2
大祓百鬼夜行⑦〜見て見ぬ振りしてお月見だ!

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#カクリヨファンタズム
🔒
#大祓百鬼夜行


0




●割れる満月
 カクリヨファンタズムのとあるすすき野の上空には、大きな満月が輝いていた。
 しかし、その美しい満月は真っ二つに割れ、その中から巨大な狼のような何かが生まれようとしている。カクリヨファンタズムはいつもの様に、カタストロフの危機を迎えていた。

●そんなの関係ない、お月見だ!
「それじゃあ、お月見しよう!」
 グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)は、集まった猟兵に向けて、いきなりそんなことを宣った。今は戦争中でそんな場合でないという猟兵達に、スピカは詳細な予知の内容を説明する。
「えっとね? 『カタストロフの幼生』を消滅させるには、『お月見』が必要なんだよ!」
 どういうことだと首を捻る猟兵達に、スピカは更に説明を続ける。
「『満月』が骸魂の影響を受けて凶暴化しちゃっててね? その満月が割れて、超巨大な狼みたいな姿の怪物が生まれようとしているんだよ。でも、それを無視してお月見を楽しめば、そいつを消滅させることが出来るんだよ!」
 一通りの説明が終わって、猟兵達はなるほどと頷いた。それならばお月見をするのもやぶさかでは無い。
「明らかな異常事態だけど、月が割れてることは無視して美しい満月だって思い込んでね! それから、お月見は全力で楽しまないとダメだからね!」
 その二点が重要なポイントだということだ。
「歌や踊りで盛り上げるのもいいね。お団子とかお酒とかは一杯用意してあるから、沢山楽しんできてね~」
 そしてスピカは猟兵達を、一年中満月の輝くすすき野へと転移させていくのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『幼生の事を気にしないようにしつつ、全力でお月見を楽しむ』です。
●オブリビオンを倒せば、骸魂に呑み込まれた妖怪は救出できます。
156




第1章 日常 『月割れてるけどお月見しよう』

POW   :    全力で月の美しさを褒め称え、「立派な満月」だと思い込む。

SPD   :    賑やかな歌や踊りでお祭り気分を盛り上げる。

WIZ   :    お月見にふさわしいお菓子やお酒を用意する。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

まぁ、キマFも割れたしな。月が割れるくらい普通普通。うん、いい月だわ♪
指定UCでお月見向けの宴会料理でも作りましょうか。
材料は、と。そのへんで適当ななんやかんやを結界術と化術でなんやかんやして用意します☆つーか、指定UCの効果的にはこれ材料通り越して完成品になってるわねぇ。ま、おいしくできてるし無問題無問題☆
え、過程がわからなかった?その時“不思議なことが起こった”だけよ?大丈夫だ、問題ない。
時間も余ったし、情熱的なダンスも披露してもりあげようかしらね。料理には物事をうまく処理するって意味もあるから、このダンスも料理の成果物である一品よ♪


アイ・リスパー
「OTSUKIMI!
お月見というと、あれですね!
UDCアース伝統の、お団子食べ放題で次々とおかわりが出てくる大食い競争!」(注:間違った知識

スペースシップワールドで生まれ育った私には、お月見は初めての経験です。
ここはぜひ経験しておかなければ!(じゅるり

「というわけで、いかに効率的にお団子を食べていくかを計算しましょう!」

【チューリングの神託機械】で電脳空間の万能コンピュータに接続。
お団子を食べる最適なペースやお茶を飲むタイミングを計算します。

「最適な答えが導けました!
今です、お団子おかわりっ!」

お団子大食い競争には負けません!(注:間違った知識

……え、満月?
なんでしょうそれ。

アドリブ・絡み歓迎



「まぁ、キマイラフューチャーも割れたしな。月が割れるくらい普通普通。うん、いい月だわ♪」

 満月は真っ二つに割れ、そこから狼の怪物が顔を出していた。アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)はそれと目が合った気さえしたが、強引に無視して綺麗な満月だと思い込む。そしてその隣では、月には目もくれず、アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)が初めてのお月見に目を輝かせていた。

「OTSUKIMI! お月見というと、あれですね! UDCアース伝統の、お団子食べ放題で次々とおかわりが出てくる大食い競争!」
「ええ、そうよ。満月の日に行われる行事で、お団子を沢山食べた人が優勝ね」

 明らかに間違った知識を元に暴走するアイを見て、アリスはわざと話を合わせる。異様な月を無視するにはちょうどいいし、何より指摘することで、可愛い子を落胆させる必要は無いだろうとの考えだ。

「スペースシップワールドで生まれ育った私には、お月見は初めての経験です。ここはぜひ経験しておかなければ!」
「じゃあ折角だから、そのお団子はわたしが作るわね」

 大食い競争をするならば、沢山のお団子が必要だ。それならばと、アリスは『大黒天』のユーベルコードを発動する。すると、その10秒後には、沢山のお団子がテーブルの上に並んでいた。ちなみにその材料は近くのなんやかんやをアリスがどうにかこうにかして用意した。調理の過程も解らなかったが、材料も含めて細かいことは気にしない方が良さそうだ。ただそこで『不思議なことが起こった』だけだ。

「それでは、いかに効率的にお団子を食べていくかを計算しましょう!」

 ずらりと並んだお団子を前にして、アイはユーベルコードまで使って全力で大食いに挑む。『チューリングの神託機械』で電脳空間の万能コンピュータに接続する負荷は大きいが、これでお団子を食べる最適なペースやお茶を飲むタイミングが導かれた。

「最適な答えが導けました! 今です、お団子おかわりっ!」
「うふふっ♪ がんばるのよー♪」

 計算に従ってお団子を平らげていくアイを、調理が一瞬で終わって暇になったアリスはダンスを踊って応援する。食べるだけで無く、踊りで盛り上げるのもまたお月見の成立には有効だ。

 そうして二人がお月見を続けていると、いつの間にか狼の怪物の姿は消え、割れた月も元に戻っていた。二人がお月見を十分に楽しんだことによって、カタストロフの幼生が消え去ったのだ。

「うん。満月も元に戻ったわね」
「……え、満月? なんでしょうそれ」

 月を見て任務達成に頷くアリスの隣で、大食いに夢中になって任務のことを忘れたアイは、疑問符を浮かべたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月13日


挿絵イラスト