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大祓百鬼夜行⑤〜お前達のような猫がいるか

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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#大祓百鬼夜行


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●間違い探し(難易度:易しい)
 ――竜神の霊山。
 ここはカクリヨファンタズムの最下層に通ずる道の一つであり、必ず何千もの『連ね鳥居』を行かねば先に進む事が出来ない場所だ。
 その連ね鳥居を骸魂と合体した妖怪が占拠し、行く手を塞がんと立ちはだかっている。
「にゃーご」
「にゃーん」
「うみゃー?」
 ここを占拠した妖怪は、どこにでもいる黒猫だ。
 だが、彼らには決定的……否、致命的な相違点があった。
 それは……!

●カッチカチやぞ!
「みんな、緊急事態よ!」
 いつになく真剣な顔をしたアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)。
 緊急事態と言うからには、今回の任務はそれほどの危機が迫っているのだろうか?
「今回向かってもらうのは竜神親分のいる場所に通じていると思われる、竜神の霊山よ」
 この霊山を抜けるには、山中にある何千もの連ね鳥居の中を進まねばならない。
 だが、そこが大祓百鬼夜行に加わった妖怪に占拠されたそうだ。
 言うまでもないが、先へ進むには居座っている妖怪を倒すしかない。
 そう言えば、緊急事態がどうとか言っていたような気がするが……?
「……ええ、問題はここからよ。現地を占拠している妖怪は霊山の霊力を取り込んで、ドラゴン化してしまっているの。硬い鱗は並大抵の攻撃を受け付けないし、空を飛び、火を吹く事も出来る強敵に変化しているみたい」
 なるほど、それは少しばかり手を焼く事になりそうだ。
 しかしそれだけなのであろうか? 言う程、緊急でもなさそうな?

「そして占拠している妖怪は『どこにでもいる黒猫たち』と呼ばれる黒猫なの。彼らがドラゴン化してしまっているわ……」
 黒猫がドラゴン化。
 ……うん? ちょっと待てよ?
 そうなると、もしかして彼らは……。
「ええ……もふもふ毛が、かちこち鱗になっているの……」
 マジすか。
 もふもふがかちこちに……まさにアイデンティティーの喪失。
 それは確かに(ある意味)緊急事態とも言えなくはない……の、だろうか。
 と言うか、それはもう黒猫と呼んでもいいんですかね……?
「ただ、ドラゴン化しても弱点はあるみたい。それは逆鱗と呼ばれる部分で、そこを狙えば一発で骸魂との合体が分離されるそうよ。そうすれば、彼らは元の黒猫に戻るわ」
 だが、アヤカが言うには逆鱗の位置はどこにあるかまでは分からず、戦いながら確かめるしか手段がないらしい。
 相手側もドラゴン化した事で好戦的になって、必死に抵抗してくる事だろう。
「それと一つ注意点よ。戦闘中に連ね鳥居から出ると、道に迷って戻れなくなってしまうから『鳥居から出る事なく戦う』のを忘れないでね。……それじゃ、気を付けて!」
 説明を終えたアヤカがゲートを開く。
 ……かちこちをもふもふに戻すための戦い、油断せずに行かねば!


NS
 はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
 まさかの猫ネタ二連続、本戦争では通算三本目です。
 戦争シナリオ七本目、どうぞよろしくお願いします。

●目的
 連ね鳥居を占拠した『(ドラゴン化した)どこにでもいる黒猫たち』を倒す。

 今回は戦争シナリオにつき、一章(集団戦)のみの構成となっております。
 プレイングボーナスは『連ね鳥居の中で戦い、敵の逆鱗を攻撃する』です。
 OPの通り、黒猫たちはドラゴン化しており戦闘力が上がっています。
 使用するユーベルコードにプラスし、空を飛び、火も吹きます。
 あと、もふもふがかちこちになってますが倒せば元に戻ります。
 なお逆鱗の位置は個体によって違うので、上手く探り当てて下さい。

●ご注意
 今回シナリオはコミカル寄りになると思います。
 その辺りをご了承の上でご参加いただければと。

 戦争シナリオはなる早での完結を目標としております。
 リプレイは出来るだけ早めにお返し出来るようにしたいと思います。
 また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
 もし参加人数が多い場合、不採用も出る事を予めご了承の上でご参加下さい。
 プレイング内容に問題が無い限り、出来るだけ頑張りますが念のため……。

