む!

「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に…! 銀河帝国攻略戦、成就の為に…! エンペラーズマインドよ!私は帰って来た!」

ある程度の損害を与えられたら、救済の炎を沈下させ…後続の友軍に残存戦力の掃討を任せて、この宙域から離脱するね


竹城・落葉
 どうやら、事態は次々に変化していっているようだな。なら、我も行動を起こすのみ!
 さて、解放軍が秩序立って戦えるように、助太刀をしよう。体制が上手く機能するようになるまで、我が代わりに戦線へ赴こう。
 我は名物竹城を手に『支柱一閃』で切り伏せる。【フェイント】で相手の隙を作り、【早業】で素早く名物竹城で攻撃し、すかさず【2回攻撃】で更なる打撃を与えるぞ。戦闘中は冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情で挑もう。元武将の猛攻、その身に味わうが良い!
 そういえば、この敵は恐竜のような姿をしているな。果たして食べられるだろうか?可能であれば食すぞ。その場合、味はマスター殿に一任する。


胡・翠蘭
「宇宙空間で恐竜……だなんて。面白いわ……ええ、悪くないセンスだわ?」
興味が尽きないわねぇ、帝国軍……ふふ。

【SPD】
機動力を重視して、宇宙バイクに跨って行動しましょう。
第六感、野生の勘で敵の攻撃を見切り、回避しながらガジェットや鋼糸で斬り裂いて差し上げましょうか
ところで……宇宙バイクでの走行って、とっても爽快感が心地好いわ
この快感を、ユーベルコードに捧げて、発動させましょう――私の悍ましい触手の群れを。
巨大な敵でも、有象無象に絡みつければ問題ないでしょう?
「機械仕掛けの恐竜さん、快楽のお味はいかが?」
……嗚呼、敵が悶える様って、どうしてこんなに昂るのかしらね……ふふ。


雪生・霜逝
※共闘、アドリブ歓迎
【POW】使用。
宇宙仕様チューニングがどの程度通用するか、腕試しさせていただきましょう。
光学【迷彩】で敵を撹乱しつつ、【空中戦】モジュールで三次元機動。初撃は死角から鉄杭による【串刺し】を狙います。命中すれば御の字ですが、駄目でも【誘導弾】で目くらまし。本命はユーベルコード:【鏡犯者】にございます。わたくしは分析に認識リソースを回し――攻撃はダミー人格に任せましょう。解体に最適化された兵装へ変じながら、ダミーが咆える。
「さあ、オレとあんた……どっちが本物の怪物か、証明する時間だぜ!」


モリオン・ヴァレー
宙域戦闘とは大分面倒な事になってるわね
ただ動きやすい宇宙服が手に入ったのは大きいわね

目覚めなさい
マルカジット

【グラビティ・チェーンソー】発動
<騎乗>随分久しぶりに乗るわね
起動キーどれだったっけ?……あ、動いた

<ダッシュ><殺気>思いっきり飛ばすわよ
多少のデブリならコレの装甲で何ともないから強気に行けるわ
<見切り>でもあの恐竜メカは
当たったらまずそうだしそこは避けるわ

<情報収集><暗視>眼帯を取り霊力で視界を確保
メインは小型掃除
ある程度減ったら大型へ
<ロープワーク><鎧砕き><2回攻撃><オーラ防御>
重力を纏う糸を鞭の様に撓らせ標的を擦違い様に斬り付けるわ

久しぶりに乗るとやっぱり緊張するわね……


フィン・スターニス
宇宙空間での戦闘は初めてですが、
無理矢理にでも慣れるしかないですね。
ともあれ、集まった解放軍の艦隊を敗走させる訳には行きません。
ここを乗り切り、戦えるという自信を持って貰わないとです。

それにしても、あの戦艦は大きいですね。
生半可な攻撃では、蚊の一刺し程度でしょうか?
ならば、大質量をぶつけましょう。
第七災禍・紫の崩壊を使い、得に装甲が薄そうな所を優先して狙います。
2回攻撃で連続で発動させぶつけたら、
装甲を無視し、内部への衝撃で
乗員が気絶かマヒしてくれないですかね?

