大祓百鬼夜行㉑〜ピンクちゃんを救え!
その研究所は、姿の見えない敵に襲われていた。
「くそ、どうすれば……」
UDC組織のエージェントたちは、その敵に果敢に挑んでいたが、なにせ、相手は姿が見えない。
しかもエージェントたちは気づいていた。
「何とか、この先には行かせないようにしないと……!!」
エージェントたちが背後で守るもの、それは……。
戦いの気配を感じて、ピンク色のチョコレートの形をしたUDC-Pは、びくびくと震えていた。
『こわい……こわい……でも』
ぶるぶると震えながらも。
『いっしょにいてくれたひと、こまってる……たすけたい……』
ここの職員たちと仲良くなったUDC-P……いや。
『ぴんくちゃんも……りょうへいさんみたく、たたかって……たすけたい』
守られた側から守る側へと、意識は変わりつつあった。
「皆様、急いで、UDC組織の研究所に向かってくださいませんか」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は、少し慌てた様子で説明を始めた。
「今、その研究所には、多くのエージェントたちがいるのですが、姿の見えない敵に、『UDC-Null』――すなわち骸魂と合体した妖怪に遭遇して、苦戦を強いられているようなのです。彼らの目的は、その奥で保護されている『UDC-P』のピンクちゃんを狙っているようなのです」
どうやら、その妖怪は心優しいUDC-Pのピンクちゃんを取り込もうと企んでいるらしい。
「襲っているのは、夫婦研究員妖怪・花魁です。研究者に似た格好をしていますが、相手は妖怪です。容赦なく倒してください。それと、現地ではエージェントの方々とUDC-Pのピンクちゃんが協力してくれるそうです。彼らと協力して、事に当たってください」
それと……とリズは付け加える。
「実はこの研究所では、新たな兵器を開発中なんです。それが今回の戦いにも有利に運ぶものが開発されてます。無事に妖怪を退治することができれば、その兵器も使える様になるはず……皆様、必ず妖怪を倒して、研究所を心優しいUDC-Pのピンクちゃんを救ってあげてください」
そういって、リズは猟兵達を件の研究所へと送り届けるのであった。
柚葵チハヤ
こんにちは、柚葵チハヤです。
今回も1章のみの戦争シナリオ、どうぞ、よろしくお願いしますね。
……って、まさか、ここであの、UDC-Pのピンクちゃんと再会するとは!
詳しい内容はタグで関連付けておきますので、そちらをご確認ください。
ちなみに、ピンクちゃんは、集団戦 『デゾレ・ショコラ』のピンク色したチョコさんです。そのときの能力を使って援護してくれますので、参考までに。
エージェントさんも銃を使って援護してくれます。こちらもどうぞ。
というわけで、今回のプレイングボーナスです。
プレイングボーナス……UDC-Pやエージェント達と協力して戦う。
あ、ピンクちゃんやエージェントさん達は猟兵さん達に非常に協力的です。
そちらも含めて、プレイングに活かしてみて下さい。
それでは、皆様のプレイング、お待ちしています!
第1章 ボス戦
『夫婦研究員妖怪・花魁』
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POW : ネバネバ検体捕獲
【フラスコに入った粘性の液体】が命中した対象を爆破し、更に互いを【ネバネバした鎖】で繋ぐ。
SPD : 私たち夫婦は研究者
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【守護骸骨】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ : 過去に学ぶ
【研究ノートに書かれた】【他オブリビオンの失敗例】【を読み込む事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
イラスト:麻風
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「モイ・トリー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
鳶沢・成美
やあ、ピンクちゃんお久しぶりですね、覚えていますか?
じっくり話したいところですが、久闊を叙するには無粋な侵入者を倒さないといけませんね
よし【風神旋風縛】で捕縛してピンクちゃんやエージェントの皆さんに攻撃してもらいましょう
悪いけどそこに止まっといてもらおうかな? 後は攻撃あるのみです
なあに見えなくても大丈夫、僕が指示する方向に攻撃すれば当たります
きっちり風で縛ってますからね
ピンクちゃんもよろしく
アドリブ・絡み・可
最初にこの地にやってきたのは、鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)。
「やあ、ピンクちゃんお久しぶりですね。覚えていますか?」
『わあ……りょうへいさんだ、りょうへいさん……!!』
嬉しそうに近づくピンクちゃんを成美は嬉しそうに微笑むもつかの間。
「じっくり話したいところですが……久闊を叙するには、無粋な侵入者を倒さないといけませんね」
ピンクちゃんの部屋に近づく敵を見据えて、成美も臨戦態勢に。
と、どかんと扉を蹴り破って入ってきたのは、夫婦研究員妖怪・花魁。成美の目にはその姿がはっきりと見えるのだが。
「な、なにが来たんだ!?」
『こわい……こわい……』
エージェント達やピンクちゃんにはわからないようだ。
襲ってくる花魁をすぐさま。
「風の神様、よろしくです。悪いけど、そこに止まっといてもらおうかな?」
成美は風神旋風縛(フージーン)を発動させ、生み出したつむじ風でもって、花魁を捕縛し、その力を封じる。
「ギャアアアア!!」
突然聞こえた声にエージェント達も、改めて敵がいることを把握したようだ。それに。
「なあに、見えなくても大丈夫! 僕が指示する方向に攻撃すれば当たります。きっちり風で縛ってますからね」
そう笑顔で対応する成美に感謝しながら、エージェント達も落ち着いた様子で、指示された方向へと銃をぶっ放していく。
「ピンクちゃんもよろしく」
成美が振り向き、後ろにいるピンクちゃんに声をかけると。
『ぴんくちゃんも……がんばる……!』
ピンクちゃんも攻撃へと転じて、敵へ更なるダメージを重ねていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
熊猫丸・アカハナ
こいつ、スパイのつもりかいな。ま、わしらにしか見えへんけど。
ここは【コミュ力】を活かしてエージェント達やピンクちゃんにUDC-Nullの位置を伝えながら【鼓舞】しつつ、鳳仙花で攻撃や!