 では、連ね鳥居を占拠するかちこち黒猫を倒し、元に戻してあげましょう。
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第1章 集団戦 『どこにでもいる黒猫たち』

POW   :    飛びつき準備
敵より【目線が低い場所にいる】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
SPD   :    もふもふ毛玉
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【さわり心地の良いもふもふな毛並み】で覆われる。
WIZ   :    本能解放
【まんまるお目々のハンターモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。

イラスト:Miyu

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
成程、確かに緊急事態ですねぇ。
頑張って参りましょう。

まず『FMS』によるバリアを展開、[結界術]で更に強化し防御を固めましょう。
そして【酷郭】を発動し『裁域』を形成、戦場全体の『大気』に『律』を流し込みますねぇ。
黒猫さんにも同時に『律』で干渉、『抵抗の差』等から『逆鱗』の位置が把握出来たらその近くの『大気』を爆破し『逆鱗』を叩きましょう。
把握出来ない様であれば、黒猫さんの全身を覆うように周辺の『大気』を同様に爆破してしまえば、爆風のどこかしらが当たる筈ですぅ。
何方にせよ、威力が不足するなら『FRS』の[砲撃]で追撃しますねぇ。

討伐後、もふもふに戻ったら堪能したいですぅ。



●逆鱗は爆発だ!
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が連ね鳥居に踏み込んで、少し進んだ先にドラゴン化した黒猫たちの姿はあった。
 あのもふもふの毛並みはどこへやら、今の彼らの体は全体が黒い鱗がびっしりと覆われていて、猫であった形跡が殆ど残っていない。
 とは言え、階段のあちこちで各々が昼寝をしていたり、仲間と戯れているなどしている辺り、やはり猫と言う感じはあるのだが。
「成程、確かに緊急事態ですねぇ」
 きっと元の姿は可愛かったに違いない。
 ならば早く骸魂を剥がして元の姿に戻してあげなければ、と心に誓う。
「みゃ? ……ふしゃー!」
 そんな黒猫たちが侵入者の存在に気付くと、その場から背中に生えた龍の翼を広げて飛び上がり、こちらへ向かってくる。
 ……こんな見た目で鳴き声は猫のままなのだから、なんだかよく分からない。

「来ましたねぇ。では、行きますよぉ」
 るこるは素早く浮遊武装FMSを展開し、バリアを張る。
 結界術も込みで防御力を高めた事により、向こうの攻撃を防ぐ算段だ。
「み゛ゃ゛ーっ!」
 飛行状態から黒猫たちが一斉に火を吹く。
 例え小さくともその火力は決して侮れないが、防御力を強化したバリアが全てシャットアウトする。
「むむ、逆鱗の位置が分かりにくいですねぇ……でも、この手がありますぅ!」
 るこるは『豊乳女神の加護・酷郭(チチガミサマノカゴ・ノガレエヌクルワ)』を使うと、この連ね鳥居の内部を覆う裁域を形成する。
 そして、裁域の内部に存在する黒猫たちのいる空間を爆破した。
 ……えっ、爆破!?
「に゛ゃ゛っ!?」
 KABOOOOM!!
 突然の爆発に面食らう黒猫たち。
 多少の攻撃なら鱗が防ぐが、爆風であれば体のどこかにあるはずの逆鱗にヒットするはずだ……それがるこるの狙いであった。
 いや、力押しやな!?
「はい、どっかーん!」
「う゛に゛ゃ゛ぁ゛!?」
KABOOOOM!!
「もう一発、どーん!」
「み゛に゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛!?」
 KABOOOOM!!
「おまけも付けますよぉ、ばーん!」
「に゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」
 KABOOOOM!!
 爆発しまくる連ね鳥居の内部の空間!
 ……爆風が収まった後に残されたのは、体をピクピクさせて気絶している黒猫たちの姿であった。
 もちろん骸魂は剥がれ、元の姿に戻っていたのは言うまでもない。
「終わりましたねぇ。もし上手く行かなかったら、FRSの追撃も考えてましたけど……」
 え、追撃も考えてたんです!?
 るこるさんあなた容赦ないっすね!?
「ともかく、無事に済んだのでもふもふを堪能させてもらいましょう♪」
 そう言うと、るこるは気絶した黒猫の一匹を抱きかかえ、階段に座って元通りになったもふもふ毛を味わうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
ドラゴンと言われると、見上げるような大きさを想像したけれど、黒猫のドラゴン化だから、大きさもネコサイズなのね。
でも、毛がうろこになると、まるで蛇の巣です。

