銀河帝国攻略戦⑨~ハンドル握ると性格変わる人っているよ
「みなさん聞いてくだサイ」
グリモア猟兵のモッチ・モチは猟兵達に語りかけた。
「作戦は順調に進んでいマス。ですが、敵もさるもの、さらなる攻撃を仕掛けてきました!><」
両こぶしをブンブン振り、敵の厄介さを噛みしめるモッチ。
「まずは、今作戦についてから説明しマス。敵の帝国大要塞『エンペラーズマインド』。これは、ワープドライブを妨害する機能があり、非常に厄介なのでぶっ壊したい。ですが、あの手の手で敵も妨害してきマス。なので、これから妨害してくる敵、そいつらをみなさんでやっつけて欲しいんデス!」
モッチは、人差し指を立てながら、続けて注意点について話し始める。
「『解放軍』は民間人の多くいる移民船団も多く、敵の多くを猟兵の皆さんでなんとかしてもらう必要がありマス。よろしくデスヨ」
「次に敵についての情報デス。クローン重騎兵、ご存知でしょうか?全身戦闘用スーツに身を包み、重火器やスラスターを背負い、宇宙戦闘になれている集団デス。さらに今回、敵は宇宙バイクを乗り回し、機動力もアップしていマス!」
「また、敵は多少言語能力があるのデスが、ハンドルを握ると『ヒャッハー!ヒャッハー!』と繰り返ししゃべるというバグ?があるらしく、なんか世紀末っぽい?話し方になるみたいデス」
「今回の作戦目的、それは敵を撃破しつつ、一体だけいる赤い戦闘用スーツの重騎兵を撃破することになりマス!やつは通常の3倍の速さデス!注意してくだサイ!」
以上、みなさんの検討をお祈りしていマス、と言ってモッチは頭を下げ猟兵達を見送るのだった。
オノマトP
戦争依頼です。対応戦場⑨の集団戦になります。
猟兵のみなさんは、高性能宇宙戦闘服を着用しているので、問題なく戦えます。
また、敵の機動力が高いので注意してください。そのまま出撃してもいいですし、解放軍の倉庫から宇宙バイクを拝借してもいいでしょう。
それでは、世紀末な重騎兵の撃破をよろしくお願いします。
=============================
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================
第1章 集団戦
『クローン重騎兵』
|
POW : インペリアル・フルバースト
【全武装の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : コズミックスナイプ
【味方との相互情報支援】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【狙撃用ビームライフル】で攻撃する。
WIZ : サイキッカー拘束用ワイヤー
【アームドフォートから射出した特殊ワイヤー】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
(ブォーン!ブンブンブン!ブォンブォンブォン!!)
音はしない。ここは宇宙。星々が上下左右前後、全方位を隈なく埋め尽くし、綺麗に光り輝いている。
そう、確かに音はしていない、が聞こえる。魂で感じる。野郎たちの猛り狂うアクセルの雄叫びが。
「ヒャッッッッッッッッハー!!!!」
先頭を切って進む赤い戦闘用スーツのクローン重騎兵が一際でかい声をあげる。周りで走る重騎兵達もそれに続き、次々と吠える。
「ヒャッハー!」「ヒャッハー!」「ひゃっぴゃっぴゃー♪」
…………一人おかしいやつがいた。だが気にする必要はないだろう。ハナからヒャッハー!と叫んでいるのはバグによるものだ。いるだろう、おかしなやつの一人や二人。
敵は大勢。それぞれが宇宙バイクに跨り、世紀末を思わせる奇声を上げながら、ご登場だ。
セリエルフィナ・メルフォワーゼ
宇宙かぁ…
真空だと翼も【レガリアスシューズ】も使えないんだよね。
だからって銀河帝国を見過ごす事は出来ない。
まずボクの【オーラ防御】を全開にして【オーラナイトダンサー】(以下AKD)発動、21体の【AKD】達を最初から全開にさせるよ!
【AKD】はオーラの炎、宇宙でも燃えるからね。
次に【AKD】21体の役割分担。
3体は【パフォーマンス】【存在感】で敵を【おびき寄せ】て、待ち構えていた10体が一網打尽にする。
ボク自身は【空中戦】で敵の攻撃を避けながら赤い奴を探し出し、見つけたら残り8体を合体させてそいつにぶつけるね。
宇宙だろうと銀河帝国だろうと危険運転は犯罪だよ!
