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くまくまらびりんす

#グリードオーシャン #猟書家の侵攻 #猟書家 #メリー・バーミリオン #冒険商人 #宝島

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 くま。くま。くまくまくまくま……。
 その島には、もっこもこのくまが溢れていた。何せ巨大化している。しかも無人島。そりゃもうくま増殖し放題。
 というわけで、大量のくまに囲まれた森の奥にメリー・バーミリオンの姿があった。
「ったく、危ねぇなぁ。何だいあのくま共」
 くま達をかい潜りながら、部下と共に森を進む女海賊。目的のお宝を探す目は鋭い。
 そして、彼女達から遅れてこの島へと上陸した者の姿があった。
「よっし、ここにお宝が……!」
 目を輝かせる冒険商人の少女。海岸で海図を確認し、一つ頷くと探索用の道具を広げる様子はまだ初々しさを醸し出す。
「探索、頑張るぞ!」

「ってなわけで、今回はお宝探しに行ってもらうわ」
 樹・怜惺(Guardiano della Dea Verde・f31737)はばん、と海図を広げて一つの島を指さす。
「目的地はココなー。ちっちゃめ無人島、くまアリ」
 くま?
 集まった猟兵達の頭に確実に浮かぶクエスチョンマーク。
「そ、くま。もっこもこだし、めっちゃでっけェ。暴れなければ無害。ついでに、メリー・バーミリオンが来てるから宝を渡さねェように頑張ってなー」
 ついで、にしてはかなり重要な情報がさらっと告げられる。先の戦争でも猟兵に敵対したレディ・オーシャンの配下であるメリー・バーミリオンがこの島の宝を狙い既に探索を始めているのだという。
「その宝の中に、グリモアベースを侵略する手掛かりになる……かもしれない何かがあるんだとさ。渡せるわけないじゃん」
 肩を竦める怜惺。海図を丸め、手の中で転がすうちに何か思い出したのかあ、と声を上げた。
「向こうに、冒険商人のお嬢ちゃん来てるから協力したらイイ感じに進めると思うわー」
 エリーという名前の冒険商人で、初心者ながら地図やくま用の眠り薬等、必要な品をしっかり揃えてきているらしい。
「くまを避けながら森を抜けて、メリー・バーミリオンより先の宝を確保。で、連中をぶっ飛ばして来るまでかな」
 言いながら怜惺は手の中にグリモアの光を浮かばせる。
「頑張ってなー。そろそろ暑っついけど、くまもふってくるのもアリだと思うぜー」


真空。
 そろそろもっこもこシーズンも終わりかな、と。真空。(まそら)と申します。

 グリオーシナリオです。
 第1章:くまの森を抜けろ(冒険)
 第2章:対メリー・バーミリオン(ボス戦)
 となっております。

 全章共通のプレイングボーナスは【冒険商人と協力する】です。
 森を早く抜けたり、くまをどうにかしてくれたりします。

 公開された時点から受付開始となります。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 あまり大人数だと難しいです、すみません……。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『めがりすをたべた、くまさん』

POW   :    もっこもこにしてやんよ!

SPD   :    もっこもこにしてやんよ!

WIZ   :    もっこもこにしてやんよ!

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アーネスト・シートン
ものの見事に、熊さんだらけになってますね。
今回の冒険と言うか、クマだらけの空間をどう抜けるかってことなんですが。


