2
銀河帝国攻略戦⑧~強襲!帝国軍巡洋戦艦

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド
🔒
#戦争
🔒
#銀河帝国攻略戦


0




「これまでの戦いにより、ついに『解放軍』の戦力が整い、帝国軍との決戦場へとワープして集結を完了することができました」
 エルシー・ナイン(微笑の破壊兵器・f04299)は、いつになく緊張した様子で集まった猟兵達にそう告げた。
「集結した『解放軍』を薙ぎ払う予定だった『カイザー・レイ』も、猟兵による攻撃によって破壊された為、銀河帝国は帝国大要塞『エンペラーズマインド』を最終防衛ラインとする強固な防衛ラインを形成し『解放軍』を迎え撃とうとしています」
 『エンペラーズマインド』は遺失技術の一つであり、ワープドライブを妨害する能力を有しているという。そのため『エンペラーズマインド』を攻略する為には、ワープドライブに頼らない艦隊戦によって、『エンペラーズマインド』のコアを破壊しなければならない。
「艦隊戦の主力はあくまで『解放軍』のスペースシップです。みなさんの活躍もあり『解放軍』の戦力は『エンペラーズマインド』防衛艦隊を凌駕しており、戦力的には勝利は難しくありません」
 しかし、とエルシーは懸念を示す。
「『解放軍』は多くの民間人が居住する移民船団です。当然、大規模な艦隊戦の経験がありません。そのため『エンペラーズマインド』防衛艦隊との開戦直後は、混乱の為、充分な戦闘を行えずに、かなり大きな被害を出してしまう事が予測されます」
 混乱が治まり、ある程度の秩序を持って戦えるようになれば、戦力差を生かして、戦線を押し上げる事も可能だろう。だがそれまでに大損害を受けてしまえば、退却するスペースシップも現れ、戦線が崩壊する危険性も充分考えられる。
「そこでみなさんには、混乱する『解放軍』のスペースシップを撃破しようと迫りくる帝国艦隊の前衛部隊を叩き、『解放軍』の援護をお願いします。みなさんのチームに相手をしてもらいたいのは、ディクタトル級巡洋戦艦になります」
 ディクタトル級巡洋戦艦は帝国軍内において傑作の呼び声高く、それゆえに最も多く製造された量産型巡洋戦艦だ。
「今回相手をしてもらう艦は、衝角を備えた突撃戦仕様の艦になります。仕様上、火力も装甲も前面に集中していますので、うまくその隙を付ければ、戦いを有利に進められるでしょう」
 戦艦の内部に潜入して艦橋を制圧することも可能だが、それよりも外部からの攻撃で破壊する方がやりやすいだろうというのが、エルシーの算出した結論だった。
「帝国との戦いに勝利するための、ここが正念場です。皆さんの奮闘を期待しています」
 そう言ってエルシーは、猟兵達を星の海へと送り出したのだった。


J九郎
 こんにちは、J九郎です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 宇宙を駆け回り、敵戦艦を見事撃破して下さい。
 みなさんのご活躍を期待しています。
45




第1章 ボス戦 『ディクタトル級巡洋戦艦』

POW   :    主砲発射用意!
予め【主砲にエネルギーを充填しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    航空各隊、邀撃に移れ!
【両舷カタパルト】から【直掩艦載機】を放ち、【対宙迎撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    オール・ウェポンズ・フリー
【兵装使用無制限状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ベモリゼ・テモワンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

峰谷・恵
「巡洋戦艦と追いかけっこして側背面取るのは時間がかかるね…なら…!」

血統覚醒使用。敢えて正面から敵艦に迫撃をしかけ、側背面や上下から仕掛ける他の猟兵から敵の注意を逸らす。
敵主砲の射線を避けながらヴァンパイアの力を乗せたアームドフォートの砲撃(鎧無視攻撃、鎧砕き、属性攻撃、誘導弾、2回攻撃、呪詛、恐怖を与える)で攻撃。正面装甲には効果が薄いと判断し、敵艦のカタパルトや対空兵装を狙う。
敵航空隊はMCフォートの弾幕と熱線銃連射で対処。
空中戦技能+空間戦闘用ベルトの機動サポートで敵の攻撃を回避する。
敵艦に取り付いたらMCフォートで敵航空機を牽制しつつ敵艦の対空兵装を熱線銃と遅すぎた収穫期で破壊して回る


アーサー・ツヴァイク
※アドリブ協力大歓迎

コソコソするのは性に合わないんでね、俺は真正面を受け持つぜ!
この戦域で俺達が暴れまわれば、敵の目もこっちに向いて他の猟兵達も動きやすくなるはずだ。遠慮はしねぇぜ、銀河帝国!
敵の主砲はぶっ放たれると厄介だぜ。味方の船に被害が出る前に接近してぶっ叩きたいが…こういう時の高速移動は予習済みだ!まず、後ろに向かって【エクスプローシブ・ドラゴンライド】を放ち、爆発で推進力を得る! で、一気に近づいて…レイシューターの全力射撃を相手の主砲にぶちかます!