敵からの攻撃は、見切って回避を優先。
死角からは第六感に頼ります。


アネモイ・エンドア
《アドリブ協力可》

敵が戦艦ならばこちらも戦艦で対抗するのが道理!
宇宙戦艦としての私の実力を見せてやろうではないか!
エンドア級戦艦13番艦アネモイ、これより敵戦艦への砲撃を開始する!

私の本体である宇宙戦艦から敵艦へ【支援砲撃(連装ビーム砲斉射)】と共に本体の艤装から砲撃やミサイルを『一斉発射』することで『2回攻撃』の『範囲攻撃』を行う。
『誘導弾』も使用することで他の猟兵を巻き込まずに『援護射撃』を行えるはずだ。
バイオウイルスなんて戦艦である私の本体には効かぬし、
その他の反撃は『激痛耐性』のある本体ならば敵艦が撃沈するまで耐え切ってみせようぞ。


カリバー・コルレオス
【アドリブ・連携歓迎】
この世界の平和を乱す銀河帝国よ!どんなに強大な敵であろうと、我々は決して負けはしないぞ!

『グランローダー』を呼び出し弩級合体、グランカリバーとなって戦場に立つ。
グランブレードを展開後、他の者の攻撃態勢が整うまでの時間稼ぎのために、正面からぶつかり合う事で敵の注意を惹き付けよう。
敵の戦闘力がいかに強大だろうと、【踏みつけ】で踏ん張り、【勇気】でもって耐え抜いてみせよう!
攻撃態勢が整い次第一旦離脱。敵にある程度ダメージが蓄積したのを見計らい「エクススラッシュ」を発動。宙高く飛び上がり、大上段から【鎧砕き】を乗せ斬り伏せる。

見たか銀河帝国!これが我々猟兵の、勇気ある者達の力だ!


クラウシス・ゴドリベント
心光剣の最大開放は本来巨大な竜種へ対抗するために編み出した技だ。
仮にも竜が付く存在だ、この攻撃がどこまで通用するか試させてもらうよ!

宇宙服だったかな、有り難く借りていこう。
基本的な移動は念動力と空中戦で対応しよう。
物理、光学攻撃には盾を使って受け止めつつオーラ防御で威力を軽減する。
さらに小型メカにはそのままカウンターかつ早業で即座に斬り伏せよう。
ウイルスはとにかく命中を避けるために念動力と衝撃波で攻撃を逸らしていきたい。

攻撃は心光剣・大両断の最大開放で一気に叩き斬ろう。
敵は巨大かもしれないが、18mの剣で何度も切断されれば流石に厳しいはずだ。

アドリブ等歓迎


フィーユ・エバーラスト
「機械のことには疎いんだけど……あれはどこを叩けばいいのだろうね?」
解放軍から宇宙服を借りて出撃。
とりあえず近づけば攻略法も見つかるろう。
【磁操奏】を戦艦に付与。
宇宙空間は不慣れなので、電磁力を利用した接近と離脱を試みる。
装甲の薄そうな関節部を狙い、銀雷を纏わせた剣で攻撃。
小型メカが近づいて来たら、【磁操奏】で動かして戦艦にぶつけて攻撃する。
「なんだか変な感じだ……やはり地に足ついてないと落ち着かないよ」


メタ・フレン
【アルカナ魔法商会】から来ました!

恐竜型の戦艦とはまた斬新なコンセプトですね。
これは撃墜し甲斐がありますよ!

