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【猟書家戦最終決戦】森は再び炎に包まれて

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #大天使ブラキエル #オウガ・フォーミュラ #風の森

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●嵐の前の静けさ
 風が酷く穏やかな時は、何か悪いことが起きる前兆である。
 そう言っていたのは果たして誰だったろうか。
「今日の風はまた随分と穏やかだな」
 その穏やかさとは裏腹に、風の森の長老の心は酷くざわめいていた。
 風の森の聖なる木「ウィンダウム」を狙っていた連中を猟兵達と共に退けたのは、まだ記憶に新しい。
 そして今はあの時と同じような、否、それよりもさらに重い空気が、風の森を包み込んでいた。

●繰り返される悲劇
 風の森はエルフの里を中心として広がる、豊かな森だ。
 その森を見下ろすように、月が照らしている。
「我が友は『書架』へと帰った。
 なれば、我は彼の天上界の扉を開く僅かなる可能性を実行しよう」
 世界樹イルミンスールより株分けされた聖なる木。
 数ある天上界の扉を開く鍵の中で月が、――否、大天使ブラキエルが選んだのは風の森の聖なる木「ウィンダウム」の奪取だった。
 森を燃やし尽くして全てを灰にすれば良い。
 聖なる木は決して燃えることは無いのだから、辺り一面が焦土となったところで関係ない。
 ついでに森の民共も殺し尽くしてしまおうか。
「聖なる木と森の民の血……これらで天上界への扉が開くかどうか試してみるとしよう」
 もっとも、彼奴らが地上の危機に扉を開くこともあるまいが、試してみる価値はあるとみて。
 紅々と燃え始める森を、何の感情も映さない月が見下ろすように照らしていた。

●2度目はないと思っていたのに
「オブリビオン共は風の森になにか恨みでもあるのかしら……?」
 深刻な顔つきのフィーネ・ルーファリア(森の守護者・f27328)は、そう呟いてこの度の召集に応じた猟兵達を見回す。
「みんな、アックス&ウィザーズの骸の月の消滅に力を尽くしてくれてありがとう。
 ただ、お礼を言うにはまだ早いみたいね」
 他の世界はまだ猟書家の侵攻は食い止められていない上に、グリードオーシャンにまで骸の月らしき影が現れたと聞く。
 まだまだ各世界の脅威は去っていないのだから当然とも言えるだろう。
「アックス&ウィザーズでは骸の月が消滅したことで、大天使ブラキエルが動き出したわ。
 しかも、また風の森の聖なる木を狙ってるみたいなの」
 フィーネの故郷でもあり、彼女が守護者として本来守らねばならない「風の森」は、一度猟書家幹部に襲われて炎に包まれたことがある。
 しかし、里のエルフ達と猟兵が協力しあって猟書家幹部を退け、倒すことに成功している。
 それだからだろうか。
 今一度、「風の森」がブラキエルによって再び炎に包まれようとしている、というのは。
「ブラキエルは天上界への扉を開くために、風の森の聖なる木「ウィンダム」の力を使おうとしている。
 それだけじゃなく、風の森のみんなもその手にかけようとして……」
 努めて平静を装っているフィーネの声音が震える。
 二度も炎に包まれる故郷を予知として見てしまった辛さは推し量ることなどできないだろう。
「……本来ならあの森の守護者たる私が行くべきなのはわかってる。
 でもこれを『視て』しまった以上、私はここに残って道を維持しないといけない」
 だからいけないのだ、と。
 前回よりも悲惨な状況の故郷を誰よりも憂いて、救いたいと願っているのはフィーネ自身にほかならない。
「あの森が狙われるのに心当たりがないわけじゃないの。
 ブラキエルの腹心が身につけている『絶対物質ブラキオン』に対抗出来る術を、風の森は持ってるから」
 だからこそ狙われたのだろう。
 そうでなければ2度も森が燃やされることなどありはしないのだから。
「その術については、長老が知ってるはず。
 残念ながら、その詳細までは私は教えられてないのよね」
 だが、あの木の枝や葉から作られたものは、非常に強い浄化の力が宿る。
 それは聖なる木だからなのか、あの木だけだからなのかはわからないが、関係がないとは言えないだろう。
「みんなにはまた私の役割を押し付けるようなことになるかもしれないけど……。
 風の森を、みんなを守ってちょうだい」
 フィーネの手の中のグリモアが輝いて、炎に包まれる風の森が映し出される。
 再度炎に包まれる故郷に悲痛な様子を隠すことが出来ないフィーネに見送られながら、猟兵達は戦いへと赴くのだった。


綺朔
 皆様、アックス&ウィザーズ猟書家幹部戦お疲れ様でした。
 どうも、綺朔(キサク)です。
 カクリヨでの戦争も始まりましたが、故郷を燃やされたエルフがいる身としては先に決着をつけなければならない敵がいますよね?

 ということで、今回はアックス&ウィザーズのオウガ・フォーミュラである『大天使ブラキエル』戦をお送りします。
 アックス&ウィザーズの骸の月が消滅したことにより遂に動きだした『大天使ブラキエル』は、風の森の聖なる木を奪取して、そのついでとばかりにそこに住まうエルフ達を大量虐殺し、天上界への扉を開こうとしています。
 フィーネのためにも、そして世界のためにも絶対に阻止してください!

●第1章 集団戦『炎の精霊』
 ブラキエルの放った炎の精霊が風の森の至る所で森を破壊しながら火を放っています。
 消火活動をしているエルフ達は聖なる木「ウィンダウム」の加護により炎の中でも多少は動けるようになっていますが、それも長くは保たないでしょう。
 一刻も早く事態を収拾するために、エルフ達と協力して炎の精霊達を倒していってください。
 プレイングボーナス:エルフ達と協力する。

●第2章 ボス戦『???』
 炎の精霊を倒しきるとブラキエルまでの道が開かれます。
 しかし、その道中では彼の大天使の腹心が「絶対物質ブラキオン」で出来た鎧を身に纏い待ち構えています。
 何とかして倒せば再度道は開かれます。

●第3章 ボス戦『大天使ブラキエル』
 腹心を倒すと、『大天使ブラキエル』との最終決戦です。
 ブラキエルは剣を持ちませんが、その代わりに「大天使の光輪」「岩腕」「絶対物質ブラキオン」を駆使して攻撃してきます。
 また必ず先制攻撃をしてくるため、敵の各ユーベルコードへの対応は必須となります。
 プレイングボーナス(最低限必須):先制攻撃に対抗する。
(最低限必須事項が含まれていなければ苦戦あるいは失敗判定となります。)

●リプレイ執筆について
 各章共に状況説明を兼ねた断章追記後のリプレイ執筆となります。
 プレイングは随時受付ますが、断章追加のタイミング等によっては返却する可能性もありますためご了承ください。
(その場合はお手数ですが再送いただけますと幸いです。)

●その他
 綺朔マスターページをご参照ください。

 以上、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『炎の精霊』

POW   :    炎の身体
【燃え盛る身体】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に炎の傷跡が刻まれ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD   :    空駆け
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    火喰い
予め【炎や高熱を吸収する】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●風の便りは再びの援軍を報せて
 やはり守護者の不在はこの森にとっては良くないことなのだろう。
 彼女の不在の間に二度も森が危機に陥ったのだから、そう思うのも当然なのかもしれない。
 だがそれはフィーネ以上の実力者がこの森にいればの話だ。
「あの子の風で、あなた方が来られることは分かっていました」
 再びフィーネは風の便りで猟兵達を援軍として寄越すことを里に伝えていた。
 それゆえに猟兵達は、風の森に到着するとほぼ同時に武装済みの長老達に出迎えられたのだった。
「炎の精霊に対して、森とともに生きる我らが不利であることは千万承知です。
 それに再び迷いの森へと変化しているとはいえ我らがこの森を熟知しているのもまた事実。
 どうか、共に戦うことを許していただきたく」
 エルフ達は主に援護に徹するとのことだ。
 彼らには炎の精霊を倒すだけの力はないが、「ウィンダウム」の加護によりその力を削ぐことは可能なのだという。
 それは、今回の炎の精霊がブラキエルの眷属であることと関係しているらしく、彼の大天使を滅ぼすために一助となる可能性もある、ということのようだ。
「幸い、里には被害が及んでいませんが、おそらくそれも時間の問題でしょう。
 今回の規模は先の侵攻の比ではありませんから」
 全てを燃やし尽くさんとするかの如き炎の勢いは弱まることを知らず、徐々に里にも近づいてきているようで。
 いくら風の森が迷いの森へと変貌していたとしても、森の面積は変わらない。
 このまま炎が広がれば森全体が燃え上がり、里にも被害が及ぶことは必至のことだ。
「炎は、元凶である炎の精霊さえどうにかすれば、あとは「ウィンダウム」がその力を使い鎮めてくれるでしょう。
 そのためにも、里は必ず守らねばなりません」
 里に被害が及べば「ウィンダウム」がその力を使うことが出来ない。
 それゆえ、残された時間は少ないのかもしれない。
「風の森を護るために力をお貸しください」
 改めて請われたその声はかすかに震えていて。
 その様子が、猟兵達を送り出したグリモア猟兵の姿と重なって見えたのは、きっと気の所為ではないだろう。
御剣・刀也
なるほど。今回の大将は頭も回るらしい
森の木が火に弱いのは自明の理
ふふ。こう言う負け戦ほど面白い。勝つのがわかってる戦は退屈だからな
俺の闘い方にエルフが付いてこれるとも思えん。戦場の華、一騎駆けと行こうか

炎の身体による攻撃を勇気で恐れず、ダッシュで駆け抜けながら、捨て身の一撃、カウンターで斬り捨てながら、第六感で敵の位置を感じて、駆けながら、見切り、残像で攻撃を避け、退くより前に進んでダメージを減らしながら駆ける
「炎の精霊ね。魔法とかはさっぱりだからよくわからんが、負け戦は面白い。地の利もあるとは言えないこの戦、近頃の戦の中では最高だ。さ、楽しませてもらおうか」



 森の木が火に弱いのは自明の理、そして聖なる木は燃えることはない。
 それを利用するとは、今回の大将は頭も回るらしい、と、御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)は感心するように嘆息する。
「ふふ、面白くなってきたな」
 嗚呼、やはり負け戦ほど面白いものはない。
 勝つのがわかっている戦は退屈だから、とほくそ笑む刀也に近寄りがたいものを感じたのか、エルフたちは少々距離をとっていた。
「援護をお願いできますか」
「あ、ああ…承知した」
 刀也の戦い方は単純明快、一騎駆けだ。
 それにエルフたちが付いてこられるとも思えないが、弓と魔法での援護ならば可能だろう。
「炎の精霊ね。
 魔法とかはさっぱりだからよくわからんが、負け戦は面白い」
 相対する炎の精霊の数は多い。
 エルフたちを置き去りに、一目散に敵めがけて距離を詰めてユーベルコード【剣刃一閃】で次々と炎の精霊を切り捨てていく刀也にもはや地の利はない。
 後ろからマーキングするように飛んでくる矢は、おそらくこの森の聖なる木の加護があるものだろう。
 射られた炎の精霊の動きが明らかに鈍くなるのを感じた刀也が、それを頼りにして次の目標を決めていく。
「ああ、嗚呼!
 やはりこの戦は近ごろの戦の中では最高だ!」
 敵を殲滅するその様は、まさに修羅の如く。
 さ、もっと楽しませてもらおうか、と、刀也は強者との戦いに歓喜の笑みを浮かべるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティファーナ・テイル
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「炎だって勝って倒すぞ!」
『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回りながら『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して『ガディス・ブースト・マキシマム』+『がディスプリンセス・セイクリッド』で』♥ビーム/♥弾で攻撃をして、『神代世界の天空神』で敵の攻撃を空間飛翔して避け、敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させます!

テイルや猟兵に『エデンズ・アップル』で“神様の林檎”を創造して齧って怪我を治します。
『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』+『ガディスプリンセス・アクティブ』で白兵攻撃をします!


ニクロム・チタノ
エルフの森に今度こそ平和が来るようにブラキエルを倒すよ!
でもまずその部下を倒さなきゃ
降り注げ反抗の星屑
周りの炎吸収してパワーアップしてる、でもボクには反抗の加護がついてる負けないよ!
いくらパワーアップしても数多の星屑をかわすなんてできないよ!
これには鈍足効果もあるんだよ!
動きが鈍ったなら一気に接近して反抗の一撃を見舞ってやる!
これより反抗を開始する
どうか反抗の竜チタノの加護と導きを



 エルフの森に今度こそ平和が訪れるためにも、ブラキエルを倒さなければならない。
 しかし、その前にまずは目の前の部下を倒さねば、とニクロム・チタノ(反抗者・f32208)とティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)は意気揚々と炎の精霊たちに挑んでいく。
「炎だって勝って倒すぞ!」
「ええ、ボクも力を貸します」
 ニクロムとティファーナは見た目幼い少女だが、その実力は確かなものがあるだろうことは、この場にいるエルフ達が誰よりもよく知っている。
「エルフの皆さんは援護を……」
「いっくぞー!
 そーれっ!」
 ニクロムがエルフ達に援護を頼もうとした矢先、ティファーナが飛び上がり、ユーベルコード【スカイステッパー】で空中を蹴って炎の精霊たちに突っ込んでいく。
「ああっ、しょうがない、ボクも続きましょう。
 降り注げ反抗の星屑」
 続いてニクロムがユーベルコード【反抗解放(チタノギンガ)】で呼び出した数多の星屑が炎の精霊に降り注ぐ。
 周りの炎を吸収し、空を駆けるように炎を広げていた炎の精霊の動きが急に遅くなる。
 どれだけ炎の精霊が周りの炎を吸収しようとも、鈍足効果のある星屑を全て躱すことはできるはずもなく。
 さらに炎を纏っていたとしても星屑を燃やし尽くすことさえ叶わずに、被弾した星屑が炎の精霊の動きを鈍らせていく。
「炎の精霊の動きが急に遅くなった…!」
 さらにエルフたちの弓矢での攻撃も加わり動くことすらままならない状態となった炎の精霊を、ティファーナが見逃すはずもなく、一気に接近して次々と仕留めていく。
「これより反抗を開始する」
 討ち漏らした炎の精霊をニクロムが反抗の一撃を見舞い、討ち落としていく。
 ニクロムの守護竜であるチタノは反抗を司る竜だ。
 炎の精霊によって燃やされるがままとなっているこの風の森が、現状に「反抗」して抗うならば、彼女は――反抗の竜チタノは力を貸す。
「どうか反抗の竜チタノの加護と導きを」
 反抗の竜チタノが選んだ少女がこの場にいる限り、その加護によりこの戦いに負けることはない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルィーク・エスカトリア
※アドリブ歓迎

親玉を叩きたいけどまずは被害を広めてる子を倒してからかな?
盾持ちのエルフさんがいれば召喚中に無防備な私を、相手の攻撃から護ってもらって、あとは遠距離攻撃に徹してもらおう
大事な森を毒や正気で汚せないから…なら召喚するのはこの子で決まりかな?

『叫べ原初の龍よ!轟け遥か彼方まで!』『召喚・原初ノ王龍!!』

この子の攻撃は魂に直接響くから精霊にはとても有効だし、炎なんて吸収する前に吹き飛ばしちゃうんだから!



 猟兵達の善戦とエルフ達の支援により、炎の勢いは徐々にだが削がれていた。
 しかしそれでも依然として広がり続ける炎を止めるには、被害を広めている炎の精霊を倒さねばならない。
 それに、とルィーク・エスカトリア(死霊ヶ原の主・f33146)がちょうど天頂に差し掛かりつつある月を見据え、すぐに目の前の炎に包まれて凄惨な状態にある森に目を移す。
「親玉を叩きたいけどまずは被害を広めてる子を倒してからかな?」
 数少ない盾を持つエルフを借りたルィークは、彼らの後ろでユーベルコード【召喚『原初ノ王龍』(サモン・バハムート)】を発動させようと集中する。
 数ある従者の中から、『原初ノ王龍』を選んだのは、エルフ達にとって大事な森を毒や狂気で冒すことは出来ないからだが、それだけではなく――
「叫べ原初の龍よ!轟け遥か彼方まで!」
 『原初ノ王龍』の攻撃は魂に直接響くもの。
 それ故に精霊にはとても有効で、ただ一度の咆哮で周囲の炎の精霊達を消滅させることは容易いことだった。
 しかし一帯の炎の精霊を吹き飛ばしたところで、その穴を埋めるように集まる炎は弱まることを知らない。
 だがその中心にいるであろう炎の精霊自体の数は少なくなっているのもまた確かなことであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルドユガ・フラルフラル
消火や射撃の支援をより安全に行って貰う為にも得意の空中戦に持ち込むが得策

「余こそがこの森の守護者が遣わした戦士にして王の裔なるぞ!」
「余もまたエルフ、高貴なるこの首が天上への鍵となるか試してみるがよい」
UCで空から精霊にのみ範囲攻撃を加えつつ大声で挑発でより高空へ
溢れ出る覇気も餌

敵が連続空中ジャンプを開始してもしばらく見切りとフェイントを駆使して回避専念
オーラ防御は耐炎に特化させ出来る限り森や里から引き離す
充分な数を引きつけたら結界術+属性魔法で氷結の檻へ閉じ込め
さらに2回攻撃で氷の属性+範囲攻撃を重ねてトドメ

「余が来たからには森を破壊するなど決して許さぬ!」
協力に感謝しつつ民を鼓舞し続けよう


シグルド・ヴォルフガング(サポート)
『旅の聖騎士です。よろしくお願い致します。』
 人狼のパラディン×フォースナイト、25歳の男です。
 普段の口調は「ナイト(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)」、敵には「正々堂々(私、貴様、だ、だな、だろう、なのか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 同族であるエルフが危機であるならば、アルドユガ・フラルフラル(とっとこ冒険道・f18741)が立ち上がるのにそれ以上の理由はいらなかった。
「森の守護者が遣わした戦士にして王の裔なる余が参ったからには安心するがよい!」
 味方のエルフ達を鼓舞するように、また敵である炎の精霊に対しては挑発するようにアルドユガは名乗りを上げる。
 王の末裔というのは、アルドユガの自称ではあるものの、その覇気たるはそう名乗るにふさわしいものだろう。
 それは先にエルフ達と共に炎の精霊の対処にあたっていた旅の聖騎士であるシグルド・ヴォルフガング(人狼の聖騎士・f06428)にも伝わるものがあった。
「王の光翼は燃え上がりやがて全天を征する」
 自身の持つしろがねの剣を掲げるとユーベルコード【金翅飛王(ガルトマーン)】により炎の精霊にのみ効果を持つ金色の霧が当たりに現れて、炎の精霊の動きが継続的なダメージでさらに鈍くなる。
「敵の動きがさらに鈍りましたか。
 ならば、私も参りましょう」
 ここでシグルドがユーベルコード【聖剣抜刀(ソードプレイ)】で炎の精霊を次々と切り捨てていく。
「さすが聖騎士であるな!
 余も負けてはいられぬ!」
 空を駆けるように飛び回る炎の精霊の攻撃を、アルドユガは見切りとフェイントを使いながら回避しつつ、エルフ達の集落とは逆の方向へと残りの炎の精霊を誘導する。
「シグルドは里の守りを頼むぞ!」
「はい、承知しました。
 そちらのことはあなたにお任せしますよ、アルドユガ」
 同じパラディン同士、なにか通じるものがあるのだろう。
 頷きあう彼らは出会ったばかりであるというのにも関わらず、信頼が見て取れた。
「余を誰と心得ておる。
 余がここにおるからには、森を破壊するなど決して許さぬ!」
 それは森の民であるエルフの王の末裔であるアルドユガであるからこその怒り。
 森を破壊し、民を根絶やしにしてまで聖なる木を手に入れようとするブラキエルは許してなるものか、と。
 周囲のみならず道中の炎の精霊達を全て引き付けたアルドユガは、エルフの里から十分に離れたのを確認すると、大量の炎の精霊達を氷で作った檻に閉じ込めてとどめを刺すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『『炎雷の兎魔導士』ブリエレール』

POW   :    ブリュレ・ドゥ・フードゥル
【延焼分も攻撃となる炎の魔術】が命中した対象に対し、高威力高命中の【延焼分も含め炎から変換した高圧高電流の雷】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    エクレール・ドゥ・クレマシオン
【触れた対象と近距離の対象を感電させる雷】が命中した対象を燃やす。放たれた【雷から発火した】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    トネール・クラテール
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【炎・雷】属性の【地形を焼け野原にし帯電させる魔術砲】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


● 兎獣人の魔導師
 炎に弱い木が密集する森では、炎の精霊が圧倒的に有利だった。
 しかも、彼らはブラキエルが自ら力を与えて召喚した精霊……
 いくら猟兵が協力したところで、数の差もあり負けることはないだろう、とブラキエルは考えていた。
「それなのに負けてしまうだなんて。
 所詮はただの精霊ということかな?」
 炎の精霊を駆逐してすぐに現れたのは、兎獣人の魔導師だった。
「ブリエレール……」
 エルフのうちの誰かが呟いたその名に反応するように、兎獣人の魔導師、ブリエレールはくすりと笑った。
「ブラキエル様のために、死んでくれたら嬉しいんだけど」
 彼女の目的、それはこの森を燃やすこととエルフ達を殺すことだろう。
 その証拠に「ウィンダウム」の力により消されたはずの炎がまた広がっていたのだから。

