大祓百鬼夜行⑩~魔女の窯ってあるでしょ。あれね、寄せ鍋
「少なくともカクリヨファンタズム……いやこの屋台ではそうらしい」
と、グリモア猟兵のムルヘルベル・アーキロギアは言った。
妖怪屋台。
それは、夜な夜な一杯ひっかけたい妖怪たちの心のオアシス。
だが屋台を経営していた謎の店主は、骸魂に喰われてしまった。
「そして奴らは、無制限に屋台グルメを作って客をおもてなしし続けておる。
このまま放っておくとカタストロフであるからしてなんとかしてもらいたい。
具体的に言うと、ひたすら飯を食ってればそれでいいのである。いやマジで」
説明しているムルヘルベルもかなり脱力していた。さもありなん。
「今回は魔女が経営する鍋屋であるな。魔女の窯で作っておるらしい。
なんせなんでもかんでも入っておるゆえ、水炊きも鶏ガラもあるようだ。
注文すればラーメンとかも出てくるのではないか? 屋台とは雑多であるからなあ」
飲みたいなーって顔をしつつ、ムルヘルベルは続けた。
「先ほども言ったが、飯を食べ続けておればそれで自然とダメージは入る。
まあ魔女はあきらかにヤバそうな闇鍋を食わせようとしてくるかもしれんゆえ、
そんなことになったら口八丁手八丁で魔女に喰わせてやれ。大ダメージである」
ダメージ出るようなもん客に食わせようとするなって? ごもっとも。
あと、闇鍋っつってヤバそうなもんを鍋に放り込んで食わせるのもアリだ。
「これからの季節にはそぐわぬが、まあ鍋がまずい季節などないのである」
飲みたいなあ……って顔をしつつ、ムルヘルベルは転移を始めた。
唐揚げ
キムチ鍋です。戦争シナリオ追い込み中!
ASAPでの完結を目指してがんばってこうと思います。
とにかく鍋を食いまくればダメージが入りますのでお気軽にどうぞ。
あと、ヤバそうな鍋を魔女に喰わせても効果アリです。
第1章 ボス戦
『憑かれた魔女』
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POW : 吸精魔術(ドレインマジック)
【捕縛魔術】が命中した対象に対し、高威力高命中の【生命力吸収魔術】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 迷宮魔術(ラビリンスマジック)
戦場全体に、【周りにある材料】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ : 予約魔術(リザーブマジック)
【予め準備しておいた攻撃用魔術】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
イラスト:透人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「豊原・フィリス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
弥久・銀花(サポート)
これはもう一番私の得意とする所です
基本的には愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます
相手が遠距離を得手としているのなら、石を投げたりして距離を詰めてユーベルコードの鋭刃線閃で斬り掛かります
特に強大な敵の場合はオルタナティブ・エネミーを使って戦います
これはどんな相手にでも勝てる様にと作ったユーベルコードですので大体の相手には優位に立てるでしょう
エッチな感じで拘束され責められてる場合は、一人で切り抜けられないと分かるまで頑張ってみて、駄目なら名誉はあんまりない撤退と使って、相手を私と同じ様に拘束(この時、拘束具などで顔や全身が隠れてたら味方にも判別し難くなります)して、味方の前に逃げますね
●これね、魔女が丹精込めて煮詰めた闇鍋
「はて、私の知っている魔女はもっとこうミステリアスなものなのですが……。
……いやそうでもない気がしてきましたね。でも屋台というのは一体……???」
助けが必要と聞いて、「大祓百鬼夜行」の戦場に駆けつけた弥久・銀花。
しかし彼女が転移されたのは、なぜか屋台の立ち並ぶ通りであった。
厄介なここに、ここはグルメがあふれるカタストロフの温床なのだ。
そして彼女が来店することになるのは、そのひとつ……。
「い、いらっしゃいませ、えへへ……お鍋、いかがですかぁ」
魔女がぐーるぐーる大釜……じゃなくて鍋を混ぜている屋台だった。
(たしか話では、攻撃せずともグルメを楽しめばダメージが入るとか……)
銀花はグリモア猟兵の言っていた言葉を反芻しつつ、席に腰掛けた。
雰囲気だけは魔女の怪しいアトリエっぽい。ここ、鍋屋だけど。
「えーと……では鶏ガラ鍋をいただけますか?」
「ふひひ……わかりましたぁ」
魔女はぐるぐる回していた大鍋から中身をよそう。
「って待ったぁー!? それ、中身あきらかに鶏ガラではないでしょう!」
「え? そんなことないですよぉ?」
「だって鍋の中身真っ黒だし! なんかオーラも出てますよ!?」
「そ、そんなことは~……」
ALAS! 魔女は何かにつけてやべー鍋を喰わせてくるのだ!
「そう言うなら、まずはあなたが食べてみてください」
「そ、それはちょっと」
「自分で食べられないものを客に出すんですかこの店は!?」
「……くっ、し、しかたないですねぇ……!」
魔女は銀花の完璧な正論に歯噛みして、恐る恐る闇鍋を口にした。
「かっら!? なんですかぁこれ、からっ!? うわっわさび入りシュークリーム!」
「なんでそんなもん入れたんですかあなたは! 普通にお鍋ください!」
「は、はいぃ……」
舌がひりひりする魔女は、涙目でちゃんとしたお鍋を給仕するのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルディア・ディアマンテ(サポート)
助けが必要なようね。助太刀いたしますわ!
サポートでの参加なので人々の避難や救出、敵の陽動のような支援になるような事を中心にこなしますわ。
事情がわからないまま行動すると事態を悪化させる恐れがあるので、その辺りは気をつけないとね。
指示をしてくれる仲間がいれば素直に従いますわ。
支援中心とはいえ戦闘は避けられないもの
その時は武器は白銀のバルバードを使いその遠心力と、UC金色の風で強化された速度を利用し一撃離脱戦法で戦いますわ!その姿はまさに金色の風の如し!
騎士の誇りを胸に、堂々と恥じない行動を!
●助けが必要なのでお越しいただきました(屋台に)
「魔女の、屋台……!?」
ルディア・ディアマンテは最初に説明を受けた時に我が耳を疑い、
実際に転移して屋台が立ち並ぶ光景に我が目を疑い、
そしてのれんをくぐった先に居た魔女に相手の正気を疑った。
だが、これは「大祓百鬼夜行」の趨勢を決める重要な戦場のひとつである。
このまま放っておくと、カタストロフが起きてしまうのだ。
え? 何でって? 魔女の作る鍋が溢れかえるんだよ……!!
「……ま、まあいいですわ」
しかしそこはさすがルディア、気持ちを切り替えて席に座る。
グリモア猟兵曰く、とにかく屋台グルメを食べまくることが大事らしい。
問題は、魔女が何かに付けてやべーもんを勧めてくることらしいが……。
「えへへへ……いらっしゃいませぇ、魔女おすすめのゲテモノ鍋はいかがですかぁ」
ぐーるぐーると大釜、じゃねえ鍋をかき混ぜていた魔女がにへらと笑う。
「ゲテモノって言いましたわよねいま。そんなものはわたくしは食べませんわ」
「ええっ! で、でも魔女のおすすめですよ? 薬効とかもありますよ?」
「……具体的には?」
「…………」
魔女は目をそらした。
「薬効は薬効でも毒薬のほうの効果があるんではありませんの……?
とにかく、どうせなら普通の食べ物をくださいまし。というか……」
ルディアは内装を見渡した。見た目だけは、魔女のやってるお店っぽい。
「こんな西洋風の飾り付けなのですから、スープとかはありませんの?」
「あ、ありますよぉ」
「あるんですの!? だったら普通にそちらをいただきたいですわ!」
「でも魔女のゲテモノ鍋……」
「わたくしはスープで構いません! 魚介類とか、コンソメとか……」
「ゲテモノ……」
魔女といえばトカゲの干したやつとかである。多分そういうのが入ってる。
ルディアのきっぱりとした物言いには、オブリビオンも取り付く島がない。
そんなわけでルディアは、きちんと美味しいスープを堪能したのである。
「食べてるだけで戦ったことになるとは、不思議な戦場もあるものですわね」
と、遠い目をしていたのはさもありなん。
成功
🔵🔵🔴
疎忘・萃請
なべ。
うん、鍋は良い
いろんなものを食えるから
日本酒を花冷えで貰い、鍋をつつく
水炊きはしんぷるで美味いなあ
えのきをつまんで、酒で口の中を冷やしてまたつつく
きむち。追加でキムチをおくれ
貰ったキムチを鍋に入れたら
即席キムチ鍋の出来上がり
うむ、いわゆる『あじへん』というやつだ
ほろほろになった鶏肉を口へ放り
はふはふやる
これが鍋の醍醐味よな
酒が進むわ進む
魔女に変なものを勧められたら
そのまま魔女の口へ突っ込もう
あははは、そら、ただの酔っ払いだ
勘弁しておくれ
鬼はそうそう酔わないが、陽気なふりで乗り切ろう
いやしかし、普通に美味いなあ
締めはうどんがいいが
しめるのが勿体ない
……おかわり!
●鍋を……堪能してやがる……!!
「――なべ」
疎忘・萃請は花冷えの日本酒を手に取り、ふっと遠い目をした。
「うん、鍋はいい……いろんなものを、食えるから」
見た目は少女だが、その本質はヒトならざるもの――すなわち、鬼神である。
間違ってもこんな頭がおかしくなりそうな場所には縁がなさそうだが、
まあ鬼だってお腹はすくもんだし、あと鍋はいいもんなのでやってきた。
その理由が「いろんなもの食えるから」なのもどうなんでしょうねカリスマ的に。
「ふひひ……水炊き鍋、おまちどうさまですよぉ」
普段なら闇鍋とかゲテモノ鍋とかバンバンぶつける魔女だが、
今回はおとなしく注文通りの鍋を持ってきた。さすがに反省したか。
「水炊きはしんぷるで美味いなあ」
えのきをつまんで、ほっこり。そこに花冷えの酒が実によろしい。
そうして口が冷えたところにまた具材をつまむ……ああ、贅沢。
季節は5月を迎えていよいよ夏めいてくるが、鍋はいつだっておいしい。
だってだいたい何入れても煮込めばうまくなる。ゲテモノ以外は。
「きむち……追加でキムチをおくれ」
「はいぃ」
ことり、と置かれたキムチを鍋に入れ、味変カンフー……なんとか。
辛味を増した鍋を鍋、酒を口に運ぶ。ほう、と吐息が漏れた。
「キムチが美味すぎて……うーま(UMA)になったな……」
頭の中に典型的宇宙人のグレイが浮かんでいた。多分こいつがキムチ作ったんだと思う。
ほろほろになった鶏肉もいい。辛味が効いて酒がさらに進む。
そうしていたらあっというまにお酒がなくなったので、萃請は瓶を振った。
「次のをくれるか」
「えへへ……お酒もいいですけど、こちらのトカゲ入りゲテモノ鍋」
「えい」
「グワーッ!?」
SMAASH!! 差し出された小鍋を萃請はなめらかに魔女の顔面にシュート!
「ああーっ! 顔が! ああーっ!!」
「あははは。そら、ただの酔っ払いだ。勘弁しておくれ」
鬼が酒に酔うなどありえないが、今回はそういうふりで誤魔化すことにする。
勝手に日本酒を持ち出して頂戴しながら、萃請は考えた。
「それにしても、味がいいな……これは〆るのがもったいない。よし、おかわり」
「ひぃん……はいぃ……」
ゲテモノ攻撃を封じられた魔女は、半べそかきながら従うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!
●猫(ケットシー)だってお鍋は食べる
「お鍋ですかあ……」
大祓百鬼夜行攻略のため、救援として駆けつけたニノン・トラゲット。
彼女の任務はずばり、魔女の作るお鍋を美味しくいただくことだった。
「ちょっと季節は過ぎてる気もしますが、鍋はいいものですよね」
などと言いつつさっそくカウンター席に座るのだが……。
「ふひひ……いらっしゃいませ、今は魔女特製の闇鍋がおすすめですよぉ」
陰気な魔女は、これ幸いとばかりにヤバそうな鍋を勧めてくる。
「え……いえ、あの、なんだか暗黒っぽいオーラが出て……」
「そりゃあ魔女の鍋ですから、いかがですかぁ……ていうかどうぞぉ……」
そしてぐいぐい押し付けてくる。だってそういう戦場だから!
「せめて注文ぐらいは……あ、そうです!」
そこでニノンは名案がひらめいたらしく、魔女に言った。
「ではご一緒につつくのはいかがですか? いいですよね!」
「え」
「さあ、遠慮せず。わたしの奢りということで!」
そう、ヤバそうなもんは魔女に食わせればいいのである。
自分から勧めた手前、魔女は「ヤバそうなんで食いません」とは言えない……!
「う、うう……ぐえー!!」
そしてやべー食材を引いた魔女は、自分で自爆した。
「……普通に注文していいです?」
「あ、はいぃ、どうぞぉ……」
「じゃあ鯛のお鍋をお願いします!」
「あの、お魚ならこちらの深海魚鍋とかぁ……」
「鯛のお鍋をお願いします!」
「あ、はいぃ……」
さすがにこれ以上返り討ちにされるのは勘弁な魔女。
おとなしくほくほく煮えた鯛のお鍋を出して、ニノンは大いに美味に舌鼓を打った。
「お鍋って、どんな季節でも美味しいですよね~!」
こんな美味しい思いをしつつ役にも立てるというのだから、この戦場は捨てたもんじゃないのかもしれない。
成功
🔵🔵🔴
榎・うさみっち
※ほぼおまかせプレイング。好きに書いてください!
※不採用OK
UCでデビみっち召喚!
喜べお前達!今日は鍋食い放題だ!!
強欲で食欲旺盛なデビみっちたちとガツガツ食べまくる!
〆はやっぱりご飯入れて雑炊だよな!
こら!雑炊派か麺派かで喧嘩すんな!!
●閉店! 魔女の鍋屋は閉店です!
「来い、デビみっちたちー!!」
榎・うさみっちは指を鳴らすと、つぎつぎ出てくるデビみっちたち。
三又槍を持って、こう、角とか生えてる。虫歯とかでよくあるやつ。
「もーなんですかぁーーー?」
「ふざけた用事ならツンツンしますよぉーーー?」
「ていうか前払い要求していいですか~?」
あっ、性格もデビルって感じだ! これはワルい!
「喜べお前達……今日は鍋食い放題だッ!!」
「「「!!!!!」」」
デビみっちたちは、ほかほかの鍋を見てびっくり仰天した!
「鍋!」
「ちょっと季節は過ぎてる気がするけど!」
「これ全部食べていいんです!?」
「ああ……お腹一杯食え……」
「「「やったーーーーー!!」」」
デビみっちたちは強欲だ。そしてそれ以上に、食欲旺盛。
さっそく鍋を囲み、ものすげー勢いでガツガツと食いまくる!
「ひ、ひえぇえ……」
「あ、次のお鍋! 早くして!」
「は、はいぃい!」
あまりの勢いに、魔女がゲテモノ攻撃を挟む余地すらない。
まるで聖書に記されたアバドンめいた勢い。こ、これが極悪軍団!
「あー、やっぱ鍋はお魚に限りますねー!」
「え? 肉が一番でしょ。鶏ガラ」
「いやいやキャベツとか野菜の甘みが最高ですよ!」
「「「なんだとこのやろー!!」」」
挙げ句に喧嘩を始めた! こうなるともう手がつけられない。
「店主! もっと鍋ちょうだい! メニュー全部!」
「そ、そんなぁ……!」
魔女はめちゃくちゃ働かされる。文字通り目の回るような忙しさだ。
やがてあまりの忙しさに、骸魂のほうが音を上げてふよふよ飛んでいった!
「よっし! グルメ作戦大成功! よくやったな、デビみっちたち!」
「〆はやっぱりご飯入れて雑炊ですよ!」
「いーやうどんだね!」
「ラーメン以外ありえなくないですか???」
「ってまだ喧嘩してるー!?」
結局、喧々諤々のすえ「鍋はみんな違ってみんないい」に落ち着いたそうです。
大成功
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