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銀河帝国攻略戦⑨~宇宙船世界救世主伝説

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●その名は皇帝エンペライダーズ
「ヒャッハーッ!」
「ヒョホーッ!!」
 宇宙バイクの技術は、スペースシップワールドならではのものだろう。
 それはもしかしたら、銀河皇帝軍の技術を転用、あるいは鹵獲して作られたものなのかもしれない。
 そう思わせるような一団が、この宙域にはあった。
 帝国大要塞エンペラーズマインドへ至る進路上。当然、防衛に当たるオブリビオンの姿があった。いずれも宇宙バイクに跨り、この宇宙を暴走しているかのように見える。
 その様子は、荘厳なる銀河皇帝軍とは思えぬほど本能的で、享楽的だ。
 彼らの目的は二つ。
 人類解放軍の進軍を阻むこと。そして。

●グリモアベースにて
「人類軍艦隊を襲い、水や食料を奪うこっじゃ」
 予知した内容を伝え、新納・景久はため息を吐いた。
 心を持たない機械を戦力として用いる銀河帝国が、生身の戦力部隊を動かす。となれば、それは格式高い、渡来人の言う騎士道何某を重んずる者共であるはず。少なくとも景久はそう考えていた。
 しかし現実はそうではない。これではまるで、賊だ。
「オブリビオンは、バイクちう鉄ん馬にば乗っちょぉ。降りて戦うでんなか、乗っままじゃ。機動力ばあっで、翻弄されんよにの」
 幸いにして、人類解放軍の船が到達するよりも先に現地へ転移することが可能なようだ。急ぎ殲滅すれば、被害をゼロに抑えることもできよう。
 だが問題は。
「娘は気をつけてたもんせ。奴らは、欲望んままん暴れる獣じゃ。何されっが分かんねで。男衆は守ってやってくいや」
 だが状況を整理すれば簡単なことだ。
 宇宙バイクを駆るオブリビオン集団を、殲滅する。それだけのこと。


数巴トオイ
数巴トオイです。
バイクといえばコレですよコレ。
指先一つでダウンさせられるかは分かりませんが、ヒロイックな行動もアリアリのアリだと思います。
ではでは、宜しくお願い致します。


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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦 『クローン騎兵』

POW   :    ジェノサイダー
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ジェノサイドモード】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    インペリアル・インテリジェンス
【銀河帝国式戦術ドローン】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ブラスターレイン
【熱線銃(ブラスター)】を向けた対象に、【連続射撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オーガスト・メルト
なんとまぁ、帝国の品位ってのはここまで堕ちてるのか。
騎士の端くれとしては嘆かわしいと言う他ないな。

【SPD】連携・アドリブ歓迎
ドラゴンランスのデイズ、万能バイクのナイツを戦闘形態にして、【竜二輪疾走】で敵を蹴散らす。
【騎乗】【ダッシュ】【2回攻撃】【属性攻撃】【串刺し】【槍投げ】使えるものは全部使う。
無理に倒そうとせずとも、場を引っ掻き回せば他の仲間が止めを刺しやすくなる。

一応、女性へ向かう輩は優先的に潰すか。
ああいう外道を見てると、ついつい騎士っぽくあろうとしてしまうな。
『うきゅー?』
ああ、思いっきり焼き付くしてやっていいぞ、デイズ。女の敵は騎士の敵だ。


アルトリウス・セレスタイト
戦争に略奪は付き物と聞くが

魔眼・掃滅で対処
視界に移る敵性個体全て纏めて消去
ドローン召喚するならドローンも一緒に
自身への攻撃も諸共に消し飛ばす
それでも近接されたら怪力で捕まえて敵機の軌道上に投げ飛ばし障害物に