●絶対物質を壊す方法
 ブリエレールの登場により、また火の手が広がりつつある風の森のエルフ達は、体勢を立て直すべく一度里に戻って作戦会議を開くことにした。
「ブリエレールが纏っている鎧、あれはおそらく「絶対物質ブラキオン」で作られたものでしょう」
 それはブラキエルが司っていると言われる物質で、その性質は「破壊されることは無い」というものである。
 すなわち、ブリエレールを倒すためには鎧の隙間を攻撃するしかないのだ。
 ――しかし、物事には必ず「例外」というものがある。
「聖なる木「ウィンダウム」の枝葉で作った武器ならば、ブラキオンの破壊は可能であると聞いたことがあります」
 聖なる木「ウィンダウム」には非常に強い浄化の力が備わっている。
 それがあるからなのかはわからないが、「絶対物質ブラキオン」を必ず破壊できる武器となる可能性があるのだとか。
「「ウィンダウム」の枝葉を使って作られた武器は武器庫にあります。
 ご案内いたしましょう」
 長老の家からすぐ近くにある、小さな小屋に案内された猟兵達は、その小屋の中を見て驚きの声を上げる。
 そこには弓矢から剣、槌、杖等、様々な木製の武器が所狭しと並んでいたのだ。
「これらの武器は「ウィンダウム」の枝葉を使って作られています。
 お好きなものを、どれでもお使いください」
 まさに武器庫と呼ぶに相応しい数の収められた武器は、猟兵達が自由に使っても問題は無いようだ。
 ブリエレールとの戦いの準備は、着々と進みつつあった。

※現在の状況※
 ブラキエルの腹心である『『炎雷の兎魔導士』ブリエレール』が風の森に攻めてきています。
 第1章で炎の精霊を全て倒されているため、敵は一人ではありますが、油断は禁物です。
 なお、彼女はブラキエルより「絶対物質ブラキオン」の軽鎧を与えられており、鎧部分への通常攻撃によるダメージは通りません。
 彼女を倒すには鎧の隙間を狙うか、「ウィンダウム」の枝葉を使って作られた武器が必要です。
 聖なる木「ウィンダウム」の枝葉を使って作られた武器については、プレイング内で記載された武器が見つかります。
 なお、剣や刀は木剣あるいは木刀ですが、「絶対物質ブラキオン」に対しては通常の剣と同じような斬れ味となります。

 今章のプレイングボーナス(最低限必須):「鎧の隙間を狙う」または「聖なる木「ウィンダウム」の枝葉で作られた武器を使う」
(最低限必須事項が含まれていなければ苦戦あるいは失敗判定となります。)
御剣・刀也
真の姿、いしはま絵師のJC参照

木刀で鎧を斬るか
木刀で麻が巻かれた丸太を斬ったことはあるが、滅多にできない経験ができそうだ
女を斬るのは気分が悪いが、とっとと退場してもらおうか

ウィンダウムの木刀使用
ブリュレ・ドゥ・フードゥルで炎を飛ばしてきたら、第六感、見切り、残像で避けながら、攻撃を勇気で恐れず、ダッシュで距離を詰めて、捨て身の一撃で斬り捨てる
避けられない魔法は武器受けで木刀で払う
燃えないと分かってても実際にやるまでは半信半疑たったが、目にして、よく分からん理屈だな。と溜め息
「炎で燃えない木、実際にあるとわかっても不思議な気分だ。さて、兎さん、獅子の前に出てきたのが運の尽きだったな」



 かつて木刀で麻が巻かれた丸太を斬ったことはある御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)だが、そんな彼でも木刀で鎧を斬るという経験は滅多にできないものだと感じていた。
 しかもその相手はオブリビオンとはいえ、女であることに変わりはなく。
「女を斬るのは気分が悪いが、とっとと退場してもらおうか」
「女だからって甘く見てたら痛い目見ちゃうわよ!」
 クスリと笑みを浮かべたブリエレールの振るう長杖から炎が迸り、刀也を襲う。
 しかし、その攻撃はわかっていたと言わんばかりに避けた刀也は、一気にブリエレールとの距離を詰めた。
「近づかれたら自慢の魔法も打てないか?」
「……お姉さんを怒らせたら怖いんだから、ね!」
 ブリエレールは雷を伴う炎の壁を出して、刀也を近づかせまいと距離を取ろうとする。
 しかし、刀也は勢いを殺すことなく炎の壁を切り捨てた。
 そう、彼の扱う武器はただの木刀ではない。
 聖なる木「ウィンダウム」、その枝葉で作られた武器は、聖なる木の性質を受け継いでいる。
 それはすなわち――
「炎で燃えない木、実際にあるとわかっても不思議な気分だ。」
 よくわからん理屈だな、と軽いため息を漏らす刀也だったが、木刀を軽く一薙ぎするだけで、ブリエレールの放った炎が消えたのには流石に目を見張り驚いた様子だった。
「……さて、兎さん、獅子の前に出てきたのが運の尽きだったな」
「くっ、なめないでほしいわね、人間!」
 ブリエレールを狙った刀也のユーベルコード【雲耀の太刀(ウンヨウノタチ)】の一撃は、確かに彼女を捉えていた。
 だが『絶対物質ブラキオン』の鎧を纏っているブリエレールを傷つけることは出来ず、しかし鎧には確実に一太刀の痕が残るだけだった。
「ブラキエル様からいただいた鎧に傷が……!」
「木刀で斬るのも、斬られるのも、どちらも貴重な経験だ。
 とくと味わえよ!」
 聖なる木「ウィンダウム」の枝葉で作られた武器は、傷がつかないはずの『絶対物質ブラキオン』に傷をつけることの出来る数少ない武器である。
 それを身を持って体験し、目の当たりにしたブリエレールは、ようやく自身の不利を悟るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルドユガ・フラルフラル
絶対防御を打ち破る手立てが2つあるのであれば2つとも選ぶ!
それが余の王道である!

長老殿から弓矢を受け取り使い方を指南していただく
もしブリエレールの事を知っているのであれば話を聞いておきたい所であるが…今は森と里を守らねば

まずは鎧の隙間狙い
忍び足と迷彩で注意深く森に潜み
敵の動作から弱点である隙間を見切り
UCで遠距離から氷の属性攻撃を不意打ち

弓を構え敵を接近戦へ誘い込む
雷炎を耐炎耐電オーラ防御で受けて敵を引きつけ
握りしめた聖木の矢を直接突き立てる
追加の2回攻撃で鎧無視の全力魔法も注ぎ込んでやろうぞ
森への延焼は結界術で阻止

卑怯?
否!
風の森がエルフの王の裔たる余を守ってくれたのである!(超ドヤ顔)



 時は少しさかのぼり――
「長老殿!
 余は弓矢を所望するぞ!」
 そう弓矢をねだったのはアルドユガ・フラルフラル(とっとこ冒険道・f18741)だった。
「エルフの弓矢は特別なもの、ということはあなた様もご存知でしょう。
 何処かのエルフの王の末裔たるあなた様にもきっと力を与えてくださるかと」
 成長途中のアルドユガのサイズにあう弓はそう多くない。
 しかし、導かれるようにアルドユガが手にとった弓はまるで彼のために誂えたかのように馴染むものだった。
「うむ、これにしよう!」
「扱い方は心得ておりますか?」
「いや、実は弓矢を扱うのは初めてでな。
 出来れば指南をしていただきたい」
 この風の森のエルフは森とともに生きてきたために、幼い頃から弓を扱うことには慣れているが、アルドユガはそうではないようで。
「あまり時間がございませんゆえ、教えられることはかなり限られてきますが」
「それでもよいぞ」
 敵が迫ってきていることはアルドユガも承知の上だ。
 基本中の基本だけでも、指南を受けられればそれでいい。
 ついでにブリエレールについて、なにか知っていることがあれば聞いておきたいところだが、今は森と里を守らなければならないため、二の次になるだろう。
 もっとも、風の森のエルフ達も直接的にブリエレールを知っているわけではなさそうなので、猟兵達の知っていること以上の情報は特に得られなかったわけだが。

「ブラキエル様からいただいたこの鎧に傷をつけることの出来る武器なんて、ありえないわ」
 一度態勢を立て直そうと一時撤退を決めたブリエレールは、森の木々の間をぬって逃げていた。
「ここまでくればだいじょ……くぅっ!」
 ここまでくれば大丈夫だと安堵した一瞬のことだ。
 氷を纏った矢がブリエレールの鎧の隙間を射抜いた。
「いったい、どこから……!」
「ふはは!余はここぞ!」
 弓を構えて飛び出してきたのはアルドユガだった。
 鎧の隙間を狙った攻撃は彼のユーベルコード【蒼王霹靂(ヴァジュラ)】によるもので、敵がいないと思い安心していたブリエレールにとって、非常に効果的に通った。
「エルフのくせに……!」
「余はこの森の者ではない。
 しかしこの森を守りたいという思いはこの森の民達と同じである!」
 握りしめた聖なる木「ウィンダウム」の枝葉で作られた矢を、アルドユガは直接ブリエレールに突き立てる。
「絶対防御を打ち破る手立てが2つあるのであれば2つとも選ぶ!
 それが余の王道である!」
 アルドユガの全力の一撃は、致命傷までは行かないまでもブリエレールの鎧の一部を穿ち、確実に破壊した。
 風の森がエルフの王の末裔たるアルドユガに力を貸し、守ってくれたのだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
聖なる木から作られた武器貸して頂きます、ボクが借りたのはナイフ昔研究所で訓練してたから使い慣れてるんだ
さて鎧も厄介だけど魔法もなんとかしないと
まずは重力を掛けて動きを封じる、でも相手は遠距離攻撃できるから魔法で攻撃してくるよね?
相手の炎をわざとくらって油断させる、その炎をボクの護りの蒼焔で雷に変わる前に中和する、驚いた所に今度は無重力を掛けて混乱させる無重力下で冷静に狙い撃つのはかなり難しいよ!
接近すればこっちが有利
油断なく容赦せず反抗の妖刀でトドメをさすよ!
その前に聖なる木で作ったナイフで鎧を破壊させてもらうよ
ブラキエルと戦うためにもあまり疲弊したくないんだ



 致命傷には遠いものの、ブリエレールは確実に猟兵たちに追い詰められていた。
 しかし彼女にあるものはなにもブラキエルより与えられた鎧だけではない。
 鎧も厄介だが、魔法もまた危険だ、とニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は警戒していた。
「見つけた……!」
 この風の森は猟兵達の味方をしているようで、ニクロムが望めばブリエレールをすぐに探し出すことが出来た。
「……ブラキエル様のためにも、この森もろともエルフ共を燃やし尽くしてやる!」
「そんなこと、させないよ」
 ユーベルコード【意思決定はキミの中に(チタノトライデント)】による重力波を放つ。
 ブリエレールは体が急に重く感じるが、ただそれだけだった。
「こんな程度?」
 長杖から炎を放ち、ニクロムへと飛ばすブリエレール。
 その炎は確実にニクロムを襲い、さらに雷へと変換させ――
「え……?」
 雷へと変換されたかに思えた炎だが、その炎は蒼い焔により中和されるように取り込まれた。
「驚くのはまだ早いよ」
 さらにニクロムはブリエレールの周辺空間を無重力状態へと変化させる。
 無重力状態に慣れていないブリエレールは、炎の魔法をニクロムへと連続で放つが、そのどれもがあらぬ方へと飛んでいった。
 逆に無重力状態に慣れているニクロムは、冷静にブリエレールへと接近して「ウィンダウム」の枝葉で作られたナイフで鎧を破壊する。
「ここは一旦撤退して……!」
「逃さない」
 ブラキエルと戦うためにも疲弊は避けたいが、ここで確実にブリエレールに止めを刺す必要がある。
「くっ……!」
 反抗の妖刀による一撃をかろうじて避けたブリエレールは、その場から離脱していく。
 止めを刺すことは叶わなかったニクロムではあるが、ブリエレールにさらなる痛手を負わせることが出来たのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティファーナ・テイル
「森を守って!敵はボク達猟兵が必ず倒すから!」

SPDで判定を
*アドリブ歓迎

『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回り『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚しつつ『ゴッド・クリエイション』で消防隊員を創造して火の手を防ぎながら『神代世界の天空神』で敵の攻撃を回避しつつ敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させて『ガディス・ブースト・マキシマム』+『がディスプリンセス・セイクリッド』で♥ビーム/♥弾で攻撃をして、『ジェットストリーム・ラヴハート』で強化した『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』+『超必殺究極奥義』+『ガディスプリンセス・アクティブ』で攻撃を仕掛けます!



 敵は猟兵が必ず倒すから、森を守って、と。
 エルフ達に告げて飛び出していくティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)が向かう先は「敵」であるブリエレールの元だった。
 ユーベルコード【スカイステッパー】を使用しながら、森を駆け抜けるティファーナにも風の森は味方をしているようで、ブリエレールをすぐに見つけることが出来た。
「なんですぐに見つかるの!」
 先程の猟兵にもすぐに見つかったブリエレールは、これが風の森の聖なる木である「ウィンダウム」の加護であることに気付いていない。
「これ以上森を荒らすことはボク達が許さないよ!」
 森の中を縦横無尽に飛び回るティファーナが自身の髪を長剣のように扱いブリエレールに斬り込んでいく。
 その攻撃は破損した鎧を狙ったものだったが、破壊されることのないという「絶対物質ブラキオン」の性質に阻まれてブリエレールに傷をつけることは叶わなかった。
「ブラキエル様のためにも、これ以上の失態をさらすわけにはいかないのよ!」
「きゃあ!?」
 しかし追い詰められたブリエレールの放った雷がティファーナを直撃する。
 そしてその雷から発生した炎はたちまち森へと燃え広がるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ユーフィ・バウム
故郷の地ではなくとも、森は必ず守ってみせます
『絶対物質ブラキオン』砕いてみせましょう!

「ウィンダウム」の枝葉を使って作られた
木剣を使います!

水の【属性攻撃】を纏わせ、
豪快に【なぎ払い】、相手の炎を吹き飛ばしましょう
同時に【衝撃波】で怯ませられれば尚よく、

そうしたら【ダッシュ】で間合いを詰め、
【力溜め】た【鎧無視攻撃】の一撃を叩き込むっ!
可愛らしい容姿をしても油断はけしてしません
猟兵の使命を果たしますっ

そのまま聖なる木でつくられた武器での
【鎧砕き】の攻撃で押していきますが、
相手からの反撃には【見切り】致命を避けての
【オーラ防御】で弾く

崩れた体勢の相手に、
鎧の隙間へ《トランスバスター》の一撃です!


リリ・アヌーン(サポート)
アドリブ連携歓迎よ♪
UCは全て使用
天然な事はするかもだけど
迷惑行為はしないわ

コミカルかセクシー寄りな依頼が好みだわ
大抵の事は積極的に受けちゃいます♪

装備品のペンダントの加護や体質により
バッドステータス全般に強く
ネズミや虫が苦手

歌唱UCによる猟兵仲間のパワーアップや回復、
死神創造UC、コスプレUC、アンラッキー付与UC、
箒に乗って空中飛行、人形型爆弾による爆破や陽動、
怪力、フェイント、時間稼ぎ、
コミュ力による交渉、誘惑全般等が
得意な力持ちエルフ

変な所から出てきたり
簡単な即興の歌を口ずさみUC発動する事が多い

取得したUCと技能を
その都度自由にミックスして使ってね♪



 森の民は何もエルフだけではない。
 同族の窮地に立ち上がったリリ・アヌーン(ナイトメア・リリー・f27568)が感じたのは、共に戦おうとしている自称蛮人の少女、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)から、同じ森の気配を感じ取ったからだ。
「故郷の地ではなくとも、森は必ず守ってみせます」
「フフフ、お姉さんも頑張っちゃうわよ」
 リリが展開するリリちゃん人形型爆弾の今回の中身は消火剤だ。
 ブリエレールを倒さない限りは炎が消えることはないとわかってはいるが、それでも森が燃えているという現状を放っておくわけにはいかない。
「ついでにブリエレールちゃんも攻撃しちゃいなさい♪」
「そんな人形に私の炎が止められるわけないでしょう!?」
 ブリエレールの近くの木から炎が立ち上がり、その傍まで来ていたリリちゃん人形型爆弾が燃え上がった。
 本来時限式であるリリちゃん人形型爆弾だが、元々はそれが爆弾であることに変わりはなく。
 しかも、リリのユーベルコード【キルキュー・エグゼキュート(キルキュー・エグゼキュート)】の力も相まって、リリちゃん人形型爆弾の中身の消火剤が数多くの小爆発により広範囲に散布されたおかげで、またたく間にブリエレールの放った炎は消えていった。
「炎が消えていく……!」
「うふふ、リリちゃん人形型爆弾消火剤バージョンの威力はいかがかしら?
 でも、残念ながら本命は私じゃないのよねぇ」
 クスクスと意味深な笑みを浮かべるリリの後ろから、ユーフィが勢いブリエレールに向かって飛び出してくる。
「いつの間に……!」
「効きませんっ!」
 咄嗟に目の前に炎の壁を展開して攻撃を防ごうとするが、「ウィンダウム」の枝葉により作られた木剣を使っているユーフィにとっては意味のないもののようで。
 水の属性が付与された「ウィンダウム」の木剣によりブリエレールの炎は薙ぎ払われてしまう。
「炎の壁がっ!」
「『絶対物質ブラキオン』、砕いてみせます!」
 再度炎の壁を展開しようとするブリエレールだったが、ユーフィがそれよりも早くに接近することに成功する。
 そして、そのままの勢いでブリエレールの着ている『絶対物質ブラキオン』で出来た鎧を破壊したのだった。
「ああ……ブラキエル様よりいただいた鎧が……。
 破壊されるはずのない、『絶対物質ブラキオン』で出来た私の鎧が……!」
「行きますよぉっ!これが森の勇者の、一撃ですっ!」
 絶望に打ちひしがれているブリエレールに最接近したユーフィが、ユーベルコード【トランスバスター(トランスバスター)】を繰り出す。
「がはっ……!」
 世の中には「絶対」という言葉はないのだ、と。
 それはこの決して破壊されることのない物質が破壊されるという、一見矛盾しているに思える事象によって証明されるのだった。
 そしてその絶対的な存在を失ったブリエレールは、ユーフィの拳を食らって打ち倒されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『大天使ブラキエル』

POW   :    岩腕
単純で重い【岩石でできた巨大な腕】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    絶対物質ブラキオン
【「絶対物質ブラキオン」の鎧】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、「絶対物質ブラキオン」の鎧から何度でも発動できる。
WIZ   :    大天使の光輪
自身が装備する【大天使の光輪】から【破壊の光】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【徐々に石化】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●大天使ブラキエル
「我が友、我が部下、さらには我が側近さえも打ち倒すとは」
 それに浮かぶ月に重なるように降りてきたその大天使は、驚きの言葉をあげてはいるものの、その表情に一切の感情を見つけることは出来ない。
「天上界への道は既に途絶え、我が見つけることは叶わない。
 なれば、この地上全てを滅ぼしてしまえば、その結果は如何に」
 追放されたこの大天使が天上界へ還る唯一の方法、それは地上を危機に陥らせることで、その戦禍を天上界へと知らしめることだった。
「手始めに森の民共とそれに手を貸す猟兵共を殲滅し、序で世界樹の苗木より育ちし聖木も我が手中へ」
 より確実に天上界へと至るために。
 大天使ブラキエルの光の矛先は風の森へと向いたのだった。

※現在の状況※
 大天使ブラキエルがついに動き出しました。
 第1章で倒した炎の精霊を従えていますが、炎の精霊は戦闘には加わらずに森を燃やすことに専念しているようです。
 そちらの数が少なく、また「ウィンダウム」の力も働いている状況にありますため、炎の精霊の対処はエルフ達に任せても特に問題はないでしょう。
 しかし、それはエルフ達の援護は期待できないことと同じ意味でもあります。
 ちなみにブラキエルはエルフよりも猟兵を先に片付けようと狙ってきます。
 エルフ達に手を貸そうとしても、ブラキエルが邪魔をしてくる可能性が非常に高いため、ブラキエルを倒すことに集中した方が得策かもしれません。

 なお、今回はいつもより厳し目に判定をさせていただきます。
 敵が先制攻撃を仕掛けてくるため、十分な対策がなされていないと判断した時点で苦戦あるいは失敗の判定とさせていただきますので、あしからずご了承ください。

 プレイングボーナス(最低限必須):先制攻撃に対抗する。
(最低限必須事項が含まれていなければ苦戦あるいは失敗判定となります。)
御剣・刀也
真の姿、いしはま絵師のJC参照

来たか。天使様よ
お前に成就したい悲願があるように、俺たちにも譲れないものがある
そこに行き着いたら、後はもう闘うしかねぇ
さぁ、お互い、悔いのない時間にしよう

岩腕での攻撃は、第六感、見切り、残像で避けるか、武器受けで受け流し、勇気で死を恐れず闘志に変え、ダッシュで一気に懐に飛び込んで捨て身の一撃で斬り捨てる
「お前の悲願は叶えるわけにはいかねぇ。悪いが俺らに会ったのが不運と思って、逝ってくれ」


ニクロム・チタノ
ブラキエルアナタは自分の勝手な目的のためだけに森やエルフを、アナタの圧政には断固として反抗するよ!
ボクの真の名、紅明日香の名を以てチタノヤタテを降臨させる
チタノヤタテは八つの重力槍と八つの蒼焔の盾を持つ反抗の竜
石化の光を八つの蒼焔の盾で防ぎつつ盾の後ろで重力槍を展開盾を岩石の腕で破壊した所に重力槍を撃ち込むよ!
流石に破壊は出来ない、でもそれでいい
重力槍を開放して岩石の腕に超重力を掛けて地面に叩き落とす!
チャンスは今、反抗の一撃を身体に刻んでやる!
これより反抗を開始する
堕ちた天使の無法に反抗の鉄槌を



 大天使に成就したい悲願があるように、それに相対する御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)や、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)をはじめとする猟兵たちにも譲れないものがある。
「自分の勝手な目的のためだけに森やエルフを苦しめる……。
 アナタの圧政にはボクは断固として『反抗』するよ!」
「我が悲願の達成の目的、それを圧政と云うか」
「正確には違うだろうが……
 そのやり方は圧政者そのものだよな」
 確かにブラキエルは、風の森を治めていたわけではない。
 だが、ブラキエルの自身以外の全てを滅ぼすという思想は圧政者そのものの思想だ。
 そしてそれを反映するかのように、ブラキエルは岩の腕を振り下ろして森を破壊し、さらに持つ大天使の光輪から絶えず破壊の光を迸らせながら周囲を石化していく。
「ボクの真の名、紅明日香の名を以て、チタノヤタテを降臨させる」
 仮の名、ニクロムではなく、彼女の真の名である紅明日香の名によって開放されたユーベルコード【其の真名を以て反抗せよ(ヤタテ)】の力によって作られた、「八つの蒼焔の盾」がニクロムこと明日香を守るように展開する。
「なるほど、我が光を盾にて防ぐか」
「ボクの力が盾だけだと思ったら大間違いだよ!」
 ブラキエルは、自身の司る「絶対物質ブラキオン」で出来た鎧を着ている。
 部下であったブリエレールに貸し与えていたものよりも遥かに純度の濃いその鎧は、チタノヤタテの「八つの重力槍」の力を持ってしても破壊することは叶わない。
 だが、ニクロムにとってそれは些細なことだ。
「……破壊はできなくてもいい。それで、いい。
 これより反抗を開始する!」
 ニクロムが叫ぶように声を上げた瞬間、「八つの重力槍」の力が開放されて、ブラキエルの岩石の腕が地面に落ちていく。
「チャンスは今、反抗の一撃を!」
「この切っ先に一擲をなして乾坤を賭せん!」
 ニクロムの言葉が合図となって、ブラキエルに接近した刀也がユーベルコード【雲耀の太刀(ウンヨウノタチ)】でブラキエルの本体を狙い斬りかかる。
 しかし聖なる木「ウィンダウム」の枝葉により作られた木剣であっても、「絶対物質ブラキオン」により作られた鎧に傷一つつけることは出来なかった。
「くっ、だがその程度、我には届かぬぞ」
「悪いが俺らに会ったのが不運と思って、逝ってくれると嬉しいんだがね」
 ブラキエルの悲願を叶えるわけにはいかない。
 それは、この場で戦っている全ての者達が思うことでもあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アルドユガ・フラルフラル
ここまで幾度も森に助けられて来た
ならばこの森の為に死力を尽くし
そして勝利せねば王の裔たる余の名がすたると聖木の矢を携え最終決戦に挑む

先制攻撃の光は
発動を見切ると同時の全力オーラ防御でダメージを凌ぎ
呪詛耐性や浄化の加護で石化進行を食い止めて継戦能力維持

大天使ブラキエルよ
貴様が焦がれた天上の世界から余の下へと馳せ参じた軍勢の手で討たれるがよい!

UC召喚した飛空艇操作で空中戦
召喚獣の群れを集団戦術で指揮して敵を撹乱しつつ
飛空艇主砲へエネルギー充填&スナイパー

頼もしき味方が刻んでくれた腕傷こそが
鎧で覆われない今衝くべき最大の隙
再び岩腕を取り戻す前に木矢を砲弾代わりに鎧無視の風属性砲撃を叩き込む!



 ここまで猟兵達は幾度も森に助けられてきた。
 エルフの王の裔を自称するアルドユガ・フラルフラル(とっとこ冒険道・f18741)もまた、そんな猟兵のひとりであり、この森のために死力を尽くし、勝利せねばならないと考えていた。
「そうでなくては王の裔たる余の名がすたるのだからな!」
「この森の民とは違うようだが、貴様も我が悲願を阻むか」
 大天使の光輪から放たれ続ける石化を伴う破壊の光の一筋がアルドユガへと向けられる。
 その光をオーラで防ぐが、防ぎきれずに一部がアルドユガを襲う。
「くっ、なんのこれしきのこと……!」
 気合で石化を食い止めるアルドユガが、ユーベルコード【空王天艦(エーラーワン)】で飛空艇(ガレオン)を召喚する。
 それはブラキエルにとってはひどく懐かしく、そして狂おしいほど焦がれていた故郷のものによく似ていたが、同時に異なるものであるとすぐに気付いた。
「王の天軍漕ぶ翼の空跡、追うも阻むも能わず。
 大天使ブラキエルよ。
 貴様が焦がれた天上の世界から余の下へと馳せ参じた軍勢の手で討たれるがよい!」
 アルドユガの召喚した飛空艇には400体を超える召喚獣の幽霊が乗っていて、飛空艇を守るようにアルドユガが指揮する。
「……我が故郷、天上界のものとひどく似ているようだが」
 猟兵達の行いに今まで興味の欠片も示していなかったブラキエルの声に、一瞬の驚きが混ざった。
「所詮は紛い物、か」
「紛い物などではない!」
「では、それを証明してみせよ」
 振り上げられた岩腕と石化と破壊の光が飛空艇を襲う。
 それらは召喚獣達に阻まれて飛空艇に届くことはなかったが、アルドユガの聖木の矢による砲撃も「ブラキオン」を身に纏うブラキエルを傷つけることは出来なかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

亞東・霧亥
友の手で引導を渡してやる。

【UC】
過去の激闘からブックドミネーターに変身。
全身を時間凍結氷結晶で覆い、所有する知識(スキル)に比例した戦闘力増強と飛翔能力を得る。

「骸の海に還った友との再会は如何かな?無論、中身は別人だから手加減などしないぞ。」

『毒使い』の技術を駆使して『目立たない』ように『薬品調合』して刀に致死毒を仕込む。
岩腕の直撃を氷結晶で防ぎつつ飛翔、一進一退を繰り返して徐々に溜めた力を解放して加速し、岩腕を往なす。
速度を維持したままブラキエルに肉薄し『切断』を試みる。
掠り傷でも与えれば、後は致死毒が仕事をする。

永きに渡る闘争に終止符を。



 友の手で引導を渡してやろう、と。
 亞東・霧亥(夢幻の剣誓・f05789)がユーベルコード【屍山血河(シザンケツガ)】を用いて姿を変えたのは、肉体を失い剣だけの姿と成り果てたブラキエルのかつての友、書架の王だった。
「骸の海に還った友との再会は如何かな?」
 声すらも懐かしいそれは、霧亥が姿を摸しただけのものだ。
「我が友の姿を騙るか」
 故に、その行いはブラキエルの怒りを買うのには十分すぎるくらいで。 
「いいだろう、貴様の望み通りに終わらせてやろう」
 友である書架の王のの姿を前にしても、ブラキエルには何の感情も浮かばない。
 それは目の前の存在が真に友でないことが解りきっているからだろうか。
「我が友は肉体を失いはしたが、骸の海へと堕ちてはおらん」
 たしかに彼の肉体は骸の海へと還ったのだろう。
 しかしその精神は彼の持つ剣へと宿り、そしてそれは今書架へと還った。
「それを為したのは我であることを、今一度思い起こさせよう」
 振り下ろされた巨大な岩腕が霧亥を襲う。
 それは圧倒的な力で以って、全てを破壊するために。
 手始めに友を愚弄する不届き者を滅するために。
「許しを得られるとは思うなよ、猟兵」
 霧亥の全身を覆う時間凍結氷結晶がその力を発揮する前に、ブラキエルがその地形ごと破壊するのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

フィロメーラ・アステール
「コイツは手強そうな相手だぞ!」
一体どうしたら勝てる?
破壊の光を切り抜けるには?

とりあえず【オーラ防御】バリアで身を守りつつ【空中浮遊】して【空中戦】を挑むことになるな!
そして【第六感】で敵の攻撃を読み【カウンター】だ!
バリアに【全力魔法】を込めて破壊の光を反射!
光の妖精パワー全開!
これでひとまず安心……ん?

そのとき【瞬間思考力】にピンときた!
この反射した光そのものが効かなくても、【物を隠す】というか【目潰し】というか……!
つまり「物が見えるのは反射した光が届くから」で!
いま反射した光についていけば、隙を突けるのでは?

よし【勇気】を出して賭けるぞ!
【気合】の【スーパー流れ星キック】で光になる!



 ブラキエルの岩腕の攻撃に加えて、彼の光輪から放たれる破壊の光が森に降り注ぐ。
 それは破壊するだけでなく、破壊した場所を石へと徐々に石へと変化させていた。
「コイツは手強そうな相手だぞ!」
 その様子を見ていたフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は、その破壊の光の攻略方法を考えていた。
 どうすれば勝てるか、どうすれば破壊の光を切り抜けることができるのか。
 様子を見るように少し離れて考えていたにも関わらず、いつの間にか破壊の光はフィロメーラの近くまで及んでいたのに気付いたのは。幸いといったところだろう。
「考えてる間に石になっちゃいそう!」 
 思考の最中に攻撃を食らってしまい、そのまま石となるのだけは勘弁願いたい。
 とりあえず動くべきだと思い、その小さな体を利用して空中戦を挑むことにしたフィロメーラは、バリアで身を守りつつ破壊の光のカウンターによる反射を狙う。
「光の妖精パワー全開!」
 全力の魔力を込めたその一撃により、破壊の光を反射させることには成功した。
「これでひとまず安心……ん?
 反射できた、ってことは……」
 ブラキエルに届くことなく消失したその光に、フィロメーラはあることをひらめいた。
 反射した光そのものが効かなくとも、それについていけばブラキエルの隙をつけるのでは?
「……よし、物は試しだよね!」
 反射した光が届かなかったのは、距離が離れていたからだろうと考えて。
 先程よりも近い位置での破壊の光を反射させて、ユーベルコード【スーパー流れ星キック(スーパースター・ドロップキック)】で、光の速さとなったフィロメーラが破壊の光に追従するようにブラキエルへと迫っていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

クレア・フォースフェンサー
美しき大天使
じゃが、おぬしは既に死にオブリビオンと化している
天上界への扉が開いたとて、おぬしが入ることは叶わぬであろうよ

光紋の力を開放して完全戦闘形態に移行
光剣の大きく刀身を伸ばし、岩腕の振り始めを狙い、その威力を抑えることを狙う
光剣のエネルギーはこの一撃を捌くことに全てを費やす

岩腕を捌き、躱すことができたなら、光剣を手放し、ウィンダウムで作られた剣を構える

絶対物質ブラキオン
だが、その鎧もオブリビオンとして再構築されているのであれば、この身が持つUCで干渉できる筈
鎧の薄い部分を見切り、ウィンダムの浄化の力にUCの力を乗せて切り裂く

この攻撃で剣が砕けても構わない
わしの光剣はもう一振りあるでな



 美しき大天使は既に死に、オブリビオンと化した。
 彼の悲願である天上界への扉が開いたとしても、その中へと入ることは叶わないだろう。
 それはブラキエルにとっては悲劇以外の何物でもないはずだ。
「なれば、わしらがおぬしを骸の海へと還してやろう」
 自身の光紋の力を開放したクレア・フォースフェンサー(UDCのエージェント・f09175)が、猟兵としての決意をもって完全戦闘形へと移行する。
 そしてそれに対するブラキエルは、クレアへとその巨大な岩腕を振り下ろして彼女の立つ地形諸共破壊しようするが、クレアの持つ光剣により阻まれてしまった。
「全てのエネルギーを使ってやっと捌くことのできる攻撃か……
 じゃが、これでしばらくは動けまい!」
 先程までの戦闘での消耗もあってか、ブラキエルが再度岩腕を作り出すのに明らかに時間がかかっていた。
 これを好機と、光剣を手放したクレアは、この戦場へと赴く前に風の森のエルフの里で借りた「ウィンダウム」の枝葉で作られた木剣を構えた。
「無駄であることがわからぬと見える」
 今までの猟兵の攻撃は、ことごとく「絶対物質ブラキオン」の鎧により阻まれていた。
 自身の力を象徴するその圧倒的な防御力の鎧を、ブラキエルは信じているようで、それを崩すことは非常に難しい。
「それは試してみんとわからんぞ」
 だが、クレアの持つユーベルコード【還送機能Ⅰ(エグザイルコード)】を使えば、容易に「絶対物質ブラキオン」の鎧を破壊することは可能だった。
「ブラキエルよ、美しき大天使だったものよ。
 おぬしのその自慢の「絶対物質ブラキオン」の鎧もまた、おぬしと同じなのであろう?」
「……何が言いたい」
「その鎧もオブリビオンとして再構築されているのであれば、わしの攻撃は通るということじゃ!」
 鎧の薄い部分を狙い、クレアがオブリビオンを骸の海へと還す力を「ウィンダウム」の木剣へと込めて斬り掛かる。
「その力は……っ!」
 ブラキエルの纏う「絶対物質ブラキオン」製の鎧が、音を立てて崩れていき、そして――
 返す剣で、今度はブラキエルを一刀両断した。
「嗚呼、これで――」
 光がブラキエルを包み、霧散していく。
「おぬしはやりすぎたのじゃ。
 こんなことをしても天上界への帰還は為されぬとわかっていたであろうに」
 真に死にゆく大天使は、消滅していく中にあって穏やかな様子だった。
 まるでそれが本当の望みだったと言わんばかりに。
 ――霧散した光が、感謝を述べているように見えた。
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 猟兵達の活躍により、大天使ブラキエルは骸の海へと完全に還った。
 彼の大天使がこの世界アックス&ウィザーズを脅かすことはもうないだろう。
 戦場となった風の森は、凄惨たる状況ではあるものの、森の歴史からすればほんの一時のことに過ぎない。
 幸いにもエルフの里にはこれといった影響はなく、聖なる木「ウィンダウム」も無事だった。
 森が元の姿へと戻るのはたしかに時間が掛かるが、それだけだ。
 森とともに長き時を生きるエルフ達にとっては、些細なことに過ぎないのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年07月26日


挿絵イラスト