【バトルキャラクターズ】でSTGとかに良くある光弾みたいなのをピュンピュン飛ばして攻撃する宇宙船を21機出して、それらを合体させて乗り込みます。
【迷彩】【ものを隠す】【地形の利用】で宇宙空間の暗闇に溶け込みながら、【小型恐竜メカ】達を撃墜していきます。

ついでに【ハッキング】で戦艦のメインコンピューターに潜入します。
誤作動を起こさせまくって、あわよくば漏電や火災を発生させて混乱させてやりましょう。
これでバイオウィルスが漏洩して、艦内でバイオハザードが起こってくれれば言うことないんですけど。



●宇宙空間での戦い
 銀河帝国軍の前線部隊となる艦隊。
 それを猟兵達は、宇宙船内から確認して。
「どうやら、事態は次々に変化していっているようだな」
 多重人格者である竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)はすでに、別人格を露わにしていた。
 ――『解放軍』が秩序立って戦うことができるよう、態勢がうまく機能するまでは助太刀を。
「なら、我も行動を起こすのみ!」
 落葉は自らが彼らの代わりとなって、戦線へと赴く。

 敵の艦隊の中に、特殊な形をした戦艦がある。
 ――恐竜型戦艦『デスモ・ブラキオス』。
 おそらくは他戦艦を守る為に建造、配備させたのだろう。
「宇宙空間で恐竜……だなんて。面白いわ……ええ、悪くないセンスだわ?」
 緑と黄のオッドアイに艶やかな黒髪の胡・翠蘭(鏡花水月・f00676)はそんな艦を建造する帝国軍に興味を抱き、宇宙バイクに跨っていく。
「恐竜型の戦艦とはまた、斬新なコンセプトですね」
 『アルカナ魔法商会』からやってきたという、青い髪と瞳のメタ・フレン(面白いこと探索者・f03345)は21隻も召喚した宇宙船を全て合体させる。
 そうして、1隻となった船に乗り込む彼女は、撃墜しがいのある敵に小さな胸を躍らせていた。
「宇宙仕様チューニングがどの程度通用するか、腕試しさせていただきましょう」
 かなり古い型のウォーマシンである雪生・霜逝(冬錆・f06571)もまた、出来うる範囲での換装でどれだけのことができるか挑戦しようとこの作戦に当たる。

 ただ、宇宙空間での戦いに戸惑いを見せる猟兵もいる。
「宇宙服だったかな、有り難く借りていこう」
 普段は鎧を纏う騎士のクラウシス・ゴドリベント(流浪のプリンスナイト・f03839)も慣れぬ宇宙服を装着し、念動力を使って宇宙空間を進むつもりでいる。
「機械のことには疎いんだけど……あれはどこを叩けばいいのだろうね?」
 『銀帝』なる異名を持つエルフ、フィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)も戦ったことのない相手に戸惑いも見せながら、宇宙服へと着替える。
「宇宙空間での戦闘は初めてですが、無理矢理にでも慣れるしかないですね」
 ヘルメットの中、眼帯で顔面を遮ったままのフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)は、集まった解放軍の艦隊を敗走させるわけにはいかないと語って。
「ここを乗り切り、戦えるという自信を持って貰わないとです」
 だからこそ、ここで出鼻をくじかれるわけにはいかないとフィンは考える。
「宙域戦闘とは、大分面倒な事になってるわね」
 灰色の髪、隻眼の美女、モリオン・ヴァレー(死に縛られし毒針・f05537)もまた、動きやすい宇宙服へと袖を通して。
「目覚めなさい。マルカジット」
 モリオンは早速ユーベルコード【グラビティ・チェーンソー】を発動させ、ほとんど操縦できない宇宙バイクを出現させた。
「起動キーどれだったっけ? ……あ、動いた」
 その動きは、実に心もとない。

 一方で、戦艦相手とあって、漲る者も。
 大昔の戦艦をコアとして生まれたヤドリガミである、アネモイ・エンドア(エンドア級戦艦13番艦・f00797)は嬉々として出撃する。
「宇宙戦艦としての私の実力を見せてやろうではないか!」
 トリコロールの体色と胸部のライオン頭が特徴的なカリバー・コルレオス(勇者猟兵グランカリバー・f13527)は、堂々と敵艦隊へと叫びかけた。
「この世界の平和を乱す銀河帝国よ! どんなに強大な敵であろうと、我々は決して負けはしないぞ!」
 ウォーマシンである彼はそのまま出撃し、仲間と共に敵艦隊へと接近する。
 少し遅れ、灰色の髪を靡かせる春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)は鎧装騎兵姿となり、出撃していく。
「巨大な戦艦が相手なら、こっちも奥の手を使うしか!」
 その背中に巨大ブースター『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』を接続し、彼女は仲間達を追い掛けていくのである。