このままではお互いにとってもよろしく無いので、逆鱗を探して一刻も早く元の姿に戻してあげましょう。

ここはスマートグラス『ガリレオ』を頼りましょう。
スマートグラスのセンサーで各々の猫たちを観察して、逆鱗の位置をマーキング。
連なる鳥居も記憶して。

それからUC【混沌弾球】を発動。スマートグラスの指示に従って、鳥居を蹴りながら、逆鱗の位置を【功夫】で突いていきます。

火は手近なドラゴンで【敵を盾にする】してカバーします。

元に戻ったら、もふタイムですね。



●鳥居に響け、怪鳥音!
 黒猫たちがドラゴン化した。
 その話を聞いた時、大きさも変わって巨大化したのではないかとも考えたのだが。
「ドラゴンと言われると、見上げるような大きさを想像したけれど、黒猫のドラゴン化だから、大きさもネコサイズなのね」
 連ね鳥居にやってきた黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が、件の黒猫たちを見て最初に口にした言葉がこれであった。
 よくよく見れば、小さい分可愛げもある……かもしれないのだが。
「でも、毛がうろこになると、まるで蛇の巣です」
 それはある意味、検索してはいけないワードですね!
 どんな感じだったかなーと思って見てみたら『うげえ』ってなりましたよ、ええ。
「このままではお互いにとってもよろしく無いので、逆鱗を探して一刻も早く元の姿に戻してあげましょう」
 スマートグラスの位置をクイッと直し、摩那が一歩踏み出す。
 一方の黒猫たちも新たな侵入者に気付くと、素早く迎撃態勢に移る。
 果たして、いかにして逆鱗を探り当てて戦うのであろうか?

「周囲のオブジェクトを全サーチ、対生物センサーも起動」
 摩那がスマートグラスに声で命ずると、グラス上のディスプレイにいくつものロックオンマーカーが表示される。
 彼女の装備しているスマートグラス『ガリレオ』、これが今回の戦いの鍵だ。
「ふしゃーっ!」
 まんまるお目々のハンターモードとなった黒猫たちが摩那に襲い掛かる。
 猫にドラゴンの要素が加わった事で、戦闘力が向上した彼らの攻撃は鋭い。
 まず摩那は相手の攻撃の回避に専念し、ひたすら観察に回る。
 こうする事で、ガリレオが逆鱗の位置を探り当ててくれるからだ。
(この子は額部分、さっき躱した子はお腹の辺り、次に来る子は背中……)
 次々と逆鱗の位置がグラス上にマーキングされていく。
 こうなれば、後はピンポイントで狙うのみだ。
「励起。昇圧、反転。空間転移を確認。変換良し……散開!」
 そこから『暗黒球雷(スフェール・テネブル)』を発動し、摩那が動き出す。
 スマートグラスに表示されるガイドライン指示に従い、飛んだ。
 黒猫も素早く動く相手を狙うハンターモード故、彼女の後を追いかける。
「ホワアァァァーッ!」
 そこへ摩那が怪鳥音と共に鳥居を蹴って三角飛びを決めると、追ってきた黒猫の不意を突き、逆鱗位置に功夫の一撃をドンと叩き込む。
「ホアチャァッ!」
 拳・蹴りと襲い来る黒猫の逆鱗のみを正確に撃ち抜き、相手のファイアブレスには黒猫の一匹を捕まえて盾にするなどしてやり過ごしていく。
 ……すごい功夫だ。
「ふぅ、こんな物ですね」
 見事に黒猫たちをKOした摩那がポーズを決める。
 そして、その場に倒れている黒猫の一匹を捕まえると……
「……あー、これこれ! このもふもふ……元に戻って良かったぁー」
 当然のように、もふもふを味わうモフタイムに入るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パルピ・ペルポル
あああもふもふが…!これはゆゆしき事態ね。
なんでドラゴン化しちゃうと鱗生えちゃうのかしらね…!
これは早急に戻してあげないと。

わたしからしたら鳥居の中でも広さとしては十分だし、道外れないように注意して。
雨紡ぎの風糸を自分の周囲に蜘蛛の巣状に展開して。
黒猫が引っかかったら火事場のなんとやらを使って糸で捕らえてそこに穢れを知らぬ薔薇の蕾を追加して糸と茨でがっちり拘束するわ。
糸か茨が逆鱗に触れればラッキー、そうでなければ逆鱗を探してそこに一発入れるわ。
鱗がもふもふに戻れば解除完了ね。