●正面激突
 宇宙帝国軍のディクタトル級巡洋戦艦『ブラッドシャーク』は、帝国艦隊に先駆けて解放軍の艦隊目掛けて突き進んでいた。常に先陣を切り、敵艦隊に食らいつき切り崩してきた自信と自負が、ブラッドシャークの艦長にはある。
 だがそんなブラッドシャークの艦長をして、驚かしめる事態が発生した。艦の進路上に、生身の人間が立ちはだかったのだ。
「巡洋戦艦と追いかけっこして側背面取るのは時間がかかるからね……なら……!」
 ブラッドシャークの進路上に躍り出た峰谷・恵(神葬騎・f03180)は、ためらいなく【血統覚醒】を発動させた。その瞳を真紅に染め自らをヴァンパイアへと変貌させると、大幅に強化されたアームドフォートの一撃を巡洋戦艦の正面から叩き込む。敢えて正面から敵艦に迫撃をしかけることで、側背面や上下から仕掛ける他の猟兵から敵の注意を逸らすのが、恵の目的だった。
「コソコソするのは性に合わないんでね、俺も真正面を受け持つぜ!」
 アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)も、竜の姿を持つ大型バイク『ライドラン』に跨りブラッドシャークの正面に陣取ると、手にしたレイシューターからソーラーパワーを発射した。
「この戦域で俺達が暴れまわれば、敵の目もこっちに向いて他の猟兵達も動きやすくなるはずだ。遠慮はしねぇぜ、銀河帝国!」
 ブラッドシャークは突撃戦仕様の艦であり、それゆえ正面の装甲は強固だ。恵とアーサーの攻撃を受けても、こゆるぎもしない。だがそれでも、巡航速度がわずかに低下したことに二人は気付いていた。
『おのれ、小賢しい真似を』
 ブラッドシャークの艦長はシートから立ち上がると、前方に手をかざした。
『主砲、発射準備!! あの小うるさい蠅共を、一気に焼き払え!!』
 その指示に、クルー達が驚きの声を上げる。相手が艦船なり大型の機動兵器ならばともかく、人間や艦載機を相手に主砲を使うというのは、常道とは言い難い。明らかに過剰な威力であるし、素早く動き回る相手には、細かい調整の効かない主砲は不向き。対空砲台で撃退するか、艦載機で撃墜するのが一般的な対抗手段だろう。だが、艦長はそんなクルー達の具申を一笑に付した。
『非常識な相手には、非常識で応じるのが礼儀というものだろう』
 突撃艦の艦長を長年務めてきたこの男もまた、常識などに囚われるような人物ではなかった。
「おっと! 敵の主砲はぶっ放たれると厄介だぜ。味方の船に被害が出る前に接近してぶっ叩きたいが……こういう時の高速移動は予習済みだ!」
 主砲のチャージに気付いたアーサーは、後方に向けて【エクスプローシブ・ドラゴンライド】を放った。槍に変形した『ライドラン』が爆発を起こし、その爆発を推進力に変えて一気に主砲の発射口に突撃する。主砲のチャージはほぼ完了し、エネルギー砲が放たれる寸前だったが、アーサーは構わずに主砲へと突っ込んでいった。
「【Select……BURST ACTION!】フルパワーで……ぶちかますぜ!!』
 主砲の発射口へと飛び込む寸前。アーサーはレイシューターの全力射撃を、発射口の内部へぶちかましていた。主砲の発射口が、レイシューターのソーラーパワーとエネルギー砲の輝きで満たされた次の瞬間に、大爆発を起こす。その爆発をレイシューターの反動によるバックダッシュでかわしつつ、アーサーはガッツポーズを決めたのだった。
 一方、恵は正面装甲には効果は薄いと判断し、敵艦のカタパルトや対空兵装に攻撃対象を切り替えていた。そして、主砲が破壊されたことでブラッドシャークが動揺した隙をついて、MCフォートの弾幕と熱線銃の連射で確実に対象を破壊しつつ、敵艦の正面装甲に肉薄する。
「どんなに火力が高くても、艦に取り付いてしまえば手を出せないよね」
迎撃に現れた敵艦載機の攻撃を空間戦闘用ベルトの機動サポートでかわしつつ、遂に敵艦の甲板に取り付いた恵は、熱戦銃と剣型兵装『遅すぎた収穫期』で対空兵装を破壊し始めたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

白波・柾
帝国軍の侵略は衰えることを知らないか
上等だ、俺たちの攻勢も衰えないと教えてやろう
さあ、尋常に―――勝負だ

突撃戦仕様ということは、側面は弱いはずだ
特に、後部なんかは前面とは比べ物にならない脆弱さだろうな
そうそう回らせてくれるとは思えないが、
側面を重点的に、あわよくば後部に攻撃を仕掛けていきたい
できるだけ当たらないように気をつけつつ、戦闘を展開していこう

大太刀の間合いに入れば正剣一閃で攻撃していこう
猟兵の仲間たちとも連携して、数を減らしていけたらいいな


北条・喜夏
はっはーん、巡洋戦艦が相手かぁ!
場所が海か星の海かの違いはあれど、「リュツ夫」がやる気マンマンや!
なるほど、砲撃だけやのうて、艦載機も搭載してんねや。
おーし、「らぷたん」、出番やで!空と宙で違うけど……――行けるか!ええ返事や!ほな、任せる!

まずは行ったれえ!「らぷたん」!
敵艦載機には【先制攻撃】!空間戦しとったり、敵艦に取り付こうとしてる猟兵はんには【援護射撃】!
〆には対艦ミサイルでもぶっ放したれや!――【誘導弾】ッ!

さあて、お膳立てが整ったら……待たせたなぁ!
『貪り喰らえ、海神の顎門』!!
「リュツ夫」、頼むわ!いてこましたれ!
目標、敵ディクタトル級!【一斉発射】ぁ!!


春日・釉乃
こっちも奥の手を使うしかっ!

あたしは機械鎧『鶴姫』を着込んで鎧装騎兵姿となり、背部に接続した『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』の[ダッシュ2]の力で一気に踊り出て、一撃離脱の戦法でユーベルコードの【蒼き清浄なるセカイのために】を使用。
機械鎧用の核バズーカを発射して、[鎧無視攻撃3]の破壊力で敵を一網打尽に追い込む!

「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に…! 銀河帝国攻略戦、成就の為に…! エンペラーズマインドよ!私は帰って来た!」

ある程度の損害を与えられたら、救済の炎を沈下させ…後続の友軍に残存戦力の掃討を任せて宙域から離脱するね。
あ…モチロン、他の方との連携やアドリブはOKだよ!


バーソロミュー・スケルトン
ガハハハッ!
突撃戦で海賊が帝国なんぞに負けるわけにはいかんな。
海賊流の突撃ってーやつを見せてやるわい。

自前のスペースボートを操り、敵艦に向けて突撃じゃ。
前面が強いって話じゃから敵艦下側の死角を突くように動くとするかのう。

敵の攻撃はボートを操り避けるか、右手の黄金砲を盾にして弾くのじゃ。
敵艦に接近したところで、至近距離からのフルバースト・マキシマムをお見舞いして装甲にダメージを与えるぞ。
その後、そのままわしの船の衝角で突撃を喰らわしてやるわい。