封じられそうになっても、ピンクちゃんが溶けた体の一部を飛ばしてUCを強化したり、位置がわかれば骸骨を固めたりしてくれるからな。
味はちょっと酸っぱいけど、鳳仙花の威力も増すし、蠅獲草も増えて隙がなくなるからええやん!
ピンクちゃんも、2つの世界も、絶対護ったる!
「こいつ、スパイのつもりかいな。ま、わしらにしか見えへんけど」
次に加勢に駆けつけたのは、熊猫丸・アカハナ(花咲かコメディアン・f23154)。
「みんな、花咲かにいさんの登場やで!」
『……おもしろいひと、きた……』
テレビウムの国民的スタアを前に、ピンクちゃんも興味津々だ。
「わしもちゃーんとみえてるさかい、安心してーな!」
『うんっ』
協力してくれるピンクちゃんの頭をなでなでして、アカハナも戦いに参戦。
「ほないくで! 『蠅獲草と鳳仙花』! 今回は……こっちや!!」
アカハナは鳳仙花での攻撃をメインに、花魁に攻撃を重ねていく。
「ぐあああ、私達の研究があああ」
花魁は度重なる攻撃に声をあげ始める。
「ついでにこれもプレゼントや! あ。敵はあっちやで」
今度は蠅獲草もお見舞いして、敵を追いつめていく。
『あっちにこうげき……』
「猟兵の皆さんが来てくれるのなら、心強いです」
「その意気や!」
エージェント達の鼓舞も忘れない。劣勢だったエージェント達の攻撃は、猟兵達が参戦することにより、徐々に優勢へとなっていく。
「その意気やで! ピンクちゃんも、2つの世界も、絶対護ったる!」
アカハナは嬉しそうに、また鳳仙花の攻撃を放ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
岩倉・鈴音(サポート)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「今度はUDC-Pのピンクちゃんを守るんだね」
岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)も、研究所へと駆け付けてきた。
初めて見たピンクちゃんに。
「……か、かわいい……いえ、そんなことよりも敵を倒すのが先決だったよ」
猟兵達の指示に従い、がんばって攻撃している姿を見て、鈴音もきゅんとしてしまった様子。
「ワタシも行っくよーっ!」
カトラスの勝虎巣を使って、さっそく花魁を斬りつけながらも。
「ンフフ神の掬いです。べつの場所に置かれて咲きなさ~い!」
ラプチャーを発動させ、巨大なすくい網を敵へと放って攻撃を重ねていく。
「ぐぬぬぬ、別の場所に転送されてたまるかぁー!!」
「今のうちに攻撃よ!」
その鈴音の声に。
『えいえいえいっ!!』
「うおおおおおっ!!」
ピンクちゃんも体当たりして、自分の溶けたチョコをぶつけていき。それを援護するかのようにエージェント達も負けじと弾幕を張る。
「うん、良い感じ! 敵はこっちだよっ!」
攻撃範囲から遠ざかっていく敵を鈴音は見逃さない。
「ワタシたちの目は、ごまかせないんだから!」
再び、巨大なすくい網を敵へと放って、大ダメージを与えていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
白神・チグサ(サポート)
キマイラのUDCエージェント×マジックナイト、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、負傷したら「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「UDCエージェントさん達が困ってるって聞いたら、加勢しないわけにはいきませんねぇ~」
のんびりとした口調で、白神・チグサ(淡雪に舞う・f32016)も参戦。
「さて、行きますよぉ!」
懐に忍ばせた短剣型の魔法剣を引き抜き、襲われそうになっているエージェント達の間に入って。
「はっ!!」
「ぐあっ!!」
その攻撃を阻止していく。
「おのれ、おのれ……猟兵め……」
「ここを狙ったのがぁ~運の尽きですよぉ~」
のんびりとした口調だが、やることは、テキパキとした行動で示している。
「だが、お前のその力、見切ったぞ!」
「まだ出してもいないんですが~」
花魁の放った守護骸骨は、チグサを捕まえることも攻撃することもできなかった。
「逃げ場なんてないわぁ。さぁて、何本まで耐えられるかしらぁ?」
逆にチグサに追いつめられた花魁は。
「なにっ!?」
チグサのL'inferno dell'ago(アクムノハリジゴク)だ。魔術で擬似的に意思を持たせた針手裏剣で攻撃! 更に敵の行動パターンや急所の位置を覚え、その効果を増強していく。
「くうう……せめて、あいつだけでも……」
敵はやられながらも、まだピンクちゃんを諦めずに狙っているのだった。
成功
🔵🔵🔴
馬県・義透
【外邨家】
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風
蛍嘉とは双子。こちらが兄。
ピンクちゃんとは面識ありませんがー。困ってる人を放っておけないんですよねー、私たち。
ね?蛍嘉。
すぐに【四悪霊・『解』】を発動。ふふ、蛍嘉やピンクちゃん、職員は相対的に幸運ですよ。
解放しぱなっしでいい分、UDC-Nullの位置は私が教えますねー。
私も漆黒風を投擲しましてー。
ええ、しかし…弱点とはいったい、何でしょうねー?
蛍嘉の術で動けないでしょうけれどー。
守ってみせますよ。それが私たちの誓いなんですから。
外邨・蛍嘉
【外邨家】
『疾き者(=外邨義紘)』とは双子。こちらは妹。
ちなみに呼び捨て。
そうそう、義透の言うとおりさ。
困っている、というのを聞いたんだ。放っておけないよ。
私は義透に合わせて【藤蛍】で強化された結界術を展開。UDC-Nullだけを囲うようにね。
ちなみにこの結界、こちらの攻撃は素通しするから、義透も職員もピンクちゃんも攻撃し放題になる。
まあ、個人縛りになるし、私はある程度集中しないと、だけど。
そう、弱点は私の集中力が途切れたら、なんだけど。UCの弱点じゃないから、またすぐに縛れるんだよねぇ。
誓いは私も一緒だよ。これ以上、誰かの故郷を潰させはしないさ。
最後に駆けつけたのは。
「ピンクちゃんとは面識ありませんがー。困ってる人を放っておけないんですよねー、私たち。ねえ、蛍嘉?」
そう、確認するように隣にいる外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)に声をかけるのは、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)。
ちなみに、今回義透の表に出ている人格は『疾き者』。唯一の忍者であり、蛍嘉の双子の兄でもある。少々、のほほんとしているのが玉に瑕だろうか。
「そうそう、義透の言うとおりさ。困っている、というのを聞いたんだ。放っておけないよ」
蛍嘉も頷きながら、柔和な笑みを浮かべる。
「心強いです、あなた方のようなベテランな猟兵さんに来ていただけると」
義透と蛍嘉の、経験豊富そうな雰囲気に、エージェント達もより、信頼を置いているようだ。
『ぴんくちゃんも……がんばる……』
優しい暖かな何かを感じたピンクちゃんも引き続き協力的である。
「ではさっそく……悪霊なり」
義透は四悪霊・『解』(シアクリョウ・ホドキ)を発動。自らの呪詛を解放し、戦場の敵の運気、霊力、生命力を奪いながら不幸を与え、代わりに味方には幸運を付与
する技だ。
「ふふ、蛍嘉やピンクちゃん、職員は相対的に幸運ですよ。解放しぱなっしでいい分、UDC-Nullの位置は私が教えますねー」
そういって、棒手裏剣の漆黒風を放ち、敵の位置を知らせていく。
その攻撃に合わせて、蛍嘉も動く。
「安らかにお行き」
藤蛍(フジホタル)で強化された結界術を展開。UDC-Nullだけを囲うように張った。
「こちらの攻撃は素通しするから、義透も職員もピンクちゃんも攻撃し放題だよ!」
その蛍嘉の言葉に、周りの者達は、一気に攻撃を重ねていった。
「まあ、個人縛りになるし、私はある程度集中しないと、だけど。……そう、弱点は私の集中力が途切れたら結界が消えてしまう。でもまあ、またすぐに縛れるんだよねぇ」
そんな蛍嘉の独り言に。
「それは……弱点とは言わないのでは? どちらにせよ、蛍嘉の術で動けないでしょうけれどー」
くすりと笑いながら、義透はそうツッコミを入れた。
そう、二人の思いは同じ。
「守ってみせますよ。それが私たちの誓いなんですから」
「誓いは私も一緒だよ。これ以上、誰かの故郷を潰させはしないさ」
息の合った二人の攻撃と、エージェント達、そして、狙われたピンクちゃんの攻撃により。
「ぐああああ……こ、こんなはずじゃ……」
志半ばで、夫婦研究員妖怪・花魁は、姿だけで無く、その存在までも消え失せていったのだった。
こうして、猟兵達の活躍により、研究所だけでなく、狙われたピンクちゃんも守り切ることが出来た。後は研究所にいるエージェント達に任せよう。
任務を終えた猟兵達は、可愛らしいピンクちゃんの見送りを受けながら、帰還したのだった。
大成功
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