●雑魚を蹴散らし、強烈な一撃を……!
 銘々の方法で、戦艦へと近づいていく猟兵達。
 その接近を察し、恐竜型戦艦『デスモ・ブラキオス』が単騎で迎撃へと当たる。
 ギャオオオオオオオォォ……!
 恐竜を思わせる鳴き声を発するのは、威嚇の為だろうか。
 他戦艦を守る為にとやってきたのだろうが、猟兵にとってはそいつこそが撃破対象である。
「エンドア級戦艦13番艦アネモイ、これより敵戦艦への砲撃を開始する!」
 アネモイの本体である宇宙戦艦の操縦室。
 そこで、人型をとるヤドリガミとしての彼女が指先を敵艦に向けて。
「連装ビーム砲による支援砲撃を要請。照準合わせ……撃てー!!!」
 向かい来る敵艦『デスモ・ブラキオス』目掛け、連装ビーム砲を斉射し、恐竜型戦艦の装甲を傷めていく。
 さすがに初撃で落ちる相手であるはずもなく、アネモイはさらに本体の艤装から機銃やミサイルを発射し、範囲攻撃によって敵艦を攻め立てる。
 続いて、空中戦モジュールで三次元機動を行う霜逝が光学【迷彩】を展開しながら敵艦へと接近していく。
 そして、相手の死角を突き、『"墓鏢"Silver Bullet』の鉄杭で相手の装甲へと穴を穿つ。
 上手く命中したことで、霜逝も誘導弾までは使うことなく、本命のユーベルコードの準備に動いていた。
 さらに、やってきたカリバーが異次元から弩級牽引車『グランローダー』を呼び出し、すぐさま合体を始めて。
「弩級合体、グランカリバー!!」
 戦場宙域へと立ったカリバーは、後続の仲間達の戦闘態勢が整うまでの時間稼ぎをと、正面からぶつかって敵艦の気を引く。
「如何に敵の戦闘力が強大だろうと……!」
 応戦の為、恐竜型戦艦は無数の小型恐竜メカを展開していき、猟兵達へと突撃し、あるいはミサイルやビームを放ってくる。
 カリバーは敵艦の体を踏みつけて踏ん張り、持ち前の勇気でそれらの攻撃を耐えきろうとしていた。

