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最終決戦~大天使ブラキエル

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #大天使ブラキエル #オウガ・フォーミュラ

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●アックス&ウィザーズ
「まさか、我が目的が阻止されてしまうとは……」
 オウガ・フォーミュラ『大天使ブラキエル』にとって、それは予想外の出来事であった。
 本来であれば、天上界に到達し、自らの目的を果たしていたはず。
 だが、それは骸の月の沈黙と共に阻止された。
「我が友よ、君の願いは叶わなかった。君は『書架』へと帰るがよい。我は、天上界の扉を開く僅かな可能性を実行しよう……もっとも、ヴァルギリオスさえ見逃し、あまつさえ封印された愚か者共が、今更地上の危機に扉を開く事もあるまいが……」
 大天使ブラキエルが発した言葉と共に、手に持った剣が虚空に消えた。
 そして、大天使ブラキエルが舞い降りたのは、群竜大陸であった。
 大天使ブラキエルは、身体に纏った『大天使の光輪』から、無数のシュバルトを召喚した。
 シュバルトは恐るべき毒花達に寄生されてしまったドラゴンで、竜の生命力と毒花の狡猾さを兼ね備えた危険な存在。
 それが大天使ブラキエルの力によって岩石の腕を生やし、無差別大量虐殺を為すため、ありとあらゆるモノを破壊するのであった。

●ガジルからの依頼
「このままだと、世界が大変な事になるんだよ!」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明し始めた。
 今回の目的は、大天使ブラキエルを倒す事。
 だが、その前に障害となるオブリビオン達を倒さねばならない。
 ただし、最初の障害となるシュバルトは、大天使ブラキエルの力によって、ユーベルコードの破壊力が大幅に強化されているため、簡単には倒す事が出来なくなっている。
 それでも、猟兵達であれば、必ず倒す事が出来ると、ガジルは信じているようだった。


ゆうきつかさ
 どうも、ゆうきつかさです。
 これは『猟書家最終決戦シナリオ』です。
 このシナリオは3章構成になっています。
 第1章の舞台は、群竜大陸。
 大天使ブラキエルによって召喚されたシュバルトを倒す事が目的です。
 シュバルトの数は無数ですが、猟兵達であれば倒す事は難しくないでしょう。
 続いて、第2章は大天使ブラキエルの腹心、黒皇竜ディオバルスと戦う事になります。
 黒皇竜ディオバルスは群竜大陸で勇者に倒されたドラゴンの一頭で、『絶対物質ブラキオン』と呼ばれる『未知の単一原子でできた鎧』を装備しています。
 この物質は絶対に破壊できないため、倒すためには『鎧の僅かな隙間を狙う』しかありません。
 そして、第3章はオウガ・フォーミュラ大天使ブラキエルとの最終決戦です。
 大天使ブラキエルは『大天使の光輪』『岩腕』『絶対物質ブラキオン』を駆使し、必ず先制攻撃をして来ます。
 そのため、必ず対抗する手段を考えておいてください。
 また大天使ブラキエルを他のシナリオも含めて『20回』倒せば、完全に滅ぼす事が出来ます。
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第1章 集団戦 『シュヴァルト』

POW   :    プラント・イクリプス
肉体の一部もしくは全部を【植物】に変異させ、植物の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
SPD   :    ダルウィテッド・バース
自身の【切断されると増殖する体質】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    フォール・リユニオン
【花】から【花粉】を放ち、【死者と再会する幻覚】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:水島

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジェイ・ランス
【WIZ】※連携、アドリブ歓迎
心情:
オウガフォーミュラ、その先兵ねえ……
猟兵は、世界を救うためにいるんだ。なら、今がその時ってね?
って、なんでお前がいるんだS:12?だったらもっかい、周りもろとも殺してやんよ!
―――Ubel:Code Löwen_Bataillon Dame.

戦術:
【世界知識】からの【情報収集】、【環境耐性】と【瞬間思考力】で幻覚の正体に気付きつつも、それを利用し、全武装を使用して全力で幻影とシュヴァルトを殺しにかかります(制圧射撃、一斉発射、乱れ撃ち、蹂躙)。

幻と輪舞するにゃ血なまぐさいが、まあ、オレ達はこんな間柄だったなあ……


董・白
※:アドリブ、連携はOKです。

【心境】
この度初陣ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。

私の力。どれだけ通じるか。
が、がんばります。

【戦闘】
お師様から預かった雷公鞭と夜なべして作った霊符で戦います。
まずは霊符をばら撒きます。
暴風の属性を宿らせておきました、その花粉の情報は聞いています。
危険なので吹き飛ばさせてもらいます。
死者と再会する幻覚…おじい様。あなたは私には優しかったです。でも貴方や私達が民にしたことを考えれば…殺されて当然だったのかもしれませんね…。


