大祓百鬼夜行㉑〜迫りし永久氷結の寒波
●季節外れの寒波
UDCアースのとあるUDC組織の施設……の近くにある街。
本来なら人々の賑わいが聞こえてくるはずなのだが……。
その街は季節外れの雪に覆われて、身も凍るほどの冷気が吹き荒れる。
人々も皆、何が起こったのか分からないまま瞬間冷凍され、氷柱を垂らした冷たい氷像と化し佇んでいた。
大人も子供も男女問わず全てが凍り付き、氷の世界となった街の一部に組み込まれていた。
「ここじゃない……」
そんな氷の世界に一人の女性が唯一動いていた。
青を基調としてドレスに身を包み、まるで氷の女王のようにも見える。
「感じる……向こうね……」
いや……彼女は氷の女王そのもの、骸魂と合体した妖怪……UDC-NullはUDC組織の施設へと歩んでいった。
進む先を全て凍てつかせて……。
●寒波襲来!
「緊急事態です!みなさんのご協力をお願いします!」
かなり切羽詰まった状況、ミネラル・トーリア(蝋成分100%のブラックタール・f25607)は説明を始める。
「突如現れたUDC-NullがUDC組織の施設へと侵入しようとしています!」
カクリヨファンタズムの戦争の影響で、UDCアースにも骸魂と合体した妖怪……通称UDC-Nullが次々と現れている。
さらにあろうことか、UDC-Pを狙ってUDC組織の施設へ乗り込んできたのだ。
UDC-Pとはオブリビオンでありながらも破壊の意志を持たない個体である。
「そして……今回戦う妖怪は永遠の冬・ルインフロストです」
破滅的な大寒波をもたらす氷の女王……彼女に近づくだけでも凍てつくほどの冷気を纏い、全てを凍らせていく恐ろしい妖怪である。
本来ならそんな事をしない妖怪ではあるが、骸魂に飲み込まれたことによって世界の全てを凍らせようと企んでいる。
現時点でも妖怪が施設から近い街のいくつかに立ち寄ったことによってそこが永久凍土に閉ざされてしまう。
そこに住む者も全て凍らされてしまっているが、骸魂を倒して妖怪を解放すれば自然に溶けて助ける事が出来る。
「そして、UDC-Pも冷気を操る力を持つ女の子の姿をしたオブリビオンです」
過去に友人達を凍らせ砕いてしまうという事故を起こしてしまった以降、心を閉ざしていたがUDC組織によって保護され、今回乗り込まれる施設に収容中である。
「つまり……このまま彼女が取り込まれてしまうと、誰にも止める事が出来ない絶対零度の冷気が全てを襲います」
こうなってしまっては戦争どころではなくなるため、何としても阻止しなければならない。
UDC-Nullが施設に入る前ではあるが、組織のエージェント達は異常を感知はしたものの妖怪の姿を見る事が出来ずに大混乱に陥っている。
このまま放っておけば施設にいる者も冷たい氷像に変わり果ててしまうだろう……。
「そのため一足先に施設に訪れれば、状況を理解して協力してくれます」
エージェント達の協力や少し危険ではあるが、UDC-Pとの協力して戦うことになるだろう。
「時間がないため、取り急ぎ転送の準備を開始します……」
トーリアは急いで転送の準備に掛かった……。
もちもち大福
おはこんばんちは!今日ももちもち!もちもち大福です。
そろそろ暑くなってきましたね……。
戦争シナリオのため、特殊ルールが存在します。
プレイングボーナス……UDC-Pやエージェント達と協力して戦う。
今回相手をするUDC-Nullこと妖怪は永遠の冬・ルインフロスト(チリー・スティーリア(絶対零度の案内人・f29046)さんの宿敵)が相手となります。
近づくだけでも凍り付いてしまうほどの冷気を纏っているので、UDC-Pやエージェント達と協力して戦いましょう!
UDC-Pについての情報ですが。
名前はレイカ、幼い女の子の姿をした冷気使いのオブリビオン。
過去に親しい友人達を能力が暴発、凍らせた上に砕いてしまうというトラウマを持ったまま心を閉ざす。
その後はUDC組織に保護され、施設に収容された数か月後の最近ではトラウマから立ち直りつつある。
冷気を操る力を持ち、相手を凍らせたり、氷を生成して攻防にも利用できますが、本人自身臆病な性格な上、トラウマの件もあることから能力はあまり使いたがらりません。
が、猟兵達の活躍次第では勇気を振り絞って参戦してくれるかもしれません!
