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銀河帝国攻略戦⑩~中枢への道を切り拓け

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「銀河帝国攻略戦への参戦に感謝します。リムは現在の戦況を報告します」
 グリモアベースに集った猟塀たちの前で、リミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)は淡々とした口調で語りだした。
「皆様の活躍により『解放軍』への戦力の合流は順調に進んでいます。戦力が必要数に達したことで、帝国大要塞『エンペラーズマインド』への突入作戦が可能となりました」
 帝国大要塞『エンペラーズマインド』は、銀河帝国が擁する最大級の戦力であり、銀河皇帝の座す帝国旗艦『インペリウム』への道を遮る最大の障害でもある。
 純粋な戦力としても強大だが、最も厄介なのはこの要塞が周辺のワープを妨害する点だ。その機能はグリモア猟兵の転送能力にも及ぶ。
「これを撃破しない限り、我々に勝利の道はありません。リムは『エンペラーズマインド』攻略作戦の内容を説明します」

 大要塞攻略の第一段階は、大きく三つの戦場に分けられる。
 『エンペラーズマインド』防衛艦隊との宇宙空間での戦闘。『解放軍』艦隊に襲い掛かる宇宙バイク部隊『エンペライダーズ』の撃破。
「そして『エンペラーズマインド』内部に突入し、要塞のコアを目指す。皆さんにはこれをお願いします」
 要塞内部には多くの防衛戦力が存在するが、リミティアが予知したルートで最も厄介なものは、要塞内の通路を遮断する巨大な隔壁だ。
 これを突破できなければ、コアへの到達は不可能である。
「皆様は秘密裏に『エンペラーズマインド』に突入した後、要塞内を巡回する警備兵の目を盗み、巨大隔壁の破壊を行ってください」
 隔壁の数は多く、どれがコアへと続く道を塞ぐものかは分からない。なるべく警備に発見されないよう要塞の奥まで辿り着くことができれば、より重要な隔壁が見つかるかもしれない。
「可能な限りの隔壁の破壊が目標ですが、限界を感じた場合はすぐに撤退を。内部への直接転移は行えませんが、そちらからグリモアベースへ強制撤退させることは可能なようなので」
 皆様の安全は絶対に保障しますと、強い決意を胸にリミティアはグリモアを手のひらに浮かべつつ、告げる。
「作戦説明は以上です。リムは武運を祈っています」



 こんにちは、戌です。
 銀河帝国攻略戦も段階が進み、大要塞『エンペラーズマインド』攻略が開始されました。
 本シナリオの攻略対象は「⑩エンペラーズマインド突入戦」になります。
 要塞内に潜入して、警備の目を掻い潜ってコアへの道を塞ぐ隔壁を排除してください。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『⑩エンペラーズマインド突入戦』

POW   :    密かに潜入し、POWのユーベルコードで巨大隔壁を攻撃する

SPD   :    密かに潜入し、SPDのユーベルコードで巨大隔壁を攻撃する

WIZ   :    密かに潜入し、WIZのユーベルコードで巨大隔壁を攻撃する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

蜂蜜院・紫髪
*アドリブ連携歓迎
心情:ふむ…迷路のような物かの?こういう時の勘は良いのじゃ。(【野生の勘】【第六感】)
奴らは儂の【陽炎の術】に気づけるじゃろうか?まぁ試してみればいいのぅ。
儂一人ではちと火力が足りないかの?もう一人なら連れ歩けるのじゃし声をかけてみるかの。

行動:【陽炎の術】を使い奥へ進みます。道を選ぶ時は【勘】を使ったり。敵が重点的に見回っている方へ進みます。
隔壁の破壊には【フォックスファイア】を使います。破壊後は人形を盾にしつつ撤退まで戦います。


三原・凛花
隔壁の破壊かぁ。
わたしの技能やUCは無機物の破壊には向いてないものが多いから、どこまで出来るかは分からないけど…

とりあえず【呪詛の篝火】で21個の鬼火を出して、内5個に【誘惑】【おびき寄せ】で警備兵を引き付けさせ、その隙に隔壁へと向かうよ。
もし他に猟兵がいれば、【手をつなぐ】で一緒に行動したいね。
隔壁に着いたら、残り16個の鬼火を合体させて【衝撃波】に乗せて隔壁に放ってみるよ。

