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銀河帝国攻略戦④~その正義は我らの為に

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「皆、大丈夫かな?まだまだ戦争も始まったばかり、油断せずに行きたかったんだけど」
 グリモア猟兵の真白が皆の前に立つ。
「今、戦争状態で銀河帝国とわたし達も加わってる解放軍は対立状態にある、っていうのは……良いよね?」
 先の戦いで銀河皇帝の正体が『オブリビオン・フォーミュラ』だと分かり、自体は急転。そのような事になっている。
「でね、解放軍の一つの船にどうやら工作員が入り込んじゃったみたいなんだ。しかも、テロを起こしてその船を破壊しようとしてるんだって!だから破壊される前に対峙して退治してほしいの。……ダジャレじゃないからね」
 実際、冗談ではない状況だ。一隻居なくなるだけで、大きな損失になる事もある。だからこそ阻止せねばならない。
 真白はスマートフォンをいじって船の画像を見せる。
「狙われたのはこの船、ガバセキュ号。なんかすぐセキュリティ破られそうな船の名前してるね。案の定破られたんだけど」
 実際はそんな酷いものではなく、しっかりとしたセキュリティが船を守っていたはずだった。
 それを破って潜入してきたのだから、相当な手練れである。
「その特徴としてまずはそのハッキング技術。船に潜入するだけあって、相当なものだよ。しかもユーベルコードにまで使ってきて、それを相殺して無効化しちゃう。怖いね!」
 うんうん頷く真白。
「それと、帽子にも気をつけて。鋭利な刃が仕込んであるから、ヘタすると斬られちゃう」
 それともう一つ、と人差し指を立てる。
「何か、金色の瞳に覚醒するらしい。その瞳が何かは分からないけど、敵のユーベルコードの一つかもしれない。注意する必要があるね」
 さて、と一息つき、正面を見る真白。
「さっさと倒して、この船を救って次へ行こう!それじゃ、よろしくね!」


みらつば
 どんどん行きましょう、みらつばです。

 破壊工作テロを目論んでるこの不届きエージェントを退治してあげましょう。

 今回は採用できそうなのから先着採用します。

 挨拶もほどほどに、それでは、よろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『帝国エージェント』

POW   :    ゴールドアイ
【金色の瞳】に覚醒して【歴戦の白兵戦型ウォーマシン】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    仕込み帽子
自身が装備する【鋭利な刃を仕込んだ帽子】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    ハッキング
対象のユーベルコードに対し【電脳魔術のハッキング】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠グロリア・グルッグです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アメリア・ツァオ
【アドリブ・同行歓迎です】
凄腕のクラッカーか。これは一筋縄じゃ行かないやっかいな敵だな……。
だが、銀河の平和を守るためなら一肌脱ぐとしよう。
やれるだけ、やってみるさ。

こういう場合は【賢者の影】で一つ質問を投げかけてみるとしよう。
その質問は
「どうやってガバセキュ号のセキュリティをかいくぐってここに来た?」
というもので行くとしよう。どうせ真実は言わないだろうからダメージを与えられればそれでよし。万が一真実を言って解除されてしまった場合もセキュリティホールを埋める手がかりにはなるだろう。

飛んで来るであろう帽子に関しては【見切り】を使って動きを見定めつつかわすよ。


雪生・霜逝
【POW】使用。
ハッキングはわたくしのようなウォーマシンにとって脅威でございますね。こちらも対策としてダミー人格による攻性防壁を展開しつつ、物理的に相手を叩きます。
光学【迷彩】で【フェイント】を掛けながら接敵、【零距離射撃】で鉄杭を撃ち込んで畳み掛けましょう。反撃は覚悟の上、【激痛耐性】で痛みを堪え、後衛の味方を【かばう】ことも従者の矜持。もしも敵が予想外の攻撃を仕掛けてくるならば、ユーベルコード:【鏡犯者】――同族殺しの業にて、対処いたします。


鉤山・瑠璃
覚醒すると接近戦に得意な形態に変身するようですわね。
遠距離戦が全くできなくなるということはないでしょうが、迂闊に接近するのは危険でしょう。
先ずはこちらも接近戦を仕掛けると見せかけてゴールドアイを起動させますわ。
そしたら【残像】技能を使用して距離を取りつつヴァリアブルウェポンで牽制して羅刹旋風のチャージ(大太刀を振り回す)をしますわ。
十分にチャージし相手が隙を見せたところを一気の接近し羅刹旋風を叩きつけますわ。


嶋野・輝彦
削り役、捨て石そんな人間が必要なら俺の役目だよ

【第六感】で帝国エージェントの動きを予測
【先制攻撃】【だまし討ち】【覚悟】【激痛耐性】でダメージ顧みず突撃
【怪力】で攻撃が外れない様に押さえ込みながら
【零距離射撃】【捨て身の一撃】【鎧砕き】で攻撃

自爆特攻のつもりかって?素人がやる事だ、そのくらいで上等だろ?
その後も【怪力】で帝国エージェントを逃げられない様に抑え込みながら(【第六感】で相手の動きを察知した方が逃げられにくいならそれも入れる)
【零距離射撃】【捨て身の一撃】【鎧砕き】で
【覚悟】【激痛耐性】で耐えながら攻撃
工作員って位だ動きの察知には特に注意が必要だろうな

死にかけたら置き土産に戦場の亡霊


シル・ウィンディア
ハッキングで船を破壊なんて、そんなことさせはしないっ!
しかし、敵も必死な感じだね…

【空中戦】と【残像】を駆使して、敵を機動力で撹乱しつつ
【フェイント】を織り交ぜて、二本の光刃剣で【二回攻撃】を
行って攻撃をしていくね
【第六感】で敵の攻撃を【見切り】つつ
万が一は【オーラ防御】で防いでみるよ

光刃剣をメインに攻撃で使って
隙を見せたら【高速詠唱】と【全力魔法】を駆使した
エレメンタル・ファランクスで一気に押していくよっ!
相殺できるなら、全部してみてっ!

相殺されるされないにかかわらず、発動後
【ダッシュ】で接敵して、光刃剣で斬りつけます
切札って、最後に撃つだけじゃないんだよ?
こうやって囮に使うこともあるからね


松苗・知子
心情:
こういう工作員って、潜入は上手くても正面切って戦うのはイマイチ。ってのがお約束じゃないかしら。
ふっつーに強いのよねぇ……

行動:
所詮は孤軍なわけよ。手数で押すわ。
狐火を呼び出して、相手をぐるりと囲うように配置。相手の動きに合わせて、退路を塞ぐ方面に厚く狐火を配置するようにして動きを制限するのよう。
かつ、できるだけほかメンバーの射線に誘導するのだわ。

相手が慣れてきたり、意識が他のメンバーに向いたところで、狐火をまとめて叩きつけるのよ。
「余所見してると燃やしちゃうわよ!」

(狐火の色:青白い炎です)


ルビィ・リオネッタ
相棒にして恋人の六道紫音(f01807)と協力するわ

まず見つけないとだよね
少人数で潜入したなら狙う場所も限られてくる筈
船の重要区画が集まる場所の入口付近を見張る

相棒のシオンの力も頼りになるわね
アタシは【視力】で怪しい動きや物、帽子をかぶっていないか警戒

「んんっ、あの人…」

特定できたら【先制攻撃】からの【武器落とし】で荷物を奪う
テロを起こすんだから爆発物とか心配だわ

『仕込み帽子』は『操りの盾』で全て受け止める
【空中戦】でその間を【目立たない】よう【ダッシュ】ですり抜けて【早業・暗殺】からの【目潰し】!

「どうして帝国はいつも民間人を犠牲にするのかしらね」

人がいなければ国なんて成り立たないのに


六道・紫音
相棒にして恋人のルビィ(f01944)と共闘

いかに強力な技を使おうと我らの道を阻む事は出来ん。
やるぞルビィ、銀河帝国の手先を討ち取るのだ!

・戦法
まずは索敵、俺は『第六感』を駆使した気配察知で敵を探る。
発見したらルビィと連携攻撃を仕掛ける。
『残像』を伴いながら『ダッシュ』で一足飛びに駆ける《縮地》にて、相手の攻撃を『第六感』と『見切り』で見極めて回避しながら『カウンター』を仕掛け、刀の間合いまで素早く距離を詰める。
「悪しき行い、許しはせん!」
『鎧無視効果』で弱点を狙い『怪力』を発揮して膂力を増し『捨て身の一撃』により全神経を攻撃に集中した【参之太刀《雲耀》】を『二回攻撃』で連続発動し斬り伏せる。


クロウ・タツガミ
他猟兵と連携、アドリブ歓迎だ

【POW】

さて、帝国に好き勝手させるわけにはいかないな

【三位龍装】を使い、攻撃力を強化して戦闘に挑む。【戦闘知識】を用いサカホコ(ハルバート)を手に、【怪力】による【2回攻撃】で【串刺し】を狙いつつ戦うつもりだ。敵の物理攻撃はガンドレットによる【盾受け】で防ぎ、近くの猟兵への攻撃は極力【かばう】つもりだ

ウォーマシンに変身したら、【力を溜め】、【祟神ノ縁】を【投擲】し攻撃するつもりだ、命中すれば動きを阻害できるのではないかな

力技で行かせて貰おうか



「どうして帝国はいつも民間人を犠牲にするのかしらね」
「さあな、ああいう奴の考えなど分からないな。というか分かってたまるか」
「というか、困っちゃうわね。潜入なんてまず見つける所から大変じゃない」
「全くだ、ルビィ。……今のところ怪しい奴は居ないからな」
 徒歩で探しているのは六道。その横を浮いてきょろきょろ見回しているのはルビィ。二人は相棒であり恋人だが、戦闘面では真逆のような戦い方をする。だからこそピッタリなのだろうが。
 と、ふと廊下へと出ると一人の男を見つける。帽子を深めに被り、鞄を持っている。
「んんっ、あの人……」
「ああ、それっぽいな」
 帽子を見てみると、なぜか光っている。間違いなく刃が仕込んである帽子だろう。六道もルビィも、それを見て確信し、その近くへとゆっくり忍び寄る。
「まずはアタシに任せて」
 ひゅんと飛んでいくと、敵の手元、鞄へと迫る。その小ささに男は気付いてない。
 そのまま一気にひったくる。
「……ん?……あ、おい!?」
 エージェントも気付き、すぐさま帽子を複製する。
「貴様!それを返せ!」
 一気に何個も帽子を飛ばしていく。ルビィには大きいが、
「そんなに大事なものなら、もっとしっかり持っとけば良いのに!」
 装備している妖精の盾を"操りの盾"で複製して全弾きっちりとガードしていく。
 それを見た六道は、素早く一足飛びに駆けて間合いを詰める。
「やぁッ!」
「な、何っ!?」
 勿論ルビィへと視線を合わせていたエージェントには、それはとても鋭い一撃となる。しかし、エージェントは奥の手を隠していた。
「クソッ、こうなったら!」
 一気に金色の目へと覚醒し、ウォーマシンへと変形する。
 しかしその間にルビィは体勢を整えなおすと、六道へと鞄をトスしてすぐに敵との間合いを素早く詰める。エージェントも変形後に帽子を飛ばしなおすが、その間をするするとすり抜けていく。そして。
「これでアンタはもうおしまいよ!」
 ルビィが狙ったのは、目、のような所だった。一気にエージェントの視界が真っ暗になる。
「ぐっ、前が見えない……!」
 六道はその隙を見逃さなかった。鞄を置いて一気に詰めよると、とても鋭い居合切りを繰り出す。その速さはまるで、雲耀のようで。
 ちなみに雲耀とは、とある地方での剣術の太刀での打ち込みの速さの事で、雲耀まで行くと、それはもう空を走る稲妻の速度と同等、とも言われる。
 それ程までの素早い居合を見せた六道。しかし。
「こうなったら……逃げるが勝ちだ!」
 エージェント、まさかの逃亡。目はダメでも足は無事なのだから、当然壁を伝って行けば逃げれる。
「あ、待て!」
「待ちなさいよ!」
 慌てて二人が追いかけるが、途中で見失ってしまう。
 その後、エージェントは広い所へとたどり着き一安心する。しかし疲れたのか、その場に倒れこんでしまった。そこに来たのはアメリア。倒れている人影に驚いて、近寄り話しかける。
「大丈夫か!?」
「ああ、傷は負ったが……」
 必死にけが人のふりをするエージェント。しかしアメリアはそれに違和感を覚えてしまう。何故なら、傷が"傷は"で済むレベルでは無かったからだ。
 その違和感を確かめる為に、アメリアは賢者の影を忍び込ませる。
「ひどい傷だな、誰にやられたんだ?」
「ああ、この船に侵入者がいて、それにうぐっ!?」
 その時エージェントに痛みが走る。それが意味するのは。
「……嘘だな。そして侵入者はやはり、あなただ!どうやってセキュリティを掻い潜ってここに来た!?」
「偶然、ぐふッ!?」
 嘘をつけばつく程、ダメージが入っていく。
「皆!ここに居たぞ!」
 叫んで伝えるアメリオ。その声に一番最初に反応したのは松苗と嶋野だった。
「違う、俺はそういう奴じゃ痛いッ!?」
 まだ解除してなかった。
「あら、居たのね、しかも傷をもう負ってるわ。こういう工作員って、潜入は上手くても正面切って戦うのはイマイチ。ってのがお約束じゃないかしら。……でも、これでも生きてるって事は良く考えればふっつーに強いのよねぇ……」
「まあ良いさ、まずは俺の出番だな」
 構える嶋野。
「ぐっ、まずはお前からだ!」
 最初にエージェントのターゲットにされたのはアメリオ。大量の帽子が飛んでくるが、
「その程度なのか?」
 それを見事にかわしていく。その隙を見て、嶋野は走って突撃していく。さらに。
「所詮は孤軍なわけよ。でもあたし達には仲間がいる。それに、今はかなり積極的な男も居るみたいだし、ね?」
 その周りを松苗のフォックスファイアで囲み、エージェントの逃げ道は無くなる。
「これはどうだ!」
 嶋野はそのままエージェントの顔面にパンチを入れると、そのまま力強く抑え込みアサルトウェポンでゼロ距離射撃をする。
 見事に当たると、一部が弾ける。しかし嶋野はそのまま抑え込んだままで。
「ふざけるな!このままだとお前も他の奴の攻撃が当たるぞ!?」
「自爆特攻のつもりかって?素人がやる事だ、そのくらいで上等だろ?」
 完全にエージェントの視線は嶋野へと向いているが、忘れてはいけない。この周りは火で囲まれているという事を。
「あらあら、余所見してると燃やしちゃうわよ!」
 一気に火がエージェントへと集まり、その身体を燃やしていく。嶋野もその勢いで少し熱そうだが、松苗が上手くコントロールしているお陰で最小限で済んだ。しかし、
「く、くそっ、ハッキング準備!」
「ぐっ!?あ、クソっ!」
 エージェントは力強く一気に嶋野の拘束から抜け出すと、一気にハッキングの準備。しかしここでもう一人やってきた。
「なんか騒がしく……って、わわっ、もう戦い始まってる!」
 エルフのシルだ。どうやら二番目に近かったようで、戦闘の音を聞きつけて駆けつけたようだ。
「ハッキングで船を破壊なんて、そんなことさせはしないっ!」
 そのまま一気に近づくと、二本の光刃剣を振ってハッキングの邪魔をする。今ハッキングしてるのはユーベルコードに対してなのだが、そんなのは関係なかった。
「ええい、小癪な!」
 もはや、やけくそになったのか燃えたままシルへと突撃していく。しかしシルはシルで飛んだり残像を残すほど速く動いたり、フェイントをかけたりと素早い動きで翻弄しつつ、細かくダメージを与えていく。
「くっ、速い……!?」
 その速さにエージェントの足元が崩れる。その隙を逃さずにすぐさま高速で、全力で詠唱を始める。
「相殺できるなら、全部してみてっ!」
 エレメンタル・ファランクス。火・水・風・土の四属性の魔法がエージェントへと大量に降り注ぐ。しかし忘れてはいけない。まだ嶋田は後ろに居たのだ。見事に流れ弾がヒットし、膝をつく。……まあ、嶋野にとっては予想通りなのだが。
 もちろんエージェントにとっては予想外。すぐにハッキングを始めようとするが間に合わず、何発もヒットしてしまう。
 さらにその後、一気にエージェントの前へと出て、一気に光刃剣で斬りつける。
「切札って、最後に撃つだけじゃないんだよ?こうやって囮に使うこともあるからね。覚えておいて。……あ、いや、もう死ぬから意味ないかな?」 
 膝をつくエージェント。しかし、忘れて無いだろうか。まだ奥の手が、さっきも使ったけど奥の手がある事を。
「……くそ、疼く」
 まるで目潰しされた箇所すら復活したようにその目のような所がが金色へと輝くと、一気に変形していく。それも、先ほどよりも強そうな歴戦の白兵戦型ウォーマシンに。
「わ、変化した!?」
「くらえ!」
 その狙いは膝をついた嶋野。しかし。
「危ないわよ!」
 そこに現れたのは操りの盾で増やした大量の妖精の盾を纏めてその一撃を弾いたルビィと。
「大丈夫か?よく頑張ったな」
 嶋野の手を引っ張り、敵から離す六道。さらには。
「おやおや、ここに居られたのですね」
「大きな音がしたから何事かと思いましたわ」
「全くだ。……これ以上帝国に好き勝手させるわけにはいかないな。行くぞ!」
 雪生・鉤山・クロウの三人。この船に乗り込んだ全員が集まる。
 それだけではない。嶋野はとある置き土産をしていった。それは死にかけの時だけ発動する"戦場の亡霊"。
 その亡霊は一気にエージェントへ殴りかかると、すぐさまエージェントを抑え込もうとする。
 それを見てまた逃げようとするも、
「あらあら、どこへ行くのかしら?」
 既に松苗のフォックスファイアに囲まれていて、見事に抑え込まれてしまう。
「くっ、放せ!!」
「これなら自爆特攻も……悪くないだろ?」
 膝をつきながらも、にやりと笑う嶋野。
「さすがでございます。これではハッキングも無理でございましょう」
 それを見た雪生は光学迷彩で一気に敵の目線から消えゆく。
「ど、どこ行きやがった!?」
「ええ、どこでございましょうか」
 声が聞こえたのはエージェントの後ろ。振り向こうにも、亡霊に抑え込まれて動けない。
「こういうのは、いかがでしょう!」
 鉄杭を取り出し、その背中へと一気に打ち込んでいく。
「ぐっ、だがこの位置なら!」
 さらに変形し、雪生へ向かって砲台を出すエージェント。しかし。
「誰もこれで終わりとは言ってませんよ。此れなるは鏡、貴き光に奉仕し、賤しい躰を滅却するもの」
 "鏡犯者"でこちらも変形をし、その砲台へと向かって白銀の弾丸を撃ち込むと、その砲台の弾が内部で暴発してエージェントの内部からダメージを与えていく。
 さらに、用意していたのは雪生だけじゃない。その大きな大きな大太刀、アイゼン・シュロットを振りまわしていたのは鉤山だ。"羅刹旋風"は、振りまわした時間に応じて戦闘力が強化される。だから、今こそがチャンスなのだ。
 最初こそ、機関銃であるカラドボルグで牽制してからにしようとしていたが、ここまで時間を稼げば十分だった。しかも動きが見破られやすくなるとはいえ、エージェントはいま亡霊に抑えつけられている。この時点でやる事は一つ。
「覚悟してくださいませ!」
 思い切りその大太刀で斬りつける、ただそれだけだ。その大きさ重さも相まって、ウォーマシンの一部がバッサリと斬れていく。
 それを見ていたクロウは、二匹の蛇……ではなく、小さな龍へと酒を飲ませる。
「酒は飲ませる、だからサカホコ、マガホコ、力を寄越せ」
 二匹とも頷き、クロウへと力を貸す。特にマガホコは酒が大好きなのもあってか、飲ませて貰えた事によって少し機嫌が良く。
「その上ですまないが、マガホコ、出番だ」
 そう言われても応じて、マガホコは串刺し用の槍へと変化していく。
「其は立ち有りて、即ち其は祟りなり、縁を戒めへと」
 狙いを定め、力を溜めて一気に投げる。その槍は見事に足元へと命中すると、その足を爆破していく。
 エージェントの機動力はそのせいでもはや無いに等しいが、その上で鉄棘のある黒い縄によりお互いがつながれる。
「これで完全に動けないですね?」
「ふざ、けるな……ふざけるな!!」
「なら、もうふざけられないようにしてやろうか」
 一気に踏み込んで行くのは六道。しかし。
「まだ、まだだ!」
 その六道に帽子が一斉に発射される。しかし。
「わたしの相棒には、傷一つつけさせないわよ!」
 またも"操りの盾"でルビィがガードしていく。さらに、その隙間を縫うように飛翔し。
「もう一度見えなくなりなさい!」
 金色になった目のような所へと、一撃、傷をつけていく。
「ぐ、あぁ……!」
 また視界が真っ暗になり、もはや何もできないエージェントへ、六道、クロウ、鉤山の三人が迫る。
「これで、終わりですわ!」
 最初に、大太刀の一撃が入り、
「ええ、とどめです」
 次に、クロウのサカホコが変化したハルバードの一撃。そして最後には、
「一瞬の刹那、獲ったのは俺達だ!」
 六道の"参之太刀《雲耀》"が相棒の期待へと答えるように、綺麗な太刀筋を描いて放たれる。
 この三撃に耐えられず、エージェントは爆発してしまう。猟兵たちは、見事に勝ったのだ。
 しかし、戦争もまだまだ途中。ガバセキュ号はこのまま、解放軍合流へと舵を取るだろう。戦いは、まだ続く……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月05日


挿絵イラスト