いつもの通りやられ前提のプレイングも問題なく採用します!
(仮に凍らされても終了時にはなんやかんやで戻ります)
それでは、みなさまのプレイングをお待ちしております!
第1章 ボス戦
『永遠の冬・ルインフロスト』
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POW : 破滅の吹雪
【数秒間の間、冷気を溜める事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【絶対零度の猛吹雪】で攻撃する。
SPD : 永遠の冬
【ゆっくりと開かれる口】から【凍てつく吐息】を放ち、【永遠の凍結】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 包み込む氷河
【全てを呑み込むような氷の津波】が命中した対象に対し、高威力高命中の【冷凍光線】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
イラスト:ミムミリ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠チリー・スティーリア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
四王天・燦
氷の津波を神鳴の武器受けカウンターで斬る!
女の子は斬りたくねえ…接近して破魔と浄化の符を直貼りして躯魂を祓う寸法よ
確実に進み勝利を確信…したところで過冷却に耐えきれず愛刀が砕ける
何が起きたか分からないまま衣類も下着も凍結粉砕され、氷に包まれ冷凍光線を受ける
氷に圧迫され動けない
焦燥と絶望が込み上げるも表情は僅かにも動かせない
冷気が奥へ奥へと侵略してくる…身体が固体になる
透き通る氷塊の中に裸身を浮かべ、永久保存を受けた芸術に成り果てる
背徳的に美しく
―氷と身体の境界が分からない…寒い…眠い…
と、いう白昼夢を八卦迷宮陣で見せて足止めするぜ
慎重に近づいて破魔と除霊の符を貼って躯魂を祓う
良い夢見れただろ?
このUDC組織の施設内には職員・エージェント共に女性が占めている。
というのも、収容されるUDCの大半が女性型であるため……とのことらしい。
そんな施設の内部に侵入したルインフロストはただ前へ進む、その度に周りが凍てつき氷の世界が広がっていく。
警報は鳴らしてはあるのだが、逃げ遅れた者は既に氷像と化しており、さらに襲撃してきた相手は見えないというかなり不味い状況であった。
そんな中、四王天・燦(月夜の翼・f04448)はルインフロストと向き合っている。
「あなた……このわたしが見えるのね……?」
そう言うと挨拶代わりに氷の津波を起こし、彼女に襲い掛かる。
その津波を刀【神鳴】によって【武器受け】と【カウンター】で斬り払っていく。
「女の子は斬りたくねえ……」
彼女の性格が故か、オブリビオン相手でも女性であれば本調子になれなかった。
代わりに接近して破魔の符と浄化の符を直貼りによる骸魂を祓う目的となっていた。
「よし、あともうちょ―――」
相手の攻撃を躱し斬り払っていき、確実にルインフロストに近づいた……はずだった。
ぱ き ん ―――
何かが砕ける音がした。
それは過冷却に耐え切れずに刃が砕けた愛刀が燦の手の中にあった。
「えっ―――」
何が起こったのか分からないまま、続けざまに身に着けている衣服も下着も凍り付き砕け散っていく、
「あっ―――」
気づいた時にはすでに遅く、その身は氷漬けにされ、冷凍光線が彼女の身体を貫く。
氷に圧迫され動けず、身体の表面から氷に変換される。
まだ意識があるが故、焦燥と絶望が込み上げるが、表情は何一つ動かすことができない。
冷気が内部へと侵食され、身体が氷そのものへと変化する。
透き通る氷塊の中に裸身を浮かべ、永久保存を受けた芸術に成り果てた燦は、背徳的に美しかった。
(氷と身体の境界が分からない……寒い……眠い……)
気づけば内部は全て凍り付いて動かなくなっていた。
逃げ惑う人々も一人残らず凍ってしまい、ルインフロストだけの世界を作り出した……。
「良い夢見れただろ?」
その言葉にルインフロストが我に帰る。
何もかもが凍っていない……あの狐娘も確実に凍らせたはず……。
しかし実際は何も凍っておらず、彼女自身も一歩も動いていなかった
その現実にただただ目を疑うだけだった。
気づけば……身体中に破魔の符と浄化の符を貼り付けられていた。
「がっ……ああぁぁーーー!!」
それに気付いた彼女は符の効果によって内なる骸魂に直接ダメージを与えていく。
と、ここで実際起ったことを話す……。
燦はユーベルコード【符術"八卦迷宮陣"】によって白昼夢を見せる。
ルインフロストにとって都合の良い夢……つまり燦を凍らせるいう白昼夢を見せられていた。
白昼夢を見ている彼女は一歩も動かず、その間に慎重に近づいて破魔の符と浄化の符を貼って骸魂を祓うといった事が実際に起きていた。
こうして燦の先行によってルインフロストにダメージを与える事ができた。
大成功
🔵🔵🔵
ラモート・レーパー
「なるほろろ。同族求めて彷徨ってるのね」
お姉さんの姿で挑む
戦場に着くやいなやUCを発動し地面をマグマの海にする。
これによって自己強化と共に高温高湿のサウナ状態による敵の弱体化をねらう
「お姉さんは誰かを守るのは苦手だから自分が頑張らないとみんな巻き込まれちゃうよ。護りたいなら溶岩のある場所を封鎖しといて」
と到着のすれ違い様にレイカに一言言っておく
さて戦場をサウナにした時点であとは敵との我慢比べに見せかけた罠。建物内ならスプリンクラーもあるはずだしこれらの水も蒸発させて湿度をガンガン上げて十分上がったところで操作板を破壊しそこからの放電で攻撃する
「なるほろろ、同族求めて彷徨ってるのね」
ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)はお姉さんの姿で戦場へと挑んでいく。
その先には施設の人が被害に遭い、猟兵達が戦っていると聞いて、いてもたってもいられなくなったレイカがこの戦場に来ていた。
「あ……あの……」
「お姉さんは誰かを守るのは苦手だから自分が頑張らないとみんな巻き込まれちゃうよ、護りたいなら溶岩のある場所を封鎖しといて」
レーパーの言葉に一瞬躊躇う……彼女もまたあのようなUDCに凍らされてしまうのではないかと……。
しかし、あのマグマは恐らく彼女がやっている事……であればレイカは彼女を信じるしかなかった。
「わかりました……気を付けてください……」
そう言うと距離を置いた後に冷気を操っていく、レーパーの背後には分厚い氷の壁が作り出されていく。
「また新手……?」
「さて、我慢比べと行こうか?」
レーパーがユーベルコード【大量絶滅】を発動させて、施設の鉄製の床がマグマの海へと変えていく。
ルインフロストも氷の世界を広げていくが、不毛の地に変えていくマグマが氷どころか床を溶かして彼女の進む先を阻んでいく。
「くっ……あの子がいたら……こんなもの……」
必死に冷気を出す中、突然上から雨……ではなく火災が起きた時に起動するスプリンクラーの水が降ってきた。
その水はマグマの熱によって蒸発していき、湿度がどんどん上げていく。
「今度は水……丁度いいわ……全て凍らせて……」
「そうはいかない!」
マグマによる我慢比べは見せかけの罠である、彼女の本当の狙いは水による湿度の上昇。
十分なまでに湿度が溜まると、レーパーは呪われた剣【黒剣】を弓状に変化させる。
さらにある程度の距離の壁にある操作盤に向かって矢を放つ。
無論、それらもスプリンクラーに濡れているため、命中するとバチバチと放電していく。
湿った部分から通電していき、湿っていたルインフロストに直撃する。
「ああああぁぁ……!?」
突然の電撃に対応ができずに全身を感電していく、もちろんレーパーの所も通電するが……。
既にレイカの作り出した氷の壁を破壊して撤退した後で、その場には誰もいなかった。
「くっ……邪魔をしないで……」
操作盤を氷漬けにして、なんとか放電攻撃から解放されるルインフロスト。
「だけど……あの子がいる……あの子さえ取り込めば……」
彼女はまだ諦めずに氷を広げゆっくり歩きだしていく。
冷めきったマグマや降り注ぐスプリンクラーの水さえも凍らせて……。
大成功
🔵🔵🔵
シホ・エーデルワイス
アドリブ&連携歓迎
意図せず親しい人を手にかけたレイカさんに同情
私も…救おうとして逆に大勢を殺めなければならなくなった事があったから…
燦も参加しているのね
頼もしいです
エージェント達にコミュ力で状況と敵の情報を伝え落ち着かせ
火属性攻撃等の有効そうな攻撃手段で援護してもらう
敵の不可視は何とかします
蛍光塗料の目潰し誘導弾を撃って目印を付ける
敵が見えなくても塗料は見えるでしょう
更に敵の状態を味方に伝えて鼓舞する
妖怪への攻撃は
暗視で骸魂のみをスナイパーで部位破壊して浄化し不殺狙いの気絶攻撃
敵の攻撃は氷結耐性のオーラ結界でエージェントやレイカさんも含めて庇い防御
戦後
可能な範囲で負傷者を医術や【復世】で手当て
シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は戦場に向かう途中、UDC-Pであるレイカが走ってきた。
「あら……?」
「あっちで猟兵が戦ってるの……助けて……!」
優しく微笑むシホは優しく頭を撫でる。
「大丈夫、猟兵だから負けることはないわ……」
そんなレイカに対して同情をしていた。
彼女自身も救おうとして逆に大勢を殺めなければならない事になった経験があった。
「だから、レイカさんは安全な場所に隠れていてください」
「は……はい……!」
再度、彼女を守るために決意するシホはまずエージェント達に状況と敵の情報を伝えていく。
「できれば氷を溶かす火や炎を扱うものが必要です」
「わ……わかりました!手配します……!」
すぐさまエージェント達は準備に取り掛かった。
「燦も参加しているのね、頼もしいです」
先行した比翼連理の華恋人である彼女も参戦している事を知り、自分も負けないと現場へと向かう。
一方ルインフロストはレイカをあちこち施設内を歩き回り探していた。
もちろん通った後は氷の世界と化しており、施設内の温度も下がりつつあった。
その目の前にシホが現れる。
「また来た……あなたも氷像にしてあげる……」
「そうはさせません……!
蛍光塗料の入った【目潰し】の【誘導弾】を撃っていく。
「無駄よ……!」
凍らせるまでもないと高を括ったルインフロストはその身を受けていく。
ダメージはない……代わりに蛍光塗料が彼女の衣服に付着する。
「手配しました!私達はどうすれば……」
丁度よく到着したエージェント達、手には火炎瓶や火炎放射器などといった武器を持っている。
本来ならこういったものは室内では使ってはいけないが、今回は状況が状況なので特別許可が下りていた。
「相手に目印を付けました、実際見えずともこれがあれば対抗できるはずです」
状態をエージェント達に伝え【鼓舞】していく。
一方的に蹂躙されていた彼女達の反撃が開始された。
「くっ……鬱陶しい……!」
エージェント達の武器による弾幕によってルインフロストは迂闊に近づくことができなかった。
その間にシホは【暗視】で骸魂のみを【スナイパー】で【部位破壊】による【浄化】、不殺狙いの【気絶攻撃】を戦場の合間を縫って狙っていく。
「ぐああぁぁ……こんな……もので……」
そんな中、ルインフロストはふと隠れていたレイカに釘付けとなった。
「あぁ……見つけた……」
「ひっ……」
彼女は数秒間の間に冷気を溜めていき……絶対零度の猛吹雪を放った。
施設内であるため逃げ場がなく、エージェント達が慌てている中……。
シホは一番前に進んでいき、【氷結耐性】の【オーラ結界】を張って猛吹雪を防いでいく。
吹雪が収まった頃にはシホもレイカもエージェント達も姿がどこにもいなかった。
「また……逃げたのね……」
ルインフロストの怒りも頂点に達し、冷気がさらに強くなっていった……。
一方撤退したシホ達は休憩中、負傷者を【医術】やユーベルコード【【復世】世界記録の復元】によって手当てしていく。
「一応全員助かりましたが……」
ルインフロストはまだ進行中、レイカはこちらに避難させている形ではある。
しかし、施設の至る所を凍らせていき、逃げ場を奪っていき、いずれは追いつかれてしまう。
監視カメラにも彼女がレイカを探しつつ、全てを凍らせていく姿が見えた。
が、それを阻むように一人の猟兵が現れた……。
大成功
🔵🔵🔵
チリー・スティーリア
【トドメ希望】
全てが永久凍土に包まれた、極寒の氷結世界...それも美しいけれど、凍るのは貴女の方よ
【氷結耐性】で外の吹雪に耐えつつ、まずはUDC-P...レイカと接触し、彼女に冷気の力を使うように頼みます
「あなたのその力は、誰かを凍らせるだけじゃない...誰かを助ける事も出来るのよ?さあ、私に冷気を!」
そして【変化・白魔の大妖狐】を使用、レイカの冷気を吸収し巨大化してルインフロストへ立ち向かいます
「あなたの猛吹雪、呑み込ませてもらうわ」
レイカからの支援を受けつつ【激痛耐性】と【カウンター】を構え破滅の吹雪を吸収し、無数の氷の剣、氷の狐達による一斉攻撃をします
「さあ、凍りなさい!」
「全てが永久凍土に包まれた、極寒の氷結世界……それも美しいけれど、凍るのは貴女の方よ」
ルインフロストを阻む猟兵……彼女の宿敵であるチリー・スティーリア(絶対零度の案内人・f29046)だった。
「あぁ……あなたと出会うなんて……どちらの冷気が強いのか……真の氷の女王を決めましょう?」
先にルインフロストが身も凍るほどの吹雪が彼女を襲い掛かるが、チリーは【氷結耐性】によって耐えていく。
しかし、耐性があれども長く浴び続けていれば次第に凍り付いていくだろう。
そんな最中に吹雪によって震えながらのレイカがチリーの元へ駆け寄ってきた。
「だ……大丈夫ですか!?」
「あ……あなた……そうだ!あなたの冷気の力を使ってほしいの!」
レイカの登場にチリーは焦るも咄嗟に何かを考えついた。
その突然の事に彼女は戸惑っていた、さっきまでは壁を作る程度であって、全力で冷気を出せば彼女を凍らせてしまうかもしれない。
だが、チリーは真剣な表情で更に説得を続ける。
「あなたのその力は、誰かを凍らせるだけじゃない……誰かを助ける事も出来るのよ?さあ、私に冷気を!」
レイカはその言葉に力強く頷き、周りから冷気を作り出すと周りが凍り付いていく。
ユーベルコード【変化・白魔の大妖狐】によって大妖狐に変身、そこまでは良かった……。
巨大化する事によって施設内を破ってしまう大惨事を起こしてしまう。
そんな事とは関係なしにレイカの冷気を吸収していく。
「あなたの猛吹雪、呑み込ませてもらうわ」
「大きくなったからって……!」
ルインフロストは数秒間の間に冷気を溜め、それを放出……絶対零度の吹雪が二人を襲い掛かっていく。
が、チリーは【激痛耐性】と【カウンター】の構えを取る。
その【破滅の吹雪】を全て吸収したことによって、チリーもレイカも無傷の状態だった。
「なっ……!?」
確実に凍らせられるはずだった吹雪は彼女に取り込まれ、逆に力として無数の氷の剣と氷の狐達を作り出した。
さらにレイカの冷気による支援によって作り出した数々が強化されていく。
「いけぇぇーーー!!」
「さあ、凍りなさい!」
剣と狐達を一斉にルインフロストに放たれ、その攻撃に彼女も避ける事すら叶わず、全て命中していった。
「あ……ああぁぁーーー……」
断末魔が上がると同時に、白い冷気が舞っていく。
それらが晴れた時には分厚い氷塊に閉じ込められたルインフロストの姿が見えた。
「や……った……?」
最初に口にしたのは腰が抜けて座り込むレイカだった、猟兵に力を分け与えたとはいえ、この施設を街々を守ることができたのだ。
「ええ……あなたの冷気は悪しき者を討ち倒したの……!」
チリーの言葉にレイカは涙ながらも頷いた……。
その後……凍り付いていた施設はもちろん街々も解凍され、凍ってしまっていた人々は何も知らずに解放され、いつも通りの日常を送っている。
あと、施設が半壊されていたために職員やエージェント達はかなり慌ただしくなっていたようだ……。
(このあたりはかわいそうではあるが全部UDC-Nullの仕業と言うことになっており、実際それらをやらかしていた猟兵達には不問とされていた)
一方、解凍され骸魂から無事解放されたルインフロストは……。
「また骸魂によってこれ以上の迷惑はかけられない……カクリヨファンタズムの深い雪山に隠居する事にするわ……」
ということだったので、これ以降は骸魂に飲み込まれることなく、猟兵達の前には現わすことはないだろう……。
そして、レイカ本人は今回の件で猟兵達のかっこよさに憧れを抱くようになっていた。
「たまには来てくださいね!」
と猟兵達にそう告げていた。
戦争はもうすぐ終結する……勝つか負けるか……それは猟兵達に掛かっている……。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2021年05月31日
宿敵
『永遠の冬・ルインフロスト』
を撃破!
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