正攻法だと動けなくなりそうですね。

今回は、冒険商人の方もいらっしゃいますし、ここは、クマさんに眠って頂きますよ。

てなわけで、貘さん、お願いします。

クマさん、寝たら寝たで、ちょっとした障害物になってますけど、まぁ、動いてない分、今の内に抜けていきましょう。

…クマなら、帰ってから義弟のワーブをモフっていきますか。



 森の入り口。僅かに見える隙間すらももっこもこで埋まっているのが分かる。
「ものの見事に、熊さんだらけになってますね」
 感心したようにアーネスト・シートン(動物愛好家・f11928)は目を見開いて森を眺めている。
「さて、今回の冒険と言うか、クマだらけの空間をどう抜けるかってことなんですが……」
 もこもこ。もこ。もっこもこ。そんな音が聞こえてきそうな位に森の中を動き回るくま。
「……正攻法だと動けなくなりそうですね」
 辺りを見回せば、少し向こうでこちらの様子を窺っている少女の姿が見える。
「こんにちは、冒険商人の方……ですよね」
 声をかければ、一瞬びくっと肩を跳ねさせた後たたっと駆け寄ってくる。エリーと言う名の冒険商人は、声をかけてきたのが穏やかそうな人物であることに安心した様子を見せていた。
「あの、お手伝いをお願いしたいんです……くまは、頑張って眠らせるのでお願いします!」
 勢い良く頭を下げるエリーにアーネストは緩く笑って顔の前で手を振る。
「いえ、此方としても助かりますので……では、エリーさんは眠り薬をお願いします。わたくしの方でも、少し強化しますので」
 エリーの用意が整うのを待って、アーネストは指で小さな陣を描く。空中に書いたそれをすっと地面に落とせば、そこからバクが姿を現した。
「彼女が薬を投げたら、あのくま達を深い夢へと案内してあげて下さい」
 すっと指をさす先に向かってバクがとてとてと走っていく。後を追う様に、エリーが小瓶に入った薬を投げると森の奥にすっと飛び込んで、かしゃん、と小さな音を立てて割れる。遠目から見ていると白い煙が立ち上ったように見え、近くのくま達からぱたぱたと眠りについていくのが分かった。後を追って森に入ったバクが更に深い眠りへと落としていく。
 暫く待って煙が一切見えなくなってから、二人はゆっくりと森へと踏み込んだ。
「クマさん、寝たら寝たで、ちょっとした障害物になってますけど、まぁ、動いてない分、今の内に抜けていきましょう」
 サイズアップされたくま達は、眠っていると一寸した壁のようで視界が遮られ、ついでに固まって寝られると通る隙間が無い。集まっている場所を通る時はもっこもこの間を身体を押し込むように抜ける事になる。
「中々……うん、これはまあこれで」
 厚い毛並みの間を抜けながらふと頭を過るのは義弟の顔。
「……クマなら、帰ってから義弟のワーブをモフっていきますか」
 多少苦戦しながらも、二人は森の奥へと向かっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シウム・ジョイグルミット
[SPD]
わあ、ほんとに大きなくまさんだらけだー
ここってアリスラビリンスの国だったっけー?

まー、細かいことは気にしなくていいか
早く商人の子と合流しないと

さあ、一緒にお宝目指してレッツゴーだー、期待してるね♪
一応『Lucky Star』は発動させとくよ
道に迷ったり、くまさんを避けられない時はボクに任せて
コインを投げて、どうするか決めちゃうから
悩んでても先には進めないからね
こういう時は、自分の勘を信じるのもいいものだよ!

歩いてる間、他にどんな所を冒険したいか商人ちゃんに聞いてみようかな
ただ歩いてるだけじゃ退屈しちゃうしね
ボクが住んでたお菓子の森にも招待できたらいいのになー
美味しくて全部が宝物だよ♪



