「なんてここは、素晴らしい……」
ここは、封神武侠界。桃の花咲き乱れる「桃源郷(とうげんきょう)」と呼ばれる土地……なのだが。
「よしっ!! ここを我々の訓練場とするっ!!」
美しいだけでなく、滞在した者の霊力も高めてくれる土地なのである。
つまり。
「がははははは、このまま力も強化されるとは、まこと、素晴らしい場所だな! 桃源郷とやらはっ!!」
そこを見つけたオブリビオン……いや、全身刃化の極致、刀人化に到った、刀刃拳師範代七星拳の一人。
「それにしても、本当に見事な絶景よのう……」
そう『轟刃』羅豪は、ここをいたく気に入り、占拠してしまったのだった。
「皆様、ようこそ来てくださいました。今回、皆様に向かっていただく場所は、封神武侠界のとある桃源郷に向かっていただきたいのです」
そういって、説明をするのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「そこに『轟刃』羅豪というオブリビオンが現れ、占拠してしまったのです。彼は仙人から奪った宝貝の力で凄まじい嵐を放って、来る者を阻んでいます。まずはその嵐を掻い潜って、オブリビオンを退治していただきたいのです」
リズの話しによると、そこは素晴らしい絶景が見られる場所だという。
「戦いが終わったら、その絶景をゆっくり眺めながら、これからのことに思いを馳せたりすると良いかもしれませんね」
そう告げる。
「あっ、言い忘れていましたが、敵は手刀を武器に戦ってきます。その手刀から放たれる攻撃は、自身を活性化させたり、相手の動きを封じたりします。かなりのやり手ですので、充分に気をつけてくださいませ」
どうやら、相手は手刀を使う武人のようだ。
「それでは、皆様。地域の大切な桃源郷を取り戻すために、オブリビオンを退治してきてくださいませ」
そういって、リズは猟兵達を現地へと送るのであった。
柚葵チハヤ
こんにちは、柚葵チハヤです。
今回は全3章の通常シナリオとなります。どうぞ、よろしくお願いしますね。
今回の舞台は封神武侠界の桃源郷が舞台となります。
戦いの後には、絶景を眺めて、ゆっくり出来る予定ですので、頑張ってくださいね。
1章はオブリビオンの宝貝の力で凄まじい嵐を放っています。
まずは、こちらをなんとか掻い潜ってくださいませ。
2章は、いよいよ、オブリビオンとの決戦となります。
全力でオブリビオンと戦って、勝利してくださいませ。
3章は素敵な絶景を眺めて、ゆっくりすることができます。
こちらも楽しんでいただければと思います。
また、複数で参加する場合は、お相手の名前やID、グループ名もお願いしますね。
それでは、皆様からのプレイング、お待ちしています!
第1章 冒険
『仙境大嵐地帯』
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POW : 嵐に巻き込まれた凶暴な獣の襲撃から身を守りつつ、嵐の中心に向かいます
SPD : 吹き荒れる暴風と雷雨をかわして、嵐の中心に向かいます
WIZ : 嵐の風に逆らわず、強風の流れを見切って、嵐の中心に向かいます
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
土御門・泰花
(アドリブ・連携OKです。)
行動:WIZ
「あらあら……随分な大嵐ですこと。折角の景観を台無しにされる前に、事を片付けませんと。」
宝具という初めて目の当たりにする武器に関心を持ちつつも、戦いは戦いと割り切りましょう。
高いWIZ値と技能の【軽業】を駆使して、嵐の中心を目指します。
嵐の中心を目指す途中、もしも負傷した猟兵を見つけたら、UCを放って治療します。技能【医術】を活かして、的確に。
普通に符を放っては大嵐に攫われてしまいましょう。UCを使用する時は対象者のできるだけ近くへ向かい、符を貼り付けるように至近距離でUCを使うよう心掛けましょう。
「さて、この先で……鬼が出るか蛇が出るか……。」
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
あの世界は母の故郷ですし、無視できないんですよねー。
しかし、嵐とは迷惑な…。あと、手刀の武人とは…二度ほど似たことする相手と交戦したような…?
仕方ありませんねー。UCで強化した結界術+四天結縄の私に対応する厄災『大風』の封印を解きましてー。
これで私たちの身を守りながら行きましょうかー。
ええ、逆向きの風ならば打ち消し、同じ向きならば私にも害はなくいけますのでねー。
この地にやってきたのは、二人の猟兵。
「あらあら……随分な大嵐ですこと。折角の景観を台無しにされる前に、事を片付けませんと」
宝具という、初めて目の当たりにする武器に関心を持つのは、土御門・泰花(風待月の菫・f10833)。けれど、戦いは戦いと割り切っているらしく、関心は既に道をふさいでいる大嵐へと集中しているようだ。
「あの世界は母の故郷ですし、無視できないんですよねー。しかし、嵐とは迷惑な……。あと、手刀の武人とは……二度ほど似たことする相手と交戦したような……?」
嵐を見ながら、過去のことを思い返すのは、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)だ。
二人は既に対応策は考えてある。
「仕方ありませんねー。ちょっと来ていただけませんか」
そういって、義透は仲間の泰花を呼ぶ。
「……ここは悪霊のあるところ」
義透が発動させたのは、四悪霊・『界』(シアクリョウ・サカイ)。それで強化した力……四天結縄に対応する厄災『大風』の封印を解き。
「これで私たちの身を守りながら行きましょうかー」
その大風でもって、嵐を突き進む。
「ありがとうございます。お陰で助かりました」
泰花は更に軽業を使って先行し、危ない個所を義透へと知らせていく。
義透のおかげで、進みやすくはなったが、それでも大嵐は衰えることはない。
たまに飛んでくる木々にあたり、怪我をすることも……そのときはいち早く、泰花がやってきて。
「今、癒しますね。……はいっ!」
嵐で飛ばされぬように義透のできるだけ近くへ向かい、符を貼り付けるように至近距離で、治癒符(チユフ)を発動させる。
「とても助かりました。これくらいならばと思っていたのですが……」
それでも、かなりの数の飛来物があり、それを避けるのも並大抵のものではない。もちろん、猟兵にとってはかすり傷ではあるが、この後に控える戦いのことを考えると、治癒がある分、気楽に先へと進める。
目的地まで、あともう少し。
「さて、この先で……鬼が出るか蛇が出るか……」
泰花はこの先に待ち受ける敵と桃源郷を見据えながら、義透と共に歩を進めるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ニクロム・チタノ
うーんすごい嵐というか突風だね?
でもこの嵐の向こうにある風景を守るためにもがんばらなきゃ!
リモートレプリカント
ボクのニクロムキャバリエを盾に嵐を乗り切るよ
キャバリエに掴まってこのまま真っ直ぐ突っ切るよ
嵐のせいでせっかくセットした前髪がメチャクチャだよ、オブリビオン許せないね
「うーん、すごい嵐というか突風だね?」
行く手を阻む大嵐に、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は思わずそう口にした。
「でも、この嵐の向こうにある風景を守るためにも、がんばらなきゃ!」
むんと気合を入れると、さっそく発動させたのは。
「リモート・レプリカント!」
呼び出したのは、人よりも大きいキャバリア。まるで、反抗の竜がそのままキャバリアになったようだ。ニクロムは、ぴょんぴょんと軽快にその体を登っていき、肩部分に掴まると。
「さあ、行くよ! ボクのニクロムキャバリエ!」
キャバリアに掴まったまま、その大嵐を突っ切っていく。
普通に歩いたり走ったりするよりも、キャバリアの力があれば、大嵐の力を乗り越えて、そのまま突っ切ることができるだろう。
だが……もしかしたら。
「嵐のせいで、せっかくセットした前髪がメチャクチャだよ! オブリビオン許せないね!」
外で捕まっているよりも、キャバリアの中にいた方が、良かったのかもしれない。
でもまあ、無事に大嵐を抜けることができた。
こうして、ニクロムもまた、あのオブリビオンがいる桃源郷へとたどり着いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『『轟刃』羅豪』
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POW : 轟刃一喝
単純で重い【轟音と共に大地を切り割る剣と到った手刀】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 活性轟起
【勢い良く腕を振り、繰り出す特大の斬撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を切り、鼓膜を破る程の轟音が己を高揚させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 轟鳴驀進
【両手を地面に突き刺し、大地】から【全方位に轟音を立てながら突き進む斬撃】を放ち、【斬撃、空気を切り裂く轟音と衝撃波】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:純志
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ビードット・ワイワイ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「……ほう。あの大嵐を抜けてくるとはな……」
桃源郷の一番いい所に、『轟刃』羅豪は、どっかと座っていた。
だが、猟兵達の姿を確認すると、すぐに立ち上がり、身構える。
「さて、お前達の力……見せてもらおう」
その鉄仮面の下で、にやりと笑った……気がした。
※マスターより
いよいよ、ボスとの戦いとなります。表示された技を使ってきますので、ご注意ください。また、大嵐の宝貝は、部外者を入れないための物ですので、今回の戦いには「使ってきません」。こちらも念頭にプレイングをお願いします。
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
水鏡・怜悧(サポート)
詠唱:改変・省略可
人格:アノン
NG:エロ・恋愛
「楽しめそうだ」「美味そうだな」「ヒャハハハハ」
行動優先順は1.NPC含む他者の救助、2.攻撃。ホントは敵を喰う方を優先してェんだけど、ロキが煩せェからな。
UDCを纏って獣人風の格好で戦うぜ。速度と勘を生かして攻撃を避けつつ、接近して爪で切り裂くか噛みついて喰うのが得意だ。UC使った遠距離攻撃もするが、銃はちょっと苦手だ。牽制に使ったりはするけどな。
技術的なヤツとか、善悪論とかは苦手だし、興味もねェ。楽しく殺して喰えれば満足だ。喜怒哀楽は激しい方だが人として生きた経験は短けェからな。価値観とか常識は知らねェよ。まァヤバイときはロキが止めるだろ。
「まあ、こんな素敵なところがあるなんて、知りませんでした」
そう瞳を輝かせるのは、高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)。
「こんな素敵な場所で読書ができたら、どんなに素晴らしいでしょう」
……若干、暴走気味なのは気のせいだろうか。自分の持ち物から、さっそく、ここで読む本を取り出そうとするのを。
「それはいいからさァ、さっさと目の前のアイツ、ヤらねェ?」
気だるげにそう口にするのは、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)。
この二人もリズの呼びかけに応えて、加勢に来た猟兵達だ。
「あ、そうでしたね」
これは失敗ですと、茉莉は臨戦態勢に入る。怜悧……いや、今はアノンか。彼もまた、茉莉の意識が戦いに戻ったことを見て、さっさと駆けて行った。
「ヒャハハハハハハッ」
異常集中(caseアノン)(イジョウシュウチュウ・アノンノバアイ)を発動し、自身を野獣のように変化させつつ、強化を施していく。
「いい……実にいい戦い方だ! 肉体戦は嫌いじゃないぞ!」
羅豪は、勢い良く腕を振り、繰り出す特大の斬撃を放ち、アノンを仕留めようとするが。
「ハハハハッ!! そんなの、痛くねェぜっ!!」
衝撃波に当たってもびくともせず、そのまま自らの爪で敵を切り裂いていく。
それだけではない。
「私も援護しますよ!」
茉莉もまた、持っていた魔導書を杖の先端へとセットし、書杖『ブライク』を羅豪へと向けた。
「風に舞う茉莉の花々よ、華やかな芳香と共に敵を切り刻みなさい!」
茉莉が放つのは、風に舞う茉莉の領域(ジャスミン・ゾーン)。書杖『ブライク』を無数の茉莉の花びらに変え、そのまま羅豪へと攻撃していく。
「ぐおおおおおっ!!」
「このまま、一気に仕留めるぜッ!」
「はい、任せてください!」
二人は息を合わせて、再び、羅豪へと爪攻撃と花びらの攻撃でもって、羅豪に大ダメージを与えていく。
「ぐああああっ!! おのれ、猟兵め……」
羅豪は膝をつきながらも、なおも立ち上がり、戦う姿勢を取ったのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
土御門・泰花
(アドリブ・連携OK)
あらあら、ついにお出ましですね。
なかなか怪力の持ち主とお見受け致します。
……となれば、私もUCによる強烈な一撃をお見舞いしてみましょう。
「さて、怪火をすべて一纏めに致しまして……ふふ。」
90個の燃え盛る炎の玉を容赦なく叩きつけます!
攻撃は【落ち着き】ながら見極め、【軽業】や【地形の利用】を駆使し、どのような地形に変えられても軽い身のこなしでかわします。
「あらあら、折角の美しい地形を破壊しないでいただきたいものですね。」
高い【学習力】を活かし、同じ技は2度は喰らいませんよ。
敵の攻撃の相殺も狙いつつ、積極果敢にUCで攻撃します。怪火を纏めるかバラバラに操作するかは臨機応変に。
ニクロム・チタノ
何余裕で座ってるのさ大変な目にあわせてくれちゃって許さないよ髪びしょ濡れじゃないか!
うわ、なんて一撃地形が破壊されるなんて
パチンコ玉みたいな顔でなかなか強いね!
相手が本気を出してくる前になんとかしなくちゃ
反抗の加護あり
技を繰り出して来た瞬間に無重力にして転ばせる
勢いつきすぎて飛んでるね?
次は重力を掛けてその大きな頭を地面に叩き落としてあげる
そしてその腹筋を反抗の雷装で崩壊させてあげようね
メチャクチャになった髪型の恨み・・・と桃源郷でワルさした分、反抗の一撃をくらえ
馬県・義透
厄介な手合いですねー。嵐は気にせずともよくなったので、あなたに任せますねー?
人格交代
『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:白雪林
さて、本命ですか。…ああ、刀刃拳ですね。それも、強い。
地面に突き刺そうとすれども、それは止めますよ。
先制攻撃の早業で【四天境地・水】を相手の足元へ。ええ、そこから湖になりますので…地面ではありませんね?
私は水上歩行できますし…何なら、陰海月が足場になりますので。
浮き上がろうにも、私は氷雪属性の霊力矢を射続けますし、さらに生命力吸収してますので。
ここはあなたの地にあらず。
※
陰海月、ただいま運動頑張ってる最中。カクリヨの月見花見で食べすぎた。
「あらあら、ついにお出ましですね。なかなか怪力の持ち主とお見受け致します。……となれば、私も強烈な一撃をお見舞いしてみましょう」
泰花がそう告げれば。
「ならば、これを食らうがいいっ!!」
羅豪は両手を地面に突き刺し、大地から全方位に轟音を立てながら突き進む斬撃を放っていく。どうやら、この斬撃は相手の動きを封じるもののようだ。
「あらあら、折角の美しい地形を破壊しないでいただきたいものですね」
泰花は冷静に状況を見極めながら、軽快な身のこなしで、敵の衝撃波を食らうことなく、躱して見せた。
「さて、怪火をすべて一纏めに致しまして……ふふ」
怪火の術(カイカノジュツ)を発動させ。
「熱いの行きますよ〜?」
90もの数の燃え盛る炎の玉を容赦なく叩きつけていった。
「ぐああああっ!!」
油断していた羅豪は、その全てを受けてしまい、体は火傷だらけになっている。
「だが……これも修行の一環!!」
火傷ももろともせず、羅豪は立ち上がる。
「何余裕な顔をしてるのさ! こっちは、大変な目にあわせてくれちゃって、許さないよ! 髪びしょ濡れじゃないか!」
ニクロムがそう叫ぶと。
「修業が足りないな。貴様はさほど功夫を鍛えていないと見える!」
「な、いや、確かにそれは鍛えてないけど……って、うわあっ!!」
羅豪は、問答無用と言わんばかりに重い轟音と共に大地を切り割る剣と到った手刀の一撃をニクロムへと叩きつける。
「うわ、なんて一撃!! 地形が破壊されるなんて……パチンコ玉みたいな顔でなかなか強いね!」
間一髪で避けて、ニクロムのやる気にも火が付いたようだ。
「相手が本気を出してくる前になんとかしなくちゃっ! 反抗の加護あり!」
貴女に反抗の竜チタノの加護を(チタノネクサス)を発動させ。
「ふ、そんなもの効か……ぬうっ!?」
どべしと、羅豪を転ばせた。これもまた、ニクロムの力の効果によるもの。相手の重力を弄ったのだ。
「勢いつきすぎて転んでるね?」
楽し気にニクロムは次の攻撃を仕掛ける。次は重力を掛けてその大きな頭を地面に叩き落とし、その腹筋を反抗の雷装でもって、攻撃を重ねていく。
「ぐおお、おのれ……勝手に弄ぶとは……ぐあっ!!」
「メチャクチャになった髪型の恨み……と桃源郷でワルさした分、反抗の一撃をくらえ!」
ニクロムの恨みは……かなり怖いのかもしれない。
「厄介な手合いですねー。嵐は気にせずともよくなったので、あなたに任せますねー?」
仲間達が敵を相手している間に、義透は戦いにふさわしい人格、霊力使いの武士『静かなる者』へと変えた。
「さて、本命ですか。……ああ、刀刃拳ですね。それも、強い」
「先に貴様を倒してくれよう!!」
戦いの矛先を義透に変えると、羅豪は再び、両手を地面に突き刺し、大地からの斬撃を……。
「おっと、それは止めますよ。六出の血にて、これをなしましょう」
四天境地・水(シテンキョウチ・ミズ)を発動させ、白雪林から発射した氷雪属性霊力矢でもって、羅豪の突き刺そうとする地面を雪解け水の湖へと変化させた。
「な、なにっ!?」
すかさず、後退して、湖に飲み込まれるのを避けたが、お陰で攻撃が出しづらくなった。
「ええ、そこから湖になりますので……地面ではありませんね? 私は水上歩行できますし……何なら、陰海月が足場になりますので」
ちなみに陰海月とは、いつもは義透の影に潜んでいる大きなミズクラゲだ。おまけにカクリヨの月見花見で食べすぎ、運動を頑張っている……らしい。今はこうして、義透の足場になって運動しているようだ。
「まあ、そういうことですので」
白い雪のような長弓で絶えず、湖に変える矢を放っていく。ちなみに仲間へは放たず、羅豪の周りだけ湖に変えていってる。
「くそ、このままでは……」
最初はまだ元気のあった羅豪も、義透の地形効果である敵の生命力を吸収する力によって、徐々に力を奪われている。
「ここはあなたの地にあらず」
「ぐあああああっ!!」
最後の一矢が羅豪を貫き、そして。
「くうう……み、見事なり……猟兵、達、よ……」
その体を消してゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『絶景を前に』
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POW : これからを考える
SPD : 今を楽しむ
WIZ : 過去を振り返る
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
桃源郷を占拠していた羅豪は、その姿を消した。
そこは、元の静かな……そして、美しい絶景を見せる穏やかな場所へと戻っていった。
猟兵達は羅豪の残した大嵐の宝貝を打ち壊し、事件の全てが解決した。
後は、この絶景を……心ゆくまで堪能しよう。
※マスターより
皆様、お疲れさまでした! 選択肢は気にせず、絶景を楽しんでいただければと思います。のんびり眺めるもよし、ピクニックやお茶会を開くのもよしです。読書や写生とかもよいですね。周りに家はありませんから、歌や演奏も好きなだけで来ますよ。
皆様、楽しく絶景をお楽しみくださいませ。
ニクロム・チタノ
フゥ、ようやく静かになったねそれにしても綺麗だなぁ無機質な研究所とは全然違う草花や桜が美しい場所だね
守れて良かったこんな綺麗な場所独り占めしちゃいけないよね
鳥や鹿もいるね、可愛いみんな平和になって出てきたのかな?
そういえば桃源郷は桃がおいしいって聞いたことあるよ
どこかに桃があるかな探してみようか
これも反抗の加護、感謝しなくちゃね
馬県・義透
引き続き『静かなる者』で。
思い返してみれば。おそらく桃源郷は三度目なのですが。
こうして陰海月がゆっくりするのは、初めてでは?
なので、座ってのんびりしていますが…ああ、陰海月、寝てしまいましたね。
起こすのもしのびないので、そのままで。
良い景色ですね。こういう場所は、私も好きですよ。
…四人それぞれで、たどり着きたかった、とも考えますが。
最近、私自身は考えることが増えたのです。
今は、それを休んでも良いでしょう?
※
陰海月、静かに景色を楽しくぷきゅぷきゅ眺めていたが、いつの間にかぷきゅーぷきゅーと寝てる。運動して疲れた模様。
土御門・泰花
(アドリブ・連携OK)
「無事に桃源郷をお守りできまして、誠に良うごさいました……それにしても、実に素晴らしい眺めでございますね。」
咲き乱れる花々、清浄な空気。
泰花は思いのままに辺りを散策し、絶景を五感で……いえ、【第六感】まで研ぎ澄ませて堪能します。
(力の高まりも感じます。……それに。)
泰花にとっての憧れの彼の出身地でもある封神武侠界。
(あのお方もまた、こうした地を訪れたことがありましょうか……?いつかぜひ、この世界のお話を伺えましたなら……。)
そんなことも、つい考える。
「……あら、いけません。ぼんやりしてはもったいのうございますね。」
うっかり表情に出しそうになったことに気づいて、苦笑する。
「フゥ、ようやく静かになったね! それにしても、綺麗だなぁ……。無機質な研究所とは全然違う、草花や桜が美しい場所だね」
ニクロムは楽しそうに風景を楽しんでいる様子。
その隣では。
「ええ、無事に桃源郷をお守りできまして、誠に良うごさいました……それにしても、実に素晴らしい眺めでございますね」
泰花も笑みを浮かべて、一緒に絶景を眺めていた。
「思い返してみれば。おそらく桃源郷は三度目なのですが……こうして、陰海月がゆっくりするのは、初めてでは?」
義透の側では、大きなミズクラゲの陰海月が、楽しげにぷきゅぷきゅと、絶景を眺めている……ようである。
「楽しんでいるようですし、私はここで腰を下ろしましょうか」
と、義透が草の上に腰を落ち着けると、それに気づいた陰海月がぷきゅぷきゅとやってきて。
「……ああ、陰海月、寝てしまいましたね」
いつの間にか疲れてしまったのか、陰海月は義透の側で、ふしゅーふしゅーと静かな寝息を立てながら寄り添うように寝ていた。
――良い景色ですね。こういう場所は、私も好きですよ。……四人それぞれで、たどり着きたかった、とも考えますが。最近、私自身は考えることが増えたのです。今は、それを休んでも良いでしょう?
そう思いながら、義透はこの素晴らしい景色を存分に楽しむのであった。
一方その頃、泰花もまた。
――力の高まりも感じます。……それに。
泰花にとっての憧れの彼の出身地でもある封神武侠界。そこにある素晴らしい桃源郷の風景を第六感まで研ぎ澄ませて堪能していた。
――あのお方もまた、こうした地を訪れたことがありましょうか……? いつかぜひ、この世界のお話を伺えましたなら……。
咲き乱れる花々、清浄な空気が泰花を満たしていく。
その間にもニクロムの探索は、続いていた。
「守れて良かった! こんな綺麗な場所、独り占めしちゃいけないよね。それに……鳥や鹿もいるね♪ 可愛いみんな、平和になって出てきたのかな?」
動物たちの姿を見つけて、嬉しそうだ。と、そこで何かを思い出したようだ。
「そういえば桃源郷は桃がおいしいって聞いたことあるよ! どこかに桃があるかな? 探してみようか!」
さっそく、周辺の木々を見ながら、飛び回り、そして。
「あったーっ!!」
たくさんの桃がなっている木々を見つけた。
――これも反抗の加護、感謝しなくちゃね。
心の中で加護をくれた竜に感謝しつつ。
「みんなーっ!! こっちに桃があるよー! 一緒に食べよう!」
そうニクロムが声をかけると、はっと気づいた泰花が思わず。
「……あら、いけません。ぼんやりしてはもったいのうございますね」
「ええ、美味しそうな桃を食べ逃してしまいますよ。ほら、陰海月。美味しい桃を食べそびれますよ」
ぷきゅっ!! と起きだした陰海月に、義透も泰花も笑みを浮かべ。
「ほらー。全部食べちゃうよー!」
一足先に丸かじりしているニクロムに急かされるのであった。
こうして、猟兵達の活躍により、桃源郷は守られた。
そして、猟兵達も桃源郷の絶景と桃でかなり癒されたようだ。
桃源郷を堪能した猟兵達は、楽しそうに仲良く、帰還したのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