見過ごすわけにはいかないね。
「宇宙かぁ…」
セリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)が悲しいような、残念なような、そんな声を出した。
「真空だと翼も【レガリアスシューズ】も使えないんだよね。だからって銀河帝国を見過ごす事は出来ないけど」
セリエルフィナは背中から生える自身の白い翼を見ながら、ピコピコと動かす。
「だからと言って銀河帝国を見逃すことは出来ないよね」
セリエルフィナは、宇宙船の甲板に立つと、意識を集中させる。深く、深く、深く。この広く漆黒よりもなお暗い宇宙に溶けるように深く。
すると、彼女の周囲に燃え盛るオーラの炎が包み込む。炎は徐々に人型を帯び、21体のオーラ体となって姿を固定させた。
「【オーラナイトダンサー】。オーラの炎なら宇宙でも燃えるからね。最初から全開にさせるよ!」
彼女は自身の周りに集まりつつある敵に対してそう宣言した。
「「「「ヒャッハー!」」」」
オーラを生み出しているセリエルフィナを見て、それを隙と思ったか、複数の重騎兵達が攻撃対象として彼女を捉える。
セリエルフィナは自身が生み出した【ADK】を、意のままに操り応戦を試みた。
それは見事に、そして巧みに。21体のオーラが宇宙を駆け、踊り、翻弄する。
「ヒャヒャヒャ、ヒャッハー!」
オーラを脅威と判別した重騎士が機動力を活かした動きでオーラの背後を取った。舌があったら舌なめずりしていただろう。絶好のタイミング、ポジション、重騎士は引き金にかけた指に力を込めた。まさにその時だ。
「隙だらけだよ?」
気付けば、重騎士の周りを10体ものオーラが取り囲んでいる。間髪入れず、一斉に重騎士に取り憑いたオーラは、たちまち重騎士の体とバイクを焼いた。
「グヒャーッハ!?」
優れた連携によって、次々と高速で動くバイクを捉えては撃墜していく。
「宇宙だろうと銀河帝国だろうと危険運転は犯罪だよ!見過ごすわけにはいかないね」
次の標的を定めると、セリエルフィナはオーラを宙に舞わせるのだった。
成功
🔵🔵🔴
アルビーナ・ヒルシュフェルト
荒事専門の人格クリスティン仕込み杖を抜刀した状態でが四肢付反重力飛行車両「ボクサー」に乗って刃先を地面にこすり火花をあげてから突撃をかける。
敵目前でボクサーを人型に変形、急ブレーキをかけ慣性に乗りシートを蹴って敵に飛び込み計画と完了を発動、相手のスピード、自分の体勢、斬った時にかかる力などを感覚で予想し連撃を叩き込む。攻撃後はボクサーに再び乗り込み追撃を駆ける。
「マシンも俺もやっと温まってきたんだ…。まだまだ付き合ってもらうぜぇ!!」
アルビーナ・ヒルシュフェルト(超絶技巧の三重奏・f00958)は戦闘の真っ最中だった。いや、正しくは荒事専門の人格クリスティンが、だ。
騎乗する四肢付反重力飛行車両「ボクサー」は、宇宙バイクに引けを取るものではない。変形機構によって、マシンの性能の限界を超えた走りを可能にしている。仕込み杖を抜刀しながら、宇宙戦艦の壁面を接地しながら走り、装甲にかすれた刃先から赤い火花が咲き乱れる。
「ヒャッハー!」
前方から、一台の宇宙バイクが疾走してくる。騎乗者はビームライフルをこちらに向けるとブォンブォンと握ったハンドルを絞った。
「…………!」
アルビーナ、いや、クリスティンは迷わず突っ込む。両者ブレーキをかける様子は一切ない。距離がぐんぐん近づいていく。
(ビキューン!)
