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大祓百鬼夜行⑯〜オブリであそぼ!

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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「ねえみんな、ちょっと幼児化してみない?」
 グリモア猟兵のクイン・クェンビーは、笑顔でサイコみたいなことを言い出した。
「あーいや、ウチがひん曲がった性癖してるとかじゃなくて……。
 ひん曲がった性癖したオブリビオンがいるにはいるんだけど、本題は違って」
 曰く、UDCアースのあちこちで「存在しないテレビ番組」が流れているらしい。
 これは妖怪――より正確に言えばオブリビオンが司会となって――が作る番組で、
 放置していると「現実世界がその番組になってしまう」という特性を持つ。
「で、この番組を運営してるのが、『ワーズ・キュレイ』っていうメイドなの。
 ……まーなんだろうね! クインこういうのあんまよくわかんないんだけど、
 オブリビオンは小さい子が好きなんだって! うん、その……ねっ!」
 その性癖が講じて生まれた番組タイトルが……はいここタイトル回収!
「オブリであそぼ! なんだってさ……」
 さすがのクインも遠い目になった。

 タイトルからわかるとおり(?)この番組はいわゆる幼児向けのアレだ。
 折り紙とか牛乳パックとか使って、作って遊ぶアレ。わかるね?
「この番組は企画に全力で乗っかるとぶっ壊せるから、とにかく企画に乗って!
 具体的に言うと、工作するふりしてオブリビオンを殴ればいいと思う!」
 クインは自信満々に言った。
「あとは手遊び歌を歌うふりして攻撃するとか……?
 ま、まあどうしてもっていうなら、わざと子供になってもいいと思うけど……」
 絶対ろくなことにならねえのでおすすめはできない、という顔である。
 もともと子どもの場合? もっとろくなことにならないんじゃないですか?
 つっても当然健全なシナリオなので、そこはお願いしますね!
「え、えーと……が、がんばろー! おー!」
 むちゃくちゃ強引にまとめて、転移が始まってしまうのであった。


唐揚げ
 プレイングボーナス……番組の企画に全力で乗っかる(戦わずともダメージを与えられます)。

 オブリであそぼ! は、とっても楽しい工作番組!
 ほかにもおねえさん(異常性癖のすがた)や、おねえさん(変態のすがた)とおえかきうたをうたったり、みんなでダンスをしたりもするよ!
 べつにこわくないアピールをする某番組のパクリではないよ!

 あ、健全な感じでお願いします。性的なやつはアレします。
 あと完結最優先でいきますので、よろしくどうぞ。
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第1章 ボス戦 『ワーズ・キュレイ』

POW   :    なりふり構わぬ奉仕の形
対象への質問と共に、【自身の歪んだ愛】から【対象を若返らせる触手】を召喚する。満足な答えを得るまで、対象を若返らせる触手は対象を【若返らせるガスの噴出と絡みつく事】で攻撃する。
SPD   :    人々を魅了する奉仕の形
手持ちの食材を用い、10秒でレベル×1品の料理を作る。料理毎に別々の状態異常・負傷・呪詛を治療する。
WIZ   :    拒否権の無き奉仕の形
【無限に溢れる触手】を解放し、戦場の敵全員の【抵抗力と年齢】を奪って不幸を与え、自身に「奪った総量に応じた幸運」を付与する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はキルシ・キュマライネンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴久名・紡
色んな性癖がある事は承知しているんだ、が……
なんでそうなった

まぁ、全力で童心に帰れば良いんだろう?
もういっそ、実際になればいいか?
危険かも知れない?
でも、死にはしない……よな?

存在証明使用
驚かせ力強化の子供の姿に変身して番組に参加
幼少時の記憶を辿って出来るだけ愛想良く振る舞おう

工作をする
するったらする
なんだか舐めるような視線を感じるが
多分!きっと!気のせいのはず!

うねうねがちょっかい掛けてきたら
ハリセン形状の禮火でぺちしよう
良い子に出来ない子はめ!されるんだぞ?
とか言いつつ、作った仮面を被って

おねぇさん、だれだかわかる?

白々しく判んない風を装うキュレイに
増加した驚かせ力が効けばいい

おれだよー!



●なんでこうなったのかは、私にもわかりません
「みんなー! オブリであそぼ! の時間よ~~~」
 ワーズ・キュレイ、もといおねえさんの声にワー! と集まる妖怪たち。
 みんな幼い少年少女の姿をしている。実年齢? わかんねえ。
「うふふふ……どぅふふふふ! 本当に最高の番組だわぁ~~~!!」
 よだれをぬぐいながらぐふぐふ笑うおねえさん。おまわりさんこいつです!
「わーおねえさん口元すごーい」
「うふふこれは溢れ出た愛なのよ。だから通報はしないでね」
「「「わかりましたー!」」」
 妖怪たちは無邪気に答える……その中に鈴久名・紡もいた。
(いやUDCアースなら防犯ブザー待ったなしだろうこれは)
 と思いつつ、表向きは子供らしく振る舞う。なんて演技派!
(死にはしない、死にはしないだろう……だがもっと厄介なことになる気がする!)
 ろくなことにならねえと忠告はしたはずだが……???

「さあみんな、おねえさんと一緒に工作をしましょう!」
 そんなわけで始まった「オブリであそぼ!」の看板コーナー。
「今日はみんなで、折り紙で遊ぶわよ~」
「「「はーい!」」」
 妖怪たちはいそいそと、折り紙で思い思いのものを折っていく。
 紡も幼少期の記憶を辿り、それらしいものを折っていた。鶴とか。
「あらあらボク~~~? とってもお上手ねぇ~~~~~」
 ぐふぐふ笑いながらにじり寄ってくるおねえさん。コワイ!
「いい子は頭を撫でてあげ、あいたぁ!?」
 うねうねうごめく触手をハリセン型の禮火でぺちんと弾く紡。
「いい子に出来ない子はめ! されるんだぞ?」
「ち、違……誓って法に触れるようなことは」
「もう証言台に立ってるつもりで言い訳するのか……(困惑)」
 とか言いつつ紡はおもむろに、仮面を被った。
 折り紙をノリでつなぎ合わせて作った渾身の逸品である。
「おねぇさん、だれだかわかる?」
「え~~~? おねえさんわかんな~~~い、わかんないからまさぐって調べ」
「俺だよ」
「ギャーーーーーーーーーーーーーー!!!」
 仮面を取った紡が元の姿に戻ると、おねえさん大絶叫!
「か、かわ、かわわわ、かわいい男の子が、お、おおお男の人に! アバーッ!!」
 仮にも教育番組のおねえさんがしちゃいけねえ顔でのたうち回る。
「驚くとかそういうレベルではないなこれは……」
 ドン引きの紡であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リデル・キャロル
~心情~
あらあらまぁまぁどこかしら?
不思議な世界?リデルも不思議?
お姉さんと遊べばいいの?
リデルは遊ぶのだぁいすき!
それじゃあ一緒に遊びましょ?

~行動~
リデルは遊ぶのが大好きなので、全力で遊ぶのを楽しみます
お姉さんが何かちょっかいをかけてきてもそういうものだと思ったりするかもしれませんが、【怪力】でどうにかしてしまうかもしれません
実は他の世界に行くのが初めてなので、彼女の中でオブリビオン=アリスラビリンスのオウガということが結び付いたら、ユーベルコード『超拳骨』を放つことでしょう

~その他~
細かい描写はお任せします
オブリビオンにとってリデルが「子ども」なのかはわからないですが、好きにしてください



●指定ユーベルコード名があまりにも物騒
「あらあらまぁまぁ、ここはどこかしら? 不思議な世界? リデルも不思議!」
 リデル・キャロルは歌うような声音で言い、あたりを見渡す。
「どぅふふふ……こんなところに可愛い女の子がいるじゃないの~~~」
 うわっ不審者だ! 違う! (一応)番組の司会のおねえさんだ!
「ここは子供たちとおねえさんがいろんな遊びをする番組なのよ! うふふふ」
「お姉さんと遊べばいいの? リデルは遊ぶのだぁいすき!」
「あらあらいい子ね~~~、遊びましょうね、ええ、いろんな遊び……ぐふふふ」
「ええ、それじゃあ一緒に遊びましょ!」
 リデルはにこにこ笑顔である。ワーズ・キュレイはよだれをぬぐった。
「そうね、じゃあどんな遊びをしましょうか……いろいろあるわよぉ。
 え? おしくらまんじゅうがいい? おねえさんもそう思うわマジで!!
 というわけでリデルちゃん、おねえさんとくんずほずれつおしくらまんj」
「わかったわ! グーで殴ればいいのね!」
「えっいやおしくらまグワーッ!?」
 SMAAAASH!! リデルの超拳骨がおねえさんを殴り飛ばした!
 おしくらまんじゅう、の「押し」のあたりでそういう理解をしたらしい。
「違ったかしら? おねえさんがなんだか殴られたそうな顔をしてるんだもの!」
「ぐふふふ……わたしの業界ではご褒美です……」
「ご褒美なのね? もっとご褒美あげましょう! えいっ!」
 SMAAAAAASH!!
「グワーッ!?」
 リデルは色々と無知である。だが、彼女の中で本能的な理解があった。
 目の前でぐふぐふ笑うこのやべー女は、オウガと同じなのだと。
 だってほら、口を大きく開いてヨダレ垂らしてるし。食欲とは別のアレだけど。
「たくさんご褒美をあげるわね、お姉さん! えいっ!」
「グワーッ!! ご褒美です!!」
「えいっ!」
「グワーッ!! ご褒美です!!」
「えいっ!」
「グワーッ!! ご褒美です!!」
「えいっ!」
 この状況で悦びの声をあげるおねえさんはやはりやべーやつだった。
 リデルちゃん、こんなのがオブリビオンのデフォだと……思わないでね!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーザリア・シン
ブェェ~~!!あばぁぁ~~あぶあっぶぶぅ……(マイおしゃぶりマイよだれかけマイおむつでバブバブとハイハイしている)

(おしゃぶりを外して)どうした、アブないお姉さんよ。遊ばぬのか?
見ての通り、妾はどこにでもいる赤ちゃんだ。
任せろ。
ダンピールは心が赤ちゃんなのだ。
そなたのスケベ根性、必ずや満たして破裂させてくれよう。

(おしゃぶり咥えて)
アァァ~~~!!アブァァ~~!!アゥァァ……アアア~~~!!
アッアッ!キャップゥゥ……ウ~~……アアアウプァ~~~!!
(よちよちあるきでかわいいダンス)
(かわいいね!)(赤ちゃんだもん!)
(あ、お姉さんにドーンしちゃったね!)
(かわいいね!)(赤ちゃんだもん!)



●プレイング見た瞬間「うわっ」て声が出ました
「ブェェ~~!!あばぁぁ~~あぶあっぶぶぅ……」
「うわっ」
 ワーズ・キュレイは思わず真顔でドン引きしていた。
 喃語をあげてマイおしゃぶりマイよだれかけマイおむつ(!?)装備のユーザリア・シンは、突然スッとシラフの顔になるとおしゃぶりを外しワーズを見る。
「どうした、アブないお姉さんよ。遊ばぬのか?」
「え、いや……」
「見てのとおり、妾はどこにでもいる赤ちゃんだ。任せろ」
「な、何をですか?(ドン引きのあまり敬語になっている)」
「ダンピールは……心が赤ちゃんなのだ」
 すべてのダンピールにグーで殴られるべき妄言を吐くユーザリア。
 やべー女にやべー女をかけて100倍だ、わかるかこの算数が。エエッ?
「そなたのスケベ根性、必ずや満たして破裂させてくれよう!」
「いやあのすいませんホントそういうの間に合ってるんで」
「案ずるな! 妾はいつも万人に甘えきって生きているゆえな!!!」
 力強く言うことではなかった。
 そしてユーザリアはまたおしゃぶりを咥えると、全力で赤ちゃんを遂行した。
「アァァ~~~!!アブァァ~~!!アゥァァ……アアア~~~!!
 アッアッ!キャップゥゥ……ウ~~……アアアウプァ~~~!!」
 おい誰かこの女なんとかしろ。いやしてください。もう辛いよ!
 身長172cm特徴:胸が大きいの金髪美女(32歳)が赤ちゃん姿でよちよち歩きですよ!?
 しかもなんかダンス始めてるし! そういうシナリオじゃないよここは!!
「だぁだぁだぉあ~~~! あぶぶぅ~~~きゃははは~~!!」
「映像! 映像止めて! これ流したらさすがにヤバいわ!!」
「ばぶぶぅ~~~! だぁ~~~キャッキャッ!」
「ていうか誰か警備の人呼んでグワーッ!?」
 KRAAAAAAAASH!! おもむろに羽ばたいたユーザリアがミサイル着弾!
 ふっとばされるワール・キュレイ! 泣きべそをかいている。当然だ!
「わ、わたし、こんなことのために番組始めたんじゃ……」
「アブブブゥ~~~~」
 ユーザリアは狂気の沙汰を続けていた。かわいくないね!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

森宮・陽太
【一応WIZ】
アドリブ連携幼児化大惨事大歓迎

ま た お ま え か !
ああもう、こいつには1度幼児化させられているから
2度幼児化されても怖くねえぜ!(フラグ)

それはともかく、何か作ればいいんだな?
…だがな、困ったことがひとつ
俺、幼いころの記憶がないから
自分がどんな遊びをしたのかぜんっぜん覚えてねえんだよ

ここは普通に、折り紙遊びか
風船作ってお手玉のように遊ぶっけ?
ああ手裏剣作って「投擲」するのってよくやるよな?(にやり)
というわけでワーズ・キュレイ、折り紙手裏剣の雨を喰らいやがれ!

止めに指定UCでセーレ召喚
隙突くように碧の光で攻撃指令
どうせ転移拒否するだろうから、ついでにダメージも食らっちまえ!



●自分から盛大にフラグを立てていくスタイル嫌いじゃない
「ま た お ま え か ! !」
 森宮・陽太は力の限り叫んだ。彼にはすでに被害記録があったのである。
 なんで一度幼児化させられてんのにわざわざ来てんのかって話だが、
 あ……その、もしかして実は、そういう趣味を……お持ちで……???
「ああもう、こいつには一度幼児化させられているから二度幼児化させられても怖くねえぜ!」
 しかも全力でフラグを立てていく! 大丈夫なのかこれは!
「どぅふふふふ! 背の高い男はみんな少年になりなさい! ショタに! ショタに!!」
「ウワーッ!?」
 フラグ回収はえー! だってネタシナリオだから!

 でまあ、陽太はあっさりと幼児妖怪(実年齢不明)の中に加わされてしまった。
 しかし陽太には、幼い頃の記憶がない。つまり、遊んだ記憶もないのだ。
「さあみんな、改めて折り紙遊びをしましょうね~!」
「「「はーい!」」」
 元気よく返事をする妖怪たち……と、やや困惑した陽太。
「おねえさん、俺は過去の記憶がないから何をすればいいのかわかんないよ~」
「すごいわねボク! 主に幼児化のせいで口調がふにゃふにゃになってわけわかんなくなってるところが可愛らしいわ!」
 ご満悦のワーズ・キュレイ、おといお姉さんは優しく微笑んだ。
「あなたが作りたいものをなんでも折っていいのよ。ほら、風船とか……」
「……しゅりけん」
「えっ?」
 その時、幼児化でふにゃふにゃになりかけた陽太の思考が明晰化した。
「折り紙と言えば手裏剣作って投擲するの……よくやるよなぁ?」
「ぼく? その笑みは子どもが浮かべちゃいけないタイプのやつよ! あと口調も! もっとショタっぽく可愛らしい口調のほうがわたしの性癖に合ってあっでもそういう見た目にそぐわない大人っぽさを見せるませた男の子も好」
「うるせえお前の性癖なんぞ知るか! 喰らえ折り紙手裏剣連打ーッ!!」
「グワワワワーッ!?」
 ストトトトト! 一瞬でおられた折り紙手裏剣がワーズ・キュレイに突き刺さる!
「これはお前の性癖につきあわされた妖怪のぶん!(ストトト)」
「グワーッ!?」
「これはまたお前にめちゃくちゃやられた俺のぶん!!(ストトト)」
「グワーッ!?」
「そしてこれは……こんな番組を見させられている不幸なUDCアース市民の分だァーッ!!」
 悪魔セーレ出現! 碧の光がワーズ・キュレイを灼く!
「グワーーーーーーーーーーッ!?」
「消えろワーズ・キュレイ、忌まわしい性癖とともに……!」
 かくしておねえさんは消え去り、番組はめちゃくちゃになった。
「テレビの前のよいこのみんな! こういう危険人物には近づかないようにな!」
 啓蒙の効果はあったかもしれない。見てる人居るかしらんけど!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月13日
宿敵 『ワーズ・キュレイ』 を撃破!


挿絵イラスト