乱戦状態になっていたら魔眼・静止で拘束に移行
味方と近距離で交戦している個体から優先



●宇宙船世界救世主伝説 第1話
 暴走する宇宙バイク。
 ヒャッハーと叫ぶ帝国軍。
 暴徒の様相を呈する彼らに、帝国軍人としての威厳は微塵も感じられない。
 しかも予知によれば、この暴徒の目的は、人類解放軍の船から物資を奪おうというものだ。
「戦争に略奪は付き物と聞くが」
「なんとまぁ、帝国の品位ってのはここまで堕ちてるのか。騎士の端くれとしては嘆かわしいと言う他ないな」
 アルトリウス・セレスタイト(f01410)が呆れたように呟くと、オーガスト・メルト(f03147)が嘆きを漏らす。
 国を背負うからには、オブリビオンと言えども彼らは騎士なのだ。祖先を辿れば騎士に当たるオーガストにとって、このような暴虐は到底許せるものではなかった。
 古の竜、ナイツをバイク形態へと変形させた彼は、同じく竜であるデイズの槍を手に突撃の構えを見せる。
「あまり突っ込みすぎるなよ。巻き添えを食らいたくなければ」
 ユーベルコード【魔眼・掃滅】は、対象を異空へと放逐する力を発射する恐るべき能力。これを有するアルトリウスだが、当然のように制御は難しく、乱戦時に誤射してしまえば、味方であるはずのオーガストをも葬り去ってしまいかねない、恐るべき力である。
 当然、そのようなことがないように加減はするのだが、万が一ということも考えられるわけだ。
「そのつもりはないんだろう? なら、心配はいらない。行くぞ、ナイツ!」
 アクセルを開け、エンジンを吹かし、オーガストが暴徒の群へ突撃してゆく。
 流石にオブリビオンも猟兵の存在に気づいたか、むやみやたらに走り回るのをやめ、集団となってオーガストの迎撃に当たった。
 宇宙バイクに跨るオブリビオンは、クローン騎兵と呼ばれるタイプだ。その姿は装甲によって隠され、個体を見分けることは困難。そして、手にはブラスター。
 闇の宇宙に、熱線の煌めきが迸る。
 この奔流を掻き分けるようにして、オーガストはまず戦闘のオブリビオンにデイズを突き刺した。
 勢いを殺さぬように、次々と迫りくる宇宙バイクの群をかき乱してゆく彼。だが、敵の数はあまりにも多数。
 側面から放たれたオブリビオンの熱線銃が、バイク形態のナイツを捉えた。
「くっ、しま――」
 コントロールを失ったのは一瞬。だが、その一瞬の内に、彼はオブリビオンに包囲されてしまった。
 正面のクローン騎兵が、オーガストの額に照準を合わせる。
 ここまでかと覚悟を決めたその時。
「だから、突っ込みすぎるなと言っただろう」
 アルトリウスの放った【魔眼・掃滅】が、クローン騎兵の数体に命中。オーガストを狙っていた騎兵も、最初からその場にいなかったかのように消え失せた。
 今は体勢を立て直すべきと判断したオーガストは、ナイツを走らせ、オブリビオン群から離脱する。
 だが打撃は与えた。戦いはこれから始まるのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロースト・チキン
ヒャッハーー!!
同業者のお出ましか!

赤いモヒカン(鶏冠)が魅力的な世紀末の子のローストは、斧を片手にサバイバルバイクに跨がり敵へとニワトリ的な野性の勘で立ち向かいます。

もう面倒だ!イッキに殲滅してやるぜ!

しかし、敵は大軍。埒が明かなくなってくるので、火炎放射機で焼き尽くそうと試みるもUCを発揮『鶏の丸焼き』になりながら敵の宇宙バイクの群に向かって攻撃を加えます。

ヒャーーーーーーッハーーー!?(断末魔)


櫟・陽里
バイクとは速度への憧れ
バイクとは技術への挑戦
敵を呆れた目で一瞥
略奪だの迷惑運転だのに使われるマシンが可哀想だと思ってさ
“本当に”乗りこなしたらどうなるかその目に焼き付けてやるぜ

やる事はシンプル
敵陣に突っ込みひたすら避けて撹乱

急制動急発進、ターンやウイリー、宙返り…
鍛えた操縦技術、戦場傭兵の経験、
サイバーアイの情報収集と今の状況から素早い判断
何で当たらないって?技術の差だろ!
俺がおちょくってる間に味方が攻撃してくれてるはず

軽量化のため相棒に兵器は積んでないが
拳銃は持ってるから射撃で敵バイク破壊も狙う
味方のピンチにはバイクを割り込ませて庇う
速度で負ける気はねぇ!
チキンレースの一騎討ちでもしようか?



●宇宙船世界救世主伝説 第2話
「ヒャッハーー!! 同業者のお出ましか!」
 銀河帝国軍のヒャッハー共よりヒャッハーなヒャッハー野郎ロースト・チキン(f03598)が自慢の赤い鶏冠を見せびらかせるようにヒャッハー。
 跨るサバイバルバイクのガトリングマフラーがガスを吹き、突撃するその時を今か今かと待ちわびているようだった。
 その隣に愛車のライを着けた櫟・陽里(f05640)がやれやれと首を振る。
「マシンがかわいそうだぜ。ちゃんと乗りこなせているのか?」
「ウルセー! イッキに殲滅してやるぜ!」
 ローストはハンドアックスを振り上げ、意気揚々とオブリビオンの群へと突っ込んでゆく。
 ため息一つ。陽里もこれに続いた。
 思わぬところでオブリビオン以外のヒャッハーを見ることになった彼。レーサーとしての自負を持つ彼の心労を慮ると、筆舌に尽くしがたい。
「略奪だの迷惑運転だの……。速度と技術に裏打ちされた本物のレース、見せてやるぜ!」
 その加速度は衰えることを知らず、一瞬の内にローストのバイクを抜き去った。
「バッ、バカじゃねぇのか!? あんな速度で突っ込んで、まともに戦えるワケがねェだろ!」
 思わずローストが絶叫する。
 ヒャッハーな彼の目から見ても、陽里の加速度は常軌を逸していた。
 案の定、オブリビオン達が熱線銃を照射してくる。並の動体視力と判断能力では、回避など不可能だ。
 しかし。
「速度で負ける気はねぇ!」
 巧みな操縦技術と、【Over the Top】によって鋭くなった感覚は、その回避を可能とした。
 ハングオン、ジャックナイフ、曲乗りの数々だけでなく、レーサーとしての自負が、自信が、プライドが、華麗に踊る。
 だが欠点もあった。
 あまりにも高速で移動しているために、攻撃の狙いをつけられずにいるのだ。
「俺も負けてられねェ! 消し炭にして――」
 ハンドルを離し、タンクに足をかけ、背負った火炎放射器で敵の群を狙うロースト。
 トリガーを引く。炎が吹き荒れ、帝国ヒャッハー共を火だるまにする。はずだった。
「ヒャーーーーーーッハーーー!?」
 響く断末魔。それはローストのものだ。
 暴発した火炎放射器によって、何と彼が火だるまに、名前の通りローストチキンとなったのだ。
 しかし、転んでもタダでは起きないロースト。
「こうなったら、てめェらもまとめて消毒してやるぜェーッ!」
 炎に包まれ、サバイバルバイクごとオブリビオンの群へ突撃する。
「な、なんだありゃ!」
「こっちに来るぞ!」
「ばっ、おい、やめろ!!」
 これに気づいたオブリビオンが狼狽する。
 それこそチャンス。
 炎の塊となった鶏の丸焼きが、三体のオブリビオンを炎に包んだ。

 ……その後、ローストはどうなったかって?
 ご安心召されよ。あれでも一応、ユーベルコードなのだ。彼は今も元気に生きている。きっと。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】

なんて危険な奴らなんだよ!
女どもはそんなことやこんなことに…おい。
なんでアタシはそういう目で見られないんだよぉ!?

こうなりゃヤケだ、てめえら全員許さねぇ!
サイキックブラストの電撃を纏いながら、
そこらじゅうを暴れ回ってやる!
少しでも電撃がかすって、奴らのバイクの動きが止まったなら
即座に突進でもターンしての後輪アタックでもやってやらぁ!
オラオラ、次にやられたいのはどこのどいつだぁ!?


メンカル・プルモーサ
……ん、略奪は…ちょっと……帝国の部隊と言うにはなんかこう、荒っぽい
……あと…気をつけ…る…?(良く判ってない顔)
……まず、【現実を侵せし狩猟団】にバイクを攻撃させて…味方の居る方へ追い込むように指令…
その後、【顕現せよ黒白の騎士】を召喚……
ホログラフのコンソールを出して両手でそれぞれ右手の聖剣、左手の魔剣を操る……
右手の聖剣は主に私に近づいてくるバイクの迎撃を中心に立ち回らせて…
左手の魔剣は【現実を侵せし狩猟団】に追い込まれた敵を片っ端から榴弾で砲撃していく……
戦いつつ敵の動きを解析……どんどん最適化…
…このUC使うと、やはり術者が狙われやすい…かな…
(狙われる『別の理由』には気付かず)



●宇宙船世界救世主伝説 第3話
 暴れ回るヒャッハー共。
 乱戦となったこの戦場だが、その中で彼らが見つけたものがあった。
 暴徒と化した彼らが好んで略奪するものといえば。水と、食料と、
「女だァーッ!!」
 である。
 その声に、複数のオブリビオンが反応する。視線の先に、確かに女の姿を認めた彼ら。すると、戦闘などそっちのけに、我先にと戦場に見つけた女へ向けて宇宙バイクを走らせた。
「女って、あたしかい? もしかして、このまま捕まって、そんなことやこんなことに……」
 声を聞いた数宮・多喜(f03004)が振り向く。
 こういった手合いに捕らわれた女が辿る末路といえば。あらぬ想像が彼女の脳裏を駆け抜ける。
 あぁ、ダメよ、そんなことになったらお嫁に行けなくなっちゃう!
「……おい」
 次の瞬間。多喜は低く呟いた。
 彼女には目もくれず、ヒャッハー共がその脇を素通りしていくのだ。
 それはつまり。
「なんでアタシはそういう目で見られないんだよぉ!?」
 多喜の怒りは頂点に達した!
 男勝りな性格、そして勇ましい外見。でも、それでも、彼女だって女なのだ。
 多喜は傷ついたぞ、超傷ついたぞ!
 宇宙カブJD-1725を駆り、無視してくれたオブリビオンを追う彼女。しかし悲しいかな、全力疾走する宇宙バイク相手に、カブでは、カブでは……。
 一方で。ヒャッハー共が見つけた女とは。
「……ん、略奪は……ちょっと……帝国の部隊と言うにはなんかこう、荒っぽい」
 プログラムで実体化させたガジェットを操り、帝国軍のバイクを破壊して回るメンカル・プルモーサ(f08301)だった。年若く、女というよりは少女といった様子。しかしオブリビオンの目に映る「女」は彼女しかいない。誠に、遺憾ながら。
 そんな彼女に、ヒャッハーの魔の手が迫る。
「……ん」
 ユーベルコード【顕現せよ黒白の騎士】を発動したメンカル。
 近接専用の右手の聖剣、砲撃戦用の左手の魔剣、二体のガジェットを召喚すると、向かってくるオブリビオンへとまずは魔剣を向けた。
 直線的な動きで向かってくる敵。恰好の得物だ。
 容赦のない砲撃が、ヒャッハー共を蹴散らしてゆく。
「オラオラ、次にやられたいのはどこのどいつだぁ!?」
 そうこうしている内に多喜が合流。
 砲撃によって大混乱に陥ったオブリビオンの一団に、【サイキック・ブレイカー】にて放出するエナジーを食らわせる。
 行動不能となった敵の宇宙バイク目がけて突撃。激突の直前でターンを決め、後輪でオブリビオンを吹き飛ばした。
「……やはり術者が狙われやすい……かな……」
 多喜が怒りの大暴走を繰り広げている裏で、オブリビオンの行動を解析、情報として最適化しつつ、メンカルは呟く。
 彼女が狙われた理由は、彼女自身が一番よく分かっていないようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カーニンヒェン・ボーゲン
猟兵の皆様は多くが歴戦の猛者。
それはどんなに幼くある方も、か弱くある方も同様とは心得ておりますが…。
それでも不埒を働くかもしれぬ輩が相手とあれば、注意は怠りませんぞ。

【UC:手足達】を喚びます。
速度への対抗手段をお持ちでない猟兵どのは、遠慮なく足としてご活用ください。
任のない手足は一つの人型としてトランスフォームさせます。
このジジイと敵兵を撃ちなさい。
自走機能も搭載とはいえ、チェイスとなればマニュアルの楽しさが恋しくなりますからな。
「操縦」を駆使して対抗しましょうか。腕が鳴りますなぁ。
寧ろ攻撃を自動照準にして手足達に任せます。
宇宙空間を走行した事はありませんが、何、大した問題ではないでしょう。


眼健・一磨
(SPD)で行動。
宇宙空間となりゃ高速だ。障害物があれば避けることは難しい。
絶望の福音で、敵が通るであろう位置を視て、蜘蛛の糸で作ったトラップを仕掛ける。
絡め取ったら逐一サイコガンで撃破。
「キヒヒ、馬鹿め。真っ直ぐ進める訳ねぇだろ」
その代り、自分も行動を急がなければならない。
まぁ夜にしちゃいけないことなんだけど、オブリだからノーカンでしょ。
抜けられた敵は背後から狙撃。トラップが間に合わない場合は狙い撃ちして撃破。
相手はクローン兵だが重装甲の可能性もあるし、照準も確かではないが【技能:誘導弾1と2回攻撃2】で可能な限り撃破する。
場合によっては【カウンター1】と【零距離射撃1】で仕留める



●宇宙船世界救世主伝説 最終話
 気づけばオブリビオンの数は少なくなってきていた。
 やはりというべきか、集団でヒャッハーしている悪党は、大抵一人一人の力は微々たるものということが相場のようである。
「おや、そこの猟兵どの。足は御入用ではないですか?」
「なんだ、貸してくれるのか。ありがてぇ」
 この宙域での戦闘に終止符を打つべく、カーニンヒェン・ボーゲン(f05393)が老兎を構える。
 その横で、オブリビオンの動きを目で追っていた眼健・一磨(f09431)は、何か策を練っているようだった。が、ユーベルコードでバイクを召喚していたカーニンヒェンと違い、一磨は生身以外の移動手段を持ち合わせてはいなかった。
 敵は高速で移動する。これに対応するには、こちらも機動力に優れる何かを用意した方がやりやすいだろう。
 カーニンヒェンの【手記『従順なる手足獲得の私的考察』】は、バイクを複数召喚することを可能としている。その内の一台を、足を持たぬ者に与えたところで、メリットこそあれデメリットはない。
 この提案を受けた一磨は、早速バイクに跨って移動を開始。
【絶望の福音】で未来を予測、敵の挙動を読み、その先の行動までをも見抜いて、蜘蛛の糸を宇宙空間に放った。
「キヒヒ、馬鹿め。真っ直ぐ進める訳ねぇだろ」
 如何に機動力に優れた宇宙バイクとはいえ、判断が遅れてしまえば方向転換は間に合わない。数台のオブリビオンが、このトラップにかかって動きを止めた。
 それを、右腕のサイコガンで次々に落としてゆく一磨。
 一報、カーニンヒェンの方は。
「猟兵の皆様は多くが歴戦の猛者。流石ですなぁ、もうオブリビオンは壊滅状態ではないですか。どれ、このジジイも、精を出しますか」
 ユーベルコードで呼び出したバイクを人型へと変形させる。
 これは、自らの判断で敵を攻撃してくれるという優れもの。要するに、カーニンヒェン自身が手を下す必要はない。
「さ、チェックメイトですかな」

 さて。
 こうなってしまえば、オブリビオンに手立てはない。
 ただ猟兵によって滅ぼされるその瞬間を待つだけ。
 ヒャッハー軍団は、ただヒャッハーと粋がるだけで、大した力を発揮することなくその活動を終えようとしていた。
 宙域確保。
 その一報が人類解放軍を駆け巡るその時は、目前に迫っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト