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銀河帝国攻略戦⑨~宇宙(そら)を駆けて 星屑の競走路

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●激戦いまだ終わりを見せず
「……解放軍に宇宙船が続々と結集しています。皆さんの戦果は予想以上ですね、お見事です」
 猟兵たちに届く通信の主はエリーザベト・フォン・オステン。解放軍のオペレーターを務める20歳の女性で階級は伍長。
 ショートボブの金髪で蒼眼という端正な顔立ちの彼女は続けて通信を送る。
「カイザー・レイの破壊工作も進んでいる今こそ、好機です。帝国大要塞『エンペラーズマインド』へと歩を進めましょう。大丈夫……きっと皆さん猟兵の力があれば、やれると私は信じていますから」
 冷静沈着にオペレート業務をこなす彼女だが、その堅い表情に僅かながらも微笑みが浮かんだ。彼女なりに猟兵たちをリラックスさせようという心意気かもしれない。
「それでは――ご武運を」

●次なる戦地へ ~帝国最速vs猟兵最速~
「はーい、みんなちょっと注目してねっ」
 宇宙船を『解放軍』へと合流させてきた猟兵、カイザー・レイのミラーを破壊してきた猟兵、そしてこれからの進軍のために待機していた猟兵……など様々な猟兵たちに対して、グリモア猟兵の春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)はコンタクトを取ってきた。
「いよいよ時は来たってカンジかな。解放軍の戦力も整ってきたところで、ここからは一気に攻勢へと転じるよ!解放軍は銀河帝国の大要塞『エンペラーズマインド』攻略のために3つの進軍ルートを打ち出したの。その中で今回は――」
 釉乃の背後に映し出されたのは、小惑星の密集地帯と宇宙バイクに搭乗している『クローンライダー』の群れであった。
「このルート上にはアステロイド・ベルトが存在していて、戦艦クラスの大型物が航行できない状態なの。だから、敵の方もここは必然的に守りが手薄になる。つまり抜け道ってことなの」
 宇宙空間に岩石がびっしりと密集しているこの領域には人間大サイズがやっと通り抜けられそうな程しか余裕がなく、外部からの砲撃にも狙われにくいメリットがある。
「でも、ここで簡単に通してくれないのが銀河帝国で……実は、銀河帝国がこの地域に宇宙バイク部隊『エンペライダーズ』を配置していると予知されたんだ。帝国最速の名を思いのままにする凄腕の集団みたい」
 宇宙バイク乗りならば、このアステロイド・ベルトを高速で駆け巡ることは可能だ。ともすれば、相手も同じく宇宙バイク乗りを嗾けてくるのは道理だろう。
「なら、その勝負を真っ向から買って出るしかないでしょ!あたしたち猟兵にだって宇宙バイクのプロがいるんだから……そうでしょ、スターライダーの皆さん?」
 釉乃は猟兵たちの中でも、スターライダーと思われる猟兵に向けて熱い視線を送る。
「ということで、あたしたちは追撃してくると予測される『エンペライダーズ』を振り切ってアステロイド・ベルトを強行突破します!スペースシップワールドで一番速いレーサーが誰であるのか、証明してきて欲しいの」
 相手が銀河帝国最速ならば、こちらは猟兵最速で迎え撃つのみ。アステロイド・ベルトという危険なサーキットを舞台にして、宇宙最速を決定するレースが始まろうとしていた。
「ここを抜ければ、帝国旗艦『インペリウム』への道も見えてくる筈だから……すまないけど、みんなの力を貸して欲しいの。あたしはグリモアベースから、まだスペースシップワールドに駆けつけていない猟兵を運んでくるから待っててね」
 グリモア猟兵としての力を行使するならば、釉乃は直接的な加勢することができない。今は果敢な猟兵たちへと全て託すのだ――勇気を信じて。


fa-240
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 オープニングへ目を通して頂き、ありがとうございます。
 Fa-240と申します。

 当シナリオは⑨エンペライダーズに関連したシナリオとなります。
 シナリオから分かる通り、今回はスターライダーが優先採用となります。連携プレイングで宇宙バイクに相乗りしている場合はその猟兵も同格に優先させていただきます。
 また、宇宙バイクに準じる高機動兵器をUCかアイテムとして所有している方もアピールをしていただければ優先採用いたします。
 是非とも心行くまで銀河を爆走してください。
 皆様のプレイング、心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『デルタ・ファイター』

POW   :    増援要請
自身が戦闘で瀕死になると【増援飛行隊 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    帝国軍の栄光のために!
【制御不能の高速航行モード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    対宙銃撃
レベル×5本の【貫通 】属性の【機銃弾】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アメリア・イアハッター
銀河帝国最速ね
ふふ、いいじゃない
張り合うのにはもってこいの相手だわ!
エアハートは、アメリア・イアハッターで出ます!

・方針
真っ向正面速度勝負!
アクセル全開!
見せるわ度胸!

・行動
UC【Air Heart】使用
愛機エアハートと共にアステロイドベルトを強行突破する
敵が後ろにいるなら速度をガンガン上げて敵のミスを誘う
横に並ばれたら速度に任せた体当たりを仕掛け
前にいるなら抜かしてやる!

基本は自身の空中戦・騎乗・操縦技術を信じて最高速で駆け抜ける
軌道を変えるときは近くの岩石を蹴り飛ばし軌道修正
正面に岩石があればとっさにウィリー、その岩石に車輪を接地させて登ってしまおう

宇宙の風に乗って、飛んでエアハート!



●帝国最速の意地

 アステロイド・ベルト帯へまず飛び込んできたのは黒い流線形の『エアハート』。燕を思わせるそのフォルムに跨るのはアメリア・イアハッター(想空流・f01896)。
「ふふ、いいじゃない……張り合うのにはもってこいの相手だわ!」
【Air Heart】のUCを使用し、小惑星を掻い潜りながら速度を上げて突き進んでゆく。だが、そこへ――
「ヒャッホ~~~~!エモノがいたぜ~~~~!」
 何時の間にか、『エアハート』の後方に【インペリアルライド】で宇宙バイクを駆ける『クローンライダー』が出現していたのだった。
「現れたわね、エンペライダーズ!真っ向正面速度勝負!アクセル全開!見せるわ度胸!」
 金魚の糞のように付いてくるのならば、速度をガンガン上げて敵のミスを誘うまで。勇ましきアメリア・イアハッターのドライビングである。
「ヒャッハハ!スペース・ローリング族だった俺サマを撒こうだなんて1光年早いぜ~~~!」
 一方の『クローンライダー』は宇宙の走り屋。宇宙での走行経験は敵の方が分があった。
正面に岩石があればとっさにウィリーをして、その岩石に車輪を接地させて登る『エアハート』に対して、『クローンライダー』は宇宙バイクの車体を倒し、膝を岩石に擦りながら走るスペース暴走族である。その追い上げ方は、帝国最速の名が伊達ではないことを証明していた。
 じわりじわりと距離を詰められてゆくアメリア・イアハッター(想空流・f01896)の『エアハート』。黒い燕に喰らい付くは獰猛なるハクトウワシ。この危機を猟兵たちはどう乗り越えてゆくのだろうか――。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
宇宙を駆けるのはライダーだけの特権ではありませんよ
宇宙を駆ける騎士として帝国ライダーとの戦いに臨みましょう。

機械馬に「騎乗」し、アステロイドベルト内の小惑星やデブリを「踏みつけ」て加速したり、方向転換することでバイクには困難な三次元機動で翻弄しましょう

UCの隠し腕で小惑星を掴みワイヤーを巻き取って移動したり、敵の進路に小惑星を移動させるのも良さそうです

戦場の敵や小惑星の移動をセンサーで「見切り」つつ、攻撃を「武器受け」「盾受け」で凌ぎ、「怪力」で振るう槍の「なぎ払い」で撃墜していきましょう

速さはともかく、頑丈さと運動性はこちらが上であると騎士として証明して差し上げましょう


リゼリナ・ファルゼナ
これは私達の正義見せつけるときですよシュバルト丸! 敵は帝国最速集団、相手にとって不足なしです! いざいざいざー!
もちろん【SPD】で突破しますよ! とはいえ相手も手練ですからそうやすやすとは振り切れないでしょうし、ならば騎士として剣を振るう必要がありますねきっと! 騎士ですからね!
というわけで追撃してくる敵を積極的に斬ります! 来ないならこっちから寄って斬ります! 私は正義のブラックスターナイトライダーなのですからその怨念だけをぶった切ってやります! あっでも一人で取り残されたら死んでしまいますのでそこはちゃんと他の皆さんと足並みをそろえて、えっ皆さんハヤイすぎるのではないですかちょっと待っ



●意外!それは馬の蹄ッ!