先に動いたのは重騎兵。引き金を引いた。しかし、狙撃用のビームライフル、射程が近すぎたため、エネルギーの光線がクリスティンの頬をかすめ後方へと流星のごとく消えていった。
反撃の好機。
すかさず、ボクサーを人型に変形させると、急ブレーキ。反動でシートから飛び出したクリスティンが敵目掛けて宙を舞う。予期せぬ行動に、銃を主体とする装備のせいか、まるで対処が追い付かない重騎兵はなす術がない。
「ッ!」
音のない一呼吸を入れると、意識を刃先に込める。
縮まっていく距離の中、持てる全ての感覚を持って、先を予想し、振るった仕込み杖の刃が光を放つ。何度刃が煌めいただろう、連撃を敵に叩き込むと、クリスティンは敵後方にすでに切り抜け、「ボクサー」のシートに身を置いていた。
意識を刃先に込めたのが一呼吸目。その次に行われた二呼吸目、それが始まる頃には、全てが完了し、敵は宇宙のゴミのなれの果てとなっていた。
「マシンも俺もやっと温まってきたんだ…。まだまだ付き合ってもらうぜぇ!!」
クリスティンは、威勢よくアクセルを吹かせると、次の獲物を追い、宙を駆けるのだった。
成功
🔵🔵🔴
デイヴィー・ファイアダンプ
なるほど、これが宇宙バイク。
推進力に安定性、どれをとっても素晴らしいものだ。
もっとも一番気に入ったのは……その値段だね。
というわけで解放軍からバイクの拝借を。
借り物のバイクということも気にせず、クローン重騎兵に煽り運転を試してみるよ。
「意外と遅いんだね」とか「もっとスピード出せないのかい?」などの言葉をユーベルコードを交えて投げかけ、敵に連携外の行動をさせるのが目的だね。
挑発に乗ってきたらそのまま鬼ごっこを楽しみつつ、不運に見舞われるのを待つか、他の猟兵の手が届きやすそうな場所へおびき寄せてみようか。
風間・敬人
さてさて、新車と共に宇宙へ飛び出す虎さんですよ。
宇宙バイクを乗りこなす重騎兵だと?
俺の愛車・無頼號で相手になってやんよ。
星から星に泣く人の涙背負って宇宙の始末、なんてなぁ。
とは言え、まともにぶつかるのなんて俺のスタイルじゃない。
レプリカクラフトを駆使して、バーニアの片方を塞いだり、
スコープに汚れを付けたり、
ワイヤーフックで引っ掛けて引き回したり、
嫌がらせじみた事を色々と仕掛けてやろう。
苛立ってムキになってくれりゃぁ、猶更やり易い。
俺の方がヒャッハー!って言いたくなるってなもんさなぁ。
京条・響
相手がバイクなら、こっちもバイクだよね!
【ゴッドスピードライド】で機動力と戦闘力をあげて、銃で戦うよ。
相手と似たような戦闘スタイルになるけど、それも悪くないよね。
俺は二丁拳銃の手数勝負だから、ボスよりも取り巻きを減らすことをメインに動こうかな。
雑魚を落として、ボスを叩きに行く仲間の導線を作るよ。
もしボスを叩くチャンスがあるなら、飛び込んで行って零距離射撃をお見舞いしようか。
(クイックドロウ6、2回攻撃2、武器落とし5、覚悟5、勇気5、気合い2、援護射撃5、零距離射撃6、パフォーマンス5、騎乗4、追跡3)
「なるほど、これが宇宙バイク。推進力に安定性、どれをとっても素晴らしいものだ。もっとも一番気に入ったのは……その値段だね」
こう感想を漏らしたのは、愚者火を灯すランタンのヤドリガミ、デイヴィー・ファイアダンプ(灯火の惑い・f04833)。
蒼とも白ともつかぬ髪が無重力にたゆたう。漆黒のベールのような宇宙で、蒼炎のような髪色の放つ光は、遠く光るシリウスの輝きに似ていた。
そんな彼は、解放軍から拝借したバイクを難なく乗りこなして見せる。初めて扱う宇宙バイクに臆する様子はまるでない。臆する、いやそれどころの話ではない。彼の様子を見れば一目瞭然だ。
見ると、重騎兵の乗る宇宙バイクの後ろをぴったりとくっつき走行している。いや、煽っている。
「ヒャ、ヒャッハー……!」
重騎兵の叫びには悲しみの色が混じる。それもそのはず、ディヴィーが行っていたのは煽り運転だけではなかった。
「意外と遅いんだね」
「もっとスピード出せないのかい?」
ディヴィーが囁く。すると、その声は、ユーベルコードという力を交えて伝わり、重騎兵がその声に反応する。
「?」
すぐ近くからのような遠くからのような、居もしない声にキョロキョロと見回す重騎兵。
ディヴィーの目論見通り、敵は連携とはとても言えない走行を見せた。完璧に、惑わされている。
一方で、同じく敵の妨害をするべく動く猟兵がいた。
風間・敬人(軽トラ・f04208)は、愛車の軽トラ・無頼號のアクセルペダルを強く踏み込み、天の川の川沿いを駆る。一瞬、のどかな田畑の光景が脳裏によぎるが、それも愛車の持つ魅力が見せた束の間の幻だろうか。
「星から星に泣く人の涙背負って宇宙の始末、なんてなぁ」
そんな台詞が敬人の口をつく。
「ヒャッハー!」
世紀末のような声が、接近する複数の宇宙バイクの存在を敬人に知らせた。
敬人は虎だ。だが、その戦術は飄々としている。虎なのに。ヒョウヒョウとしている。
「まともにぶつかるのなんて俺のスタイルじゃない」
敬人はそう口にするとアクションを起こした。走行する宇宙バイクに接近し、横並びになる。そして複数台の敵に対し、妨害を試みる。敵の戦闘用スーツの継ぎ目にワイヤーフックを放ると、狙いすましたかのようにひっかかり、そのまま、無頼號が加速すると、重騎兵は引き摺られる格好となる。
「ひゃーーー!?」
重騎兵、ヒャッハー!が最後まで言えずただの悲鳴をあげる。
「こいつは、俺の方がヒャッハー!って言いたくなるってもんさなぁ」
その後もいくつもの妨害を行うことで、敵の連携を阻んでいく。
その様子を見ていた京条・響(サウンドライダー・f00344)。ディヴィーと敬人の二人が敵を誘導するのに合わせ、無言の連携を試みる。
加速。そしてさらに加速。【ゴッドスピードライド】により「anywherewolf」の名を冠する自身の愛鉄馬が加速する。戦闘力と機動力が増したマシンに跨り、響きは戦場の宙を駆けた。
「相手と似たような戦闘スタイルになるけど、それも悪くないよね」
(ババン!)
響きの二丁拳銃が火を噴く。「Black plince」「Silver knight」、2丁の愛銃から放たれた弾丸が、連携が取れず翻弄される重騎兵の宇宙バイク目掛け飛んだ。
弾丸は、2台別々の宇宙バイクに命中した。重騎兵は狼狽える、操縦が急に利かないのだ。よろよろと両者近づいて行ったかと思うと、正面からお互いにぶつかり爆発した。
「ヒャッハー!?」「ひゃぴゃっぴゃー?」
二体の重騎兵の断末魔が聞こえる。
見事な阿吽の呼吸によって、惑わす者と狩る者、彼らの連携によって重騎兵はその数を徐々に徐々に減らしていくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ドゥイット・ナウ
【SPD】
随分とご機嫌な敵だな
だが高機動なのは普通に厄介だ
ここで潰すとしよう
可能なら他の猟兵と連携
敵は味方との相互情報支援も駆使するようだな
ならばその情報を支援を少しでも遮断できれば
敵の隙を作ったり攻撃の精度も普通に下げれるはずだ
なので他の猟兵が赤い戦闘用スーツの重騎兵と戦っている間に
まずは情報支援をしているような重騎兵を咎力封じで攻撃だ
ある程度敵の戦力を削げたら
赤い戦闘用スーツの重騎兵を【追跡】しつつ咎力封じで
潔くお縄についてもらおうか
解放軍の倉庫から宇宙バイクを拝借し
移動や回避行動に使わせてもらう
もしもバイクが壊れたら
敵に【盗み攻撃】をして
敵のバイクを奪ってみるかな
・共闘、行動アレンジ可能
グルクトゥラ・ウォータンク
おのれ帝国兵!新世紀を迎えて幾年月経ったのに未だに世紀末などと!蝋人形にしてやるぞい!違った、蜂の巣にしてやるぞい!
召喚した宇宙対応ウォーバイク(ロケットエンジン)にバレットドネーター装着、バイクを走らせながら敵を華麗に撃ちまくるぞい!【武器改造】により省反動化したりエンジン出力を強化じゃ!三倍の速度に対抗せねばならん!
さらに出撃前に酒と肉を食べておくことで、【吞海喰地の大宴会】の効果により出力の上がったバイクも力任せで抑え込み、赤いのに引けをとらぬ走りが出来るはずじゃ!ちなみに宇宙に道はないので道交法には影響がないが決して飲酒運転を推奨するプレイングではないので注意じゃ!やめよう、飲酒運転!
「随分とご機嫌な敵だな。だが高機動なのは普通に厄介だ。ここで潰すとしよう」
確固たる決意をもって挑むのは、ドゥイット・ナウ(一般猟兵・f04358)。それは彼の表情からもうかがえる。シャーマンズゴースト特有の顔は、見る者によっては表情がないように見えるかもしれない。しかし、上級者?ともなれば話は別。見る人が見ればその表情は雄弁にシャーマンズゴーストの感情の機微を語る。
「おのれ帝国兵!新世紀を迎えて幾年月経ったのに未だに世紀末などと!蝋人形にしてやるぞい!違った、蜂の巣にしてやるぞい!」
ドゥイットのそばでそう語るのは、グルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)だ。グルクが意識を集中させると、彼の目の前に【ガジェットボールズウォーバイク】によって【ガジェットボールズで出来た大型戦闘バイク】が召喚された。
「機動力ならこいつが一番じゃ。ちょいと派手に暴れてやるぞい!」
そういってハイスペックマシンを発進させる。ありあまるパワーが前輪を浮かせ、戦艦の発着スペースの床に焦げた匂いを残す。宇宙に飛び出すと、敵がわらわらと寄ってきた。目立つマシン、それにバイク乗りの血が騒いだのか、赤いやつも同時に釣れた。
「俺も出るとしよう」
ドゥイットは解放軍が所有する宇宙バイクに跨ると、宇宙空間に飛び出した。
眼前には赤いのがグルクを負う姿が見える。
「ヒャッrrrrrハー!!!」
赤いやつは巻き舌も混ぜつつ、バグった雄叫びをあげ、グルクの高機能バイクに迫った。
が、すでにグルクも対策済み。力尽くでマシンを制御するとアクセルをさらに吹かせる。
「ヒャッrrrrハー!(貴様、そのようなマシン扱い切れる訳がない」
「フンッ!(【吞海喰地の大宴会】によって肉、酒を食していたわしに不覚無し!)」
目と目で会話する重騎兵とグルク。赤いやつの3倍スピードに負けず劣らずの走りが出来ている。
「赤いやつ、確かに速い。が、情報を制している俺には赤子も同然」
先回して赤いやつの後方に入るドゥイットは、間髪入れず 【咎力封じ】を放つ。命中した赤いやつが慌てふためくも、ハンドルは離さない。
「ひゃhh……!?(モゴモゴ)」
フルフェイスのバイザーを被る敵に猿轡が効果があるのか不明だが、これもバグだろうか、赤いやつがモゴモゴと口ごもる。
対象の動きを即座に封じたグルクが言う。今だ、と。
「おう、華麗に撃ちまくるぞい!」
ウォーバイクに搭載されたバレットドネーターの照準を敵に合わせる。
「ひゃっ……ひゃは(もごもご)」
(ズダダッダダダダダダダダダダ!!!!!)
魔改造の結果大型化した蒸気機関銃から、何発もの連続射撃が浴びせられた。
拘束ロープによって回避行動も取れず、なすすべなく弾丸を喰らう。
重騎兵の断末魔が宇宙に轟いた。
猟兵達の活躍によって、リーダー格は倒され、それをみた重騎兵たちもすぐさま撤退していく。
多くのものの連携や、攻撃、走りによって、また一歩銀河帝国の目論見を防いだのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