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そうめんって響き、ちょっとアダルティーだよね(変態談)

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●変態の脳内は意味不明です
 キマイラフューチャーのとあるリゾートにて。
 年がら年中常夏でサンシャインなその地のホテル、最上階のスイートルームにて。
 九割方全裸のキマイラ男性が、カクテル片手に日光浴をしていた。
「ヒマだなぁ……」
 金はある、時間もある、遊び相手は数多いる。しかし、ヒマもある。
 最近はホテルのスタッフも怖がって近づいてくれないし、戦闘員どもは反応が画一的で面白みがない。
 なにか、新たな「オモチャ」を招き寄せる方法が必要だ。
 そう思ったほぼ全裸の男が眼下を見下ろすと、そこにはリゾートに併設されたプールがあった。
 広大なプールだ。波打つプールに、流れるプール、ウォータースライダー。
 それを見た男は、しばらく考え込んだ後にはたと手を打った。
「ウォータースライダー……流しそうめん……そーめん……これだ!」

●彼の者、変態につき
「テュポーン・コーウェン、って名前に聞き覚えのある奴、この中にいるか?」
 梯・剛士(ヴァリウードの随伴者・f12919)は自身の持つグリモアを指先に浮かべながら、開口一番そう告げた。
 猟兵たちの反応は様々だ。知らないと返す者、知っていると返す者、何も言わずに苦い表情を作る者。
 剛士はそれらをざっと見回して、ふぅーっと深い溜め息をついた。
「ま、知ってる奴は一定数いるだろ、キマイラフューチャーではすげー有名人だからな……悪い意味で、だけど」
 テュポーン・コーウェンという男を一言で言い現わすと、「変態」だ。
 男も女ものべつ幕無しにその毒牙にかけ、褥を共にするとすぐさま次のターゲットの元へ。そうして作った子供は優に三桁、帰る港は星の数、買った恨みは億千万。
 表向きの顔は誰も知らない。噂ではキマイラフューチャーを席巻する企業を持つ大富豪だとか、彼に惚れ込んだ相手に貢がせて暮らしている真正のヒモ男だとか。生まれた子供を養育するだけの潤沢な資金力はあるらしい。
 おかげでキマイラフューチャーではコーウェン姓がかなりの割合でいる、という話だ。
 で、それだけだったらタダのクズで変態で救いようのない男、だったのだが、更に救えないことに。
「オブリビオンだったんだ、こいつ。俺も猟兵になってから初めて知った」
 そう言って剛士はもう一度ため息をついた。
 剛士が予知した事件の概要は、こうだ。
 テュポーンの提案したイベントに乗っかった働き蜂戦闘員たちが、リゾート中の男女に新たな麺類「そーるめん」の試食はどうですか、と声をかけて回る。
 怪人の誘いに乗って、「そーるめん」流し会場に来て、そーるめんを食してしまったが最後、その場で怪人に捕まり、テュポーンのアジトへと連れて行かれてしまう。
 アジトに連れて行かれた後のことは、改めて語るまでも無いだろう。
「彼の者の思い通りに事が運べば、悲嘆にくれるキマイラがさらに増すことでしょう。そうなる前に、皆様には対応をお願いしたく存じます」
 剛士の傍らで、徹頭徹尾渋い表情をしているヴァリウードが、腕を組みながら言った。
「それにしても、「そーるめん」っていったい何なんだろうな?素麺とは別物なのか?」
「私にも皆目見当が尽きません、我が主」
 さて、問題の事件にどう対応するかだが。剛士曰く、逆に乗り込んでしまえとのことだ。
「「そーるめん」を食べたら、戦闘員たちが捕まえてくれるだろ?それを利用してテュポーンのところまで行っちまえばいい」
 捕まえに来るまでは、各々思い思いの方法で「そーるめん」流しを楽しめばいいとのこと。しかし食べ過ぎた場合の責任は取らない、ということだ。
「働き蜂戦闘員が俺達をホテルまで連れ込んだら、いいタイミングでそいつらをぶち倒してやってくれ。
 スイートルームのある最上階か、ホテルのフロントが戦いやすいんじゃねーかと思う。エレベーターの中って手もあるけど、狭いからちょっとリスキーだな」
 働き蜂戦闘員は手に持った槍での攻撃の他、空中を蹴ってジャンプしながらの空中戦を行ってくる。
 また、自身と同じ姿、戦闘能力を持つ増援を召喚することも出来るため、数で押してくる戦法も取れるようだ。
 強くはないが、なにぶん数が多い。囲まれないよう注意が必要だろう。
 怪人との戦闘が終わったら、テュポーン・コーウェンのアジトで彼を退治することになる。
「テュポーンは今は、ホテル最上階のスイートルームをアジトにしている。中はあいつ一人だ」
 テュポーンは獅子と蛇の特徴を持ったキマイラの外見をしたオブリビオンだ。服は下着以外ほぼ身に付けていないで、二振りのサーベルを下げている。
 このサーベルを両手に持って高速の乱舞を繰り出して攻撃してくる他、尻尾の蛇から体液を飛ばしてくることもある。
「あいつの蛇の体液から生成される媚薬は恐ろしく強力だ。ぽーっとするとか魅力的に感じるとか、そんな生易しいレベルじゃねぇ。マジで腰砕けになる」
「さすが、直接食らったことがある故に実感が篭もっておりますね」
「悪いかよ!確かに意識トんだけどさあん時は!!」
 ヴァリウードに茶化されて赤面する剛士を見て、猟兵たちは同情を禁じ得なかった。
 小さく咳払いして説明に戻る剛士。媚薬も危険だがもう一つ、テュポーンには危険な能力があるらしい。
「ディープキスってあるだろ?普通のキスより何倍も長くて濃密なやつ。あれを受けた対象に『ルール』を宣告するんだ。それを守れないとダメージを受ける」
 簡単に守れるようなルールであるほど、受けるダメージは大きくなる。しかし問題はそこではないと、剛士は言う。
「言っただろ?テュポーンは変態だ。超ド級の変態だ。宣告するルールが並大抵のものだと思うかよ?
 あ、言っとくけどあいつは男も女も両方いけるからな。ウォーマシンの人とかブラックタールの人とか、その辺も関係なく対象内だから気をつけろよ」
 剛士の言葉に、何人かの猟兵が身震いした。変態、恐ろしい。
 諦めたように首を振って、剛士はゆらりと手を振ってみせる。
「俺も正直やだぜ?テュポーンに関わったらロクなことがねぇもん。でもさ、やるしかねーじゃん?」
「我が主は軽く仰っておりますが、彼の者は強敵である以上に難敵です。くれぐれも、ご自身の御身はしっかり守っていただきたい」
 そう言いながら、額を押さえる剛士とヴァリウードであった。


屋守保英
 こんにちは、屋守保英です。
 変態さんがリゾートに現れました。
 キマイラフューチャーの平和と秩序のために、頑張ってください。

●注意
 第六猟兵は全年齢対象のゲームです。
 あんまりにも年齢制限かかるようなプレイングはマスタリング対象になりますので、ご注意ください。

●目標
 ・テュポーン・コーウェン×1体の撃破。

●戦場・場面
(第1章)
 キマイラフューチャーの中にある常夏リゾートの屋外イベントスペースです。
 巨大で長い流しそうめんの中に、謎の麺類「そーるめん」がどんどん流れていきます。
 麺が大量だったり速かったり不規則にジャンプしたりします。
 そーるめんの正体は一切不明です。不明ったら不明です。

(第2章)
 リゾートホテルの内部です。戦闘場所は皆さんにお任せします。
 全員で一ヶ所で戦ってもいいですし、分散して各個撃破しても構いません。
 働き蜂戦闘員は10体ほどが一斉に襲ってきます。

(第3章)
 テュポーン・コーウェンのアジトになっているリゾートホテルの最上階です。
 四六時中叫び声が聞こえるとのことで、スタッフは近づかないようにしています。
 戦場になるのは主にスイートルームのリビングです。

 それでは、皆さんの力の籠もったプレイングをお待ちしています。
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第1章 冒険 『流行らせろ!流し『そーるめん』!』

POW   :    POWを活かして流し『そーるめん』に挑戦する

SPD   :    SPDを活かして流し『そーるめん』に挑戦する

WIZ   :    WIZを活かして流し『そーるめん』に挑戦する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロート・カニーンヒェン
「そうるめん・・・ソーメンじゃないのか。でも、美味しいかも?ふふふ、箸を止めるんじゃねぇぞ♪」(POW)トリプルフラグ・オーバードーズでスピードを強化してひたすら食べるよ。ソーメン、好きなんだ。だから、違いがすごく気になる。細麺だとなおよし。タレも色々あれば良いなぁ・・・なければ持参しよう、うん。(アドリブ歓迎です)



「そーるめん、そーるめんの試食はいかがですブブー?」
「新感覚、新食感の全く新しい麺類ブブー!ここでしか食べられないですブブー!」
 キマイラフューチャーのとある場所に位置する、常夏のリゾート都市。そこの屋外イベントスペースにて、働き蜂戦闘員が必死に呼び込みをしていた。
 なるほど、確かにここでしか食べることはできないだろう、何せ発案者があのテュポーン・コーウェンなのだから。通常のプロセスで市井に出そうとしたら確実にストップがかかること間違いなしである。
 なかなか人が捕まらずに、戦闘員たちが苦心しているところに。
「そうるめん・・・ソーメンじゃないのか。でも、美味しいかも?」
 ロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)はざっと乾いた地面を踏みしめるようにして飛び込んだ。
「ふおおっ、お客さんが来たブブー!」
「さぁさぁどうぞこちらへブブー。箸とお椀はこちらになりますブブー!」
 働き蜂戦闘員に盛大に歓迎されたロートは、そーるめんが流れてくるパイプの前へと通される。
 スチャッと箸を構えたロートは、舌をひとなめずりして笑って見せた。
「ふふ、箸を止めるんじゃねぇぞ♪」
 その最中に、明らかに容量オーバーだろうという分量のそーるめんがパイプに流れる水を跳ね散らかしながら流れてきた。
 パイプの上でのたくりながら流れてくるそーるめんを、ロートは箸を一閃、掬い上げる。取り切れなかったそーるめんを返す箸でさらにひと掬い。
 そうして一本も残さずに掬い取ったそーるめんをお椀に入れて、数本つまんでちゅるちゅると。
「んん、ちょっと麺が太いけれど、こしが強くておいしいね」
 タレもいろいろあればいいなぁ、と戦闘員たちにチラリ、視線を送ってアピール。すぐさま戦闘員の一人がごまだれとポン酢を持ってきた。
 いろいろな味を楽しむロートを、戦闘員たちは固唾を飲んで見守っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シルバップ・シノイトビクス
【WIZ】
まあ、今回の目的は一端捕縛されることですし……取りあえずフツーに『そーるめん』? を頂くことにしましょう。

食事前に感謝の【祈り】を捧げて、据え付けの食器を使って至ってフツーに頂きましょう。

ええ、フツーにしてれば戦闘員を【おびき寄せ】る事は出来るでしょう。
……相手が相手ですし、衣装コレですしねえ。
と、言うわけで、衣装の割に至って常識的にフツーに食事をさせていただきます。

戦闘員相手には抵抗せずに捕まって、意識を失わされないように留意。
上空に【グッドナイス・ブレイヴァー】のドローンを飛ばして映像を配信し、試食に来られなかった他の猟兵の方々が、アジトまで追跡可能な様に手配しましょう。



 そーるめんを啜るロートの隣で、シルバップ・シノイトビクス(誉れ全き・f00938)も割り箸をパキンと割った。
「まあ、今回の目的は一端捕縛されることですし……取りあえずフツーにそーるめん?を頂くことにしましょう。……いただきます」
 食事の前の祈りの言葉も忘れずに。そうしてシルバップは流れ来るそーるめんを掬い取ろうと箸を構えた。
 が、しかし。相手は高速で流れたり跳んだりするそーるめんである。
「来ました……!っく、ちょっ、なんでそこで跳ぶんですか!?」
 不規則に跳ねたり加速したりするそーるめんに、シルバップの箸は何度も空を切った。取れるかと思ったら箸をすり抜け、掴めるかと思ったらその箸を飛び越え逃げていくそーるめんに四苦八苦。
 そして、なんとも扇情的な服装を身にまとい、乳をたゆんたゆんさせながらそーるめんに翻弄されるシルバップを見て。
「いやぁ、眼福ブブー……」
「いい部署に回してもらったブブなー……」
 働き蜂戦闘員は頬を赤らめながら眺めていた。正しく役得である。
 そうして散々翻弄された後に、何度目かの空振りを繰り返したシルバップの口の中へと、跳ねたそーるめんが飛び込んだ。
「ちょっ、むぐぐっ……!」
「おぉー、セクシーなお姉さん、そーるめんご試食おめでとうブブー!」
「美味しく味わってくれたお姉さんに、オーナーがお礼をしたいそうですブブ」
「むっ、ちょっ、むぐー!?」
 戦闘員にひょいと抱え上げられたシルバップは、空中に浮遊させていた動画撮影ドローンにホテルの方を向けさせながら、成す術もなく運ばれていくのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

中條・竜矢
【SPD判定】
そーるめんというものは聞いたことが無いが、捕まえてみれば正体も分かるだろう。
箸を持って流しそうめんの列に入る。はねるということは、まさか生き物なのだろうか?
箸で流しそうめんを捕まえながらそーるめんを探す。
捕まえられたらそーるめんの様子を見て明らかに怪しくなければ口に運んでみる。食べられないものだったらキマイラフューチャーに広まったらまずいしな。
一体何なんだろうな。これは
(アレンジ、アドリブ、絡みOKです)



「そーるめんというものは聞いたことが無いが、捕まえてみれば正体も分かるだろう」
 中條・竜矢(変化する竜騎士・f03331)は別の場所で箸を構えつつ立っていた。
 聞いたことが無いのも無理はない、なにせこの場が初お目見えである。
 しかしそーるめんが来るのを今か今かと待ち構えている竜矢の目にも、そーるめんがパイプの上でぴょんと跳ねている様が何度も何度も映っている。
「(跳ねるということは、まさか生き物なのだろうか……)」
 そう、一抹の不安を抱きながら。パイプのすぐ上で箸をホールドしつつ、竜矢はその時を待つ。
 そして、右手から猛スピードでそーるめんが突っ込んできたのを見計らって。
「そこだっ!」
 竜矢はパイプに箸を突っ込んだ。全てを掬い取ることこそ叶わなかったものの、その箸は確実にそーるめんの中細の体を捕らえる。
 パイプから掬い上げたそーるめんが、小さくぴちぴちと悶えるのを見つつ、冷や汗を流す竜矢である。
「動いているな……食えるのか?」
 なんとなく恐怖心を抱きながら、手にした椀に入れられためんつゆにそーるめんを浸し、口に運ぶ。
 数度咀嚼して飲み込み、竜矢は一言呟いた。
「……美味いな」
 そうして再びそーるめんの到来を待ち構える竜矢の背後に、働き蜂戦闘員が二人がかりで組み付くまで、あと少し。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ブリッツ・エレクトロダンス
はぁ…テュポーン・コーウェン、かぁ。
ヤベエ奴が相手なもンだ。
あいつに関わった知り合いが…(頭を抑える)クソッ、思い出そうとすると頭が痛くなるな。無理に思い出すのはやめておこう。

要するに、奴を抹殺すりゃいいんだろう?
そのためにはホテル内にお招き頂く必要があるって訳だが…なんだ、この、なんだ?そうめん?のような何かはなんだ?
これを?食べるのか?…マジで?

…捕まえるのも一苦労しそうだ。
落ち着いて狙うとしよう。不規則なジャンプ、といっても…兆候があるはずだ、それを観察して…!


レーヴェ・ナハトシッフ
そーるめん……
不規則にジャンプするというのはなんか生きてそうで不安だが
外見や匂い、味が普通なら戦闘に支障が出ない程度に食べるか

どう見ても普通の麺類じゃなかったら、
少しだけ食べて、残りはこっそりガチキマイラで食べて始末する

他に食べづらそうな人がいたら代わりにガチキマイラで食べて始末する
……なんか食べさせてばかりですまんな。目隠しライオン……今度毛づくろいしてあげるからな……
(ぶんぶんぶんぶん)
止まれ。手首が痛くなるから止まれ

普通の麺類なら
麺つゆやゴマダレで頂くか。トッピングがあるならイカ天やげそ天
きつねうどんの上に乗ってるお揚げとかがあると嬉しいんだが……
罠にそこまで準備はしないか?

アドリブ歓迎



「はぁ…テュポーン・コーうェン、かぁ。ヤベエ奴が相手なもンだ……」
 ブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz・f01017)は自身を苛む頭痛に頭を押さえながら、力なくかぶりを振った。
 過去に彼に関わった知り合いが酷い目に遭わされた気もするし、そうじゃない気もする。如何せん記憶の定まらぬその身、確証などあったものではない。
「そーるめん……不規則にジャンプするというのはなんか生きてそうで不安だが、外見や匂い、味が普通なら戦闘に支障が出ない程度に食べるか」
「これを?食べるのか?……マジで?」
 そしてブリッツは、自身の隣に立って箸を構えるレーヴェ・ナハトシッフ(バンダナマフラーが風になびく・f04940)が、目の前をのたくりながら流れていくそーるめんを食べる気マンマンなのを見て顎が外れんばかりに口を開けた。
 その大きく開けられた口をめがけて、一塊のそーるめんが飛び込んでいく。その隙を逃さない動き、まるで本当に生き物のようだった。
「がもっ!?むぐ、むぐむぐ……!」
「……やっぱり、どう見ても普通の麺類じゃなさそうだな」
 口の中に急に飛び込まれて喉を押さえてのたうち回るブリッツを横目で見ながら、レーヴェは箸を左手に持ち替えた。
 刹那、空いた右腕から大口開けて現れる、目隠しのされた獅子の顎。
 そのライオンは超高速で飛び込んできたそーるめんの塊をがちりと口の中に収めると、そのままむぐむぐと咀嚼し始めた。
「……なんか食べさせてばかりですまんな。目隠しライオン……今度毛づくろいしてあげるからな……」
 少し申し訳なさそうにまなじりを下げながら、レーヴェが右腕のライオンに語り掛ける。すると目隠しのされたライオンの首は、そーるめんを咀嚼しながらぶんぶんと首を振った。
 それはもう、手首がもげんばかりの勢いで。
「止まれ。手首が痛くなるから止まれ」
「お前のガチライオン、いったい何モンだよ……」
 ようやっとそーるめんを飲み込んだブリッツが起き上がりながら、息も荒いままにレーヴェの右腕のライオンを見やる。
 彼と同じように働き蜂戦闘員たちも、あまりに豪快なレーヴェのガチライオンの食べっぷりに、肝を冷やしながら近づいていった。
「お、俺達もガチッといかれたりしないブブ……?」
「怖がったら負けブブッ!これだけ活きのいい男なら旦那様も大喜び間違いなしブブッ!」
 そして二人が同時に振り返ると同時に。
 戦闘員が二人を捕縛しようと飛び掛かっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルテミス・カリスト
「そーるめん……一体何なのでしょうか?
ですが、どんなものであれ、この正義の騎士アルテミスが勝利してみせます!」

ちゃきっと大剣を構えて、流れてくる『そーるめん』と向き合います。

「ここですっ!」

かっと目を開き、流れてきたそーるめんを大剣ですくい取ろうと試みます。

が、さすがはそーるめん、一筋縄ではいきません。

「なっ?!
この私の剣を避けましたっ?!」

ひらりとジャンプして私の剣を避けたそーるめん。
そのまま私に降りかかってきて……

「あっ、きゃっ、いやあっ!」

【不幸な事故】により、そーるめんが襟元から服の中に滑り込んできて、身体中を滑り落ち、下着の中にまで入り込んできます。

「あっ、やっ、動かないでっ!」


サイコ・クレイリリィ
そーるめんがなんなのかはわかりかねますが、それがオブビリオンに関するものならば『食べて』『一つになる』より他にありませんね。
ああ、今回はフルコースでオブビリオンがいただけるわけですね。
では、このそーるめんとやらはさしずめオードブルといったところですか。
なにはともあれ大食い技能も駆使してじっくりしっぽりねっちょりとそーるめんを味わい尽くしてあげましょう。



 そして別のところでは。別の戦闘員が二人の猟兵を前にして、その様相に恐れ戦きながらじりじりと距離を詰めていっていた。
「ど、どうするブブ、あれ……?」
「捕まえるには格好の相手ブブ、旦那様も絶対お喜びになるブブ……いや、しかし……」
 そこまで戦闘員たちを恐れさせているのは。
「あっ、きゃっ、いやあっ!」
 口に飛び込もうとしたそーるめんが口を外れ、そのまま鎧の下に着こんだ服と地肌の隙間に入り込まれて身もだえているアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)と。
「ああ、ボク達は今、一つに♪」
 恍惚なんてレベルじゃなく瞳をとろんと蕩けさせながら、のたうち回るそーるめんを愛おしそうに食んでいるサイコ・クレイリリィ(男の狐サイコヒーリングはサイコさん・f12837)である。
 傍目から見たら全く正反対の反応をしている二名であるが。
 二人とも、全く別の方向性で、やばさを醸し出していた。
「あっ、やっ、中まで来てっ、やっ、動かないでっ!!」
 羞恥とくすぐったさで身もだえて、最早食べるどころではないアルテミス。一体どこに入り込まれているというのか。
「あぁ……そーるめんのオブリビオンの要素が、ボクの全身に駆け巡っていく……!」
 もっきゅもっきゅとそーるめんを食む度に、くねりしゃなりと身をよじらせて恍惚に浸るサイコ。一体そーるめんのどこにそんな媚薬みたいな効果があるというのか。
 予想をはるかに上回る大変な事態に、困惑するのは働き蜂戦闘員の方であった、
「も、もう連れて行っていいと思うブブ、働き蜂7号……?」
「働き蜂6号、ここで恐れては戦闘員の名が廃るブブ!今こそ旦那様に我らの努力を認めてもらうチャンスブブ!行くブブッ!!」
 そう互いに見えない顔を見合わせて頷いた働き蜂戦闘員二人は。
 別の方向性で悶え続けるアルテミスとサイコをよいしょと抱え上げた。
「やぁっ、何っ!?やめてっ、ちょ、ダメェェ!」
「あぁっ、そんな、だめぇ……!そーるめんが浸透しちゃう……!」
 運ばれる最中も別の意味で悶える両名。
 そうして猟兵たちは一人残らず、働き蜂戦闘員に抱え上げられてホテルの中へとご招待されたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『働き蜂戦闘員』

POW   :    御槍奉公
【槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    飛行モード
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    数で圧す
自身が戦闘で瀕死になると【さらなる増援】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「こらっ、大人しくするブブッ!!」
「こいつ暴れッ、あだっ、蹴るなブブ!」
 ホテルの中に入るや否や、抱えられた猟兵たちは思い思いのタイミングで脱出を試みた。
 あるものは身をよじらせ、あるものは働き蜂戦闘員の顔を蹴り上げ。
 そうしてたまらず猟兵を放り出した働き蜂戦闘員は、背に負った槍の切っ先をこちらに向けた。
「もーう我慢ならないブブッ!こうなったら力づくで大人しくさせて、旦那様のところにお連れするブブ!!」

●追記
 マスコメにも記載した通り、戦闘場所はホテル内の公共の場所(室内やスタッフルーム内を除く)であれば任意です。
 思い思いのところで怪人の手から逃れて戦ってください。
 一緒に戦いたい方がいる場合は、共通の合言葉をプレイングの先頭に記載してください。
ブリッツ・エレクトロダンス
ホテルのフロント。
蜂の耳元(耳どこ?)にクソデカ音量を叩きつけて怯ませて抜け出した俺だ!
お前の"旦那様"んとこには言われずとも行ってやるよ、元からそれが目的だったからな!
だが、それはそれとしてお前はここでくたばれ。

基本的には我流の体術(敵の攻撃パターンを解析して、その攻撃に対する的確なカウンターを繰り返すWIZ的物理攻撃体術)で交戦し、敵が疲弊してきた所に一点集中の神雷(ブリッツ)!
瀕死からの発狂物量戦術に持ち込まれる前に、『瀕死そのものをすっ飛ばして一気に敵の残りHPゲージを全て吹き飛ばす』戦術って奴だ!


ロート・カニーンヒェン
「ごちそうさま!美味しかったよ!でも、ごめんね!!」(POW)広い場所の方が個人的に動きやすいから、エントランスホールで戦闘を開始するよ。フルバースト・マキシマムで戦闘員を片っ端から攻撃、砲撃しながら、テュポーンのいるスイートルームまで突き進むよ。(アドリブ歓迎です)


中條・竜矢
【POW判定】
予定通り進んだな。手早く倒して進むとしよう。
場所はロビー。
【おびき寄せ】で敵の攻撃を引き寄せて【武器受け】で軽減しながら引きつける。
攻撃の機会が来たらドラゴニック・エンドで攻撃。狙ってきている敵が一人だけだったら【2回攻撃】技能で追撃する。
味方が狙われていれば攻撃を庇いにいく。
テュポーンが戦闘員に何か仕込んでいるかと思ったが、なにも無いようだな。その方が戦いやすくていい。
【アレンジ、アドリブ、連携OKです】


シルバップ・シノイトビクス
【WIZ】
・申し合わせはないですが、当方の攻撃力・制圧力が薄いので他猟兵様との共闘希望です。
・よって戦場選択は他の方に併せて頂けると。

基本的に無抵抗で誘導されることで油断させ、同様に連行されてきた他の猟兵様が抵抗・脱出を図られるのに戦闘員が気を取られたところでこちらも脱出を試みます。

脱出後、【祈り】を込めた【UC】の舞いを使用し、猟兵の皆様には【鼓舞】を与え、戦闘員相手には【挑発】して【おびき寄せ】、【魅了】して相手の攻撃を抑制していきます。

「我々の目標はテュポーンのみです、攻撃を止めて降伏してくださいませんか?」
「協力してくださるなら、後程皆様を『叡智』へと至るお手伝いを。はい。」


御宮司・幸村
HERE COMES A NEW CHALLENGER!
毎度~!そーるめん食べてない乱入者でーすっっ
おっもしろそーだね?俺様も混ぜてよ
声をかけたらホテルの通路へ、これは囲まれないようにだぜ

【WIZ】
目には目を…埴輪好(ハオ)♪数には数をってね♪
ユーベルコード、Invader's!
俺様にも85体の兵隊が居るんだよね~
数の暴力がお前らの専売特許と思うなよ!

インベーダーズには各個集中撃破を指令、援軍を呼ぶ隙を与えない
さらに俺様は安全圏から技能【鎧無視攻撃2】を発動

『相手の守備力無効した上に数で押すとか無双かよ!』(へらり)

インベーダーズの数が減ったら補充も適宜していっちゃうよ~

絡みアドリブ歓迎



 時間は、僅かばかり前に遡る。

 謎の麺類「そーるめん」を予定通りに食し、その場で働き蜂戦闘員に担ぎ上げられた猟兵たち。
「いやー、大漁、大漁ブブー!」
「これだけいれば、オーナー――ゴホン、旦那様もきっと大喜びブブー!」
 意気揚々と猟兵を両手に抱えてホテル内を進む働き蜂戦闘員5人は、猟兵たちが意図して担ぎ込まれていることも知らずに上機嫌だ。
 彼らの言う「旦那様」に誉めてもらうことを想像してか、頬を赤らめて身をよじる戦闘員もいる始末。しっかりテュポーンの与える快楽に染まってしまっているらしい。
「ご褒美下さるかもしれないブブ……」
「旦那様のご褒美……たまらんブブな……」
「ほう、そんなにたまらないのか、お前ら」
「ああ、そりゃあもう……へ?」
 戦闘員の会話に突如として、非常に自然なタイミングで割り込んだブリッツ。声をかけられた戦闘員がブリッツの顔を間近に見る。その表情には一切の苦心も混乱もない。
 電脳ゴーグルの耳元のスイッチに手をかけながら、彼は味方に向けて大声で叫んだ。
「お前ら耳塞げ!!」
 すぐさま耳を塞ぐ猟兵たち。働き蜂戦闘員も慌てて耳を塞ごうとするが、その手は猟兵がその身で塞いでいるわけで。
 マイクモジュールスイッチオン。音量マックス。耳栓プログラムオールグリーン。
 束の間の静寂の後に。

「Aaaaaaaaaaa――――――!!!!!」

 絶叫が轟いた。
 文字通りの爆音が働き蜂戦闘員たちの内耳を穿つ。
 ブリッツが至近距離で音圧を叩きつけた戦闘員などは、完全に昏倒して意識を失っていた。
 その胸をぐりっと踏みつけにしたブリッツを最初に、戦闘員たちの腕が緩んだ隙を突いた猟兵たちが次々と戦闘員の腕を抜け出していった。
「もーう我慢ならないブブッ!こうなったら力づくで大人しくさせて、旦那様のところにお連れするブブ!!」
「働き蜂3号――は、あれはもうだめブブ、ほっとくブブ!」
 頭を押さえながら、もう片方の手で槍を構える戦闘員たち。
 そうして浮足立つ戦闘員たちへと、さらなる混乱が襲い来る。
「HERE COMES A NEW CHALLENGER!! 毎度ー、乱入者でーっす!」
 そう叫びながらホテルのエントランスに飛び込んできたのは御宮司・幸村(なろう系@最強職・f02948)だ。
 風体こそ一般人と大差のないその男だが、内に持つ度胸と軽妙さは一級品だ。働き蜂戦闘員の後頭部をペチンとひっぱたき、屋外プールへと伸びる通路の方へとたったか駆けてゆく。
「一般人の分際でふざけたおっさんブブッ!」
「あれが一般人に見えるブブ!?こいつらの仲間ブブ!追うブブッ!」
「おっと、私達を放っておくとは感心しないな」
「悪いね、私達も仕事なんだ」
 幸村を追いかけようとする戦闘員の前に立ちはだかった竜矢が、その手に握るドラゴンランスを振るって牽制する。
 同時にロートも武装を展開して、退路を塞ぎにかかった。
 先んじて抜け出した一人の戦闘員は幸村の方へ。残りの3人は猟兵4人に囲まれる形でエントランスロビーに留まる形になった。
 牽制と様子見が拮抗し、膠着状態が始まろうかという時に。
 シルバップが両手を胸の前に組んで、一歩前へと踏み出した。
「むっ、やる気ブブ!?」
「我々の目標はテュポーンのみです、攻撃を止めて降伏してくださいませんか?」
 まっすぐと戦闘員を見据えるシルバップの瞳に、数瞬たじろぐ戦闘員だったが。その首はゆるりと横に振られた。
「我々に情けをかける、その気持ちは有り難くいただくブブ。しかし我々は旦那様の……テュポーン様のためにこの身を捧げたブブ。
 旦那様を排しようというのなら、我々は全力でその目論みを阻止する所存ブブッ!!」
「そうですか……協力してくださるなら、後程皆様を『叡智』へと至るお手伝いを、と思ったのですが。残念です」
 言葉を切るや否や、シルバップは舞った。人々を叡智へ導かんとする、神たらんと創造されたその肢体を一杯に使って舞った。
 その舞に目を奪われ、身体から力が一瞬抜ける戦闘員たち。
 一瞬生まれた隙を突いて。
「電力チャージ、行くぜ!神雷(ブリッツ)ッ!」
「一斉発射!美味しかったよ、ごめんね!」
「ドラゴニック・エンド!」
 ブリッツの雷が、ロートの武装の弾丸が、竜矢の槍とドラゴンが、一斉に戦闘員たちへと襲い掛かった。
 増援の展開も、空中への退避も一切許さない、弾幕と波状攻撃の一清掃射だ。
 三方向からの攻撃に曝された戦闘員は、塵も残さないほどに完全に消滅していった。
「よし……あとは最上階のスイートルームに向かうだけだ。急ぐぞ!」
 意識を失って未だに倒れ伏したままの戦闘員にもさくっと引導を渡すと、猟兵たちはエレベーターへと走っていった。

 一方、通路へと走っていった幸村である。
 狭く細い通路で戦闘員と真正面から相対した幸村は、「前も後ろも」働き蜂戦闘員に塞がれていた。
「「俺を馬鹿にして……もう逃げ場はないブブ!大人しく捕まるブブ!」」
「へっ……数で押して来ようって?」
 一斉に槍を自分に向けてくる戦闘員2人。しかし幸村はひるまなかった。レトロな携帯ゲーム機を取り出して掲げてみせる。
「目には目を、埴輪好♪数には数をってね♪来いっ、【Invader's!】」
 刹那、彼の周囲に召喚されるレトロなドット絵の宇宙人。その数実に85体。戦闘員の数を大きく上回っている。
「数の暴力がお前らの専売特許と思うなよ!」
「なっ……ひ、怯むなブブ!この手の召喚生物は一体一体は強くないのが常道ブブ!薙ぎ払うブブ!!」
 そうして同時に突っ込んでくる働き蜂戦闘員。しかし侵略する召喚生物に物理的に押されて幸村まで近づくことが出来ない。そうこうする間に幸村が指鉄砲を形作って、BANG!
「ぐふっ!?なんであんな攻撃がこんなに痛いブブ!?」
「相手の守備力無効した上に数で押すとか無双かよ!」
 指鉄砲に合わせて宇宙人を一体高速で突っ込ませていたトリックを、見破れる戦闘員は果たしているか。
 そうして【鎧無視攻撃】を喰らった戦闘員が、見る間に宇宙人の群れに飲み込まれていく。
「な、なんだとブブ……!?」
「さーて……次はお前だなぁ?」
 再び85体の宇宙人を召喚しながら、幸村はにやりと口角を持ち上げる。
 通路に小さく、働き蜂戦闘員の断末魔が響き渡った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

サイコ・クレイリリィ
働き蜂さんの腕に恍惚とした表情で抱かれて運ばれています。
くんかくんかすーはーすーはー。
あなたとても美味しそうですねそーるめんよりも、と耳元で囁いたらぺいってされました。
痛みに恍惚としながらもパイロヒーリングを発動しその熱量でさらに恍惚とします。
ああ、早くその太い槍で貫いて欲しいです。と、上気した頬で潤んだ瞳で見上げながら懇願します。
何故か引く素振りを見せたらなんでなんでなんで?と接近を試みて物陰に連れ込もうとします。
何故物陰に連れ込むかって?それは勿論『食べて』『一つになる』為です、裏の意味でも表の意味でも、ね。
ちょっと早いかもしれませんが、ヒーリングでの回復力で数と量には自信がありますよ。



 さて、猟兵の中にはエントランスで抵抗せず、ホテルの更に奥へと大人しく運ばれていった者も数名いた。
 サイコなどはその筆頭である。
 むしろ彼は一切の抵抗を見せるどころか、恍惚とした表情で働き蜂戦闘員の腋に顔を埋めていた。
「くんかくんか……すーはーすーはー……」
「さ、さっきから何をやっているブブ……?くすぐったいブブ……」
 冷や汗をかきながらサイコを抱いてホテルのエレベーターへと乗り込む働き蜂戦闘員。
 そうしてエレベーターの扉が閉まった瞬間、サイコの瞳が怪しく輝いた。
「あなたとても美味しそうですね、そーるめんよりも……」
「ぃ……っ!?」
 耳元で囁かれた瞬間に背筋にぞわりとしたものを感じて、戦闘員はサイコをエレベーターの床に放り出した。
 ちなみにこのエレベーターはホテルの建物の構造上、リゾートホテルによくある外面がガラス張りになっているタイプでなく、完全な密室になるタイプである。
 エレベーターの例に漏れず監視カメラも設置されているが、角度の関係上大きな死角は存在する。
 つまりはそういうことである。
「ああ、早くその太い槍で貫いて欲しいです……お願い……」
「貫くってどこを!?これでブブ!?痛いとかそういうの以前に死んじゃうブブ!流しそーるめんの時からお前……お前、なんか絶対おかしいブブ!!怖いブブ!!」
 働き蜂戦闘員、見事なまでのドン引きである。サイコ本人は全く理由が分かっていない「ように見える」のが更に怖い。
 すっかりエレベーターの死角に追い込まれた働き蜂戦闘員。彼に相対するサイコが戦闘員に身を寄せると、監視カメラにもその姿は映らない。
「さぁ、ボク達は今、一つになるんです……♪」
「アッ……ア゛ァァーーーー!!!」
 誰も映らないエレベーターの監視カメラに、戦闘員の叫び声だけが木霊した。

 のちに、ホテル従業員の間でまことしやかに囁かれる怪談話が一つ。
 曰く、ホテルの一番右端のエレベーターに少女をお姫様抱っこして乗り込むと、その少女に食われてしまって、到着した階では少女しか降りていかないのだ――と。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

レーヴェ・ナハトシッフ
(……リゾートホテルはどこも天井が広くて飛行モードで飛びまわる敵と戦うのが面倒そうだな)

戦闘場所はトイレかエレベーター
リゾートホテルでもその二か所なら天井が高くなさそうだから
飛行モードで空中ジャンプしにくいはず

食べ過ぎたせいかお手洗いに行きたくなったと言って
怪人の一人をトイレに連れていってもらう
拒否されたら、お前らも旦那様とやらもそういうプレイが趣味なのか……
と引いてトイレに行かせようとする

トイレでは
個室に入る時にガチキマイラで出した目隠しライオンさんに怪人の首根っこをガブっと二回攻撃してもらう
すまんな。来世があればホイホイトイレに行かない方が良いぞ
空へ逃げられたらジャンプで追う。
アドリブ歓迎



 また、別の場所にて。
 エレベーターの中でも大人しく、最上階まで運ばれてきたレーヴェだが、急にもぞもぞと身悶えし始めた。
「……なぁ、ちょっといいか?」
「どうしたブブ?」
「その……さっきそーるめんを食べ過ぎたようで、お手洗いに連れて行ってほしいんだが……」
 そう、恥ずかしそうに頬を紅潮させながら怪人に告げるレーヴェである。
 その顔をしばし見つめて、怪人が言うことには。
「もうちょっとで旦那様のいるスイートルームに着くブブ。それまで我慢できないブブ?」
「出来そうにない……それとも何か、旦那様とやらもお前も、「そういう」プレイがお好みなのか……?」
「ブッ!?だっ、断じて否定させてもらうブブ!旦那様はともかく、俺は決してアブノーマルじゃないブブ!」
 そう言って働き蜂戦闘員はダッシュで手近なトイレに駆け込んだ。中で二、三度息を整えて、レーヴェの顔に視線を落とす。
「大ブブ?」
「大だな」
「ハァ……ちょっと待つブブ、今扉を開けてやるブブ」
 ぶつくさ言いながら個室のドアを開けようとレーヴェに背を向けた瞬間に。
 働き蜂戦闘員の首根っこに【ガチキマイラ】のライオンががぶりと噛みついた。
「あぎゃ……っ!?」
「すまんな。来世があればホイホイトイレに行かない方が良いぞ」
 そのまま延髄を噛み砕くライオンさん。働き蜂戦闘員の身体がぐにゃりと脱力する。
 トイレの窓を開けて、戦闘員の身体を外に放り投げたレーヴェは、扉が開けられたままの個室をちらと見やり。
「……折角だから、ほんとに済ませていくか」
 そうして用を足したレーヴェはエレベーターを上がって来た仲間たちと共に、テュポーン・コーウェンの待つスイートルームへと、絨毯を踏みしめ歩んでいくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『テュポーン・コーウェン』

POW   :    刹那の恋奴隷
【ディープキス】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    荒獅子の舞
【両手にサーベルを構え華麗な剣舞】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    禁断の果実
【尾の蛇の体液】から【特製の超強力な媚薬】を放ち、【自身の性的魅力】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシトリー・コーウェンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 スイートルームの扉を開けると、そこはむせ返るほどの汗と体液の臭いで満ちていた。
 床に散らばる衣服、カーペットに染み込み、壁紙に飛び散った液体の跡。乱されたベッドシーツ。
 その部屋の奥、バルコニーに置かれたデッキチェアに寝そべっている黒みがかった褐色の毛皮を持つ、赤い鬣の獅子のキマイラ。
 テュポーン・コーウェンが顔だけをこちらに向けると、その顔触れを見てにやりと表情を歪めた。
「よォ、来たなオモチャども。その様子を見るに、戦闘員どもじゃ前戯にもならなかったようだなァ?」
 飲みかけのカクテルをそのままテーブルに置いて、尾骨から伸びる蛇からねとつく体液を滴らせ。偉丈夫はその身に「一切の布を纏わぬまま」猟兵たちと相対する。
 自身の蛇の頭を口でじゅるりと食むようにしたテュポーンは、その目をカッと見開きながら咆えた。
「心行くまで存分に!俺様を楽しませて見せろよ、オモチャどもよぉ!!」


●注意(改めて)
 あんまりにも年齢制限かかるようなプレイングはマスタリング対象になりますので、ご注意ください。
ブリッツ・エレクトロダンス
テュポーン・コーウェン。
奴を視認した瞬間、俺の中に憎悪が満ちる。
だが、どうして?俺はその憎悪の理由を思い出せない。
まあ、奴には…(『埒外』、つまり真の姿を解放。風と雷を纏う)死んでもらう。それだけだ。

奴の媚薬体液は…素早く脱いだジャケットとジーンズを盾にしてでも防ぐ。
水着姿になった俺を何かしらからかってくるかもしれんがな。「それがどうした」
盾でも防げない媚薬体液が地肌から吸収されるかもしれんが、「それがどうした」
さらにひっかぶるかもしれんが、「それがどうしたッ!」
気合で我慢してでも耐える。無効化なんざ出来てないから後でその我慢した分が押し寄せるとしても、だ。
神雷を放つまでは耐えてやるよ…!


レーヴェ・ナハトシッフ
部屋の換気ぐらいするべきだと思うんだが。掃除はできないのか、犠牲者の散らばる衣服はコレクションのつもりなのか……
とりあえず俺は特に因縁とか無いが、弟が生前やられた可能性があるからぶん殴らせてもらう

とりあえず普通にダガーナイフで接近戦をしながら
ディープキスでのルールをわざと破ってダメージを受けたり
ダメージが高過ぎたら守りながら、
敵の攻撃を武器受け、共闘者がいればかばうなどで
自身を瀕死へと追い込んで、戦場の亡霊……緑の布で目隠しをした半裸の獅子を召喚する……なんで半裸なんだろうな

その後は敵を挟み撃ちするように亡霊獅子と協力して二回攻撃
俺が倒れないよう残像で回避しながら戦闘

アドリブ歓迎



「テュポーン・コーウェン……!」
 その姿を視認した瞬間、ブリッツの脳内を憎悪という感情が支配した。
 何故だろう。何故だかは分からない。分からないが、あいつを殺さねばならない、それだけは分かる。
 脳内が冷えていく感覚を覚えながら、ブリッツの体表を風と雷が走っていった。
 怒りに身を震わせるブリッツの隣に立って、レーヴェは黄色と青の瞳をスッと細め口を開く。
「ブリッツ、気持ちは分かるが一人で突っ走るな。俺も直接の因縁とか無いが、弟が生前やられた可能性があるからな……」
「弟ォ?あぁ、いつだかにお前とよく似た獅子獣人のキマイラを食った記憶があるなァ……ちょうど、お前のような眩しい体毛を持った、可愛い奴だったよ」
「……っっ!」
 歯噛みをしたレーヴェが一度だけ瞬きをすると、既にテュポーンはその眼前まで迫っていた。
「レーヴェ!」
「甘ぇなァ……?」
 ブリッツが声を上げて庇いに入ろうとするも、既にテュポーンの両腕はレーヴェを抱いている。蛇まで巻きつけて逃れられないようにする念の入れようだ。
 体表から染み込んでくる、蛇から分泌される媚薬の体液。レーヴェの目から光が失われていく。
 そうして抵抗する気力を奪ったタイミングで。
「いただきまァす」
「むぐっ……!」
 テュポーンが、レーヴェの口に食いつくようにしてその唇を奪った。
 舌がレーヴェの口腔へと侵入し、その中を嬲りにかかる。媚薬によってテュポーンに魅力を感じさせられているレーヴェは、うっとりした表情でされるがままだ。
「この……っ、テュポーン!レーヴェを離せ!」
「うっせえなァ、お前は後でちゃんと遊んでやるよ」
 殴りつけてくるブリッツを鬱陶し気に見やったテュポーンが、レーヴェから一瞬口を離して彼の身を縛っていた蛇を解いた。その口を大きく開けて強力な媚薬を含んだ体液を吹きかけてくる。
 自身に迫る毒液を、身に纏っていたジャケットとジーンズを脱いで盾としたブリッツが、下に着こんでいた水着一枚となって身をかがめる。
 その姿を目にしたテュポーンが、大きく目を見開いた。
「ハッ、着込んだ下はそんな扇情的な水着を着てやがったか!お前もやっぱり欲しがりなんじゃねェのか?」
「……それがどうした!」
 口を離された今もとろんとした表情で惚けているレーヴェを抱いたまま、ブリッツに挑発的な言葉を投げかけるテュポーン。
 しかしブリッツはテュポーンを殴る手を止めようとはしない。
 鬱陶し気にレーヴェから手を離したテュポーンがちらりとブリッツをねめつけると、高速で這い寄った蛇がブリッツの太腿をガブリと噛んだ。
 直接体内に媚薬を注ぎ込まれ、一瞬脳がぐらりと揺れるブリッツだが、その足をしっかと踏みしめて吼えた。
「っっ、それが、どうしたぁぁ!」
 振りかぶったその拳の周囲に現れる、無数の迅雷。それを目にしたテュポーンが、すぐさま後方のレーヴェへと視線を投げる。
「チッ……おい、獅子の。お前に命ずる。『俺様を守れ!』」
「っ……こ、断る……!」
 命じられたレーヴェは動かない。言葉を以て明確にテュポーンの命令を拒否した彼の身に、身を裂くほどの衝撃が襲い掛かった。
「がっ……!」
「レーヴェ!」
 膝がガクリと折れ、その場に倒れ伏しそうになるレーヴェに、思わず目を見開くブリッツ。
 何とか体勢を保ったレーヴェを目にして、テュポーンがニヤリと嗤った。
「バカなやつだ……俺様を大人しく守ってりゃ、こんな所で瀕死になることも、なかったのによ!」
「っ……おぉぉぉ!神雷(ブリッツ)ッ!」
 ぐっと拳を握り締めて、ブリッツは自身と同じ名を持つユーベルコードを解き放った。突き出された拳からテュポーンめがけて走る雷光。
 くいと口角を持ち上げて雷撃を躱そうとするテュポーンの身体を、何者かがドンと押し止めた。
「なっ、テメエ……ぐぉぉぉぉっ!!」
 自身の身体に組み付いた、緑色の鉢巻きで目隠しをした獅子獣人を見やり、驚きに目を見開いたテュポーンの身体に、ブリッツの放った雷撃が次々と突き刺さる。
 雷撃がぶつかった胸から煙が上がるのを見て、にやりと笑ったブリッツだが、そこが限界だった。ガクリと膝を折り、後頭部から床に倒れ込む。
 先程噛みつかれて体内に流れ込んだ媚薬が暴れているのだ。それまでは気力で抑え込んでいたが、もう耐えきれなかった。
「あ゛ぁぁぁぁ……!はぁっ、んあっ、あっ……!」
 嬌声を上げながら乱れ始めたブリッツを、覚束ない足取りで近寄ったレーヴェがそっと抱き上げて、後方へと連れて行くのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

秋月・充嘉
ヘンタイだー!?(しかし見るものは見る)
はっ、つい食い入るように眺めてしまった。いけないイケない……。

出来ることなら生前に一度会ってみたかったっすね!後がこわいけど!
シャドウウェポンを打撃の戦闘棒にして『己の影は良き相棒』で二人がかりで攻めるっす。媚薬やキスが来そうになったら野生の勘でどうにかかわすっす。(本当はくらいたいけど、我慢…!)

アドリブ、他人との絡み可。


中條・竜矢
「人をオモチャ呼ばわりとはな。おまえに遊ばれるつもりは無い!」
(そうは言ったが、部屋の空気に当てられたか、そーるめんに何か仕込まれていたのか対峙しているだけで妙な気分になってくる。時間はかけられないか?)
戦闘開始時【おびき寄せ】技能を使用
サーベルの届かない位置で反転投影:竜ノ刻(Wiz属性)を使おうとするが、禁断の果実で妨害を受けてしまう。
「しまっ……うあっ……ああっ!?」
ランスを落としてしまったところに接近され、とっさにドラゴニアン・チェインで攻撃する。しかし鎖を逆に利用され、引き寄せられる。
抗いきれず虚ろな目でされるがまま、相手と尻尾を絡ませてしまう。
(アドリブ、アレンジ等OKです)



「人をオモチャ呼ばわりとはな。おまえに遊ばれるつもりは無い!」
「ヘンタイだー!?」
 目隠しをした獅子獣人を振り払ったテュポーンの前に立ちはだかりながら、竜矢と秋月・充嘉(キマイラメカニカ・f01160)は揃って指を突きつけた。
 しかし充嘉はテュポーンの股間に視線が集まっているし、竜矢も竜矢で部屋の空気に充てられたか妙な気持ちになってしまっているので、揃って内心穏やかではない。
 そしてそんな心の内を、見破れないテュポーンではなかった。
「あァん……?何だ、揃いも揃って欲しがりだなァ?そんなに俺のが欲しいなら、そんな強い言葉を使うことは無ェのによ?」
「何を……出来ることなら生前に一度会ってみたかったっすね!後がこわいけど!」
 足元から立ち上る影を棍の形に変えて両手で握り、駆け出した充嘉の足元からもう一人、充嘉と同じ姿をした影が這い出てきた。
 そうして二人がかりで、両側から挟み込むようにしてテュポーンに襲い掛かる充嘉。しかし存外にテュポーンは冷静だった。
 自分を殴ってくる影の方には目もくれず、棍の一撃を腕で受けながら実体の充嘉へと蛇が大口を開けて迫る。
 そこに割り込んだのは竜矢だった。
「させるかっ!」
「竜矢っ、危ないっす!」
 【おびき寄せ】技能を活用して自身に意識を向けさせる竜矢が、充嘉へと噛みつかんとする蛇の軌道を強引に変えた。
 しかして、竜矢の鱗に覆われた腹部にがっぷりと食いつく蛇の大口。
「あっ、ぐ……!」
 苦悶の表情を浮かべながら、【ドラゴニアン・チェイン】を放つ竜矢。その爆発を間近で受けて身を小さく仰け反らせるテュポーンだったが、次いで繋がれた鎖をぐっと握った。
「お前の方から物理的に繋いでくれるたァ……滾るじゃねェかよ!お礼に愛してやるよ!」
 そう、口元に歪んだ笑みを浮かべながら、テュポーンは鎖をぐいと引き寄せる。
「あっ……ん!」
 蛇の牙から注がれる媚薬の効果で快感を感じさせられながら、竜矢はテュポーンの胸に飛び込んだ。
 そのまま、愛おしそうに竜矢の顎に指を這わせるテュポーン。同時に彼の胴から口を離した蛇が、その太い尻尾へと頭を這わせていく。
「間近で見てみると、可愛い顔をしているじゃねェか、竜の兄ちゃんよ……心配するな、すぐに気持ちよくしてやるからよ……」
「あぁぅ……」
 蕩けた瞳でテュポーンのされるがままにされる竜矢を、充嘉は信じられないものを見るような目で見ていた。
 そして、その眼前で。
「あぁぁーーーっ!!」
 竜矢が甘く切ない悲鳴を、スイートルームに響かせた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロート・カニーンヒェン
「おおう、想像以上だった。堕としのテクはいかほどかな?お覚悟!!」(SPD)ソニック・キャリバーで衣服を消費して攻撃力を限界まであげてヒットアンドアウェイで挑むよ。正直に言うと、噂の液体やディープキスがどんなものか興味あります・・・もちろん、妥当オブリビオンは目指すし、手は抜かないよ?で、でも、ちょっとくらい・・・い、いや、絶対快楽なんかに負けないからね!(フラグ)(色気、アドリブ歓迎です)



「おおう、想像以上だった……」
 突入からそれほど時間が経っていないというのに、次々とその毒牙にかけられ快楽に溺れていく猟兵たちを見て、ロートはごくりとそのつばを飲み込んだ。
 既に竜矢はテュポーンの手によって弄ばれ尽くされ、絨毯の上に力なく身を横たえている。
 先んじて彼の媚薬を全身で受け止めたブリッツは、その全身を汗と体液で濡らしながらビクンビクンと痙攣していた。
 これは。
 期待せずにはいられないではないか。
 そう舌なめずりしたロートの身に付けた服の一切が、千々に千切れ飛んだ。
「いや、絶対快楽なんかに負けないからね!」
「お嬢ちゃん知ってるかァ?それを「死亡フラグ」って言うんだぜ?」
 衣服を限界まで消費して超加速したロートが、電光の速度でテュポーンに肉薄した。
 テュポーンが目を見張ったその瞬間には、サイキックエナジーを纏った手刀がその身体を袈裟に切り裂いている。
「おぉぉっ……!」
 苦悶の声を漏らしたテュポーンが、小さく口元に笑みを浮かべた。
 次の瞬間、尻尾の蛇がロートの口へと突撃する。
「なんっ、むごぉっ!?」
 蛇とディープキスをする形になったロートが目を見開くも、その目はすぐさま快楽に蕩けだす。
 蛇に直接口の中に媚薬を流し込まれながら、細い舌で口腔を執拗に攻められたロートの剥き出しの股間から、じわりと蜜が溢れ出す。
 その匂いを敏感にかぎ取ったテュポーンが、ロートの腰を両手でわっしと掴むまで、時間はかからなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シルバップ・シノイトビクス
【WIZ】
「わたしは『この手』の相手に特化してますので。はい」

各種聖痕の法力・ナノマシンアーマーの感覚強化をフル稼働させ、【UC】により身体能力を強化、戦闘に備えます
なるべく他の方に被害が行かないよう、蛇の媚毒は率先して【おびき寄せ】て【かばい】ます。

「ええと、すみません。彼にトドメを刺す前に、『交渉』させていただきたいのですけれど……」

復活した際の被害を減らすために、彼を『叡智』(読み:賢者タイム)へと導かせていただきましょう、はい。

【誘惑】し【挑発】、【鼓舞】し、本意でなくとも回復させ……ええ、【UC】使用中ですので、絞りきられてごめんなさいする所までドローンで捉えて世界中に生放送ですよ?


サイコ・クレイリリィ
ほむ、食べるのも好きですが食べられるのも嫌いではありません。
分御霊と一緒にところてんを、ふふ♪
それにしても、ああ、逞しい♪
どれだけ責められて腰砕けになろうとも、パイロヒーリングとサイコヒーリングで回復して何度でも♪
ボクは大食いで生命力吸収もありますから、熱を注がれれば注がれれほど元気になれますよ♪
ああ、体が熱い♪ボクの熱も受け取って下さい♪
あなたが与えてくれた熱をサイコトランスプリクションで共有しましょうそうしましょう♪
ふふ、食べるだけでなく食べられる方も悪くはないでしょう?



 男も女も老いも若きも。
 まさしくのべつ幕無しに食らって食らって食らい尽くして。
 そんなテュポーンを前にして、一人の少女は殊更に冷静だった。
「わたしは『この手』の相手に特化してますので。はい」
 そう独り言ちて進み出るシルバップの周囲へと、撮影ドローンが展開されていく。
 力尽きたロートを床の上に放り投げたテュポーンが、シルバップの展開する撮影ドローンに囲まれながらにやりと笑った。
「ほォ……?衆人環視の中でのプレイがお好みか?そういうのも嫌いじゃないぜ、俺様はよ」
「一つ、問わせていただきます……私を好きにいい代わりに、他の皆様に手を出さないというのは……駄目でしょうか」
 ドローンで映像をリアルタイムに視聴者に流し、不可視の聖痕と体内のナノマシンによる身体強化を施しながら、シルバップはまっすぐテュポーンの目を見て問いかける。
 しばし考え込む姿勢を見せたテュポーンだが、にやりと口元を歪めつつ首を振った。
「悪いがそいつは聞けねェ相談だな、お嬢ちゃん。何しろ俺様と遊びたいのは、お前さんの他にもいるもんでな」
「え……」
 そう言いながら、すっとシルバップの後方に指を伸ばすテュポーン。その指が指す先を追ったシルバップは瞠目した。
「ほむ、食べるのも好きですが食べられるのも嫌いではありません。【分御霊】と一緒にところてんを、ふふ♪」
 ユーベルコードによって分身を生み出して、シルバップの背後から姿を見せるのは二人のサイコだ。
 早速不穏当なことを宣っていますが、その発言もドローンに拾われてキマイラフューチャーに全放映されていますよサイコさん。
 そんなことなど一切合切気にも留めずに、サイコはシルバップの両側から進み出てテュポーンへとしなだれかかった。
「それにしても、ああ、逞しい♪ボクの理想とする身体です……」
「はははっ、これは傑作だ!俺に魅了されてしな垂れかかってくるやつは数多いたが、魅了される前からしな垂れかかってくるやつがいるとはなァ!」
 サイコの身体を優しく抱き上げるテュポーンが破顔一笑、愉快とばかりに笑った後で、シルバップへと尻尾の蛇を伸ばしていく。
 蛇とシルバップ、しばしの間見つめ合って。
 くるりと身体を反転させ、その場に残る猟兵たちに頭を下げた。
「すみません、皆様……恐らく、かなりの時間を要すると思いますので、下のプールやリゾートで遊んでこられてはどうでしょうか。
 身体が汚れている方もおりますし……シャワーを浴びてきた方がいいかとも、思いますので」

 そうして、猟兵たちが中座してぞろぞろとスイートルームから出て遊びに出かけた後。
 キマイラフューチャー中のパブリックビューイング全てに、昼頃から日が沈むまでのぶっ通しで、テュポーン、サイコ、シルバップによる大変に大変な映像が、大音量で響くあられもない声と共に一切の中断もなく放映され続けたとのことである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御宮司・幸村
その口上、そっくりそのまま返してやるよ!

どんな事して楽しませてくれるのかなー?
キスでもしちゃう?俺様、老若男女落とした数は星の数の手練れだよ
※ゲームの話

と、自ら懐に飛び込む
狙いはユーティリティ☆マウスを確実に当てる為
虎穴に入らずんば虎子を得ず作戦だ、決してキスがご褒美だとか抱かれたいとかではない

キスを受けながら、こいつ…手練れだな、とかおっさんのくせに唇が柔らかいだとか冷静な判断は忘れないよう努める

至近距離で身動き出来ない瞬間にマウスで抉る
そしてルールだ、お前のルール、全部無効にしろ

あとは適当に四つん這いになれとか寝転がらせて
マウントポジションからの鎧無視攻撃2無双

あっ、キス、上手だったよ?


三千院・操
◆心情
うわっ全裸?! あっ、うーーん。どうしようかな……困るな……。
だけどあの体はいい『素材』になりそう……。ちょうどキメラ作りたいしほしいな……。
あっ! 戦うんだよね? わかってるよ! 大丈夫!
きっちり死なせるからさ! きひひ!

◆行動
相手の攻撃をわざと受けて騙し討ちするよ!
剣舞は痛そうだからパス! ソレ以外の二つで!
媚薬だったら蕩かされたフリをして打ち返す!
ディープキスだったら逆にルール宣言! 『剣を振るっちゃだめ』!

……にしても、この臭いクラクラする……。
それにあんなん見せられたらどうにかなりそうだよ……。
はやく決めたほうがよさそう! じゃないとほんとに蕩かされちゃうかも……!


ノア・コーウェン
【コーウェン家】
相手がお父さんだとしても…僕は…僕たちは…倒さなければなりません…。
相手が…オブリビオン…で…敵で…ある限りは…。

シトリーが相手の気を引いている間に【目立たない】ように【忍び足】で近づき、降魔化身法をまとった【暗殺】をします!
仕留めきれなかった時のために、【マヒ攻撃】で暗殺です!
相手が仕留められていない状態で、相手がマヒしたらそのまま【二回攻撃】で追撃です!

シトリー!これはもう敵なんです!倒さなければいけないんですよ!しっかりしなさい!
『お父さん』は死んでしまったんです!倒しますよ!

相手の攻撃は【野生の勘】で察知です!よけられるものはよけていきましょう!


シトリー・コーウェン
【コーウェン家】
本当にとーちゃんかどうか調べるのに時間がかかって遅れちゃったけど
なんとか間に合ったんだぜー……(ぜぇぜぇ

とーちゃん、おいらの話を聞いて欲しいんだぜ!
どうしても聞いてくれないなら、仕方ないんだぜー……
愛及屋鷲-グリュプス・エール-!

とーちゃん、おいら達にはとっても、とっても優しかったんだぜ!
一緒に遊んでくれたり、いろんな物も買ってくれたんだぜ!
みんな、とーちゃんには近付くなって言ってたけど
おいらには大切な、大切なとーちゃんなんだぜー……
だから、もう、止めて欲しいんだぜ!

な、にーちゃんもそう思うだろ?
……あれ、にーちゃん?(きょろきょろ



 そして、日がとっぷりとくれた頃。
 スイートルームに戻って来た猟兵たちを出迎えたのは、ソファーに深々と身を沈めるテュポーンだった。
 ちなみに彼の相手をしていた猟兵二人は、ある程度片付けられたベッドの上に乗せられて、二人並んですやすやと寝息を立てていた。撮影ドローンも既に全て片付けられている。
 あんまりにもあんまりな映像を目にさせられたキマイラフューチャーの住人の心境や、如何に。衆目に晒された三人については今更何も言うまい。
「おぉ……お前らか、戻ってきてくれたんだな……?今回はなかなかにハードだったぜェ……」
「知ってる……リゾートのパブリックビューイングにも流れてきてたから」
 三千院・操(ネクロフォーミュラ・f12510)が額を押さえながらそう零した。
 その隣で幸村もげっそりした表情を浮かべている。
「いやぁ……どんな事して楽しませてくれるのかなー?と思っていたけどさ、これはねーわ。あんな声聞きながらじゃリゾートも楽しめねーよ」
 幸村が文句を述べるのも無理からぬ話。なにせ当初に踏み込んだ時よりも、スイートルームの中は惨憺たる有り様だ。窓を開けていくらか換気はしたようだが、それでも饐えた臭いが部屋中にこもっている。
 エアコンが効いていて室内の温度は快適なのが救いだが、エアコン内部ににおいが残らないかが、今からとても不安である。
 そうして肩を落とす二人の後方、廊下をバタバタと駆けてくる足音二つ。
 バンッと勢いよく開けられた扉から姿を見せたのは、二人のキマイラの少年だった。
「テュポーン・コーウェンの部屋はここですか!!」
「本当にとーちゃんかどうか調べるのに時間がかかって遅れちゃったけど、なんとか間に合ったんだぜー……」
 ノア・コーウェン(がんばるもふもふ尻尾・f02485)とシトリー・コーウェン(縁を繋ぐ翼・f02448)の兄弟が、息を切らせて部屋の中に飛び込んでくる。
 その姿を見たテュポーンが、途端にそれまでとは違うにこやかな笑みを見せた。
「おぉ、シトリー!お前もとうちゃんと遊びに来てくれたのかァ!」
「と、とうちゃん……?」
 突然現れた少年たちに、途端に愛想を崩すテュポーンと、目の前に立つ少年たちに、幸村も操も目を白黒させていた。
 少年たちは目の前にいる「父親」をまっすぐ見据えたまま動かない。
「相手がお父さんだとしても……僕は、僕たちは……倒さなければなりません……
 相手が、オブリビオン……で、敵で……ある限りは……」
 目の前でソファーに寝そべるまま、自分たちに視線を投げるテュポーンを見て、ノアはまるで自身に言い聞かせるように、それでいて弟にも言い聞かせるように、ぶつぶつと言葉を零していた。
 その兄を庇う様に一歩前に進み出たシトリーが、右腕を大きく振り払った。
「とーちゃん、おいらの話を聞いて欲しいんだぜ!」
「おぉなんだ、お前の話なら俺はいくらでも聞いてやるぞ、シトリー!買ってほしいオモチャの話か?気持ちよかった体位の話か?」
 にっこりと笑みを浮かべたままでソファーから立ち上がり、軽い足取りでこちらに近づいてくるテュポーン。
 近づいてくるその姿に数瞬視線を落としながらも、シトリーはテュポーンの顔をまっすぐ見上げた。
 胸を右手でぐっと掴みながら、大きく声を張る。
「とーちゃん、おいら達にはとっても、とっても優しかったんだぜ!一緒に遊んでくれたり、いろんな物も買ってくれたんだぜ!
 みんな、とーちゃんには近付くなって言ってたけど、おいらには大切な、大切なとーちゃんなんだぜー……
 だから、もう、こんなこと止めて欲しいんだぜ!」
「シトリー……」
 愛する息子の物言いに、少しだけ悲しそうな表情をしたテュポーンだ。
 父親が自分の両肩に、そっと手を添える。その手に自分の手を添えながら、シトリーは後ろを振り返った。
「な、にーちゃんもそう思うだろ?……あれ、にーちゃん?」
 後ろを向いたシトリーは状況を飲み込めずにきょろきょろと首を動かした。自分の後ろにいたはずの、ノアの姿がどこにもない。
 静かに目を見張ったテュポーンの背後。ソファー前のローテーブルの下から。
 苦無を構えたノアが、弾丸のように飛び出した。
 突進の勢いそのまま、【降魔化身法】によって生じた流血をカーペットの上にこぼしながら。彼の手の刃が父親の首を刈り取りにかかる。
「がっっ、てっ、めェ……!!」
「シトリー!これはもう敵なんです!倒さなければいけないんですよ!しっかりしなさい!
 『お父さん』は死んでしまったんです!倒しますよ!」
 息子に命を刈られる間際になって、ようやくか、いよいよか、テュポーンの瞳に憤怒が宿った。
 肩に手を置いたままだったシトリーを乱暴に抱き寄せ、有無を言わさずに口づけを交わす。それは舐るように、貪るように。
 呼吸を封じられたシトリーは、解放されるとひどく咳き込んだ。その彼へと、テュポーンは指を突きつける。
「シトリー!お前に命ずる、『ノアを殺せ』!!」
「おっと、そいつはさせねぇよ」
 激高するテュポーンの傍へと距離を詰めた幸村が、その身体に手に持ったワイヤレスマウスをぐっと押し付けた。そして告げる。
「ルールだ、『お前のルール、全部無効にしろ』」
「なっ……むっ!?」
 刹那、テュポーンによってルールを定められたシトリーの身体から何かが抜けた。
 手を二度、三度握っても、ダメージが入る様子はない。「兄を殺せ」というルールの難易度が、生じるダメージを小さくしているようでもない。
 そうして幸村から行われるディープキス。今度は口を封じられたテュポーンが、目を白黒させる番だ。
 眼前に幸村の顔が近づいていて視界が悪い中、感覚を頼りにシトリーへと蛇を伸ばす。しかしシトリーを庇う様に、操がその前に立ちはだかった。
「あっ!戦うんだよね?わかってるよ、大丈夫!きっちり死なせるからさ!きひひ!」
 噛みついてくる蛇をグローブを嵌めた手で弾き返す。それと同時にユーベルコードを演算、模倣。刹那、ずるりと操の背後から生えだす、粘液を纏った蛇。
「君の身体、いい『素材』になりそうだね?死体でいいから欲しいなぁ……!」
 うっとりした表情を浮かべながら、操の蛇が地を駆けた。瞬時にテュポーンの太腿へと、深くその牙を立てる。
 テュポーンの瞳孔が、きゅぅっと小さく縮まった。
「お、おあ、あぁぁぁぁぁぁ!?」
 痛みと快楽と、ちょっとの恐怖心。テュポーンは吼えた。轟くような叫び声で吼えた。
「シトリー!」
「おうっ、兄ちゃん!」
 床の上へと膝をつくテュポーン。操と幸村が彼から離れたタイミングで、ノアから声を飛ばされたシトリーが、その背の翼を大きく広げた。
 そして。
「【愛及屋鷲-グリュプス・エール-】!」
 翼から放たれ、ダーツ状に変化した何枚もの羽が、テュポーンの身体に殺到した。
 膝をついたままで、動きを封じられたテュポーンの腕が、だらりと力なく垂れる。傍にそっと寄るノアとシトリーの姿を見ても、もう抵抗する術は一つたりとも無い。
「おぉ……なんてこった……強く、なったな、二人とも……」
 そう、力ない声で零して、目を細めるテュポーン・コーウェン。
 迫害種と悪名高き、数多の子を持つ、星の数よりなお多い恨みを買ったその男の偽りの命を。
「……さようなら、『お父さん』」
 ノアの苦無が、今度こそ静かに、刈り取ってみせた。
 ごとりと落ちる首も、力なく倒れていく身体も、全てが塵となって虚空へと消えていく。
 そうして後には、一等濃い体液の匂いだけが残された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月10日
宿敵 『テュポーン・コーウェン』 を撃破!


挿絵イラスト