 態勢を整えて、恐竜型戦艦『デスモ・ブラキオス』との戦いに加わっていく猟兵達。
 群がるように現れた小型恐竜メカどもを放置するわけにもいかないと、猟兵達はその撃墜を目指す。
 迷彩を施す自らの宇宙船に乗り込むメタは宇宙空間の暗闇に溶け込みつつ、まるでシューティングゲームを思わせる光弾を放って小型恐竜メカを片っ端から墜としていく。
「なんだか変な感じだ……。やはり、地に足ついてないと落ち着かないよ」
 ふわふわしてうまく動けぬ環境にフィーユは戸惑うが、電磁力を付与する銀の雷を使うことで敵艦へと接近していく。
 とりあえず、視認した状況で狙うは、装甲が薄そうな敵の関節部とフィーユは判断する。
 ただ、小型メカが機銃を放って邪魔してくるのが面倒だ。
 それでも、フィーユは電磁力でそいつの体をつかみ、敵艦へとぶつけて攻撃を仕掛けていたようだ。
「思いっきり飛ばすわよ」
 戸惑いながらも、宇宙バイク『マルカジット』を走らせるモリオン。
 宇宙空間を爆走する彼女は、多少のデブリ……いわゆる宇宙ゴミと呼ばれる岩くずや人工物の破片は気にすることなく、装甲で強気に弾き飛ばす。
 しかしながら、向かい来る小型恐竜メカの突撃はそうもいかない。
(「当たったらまずそうね」)
 まずはこの小型の掃除をと、眼帯をとったモリオンは霊力で視界を確保し、指から伸ばす霊糸を鞭のように操り、すれ違い様にそれらの機体を切り裂いていった。
 近場には、念動力と空中戦のスキルで移動するクラウシスの姿がある。
 クラウシスは散弾を掃射してくる小型恐竜メカの弾丸を『王紋の大盾』で受け止め、さらにオーラ防御で威力を軽減する。
 そのまま、彼はカウンターをと心光剣【フォーティチュード】を手にし、光の剣でメカの体を両断していく。
 仲間達が小型恐竜メカを相手にしている間に、フィンはなんとか非常に大きな敵戦艦『デスモ・ブラキオス』へと接近して。
「生半可な攻撃では、蚊の一刺し程度でしょうか?」
 ならば、大質量をぶつけるまで。
「封印解除。紫色の魔力を糧とし、第七の災い、此処に発現せよ!」
 フィンは敵の頭上に召喚した隕石を、敵胴体へと落下する。
 激しく巻き起こる衝撃波。
 敵はなおも小型恐竜メカを放出して応戦するが、メンバー達は第六感や見切りを働かせ、できる限りダメージを軽減していく。
 宇宙バイクを駆け巡らせる翠蘭はアクセルを吹かして小型メカの特攻を避けつつ、鋼糸としたガジェットで直接相手戦艦へと切りかかっていく。
 そして、冷酷な雰囲気を醸し出す落葉がバールのような形状をした『名物竹城』を手に接近して。
「元武将の猛攻、その身に味わうが良い!」
 彼はフェイントを織り交ぜ、相手の装甲目掛けて連撃で切りかかる。
「……そういえば、この敵は恐竜のような姿をしているな」
 果たして食べることができるのか。攻撃しながらも、落葉は興味津々であったようだ。

 続々と繰り出される猟兵達の攻撃。
 カリバーは仲間の態勢が整ったことを確認し、一度この場から離脱していく。
 入れ替わる様にやってきたのは、釉乃だ。
「皆、一旦後退を!」
 彼女の指示もあり、『デスモ・ブラキオス』との交戦宙域から離れていく猟兵達。
 それを確認した釉乃は、ユーベルコード【蒼き清浄なるセカイのために】を使う。
「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に……! 銀河帝国攻略戦、成就の為に……!」
 釉乃の展開した大型バズーカ。それは、強力無比な破壊力を持つ報復兵器だ。
「エンペラーズマインドよ! 私は帰って来た!」
 砲口から放たれる眩い光は、この宙域一体を包み込む。
 それを喰らった小型恐竜メカが消し飛び、恐竜型戦艦もシールドこそ展開していたがただでは済まず、艦体の装甲のあちらこちらが剥がれ、右前足や尻尾も吹き飛ばしていた。
 燃え上がる救済の炎を鎮火させた釉乃。
「精一杯やったわ。後はよろしくね」
 一撃離脱の戦法のみ用意していた彼女はこの場を仲間に託し、宙域から離脱していくのだった。