「これは私達の正義見せつけるときですよ、シュバルト丸!敵は帝国最速集団、相手にとって不足なしです! いざいざいざー!」
 『愛馬シュヴァルト丸』に跨るリゼリナ・ファルゼナ(黒剣シナナイ・f08382)が後方から追い上げるように駆けつける。
「そんなにでっかいものぶらさげて、追い付けると思うなよ~~~!」
 確かに、豊かなボディラインは一秒を争うレースにおいては不利であるのは明白であろう。それでもリゼリナ・ファルゼナがめげることなどない。
「私こそが唯一無二の女王騎士!つまり、負けないのです!」
「ホホホ――ッ!気に入ったぜ、ケモミミのねーちゃん!だが、そんなマシンじゃ俺サマ“たち”には辿りつけねえぜ!」
 すると、『愛馬シュヴァルト丸』を挟み込むように後方から更に2体の『クローンライダー』が強襲してきたのだった。
「楽しい楽しい狩りの始まりだ……」
 後方2体の『クローンライダー』は【スペーススタンピード】で小惑星を破壊しながら宇宙バイクによる超加速突撃を嗾けてきたのだった!危ない!
「さ、3対1とは卑怯な!それでも帝国最速の宇宙バイク乗りなんですかぁ!」
「勝てばよかろうなのだァァァァッ!」
 卑劣なるエンペライダーズの連携技。このままリゼリナ・ファルゼナと『愛馬シュヴァルト丸』は星屑となるのだろうか――否。
「――宇宙を駆けるのはライダーだけの特権ではありませんよ」
 攻撃を仕掛けている『クローンライダー』の片方へと飛びかかってきたのは馬!そう、馬だと思い込ん知性バイクの『愛馬シュヴァルト丸』とは違い、正真正銘の馬だったのだ。
「うわっ うわああ うわらば」
 『機械白馬「ロシナンテⅡ」』は【腰部稼働装甲格納型 隠し腕】で踏みつけた宇宙バイクに搭乗していたクローン兵士を摘まみあげて、近くの小惑星へと投げつけたのだった。
「あ、あなたは……」
「御伽噺の騎士のように振舞うのは難しいですね」
 彼こそは機械仕掛けの騎士であるトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)。乙女の夢ブチ壊しレベルの大きさの機械の白馬に跨り、アステロイドベルト内の小惑星やデブリを踏みつけて加速してきていたのだった。
「別の世界の騎士でしたか!ここは騎士同士で協力しましょう!私の愛馬だって凄いんですから!」
「愛馬……ですか?私にはあなた様が騎乗しているのは普通のバイクに見えますが……」
「ええっ!?そんなことはありません!シュバルト丸は最高の相棒なんです!」
 ――その時不思議な事が起こった。リゼリナ・ファルゼナの【ゴッドスピードライド】が新たなる力に目覚め、宇宙バイクの『愛馬シュヴァルト丸』が『機械白馬「ロシナンテⅡ」』に対抗するかのように黒色の機械馬に変形したのである。
「えっ、ええ~~~っ!?」
「おや、どうやら戦いの中でユーベルコードが更に覚醒を遂げた模様ですね。宇宙を駆ける騎士として共に駆けましょう」
「なんだかよくわかりませんが、はいっ!」
 白馬と黒馬が縦横無尽にアステロイド・ベルトを出走し始めたのだ。
「ちゃんとしたレースを邪魔する人は馬に蹴られて死んでしまえです!」
「速さはともかく、頑丈さと運動性はこちらが上であると騎士として証明して差し上げましょう」
 交差するように小惑星を踏みつけて迫り、ついに先方を走る2体の『クローンライダー』をどうにか捉えたのだ。
「このヤロ~~~!エライことをしてくれたじゃねぇか おっ!!」
 勝負は拮抗状態へ。さて、次なるコーナーはどう攻めるか――?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

天通・ジン
最速と聞いて、試さずにはいられないな。
天通・ジン、出るぞ!

宇宙戦闘機、それも高速戦闘に特化した機体で出撃する。
挑むは【SPD】、ユーベルコード【電脳補助下高速戦闘】で、だ。
高速移動の最大の問題は、その制御の繊細さにある。
俺の機体は、その制御の一部をAIに委託することで高速移動下での繊細な制御を可能としているのさ。
アステロイドベルトの空間の利用も積極的に。
繊細な操縦で、遮蔽にしたり、相手をぶつけたりしよう。

ちゃんとしたレースにならないとしても、元々戦闘用の機体。
邪魔する奴は機銃で撃ち落とすのみさ。
とはいえ先制攻撃はしない。相手が撃ってきたら、墜とす。
「出てこなければ、やられなかったのにな!」



●閃光の中のファイター

 アステロイド・ベルトを併走する『クローンライダー』と猟兵たち。互いに絶妙なテクニックで星屑の海を突き進むが、ここでまたエンペライダーズの伏兵が側面から急襲してくるのだった。
「わははは 土下座しろ!!消毒されてえか――!!」
 【インペリアルライド】で宇宙バイクを変形させ、格納されていた火炎放射器のようなもので猟兵たちの宇宙バイクをOUTPUT DOWN(熱暴走)させようとしてきたのだ!このままではエネルギーが回復しない上に装甲が溶けて爆発してしまう極めて危険な状態に陥ってしまう……危うし、猟兵。
 だが、次の瞬間に――
「ぶべえ!!あぶ!!」
 伏兵の『クローンライダー』が騎乗する宇宙バイクと共に爆散したのだった。一体何が起こったというのか?これには、少し時を遡ろう。

 白色に赤い星がトレードマークの『宇宙戦闘機』が後方に出現し、先を往く猟兵たちの元へ徐々に駆けつけようとしていた。
「機体操縦権限を指示あるまでAIに移譲。――さあ、高速戦闘の用意はいいか?」
「準備オッケイ、準備オッケイ」
「よし……天通・ジン、出るぞ!」
 AIの機械的な応答を受け、『宇宙戦闘機』のパイロットである天通・ジン(AtoZ・f09859)は機体を【電脳補助下高速戦闘】モードへと切り替えて通常の三倍近い速度で小惑星群を突き抜けてきたのだった。
「ジン、味方ガ攻撃ヲ受ケテイル!助ケルカ?」
「ちぃっ……あんな奴の好きにやらせて!……遅い、そこっ!!」
 天通・ジンはスペースノイド特有の感受性の強さで、『クローンライダー』の殺気の流れを感知してデブリの影から偏差射撃を行い、伏兵『クローンライダー』が数秒後に通過するとされる地点に機銃を放ったのだった。

「敵機撃墜!敵機撃墜!」
「……出てこなければ、やられなかったのにな」
 潜り抜けた爆風を見て、天通・ジンはそう呟く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携・タンデム大歓迎】
【SPD】

よっしゃー!宙間バイク戦だぜ!
スターライダーの面目躍如、ってね!
とにかく遠慮はいらねぇ、最初からゴッドスピードライドで
高速走行形態で他の猟兵と戦列を組んで突っ込む!
帝国の連中が攻撃してきたら即座に散開、
アステロイドベルトの中を縫うように走り抜けるよ。
奴らがアタシを見失ったなら好都合。
その隙に【人機一体】を発動!即座にバイク形態へ変形!
敵さんの目の前に一台のバイクとして進み出るよ。
奴らが無視したなら背後からズドン!
鹵獲しようと接近してきたならアーマー形態になって
手痛いしっぺ返しをお見舞いしてやる!
変形を駆使して華麗に翻弄してやろうじゃないのさ!


ニィナ・アンエノン
【SPD】
うんうん、今こそスターライダーの出番だよね!
えんぺらだか何だか知らないけど、一番速いのはにぃなちゃんとこのテンプテーションだ!
と言う事でやっぱりスピード重視!
【騎乗】と【空中戦】は上手だから小惑星を避けつつ突っ走る!
とにかく【ダッシュ】で敵も振り切って、わざと岩が多いほうに誘導するよ☆
理想的にはにぃなちゃんがかわした岩に追いかけてきた敵がぶつかって、って感じかな?
自分がぶつかったら……ヤバいね☆【勇気】で乗り切ろう!
正面切って挑んでくるって言うならゴッドスピードライドでお出迎えしちゃうよ♪
もし誰も追いかけてこなかったら……それもそれ、にぃなちゃんがインペリウムに一番乗りしてあげる☆


アンノット・リアルハート
帝国最速……確かにこの銀河じゃそうかも。でも、戦場においては二番目ね

敵と真っ向からスピードデスマッチを挑みます
【王家の星よ、我が身を燃やして命を救え】と【ゴッドスピードライド】を同時に発動。アンカーのように変形させた【ノイギーア・シャッテン】を敵に打ち込んで、自分の出せる全速力の【ダッシュ】でアステロイドベルトを突破します
障害物は【騎乗】と【空中戦】で回避。私と相手は繋がっているからどちらか遅れた方は引きずられて隕石に衝突、そうでなくても全速力を出し続ければオーバーヒートは必至、どちらが先に限界を迎えるか勝負よ!


マルグリット・ツバキ
連携アドリブ歓迎
アステロイドベルトをくぐり抜けるか。いいね、燃えてきた。

行動は簡単だ。UC【ラグナロクグライド】を発動。バイクの内蔵火器、携行ブラスター、合体させたカメリア。【2回攻撃】【カウンター】【零距離射撃】の技能を使ってどんどん数を減らして行く。範囲攻撃は障害物が多いせいで効果が薄そうだ。カメリアなら障害物ごと吹っ飛ばせるだろうが……巻き添えには気をつけないとな。
戦闘機動は【地形の利用】【騎乗】【グラップル】を使って障害物を蹴ることで通常ありえないような機動を行う。直接敵を蹴ってもいいな。
お行儀のいい軍人サマに真似できるかな?

ここを抜ければチェックポイントはすぐそこだ。振り切る!


胡堂・充
【SPD行動】
あの……僕スターライダーじゃなくて医者なんですが……それにバイクはありますけど地上用……
えっ!? 宇宙用モードがある!? あの人どれだけ機能盛り込んだんだ!?
……で、宇宙用モードを起動するには"スイッチ"を"4つ"入れる……これでいいのか?
<3! 2! 1! Blast-off!!>
……本当に行けた。ならば是非も無し、これより『エンペライダーズ』の攻略を開始する!
バイクに【騎乗】し、【高速突撃形態】を使用。俺のバイクに武装は無いからスピードとテクニックで勝負するしか……
いや、敵を【おびき寄せ】て隕石との事故を誘発させればなんとかなるか……!?

(アドリブ・連携等はお任せします)



●芋煮ライダージェネレーションズFINAL

 熾烈なレースも終盤に差し掛かり、エンペライダーズも嘗てこの世界で暴れ回っていたという伝説のスペース暴走族を彷彿させるように『クローンライダー』の愚連隊を形成して集団で一気に攻め込んでくる。
「ヒャッハッハッ 狩りだ――っ!!」
 見ただけでも15体以上の『クローンライダー』が席巻している。彼らは最後の最後で油断しきったところを確実に刈り取る腹積もりだろう。【インペリアルライド】を使用して、移動速度と戦闘力を増しながら猟兵たちを追いこんでゆく。アステロイド・ベルトでの走行に慣れていない猟兵は特に危機的状況に陥っている。
「っっ……このままでは、こちらがもちません。誰か……誰か」
 普段は冷静沈着な解放軍のオペレーターのエリーザベトにも焦りがみえる。されど、希望の炎はまだ消えてはいなかった。
 嵐とともにやってきた、誰だ?誰だ?悪を蹴散らす嵐の男――
「ノーコンティニューでクリアしてみせますよ」
 【高速突撃形態】を使用して、愛車の『オフロードバイク・マックス』に隠されていた宇宙用モードに跨っているのは胡堂・充(電脳ドクター・f10681)。彼が来ている宇宙服はこんなこともあろうかと芋煮艇のメカニックが用意したという奇抜なデザインをしていた。逆立った髪の毛のような頭部が特徴で紫色をしているそれはゴーグル部分が大きく、まるでゲームのキャラクターのようである。
「うっわーヤバいね、そのライダースーツ☆ 相当エキサイトしてるね☆ にぃなちゃんなら絶対にそんなの絶対に着れないよ☆」
「そうですか。うーん……これ、結構気に入っているのですが」
 胡堂・充に軽口を叩いて、光とともにやってきたのはニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)。レトロフューチャーを思わせる金魚鉢ヘルメットに濃紺色のスターライダースーツを着込んでいる。左胸の㉗のマークが目立っている。
「えんぺらだか何だか知らないけど、一番速いのはにぃなちゃんとこのテンプテーションだ!」
 【ゴッドスピードライド】で『ヤンソン:テンプテーションZ17スチームカスタム』の『ラトケス:宇宙バイク加速用電磁スラスター』を起動させて暗を蹴散らす光の女と彼女はなっていた。
「もぅ、ニィナさんはいつも自由なんだから……。帝国最速……確かにこの銀河じゃそうかも。でも、戦場においては二番目ね」
 同じく【ゴッドスピードライド】を使いながらも【王家の星よ、我が身を燃やして命を救え】まで使用し、光とともにやってきたのはアンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)。どこか上品そうな白い宇宙服姿で『メタルハート・ベーゼン』という箒型の宇宙バイクに乗って周囲の傷ついた猟兵たちを応急処置しつつ走り抜けていた。
「アンタ、見た目通りに甘いな。こんな状況で友軍を救助してる暇なんてないというのにさ」
「私は……もう、誰かに消えては欲しくないですから――リアルハート王国の二の舞は御免です」
「……いいね、燃えてきた。だったら、ワタシも手を貸してやるよ。鎖を外すぜガルム、狩りの始まりだッ!」
 爆音あげてやってきたのは陰謀あばく叫びの女、マルグリット・ツバキ(椿姫・f03524)。彼女はヤドリガミなので宇宙空間だろうと普段の恰好をしている。
フルカウルバイクの『ガルム』とバイクの内蔵火器と身の丈程の大型対艦ブラスター『カメリア』を合体させて【ラグナロクグライド】を発動し、『クローンライダー』の群れにマルチロックオンのフルバースト攻撃を仕掛ける。それはさながら、『ガルム』から虹が放出されているような状態であった。
「わひい~!!」
 次々と撃墜されてゆく『クローンライダー』であったが、まだ三分の一程度は顕在だ。
「私は、あの早そうな敵を捕らえます。お願いっ、ノイギーア!」
 続くアンノット・リアルハートは『メタルハート・ベーゼン』からアンカー状に変形させた『ノイギーア・シャッテン』で『クローンライダー』の1体を拘束。
「どちらが先に限界を迎えるか勝負よ!」
 相手と繋がった状態で更に加速し、最高速度でアステロイド・ベルトを駆け抜けることで遅れた方が引きずられて隕石に衝突するというデス・ゲームを始めたのだ!
「お?返り討ちにしてやるぜ~~~フハハ いくぞぉ!!」
 胡堂・充とニィナ・アンエノンは黙ってその状況を見ているだけにはいられず、自分たちも攻勢に出ることにするだろう。
「俺のバイクに武装は無いからスピードとテクニックで勝負するしか……いや、敵をおびき寄せて隕石との事故を誘発させればなんとかなるか……!?」
「いいね、キミ☆ にぃなちゃんも、それやる!」
 パァァァ…!と表情を明るくして、ニィナ・アンエノンは『ヤンソン:テンプテーションZ17スチームカスタム』を小刻みに操縦し、小悪魔的な挙動で敵を誘い込んだ。
「メスガキのライダーが誘ってるぜ!ヒャッハー!そのケツにぶっといのをブチ込んでやるよ~~~!」
 下衆な笑みとともに『クローンライダー』がものの見事に釣られてた。
「こちらはどうしたものか……ええい、このスイッチだ!」
 胡堂・充が『オフロードバイク・マックス』のとあるボタンを押すと、突如として車体が黄色に変色し、ヘッドランプ部分がゲームキャラーのような瞳の入ったゴーグルアイへと変化したのだった。
「なんだァ……あのふざけた宇宙バイクは?舐めてんのか てめえ~~~!」
 しかし、悪目立ちするような姿になったことで『クローンライダー』を引き付けることに成功したのだ!
「……おい、まだ一台フリーなのがいるぞ!」
 その様子を3人の後方から見守っていたマルグリット・ツバキが、エンペライダーズの隊長格である最後の『クローンライダー』が独走状態でいることに気が付いた。しかし、武装形態の『ガルム』では追いつきそうにない。
「そいつは、アタシに任せな――!」
 風を掴み取りスピードを上げ、迫りくる闇を振り切って、叫びながら目の壁を突き抜けるように参上したのは、漆黒のスキニーライダースーツで身を包んだ数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)。『宇宙カブJD-1725』でウィリージャンプしながら、隕石に衝突して散りゆく『クローンライダー』たちの大爆発を背景にして、『ガルム』と『ヤンソン:テンプテーションZ17スチームカスタム』と『オフロードバイク・マックス』と『メタルハート・ベーゼン』を追い抜いてゆく。
「やっちゃえー☆」
「後は頼みましたよ、多喜さん」
「怪我をしたら、芋煮艇の医務室でしっかり手当しますから思いっきり走ってください」
「ワタシたちを最高の眺めに連れて行けよ」
「了解っ……振り切るぜ!」
 数宮・多喜は【ゴッドスピードライド】で芋煮艇のライダーチームと助け合いながら戦列を組んで突撃する。
「へへっ!俺サマをそこらの手下と一緒にするなよ~~~!」
 隊長格の『クローンライダー』は【サイキックバリアモード】を発動させ、芋煮ライダーたちの攻撃を弾きながら、自身は車体後部に備えられた機銃で攻撃をしてくる。
「こうなったら、アレを使うよ!みんな、散開して!!」
 数宮・多喜の指示に従い、芋煮ライダーたちは戦列を解除して個々人に走りを見せる。
『ガルム』がフルバーストの威嚇射撃で、『ヤンソン:テンプテーションZ17スチームカスタム』と『オフロードバイク・マックス』がクセのある走行で、『メタルハート・ベーゼン』がアンカーの射出で『クローンライダー』の注意を引き付ける。
そして、肝心な『宇宙カブJD-1725』はというと――アステロイド・ベルトの中を縫うように走り抜けて『クローンライダー』の視界から消えたのだった。明日への扉を開く鍵は己の中にある。そう確信した数宮・多喜は奇跡を醒び起こした。
「気合入れろよ相棒…いくぜ。アタシたちは、一心同体さ!」
 新たに発現したユーベルコードの【人機一体】を発現し、数宮・多喜は今、風を奪い取って自分を変えた。そう、自身が宇宙バイクに変身したのだった――!
「うおおおおおお!」
 降りしきる星屑の雨を振り切って、数宮・多喜は穢れなき白い世界へと走り抜けてゆく。
「いっちまいなさい、多喜!」
「決めてこーぜ☆」
 そのまま、数宮・多喜は『クローンライダー』の背後を掴みとる。このまま抜き去るか――否。
「超変身っ――!!」
宇宙バイクのヘッドにある赤い風車が回り、疾風を纏いながら更に数宮・多喜は白色の髑髏を思わせるヘルメットが特徴的な漆黒の人型アーマー形態に変形をしたのだ!そして、自身のエネルギー源であるサイキックエナジーの高圧電流を右脚に統べて注いで……
「サイキック・ブラスト・キーック!!!」
 『クローンライダー』に向かってジャンプから放つ跳び蹴りを浴びせた!宇宙バイクのジェット加速と高出力のメーザーとサイキックエナジーが融合して凄まじき破壊力となったのだ!
「うわらば」
 直撃を受けた隊長格の『クローンライダー』は鮮やかに爆発四散する。
「絶望がお前のゴールだよッ!」
蹴りぬけると、数宮・多喜は【人機一体】を解除する。その背後には、芋煮ライダーの仲間たちの姿があった。

「お見事です。エンペライダーズは完全に沈黙……我が方の勝利です、お疲れ様。」
 解放軍のオペレーターであるエリーザベトは、彼らの勇姿をその目に焼き付け解放軍の勝利を猟兵たちに告げるのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月07日


挿絵イラスト