見える範囲の黒猫をすべて戻したらちょっともふらせてもらいましょ。
息抜きは大事だもの。



●例えるなら、世界からもふもふが消えたレベルの大惨事らしいです
「あああもふもふが……! これはゆゆしき事態ね」
 モフリストのフェアリー、パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)は連ね鳥居の影から、ドラゴン化した黒猫たちを見て多大なショックを受ける。
 あのふわふわな毛が全て固い鱗に変わってしまったのはかなりの衝撃だ。
「なんでドラゴン化しちゃうと鱗生えちゃうのかしらね……!」
 ぐぬぬと言った様子で相手の様子を伺うパルピ。
 いやまあ、ドラゴン化ってのはそう言う物だと思いますので……
「……これは早急に戻してあげないと」
 一刻も早く、元の可愛らしい黒猫に早く戻してあげなければ。
 あとついでに、霊山への道も開かねば。
 今、彼女の頭の中はそんな感じの事でいっぱいであった。
 さあ行け、パルピ! もふもふを取り戻すために出撃だ!!

「こらぁ、もふもふを返しなさーい!」
「にゃっ!? ……ふーっ!」
 勢いよく黒猫たちの前に飛び出してきたパルピ。
 それに対し、敵が来たかとばかりにそれぞれが反応し、鳴いて威嚇する黒猫たち。
 まさに一触即発めいた状況だ。
「ふしゃー!」
 先手を仕掛けてきたのは黒猫たちであった。
 四足歩行からダッシュし、背中の羽でふわりと浮かび上がって攻撃態勢に移る。
 かちこちハンドから伸びた、鋭い龍の爪を伴った猫パンチだ!
「そうよ、そのまま来るがいいわ。何故なら……」
 パルピは黒猫たちの攻撃が来る中でニヤリと笑う。
 飛んできた攻撃を軽くひょいっと躱せば……
「に゛ゃ゛っ!?」
「うみゃ!?」
「み゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!?」
 黒猫たちが見えない何かに次々と拘束される。
 一体……これは!?
「さすがにこれには気付けなかったようね!」
 そう言う彼女の周囲には、目には見えない『雨紡ぎの風糸』が蜘蛛の巣状に展開されていた。
 パルピが最初から罠を仕掛けていた事に、彼らは気付かなかったのだ。
「そのまま動かないでもらうわよ。ぬぬぬ……!」
 そこから『火事場のなんとやら(フェアリーナメタラアカンゼヨ)』で怪力能力を十倍にし、フェアリーらしからぬパワーで縛り上げると、更に『穢れを知らぬ薔薇の蕾』から茨を伸ばし、二重に拘束する!
 因みにこの薔薇の蕾、綺麗な名前だが実際は拷問具なのである! コワイ!!
「に゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」
 まるでボンレスハムめいた感じでがっちり縛り上げられた黒猫たち。
 最早動く事など出来はしない。
「さて、これで逆鱗をじっくり探せそうね。……お、ここかなー?」
 そしてパルピは動けない黒猫たちの逆鱗を捜索し、発見次第『古竜の骨のマン・ゴーシュ』でツンツンと一突きし、黒猫たちを元に戻していった。
 こうして襲い掛かってきた黒猫たちを元に戻したパルピは……
「うんうん、やっぱり君達はこうやってもふもふしてるのが一番ね♪」
 元に戻った黒猫たちの拘束を解き、お楽しみタイムとばかりにもふるのであった。
 大事な事ですからね!

大成功 🔵​🔵​🔵​

榎・うさみっち
相手がドラゴンということで
相棒竜ドラみっち(アイテム)の背中に乗って登場!
あと年単位で出番が無くて若干存在を忘れかけてたから
いい機会だから呼んでみたとかなんとか!

うーむ、個体ごとに弱点の位置が違うのか…
それなら「数撃ちゃ当たる」作戦だ!
UCでワルみっち軍団を召喚!
マシュマロ砲、構えー!
説明しよう!
マシュマロ砲とはその名の通り、弾丸がマシュマロの銃だ!
駄菓子兵器から着想を得た!
相手はもともとは可愛いお猫様だから
なるべく傷付けたくはないからな!
四方八方から高速でマシュマロ砲を撃ちまくって
逆鱗の位置を無理やり探し当てるぜ!
元に戻ったらもふらせてくれ!

