大祓百鬼夜行㉓〜ギラギラ
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黄金の『バズリトレンディ御殿』ではミラーボールがギンギンギラギラ。
お立ち台に上がった『新し親分バズリトレンディ・トレンディ形態』は、竹やぶで拾った多額の現金が詰め込まれたカバンを片手に、栄養ドリンクを摂取しながら延々と踊り狂っている。
「あれもほしい♪ これもほしい♪ もっともっとも~っとほしい♪」
御殿から湯水のようにジャブジャブと無人層に湧き出る金は、イメージするだけでお金で買えるものなら何でも出現させ、使えば使うほど使用者はゴージャスになってパワーアップする。ブランド物や流行りのキャラグッズをお買い上げし続ける親分は……。
ああ! もうギラギラの金色の着物を着て踊り出しているではないか!!
この戦場で親分に勝つ為には、親分を上回るゴージャス度でお金を使って使って使いまくり、バブルパワーで圧倒するしかない!
「ワイちゃんと勝負や!」
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「……あの親分、まだいるの。えっと……ちょっぱや、で、倒して!」
グリモア猟兵の夜由寂は、グリモアベースで慌ただしく予知の説明を行った。
現在、大祓百鬼夜行の戦争中。大祓骸魂を倒しに行きたいが、その為には妖怪親分がひとり『新し親分』を倒して『虞知らず』を伝授してもらう必要がある。
新し親分は骸魂と合体しても何ひとつ変化無いらしい。しかし、『虞知らず』を伝授するためには全力の親分を倒さなければならないのだ。
「この御殿にいるのは、トレンディ形態。特徴と戦い方は、予知した通り、ね」
1、お金で買うことが出来る、可能な限り高いものをイメージして具現化させる!
2、消費金額に応じてパワーアップ!
3、親方を倒す!
「以上、なの! ……みんな、欲しいもの、ある? サビは高いもの、よく分かんないから……とっても難しく感じる、けど。……でも、いっぱい、欲しがってきて、欲しい!」
よろしく、とぺこり頭を下げて。金色の雫のグリモアが転送ゲートを開いた。
葉桜
OPをご覧いただきありがとうございます。葉桜です。
こちらは1章完結の戦争シナリオです。
プレイングボーナス……お金で買えそうなものを買いまくりパワーアップする(買ったもので攻撃するのもOK)。
ユーベルコードは指定した1種類のみの使用となります。
プレイングはOP公開から募集開始です。
最少人数の採用で、明日(27日)16:00までの完結を目指します。
ご協力いただけると大変助かります。ご参加お待ちしております!
第1章 ボス戦
『新し親分バズリトレンディ・トレンディ形態』
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POW : 竹やぶで拾ってきたわ!
【多額の現金】を籠めた【大きなカバン】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【戦闘意欲】のみを攻撃する。
SPD : 何があろうと戦い続けんと!
【栄養ドリンク】を給仕している間、戦場にいる栄養ドリンクを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : ワイちゃんと踊ろうか!
【召喚したミラーボールから光】を降らせる事で、戦場全体が【1990年代前半のディスコ】と同じ環境に変化する。[1990年代前半のディスコ]に適応した者の行動成功率が上昇する。
イラスト:天城望
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
馬飼家・ヤング
なんかわい、この戦争始まってからあっちっこっちで
美味い料理食いまくってる気がするんやけど気のせいかなあ?
まあええわ、金の力で食べ放題出来るんやったら
遠慮なくゴチにならせてもらうで!
三ツ星レストランや京の高級料亭行かな食えんような
一流シェフによる超超超高級食材のフルコースや!
キャビアにフォアグラ、仔牛のフィレ肉ステーキ!
フカひれにツバメの巣のスープ
鶏の丸焼きや豚の丸焼き、何なら牛の丸焼きも持ってきてんか!
そしてゴージャスっちゅーたら何つってもアレやろ
ドンドンペリペリシャンパンタワー!
あっそーれイッキ!イッキ!イッキ!
はぁ~、他人の金で食う満漢全席って
なんでこんなに美味いんやろうなあ!
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「なんかわい、この戦争始まってからあっちっこっちで美味い料理食いまくってる気がするんやけど気のせいかなあ?」
気のせいやないやろなあ?
馬飼家・ヤング(テレビウムのちっさいおっちゃん・f12992)は、戦争中だろうが変わらぬ食欲とボケ欲を遺憾なく発揮していた。丼もんも粉もんもおでんも美味かった。
「まあええわ、金の力で食べ放題出来るんやったら遠慮なくゴチにならせてもらうで!」
食べ放題も二度目? ええやんどうせ親分は覚えておらんて!
お立ち台にデンと仁王立ち、ヤングは黄金の海へオーダーをした。
「三ツ星レストランや京の高級料亭行かな食えんような一流シェフによる超超超高級食材のフルコースや!」
オマール海老とキャビアの前菜で海祭り!
トリュフとフォアグラ&仔牛のフィレ肉ステーキで肉祭り!
フカひれもツバメの巣のスープも持ってこーい!
後はデザート? 勝手に〆んな、ボケはわいだけで十分や!