●恐竜型戦艦を轟沈せよ!
 現状、恐竜型戦艦『デスモ・ブラキオス』は中破といったところ。
 これだけの攻撃でも大破までいかぬ敵。やはり銀河帝国は侮れない戦力を持っている。
 再度接近していくアネモイの戦艦。
 アオオオオオォォ……!
 ただ、敵もここにきて攻撃方法を変え、未知のバイオウイルスでアネモイの本体を爆破してくる。
「そんなもの効かぬぞ」
 そう主張はするが、無傷とはいかない。
 アネモイは激痛に耐えつつ、艤装で仲間達が攻撃しやすいようにと砲弾やミサイルで援護射撃を放つ。
 他メンバーにとって、ウイルスを受け止めるアネモイの存在は大きい。クラウシスも安堵し、次なる攻撃を仕掛ける。
 仲間の爆撃の間、周囲を走っていた翠蘭は爽快感に身を委ね、快感を覚えて。
「発動させましょう――私の悍ましい触手の群れを」
 翠蘭の言葉に合わせ、出現する有象無象の触手達。
 それらは爆撃によって剥がれた装甲の内部へと忍び入り、内部の危機へと絡みつく。
「機械仕掛けの恐竜さん、快楽のお味はいかが?」
「………………」
 表面上は大きな反応を示さぬようにも見える。
 実は、メタが戦艦のメインコンピューターに潜入し、ハッキングしていたのだ。
「誤作動を起こさせまくれば……」
 メタの操作によって次第に戦艦の所々から黒煙が立ち上り、あちらこちらで漏電が起こって火花が飛び散り、火の手が上がり始める。
「……嗚呼、敵が悶える様って、どうしてこんなに昂るのかしらね……ふふ」
 有象無象に絡まれる敵に、翠蘭は妖艶な笑みを浮かべていた。
 これで、バイオウイルスまで漏洩してバイオハザードが起これば最高だったとメタは考えるが、さすがに敵艦内はそれほどの事態にはなっていなかった様子。
 混乱しながらも、敵は『デスモ・ブラキオス』を恐竜の本能に覚醒させ、広域殲滅モードに変身させていたようだ。
 旗色が悪くなっていたことで、敵艦は猛然と猟兵を噛みつき、引っかき、展開した武装から銃砲を一斉発射させてくる。
 この場の猟兵達ももうひと踏ん張りと、フィンが再度その胴体へと隕石を命中させ、フィーユは装甲が剥がれた場所へと銀雷を纏わせた剣『スカイライト・ブリンガー』で斬りかかっていく。
 宇宙バイクで失踪するモリオンは変わらず、相手とすれ違いざまに霊糸で連続して切りかかり、艦体へと傷を増やす。
「久しぶりに乗ると、やっぱり緊張するわね……」
 敵への攻撃よりも、彼女はバイクの操縦の方に緊張してしまっていたようである。
「此れなるは鏡、貴き光に奉仕し、賤しい躰を滅却するもの」
 霜逝はというと、自身のユーベルコード【鏡犯者】を使う。
 相手の分析に霜逝自身のリソースを回し、実際の攻撃はダミー人格に任せて。
「さあ、オレとあんた……どっちが本物の怪物か、証明する時間だぜ!」
 ダミー人格は自機を相手の解体に最適化した兵装に変化させ、『デスモ・ブラキオス』の体に火力重視の弾丸をぶち撒けていく。
 相手戦艦のあちらこちらに、火の手が上がる。
 それでも抵抗してくる敵目掛け、落葉は『名物竹城』を一閃させてメインカメラを切り裂いてしまう。
「星々の輝きよ、我が剣に宿れ!」
 そこに戻ってきたグランカリバーが光の渦を放出し、相手戦艦の動きを止める。
 宙高く飛び上がったカリバーと同時に、クラウシスも仕掛けていく。
 彼の手にする心光剣。その最大解放は本来、強大な竜種に対抗すべく編み出された技だ。
「仮にも、竜が付く存在だ。この攻撃がどこまで通用するか試させてもらうよ!」
 直接薙ぎ払われる腕や、放たれる砲弾をオーラ防御で防ぐ彼は心光剣の力を開放していく。
「我が心に宿る不屈の光、顕現せよ! 心光の導きであるべき場所へ帰るがいい!」
 彼の強さに合わせて伸びる刃。18mもある刃が横薙ぎに振るわれて。
「心光剣・大両断!!」
「必殺・エクス、スラァァッシュ!」
 真横から輝く刃の一閃。そして、頭上から振り下ろされた星々のエネルギーを収束させた一撃。
 グアオオオオォォォォ…………。
 その同時攻撃によって、ついに『デスモ・ブラキオス』の艦体があちらこちらで大きな爆発を起こし始める。
 交戦していた猟兵達が皆その場から離脱すると、恐竜型戦艦は一際大きな爆発と共に宇宙のチリと化していった。
「見たか、銀河帝国! これが我々猟兵の、勇気ある者達の力だ!」
 自らの拳を握りしめ、カリバーは自分達の力を敵に示す。
 その一方で。
「散り散りになってしまったか……」
 落葉はその味を確かめることができず、少々残念がっていたようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト