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大祓百鬼夜行⑯〜きょうのワンにゃんこ

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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 此処は、UDCアースのゴミ置き場。
 ……ザザッ、ザアッ……。
 突如ノイズが走るのは、打ち捨てられたテレビのひとつ。
 そして不安定に揺れていた画面が、パッと映し出したもの、それは。

『きょうのワンにゃんこ🐾』

 めっちゃゆるかわフォントで書かれた、番組のタイトルロゴであった。
 同時に流れるのは、にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪ と。
 ゆるゆる癒し系がすぎるオープニング曲。
 カクリヨファンタズムに在る、わんことにゃんこたちの町『イヌネコ町』。
 これは、この町の日常風景をお散歩レポートする、ゆるふわ癒し系番組のようだ。
 ……いや、一見、ゆるふわ番組にみえるし、実際ゆるふわであるのだけれど。
 これは、『TVショー』。そしてTVで大事なものといえばやはり!

『企画力と視聴率とスポンサーにゃ!』
 そう力強く言い放つのは、この番組の司会兼プロデューサー『くだんグリマルキン』。
 魔女の予知が出来るという妖猫は、流行の機微を読み取り、あざとい企画……もとい、人の心を掴む企画力には自信があるのだという。
 そう……この『きょうのワンにゃんこ』は、ただのゆるふわ番組ではないのだ。

 そもそもプロデューサーは猫であるのに、何故ワンにゃんこなのかといえば。
『猫派も犬派も取り込める作戦にゃ!』
 そして、『イヌネコ町』をお散歩レポートするレポーターたち。
 彼ら彼女らの必須アイテムは――猫耳尻尾もしくは犬耳尻尾なのだという。
『可愛い少年少女がわんこやにゃんこの格好することの可愛さは勿論、イケメンや美女の耳尻尾姿の破壊力は抜群だし、普段はそういうことしなさそうなタイプが恥ずかしそうにわんこやにゃんこに扮する、そのギャップ萌えも狙えるにゃ!』
 しかも話す言葉の語尾も、『にゃー』『わん』にしなければならないという。
 だって、そんなレポーターたちが、可愛いワンにゃんと戯れる絵面。
 もうこれ、視聴率爆上がりしか考えられないでしょ……!!
 それに、『TVショー』に欠かせないのが、スポンサー、
『横丁にある、ワンにゃんもなかアイス屋とにくきゅうプリン屋には話をつけてるにゃ』
 さり気に番組で紹介するかわりに、番組のスポンサーとなって貰えば。
 町の活性化や売り上げアップで、色々互いにウィンウィン。
 勿論、この町にたくさんいるワンにゃんこは無条件に可愛いので。
 ただカメラでその様子を映すだけでも、視聴者は胸キュン。
 製作費もかからないという、神がかり的な癒し番組となるのだ……!
 そして、番組を締めくくるのは――わん、にゃん、ぽん! と。
 プロデューサー兼司会者とじゃんけんができる『ワンにゃんじゃんけん』もあざとい。
 何故じゃんけんをするのか? それは可愛らしくて、ウケがいいから!

 けれど、そんな企画力やあざとさを駆使したこの番組にも、ひとつ大きな問題が。
 そう、これは――「存在しない筈のテレビ番組」。
 しかもこのままでは、UDCアースの現実世界が、番組世界に切り替わってしまうのだ。

●ワンにゃんさんぽ
「皆は、猫さんや犬さんが好きか? 俺はとても大好きだ」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそうにこにこと、集まってくれた礼を皆に告げた後。視た予知の内容を語り始める。
「UDCアースのゴミ置き場、打ち捨てられたテレビのひとつに、「存在しない筈のテレビ番組」が映し出される。その番組は『きょうのワンにゃんこ』というタイトルのもので。猫さんや犬さんが沢山いる『イヌネコ町』をレポーターがお散歩する、癒し系な内容だというが」
 妖怪がテレビの中から放送しているその番組を放置すると、大変なことになるという。
 それは……UDCアースの現実世界が、番組の世界に切り替わってしまうのだ。
 なので、妖怪の作るテレビ番組に挑戦しながら、その番組の司会者兼プロデューサーの妖怪を倒して貰う……これが、今回の案件の内容だという。
 倒すといっても、妖怪にダメージを与えるのは戦闘ではない。
 番組の企画に全力で乗っかることで、戦わずともダメージを与えられるのだ。
「だから皆は今回、その『きょうのワンにゃんこ』の番組に、町をお散歩レポートするレポーターとして参加して欲しい」
 そのためにはまず、猫耳尻尾もしくは犬耳尻尾着用が必須となる。
 猫と犬の種類は選べるので、お好みで。それも、この人がこの種類選んだとかかわいい! という視聴者のハートをつかむ戦略のひとつらしい。
 そして、猫を選んだ人は『にゃー』、犬を選んだ人は『わん』を語尾に付けなくてはいけないという。何故って? あざとかわいいから!

「耳や尻尾を装着し、わんにゃーという語尾をつけさえすれば、あとは楽しく『イヌネコ町』をお散歩レポートしてくれればいい」
 この『イヌネコ町』は商店街のある、のどかな町で。
 その名の通り、猫さんや犬さんがいっぱい。
 この町のワンにゃんこたちは基本、人にも良く慣れているようなので。
 そこかしこにある、猫さんや犬さんがうとうとお昼寝している猫たまり犬たまりに飛び込んで、一緒にすやぁとお昼寝したり。
 気になった子の後をついていって、冒険してみてもいいし。
 花畑で無邪気にキャッキャ遊ぶのも楽しいし、池で魚釣りなんてこともできる。
 猫や犬のお菓子をあげながら、一緒にピクニックなんかをしてもいいだろう。
 片っ端からもふもふ愛でまくるのもまた、動物系番組の醍醐味だし。
 ぶらり町を散歩しつつ、ワンにゃんな風景を見て回るだけでも癒されるだろう。

「それに『イヌネコ町商店街』には、美味しいものもあるらしい。それをさり気に買って食べてみたりするのも、TV的には歓迎のようだ」
 特に、商店街の入口にある『ワンにゃんこもなかアイス屋』と『にくきゅうプリン屋』は番組イチオシの店。
 わんこもなかアイスはチョコ味、にゃんこもなかアイスはバニラ味。希望すれば餡子もトッピングしてくれるという。
 そしてにくきゅうプリンは、しっかりかためのものと、やわらかふわふわのものの二種類。どちらも、プリンの上に、にくきゅう型のクッキーがちょこんと乗っているのだという。他にも商店街にありそうなグルメを満喫して回っても良いだろう。

「番組の締めくくりは、この番組の司会を務める元凶『くだんグリマルキン』とじゃんけんをするらしい。勝てば大ダメージを与えられるので、もしよければ挑戦してみればと」
 その際は「ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!」の掛け声やポーズも、元気に行なって欲しい。
 清史郎はよろしく頼む、と改めて微笑んだ後。
 満開桜を咲かせ、『きょうのワンにゃんこ』の舞台――『イヌネコ町』へと皆を導く。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いいたします!

 こちらは、1フラグメントで完結する「大祓百鬼夜行」のシナリオです。
 プレイング受付期間は【5/13(木)朝8:31~5/14(金)23:59迄】です。

●プレイングボーナス
 番組の企画に全力で乗っかる(戦わずともダメージを与えられます)。

●シナリオ概要等
 わんことにゃんこがいっぱいの『イヌネコ町』を楽しくお散歩して頂く内容です。

 基本、ゆるゆるもふもふ、『イヌネコ町』をご自由にお散歩して下さればですが。
 番組の意向で、猫耳尻尾をつけて語尾を「にゃー」。
 もしくは、犬耳尻尾をつけて語尾を「わん」。
 そうして頂くことだけ、お願いします。猫や犬の種類はお好みでどうぞ!
 番組の企画に乗れば、それで元凶にダメージを与えられますので。
 直球可愛く、またはギャップ萌え、耳尻尾をつけた同行者をにこにこ愛でる等々。
 それぞれ楽しんでいただければです。
 元々耳尻尾をお持ちの猫さんや犬さんは自前でもOKですし。
 猫だけど犬に、犬だけど猫に、でも勿論ご自由に!

 お散歩する『イヌネコ町』の名所は、追加冒頭にて記載しますが。
 普通にお散歩してもなかアイスやプリン食べてもふもふ~とかで全然大丈夫ですし。
 お一人様でまったりマイペースにでも、大勢でわいわいでも。
 ゆったりもふもふでも、賑やかカオスでも……どうぞお好みでご自由に!
 じゃんけんも、してもしなくてもどちらでもですが。
 勝てば大ダメージが与えられますし、勝ち負けお任せでも構いません。
 負けても何もありません(負けた場合の罰ゲーム等設定していただいてもOKです)。
 とにかくゆるふわもふもふ、きゃっきゃと楽しんで頂ければです!

 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒は厳禁です。
 締切等はMS個別ページやタグ、Twitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 期間内に送信頂いた内容に問題のないプレイングは全採用したい気持ちですが。
 戦争の展開次第ではその限りではないことご了承下さい。

 どうぞお気軽にご参加ください!
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第1章 ボス戦 『くだんグリマルキン』

POW   :    魔女の予言
【現実に起こりうる程度の予言】が命中した対象に対し、高威力高命中の【宣告した予言の内容と全く同じ現象】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    超現実的未来選択
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【憑代である西洋妖怪「グリマルキン」の命】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ   :    猫に九生あり
自身が戦闘で瀕死になると【忽然と姿を消し、最大8回まで無傷の自分】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレナータ・バルダーヌです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●番組スタッフからの説明タイム
 此処は、わんことにゃんこがいっぱいの、イヌネコ町。
 この幽世の世界は、西洋も東洋も新しいものも、色々な種類の妖怪がいるように。
 わんこやにゃんこも、国際色豊かで様々な種類のものがいる。
 まんまるな子、ふわふわの子、毛並みの良い子、ちょっと奇抜な子、食いしん坊の子、あざとい子、乗れるくらい大きな子、逆にちっちゃい子……きっと好みの見目や性格の子が見つかるだろうし。
 町を自由に遊ぶワンにゃんこたちは、とても人懐っこい。
 上手に甘えると美味しいおやつが貰えることを知って……もとい、人によく慣れている。
 なので一緒に遊んだり、すやぁとお昼寝することも可能だろう。
 むしろ、そういう癒しな絵面は視聴率も取れるに違いない。

 この町の至る所で、自由にワンにゃんこは過ごしているので。
 のんびりお散歩するだけで、沢山のわんこにゃんこと出逢えるし遊べるだろうが。
 町の主な場所をいくつかあげておこう。
 まずは、イヌネコ商店街。もなかアイス屋とプリン屋がスポンサー……いや、特におすすめだ。
 もなかは、チョコアイスの犬さんもバニラアイスの猫さんもテイクアウトできる。
 プリンも、にくきゅうクッキーが乗せられた硬めと柔らかめのものがあり、同様にテイクアウト可能だ。
 他にも一般的に商店街で食べ歩けるものはあると思うので。
 癒し系動物番組にグルメが加われば、またまた数字が爆上がりだろう。
 そしてわんこやにゃんこが特に集まる場所が、この町にはいくつか。
 町の入口に近い広場は、日当たりがよく、猫だまり犬だまりができている。お昼寝したり、もふもふし放題だ。
 ここで好みの子を見つけ、気侭に後をつけて町を冒険するのも良いだろう。
 少し町を歩けば、イヌネコ公園がある。
 ピクニックに最適なお花畑や、釣りができる池がある。
 犬や猫に犬猫用のおやつをあげて一緒にピクニックでも良いし。
 にゃにゃっと一緒に猫さんと魚を狙ってみたり、まったり魚がかかるまで犬さんをもふもふしたりもまたのんびりと過ごせて良いかもしれない。
 先程紹介したイヌネコ商店街にも、美味しい匂いにつられた食いしん坊さんたちが集まっている。
 とにかく、レポーターのみんながわんこやにゃんこともふもふ戯れていればそれで絵になるだろうし。
 数字が取れそうなアイディアや行動も勿論大歓迎、楽しくあざといほのぼの日常シーンをよろしくお願いしたい。
 番組の締めの、ワンにゃんじゃんけんも、余裕があったら挑戦してみて欲しい。
 ♪ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん! と元気で素敵な掛け声やポーズで、好感度もアップだろう。
 特に勝ち負けあいこだからと何もないのだが……可愛くてウケがいいから、じゃんけんをしてみた。
 何か案があれば、罰ゲーム付じゃんけんにして貰っても構わない。

 まぁ視聴者たちの心を掴むような、まったりゆるふわ番組なので。
 思い思いに楽しんでくれれば、それで絵になるかと。
 あ、猫耳尻尾か犬耳尻尾着用は必須で。あと、語尾は『わん』『にゃん』で。
 それがこの企画の番組プロデューサーからの指示だからな……頼んだよ。
 ワンにゃんこ用のクッキーも、少しずつだけど渡しておくし。
 商店街の店にも、他の犬猫用おやつ各種は売っているので、調達してもいいかと。
 わんこやにゃんこと遊ぶための道具も、持参して貰って構わないし。
 猫じゃらしやフリスビーやボール程度なら、番組の備品で貸出できる。

 というわけで『きょうのワンにゃんこ』のロケを、さぁ始めよう。
 いざ、わんことにゃんこがいっぱいの町へ――いってらっしゃい!
桜雨・カイ
千夜子さん(f17474)と一緒に

犬耳と短めの尻尾(機嫌がいいとぐるぐる回る)を装着
イヌネコ公園にきましたわん
おやつがかかってます負けませんわんっ!
(こんな感じでいいでしょうか…わん?)

はじめは寄ってくる犬や猫たちをのんびり撫でながら
千夜子猫さん達楽しそうだわん……とのんびりしていたら

そ、それは猫じゃらしではなく竿だわん
いつの間にかこちらの魚も狙われていたのだわんっ!

おまけに膝の上でわんこにつくろがれては動けないのだわん
のいてくだ…のくのだわん
くっ…その寝顔とぷにぷに肉球ぱんちには勝てないわん

勝敗どころではなくなってきましたが…仕方ないわん
今日はわんこにゃんこのかわいさ勝ち!わん!


薄荷・千夜子
カイさん(f05712)と

私は猫さんスタイルでいきますね!と髪色に合わせた茶色の猫耳と尻尾をつけて
にゃーん!それでは今日はカイわんと魚釣り対決するにゃん
楽しげにノリノリで語尾も変えて状況を楽しむ
ふっふーん、魚は猫の好物にゃん
負ける訳にはいかにゃいにゃん
ここで勝利してお菓子は私のものだにゃー!
と張り切り尻尾をぶんぶんしてればそれにじゃれつくわんことにゃんこ
にゃー!?よじ登ってるにゃん!!待って、今釣れそうなとこで…あ、逃げたにゃ…
あ、次は釣れた魚が!!それは君たちのおやつじゃないにゃーん!!
とドタバタしながらカイわんと魚釣り対決で盛り上がるにゃん



 ゆるふわワンにゃん番組――『きょうのワンにゃんこ』。
 本日のレポーターは、このふたり!
「私は猫さんスタイルでいきますね!」
 すちゃりと、髪色に合わせた茶色の猫耳と尻尾をつける薄荷・千夜子(陽花・f17474)と。
 犬耳と短めの尻尾を装着した、桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)。ちなみにこのちっちゃい尻尾、機嫌がいいとぐるぐる回ります。
 ということで!
「イヌネコ公園にきましたわん」
「にゃーん! それでは今日はカイわんと魚釣り対決するにゃん」
 きょうのワンにゃんこなふたりが挑戦するのは、魚釣り対決です!
 しかも。
「おやつがかかってます負けませんわんっ!」
 それは、負けられない戦い……!
 そうきゃっきゃノリノリなオープニングを迎えながらも。
 こてりと小さく首を傾けつつ、犬耳をぴこりとさせるカイ。
(「こんな感じでいいでしょうか……わん?」)
 対決モノは視聴率が撮れる企画、楽し気ノリノリな雰囲気もいい感じです!
 だがやはり、ゆるふわ癒し系番組。
 カイはとことこと寄ってくる人懐っこいワンにゃんこたちをのんびり撫で撫で。
 釣り竿を投じつつも、ゆったりほっこりもふもふしていた……けれど。
「ふっふーん、魚は猫の好物にゃん。負ける訳にはいかにゃいにゃん」
 なんてったって、千夜子はお魚だいすきにゃんこさん!
 ――ここで勝利してお菓子は私のものだにゃー!
 そうえっへんドヤ顔で、張り切り尻尾をぶんぶん。
 ぴくりとウキも反応して、いざ、大物とおやつをゲット……の、はずが。
「にゃー!? よじ登ってるにゃん!!」
 ぶんぶん揺れる千夜子の尻尾を、てしてしっ、うにゃにゃーん!
 めっちゃじゃれついてくる、わんことにゃんこ!?
 そして。
「待って、今釣れそうなとこで……あ、逃げたにゃ……」
 残念、逃げられてしまいました……!
 そんな様子を、ほんわかと。
「千夜子猫さん達楽しそうだわん……」
 なんて、眺めていたカイだけれど。
 くいくいっと、手応え……!
 これは大物の予感!? と、顔をあげてみれば。
「そ、それは猫じゃらしではなく竿だわん」
 ……いつの間にかこちらの魚も狙われていたのだわんっ!
 今度はカイの釣り竿に、にゃんにゃん、わんわん。
 いや、それだけではない。
「のいてくだ……のくのだわん」
 すやぁと、おまけに膝の上でわんこにつくろがれて動けないカイわんこさん。
 そんなわんこを、そうっと退かそうと試みるけれど。
 ――ぷにぷに、てちてち、すうすう……。
「くっ……その寝顔とぷにぷに肉球ぱんちには勝てないわん」
 退かすなんて、到底無理です!
 そしてその隙に、魚を釣り上げていく千夜子にゃんこさんだけれど。
「あ、次は釣れた魚が!! それは君たちのおやつじゃないにゃーん!!」
 ドタバタ追いかけるのは、おさかなくわえたどらねこ。
 そんな、ある意味とても盛り上がりを見せる魚釣り対決だが。
 その勝負の行方や、いかに……!?
「勝敗どころではなくなってきましたが……仕方ないわん」
 それからカイは、千夜子とこくりと顔を見合わせて、勝者を告げる。
 ――今日はわんこにゃんこのかわいさ勝ち! わん!
 瞬間、にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪ と、絶妙のタイミングでかかるエンディング曲。
 プロデューサーもダメージを受けるほど、綺麗にぴったり尺に収まりました!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

雨野・雲珠
【七宮】
・茶トラのお耳と尻尾装着

にゃんということ。
かみさまも深山さんも妙に似合ってますにゃ
この中で一番微妙にゃのは俺では…?
(※角枝のせいで、鹿のような猫のような)

この際それはいいですにゃ!
やりたいことがあるんですにゃ。
貸していただいた『はんでぃかめら』は深山さんに預け、
以前かみさまから頂いた『猫語が喋れる粒薬』をぱくっと食べ…
ひときわ顔の大きな、ボスっぽい猫さんに話しかけてみますにゃ

にゃにゃ…(お怪我や、痛いところがある子たちがいたら)
にゃにゃにゃ(集めてくださいませんか?)
にゃ(お犬さんたちも)

臨時わんにゃん診療所の開設ですにゃ!
居心地のいい陽だまりで【花吹雪】を。
ふわ…俺も寝ようかにゃ…


朱酉・逢真
【七宮】・黒メインクーンの耳尾/初老の姿・能力変わらず
心情)おやおや、これは立派なお犬さまとォ…鹿猫さまだニャア。ひ、ひ…よゥくお似合いニャ、おふたりさん。イケメンっつゥには年とってる俺だが(*見目のハナシ) 枯れ木も山の賑わい、許しとくれニャア。
行動)手鏡つかって深山さんもカメラに映るよォしたり、のンびりと雲珠坊のあと歩いたりニャア。フツウの動物は俺に近づかンのニャア。だから眷属《獣》からイヌ出して連れてこう。大中小それぞれ(*犬種おまかせ)。触るだけなら問題ないよゥ調整して…お前たち。坊のシゴトを手伝うニャア。ケガしてるイヌらァ連れといで。オヤごらん深山の兄さん。坊がすっかりネコだニャア。


深山・鴇
【七宮】
・シェパードの耳と尻尾
御影(めっちゃ伸びる猫)を肩に乗せている

絵面の暴力でわん??
雲珠君は猫のような鹿のような……朱酉君は何で今回イケオジで来たんだわん?その耳と尻尾は似合ってるが。

うん? 構わんよ…わん
俺は猫が見れたらそれでいいわん
ハンディカメラを受け取って、カメラマン役に。ちょいちょい道を行く猫を撮り、犬も撮り、雲珠君と朱酉君を撮り

トンチキアイテムが役に立つ日が来るとは思わなかったわん
(トンチキの中でも使えるアイテムです)

お、猫がめちゃくちゃ……犬も(天国だな?と思いつつハンディで撮り)
スマホでも撮っておくか
うん?朱酉君も混じってきたらどうだ?一緒に丸くなれば可愛いんじゃないかわん



 ――さぁて、きょうのワンにゃんこは?
 少年、青年、オジサマ……どの年齢層かには、きっと刺さるはず。
「にゃんということ」
「絵面の暴力でわん??」
 そんな絵面の面白さ重視な、よりどりみどりなレポーターでお送りするワン、にゃん!
「おやおや、これは立派なお犬さまとォ……鹿猫さまだニャア」
 そう、やたらいい声……所謂イケボという、刺さる女子多数間違いなしな要素を何気に前面に出しつつ。
 ニャアと鳴いてみせる黒猫さんこと、朱酉・逢真(朱ノ鳥・f16930)は、連れのわんことにゃんこを交互に見て、わらって。
「朱酉君は何で今回イケオジで来たんだわん? その耳と尻尾は似合ってるが」
「イケメンっつゥには年とってる俺だが。枯れ木も山の賑わい、許しとくれニャア」
 うにゃーんとめっちゃ伸びる猫・御影を肩に乗せながら。
 シェパードの耳をぴこり、そうニャアと返す逢真へと目を向けるのは、深山・鴇(黒花鳥・f22925)。
 そして今度は、雨野・雲珠(慚愧・f22865)へと視線を移せば。
「雲珠君は猫のような鹿のような……」
「かみさまも深山さんも妙に似合ってますにゃ。この中で一番微妙にゃのは俺では……?」
 角枝のせいで、その色のお耳だと……まるで鹿!?
 いえいえ、れっきとした茶トラ猫なのです!
 そんな大きなわんこな鴇と、鹿ではなく猫な雲珠の姿に。
「ひ、ひ……よゥくお似合いニャ、おふたりさん」
 イケオジ黒メインクーンな逢真は、再び愉快気にわらう。
 ……まぁ、そんな、需要がどこにあるかはともかく。
 これは、企画力がモノを言うテレビ番組。
 雲珠は刹那、ぐっと掌を握りしめてから。
「この際それはいいですにゃ! やりたいことがあるんですにゃ」
「うん? 構わんよ……わん」
 ……俺は猫が見れたらそれでいいわん、って。
 犬さんに扮しているのに、実は猫派疑惑な言葉を口にしつつも。
 ちゃんと、わん、と。語尾を変えるのを忘れない鴇シェパードさんへと雲珠にゃんこが預けるのは、貸して貰った『はんでぃかめら』。
 それを受け取ってカメラマン役を担う鴇は、とことことちょいちょい道を行く猫を撮ってみた後。
 さらに無邪気に、ころころと遊ぶを撮って。
 みょーんと伸びる御影も撮った後、雲珠と逢真にもばっちりカメラを向ける。
 そして、そんな鴇もカメラに映るようにと、手鏡をつかったりしつつも。ニャアとのンびり、何かやりたいことがあるらしい雲珠の後をついて歩く逢真。
 そして――ぱくっと。
 雲珠が口にしたのは、以前眼前のかみさまから貰った『猫語が喋れる粒薬』!?
 それからきょろりと視線を巡らせてから。
「あのひときわ顔の大きな、ボスっぽい猫さんに話しかけてみますにゃ」
 でぶーんと、貫禄のある猫さんへと雲珠は声を掛けてみる。
 ――にゃにゃ……(お怪我や、痛いところがある子たちがいたら)
 ――にゃにゃにゃ(集めてくださいませんか?)
 ――にゃ(お犬さんたちも)
 そんな要請に、でぶねこボスはこくりとひとつ頷く。
 ――うにゃん(わかったにゃ!)
「トンチキアイテムが役に立つ日が来るとは思わなかったわん」
 トンチキの中でも使えるアイテムなのです。
 そしてボス猫がにゃにゃっと、痛いところがあるにゃんこやわんこを集めている後に。
(「フツウの動物は俺に近づかンのニャア」)
 ひとよりも、動物の方がそういう感覚は鋭いから。
 ……だから、眷属《獣》からイヌ出して連れてこう、と。
 大中小それぞれの大きさのポメラニアンを喚んでおく逢真。
 ……なんでポメラニアンかって?
 もふもふまんまるで、きっと視聴率も上がるから!
 そして、触るだけなら問題ないように調整して。
「……お前たち。坊のシゴトを手伝うニャア。ケガしてるイヌらァ連れといで」
 てってけ、言われた通りに犬さんを集めるお手伝いをすれば。
「お、猫がめちゃくちゃ……犬も」
 天国だな? と思いつつも撮る鴇へと、しっかりカメラ目線で雲珠は言い放つ。
 ――臨時わんにゃん診療所の開設ですにゃ!
 刹那、居心地のいい陽だまりの中、優しくひらりと吹くのは雪のように白い桜吹雪。
 そんなサクラに包まれれば……みーんな、すやぁ。
 怪我などを癒しつつも、のんびりおひるねタイム。
 そして雲珠から零れるのは、ふわりと大きなあくびがひとつ。
「ふわ……俺も寝ようかにゃ……」
 そう言うなり、こてりと。もふもふに埋もれた姿を見て、逢真はまたわらう。
「オヤごらん深山の兄さん。坊がすっかりネコだニャア」
「うん? 朱酉君も混じってきたらどうだ? 一緒に丸くなれば可愛いんじゃないかわん」
 ならばもう、いっそ全員で。
 ワンにゃん、まんまるになってお昼寝すればいいと思います!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蝶ヶ崎・羊
和さん(f33209)とさらささん(f23156)と行きます

ふれあいに食べ歩きが出来るのは良いですね
犬耳は…ワタシはあまり似合わないですね
さらささんと和さんは似合っていて可愛いです…わん?

肉球プリンの固めをテイクアウトして皆さんと公園へ向かいます
そこで肉球プリンを頂きます
『いい固さの良いプリンですわん
見た目も可愛いのでお土産にも最適ですわん』
『こちらの猫さんもふもふですわん…物語、きっとほのぼの出来るお話になりそうですね…あ、わん』
花畑の近くにいた眠たげな猫を撫でながら

『そうですよ、さらささん。深く考えたら恥ずかしさが強くなりますわん…』

じゃんけんは…ワタシがやりますか?恥ずかしいですが…!


樹・さらさ
蝶ヶ崎殿(f01975)と、野々瀬君(f33209)と。

きょうのワンにゃんこ、か。
可愛らしいものはとても良いな。沢山構わせて貰おう。
犬の耳と尻尾…うん、私はこういう系統は一寸似合わないと思っているん…だが。

商店街を回り、もなかアイスをテイクアウトして公園へ移動。
花畑が良いだろうか、座ってのんびりできれば良いなと思う。
ああ、語尾……楽しい、わん。
…これは…厳しい…。
可愛いんだ、犬も猫も同行の二方も…耳が似合っているし。
温かな日差しの下で可愛らしい犬猫を撫でたり抱っこしたり…幸せな時間、ではあるんだが。
言葉が…どうしても慣れない、わん。
じゃんけん?掛声?ポーズ?……申し訳ないが勘弁してくれ。


野々瀬・和
羊さん(f01975)とさらささん(f23156)と

可愛い子達にたくさん出会えるといいですね
俺は猫耳尻尾をつけます
皆さん似合ってますよ…あ、似合ってますにゃー

花畑をのんびり眺めながら
まわりに寄って来た犬猫たちを撫でます
ふわふわであたたかい…
今度はこの子たちが主役の物語を書くのもいいな

ワンにゃんこ用のクッキーをあげつつ
俺はにくきゅうプリンを頂きます…にゃ
やわらかくてふわふわしてて美味しいですにゃ
お二人の方はどうですかにゃ?
さらささん、こういうのは思い切ってやったほうが楽しいですにゃー
…俺も少し、恥ずかしくはあるんですけど…にゃ

幸せな時間もあっという間ですね
ああ、じゃんけん…どうしましょうか?



 ――にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪
 ゆるーい癒し系の音楽と共にはじまったTVショー、それは。
「きょうのワンにゃんこ、か」
 ……そう! 樹・さらさ(Dea della guerra verde・f23156)の言う通り。
 これは、ゆるふわ癒し系番組――『きょうのワンにゃんこ🐾』。
 いつもの様に紳士然な振舞いながらも、そっと周囲に緑色の視線を巡らせてみれば……何気にそわり。
「可愛らしいものはとても良いな。沢山構わせて貰おう」
 『イヌネコ町』というだけあり、周囲には沢山の可愛いワンにゃんこたちの姿が。
 実際は可愛いものを好み、可愛いめの小物をこそりと集めている彼女にとって心躍る光景には違いない。
「可愛い子達にたくさん出会えるといいですね」
「ふれあいに食べ歩きが出来るのは良いですね」
 さらさの言葉に同時にこくりと頷くのは、蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)と野々瀬・和(片隅で紡ぐ春・f33209)。
 この番組は、実際には放映されていないのだが。
 打ち捨てられたテレビに映る番組の企画に全力に乗ることで、UDCアースの現実世界が番組世界に切り替わってしまうことを防げるというのだ。
 ――だから。
「犬の耳と尻尾……」
 そうぽつりと呟きを落としたさらさが着用しているのは、わんこのお耳と尻尾。
 ……いや、可愛い物は確かに密かに好きだし、女性らしい恰好にも憧れはあるのだけれど。
「……うん、私はこういう系統は一寸似合わないと思っているん……だが」
 きっと、王子様の様な男役を颯爽とこなす彼女のファンたちが見たら、秒速で脳内に永久保存なくらい歓喜するだろうが。
 さらさ本人は、どうも慣れなくて恥ずかしくなってしまう。
 そんな姿もまた、ファンにはたまらないのだが。
「犬耳は……ワタシはあまり似合わないですね」
 羊も、着けてみた耳をぴこりとさせつつ、共に並ぶふたりへと視線を向けて。
「さらささんと和さんは似合っていて可愛いです……わん?」
「皆さん似合ってますよ……あ、似合ってますにゃー」
 わんこ語尾な羊の言葉に頷いた、猫耳尻尾を着けた和の語尾もしっかりにゃんこです。
 そう……この番組のレポーターは皆、等しく。
 ワンにゃんこの耳尻尾を着け、語尾もワンにゃんこになりきらなければいけないのだ……!
 ……何故って? 視聴者が喜ぶから!
 そんなワンにゃんこになった3人がまず巡ってみるのは、町の商店街。
 お目当ては、事前に聞いていたもなかアイスとプリン。
 それぞれ好みで買ったワンにゃんスイーツをテイクアウトすれば。
(「花畑が良いだろうか、座ってのんびりできれば良いな」)
 向かうのは、花畑もあるという公園。
 ぽかぽか陽気の花畑には、やはり沢山のワンにゃんこたちがのびのびしていて。
 さらさの思うように、のんびりと過ごせそう。
 なので皆で座って、楽しむのはスイーツタイム。
「いい固さの良いプリンですわん。見た目も可愛いのでお土産にも最適ですわん」
 そうはむりと羊が口に運ぶのは、かための肉球プリン。
 そんな花畑をのんびりほっこり眺めながら、とことこと寄ってきた人懐っこいワンにゃんこをなでなでしてあげれば。
「ふわふわであたたかい……」
 和はほわりと笑み零し、そして続ける。
 ……今度はこの子たちが主役の物語を書くのもいいな、って。
 そしてころんと擦り寄ってきた眠たげな猫を撫でながら、羊もそう瞳を細めて。
「こちらの猫さんもふもふですわん……物語、きっとほのぼの出来るお話になりそうですね……あ、わん」
 ちゃんと、わん、も忘れません。
 和も、ふわもふな子たちにワンにゃんこ用のクッキーをあげつつも。
「俺はにくきゅうプリンを頂きます……にゃ」
 猫さん語尾で、やわかめのにくきゅうプリンをひとくちぱくり。
「やわらかくてふわふわしてて美味しいですにゃ」
 とろり蕩けるようなくちどけに笑んで言ってから。
 ふたりにも、訊ねてみる。
「お二人の方はどうですかにゃ?」
 そんな和や羊の声を聞いて。
「ああ、語尾……もなかアイスも美味しいし、楽しい、わん」
 さらさも番組の意向に従い、わん、と犬さんになってみるけれど。
 ふるりと首を横に振って続ける
 ――これは……厳しい……、って。
 いや、視聴者には間違いなくご褒美であるのだが。
 さらさは思わず遠い目をしてしまう。
(「可愛いんだ、犬も猫も二方も……耳が似合っているし」)
 それに、温かな日差しの下で可愛らしいワンにゃんこたちを、もふもふふわふわ。
 撫でたり抱っこしたり、思い切りできる時間は。
(「……幸せな時間、ではあるんだが」)
 ……でも、やっぱり。
「言葉が……どうしても慣れない、わん」
 そう言いつつも企画に従い、ちゃんとわんこ語尾に頑張ってするさらさ。
 そんな、慣れなさに堪らなくなっている彼女に、和は視線を向けて口にする。
「さらささん、こういうのは思い切ってやったほうが楽しいですにゃー」
 ……俺も少し、恥ずかしくはあるんですけど……にゃ、と。
「そうですよ、さらささん。深く考えたら恥ずかしさが強くなりますわん……」
 もうこういうことは、開き直ったもん勝ち、かもしれない。
 とりあえずワンにゃんこたちと一緒に、もなかアイスやぷりんを美味しくいただいて、おやつタイムを堪能した後。
 にゃーん、わんわんっとすっかり懐いたふわもこたちを、もふもふ撫で撫で。
 沢山触れ合い楽しめば、ほわほわ幸せ気分に。番組的にもいい絵が撮れました!
 けれど、そろそろ番組もエンディングが近づいてきて。
「幸せな時間もあっという間ですね」
 そう和は、クッキーを食べて膝でおねむになっているにゃんこを撫でながらも、こう続けるのだった。
「ああ、じゃんけん……どうしましょうか?」
『そうニャ! 最後はワンにゃんじゃんけんで締めるニャ!』
 いつの間にか現れた、プロデューサー兼司会者な『くだんグリマルキン』の姿が。
 頑張って企画に従い、いい絵面も提供したからか、その骸魂はダメージを負ってはいるようであるが。
「じゃんけん? 掛声? ポーズ?」
 くだんグリマルキンの言葉に、思わず緑の瞳を大きく見開くさらさ。
 いや、ファンたちは大喜びだろうが……でも。
「……申し訳ないが勘弁してくれ」
 もう、本当に限界です。
 そんな彼女に代わって、ワンにゃんじゃんけん代表を申し出るのは、羊。
「じゃんけんは……ワタシがやりますか? 恥ずかしいですが……!」
 けれどこれもれっきとした依頼。
 カクリヨファンタズムを救う戦争には違いないから。
 羊はいざ、じゃんけんに臨む――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
 すちゃっとポーズを決めつつ、勝負に出て。
『ん、あいこニャ……ごふっ』
 結果は、パー同士のあいこ!
 けれどちょっぴり……いや、大分恥ずかしかったけれど。
 番組の企画にちゃんと確り皆で乗ったから、敵に確りダメージは与えられたようです!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

篝・陸彦
【鯉灯】
おれはにゃんこだぞ!
灯里はわんこだなっ

それじゃ、散歩リポーターをするぞっ……にゃー!
(同じく握り拳)

犬猫がいっぱいだにゃー!
おれ達の家よりも動物が沢山だっ
それじゃ、皆で出発にゃー!
時々皆におやつをあげつつ散歩だ
アイスとプリンも楽しみだなーにゃん!

アイスもプリンも灯里と半分こして食べていくにゃー
あ、おれはアイスに餡子も欲しいにゃ!
二人なら、色んな味を楽しめるにゃー!

それからプリンはそのまま食べるのもいいけど
一緒に付いてるクッキーにも乗せて食べるにゃー!
あっ、アイスをちょっとプリンに乗せて食べるのも絶対美味いにゃ

いっぱい楽しんだにゃー
それじゃ!
わんワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!


月舘・灯里
【鯉灯】
あかりはわんこさんです!
陸にいさまはにゃんこさんなのです!

さんぽレボーターさんにチャレンジなのです……わん!
(握り拳ぎゅっ!)

わんこさんもにゃんこさんもたくさんなのです、わん♪

色んなわんこさんやにゃんこさんとぶらりお散歩
ほんめいは、アイスとプリンなのです、わん

味ちがい、かたさちがいそれぞれをひとつずつ、4種類
全部半分こするですわん

まずはアイスからなのです、わん
両手にそれぞれの味を持ってもぐもぐするですよ
サクサク最中にとろりアイスはぜっぴんなのです、わんっ♪

アイスを食べたらぷりんなのです、わん
かためなのもふわふわなのもおいしいなのです!
わん!

以上、イヌネコ町からおおくりしましたー!わん!



 今日はぽかぽか、絶好のロケ日和。
 そんな『イヌネコ町』を、本日お散歩してくれるのは。
「おれはにゃんこだぞ! 灯里はわんこだなっ」
「あかりはわんこさんです! 陸にいさまはにゃんこさんなのです!」
 篝・陸彦(百夜ノ鯉・f24055)と月舘・灯里(つきあかり・f24054)の、わんにゃん兄妹でお送りします!
 そんな二人は、おそろいで握り拳をぎゅっ!
 ――さんぽレボーターさんにチャレンジなのです……わん!
 ――それじゃ、散歩リポーターをするぞっ……にゃー!
「わんこさんもにゃんこさんもたくさんなのです、わん♪」
「犬猫がいっぱいだにゃー! おれ達の家よりも動物が沢山だっ。それじゃ、皆で出発にゃー!」
 張り切っていざ、ロケ開始です!
 さすが動物と一緒なだけあって、時々皆におやつをあげながらも。
 うまくワンにゃんこたちを手懐けつつ、とことことみんなで大行進。可愛い。
 そんなふたりのお目当ては、色んなわんこさんやにゃんこさんとぶらりお散歩……も、勿論なのだけれど。
「ほんめいは、アイスとプリンなのです、わん」
「アイスとプリンも楽しみだなーにゃん!」
 ワンにゃんもなかアイスとにくきゅうプリン!
 そして、ふたりが立てた作戦は。
 味ちがい、かたさちがいそれぞれをひとつずつ。
 4種類全部を半分こします!
 ふたりならば、色々な味を楽しめるから。
「あ、おれはアイスに餡子も欲しいにゃ!」
 勿論、つけて貰えるという餡子も忘れずに。
 そんな大人顔負けのレポートぶりをみせるふたりは、無事にアイスもプリンもゲットして。
「まずはアイスからなのです、わん」
 耳をぴこり尻尾をゆうらりさせながらも、両手にそれぞれの味を持って――はむっ、もぐもぐ。
「サクサク最中にとろりアイスはぜっぴんなのです、わんっ♪」
 そして、陸彦はアイスとプリンを交互に見遣ってから。
「プリンはそのまま食べるのもいいけど、一緒に付いてるクッキーにも乗せて食べるにゃー! あっ、アイスをちょっとプリンに乗せて食べるのも絶対美味いにゃ」
 プリンとアイスの合わせ技!
 灯里もアイスを食べ終われば、2種類のプリンを食べくらべて。
「かためなのもふわふわなのもおいしいなのです!」
 わん! って鳴いて、にこにこ満開の笑顔!
 そんな100点満点どころか、1000点満点くらいあげたい花丸レポートをこなすふたりだけど。
「いっぱい楽しんだにゃー」
 そろそろ、番組もエンディングを迎える時間。
 ということで、最後の締めはこれです!
「それじゃ! わんワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!」
 結果は、グーを出して負けちゃったけど、でもそれもまた愛嬌!
 素晴らしく可愛らしいレポートぶりに、プロデューサーにもちゃんとダメージは入ってるから。
 流れるエンディング曲に合わせ、にゃにゃにゃ~ん、わんわんわ~ん♪ と。
 にぱっとふたり笑顔で、手を振ります!
 ――以上、イヌネコ町からおおくりしましたー! わん! にゃー!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

飛砂・煉月
【狼硝】

犬も猫もたっくさんの街だわん!
ふふーん、楽しいわんね
(隣とは反対に超ノリノリ)

キミの言葉なら聞きたくて似合うー?なんて
よし、ここはあざとく!覗き込み!

えーシアンの猫耳、ちょー似合うのに!
写真駄目なのかわん?
ハクと一緒にしょぼんと犬耳もへちょん
撮りたいわん…
渾身のあざとさ再度投入!

オレの方に寄ってきたのはわんこは
眸も毛並みの色もオレとお揃いだわん
仲間、仲間!
ん、シアンのだっこしてる猫が気になるわん?
じゃ遊びに、いざ!

いくいくー!オレもおやつタイムわん
オレはにくきゅうプリン〜
ぷにぷに弾力のかためにするわん
シェアは自然な流れ
おいし〜って緩みつつ
ジャンケンへの力ためも出来たし残りも頑張るわん!


戀鈴・シアン
【狼硝】

いぬ、ねこ、町!
すごい、動物がいっぱいいる…にゃん
(だめだこれ、めちゃくちゃ照れる)

レンはさすが、犬耳が似合う…
なんて嬉しくはないかと口は噤みかけ
ふふ。うん、似合うにゃー
俺の猫耳は絵面的にどうなんだろうにゃ…
写真はダメ、無理、恥ずかしすぎるにゃ!
…う
い、一枚だけなら…にゃー…

あ、ねこ!
寄ってきた白猫に屈んで話しかけ
瞳の色、俺とお揃いだにゃ
おいでおいでと手招き抱き上げ
レンの抱っこしてる黒柴と遊びたいのかにゃん
遊び疲れたらおやつをあげるにゃ

俺達もおやつ、食べに行くかにゃ?
俺はわんこもなかアイスにしようかにゃー
当たり前のように半分わけあって
へへ、おいしい
食べた後はジャンケン、がんばろうにゃ!



 きょうも始まりました、ゆるふわ癒し系番組――『きょうのワンにゃんこ』。
 本日も、ここ『イヌネコ町』の日常をみなさんにお届けします!
「いぬ、ねこ、町!」
 そのストレートすぎる名前に相応しい、ワンにゃん風景に。
 瞳をキラキラ輝かせる戀鈴・シアン(硝子の想華・f25393)だけれど。
「すごい、動物がいっぱいいる……にゃん」
 そう口にすれば、思わず猫さんのお耳をぺたり。
(「だめだこれ、めちゃくちゃ照れる」)
 そんな、思わず顔を覆ってしまうシアンとは逆に。
「犬も猫もたっくさんの街だわん! ふふーん、楽しいわんね」
 ノリノリうきうき、隣をゆくのは飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)と相棒のハク。
 勿論ハクもお耳をつけた白わんこ、今日は仲良く白黒わんこです!
 そんな煉月を、ちらりと見て。
「レンはさすが、犬耳が似合う……」
 そう言いかけて、シアンは思い直して口をそっと噤む。
 ……なんて嬉しくはないか、と。
 けれど、ひょこりと。
「ねーシアン、似合うー?」
 ――よし、ここはあざとく! 覗き込み!
 だって、キミの言葉なら聞きたいから。
 そんな煉月の、作戦勝ち。
「ふふ。うん、似合うにゃー」
 こくりと頷いて、シアンはそう笑んで紡ぐけれど。
「俺の猫耳は絵面的にどうなんだろうにゃ……」
 ……写真はダメ、無理、恥ずかしすぎるにゃ!
 そう、まさかの撮影拒否……!?
「えーシアンの猫耳、ちょー似合うのに! 写真駄目なのかわん?」
 ハクと一緒にしょぼん、犬耳もへちょん。
 でも、そしたらやはりこれです。
「撮りたいわん……」
 うるうる上目遣いで、渾身のあざとさ再度投入!
 そんな瞳でじっと見つめられれば。
「……う、い、一枚だけなら……にゃー……」
「あはっ、やった! 撮るわんっ」
 ふたり並んで、ワンにゃんポーズ!
 そして記念撮影が終われば、足元にふわふわした感触が。
「あ、ねこ!」
 シアンはふと屈んで、寄って来た白猫さんとお喋りを。
「瞳の色、俺とお揃いだにゃ」
 おいでおいでと手招きすれば、甘えるようにすりすり。
 抱っこしてみれば、ふわふわやわらかで、もふもふ。
 そして尻尾をぶんぶん、煉月へと歩み寄ってきたのは、黒柴わんこ。
「眸も毛並みの色もオレとお揃いだわん」
 ――仲間、仲間!
 そう一緒に、煉月も尻尾をぶんぶん。
 けれど、ふとふたりはふと気が付く。
「ん、シアンのだっこしてる猫が気になるわん?」
「レンの抱っこしてる黒柴と遊びたいのかにゃん」
 それならば……じゃ遊びに、いざ!
 みんなで一緒に、きゃっきゃと思いっきり遊んで。
 遊び疲れたら、貰ったクッキーをあげて、おやつタイム。
 そんな美味しそうにおやつを食べる白猫さんと黒柴さんをみていたら。
「俺達もおやつ、食べに行くかにゃ?」
「いくいくー! オレもおやつタイムわん」
 ふたりも、おやつを調達しにいきます!
「オレはにくきゅうプリン〜。ぷにぷに弾力のかためにするわん」
「俺はわんこもなかアイスにしようかにゃー」
 けれどふたりとハクは、アイスもプリンも、どっちも美味しくいただきます!
 だって、当たり前のように分けっこ。
「おいし〜」
「へへ、おいしい」
 幸せなシェアは、自然な流れだから。
 そしてばっちり甘いもの補充が終われば、番組もそろそろエンディングの時間。
「食べた後はジャンケン、がんばろうにゃ!」
「ジャンケンへの力ためも出来たし残りも頑張るわん!」
 でもこれはもう、勝ったも同然?
 並々ならぬ気合いでいざ、わんにゃんじゃんけんに臨みます!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

佐那・千之助
クロト(f00472)よ、
これも世界を救うため
犬耳装備&ふっさり尻尾を揺らして現場へ

犬、猫、クロト。
可愛いもの大集合…って
クロトももふもふと戯れている…!
この画は永久保存版。後でデータ貰おう
小声に頷き
可愛いクッキーのPRを頼むぞ

私はおっきい魚を釣ってあげよう
釣りの姿勢を取ると小動物が集まり
現場は餌を待つ犬猫だまり。
天国のような町じゃのう。わん

両手にわんにゃんを抱いた状態で釣り竿を持つよくばりスタイル
あっ、竿が引いているが腕の中のわんにゃんが眠そう…
いま冷たい地面に降ろすのはしのびない
クロト、そーっと抱きとってくれ。わん

じゃんけんは任せた
愛くるしい彼の後方、
大魚を釣りあげたシーンでカメラに収まる


クロト・ラトキエ
千之助(f00454)…
台詞の割にノリノリでは…?
黒の犬耳、短めふさ尻尾装備で傭兵は訝しんだ!

ずっとこんな稼業だったから。
犬猫なんて小動物はまず寄って来ない――

のに、ドウシテ?
距離近過ぎでわん?(寄られた!
…おやつ?これ欲しいわん?
そーっと差し出し…
!!(食べた!?
千之助、とこそっと耳うち。
犬猫も食べられる肉球クッキーを買って行きたいですわん。
さりげなーく、店の宣伝も織り込みつつ…

彼が釣りの間。
延々、わんにゃんとクッキーを。
千之助にパスされたら、わんわんと頷いてそっと腕を出し。
ちっさいいきものとこんな近距離…
奇跡かわん?

じゃんけん任され…
♪ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
(勝敗お任せ



 ――これも、ふたつの世界を救うため。
 そうきりりと現場へと降り立ったのは、すちゃりと犬耳を装備して。
 ふっさり尻尾をもふんと揺らす、佐那・千之助(火輪・f00454)。
 そして、そんな千之助わんこを。
「台詞の割にノリノリでは……?」
 じぃと訝しむのは、ひとりの猟兵……黒の犬耳、短めふさ尻尾装備のクロト・ラトキエ(TTX・f00472)である。
 いや、分かっている。よーく分かっているのだ。
 ワンにゃんこたちがいっぱいの『イヌネコ町』。けれど、相手は小さい動物さん。
(「ずっとこんな稼業だったから。犬猫なんて小動物はまず寄って来ない――」)
 ……はずなのに。
 クロトは思わず青の瞳を大きくぱちくり。
 ――ドウシテ? 距離近過ぎでわん??
 なんと、ワンにゃんこたちに、無邪気に寄られたのである……!
 そして、やたらてしてしとするワンにゃんこたちの様子に気が付いて。
「……おやつ? これ欲しいわん?」
 そうっと差し出してみれば……。
「!!」
 ――食べた!?
 むしろ、もっともっとちょうだい、と言わんばかりにてしてしぽふぽふしてくるワンにゃんこたちに驚くクロト。
 そんな様子を拝むように眺めながら。
 ――犬、猫、クロト。
「可愛いもの大集合……って、クロトももふもふと戯れている……!」
 そして千之助は、秒で決意する。
 ……この画は永久保存版。後でデータ貰おう、と。
 なんというお宝映像、なんという尊い絵面。
 そんなことを思っていたら……千之助、と。
「犬猫も食べられる肉球クッキーを買って行きたいですわん」
 さりげなーく、店の宣伝も織り込みつつ……なんて、そうっと耳打ちしてくるクロト。
 そんな聞こえる小声に、こくりと頷いて。
「可愛いクッキーのPRを頼むぞ」
 もうそれ絶対、むしろ全部買い占めたくなるやつ。
 そんな可愛さを噛みしめながらも、千之助が挑戦するのは。
「私はおっきい魚を釣ってあげよう」
 そう――釣りです!
 そして、すちゃっと釣りの姿勢を取れば。
 おさかな、おさかなーっと言わんばかりに集まって来るワンにゃんこたち。
 気付けばそこには、餌を待つ犬猫だまり!
「天国のような町じゃのう。わん」
 そう口にする千之助の両手には、抱っこされているもふもふわんこが。
 そんなもふもふを堪能しつつも釣り竿を持つという、よくばりスタイル!
 刹那、ピクピクッと大きくウキが反応して。
 これはもしや、大物の予感……! なのですが。
「あっ、竿が引いているが腕の中のわんにゃんが眠そう……」
 ……いま冷たい地面に降ろすのはしのびない、と。
 延々、ワンにゃんにクッキーをあげつつも戯れているクロトに、こう声を。
「クロト、そーっと抱きとってくれ。わん」
 そんな彼の声に犬耳をぴこり、わんわんと頷いて。
 そっと腕を出せば、ふんわりもふもふな感触。
「ちっさいいきものとこんな近距離……」
 ――奇跡かわん?
 警戒されるどころか、自分を見つめて尻尾まで振っている腕の中のわんこに、クロトはやはり瞳を大きくぱちりと瞬かせつつも。
 そろそろエンディングの時間、大物と対峙する千之助に、じゃんけんを任せられて。
 クロトは、持ち得る無数の可能性を一に収束、固定して、くだんグリマルキンの一手を予想して。
 ――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
『! ……うにゃっ!』
 腕の中の子をもふもふしながらも、チョキを出して見事勝利!
 そんな愛くるしい彼の後方、ざばんっと大魚を釣りあげたシーンでカメラに収まる千之助。
 刹那、にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪ と流れ始めるエンディング曲。
 そんなぴったりと絶妙の絵面で尺に収めつつ、じゃんけん勝利で敵に大きなダメージを与えました!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロキ・バロックヒート
【猫ひげ】

猫っぽいって普段言われるし
俺様は犬耳でわんちゃんになるわん
黒い垂れ耳のわんこだよ
シアンちゃんは猫ちゃんに?
猫になりたいって言ってたもんねぇ
あっっ猫ちゃんになってる…!なってるわん!
お揃い~じゃないけど面白いね
フワフワ猫ちゃんとかもうかんぺきでは?
ああ~撫でさせて~抱っこさせて~

プリンともなかを買っておいて
折角(?)猫になったんだし高いところでも登っちゃうわん?
あの屋根とかどう?一緒に登って
先客の猫ちゃんたちとのんびり食べようわん
シアンちゃんにもなかをどうぞするよ
俺様はプリン食べるわん

わんにゃんぽん!もやっちゃうわん
ぽん!と出すのはグー
パーかグーしか出さないよ
だって今はわんちゃんだもん


シアン・スノード
【猫ひげ】ロキさんと一緒ですにゃ

わぁぁロキさんがわんこさんっ!お揃いー…ではなかったですね
じゃーん!いつもは犬だけれど今日のボクは猫さんにゃのですにゃー♪
ふふーそうにゃのです、憧れの猫さんですにゃ。お帽子にね、白猫さんのお耳がついてますにゃん!
わぁい 抱っこ!ボクもね、ロキさんのお耳触ってみたいにゃんっ

屋根の上!素敵です、登ってみたいですにゃ。ちゃんとボク、登れるかにゃあ?
猫さん達と一緒っ!もなかもね、食べたいなぁって思っていたですにゃ!わんこなロキさんと猫さんと嬉しいにゃあ

わんにゃんぽん!ボクはね、パーにゃん!
チョキはレベルが高いので!がんばって前足の指を開くのですっ



 ――にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪
 ゆるっと流れる番組のテーマ曲に合わせて、わんわわ~ん、と。
 ぽかぽかお散歩日和な『イヌネコ町』をゆくのは。
「猫っぽいって普段言われるし、俺様は犬耳でわんちゃんになるわん」
 黒い垂れ耳のわんこさんな、ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)。
 そんなわんこになったロキの姿に、ぱあっと瞳を輝かせて。
「わぁぁロキさんがわんこさんっ! お揃いー……ではなかったですね」
 ぱたぱた尻尾を振ったシアン・スノード(氷月の玻璃・f28409)だけれど。
 今日の彼女は、いつもの無邪気なわんこ少女ではないのだ。
 だって、えっへんと。
「じゃーん! いつもは犬だけれど今日のボクは猫さんにゃのですにゃー♪」
 嬉し気に言ったシアンは、何てったって今は猫さんなのだから!
「シアンちゃんは猫ちゃんに?」
「ふふーそうにゃのです、憧れの猫さんですにゃ」
「猫になりたいって言ってたもんねぇ」
 そうこくりと頷く彼女に、ロキもこくこく。
 そしてそんな彼に、にゃんっと満面の猫さん笑顔を向けるシアン。
「お帽子にね、白猫さんのお耳がついてますにゃん!」
「あっっ猫ちゃんになってる……! なってるわん!」
 そんな猫耳をつけた姿に、ロキは蜂蜜の如く蕩ける様ないろの瞳を細めて。
「お揃い~じゃないけど面白いね。フワフワ猫ちゃんとかもうかんぺきでは?」
 ……ああ~撫でさせて~抱っこさせて~。
 そうそわりとお願いすれば、返ってくるのははしゃぐように楽し気な声。
「わぁい 抱っこ! ボクもね、ロキさんのお耳触ってみたいにゃんっ」
 お互いを、もふもふふわふわ! 撫でて撫でられ合ってから。
 ワンにゃんアイスもなかとにくきゅうプリンの調達を済ませた後。
「折角、猫になったんだし高いところでも登っちゃうわん?」
 ――あの屋根とかどう?
 そうロキが提案したおやつタイムの特等席は、屋根の上。
「屋根の上! 素敵です、登ってみたいですにゃ」
 ……ちゃんとボク、登れるかにゃあ? なんて、少しだけ心配したけれど。
 難なくぴょこりと登れたから、先客の猫ちゃんたちと一緒に、のんびりおやつの時間です!
 そんな、あっという間にふわふわにゃんこに囲まれて、シアンは瞳を瞬かせて。
「猫さん達と一緒っ! もなかもね、食べたいなぁって思っていたですにゃ!」
 アイスもなかにわくわくそわそわしつつも、ほぅっと息を漏らして呟く。
 ――わんこなロキさんと猫さんと嬉しいにゃあ、って。
 そんな彼女に、もなかをどうぞしてから。
 ロキがはむりと食べるのは、にくきゅうクッキーが乗った絶品プリン。
 そしてほくほく、甘い物で元気いっぱい。
 最後の締めは、真剣勝負!
 ――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
「ボクはね、パーにゃん!」
「オレ様はグー」
 ロキはグー、シアンはパー。
 そして、くだんグリマルキンが出したのは。
『にゃっ!? ま、負けとあいこ……うにゃんっ!』
 そう、グー!
 だって。
(「チョキはレベルが高いので! がんばって前足の指を開くのですっ」)
(「パーかグーしか出さないよ。だって今はわんちゃんだもん」)
 それは何気ににゃんこな、くだんグリマルキンも、何気に同じだから!
 じゃんけん攻撃で、大ダメージだわん!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オヴィリア・リンフォース
私は猫そのものなのですがせっかくの機会だから
ふさふさな犬耳を付けて参加するのです
外れないようにしっかりと付けておくのです
犬さんはポメラニアンが好きなのです
語尾にはワンを付けるのです

ワンにゃんこを探してもふもふしあうのですワン
どっちがもふもふなのかしょうぶするのですワン
もふもふを堪能してお腹が空いてきたら
イヌネコ商店街で名物であるもなかとプリンの両方を買うのですワン
買った後はテイクアウトして広場でじっくりと食べるのですワン
犬や猫さん達が集まってきたら犬猫用のおやつをあげて
一緒に食事を楽しむですワン
食事を終えて眠くなってきたら一緒に丸くなって眠るのですワン
きっと高視聴率も取れる筈なのですワン



 ――にゃんにゃかにゃ……いや、わんわわ~ん♪
 そう軽快に『イヌネコ町』をお散歩しているのは、猫さんなのだけれど今日は犬さんな、オヴィリア・リンフォース(銀色の魔女猫・f25140)。
(「私は猫そのものなのですが、せっかくの機会だからふさふさな犬耳を付けて参加するのです」)
 外れないようにしっかりと付けているのは……そう、わんこのお耳!
「犬さんはポメラニアンが好きなのですワン」
 しっかりと語尾も、わんこなのです。
 それから、きょろりと視線を巡らせて。
 タタタッと向かうのは、ワンにゃんこたちが集まっている、ぽかぽかのもふだまり。
 そして見つけたもふもふたちと、もふもふし合いながらも。
(「どっちがもふもふなのかしょうぶするのですワン」)
 なんという、もふもふ対決……!
 そんな高視聴率間違いなしの、もふもふ勝負を繰り広げて。
 どっちが勝ったか分からないくらい、めっちゃもふもふしあえば。
 次に向かうのは――イヌネコ町商店街。
 だって、もふもふしていたら、ちょっぴりおなかがすいてきたから。
 勿論、買うのはこれ!
(「名物であるもなかとプリンの両方を買うのですワン」)
 そして買った後テイクアウトして、じっくりと食べるべく。
 ワンにゃんこがいっぱいいるという広場へと、とことこ足を向ければ。
 ……うにゃーん、わんわんっと、集まってくるワンにゃんこたち。
 そんなみんなには犬猫用のクッキーをあげて。
 暫し一緒に、食事を楽しむわんこオヴィリア。
 それからきゃっきゃ、ワンにゃん食事を終えれば……うとうと。
 ふわふわ眠くなってきたから、みんなと一緒に丸くなって、すやぁっとお昼寝タイムです!
 そんな、もふもふ満載なオヴィリアのわんわんレポートは、間違いなく。
 ――きっと高視聴率も取れる筈なのですワン。
 もふもふ夢の中に誘われながらも思った通り、大好評の神回間違いなし、なのです!

大成功 🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
『フリわんと』鬱詐にゃん(f25431)の
『きょうのワンにゃんこ🐾』

ふええ、鬱詐偽さんいつもこんな恥ずかしいことをしているんですか?
ふええ、アヒルわんカメラマンさん、ごめんなさいワン。
無駄口はやめますから、じゃれないでくださいワン。

それにしても番組の進行を鬱詐にゃんさんに任せて、私が失敗ばかりでいいのでしょうかワン。
ここは私が頑張らないと・・・って、ふええ、このお店はまだアポが取れてないって、ふええごめんなさいワン。

えっと、私達が勝てば番組予算で視聴者のみなさんにビッグプレゼントで
負けたら着ぐるみでエンディング曲をここで歌うんですワン。
ところで、なんで私達は歌う準備が万端なんですかーワン。


音駆螺・鬱詐偽
フリわん(f19557)と『鬱詐にゃんの』
『きょうのワンにゃんこ🐾』

番組の視聴率とプロデューサーの指示は絶対なのよ。

カメラマンが乱入するなんて斬新過ぎないかしら、この番組。
えっと、フリわんさんが忙しいみたいなので、鬱詐にゃんが進めますにゃー。
今日はイヌネコ町商店街にやってきましたにゃー。
フリわんさんも戻ってきたみたいですので、商店街食べ歩きツアーの開始ですにゃん。

それにしても、フリわんさんはこんなにもおいしい展開を引き当て続けられるかにゃー?
完全に見せ場を奪われ続けているみたいにゃー。

いろいろハプニングだらけでしたが、恒例の『わん、にゃん、ぽん!』の時間となりましたにゃー。



「フリわんと」
「鬱詐にゃんの」

「「きょうのワンにゃんこ🐾」」

 ということで、始まりました――『きょうのワンにゃんこ🐾』!
 本日のレポーターは、『フリわん』ことフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)と。
 『鬱詐にゃん』こと音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)、そんなワンにゃんコンビでお送りします!
 というか。
「ふええ、鬱詐偽さんいつもこんな恥ずかしいことをしているんですか?」
「番組の視聴率とプロデューサーの指示は絶対なのよ」
 大きな帽子の上からわんこなお耳をつけつつもおどおどするフリルに、ギョーカイの厳しさを教えてあげる鬱詐偽。
 けれど鋭いくちばしで、ツンツン!
「ふええ、アヒルわんカメラマンさん、ごめんなさいワン。無駄口はやめますから、じゃれないでくださいワン」
 アヒルわんカメラマンさんにやたら激しくじゃれられるフリル。
「カメラマンが乱入するなんて斬新過ぎないかしら、この番組」
 そんな様子を見つつ、鬱詐偽はこてりと首を傾けるけれど。
 くるりと慣れたようにカメラ目線で、こう口にする。
「えっと、フリわんさんが忙しいみたいなので、鬱詐にゃんが進めますにゃー」
 そして、きょうのワンにゃんこで今回ふたりがレポートするのは。
「今日はイヌネコ町商店街にやってきましたにゃー。フリわんさんも戻ってきたみたいですので、商店街食べ歩きツアーの開始ですにゃん」
 そう! 商店街グルメの食べ歩きツアー!
 ワンにゃんこの癒しにグルメが加われば、色んな意味でとても美味しいに違いない。
 けれど、フリルもただカメラマンさんにツンツンとつつかれて。
「……私が失敗ばかりでいいのでしょうかワン」
 鬱詐にゃんにいつまでも、番組の進行をいつまでも任せているわけにはないから。
 ――ここは私が頑張らないと……。
 そう目の前の店へと足を踏み入れてみるけれど。
「……って、ふええ、このお店はまだアポが取れてないって、ふええごめんなさいワン」
 アポが撮れていない上に、取材お断り!
 その間にささっと、かわりに隣の店のアポを撮ってくるアヒルわんカメラマン。
 そして、そんなわたわたする様子を見遣りながらも。
「それにしても、フリわんさんはこんなにもおいしい展開を引き当て続けられるかにゃー?」
 ……完全に見せ場を奪われ続けているみたいにゃー。
 そう鬱詐偽は呟きを落とすも――番組には、枠が決まっているから。
「いろいろハプニングだらけでしたが、恒例の『わん、にゃん、ぽん!』の時間となりましたにゃー」
 ということで、番組エンディング前のじゃんけんです!
 しかも――フリわんと鬱詐にゃんが勝てば、なんと番組予算で視聴者のみなさんにビッグプレゼントです!?
 そして……もしも、負けてしまったら。
「着ぐるみでエンディング曲をここで歌うんですワン」
 それはそれで、とても観てみたいけれど。
 フリルはふと生じたこんな疑問を、口にする。
「ところで、なんで私達は歌う準備が万端なんですかーワン」
 ということで!
 ――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
 ええ、結果は御察し!
 エンディング曲『ワンにゃんこうしんきょく』を、ワンにゃん披露です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

六道銭・千里
【千望花】
犬耳尻尾私服お任せ
語尾わん

こう医学的には2人ずつやけど、周囲から見たら完全男俺一人やな…
おぅ、人懐っこくてええわ…っと道中の大型犬等の頭を撫でつつ
俺的にはマルチーズが好きなんやけどレトリバーとかも頭よくってええよなぁ…

語尾も丁度ええしで俺はわんこもなかアイスの方を買おうか
感想は…可愛らしさに、サクッとから広がる冷たい食感。こっちはチョコアイスやからちっと苦味を含んだ甘さ。甘すぎるんが苦手やったらこっちの方がええと思うわ。無論甘いのが好きでも普通に美味しいで

おっ、わけっこか。ほんならそっちと交換頼んで良いか?


(苦笑し)流石にこの面子に混ざって寝るんはな…俺は見とくわ


七那原・望
【千望花】

いつものロリータ服に猫耳猫尻尾。
よくわかんにゃいのですけどにゃーにゃーしてればいいのですにゃー?

わたしはかためのにくきゅうプリン食べるのですにゃー♪弾力があって、噛むたびに口の中が甘くて幸せなのですにゃー♪
うにゃ?わけっこにゃのですにゃ?あーんにゃのですにゃ♪

歩きながらアマービレでねこさんをもっといっぱい呼ぶのですにゃー。
そしてねこさんの中に埋もれるのですにゃー♪みんなもねこさんの中に埋もれさせちゃうのですにゃー♪
ねこさんも犬もとっても気持ちいいのですにゃー……なんだか眠くなってきちゃったのですにゃー……うにゃ?寝てもいいのですにゃ?それじゃあおやすみなさいにゃのですにゃー……♪


千代川・七尾
【千望花】
犬のお耳と尻尾を身につけますわん!

わーい!犬や猫がいっぱいだわん!
コーギーのピンと立った耳!長くてふさふさの尻尾!
狐みたいでかわいいわん!

七尾はにゃんこもなかアイス(餡子あり)を食べるんだわん!
どれどれ…ほうほう、見た目の愛らしさもさることながら、サクッとしたもなか生地の食感は軽く、生乳そのものを活かした甘さとバニラビーンズの香り高いアイスが口の中でスッと溶けて実に心地よいわん!
そしてこの餡子!
バニラを凌駕する甘さを持ちながらも脇役に徹する絶妙な加減……!
とっっても美味しいわん!


分けっこ賛成だわん!!
どれもおいしいわん!!!


ふかふかで…七尾、眠くなってきたわん……
おやすみわ…ん


栗花落・澪
【千望花】

パーカーと短パンに白猫の耳と尻尾
皆同じなら恥ずかしくない…にゃあ

商店街へ
道中犬猫さんをいっぱいもふもふしたいにゃ!

わーいいっぱい集まってくれたにゃー!
おいでおいでー♪

備品の玩具やクッキーで気を引き優しくなでなで
ふふ、みんな毛並みがふわふわにゃあ
お日様のにおい…
そっと顔を埋めてみたり

僕はやわらかふわふわのにくきゅうプリンを
買ったらレポート
肉球クッキーが可愛いにゃあ
……んん、美味しいー♪
優しい甘さが口の中でふんわりとろけるにゃあ

皆は何買ったのにゃ?
そっちも美味しそう!
ねーねー、皆で分けっこしよ!
オススメ全制覇、贅沢な食べ方だにゃ

んにゃあ埋もれたら、僕も眠く…
…折角だし皆で寝ちゃうにゃ?



 ――さぁ、きょうもゆるっと始まります!
 にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪ ――『きょうのワンにゃんこ』!
 ということで!
「わーい! 犬や猫がいっぱいだわん!」
 ぶんぶんと、身につけたわんこ尻尾を振る勢いで。
 きょろりと周囲を見回す狐さん……いえ、今日はわんこさんなのは、千代川・七尾(好奇心旺盛な狐・f18443)。
 ちゃーんと語尾もばっちり、わん、にしています!
 そんなきゃっきゃする七尾の隣できょとりと首を傾けているのは、七那原・望(封印されし果実・f04836)。
「よくわかんにゃいのですけどにゃーにゃーしてればいいのですにゃー?」
 いつものロリータ服の裾をひらり靡かせつつ、つけた猫耳猫尻尾をぴこぴこゆらり。
 そしてパーカーと短パンという格好の栗花落・澪(泡沫の花・f03165)も、今はキュートな白猫さん。
「皆同じなら恥ずかしくない……にゃあ」
 そうそっと周囲に視線を巡らせてみれば……大丈夫、自分だけじゃない。
 だから恥ずかしくないです、きっと。
 そんなワンにゃんこな七尾と望を見た後、猫さんのお耳をぺたりとさせている澪の可愛い白猫さん姿を見て。
「こう医学的には2人ずつやけど、周囲から見たら完全男俺一人やな……わん」
 呟きを落とすのは、黒柴わんこの耳尻尾をつけた六道銭・千里(あの世への水先案内人・f05038)。
 いや、みんな可愛いけれど。これはれっきとした戦争……戦争なんですよ?
 犬猫の耳を装備し、語尾も犬猫仕様にしなければ、この『きょうのワンにゃんこ』という名の戦場にすら立てないのだ。
 ということで、番組の企画に全力で乗って、元凶にダメージを与えるべく。
 4人のワンにゃんこはいざ、『イヌネコ町』をレポートします!
 そんなワンにゃんレポーターたちが向かうのは、美味しいものが沢山ある町の商店街。
 けれど、商店街までの道すがら。
「わーいいっぱい集まってくれたにゃー! おいでおいでー♪」
 ……道中犬猫さんをいっぱいもふもふしたいにゃ!
 そんな澪の白猫尻尾に、うにゃうにゃっとじゃれつく猫さんたち。
「うにゃ、もふもふですにゃー♪」
 望も、足元ですりすり、甘えたように寄って来た人懐っこい猫さんをもふもふ、なでなでしてあげて。
「ピンと立った耳! 長くてふさふさの尻尾! 狐みたいでかわいいわん!」
「おぅ、人懐っこくてええわん」
 七尾と千里にふりふり尻尾を振っているのは、わんこさんたち。
 何となく親近感を覚えるコーギーさんとじゃれ合う七尾の横で。
 お手、と試しに手を出してみれば。
 千里の掌にちょこんと、前脚を上手に乗せるレトリバーくん。
「俺的にはマルチーズが好きなんやけど、レトリバーも頭よくってええよなぁわん……」
 真っ白もふもふ可愛い、甘えん坊のマルチーズも好きだけれど。
 褒めて! と言わんばかりに、てしてしっ。
 そうお手をしているレトリバーも、賢いし可愛い。
「ふふ、みんな毛並みがふわふわにゃあ」
 番組の備品の猫じゃらしでうにゃうにゃ遊んであげたり、作り物のねずみさんで翻弄したりしつつ。
 クッキーで気を引き、優しくなでなで、もふもふしながらも。
「お日様のにおい……」
 ……ぽふりっ。
 生じる欲求のままに、でも優しく。
 抱きしめた猫さんに、そうっと顔を埋めてみたりする澪。
 そして、ワンにゃんこたちと存分に戯れているいい絵面も撮れたことだし、たくさんもふもふもしたことだし。
 到着した商店街で立ち寄る店は、ここ!
 番組のスポンサー……いえ、商店街でイチオシの『にくきゅうプリン屋』と『ワンにゃんアイスもなか屋』さん!
 澪はわくわくにゃんにゃん、向かった『にくきゅうプリン屋』でやわめのプリンを買って。
 早速、レポートします!
「肉球クッキーが可愛いにゃあ」
 まずは、見た目から。
 やわらかふわふわなプリンの上にちょこりと乗った、にくきゅうクッキー。
 それをプリンをすいっとひと掬いして、はむりと口へと運べば。
「……んん、美味しいー♪ 優しい甘さが口の中でふんわりとろけるにゃあ」
 ぱあっと輝くのは、ほっぺが落ちそうだといわんばかりの笑顔。
 思わず白猫のお耳も、ぴこぴこ動いちゃう。
 そして同じにくきゅうプリンでも、望が買ってみたのは。
「皆は何買ったのにゃ?」
「わたしはかためのにくきゅうプリン食べるのですにゃー♪」
 澪のとはかたさ違いの、かためプリン。
 そして玉子のいろが濃く、しっかりとしたかたさのそれを……ぱくっ。
「弾力があって、噛むたびに口の中が甘くて幸せなのですにゃー♪」
 はむはむと味わいながらも、やっぱり幸せそうに笑み零して、ふにゃん。
 でもスポンサーは、プリン屋だけではありません。
 わんことにゃんこのアイスもなかが売っている、『ワンにゃんアイスもなか屋さん』もおすすめ!
 七尾は、バニラ味のにゃんこアイスもなかをチョイスして。
 はむっとひとくち、食べてみれば。
「どれどれ……ほうほう、見た目の愛らしさもさることながら、サクッとしたもなか生地の食感は軽く、生乳そのものを活かした甘さとバニラビーンズの香り高いアイスが口の中でスッと溶けて実に心地よいわん!」
 けれど、それだけではないのです。
 アイスの王道でもあるバニラの美味しさを引き立てる、絶妙なトッピング。
「そしてこの餡子! バニラを凌駕する甘さを持ちながらも脇役に徹する絶妙な加減……!」
 乗せて貰った餡子と一緒に食べば、笑みと共に漏れる言葉は勿論、これです。
 ――とっっても美味しいわん!
 そして千里も、もなかアイスを買ってみるけれど。
「語尾も丁度ええしで、俺はわんこもなかアイスの方を買おうかわん」
 それから、さくりと食べてみれば。
「感想は……可愛らしさに、サクッとから広がる冷たい食感だわん」
 わんこのカタチもとっても愛らしい上に、最中の皮もさっくさく。
 そのさくさくに包まれているのは、冷たいアイス。
「こっちはチョコアイスやからちっと苦味を含んだ甘さ。甘すぎるんが苦手やったらこっちの方がええと思うわん。無論甘いのが好きでも普通に美味しいで」
 甘味好きから甘さ控えめの方が良い人まで、みんな美味しくいただける味。
「そっちも美味しそう!」
 澪は、ワンにゃんもなかアイスにも目を向けてから。
 皆に、こんな提案を。
「ねーねー、皆で分けっこしよ!」
 ――オススメ全制覇、贅沢な食べ方だにゃ、って。
「分けっこ賛成だわん!!」
 こくこくとすぐに頷く七尾の隣で、早速望は自分のかためにくきゅうプリンを掬って。
「うにゃ? わけっこにゃのですにゃ? あーんにゃのですにゃ♪」
 あーんと、わけっこです!
 それに続いて、皆も。
「おっ、わけっこか。ほんならプリンと交換頼んで良いかわん?」
 一通り少しずつ、分けっこすれば。
 もなかアイスもプリンも、全部。
「どれもおいしいわん!!!」
 カメラ目線で、グルメレポートもばっちりです!
 そしておやつを堪能した後、再び歩き出せば。
 望は、手にした鈴の付いた白いタクト・アマービレをふりふり。
「ねこさんをもっといっぱい呼ぶのですにゃー」
 刹那現れたのは、いっぱいの魔法猫さんたち。
 そして猫さんをたくさん呼べば、することは。
「ねこさんの中に埋もれるのですにゃー♪ みんなもねこさんの中に埋もれさせちゃうのですにゃー♪」
 ……もふもふ、ぽふんっ。
 周囲のワンにゃんこたちと一緒に、もふもふタイム再び!
 うにゃーん、わんわん、と皆で一緒に、もふもふしていれば。
「ねこさんも犬もとっても気持ちいいのですにゃー……なんだか眠くなってきちゃったのですにゃー……」
 望はほんわか、うとうと眠くなってしまう。
 けれどそれは何も、望だけではなくて。
「ふかふかで……七尾、眠くなってきたわん……」
「んにゃあ埋もれたら、僕も眠く……折角だし皆で寝ちゃうにゃ?」
「うにゃ? 寝てもいいのですにゃ?」
 澪の言葉に、ぴこりと耳をさせてから。
 ぎゅうっと魔法猫さんを抱きしめて、望はすやぁ。
 ――それじゃあおやすみなさいにゃのですにゃー……♪
 ――おやすみわ……ん。
 七尾も澪と一緒にこてり、すやすやとすぐに寝息を立て始める。
 千里はそんな夢の世界にもふもふ誘われた皆を見て苦笑い。
 やっぱり、医学的には違うのだけど、周囲から見たら完全に自分が男ひとりだと思われるだろうから。
「流石にこの面子に混ざって寝るんはな……」
 近くで尻尾を振っている犬さんを、よしよしと撫でてあげつつも。
 千里はこう、ぽつりと続けるのだった。
 ――俺は見とくわん、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【KOR】

俺は自前の耳と尻尾があるけど…犬と猫とどっちだろう。

一応狐は、ネコ目イヌ科イヌ亜種、らしいけど。
狐って、丁度猫と犬の間なんだよな。
ん~…犬にしておくか。わん。
チィも出ておいで!わん!

わ…先輩達に耳と尻尾が生えてる…!
慧華ちゃん、ちっちゃくて、ふわふわの猫みたい!わん!
クロムさん、ちびっ子子猫!わん!
幽兵さんは大型の犬みたい!わん!
チィが、凄く似合ってるって、言ってます!わん!

俺は…硬いプリンが食べたいです!わん!
もちもち…美味しい!わん!

フリスビー!チィ、ゴーだ!わん!

幽兵さん…?(じーっ)

ハッ!ボール!(うずうず)
ハッ気がついたら、狐の姿でボール遊びしてた…わぅん。


クロム・エルフェルト
【KOR】楽しくお散歩……私では静かな散歩になってしまう
"てれび"ならもっと賑やかで、微笑ましい絵が好いのかも
……よし(思い付いた、とばかりに尻尾をふうわり)

開始前に「お手軽どろんぱっぱ」の煙を浴びて――

はいっ、クロム(5)です!
今日はツヅキもユーヘもケーカちゃんもおっきいねー
にーに、ねーね、宜しくね♪

ケーカねーねの真似して、猫さんの耳!にゃ!
もふもふ猫さんに犬さんカワイイにゃー
チィちゃんとも混ざってフリスビー遊びだにゃ!

にゃ?ユーヘにーに、呼んだ?モフらせろ?
(強面のハスキーさん、おいでおいでっ)
はい、どうぞ
(「モフって見せよ、雑種」と言わんばかりの眼光)

わん、にゃん、ぽん!は元気良くグー!