…あ、結局ドラみっち全然出番無かったなスマン!



●※遊んでいるようにも見えますが、本人的には結構本気です
 連ね鳥居の中を小さなピンク色のユルい顔をしたドラゴンが行く。
 その背に乗っているのは榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)であった。
 ……なんだか見た目的にも日本の昔話みたいなOP感ありますね!
「相手がドラゴンならば、相棒竜ドラみっちを使わざるを得ない」
「ふぎゃー」
 えっ、そう言う繋がりで!?
「いやー、せっかく作ったのはいいんだけどさ、年単位で出番が無くて若干存在を忘れかけてたから、いい機会だから呼んでみたんだぜ!」
 そん なに。
 となれば、戦闘でも大活躍間違いなしですね!
「おうともよ! ドラみっちの活躍、とくと見せてやるぜー?」
「ふぎゃー」
 見た目からは分かりにくいが、うさみっちとドラみっち共々やる気は十分の様子。
 きっと今回も奇抜な手でドラゴン化した黒猫たちと戦ってくれる事だろう。

「ヘイヘーイ、ドラみっちに乗ったうさみっち様が来たぞー」
「ふぎゃー」
 強者の余裕で悠々と黒猫たちのところへやってきたうさみっち。
 目の前に現れたのが(うさみっちと同じ顔をした)ピンクのドラゴンと言う事もあってか、黒猫たちの方も警戒を強めているようだ。
「うーむ、個体ごとに弱点の位置が違うのか……逆鱗を狙えば一発と言ってたが、一つ一つを探すのは結構手間だなー」
 一人で複数を相手にするのは少々手間だ。
 ならば、こちらも数で対抗するのがベストなはずだと判断する。
「それなら『数撃ちゃ当たる』作戦だ! ワルみっち軍団、カモーン!」
 うさみっちが『でんこうせっかのワルみっちスナイパー(ウサミノ・ガンガン・ショータイム)』でワルみっち軍団(カクリヨファンタズム仕様の妖怪コスVer)を召喚すると、ドラみっちの背から次々と降りてくる。
 そんな彼らの手には未知の武器が!
「マシュマロ砲、構えー!」
 うさみっちの号令でマシュマロ砲なる武器を構えるワルみっち軍団。
 教授、マシュマロ砲とは一体!?
「説明しよう! マシュマロ砲とはその名の通り、弾丸がマシュマロの銃だ! 駄菓子兵器から着想を得た!」
 凄い分かりやすい!
「相手はもともとは可愛いお猫様だから、なるべく傷付けたくはないからな!」
 そして有情!
「さあワルみっち軍団、撃ちまくれぇーい!」
「オラオラー、マシュマロ弾を喰らえー!」
 うさみっちの命を受け、ワルみっち軍団がポポポンとマシュマロ砲を撃ちまくる!
 包囲戦術で四方八方から撃ち込まれるマシュマロ弾がどんどん黒猫たちにヒット!
「うにゃあぁぁぁ!?」
 弾幕に対処出来ず、右往左往する黒猫たち!
 ……あ、口にマシュマロが入りましたね。
 その内の少数が逆鱗にヒットしたか、元の姿に戻っていく。
「お、ビンゴだな! よーし、そのまま撃ちまくれーい!」
 更に連射されるマシュマロ弾。
 ……そうして鳥居内の階段がマシュマロまみれになった頃には、黒猫たちはみんな元に戻っていた。
 後片付け大変ですねこれ!
「よっしゃ、大成功! 早速もふらせてくれー……あ」
 どうしました、うさみっちさん?
「結局ドラみっち全然出番無かったなスマン!」
「ふぎゃー……」
 あ、ドラみっちがしょぼんとしてる。
 ……まあ、次の機会がありますよきっと!

大成功 🔵​🔵​🔵​

空亡・劔
この最強の大妖怪である空亡劔を差し置いての大異変!
最早生意気を通り越して…超生意気ね!

あたしは最強の大妖怪
我が時空を切り裂く斬撃なら龍の鱗ごと切り捨ててやるわ!
………
【戦闘知識】で動きから逆鱗の位置を【見切り】
【残像】を残して猫パンチや猫ファイヤーを回避!
【天候操作】で猫が眠くなるようなぽかぽか陽気にするわ

もふもふできないとかあんたらふざけてんの!?
この最強の大妖怪に対する不遜よ!(理不尽

時刻みを使用!全力で逆鱗を狙い骸魂を切り捨ててやるわ

元に戻ればどうでもいい!さっさと先に…
先に…
黒猫抱っこしてもふもふ猫吸いしつつ先に進むわ!

(尚、同じように黒猫を元に戻すたびに抱っこ数が…最後はもこもこに



●もふれないとなると容赦の無い大妖怪さん
 はいそれでは行きます、3、2、1……キュー!
「この最強の大妖怪である空亡劔を差し置いての大異変! 最早生意気を通り越して……超生意気ね!」
 恒例のセリフと共に、空亡・劔(本当は若い大妖怪・f28419)が吠える。
 そう言えばバリエーション増えてますね!
「あたしは最強の大妖怪、我が時空を切り裂く斬撃なら龍の鱗ごと切り捨ててやるわ!」
 やる気も十分だ!
 ……あれ、そこまでの事態なんですか今回?
「だってもふれないのよ!? それは何よりも大きな異変よ、分かる?」
 アッハイ。
 お好きなんですね、もふもふ……いや今更ですけども!
 しかし今回の犠牲者……もとい妖怪はある意味不運ですね。
 何せこの後バッサリやられるんですもの……

「あれがそうね。揃いも揃って龍の姿になって……」
 両手の魔剣を手に、劔が黒猫たちの元へやってくる。
 話通り、本当にもふもふ箇所が見当たらない事が彼女の怒り(?)に火を付けた。
「ふーっ……!」
 そんな劔の怒りの事など知らず、黒猫たちは侵入者に気付くと鳴き声で威嚇する。
 向こうが退かないと見るや、彼らは一斉に襲い掛かってきた。
「ふしゃぁぁぁ!」
 飛び掛かってからの猫パンチ!
 かちこちの猫ハンドから肉球は見えず、鋭い爪が伸びている。
「コハァーッ!」
 更に空中からのファイアブレス!
 例え小さくとも、その火力は決して侮れない。
「なんのっ!」
 だが劔は残像を残すように高速移動し難なく避けていく。
 いくらドラゴン化で強化したとは言え、そもそも戦闘力に差がありすぎたのだ。
(逆鱗の位置は大体見切ったわ。そうなれば、後はただ斬り捨てるのみだけど……)
 この怒り、ただ斬り捨てるのみでは到底収まらない。
 ならばと劔は右手を掲げる。
 ……すると雲に包まれていた霊山が晴れていき、日が出てきたではないか。
 少しずつ気温が上がった事で黒猫たちが眠くなり、動きを鈍らせていく。
「大体、もふもふできないとかあんたらふざけてんの!? この最強の大妖怪に対する不遜よ!」
 り、理不尽!
 そんな理由で容赦なく斬り捨てられるとか、黒猫たちマジで不運すぎません!?
「我が身、我が真体は時を統べし魔剣なり! 今こそその力を解放せん!!」
 そして劔は『時刻み(クロノスブレイド)』を使い飛翔する。
 鳥居内を高速で飛び回り、黒猫たちと交錯すると同時に逆鱗を……斬った!
 骸魂ごと両断する斬撃はあまりにも強力で、黒猫が斬り捨てられると本来の姿を取り戻していく。
「元に戻ればどうでもいい! さっさと先に……」
 次の獲物を斬りに行く寸前、元に戻った黒猫と目が合う。
 可愛らしい黒いもふもふ毛、まんまるおめめ……
「……あぁー、やっぱりこれよ! よし次!」
 劔は黒猫を抱っこし猫吸いしつつ、次の獲物へ向かう。
 ……そうして斬り捨てて元に戻していく度、抱っこ数がどんどん増えていき。
「このあたしに斬れぬ物なし! 例え竜神や大祓骸魂であってもね!」
 と、セリフをキメる劔の両手には……黒猫がいっぱいいた。
 もっこもこである……と言うか色々な意味で締まらないっすね!?
「よし、邪魔者もいなくなったし前進よ!」
「にゃー!」
 劔は黒猫たちと共に霊山を……いや、せめて彼らはここに置いてって下さいね!?

 こうして連ね鳥居を占拠していた黒猫たちは、元のもふもふ姿に戻る事が出来た。
 最早行く手を阻む物はいない……猟兵達は竜神親分の待つ場所へと向かう。
 戦いの時は近い事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月22日


挿絵イラスト