アドリブ、改変OK



●一斉攻撃
 二人の猟兵が正面から仕掛け、ディクタトル級巡洋戦艦『ブラッドシャーク』の注意を引き付けている間に、他の猟兵達も行動を開始していた。
「ガハハハッ! 突撃戦で海賊が帝国なんぞに負けるわけにはいかんな。海賊流の突撃ってーやつを見せてやるわい」
 まず最初に仕掛けたのは、宇宙海賊のバーソロミュー・スケルトン(ウォーマシンの宇宙海賊・f03437)だ。バーソロミューは自前のスペースボートを操り、ブラッドシャークの底面に、死角を突くように回り込んでいった。そして敵艦に充分接近したところで【フルバースト・マキシマム】――黄金銃・ドンデルバスと黄金砲・ウィールカノンの一斉発射を至近距離からお見舞いする。
「はっはーん、巡洋戦艦が相手かぁ! 場所が海か星の海かの違いはあれど、『リュツ夫』がやる気マンマンや!」
 北条・喜夏(武装召喚JKよしかちゃんとはウチのことやで!・f13043)はポケット戦艦『リュツ夫』の武装を召喚して、自らの武器としてブラッドシャークに攻撃を仕掛けていた。そんな喜夏達を迎撃せんと、巡洋戦艦の両舷カタパルトから、続々と直掩艦載機が出撃してくる。
「なるほど、砲撃だけやのうて、艦載機も搭載してんねや。おーし、『らぷたん』、出番やで!」
 そんな艦載機部隊に対抗すべく喜夏が召喚したのは、ステルス戦闘機『らぷたん』だった。
「空と宙でちょいと勝手が違うけど……――行けるか! ええ返事や! ほな、任せる!」
 『らぷたん』は喜夏の周囲を旋回しつつ、機関銃の連射で接近してくる艦載機部隊を次々と撃墜していく。
「帝国軍の侵略は衰えることを知らないか。上等だ、俺たちの攻勢も衰えないと教えてやろう」
 白波・柾(スターブレイカー・f05809)は、宇宙空間であってもまるで陸地に立つがごとく、整った姿勢でブラッドシャークを見据えていた。
「さあ、尋常に―――勝負だ」
 そして、そう言い放つや、宇宙空間を駆けるように敵艦に迫っていく。
「突撃戦仕様ということは、側面は弱いはずだ。特に、後部なんかは前面とは比べ物にならない脆弱さだろうな」
 浴びせかけられる対空砲火を自身の本体である大太刀の一閃で弾き切り捨てながら、目指すはブラッドシャークの後方。飛び道具を持たない柾にとって、まずは敵艦に接近することが第一だ。
「そっちが主砲を使おうとしたのなら、こっちも奥の手を使うしかっ!」
 乱戦の中、機械鎧『鶴姫』を着込んで鎧装騎兵姿になった春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)は、背部に接続した『ヴァリアブル・エクシード・ブースター』を解放し、一気に加速。
ブラッドシャークを足元に見据える位置まで急上昇していた。
『速い! どこへ消えた!?』
 ディクタトル級の艦橋では、釉乃の姿を見失った艦長が索敵指示を出していたが、その間にも釉乃は機械鎧専用の核バズーカを肩に担ぎ、その照準をブラッドシャークに向けていた。
「ミディア・スターゲイザーの理想を掲げる為に……!  銀河帝国攻略戦、成就の為に……!  エンペラーズマインドよ! 私は帰って来た!!」
 そして放たれた核弾頭は、狙い違わずブラッドシャークの艦橋部分に命中し、人類救済の炎で艦橋を焼き尽くす。
『これが、解放軍の力かーっ!!』
 そんな絶叫と共に、歴戦の艦長の体も炎に包まれていった。
 だが、艦橋が燃え尽きても、ブラッドシャークが動きを止めることはなかった。
「帝国の戦艦の中には、例え乗組員が全滅してもメインコンピューターが生きてる限り動き続けるものがあるって聞いたことがあるけど、これもそのうちの一隻ってことか」
 宙域から離脱しながらも、その情報を残る猟兵達に伝える釉乃。
「了解した。ならばまずは、敵艦の足を止める」
 応じた柾は、巧みに対空砲火を掻い潜り、ブラッドシャークの後方、推進機関が集中する箇所に接近していた。
「ここまでくれば俺の間合いだ。俺の一刀―――受けてみろ!」
 そして振るわれた大太刀の【正剣一閃】が、ディクタトル級巡洋戦艦のメインエンジンを両断する。
 推進機関を破壊され動きを止めた戦艦は、宇宙海賊であるバーソロミューにとっては格好の獲物だ。
「ガハハハッ! 立場が逆転したな。わしの船の衝角で突撃を喰らわしてやるわい!!」
 バーソロミューの操るスペースボートの衝角が、ブラッドシャークの下方からその装甲を貫いていく。
「どうじゃ、自分が貫かれる気分は!!」
 バーソロミューの声が、果たしてメインコンピューターに届いていたかどうか。もはや満身創痍のブラッドシャークだったが、それでもまだ、その対空砲火は止まない。例え一人でも猟兵を道連れにせんと、最後のあがきを見せていた。
「さあて、お膳立ても整ったし……待たせたなぁ!」
 そんなブラッドシャークに対し、喜夏は完全な状態のポケット戦艦『リュツ夫』を召喚して全砲門を向けさせた。
「貪り喰らえ、海神の顎門!! 『リュツ夫』、頼むわ! いてこましたれ! 目標、敵ディクタトル級! 【一斉発射】ぁ!!」
 次の瞬間、リュツ夫の全砲門が一斉に火を噴き、ディクタトル級巡洋戦艦『ブラッドシャーク』を蜂の巣にしていった。
 主砲も艦橋もエンジンも潰され、最早戦艦としての機能を失っていたブラッドシャークは、とうとう力尽きたように大爆発を起こし、宇宙の藻屑と化していった。

 猟兵達のこの勝利によって、解放軍の艦隊は突撃戦仕様の戦艦による強襲を免れることができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト