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銀河帝国攻略戦⑩~ハイド&デストロイ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●反撃の御旗
「皆さん!集まってくださいー!」
 グリモア猟兵、プルミエール・ラヴィンス(はじまりは・f04513)が、大きな声で猟兵に呼び掛ける。
「ついに、エンペラーズマインドへの突入路が確保できましたっ!」

 本来、エンペラーズマインドにはワープドライブを阻害する機能があるため、そのまま猟兵達が突入するのを阻んでいた。
 しかし!帝国の防衛戦力は、先の作戦で合流した『解放軍』の方にごっそり割かれており、エンペラーズマインド周辺の警備が以前に比べるとかなり薄くなっている。
「この隙にこっそり忍び込んで、エンペラーズマインド内の『巨大隔壁』を壊してきちゃいましょう!」

『エンペラーズマインド』の内部には、『巨大隔壁』という、文字通り空間を遮る壁が数百以上存在する。
 それらが、心臓部たる『エンペラーズマインド・コア』を守護しているのだ。
 なので、まずは破壊工作から。
 巨大隔壁を破壊し、エンペラーズマインド・コアへのルートを確保せねばならない。

「ちなみにエンペラーズマインド内にも警備員さんはいるので、見つからないようにしてくださいね。」
 完全な敵地、見つかればどうなるか分かったもんじゃない。
 しかし、彼らに見つからないように奥へ潜入できれば、より重要な隔壁を発見できる可能性はある。
 どのように隠密行動を取るかがカギとなるだろう。

「では皆さん!隠れて忍んで、沢山破壊してきてくださいね!」
 プルミエールは、皆に激励を飛ばし見送るのだった!
 レッツ・ハイド&デストロイ!


烏丸くろえ
=============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================

 皆様お世話になっております。烏丸くろえです。
 楽しいデストロイのお時間ですよ!
 技能で上手く隠密行動をしてもいいですし、ユーベルコードで隠密してもいいでしょう。
 破壊方面も技能を上手く併用できると効率がいいかと思います。

 ちなみに、隔壁の破壊後は大量の警備兵がやってきます。普通の方法での撤退は困難です。
 ですが、突入ではワープできなくても、帰還時はグリモアベースへの強制撤退が可能なので、退路に関しては気にしなくてOKです。

 では、皆様のナイスなハイド&デストロイなプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『⑩エンペラーズマインド突入戦』

POW   :    密かに潜入し、POWのユーベルコードで巨大隔壁を攻撃する

SPD   :    密かに潜入し、SPDのユーベルコードで巨大隔壁を攻撃する

WIZ   :    密かに潜入し、WIZのユーベルコードで巨大隔壁を攻撃する

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

竹城・落葉
 戦いは次の局面を迎えたようだ。なら、我も更なる闘いを行うのみ。今回は、エンペラーズマインドへ潜入するというのだな。潜入工作は数える程しかやった事は無いが、やってみよう。
 我は【第六感】で警備兵を掻い潜り、重要な障壁を探すとしよう。万が一、見つかりそうになれば、【残像】や【早業】による素早さを利用し、相手が姿を認識する前に、物陰や死角に隠れるぞ。「あれ、今だれかいなかったか?」「何言ってんだ、寝ぼけているのか?」といった風になれば良いのだが、上手くいくだろうか?
 重要な障壁を見つけたら、名物竹城を手に『支柱一閃』で破壊する。【早業】と【2回攻撃】を駆使し、的確にかつ次々に破壊してくぞ。


ニトロ・トリニィ
【POW】を選択

【心境】
とうとうここまで来たね…
見つかったらダメってちょっと緊張するけど、帝国を倒す為の大切な作戦だからね。気合いを入れないと!

【行動】
警備に見つからない様に〈目立たない/忍び足/地形の利用/情報収集〉を使いながら、慎重に進むよ!
〈鍵開け〉とかも使えば効率よく進めるかもね。

重要そうな巨大隔壁を見つけたら、
《蒼炎ノ一撃》を発動するよ!
火力を最大まで上げて、一点に集中すれば早く溶かせるかな?

すごい隔壁でも人工物だからね。
壊せる事を信じよう!

アドリブ歓迎です!


原・ハウスィ
「潜入隠密ならお手の物、ハウスィの目立たなさを見せつけてあげよう」
技能【目立たない】【忍び足】を活かしてこそこそ、しかし大胆に忍び込む。
見張りの兵士がいる場所に着いた場合は、兵士のふとした意識の抜け、余所見、死角を見逃さず、隙をついてがんがん進んでいく。
出来る限り奥の隔壁までたどり着いたらUCを発動、使用コストである売り上げの浪費を気にせず、静かに、出来るだけ目立たないように破壊する。
万が一発見された場合は【残像】を活用し出来る限り見張りの兵士を引きつける。



●ハイド&シーク
 宇宙での激戦や猟兵達の行動が功を奏し、戦いは次の局面に進んでいる。
 突入での転移は妨害されてしまうが、突入後にグリモアベースへ撤退することは可能。
 故に猟兵達はそれぞれ潜入し、見つからないように巨大隔壁を破壊。
 各自撤退するのが今回の任務となる。

 エンペラーズマインドへ、音も無く忍び寄る小型の宇宙船舶が一隻。
 宇宙的な尺度で言えば自転車程度の簡易なそれに乗っていたのは8人の猟兵。
 各々、持てる技能を駆使して忍び進んでゆく……。

 一番槍となったのは竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)。
 潜入工作は数える程しかやった事は無いが、初めてではない。
「ぶっつけ本番だが、女は度胸だ。」

 彼女は鋭い勘で警備兵に鉢合わせしないルートを選び取る。
 が、ニワトリ型のお掃除ロボが床のホコリだとか、警備用のロボットが落としたネジだとかを回収しているのに出くわしてしまう。
 お掃除ロボに認識される寸前、早業でもって死角となる物陰に隠れる落葉。

「あれ~?だれかいなかったかなぁ?」
「きのせいだよぉ~、ごきぶりかなんかじゃないの~?」
 気が抜けるような幼い口調のニワトリ型お掃除ロボは、コケコケと音をさせながら立ち去る。
 ちなみに彼ら、胸部に自衛用の軽火器を装備していた。見つからなくて正解だ。

 お掃除ロボをやり過ごしてまもなく、いかにも重要そうな隔壁に出くわす。
 きっと、これが件の巨大隔壁だろう。
 落葉は愛刀竹城を音も無く鞘から抜く。
「――ッ!」
 彼女の剣技、支柱一閃が障壁の表面を走る。
 たった一薙ぎなら、それだけのこと。しかし、その斬撃は素早く、何度も障壁へ吸い込まれる
「せえぃっ!!」
 最後の一薙ぎで、隔壁がくり抜かれるように破壊された……が、その物音を聞いてワラワラと警備兵が押し寄せてくる。
「任務成功、だなっ。」
 ニッコリと微笑む落葉は、警備兵に囲まれる前に撤退の光に包まれたのだった。

●炎は鋼に実際強い
 緊張なのか、柔らかい顔も微かに強張るニトロ・トリニィ(楽観的な旅人・f07375)。
 とうとうここまでやってきた。発見されてはいけないが……緊張しているからと、立ち止まってはいられない。
 気合いを入れて進もうと、己を勇気づける。
(巨大隔壁がどんなものか分からない……けど、人の手によって作られた物なら壊せるはず!)

 ニトロは非常に効率よく発見されないように歩を進める。
 鍵のかかった扉があれば、針金とヘアピンでたちまちのうちに開けてしまう。

(これかな?)
 彼もまた、巨大障壁を発見する。これが重要な障壁なのか、そうでもないのかは分からない。
 だが、ここまで来たらやることは壁を壊すことだけだ!
「僕の炎は……壁じゃ感想は聞けないか。よし、一気に行こう!」
 ニトロの拳だけでなく、その身を変化させた触手から、蒼き地獄の炎――蒼炎ノ一撃が放たれる。
 何本かの触手は壁の四隅に。そして、真ん中をぶち抜く拳に一番の火力を集中させる。
 ジリジリと融けゆく鋼鉄の扉。
 高温の拳をもう一度振り抜く!
「とりゃーっ!!」

 轟音と共に巨大隔壁には大きな穴が開き、その役割を果たせなくなった。

●尊き代償
「ハウスィの目立たなさを見せつけてあげよう。」
 潜入ならお手の物と豪語する原・ハウスィ(元は小売店の店主・f01358)だが、しかして本当に目立たなかった。
 目立たなさと忍び足については技能もあるだろうが、もしかしたら生まれ持った天性のモノかもしれない。
 大胆に、スイスイと進んでゆく。

 ……が、ネコ型配線整備ロボが立ち話をしているのを遠目で見つけてしまった。
 が、そこは目立たないハウスィ。
 二人して同じ方向を向いた瞬間、スルリとその反対側を音も無く通過する。
 UDCアースやキマイラフューチャー出身者が見たら、コントか!というツッコミが入ったかもしれないが、そのくらい出来過ぎた突破だった。

「オイ、ソッチ、ナニカモノオトガシナカッタカ?」
 整備ロボは何も見つけられない。
「キノセイカ……」
「ネズミカナニカジャナイノカ?」
「バカイエ、ネズミナンテ80cmハアルダロウ。ゴキブリジャナイカ?」

 まんまとすり抜けたハウスィはそれらしき障壁を見つけ、誰かに見つかる前にと一気呵成に攻撃を仕掛ける。
「よし……売上放棄アタック、発動!」
 ハウスィのユーベルコード、Sales Abandonment Attackが隔壁へ撃ち込まれる。
 彼の経営する店の売上高を代償にエネルギーブレードを起動する、げにいたましき技。
 光の刃が閃けば、しかして轟音と共に隔壁は破壊される。
 ……何か月分の売上が代償になったのかは、考えない方がいいかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

黒木・摩那
【WIZ】

隔壁を何とかしないと先にも進めないわけで。
1枚ずつかもしれませんが、地道に潰していくしかなさそうです。
でも、今まで防戦一方だったのが、
こちらから攻められるだけ気分は楽ですね。

潜入は電脳ゴーグルのセンサー(情報収集)と(第六感)頼みです。
センサーは感度最大。(第六感)は勘を研ぎ澄ませて、と
ハイテク&ローテク?の両方を駆使します。
気づかれそうになったら、(念動力)で別方角の物を倒したりして、
そちらに注意を向けさせます。

重要そうな隔壁は警備員の密度や巡回路から推測して目星を付けます(情報収集/第六感)。

破壊はUC「偃月招雷」で魔法剣に電気をまとわせて、叩きこみます。



●金属は電気をよく通す
 口を引き結ぶ少女が一人。黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)である。
 隔壁を何とかしないと先にも進めない。1枚を破って撤退するだけの地道な仕事。
 だが、これまでは猟兵たちはオブリビオン達へ防戦一方、攻められたところを迎撃してばかりだったのだ。
 それがどうだろう、自分達から先んじて打って出れるのだ。中々愉快なものではないだろうか。

「よし、スイッチを入れて……うん。見えてる見えてる。」
 電脳ゴーグルのセンサーは最大にセット。無論、己の勘を研ぎ澄ますのも忘れていない。
 二つを併用したおかげなのか、摩那はこの任務の猟兵達の中ではかなりスムーズに進めた方だ。

 歩を進めた先には、行き止まりの道とそれを遮る物言わぬ壁。
 さあ、壁は見つけた。あとは壊すだけだ。
 
「ウロボロス起動……励起。昇圧、集束を確認……帯電完了!偃月招雷っ!」
 みなぎるサイキックエナジーが魔法剣に美しく鮮烈な稲光をもたらす。
 思いきって大きく振るえば、それは真っ直ぐに落ちる雷そのもののように扉を穿つ。
 その物音に気付いてやってくる警備兵を尻目に、摩那は悠々とグリモアベースへ撤退するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

明石・真多子
潜入!軟体魔忍のアタシが適任だよね!
タコは自分の身体を自由に変色して隠れられるんだからね!

●潜入
【タコフラージュ】と【タコウォーク】で「迷彩」しつつ天井や壁を「忍び足」の吸盤で這い進むよ。

ロックされたドアなんかは開けられないから、ダクトや通風孔へにゅるりと入って向こうに行こう。骨無し軟体生物の特権だね。
巡回警備メカとか通るなら、隙を見て張り付き一緒に置くまで行くのもいいかもね。

●巨大隔壁
巨大隔壁…分厚そうだね!
でも仲間たちと協力すれば全然余裕でしょ!
アタシは武器とかないから殴ることしかできないけどね。

でも相手が動かないなら好都合!
両腕と4本の触腕で四方八方六本の拳でタコ殴りだ!


