大祓百鬼夜行⑫〜妖怪団地の蝶々
●妖怪団地の団地武装団
「さあ、どんどん進んでいくよ! 今回の目標は、『妖怪団地』に住む『団地武装団』の殲滅だよ!」
グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)は、次なる戦場の予知を告げる。この戦争では、戦場を制圧することで雲の道を延ばして進んでいくことになる。今回の戦場は、カクリヨファンタズムの果てにたたずむ妖怪団地とのことだ。
「『団地武装団』って言うのは、団地の地形を利用した『団地闘法』を操る妖怪集団だね。彼女達は、団地の中で自分達を倒してくれる猟兵を待っているんだよ。だから、容赦なくやっつけてきてね」
この団地武装団は、大祓骸魂の発見のために骸魂と合体しつつも、辛うじて意識を保っているようだ。だからこそ、スピカの言い方はちょっとどうかと思うが、全力で戦う事が、大祓骸魂を弱めると共に、猟兵達にその居場所を教える助けになるのだ。
「ここに住んでいるのは、『胡毒蝶の艶女・遊々(ゆゆ)』っていうオブリビオンだね。元々は蝶の妖怪みたいだけど、色々な骸魂が合体してるみたいだね」
複数の骸魂が合体しているため、蝶の翅から放つ魅了と混乱の鱗粉以外にも、サソリの尾を使った攻撃や、扇を用いての毒の竜巻なども使ってくるらしい。
「それで、この妖怪団地は、大量に睡蓮の咲き狂う迷宮になっているみたいだね。その構造を上手く使えば、有利に戦えると思うよ」
どうやら敵は睡蓮と縁のある妖怪のようで、その影響からか迷宮と化した団地には沢山の睡蓮が生えているとのことだ。
「これからのことを考えると、ここは早めに制圧したいところだね。だから、よろしく頼んだよ?」
スピカはそう言うと、猟兵達を戦場へと転移させるのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『迷宮のように改造された団地を利用して戦う』です。
●オブリビオンを倒せば、骸魂に呑み込まれた妖怪は救出できます。
第1章 集団戦
『胡毒蝶の艶女・遊々』
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POW : 颶風の舞
【舞うように扇を煽ぐこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【凄まじく毒々しい竜巻】で攻撃する。
SPD : 伽日良の鐵
【サソリのようにうねる尻尾(麻痺属性)】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 蠱惑の銀煤
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【翅】から【出た鱗粉を吸うと敵を魅了し混乱させる攻撃】を放つ。
イラスト:撒菱.R
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
この団地もどっかから転移してきたんだろうねぇ……
っと、いけないいけない。
由来を問うのは今は野暮だ、まずはここを突破しないとね!
鱗粉を吸い込まないように服をマスクにして、なるべく被害を最小限にしつつ電撃の『属性攻撃』を放って反撃するよ。
団地の中ならそうそう最高速で飛び続けることはできないだろうからね。
そうして団地の金属部分を帯電させつつ駆け抜けて、
頃合いを見てテレパスを展開、【超感覚領域】を広げるよ。
そうすりゃアタシが見失ったとしても、この団地の中にいる限りは電撃が奴らをしたたかに打ち据えるだろうさ。
『マヒ攻撃』を込めて動きを止めるのを最優先とはさせてもらうよ。
「この団地もどっかから転移してきたんだろうねぇ……」
妖怪団地を前に、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は首をかしげる。UDCアースとの繋がりが感じられるこの場所の由来につい考え込んでしまったが、今回の目的は別にある。
「っと、いけないいけない。由来を問うのは今は野暮だ、まずはここを突破しないとね!」
気持ちを切り替えた多喜は、周囲を警戒しながら団地の迷宮へと足を踏み入れた。
「……!!」
「早速出てきたね……毒を吸わないようにしてっと」
団地に入ってすぐに、侵入者に気づいた遊々の集団が飛んできた。その翅からは魅了と混乱を引き起こす鱗粉が撒き散らされる。団地が迷宮化していることで最高速を出せないのは助かるが、いくら口をマスクのように服で覆っても、ずっと吸い続ければいつかはその毒に侵されてしまうだろう。
「一先ずは逃げつつ反撃していくよ!」
団地の中を駆け抜けながら、多喜は電撃を放って迎撃する。しかし、逃げながらの標的の定まらない攻撃ではオブリビオンへの致命傷には程遠い。そして、相手の飛ぶ速度の方が速いため、逃げ切る事も困難だ。
「このくらいで良さそうかねえ……『超感覚領域』」
多喜はただ逃げているだけでは無かった、団地を駆け抜ける中でその金属部分を帯電させていたのだ。そしてテレパスを展開して領域を広げた彼女は、その領域の各所より電撃を放って遊々へと反撃を開始する。
「この団地の中にいる限りは、この電撃がしたたかに打ち据えるよ! アタシに目を付けたのがアンタ達の運の尽きってことさ!」
迷宮の中でも、迸る電撃は的確に遊々を貫き、彼女達を感電させて地に落としていく。後はそれに、一つずつトドメを刺していけば良いだけだ。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
睡蓮…なるほどね
敵が飛ぶなら僕も翼で【空中戦】
敵の鱗粉は【高速詠唱】で風魔法の【属性攻撃】で吹き飛ばし対処
念のため自身の周囲にも【オーラ防御】を張り二重の策を
混乱には混乱を、ってね
鱗粉の影響を遠ざけられている間に【催眠術】(と無意識に乗せた【誘惑】)を混ぜた子守唄の【歌唱】で
敵の集中力を削ぎ混乱させ、攻撃の命中率を落とすと同時に視野を狭く
その隙に初めから存在する睡蓮達の影に隠すように【破魔】の★花園を広げていき
ふふ、僕のことばっかり見てていいのかな
【指定UC】で変身
強化された★杖で再度強化された風魔法を放ち
潜ませていた破魔の花弁を巻き上げる事で団地中に吹き荒れる逃げ場の無い花嵐による【浄化】を
「こんなに沢山の睡蓮……なるほどね」
その団地迷宮には、そこかしこに睡蓮が狂い咲いている。その美しくも怪しげな様子に、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は納得したように頷いた。何やら彼には、その睡蓮を利用する考えがある様子だ。だが、ゆっくりと睡蓮を眺める間もなく、澪の元に遊々の集団が襲来する。
「!!!」
「あっ、あれが今回の敵だね? 敵が飛ぶなら僕も翼で空中戦だよ!」
蝶の翅で空を飛ぶ遊々に対抗するかのように、澪は自前の天使の翼を広げて空へと舞い上がる。舞い散る敵の鱗粉を、風魔法による吹き飛ばしとオーラのバリアで二重に防御し、彼はオブリビオンと空中戦を繰り広げる。しかし、飛行速度では遊々の方が何倍も速い。その差を彼は、得意の歌唱でもって埋めるのであった。
「混乱には混乱を、ってね。 ~~~♪」
「!?!?」
催眠術を混ぜた子守歌を歌い、澪は敵集団を混乱させる。最も、一番効果を発揮していたのは無意識に歌に乗せられた強力な誘惑であった。ともあれ、彼は敵の動きが鈍っている間に、睡蓮に隠れるように聖痕から破魔の力を持つ『花園』を広げていった。
「ふふ、僕のことばっかり見てていいのかな? みんな、浄化してあげるよ!」
「!!!!!」
そうして準備が整ったところで、澪は『マジカル☆つゆりんプリンセスフォーム』を発動して豪華絢爛なドレス姿に変身した。とても恥ずかしい格好だが、運良く近くに他の猟兵がいなくて助かった。
そして彼は強化された『Staff of Maria』を使って、強烈な風を生み出した。その風は睡蓮に隠れた花びらを巻き上げ、浄化の花嵐を作り出す。その多数の花びらを全て回避するなど不可能だ。遊々の集団は、その花嵐によって一気に浄化されたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
水鏡・多摘
狭い迷宮で毒使いとは厄介な相手じゃが…さあどう攻略すべきか。
世界の為に頑張ってくれた妖怪達を救出するためにも全力を尽くさねばな。
迷宮に飛び込んだらUCで呪詛の式神竜を召喚。
小型である事を活かし半数を咲き乱れる睡蓮に隠れさせながら迷宮を先行させ、遊々を発見したら奇襲を仕掛けさせる。
元が非生物で呼吸しない式神、鱗粉を吸ってこ混乱する事もなかろう。
その後に続いて我も残り半数を連れて遊々がいる場所へ空中浮遊で飛行しつつ移動。
我への鱗粉は破魔属性のオーラで鱗粉を防ぎつつ、氷属性のブレス攻撃を喰らわせ動きを鈍らせ式神達が攻撃する隙を作ってやろう。
骸魂を追い払ったら救助、手当を忘れず。
※アドリブ絡み等お任せ
「世界の為に頑張ってくれた妖怪達を救出するためにも、全力を尽くさねばな」
この大祓百鬼夜行では、大祓骸魂を見つけるためにあえて敵の軍門に降った妖怪達がいる。その献身に報いねばと、水鏡・多摘(今は何もなく・f28349)は決意も新たに妖怪団地へと侵入する。
「狭い迷宮で毒使いとは厄介な相手じゃが……さあどう攻略すべきか。……ここは数で応ずるか。眷属竜よ、来るのじゃ」
多摘は『眷属竜の夜行』で呪詛の式神竜を大量に召喚すると、その半数を睡蓮に隠れるようにして先行させる。式神が小型である事を生かしての戦術である。そして……しばらく進んだところで遊々達を発見した式神達は、彼女達へと奇襲を仕掛ける。
「交戦し始めたようじゃの。我も疾く向かうとしよう」
それを追いかけ、宙を浮遊して多摘も残りの式神とその場へと向かう。そして辿り着いた所では、遊々の集団のうちの数体が倒れていたが、式神達は全滅していた。
「奇襲は成功したものの、鱗粉は触れること自体が攻撃ということじゃろうか?」
確かに式神であれば吸い込むことも無く、魅了や混乱も受けない。しかし、広範囲に撒き散らされる鱗粉を避けることはできない。威力は小さくとも鱗粉はそれ自体が触れても危険なものだ。先制攻撃である程度の数を倒したものの、耐久力の無い式神は鱗粉に触れて消滅してしまったようだ。
「思った以上に厄介だのう。ここは我が直接やらねばならぬようじゃ」
多摘は破魔のオーラで鱗粉を防ぎつつ、氷のブレスで遊々を凍結させていく。式神達はその援護だ。
少々手間取ったが、多摘はそこに居た遊々達の全てを撃破した。
成功
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キルシ・キュマライネン
焼きましょう!団地!!鱗粉ごと!!
団地ですし石綿とか焼けにくい物も多いでしょう、室内はともかく石造り、コンクリートのこの建築物は早々燃えません。そのままなら…。
わたくしの解かれる世界でそこらへん一体を絹糸に解いて、着火します。
この絹糸が燃えるかどうかというとですね、じつは私の魔力次第なのです。
狭い空間の中では高速で飛んでいようとあまり意味はないですが通路を邪魔するように外に逃げられないように燃えない糸を残しつつ焼きましょう。炎は魔導カンテラからこう、ぼうぼうと出ますので。
きっと燃え盛る睡蓮の花びらと鱗粉も相まって幻想的なビジュアルになること間違いなしですわ!
続いて妖怪団地に突入したのは、キルシ・キュマライネン(海生押しかけメイドモドキ・f28170)だ。
「焼きましょう! 団地!! 鱗粉ごと!!」
いきなり何とも過激な発言だ。しかし、撒き散らされる鱗粉に炎で対抗するというのはなかなか有効な手段ではある。
「団地ですし、石綿とか焼けにくい物も多いでしょう。室内はともかく石造り、コンクリートのこの建築物は早々燃えません。そのままなら……ですが」
単に火を放ったとしても、木造建築でも無ければオブリビオンを倒せるほどの大火を起こすことは困難だ。そこでどうするかというと、やはりそこはユーベルコードを使うのだ。
「解れたモノは一度ほどいてしまいましょう……そして、着火ですわ!」
『解れる世界』、それは周囲の無機物を絹糸へと変換するユーベルコードだ。この絹糸は鋼鉄以上の強度を持つものの、燃えるかどうかはキルシの魔力の込め方次第だ。燃えやすい用に調整して『魔導カンテラ』からぼうぼうと出る火を付ければ、絹糸は一気に燃え上がっていく。
「!!!?」
その焔は、襲撃に訪れた遊々の集団を焼き払う。これだけ炎が回っていては、鱗粉を撒き散らしても全て焦げてしまうので無意味だ。
逃げだそうとする遊々もいたのだが、その時にはキルシによって燃えない絹糸が逃げ道を封じるように張り巡らされていた。この檻の中で、オブリビオンに待つ運命は焼死のみだ。
「これはとっても幻想的なビジュアルですわ!」
団地内に咲いた睡蓮に燃え盛る焔、そして振り撒く鱗粉と、恐ろしくも幻想的な光景がその場には生じていた。キルシはそれをうっとりと眺めるのであった。
こうして妖怪団地に住んでいた遊々の群れは、猟兵達によって殲滅された。猟兵達はこの戦場の制圧に、一歩近づいたのだ。
大成功
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