銀河帝国攻略戦⑨~宇宙! トライアル! No1!
●デブリ帯
『解放軍』のスペースシップの側方+X軸に位置する宙域(東西南北的に東)のデブリ帯。
小惑星のなりかけやスペースシップの破片などをある者は縫うように、ある者は飛び跳ねて突き抜けていく。
「ヒャッハー! 解放軍の汚物はエンぺライダーズが消毒だー!!」
「見せてやるぜ、宇宙トライアルで鳴らした俺達の実力をよぉ!!」
銀河帝国の魔の手が『解放軍』のスペースシップに迫ろうとしていた。
作戦の主力は『解放軍』のスペースシップです。
猟兵の活躍もあり『解放軍』の戦力は『エンペラーズマインド』防衛艦隊を凌駕しており、戦力的には勝利は難しくありません。
しかし『解放軍』は、多くの民間人が居住する移民船団であり、大規模な艦隊戦の経験がありません。
つまり、戦闘の素人です。
この弱点を突く為に、帝国軍が用意したのが『エンペライダーズ』という特殊部隊です。
『エンペライダーズ』は帝国最速ともいわれる宇宙バイク乗り達の部隊で、集団による高速かつ一撃離脱の攻撃を繰り返し、『解放軍』に損害を与え、撤退に追い込もうとしています。
『解放軍』側にも警備部隊は存在しますが、『エンペライダーズ』との高速戦闘には全く耐えられず、迎撃に出た端から撃破されていくのが関の山となります。
『エンペライダーズ』を迎え撃つ事ができるのは、宇宙空間での高い機動戦闘力を持つ猟兵だけなのです。
「と言うわけだ、俺達もバイクに乗ってライトニングに行くぜ!」
雷陣・通(ライトニングキッド・f03680)が用意したのは大量の宇宙バイク。
「今回はスペースシップのエックス……えーと東西南北で東! から来るエンぺライダーズと戦闘だ。場所は宇宙デブリ帯。ゴミがイッパイだから兄ちゃんたちのバイクテクニックで何とかしてよ!」
通が視線を向けた先には宇宙バイクが息吹くようにアイドリングしている。
「時間がない! これからゲート開くからみんな急いで! 帰ったら話聞かせてくれよな!」
グリモア猟兵がゲートを開けば、そこは宇宙空間――デブリ帯。
時間は無さそうだ、そして――鋼鉄の愛馬が君達を見ている。
みなさわ
こんにちはみなさわです。
今回はエンぺライダーズと宇宙デブリの中でバイクアクション中心に戦闘します。
デブリ帯の中を縫って日本刀でズンバラリンしてもいいですし、デブリをバイクでジャンプして、バイクアタック決めても良いです。
バイクでジャンプ? トライアルでぐぐると何やれるか分かりますよ。
それではみなさんのバイクアクション期待しております。
第1章 集団戦
『クローンライダー』
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POW : スペーススタンピード
単純で重い【宇宙バイクによる超加速突撃】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : インペリアルライド
自身が装備する【帝国製宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ : サイキックバリアモード
対象の攻撃を軽減する【サイキックバリアモード】に変身しつつ、【宇宙バイク搭載の機銃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
暗い空、スペースシップが照らす灯りの陰。
ゴミばかりの宙域に二つの方向から飛び込む流星。
見せてやるぜ『スピードの向こう側』をよぉ!!
霧島・クロト
障害物競争か何かかァ………?
【氷戒装法『貪狼の狩人』】を【高速詠唱】から発動!
【騎乗】テクニック活かしてスペースデブリを避けながら
すれ違い様に【メカニック】の知識で弱所を狙った
氷の波動の【属性攻撃】【マヒ攻撃】【鎧砕き】!!
別の向こう側に連れてってやらァな。
………そっかァ、見せてやるよ。『絶対零度』の向こう側をな。
●Trialー1
宇宙に上下左右という言葉は存在しない、あるとするなら自らを中心にXYZ軸で座標を記す程度。
だが、それでは人は営みを過ごせない。故にかつてあった星々の光やスペースシップの光、そしてデブリ帯の存在を航宙図に記すことで地図を作り上げた。
そのデブリ帯の中を走るエンぺライダーズ。
彼らが他のエンぺライダーズと違うのはデブリを抜けることに特化していることだ。
次々とデブリの隙間を縫い、隔壁だったものをウィリーの姿勢からジャンプし、飛び跳ね走る彼らが光を見た。
それは氷のフェンリル、宇宙を走る二輪の馬に貪狼の魔力を纏わせた霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)が駆る宇宙単車のマフラーから尾を引く排気ガスの光。
敵を視認したエンぺライダーズが一人を残して四方に散開した。彼等にも任務があり集団で戦うより一人を残し、デブリ帯を進むことが是と判断したのだろう。
残った一人とクロトがロケットタンクに着地する。
お互いがスロットルを開き、エンジンに燃料を送り込めば爆音とともに円筒のタンクを螺旋を描くように走る。
こうすることで走行距離を稼ぎ、愛車をトップスピードへと乗せていくのだ。
迫る両者、そしてエンぺライダーズのバイクが吠え、超加速突撃のスタンピードがクロトを襲う!
瞬間、サイボーグのバイクが飛んだ、近くを浮遊するデブリに乗ればそこから馬に乗る様にシートから尻を浮かせてバイクコントロール、破片から破片へと飛び渡り、ロケットへ。
一方エンぺライダーズもフロントを上げて機首を180ターンすれば、始まるのはアクセルの咆哮。
左回りのライフリングをロケットの残骸に描きながら二台のバイクが近づき、そしてすれ違う。
直後、一台のバイクが震えるように鳴動し爆発する。
クロトがすれ違いざまに叩きこんだ氷の波動がカウルをぶち抜いてエンジンを破壊したのだ。
爆発で投げ出されるエンぺライダーズ。
「見えたか? 『絶対零度』の向こう側を」
それを視界に納めずにクロトはターンを決めると残りの敵を追った。
成功
🔵🔵🔴
ステラ・ハシュマール
デブリ空間による死角があるならボクの独壇場……になれば良いけどね。
「さて、暗殺者の実力見せてあげようか」
デブリの影から影へと、縫うように飛び出しつつ、すれ違いざまライダーたちを【暗殺】していくよ。攻撃手段はユーベルコード【炎血のミケランジェロ】で、首元目掛けて【薙ぎ払い】、べつの猟兵の攻撃でできた【傷を抉る】ように攻撃するよ。
「私怨はないけど、世界平和のため……死んでもらうよ」
目立って来たら、【見切り】を使って回避に集中。もしできるなら【敵を盾に】して、誤射を誘発させたいけど、そう上手く行くかな?
※アドリブ・他の方との絡み歓迎です
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】
よっしゃあ!ここがスターライダーの魅せ所だねぇ!
アタシも相棒と一緒に戦場へ躍り込むよ!
まずは手近な奴にウィリーでご挨拶!
そのままギアを入れて、ジャンプするように離脱!
すぐ先のデブリにうまく勢いを殺して
ジャックナイフよろしく前輪で着地したら、
ケツを振るように旋回して120度くらい回転。
次のターゲットを狙うよ!
そうやって跳び回れば途中でデブリにぶつかるかもねぇ?
でもそれはフェイク。仕込みって奴さ。
衝突寸前で【人機一体】を発動させ、
分解したように見える相棒のパーツを纏って
即座にメーザーで反撃開始さ!
バイクにも変形し直して奴らを蹴散らしてやるよ!
●Trialー2
後方で爆発音がした。聞き覚えのないバイクのイグノーストが追いかけてくることを悟ったエンぺライダーズ達が赤いマフラーを首に巻いたリーダーを見る。だがリーダーは首を振りスロットルを開放した。
一人でも抜ければ俺達の勝利!
「よっしゃあ! ここがスターライダーの魅せ所だねぇ!」
そこへウィリーで疾走し、前輪をエンぺライダーズの一人にブッコんだ女がいた。名は数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)。
相棒の宇宙ビジネスバイク(推定燃費リッター104光年)のロータリーシフトを踏み込み、スロットルを捻れば低重心な車体が唸りを上げて飛び上がる。
宙に浮いたデブリに着地すれば、そのまま後輪を浮かせるジャックナイフから120度、尻を振って後輪を下ろせば、アクセルに応えて車輪がデブリを蹴り、次のエンぺライダーズを後輪で潰していく。
その横を通り過ぎた銀河帝国のバイク乗り達がバイクを止め、その場でターンを行う。
今、自分達を襲っている脅威をやり過ごすことが出来ないと判断したのだろう。
だが、その人数は今の襲撃以上に減っていた。
デブリをすれ違うたびにエンぺライダーズのヘルメットが消え、首を失ったライダーによりコントロールを失った宇宙バイクがデブリへと激突していく。
「MARVELOUS」
呟いたのはステラ・ハシュマール(炎血灼滅の死神・f00109)。
暗殺者たる彼女はバイクのテクニックに頼らず、デブリの陰から陰を渡っての奇襲を選ぶ。
エンぺライダーズの人数が減っていたのはステラの見えない活躍故の成果だった。
炎血のミケランジェロによって封印を解いたツイン・ヘル・レクイエムを振るえば、一人、また一人と首が飛ぶ。
「私怨はないけど、世界平和のため……死んでもらうよ」
呟き、武器を振るえば、またデブリへぶつかっていく鋼鉄の二輪。
爆発し、燃えゆく車体を眺めればその炎に愛おし気な瞳を見せ、そしてデブリの闇へと消えていった。
一方、デブリからデブリをダニエル(立ち乗りでのウィリー)で渡っていく多喜。
アクセルとブレーキをコントロールしてその姿勢のまま飛び上がれば後輪でエンぺライダーズを押しつぶし、スロットルを開放してタイヤで削り殺す。
邪魔な猟兵の顔面にタイヤをお見舞いしようとエンぺライダーズの一人がウィリーで疾走すれば、着地を決めた宇宙ビジバイの乗り手はターン、同じくウィリーで自分の前輪をぶつけて相手の前輪を弾き、そのままジャンプ!
だが、その先にはデブリが邪魔をしていた。
終わった……とエンぺライダーズ達が勝利の笑みを浮かべようとした、その時。
「気合入れろよ相棒……いくぜ。アタシたちは、一心同体さ!」
『Charge Up Buddy!』
バイクが分解し、パワードスーツとなって多喜の身体を覆う。
『人機一体――チャージアップバディ・ジャンクションドライブ』によって愛車と一体化したスターライダーは今、星となりデブリを回避し、高出力のメーザーで反撃を開始する。
命数をガソリンにしてエンジンが開放されるのを感じながら多喜はバレルロールでまた一人、エンぺライダーズを撃墜していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
遊馬・美湖
イェーーイ!見て見て!ミコの華麗なハンドル捌き!
キマフューのゲーセンで鍛えたこのテクニカルな動き、激ヤバっしょ★
宇宙に広がるゴミなんて簡単に避けちゃうんだから♪
敵の攻撃もひょいひょい避けちゃう。
どうせならミコと競争でもしない?
敵を煽って誘い込み、宇宙ゴミや小惑星ギリギリを避けて敵の自滅も狙ってくよ!
もし敵や障害物がやばそうなら攻撃して破壊も考えてこっ。
もし可能ならバイクのおしりを振ってゴミを弾き飛ばして敵を狙ってくテクもつかったりしちゃって。
きゃーミコのテクニックさいこー!
櫟・陽里
宇宙空間しかもデブリ帯なんて俺にとっちゃ最高の遊び場
いいね、トライアル対決
小回り性能の見せ所だな相棒!
…さぞ操縦に自信があるんだろうな?
楽しませてもらおうか
サイバーアイで空間、障害物の把握
まずは慣らし運転で敵の動きを観察
攻撃されたら上手くデブリを利用して隠れる
そんじゃ今度は俺のライテクもご披露だ!
ユーベルコードは宇宙空間では三次元軌道
ある程度助走が取れるならFMX風にダブルバックフリップ
はね飛ばされた?技術が足りねぇんじゃねえの?
デブリの間隔が狭ければウイリーやダニエルで移動
ジャックナイフターンしながらデブリを弾いて武器替わり
仕上げは狭いコースを高速で駆け抜ける
着いてこれなきゃ事故るだけさ
リュセフィーヌ・オールセン
心情
「『解放軍』を倒そうとヒャッハーしている輩を倒させて頂きますね」
バイクを借りて、トライアルの技で「クローンライダー」を翻弄します。
ステアケースで「クローンライダー」のユーベルコードを避けつつ、ジャンプして「クローンライダー」の気を引きます。
その際「鈴蘭の嵐」を使い、「クローンライダー」の目を塞ぎます。
※2人以上のパーティー希望
●Trialーちょー3
「イェーーイ! 見て見て! ミコの華麗なハンドル捌き!」
デブリのひょいひょいと避ける色々とデコられた宇宙スクーターを駆るのは遊馬・美湖(パワフルギャル・f12819)。
キマイラフューチャー在住のイケイケギャル(でも羅刹)。
「キマフューのゲーセンで鍛えたこのテクニカルな動き、激ヤバっしょ★」
そんなギャルがエンぺライダーズの進むルートの真横から飛び出せば、全員フルブレーキ。普通なら轢いてしまう彼等も、ガーリーなデコスクーターが出てくるとは思わなかったらしくて、様子を伺う。
「もー、黙ってちゃだめだぞ! よっこいショーグンイエミツGo!」
可愛らしくウィンクすれば、バイクの後輪を浮かせて浮遊するデブリにSmash!
デブリの直撃を受けたエンぺライダーの一人がモウダメ、宇宙のモクズにナッタ。
吹き飛ばされた仲間を見て、銀河帝国のバイク乗り達の殺気が高まり、エンジンが唸りを上げる。
「どうせならミコと競争でもしない?」
デコッたテールを相手に見せて、スロットルを解放すれば、それがチェイスの始まりだった。
「サイバーアイ、チェック完了。障害物把握OK」
状況を確認した櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)とリュセフィーヌ・オールセン(オラトリオのビーストマスター・f10236)の二人の宇宙バイクが眼下を走るエンぺライダーズの光を視認する。
「……さぞ操縦に自信があるんだろうな?」
陽里が見下ろす先には段差超えのテクニックであるステアケースでデブリを乗り越えて進んでいく銀河帝国のライダーの姿。
「ですが『解放軍』を倒そうとヒャッハーしている輩。倒させて頂きますね」
先を行くように宇宙バイクのアクセルを捻り、宇宙を降りていくリュセフィーヌ。
やれやれとスペースノイドのスターライダーがその姿を見送れば。
「小回り性能の見せ所だな相棒!」
自らの相棒であるライへ話しかけ、続くように宇宙を下っていった。
デブリを進む、エンぺライダーズ。彼らに追走する二つの流星に気付くのはそう遅くはなかった。
邪魔者を始末しようと二人のエンぺライダーズが機体を浮かし、ライダーを狙って真横へと飛ぶ。
二人の猟兵がバイクを倒せばその上をデブリが通過。エンぺライダーズ達もデブリに上手く着地して、アクセルを吹かしてダッシュ、逃げる二つの流星を追いかける。
「そんじゃ今度は俺のライテクもご披露だ!」
並走しつつ相手のテクニックを見極めた陽里がバイクを切り返せば、そこからスロットルを開放してのドーナツターン!
ユーベルコードが宇宙へ刻むタイヤの動きとターンに迫りくるエンぺライダーズの数台が巻き込まれ、隔壁だったものに叩きつけられる。
ブラック・ドーナツの嵐を免れた、後続の銀河帝国のライダーが仲間の仇を討たんと迫りくるのを見た陽里とリュセフィーヌが再びスロットルを開放し、宇宙を走る。
正面には斜めに角度の付いた隔壁。
かつての森の番人がステアケースで前輪を隔壁に乗せれば、そこからアクセルを捻って、隔壁に乗り、ジャンプ!
一方、スターライダーも隔壁を活かして高いジャンプからダブルバックフリップ(空中後方二回宙返り)!
二人のバイクテクニックについていけなかったエンぺライダーズが猟兵達が飛び越えた大型ロケットに激突し、また銀河の藻屑へと消える。
さらに追いすがるエンぺライダーズ、そんな彼らを包み込むように花が舞う。
「――鈴蘭?」
花の種類に気付いた銀河帝国のライダーが次の瞬間、その身を切り裂かれる。
リュセフィーヌが繰り出す、鈴蘭の嵐だ。
銀河帝国の兵士達を殺める為に放つ殺人花は走行するライダーにとっては防げるものではなく、なすすべもなくやられるしかなかった。
それでもなお、追走を止めないエンぺライダーズ。
「やっほー、よろしくやってる?」
タイミングを合わせたかのように美湖が他のエンぺライダーズを引き連れて合流する。
三人が視線を合わせればスロットルを捻るタイミングが合う。
燃料を吹きつけられたエンジンの中で混合気が炎となり、爆発がピストンに伝達され、コンロッドがシャフトを回す!
その先にあるのは無数のデブリ帯。
スピードを上げた猟兵達を追いすがろうとアクセルを捻るエンぺライダーズ達。
だが、先にコースを取った猟兵のイグノーストの影響でデブリが動き、進路を塞いだ。
後方で次々と起こる爆発音を尻目に三人のライダーは流星となって宇宙(そら)を走った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
中村・裕美
「……その機動力…過信したのが…仇となるわ」
操縦
オルタナティブ・ダブルが同時使用していいなら、バイクの運転をもう一人の人格(お嬢様口調)に任せて自分は攻撃に専念
「ナイフの届く間合いでしたら、私の好き放題でしたのに」
時に攻撃範囲におびき寄せやすいようにわざと逃げるふりして【だまし討ち】を試みる
「気づいた時にはもう手遅れですわ」
攻撃
「…その動き…データはすでに…見切っているわ」
サバイバルの時にデータは【情報収集】済み。空間に【ハッキング】をかけ、相手の移動先を見えない爆弾を設置して、相手を爆破。ユーベルコードの相性的にも、相手に刺さってくれる…はず!
「…手の内を……見せ過ぎなのよ」
●Trialー4
「……こんなはずではなかった」
エンぺライダーズを率いる赤いマフラーの男に焦りの色が浮かぶ。そのグリップを握る手は汗に濡れて冷たい。
それでも残り少ない隊員をかき集めデブリをジャンプ、重力の無い宇宙を疾走すれば、視界の先にはスペースシップの光が見えた。
「……その機動力…過信したのが…仇となるわ」
たどたどしい言葉を銀河帝国軍の通信機が拾う。いつの間に現れたのは中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)。
操縦をオルタナティブ・ダブルによって顕現したシルヴァーナに任せれば、本人は眼鏡に投影した電脳デバイスのコントロールに集中する。
「ナイフの届く間合いでしたら、私の好き放題でしたのに」
もう一人の自分が述べる不満を聞き流し、計算するのはある空間の座標軸と追走するエンぺライダーズの位置。
戦場で得たデータをもとに、二人乗りの宇宙バイクがエンぺライダーズをその「座標」へと誘導していく。
そこへエンぺライダーズの一人が回り込むように抜き去り、進路を塞ごうと立ちはだかる。
けれどシルヴァーナがスロットルを解放すれば、バイクはバレルロール。
宇宙と言う巨大な銃身にライフリングを刻むように起動し、エンぺライダーズを抜き去れば、一言。
「もう手遅れですわ」
「……その動き……データはすでに……見切ったわ」
言葉を繋ぐように眼鏡を抑えたまま裕美が呟けば、始まるのは空間干渉の電脳魔術。
電子の魔術師にかかれば現実の空間は拡張されるスペースに等しい。
宇宙空間に無理を通すためにハッキングし、高速で座標指定を果たしてしまえば。
「……設置…完了」
見えない爆弾――ステルスボムがエンぺライダーズの進路に設置。
「………起爆」
一言呟けば、その声は爆発音でかき消され、銀河帝国のライダーが爆炎に呑まれていく。
爆発の余韻が残る中、七つの流星がデブリ帯を抜ければ、宇宙空間に残ったのはエンぺライダーズという新たなデブリと赤いマフラーの切れ端だけだった。
成功
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