「わあ、ほんとに大きなくまさんだらけだー、ここってアリスラビリンスの国だったっけー?」
 シウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)は垂れた耳を揺らしながら、可愛らしい仕草で首を傾げる。
 そう思いたくもなる位、ある意味メルヘンな光景が広がっているのだから仕方ない。
 目の前を行きかうもっこもこのくま。時折目があっても襲ってきたりはしないことから、大人しい性質ではあるらしいのだが。
「数がすごいねー」
 木とくまと、どちらが多いのだろうと考えたくなるくらいに目の前がくまで埋め尽くされている。
「まー、細かいことは気にしなくていいか、早く商人の子と合流しないと」
 しばらく眺めていたシウムだったが、気を取り直し森の中へと進んで行った。少し進むと、木の陰で眠り薬を用意しながらも困った様子の冒険商人――エリーを見つける事が出来た。
「どうしたの?」
「風向きが良くなくて、薬が使えないんです……」
「じゃ、避けながら行こう、大丈夫大丈夫! さあ、一緒にお宝目指してレッツゴーだー」
 二人はシウムが指さす方向へと歩き出すことにした。木の陰に隠れ、くまをやり過ごしながら森の奥へと向かう。地図を見ながら進み、道に自信がなくなった時には。
「賭けに負けちゃうかもしれないなぁ……でもね、こうなってからが強いんだよねーボクって♪」
 ぴん、と細い指がコインを弾く。落ちた面を見て進む方角を決めシウムに、エリーが大丈夫なのかと問いかけるが。
「悩んでても先には進めないからね。こういう時は、自分の勘を信じるのもいいものだよ!」
 胸を張って勘で良いのだと言い切るシウムに、エリーも大きく頷いた。
「そうですね、お宝が簡単に見つかる筈無い……なら、自分の勘を信じるのも大事ですよね!」
 くまを避け、時折はもっこもこに挟まれそうになりながら助け合い、二人は更に進む。
「ねえねえ、ここが終わったら次はどんなところを冒険したい?」
「そうですね……次は森じゃなくて砂漠とか洞窟とかそういうのも見てみたいですね」
「わ、面白そう!海中洞窟とかもあるよねきっと」
 周りに注意しながらも、話しながら足を進める。退屈は油断に繋がるし明るい気持ちを保つことも大事だと知っているから。
「ボクが住んでたお菓子の森にも招待できたらいいのになー、美味しくて全部が宝物だよ♪」
「そんな場所があるんですか!? 頑張って探してみます、きっとこの海の何処かにもあるはず……あ、あれ!」
 くまの向こうに見えるのは目印の大岩。Lucky Star――シウムの星は正解を導き、うまく道を選んでお宝の近くまで来たようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラモート・レーパー
「小屋作るか」
 お姉さんの姿で挑む
 UCを発動して技術面をカバーしてメリーが出そうな場所に即席とはいえ立派な木造の小屋を建て始める。
「今回はメイド服とか女中とか着せようと思ったけど、クマ……動物系悪くない」


ニクロム・チタノ
なんてモフモフなくま
は、いけないボクは任務中よし
姉妹達お願いボクの分までモフモフして来るんだ
エリーさん、今のうちに森を抜けましょう
うぅ、くま、モフモフ~



「小屋作るか」
 ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)はくまが行き交う森の中、岩の陰になりくまが立ち入らなさそうな所に周りの木を利用したりくまが倒してしまったらしい倒木を使って小屋を建て始める。
「拠点があったら便利だしねー。ん……こんなところ」
 今回は、額に角を生やした成人前後位の女性の姿を取っている。彼女にとって姿とは、着替え程度に簡易的なものでしかない。
「今回はメイド服とか女中とか着せようと思ったけど、クマ……動物系悪くない」
 ついでにもっこもこのくま達を見て新しい何かも閃いたらしい。
 そして、そんな小屋がここにある事に興味を持ち、近寄ってくるのは冒険商人エリーだ。
「小屋……?こんなところに。地図には何も載っていなかったはず」
「うん、今作ったからねー」
 いつの間にか簡素だが、頑丈そうな小屋が完成している。ラモートが自身の能力で知識を底上げし、羅刹の膂力を以てあっという間に作り上げてしまっていた。
「ここ拠点に使えばー、荷物とか楽でしょ」
「は、はい。助かります!」
 そしてもう一人、小屋を訪れる姿。
「誰かいるのかな……エリーさんだっけ、冒険商人の方いますかー?」
 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)が顔を覗かせる。集まった3人は小屋の中で地図を確認、宝の場所はそう遠くないようだ。
「よし、このまま向かおう」
「分かりました! もうすぐお宝と対面ですねー……わくわくします」
「ボクもお宝気になるな……どんなものがあるんだろ」
 小屋を出て、森を進む。奥に入るにつれ、岩場が増えてきているようだ。そのぶん、くまの密集度も上がっているが。
「えいっ」
 エリーが眠り薬を使う。その辺でぱたりぱたりと眠りにつくくまを見て、ニクロムが近寄りたそうに視線を彷徨わせる。
「なんてモフモフなくま……は、いけないボクは任務中。よし、姉妹達お願いボクの分までモフモフして来るんだ」 
 ニクロムは意識を集中し、自身と同じ姿をした姉妹たちを召喚。呼ばれた2966ナンバーズ達は直ぐにあちこちに散らばるとくまに飛びついたり寄りかかったりともふもふを目一杯に楽しみ始める。
「うぅ、くま、モフモフ~」
 名残惜しそうにしながらも、先へと進む。地図を見ながら歩いて歩いて……辿り着いたのは崖下、岩場に隠れる様に口を開けた洞窟だった。
「ここにお宝が……」
 3人はゆっくりと洞窟の中へと進んで行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『メリー・バーミリオン』

POW   :    野郎共、仕事の時間だ!
レベル×1体の【海賊船団員】を召喚する。[海賊船団員]は【したっぱ】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    お宝発見アイ〜伝説の海賊を添えて〜
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【大海賊の霊】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ   :    大逆転! 元の木阿弥大津波
自身の【サーベル】から、戦場の仲間が受けた【屈辱の数】に比例した威力と攻撃範囲の【津波】を放つ。

イラスト:和狸56

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は十六夜・巴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 洞窟は一本道、突き当りは壁になっていたが脆く、突けばすぐに崩れ落ちる。
 そこに眠っていたのは。
 薄暗い洞窟の中でも眩いほどに煌めく金貨銀貨、虹のように鮮やかな宝石の花畑、不思議な力を宿していそうな武器。
 伝説の宝だ。
「すごいすごい! こんな……やった、見つけた! あたしにも出来た!」
 喜ぶエリー。しかし、見つけたからと言って財宝を手に入れたわけではない。
 外に、別の気配が近寄る。少し遅れたがメリー・バーミリオン達もここに辿り着いたようだ。
「何だよ、先越されちまったか――まあ良い、戦争での借りも返さないとな。お前らをぶっ殺して全部頂きだ!」
 サーベルを抜く、メリー・バーミリオン。
 伝説の財宝を巡る戦いの火蓋が切って落とされるのだった。
ラモート・レーパー
「萌え可愛いメリーを見たくないかー!」
 お宝そっちのけで本能に走るお姉さん
 メリーの部下に対してUCを発動し、場の勢いのままメリーを一章で建てた小屋に連れて行く。
今回撮るのはメイド服に和風のメイド服、JKコスに海賊の雑用風のコス。それ以外にも猫や熊をイメージしたエッチなコスも着せて撮る。
 なんでこんなことしてるかというとお姉さん的にメリーの写真の方がお宝だから。正直なところお金に頼った生活をしていないしちょっと金銀財宝に見飽きてるから。



「萌え可愛いメリーを! 見たくないかー!」
 目の前に立ち立ちはだかるメリー・バーミリオンと海賊一味を見た瞬間、ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)は叫び声と共に自らの力を開放する。
「……お頭の萌え姿……」
「見たい……かもしれない」
 思わず動きを止める海賊一味。その中をラモートはエリーの手を引いて走り抜け、途中メリー・バーミリオンも手をひっ捕まえて走る。
「え? え? お宝……目の前……!?」
 混乱するメリーを掴んだまま全力で向かうのは先程立てた拠点の小屋。その中はラモートが持ち込んだ衣装類が並べられ、一角には撮影用のラグやソファー等が置かれたスペースも出来ていて、すっかりコスプレ写真館と化していた。
「ふっふっふ、さて何から着て貰おうか」
 問答無用でメリーを着替え用の仕切りの中に押し込むと、どさどさと上から衣装を投げ込む。先程の力はメリーにも作用していたのか、何故か大人しく着替えだすメリー。メイド服に和風のメイド服、JKコスに海賊の雑用風のコス。それ以外にも猫や熊をイメージしたちょっとだけエッチなコス。ついでに連れてきていたエリーにも着替えさせ、動物モノはペア写真も追加してみたりして。
 持ち込んだカメラで写真を撮りまくり、置いてある設備ですぐに現像。メリーの着替えの間にさっと洞窟へと駆けこんでは、海賊たちに写真をばらまく。
「ほーらほら、こんなのもあるぞー」
「おおっ……可愛い」
「萌え……これが萌えか」
「にゃんこペア最高」
 海賊たちはお頭が居ないこともあり、もうお宝どころではなくラモートが移動してくるのを心待ちに宝に背を向けてしまっている。萌えは世界を救った……のかもしれない。
ちなみに、なんでこんなことしてるかというと。ラモートとしてはメリーの写真の方がお宝だから。正直なところお金に頼った生活をしていないし、なんならちょっと金銀財宝に見飽きてしまっていたので。
 撮影会はラモートが満足するまで続いたようだ。そして、沢山の写真がばらまかれたメリー・バーミリオンは。
「……この先やってけるのかな……」
 部下たちと顔を合わせた際、余りにも輝いた顔を見せられ複雑な気持ちになったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アーネスト・シートン
あれが、今回の猟書家ですか。
見た形だと人型。

気付かれていたようですので、こちらとしても、接近されない距離を保っていきましょう。
M.S.Lや滅竜銃を駆使して【クイックドロウ】や【範囲攻撃】【鎧無視攻撃】で敵の海賊団を減らして、近づかれたら、そこでUCによってイタチに変身して敵をかいくぐり、猟書家の後ろに着いたら獣人になって、爪で猟書家を引っ掻いておく。
「小さな生き物になれば、人間相手にしてた時とは違って、目標が憶測できなくなって、予定が狂うんですよね。視覚に頼りすぎるんですよ、人類ってのは。わたくしを含めてですがね」

アドリブ歓迎



 続いて、メリー・バーミリオンと相対したのはアーネスト・シートン(動物愛好家・f11928)。
「あれが、今回の猟書家ですか。見た形だと人型……人数がちょっと多い、ですかね」
 眼鏡の奥に光る黒い瞳が冷静に状況を確認する。お互いの間はまだ多少離れている、宝がこちら側にある以上向こうはあまり無茶は出来ないだろう。まだこちらに分があると見た。
 既に視認できる状態、余り接近されないように意識しながら武器を構える。
 最初に手にしたのはM.S.L、さらに接近されれば素早く滅竜銃ドラゴンブレイカーへと持ち替え、連射による足止め、更に範囲攻撃や、鎧無視攻撃で確実に海賊達を減らしていく。
「そろそろ次の手ですかね」
 銃を撃ち切ったころにはじわじわと詰められた距離は接近戦の範囲。後ろに立つエリーにさらに下がり、宝の場で身を守る様に様に伝えるとアーネストは動物変身で鼬へと身体を変化させた。
「小さいけど、実は凶暴なんですけどね」
 目の前で急に姿を消した様に見える猟兵に戸惑う海賊達。小さな鼬は既に倒れた海賊の身体を盾にし、足元をすり抜け、最奥に立つメリー・バーミリオンへと距離を詰める。メリーの足元も通り抜け、その背後に回ると瞬時に身体を鼬の獣人へと変化させて。
「油断大敵、ですよね」
「いつの間にっ!? ってえぇっ!」
 鋭い爪が慌てて振り返るメリーを襲う。何度か爪を振り下ろし、ざっくりと切り裂いた後また姿を鼬へと変化させて岩陰に隠れ、追跡の目を逃れる。海賊たちが統率を取り戻す前に、走ってエリーの側まで戻ると姿を人間態へと戻し。
「小さな生き物になれば、人間相手にしてた時とは違って、目標が憶測できなくなって、予定が狂うんですよね。視覚に頼りすぎるんですよ、人類ってのは。わたくしを含めてですがね」
 まだ残していたアサルトウェポンの銃口を向け、笑みを浮かべてさらりと語るアーネスト。引き裂かれた傷を抑えながらメリー・バーミリオンは悔しげに彼を睨みつける。
「やってくれるじゃないか……流石は猟兵、というところかね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 薄暗い洞窟の戦場に鮮やかに春が舞う。桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)は愛用の軽機関銃ブルーミング・ファイアを構え、真っ直ぐにメリー・バーミリオンを見つめる。
 乃愛の隣で、何かの薬瓶を構えるエリーが僅かに震える声で叫んだ。
「この宝を、貴方に渡すわけにはいきません!」
「うるせぇ、いい加減邪魔くさいんだよさっさと退きな!」
 メリーの号令で迫る海賊達、睨み合いながらじわじわと詰まる距離。最前の一人が乃愛の射程に入った瞬間、ブルーミング・ファイアが炎の花を咲かせた。
「もう私の攻撃からは逃れられないわよ!」
 花びらの様に降り注ぐ弾丸が海賊たちを蹂躙していく。為す術無くばたばたと倒れる部下を見て、メリー・バーミリオンの顔が引きつっていた。
「さあ、まだまだ行くわよ!」
 乃愛が想桜の神衣の袖を靡かせながら洞窟を駆ける。ブルーミング・ファイアを放した細く白い手に握られていたのは、緋色の桜の意匠が美しい緋桜の宝槍。
 先程の攻撃で、海賊達の回避行動の癖、防御の脆い箇所を記憶している乃愛。武器を構え待ち構える中心へと飛び込むと舞を舞う様に軽々と槍を振るい、柄を使って武器を叩き落し、穂先が無防備になった海賊を切り裂き、突き刺す。
「乃愛さん、下がって!」
 背後からの声に想いきり跳び下がる。頭上を越して投げられた小瓶は海賊たちの頭上で岩に当たり軽い音を立てて砕け、痺れ薬を撒き散らす。
「エリーちゃんナイス! さあ、そろそろ観念しなさい!」
一気に無力化されていく海賊達、最後尾から戦況を見ているメリーの顔色が次第に蒼くなっていく。
「ちょっと……ヤバくないこれ。アンタ達、気ぃ抜いてんじゃないでしょうね!?」
 痺れ薬を間一髪で逃れた海賊達は頭目の言葉に気を取り直し、カトラスやダガーを手に立ち向かおうとするが。
「次の薬行きます!」
 えいっという掛け声、ぱりんと砕ける小瓶。再び撒かれた薬が海賊達を一気に追い詰める。
「降参したらいいんじゃないですか?」
 槍を構えて迫る乃愛。形勢が猟兵達へと一気に傾いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニクロム・チタノ
いきなり現れて財宝を渡せとか失礼なヒトだね
これだからコンキキスタドールは・・・くまにモフモフできなかった分この戦いにぶつけさせてもらうよ!
まずは重力領域を展開して召喚された海賊に超重力を掛けて動きを封じる
護りの蒼焔で斬りつけて来たサーベルを防ぐよ
熱いでしょ、切れるものなら切ってみなよ!
相手が一瞬迷った隙に重力を掛けて動けなくして反抗の雷装でトドメ!
チタノの加護と反抗の一撃を受けてみろ!



 もはや限界近いメリー・バーミリオン一行。どうにか目当ての宝だけでも、と粘る彼女たちの前にまたしても猟兵が姿を現す。
「いきなり現れて財宝を渡せとか失礼なヒトだね。これだからコンキキスタドールは……くまにモフモフできなかった分この戦いにぶつけさせてもらうよ!」
「八つ当たりじゃねぇか! 野郎共、仕事の時間だ! あの猟兵をぶっ潰しな!」
 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)が言い切った内容のうち、後半の言い分を聞いて思わず突っ込むメリー。まあ、この島に来た切っ掛けは海賊が宝を狙っている、なのでほんの少しくらいはメリーにも責任が無いわけでは無い……筈だ。気を取り直して追加の部下を呼び寄せるメリー、既に倒れている海賊達の間に、新たな海賊達が呼び寄せられる。
「問答無用! 反抗の加護は我にあり」
 ニクロムはまず重力領域を展開し、新たに召喚された海賊達に超重力を掛けて動きを封じる。召喚されたその場で見えない力に圧し潰され、動けなくなった海賊達の唸り声が洞窟に響く。
「ちっ! こうなったらアタシが相手だ!」
 動けなくなった部下を飛び越え、ニクロムに迫るメリー。サーベルを抜き勢いよく切りかかる、その刃を防ぐのはニクロムの手に宿る青い炎。
「熱いでしょ、切れるものなら切ってみなよ!」
 ニクロムに切りかかった姿を見た冒険商人エリーが、後ろからメリーめがけて岩を投げつける。慌てて避けるメリー、しかし次々と飛んでくる岩に後ろに下がらざるをえない。エリーは冒険の為に鍛えているのか割と力持ちだったようだ。
 そして出来た隙を逃すニクロムではない。メリーが岩に気を取られている隙に先程の重力領域を拡大、メリーも巻き込んでしまう。
「畜生っ、猟兵め!」
 動きを封じたメリーに向かい、反抗の雷装を構えるニクロム。
「いけーっ!」
「う、ああぁぁっ!!!」
 雷装がメリーに直撃し、爆風が上がる。暫くして煙が引いた後、その場にはメリーが持っていたサーベルだけが残されていた。
「やった、勝ちました!」
 エリーがニクロムへと抱き着き、勝利を喜び合う二人。メリー・バーミリオンの企みは無事阻止されたのだった。
 手に入れた宝の大半はエリーへ、曰くがありそうなものは猟兵達が受け取り島を後にする。
「次の冒険、行ってきます!」
 猟兵達は帰還し、エリーは次の冒険へ。また新たな宝を見つけに旅立っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月12日


挿絵イラスト