花屋敷・幽兵
【KOR】 犬派としては犬以外ないワン。ワンだふるな漢…それが素敵なマスクワン。 ほら、この付け耳としっぽもいいワン?タイツから突然生えるワン。 どうだ都月?チイにも好評じゃないかワン?フリスビーもやるワンよ。 プリン食べるのかワン?慧華とくればこれしかないワン クッキーならもってやるワン。俺は優しいんだワン。 さて…スーパーモフモフタイムだワン。 よーしよしよしよし、ムツ…さんのようにモフり回すワン。 都月もクロムもどんとこい、これは動物愛護だ、決してセクハラではない…ワン。 この目を見てく、、剣はここでは必要ないからなワン もーふもふもふもふ…ワン!(ここいい感じに描写して下さい)


朱雀・慧華
【KOR】

こんな感じかにゃあ?
えへへ、にゃんにゃーん
なんてにゃ♪
白猫の耳と尻尾で猫ポーズしてみたり

クロムおねーちゃんがちっちゃいにゃ!
こっちこそよろしくねー

都月もプリン? じゃあ私もー!
硬さ…どっちもっていけるにゃ?
いーっぱい食べたいにゃー!
クッキーのところはちょっと勿体ないけど…
でも一気には食べられないから
ちょっとだけ誰かに持っててもらえたら嬉しいにゃ?(【大食い】)

わんちゃんも猫ちゃんも、見かけたら一緒に遊びたいにゃあ
優しく撫でながら借りた玩具でちょいちょい
見て見て、遊んでくれたにゃ!
いいこだねーよしよし

美味しいもの食べて動物と遊んでたら
ちょっと眠くなって目を擦り
んん…まだ大丈夫ーにゃぁ…



 カメラが回り始める前に、まずは身だしなみから??
 ……こんな感じかにゃあ?
 そう朱雀・慧華(純真天使・f17361)は、ちょこりとつけた白猫のお耳と尻尾をぴこっと動かしつつ。
「えへへ、にゃんにゃーん」
 ……なんてにゃ♪ なんて。
 可愛らしい、猫ポーズ!
 そしてやはり、自前のお耳をぴこりとさせながら。
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は、こてりと首を傾けて思う。
「俺は自前の耳と尻尾があるけど……犬と猫とどっちだろう」
 都月は妖狐……そう、狐さんなのだけれど。
 今日は、わんこかにゃんこにならないといけないのだ。
(「一応狐は、ネコ目イヌ科イヌ亜種、らしいけど。狐って、丁度猫と犬の間なんだよな」)
 動物の分類群でみても、狐は犬と猫の間。
 だから暫くどっちにするか、考えちゃうけれど。
「ん~……犬にしておくか。わん。チィも出ておいで! わん!」
 精霊のちぃと一緒に、今日はわんこになります!
 そしてわんこになることを選んだ男が、ここにも。
「犬派としては犬以外ないワン」
 ――ワンだふるな漢……それが素敵なマスクワン!
 そう、ぴこぴこと花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)がさせるのは、わんこの耳と。
「ほら、この付け耳としっぽもいいワン?」
 ……タイツから突然生える、わんこの尻尾??
 そしてこの『きょうのワンにゃんこ』は、ゆるふわ癒し系のテレビ番組。
 ふと思案するのは、クロム・エルフェルト(縮地灼閃の剣狐・f09031)。
(「楽しくお散歩……私では静かな散歩になってしまう。"てれび"ならもっと賑やかで、微笑ましい絵が好いのかも」)
 そう――これは、"てれび"なのだから。
「……よし」
 刹那、お耳をぴこん。思い付いた、とばかりに尻尾もふうわり揺らして。
 ……じゃあ、そろそろロケお願いしますー。
 そう聞こえた声と同時に、クロムはもくもくと浴びる――「お手軽どろんぱっぱ」の煙を。
 そして。
「はいっ、クロムです!」
 あっという間にどろろんぱっぱ、5さいのクロムちゃんにへーんしん!
「クロムおねーちゃんがちっちゃいにゃ!」
 慧華は、ちっちゃくなったクロムに瞳をぱちくりさせるも。
「今日はツヅキもユーヘもケーカちゃんもおっきいねー。にーに、ねーね、宜しくね♪」
「こっちこそよろしくねー」
「ケーカねーねの真似して、猫さんの耳! にゃ!」
 そう、上手にご挨拶できたクロムちゃんに、にぱっと笑み見返す。
 それから都月はふと、皆の姿を見まわしてぱちくり。
「わ……先輩達に耳と尻尾が生えてる……! 慧華ちゃん、ちっちゃくて、ふわふわの猫みたい! わん! クロムさん、ちびっ子子猫! わん! 幽兵さんは大型の犬みたい! わん!」
 ちゃんとわんこになりきりながらも、そう皆へと告げながらも。
 チィ、と鳴いた声の通訳を。
「チィが、凄く似合ってるって、言ってます! わん!」
 そんなねこさんやわんこさんになって、準備も万端になったならば。
「俺は……硬いプリンが食べたいです! わん!」
「ぷいん……! 食べたいにゃんっ」
 まずは向かうのは、おすすめだと聞いた商店街の『にくきゅうプリン屋さん』。
 るんたっと歩く都月とクロムに続いて。
「プリン食べるのかワン? 慧華とくればこれしかないワン」
「都月もプリン? じゃあ私もー!」
 幽兵の言う様に、プリンといえば慧華。
 慧華もうきうきにゃんにゃん、プリン屋さんで視線を巡らせるけれど。
 プリンの種類はふたつ、かたいのと柔らかいの。
「硬さ……どっちもっていけるにゃ? いーっぱい食べたいにゃー!」
 けれどやはり、プリンといえば慧華ですから、どっちも頂きます!
 でもそんなに一気には食べられないから。
「ちょっとだけ誰かに持っててもらえたら嬉しいにゃ?」
「クッキーならもってやるワン。俺は優しいんだワン」
 プリンの上に乗っているにくきゅうクッキーを幽兵わんこにもってもらって、いざ大食い発動です。
 そして皆で、プリンをわんわんにゃんにゃん食べ終われば。
 見かけたわんちゃんや猫ちゃんと一緒に遊びたくて。
 慧華は優しく撫で撫でしてあげながらも、借りた玩具でちょいちょいっとしてみれば。
「見て見て、遊んでくれたにゃ!」
 てしっとじゃれてきた猫さんに、ぱあっと笑顔を宿す。
 ……いいこだねーよしよし、って。
「もふもふ猫さんに犬さんカワイイにゃー」
 そんなワンにゃんこたちを見つめ、えへへ、と笑み零していたクロムちゃんだけど。
「どうだ都月? チイにも好評じゃないかワン?」
 しゅしゅっと幽兵が投げるのは、番組の備品のフリスビー。
「フリスビー! チィ、ゴーだ! わん!」
 チィがしゅたっと追いかける後に続いて、クロムもぴょこぴょこリスビー遊びだにゃ!
 そしてここは、もふもふワンにゃん王国だから。
「さて……スーパーモフモフタイムだワン」
 そう言い放った幽兵は、まずは近くにいたわんこを、よーしよしよしよし。
 また別のどうぶつな王国の誰かのようにモフり回せば。
「都月もクロムもどんとこい、これは動物愛護だ、決してセクハラではない…ワン」
「幽兵さん……?」
「にゃ? ユーヘにーに、呼んだ? モフらせろ?」
 じーっと視線を向ける都月と、首をこてりと傾けるクロム。
 それからクロムは、きょろりと周囲を見回して……おいでおいでっ。
「はい、どうぞ」
 むじゃきなえがおで差し出したのは、
 ――モフって見せよ、雑種。
 そう言わんばかりの鋭い眼光の、強面のハスキーさん!
 いえ、決してセクハラではないのです。
「この目を見てく……剣はここでは必要ないからなワン」
 ――もーふもふもふもふ……ワン!
 テレビ的にもいい感じの絵面……に、しようと思ったのですが。
 出来上がったのは、強面ハスキーさんとマスクワンのある意味、漢感満載なショットに。
 そんな、アレなツーショットを後目に。
 ころころ~っと、ふと都月の目の前に転がったのは。
「ハッ! ボール!」
 番組の備品である、とっても魅力的なボール!
 そしてそれを思わず、タタッと追いかけてしまって。
(「ハッ気がついたら、狐の姿でボール遊びしてた……わぅん」)
 どうしても動物さんの血がうずうずと騒いでしまいました、わぅん。
 そしてなでなでもふもふ、いっぱいワンにゃんこたちと遊んでいた慧華は。
 おもむろに目を擦って、ちょっぴりうとうとしちゃうけれど。
「んん……まだ大丈夫ーにゃぁ……」
 まだ最後の締めがのこっているのですから。
 番組のエンディングはこれ!
 ――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
 そして元気元気良くグー! っと出したクロムちゃんの結果は……あいこでした!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朝沼・狭霧
【風月華】
【心情】わんにゃんと散歩をするだけの依頼って
すごく平和よね…あー、これはきっとわざと。
彼ら妖怪は自分から骸魂を取り込んだわけで
あのくだんさんはきっと、こうなる様に仕組んだのね

自分なりに勝手に解釈し
「妖怪って優しい人が多いのね」と一人呟きます

そう思ったからには
もう存分、楽しみ倒してるやるのが心意気
「あったかいね、おひさまぽかぽかがんばるにゃ☆」
うん、語尾にゃーきっつ
わたし今月誕生日で30歳になるのよね(吐血

心意気、心意気と自分に言い聞かせ
フワリちゃん(飼い猫の白い猫)とお散歩へ
私の気持ちを知ってか知らずか
フワリちゃんはいつもより上機嫌

ワンにゃんじゃんけん、じゃんけんぽ☆
(やや、やけ気味


ミリア・プレスティール
【風月華】
ワンちゃんとネコちゃんがいっぱい…!ここは天国ですか…?

私はこのズーリンガル(ミリア所有アイテム:ケモミミ型カチューシャ)を使ってワンちゃんネコちゃんといっぱいお話ししたいです!

狭霧さんが遠い目をしてます?狭霧さんもベイメリアもネコちゃん、ワンちゃんになりきっててカワイイです!あ、ワン!

フワリちゃんとフジモトさんもご一緒なんですワン?うちのミサイル(ポメラニアン)もいつものお散歩よりワクワクしているみたいですワン♪みんなカワイイ…♪

ジャンケン勝負ですワン?それじゃあ、いきますよー?ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!


ベイメリア・ミハイロフ
【風月華】

頭には猫耳、尻尾は犬で
わたくしにはどちらも選べないのでございますにゃん!
ミリアさまも狭霧さまも、おかわいらしゅうございますわん!
?狭霧にゃんが何か考え込んでいますわん?
そんな憂いを帯びたご様子も素敵だにゃー

ああっ、そこかしこに
わんこさんとにゃんこさんが…!
そっと、そうっと近づいて
ふわふわした毛並みをお撫で申し上げたいわん
バディペットのフジモトが、なんだかヤキモチを焼いてるみたいにゃ
くいくいと服の裾を咥えてひっぱってくるわん

フワリちゃんもミサイルさまもお楽しそうだにゃー

あっ、じゃんけんでございますにゃね?
わん、にゃん、ぽん!
夢のようなお時間をありがとうございましたわん
(勝ち負けお任せ)



 そろそろ、『きょうのワンにゃんこ』が始まる時間なのだけれど。
 ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は、ひたすら直前まで悩んだ結果。
「わたくしにはどちらも選べないのでございますにゃん!」
 わんことにゃんこ、どちらか一方だけなんて、到底選べなかったから。
 すちゃりとつけたのは、猫耳と犬尻尾!
 そしてそんなベイメリアと一緒に、瞳をキラキラと輝かせながら。
「ワンちゃんとネコちゃんがいっぱい……!」
 ――ここは天国ですか……?
 そう、ワンにゃんこたちがいっぱいの『イヌネコ町』の風景を見回しながらも。
 ミリア・プレスティール(被虐少女と手袋守護霊・f16609)が装着するのは、ズーリンガル!
 ただのケモミミ型カチューシャではありません。
 動物と話せて、しかも見たものを和ませる効果も……あるかも?
 そんなうきうきと耳尻尾をつけるふたりとともに『イヌネコ町』へと足を運んだ、朝沼・狭霧(サギリ先生・f03862)は思う。
(「わんにゃんと散歩をするだけの依頼って、すごく平和よね……あー、これはきっとわざと」)
 ……彼ら妖怪は自分から骸魂を取り込んだわけで、あのくだんさんはきっと、こうなる様に仕組んだのね。
 なんて、一通り自分なりに勝手に解釈した後。
 こくりと頷きつつも、ひとり呟く。
「妖怪って優しい人が多いのね」
 ということで、そう思ったからには!
 ――もう存分、楽しみ倒してるやるのが心意気。
 そう、戦争という名のゆるふわ番組へと臨む狭霧なのだけれど。
 敵にダメージを与えるためには、元凶の番組の企画に全力で乗らなければいけないのだが。
「あったかいね、おひさまぽかぽかがんばるにゃ☆」
 ……うん、語尾にゃーきっつ。
 狭霧はそう心の中で吐血しながらも、遠い目に。
(「わたし今月誕生日で30歳になるのよね」)
 いいえ大丈夫、きっとそういう需要もあります……!
「ミリアさまも狭霧さまも、おかわいらしゅうございますわん!」
「狭霧さんもベイメリアもネコちゃん、ワンちゃんになりきっててカワイイです! あ、ワン!」
 ベイメリアとミリアは、そうきゃっきゃとまずは言ったものの。
(「? 狭霧にゃんが何か考え込んでいますわん?」)
(「狭霧さんが遠い目をしてます?」)
 彼女の様子に気付いて、ふと首を傾けるふたり。
 けれど、ベイメリアはそんな狭霧を見つめて、にこにこ。
(「そんな憂いを帯びたご様子も素敵だにゃー」)
 だがこれは徴兵としての任務、世界を救うために成さねばならない戦い。
 ……心意気、心意気と。
 狭霧はそう、自分に必死に言い聞かせてから。
 もうこうなったら楽しむしかありません。
 飼い猫の白猫・フワリちゃんとお散歩へレッツゴー!
 そんなフワリちゃん、ご主人様の憂いの心を知ってか知らずか、空気を読んでか。
 にゃんにゃんにゃんっと、いつもより上機嫌です!
 そしてベイメリアも、うきうきそわりとお散歩するべく歩き出せば。
「ああっ、そこかしこに、わんこさんとにゃんこさんが……!」
 思わず上げてしまう、歓喜の声。
 そして……できているもふだまりに、そっと、そうっと近づいて。
 ふわふわしたワンにゃんこたちの毛並みを、お撫で申し上げるわん!
 けれど、幸せな表情でもふもふなでなでしまくっていたら。
 ふと、くいくいっと服の裾が引っ張られるベイメリア。
 その犯人へと視線を向ければ。
(「フジモトが、なんだかヤキモチを焼いてるみたいにゃ」)
 何だかちょっぴり、拗ねてるみたい。
 そしてやっぱり、ミリアも一緒。
「フワリちゃんとフジモトさんもご一緒なんですワン? うちのミサイルも、いつものお散歩よりワクワクしているみたいですワン♪」
 ポメラニアンのミサイルも、てくてくぽかぽか、お出掛け日和の『イヌネコ町』をお散歩です。
 そんな耳尻尾をつけた皆やご機嫌なペット達を見つめ、ミリアは笑み零す。
 ――みんなカワイイ……♪ って。
(「フワリちゃんもミサイルさまもお楽しそうだにゃー」)
 くいくいと引っ張られながらも、ベイメリアもそうほわほわ。
 のんびり楽しく、町のワンにゃんこたちと戯れながら。
 可愛くてもふもふなひとときを全力で楽しみます!
 そして――そんな癒しすぎる絵面が撮れたロケも、名残惜しいけれどエンディングの時間。
 なので最後は、番組恒例だというこれ!
「あっ、じゃんけんでございますにゃね?」
「ジャンケン勝負ですワン? それじゃあ、いきますよー?」
 ――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
 やや、やけ気味に出した狭霧がチョキ。ミリアがパー、ベイメリアがグー。
 くだんグリマルキンは、パーでした!
 刹那、全力で番組に乗った為か、うにゃんっと大ダメージを受けるプロデューサーという名の敵。
 そして、じゃんけんは負けちゃったけれど。
 でも、ベイメリアはほこほこ、笑顔のまま。
 ――夢のようなお時間をありがとうございましたわん、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

トティア・ルルティア
セト(f16751)と

だめ。

メインクーンの耳尻尾身に付け即答

大丈夫
お前もちゃんと可愛いわ?

出会った頃は共にはしゃいでいたのに
男の子ってふしぎふしぎ

まあ、探検ね?
あの猫が隊長ね?

語尾を頑張るさまは微笑ましく
悪戯めいた心がむくり
セト、お手
そのままきゅっと手を繋いで
出発にゃん

気まぐれ隊長の後追い
あちらこちらへ
愛らしい犬猫を見つけてはセトに報告

まあ、セト
わんにゃん団子ですって
食べねば

まあ、セト
隊長があんなところに
追わねば(生垣へずぼっ
…にゃ(動けない)
ありがとう、セト

問いには答えず
にゃあととぼけてお団子、はむり
だってセトに構ってほしいだけだもの

ねえ、セト
彼の目的地に着いたら
隊長を撫でてもいいかしら?


セト・ボールドウィン
トティア(f18450)と

これ着けなきゃダメ?
少し前までは平気だったのに
最近は何か恥ずかしい

えっと
じゃあ…これで
(黒柴犬セット

トティアは猫か
似合ってるじゃん
…俺は可愛くなくていいの(むすー

あっ
魚をくわえた猫が走ってる
トティア、追いかけてみよう!…わん

おて?
咄嗟に出した手を掴まれて心臓が跳ねる
…こいつ、何でこういうの普通に出来るんだろ

すげー恥ずかしいけど
振り解くのもカッコ悪い気がして
引かれるまま付いてく

団子?ああ
おばちゃん、二本下さい

って、トティア?
勝手にどこ行ったんだ

…ねえ
何で生垣に突っ込んでんの?
しょーがねーな
トティアを引っ張り出して団子を渡す

そうだな
隊長がいいって言ったら、良いんじゃない?



 ――にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪
 そんなゆるーいテーマ曲が流れる中。
 セト・ボールドウィン(木洩れ陽の下で・f16751)は、ぐるりと周囲を見回してから。
 トティア・ルルティア(IKTSUARPOK・f18450)へとちらり目を遣って、一応訊ねてみる。
「これ着けなきゃダメ?」
「だめ」
 即答。
 すちゃりとメインクーンの耳尻尾身に付け、案の定、秒で却下されつつも。
(「少し前までは平気だったのに、最近は何か恥ずかしい」)
 うう、と声を漏らしながらも、そうっと手に取ってつけてみる。
「えっと、じゃあ……これで」
 黒柴わんこの耳尻尾を。
 いえ、これは戦争。わんこになるのも、世界を救うためなのです。
 なので観念して、黒柴わんこになったセトは。
 耳尻尾をぴこりゆらりとさせているトティアへと、改めて視線を向けて。
「トティアは猫か。似合ってるじゃん」
 そう、ふと紡げば。
「大丈夫。お前もちゃんと可愛いわ?」
「……俺は可愛くなくていいの」
 返ってきた声に、むすー。
 そんなセトの様子に、トティアは微か首を傾けつつも銀の瞳をそっと細める。
(「出会った頃は共にはしゃいでいたのに」)
 ……男の子ってふしぎふしぎ、って。
 けれど、ちょっぴりお年頃な反応をするセトだけれど。
「あっ、魚をくわえた猫が走ってる」
 てててっと、気になる猫さんを見かければ、その瞳はキラキラ。
「トティア、追いかけてみよう! ……わん」
「まあ、探検ね? あの猫が隊長ね?」
 トティアは語尾を頑張る彼の様子を、ほっこり微笑ましく思いながらも。
 さぁ、猫隊長を追いかける冒険の、はじまりはじまり……!
 けれど、むくりと湧いたのは、悪戯めいた心。
「セト、お手」
「おて?」
 そうきょとりとしつつも、セトが咄嗟に手を出せば。
 ――出発にゃん。
 刹那、きゅっと繋がる手と手。
 そんな突然の感触と熱に、瞳をぱちくりとさせてから。
(「……こいつ、何でこういうの普通に出来るんだろ」)
 心臓が跳ねあがったのは、ナイショ。
 そして手を引かれるまま、ついていく。
 本当は、すげー恥ずかしいって、そう思うのだけど。
 でも……振り解くのもカッコ悪い気がして。
 それからふたり、とてとてと、気まぐれ隊長の後追って、あちらこちらへ。
「セト、あの猫、大福みたい」
 愛らしい犬猫を見つけては、ばっちりセトに報告するトティアだけれど。
 刹那、瞳を大きく見開いて、大発見を報告です!
「まあ、セト。わんにゃん団子ですって」
 ――食べねば、と。
 そう、気合い十分のにゃんこさんを見遣って。
「団子? ああ。おばちゃん、二本下さい」
 セトがわんにゃん団子を買っている……その隙に。
「まあ、セト。隊長があんなところに」
 ――追わねば、と。
 タカタカッと進む隊長の後を颯爽と……追った、つもりだったのだけれど。
 ……ずぼっ。
「って、トティア? 勝手にどこ行ったんだ」
 団子を買い終わって、姿の見えなくなった猫を探せば。
「……ねえ。何で生垣に突っ込んでんの?」
「……にゃ」
 ――動けない。
 そう目で訴える彼女を、しょーがねーな、と引っ張り出して。
「ありがとう、セト」
 彼の先程の問いには答えずに、受け取ったわんにゃん団子を、ぱくり。
 ――だってセトに構ってほしいだけだもの、って。
 でも、にゃあととぼけて……彼には、ナイショ。
 それから団子を美味しく頂いた後。
 再び隊長をふたり追いながら、トティアはふと訊ねてみる。
「ねえ、セト。彼の目的地に着いたら、隊長を撫でてもいいかしら?」
 そんな問いの声に、セトは緑の瞳を細め頷く。
「そうだな。隊長がいいって言ったら、良いんじゃない?」
 けれど油断大敵。またずぼっと、気紛れ猫がどこかに行って嵌らないように。
 しょーがねーな、なんて……お手をした手を、再び繋いで。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵鍔・千鶴
由岐(f31880)と

にゃんにゃーんと
OP曲を口遊む
黒い耳と尻尾の猫
潔くねこになるにゃ

おお、由岐も可愛いわんこ耳
尻尾も艶やか上品な印象だにゃん
かしこそう
いや、かしこいのは知ってる

歩いてる仲間発見!
野良猫見付けて抱っこしながらすりすり
愛でるのも忘れない
由岐も愛でる?って首傾げ
あっ(撫でられ満更でもないねこ)
もー俺は違うにゃ…!

今日の目玉はずばり
もなかアイスとにくきゅうプリン!
ふたつの味を欲張りたいし
由岐わんとはんぶんこ
ぐるめれぽーともすっかり忘れて
美味だにゃんー!って頬張り

よし、よし
このまま甘味ツアーにしてもいいかなぁ
ゆくぞ由岐わん

あっ、また来週?
最後にじゃんけんするぞー
わん、にゃん!ぽーん!


狹山・由岐
千鶴さん(f00683)と

ご機嫌な黒猫の隣
黒い垂れ耳とふさふさ尻尾
何だか黒ラブっぽい?…わん。
気を抜くと忘れますね、これ

賢い僕の見立てに間違いは無かった様
千鶴さんは猫耳がとても好く似合う

おや、にゃんこ仲間さんもこんにちわん
指先で擽ればごろごろと鳴る喉元
…なぁに、君もやってほしいの?
大きなにゃんこの柔い髪を軽く撫ぜ
戯れにも似たひと時を

お目当てのスイーツは半分こ
贅沢にふたつとも頂くわん
にゃんこもなかアイスはひんやり上品な味わい
にくきゅうぷりんはぷるもち、楽しい食感
君を見ればいかに美味しいか分かりますね

千鶴にゃん率いる甘味ツアー…は次週乞うご期待かな
良いいぬねこの日をお過ごし下さい
わんにゃんぽーん



 ――にゃんにゃーん♪
 ゆるっとしているけれど何だか耳に残る、番組のテーマ曲をご機嫌に口遊むのは、黒猫さん。
 いや、これは戦争で依頼。世界を救うためなのだから。
 ……潔くねこになるにゃ。
 猫耳と尻尾をぴこりゆらり、めっちゃ潔くにゃんこになった宵鍔・千鶴(nyx・f00683)。
 そんなむしろるんるんご機嫌な黒猫さんの隣で。
「何だか黒ラブっぽい? ……わん」
 黒い垂れ耳に、毛並みが整えられたふさふさ尻尾。
 そんなスタイリッシュわんこは、狹山・由岐(嘘吐き・f31880)。
「気を抜くと忘れますね、これ」
 語尾もわんこにならなければいけないという番組の企画も、普通にさくっと受け入れつつ。
 じっと、千鶴猫さんへと視線を向ける由岐わんこさん。
「千鶴さんは猫耳がとても好く似合う」
 ……賢い僕の見立てに間違いは無かった様、と。
 ちょっぴりだけお耳の位置を調整してから、こくりと頷く。
「おお、由岐も可愛いわんこ耳。尻尾も艶やか上品な印象だにゃん。かしこそう」
 それから、満足した様子で自分を見る彼に、瞳をぱちくりさせつつも呟く。
 ……いや、かしこいのは知ってる、って。
 ということで準備ができれば――いざ『きょうのワンにゃんこ』のはじまりです!
 そわそわといいお天気の町を歩いていれば。
「歩いてる仲間発見!」
「おや、にゃんこ仲間さんもこんにちわん」
 第一にゃんこ、発見!
 早速、千鶴は抱っこしながらすりすり。愛でるのも忘れない。
 由岐もとてとて寄って来た猫へと手を伸ばして、指先で擽ってやれば。
 気持ち良さそうに喉元を鳴らして、ごろごろ。
 それから、由岐も愛でる? って。
 今度は、そう首傾げてきた黒猫さんへと視線を移して。
「……なぁに、君もやってほしいの?」
 柔く黒いその髪を、軽く撫で撫で。
「あっ、もー俺は違うにゃ…!」
 そう、千鶴猫さんからてしてしされるけれど。
 すぐ隣の大きなにゃんこも、撫でられるのは満更でもないみたい。
 けれどこの大きなにゃんこさん、甘い物に目がないから。
「今日の目玉はずばり、もなかアイスとにくきゅうプリン!」
 向かった商店街で、番組イチオシのスイーツをゲット!
 そして、ふたつの味を欲張りたいから、由岐わんと半分こ。
 由岐わんも、贅沢にふたつとも頂くわん、と、ぱくりぱくり、口にして。
「にゃんこもなかアイスはひんやり上品な味わい。にくきゅうぷりんはぷるもち、楽しい食感ですわん」
 食レポも抜かりなく忘れない、かしこいわんこ。
 そして、ぐるめれぽーともすっかり忘れて。
「美味だにゃんー!」
 嬉々とはむはむ、もなかアイスとにくきゅうプリンを食べる千鶴にゃんだけど。
 それだけで、十分な食レポ。
 由岐は瞳をキラキラさせる黒猫さんの姿に、瞳を細める。
 ……君を見ればいかに美味しいか分かりますね、って。
 それからぺろりと御馳走様すれば、ふわりとまた別の美味しそうな匂い。
「よし、よし。このまま甘味ツアーにしてもいいかなぁ」
 ――ゆくぞ由岐わん。
 きりりとそう、千鶴が足を踏み出そうとした……瞬間。
「あっ、また来週?」
「千鶴にゃん率いる甘味ツアー……は次週乞うご期待かな」
 きょうのワンにゃんこの尺は残念、あと少しみたいだから。
 楽しみはまた、次週のお楽しみに。
 迎えるエンディングは、これ!
 ――わんにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
『にゃっ、負けた……ぐふっ』
 お互い同じパーを出した由岐と千鶴に対し、グーを出したプロデューサーは大ダイメージ!
 そしてデキるわんこは、番組の締めの言葉も忘れません。
「良いいぬねこの日をお過ごし下さい」
 無邪気に、にゃんにゃかにゃ~ん、と愛らしく口遊む黒猫さんに微か笑みながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水鏡・陽芽
つけ耳としっぽ付けてわんこやにゃんこと遊べばいいんだよね?とっても楽しそうだし、それで妖怪さんが解放されるならやらないとだね!

黒猫の耳としっぽをつけるにゃー。まずは公園に行ってそこにいるわんこやにゃんこと遊ぶにゃー。こんにちわ、一緒に遊ぶにゃー?おもちゃも持って来たから遊びたい物があったら教えてほしいにゃー(ボールや猫じゃらし等を見せてみる)

いっぱい遊んでお腹が空いたら、もなかアイス屋に行ってにゃんこもなかアイスを餡子のせで頼むにゃー。……とってもおいしいにゃー!バニラと餡子はよく合うにゃんて知らなかったにゃー

食べ終わったら公園に戻ってまた遊ぶにゃー。お菓子も買って来たから一緒に食べるにゃー



 打ち捨てられたテレビに突如映った、放映されていないはずのテレビ番組。
 けれど、それをそのままにしておくわけにはいかないのだという。
 放置していれば、番組の世界が現実のものと入れ替わってしまうのだという……!
 そんなテレビに映っている番組は、『きょうのワンにゃんこ』。
 ゆるふわワンにゃんたちの日常を、あざとくも可愛くレポートする番組であるが。
 入れ替わってもあまり支障ないのではなんて、ちょっぴり思わなくもない気がするけれど。
 でも、これは戦争。依頼をちゃんと成す為には。
「つけ耳としっぽ付けてわんこやにゃんこと遊べばいいんだよね?」
 水鏡・陽芽(紅鏡は楽しさを探して・f14415)の言うように、耳尻尾をつけて、番組の企画に全力で乗っかる必要があるというのだ。
 なので、黒猫さんの耳と尻尾をすちゃりとつけて、ぴこりと揺らしながら。
「とっても楽しそうだし、それで妖怪さんが解放されるならやらないとだね!」
 いざ、番組の舞台『イヌネコ町』をお散歩します!
 まず陽芽にゃんこが向かったのは、公園。
 ぽかぽかいい天気の公園には、沢山のワンにゃんこの姿が。
「こんにちわ、一緒に遊ぶにゃー?」
 人懐っこいこの町のワンにゃんこたちは、あっという間に陽芽の周囲にとことこ集まって来て。
「おもちゃも持って来たから遊びたい物があったら教えてほしいにゃー」
 ぴこぴこねこじゃらしを振れば、ねこさんがうにゃにゃんっと、てしてし!
 ボールをぽんっと投げてあげれば、ヤンチャなわんこが嬉しそうにじゃれ始める。
 陽芽は色々なおもちゃで、たくさんのワンにゃんこと、もふもふキャッキャ。
 暫く楽しく、目一杯遊んでいれば。
 くう、と鳴りそうになるのは、おなかのむし。
 なので、いっぱい遊んだところで、ちょっぴり一休み。
 番組が推しているもなかアイス屋に足を運んで。
「にゃんこもなかアイスを餡子のせでお願いしますにゃー」
 早速、買ったにゃんこもなかアイスを――ぱくりっ。
 刹那、緑色の瞳をキラキラと輝かせて。
「……とってもおいしいにゃー! バニラと餡子はよく合うにゃんて知らなかったにゃー」
 さくさくの皮に、バニラと餡子の絶妙な組み合わせは絶品です!
 そしておなかも満足になれば、再び公園でまたワンにゃんこたちと遊ぶ陽芽。
「お菓子も買って来たから一緒に食べるにゃー」
 今度はみんなで一緒に、賑やかなおやつタイムです!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャスパー・ジャンブルジョルト
●愛用の帽子に犬の垂れ耳をつけて参加
フッ……ダンディーな俺様が可愛いわんこに扮するというギャップに萌えるがいいわん。(本人が思っているほどギャップはない)
ちなみにこの垂れ耳はダックスフントやバセットハウンドじゃないわん。雄々しいドーベルマン(not断耳)だわん。

まずはアイス屋に行くわん。
素人はチョコ味とバニラ味で迷うだろうが、俺は一秒も迷わないわん。なぜなら、どっちも食べるからわーん!
次はプリン屋わん。
素人はかためとやわらかめで迷うだろうが、俺は一秒も(略)

最後はじゃんけんわん。
チアガールズを召喚して横一列に並び、みんなで同時にわん、にゃん、ぽぉーん!

※煮るな焼くなとご自由に扱ってください



 ――にゃんにゃかにゃーん、わんわわーん♪
 そんなゆるーいテーマ曲が流れる中、番組が始まる前から勝った顔をしている猫さん。
 いや、今日の彼……ジャスパー・ジャンブルジョルト(JJ・f08532)は、タフでクールでダンディかもしれない猫さんではないのだ。
 愛用の帽子にすちゃっと装着された、犬の垂れ耳。
 そう……今日の彼は、わんこではなくにゃんこなのである!
 それも、『きょうのワンにゃんこ』の視聴率を爆上げするための作戦。
「フッ……ダンディーな俺様が可愛いわんこに扮するというギャップに萌えるがいいわん」
 本人が思っているほどギャップはありません!
 いや、この垂れ耳も、ただ適当なわんこ耳ではないのだ。
「ちなみにこの垂れ耳はダックスフントやバセットハウンドじゃないわん。雄々しいドーベルマンだわん」
 今日の彼は、not断耳な雄々しいドーベルマンである!
 ということで、自称ドーベルマンなジャスパーがまず向かうのは。
 ワンにゃん商店街にあるという、番組イチオシのスイーツの店。
 辿り着いたワンにゃんもなかアイスを売っている店で、ジャスパーはくるりとケースの中で並ぶもなかアイスを見遣る。
 わんこもなかアイスがチョコ味、にゃんこもなかアイスがバニラ味なのだというが。
 どちらかを選ぶなんてそんな、究極の選択……!
 でも、何事もないような平然としているジャスパー。
「素人はチョコ味とバニラ味で迷うだろうが、俺は一秒も迷わないわん」
 ――なぜなら、どっちも食べるからわーん!
 そしてどちらの味も買った後、次に行くのはにくきゅうプリンさん。
 ここでも、かためとやわらめの、二種類のプリンがあるのだというが。
 やはりジャスパーは、涼しい顔。
「素人はかためとやわらかめで迷うだろうが、俺は一秒も――」
 うん、どっちも買うんですね!
 もう最後まで言わなくてもわかります。
 そしてもなかアイスもプリンも、どの味もかたさも美味しくいただけば。
「最後はじゃんけんわん」
 けれど素人ならば、普通にじゃんけんをするだろうが。
 ――応援団、集合!
 ジャスパーは、チアガールズを召喚して横一列に並ばせてから。
 ――わんにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽぉーん!
 みんなで同時に、じゃんけんすれば。
『って、勝ったの!? 負けたの……ぎゃあっ!??』
 こんなたくさんいれば、誰かはきっとる勝っているだろうから。
 大ダメージを受ける、プロデューサーこと骸魂。
 ちなみにジャスパーは、パーを出してあいこでした!

大成功 🔵​🔵​🔵​

朧・紅
生やすは赤と白の縞耳しっぽ

TVのみんなお元気ですにゃ?
紅とロウくんですにゃ~(一緒に手を振る

スマホでみた番組ではこんな感じっ

ぅや
ロウくんそっくりの黒猫さんが睨んで…
あっ待つにゃー
揺れる尻尾を追って塀へベランダへ屋根へとおいかけっこ
こうなったらコレ
リリン
鈴鳴る猫じゃらしの効果は抜群にゃ

脚を止めた黒猫とキランと緊迫した猫じゃらし攻防
うにゃにゃにゃにゃ……!
ぱしり
ぅや、ロウくんに取られました
横やりなんていけないのにゃー
う?仲良く?
仲直りのしるしに猫さん用クッキーどうぞ
おいしそぉ

にゃ、黒猫さんどこへ?
肉球プリン屋さん?
仲直りのしるし
ぅにゃぷるぷるおいしい
素敵な思い出にゃ


じゃんけんにゃん♪(猫手でぐー!



 ――にゃんにゃかにゃ~ん♪
 そう流れてくるゆるふわなオープニング曲に合わせて、赤と白の縞耳しっぽをぴこり。
「TVのみんなお元気ですにゃ? 紅とロウくんですにゃ~」
 ぶんぶんと元気に手を振るのは、朧・紅(朧と紅・f01176)とロウくん。
 本日の『きょうのワンにゃんこ』は、このふたりのレポートでお送りします!
(「スマホでみた番組ではこんな感じっ」)
 事前に抜かりなく似たような番組を予習してきた紅、なんというレポーターの鑑……!
 そんなこんなで、始まったロケであるが。
 るんるんと『イヌネコ町』をお散歩していた紅の足が、ふとぴたりと止まる。
「ぅや、ロウくんそっくりの黒猫さんが睨んで……」
 その視線の先には――ロウくんそっくりの黒猫さん!
 しかもなんか、めっちゃガンつけられている。
 そんな黒猫さんを、ふたりでじぃっとみていたら。
「あっ待つにゃー」
 ゆうらり揺れる尻尾を追って、塀へベランダへ屋根へと、おいかけっこのはじまり!
 けれどさすが、地元の猫さん。
 逃げる場所もなかなか秀逸だから。
 ……こうなったらコレ!
 紅がすちゃっと取り出したのは。
 ――リリン。
「……!」
 刹那、ぴたりと足を止める黒猫さん。
「鈴鳴る猫じゃらしの効果は抜群にゃ」
 そうなれば、あとはたたみかけるだけ!
 ――うにゃにゃにゃにゃ……!
 刹那、屋根の上で繰り広げられるのは、キランと緊迫した猫じゃらし攻防!
 ……かと、思いきや。
 ぱしり、と刹那その猫じゃらしをゲットしたのは、第三勢力!?
「ぅや、横やりなんていけないのにゃー」 
 てしっとそれを奪ったのは、ロウくん!
 そしてむう、とちょっぴり不服気に入った紅は、瞳をぱちくり。
「う? 仲良く?」
 黒猫さんも、とことこと近寄ってくれたから。
「仲直りのしるしに猫さん用クッキーどうぞにゃー」
 ……おいしそぉ、って。
 みんなでほこほこ、仲良くおやつタイム。
 そして美味しくご馳走様をすれば。
「にゃ、黒猫さんどこへ?」
 ついてきてといわんばかりに揺れる尻尾を、今度はゆっくりと追って。
 辿り着いた、そこは――。
「肉球プリン屋さん?」
 そう、クッキーの御礼と、黒猫さんからの仲直りのしるし。
 それをひとくち、はむりと口にしてみれば。
「ぅにゃぷるぷるおいしい」
 ぱあっと満開に咲く笑顔。
 そして落ちそうな頬っぺたをおさえながら、紅は幸せそうに呟く。
 ――素敵な思い出にゃ、って。
 そんな美味しくてハートフルな回となった『きょうのワンにゃんこ』の締めくくりは、これです!
「じゃんけんにゃん♪」
 ――わんにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
 にゃんこのお手で、ぐー!
『あいこにゃん……ふにゃっ!』
 じゃんけんの結果はあいこだったけれど、十分なダメージを受けるくだんグリマルキン。
 だって、黒猫さんやロウくんと一緒に。
 番組の企画を全力で、目一杯楽しんだのだから!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

その、なんだ。現実に害をなすならば阻止せねばと思っただけ故
下心などない故にと言い訳を漏らしつつ耳尾をつけた宵へ視線を向けよう
やはり宵は黒猫か。まあ、何を着ても似合うのだろうがと表情を緩め愛しげに瞳を細めよう
俺か?俺はコーギーの様な耳と尻尾を選ぶ…わん
そう照れ臭げに語尾にわんをつけながらもにゃんと微笑む宵に目元に熱が滲んでしまうやもしれん
宵と手を繋ぎ街に出るも猫犬溜まりという天国に震えよう
…なんという天国なのだ…わん
そう宵を振り返るも、思わず宵の方へ手を伸ばそうか
…その、なんだ。大きな猫が居る故ついな…わん
そう黒髪を撫でながら、猫達と宵とゆっくりとした時間を過ごせればとそう思う


逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

ふふ、たくさんのわんこさんやにゃんこさんと戯れられる時間というのはとても楽しみですね
そうして黒猫の耳尻尾を選びつつ かれを振り返ったなら、わんこさんになったきみもかわいらしいですにゃんと微笑み
それからかれと手を繋いで街に繰り出しましょう

猫犬溜まりをみてあまりの感激に震えるかれにのほほんと笑みつつも
改めてもう一度手を握られたなら
おや、ここにも大きなわんこさんがいますね
撫でてほしいのでしょうかと、かれの頭を撫でつつ日向ぼっこをするわんこさんやにゃんこさんと一緒にくつろぎましょう
すり寄るかれらには少しずつおやつをあげながら
いとおしいひととの穏やかな時間を楽しみます



 世界の命運をかけた、戦争。そう、これは戦争の任務なのだ。
 なので、決して全く。
「その、なんだ。現実に害をなすならば阻止せねばと思っただけ故」
 ……下心などない故に、と。
 そう言いつつも、何処かそわりとしているザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は。
「ふふ、たくさんのわんこさんやにゃんこさんと戯れられる時間というのはとても楽しみですね」
 黒猫の耳尻尾を選んでちょこりとつけた逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)へと視線を向ける。
「やはり宵は黒猫か。まあ、何を着ても似合うのだろうが」
 その姿をみれば、思わず表情を緩め、愛しげに彼だけを見つめる銀の瞳を細めてしまう。
 そして今度は、振り返った宵の星纏う瞳が、かれを映して。
「俺か? 俺はコーギーの様な耳と尻尾を選ぶ……わん」
「わんこさんになったきみもかわいらしいですにゃん」
 ちゃんと律儀に、照れ臭げに語尾にわんをつけながらも。
 ザッフィーロの目元に滲む熱。
 だって、にゃんと微笑む宵の愛らしさに。
 それから、ふたり準備が整えば。
 ――にゃんにゃかにゃ~ん、わんわわ~ん♪
 ゆるーいテーマ曲が流れる中、はじまるのは『きょうのワンにゃんこ』。
 そしてふたり、手を繋いで町に繰り出してみれば。
「……なんという天国なのだ……わん」
 ザッフィーロのキラキラした瞳にうつるのは、そこかしこにできた犬猫溜まり。
 そんな天国を前に、あまりの感激に震える隣の彼に、のほほんと笑む宵だけれど。
 振り返ったかれが伸ばした手の行方は、自分の頭。
「……その、なんだ。大きな猫が居る故ついな……わん」
 思わず宵の方へ手を伸ばしたザッフィーロは、大きな掌でそっと優しく、愛しい猫さんの黒髪をなでなで。
 そして、改めてもう一度、ぎゅっと手を握られたなら。
「おや、ここにも大きなわんこさんがいますね」
 ――撫でてほしいのでしょうか、なんて。
 かれの頭を撫で返しつつも、ぽかぽか日向ぼっこ。
 集まって来たワンにゃんこと、幸せそうな笑みを宿すかれと、一緒に。
 そして、すり寄ってくるワンにゃんこたちに、少しずつおやつをあげながら。
 誰よりも一番愛らしい大きなわんこと、もふもふ寛ぐ宵にゃんこさん。
 いとおしいひととの穏やかな時間を、番組のエンディングまで、ゆっくりと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エリシャ・パルティエル
ユディト(f05453)と

黒猫さんの耳と尻尾つけて
お散歩レポートよ!

わんにゃんだらけって最高ね…最高にゃー
ユディトもわんこなんだからわんってつけるのよ

商店街でプリンを買って公園へ
お花畑の傍でまずはわんにゃんと遊ぶにゃー

だって可愛いじゃない
甘えたりつれなかったり気まぐれで
わんちゃんも可愛いと思うけど
なぜかユディトが頭にちらつくのよね…
どうしてこんなにわんこみたいに育ったのかにゃー(義弟なでなで

というわけでプリン食べましょ
肉球クッキー可愛いにゃー
ふわふわで美味しいにゃー
…そういうところが忠犬なの

最後はじゃんけんにゃー
というわけでパー!
可愛い猫ちゃんのためよ
悪く思わにゃいでね!
…この口調戻るのかしら


ユディト・イェシュア
義姉のエリシャさん(f03249)と

柴犬風の耳と尻尾を半ば強制的につけられて…
ハロウィンの時も断れなかったんでした…

ノリノリですねエリシャさん…
はい、わかりました…わん(渋々

同じ色の柴わんこさんとボール遊びを
一生懸命走る姿が可愛らしいですね
ところでエリシャさんはどうして猫が好きなんですか…わん

俺そんなに犬っぽいですか?
賢くも可愛くもないですよ?
(なでられ喜んでいいのか複雑な心境で柴犬さんと見つめあう

わんにゃんと遊んでおやつをあげてから俺たちも食レポですね
最近流行りのスイーツは見た目から心をつかんでますわん
俺はエリシャさんが作るプリンも好きですけどね
?(首傾げ

グリマルキンはグー以外出せるわん…?



 ――これは、ふたつの世界を救うための戦争。
 だからいざ、心して臨みます!
「黒猫さんの耳と尻尾つけて、お散歩レポートよ!」
 そうぴこり、早速黒猫さん装備で準備万端なエリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)の隣で。
 柴犬風の耳と尻尾を半ば強制的につけられたユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)は、ふと思い出す。
(「ハロウィンの時も断れなかったんでした……」)
 けれど観念して、そっと柴犬さんになる彼に。
「わんにゃんだらけって最高ね……最高にゃー」
 きちんと語尾もにゃんこ仕様なエリシャは、びしっと、ちゃんと言って聞かせる。
「ユディトもわんこなんだからわんってつけるのよ」
 その声に、ちらりとユディトは義姉へと視線を向けてから。
「ノリノリですねエリシャさん……」
 そう呟きを落とし、渋々ながらも、抗わずにこくり頷く。
「はい、わかりました……わん」
 ということで、ふたりもワンにゃんこになったので!
 番組のスポンサー……もとい、番組イチオシの商店街のプリン屋で、名物のにくきゅうプリンを買ってから。
 まずは、お花畑でワンにゃんこたちと遊びます!
 ユディトはお揃いの色をした柴わんこさんを見つけて。
 一緒にボール遊びをしながらも、瞳を細めてから。
(「一生懸命走る姿が可愛らしいですね」)
 集まって来た猫さんをもふもふ愛でまくっているエリシャへと、ふと訊ねてみる。
「ところでエリシャさんはどうして猫が好きなんですか……わん」
 ちゃんと怒られないように、わん、もちゃんと忘れずに。
 そんな彼の問いに、猫さんを抱っこしたまま、エリシャは答える。
「だって可愛いじゃない。甘えたりつれなかったり気まぐれで」
 そして、柴犬と柴犬なユディトを交互にみてから、続ける。
「わんちゃんも可愛いと思うけど、なぜかユディトが頭にちらつくのよね……」
 ――どうしてこんなにわんこみたいに育ったのかにゃー、って。
 くしゃり、義弟の頭をなでなでしてあげながら。
 その言葉に、ユディトはきょとりとして。
「俺そんなに犬っぽいですか? 賢くも可愛くもないですよ?」
 ……なでられて喜んでいいのか、なんて。
 複雑な心境で、じぃっと柴犬さんと見つめあう。
 そんな、わんこのお見合い状態を後目に。
「というわけでプリン食べましょ」
 エリシャは嬉々として早速、ぱくりっ。
 ぱあっと笑顔を咲かせて。
「肉球クッキー可愛いにゃー。ふわふわで美味しいにゃー」
「俺たちも食レポですね」
 わんにゃんと遊んでおやつをあげてから、ユディトもプリンをはむり。
「最近流行りのスイーツは見た目から心をつかんでますわん。俺はエリシャさんが作るプリンも好きですけどね」
「……そういうところが忠犬なの」
「?」
 ぼそりと聞こえた言葉には、こてりと首を傾げるけれど。
 そろそろ、番組もエンディングの時間。
「最後はじゃんけんにゃー」
 ちょっとかなりもうフラフラなプロデューサーこと、くだんグリマルキンとワンにゃんじゃんけんです!
 ――ワンにゃんじゃんけん、わん、にゃん、ぽん!
『! 負けたにゃんんて……ぐ、ふぅっ!』
「可愛い猫ちゃんのためよ、悪く思わにゃいでね!」
 グーを出したくだんグリマルキンに対し、エリシャとユディトはパー!
 見事なダブル勝利を飾り――『きょうのワンにゃんこ』も、これが最終回に。
 そして消えゆくプロデューサーに、ユディトはふと、こんな鋭い考察を呟くのだった。
 ――グリマルキンはグー以外出せるわん……?
 実はくだんグリマルキン、パーとグーしか出せませんでした!
 ええ、にゃんこですから。

 というわけで、それではまたいつか――ご視聴、どうも有難うございました!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月18日


挿絵イラスト