ぶっちゃけこれだけで破壊出来る自信はないから、もし他に猟兵がいるならそちらのフォローに回りたいね。
その猟兵が隔壁破壊に成功するように【祈り】を捧げてみるとか。
他にも、より重要な隔壁がないか注意してみるよ。



 『解放軍』の艦隊が銀河帝国と本格的な激突を開始する中、その騒乱に乗じて猟兵たちは『エンペラーズマインド』に突入する。
(どうやら、奴らは儂の【陽炎の術】に気付いておらんようじゃな)
 突入メンバーの一人、蜂蜜院・紫髪(怠惰な蜂蜜屋・f00356)は、自分たちのすぐ側を通り過ぎていく要塞内の警備兵を見て、囁くような声で呟く。
 彼女と手をつないでいる三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)も、同意としてこくりと頷く。彼女たちの姿は紫髪のユーベルコードによって透明化している。
 敵の視界から外れた二人は、物音を立てぬよう慎重に探索を開始する。

 『エンペラーズマインド』の内部は広大であり、複雑に入り組んでいる。この中から目的のものを見つけ出すのは相当の手間が必要かと思われた。
(ふむ……迷路のような物かの? よし、あっちに行くのじゃ)
(なぜ、そちらだと?)
(勘じゃよ。儂はこういう時の勘は良いのじゃ)
 当てずっぽうのようにも聞こえるが、猟兵の持つ野生の勘や第六感は馬鹿にできない。
 それに長考は【陽炎の術】を使用する紫髪の体力が保たない。迷っている暇はないと判断した凛花も、紫髪の直感に従い要塞内を進む。

(どうやら当たりだったようじゃな)
 先に進むにつれて、敵の警備が厳重になってくる。重要なエリアに近付いている証拠だろう。
 しかしその途上で、二人は警備兵の一団が道を封鎖しているところに出くわす。透明化してすり抜けようにもこの人数相手では厳しい。
(ここは、わたしに任せて)
 そう囁いた凛花が召喚したのは呪詛の篝火。どす黒く燃える5つの鬼火が警備兵の視界を横切り、その注意を引き付ける。
「おい、今何か動いたぞ!」
「追え!」
 鬼火におびき寄せられて数名の警備が持ち場から離れる。その隙を突いて、凛花と紫髪は封鎖の脇をすり抜けるのだった。

 警備網をすり抜けた先に待ち受けていたのは、通路を塞ぐ巨大な隔壁。
 この隔壁の先がコアマシンルームに繋がっている確証はない。とにかく破壊してみるしかないだろう。
「狐火よ、来たれ」
「わたしのように、どす黒く燃えて……」
 紫髪のフォックスファイアと凛花の呪詛の篝火。二つの炎が混ざり合い、融合し、一つの巨大な炎の塊となる。
 彼女たちのどちらか一方だけでは隔壁の破壊には火力不足だったかもしれない。だが、これならば。
「行くのじゃ!」
「行って!」
 解き放たれる呪詛の狐火。凄まじい爆音と衝撃波と共に、隔壁は粉々に吹き飛ばされる。
「やった!」
「じゃが、少し派手だったようじゃな」
 隔壁の破壊を聞きつけて警備兵が駆けつけてくる。これ以上の隠密行動は困難だろう。
「役目は果たした。後は撤退までの時間稼ぎじゃ」
「はい。他の皆さんが一人でも多く隔壁にたどり着けますように……」
 紫髪の護衛人形を盾にしつつ、二人は警備を引き付けるべく戦闘を開始するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アマータ・プリムス
迅速かつ大胆に、作戦を遂行するといたしましょう

【目立たない】ように船内に侵入
【ハッキング】で地図を入手すると同時に当機の姿を監視カメラから消しておきます。これで発見の可能性も減るでしょう

トランクを片手に船内を進み巨大障壁を発見次第ネロを呼び出しUCを発動
「今回は速攻で決めますよ、ネロ」
そのままトランクを【武器改造】でミサイルを発射
爆破【属性攻撃】で巨大障壁を攻撃
当機もそれに続き箒を手に突貫
風の【衝撃波】を飛ばした後
仕込み刀を引き抜き巨大障壁を真っ二つに両断
「―――邪魔です」

その後は敵に見つからぬように撤退します

※アドリブ、絡み歓迎です


犬憑・転助
俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだって嗅ぎ分けるぜ!

警備の目を掻い潜る為に着物&浪人笠の姿
【忍び足】で【目立たない】ように警備の目を掻い潜って要塞内に潜入
警備兵に見つかったら(見つかりそうな仲間がいたら)<殺気>を放って一瞬でも警備を足止めした瞬間、峰打ちで気絶させる。

敵の気配は超嗅覚で感知し仲間にも知らせる

コアへ続く怪しい隔壁を超嗅覚で嗅ぎ分け、その隔壁を<剣刃一閃>で切り捨てる
または隔壁の弱点を超嗅覚で嗅ぎ分け、そこを斬り捨てる
サムライに斬れないものは、ないんだぜ?

困った状況になったら頭良いPCに従う
コロ助が傷だらけは望む所です。苦労人ポジションOK

アドリブ歓迎、他PCと絡み希望



 先行した猟兵に警備の目が向いた隙に、アマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)と犬憑・転助(孤狼の侍・f06830)は目立つことなく要塞内への潜入を果たしていた。
 アマータはまず要塞内のネットワークにハッキングを仕掛け、内部の構造図を取得する。
「流石に、コアマシンルームの所在までは判りませんか」
 プロテクトが厳重なのか、あるいは他のネットワークから遮断されているのか。
「なら当初の予定通り、迅速かつ大胆に、作戦を遂行するといたしましょう」
「おう。道案内任せたぜ!」
 取得した地図から付近の隔壁の所在を割り出し、アマータと転助は行動を開始する。

 探索は順調だった。アマータが要塞内の監視システムにもハッキングし、自分たちの姿が監視カメラに映らないよう細工していた為だ。
 この調子なら誰にも気付かれず隔壁までたどり着ける――そう考えだした矢先、不意に転助が制止する。
(待った。この先の曲がり角の向こう……敵が来てるぜ)
 持ち前の超嗅覚でキナ臭いものを感じ取った転助は、刀の柄に手を当てて音もなく移動する。
 そして曲がり角から飛び出すのと同時に殺気を放ち、刀を振るう。
「――!!」
 突然の殺気に怯んでしまった警備兵は、声を上げる暇すらなく意識を刈り取られる。
「峰打ちだ。ざっとこんなもんだぜ」
「お見事です、コロ助様」
「だろ? ……って、誰がコロ助だ! 俺はてん助だっつの!」
 憤慨する転助をよそに、アマータはトランク片手にすたすたと先に進んでいく。
「先を急ぎましょう」
「ぐっ……わーってるよ!」
 刀を鞘に納め、転助も急いで後を追い駆ける。

 その後の道中に問題はなく、二人は目的の巨大隔壁の前まで辿り着く。
 要塞の要所を守るだけあって見るからに強固かつ重厚な壁だ。しかし梃子摺っている時間はない。
「今回は速攻で決めますよ、ネロ」
 "弟"たる自律人形のネロ・フラーテルを呼び出したアマータは、彼に自らの操作を任せ、戦闘力を向上させる。
「臭うぜ臭うぜ。一番キナ臭い場所は――あそこだ」
 すん、と鼻をひくつかせた転助が、隔壁の一点を刀で指す。そこが最も脆い箇所だと。
「了解しました」
 アマータのトランクが開き、中からミサイルが射出される。
 着弾と同時に爆風が吹き荒れる中、アマータは箒を、転助は刀を手に突貫する。
「―――邪魔です」
 アマータは箒を振るって風を操り、隔壁に衝撃波を叩きつけた直後、引き抜いた仕込み刀を一閃する。
 それと同じタイミングで、転助も嗅ぎ付けた隔壁の急所に剣刃一閃を放つ。
「サムライに斬れないものは、ないんだぜ?」
 二人の刃が鞘に納められるのと同時、中央から4つに割断された隔壁が、音を立てて倒壊した。

「目的は遂行しました。撤退しましょう」
「あとは他の仲間に任せたぜ!」
 警備が駆けつけて来るよりも早く、二人の猟兵はその場から離脱を果たすのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

空雷・闘真
闘真は通路の壁で息を潜めながら、警備兵が通り掛かるのを待っていた。
警備兵に不意打ちで【グラップル】を仕掛け、【戦闘知識】からの素手による絞め技を用いて頸動脈を締め上げ、落とすつもりなのだ。
そして気絶させた警備兵の衣服と装備を奪い、それを着用することで警備兵に成りすますというのが彼の考えだった。

「やれやれ、コソコソするのは性に合わないんだがな」

隔壁に着いた後のことも、闘真は考えていた。
己の拳を【武器】とし、【怪力】【力溜め】【鎧砕き】【捨て身の一撃】を使用しての【グラウンドクラッシャー】を隔壁に放つつもりなのだ。

「性に合わない潜入なんぞをさせられた分、ここで思い切り鬱憤を晴らさせてもらうぜ」



「B-48区画の隔壁が破壊されたぞ!」
「D-23区画のもだ!」
「クソッ、ネズミ共め、一体何匹忍び込んだんだ……?」
 要塞の各地で次々と隔壁が破壊され、その対応に追われる警備兵たち。
 その騒ぎの中、空雷・闘真(伝説の古武術、空雷流の継承者・f06727)はじっと息を潜め、チャンスを待っていた。

「今度は向こうで騒ぎか――」
 一人の警備兵が闘真のすぐ近くを通り掛かる。この時を見逃さず、闘真は兵士に襲い掛かった。
「グッ?!」
 不意に組み付かれた兵士は慌てるが、もう遅い。たちまち頚動脈を締め上げられ、為す術なく昏倒する。
「やれやれ、コソコソするのは性に合わないんだがな」
 ぼやきながらも闘真は気絶させた兵士の衣服と装備を手早く剥ぎ取ると、それを身に着ける。
 そうして警備兵に成りすました彼は、何食わぬ態度で他の警備兵の中に紛れ込むと、探索を行うのだった。

 奪った装備の中には、要塞の構造図や通信端末などもあった。
『C-17区画隔壁の警備に手が回ってない! 誰か向かってくれ!』
「C-17区画……ここか」
 傍受した通信相手に「分かった、俺が行こう」と伝えると、地図を頼りに隔壁の場所まで向かう。
 今はどこも余裕が無いのだろう、道中で疑われることは無かった。

 こうして無事に巨大隔壁の元まで辿り着いた闘真は、奪った警備員の服を脱ぎ捨てると。
「性に合わない潜入なんぞをさせられた分、ここで思い切り鬱憤を晴らさせてもらうぜ」
 己の拳にあらん限りの膂力と気魄を込めて、ただ攻撃のみに意識を集中させ、繰り出すのは渾身のグラウンドクラッシャー。
 シンプルゆえに重く強力なその一撃は、隔壁という動かない構造物を破壊するのには最適の技。
 闘真の拳に触れた隔壁は、まるで豆腐のようにコナゴナに爆砕したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レクシア・ノーレッド
く、潜入任務は得意じゃないんだよ…!
なら種族の特性をめいっぱい活かすしかないかな!
そうだなぁ…【選択したUC】でアイテム『ふしぎなスパナ』を複製して、設置して…それで隔壁を壊そうかな。

潜入に邪魔なマフラーは体内にしまっちゃおう。
黒い、変幻自在な体を活かして、通気口や死角、暗い所を渡っていこう!
…あぁ、隔壁が大きすぎるようなら、UC【機動部隊Rexia】で分身して、全員で『ふしぎなスパナ』をもっと複製しよう♪準備が出来たらまとめて爆発させようね♪



「く、潜入任務は得意じゃないんだよ……!」
 小さな声でそうぼやいたのはレクシア・ノーレッド(ひとりうちゅうせんそう・f01101)。
 彼女が現在潜んでいるのは、要塞内に張り巡らされた通気口の中。
 隠密系の技能に自信のなかった彼女は、その分ブラックタールという己の種族の特性を活かして、この要塞を攻略するつもりだった。

 その変幻自在な漆黒のボディは、人間にはあり得ないようなスペースも潜入場所や通路となる。
 扉のスキマ、天井裏の通気口、ゴミ箱の中。警備兵が想像もしないような意識の死角を突いて、レクシアは要塞内を移動する。
 そうやって隔壁の所在を探していたレクシアの聴覚に、警備兵たちのとある会話が飛び込んでくる。
「お前はA-57区画の隔壁の警備に回れ!」
「了解です!」
(お? ならあの人の後をついていけば……)
 すすすっと音も無く壁と床を這うレクシアは、駆けていく警備兵の影とピッタリ同じ形に同化する。
 兵士は気付かない。そもそも思いも寄らない。己の影の中に敵が潜んでいるなど。

「よし、到着したぞ……まだ敵は来てないみたいだな」
「はい、道案内ご苦労さま♪」
「何、ッ?!」
 振り返った兵士は、レクシアの振り下ろしたスパナにごちん、と脳天をぶっ叩かれ、昏倒した。
「結構大きい隔壁だなぁ……よし、じゃあこうしようっと」
 ブラックタールの少女はユーベルコードを発動させ、自身の身体を4つの分裂体に分ける。
 そして4人のレクシアはそれぞれが再度ユーベルコードを発動し、今度はその手に握り締めたスパナを大量に複製していく。

「準備完了! レクシア1(ワン)!」
「レクシア2(つー)」
「……レクシア3(スリィ)」
「……Zzz」
「「「交戦開始(エンゲージ)!」」」
 号令と同時に、一斉にスパナを投擲するレクシアたち。
 ガツン、と鈍い音を立ててそれが隔壁に当たった瞬間――大爆発。
 立ち上る爆煙と炎がおさまった跡地には、ぽっかりと大穴を開けた隔壁だけが残っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
侵入して破壊工作

銀河帝国との戦いもまだまだこれから、頑張りますか!

SPD重視

【忍び足】【目立たない】を活用して侵入するよ。必要なら【鍵開け】を使用。
「シーフの面目躍如だね」

【視力】で周囲を観察して【情報収集】。出来るだけ重要な隔壁を破壊したいので【第六感】で決める。
「これとかどうかな?」

破壊する隔壁を決めたら【破壊工作】【罠使い】【地形の利用】を活用した『レプリカクラフト』で作成した仕掛け罠で破壊する!

可能であるなら複数の隔壁を破壊したいが、状況が悪くなるようなら撤退。
「残念だけど撤退します。帝国との戦いはまだまだ続くんです。ここで終わりじゃない!」



(侵入して破壊工作、シーフの面目躍如だね)
 そんな自負に違わず、影のように誰にも悟られず要塞内を移動するのは青葉・まどか(人間の探索者・f06729)。
 隔壁の破壊は順調に進んでいる。しかし、コアマシンルームへの道程はまだ遠い。
(銀河帝国との戦いもまだまだこれから、頑張りますか!)
 ぐっと気合を入れなおし、少女は要塞内を音もなく駆ける。

 警備の死角に潜り込むと、まどかは観察を行う。警備兵たちの動きを、要塞内の構造を。
 そこから巨大隔壁の所在を推測するのは、彼女にとってそう難しいことではない。
「これとかどうかな?」
 発見した隔壁の中から特に重要そうなものを直感で選ぶと、まどかはレプリカクラフトで作成した仕掛け罠を設置する。
 そしてすぐさま次の隔壁の元へ。可能な限り複数の隔壁を破壊し、要塞により大きなダメージを与えることが彼女の目標だった。

 猟兵たちの破壊工作が進むに連れて、要塞内の警備レベルも上昇している。
 警備兵と隔壁以外にも様々な防衛機能がまどかの前に立ち塞がる。
「この程度ならまだ、何とかなるけど」
 進路をふさぐ扉のロックを手早く解除しながら、まどかは呟く。
 既に要塞内のかなり深くまで単独で潜入している。このままではいずれ、孤立した状態で敵に発見されてしまうだろう。

「この辺りが引き際かな」
 そう判断したまどかはポケットからスマートフォンを取り出すと、点滅しているアプリをタップする。
 それは言うなれば起爆スイッチだった。各所の隔壁に彼女が仕掛けた罠が一斉に作動し、要塞のあちこちから爆発音や破壊音が響き渡る。
「なんだッ?!」
「何が起こった!?」
 同時多発的に起こった隔壁の破壊により、警備がパニックに陥った隙を突いて、帰還ポイントへ向けて駆け出すまどか。
「残念だけど撤退します。帝国との戦いはまだまだ続くんです。ここで終わりじゃない!」
 これは逃走ではない。彼女は確かに任務を果たし、要塞の防備に大打撃を与えたのだから。

 かくして『エンペラーズマインド』攻略戦は順調に進行していく。
 猟兵たちの牙が、要塞の中枢へと届く時は近い。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月07日


挿絵イラスト