5
決戦、大天使ブラキエル! エルフの森は燃えているか?

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #大天使ブラキエル #オウガ・フォーミュラ #シナリオ概要欄を必読の上、ご参加お待ちしております #エルフ #パラディン #冒険者

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#猟書家の侵攻
🔒
#猟書家
🔒
#大天使ブラキエル
🔒
#オウガ・フォーミュラ
#シナリオ概要欄を必読の上、ご参加お待ちしております
#エルフ
#パラディン
#冒険者


0




 アックス&ウィザーズに存在する、とあるエルフの森。
 ここは聖なる木を中心として生い茂り、そこに住むエルフ達に恵みと繁栄をもたらす。
 エルフは他種族とは積極的に交流しないと言われているが、先日、猟兵達がこの森を蛮族達から守り抜いたのを契機に、少しずつだが外の種族との交流が行われていた。
 その一環ということで……。
「へぇ! じゃあこの森を、あの猟兵とかいう腕利きの冒険者達が守ったのか!」
「んだよォ、あいつら、俺達よりも大活躍じゃねぇか!」
「まぁ、いいじゃない? 私達にとって、猟兵は命の恩人よ?」
 一組の冒険者のパーティーが、只今、エルフの森の集落に逗留中である。
 彼らも以前、天空城で猟兵達の猟書家撃退作戦に力添えした経験があった。
「私も猟兵の皆さんと共闘したことがあります。エルフの皆さんにも手を貸していただなんて、相当の実力の持ち主の方々なんですね」
 髭を蓄えた壮年の聖騎士こと『エギュレ神のパラディン』のオスカーが微笑む。
 彼もまた巡礼の旅の途中で、このエルフの森に立ち寄っていた。
「これはなにかのお導きなのでしょうか? 猟兵という繋がりがある者達が一同に集結したのですから!」
 エルフの族長の娘が、冒険者達とオスカーにハーブティーを振る舞う。
 しかし、歓談の時間は、森の遠方に立ち昇る大火と黒煙によって遮られた。
「お、おい? あれ……何だ?」
 冒険者グループのリーダーが空を指差す。
「……あれは、まさか天使では!?」
 オスカーが目を疑った。
 半裸の天使が光輪を纏い、周囲にオブリビオンを召喚して森を焼き払っているではないか! その鬼気迫る雰囲気に、エルフの族長の娘はおろか、集落のエルフ達も戦慄してしまう。
 だが、月面から聖なる森へ降り立った大天使の手には、書架の王と同じ名前を冠した剣がなかった。
「我が友よ、君の願いは叶わなかった。君は『書架』へと帰るがよい。我は、天上界の扉を開く僅かな可能性を実行しよう……もっとも、ヴァルギリオスさえ見逃し、あまつさえ封印された愚か者共が、今更地上の危機に扉を開く事もあるまいが……」
 その僅かな可能性、それはかつて、蛮族が行おうとした聖なる森の焼き討ちだ。
 森の中の聖なる木を見付けるために森を焼き消し、エルフの人々を無差別大量虐殺しようと企てているのだ……!

「ということで、今すぐアックス&ウィザーズへ転送するから、詳しい話は配布した資料で確認しておいてねっ!」
 いつになく焦燥感に駆られている蛇塚・レモン(蛇神憑きの金色巫女・f05152)が、早速グリモアを起動して転送準備に取り掛かっている。
「大天使ブラキエルはオブリビオンだから1回だけ倒しても蘇っちゃうけど、合計『20回』倒せば、完全に滅ぼすことができるよっ! 現地には、今まで猟兵のみんなと関わりを持ったアックス&ウィザーズの人達が偶然にも集結してるから、資料をよく読んで有利に戦況をすすめていってねっ!」
 本当に焦っているのか、重要な内容は資料頼りにしたレモンは、猟兵達をエルフの森へと転送していった。
 今ここに、大天使ブラキエルとの最終決戦が幕を開ける――!


七転 十五起
 難易度は『やや難』です。
 本シナリオは特殊ですので、説明を必ず読み込んで下さい。
 なぎてんはねおきです。

●現状
 オウガ・フォーミュラ『大天使ブラキエル』の目的だった『天上界への到達』は、骸の月の沈黙と共に阻止されました。野望を断たれたブラキエルは自暴自棄となり、予知内での言葉を残して月面を去り、エルフの森に降り立ちました。

 ここで召喚した大量の配下オブリビオン軍団と共に、エルフの森を焼き払い、この森に住まう者達を無差別大量虐殺せんと侵攻を開始しました。
 皆様は戦闘の最前線へ転送されます。
 後述のプレイングボーナスを活用して奮戦願います。

●各章のプレイングボーナス【重要】
 このシナリオでは、第一章から第三章まで、それぞれにプレイングボーナスが発生します。プレイング作成の際には、上手く活用して下さい。

『第1章のプレイングボーナス……援軍と共に戦う』
 大天使ブラキエルは、体に纏った『大天使の光輪』から、無数の『岩の腕を装備したオブリビオン軍団』を召喚し、周辺地域を虐殺・根絶しようとしています。このオブリビオン軍団は『岩の腕』でユーベルコードの破壊力が大幅に強化されていますが、この森にはかつて猟兵と縁を結んだ人々が居合わせています。その者達の助力を請い、共闘することで戦闘を有利に進められます。
 能力値ごとに共闘出来る相手が違うので、ご注意下さい。

 POW……聖騎士オスカー(ユーベルコード『無敵城塞』で敵の攻撃を受け止めます)
 SPD……冒険者グループ(一糸乱れぬ連携で敵を一箇所に押し留めてくれます)
 WIZ……エルフの森の戦士達(優れた弓術による遠方から一斉射撃を行います)

『第2章のプレイングボーナス……鎧の隙間を狙う/アイテムを使う』
 ブラキエルへと至る道の前に、最強の腹心が立ちはだかります。
 この敵は『絶対物質ブラキオン』と呼ばれる『未知の単一原子でできた鎧』を装備しています。この物質は絶対に破壊できないため、倒すには『鎧の僅かな隙間を狙う』しか無いのですが、この森に存在する『聖なる木の葉』と冒険者達が天空城で拾った『輝石の欠片』を活用すれば、きっと破壊出来るでしょう!
(詳細は断章加筆時に公開します)

『第3章のプレイングボーナス……先制攻撃に対抗する』
 ブラキエルは必ず先制攻撃をして来ます!
 猛攻を掻い潜り、反撃しましょう!

 それでは、皆様の挑戦をお待ちしております!
213




第1章 集団戦 『暗殺妖精』

POW   :    スキルオーバーリミット「妖精暗殺術」
【気配を猟兵に感じさせない状態】に変形し、自身の【暗殺実行後の生存率】を代償に、自身の【「暗殺」の技能レベル】を強化する。
SPD   :    暗殺技能・魔法罠即席設計
いま戦っている対象に有効な【魔法で作成したトラップ】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    暗殺技能・虚構群衆召喚
戦闘力のない、レベル×1体の【二乗の数までの現地人・生物を模したデコイ】を召喚する。応援や助言、技能「【群衆偽装】」を使った支援をしてくれる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 大天使ブラキエルの『大天使の光輪』が瞬く度に、岩の腕輪を装着した『暗殺妖精』の軍団がエルフの森へ火を放つ。
 その体躯こそ人間の6分の1のフェアリー達だが、暗殺の手腕と気配を消す術は超人じみた芸当を誇る、まさに『プロの汚れ役』だ。
 岩の腕輪で超強化されたユーベルコードの威力も恐ろしい要素だ。
 そして、なんといっても驚嘆すべきはその軍勢の数である。
 まるで田畑を食い荒らす蝗害が如き数は、青空を覆い尽くして陽の光を遮るほどだ。全てが数で蹂躙される戦闘行為の前では、迷いの森の奇襲作戦は無意味であり、猟兵達は真っ向勝負を強いられるだろう。

 故に、ユーベルコードや攻撃手段も対人ではなく対軍を想定した物があると好ましい。援軍に駆け付けた聖騎士、冒険者達、エルフ達と共に、大軍を一網打尽にするべく立ち回らねばならない。

 大天使ブラキエルに辿り着くために、猟兵よ、無尽蔵の暗殺妖精軍団を蹴散らせ!
箒星・仄々
破れかぶれで命を奪おうとは許せません
森と命を守り抜きましょう

弦を爪弾き
泉や川の水
大地が埋蔵する金属を魔力へ変換
可能ならば岩の腕輪も

魔力の奔流を叩き付けます
狙いをつけなくてもよいくらいでしょうか

空飛ぶ質量が小さい敵ですから
特に風がよさそうです

竜巻できりきり舞いさせたり
突風で吹き飛ばし
そのまま風圧で押し潰したり

暴風で吹き飛ばし一か所に集め
矢で仕留めてもらいましょう

炎や水の魔力も加え
吹き抜けると燃え上がらせる熱風や
水の竜巻で数を減らしていきます

私の旋律に反応し魔力へ変わるのがデコイの証
虚構群衆、破れたり!
その魔力も加え敵軍を一掃

妖精さん
大天使さんの傀儡とはお可哀そうに
海へお還しします

終幕
鎮魂の調べ


神代・凶津
アックス&ウィザーズのエルフの森も色んな奴らに焼かれようとしてきたが今回はとびきりの相手だなッ!
「・・・大天使ブラキエル、その蛮行を止めますッ!」

先ずはこのちっこい奴らをどうにかしねえとな。
ちぃッ!コイツらデコイを使って来やがるッ!
相棒、第六感を研ぎ澄ませろ。オブリビオンのデコイなら違和感を感じ取れる筈だぜ。

暗殺妖精の殺気を感じとり、攻撃を見切って避けながら妖刀で叩き斬ってるが数が多いぜ。
相棒、一網打尽にするぞッ!
「・・・式、召喚【飛び鎌鼬】」
無数の鎌鼬を放って妖精を斬り刻んでやるぜ。
これで軍勢の動きが乱れればエルフの森の戦士達の攻撃もより良く当たるってもんだぜッ!


【アドリブ歓迎】


ティエル・ティエリエル
性懲りもなくエルフの森を焼こうとするなんて!
でも、この似非天使をいっぱいやっつければもう大丈夫なんだよね!

ようし、敵がいっぱいならボクもまとめてどっかーんだ!
【妖精姫のタライ罠】でタライをいっぱい準備して、敵の呼び出したデコイも丸ごとがつーんといっちゃうよ♪
わわっ、まだまだいっぱいくるね!タライの材料、タライの材料と探してたら相手の持ってる岩の「岩の腕」に注目!
あれもまとめて変換しちゃえば戦力ダウンで一石二鳥だね!
残りは頭を打って動けなくなったところをエルフさんにも手伝ってもらってどんどんやっつけていくぞー☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


蒼・霓虹
やっとエルフの森に平和が……と安心する前に、真の元凶が軍勢率いてやってきましたか。

[WlZ]
エルフの皆さんの助力を願い
【オーラ防御&結界術&激痛耐性】で備え

【集団戦術&団体行動】で【範囲攻撃&制圧射撃】による援護と共に

【龍脈使い】の力で龍脈を【第六感】も頼り辿り、敵がUCのデコイで誤魔化せない様【策敵】把握

その間〈プチキュリオス〉さんの力で強化された【属性攻撃(重力)】込めた【砲撃&レーザー射撃】の【弾幕】を張りつつ【多重詠唱&魔力溜め】

頃合いを見て敵達の居る位置(UCデコイも想定)を【見切り】

〈プチキュリオス〉さんの力も借り【全力魔法&神罰&範囲攻撃】のUC一掃

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]



 空は無数のオブリビオンに覆われて陽光が遮られ、辺りは昼間だというのに薄暗い。
 大天使ブラキエルは自らが纏う『大天使の光輪』から、岩の腕輪を装備した暗殺者の妖精軍団を召喚。
 彼らにエルフの森を焼かせ、そこに住まう者の命を奪うように命じたのだ。
 だが、そうはさせまいと猟兵達が最前線へ駆け付けた!
「アックス&ウィザーズのエルフの森も色んな奴らに焼かれようとしてきたが、今回はとびきりの相手だなッ!」
 朱塗りの鬼面型ヒーローマスクの神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と彼を被る相棒の神代・桜は、無銘の妖刀を鞘から抜いて真正面から突っ込んでいった。
「……大天使ブラキエル、その蛮行を止めますッ!」
「その意気だぜ、相棒ッ! ますはこのちっこい奴らをどうにかしねえとなッ?」
 空間に密集する暗殺妖精軍団へ、桜の身体を使って凶津はしっちゃかめっちゃかに妖刀を振り回す。
 何処へ振るっても攻撃が当たるくらいの密集度での手元に伝わる感触に疑いもせず、2人は押し寄せる殺気を次々と散り伏せてゆく。
 妖精といえば、猟兵側にもフェアリー族が参戦している。
 ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は同族のオブリビオン相手にいたくご立腹中だ。
「性懲りもなくエルフの森を焼こうとするなんて! でも、あの似非天使をいっぱいやっつければもう大丈夫なんだよね! ようし! まずは周りを飛び交う敵をいっぱい倒すぞー!」
 風鳴りのレイピアをヒュンヒュンと鳴らしながら、ティエルは果敢に敵軍へ飛び込んでいった。
 それを追走して敵軍を掻き分けてゆくのは蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)だ。
「やっとエルフの森に平和が……と安心する前に、真の元凶が軍勢率いてやってきましたか」
 以前、蒼はこの森を焼こうとする蛮族の王の軍勢と戦い、エルフ達と共に安寧を勝ち取ったばかりであった。
 だが今回は今までと毛色が違う相手が率いる精鋭部隊だ。
 猟兵達だけでは手に余ることは明白だ。
 二足歩行の恐竜を模した猟機人・彩虹の背に跨りながら、蒼は不白を振り返り叫んだ。
「エルフの皆さん、援護射撃をお願いします!」
 途端、木の上で潜んでいたエルフの戦士達が矢を番え、黒く蠢く妖精軍団の敵影へ矢を雨を降らせ始めた。
 狙いを定めなくとも、密集した陣形と敵数が災いして矢から逃れることが出来ない妖精軍団に、次々と放たれた矢が命中してゆく。
 蒼と彩虹も主砲から魔法弾を連射して、押し寄せる妖精軍団を撃ち落としていた。
 そして、後方で戦況を見守っていた黒猫魔奏剣士こと箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)がようやく動き出す。
「大天使ブラキエル、友を失い、目的は果たせずに此処へ舞い降りて、破れかぶれで命を奪おうとは許せません。私達が森と命を守り抜きましょう」
 意を決し、箒星は蒸気機関式竪琴『カッツェンリート』を展開させると、いきなり戦場のど真ん中で弦を爪弾き始めた、
「さあ、楽しい演奏会にしましょう♪」
 勇壮な楽曲がエルフの森に轟き渡る。
 すると、戦場の無機物……地面や敵の武具が徐々に火・風・水の三色の魔力へ変換されてゆく。
 ユーベルコード“トリニティ・シンフォニー”は、箒星の半径103m以内の無機物を三色の魔力へ変換して操作することが出来る。
「まずは、風の魔力を叩き付けましょう。狙いをつけなくてもよいくらいでしょうか」
 眼前の猟兵達を巻き込まないように細心の注意を払いつつ、箒星は竪琴を鳴らし続ける。
 暗殺妖精軍団は、突如として逆巻く突風に飲み込まれると、小さな体が災いして空中での体勢制御が叶わずもみくちゃにされて木の葉のように待ってゆく。
「そのまま風圧で押し潰しましょうか。一箇所へ押し寄せてしまえば、エルフの皆さんも矢で射抜きやすくなるでしょう」
 風を操作して、戦場に敵軍を一箇所へ押し込んでゆく箒星。
 エルフの戦士達も、一箇所へまとまってゆく敵軍へ容赦なく矢を射かけて倒していった。

 戦況はしばし猟兵側優勢で進む。
 だが、ここに来て凶津は苛立ちを増していた。
「ちぃッ! コイツら、デコイを使って来やがるッ! なんて精巧なんだッ! フィギュアの造形師のほうが天職じゃねぇの?」
 空飛ぶ妖精軍団の中に、本物そっくりのデコイが紛れ始めているのを凶津はいち早く察知した。
 暗殺傭兵軍団は『群衆偽装』という技能を駆使して、自分達を紛れさせてデコイの影に隠れ始めたのだ。
 これでは斬っても斬っても本体を仕留めることが出来ない!
「相棒、第六感を研ぎ澄ませろ。オブリビオンのデコイなら違和感を感じ取れる筈だぜッ?」
「……待って凶津、あれ見て?」
 さくらの視線の先には、箒星の荒ぶる三色魔力が猛威を奮っていた。
「あっちは水竜巻で溺れさせて、こっちは灼熱の熱風で焼き払いましょうか」
 順調に射程内の無機物を魔力へ変換し、複合属性の広範囲魔術で軍勢を翻弄してみせる。
 敵の強化源である岩の腕輪さえも魔力へ変換し、敵軍を打破する風に変えて襲い掛かる箒星の戦術手腕は眼を見張る。
「私の旋律に反応して魔力へ変わるのがデコイの証! 虚構群衆、破れたり! その岩の腕輪も私の旋律の餌食です!」
 箒星の縦横無尽の無双ぶりに、凶津は合点が行った。
「なるほどなッ? あれは確かに射程内は無敵だなッ! よし相棒ッ! 俺達も敵軍を一網打尽にするぞッ!」
「……式、召喚【飛び鎌鼬】」
 阿吽の呼吸でさくらがユーベルコードを発動させると、周囲に105匹の鼬の式神を召喚させる。
 式神に風を纏った鋼鉄をも容易く切り裂く鎌を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与えるのだ。
「行けッ! 鎌鼬共ッ! 妖精軍団を引っ掻き回して、エルフ達の矢が当たりやすいように一箇所へまとめちまいなッ!」
「……これで軍勢の動きが乱れれば、エルフの森の戦士達の攻撃もより良く当たりますね」
 凶津とさくらも、武器を霊鋼の薙刀に持ち替え、第六感でデコイに潜む暗殺妖精を各個撃破して渡り歩く。
 これにティエルが続く。
「敵がいっぱいならボクもまとめてどっかーんだ!」
 ティエルがユーベルコード“妖精姫のタライ罠(フェアリー・タライ・トラップ)”を発動させると、射程内の無機物を金タライに変えて、敵の頭上へ際限なく降り注がせ始めた。
 不意を付かれた妖精軍団は、ガツンガツンと脳天に金ダライを直撃させられて勢いが弱まる。
 これは箒星と似たような効果を持つユーベルコードで、ティエルを中心とした射程内に効力が及ぶ。
 近接攻撃しか手段がない暗殺妖精軍団にとって、接近できないのは致命的だ。
 故に、デコイを使ってやり過ごすことしか出来ないのだが、それすらティエルは許さない。
「わわっ、まだまだいっぱいくるね! タライの材料、タライの材料って、あっ! 岩の腕輪も無機物だねっ! それを金ダライに変換すれば、敵は弱体化してダメージを与えられて一石二鳥♪」
 ということで、ティエルはびゅんびゅんと暗殺妖精達と空中でドッグファイトを行いつつ、ユーベルコードで岩の腕輪を必殺の金ダライに変換して、どんどん敵を撃墜させていった。
「金ダライを喰らっても生き残った敵は、エルフのみんなにまかせちゃおっと☆」
 脳天への一撃を浴びた敵は圧殺されるものがほとんどだったが、その中でもデコイのおかげで瀕死のものが多数存在した。
 だがデコイすら金ダライに変わって天から降り注ぐと、もはや攻撃どころではなく頭上を自然とかばってしまう暗殺妖精達。
 そこへエルフの戦士達の矢の雨が加われば、密集して真っ黒だった視界も徐々に隙間が見え始めてゆく。
「いいぞー! エルフのみんな、がんばれー☆ ボクも一緒にやっつけていくぞー☆」
 ティエルは更に撃墜数を稼ぐべく、敵中を素早く飛び回り始めた。
 そして、蒼と彩虹は、魔法弾を重力属性に切り替え、直撃させた妖精を中心に超重力を発生させることで周囲の敵を巻き込んで地べたへ叩き落としていた。
「やはりプチキュリオスさんの魔力補強は凄いですね。頼りになります」
『ならばもっと崇めるといい……!』
 かの浮遊大陸で猟兵達と戦ったオブリビオン・フォーミュラを模したぬいぐるみが喋る。
 膨大な魔力を保有するぬいぐるみは、蒼の属性魔法を発動する際の媒介として大活躍している。
 重力で押し潰してしまえば、デコイも本体も関係ない。
 まとめて敵軍は墜落してゆき、二度と空へ舞い上がることが出来ずに圧殺されてゆく。
 そして敵を倒す度に、蒼は戦場に漂う『幸運エネルギー』を掻き集め始めた。
 これは倒した暗殺妖精達が本来持っていた幸運の気だ。
 仙界へ行き来できるようになった猟兵達は、大地の気脈こと『龍脈』を読み解くことが出来るようになった。蒼もそのひとりで、龍脈から組み上げた幸運エネルギーと合わせ、自身のユーベルコードを発動させるだけのエネルギーを確保していたのだ。
「では、虹龍の本領発揮と参りましょうか、圧縮された濃度の濃すぎる運気……貴方達に受けきる事が出来ますか?」
『時間属性魔法、発現……詠唱圧縮……』
 プチキュリオスの媒介は、蒼の魔法のレパートリーを確実に広げていた。
 時間操作の高位魔法で、本来長く掛かる詠唱を一気に圧縮させた蒼は、相棒の主砲から必殺の七色の輪の砲撃を放った。
「これが……虹雲『環水平アークの道標』ですっ!」
 虹色の輪状の光線が、約500m先まで一気に放出されてゆくと、妖精軍団は跡形もなく飲み込まれて消滅してしまうのだった。
 まずは猟兵達、幸先の良い展開だ。
 このまま押し切ることが出来るか……?
 箒星の奏でる鎮魂曲だけが、戦場の行く末を知っている……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

神樹・鐵火
諦めの悪い奴だな
上手くいかなかったからと全力の駄々をこねて、無関係な人々に八つ当たりするとは...餓鬼か
神になり損ねた屍には屍として相応しい場所に戻ってもらうだけだ

下っ端に付け焼刃の岩の腕を付けた所で無駄なものは無駄だと分からせてやろう
オスカー殿に攻撃を受け止めてもらったら、すぐさま敵の岩の腕の一つを『蛮神乱舞』で引っ掴む
そして敵に龍拳の力場を纏わせ、重力場を生み出し【怪力】任せの【重量攻撃】を行い、他の敵も巻き添えにする
つかんだ敵を中心に敵を更に吸い寄せ、ある程度敵が纏まったら龍拳の力場を一気に爆縮し、圧殺する


シホ・イオア
同じフェアリーが相手かー
小柄な体躯相手はいつもと勝手が違うし気を付けないとね。

聖騎士さんとタッグを組んで戦闘。
彼の頭上を失礼してUCを展開。
「輝石解放、サファイア!浄化の雨よ、降り注げ!」
正確に当てるよりも隙間なく水球を展開して回避を困難にさせるよ。
アーンド両足のマジカルガトリング砲で制圧射撃。
ダンスと空中戦を応用してアクロバティックに上方半球状を射撃。
UCは大丈夫だけどガトリングの方は味方撃ちの危険があるから
自分より下は狙わない。
UCと射撃どちらか当たれば姿を隠すのも気配を消すのも難しくなるよね。
ならシホや皆なら戦えるはず。

アドリブ連携歓迎。



 別方面では、鋼鉄と炎を司る戦女神こと神樹・鐵火(脳筋駄女神・f29049)と、妖精姫騎士シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)の共同戦線が張られていた。
「大天使ブラキエル、諦めの悪い奴だな。上手くいかなかったからと全力の駄々をこねて、無関係な人々に八つ当たりするとは……餓鬼か」
「それだけショックだったんじゃないかな? シホ達にとっては最良の結果だけどね?」
 シホがフェアリーの小さな身体ですっくと仁王立ち。
 その場所は、同伴している聖騎士のオスカーの頭の上であった。
「さぁてと、今回の敵はシホと同じフェアリーが相手かー。小柄な体躯相手はいつもと勝手が違うし、気を付けないとね」
 オスカーの頭の上でひとり合点がいくシホの姿はとても微笑ましい。
 神樹はシリアスな雰囲気を保つべく、あえてツッコミを我慢した。
「いずれにせよ、神になり損ねた屍には屍として相応しい場所に戻ってもらうだけだ。ゆくぞ、オスカー殿、シホ程。下っ端に付け焼刃の岩の腕を付けた所で無駄なものは無駄だと分からせてやろう」
 神樹の四肢と身体に刻まれた刺青から、熱した鉄の様に輝き火の粉を散らす。途端、所持している小さな神鏡が瞬き、纏っている衣類を戦闘用に変化させる。肌は大胆に露出し、炎のように赤く輝く戦鎧と鎧篭手が装着され、戦闘モードへ変身する。
 発せられた熱量は神罰のごとし。
「わぁ、すごい! シホも負けてられないね!」
 宝石剣エリクシアを掲げ、シホは聖者特有のキラキラカリスマオーラに包まれる。
 そしてユーベルコードを先制して放つ!
「輝石解放、サファイア! 浄化の雨よ、降り注げ!」
 浄化の力を込めた無数の水球を周囲に放つことで、シホを中心とした101m半径内が水球の弾幕で満たされる。
「いくら暗殺の技術を強化しても、近付けなければ意味はないよね?」
 あえて狙いを付けずにバラ撒いたことで、暗殺妖精達の動きを制限させてオスカーの防御を行いやすくしてみせた。
 水球がいくつか弾けてゆくのを確認するシホ。
「仲間を先に水球へ突撃させて犠牲になってもらってから、弾幕の中に道を作ってる? すごい統率力……!」
 大量にいる軍勢だからこそ出来る強硬策に、シホは思わず唸ってしまう。
 でも、シホも考えなしではない。
「聖騎士さん、おねがい!」
「分かりました! 我が盾は無敵です!」
 オスカーが無敵城塞を発動させた。
 猟兵は暗殺妖精の気配を彼らのユーベルコードのせいで感知できない。
 だが、オスカーの無敵城塞は、何故か敵の攻撃を引き寄せてしまう。
 今回も例外ではなく、敵軍の必殺の凶刃は、全てオスカーの盾に吸い込まれていってしまった。
「ちっ! 目障りな騎士が!」
「残念ですが、あなた達では私の盾は貫けません!」
 オスカーの献身によって、猟兵達はカウンターの好機を得る。
 まずはシホがブレイクダンスめいて逆立ちすると、足元のマジカルガトリングブーツから弾幕を上方へ発射!
 オスカーの頭上を飛び交う暗殺妖精達は、撃たれたことで慌てふためいて陣形を乱す。
 そこへ手を伸ばし、むんずと掴むは神樹の赤熱の篭手だ。
「戯れだ、受け取れ」
 ユーベルコード“蛮神乱舞”!
 暗殺妖精の腕に装着している岩の腕輪を掴みかかると、宝珠状に圧縮・結晶化したエンチャント魔法『龍拳』を纏わせる。
 すると、神樹の手中に重力場が発生し、手近な暗殺妖精を次々と吸い寄せて吸着させてしまう!
 そのまま地面や木の幹に叩きつけると、神樹は妖精団子と化した敵軍を全力で空へ放り投げた。
「霊拳、発動……! 龍拳も最大出力で解放! 爆縮霊波動弾でぶっ潰す!」
 神樹の右拳から青白く輝く光の弾丸が発射されると、妖精団子のそのまま突き刺さった。
 次の瞬間、妖精団子は一気にその体積を圧縮させて敵を押し潰してしまった。
「これはこれは、以前もそうでしたが、猟兵の皆さんの連携はお見事ですね」
 オスカーの賛美の言葉に、神樹もシホも何処か得意げだ。
 2人はこの後も噛み合った連携攻撃を披露し続け、聖騎士の援護も併せて、確実に敵軍を押し返してゆく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
殲滅戦な上に森の焼き討ちも防がないとか
こういう決戦で活躍してカシムさんの勇名を轟かせるのも悪くない
「それで凱旋してイロイロ(意味深)期待しちゃう?」
勿論!
「だよねー☆」
【視力・情報収集・戦闘知識】
敵陣を捕捉し効率的に殲滅するに有効な位置
冒険者達の戦力把握
UC発動
殲滅戦に特化
4体だけ合体しメルシーを乗せる
残りはバラ
【属性攻撃・迷彩】

水光属性を竜達とメルシーに付与して光学迷彩で存在を隠

冒険者達と連携
姿を現す事で敵のトラップは対人用に特化させ
【スナイパー・切断・薙ぎ払い】
高圧水流で妖精共を切断や圧殺!


【捕食・二回攻撃・念動力】
隠れたまま冒険者に押し止められた妖精達を喰
念動力で捩り
水のブレスで駆除



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、この森を守る戦いに参加した猟兵達だ。
「殲滅戦な上に森の焼き討ちも防がないとか、やること多くないですか? でも、こういう決戦で活躍してカシムさんの勇名を轟かせるのも悪くない」
「それで凱旋してイロイロ(意味深)期待しちゃう?」
 メルシーの青い瞳がぎらりと輝く。
 これにカシムも不敵な笑みを浮かべた。
「勿論ですとも!」
「だよねー☆ あ、冒険者さん達は、この位置取りで迎撃するべきじゃないかな?」
 メルシーの演算能力からはじき出された戦場の地形や敵の数などを元に、此方の最適な布陣を組み立てていた。
 これを見た冒険者達は思わず舌を巻く。
「完璧な布陣じゃないか……」
「でも、かなりの機動力が必要になるわね。どうする気?」
「いい質問ですね! その答えは、これです!」
 カシムの手中に握られた輝くオーブへ、己の魔力を注ぎ込んでユーベルコードを発現させる。
「万物の根源よ……帝竜眼よ……文明を構成せしめし竜の力を示せ……!」
 すると、周囲に総勢105体の小型の帝竜ダイウルゴス達が出現!
「4体だけ合体、メルシーを乗せて姿を消すのです」
 合体した小型ダイウルゴスの瞳に、数字の『4』が浮かび上がる。
 そこへメルシーが背中に飛びのり、光学迷彩フィールドと水の魔法の幕で全身を覆い尽くせば、水鏡と光学迷彩の二重迷彩が完成だ。
「メルシーは空を飛んで、僕や冒険者達を死なせないようにするのですよ」
「それってご主人サマが囮になるってことっ?」
 メルシーの心配の声に、カシムは溜息を返す。
「おいおい……僕が簡単にやられるとでも?」
「というか、俺達もしれっと囮役に組み込まれてるんだな……?」
 冒険者のリーダーが苦笑いを浮かべていた。
「そのためのこのダイウルゴスですよ。敵に姿をあえて晒すことで、生成させる罠を対地・体人間もしくは二足歩行生物に有効なものに限らせて作らせるわけです」
「あとは、上空で待機している銀髪の嬢ちゃんが敵を一網打尽っと。エグい作戦じゃねぇか」
 冒険者の戦士がニタリと口角を釣り上げてみせた。
 ともかく、作戦を成功させるためにも、カシムと冒険者達の連携は不可欠だ。
 残り96体のダイウルゴスと共に、カシムは最前線へ向かっていった。

 そこから先は、もはや説明不要と言えるだろう。
「猟兵を発見。対地地雷を生成して足を吹き飛ばします」
 暗殺妖精が地雷を生成しようとするが、上空から降り注ぐ万能魔術砲撃兵装『カドゥケウス』の水魔法弾で攻撃が中断されて撃墜してしまう。
「どうしたどうした? 手も足も出ないか?」
「大量に群れても、1匹ごとの実力がたかが知れてるわね?」
「弱すぎる! 強化されてこれかよ!」
 冒険者の煽り言葉に、普段は冷静な暗殺妖精達も我慢の限界だ。
 ここでカシムがダメ押しの罵詈雑言を飛ばす。
「実力がゼロなら、岩の腕輪を身に着けたところでゼロですからね?」
「――そこのガキ、まずはお前から殺す」
「うわーにげろー」
 棒読みセリフのカシムが竜に乗って逃走開始。
 冒険者も戦線を下げてゆく。
 当然、妖精軍団はこれを猛追。
 だが、気が付いたときには、妖精軍団は悟った。
「これは……! まずい……罠にハマったのは我々だ! 退け、退けぇ!」
「させませんよ? 敵を喰らえ、ダイウルゴス! 残すなよ?」
 森の木々の合間から、茂みの中から、90体以上のダイウルゴスが飛び出せば、暗殺妖精達を瞬く間に食い尽くしてゆく。
 カシムも水の魔法で高圧水流を掌から放って攻撃を仕掛ける。
 同時に、火の勢いを弱めて消化する狙いもあった。
「ご主人サマ! あっちは完全に鎮火してきたよ!」
「でかした、メルシー! あとで頭を撫でてやる!」
「えへへー☆ やったー♪」
 珍しく褒めるカシムにメルシーは大はしゃぎ。
「と、その前に、残りの敗残兵達を駆逐しちゃうぞ☆」
 気合が乗ったメルシーは、魔砲の水流弾を乱射して一匹残らず妖精軍団を殲滅していった!
(あのキャバリア、チョロくないですかね?)
 カシムは、おだてられて奮戦するメルシーにちょっと引いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『騎士竜アシド』

POW   :    ネイル・ジャベリン
【右腕】から【無限に出現する槍】を放ち、【磔にする事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    ナイツ・サンクチュアリ
【強制的に1対1の戦闘にする結界】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ビハインド・キック
【背中】を向けた対象に、【後ろ脚からの蹴り】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルト・カントリックです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 エルフの森を襲った暗殺妖精軍団は、猟兵達によって殲滅させられた。
 敵陣後方に控える大天使ブラキエルは、顔色変えずに自身の腹心へ告げる。
「今こそ我が忠義を見せる時だ。ゆけ」
「御意!」
 全身を見たこともない物質の甲冑で覆った腹心、騎士竜アシドが猟兵達の前へ立ちはだかる。

「我が名は騎士竜アシド! ブラキエル様の腹心にして、絶対物質ブラキオンの甲冑を纏いし無敵の戦士である! この甲冑は絶対に破壊できぬ代物、故に誰も我を倒せない! 猟兵達よ、この森に集う者達よ! 今なら降伏も受け付けるぞ!」

 自信に満ちた、勝利宣言と降伏勧告を騎士竜アシドが叫ぶ。
 本当に言葉通りなら、猟兵達に勝ち目はない。
 だが、エルフの戦士のひとりが猟兵達に告げる。
「この森の聖なる木の葉を揉み解して食すと、世界樹の奇跡を一時的に宿すことが出来ます。ですが、とても苦い上に、奇跡の時間はわずか2分にも満たないですが……」
 冒険者達も助言をしてきた。
「キセキといや、天空城で拾ったこの輝石なんだが、これで武器を研ぐと、攻撃1回分だけなんでも斬れるようになるぜ!」

 つまり、あの絶対防御の鎧も破壊できるかもしれない?
 猟兵達はアイテムの力を信じ、騎士竜アシドヘ立ち向かう!
神代・凶津
絶対防御の鎧とか厄介過ぎだろ、おいッ!
「・・・何とか突破しませんと。」

式神【ヤタ】を放って敵の気を引いてる間に破魔弓で鎧の隙間を狙い射つ。ちぃ、流石に狙いずらいぜ。
と、位置を変える時に背中を向けたら蹴りを放ってきやがった!?結界霊符で防御だッ!

【結界射ち】をくらいやがれッ!破壊は無理なら動きを封じてやるぜッ!
後は、この聖なる木の葉を揉み解したヤツを・・・めちゃくちゃ苦いって話だが・・・ええいッ!気合いと根性だッ!俺が飲むから後は頼んだぜ、相棒ッ。

聖なる木の葉を揉み解したヤツを俺が飲んだら相棒が破魔弓の矢を弾幕の如くぶちこむぜッ!


【技能・式神使い、破魔、スナイパー、結界術、弾幕】
【アドリブ歓迎】


カシム・ディーン
…メルシー
下がって冒険者の護衛だ(結界を警戒
「…気を付けてね?」
僕を誰だと思ってやがる

木の葉貰

【情報収集・戦闘知識・視力】
強化された視力で鎧の隙間の有効な位置
戦い方の癖
その動き
それら同行か今後敵に挑む猟兵に伝達

【念動力】
ロッドで念動光弾を乱射
防御と回避の動きや癖を把握
【スナイパー】で可能な限り短剣で隙間を狙いダメージ蓄積

対ユベコ
【属性攻撃・迷彩】
風光属性で存在を隠蔽しながら風で機動力を強化しての回避

ゼロ距離でしがみ付けば

野郎なんぞ趣味じゃねーが!
木の葉を嚙み!UC発動
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み・属性攻撃】
鎧を破壊しつつ強奪!
更に隙間に強化した溶岩を流し込み内側から焼き尽くしてやる!


テラ・ウィンディア
騎士の竜か
なら挑まないとな
ヘカテにゃんは離れててくれ
「テラ…」(不安そう

こっそり木の葉を貰

エルフの森を燃やすなんて許さない!
おれが倒す!(激情に駆られた…振り

【属性攻撃】
炎を剣と太刀に付与
【戦闘知識】で激情とは別に冷徹に動きを見据え

敵の無限の槍は
【見切り・第六感・残像・空中機動・武器受け】
高速で飛び回り残像を残しながら全力回避
武器受けで直撃を避け磔にならないよう
【二回攻撃・早業】
剣と太刀での連続斬撃
無差別に猛攻を仕掛ける

くそっ!なんで効かないんだっ!(焦って見せ

斬撃は己や敵
仲間達の残した物も頭に叩き込み

十分に斬撃濃度が高まれば

木の葉を食べて

UC発動

敵の鎧も体も全て巻き込み

斬斬斬斬斬斬!!

…苦い



「絶対防御の鎧とか厄介過ぎだろ、おいッ!」
 朱塗りの鬼面型ヒーローマスクの神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)が驚愕の声を上げた。
 彼を装着する巫女こと桜も困惑する。
「……何とか突破しませんと」
 剣呑な雰囲気に、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は相棒の銀髪少女メルシーへ警戒を発する。
「……メルシー、下がって冒険者の護衛だ」
「……気を付けてね?」
「僕を誰だと思ってやがる。天才だぞ? あ、エルフのお姉さん、木の葉下さい」
 きれいなエルフの女性から木の葉を受け取って鼻の下を伸ばすカシムに、メルシーは思った。
(いつものご主人サマだ! なら安心だね☆)
 一人合点がいったメルシーは、冒険者達を守るべく交代してゆく。
 同じくテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)も、相棒の黒猫ヘカテを後退させる。
「騎士の竜か。なら挑まないとな。強者と戦えるチャンスだ。ヘカテにゃんは危ないから離れててくれ」
「テラ……」
 不安げな表情を浮かべるヘカテだが、主の勝利を信じて退いていった。
 相棒が安全な場所まで下がったのを確認したテラは、星刃剣『グランディア』と錆鞘之太刀の二刀流で敵に挑む。
「エルフの森を燃やすなんて許さない! 貴様はおれが倒す!」
「ふん、せっかくの降伏勧告を怒声で無下にするとは、愚かな……」
 騎士竜アシドは、得物の三叉槍を持って身構えた。
「良かろう、ならば我が槍にて磔刑にするまで!」
 テラへ槍の穂先を向けた途端、その槍が途端に如意棒めいて一気に伸長してゆく!
「ネイル・ジャベリン! この槍の長さは無限なり!」
「当たるか!」
 重力を操作して身軽になったテラは、蝶が舞うようにその場からひらりと飛び上がる。
 高速で伸びてきた三叉槍を足元でかわしたテラは、次撃に備えて木の枝を蹴って立体駆動を開始する。
「当てられるものなら当ててみろ!」
「く……小癪な!」
 伸び切った槍の穂先を横殴りに振ると、空気を裂いて横薙ぎにテラへ襲い掛かる!
「そんな使い方すんのかよ!」
 驚くテラだが、炎を宿した二刀流で攻撃を打ち払ってダメージはゼロ!
 弾かれたテラは木の幹を蹴ってアシドへ突貫!
「喰らえー!」
「無駄だ!」
 炎の斬撃が鎧に阻まれてしまう!
「くそっ! なんで効かないんだっ!」
 焦る素振りを見せ、テラは何度も鎧に炎の斬撃を叩き込んでゆく。
 そこへ、光学迷彩魔法で姿を隠したカシムがヴァルギリオス・ロッドから念動光弾を乱射する。
「ガラ空きですね!」
「なんのこれしき!」
 しかし、アシドは避けようともせず、全てを鎧で受け止めてしまった!
「がむしゃらに撃ち込んでも無駄だ! この絶対物質ブラキオンの甲冑は絶対不壊だと言ったはずだ!」
「ちっ! やっぱり鎧の隙間を狙わないと駄目ですか……!」
 カシムはその後も森の中を駆け巡りながらロッドで鎧の隙間を模索するべく、念動光弾を撃ちまくっていく。
 これに便乗する形で凶津も式神を放って牽制を行う。
「式神【ヤタ】、頼むぜ! 光で照らして、鎧の隙間の影を浮き彫りにしてくれ!」
 三本足の鴉が放つ破魔の霊光は、アシドの目を眩ませて怯ませる。
 その隙に破魔弓で鎧の隙間を狙い撃とうとするのだが……。
「ちぃ、流石に狙いずらいぜ! 動くんじゃねぇよッ!」
 敵が光を嫌がって動き回るのが災いし、隙間に出来た影がブレてしまう。
「……背後に回り込みましょう」
「ナイスアイデアだぜ、相棒ッ! おい2人とも! そのまま奴を抑えててくれッ!」
 桜の助言に従い、式神と共に背後へ回り込む凶津。
 アシドの正面から透明化したカシム、それと二刀流で斬り掛かるテラが斬り掛かる。
「鎧の防御力をアテに回避すら行わないなんて、脳筋にも程がありますね?」
「でも隙間を穿たない限り、おれ達に勝機はないのは確かだ!」
 カシムはシーフの敏捷性で隙間へナイフを押し込もうとするが、伸びてきた槍に阻まれてなかなか近付けない。
 テラも破れかぶれに二刀流で斬り掛かり、鎧の牢さに全て弾かれてしまっていた。
「無駄だ無駄! って、む?」
「2人とも時間稼ぎ、ありがとなッ!」
「……見えました、大きな隙間を!」
 敵の背後の腰の位置、鎧を繋ぎ止める金具に比較的大きな隙間を発見!
 そこへ矢を放とうと凶津と桜は弦を引き絞るのだが……。
「ビハインド・キック!」
「うげッ!」
 アシドの強烈な後ろ足蹴りが炸裂!
 凶津は咄嗟に結界霊符で防御結界を張り、なんとかダメージを最小限に抑え込んだ。
「背中へ回り込んだら、蹴りを放ってきやがった!?」
「我が背中の弱点は承知済み! なれど我にはこの後ろ足の蹴りがある! これで死角はなくなった!」
「だったら、こういうのはどうだ? 相棒ッ!」
「……結界射ち、放ちます」
 破魔弓の矢に結界霊符を結わうと、アシドの鎧へ向けて素早く射放つ。
 当然、アシドはその矢を鎧で受け止めた。
「何度言えば分かるのだ? この鎧に矢は刺さらんぞ!」
「そうかい、だが呪詛は効くよなぁッ?」
「……捕らえた」
 桜の言葉が発動のトリガーとなり、アシドの全身が透明な棺桶に収まったかのように身動きを封じられてしまった!
「なにっ? こ、これは……結界!?」
「気付くのが遅ぇーよ、ダボッ! 破壊は無理なら動きを封じてやるぜッ!」
「……今のうちに、木の葉を揉んで食べましょう」
 エルフから急いで聖なる木の葉を受け取った桜は、手の中で汁が出るまでよく揉み解す。
「おい相棒? これ、めちゃくちゃ苦いって話だが……ええいッ! 気合いと根性だッ! 俺が飲むから後は頼んだぜ、相棒ッ」
「……頑張って?」
 桜の激励と一緒に放り込まれた木の葉は、鬼面の口の中へ消えていった。
 凶津は無我夢中で木の葉を咀嚼して飲み込んだ。
「に、苦ァァァァッ!?」
 今まで味わったことのない苦味に、桜の額の上で悶絶する凶津。
「……うるさい」
 それをピシャリと切り捨てた桜は、凶津を被ることで世界樹の奇跡を身に宿した。
「……身動きの取れない今なら、背後に回り込んでも蹴られないはず」
 桜は背中の隙間へ向けて弓を引き絞り、今度こそその隙間へ矢を放った!
「……追加の結界射ちです」
「ぐぬぅッ!?」
 初めて鎧を突き抜けて激痛を味わったアシドの表情が歪む!
 身動きが取れない敵へ、カシムとテラも好機とばかりに攻め立てる。
「野郎なんぞ趣味じゃねーが! これも作戦です!」
 カシムは結界の中へ飛び込むと、アシドの胴体にしがみつく。
 そこでゼロ距離での攻撃を敢行!
「木の葉を噛んで……うげッ! 苦ッ! でもこれで、オラオラオラオラッ!」
 ソードブレイカーで鎧をぶん殴れば、なんと、世界樹の奇跡が絶対不壊の甲冑が僅かに砕け剥がれたではないか!
「何だとッ! 鎧が、砕けたのか!」
「そのまさかですよ! そしてこの結界、都合がいいですね! 溶岩漬けになってもらいます!」
 カシムは結界から飛び出ると、帝竜の水晶巨大眼球を掲げてアシドの足元から灼熱の溶岩を噴き上がらせた!
「万物の根源よ……帝竜眼よ……炎の竜種を束ねし竜の力を今こそ我が身に示せ……!」
 ユーベルコード“帝竜眼『ガイオウガ』(ユウゴウセシイフリートノキボウ)”発動!
「ぐがぁぁっ!?」
 結界のおかげでアシドの周囲だけが溶岩で満たされ、破壊された鎧の隙間から溶岩が体内を焼いていくのだ。
「カシム、いいぞ! おれも負けてられないな!」
 テラもとっておきのユーベルコードで対抗する。
「既にそこはおれやカシムの斬撃の後で満たされている……喰らえ! 悔恨『消えざる過去の痛み』!」
 木の葉を揉み解して口の中で噛み締めたテラは、2分間だけの世界樹の奇跡を体に宿して炎の二刀流を振り下ろす。
「鎧も身体も巻き込んで斬り刻んでやる! 斬斬斬斬斬斬!!」
 空間に刻まれた斬撃の軌跡が、結界と冷えた溶岩ごとアシドを斬り刻み、その鎧と肉体にダメージを与えたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

箒星・仄々
リザードマンのケンタウルスのような御方ですね
とっても強そうです

降伏勧告とは騎士さんらしいですが
命を守り抜くため
オブリビオンに屈するわけにはいきません

聖なる葉をごっくん
苦味なんてへっちゃらです
沢山の命を守る為なのですから
二分以内に決着をつけましょう

森を育む陽の光
森が蓄える水
森を吹き抜ける風
そられを借り受けて矢と為し放ちます

さあ奇跡の時間ですよ~
鎧を素通しして矢衾に

敵の攻撃を
風の魔力で風に乗ってふわっと回避

同時に残しておいた炎&水の矢を背中めがけて放ち
ダメージを与えつつ
熱と冷却で鎧の脆弱化を試みます
奇跡が宿る今ならば或いは…

終幕
鎮魂の調べ
騎士竜さん静かな眠りを願います


ティエル・ティエリエル
あんな鎧、ボクがどかーんとぶち抜いちゃうぞ☆
この奇麗な輝石で武器を研げばいいんだよね♪ピカピカになるまで研いじゃうぞ♪

ようし、周りをぐるぐるぴょんぴょん飛び回って1回キリの攻撃のチャンスを伺うぞ!
あの馬の人、背中に回ると俺の後ろに立つなーって感じにキックしてくるんだよね♪
ワザと背中側に回ってキックを誘発して、避けたところを【お姫様ペネトレイト】で反撃だ☆
命中率が高くても来るのが分かってれば避けられるよね♪

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は、騎士竜アシドの姿にワクワクしていた。
「アシドさんって、リザードマンのケンタウルス版のような御方ですね。とっても強そうです」
「う、うむ? 敵に褒められると何だかこそばゆいのだが……」
 カッコいいと言われてまんざらではない様子のアシドであった。
 だが、箒星は猟兵として、そのかっこよさに屈するわけにはいかなかった。
「降伏勧告とは騎士さんらしいですが、この森に住まうすべての命を守り抜くため、オブリビオンに屈するわけにはいきません」
「その通り☆ そんな鎧、ボクがどかーんとぶち抜いちゃうぞ☆」
 ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)もフェアリーサイズの小さな体で懸命に反抗の意思を表現してみせる。
 箒星は聖なる木の葉を、ティエルは輝石の欠片を使い、それぞれ絶対物質ブラキオンで出来た甲冑を突破しようと行動してみせた。
「むむっ、苦味なんてへっちゃらです! 沢山の命を守る為なのですから、これくらい我慢です!」
 揉み解した聖なる葉っぱを口に含んだ箒星は、全身が震えるほどの苦味に耐えながら、湧き上がる謎の魔力を全身に漲らせた。
 ティエルも、自慢の風鳴りのレイピアの剣身を輝石で研いで準備万端!
「このキレイな輝石でピッカピカになるまでレイピアを研いだよ☆ すっご~い♪ 虹色に輝いてる☆」
 天空城で拾った輝石の欠片で刃を研ぐと、七色の光を湛えて切れ味が1度だけ超絶アップ!
 箒星の奇跡パワーは2分間限定、ティエルは一撃だけしか切れ味が持たない。
 つまり、お互いワンチャンスのみ!
 まず動いたのはティエルだ。
「ようし、周りをぐるぐるぴょんぴょん飛び回って、1回キリの攻撃のチャンスを伺うぞ!」
 ばびゅーんっと元気良くアシドの頭の上を飛び回るティエル。
 これにアシドは鬱陶しそうに槍で必死にティエルを追い払おうをする。
「ええい、こらっ! 我が頭の上で遊ぶでない!」
 ティエルが敵の注意を惹いている間に、箒星は体内の魔力を練り上げる。
「森を育む陽の光、森が蓄える水、そして森を吹き抜ける風。聖なる森からお借りします。必ず、二分以内に決着をつけましょう!」
 鋭い尖端の両刃細身の魔法剣『カッツェンナーゲル』を掲げると、空中に火・水・風の三色の魔力が無数の矢となって顕現!
「さあ、奇跡のお時間ですよ~!」
 剣先をアシドへ向けた瞬間、魔法の矢が一斉に敵の鎧甲冑へ降り注ぐ!
 突出して放たれた風の矢が鎧に当たると、徐々に鎧の節々に亀裂が生じてゆく!
「まずは風の矢です! ティエルさん、離れて下さい!」
「オッケー☆ んじゃ、背後に回って逃げちゃおっ!」
 ティエルがわざと敵の背後から離脱しようとすると、アシドは反射的に後ろ足をティエルへ繰り出していった。
「我が背後に立つな!」
 だが繰り出される強烈な蹴りを、ティエルはひょいっと回避!
「へへーん、やっぱり来ると思った☆ だって、背中に回ると俺の後ろに立つなーって感じにキックしてくるんだよね♪ 命中率が高くても、来るのが分かってれば避けられるよね♪」
 先程の猟兵達の戦闘で、後ろ足蹴りを披露していたのを、ティエルはこっそり観察していたのだ。
「ボクがワザと背中側に回ってキックを誘発させたの、知らなかったでしょ? でも、もう遅いよ! お返しにこのまま体当たりで貫いちゃうぞ☆」
 ティエルは全身にお姫様オーラを纏うと、オーラの尾を発しながら突進して、切れ味マシマシのレイピアでアシドの鎧を貫通してみせた!
「ぐハッ……!? この甲冑を貫いただとっ!?」
「ボクの“お姫様ペネトレイト(プリンセス・ペネトレイト)”に、貫けないものはあんまりないぞ☆」
 左肩の肉を軽々と抉っていったティエルの一撃は、足度へかなり深い傷を負わせた。
 そこへ、残しておいた炎と水の矢を、傷付いた肩と背中へ一斉に殺到させる箒星!
「風で速度重視の攻撃の後、熱と冷気の寒暖差を活かした攻撃です! 絶対物質ブラキオンといえど、聖なる奇跡を宿した今なら、熱膨張によって鎧の耐久度が脆くなるはずです!」
「なん……だとぉ?」
 事実、熱せられた後で一気に冷やされた鎧甲冑の表面に、無数のひび割れが発生しているではないか!
 これで更に隙間を狙いやすくなった。
「そしてこの一撃が、私からの鎮魂歌代わりの一撃です!」
 箒星がアシドの懐へ飛び込むべく、地面を蹴って突っ込んできた。
 だがアシドは体をくるりと反転させ、後ろ脚蹴りの体勢だ!
「馬鹿め! この蹴りを忘れたか!」
「もちろん、忘れてませんよ?」
 風魔法で箒星自身の背中を追い風で押し出して加速すると、蹴りが繰り出される前にアシドの後ろ足を掻い潜って見せる。
 そして背中に飛び乗ると、魔法剣の切っ先を鎧の隙間へ一気に突き刺した!
「ぐがぁぁっ!?」
 きっかりニ分間で仕留めた箒星と一撃で決めたティエルは、トドメを後続の猟兵達に譲るべく、前線から退いていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

蒼・霓虹
[改造]
〈虹龍魔導宝玉砲〉を輝石の欠片を使い【メカニック&武器改造】しましょう

[POW]
【高速詠唱】でUC発動と同時に
聖なる木の葉を揉み解して食べ
〈彩虹(特機形態)〉を【空中浮遊&悪路走破&推力移動】で駆ける様【操縦しつつ】

【オーラ防御&激痛耐性】で備え【第六感】で【瞬間思考力&見切り】ながら攻撃を回避しつつ

【属性攻撃(重力)】込めた【砲撃&レーザー射撃】の【弾幕】で足止め

2分以内にタイミングを見て
〈虹龍魔導宝玉砲〉に〈プチキュリオス〉さんの力を借り【属性攻撃(時間逆行)】込めた〈虹水宝玉「ネオンアクアストライク」〉を【高速詠唱】で

吉備ちゃんの真似事ではありますが

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


神樹・鐵火
む...破壊できない鎧か
私の腕力をもってしても不可能とは
轢き剥がすのも困難だろうしな

木の葉を使わせてもらうぞ
二分だけでも十分だ、懐に一発強烈なのをお見舞い出来ればいいからな
良薬は口に苦し......不味ッ!!

効果が切れる前にさっさと片付ける
降り注ぐ槍は引き付けて、【覇気】の【衝撃波】を伴った轟拳の正拳突きで弾き飛ばす
葉の奇跡で魔拳を強化し、【部位破壊・貫通攻撃】により鎧にダメージを与え
すかさず闘心破拳を叩き込む


シホ・イオア
降伏勧告をしてくるとは。
騎士道精神ってやつかな?
シホは騎士じゃないけど正々堂々正面から挑もう。

そういえばシホが使うのも輝石なんだけど同じものかな?
何て名前だろ。興味あるけど後回し!
まずは上空へ避難してUC発動。
「輝石解放、エリクシア! 愛よ、勇気よ、希望よ、今こそシホと一つに!」
パワーアップしたら聖なる木の葉を揉み解して食べて
宝石剣を輝石で研ぐ。ついでに拳も研ぐというか磨く?
残像と空中戦、ダッシュに見切りで的を絞らせずに特攻!
太陽を背にできたらより有利に立ち回れるかも?
スピードを載せて限界を超えたシホの一撃を受けてみろ!
剣が防がれたら手刀で切るよ。

アドリブ連携歓迎



 蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)と、相棒の自我を持つ虹色戦車龍こと『猟機人・彩虹』のコンビは、他の猟兵が戦っている間に準備を整えていた。
「彩虹さん、調子はどうですか?」
『問題ありません。まさか、土壇場でその輝石を使用して僕を改造するとは思ってませんでしたが』
「一回限りの荒業です。砲塔の中に輝石を仕込んで、砲撃とともに輝石ごと弾丸にして撃ち込みましょう。そのための調節ですよ」
 蒼と彩虹はマジックカードで戦う砲撃手であるため、輝石を使う必要はない。
 だが蒼はこう考えた。
「私自身は葉っぱで奇跡を纏えますが、彩虹さんは別だとしたら……万が一のことを考え、こうする他ありませんでした」
『輝石自体が一回限りで何でも破壊できそうだと推測したのですね』
 蒼の考えに彩虹は納得の声を上げた。
 一方、神樹・鐵火(脳筋駄女神・f29049)は破壊できない鎧甲冑だと聞いて顔をしかめる。
「む……破壊できない鎧か。私の腕力をもってしても不可能とは。轢き剥がすのも困難だろうしな」
 さてどうするか、と腕を組んで思案すること数瞬。
「おい、そこのエルフ。葉っぱを分けてくれないか?」
 神樹の判断は早かった。
「私にも下さい」
 蒼も同時に葉っぱを分けてもらう。
「ええと、シホ君、だったか。君はどうする?」
 シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)はキレイなフェアリーの翅を羽ばたかせながら空を飛ぶ。
「もちろん貰うよ。でもシホは輝石の方に興味あるかな。そういえば、シホが使うのも輝石なんだけど同じものかな? なんて名前だろ……?」
 興味津々に冒険者達から天空城で拾った輝石の欠片を分けてもらうと、シホはまじまじと観察するが……。
「うん、今は名前とかそういうのは後回し! これでシホの宝石剣を研ぎ澄ますよ!」
 宝石剣エリクシアの剣身に用いられているのは、青白く輝く未知の宝石だ。
 もしかしたら、天空城で拾った輝石となにか関係があるのかも……と一瞬、そんな考えも過るが、今は目の前の敵に集中する。
 3人は準備を整えると、万全の態勢で騎士竜アシドに挑む。

 アシドと対峙した猟兵達は、各々の作戦に従って攻撃を開始する。
「まさか降伏勧告をしてくるとは。騎士道精神ってやつかな?」
 上空高くへ舞い上がりながら、太陽を背にしてシホが問い掛ける。
 アシドは目を細めながらシホを見上げ、その問いに答えた。
「弱き者を蹂躙するのは我が信念に反する! 我が欲するは強者のみ!」
「そんな信念を持ってるのに、あの天使の元に付いちゃうんだ? なんだかなぁ?」
 肩を竦めるシホは聖なる木の葉を揉み解し始める。
 これに、蒼も神樹も併せて揉み解し始める。
「2分間だ、効果が切れる前にさっさと片付ける!」
「行きましょう、彩虹さん! 皆さん!」
「敵は槍を伸ばしてくるよ! 気を付けて!」
 猟兵3人が同時に木の葉を口に含んで咀嚼し、嚥下した。
「うぅ……!」
 あまりの苦さに蒼が顔を歪める。
 神樹もその壮絶な苦味に胸元を思わず押さえる。
「不味ッ! ……けど、良薬口に苦しだ! 時間がない、とっとと始めるぞ」
「はい!」
 神樹と蒼はアシドの左右に分かれると、挟撃の形で総攻撃を開始!
「彩虹さん、合体変形です! 特機モード!」
『分かりました! バトル・ゴーです!』
 彩虹が二足歩行の恐竜型から変形を開始すると、異空間から召喚された脚部ユニットと合体!
 紫電が迸り、連結ジャッキから虹色の火花が噴き上がる!
 最後に、マゼンダ色のパイロットスーツへと衣装が変化した蒼がコクピットへ乗り込めば……。
「完成! 虹龍型スーパーロボット! 特機形態式猟機人・彩虹!」
 ズシィィンッとという地響きと共に大地へ降り立った彩虹は、ホバリングの要領でその場で浮かび上がると、地面を滑るようにアシドへ突撃を開始!
 だが、当然、アシドは手持ちの三叉槍を伸ばして、操縦する蒼を貫こうとする。
「させません! マジックカード、装填! 虹三葉『レインボークローバー』弾幕、展開です!」
 虹龍如意鱗珠から出現した虹色のクローバー型弾幕は、視認可能まで圧縮凝縮された幸運エネルギーだ。
 この虹色の幸運の盾の弾幕の前では、あらゆる不幸は跳ね除けられてしまう!
 つまり、蒼を傷付けようとする槍の一撃という『不幸』は、この弾幕を貫けない!
 しかも、加重の魔法……物質が重くなる効果を付与しているため、突き刺さった槍が途端に重くなり、抜き難くなってしまうのだ。
「そんな! 槍が、遮られただと! む、抜けぬ……!」
「今です! 槍を抑え込んでいる間に、攻撃をお願いします!」
 蒼の叫びに、上空を飛ぶシホが答えた。
「輝石解放、エリクシア! 愛よ、勇気よ、希望よ、今こそシホと一つに!」
 聖なる葉っぱの奇跡と、謎の輝石で研がれた宝石剣の相乗効果か、シホの全身が普段の輝きのオーラではなく、七色の極光を纏う!
「すごいっ! オーロラがシホを包んでる! これなら、行ける!」
 今のシホは、宝石剣と一体化しているため全身が刃と同義だ。
 アシドは槍を繰り出したくても、蒼の弾幕に穂先が刺さって身動きが取れない!
 そのままシホの特攻を許してしまう!
「いっけえぇぇぇぇぇエエーッ!!」
「させるかァァァァッ!」
 アシドは自らの左腕を犠牲に、シホの宝石剣を受け止めた!
「ぐぬッ……! くくく、止めた! 止めてやったぞ、小さき勇者よ!」
「勝ち誇るのはまだ早いよ!」
 アシドの左腕に刺さった宝石剣を手放すと、シホは輝石で拳を磨いて振りかぶる!
「これが、シホの“宝石拳(けん)”だぁぁーッ!」
 シホの拳が、アシドの鳩尾の甲冑を叩き割り、その肉体をねじ伏せる!
 アシドは肺の空気を押し出され、くの字になってたたらを踏んだ。
「ゲはぁ……ッ! 鎧が、砕け散った、だと……!」
 胸部が完全に露出する形になったところへ、蒼が全力砲撃の照準を合わせる。
「不思議なぬいぐるみのプチキュリオスさん、力を貸してください!」
 帝竜の長のぬいぐるみを媒介に、蒼は膨大な魔力を主砲へ充填し始める。
「虹龍魔導宝玉砲、幸運エネルギー充填率100%! 彩虹さん、準備は良いですか? 虹水宝玉『ネオンアクアストライク』装填!」
 新たなマジックカードを読み込んだ彩虹は、主砲の砲口をアシドへ突き付ける。
 蒼は親しい妖怪の少女の顔を思い浮かべながら、発射トリガーを握り込んだ。
「あの娘の真似事ですが……フォーチュンエネルギーMAX起動っ! 時間遡行式ネオンアクアストライク!」
 放たれた虹色の絶対零度の圧縮水流がアシドを押し流す!
 弾丸として放たれた輝石が、アシドの身体を鎧ごと撃ち抜いてみせた!
 ……かと思いきや、時間がギュルギュルと巻き戻されてゆく!
 アシドの体は、流されては巻き戻され、また流されるという動作を繰り返し始めたではないか!
「時間遡行……そういう事か。一度でも攻撃を喰らえば、魔法の効果がが切れるまで『何度でも攻撃を喰らい続ける』とか、顔に見合わずエグい事考える奴だな」
 神樹は納得しながらも、己の拳を赤黒い炎で包み込む。
「さて、時間がないので一撃で決めてやる。一応、私へ槍を放ってみるか?」
「ごプッ!? 身体が、また“巻き戻る”……! くっ! だが、やってやる!」
 巻き戻ったアシドは、瞬時に神樹へ槍を伸ばして磔刑に処さんと試みた。
 だが、それを神樹は覇気を纏った暴走する魔力の塊たる『轟拳』を宿す正拳突きで粉砕してみせた!
「脆い! そして……ガラ空きだ!」
 弾丸の如き速度でアシドの懐へ突っ込んでくる神樹!
 そのまま敵の側面へ回り込むと、鎧で未だ覆われた胴体ど真ん中へ赤黒い炎を宿した拳こと『魔拳』を叩き込む!
 絶対物質で出来た不壊の鎧が一撃で木っ端微塵に吹き飛ばされ、衝撃波はアシドの内臓を一瞬で破壊し尽くす!
 ボクシングで例えるなら、急所の肝臓への痛烈な一撃が刺さったのだ!
 この瞬間、意識が朦朧となって足元が揺らぐアシド。
 そこへ、神樹はトドメのユーベルコードの鉄拳をぶちかます!
「――終焉(おわり)だ。闘心破拳ッ!」
 神速の掌打がアシドの鼻っ柱を押し潰し、圧倒的怪力から繰り出された暴力的な衝撃波が敵の頭蓋骨を容赦なく粉砕!
 槍が放たれてから、たった5秒の出来事であった。
 拳を真正面から喰らった騎士竜の巨体が、右に大きく傾きながら崩れ落ちた。
 アシドは断末魔の叫びを上げることすら許されず、一瞬で絶命してしまったのであった……!
 無論、巻き戻されて放たれた虹色の絶対零度の水流が、その死体を押し流したのは言うまでもない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『大天使ブラキエル』

POW   :    岩腕
単純で重い【岩石でできた巨大な腕】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    絶対物質ブラキオン
【「絶対物質ブラキオン」の鎧】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、「絶対物質ブラキオン」の鎧から何度でも発動できる。
WIZ   :    大天使の光輪
自身が装備する【大天使の光輪】から【破壊の光】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【徐々に石化】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 遂に、猟兵達は大天使ブラキエルが待つ敵陣の最奥部へ辿り着いた。
「まさか、暗殺妖精軍団だけでなく、我が腹心のアシドまで倒すとは。猟兵、その存在は脅威を超えて憎悪か、大天使への反逆者か」

 独特の文法構文で話し始める大天使ブラキエル。
 その口調は、どこか心ここにあらずと言ったところ。

「我が友、書架の王は月に置いてきた。今頃、彼は『書架』へと帰っただろう……しかし、我はまだ諦めなどせぬ。世界樹の一端が此処にあるのならば……すべてを焼き尽くしてでも掴んでみせよう、天上界への扉の鍵を」

 大天使が立ち上がる。
 その神々しさは、生きとし生けるものへ原初の恐怖……畏怖を喚起させる。
 これは……ユーベルコードの絶対先制攻撃の予兆だ!

「どうやら、小細工を此処までしてきたようだが、我の前では斯様な真似は許さぬ。仮に出来たとして、その隙に君達の命の花が散ると識れ」

 猟兵達は、グリモア猟兵から提供された資料を思い返す。
 そこには、大天使ブラキエルが使用するユーベルコードの一覧が記載されていた。情報があるのなら、絶対先制攻撃もどうにか対処できるはずだ!
 アックス&ウィザーズの平穏を取り戻す最終決戦が、今、始まった……!
神樹・鐵火
大天使気取りの堕天使が
貴様は天界よりも地獄が相応しいと思うがな

攻撃は【全力魔法】の轟拳のエネルギーをぶつけ、相殺する
初撃が相殺出来たら【見切り】で追撃を回避しつつ
己の【封印を解く】事で『八幡演武』にて真の姿となり
腕を【武器受け】で受け止める
【カウンター】として【重量攻撃】の一撃で怯ませた後
後はもう【怪力】と【覇気】任せの【暴力】だ
原型を留めぬ程、徹底的に叩き潰し、躯の海に還す

貴公にも友が居たのだろう
きっと寂しがっているぞ
深淵の向こうで友が手招きしているぞ?
無駄な抵抗はするな
さっさと逝け


テラ・ウィンディア
機神搭乗
…怖いなヘカテ
ヴァルギリオス以上の脅威だ(笑い
「…大丈夫ですテラ…私がいます」

対POW
【戦闘知識・見切り・第六感・残像・空中機動・武器受け】
今迄の経験
過去や他の依頼でのブラキエルの戦い方
その体の動きと癖から全力でその癖を見切る
その上で直感も駆使して全力の回避を試みる
それでも尚避けられないなら武器で受け止め致命だけは避ける!

凄い岩だが…それはおれも負ける訳にはいかないぞ!
【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与

【遊撃・砲撃・弾幕・貫通攻撃】
ガンドライドで弾幕展開しつつドリルビットの突撃

【二回攻撃・早業】
剣と太刀による連続斬撃

【重量攻撃・串刺し】

槍で貫けば天へ飛び
重力を纏って石突に踵落とし!!



「大天使気取りの堕天使が。貴様は天界よりも地獄が相応しいと思うがな」
 開口一番、神樹・鐵火(脳筋駄女神・f29049)は大天使ブラキエルへ敵意を剥き出しにしてみせた。
 その姿は火の粉を舞わせ、自身の神としての権能を解放しつつある彼女は、大天使の放つ畏怖を軽々と跳ね返していた。
 一方、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は畏怖に当てられて尻込みしていた。
「……怖いな、ヘカテ。かつての帝竜ヴァルギリオス以上の脅威だ」
 苦笑いを浮かべるテラに、黒猫ヘカテイアが声を掛ける。
「……大丈夫ですテラ……私がいます。私が、テラを守ります!」
 黒猫はその身体を輝かせ始めると、体積をグングンと膨張させてゆく。
 しまいには、体高5mのスーパーロボット……本来の姿へと戻った。
 テラは三界神機『ヘカテイア』のコクピットへ潜り込み、ブラキエルを迎え撃つ準備が整った。
 これにブラキエルは物憂げな表情を浮かべたまま、岩石でできた巨大な腕を高々と振り上げる。
「……潰れてしまえ」
 単純で重い一撃を叩き付けてくるブラキエル!
 直撃すれば木っ端微塵だ!
 だが、敢えて神樹は燃え盛る拳を握りしめ、全力を振り絞って岩腕を真正面から殴り飛ばす!
「邪魔だ」
 鮮烈な右フックが、巨腕の軌道を大きく横へ逸した!
 拳を拳で相殺出来たのは、彼女が優れた魔術と類稀なる怪力の持ち主であることが幸いしたのだ。
「む……?」
 大地を割るほどの質量を持った岩の腕が弾き飛ばされた事に、ブラキエルは目を細めて思案する。
 ならばと、今度はテラが乗るヘカテイアへ岩の拳をぶつけてきた。
「凄い岩だが……それはおれも負ける訳にはいかないぞ!」
 ヘカテイアが真紅の炎に包まれる!
「ガンドライド、爆炎弾乱射!」
 迫る岩の腕を集中砲火するテラ。
 その爆圧の弾幕は、敵の岩の腕を空中に押し留め、ヘカテイアへの直撃を防いでいる。
『敵の攻撃の勢いが弱まりました! 反撃のチャンスです! 『エンプーサ&モルモー』発進です!』
 ヘカテイアは2機のドリルビットを発信させ、大天使の岩腕を掘削!
「馬鹿な、岩腕に穴を掘る気なのか?」
 思わぬ行動にうって出たヘカテイアに、ブラキエルはドリルビットを弾き飛ばした。
 だが、それは牽制であった。
「うおぉぉぉっ!」
 ヘカテイアを操作するテラが、巨大化した星刃剣『グランディア』と紅龍槍『廣利王』の変則的二刀流を武器に突貫!
 体高5mから繰り出される一撃は、それこそが聖なる森の木々を掻き分け、地鳴りを起こすほどの衝撃だ。
 ブラキエルは、テラの体格差を活かした重量攻撃を岩の巨腕で防ぐのが精一杯だ。
「これでどうだ!」
「なっ!?」
 鋭い剣戟に、ブラキエル身体が宙へ投げ出された!
 その隙に、神樹はユーベルコード“八幡演舞”を発動!
「貴公、どうやら死にたいらしいな」
 そう呟いた途端、神樹の姿が真っ赤に燃え上がり、火の粉散る鐵の強化外骨格戦神形態に変身!
 これこそが神樹の真の姿! 神話の時代に行きていた頃の、彼女のフルパワーだ!
「この姿になった以上、貴公は原型を留めぬ程に徹底的に叩き潰し、躯の海に還す!」
 背中の火の粉が一気に噴い上がると、ジェット推進力めいた足運びで岩の腕を掻い潜り、豪炎の拳によるカウンターを放った。
 ブラキエルの鳩尾を深々と突き刺したその一撃は、涼しい顔だったブラキエルが初めて苦悶で表情を歪ませた。
 身体をくの字に折れ曲がらせながら吹き飛ぶ寸前に神樹は喉輪で大天使を掴みかかり、そのまま怪力と覇気任せの暴力でブラキエルの顔をひたすら殴ってゆく!
「貴公にも友が居たのだろう? きっと寂しがっているぞ、深淵の向こうで友が手招きしているぞ?」
「がハッ……!?」
 血反吐を漏らしたブラキエルに構わず、神樹は容赦なく敵の顔を殴り続けた。
「無駄な抵抗はするな、さっさと逝け……!」
「ちょっと退いてくれ!」
 天から降り注ぐテラの声!
 ヘカテイアから飛び出したテラが、重力を宿した渾身の踵落としをブラキエルの脳天へ炸裂させた!
「今こそ我が身、一筋の流星とならん! メテオ・ブラストォッ!!」
「……!?」
 ブラキエルの理解が追い付く前に、大天使の身体は大地にめり込むほどの大ダメージを受けたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
森は焼かせないし鍵も渡さない。
全てを焼き尽くすと言うのなら、
シホが愛を持って貴方を焼き尽くす!

先制の光による攻撃は霞の残像と空中戦を駆使してできるだけ回避。
間に合うなら高速詠唱で結界術やオーラ防御も使用。
魔法の要である剣と腕、頭への直撃は何としても避ける。
耐えきったらこちらの番!
全火力集中。
光輪に空飛ぶ謎のハートの銃、ガトリング砲の弾幕。
そしてシホのとっておき!
「輝石解放、ルビー! 愛の炎よ、悪い大天使を焼き尽くせ!」
収束させた神罰込みの全力魔法の炎を叩き込む!

石化する場合は仲間の盾になってもOK
アドリブ連携歓迎


プリンセラ・プリンセス
連携・アドリブ可

先制攻撃は○第六感○幸運○見切り、馬に○騎乗しての機動回避。命中する場合は○オーラ防御○激痛耐性で耐える。
石化はこちらが石化仕切る前に相手のユベコをなんとかする。
封じてしまえば石化効果も止まるはず。

黒き足跡を相手の足元から発生させる。これは勿論囮。
本命はブラキエルの複数の羽からブラキエル本人の体に落とす影。あるいは肉体の影。
光ある限り影がどこにでも発生する。
それを見破らせない為にまずは足元からだ。
動きを封じてしまえば後は聖剣オストラコンによる○斬撃波で攻撃。ユベコを封じたとて油断は禁物。
倒しきれなくとも他の猟兵の援護にはなるはずです。



 遅ればせながらプリンセラ・プリンセス(Fly Baby Fly・f01272)が名馬チェタックで戦場に駆け付けると、大天使ブラキエルは剣呑とした目付きで彼女を睨む。
「やはり猟兵は侮れない存在だ。たったひとりでも我にとっては脅威となりうる……」
「ひとりじゃないよ! シホもいるよ!」
 小さな身体で主張するのはシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)だ。
 シホは空中で大天使へ指を突き付けて叫んだ。
「森は焼かせないし、天上界の鍵も渡さない。それでも全てを焼き尽くすと言うのなら、シホが愛を持って貴方を焼き尽くす!」
「我は約束を果たす。そのために、この森と生命は灰燼に帰すべきだ」
 あくまで無差別殺戮を進めようとするブラキエルは、纏っている大天使の光輪を一際強く輝かせはじめた!
「破壊のエネルギーで砕け散るといい」
 カッと眩い輝きが放たれると、周囲の木々が一瞬で粉々になって消滅!
 猟兵達は各々の方法で、破壊のエネルギーから身を守ろうと必死に抗う。
「チェタック! とにかく影のある方向へ逃げましょう! ああ、なんて出鱈目な攻撃なのでしょう! 森が、命が、消えていってしまいます……!」
 プリンセラは愛馬を走らせ、木の陰伝いで破壊の光によるダメージを最小限に留める。なけなしのオーラ防御など意味をなさず、次第にチェタックが主をかばって石化の呪いを受けてしまう。
「そんな……! ごめんなさい、チェタック……いや、まだなんとかなるはずです……!」
「諦めちゃ駄目だよ! お馬さんを助けるためにも、ブラキエルをやっつけなきゃ!」
 シホは発想の転換で、生み出した霞の残像を囮に、自身の聖者の光による再生効果で破壊の光を相殺し続けていた。
 プリンセラと違い、空中という遮蔽のない場所で破壊のエネルギー光を直に浴び続けているシホは、一瞬でも気を抜くと消滅しかねない危険に晒され続けているのだ。
 それでも、シホは他人を慈しみ、気遣い、他人のために戦うのだ。
「むむむ……! 魔法の要である剣と腕、頭の石化は絶対に防ぐよ! こっちも反撃!」
 空中で空飛ぶ謎のハート銃『Light My Fire』とマジカルガトリングブーツの弾幕でブラキエルに立ち向かうシホ!
 その分厚い弾幕を浴びたブラキエルは、思わぬ抵抗に目を細めてしまう。
「だがその攻撃、いつまで続くか試してみよう」
 大天使の光輪の輝く破壊エネルギーが強くなる。
 途端、とうとうシホの足元が石化に蝕まれ始めた……!
「ガトリングガンが……! ええい、間に合って! これがシホのとっておき! 輝石解放、ルビー! 愛の炎よ、悪い大天使を焼き尽くせ!」
 宝石剣エリクシアから生成された紅玉を媒介に、ハートマークが描かれた火の玉が101個生み出される。
「全部合体させて……火力一極集中! って、あれ……?」
 シホの下半身が既に石になっている!
 腕もシワジワと石に変わり、身動きが取れない!
「やば……っ!」
 シホ、絶体絶命!
「ここは任せてくださいませ……!」
 シホの窮地にプリンセラが立つ!
「新生フィルザール帝国皇帝、プリンセラ・プリンセスの名において。影よ、力を導く腕となりて」
 ユーベルコードを発現させ、自身の足元から自在に動く影の手足を放つプリンセラ。
「光の前に影を持ち出すなど笑止……」
 だが、破壊の光の前では掻き消されてしまう。
 そのあっけなさに大天使は鼻でほくそ笑む。
 しかし、プリンセラはしたり顔だ。
「光あるところに影来たり。大天使、あなたの足元や翼にも、ほら?」
「な……っ?」
 真の狙いはブラキエルの足元の影!
 光輪の輝きで出来た、彼の者自身の影で縛られたブラキエルは、ユーベルコードを一時的に封じられて捕縛された。
「ありがとう! 石化が解けたよ!」
 自由になったシホは、今度こそ大火球を大天使へ叩きつける!
 直後に大火球がブラキエルの頭上で爆ぜ、轟音とともに火柱を立ち昇らせた!
 さらにプリンセラが聖剣オストラコンを掲げ、一気に敵に肉薄!
 爆炎を掻き分けた皇帝の進撃は大天使でも止められない!
「これが他の猟兵の助けになれば!」
 横薙ぎに振るわれた大斬撃が、見事にブラキエルの腹を掻っ捌いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

蒼・霓虹
裸天使、貴方の所業は此処まで……望む物も何一つ手に掛けさせませんっ!

[POW:対策込み]
【エネルギー充填&魔力溜め&龍脈使い&幸運】集めつつ〈彩虹(戦車龍)〉さんを【操縦】【悪路走破&推力移動&空中浮遊】駆け

【高速詠唱】で〈プチキュリオス〉さんの力借り【属性攻撃(重力)&オーラ防御】込め〈レインボークローバー〉【弾幕&範囲攻撃】撒きつつ

【念動力】で遠隔【操縦&盾受け&ジャストガード&受け流し】しつつ【第六感】【見切り】回避

【属性攻撃(重力)&砲撃&レーザー射撃】併用で岩の腕に負荷掛け

隙見て〈プチキュリオス〉さんの力借り【全力魔法&属性攻撃(暗黒物質)】込めUC発射

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


箒星・仄々
命と未来を守る為
必ず勝利しましょう

三魔力で先制攻撃に対抗です

風で気流を撹乱
火と水で光の屈折操作し
破壊の光を捻じ曲げ
更に炎と水で迷彩で姿を隠し
回避です

光の爆発の衝撃は風の操作で減弱し
その風に乗りふわふわと位置を変え
射線から外れます

さあ反撃です!

竪琴を奏で紡ぎ
更に魔法の根源へ響くシンフォニアの歌声で増幅した魔力を
矢と為し
破壊の光を撃ち落としつつ
光輪を攻撃

炎水風の魔力で負荷を加えて
光輪を機能不全にし
更には暴走や誘爆を起こしましょう

未来は命の重み
命を蔑ろにする者には
決して望む未来への扉は開かれないでしょう
海へお還り下さい

終幕
鎮魂の調べ
静かな眠りを

エルフさんやオスカーさん
冒険者さん達と祝宴になりますね♪


ティエル・ティエリエル
むー!世界を滅ぼそうとするならもちろん反逆だー!

大天使の光輪を観察して放たれる破壊の光を「見切り」で避けて避けて避けまくるよ!
当たりそうになったら風の「オーラ防御」だ!
もし石化しそうになっても「お守りの宝石」の「呪詛耐性」が守ってくれるよ!

ようし、破壊の光が止んだら反撃だ!
ビームを出せるのはそっちだけじゃないぞー☆
ボクだって……!むむむー!やっつけてやるー☆
テンションを上げて【お姫様ビーム】でどっかーんだ!

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 痛撃を喰らった大天使ブラキエルへ、猟兵達の追撃が迫る。
「裸天使、貴方の所業は此処まで……望む物も何一つ手に掛けさせませんっ!」
 蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)は相棒の虹色戦車龍“彩虹”に跨り、エルフの森の龍脈から魔力を吸い上げる。
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)も決戦に臨むにあたって気合十分だ。
「命と未来を守る為、必ず勝利しましょう!」
 蒸気機関式竪琴カッツェンリートを爪弾き、箒星もまた魔力を増幅させてゆく。
 その頭上をフェアリーのティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が空中で漂っている。
「むー! 世界を滅ぼそうとするなら、もちろん反逆だー!」
 愛用の風鳴りのレイピアを高々と掲げて闘志を燃やす。
 三者三様の猟兵達だが、大天使ブラキエルへの所業を許さないという気持ちは同じだ。
 これにブラキエルは、まず巨大な岩腕で蒼を攻撃。
「弱者が喚くな、失せるがいい」
「させません! 彩虹さん!」
 戦車龍が駆け出すと、まずは初撃をマジックカード“虹三葉『レインボークローバー』”を眼前に展開。
 虹色のクローバー型魔法弾幕は、この地の龍脈に眠る幸運と魔力が圧縮具現化されたものだ。
 ブラキエルの岩の巨腕をどうにか受け止めるだけの弾幕を張ると、蒼は戦車龍をそのまま走らせる。
「自分はこっちです!」
「ちょこまかと……」
 ブチッと弾幕を粉砕するブラキエルは、横薙ぎに岩腕を振るう。
 迫る攻撃に蒼は残りの弾幕を操作しつつ、吸い上げた魔力を神通力ヘ変換して念じた。
「プチキュリオスさん、力を貸して下さい! 巨腕よ、止まりなさい!」
 帝竜を模したぬいぐるみを媒介に術式高速発動!
 盾弾幕に重力魔法が宿り、それを殴り抜いたブラキエルの岩腕が途端に動きが鈍くなる。
「な……ッ!? お……“重い”ッ!」
「彩虹さん、緊急回避です!」
『この動きなら……僕だって!』
 岩腕が地面を殴り付けると、凄まじい振動を起こして周囲の物を吹き飛ばす!
 蒼と彩虹も空中へ吹き飛ばされるが、逆にこれが好位置を取ることに繋がった。
「ダメ押しの重力弾です……!」
 彩虹の砲塔から物質が重くなる魔法弾を撃ち込めば、岩腕へクリーンヒット!
 完全にブラキエルをその場に釘付けにしてしまう。
「彩虹さん、アークラムダッシャーを使いましょう!」
『了解です!』
 彩虹の足回りであるキャタピラが虚空で空中回転すると、そこから虹色のレールがブラキエルへ突き刺さる!
「これで決めます! 虹の架け橋『アークラムダッシャー』!」
 小型の戦車龍が砲塔からビーム槍を形成したまま、レールの上を突進してゆく。
 そのままブラキエルの鳩尾にビーム槍が突き刺さると、真っ黒い闇が大天使を爆破させた。
「う……ッ! なんだ、この闇は?」
「あとは任せました……!」
 蒼と彩虹は、置き土産をブラキエルへ残したまま、エルフの森の彼方へ飛ばされていった。
 これに箒星とティエルが呼応し、攻めの手を切らさぬように立ち向かう。
 だが、その2人に大天使の光輪が放つ破壊の光が襲い掛かる!
 ……はずだったのだが。
「ええい……! この闇が邪魔だ……!」
 まるでダークセイヴァーの暗黒がごとき漆黒の闇がブラキエルの放つ光を阻害していた!
 これより、光輪が放つ破壊エネルギーが弱体化していたのだ!
「この程度なら……!」
 箒星は火・水・風の魔力を操作し、光のダメージを抑え込みに掛かる。
 風で気流を撹拌、火と水で光の屈折操作することで破壊の光を捻じ曲げ、更に炎と水で蜃気楼を起こして箒星の虚像を生み出す。
 だが、太陽のごとく全方位へ放たれる光は回避する事は出来ない。
 故に、慌てて森の木の陰へ退避する箒星。
「あれはビームではなかったのですね。無差別攻撃なのですから、その辺りを考慮すべきでしたか」
 蒼の置き土産がなければ、一瞬で蒸発していたかもしれない……そう思うと、木陰で身を震わせる箒星であった。
 一方、ティエルも破壊の光に対して、木の影から影を渡り歩いて凌いでいた。
「全方位攻撃とかズルいよー! 風の魔法もボクの身のこなしを素早くする以外は歯が立たない!」
 石化の呪いは、ティエルのお守りのおかげでどうにか免れている。
 弱体化したとはいえ、無差別攻撃を少々甘く見ていた。
「ティエルさん、私があの光輪を攻撃してみます。その隙に一発、お願いします~!」
 箒星の叫び声に、ティエルは無言で頷いた。
 意を決し、箒星が木陰から飛び出す!
「魔法の根源へ響くシンフォニアの歌声、その真髄をお見せしましょう!」
 竪琴を掻き鳴らしながら、生成した紅蒼翠の三色魔力の矢それぞれ520本をブラキエルの光輪目掛けて発射させた。
「未来は命の重み、命を蔑ろにする者には決して望む未来への扉は開かれないでしょう! そのまま骸の海へお還り下さい!」
「斯様な魔力、我にはかに刺されたのと同然。効かぬ……!」
 魔法の矢はブラキエルの身体に傷を負わせるのは難しいようだ。
「その魔力、我が光輪の魔力にしてくれる」
 ブラキエルは箒星の放った魔法矢を光輪に取り込もうとする。
 だが、光輪に殺到した大量の魔法の矢は、過負荷となって光輪を爆散させてしまう!
「なに……っ!?」
「これを……待っていたのです!」
 もはや左腕が石化している箒星は、残る腕で魔法剣カッツェンナーゲルを振るう。
 突貫する黒猫魔法剣士の刺突が、大天使の胸元を一気に貫いてみせた。
「ようし、破壊の光が止んだから反撃だ!」
 ここでティエルもようやく反転攻勢!
「破壊光を出せるのはそっちだけじゃないぞー☆ ボクだって……! むむむー! やっつけてやるー☆」
 レイピアの切っ先から、ノリとハイテンションで高まったお姫様オーラを光線としてぶっ放すティエル!
 その桜色の稲妻は、大天使の腹を容易く穿ってみせたのだ。
「……よもや、我が押されているだと? やむを得まい、一度、態勢を立て直す……」
 大天使はエルフの森の奥へと退避してゆく。
「……どうにか、勝てましたね。トドメは、他の方にお願いしましょうか」
 気が付けば、箒星の身体の大部分が石に変わり果ててしまっている……!
「勝ったら、エルフさんやオスカーさん、冒険者さん達と……祝宴に、なり、ま、すね……♪」
「わーっ!? 目を開けてよーっ!?」
 石化して力尽きた箒星に狼狽するティエル。
 このあと、エルフ達の治療によって、箒星は石化の呪縛から解放されて息を吹き返すのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

神代・凶津
絶対物質ブラキオンとかいうこっちのユーベルコードをコピーして使って来やがる技を絶対先制で使うらしいな。
くそ、これじゃおいそれとユーベルコードが使えねえぞッ!?
「・・・敵が使っても意味のない技を使えば。」
それだぜッ!あのユーベルコードなら。
いくぜ、相棒ッ!妖刀憑依ッ!

【鬼面の大霊剣】、こいつは自身を武器に変化させる技。俺みたいに相棒がいないてめえが使った所で動けなくなるだけだぜッ!
あ、万が一普通に動かれたら動きを見切って受け流しを試みるぜ。

敵の攻撃を見切りながら接近して破魔の大霊剣となった俺でぶった斬ってやるぜッ!

さっさと諦めてくたばりやがれッ!


【技能・破魔、見切り、受け流し】
【アドリブ歓迎】


カシム・ディーン
機神搭乗
やれやれ…ついに天使と戦うとはな
「メルシー達には天使はいなかったけどね☆」
そういえば神ばかりですか

対SPD
【戦闘知識・情報収集・視力】
強化された視力とこれまでの戦い方と鎧の構造から間隙の把握

【属性攻撃・迷彩】
光属性を機体に付与して光学迷彩
存在を隠し距離感も乱す

UC発動
神速戦闘開始!

例えコピーされたとしても…メルシー自体の加速はどうだ!
「スピードのその先だね♥️」(3倍加速キャバリア)

【念動力】
砲撃兵装を敢えて放り
念動力で光弾発射!
避けようと気をとられた所を…

【切断・二回攻撃・切断・盗み・スナイパー】
神速で襲いハルペーで翼や剥き出しの部分狙っての連続斬撃!
鎧や翼を切断して強奪!



 エルフの森の奥へ退避してゆく手負いの大天使ブラキエル。
 今度こそ仕留めるべく、猟兵達は追撃の手を緩めない。
「やれやれ……ついに天使と戦うとはな」
 お供の銀髪少女の本来の姿である界導神機『メルクリウス』に乗り込み、森の上を飛行して大天使を追うカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)。
 コクピットには、3Dホログラムの雄鶏がピョコピョコと上機嫌に跳ね回る。
『メルシー達には天使はいなかったけどね☆』
 メルクリウスことメルシーのアバターは雄鶏なのだ。
 その雄鶏に向けて、カシムが面倒くさそうに答えた。
「そういえば神ばかりですか。神機シリーズというくらいですし」
『神に逆らう天使とか生意気だゾ☆』
「頼むぞ? 今回ばかりはお前頼みだ……下手打つなよ?」
『まっかせて☆』
 カシム達が空から追跡している一方、地上では鬼面の神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と装着者の神代・桜達は地上の森の中を駆け抜けていた。
「なぁ相棒ッ? あの素っ裸野郎、絶対物質ブラキオンとかいう、こっちのユーベルコードをコピーして使って来やがる技を絶対先制で使うらしいな。……くそ、これじゃおいそれとユーベルコードが使えねえぞッ」
 苛立つ凶津に、桜がひとつ気になっていた事を口にした。
「……なにも、攻撃ばかり考えなくても。例えば、敵が使っても意味のない技を使えば、あるいは?」
「それだぜッ!」
 相棒の気付きに、凶津が閃いた。
「こっちのユーベルコードをコピーするってことは、あのユーベルコードならッ! カカカッ! あいつの悔しがる顔が目に浮かぶぜッ!」
 凶津の思考が桜へ流れ込む。
 桜も、この作戦に合点がいったのか息を呑んだ。
「……なるほど、これは確かに。上手く行けば完封も?」
「ああ、夢じゃないぜッ! 行くぜ、相棒ッ! 俺達の勝利は約束されたも同然だッ!」
 森の中から急に開けた場所へ飛び出した神代コンビ。
 その上空には、白銀のサイキックキャバリアが空中に漂う。
 対するブラキオンは、もはや岩の腕もなければ大天使の光輪もない。
 だが、まだ絶対物質ブラキオンの鎧が残っていた。
「我が鎧は絶対不壊、つまり無敵だ」
 そう告げるブラキエルだが、メルクリウスのカメラアイを介してカシムは気付いていた。
「何が無敵だ、よく見れば隙間が格好あるじゃないか。その隙間こそが、お前の不壊の鎧の泣き所だ」
 そう告げたメルクリウスの機体が徐々に周囲の風景に溶け込んでゆく。
「……消えただと?」
 大天使は眉をひそめた。
 光学迷彩魔法による隠密行動で、カシムは不意打ちと間合いの錯誤を狙う。
「今だメルシー……! 神速戦闘開始!」
『マッハ31に到達したメルシーの動きに付いてこれるかな~? 目指すはスピードのその先だね♥️』
 次の瞬間、森に猛烈な風が逆巻く。
 メルクリウスが超音速で大天使ブラキエルの周りを飛び回っているからだ。その衝撃波で発生した突風が大天使の身体を吹き飛ばさんと吹き付ける。
「突風程度で我を圧倒できるとでも……」
「思ってないね、だから……こうだ!」
 蛇の意匠が刻まれた杖のような形状をした万能魔術砲撃兵装『カドゥケウス』から、念動光弾を乱射!
 だが、ブラキエルは避けようともせず、纏っている鎧で念動光弾を弾き返した。
「無駄だ……我に傷ひとつ負わせること能わず。そして、この鎧で受け止めたユーベルコードを今此処で我が再現してくれよう。己のユーベルコードで滅べ……」
 ブラキエルはカシムのユーベルコードをコピーしようと試みる。
 ……しかし、何も起きなかった!
「何故、だ? 確かに、あの猟兵のユーベルコードはコピーできたはずだが……?」
 戸惑う大天使に、カシムの高笑いが聖なる森に響く!
「はーっははは! 残念だったですね! 例えコピーされたとしても……ユーベルコードの効果の対象が、メルシー自体の加速ならどうだ!?」
『フルチン天使さんはメルシーのご主人サマじゃないもん! だからユーベルコードを使われても、無意味だよね☆』
 カシムと神機メルクリウスの契約は誰にも侵されない。そこへ第三者の介入はありえない。つまり、メルクリウスへ効果が及ぶユーベルコードはカシムしか行使できないため、たとえ大天使が模倣しても契約者ではないため効力が無効となる!
 この戦果に神代コンビは、自分達の作戦に勝利を確信した。
「いつぞやのやべー兄ちゃん達、やるじゃねぇか! 相棒、俺達もかましてやろうぜッ!」
「……凶津、この戦い、勝ちましょう!」
 桜の目にも闘志が漲る。
 凶津は桜の額から離れると、その形状を骸魂に似た人魂へと変化させた。
 桜が無名の妖刀を鞘から抜き放つと、その妖刀と凶津が合体!
「妖刀憑依ッ!! 後は任せたぜ、相棒ッ!!」
 紅蓮の炎を纏い、天を衝くほどの超巨大化した妖刀……むしろ鋭き鋼鉄の塊と表現すべき凶器を、桜は軽々と振り回し始めた!
 実はこの超巨大妖刀は高密度の霊力で構成されてる為、重さは元の妖刀と変わらないのだ!
「……鬼面の大霊剣、行きます!」
 真一文字に凶津を振り抜く桜。
 周囲の木々は一斉になぎ倒され、勢いが失われないままブラキエルの脇腹へ直撃!
 だが鎧の表面で妖刀の刃が止まってしまう!
「……効かぬ!」
『ププッ! やはり避けなかったな、天使野郎ッ!?』
 凶津が笑い声を堪えている。
『そりゃ無敵の鎧で俺を受け止めるよなーッ? こんな巨大な刀の一撃に、回避する素振りも見せねぇってことは、よほどその防御力に自信があるんだろうなァッ?』
「……ですが、その慢心が、あなたの敗因です!」
 桜の言葉の直後、ブラキエルの身体に変化が生じる。
「なっ……我の身体が、しまった、制御できぬ……!」
 天使の姿はみるみるうちに、巨大な剣へと変化してしまった。
 奇しくも、それは月に手放した書架の王の名を冠する剣とそっくりな形状であった。
 無敵の鎧も巨大化した剣身まではカバーできず、すなわち、大天使は身体の殆どを露出している状態だ!
『う、動けぬ……まずい! ユーベルコードを解除せねば……!』
「させるか! メルシー、ありったけの魔力を弾丸に変えろ!」
『熱膨張って知ってるー?☆』
 メルクリウスは虚空に描いた魔法陣から劫火弾と氷結弾を交互に発射!
 剥き出しの剣身は加熱による膨張と冷却による収縮を繰り返し、次第に金属疲労で脆くなってゆく。
「鎧で守られてなければこっちのものですよ!」
 カシムの放ったカドゥケウスの光弾が大天使に直撃すると、ビキビキッと甲高い音とをあげて剣身に亀裂が走った!
「あガッ……!? ば、馬鹿な……この我が……」
 もがき苦しむ大天使は、ようやく元の姿に戻った。
 だが先程のカシムの一撃がよほど効いたのか、全身から血を流して満身創痍である。
「だが、まだこの鎧があれば、我は……」
「無敵だと言えるなら、おめでたい頭をしてますね!?」
 マッハ31で駆け抜けたメルクリウスに乗ったカシムが叫んだ。
 メルクリウスの手にしたビーム鎌剣『ハルペー』が、凶津の剣の一撃で広がった鎧の隙間へ刃を滑り込ませる!
 斬ッッッ!
 臓物ごと腹を斬り裂かれた大天使が遂に膝を付く。
 更に背後から、メルクリウスは大天使の片翼を刈り取ってみせた。
「お宝ゲット! 本当は鎧も欲しいですが……離脱するぞ、メルシー!」
『うわ、あれはヤバいね☆ にっげろー♪』
 トドメの一撃を放たんと身構える神代コンビの気迫を目の当たりにしたカシムとメルクリウスは、大天使の片翼を回収して後退していく。
 そして、神代コンビが巨大化した凶津の妖刀を下段に構えた。
『さっさと諦めてくたばりやがれッ!』
「……これで決めます!」
 踏み込んでからの逆袈裟斬り!
 鎧の隙間から刃が通ると、そのまま骨肉を斬り裂き圧潰してみせる!
「――我、も……今、そちらへ……我が、友よ……」
 刎ね飛ばされた上半身が爆散し、残された下半身は砂粒となって風化していった。
 途端、聖なる森は静寂に包まれる。
 大天使ブラキエルの最期は、何の感慨もなく、あっけない幕切れになった。

 エルフの森の消火活動は滞りなく進み、どうにか『聖なる木』への被害は免れた。
 二度も救われたエルフの森の住民達は、猟兵達を手厚く宴でもてなした。
 この勝利で、アックス&ウィザーズの猟書家達の侵攻は頓挫した。
 あとは残党だけだが、今はこの勝利の余韻に浸る猟兵たちであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月14日


挿絵イラスト