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今日のゆかりちゃんはぐんかんじまっ!

#UDCアース

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#UDCアース


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 ここはUDCアース世界、日本のとある無人島。
 広さは適当なその島に邪神崇拝のものどもが集まって、謎の儀式やなんやかんやを行って拠点にしようとしていたのだが現れた邪神、そして数多の眷属が大問題であった。
 出現した強大な邪神、その影響を受けてしまった眷族が大暴れ、邪神崇拝者たちの制御を離れて好き勝手無人島を魔改造し始めていたのであるっ!
 これだけならば邪神崇拝者達の自滅ですむが、この無人島を拠点に眷属たちが街に繰り出せば大惨事は必至、なんとしてもこの島の中で食い止めるしかない。
 では、島の中ではいったい何が起こっているのか、グリモア猟兵が見た一部の光景をご覧いただこう。

「やっぱり、むじんとーってロマンだよねー、ひみつきちみたいにしなきゃっ!」
「たいほうー! あと、せきたん、だっけ? きかいをうごかすのに、ねんりょうもほりださなきゃっ!」
「あまいよっ! そのりょうほうをみたす、むじんとうをようさいみたいにかいぞうだよっ!」
 舌っ足らずな口調でキャイキャイと、無人島の改造計画を語り合うオブリビオンがそこにはいた。
 秘密基地にするとか、資源を掘り出すとか、挙句要塞みたいに改造するなんて物騒な単語が並んでいるが、それを話し合ってるオブリビオンの見た目は小さな小学生の幼女であり。
 明らかに言動と見た目が不一致であったのだ。
「ちょっとまえに、パンダがデカイかおをしてたけどっ! パンダにはできない、わたしたちのひみつきち!」
「ひみつきちっ!」
 バッと右手を大きく上げて、秘密基地みたいにするなんて誰かが宣言してみれば。
 それに応じるその他大勢の眷属たち、なんてこったい。
 更に混沌を加速させるように小脇に何か色々抱えた眷属までやってきて。
「あったよ、おふねのざいりょーが!」
「でかした!」
 ああ、なるほど、この無人島を船っぽい外観にしようとか思ってるんですね。
 甲板とか外壁とか、砲台とかの材料にできそうな素材を見つけたんですね、主にこの眷属とか邪神を呼び出しちゃった崇拝者が持ち込んだ資源ですけど。
 そんなこんなでやりたい放題やっている眷族の集団であったが、その喧騒を他所に島の奥、水路が繋がった洞窟の奥底で巨大な何か、が鎮座して。
 真面目に邪神を呼び出し、人々を恐怖のどん底に突き落とそうと画策したが、今はもう眷属のやりたい放題に蹂躙された邪神崇拝者達のわずかな希望を背負わされ、出撃の時を待ってるような気がした……。


「た、大変ですっ! この間はゆかりちゃんと思いましたけど違ってパンダとなんとかちゃんがやらかしてましたけど、今回はきちんとゆかりちゃんでっ!
 無人島で被害者は邪神を呼び出した人達なんで自業自得で終わりそうな気がしましたけど、色々やりすぎちゃって危なくなっててっ!?」
 グリモアベースに集まっていた猟兵を前にして予知した光景があまりにもアレだったのか、ケーレス・ネメシア(怪奇人間の死霊術士・f25216)が錯乱気味に切り出していた。
 いいから落ち着け、と誰かに言われて何とか落ち着いたのだろう、深呼吸して猫耳をピコピコさせて、尻尾を振って。
「す、すいません、何とかおちつきましたっ!
 えーとですね、ゆかりちゃん、というオブリビオンがですね、とある無人島を拠点にして、邪神を呼び出して街へ攻め込みパニックを引き起こそうとしていた邪神崇拝者達に不完全な邪神と一緒に召喚されまして。
 一緒に出てきた邪神を見て影響されちゃって、あと人間には従わない、って言い出して崇拝者の人をボコボコにして追い払って、資源だけを回収して。
 何故か無人島を要塞っぽい、まるで船に見えるような形に改造しようとしているんです」
 なるほど、わけがわからない。
 ただしゆかりちゃんが悪事を……いや、邪神崇拝者を退治したからそこは悪事ではないが、そこから改造して邪神と一緒に街までやってくる可能性もあるので、これは悪事を未然に防ぐという事だ。
 あ、ゆかりちゃん、がどんなオブリビオンか見た目が知りたい方は画面右下の三角マーク、それが上向きの時に押すと一気にTOPに戻ってゆかりちゃんの姿が見れるよ!
「とりあえずゆかりちゃんが無人島をどうしようとしているのか、大まかな部分は予知で見えましたが細かい部分までは見えませんでした。
 申し訳ありませんが、ここは皆さんが現地調査してゆかりちゃんが何をしでかしているのか調べて欲しいんです。
 一応、UDCエージェントの方が移動や調査の協力はしてくれますが……戦闘面では厳しいですね。
 何か見つけても引っかかったりして、うわー、だめだー、と言いながら吹き飛ばされる未来が見えるんです……け、けど!
 一般人ではない、世界の真実を知っている方でもあるので常識が大きく狂う事はない筈、上手く協力してゆかりちゃんによる無人島改造の顛末を調べ上げ、ゆかりちゃんにお仕置きして。
 最後に出てくるはずの、ゆかりちゃんがおかしくなってしまった原因の、影響を与えてしまった邪神を退治して下さい」
 ケーレス曰く、ありがたいことに今回は民間人への影響は島から漏れ出さなければ皆無、しかもUDCエージェントが協力してくれるという。
 まあそんなエージェントであるがゆかりちゃんがぶっ飛んだ無人島にしていた場合、あっさり吹っ飛ばされてしまうのもお約束ということであろう。
 つまり今回行うことを簡単に整理すると。

『1:ゆかりちゃんが好き勝手改造してる無人島の様子を調査&襲撃』
『2:妙な属性が増えてるであろうゆかりちゃんズへのお仕置き』
『3:積極的に影響を与えた訳ではないがゆかりちゃんズが狂った原因の邪神撃破』

 という流れになるという事である。
「島の内部がおおまかにしかわからず、細かい部分の調査と危険排除をお任せして申し訳ありません。
 ここは皆さんの調査力にかかっている、と言っても過言ではありません、どれだけ危険な、ぶっ飛んだ、面積がおかしい、常識が狂っている島になっているかわかりませんがどうかお気をつけて!」
 最後に激励したケーレスであったが、何度も見てきたせいで彼女自身も少々常識がゆがんでいるのかも知れない。
 島がどれだけぶっ飛んでいるかはわからないが先ずは調査と言いながら角灯揺らし、妖しく炎が揺らめいて。
 グリモアが起動、猟兵達を謎の無人島調査へと誘うのであった。


紅葉茉莉
 こんにちは、紅葉茉莉です。
 今回はUDCアース、無人島が何やら騒がしいことになって常識が歪んだり外観が船っぽくなってたり資源産出の準備がされてたり。
 丸太が自生してたり日本刀が生えてたり面積がどうなってんだというような島の要素が見える、邪神教団が支配していた無人島調査からのオブリビオン退治となります。
 イシダキシモトMS、今回も協力ありがとうございました。

 なお、このシナリオはなるべく早めの執筆となるように努力します。
 他シナリオと平行している場合は、他シナリオプレイングが失効しない程度に此方が優先執筆になるかと思います、ご了承下さい。

 第一章では邪神教団の面々を追い散らし、物資を利用したり島のあちこちにある何か、を活用して島を好き勝手改造しているゆかりちゃん達がどんな事をしているのか。
 どれだけぶっ飛んだ島になっているのかを調査する事になります。
 外観だったり機能だったり、明らかに無人島に不釣合いだったりと、どんな島になりつつあるのか是非ともプレイングに記載下さい。
 皆様の調査次第でシナリオのぶっ飛び具合、混沌具合が決まります。
 また、UDCエージェントも同行して調査や危険排除のお手伝いをしますが基本、うわー、だめだー、で吹っ飛ばされるリアクション担当になるかと思います。
 プレイングに記載があれば、かっこよく協力もしてくれますのでその点はご安心を。

 第二章ではぶっ飛んだ改造をしていたゆかりちゃんズにお仕置きをするシーンになりますが、お仕置きはまかせた!
 どんな島になっているのかもっと調査だ! という方針で戦闘は最低限で調査継続をされても構いません。

 第三章では元凶というか、邪神教団が呼び出した邪神を退治する事になります。
 邪神そのものは積極的にゆかりちゃんを洗脳したわけではありませんが、見た目で影響を受けておかしくなったのでしょう、罪な姿な邪神を容赦なく倒して下さい。

 この島がどんな状況なのか、華麗に解決できるのか、はたまた混沌としてしまうのかは皆様次第。
 では、ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。
 ご縁がありましたら、よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『突入、殲滅、邪神教団の島。』

POW   :    ともかく突っ込む!見える相手は見敵必殺!

SPD   :    周囲の職員と歩調を合わせ、確実に相手を撃破して行く。

WIZ   :    応援、空爆、砲撃要請。個に勝る戦術の力を見せてやろう。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

四季乃・瑠璃
緋瑪「これは潜入しかないね!」
瑠璃「島を占拠なんて随分大掛かりだね」

分身&シスターズ

お菓子やゲームをお土産に顔に張り紙張った雑な変装で潜入(何故かバレず)

一般職員「ぇー…」

以下、潜入できた施設。

・トレーニングルーム
ゆかりちゃんがリ○グフィットでトレーニングをしたり、ス○ブラで戦い方を研究しているぞ

・ゆかり食堂
ゆかり定食(お子様ランチ)が人気。主に保護者感覚な崇拝者が残ってお世話中

翡翠「うん、美味しい…」

・大砲
にんげんたいほうもあるよ!(安全安心のネタ保証)

・ゆかり農場
無人島という事で某DASHに感化されて目覚めた一部のゆかりちゃん達が毎日優しい目をして畜産を行ってる。
ゆかり印の野菜と卵は好評



 なんやかんやでゆかりちゃんが支配する、恐ろしき島っ!
 ひとまずはゆかり島、と仮で名前を付けて、猟兵による調査結果を待つこととしよう。
 そんなこんなで第一陣として島へと潜入を始めていた四季乃・瑠璃("2人で1人"の殺人姫・f09675)と彼女の別人格が分身した緋瑪、そして二人が先行したのを見届け、安全を確認してから進むUDCエージェント。
 島への上陸前には二人して。
「これは潜入しかないね!」
「島を占拠なんてずいぶんと大掛かりだね」
 とかノリノリで話し合ってた二人である、どんな手段で敵勢力、つまりは島にはびこるゆかりちゃんの目をごまかして調査するのだろう、とUDC職員たちが興味深そうに見ていた二人。
 特に戦闘音など聞こえずに、順調に先行した二人を追ってUDCエージェント達が追いかけて。
 ようやく追いついたエージェント、その時、エージェントが見たたものは!!
「はーい、お土産のお菓子だよー、こんな島だと中々、チョコとか持ってこれないからねー」
「新型ゲームの補給だよー、やっぱりみんなでワイワイやらないとねー」
 口調を雑に、ゆかりちゃんに似せながら。
 ついでに顔に張り紙だけを貼り付けて、顔の部分とほんのりと口調を真似ただけの雑すぎる変装しつつ、お土産と称してお菓子やゲームをばら撒くことで何故かゆかりちゃんズの中に潜入できていた、緋瑪と瑠璃の姿であったのだ!
「えぇー…………」
 思っていたのと違う、あまりに雑い潜入の様子にドン引きしているエージェント。
 だが仕方ない、このエージェント達はそこまで訓練されていないエージェントなんだ。
 訓練された面々なら、毎回街が常識を崩壊させて爆発してもへこたれず、何度も何度も発狂しながら事件に挑み。
 たまに被害が少なそうな、つまりは被害が出たり常識がおかしくなるのを当然と受け入れつつも後始末が楽そうな気配を感じて喜ぶぐらいになるんだよ。
 だからね、ここでちょっと引いてるエージェントはまだまだ未熟ッ、ということで仕方ないんだ。
 そんなエージェントの言い訳はさておいて、潜入した面々が体で確認した数多の施設について語ろうではないか!

「わたしたちは、まえのはいぼくからまなばなくてはいけないっ!」
「いけないっ!」
「だから、たんれんをおこたらないっ!」
「おこたらないっ!」
 何かこう、勇ましい掛け声と共にゆかりちゃんズがトレーニングに励んでいる、ちょっと広い場所を改造したトレーニングルームであるが……その、置いてある機材が問題だ。
 トレーニングマシーン、ではなく、体を動かす体感トレーニングゲームとか、そのゲーム会社のキャラクターとか別のゲーム会社のキャラクターが一同に会して戦うアクションゲームとか。
 完全にこれ、ゲームで遊んでるだけじゃねーか!
「うわーっ、そのこうげき、ひきょうだよっ」
「しょうしゃこそすべてなのーっ!」
 鍛錬とかいいながら、トレーニングルームはさながらゲームルームの様相で。
 そんなトレーニングで頑張って(?)汗を流したゆかりちゃんたちの為に食事場があるのも当然で。
「はいよー! ゆかり定食一丁! すぐにおもちしまーっす!」
 なんということだ、ゆかりちゃんだけではなくゆかりちゃんに駆逐されたはずの邪心崇拝者がいた。
 ただしゆかりちゃんに骨抜きにされて、ゆかりちゃんの為にお世話という形で残っているらしく一番人気のゆかり定食、という名のお子様ランチをあくせく作っているのだが……その顔はとっても幸せそうだった。
 なお、邪心崇拝者だけでなくゆかりちゃん以外の存在がこの食堂には潜んでいて。
「うん、美味しい……」
 ごくごく自然に溶け込んでゆかり定食、もといお子様ランチに舌鼓を打ってる瑠璃……じゃなくて、彼女の別人格を宿した自立行動できる人形の翡翠ちゃん。
 顔に張り紙の雑な変装、食事の時は外して明らかに別人なのに誰も気にしない中、黙々と食事をしているのだが……お前何しにきた!?
「ごはん」
 あっ、はい、そうですね、色々と食べれるチャンスは逃さない、そんな人でしたね。
 だったら邪魔しませんので、存分にお食事を堪能してください。
「できたよ、たいほうが!」
 そんなトレーニングと食事場を越えた先、最初の予知で情報のあった、要塞っぽい何かの装備ができてるらしい。
 そこへと目を向けてみれば、なんてこったい大砲が備え付けられてはいるんだが、砲弾が……何故か人間を使う、サーカスの人間大砲じゃねーか!
「これこそ、さいこうのえんたーていめんとっ! にんげんたいほうだよっ!」
 そういって飛んで行き、星になったゆかりちゃん。
 当人はめっちゃいい感じで飛んで、後ほど海に着水して泳いで帰ってきたという。
 あれだね、海からやってくる船に直接乗り込むネタ用とみせかけて真面目展開にも使える武器と思っておこう。
 そして最後に見つけた場所、そこは無人島と農業って感じのテレビ番組を見て影響を受けたのか、この島で自給自足の生活をできるようにと農場を作ったゆかりちゃん達が働いていて。
「やさいもおおきくなってきたねー」
「こっちも、いいたまごをうんでくれてるよっ!」
 優しい顔をして、いや。
 顔は張り紙で見えないけど、きっと優しい笑顔になってるに違いないゆかりちゃん達が畜産と農業に勤しんで、食料を供給する姿がそこにはあったのだ。
 ゆかり印の野菜に卵は好評の品、これで島のゆかりちゃんズも元気に過ごせる平和な世界。
 守りたい、この笑顔……なんて言えるかっ!?
 なんでちょっとの調査でこんな大量に妙な施設が見つかるんだよっ!?
 まだ他にもやべえ施設とかはありそうな雰囲気の中、調査を終えてエージェントと合流した緋瑪と瑠璃面々。
「いやー、予想以上に色々あってね」
「うんうん、でもまだ怪しい場所はあるから頑張らないと」
 これは序の口、みたいな感じで悪戯っぽく笑う様子を見せているのだが。
「いえ、もう勘弁して下さい」
 全力でこれ以上、危険なというかツッコミどころ満載な施設は見たくない、って主張するエージェント。
 でもね、でもね、これで終わらない気配がするんだよなぁ。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

軍艦島って本来そういう意味じゃねーだろぉがァ!?
……はッ、思わずいきなりツッコんじまった。
流石に丸太を持って一気にどーん!とかは無理だよ?
アタシ非力な人間だし。
……『念動力』?アーアーキコエナーイ
第一無人島って事は足場も悪いだろうし、
慎重に進んでいくことにするよ。
他のヒトと【超感覚探知】のテレパスで連絡を取り合い、
トラップや危険な場所の情報を共有して、味方の被害を減らせるようにするよ。
しかしなんでさぁ、そこかしこに弾薬庫っぽいくぼみがあるんだ?
こっから見る限りだと近くに大砲も銃座も無いんだけど……
まさか隠し通路で繋がってるとかなのか!?
ゆかりちゃん、恐るべし……!


ルゥナ・ユシュトリーチナ
◎アドリブ連携歓迎
ゆかりちゃんズを見つけた?
でかした!
(無人島を目指し、手漕ぎの木製ボートを筋力任せの猛烈な勢いで漕ぎつつ)

にしても、無人島改造って浪漫あるよねぇ!舟屋建てたりトロッコ敷いたり…。
あと、敵軍の上陸を見越して要塞化したりとか!
ゆかりちゃんも色々学習して、対猟兵用に罠を仕掛けてるんだって?
エライねぇ、スゴイねぇ!
…もう上陸してるから無駄だけど。
え、何が始まるかって?
大惨事大戦。

顔に迷彩ペイント、PDWやら煙幕手榴弾やらを某コマンドーばりに全身へ装備。\デェェェェェン!/
そのまま武装を手当たり次第にばら撒きつつ、ゆかりちゃんへ突撃するよ!
なに、来るなって?
とんでもねぇ、待ってたんだ!


アドレイド・イグルフ
なるほど……わからないことがわかったぞお! 現状わからない事を理解する為に、調査と行こうじゃあないか

いやもうなんだろうな、コメントしづらいな。テーマパークにしてはテーマが散乱しすぎて収集がついていない、なんだろうなコレ……
丸太のアスレチックはまだイイんだ、わかる。規模が山一個使っているレベルだがやりたいことがわかるから、ヨシってやつだ
だが競熊猫ってなんだ。着順を予測するアレか? 各々芝生に寝っ転がってふれあいコーナーを開催しているじゃないか!
しかもパンダ自身が賭博してる、ぞ……テキサスポーカーだ。ウワア、本格的ナンダナア。スゴイナア
近寄らないでおこう。職員のキミもうっかり近づくんじゃあないぞ!



 開幕からとんでもない無人島開発が進んでいた、さてこれからどうなることやら。
 とりあえず別方面から上陸した猟兵の様子を見てみよう。
「軍艦島って本来そういう意味じゃねーだろぉがァ!?」
 あっ、ツッコミどころ満載だったから数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が思わずツッコミ入れちゃってる。
「……はッ、思わずいきなりツッコんじまった」
 大丈夫、最初の案内から色々とアレだったし、第一調査の時点でぶっ飛んだ情報が上がってたしヘーキヘーキ。
「なるほど……わからないことがわかったぞお!」
 おっと、こっちではきちんと現状を理解しておられる方が。
 うんうん、わからないという事がわかった、正しい現実認知ですぞアドレイド・イグルフ(ファサネイトシンフォニックアーチャー・f19117)さん。
「現状わからない事を理解する為に、調査と行こうじゃあないか」
 意気込んでいる所、申し訳ありませんがこの島は明らかにアレな事になっています。
 くれぐれも腰を抜かさないように注意して下さい。
 そんなこんなで穏便に島へと上陸した二人であったが、別ルートではこう、激しくぶっ飛ばして島へと迫る怪しい影が!
「ゆかりちゃんズを見つけた? でかした!」
 あぁ、やべー人が突っ込んできてる。
 手漕ぎの木製ボートに乗って、効率とかまったく考えなしにして。
 筋力任せ、凄まじい水飛沫を上げながら島へと一直線に進むルゥナ・ユシュトリーチナ(握撃系無気力フラスコチャイルド・f27377)である。
 いけない、あんな筋力任せの存在にゆかりちゃんズが見つかるとひどい事になってしまう、逃げてー! ゆかりちゃん、超逃げてー!
 だがしかし、現実は非情さ。
「無人島改造って浪漫あるよねぇ! 舟屋建てたりトロッコ敷いたり……。
 あと、敵軍の上陸を見越して要塞化したりとか!
 ゆかりちゃんも色々学習して、対猟兵用に罠を仕掛けてるんだって? エライねぇ、スゴイねぇ!」
 改造されてる無人島、どういった改造したらいいのかロマンを語ってみたり、既に改造されている要塞化してる島の外観とか、今まで何度も猟兵にやられたので対策してみた感のある島の様子。
 それらを賞賛しているルゥナさんなんですが、その、ねぇ?
 大変申し訳ありませんが、ゆかりちゃんズにとっては悲しいお知らせ。今いる場所がですねぇ、既に砂浜なものでして。
「……もう上陸してるから無駄だけど」
 なんて恐ろしい宣告! いったい今から何をするというのっ!
「え、何が始まるかって? 大惨事大戦」
 おいぃ!? 最初は調査って言っただろぉおお!! いや、ちょっとは襲撃してもいいけど襲撃メインって聞いてねぇええ!
 初手襲撃というツッコミどころ満載な行動、砂浜から立ち並ぶ木蔭に飛び込み、顔に迷彩ペイントとか描いちゃったり、上半身に手榴弾を装着したベルトなんかタスキ掛けしちゃったりと完全武装。
 アカーン、この人調査する気まったくねぇええええ!

「……今妙な考えが」
「どうした? 別働隊からの連絡か?」
 ルゥナが突撃中、先に上陸、調査を始めていた多喜とアドレイド。
 テレパスな能力で他メンバーとやり取りを行おうとしていた多喜の脳裏には、島に突っ込んできた際の「でかした!」って思いがめっちゃ流れ込んできていたのである。
「流石に丸太を持って一気にどーん! とかは無理だよ? アタシ非力な人間だし」
 あっはっは、何をおっしゃる多喜さんよ。
 念力を使えば重たい物でも楽々運搬できるでしょうに、ねぇ?
「……『念動力』? アーアーキコエナーイ」
 あっ、ごまかしたな。まあいいでしょう、襲撃メインな方とは違って調査メインなムーブだし。
 そんな感じで流れ込んできた思念から色々言ってる様子を見て。
「……大丈夫か? いやもうなんだろうな、コメントしづらいものが沢山だからな」
 アドレイドが心配そうに声をかける。
 まあうん、何かこう、ぶっとんだ物を見つけてしまったからね、それを見て混乱してると思ってしまったんだ、仕方ないね。
 そんな彼女が見つけた、っていうか視線の先にあるものとは!
「丸太のアスレチックはまだイイんだ、わかる。規模が山一個使っているレベルだがやりたいことがわかるから、ヨシってやつだ」
 片膝上げて、片手で指差し確認している猫とかが言ってそうなセリフを呟きながら指差した小さな山。
 転がる丸太にしがみ付いて水路を渡ったり、立ち並ぶ丸太を飛び越えたり、丸太をソリ代わりに滑り降りたりといった丸太アスレチック群。
 いや、ヨシってレベルじゃねーだろ!? 既にその辺に農地とかあったのに丸太アスレチックとかで山一つ使うって、無人島の広さじゃないよね!?
「だが競熊猫ってなんだ。着順を予測するアレか? 各々芝生に寝っ転がってふれあいコーナーを開催しているじゃないか!」
 うんうん、そうだね、競馬風にパンダがウロチョロしてるのはどういうことなのか。
 こう、用意された芝生のトラックがあるんだけど一匹たりともまともにレースしてないからね。
 パンダを手懐けたのか、ゆかりちゃんズがキャッキャと遊んでいる光景が広がってるからね。
 しかもただのかわいいだけのパンダではないぞ、謎のパンダ牧場は。
「パンダ自身が賭博してる、ぞ……テキサスポーカーだ。ウワア、本格的ナンダナア。スゴイナア」
 うん、そうだね、パンダがポーカーなんかしちゃってたらカタコトになってしまっても仕方ないね。
 やべぇものを見てしまったら、こう、考えることを放棄したくなるからね、これは必然なんだ。
「近寄らないでおこう。職員もキミもうっかり近づくんじゃあないぞ!」
 バッと手を翳し、あちらは危険だ、近寄るな、みたいに示すアドレイド。
 いつの間にか同行してきたUDC職員がコクコクコク、って首を動かし指示に従ってるようですが、ああこれはちょっと精神が汚染されてますね、間違いない。
 そんなヤバイ物を一緒に見てしまった多喜であったが。
「いやその、アレを見て混乱したわけじゃ……」
 発見した島の惨状でこうなったわけではない、と否定して。
 けれどこれは酷い、なんて考えながらそれっぽいワイヤートラップなんかの場所を島に来た仲間やUDC職員にテレパシーで通知しながら進む多喜。
 一山使って作られた、テーマパークにしてはテーマが散乱しすぎて収集がついていないぶっ飛んだ情報とは違う何かを発見したのはそのすぐ後で。
「しかしなんでさぁ、そこかしこに弾薬庫っぽいくぼみがあるんだ?
 こっから見る限りだと近くに大砲も銃座も無いんだけど……」
 おっとぉ、まともな何かを見つけた様子。というか弾薬庫に使えるくぼみまみれってどんだけ危ない一角を見つけてんですか!?
 いやしかし、大砲とか銃座が無いのなら単純な貯蔵スペースになるのだが、それにしたって物資をキープする場所を防衛する気が感じられないとはどういうことだろう。
 だがそんな疑問を解消する、ゆかりちゃんズの動きを多喜の瞳は見逃さない。
「ん? いつの間にゆかりちゃんが出てきたんだ?」
 先ほどまで誰もいなかった場所に姿を見せたゆかりちゃん、くぼみから何かを取り出し、そしてまた急に姿を消した様子を見て彼女の疑念は確信に変わる。
「あの動き……まさか隠し通路で繋がってるとかなのか!?
 ゆかりちゃん、恐るべし……!」
 明らかに不自然な出現と消失、そこから導き出される答えは隠し通路を活用し、物資を分散貯蔵するという島そのものを拠点とした際における防衛戦術の一つ。
 一箇所に集めてしまえばそこを制圧されれば厳しくなるものの、分散しておけば仮に一箇所を抑えられてしまってもすぐに挽回できるという備え、子供の浅知恵ではない事に驚愕する多喜。
 だが、現実は少々違うようで……。
「ちょぞうこがたりないよー!」
「じゃああたらしいばしょをつくって! あとてきしゅうだーっ!」
 うん、この会話からわかるように、ただ単純にデカイ貯蔵スペースがなかっただけらしく。
 ついでに慌しくゆかりちゃんが隠し通路で出入りしていたのは、ルゥナの襲撃が始まったのでそれに対して動いたが故の発見であり。
「デェェェェェン! おまたせ、ゆかりちゃーん!」
 貯蔵施設から離れ、海岸から程近い場所で発生した惨劇。
 全身に装備した、煙幕手榴弾を投げつけたりPDW、いわば個人防衛火器とも翻訳される短機関銃に似た銃器をぶっ放しながら突撃していくルゥナ。
 いけない、逃げて、ゆかりちゃん! そいつは危険よ!
 だがしかし、防衛設備を超えて侵入したルゥナを止める事なんてできっこない。
「いやーっ! こないでーっ!」
「しーきゅー! しーきゅー! こちらけーあーる! てきしゅうだーっ!」
 悲鳴を上げて逃げるゆかりちゃん、こういう時だけど軍隊っぽいセリフを吐いてるゆかりちゃん。
 だがそんな事をやってる余裕なんてちっともないよゆかりちゃん。
 だってほら、すぐそこにルゥナが迫ってきてるんだから。
「なに、来るなって? とんでもねぇ、待ってたんだ!」
 ほらー、逃げながら来るな、なんていったから余計にやる気になっちゃってるぞルゥナさんが。
 とっても良い笑顔で突っ走り、捕まえて怪力任せに抱きしめちゃったりして。
 そんなこんなで島の一角ではゆかりちゃんズとの戦闘が勝手に勃発していたのであった。
 いや、どうしてこうなった!?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

星河・成海
ゆかりちゃん自体を見るのは久しぶりだけど、今度は無人島の改造をやっているのね。厄介なことを起こされる前に対処しないと

こっそりと目立たないように近づいて、【スリーピング・フレア】で近くにいるゆかりちゃん達を眠らせてから調査するよ。他のところから仲間が来ないうちに、手早く協力しているエージェントと調査を済ませる
危なくなったら、炎の属性魔法や衝撃波を放って時間稼ぎをしてから逃げるよ

これは地下通路の入り口かしら?中を覗くと灯りまで用意されているし、壁もしっかりしてるわね。こういうところは罠があるのが定番だけど……(周囲を見て)うん、何か怪しいスイッチが結構見えるね。触らないでおこうかな


黒沼・藍亜
ふふ、ふふふふ……
無人島、それも猟兵(フォロー不要)とゆかりちゃん(フォロー不要)とUDC職員(フォロー不要?)と邪神(フォロー不要)と邪教徒(フォロー不要)しかいない島……楽園か何か?

さて。
まずはいつものようにUCで落とし子達を呼び出しこっそり無人島内の調査っすね
単に連中が隠れ家として適当な無人島を選んだんなら楽なんすけどねーははは

……島の奥にどう見ても最近のじゃなくめっちゃ古い、邪神を祀ってるっぽい祭壇の跡地と地下に繋がる洞窟があるんすけど。
この島、元から邪神の祭祀場だったのでは?
ゆかりちゃんはこのこと知って……あ、これ気付いてないやつだ。その辺の柱に油性で落書きしてる

※アドリブ他歓迎です


黒木・摩那
きっと疲れているんだわ。
ぐんかんじまが ぐんま に見えるなんて。
少し休まないと。

しかし、オブリビオンは待ってくれません。
ゆかりちゃんの野望を阻止しなくては。

朽ちた廃墟の秘密基地でやることと言ったら、島自体を超兵器にして、宇宙空間に旅立ち、侵略宇宙人をやっつけて、地球を救うというのがお約束。
きっと今回のゆかりちゃんもお約束に忠実に、邪神パワーで島を飛ばす準備ぐらいはしてるんじゃないですかね。
地下をちょっと探索すれば、謎なエンジンとか、謎なオブジェとかありそうですよ。

とんでもないものを見つけてしまいました。
どうしましょう。


クーナ・セラフィン
あー、パンダに対抗してきて出てきちゃったかー。
幸い無人島だし吹っ飛んでも大丈夫だよねー(惨状思い返し)
うん、無理しない程度に頑張ろう。

さて孤島で改造、と言えばやっぱ地下の秘密基地だよね。
入口にしそうなのは洞窟が無難…?と探索。
何か野生動物が少ないような気がするね。
いるならお話聞きたかったんだけど。
洞窟片っ端から潜ってアタリ見つけたら中へごー。
…ああ、あのよく悪の秘密基地で見る何かよくわからないぐるぐる回す拷問を動物たちがさせられてる!
パンダまで!?しかもゆかりちゃんの当たりがきつい!
こっそり鍵開けて逃げれるよ、と囁いて脱走の手助けする、かな。
…でもまだ序の口そうな…

※アドリブ絡みカオス等お任せ


エウトティア・ナトゥア
アドリブ・連携歓迎

まったく邪教徒共め、ある意味一番面倒な物を呼び出しおったな。
さて、何をやっているのやら…今回は目立たぬよう熊猫に変化して調査するのじゃ。
ここは鉱山か?ゆかりちゃんが邪神崇拝者共を奴隷のように使って採掘したりトロッコで掘り出した物を運び出したりしておるのう。
しかし中身はどうみても石炭でなくただの石じゃな、それに奴隷達もゆかりちゃんにしばかれて何だか嬉しそうなのじゃ…毎度の事ながら放っておいてもよいのではないか?
まあよい、とりあえず細工しておくか。
掘り出された石に炎の精霊をギュウギュウに宿しておくのじゃ。
うむうむ、これでただの石が盛大に燃える石になったのじゃ、よい事をしたのう。



 色々とぶっ飛んで、さらに面積までおかしくなってきて。
 ついでに言うと、戦闘開始前からゆかりちゃんズに被害者が出始めている、どうしてこうなったのだろう。
 だがしかし、まだ調査とか襲撃は続いているわけで。
「ふふ、ふふふふ……無人島、それも猟兵とゆかりちゃんとUDC職員と邪神と邪教徒しかいない島……楽園か何か?」
 上陸と同時に正気を失ってるように見えるエージェントがいた。
 存在するものは全てフォロー不要だから、隠蔽工作が必要ないからって歓喜に飲まれてる黒沼・藍亜(人間のUDCエージェント・f26067)である。
 しっかりしろ、エージェント! 全員フォロー不要と思いつつ、微妙にUDC職員には疑問符があった、ほんの少し残っていた正気を保つんだっ!
「きっと疲れているんだわ……ぐんかんじまが ぐんま に見えるなんて。少し休まないと」
 あっ、そんな正気を失ってるエージェントな藍亜さんの近くに、別の意味で危ない人がっ。
 ゆかりちゃんズによるぐんかんじま、をぐんま、って誤認してしまった黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)さんである。
 うんうん、きっと疲れていますから、無理せずに休んでもいいのですよ?
「しかし、オブリビオンは待ってくれません。ゆかりちゃんの野望を阻止しなくては」
 いや、その、妙なところで使命感に突き動かされないでっ!?
 虚ろな目で進むなんて危険よっ!
 これはちょっと、面子的に危ないですねぇ、間違いない。
「ゆかりちゃん自体を見るのは久しぶりだけど、今度は無人島の改造をやっているのね。厄介なことを起こされる前に対処しないと」
「あー、パンダに対抗してきて出てきちゃったかー。幸い無人島だし吹っ飛んでも大丈夫だよねー」
 あっ、よかったぁ。正気を失っていない人たちが居たっ。
 星河・成海(風にそよぐ深緑の樹・f03570)さんがきちんと、優等生的な正気を保った発言をしている隣でちょっと物騒な事を言っていたクーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)
 まあ発言は物騒だけど、パンダに対抗してるっぽいのは事実だし現実を見ているから大丈夫だ、きっと大丈夫。
 色々あった惨状とかを思い出してるが、ここは無人島なんだ、フォローする必要のある人間はごくごく最小限なんだしなんとかなるさ、きっと。
「まったく邪教徒共め、ある意味一番面倒な物を呼び出しおったな」
 そんな中、まともに状況分析をしている人が!
 まさか、今までカオスなゆかりちゃんな情報を発見してきた上でぶっ飛んだお仕置きを決めてきたエウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)さんが冷静にまっとうな事を言っているなんて!?
 もしや狂気に飲まれ一週回ってまともになったのだろうか? それとも実は別人だったり?
「さて、何をやっているのやら……今回は目立たぬよう熊猫に変化して調査するのじゃ」
 熊猫、つまりはパンダに変化して調査……えぇ、潜むとかじゃなくてパンダに化けて調査だって!?
 混沌としてる状況をさらに加速させる要素のある調査手段を選ぶということは……本人ですね、間違いない。
 いやあ、最初から私はわかっていましたよ、エウトティアさんがまともで清純でとっても有能っ、な調査員も出来るという事は。
 よし、これだけ褒めておけば精霊と交信なノリで此方の非礼を悟られるはずはないっ。
「うん? 何か妙に取り繕うような空気を感じたけど……うん、無理しない程度に頑張ろう」
 あっ、いかん、野生の勘みたいなものだろうか、ケットシーなクーナさんに気配を気取られたかっ!?
 ほ、ほら、クーナさんも言ってるし、ちょっと危険な気配もするけれど無理しない程度に皆、頑張って調査だよ、調査っ!

「さて。まずはいつものようにUCで落とし子達を呼び出しこっそり無人島内の調査っすね」
 気を取り直して上陸後の様子を見よう。
 足元から黒き混沌の沼広げ、球体の落とし子を多数生み出し島内の調査に向かわせる藍亜。
 単に隠れ家として無人島を選んだら楽だったのになー、みたいな楽観的考えは通用しないぜ、何せ既に発見されてる情報が一杯あるしな!
 そんな感じで藍亜がゆかりちゃんの位置を探れば、個別で動くゆかりちゃんを無効化させるのは成海の仕事。
「うーん、いじょうな……し?」
「はい、これで眠っててね」
 藍亜の落とし子が見つけたゆかりちゃん、先んじて位置情報を知った成海は死角から近づいて。
 眠りに誘う炎を起こし、ささっと手際よくゆかりちゃんを眠らせ行動不能へと追い込んでいたのである。
 おおー、って感じでUDC職員が感嘆してる、まあそうだろう、別の場所に同行してた職員はぶっ飛んだ猟兵の立ち回りを見せられて、その報告を受けてた職員にとってはシリアスに決める流れに意外性を感じたはず。
 ぶっ飛んだ展開になる、って覚悟してたけど、こう、きれいに進んで行けることに自分たちは当たりを引いた、見たいな空気になっていたのである、ヨカッタネ。
「朽ちた廃墟の秘密基地でやることと言ったら、島自体を超兵器にして、宇宙空間に旅立ち、侵略宇宙人をやっつけて、地球を救うというのがお約束。
きっと今回のゆかりちゃんもお約束に忠実に、邪神パワーで島を飛ばす準備ぐらいはしてるんじゃないですかね」
 あっ、まだ摩那さんが混乱してらっしゃる!
 いやいや、いくらゆかりちゃんズがぶっ飛んでるからって、そこまで酷いものはないでしょう。
 きっと、多分、願わくば、見つからないって!
 そんなこんなで三人が連携し、ゆかりちゃんを無力化させて、UDC職員達も地形を把握。
 妙に広い、無人島のサイズが色々とぶっ飛んでる島を進む一同はついに怪しげな地下洞窟への入り口を複数見つけていたのである!
「これは地下通路の入り口かしら?中を覗くと灯りまで用意されているし、壁もしっかりしてるわね」
 第一の入り口、人工的に加工されたであろう怪しげな入り口を発見したのは成海。
 うむ、これは実に怪しい入り口ですね、こういう入り口っていうのはこう、お約束があるものだよね。
「こういうところは罠があるのが定番だけど……」
 引率してるUDC職員に目配せし、自分も含めて入り口付近を警戒すれば。
 あるわあるわ、怪しげなスイッチがそこかしこ、触ると何かトラップが発動しそうだったり、隠し通路がでてきそうな気もするが。
 フェイクも混じっているんじゃないか、というほどにレバーとかが沢山あった。
「うん、何か怪しいスイッチが結構見えるね。皆も触らないでおいてね」
 危険な気配を存分に感じた成海、UDC職員が思わず触りそうになっていたのを言葉で制し、これはあからさまな罠だと主張。
 まあうん、UDC職員がスイッチを押したくなったのも仕方ない、そこにスイッチがあれば人は押したくなるもの、そして無害な物とかがあれば此方も大丈夫だろう、と根拠のない自信によってスイッチを起動させ。
 そして恐怖のどん底に突き落とす、そんなトラップなのかも知れない、知らんけど。
 と、とりあえず最新の新しい入り口は色々なスイッチやらレバーまみれで危険だという事がわかった、では他の入り口から入った面子はどうだったのか?
「ふふふ……こういう、怪しい入り口の先にあるんですよねぇ、お約束なものは。
 地下をちょっと探索すれば、謎なエンジンとか、謎なオブジェとかありそうですよ」
 あってたまるかっ!? 摩那さーん、特にトラップとか無いからってこう、虚ろな目で進むのはやめてっ!
 邪心パワーなやばいオブジェなんてきっと無いから、あるような気分で探さないでっ!
「……邪心パワーの改造かどうかわかんないっすけど、島の奥にどう見ても最近のじゃなくめっちゃ古い、邪神を祀ってるっぽい祭壇の跡地と地下に繋がる洞窟があるんすけど」
 えっ、そんな?
 摩那さんがちょっと精神を何処かに飛ばしている間に、別の入り口からかなり深部にすすんでいた藍亜さん、なんてものを見つけてるんだっ!
 あからさまにやべぇ祭壇とか見つけるって、この島の面積とか構造に対してのツッコミが加速するじゃあないですかっ!?
「この島、元から邪神の祭祀場だったのでは?」
「ええ、きっとそう、その邪心の力を利用して……」
 どこかの通路で繋がってたんだろう、虚ろな瞳の摩那さんまで合流して発見力が上がったよ、ヤッタネ! カオスが増えるよ!
「あっ、そっちから来れたっすか……となると、ここへの通路は無数に」
 ああ、合流できたということはアレだね、ここはもう島の各所から何か、をする為に用意された禁断の地みたいなやつなんだろう。
 つまりはとんでもないものが、探検隊シリーズ風のナレーションと共に見つかるって寸法さ、じゃあここは前フリをするしかねぇ。

 その時、調査員の見たものは!!
「この祭壇……ゆかりちゃんはこのこと知って……あ、これ気付いてないやつだ。その辺の柱に油性で落書きしてる」
 なんということでしょう、禍々しい邪神に仕える祭壇は、カラフルな油性ペンによって彩られているではありませんか。
 赤、青、黄色といった、見る者の目を奪う鮮やかな色彩は、掘り込まれた彫刻の仰々しさを全て打ち消しまるで子供の遊び場のよう。
 ゆかりちゃんには伸び伸びと過ごして欲しい、そんな邪心教団の思いが現れたかのようです。
「これは……見なかった事にしたほうがいいっすかも」
「そうですね、こちらもとんでもないものを、みつけてしまいました」
 邪神の祭壇、彩られた物を見つけた瞬間別の隊員、摩那からの発見報告!
 急ぎカメラが向かった先には、先の祭壇を越える恐るべきものが鎮座していたのである!
「いえ、その……謎のオブジェはありましたが、大量に謎のエンジンまであるんですよね。
 とんでもないものを見つけてしまいました。どうしましょう」
 そう、摩那の見つけたのは何かこう、謎に巨大なエンジンっぽい物体であった。
 いや、その動くかどうかは別問題だよ、そういう気分を高めるためのオブジェかもしれないよ?
 あとどうしましょう、とか言ってたけどやる事は一つでしょ、世間一般に広まる前に破壊だよ、破壊!

「むっ? 何か地下から妙な気配を感じたが……まあよい、そちらは任せておるのでな」
 場所を移して、ここは地表の調査をしていたエウトティア。
 パンダに擬態しゆかりちゃんを追えば、山腹に空けられた謎の横穴を発見していたのだ。
「ここは鉱山か? ゆかりちゃんが邪神崇拝者共を奴隷のように使って採掘したりトロッコで掘り出した物を運び出したりしておるのう」
 なるほど、見つけたのは石炭を掘り出すような事を言っていたし、燃料を確保するために用意された炭鉱ということだな。
 いやあ、危なすぎる地下遺跡とは違い、至極全うな秘密基地的な施設発見ですね、よかったぁ。
「しかし中身はどうみても石炭でなくただの石じゃな、それに奴隷達もゆかりちゃんにしばかれて何だか嬉しそうなのじゃ……毎度の事ながら放っておいてもよいのではないか?」
 いやほっとかないで!?
 普通に採掘してるのが石炭じゃなくてただの岩石で、ゆかりちゃんにこき使われてる邪神教団の面々がこう、危ない笑顔で喜んでるからって放置はいけないっ!
 一応それ、邪神の眷属だったり邪神を呼び出したりする連中だからね!?
 こう、明らかに変態な方向へ突っ走って話の方向性を見失わせてるけど、危険な存在だからね!?
「うぅむ、地の文の精霊がやかましいのう。まあよい、とりあえず細工しておくか」
 交信するユーベルコード使わずにこっちの考えを読み取らないでっ!? いや細工をするのはいいけどさぁ……。
 そんな細工に走るパンダ、じゃなくてパンダに変身してるエウトティア、鉱山のおくから出てきた石まみれのトロッコに近づいて、炎の精霊をこれでもか、とギュウギュウに無理矢理押し込む恐るべき細工をしている。
 やめて差し上げて、炎の精霊は石ころに宿るのは普通じゃないのよっ! しかもギュウギュウに宿すだなんてなんてひどい。
「うむうむ、これでただの石が盛大に燃える石になったのじゃ、よい事をしたのう」
 よくねぇえええ! ごっこ遊びで炭鉱ごっこして掘り出した石が燃えるとか、危険極まりないじゃないですか、ヤダーッ!
 このひと、良い事とか言いつつ後々、とっても危なくなる仕込しかしてないじゃないですかー!

「うん? また何か妙な気配が……気のせいか」
 いいえ、きのせいではないです、クーナさん。
 ツッコミどころ満載な発見が続いていますが、あなたはきっと、正統派な発見をしてくれるって信じてますから。
「さて孤島で改造、と言えばやっぱ地下の秘密基地だよね。
 入口にしそうなのは洞窟が無難……だけど野生動物が少ないような気がするね」
 あっ、地下の秘密基地フラグが立ってる、これはいけない。
 あとついでに野生動物が妙に少ないという謎も発見してしまった、これは嫌な予感しかしない。
「動物がいるならお話聞きたかったんだけど……まあ洞窟片っ端から潜ってアタリ見つけたら中へごー、だね」
 ああ、なんていうかこう、フラッとピクニックに行くような気軽さで混沌へと突き進んでいく姿が見えるぞぉ。
 そんなこんなでクーナが探し見つけたのは怪しげな洞窟の入り口、そしてそれは先ほど見つけた地下遺跡に続くものとは別の洞窟であったのだ。
 というかこの島どんだけ洞窟とか炭鉱とか貯蔵用の窪地とか見つかるんだよ!? 穴だらけじゃねーか!
「……これは、ゆかりちゃんの足跡。あっちに続いて……おっと」
 ツッコミどころ満載な島の様子はさておいて、謎の洞窟に足を踏み入れたクーナ。
 ゆかりちゃんの足跡見つけ、それを追って奥へと進んだ彼女が見たのはなんと惨い、恐るべき光景だったのだ!
「ほらほらー、くるしいでしょっ! さあ、はけっ!」
「きゅいー、きゅいー!」
 そこではゆかりちゃんが捕まえた動物に謎の拷問をして、自白させるごっこをしていたのだ。
「……ああ、あのよく悪の秘密基地で見る何かよくわからないぐるぐる回す拷問を動物たちがさせられてる!」
 思わず口から言葉が出て、慌てて口を押さえるクーナ。
 幸いゆかりちゃんは気付いておらず、謎の巨大車輪にくくりつけた動物をぐるぐる回し続けていた。
 その隣では、更なる惨い拷問がっ!
「おらっ! パンダがわたしたちのかわりがつとまるわけないんだからっ!」
「パー、ンダー!!」
 何故か島に生息しているパンダを捕まえて、嫌がろうが容赦なくもふもふの体を存分に堪能する刑が執行されていた。
 なんだろう、パンダにだけかける言葉が辛辣ダァ。
「パンダまで!? しかもゆかりちゃんの当たりがきつい!」
 見つけてしまった恐るべき光景。
 これはいけない、後で拘束を解いてから、こっそり逃がしてあげようとクーナが心に誓ってみるもぞわっとした感覚が。
「……まだ序の口、な気配がするね。ま、まあ、脱走の手助けはしてあげなきゃ」
 これからよりカオスが始まると、嫌な気配を感じたクーナ。
 ひとまずその場に待機して、ゆかりちゃんが去った後で動物を開放、次なる脅威、もとい混沌へと備えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ゆかりちゃん』

POW   :    「ただいま」「おかあさん、おとうさん」
戦闘用の、自身と同じ強さの【母親の様な物体 】と【父親の様な物体】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    「どうしてそんなへんなかおでわたしをみるの?」
【炎上し始める捜索願いからの飛び火 】が命中した対象を燃やす。放たれた【無慈悲な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    「ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ」
【嗚咽を零した後、劈く様な叫声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 とりあえず調査は終わった、そして言えることがある。

 この島の面積、どーなってんだ!? あと地下構造どれだけ複雑になってんだよぉ!
 
 失礼、突っ込みどころが満載過ぎる多種多様な施設が見つかったのでつい。
 と、とりあえず、整理してみよう。

 まず地表部分から。
 小さな山を一つ丸々改造して作った丸太アスレチックゾーン、丸太しがみつきとか丸太ソリとか色々あるぞ。
 それに加えて何故かパンダが放牧されてる、競馬場のトラックみたいな場所があってパンダが思い思いのふれあいコーナー的なことをしている、あと何故かポーカーが出来る謎の知性を持つパンダがいるので娯楽もバッチリさ!
 そしてその山とは別に、ちょっとした台地に設営されたのは農場、新鮮な野菜や卵が近隣の食堂に提供され、様々な定食を楽しめる。
 遊んだ後の食もある、完璧な布陣である。
 アウトドアが苦手な方にも安心安全、食堂の近くにはトレーニングルームと称したゲームコーナーも設置され多用なニーズにお応えします。
 ちなみに、外観にもある程度気を配っているので人間大砲的に、入った人を吹き飛ばすサーカス的な大砲も設営済み、スリル満点のアトラクションでございます。
 後は島の各所に設けられた物資貯蔵庫の役割、それを果たす数多の窪地。
 戦場になることを宿命付けられている、そんな秘密基地気分を味わえるポイントの側には各々の地点を結ぶ秘密通路が張り巡らされ、自分がさも秘密基地で働く職員の気分になれること間違いなし。
 だが、この島の本領は各地に開いた洞窟の入り口、そこから進める謎の地下空間がメイン。
 数多のダミースイッチなどで飾られた、トラップまみれに見える遺跡への入り口もあり。
 別の洞窟からは地下に佇む不気味な邪神教団の祭壇へ向かうことも出来ましょう。
 またこの祭壇は、カラフルに油性ペンで彩られなんともいえない様相になっており、まるで近代アートの様。
 さらに奥へと進めば、謎のエンジン機構まで見つかって、まるでこの島そのものが機械要塞なのでは、という感覚まで与えてくれます。
 もちろん、悪の秘密基地らしく拷問器具がある地下空間もご用意。
 縛りつけてぐるぐる回す、なんの意味があるのかよくわからないが悪役っぽい気分になれる巨大車輪が設置された拷問部屋では、あなたの悪役ポイントが急上昇間違いなし!

 こんなすばらしいゆかりちゃんアイランド、是非とも観光に訪れては如何でしょうか……。

 なんていってられるかっ!!
 とりあえず最初にいったのもあるけど面積がおかしいんだよ!? 山一つ使ったアスレチックと農場とかその他施設を考えたら無人島ってレベルじゃねーぞ!?
 あと地下空間に関してとっても充実してるよね!? 地盤大丈夫なのかよぉ!?
 あとね、この島なんだけどね、既に先手を打って誰かが襲撃してたからね。
「うわーっ! えんぐんはまだなのっ!?」
「あっ、たんこうかられんらく……いしがもえてるだって!」
「うそっ、もえるはずないのにっ!」
 襲撃されたポイントのゆかりちゃんズは大混乱、あと炭鉱ごっこな状況の場所では仕込まれた炎の精霊が石の山から炎を出して発火して、ゆかりちゃんズの連携をかきみだしていたのである。
 いけない、このままでは火事になるけどまあ邪神教団の島だしまあいいか。
 と、とりあえず、島がとんでもなく広いって事はわかった、そして各種ポイントでゆかりちゃんがその場に合わせた役割の属性を付与されてうろついているという事も。
 さあ、もう始まってるけどお仕置きタイムだ! ゆかりちゃんズを逃す事無くお仕置きを決め、邪神を引きずりだすのである。
 ここだと決めたポイントに殴り込めば、次々と援軍なゆかりちゃんが出てくるので相手には困らないゾ。
 もちろん、まだこの島には何かあると睨んで調査するのもかまわない、だがその場合はより混沌とした何かが見つからないとも限らない。
 選択肢は無数にある、さあ、混沌の中を突き進み、カオスを踏み越えお仕置きするのだ、猟兵よ!!
エウトティア・ナトゥア
アドリブ・連携歓迎

おお、何故か石が盛大に燃えておる。
ゆかりちゃん達が右往左往しておるのじゃ。
これははからずもお仕置きできたという事か?
今のわしは無害な一般通行パンダじゃからこのままパンダーとか鳴きながら笹でも齧っておけばお仕事完了じゃな。
それにしても良く燃えておるのう、精霊達からオレはやるぜオレはやるぜという意気込みを感じるのじゃ。
うむうむ、活き活きと方々に延焼して楽しそうじゃわい。
ところで、向こうの窪地に火気厳禁と書いてあるが…邪神教団の島だし些細な事じゃからどうでもよいか。
まあ、いつもの事じゃ死にはせぬじゃろう、しらんけど。
とりあえず後は皆に任せてわしは一旦避難しておくのじゃ。


四季乃・瑠璃
緋瑪「島ごと爆破するのは簡単だけど…折角のこの設備が勿体ないね」
瑠璃「逆に島を乗っ取って、観光施設兼ゆかりちゃん更生施設にしようか」

採掘した石等を材料に新兵器を【クリエイト】!
ゆかりちゃん型お仕置きアンドロイド・ユカリネーターを大量に生成

緋瑪「筋肉マッチョで高耐久な Y800と液体金属になる Y1000だよ!」
瑠璃「何処までもゆかりちゃんを追いかけて尻叩きするよ」
翡翠「色々な意味でなんて恐ろしい…」
緋瑪「畑やパンダに被害出さない様配慮したよ」
瑠璃「一応、事前に降伏勧告出しておこうか。特に被害大人しめな農場ゆかりちゃんとか。聞かなければお仕置きだよって」
翡翠「それ、脅迫って言うんじゃないかな?」



 何かこう、ゆかりちゃんズとの戦闘開始前からえらいこっちゃになっていた。
 まあいいや、今がチャンスとばかりに猟兵による追い討ちが仕掛けられるのは当然であろう。
「島ごと爆破するのは簡単だけど……折角のこの設備が勿体ないね」
「逆に島を乗っ取って、観光施設兼ゆかりちゃん更生施設にしようか」
 唐突に何を言い出すんだ、この人たちは。
 炭鉱ごっこな事をしていたゆかりちゃんズの採掘ポイントに現れたのは緋瑪と瑠璃の二人であったが、目的が島の施設制圧になっていた。
 違うぞ、ゆかりちゃんズへのお仕置きだぞ、あとこの島の施設がもったいないとはいえ一般人にとっては島っていえない程に常識が歪められた面積の島だから、無い方が良いにきまってるって!
 そんなこんなで地表での作戦が開始されていたのだが……あれ、ゆかりちゃんズが火災で大慌てなのにまったく動じていないパンダがいやがる、なんだあのパンダは!
「おお、何故か石が盛大に燃えておる、ゆかりちゃん達が右往左往しておるのじゃ。
 これははからずもお仕置きできたという事か?」
 シャベッタァアア! パンダガシャベッタァアア!
 って驚いてごまかされるなんて展開はせぬぞ、喋る面妖なパンダがUDCアースに邪神とかその眷属以外で存在しないのなら、あのパンダは賢い動物か猟兵が変身したものにきまってるっ!
 騙されないぞ、パンダに変身してゆかりちゃんズが慌てる様子を他人事の様に眺めているエウトティアさんや。
 何が無害な一般通過パンダや! 炭鉱ごっこで掘り出した石を燃えるようにした張本人のくせにっ!
「パンダー!」
「ちょっと、ぱんだコーナーからまいごがきてるよっ! はやくおいかえしてっ!」
 えぇ……パンダー、って鳴いて笹を齧ってるだけでゆかりちゃんズにパンダと誤認されてるよこの人、いやパンダか。
 そのまま消火活動とかに走るゆかりちゃんズを尻目にブラブラと周囲を散策、先ほど付与した炎の精霊の様子を見てご満悦、いやあ、精霊任せは楽でいいですねぇ。
 そんなこんなでパニックになっている戦場の別方向では、最初の二人が島の制圧っていうかゆかりちゃんズへのお仕置き……のような事を始めていた。
 え? お仕置きのような事ってどんなことって?
 そりゃあもう、自分たちの趣味とかを全開にした奴にきまってるじゃないですかー。
「筋肉マッチョで高耐久な Y800と液体金属になる Y1000だよ!」
 オイコラ!? 緋瑪さんや、それはいけない、未来のターミなネーターの存在が出現する映画の登場人物っぽい名前をつけるのはいけないっ!
 具体的には、パソコンのキーボードで、君のいった数字の前のアルファベットが、Yの隣にあるTに差し替えた場合の名前は危なすぎるっ!
「うんうん、どこまでもゆかりちゃんを追いかけて尻叩きするよ」
 瑠璃さんまでっ!? そんな、自信満々にクリエイトしたゆかりちゃん型お仕置きアンドロイド・ユカリネーターの性能解説なんてしないで、色々と危ないから!?
 そんなゆかりちゃんの姿を真似たお仕置きアンドロイド、何かこう、硬い機械っぽい動作のY800が追い立てて、Y1000が変幻自在に出現して捕獲するんだろう、多分。
「いやーっ! にせものがおいかけてくるっ!」
「なんなの、どうしてそんな、おしりたたきのすぶりしてるのっ!?」
 そんなクリエイトされたゆかりちゃん……の偽者たち、めっちゃ尻叩きの素振りをして追いかけていた。
 遠巻きに見たら逃げるゆかりちゃんと追いかけるゆかりちゃん、これもうわけわんねえな。
「色々な意味でなんて恐ろしい……」
 あっ、調査の時点では何故か食堂でご飯食べてた翡翠さんが、比較的まともな事を。
 普段は食いしん坊キャラだというのに、こういう場面では一応ツッコミを入れるあたり、ある意味三人でボケとツッコミのバランスが取れているのですね。
 そんなこんなでゆかりちゃんズが追いかけられていますが、あのユカリネーターってただ尻叩きをするだけなのだろうか?
「まさか、動物をいじめたりはしないよ。畑やパンダに被害を出さないように配慮してるしね」
 これは予想外、クリエイトの段階で畑とかパンダを傷つけないように緋瑪が行動ルーチンを弄っていたのだろう。
「もう事後だけど降伏勧告出しておこうか。特に被害大人しめな農場ゆかりちゃんとか。聞かなければお仕置きだよって」
 そんな中、農場とか一部のゆかりちゃんには優しくしようとした瑠璃さん、一応の降伏勧告。
 でもね、残念ながらオブリビオンなんだ、UDC-Pでもない、行動ルーチンがちょっと変わってるだけのオブリビオンなんだ。
 降伏勧告をしても、仲間を守るためにゆかりちゃんズは立ち向かってくるんだよ。
 なんだかんだで抵抗の姿勢を見せるゆかりちゃんを前に残念そうな瑠璃。
「うーん、駄目かぁ」
「いや、今のって脅迫って言うんじゃないかな?」
 がっくり肩を落とした瑠璃、そして適切なツッコミをする翡翠。
 まあオブリビオンなら仕方ない、排除して島を乗っ取るという目的にシフトした一同であったのだが……無事に乗っ取れるはずもなく。
「少し離れた場所まで来たが……良く燃えておるのう、精霊達からオレはやるぜオレはやるぜという意気込みを感じるのじゃ」
 ふらふらと進んでいた一般通過パンダ、ではなくパンダに化けたエウトティア。
 追い回されてパニックなゆかりちゃんズを横目に自分が仕込んだ炎の精霊がしっかり働いている様子を満足げに眺めながらの散歩である、なんていい身分なんだっ!
 活き活きと方々に延焼させてる炎の精霊が楽しんでいるのをしっかり見届け、ふと周囲を見渡せば。
「ところで、向こうの窪地に火気厳禁と書いてあるが……邪神教団の島だし些細な事じゃからどうでもよいか」
 良くねえよ!? あと些細な事でもねぇよ!
 炎の精霊にあっちにいくな、って早く命令しないと大変な事になっちまうぞ!?
 火気厳禁、しかも秘密基地ってことは可燃物とか爆発物がいっぱいあるわけだからな。
「まあ、いつもの事じゃ死にはせぬじゃろう、しらんけど」
 おいぃ!? しらんけど、で済ませるなっ!
 あっ、このパンダ、後は仲間に丸投げして避難を始めてやがる、そんな中で延焼して飛び散った石炭、もとい石炭風になった石に宿る炎の精霊が火気厳禁マークのある窪地に飛び込んでいき。
「やばいっ! かやくこにひがまわったっ!」
「うわー、だめだー、おしまいだー!」
 このままでは大火災とか大爆発が発生すると悟ったゆかりちゃんズ、やばいと発言したのだが消火にはもう間に合わない。
 窪地の中から火柱が噴出したかと思えば、次の瞬間大爆発。
 ついでに周辺の、他の火薬とかを貯蔵してた場所も飛び散った瓦礫が纏った炎が入り込んだりして次々と爆発炎上、ついでに地表施設にも甚大な被害が発生。
「「うわー、だ、だめだーっ!」」
 ゆかりちゃんズの悲鳴が響く、そして連鎖的に広がる被害。
 ナンテコッタイ、まだ二章の開幕だというのに、しかも本命の地下施設でのお仕置き前に、地表施設の大半に被害をもたらす大爆発オチが発動しちまったじゃねーか!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

ふむふむ、これが島の全容ねぇ……
……
………(ぷちん)
物理法則軽く無視してるんじゃねぇよおいコラぁぁぁぁ!?
ブリーフィングの時渡された地図と形が違い過ぎるんだけど!?
あとなんで教団の誰も祭壇に気付いてなかったんだよ!?
ダメだ、ツッコミが追いつかねぇ!
こういう時は……一気に潰す!

コマンド―な誰かさんが上陸した浜辺に取って返して、
カブの対クエーサービースト機能を起動!
指定座標は他の猟兵からの情報提供でもらった、
邪教の祭壇の位置を指定!
オープンチャンネルで「死にたくなければ逃げ出せェ!」
と避難勧告してから爆発オチ(【宙穿つ穴】)をぶち込む!

この浜辺くらいは残るだろ、きっと。


ルゥナ・ユシュトリーチナ
◎連携アドリブ歓迎
もう駄目だぁ、おしまいだぁ…こんな大陸じみた広さを持つうえ、山一つ使ったアスレチックなんて攻略出来ないよぉ。

だから頼れるオトモダチを呼ぼう!(無線機に暗号を告げながらUC起動)(ボートで上陸したり、ヘリから降下したり、茂みや地面から現れたり、なんならゆかりちゃんのスカートの中からも出て来る)
ナイスガイな彼らは、その名もマッスル・コマンドー!
筋肉言語でゆかりちゃんに「メッ!」するぞ!

Q.筋肉言語とは?
A.いや、知らんし…何それ怖。

という訳でゆかりちゃんを包囲してお話し合いだよぅ!
無言でアスレチックを突破する筋肉部隊と一緒にゆかりちゃんを『メッ!』(各種物騒な技能を使用)するよ!


アドレイド・イグルフ
なんだこの島!? なんだこの島ァ!!? ……島? 島だった、何か別の……
何だァ? これェ……
全てを破壊して無に返すしかないんじゃあないかな? 混沌には混沌をぶつけんだよって言葉もある
ワタシは丸太は持てないが、散弾銃は持ったさ。行くぞォ!!

さて建築物に威嚇射撃してみるが、釣れるか? 釣れないなら本当に撃つぞ。イイのか、キミたちは築き上げてきた城の一部を粉々に無残な姿にするぞぉ〜イイのかあ〜〜!? 健気に出てきたところでワタシは容赦しないがな!!
違法建築はな……ダメさ……今はヨシでも後にバレたら厄介だし、崩落したら最後どうしてヨシなんて言ったんですかと電話が殺到する。トテモコワイってヤツだからな!



 地表にて開幕から爆発が始まっていたが、別の場所でも色々とゆかりちゃんズにとってのトラブルが発生していた。
 主に猟兵の攻撃、というものなのだが。
 その前に、猟兵な方々も島の様子に盛大にツッコミを入れていて……。
「ふむふむ、これが島の全容ねぇ……」
「なんだこの島!? なんだこの島ァ!!? ……島? 島だった、何か別の……何だァ? これェ……」
 現地調査で判明した島の状況……というか島にしては面積がおかしのに、冷静に分析していた多喜と、もうなんていうか盛大に困惑を隠し切れないアドレイド。
 大丈夫、その困惑する反応が普通だよ、だれしも冷静に受け入れられるわけじゃない、大丈夫な方々は慣れているだけさ。
 だからほら、冷静に分析している多喜さんと一緒にゆかりちゃんズを攻撃し……。
「物理法則軽く無視してるんじゃねぇよおいコラぁぁぁぁ!?
 ブリーフィングの時渡された地図と形が違い過ぎるんだけど!?
 あとなんで教団の誰も祭壇に気付いてなかったんだよ!?」
 あっ、冷静じゃなかった、盛大にこっちもツッコミをしていた。
 というかツッコミが追いついていない、大丈夫ですか、いや、大丈夫じゃないなコレ。
「全てを破壊して無に返すしかないんじゃあないかな? 混沌には混沌をぶつけんだよって言葉もある」
「ああ、アタシもたった今、こういう時は……一気に潰す! って思ったところさ」
 既に爆発とか発生している状況下、二人は全てを破壊し一気に潰してしまうと言う点で意気投合。
 ちょうどいい感じに遠方の火薬庫的な場所で爆発が発生してゆかりちゃんズはパニック状態だし、この機に乗じて攻めるチャンスだ!
 頷きあった両者は互いの武器を確認、っていうかアドレイドは散弾銃とか持ってヨシ! って空気だし多喜は宇宙カブに乗って何かこう、大型兵器の起動要請とか始めてるけどそれ、スペースシップワールドのクエーサービーストにぶち込む大型兵器じゃねーか!
 超大型の敵に対する範囲攻撃をこんな小さな……いや、小さくないか、でも島に撃ち込むとか危険極まりないってば!?
 そんなこんなで爆発炎上が始まる島にて、新たな攻撃が始まるのであった。

「ワタシは丸太は持てないが、散弾銃は持ったさ。行くぞォ!!」
 ガショッといい音響かせてのポンプアクション、ショットガンとも呼ばれる散弾銃のお約束な動作をして教団……いや、ゆかりちゃんズの施設に向かって進むアドレイド。
 とりあえず各地でのトラブルにてパニック状態、猟兵を迎撃するか引き篭もって籠城するのか意見が分かれているのだろう。
「ちょっと、てきだよ、てきっ!」
「わかってるけど、ここはおちつくまでまもりをかためるべきだよっ!」
「ぎゃくだよ、うってでるっ! こういうとき、まもったほうがまけってあるし」
 めっちゃ揉めてた、意見の統一ができないので多数決、とかやりだしたら。
 人数で負けた方が母親の様な物体と父親の様な物体を呼び出して、票を水増しして逆転だ、とか主張しての仲間割れ。
「あー、ずるいっ! ならこっちもふやすからっ!」
「ちょっと、なにやってるのっ! てきがもうすぐそこまで!」
 だが残念かな、ゆかりちゃんズの仲間割れ、パニックを待ってくれる猟兵なんていないのだ。
 知らぬ間に散弾銃の射程距離に入っていたアドレイドがゆかりちゃんズに呼びかけるように声を出す。
「あー、あー。キミたち、出てこなければ撃つぞ! イイのか、キミたちは築き上げてきた城の一部を粉々に無残な姿にするぞぉ〜イイのかあ〜〜!?」
 うわぁ、悪人ダァ。
 せっかく作り上げた、今まさに崩壊が始まっているゆかりちゃんズの楽園、その象徴である施設群をどうこうする、って脅しをするなんてトンデモナイヤツダ。
 そんな状況で出てくるのか、どうか、逡巡してたら容赦なく発砲しやがったぞコイツ!?
「うわっ、おどしたとおもったらうってきたっ!?」
「違法建築はな……ダメさ……」
 とりあえず威嚇だったのか、施設に銃創は入っていないがこう、ドゥンと重たい散弾銃特有の音からのポンプアクション。
 ガショッと薬莢が排出されて、次は当てるぞって感じで威嚇して。
「今はヨシでも後にバレたら厄介だし、崩落したら最後どうしてヨシなんて言ったんですかと電話が殺到する。トテモコワイってヤツだからな!」
「そんなことっきてないっ! ここはだれもこないからいーのー!!」
 何故かゆかりちゃんズに懇々と違法建築とかクレームとかについて語るアドレイド、そして何故かツッコミに走るゆかりちゃん。
 散弾銃の奏でる発砲、ポンプアクションをBGMに、崩れる施設の音色とゆかりちゃんズの悲鳴が合わさり施設破壊というお仕置きが続いていたのである。

 そんな中、丸太アトラクションを一望できるポイントで島を眺める猟兵がいた。
「もう駄目だぁ、おしまいだぁ……こんな大陸じみた広さを持つうえ、山一つ使ったアスレチックなんて攻略出来ないよぉ」
 嘘つけ、めっちゃいい笑顔だぞ、明らかにゆかりちゃんズにお仕置きできるからった頬が緩んでるぞ、ルゥナさんよ。
 だがしかし、一人でお仕置きは大変なんだろうか、謎の無線機を取り出しちゃって援軍を呼び出すように連絡し。
「緊急出撃要請! マッスル・コマンドー部隊、招集!」
 暗号を入力しての出撃要請、するとなんということでしょう。
 突如鳴り響いたのは、何処に潜んでいたのかバラバラと激しいプロペラ音と共に姿を見せたヘリコプター。
 海中からは小さな潜水艇が砂浜に姿を見せて、それぞれから特殊部隊な迷彩服の集団が出現し。
 先行して島に上陸していたのか茂みとかから出てきたり。
「いやーっ!? なんでスカートのしたからっ!?」
 何故か砂浜の警戒に来ていたゆかりちゃん、そのスカートの下から妙にいい笑顔で出てきたり、っていうか物理法則どうなってんだよ!?
 なんだこの集団は!?
「ナイスガイな彼らは、その名もマッスル・コマンドー!
 筋肉言語でゆかりちゃんに「メッ!」するぞ!」
 キリッといい笑顔で出現した集団の解説するルゥナ。
 筋肉言語ってなんだよ!? 何もかも筋肉の部位を示しながら話す、例えば俺の上腕二頭筋肉が~、とか言うのかよ!?
「いや、知らんし……何それ怖」
 冷めた態度でシレッと何も知りません、みたいに言うルゥナ。
 オメーが言ったんだろそれ!?
 駄目だ、ツッコミがまにあわねぇ! そんな状況で出現した軍人な面子でナニをするきだよぉ!?
「いやーっ! こっちきたーっ!? っていうかなんで、アスレチックをやりながらくるのっ!」
「てったい、てったーい! って、まわりこまれてるっ!?」
 想像以上にやばい事になっていた、皆様、イメージして下さい。
 迷彩服に身を包んだ、筋骨隆々の集団が。丸太を使ったアスレチックを無言で淡々と乗り越えて、自分を包囲する様に迫ってくるのを。
 考えただけで、恐ろしいでしょう? そんな目にゆかりちゃんズはあっているわけでして。
「ふふふ、サァ、これでもう逃げられないねぇ、悪い子には、メッ、しなきゃねぇ」
 完全包囲を決めたルゥナ&コマンドー。もうこれ駄目かもわからんね。
 その後、ゆかりちゃんズの絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。
 え? どんな肉体言語だったって? そりゃあもう、ルゥナさんの技能から想像してくださいよぉ。
 怪力から始まって、目潰し、鎧無視、覇気、蹂躙、恐怖を与える、気絶攻撃、暴力、とかあるんだからさぁ……。

「……アレは見なかった事にするかねぇ」
 そんなルゥナさんの暴行現場を目撃しちゃってた多喜さん、彼女が今いる場所はというと。
 砂浜だった、いや、正確に言えば波打ち際に放置されてる手漕ぎボートから、ルゥナが最初に上陸した砂浜だった。
 そこまで宇宙カブをすっ飛ばして到着した彼女が何をするかって? そりゃあ要請が終わって、座標情報とか地下に進んだ猟兵の皆様から受け取ったデータで、どこを標的とするか設定が終わった亜空間攻撃でしょう?
「さて、と。全員への通信、オープンチャンネルを開いてっと」
 広範囲への攻撃なら、仲間への事前通知は大切だもんね、しっかりと攻撃予定地点を示しつつ通信開始。
 何かの通信環境を持つ面々にはその警告が送られて。
「死にたくなければ逃げ出せェ! 巻き込まれたらミンチじゃすまねぇぞ!」
 多分、ゆかりちゃんズにも通信機器があれば全回線なんで連絡は行っただろう、事実、施設の中で右往左往してるゆかりちゃんズにも連絡は入ったわけで。
 そして始まる指定座標周辺での大崩落、更には島の地下から始まって地表施設も含めた爆発へと繋がっていく最中。
 吹き上がる大量の土砂を背にしつつ。
「この浜辺くらいは残るだろ、きっと」
 と、希望的観測を多喜がポツリと呟いていた。うん、残ると、いいね……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

星河・成海
……まさかあそこまで改造してるなんて、思いもよらなかったね。こんなの放っておいたら、とんでもないことになるから阻止するよ

見つけた地下通路の入り口辺りで陣取って戦うよ。ここなら地下通路から出てくるゆかりちゃんを一網打尽にできそうだしね。時間があれば陣取るところに罠がないか確認しておく

【インテリジェンス・ブレード・ダンス】をゆかりちゃんの前に展開して攻撃。こちらのUCを掻い潜って接近して来たら、高速詠唱しながら土属性の属性攻撃や衝撃波で対応。普段は炎属性も使うけど地下で使うのはあれかなって

……何だかこちらが悪役に見えなくもないけど、野望を食い止めるためだからね。ちゃんとお仕置きしないと


黒沼・藍亜
地上部分はいつものゆかりちゃんランドっすけど、
地下がなあ……元から邪神絡み臭い
あの祭祀場で祀られてる邪神が今回の邪神と同じかは解らないけど
他の連中に「再利用」されても厄介っすからね
……この島には沈んでもらおう。どうせこの島地図載って無いでしょ?

その為にも職員達には爆薬類の準備を任せて祭祀場へ、そしてゆかりちゃんにUCどーん!祭祀場を爆破粉砕ついでに黒粘液をまき散らしてみんな真っ黒に染めてやるっすよ
生き延びた子がいたら撒いた沼から触腕伸ばし+捕縛+沼底へご招待のいつものコースで

制圧後は爆薬を設置して準備完了、これで残るはボスと、爆破され崩壊する地下と沈む島から脱出するクライマックスだけっすね


黒木・摩那
見つけてしまったエンジン群。
これだけあれば島でも浮き上がりそうです。
ちょうど近くに火が付いた石もありますし、謎のスイッチ群もあります。

……せっかくですから、エンジン点火してみましょうか。
どこまで浮くか、気になるじゃないですか。
ついでに墜落したり、爆発したら、それはそれで基地も破壊できて、一石二鳥。
さらにゆかりちゃんも巻き添えにできれば一石三鳥じゃないですか。

では、スマートグラスで調べながら配線配管を修理して。
ボタンをポチッとな。

あとはUC【月光幻影】で全力離脱!

山の上から高みの見物と洒落込もうじゃないですか。



 亜空間攻撃による崩落、だが明らかに使用者の想定以上の被害っていうか派手な崩落が起こっていた。
 それは何故かって? もちろん、別の猟兵が地下で色々やってたからさ!
 ではどんな事が起こっていたか見ていこう。
「見つけてしまったエンジン群、これだけあれば島でも浮き上がりそうです。
 ちょうど近くに火が付いた石もありますし、謎のスイッチ群もあります」
 アッ、駄目だ、とってもワクワクして発見しちゃった何かをキラキラした目で眺めてる摩那さんダァ。
 とっても興味津々にエンジンとか見ちゃったり、何処からともなく地下施設に紛れ込んだ炎の精霊(めっちゃやる気)が宿ってる燃える石、つまりは着火剤になり得る存在まで手元にあるし。
 ついでに何に使うか分からない大量のスイッチ群があった通路もあるし、まあうん、言うならばこう、ねぇ?
 動く様にしたり、スイッチを押してみたり、そんな衝動を抑えられるわけもないよねぇ?
 つまりはそういうことである、スマートグラスを起動して、なにやら怪しいエンジンの配線やら配管の故障箇所を修理開始である。
「あっ、そっちはそのエンジンとかをどうにかしてみるっすか? じゃあこっちの祭壇破壊は任せて欲しいっす」
 めっちゃワクワクして修理開始していた摩那さんを発見したのは藍亜、ただし今は彼女だけではなくて何人ものUDC職員が一緒にいるのだが。
 その職員が持っているのは大量の爆薬、つまりはこの祭壇とかを爆発させるということである。
「ええ、色々と気になりまして。どこまでこのエンジンで浮くのか、と。
 ついでに墜落したり、爆発したら、それはそれで基地も破壊できて、一石二鳥。
 さらにゆかりちゃんも巻き添えにできれば一石三鳥じゃないですか」
「な、なるほどっす……この島には沈んでもらう予定っすから、それでもいい、っすね」
 エンジンに点火しちゃって、島をこう、上空に浮かせて見たいって衝動で。
 更にはそこから派生する基地破壊とかゆかりちゃんズの一掃とかを生き生きと語る摩那。
 その様子に若干引きつつも、同意しちゃった藍亜。
 でも巻き込まれて爆発とかの被害を受けてはいけないと彼女も学んでいるのである、ここは任せたとばかりにそれ以上ツッコミせず奥の祭壇破壊へと突き進む。
「地上部分はいつものゆかりちゃんランドっすけど、地下がなあ……」
「ええ、地表はよく聞く報告のゆかりちゃん大暴れですね」
 そんな藍亜がポツリと零せば、比較的まともなUDC職員が藍亜の上げる報告書を読んでいたのだろう。
 予習してあるのでゆかりちゃんランドでもツッコミを我慢できていると胸を張る。
「元から別の邪神絡み臭いし、あの祭祀場で祀られてる邪神が今回の邪神と同じかは解らないけど他の連中に「再利用」されても厄介っすからね」
「ごもっとも!」
 ついでにここの祭壇破壊をしなければ、って藍亜が言えば、ちょっと精神汚染されちゃってる感のある職員が追従する。
 いやあ、いい感じにエンジン起動に巻き込まれないように移動したのに不安な面子ダナァ。
 そんなこんなで藍亜と愉快な、というか不安な仲間たちは地表の混乱から逃れ、祭壇付近に集合。体勢を立て直そうとするゆかりちゃんズに強襲を仕掛けていく事になる。
「ふふふ、まーた性懲りもなくやらかしたっすね! お仕置きの時間っす、いくっすよパン子ー!」
「なになにっ!? ここまでてきがきてたのっ!? きゃーっ!」
「しーきゅー、しーきゅーっ! こちらけーあーる、てきしゅうだよっ!」
「そんなこといってるばあいじゃないでしょっ!」
 こっそりと祭壇に近づいた藍亜、取り出したのは黒い車輪型で粘液がちょっと滴る落とし子で、躊躇なく祭壇狙って投げ込めば。
 派手に炸裂、そして周囲に黒い粘液を撒き散らし、ゆかりちゃんズを汚染しながら謎の祭壇を打ち壊す。
 更に初手の炸裂で生き延びたゆかりちゃんが居たのなら? そりゃあ追撃タイムである。
「ふっふっふ、逃がしはしないっすよ!」
「いやーっ! しょくしゅプレイはびょうしゃのかんけいできんしっ!
「これしょくしゅじゃないよっ! けどにたような……うわーっ!?」
 ぶちまけられたタール状の粘液から伸ばすは別の落とし子、うねる触腕がゆかりちゃんズを捕まえて、そのまま粘液の沼へと引きずり込む色々と危ない構図。
 幼女と触腕と異空間的な沼の中へとご招待、なんて危ない映像なのでしょう!
 まあ藍亜さんにとってはいつものお仕置きコースではあるのでギャグ展開になるんですけどね。
 そんな中、大パニックなゆかりちゃんズであったがやっぱり打ち漏らしは出てくるもの、うまく初手も追撃も振り切って逃げたゆかりちゃんズが居るわけで。
「はあっ、はあっ、ここもだめだなんて、てったいだよっ!」
「……んー、何だかこちらが悪役に見えなくもないけど、野望を食い止めるためだからね」
 ああ無常、せっかく逃げ出せたというのに、地下通路の先にはここで待てば逃走図った面々を一網打尽に出来ると踏んでいたのだろう、成海さんが待ち構えているではないか!
 そして賢明な読者諸君ならば気付いているだろう、成美さんが唯一、とても真面目に作戦とかを考えて、お仕置きしようと待ち構えていたという事に!
「ち、ちがうのっ! かいぞうしたのはほかのこで……わたしはいいこだよ?」
「あっ、うそつきっ! ノリノリでかいぞうしてたくせにっ!」
 逃げた先でも猟兵の待ち伏せ、何とか乗り切ろうとして仲間を売って気を引こうとしたゆかりちゃんズの内紛が。
 ぶっ飛んだ改造をしたのは別のゆかりちゃんで、自分は農場担当だからとか言い訳しようとしていくが。
「……まさかここまで改造してるなんて、思いもよらなかったね。こんなの放っておいたら、とんでもないことになるから阻止するよ」
 淡々と事務的に、言い聞かせるように成美がゆかりちゃんズの野望を止めると宣告し。
 狭い通路を塞ぐように手を広げれば、それと同時に数多の剣が出現し虚空を舞う。
 それはゆかりちゃんズにとって絶望の光景。
 戻れば地獄、粘液爆破の末路があって。進めば数多の刃にて切り刻まれる未来が迫る。
 最早ここまで、背中を見せれば成海の操る刃にて追撃されてしまうなら。
 混沌の沼はまだ迫らず、となれば前方の成海を突破するしか道はないと覚悟を決めたのだろう。
「どうして、どうして? かいぞうしたっていいのに、どうしてそんなかおでわたしをみるの?」
 顔に貼り付けた捜索願の張り紙から炎を吹き出し、宙に舞う剣を燃やし突破口を開こうとゆかりちゃんズが走り出す。
 だがその突撃を阻むように、数多の剣があるものは一直線に、あるものは左右に揺れつつ、またあるものは回転しながら不規則な動きにて進路を塞ぎ、炎と刃の衝突が発生。
 赤き炎に照らされて刀身が輝いて、一人また一人とゆかりちゃんズが倒される中、何とか突破できた者も少数。
 一気に成海と距離を詰め、そして脇を走り抜けんとしていくが。
「残念だけど、通してあげるわけにはいかないの」
 突如地下通路の地面が盛り上がり、ゆかりちゃんを阻む壁へと変化する。
 それは成海が操る土属性の魔法が一種、ほんの少しの地形変化で移動を阻めばそれで十分。
「いやーっ! にげられないっ!」
「はい、お仕置きからは逃げないこと」
 逃走経路を塞がれたゆかりちゃん、じたばたする様子を見つつ、何故かニッコリ微笑んで。
 盛大にプレッシャーをかけていく成海が生み出す衝撃波がゆかりちゃんズを元の方向へと吹き飛ばし、逃走図るゆかりちゃんズは誰一人突破できずにお仕置きされて、その数を減らしていくのであった。
 ヤッタネ、成海さん。唯一無二の、真面目なお仕置きで目立ってますよ!

 不意打ち、そしてゆかりちゃんズの逃走、更には逃げ道を塞ぐ成海による一掃。
 最深部にある祭祀場は既に藍亜と愉快な職員達が制圧、残党勢力なゆかりちゃんズがやって来ないか警戒しながら爆破物を着実にセットしていたのだが。
 同刻、エンジン修理をしていた摩那も作業が終わったのだろう、いい仕事しました、って顔で額の汗を拭っていた。
「ふーっ、終わりました。後はこの燃える石をここに置いて、ボタンを押せば炎が広がって点火ですね」
 ただ単にボタンを押すだけでは弁が開くだけ、火種がなければ燃えないようになっていた仕掛けなのだがそこに今現在、燃えてる炎の精霊さんが宿った石なんか設置しちゃった摩那さん。
 うむ、これで後戻りは出来ないね、押したらエンジンが動き出すものね、しかも島を浮上させる勢いで。
 中に入った藍亜さんが戻ってくれば押しましょう、と待ち構える摩那であったが残念かな、各々が各所で戦闘していたが為に仕掛けの起動を全員一緒というのは難しいのが現実で。
 スマートグラスに入った、地下遺跡を中心に崩落させるという警告メッセージ、こうなれば待ち構えていては仕方ない。
「おっと、これはいけません、急ぎ脱出です! 藍亜さん、エンジンを先に動かしますね!」
 奥深くへと潜入した藍亜のスマートフォンに向け、こっちは仕掛けを起動したってメッセージを送信した摩那はボタンを前に微笑んで。
 めっちゃ楽しそうに手を伸ばしてお約束なあの一言。
「ポチッとな」
 ああ、言いました、そして押しました。
 それと同時にエンジンが点火して、地響き立てて地下遺跡が揺れだして。
「セーフティ解除。サイキック使用上限解放。機動可能時間カウント始め」
 そのまま高速移動を可能とするユーベルコードを発動、出口目指して駆け抜ける中で地下通路入り口にて摩那は成海と偶然遭遇し。
「この揺れはまさか?」
「ええ、今から遺跡が動きますし、崩落も始まるようです、急ぎ脱出を!」
「わかったわ、長居は無用ね」
 短く言葉を交わした二人は速やかに地下遺跡よりの脱出を完了、速度に勝る摩那はそのまま一気に小高い山の上まで走り、この島がどうなってしまうのか高みの見物なんて洒落込んで。
 成海の方は速やかに、安全圏と思わしき海岸向けて走って行けば、暫しの沈黙と共に轟音が鳴り響き、地下空間が崩落したのか島の一部が沈み込むように地下へと落ちて、そして何故か大爆発まで巻き起こる。
 あれ、何か忘れてるような……あっ、そうだ、藍亜さん達が居ないじゃないか!?
 これは……尊い犠牲か何かかな。
 そう、皆が感じている中でエンジンに支えられていた岩盤が持ち上がり、島の3割ほどの面積が100mほど浮上したその瞬間である。
「うぁー、だめだーっ!」
「やっぱり巻き込まれるっすかーっ!?」
 悲鳴と共に、島が浮上した隙間から飛び出して来たのは多数のUDC職員と藍亜の姿。
 何があったのかって? じゃあちょっとだけ時間を巻き戻して確認してみよう。

 それは警告通信が入る少し前。
「こっちの爆破物、設置完了しました!」
「準備完了っすね、じゃあ後はボスと、爆破され崩壊する地下と沈む島から脱出するクライマックスだけっすね」
 制圧完了後、UDC職員が祭壇に爆破物を大量に設置して報告すれば、藍亜がしっかりとフラグを立てていた。
 いや、その、最後が爆発して崩壊するのがお約束だけど、最近はほら、第二章でも爆発するのが多くなってきていまして。
『目標は地下遺跡近辺、崩落するぞ!』
 なんて通信がスマートフォンに入ってきたのである。
「えっ……これって」
 うん、そうだね、崩壊するね、藍亜さん。
 ついでにもう一件、メッセージですよ。
『藍亜さん、エンジンを先に動かしますね! その後すぐに脱出します』
 祭壇付近の地形が崩れ始めると同時に入ってきたのは摩那からのメッセージ。
 それは先ほど修理していたエンジンを動かして先に脱出するとの事。
 さあ、考えてみよう、エンジン部分とここって結構距離が離れていたよね、そしてもう既に崩落が始まってるってことは、仕掛けた爆破物もその影響で爆発するってことでして。
「イヤァアアア!? クライマックスにはまだ早いっすよー!?」
 絶叫する藍亜、そして始まる遺跡の崩壊と仕掛けた爆破物の大爆発。
 そして一向は先の通り、開いた隙間から地表へと吹き飛ばされて脱出成功していたのである!
 ま、煤塗れだし成功、というのに疑問符が浮かぶかもしれないが崩落した岩盤に飲まれてもいないし、成功でいいでしょう、知らんけど。
「いやー、派手に爆発して……あ、終わりですね」
 そんな中、推進剤を失ったエンジンが停止したのだろう。
 小高い山の上にて浮上する様子を見ていた摩那が呟けば浮上した島の一部がゆっくりと降下を開始。
「ふー、危機一髪、ってところね。私もあの人たちも」
 落下開始時点で何とか海岸付近まで到着出来た成海が苦笑して、吹き飛ばされていった藍亜と愉快なUDC職員達が消えた海面を見つめた後に振り返れば。
 轟音と共に崩落する島の一部と、落下してきた部位がぶつかって、大爆発と共に多量の瓦礫が飛び散っていく様子が見えていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クーナ・セラフィン
いやーどんどん派手になってくねゆかりちゃん。
これが邪神ぱわー…だったらこわいなあ。
しかしこれどう見ても悪の秘密基地…それならお約束をやらないとね。

引き続き悪の秘密基地っぽい空間をれっつごー。
もう隠れる必要もないと思うし…だって周りというか他の猟兵さんやりすぎてるの目に見えてるし。
なので混乱に乗じUCで片っ端からゆかりちゃんしばいていこう。
ハリセン風味に突撃槍でがんがん…大丈夫この槍も猫サイズだから、ね?(目逸らし)
何か怪しげな機械もずばーんとやっちゃったり明らかに押すな的なスイッチ承認!なノリでぶっ叩いたり。
…しかしこれだけの設備作るならどっかに金庫とかあったりしてねー。

※アドリブ絡み等お任せ



 地表、地下問わず様々な施設のゆかりちゃんがえらいこっちゃになっていたが……まだ報告の無い場所がある事をご存知だろうか?
 それはどこかって? そりゃあ悪の秘密基地、みたいな場所ですよ!
 島の浮上と落下に各所の爆発で吹っ飛んでいましたけど、そこで何が行われていたかを報告するとしよう。

「いやーどんどん派手になってくねゆかりちゃん。これが邪神ぱわー……だったらこわいなあ」
 地下遺跡の崩落前、秘密基地に突入していたクーナが呟く。
 まあそうだね、個人を狙った借金取りから始まって、街の常識を曲げるあたりまで発展して。
 今はもう、一つの面積がおかしくなってる島を丸々改造するぐらいまでいったからね、パワーアップもとんでもないね。
 影響を与える邪神ぱわーのせいにしておこうぜ、邪神によって増減するってしておかないとゆかりちゃんの暴走がインフレして収拾つかなくなっちゃうからね。
「それじゃ、ここはどう見ても悪の秘密基地……ならお約束をやらないとね」
 とりあえず暴走続けるゆかりちゃんズの未来はさておいて、秘密基地なお約束展開をしなければと潜入からの大立ち回りを始めるクーナ。
 ただひとつ、ちょっとお約束と違う点をあげるとすれば。
「うわーっ、どこもかしこも、きんきゅうれんらくばっかりっ!」
「どこどこ、どこにえんぐんをおくるのっ!?」
 見つからないようにする隠密行動が不要な程に、ゆかりちゃんズが混乱しているという点である。
 っていうか、普通にクーナがれっつごーと隠れる素振りもせずにすすんでいるのに気付かれていないんだもの。
 もう隠れる必要がないって……なんでこんなに余裕なんだよぉ……。
「だって周りというか他の猟兵さんやりすぎてるの目に見えてるし」
 アッハイ、そうですね、そのとおりでございます、ゆかりちゃんズへの激しいお仕置きをする、見知った面々への厚い信頼がなせる業ですね。
 そんなこんなでパニックゆかりちゃんズの真っ只中に飛び込むクーナ、その手には恐るべきお仕置きアイテムの突撃槍が!
 なんてものを持ち込むんだ、いつも通りだけど、それで酷い事する気でしょう! お笑いバラエティみたいに! お笑いバラエティみたいに!
「大丈夫、この槍も猫サイズだから、ね?」
 あっ、こ奴め、大丈夫と言いながら目を逸らしたな? そしてそのままハリセンでツッコミをするように、鋭い一撃が右往左往するゆかりちゃんの尻にクリーンヒット。
 バシィン、といい音鳴らしつつ吹っ飛ぶゆかりちゃん、ああ、これで混乱が更に加速だ。
「いったー!? なになに、しんにゅうしゃがここまでっ!?」
「やだー、やめてーっ! どうしてそんなひどいことするのっ!」
「泣いても叫んでも逃がさない……クーナの槍さばき、とくと味わうといい」
 パニック状態で逃げ惑うゆかりちゃんズを追い立てるクーナ、だけど槍さばきって……。
 それ槍の使い方じゃなくてハリセンでいい音立てて殴るような、そんな動きですよね? 決して、突撃槍は振り回すのが本来の使用方法じゃなくてですね……。
 あ、そんなこんなで気付いたらゆかりちゃんが前のめりに突っ伏して倒れていく。ああ、あれは尻を叩かれ吹っ飛ばされて落下したな。
「ん? この機械は怪しいな、それにスイッチも……ついでに叩いておこう、そーれバシッとな!」
 ついでに見つけたいかにも、な機械とかスイッチにも容赦せずハリセン……じゃなかった、槍チョップ。
 黄色と黒の縞模様で囲まれたガラスケースの中にあるスイッチも、ガラスを砕いて叩いちゃったものだからまあ、うん、ねぇ?
『自爆装置が作動しました、5分で自爆を開始し……座標確定、死にたくなければ逃げ出せェ! 巻き込まれたらミンチじゃすまねぇぞ!』
「うぇっ!? 自爆と一緒に基地周辺が破壊!?」
 お約束な自爆装置の起動に加え、地下祭壇とかの周囲を破壊させると宣言した仲間の通信が傍受され。
 このまま粘っていては危険と瞬時に判断、チラッと見えた謎の金庫に名残はあるが命あってのなんとやら。
「中身の確認ができないのは残念だけど、ま……仕方ないね」
 速やかに踵を返すクーナは堂々と、秘密基地より脱出し……その後、各所の大爆発やら島の浮上や落下によってこの秘密基地もまた、跡形もなく消え去ったのである。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『甦る氷山空母『ハバクック』』

POW   :    ストライカーズ
【オブリビオン化した航空機部隊】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    シュヴァルム
レベル×1体の、【機体】に1と刻印された戦闘用【のオブリビオン化した航空機】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    ダメージコントロール
全身を【冷却した海水】で覆い、自身が敵から受けた【ダメージ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火土金水・明です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 第二章で爆発オチ、の上を行く島の崩壊が発生、だとぉ……?
 馬鹿な……こんなことは……

 ………………

 とでも、言うと思ったかい? アハッ、アハハハハッ!
 この程度、想定の範囲内だよ! だからこそのボスってやつさ!

 地の文の 精霊は こわれた!!

 ……突然の崩壊、失礼しました。状況の説明を開始します。理由はお分かりですね?

 では改めて状況を纏めてみよう。
 猟兵の苛烈なお仕置き(?)により、島の各施設は崩壊、更には地下に存在した謎の祭壇も崩されて再利用されることは無い。
 また、島が謎のエンジンにより浮上、されど燃料切れで落下する事で地表と衝突、全ての施設が崩れ去り多数用意されていた爆薬にも火がついての大爆発。
 全てが終わったかのように見えたのだが……崩落する島の中枢よりその巨大な邪神が不完全ながら姿を見せたのである。
 島の奥深くまで進む水路を進み、そして繰り出された攻撃にて岩盤が、瓦礫が砕かれて。
 轟音と共に巨大な水柱が立ち上り、数多の水飛沫が陽光を反射し煌く中から見えたのは巨大な氷塊。
 だがそれはあまりにも不自然、ここに存在してはいけない氷山で……否、氷山に見えるは下部のみ、上部には氷山にあるまじき金属の輝きを見せる人工の建造物。
 けたたましいプロペラ音が鳴り響いたと同時、氷山……ではなく氷山と一体化した空母より数多の艦載機が今まさに飛び立って、猟兵を狙わんとしていたのだ!

 まあうん、あれだ、氷山を改造した巨大空母なオブリビオンが島の地下で儀式をやってたら復活しかかって。
 それを見ちゃったゆかりちゃんがですね……。
「ひょうざんくうぼなんかにまけないっ! ぐんかんじまっ! にかいぞうするんだよっ!」
 みたいな流れで島を改造したみたいでしてね……ほら、氷山空母より島が軍艦の方が強そうだし。
 そんなこんなで、まあ島がぶっ飛んでも次なる刺客、というか島の奥深くより本命の氷山空母の出現で、軍艦、あるいは要塞島がやられても大丈夫な想定の範囲内な敵ってことである。

 普通こういう敵にはお約束として、遠距離から超高速戦な感じで接近して攻撃するっぽいのだが、今回は既に猟兵は崩壊した島に残っているので超高速で遠距離から突っ込む必要性はないんですけどね。
 ちなみに、よく見ると甲板上では生存したゆかりちゃんと邪神教団の姿が見えるが……何をやっているのやら。
 大方ロクでもない事だろうが、その辺りも攻撃ついでに調査していいかもしれない。
 さあ、ぐんかんじまっ! な戦いも大詰め、軍事施設にも使えそうだった島の奥深くより出現した氷山空母、これを逃さず撃沈し、人々の常識を守り抜くのだ、猟兵よ!

 ちなみに、第二章までのノリで突っ込もうとも、あるいは逆にとってもシリアスな切り口で攻めるのも全ては自由。
 選択の数だけ未来がある、それが先の読めない物語というものでしょう?
エウトティア・ナトゥア
アドリブ・連携歓迎

危ないアンドロイドに筋肉言語で滅する集団、お仕置きや自爆での破壊活動を行い止めは島が浮き上がって崩壊したのじゃ。
相変わらず混沌としておるのう。
これは、わしの忠告を聞かずにある意味一番面倒な物(猟兵)を呼び寄せた邪教集団サイドに問題があるな。
まあよい、例え同胞のやらかしであろうと事態を収めるのが猟兵の務め。
先程、唯一無二の常識枠と称えられたわしが解決してやるのじゃ。
この手の敵は炎の精霊か雷の精霊の活発な部分が弱点じゃ、ダメージコントロールされても遠くからの砲撃で重要区画を執拗に攻撃するかの。
邪神出現時の崩落に巻き込まれて尊い犠牲か何かになったアイア殿の弔い合戦じゃ。(勘違い)



 グオングオンと機械特有の駆動音を響かせながら大海原に進まんとする氷山空母ハバクック。
 その巨躯と崩落した島の残骸を見比べて、パンダ姿から人間の姿に戻ったエウトティアが言葉を紡いでいた。
「危ないアンドロイドに筋肉言語で滅する集団、お仕置きや自爆での破壊活動を行い止めは島が浮き上がって崩壊したのじゃ。相変わらず混沌としておるのう」
 そうだね、混沌としているね。
 でもね、でもね。あなたもその混乱の一端を担ったというか、炭鉱ごっこをしていたゆかりちゃんズの掘り出した石ころを燃える石炭みたいに精霊さんの力で改造したよね?
 そのおかげで火気厳禁な場所に容赦なく火の気が入り、大爆発とか発生したり。
 地下にあった謎のエンジン、その点火の火種になったりしたと思うんですけど。
「これは、わしの忠告を聞かずにある意味一番面倒な物(猟兵)を呼び寄せた邪教集団サイドに問題があるな」
 おいぃ!? 何を悟ったかのようにしれっと危ない発言をしてるんだっ!?
 確かに猟兵が一番島の崩壊に影響を与えていたという事実はあるし、猟兵の方がとんでもない事をしてるケースがゆかりちゃんが関係する事件では多いけど。
 それを公然と言ってのけるとは、エウトティアさん、恐ろしい人っ!
 ま、まあ、ここまで突き抜けた猟兵の介入を呼び寄せてしまう、邪神教団の活動が混乱を引き寄せる一番の原因なのはそうだけどさぁ。
「まあよい、例え同胞のやらかしであろうと事態を収めるのが猟兵の務め」
 おっ? エウトティアさん、ここにきて真面目な猟兵の顔になる。
 いやー、やっぱりやる時はやる人なんですね、しっかりもののお姉ちゃんな点もある人ですからね。
 ではどうぞ、ビシッと決めちゃってください。
「うむ、地の文の精霊よ。先程、唯一無二の常識枠と称えられたわしが解決してやるのじゃ」
 言ってねぇえええええええ!?
 唯一無二の常識枠ってあなたのことは言ってねぇえええ!!
 真面目なお仕置きをしていた方は別の人どそこが唯一無二な真面目な戦闘だったんだよっ!?
 あなたは自分でも、無害な一般通過パンダって言ってたでしょうにっ!
「む? そうじゃったかの? 細かいことを気にする精霊じゃのう。そんな物より大切な事があるぞ」
 あっ、この人、話をそらしやがった。
 まあ一応、聞くとしましょう、何が大事なんですか?
「あの船を沈めるのじゃ。なににせこれは邪神出現時の崩落に巻き込まれて尊い犠牲か何かになったアイア殿の弔い合戦じゃからな」
 死んでねぇえええ!? 藍亜さん、確かになんやかんやに巻き込まれてたけど勝手に弔うなしっ!
 そんな事を言ったらどこからともなくさぁ。
『まだ死んでないっす! 勝手に殺さないで欲しいっす!』
 とか藍亜さんが叫びながら、タールみたいに粘つくナニカの沼から這い出て来てもしりませんからね!?
 って、ツッコミばかりしていたけど戦闘だよ、戦闘!
 既にエウトティアさんが居る、崩落した島の残骸から氷山空母までは距離があるけど何をするんですか。
「この手の敵は炎の精霊か雷の精霊の活発な部分が弱点じゃ、つまりはこれの出番じゃよ」
 ドヤ顔で敵の解説をするエウトティア。
 うん、まあそうですね、精霊って呼んでファンタジーな雰囲気を出してますけど、つまりは電気系統とか燃料、火薬系統を狙うって事ですね。
 んで、海の上の敵を相手にいったいどんな……。
「天地に満ちる精霊よ。我が敵を討ち滅ぼせ!」
 あっ、急に真面目な顔になった。そのまま精霊の光を収束させて、紅く輝く大量の光条を飛ばしてるぞ、この人っ!?
 安全圏から容赦ない光の砲撃、超遠距離ビームで氷山空母の船体や艦橋に穴が開き、そこから火の手が上がったのはすぐ後だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルゥナ・ユシュトリーチナ
●アドリブ連携歓迎・真の姿解放

ゆかりちゃんはもう(十分お仕置きしたので)必要ねぇや…PDWも要らねぇ…へへ、誰がお前なんか、お前なんか怖かねぇ…。
野郎オブクラッシャぁぁぁあ!(某筋肉映画ばりの台詞回しと共に、ステゴロで突撃)

敵艦内へと飛び込むや、腹部(動力機関系統)を掴むを幸い片端からぶっ潰すよぉ。
氷で補強されようが、こっちの体力を奪われようがお構いなしに暴れ回る。
なんで無事なのかって?
残念だったな、トリックだよぉ(仕掛け:死ぬ気で耐える)

まぁ、ある程度壊せば連鎖破壊が修復におっつかなくなるだろうし、そしたら撤収で。
甲板上のゆかりちゃんやら邪教徒を両脇に抱えながら海に向かってダイブするよぅ!


黒沼・藍亜
(海の上)……おのれ軍艦UDC共め……神様気取りも今日までっすよ
貴様らには水底が似合いっす
やれるっすね?……“ハバクックちゃん”?

と「萌え擬人化された神“氷山空母娘ハバクック”」「その加護とグッズで武装した“狂信者”の霊達」を載せた「これはひどい痛神殿」を障害物兼一時的な足場として海中より召喚っすよ

そしたらハバクックちゃんは艦載機で敵艦載機を抑える役、
ボクは霊連れて『フックシューター』で船に乗り込み艦上の生き残り連中を拘束・催眠・確保、後はそいつらや職員をハバクックちゃんの力も借りて危険区域から退避させ、
霊達はそのまま「彼らの神を騙る不届きな“化け物”」を中から誅してもらうっすよ

※アドリブ歓迎


星河・成海
……みんな好き勝手にやり過ぎてないかしら?地下で爆発とか危なそうだったから炎魔法は使わなかったのに
今度は氷山みたいな空母で開けた場所だから炎で派手に攻撃しても問題ないわね。……まあできるだけ周囲に影響を与えないようにするよ

距離を取って見晴らしや視界がいい場所から、状況を確認しつつ【エクスプロージョン・コード】で飛んで来る戦闘機も含めて空母を攻撃するよ。可能なら空母や戦闘機のエンジンや砲台辺りを集中的に狙おうかな

……終わったら、この事件の事後処理に追われるUDC職員さん達に何か差し入れでもしようかしら


黒木・摩那
島自体が超兵器という予想はある意味的中しましたね。
でも、それが空母だったというのは予想外でした。
これは放っておけば宇宙まで旅立つつもりですね。
エンジンたくさん用意してたし。
これは宇宙レベルの危機です。行かせはしません!

旅立つ寸前を狙うのはお約束でしょう。

魔法剣『緋月絢爛』で戦います。
マジカルボード『アキレウス』に乗って、空母に接近します。
そして、UC【波紋共鳴】で空母や戦闘機をバターのようにサクサクと切っていきます。
相手の攻撃は【受け流し】たり、ボードで受けたりします。

藍亜さんの仇はここで討ちます!



 邪神出現から色々とぶっとんでいるが仕方ない、ここまでの流れがとんでもなかったからね、仕方ないね。
「……みんな好き勝手にやり過ぎてないかしら? 地下で爆発とか危なそうだったから炎魔法は使わなかったのに」
 そんな中、先ほどの自称唯一の常識枠ではない正統派な常識枠の成海さんの冷静な一言が。
 ソウデスネ、皆さん好き勝手やりすぎてましたよね、ただ一つ気がかりなことがあります。
 成海さん、常識的な発言ですがこう、周りのやりすぎな様子を見ても落ち着いているに慣れてきただけですよね、決してこう、ぶっ飛んだ方々と同じことはしませんよね?
「島自体が超兵器という予想はある意味的中しましたね。でも、それが空母だったというのは予想外でした。
 これは放っておけば宇宙まで旅立つつもりですね、エンジンたくさん用意してたし」
 あっ、そんな常識枠の横で、常識枠っぽいけどぶっ飛び枠な摩那さんが謎理論を展開して納得してらっしゃる。
 ある意味予想は的中してるしぶっ飛んだ行動をしてきても想定の範囲内な巨大な軍事的ボスだったけどさぁ、違うからね!?
 宇宙まで飛ぶようなことはしないから! ここ、UDCアース、スペースシップワールドとかヒーローズアースじゃないからね!?
「今度は氷山みたいな空母で開けた場所だから炎で派手に攻撃しても問題ないわね……まあできるだけ周囲に影響を与えないようにするよ」
「ええ、これは宇宙レベルの危機です。行かせはしません! それに旅立つ寸前を狙うのはお約束でしょう」
 駄目だ、真面目っぽい会話だけど微妙にかみ合ってねぇえええ!
 ま、まあ、会話がかみ合ってなくとも連携はできるし何とかなると信じ戦いの推移を見守るしかないのか。
「それじゃ、遠距離攻撃は任せて貰うわ、そっちは切り込みを……」
「ええ、任せてください。藍亜さんの仇はここで討ちます!」
 軽やかに飛び跳ねて、島の残骸でもある突き出た岩の上へと飛び乗った成海が声をかけ。
 空を滑空する事もできるマジカルボード、アキレウスに乗った摩那がぐっと拳を握り締め言葉を返す。
 いや、その、まだ藍亜さんは死んでないからね!? ここでも勝手に死んだ事にしないでっ!
 ほらー、成海さんも、なんて言ったらいいか分からないような感じで苦笑しちゃってますし。
 まあ戦いは真面目でしょう、常識人枠とちょっとぶっ飛んでる言動が見えるけど戦闘は常識人枠って二人のタッグである。
「艦載機が飛び立つ前に甲板を狙うわ、気をつけてね!」
 虚空で指先を動かして、プログラムを入力するかのような仕草を成海がすれば。
 プロペラを激しく回して今まさに、甲板より加速を始めた艦載機の車輪部分が爆発、搭載していた爆薬に引火して更なる爆発を引き起こし、甲板が一時的に使用不能に陥って。
 飛び立てぬ艦載機などただの重り、しかし相手は自己修復を可能とするオブリビオン、速やかに甲板を修復し再び艦載機を飛び立たせんと試みるが時間稼ぎとしては十分。
「助かります、迎撃に飛んでくる前に一気に決めますよ!」
 波に乗って跳ね上がり、空中を滑空するアキレウス、その上に立つ摩那が言葉を発しながら一気に空母、ハバクックへと急接近。
 艦載機が迎撃に飛び立つより早く切り込んで、搭乗員が慌てて機関砲を引っ張り出して銃弾を放っていくももう遅い。
 爆発によって揺れる船体、その中で機関砲の狙いなど定まるわけも無く、火線が空しく空を彩る中を掻い潜り摩那は甲板上へと着地して。
 そのままボードで甲板上を滑りながら移動、先ずは目に付いた小型の艦載機へと急接近し、右手を突き出し横をすり抜け通過をすれば搭載していた爆薬のみが切り落とされて爆発し。
 後背にて起こる爆発など気にする事無くそのまま移動、合体して大型化した艦載機を遠くに認め今度は左手をなぎ払うように一振りすれば、その指先より生じた衝撃波が容赦なく甲板上を切り裂くように伸びていき。
 此方も同じく、爆薬のみを切り裂き爆発引き起こせば、その混乱に乗じて摩那は一気に甲板上を通過して海上に離脱。
 逃がすまいと無事な艦載機が今まさに飛び出そうとしたのだが、しかしそれは適わぬ願い。
「残念、それはできないよ」
 甲板上での攻防を視認しつつ次なる一手を考えていた成海、追跡はさせぬとばかりに浮上を始めた艦載機のプロペラ付近を爆発させればその衝撃に耐え切れず、海上へと落ちていく艦載機。
 遠近両方からの攻撃により被害の拡大する空母ハバクックであったのだが、更なる攻撃を仕掛ける猟兵が海中より姿を見せたのはその時で。
「…………ふふ、ふふふ……まだ、死んでないっすよ」
 弔い合戦とか、仇を討つとか、そんな単語が聞こえていたんだろう。
 ばしゃっと海面より顔を出した藍亜さん、髪の毛がべっとりと顔に張り付いて表情は伺えないけどかなりダークな雰囲気です。
 なお、同時に飛ばされたUDC職員たちは周囲に浮かんでいる模様。
「……おのれ軍艦UDC共め……神様気取りも今日までっすよ。
 貴様らには水底が似合いっす。やれるっすね? ……“ハバクックちゃん”?」
 あっ、この人、地の文の精霊が乱心したのに乗っかってネタを引っ張ってきおったな。
 今まで自分が水没してたからって、よく水没する王子とか言われてる人っぽい台詞を言いつつ呼び出したのはその、ねぇ。
 とりあえず、神殿なのはいいんだよ、海上神殿って邪神とかが住まう場所としては適切だし、狂気に染まる何か、を使役する貴女なら呼び出しそうだし。
 けどね、けどね。
『はーいっ♪ ハバクックだよ☆ みんなー、わたしの為に、飛び立ってくれるー?』
『うおおおおおおお! ハバクックちゃーん! もちろんだー!』
 神殿の中央で悍ましい光景が展開されてるのはどういうこった。
 萌え擬人化した邪神空母ハバクックちゃん、ってなんだよ!? あとなんでアイドルステージみたいにやってんだよ!?
 ついでにハバクックちゃんTシャツとかフィギュアとか持って周りを囲んでる信者の霊はなんだっ!?
 ここだけ謎のアイドルステージじゃねぇか!
 敵を萌え擬人化させてそれに傾倒する信者なファンを呼び出すとかとんでもねぇユーベルコードじゃねぇか!
 そんな神殿ですが、面積が大きいおかげで周囲に浮かんでいたUDC職員達は無事、足場の上に引き上げられていた模様。ヨカッタネ、回収の手間が省けたよ!
「さあ、いくっすよぉおお!! ハバクックちゃんは艦載機で艦載機を抑えて、信者はボクに続くっす!」
『はーい、それじゃみんな、がんばってねー♪』
『うおおおおおお!』
 うーん、なんていうか、この一角だけ常識が狂っちゃったね、仕方ないね、でも狂気で狂気を駆逐する世界だからね、仕方ないね。
 浮上した神殿がそのまま移動、足場になって空母ハバクックに向かって移動をすれば、無理矢理飛び立った敵艦載機と信者が操る艦載機が空中で激しい(?)ドッグファイトを展開、している気がする。
 そんな中、接近果たした藍亜がフックシューターで氷山空母の縁にアンカー打ち込み伸びるワイヤーを利用して、信者の霊と一緒に乗り込もうとした瞬間。
「ゆかりちゃんはもう必要ねぇや……PDWも要らねぇ……へへ、誰がお前なんか、お前なんか怖かねぇ……」
 どこからともなく聞こえてきた、地の底より響くような、そんな不気味な声。
 なお、ゆかりちゃんがもう必要ないのは十分にお仕置きした、って感じらしい。
「野郎オブクラッシャぁぁぁあ!」
 その雄叫びは全てを砕く、船の上で暴れるなんてどこかのコックか何かだろうか。知らんけど。
 誰もが、というか今まさに空母へ乗り込まんとしていた藍亜と信者の霊が見たものは!
 尻尾を生やし、頭部に耳っぽいものが増えた、真の姿を開放しらルゥナであったのだ。
 ま、俗に言う本気モード、ビースト状態って奴なんだろう、多分。
 謎のぱぅわぁで海面を突っ走り、そのままジャンプ、一気に空母の上へと飛び乗って。
 唖然とする他一同を放置して、ルゥナが目指すは艦内の心臓部、っていうかエンジンとかの駆動に影響する部分である。
「オラァ! 全部潰してやんよ!」
 叫びながら甲板の鉄板をぶち破り、持ち上げ引っ剥がして艦内に突入! そのまま手近な壁とか止めようと走ってきた船員を掴んでは投げ、掴んでは投げの大暴れ。
 船員が構える銃器で滅茶苦茶に撃たれてるけど気にせず暴れまわる姿はまさにバーサーカーである、でもなんで動けてるんですかねぇ?
 暴れまわる際に発生した爆発とか銃弾とかで傷塗れなんですけど?
「なんで無事なのかって? 残念だったな、トリックだよぉ」
 いやだから! なんのトリックなんだってばよ!?
 突っ込みどころ満載だぞこの人? と皆さん思っているでしょう。すでに血まみれだし。
 でもね、でもね、よーくみると分かるんですよぉ、プルプルと震えてるあたり、痛みに死ぬ気で耐えてるだけってことが。
 まあつまりは、激痛に耐性があるから多少の怪我なら……多少、多少かなぁ。
 と、とりあえず、痛みに耐えて無理矢理、再生速度を上回る勢いで艦内を蹂躙しているのであった、こわひ。
「……あれは見なかったことにするっす。さー、みんな! さっさと邪神教団の連中を回収しつつ、君たちの神を騙る不届きな“化け物”を天誅っすよ!」
『おおーっ!』
 暴れまくってるルゥナ、突入した穴から定期的に立ち上る炎とか光から目を逸らした藍亜が引き連れた霊に声をかけながら、此方も艦上での戦闘開始。
 とりあえず何故かゆかりちゃん残党と一緒に搭乗してる邪神教団(ゆかりちゃんにべったりなので見れば分かる)を見つけるや否や、凄まじい速度で接近。
 ぺしっと首筋を叩き(現実では真似してはいけません)気絶させ、次々と回収しながら信者の霊は、ハバクックちゃんの偽者、と義憤を燃やして船内に突入。
 船員と激しい攻防を繰り広げ、銃器の発砲音と共にハバクックちゃんを賞賛する謎のBGM(信者の霊による合唱)が鳴り響くカオスな状況に。
 だがしかし、混乱させるには十分すぎる能力だったんだろう、ルゥナの突撃も相まってあちこちで火災が発生、船体が大きく揺れるその瞬間であった。
「っしゃあ! みつけたぞぉ、ゆかりちゃーん、ふふふっ」
「いやーっ!? なんでここにもいるのっ!? ちょっと、しつこすぎーっ!」
 思いっきり甲板が蹴り上げられて、中から飛び出したのはルゥナ、めっちゃ良い笑顔だけど顔の上半分に影が入ってる、まあ俗に言うダークな笑顔ってやつでして。
 甲板上で他の船員とかに紛れて逃げるタイミングをうかがっていたゆかりちゃんとその取り巻き(洗脳済みの邪神教団員)を発見し、まるで肉食獣のように飛び込んで。
 右脇にはゆかりちゃん、左脇には教団員を抱え込んでそのまま跳躍、海の中へと飛び込めば大きな水柱が立ち上り、それが収まれば後には揺れるハバクックにより生じる波が見えるだけ。
 いやー、物語の結末を読者に感じさせる、明確な終わりの予想ができないラストでしたねぇ……。
 なんて言ってられるかっ! 暴れるだけ暴れて、収拾つかなくなった辺りで自分勝手にフェードアウトとか酷過ぎるんですけど!
「あっちはあっちで派手にやったっすね、じゃあこっちも撤退っすよ! 後は任せたっす!」
 とりあえずルゥナが甲板上とか内部機関に大損害を与えたのを認めた藍亜、じゃあ自分もってことで捕獲した邪神教団員を抱えつつ、回収班な霊と共に脱出を開始。
 居残り組みの霊達が、ハバクックちゃんはこんないかつくないっ! とか叫び暴れるのを背にして海上神殿へと戻ってくれば、意識を取り戻したUDC職員達が死んだ魚のような目で藍亜を出迎える地獄絵図。
 そりゃあそうだろう、現地司令官だった藍亜に率いられて爆薬セットしたら、何故か爆発に巻き込まれて吹っ飛ばされて海に落ち。
 意識を取り戻したら、そこは何故か海上に浮かぶ痛々しいアイドルステージみたいな神殿の上で、中央ではアイドルってる萌え擬人化した邪神がアイドルライブなんかしちゃって、周りでは信者がオタ芸で踊り狂ってる。
 そして敵の方を見れば、そんな信者な霊を引き連れて帰ってきた藍亜が見えたんだもの、死んだ魚のような目になるのも仕方ないね。
「……あれは、心に酷い傷を負った目ね。終わったら、この事件の事後処理に追われるUDC職員さん達に何か差し入れでもしようかしら」
 そんなあんまりにも酷い神殿の様子を見ていた成海。
 事後処理でえらいこっちゃになる事が確定的に明らかなUDC職員を思っての優しい言葉。
 よかった、惨劇に慣れてはきたけどやっぱり優しい常識枠だったんですね、そうです、差し入れとかしてあげてください、UDC職員たちはもう限界ギリギリなんですよ。
 ま、死んだ事にされちゃってて、けど浮上して暴れまわってる藍亜さんのメンタルもギリギリなんですけどね。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

四季乃・瑠璃
緋瑪「地の文の精霊が壊れた!」
瑠璃「一体誰がこんな事を…」
翡翠「…」(じー)
Y800「I’ll be back!」

UCで3人で飛翔翼展開して艦の上へ。

緋瑪「ゆかりちゃんが艦載機を奪って逃げようとしてたり、空母を乗っ取ろうと頑張ってるね」
瑠璃「あ、パンダが黒い部分塗ってシロクマに成りすまそうとしてる」
翡翠「あのパンダって野生じゃなかったっけ…?」

緋瑪「とりあえず、あの空母は容赦なく爆砕しようか」
瑠璃「居住性悪そうだしね」

UCで強化したボムを接触式や焼夷式(ナパーム)にして空中から滑走路の艦載機ごと【爆撃】投下。
艦橋にも窓からポイッと放り込んで爆砕しつつ、生き残ったゆかりちゃん達はお仕置き行き


双海・忍
銀色のキャバリアで出撃します。(コクピット内の本人の服装はメイド服)
「やれやれ、明さんも無茶を言います。」「しかし、これだけ大きい相手に攻撃を外したら恥ずかしいですね。」
【SPD】で攻撃です。
作戦としては、【空中戦】で敵の上空から【不意打ち】です。
攻撃は、【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付けた【銀の雨】を【範囲攻撃】にして、『甦る氷山空母『ハバクック』』と航空機達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「ダメージを与えて止めは他の方に譲りましょう。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


アドレイド・イグルフ
……エエ~? 軍艦より空母の方がカッコよくないかア?? 詰まる所、ワタシはゆかりちゃんとは意見が一致しないという事だ。そうか……やはり、オブリビオンとは分かり合えないものなのか……
いや待てよゆかりちゃん。空母の良さを知らないから争いが生まれるんじゃあないのか? よおしご覧よ、これから解体していくから、構造を理解するところから始めようじゃあないか。因みにワタシも構造に関しては全く詳しくはないんだがな? ただ何となく軍艦より空母派なだけさ……
ンーム? ……どわあっ邪魔してくれるなよ航空機!? 当たりどころが本当に危ないヤツじゃあないか!! 動力源か操縦席を射って撃ち落としてやる……危ないだろう!?



 何かもう色々と出て来すぎてわけがわからなくなってきた。
 いつものことだけどどうしようもないね、これはもう諦めて壊れてしまったら、楽に、なれるのかな……
「地の文の精霊が壊れた!」
 そんな中、こっちの崩壊を察したのか緋瑪が叫び。
「一体誰がこんな事を……」
 惨たらしい現実を直視した瑠璃が言葉を発する。
 誰のせいだと思ってる、原因の一端を担う二人がよく言うわっ!
「………………」
 ほら見ろ、別人格を宿してる人形な翡翠ちゃんが完全に沈黙して二人を見ているぞぉ。
「I’ll be back!」
 お前は帰ってくんな!? 第二章でお役御免になっただろうが、お仕置き型アンドロイドのY800よぉ!
 駄目だ、既に暴走気味な二人にツッコミをしなくなった一人(諦めて)、そして出番が終わったのにまだ出てくるクリエイト製品。
 ここはカオスだ、何かまともな部分はないものか?
「……エエ~? 軍艦より空母の方がカッコよくないかア??」
 駄目なようですね。
 いつの間にか混乱に乗じて空母ハバクックに乗り込んでいたアドレイドが、甲板上で右往左往しているゆかりちゃんを見て言葉をかけていた。
「詰まる所、ワタシはゆかりちゃんとは意見が一致しないという事だ。そうか……やはり、オブリビオンとは分かり合えないものなのか……」
「そもそもわかりあうとかどうとかいうもんだいじゃないっ!?」
 悲しげなアドレイド、的確にツッコミ入れるゆかりちゃん、なんなんだこの光景は。
 完全にカオスな状況でまともに攻撃を入れてくれる人なんているんだろうか。
「やれやれ、明さんも無茶を言います」
 あ、いた。奇跡的に通常な行動をとる人が居た。
 混乱する空母の上から目線を外し、海上へと向ければそこには水柱を上げながら海面を突き進む銀色の影ひとつ。
 それは白銀に輝く一機のキャバリア、駆るのは双海・忍(人間のクロムキャバリア・f04566)であり。
 先の一言から察するに、誰かにこの空母を徹底的に叩く様に言われたのだろう、コクピット内部にてメイド服の衿を正してため息ひとつ。
 しかし頼まれたからには他の猟兵と協力して確実に叩くとばかりに操縦桿を引けばその動きに連動、キャバリアのシルバースター背面が開き煌く銀色のエネルギーが大きな翼を形成し空中へ。
 そのまま死角となる空母の真上へと飛び上がり、大型ガトリングを取り出せばそこには既に飛んできたのだろう、緋瑪、瑠璃、翡翠の三人が飛翔翼を展開して各々が武器を持ち、甲板上を見下ろしていて。
「おや、先客が。ですが僭越ながら本格的な空中よりの攻撃は、私が初手を勤めさせて頂きますね」
 戦況確認していた三人に頭を下げるようにキャバリアが動き、構えた大型ガトリング砲が唸りを上げて回転する。
 けたたましいモーター音が上空に鳴り響けば一拍置いて数多の発射音が重なって、赤き火線がハバクックへと伸びていく。
「これだけ大きい相手に攻撃を外したら恥ずかしいですからね、逃しません」
 射撃の反動にて発生した振動がコクピット内に響く中、映し出される映像に合わせて操縦桿を微細に動かし照準を微調整。
 甲板とその上にて出撃を待つ艦載機に向けられた砲身が次々と弾丸を吐き出して、甲板へと数多の銃創作り出し、そして艦載機が内部の爆薬や燃料に引火したのだろう、次々と艦上にて爆破炎上していくのであった。
 だがしかし、なすがままにやられるわけにはいかないとハバクック内部にて檄が飛び。
 次々と空中に生み出されるは戦闘用の航空機、甲板からの出撃ではなく直接空中に呼び出す事にて上空の敵へと対応しようということである。
 本来空母とは周辺に駆逐艦や潜水艦といった別種の艦艇と同時に運用され、空母打撃部隊として用いられるものではあるが今回のハバクックは空母単体、つまりは防御力に著しい欠陥を抱えた状態での運用。
 されどそれを補う空中への直接航空戦力の召喚は、通常兵器にとっては脅威であっただろう、が。
「おっと、残念。それは残像です」
 急上昇してきた戦闘機が次々と機関砲を発射する中、空中で忍が駆るキャバリアのシルバースターがくるりと独楽のように一回転。
 機体各所のスラスターを瞬時に吹かせば残像残して迎撃に放たれた銃弾が空中へと吸い込まれ、カウンターとばかりに放たれたガトリングの銃弾を翼に受けて戦闘機が炎を上げつつ落ちていき、海面へとぶつかった衝撃にて爆発炎上。
「相手の航空戦力は此方で止めます、追い込みはお任せしますね」
 そんな言葉を空中にて飛翔する三人へキャバリア内部から発した忍。
 あ、あれ、おかしいな、明らかにぶっ飛んでいた戦闘だったのにここだけ普通の激しい空中戦になっているっ。
 しかし、真面目な空気はこの一角だけを切り取った光景なんだよなぁ、それは何故かって?
 それは空中から甲板上の様子を伺っていた三人の目に飛び込んできたものが原因なんだよなぁ。
「ありがとー、これでこっちもやりやすいよ♪ で、空母の様子は……ゆかりちゃんが艦載機を奪って逃げようとしてたり、空母を乗っ取ろうと頑張ってるね」
 緋瑪が見たものは、甲板上で逃走の為に艦載機のパイロットを無理矢理引っ張り出したり、なんなら自分たちが艦長になるんだとばかりに艦橋目指して走るゆかりちゃんの姿。
 だが、やらかしてるのは残存ゆかりちゃんだけではないっ。
「あ、パンダが黒い部分塗ってシロクマに成りすまそうとしてる」
「あのパンダって野生じゃなかったっけ……?」
 何故か一緒に空母に乗せられたパンダがペンキを持ち出し、自分の体に塗りたくって白くして、氷山の上にいる熊=白熊、つまりは野生動物なんです、みたいな面で無関係を装ってた。
 そんなパンダに野生動物なんじゃないかと翡翠が疑問を抱いていたが、こんなパンダが野生でたまるかっ! いつのまにかどこぞのパンダちゃんなオブリビオンがこっそり戦場に紛れてしまったというのか、これは。
 いかん、ツッコミどころ満載だぞ、甲板上の惨劇は。だがしかし、右往左往したり偽装工作するゆかりちゃんだけでなく、別の問題(ゆかりちゃんズにとっての)がまだあって。
「おおっとぉ、銃弾の雨あられ、これは危ないっ! が……待ちたまえゆかりちゃん。空母の良さを知らないから争いが生まれるんじゃあないのか?」
「こんなときになんなのっ!?」
 銃弾に晒されてる甲板上、逃げ惑う搭乗員に紛れてゆかりちゃんを止める様に言葉を発したアドレイド。
「いやなに、滅び行く船の美学っていうのもある、ここは一つ空母の構造を理解するところから始めようじゃあないか。
 ちょうど攻撃されてボロボロ、解体するのも楽になってきたし」
 無茶苦茶な理論である、というか相互理解なんてこんな銃弾に晒されてる場面でやることじゃねぇ!!
 こんな所にいられるか、私は帰らせてもらうっ! って感じでゆかりちゃんが逃げ出そうとしたが残念、それは犠牲者ムーブである。
「待ちたまえゆかりちゃん、走っては危ないぞ」
 適当に引っぺがした鉄板を投げつけて足止めするアドレイド、今から構造理解のお時間ですとばかりにウインクし。
「因みにワタシも構造に関しては全く詳しくはないんだがな?」
「えっ!?」
「ただ何となく軍艦より空母派なだけさ……」
 構造なんか詳しくねぇ! でも軍艦より空母が好きさ、なんてめっちゃ軽い理由が今語られて、フリーズしちゃったゆかりちゃん。
 なんとなく、な理由で危険な場所に足止めされてしまうだなんて。
「では早速解体を始めようか、まずは……ンーム? ……どわあっ邪魔してくれるなよ航空機!?」
 ゆかりちゃんも足止めしたし、構造理解の解体作業とばかりに顎に手を当て考えていたアドレイド。
 そこへ邪魔するように突っ込んできた、甲板上を進む艦載機。
 いや、邪魔するだろう、だって猟兵は異物ですぜ、まあゆかりちゃんも異物だけどさ!
「チャンスっ! これはにげるよ! ぜんりょくでにげるんだからっ!」
 だがこれ幸いとゆかりちゃん、艦載機に隠れてアドレイドから逃れようと走り出すも悲しいかな、ギャグ展開になった以上、猟兵からは逃げられない。
「動力源か操縦席を射って撃ち落としてやる……邪魔したら危ないだろう!?」
 空母解体授業の邪魔だとばかりにアドレイドが構えるはロングボウ、矢を番え躊躇いなく放てば飛翔する矢が操縦席へと突き刺さり、制御を失った艦載機がそのまま甲板上を走りぬけ海面目がけ落ちていく。
 構えてた機銃、当たり所が悪ければ危ないなんて言ってたアドレイドさんですが、あなたが放つ矢の方がよっぽど危ないです。
 そんなこんなで空母を解体しての構造理解なお勉強、の空気でしたが解体屋はまだいるんだよなぁ、しかも空中に。
「とりあえず、あの空母は容赦なく爆砕しようか」
「居住性悪そうだしね」
 空中で交わされていたのはとっても物騒な緋瑪と瑠璃の会話であり。
 解体解説の場所を邪魔してはイケナイとアドレイドが居る場所を避けての急降下、滑走路とその上で待機していた艦載機へと次々と爆弾を投げつければ、爆風と炎が瞬時に広がり再生速度を上回る速さで次々と破損させていく。
「おっとぉ、あちらでは甲板を剥がしてくれているな、これで内部構造が見やすくなったナァ、ゆかりちゃん?」
「いやーっ、こんなおべんきょう、したくないっ!」
 その様子を見ていたアドレイド、目にも止まらぬ速さで逃走を試みていたゆかりちゃんをとっ捕まえて、内部構造の見学とばかりに引きずっていく、これはホラーだ。
 その間にも次々と船体各所に爆弾が投げつけられて、炎が上がって艦載機を乗っ取ろうとしたゆかりちゃんとか普通の搭乗員とかが被害にあって。
 こっそりと艦橋横まで飛び上がった緋瑪が窓に一発パンチ、パリンとガラスが割れる音。
 そして投げ込まれる爆弾が炸裂し、司令部に大損害が出ると同時に吹っ飛ばされて甲板上へと飛んでいくゆかりちゃん、ギャグ展開だから仕方ないね。
「いったーい、もうやってられないっ!」
 へたりこんで泣くような素振りをするが、そんなこんなで助けにくる邪神教団のスタッフはもうさっき、謎の痛神殿に回収された後でして、誰も残っていなくって。
 いつの間にか隣に立つのはニッコリ笑う瑠璃、ただしその腕はまるでラケットを素振りするようにシュッシュと振られ、明らかに尻叩きをしますよ、みたいな雰囲気を出していたのである。
「えっ、いや、その……」
「はーい、お仕置き入りましたー♪」
 やべえ、なんて空気をゆかりちゃんが感じたがもう遅い。
 哀れ捕まったゆかりちゃん、情け容赦のない尻叩きの刑が始まって、知らぬ間に別のゆかりちゃんも緋瑪に尻を叩かれて。
 そこかしこで発生する爆発音と共にゆかりちゃんの泣き叫ぶ声が甲板上に響いていたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クーナ・セラフィン
わーおここまでゆかりちゃんの技術は進化していたとは…あの航空機操縦してるのはパイロット型ゆかりちゃん?
対抗してたのに取り込まれたとか…見間違いかなー。
…私そんなに派手にぶっ壊す技持ってないからにゃー。どうしたものか。

という訳で空母に乗り込もう。
いや一寸法師だっけ?巨大な敵を中からぶっ壊すのは定番だし。
空母の窓とかダクトを探しつつ取りついて、甲板クライミングとかジャンプで登ったり跳ねたりして潜入。
中に入ったらさあ内部機関とかぶっ壊しにごー。
流石に中には航空機も飛び込んでこれないだろうし、怪しげな装置はUCでど突き破壊。
邪教徒は…脱出経路教えつつ海に叩き出す位で放置でいっか。

※アドリブ絡み等お任せ


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

なんとなくそうだとは思ってたんだ。
ミリタリーチックな邪神か何かかな?ってねぇ。
まさか氷山を改造した空母の邪神とは……
さっきの爆発オチ、お披露目所を間違えたかな?

なーんて、な。
空間座標を狙う【宙穿つ穴】じゃ、
回避機動で避けられて致命傷にならなそうだってのは分かってる。
けどなぁ、アタシの爆発オチが一通りだけだと思うなよ?

アタシの最終攻撃前に、今一度周囲の猟兵やUDCエージェントの無事を確認。全員が空母から離れてくれてるのを祈るしかないね。
その確認作業中に邪教団の通信回線を『ハッキング』して軽く『情報収集』し、バイタルパートを特定。
そこ中心に【宙送りの穴】を展開するよ!



 甲板上は大惨事、ある意味お祭り騒ぎな戦いではあったのだが何事にも終わりはくるもので。
「なんとなくそうだとは思ってたんだ。ミリタリーチックな邪神か何かかな? ってねぇ」
 おっ、そう思っていたのなら大正解でしたね、多喜さん。その通り、氷山空母ですってよ!
「まさか氷山を改造した空母の邪神とは……さっきの爆発オチ、お披露目所を間違えたかな?」
 う、うーん、爆発オチといえば最後の最後、なんでちょっと早かったかな。
 まあでも、タイミングを考慮せず爆破する人はいっぱいいるし、ちょっとぐらいのズレなんて誤差だよ、誤差誤差。
「わーおここまでゆかりちゃんの技術は進化していたとは……あの航空機操縦してるのはパイロット型ゆかりちゃん?」
 そんな中、爆発タイミングをちょっとしくじったかな、なんて考えてた多喜の隣に立つはクーナ。
 両者が立つは氷山空母がなんやかんやで被弾して崩れた氷山の一部であり、すぐに乗込める場所まで近づいていたわけでして。
 先ほどの大惨事、甲板上のドタバタの最中、やっとの思いで航空機に乗込めたゆかりちゃんが居たのだろう、それをクーナが見つけていたのであった。恐るべしゆかりちゃん。
「対抗してたのに取り込まれたとか……見間違いかなー。
 ……私そんなに派手にぶっ壊す技持ってないからにゃー。どうしたものか」
「ん? それならアタシに任せてくれよ、一つ派手なのをお見舞いするからさ。それまでに考えがあるなら十分暴れてくれて構わないよ」
 猛攻の上、各所が崩れ始める空母を見つつ大技は無いなんて言うクーナ、そこに人差し指を立て我に考えありと不敵に笑う多喜。
 あ、これアカンやつや、さっきの空間崩壊よりヤベェ技がくるフラグや。
「にゃ? それじゃお任せして、私はちょっと中をボロボロにしてこようかな」
「ああ、撃つ前に警告するんで他の奴が居たなら一緒に逃げてくれ」
 なんだかんだで最後の爆発オチの方針決定、頷きあった二人は互いの役割を把握して。
 クーナは氷山やら空母、艦載機の残骸を足場に一気に接近、そんな彼女を見送る多喜は座標情報とかを補正して、一発に備えるのであった。

 そして、空母上では。
「第三ブロックにて火災発生!」
「第五ブロックも駄目です!」
 とか会話がありそうなぐらいに、内部から火の手とか煙が上がっていた、さっきまでの攻撃が相当効いてるし、艦橋とかも爆破されたからね、仕方ないね。
 つまり司令部も混乱しているのでクーナが飛びはね、氷山を足場に駆け上がり甲板上まで乗込むのはとっても簡単。
「ええい、うごけ、うごくのっ! にげられないじゃないっ!」
「プロペラ回します! ゆかりちゃん、動いたら早く逃げてっ!」
 とりあえず甲板上に飛び込んだクーナの目に飛び込んできたのは、艦載機を動かして逃げようとするゆかりちゃん、そんなゆかりちゃんを手助けしようと艦載機のプロペラ回そうと、必死でプロペラを押し込む邪教徒で。
「あー、もしもし? お取り込み中の所悪いけど、お仕置きの時間だにゃー」
 問答無用で手にした槍をフルスイング、ゆかりちゃんの乗る艦載機、その車輪をへし折って行動不能にしながら邪教徒も海へとシューッ!
 超エキサイティンするほどに吹っ飛ばされた邪教徒は何が起こったかわからないまま吹っ飛んで、ゆかりちゃんは艦載機の消滅に巻き込まれて一緒に消滅! 世知辛い世の中さ。
「ふっ、またつまらぬものを斬ってしまったにゃー……っと、こんなことしてる場合じゃない」
 無駄に決めポーズを取ったクーナは甲板上でのお仕事は仲間の猛攻でこれ以上必要無いと判断、既に猛攻でブチ空けられた穴より内部へ難なく乗込んで。
 大パニックな船内では乗組員達が右往左往、見た目が古めかしい軍服ならば元からいる敵、それ以外の現代風だったり怪しげな衣服ならば取り込まれた邪教徒と判断がつくので確認しつつ奥へ奥へと突き進み。
 そのまま生き残ってる機関部に到着、とりあえずこんな奥まで一般人(?)な邪教徒は立ち入り禁止だったのだろう、誰一人見かけなかったので退避を促す必要が無かったのは仕事が減って楽だと思い、轟音あげる機関部前に立ち。
「さ、て、と。内部機関ぶっ壊し、これで派手にやっちゃおうかな」
 誰かに見つかっては厄介と構えた槍をフルスイング、白球があれば無情にもスタンドへ一直線に飛ばすような、見事なスイングで内燃機関がぐしゃりと潰れ爆発が。
 これはあれだね、オペレーターに『機関部の破壊を確認、十分だ、脱出に入れ』とか言われるあれだね。
 ゴウッと炎が上がり始めた瞬間にクーナはこりゃいけない、派手に燃えてるとその場から一気に離脱を始めた瞬間、通信機器をハッキングした多喜からの警告が。
「座標修正完了、空母の中には一人、けど脱出中だね。
 今から一分後にキツイのをお見舞いするんで、甲板上の奴らも早く離れてくれ!」
 緊急通信、脱出を促すその警告がハバクック全てのスピーカーから流れれば、甲板上で立ち回っていた猟兵たちも次々と離脱を開始。
 最後にクーナが通気ダクトを潜り抜け、海面へと飛び出したのを見た瞬間に多喜が不敵に笑いつつ。
「さて、回避機動で避けられない一発だ。アタシの爆発オチが一通りだけだと思うなよ?」
 カチッと何かのスイッチを押した音、それが響くと同時にハバクックを包み込み、逃げ場の無い空間の歪みが発生。
 それと同時に空間そのものが崩壊始め、その衝撃がハバクックに伝わればこれまでのダメージ、そして機関部への致命傷とが合わされば回復速度を上回る損害となるのは確定で。
 一瞬の次元崩壊、だが十分すぎるダメージが入ったのだろう。
 完全に沈黙した氷山空母から飛び立つ艦載機は一つもなく、立ち上る煙が終わりを告げて……そして派手に大爆発。
 海面に次々と降り注ぐ数多の氷塊、それに遅れて巨大な甲板が砂浜へと突き刺さり。
 ここに、無人島に出現した全ての邪神勢力は消滅する事となったのである。

 戦いは終わった、今回も猟兵の大活躍により邪神教団の目論見は阻止されたのである。
 悲しいことに犠牲はつきもの、一つの島が消滅したがそれは仕方の無い犠牲、面積がバグってる島は存在しない方がいい、地図から消えた、ってか最初から乗っていない島だし発見されたら常識が歪んでしまうからね、仕方ないね。
 だがしかし、猟兵たちはまた新たなゆかりちゃん、そしてそれに類するオブリビオンが出現するんじゃなかろうか、という予感を胸に抱いていた。
 なにせここはUDCアース、狂気と狂気がはびこる世界、どこまでぶっ飛んだ存在が居るのか予測の上を行くのだから。
 されど、この世界には猟兵という戦力が在る。
 再びぶっ飛んだ存在が蔓延ろうとも、それらは一時の繁栄にすぎないのであるっ!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年05月22日


挿絵イラスト