緋縅・善蔵
まずは【影の追跡者】を使い、複数の巨大隔壁が89式アサルトライフル(技能:暗殺)の射程内(技能:スナイパー)に(技能:ダッシュ)で入る位置までの道を探る。次にその道まで行き影の追跡者と(技能:第六感)を併用しながら敵の接近に注意して破壊し続ける。
その場で可能な限り破壊したら、最初の手段で次のところに移動。そこからまた攻撃。
「89式の短連射なら障壁一枚程度容易に破れる筈だが……」
また(技能:戦闘知識)で警備員がどう動くかもある程度は予想。
防御隔壁が残ってる場合、グリモア猟兵に強制撤退させられるまえに「ミサイルカーニバル」の(技能:一斉射撃)で障壁の破壊を試みる。

※アドリブ歓迎


烏丸・都留
【SPD】を選択
他者との連携、およびアドリブ可


隔壁破壊:
警備兵にはアクティブデコイで陽動をかけながら、リレイユニットにより複数の戦術アサルトユニットの進撃範囲を延長し(第6感/野生の感/変装/情報収集/目立たない)、隔壁は多数の戦術アサルトユニットの攻撃(2回攻撃、スナイパー、鎧無視攻撃、鎧砕き、破魔)による一斉発射により破壊をおこなう。

撤退時:アクティブデコイで陽動をかけて撤退を支援する。


アンシェ・ローム
こっそり。こっそーり♪ 
ふふ、潜入ってドキドキして楽しいですわ〜!
あ、あ!コアを破壊するために隔壁を壊すのですわよね!忘れてませんわっ💦


【聞き耳】を行いながら敵の位置を確認しつつ、こっそり素早く(【早業】)【目立たない】ように進みますわ。進路に敵を見つけたら、背後に忍びこんで殴って【気絶攻撃】しつつ進んでいきますね。

巨大隔壁にはユーベルコードで増やした【ぴよメイス】全部で壊しにかかりましょう!



●キトゥンガール・ヒドゥンダンス♪
(こっそり。こっそーり♪)
 本当は真面目な任務なのだけど、何だか嬉しそうなケットシーの淑女が一人。
 トコトコと進むアンシェ・ローム(ですわ〜・f06211)は、潜入任務という非日常的なドキドキを大いに楽しんでいた。
 しかしながら、隔壁破壊という大前提の任務は忘れていない。そこはしっかりしている。

(どなたか居ますかしら……?)
 フワフワの猫耳をぴこりと動かし、聞き耳を立てて敵の位置を掴もうとする。
 その耳がキャッチしたのは、四つ足と思しき足音。
 イヌ型の警備ロボが一体、視界の先に見える。
 が、この通路は一本道。しかも恐らく、先には未破壊の隔壁がある。
 となれば、あの警備ロボをどうにかして、急ぐしかない。

(そーっと、そーっと……)
 目立たず、こっそりと警備ロボの背後に迫るアンシェ。
「隙あり!」
「ワウッ!?」
 警備ロボの頭部を、愛用のメイスで殴打する。
 小鳥型の先端の觜部分が、非常にイイ位置にヒットしたのか。
 警備ロボはグルグル回ったかと思うと……バッタリとのびてしまった。先を急ごう。

「これが巨大隔壁ですのね!ではこれで……」
 ついに到着した。早速、ユーベルコードでぴよメイスを20個も複製。
 持てる念力を全てを絞って、壁を抉る様に力強く操作する。
 オリジナルを手に持ち、音頭を取るようにゴツン、ゴツンと隔壁を叩けば、それに合わせて複製されたメイスも同じように動く。
「そーれ!そーれ!」
 合計21本ものメイスで叩かれまくった隔壁には、人が数人通れる程の穴が開く。
「よーし、任務完了ですの!」

「居たぞー!凶悪な侵入者だー!」
 頭部がベッコリと凹んだイヌ型警備ロボを先頭に、ヒト型・イヌ型問わず警備兵が押し寄せてくる。
 しかし、隔壁の破壊を終えた今、アンシェはもう強制撤退するのみ。 
「それでは皆様~、ごきげんよう~♪」
 グリモアベースへの帰還の光に包まれ、アンシェはレディらしく優雅な一礼で去るのだった。

●アサルトレディ・デストロイ
 冷静に進む烏丸・都留(ヤドリガミの戦艦傭兵ナース・f12904)。
 宇宙戦艦のヤドリガミであるせいか、宇宙に浮かぶモノとはどうにも親和性は高いようだ。

「これで、いけるかしら……」
 アクティブデコイで陽動を仕掛け、警備兵を惹きつけさせる。
 警備が手薄になった隙に、中継用のリレイユニットが走り、情報を持ち帰ってくる。
 幾つかエンペラーズマインド内のロボとすれ違ったが、変装の技能が功を奏したか、同僚と勘違いされて見咎められることはなかった。

 隔壁に到着すれば即座に戦闘用のユニットを動かす。
「お願いね。」
 指揮杖のようにメイスを振れば、戦術用のユニット達が火器を一斉掃射。
 命中率の高い連射が、鎧のように固い壁を次々に抉る。

 スッキリと綺麗に、壁のあったはずの場所がくり抜かれた。
「よし。皆、帰るわよ。」
 都留は、デコイやユニット達を呼び寄せ、満足気にグリモアベースへ撤退した。

●インビジブルガール・ニンジャムーブ
「潜入任務だったら、軟体魔忍のアタシが適任だよね!」
 明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)は得意気に微笑む。そのバストは豊満であった。

(よーし、軟体忍法、姿隠しの術!)
 真多子はタコのキマイラであるが故に、その特徴を生かすことができる。
 柔軟性に富み、吸盤のように吸い付ける四肢と、変色ができる身体がそれだ。
 天井に貼り付き、タコフラージュの迷彩でもってスイスイと進んでいく。
 眼下を警備兵が通り過ぎるものの、全く気が付かない。

 だが、このユーベルコード、どうにも疲れる。
 そこに通りがかったのは資材運搬用のロバ型ロボ。
 隙を見て資材運搬ロボに貼り付く。
(ふー、休憩休憩。)
 体力を節約しつつ、外から来た資材を奥へ運ぶロボを利用して進む真多子。
 隔壁を見つければ、再びタコフラージュを発動し、バレないようにそっと床に落ちる。

「うっわー!分厚そうだねー!」
 巨大隔壁を見上げて呟く真多子。
 徒手空拳で戦う彼女だが、彼女の腕は二本だけではない。
 マフラーにも似た触腕も四本あるのだ。しかも、タコの触腕はその全てが筋肉と言って差し支えが無い。

「よし!タコ殴りだ!!」
 その名もそのままタコ殴りの術。合計六本の腕による高速のラッシュが隔壁にブチ込まれる。
 本来、この攻撃は高速の連撃を可能にする代わりに、回避されても止められないというデメリットを負う技である。
 力強い拳のラッシュにより、隔壁にはタコのシルエットのような大きな穴が開いた。
 真多子の撤退後、駆け付けた警備兵が唖然としたのは、言うまでもない。

●撤退!
「位置的に、破壊できそうなのは一枚だけか……」
 緋縅・善蔵(893顔特別国家公務員・f06737)が、残念そうに肩を落とす。
 影の追跡者を放って探索したのだが、隔壁同士が離れていたり、曲がり角などを挟んでいる等の事情が判明した。
 どうにも射程や威力の減衰を考えると、一枚壊して撤退せざるを得ない。
 だが、すぐに気を取りなおす。
 その一枚を完膚なきまでに破壊していしまえばいいのだ!

 影の追跡者の導きにより、善蔵は隔壁へと到着する。
「89式の短連射なら障壁一枚程度容易に破れる筈だが……。火力は全部注ぎ込んでみるか。」
 UDCの超常の身体すら傷つけるアサルトライフルが、隔壁に少しずつ穴を穿つ。
 四隅に穴が開くだけでなく、全体がどんどんと凹んでひしゃげてゆく。
「よし。これ、で!」
 トドメに一発、蹴りを入れてやれば、ギィっという金属音を立てて、がしゃりと隔壁が倒れる。

 が、隔壁破壊の衝撃音を聞きつけて、警備兵が殺到してくる。
「土産だ!吹き飛べ!!」
 グリモアベースへの強制撤退、その直線に善蔵のミサイルカーニバルが炸裂!
 破壊された隔壁前に集まった警備兵は、銃弾の嵐に巻き込まれ、木端微塵の金属片に。

 これにて猟兵は全員撤退完了。
 扉は8枚、見事に破壊されたのだった!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月09日


挿絵イラスト