こんなんでわいのプリチーぽんぽんが満足するわけないやろー!?
鶏の丸焼き、豚の丸焼き……何なら牛の丸焼きも持ってきてんか!!
ドドンデンデンと並ぶや並ぶ高級料理! 丸焼きなやつも良い肉使ってるー!
バカウケお食事セットのフォークで豪快にグサリ!
「……んんんまああいぞおおお!!」
渾身の美味いをいただきました!
最高級品の注文でゴージャスパワーを溜めたヤングの食い倒れ衣装は、ギンギンギラギラの黄金色に輝き出す。
「ゴージャスっちゅーたら何つってもアレやろ。ドンドンペリペリシャンパンタワー!」
ドンペリのオーダーも入りましたー!
ヤングはドンペリを持ち、ノリノリで踊る親分のドリンクとグラスを交換した。
「ほれほれあんたも!! あっそーれイッキ! イッキ!」
「良い波乗ってんね~!!」
お祭り気分の親分はノるしノむし、
「ってなんでやねーん!」
ノリツッコむ。しかし、
「キレが足りーん!!」
と、ヤングは親分を上回るキラメキを放つ黄金フォークでどついた。
【フードファイト・ワイルドモード】も発動させていたので、肉パワーは全開だ!!
腹も膨れたしもバカも出来たし。ヤングの顔はとても満足気(≧∀≦)だ。
「はぁ~、他人の金で食う満漢全席ってなんでこんなに美味いんやろうなあ!」
ようじを咥えたヤングはごっそさんっと腹を叩いて、御殿を後にした。
大成功
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天御鏡・百々
ううむ。バブルというのはよく解らぬが
ともかく金を使えば良いのだな?
それでは……骨董品の類いを具現化するとしようか
有名な職人の手による古い品は、恐ろしく高額だったはずだな
有名な窯元の壺に、名工の刀、高名な絵師の書と言った具合だな
戦闘を考えれば、刀や武器を多めにするのが良いか
そしてその骨董品達を
『神は万物に宿る』にて付喪神とするぞ
パワーアップしたユーベルコードならば、彼らもまたパワーアップしているはずだ
合わせて敵の召喚したミラーボールも付喪神にして光を止めて貰えば
ディスコの環境変化も防げそうだな
骨董品の付喪神に攻撃指示を出し
我は後ろから天之浄魔弓から放つ光の矢で援護しよう
●神鏡のヤドリガミ
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「ううむ。バブルというのはよく解らぬが、ともかく金を使えば良いのだな?」
天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は世界を救う為に必要ならと、なるべく高価なもの……そして、後に自分の戦術に組み合わせられそうなものを口にした。
「それでは……骨董品の類いを具現化するとしようか」
有名な職人の手による古い品は、どれも恐ろしく高額だったはずだ。
例えば、有名な窯元の壺、名工の刀、高名な絵師の書。
「なるべく刀剣が多いとよいか。日本刀、太刀、脇差、薙刀、槍、とかな」
次々と骨董品が並ぶにつれて、百々の神華繚乱の衣が黄金に輝き出した。
「そんなに集めて擬人化でもする気か? 審神者になってTo乱舞るか??」
「さてな……さあ、我が同胞達よ。この場のみではあるが、我が神通力を分け与えん」
百々は【神は万物に宿る】で御殿内の品々を付喪神と化していく。
それらは人型を取る事は無いが、百々の指示に忠実だ。そして、武器の付喪神を味方に付けた百々は、御殿内に光を撒き散らすミラーボールにも語りかける。
「ミラーボール殿もご協力願えるか?」
勿論だと告げるように、ミラーボール眩い輝きと回転を止めた。
「1990年代前半縛りは免れそうだな」
「これじゃあバブリーダンスが出来ないやん!? ぴえんヶ丘どすこい之介~!!」
「それなら今度は彼等と一緒に舞ってやってくれ」
刀剣の付喪神達は己の鋭い刃で親分を斬り裂こうとする。お立ち台の上で刃を躱し続ける姿は確かにダンスをしているようにも見えた。
「スリルショックサースペンス!!」
「早めに終わらせてもらいたいのでな、これで失礼するぞ」
必死にパラパラを踊る親分に、百々は天之浄魔弓の光の矢を容赦なく放った。
大成功
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トリテレイア・ゼロナイン
騎士としてもてなしを満足に受けられぬのは礼儀に悖り心苦しいのですが…
疑似飲食機能を使用する暇も惜しいのでドリンクはご遠慮させていただきます
行動速度が遅くなる分は…その分、早く動けばよいのです
UC起動
脚部スラスターの推力移動で間合い詰め超高速の盾と剣の連撃開始
これは私の身体…特に腕部パーツへの負担が激し過ぎるのですが
この場所でならスペアの供給が可能なのです
攻撃で使い潰した自身の身体をパージ
その端から『自身のパーツ』…ウォーマシンの部品を大量購入し装着、戦闘続行
カクリヨファンタズムの為、『虞知らず』を授ける為、尽力して頂ける貴女にこのような見苦しい消費と戦い方をお見せするのは申し訳ないのですが…!
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トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は、どよよんとしていた。
嘗て、こんなテンションで戦場に赴いたことがあっただろうか。
「元気ないんか? 眠いんならねむねむ打破あるで? アメちゃんのが良いか??」
現在は敵対しているはずの親分にも気を使われてしまう始末。
「いえ、騎士としてもてなしを満足に受けられぬのは礼儀に悖り心苦しいのですが…疑似飲食機能を使用する暇も惜しいのでドリンクはご遠慮させていただきます」
何があろうと戦い続けんとあかんのに!
トリテレイアがドリンクを断ると、彼の行動速度が急激に遅くなった。
「よいのです……その分、早く動けば」
『攻撃動作固定、精密動作放棄、自壊運動承認、動作開始』
【機械騎士の自壊猛撃】発動。
脚部スラスターの推力移動で一瞬で間合い詰めた後、剣と盾によりあらゆる護りを強引に破る視認困難な猛攻撃を超高速で連続作動させる。
「このような出力任せ、騎士として格好がつかないのですが……!」
この攻撃はあまりにも激しいスピードとパワーを持つ代わりに、機械の身体、特に腕のパーツの負担が大き過ぎて使い潰してしまうのが欠点なのだ。
「しかし、この場所でならスペアの供給が可能なのです」
壊れた身体の身体をパージすると、トリテレイアがイメージした『ウォーマシンの部品』が大量購入されたので、速やかに装着を行い戦闘を続行した。
トリテレイアのパーツは随分とお高かったようで、その証拠に取り替えた部品がギラギラとゴージャスに輝きまくっている。
勿論、ゴージャス度に比例して戦闘力も上昇済だ。
「早くて全然見えないやん!? 無茶しやがって……!」
「カクリヨファンタズムの為、『虞知らず』を授ける為、尽力して頂ける貴女にこのような見苦しい消費と戦い方をお見せするのは申し訳ないのですが……!」
ああ、心苦しくて仕方がない。
しかし、依頼の迅速な解決の為には手段を選んではいられないのだ。
トリテレイアは己の限界を超えた力を刃に乗せて、親分の全力と真正面からぶつかり合い――その身体を貫いた。
大成功
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水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
何でも……では、バズリトレンディさんが普段使っているSNSの運営会社を買収しましょう。管理者権限でバズリトレンディさんをアカウントロック。これで彼女はバズれません。別アカウントも即ロックです。購入した服や踊りを投稿しようと思っても出来ません。バズり形態でなくとも、活躍の主体とした場が失くなるのですから精神的ダメージは受けるでしょう。
戦闘は鞄の一撃を液体金属で受け止め、そのまま掴み奪い取ります。
「買収には応じません……というか応じる価値のある環境ではないような。まぁ、元々本気で戦いたいわけでもありませんし。虞は祓わせて頂きますけどね」
鞄を怪力で叩き付け、返却します。
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『何でも』なんていうから、それを利用してやろうと思った。
「では、バズリトレンディさんが普段使っているSNSの運営会社を買収しましょう」
水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)、否、多重人格者である彼の人格の一人『ロキ』は御殿の中で望むものをイメージした。ポケットに入れたスマホのバイブが震える。
「やっぱり、『金で買えるものなら何でも』買えるんですね」
スマホを操作していると、何だか眩しい。いつの間にかロキの黒い白衣が黄金色に輝いていた。御殿を出れば元に戻ってくれることを願う。
「それでは、管理者権限でバズリトレンディさんをアカウントロックします」
「なんやて!?」
「これで貴女はバズれません。別アカウントも即ロックです」
「ちょちょちょっと待つんや。我、トレンディ形態の新し親分ぞ?? バズり形態なら大ダメージかもしれんが……っ!!」
「今後一切、貴女が購入した服や踊りを投稿しようと思っても出来ません。バズり形態でなくとも、活躍の主体とした場が失くなるのですから、」
――精神的ダメージは受けるでしょうね?
緑目の青年は静かに微笑んだ。
ダメージ、受けた。クリティカルヒットだった。
バズリのトレンドに乗れなくなるなんて……ワイちゃんは、ワイちゃんはこれからも『バズリトレンディ』という妖怪でいられるのか??
「うわああああ!! 返せ返せ!! 金なら幾らでも払う!!」
親分は半狂乱で現ナマの詰まったカバンを振り回した。だが、そのカバンはロキのUDC、液体金属の触手が受け止める。
「買収には応じません……というか応じる価値のある環境ではないような。まぁ、元々本気で戦いたいわけでもありませんし。虞は祓わせて頂きますけどね」
カバンで叩かれたところで奪われる戦闘意欲はないけれど、素直に受けてやる義理もないのでそのまま【触手の怪力】でカバンごとお返ししてやる。
札束でぶん殴られて、新し親分は再起不能となった。
魂が抜けたように見えたけれど、多分あれが骸魂だったんだろう。
この戦場が消えるのを確認してから、アカウントは返してやるつもりだ。
「私が持っていても意味のないものですしね」
一切私利私欲の為に金を使わなかったロキは、何の未練もないというように黄金の御殿に背を向けて帰って行った。
大成功
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