いえ、そんなことより…。
雷公鞭…私に力を貸してください。
天絶陣…。邪なるものに破魔の雷撃を…。
動きを止めました、皆さんいまです。



●群竜大陸
「やれやれ、随分と面倒な事になっているようだな。自分の思い通りにならない世界はいらないって事か」
 ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)は、オウガフォーミュラの先兵であるシュヴァルト達を倒すため、群竜大陸に降り立った。
 シュヴァルト達は地面を埋めつくす勢いで密集しており、岩石の腕を振り回し、視界に入ったモノを壊しながら突き進んでいる最中だった。
「……私の力が、どれだけ通じるか」
 そんな中、董・白(尸解仙・f33242)が、緊張した様子で口を開いた。
 今回が初陣だという事もあり、プレッシャーが圧し掛かっているのか、身体が強張っているようだった。
「……安心しろ。猟兵は、世界を救うためにいるんだ。なら、今がその時だろ?」
 その事に気づいたジェイが、白の事を励ました。
「が、頑張ります!」
 その気持ちを胸に受け止め、白が師匠から預かった雷公鞭と、夜なべして作った霊符を構え、ジェイと一緒にシュバルト達の前に陣取った。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
 次の瞬間、シュバルトが咆哮を響かせ、大量の花粉を撒き散らし、その場に幻覚を作り出した。
 それは、まわりの景色を一変させてしまうほど、強力なモノ。
 そのため、猟兵であっても、惑わされてしまうほどだった。
「……って、なんでお前がいるんだS:12?」
 ジェイが驚いた様子で、S:12に問いかけた。
 だが、そこにS:12は、いない。
 実際にいるのは、幻覚を作り出したシュバルト自身だった。
 それがジェイを食らいつきそうな勢いで、アングリと口を開いていた。
「……」
 しかし、ジェイは気づいていた。
 世界知識からの情報収集、環境耐性と瞬間思考力によって、とっくの昔に幻覚の正体を見抜いていた。
 それでも、あえて気づかないフリをした。
 シュバルト達を完全に油断させるため……!
「何故、おじい様が、こんなところに……。いや、そんなはずがありませんね。おじい様は既に亡くなっているのですから……」
 一方、白は何かを悟った様子で、複雑な気持ちになりながら、シュバルトが作り出した幻覚を見つめていた。
 幻覚だと分かっていても、揺らぐ心。
 一緒に過ごした時間が、次々と脳裏に浮かんで、消えた。
「幻と輪舞するにゃ血なまぐさいが……。まあ、オレ達はこんな間柄だったなあ……」
 そんな中、ジェイが【獅子の大隊(Löwen_Bataillon)(ローヴェンバタリオン)】で、小型の戦闘用迎撃装置を装備した自爆特攻兵器を召喚し、シュバルト達に攻撃を仕掛けていった。
「私には、まだやるべき事が……。ですから、おじい様……、ここでお別れです」
 そのタイミングに合わせて、白が暴風の属性を宿らせた霊符をバラ撒き、辺りに漂っていた花粉を吹き飛ばした。
 それと同時に、次々と幻覚が消え去り、シュバルト達が姿を現した。
「グォォォォォォォォォォォォォン!」
 次の瞬間、シュバルト達が白達を威嚇するようにして、激しく唸り声を響かせた。
「雷公鞭……私に力を貸してください。そして、邪なるものに破魔の雷撃を……!」
 それを迎え撃つようにして、白が【宝貝「雷公天絶陣」】で雷公鞭から降り注ぐ雷を放ち、シュバルト達を感電させていった。
 続いて、ジェイが制圧射撃、一斉発射、乱れ撃ち、蹂躙等を駆使して、まわりにいたシュヴァルト達に攻撃を仕掛け、次々とトドメをさしていった。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
 それでも、ジュバルト達は臆する事なく、傷ついた仲間達を押し倒し、踏みつけながら次々と迫ってきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

ようやく猟書家の親玉に迫れるのかい!
苦労かけさせやがって、おとなしくやられようって
……そりゃそんなタマじゃあないよな!

まずは前哨戦だ、草っぽい竜?
それなら話は簡単さ、斬ってもいいし燃やしてもいい、
農薬なんてのも悪くないだろうね。
でも切ると増えるんならここはひとつ、
「燃やす」手で行かせてもらうよ!
【弱点特攻作成】で火炎放射器を造り出し、
炎の『属性攻撃』でシュヴァルトどもを『範囲攻撃』だ!
もちろん周囲には気を付けて、延焼させ過ぎないよう注意する。
汚物じゃないかもしれないけれど、
オブリビオンは消毒だー!
ヒャッハァー! ってちょっとアタシのキャラじゃねぇな。


イネス・オルティス
私の故郷もアックス&ウィザーズにある、これは負けられないわ気合い入れていきましょう
【薄衣甲冑覚醒】攻撃力重視で使用
この竜、体を植物に変異させるのね、ならちょうどいいのがあるわ
野生の勘で弱そうなところを察知して、怪力を活かしてガツンと
この〔藪払い〕を使ってね
この斧なら肉だろうが植物だろうがどちらもいける、われながらいいモノ持ってたわね
後は切断してしまわない様に気を付ければ……

毒花は面倒だけれど毒耐性もあるし
たいていの事はビキニアーマーの放つオーラ防御でどうにかなるはずよ


カルナ・ボーラ
ったく、ぶった斬ってもぶった斬って埒が開かねぇな。
切り甲斐はあっても切りはねぇってか? どんな冗談だよ。

まぁ、泣き言を言ってどうにかなるってんならこのままボヤいてやっけど、そうもいかねぇか。
どうにか手を打たねぇとな。

……。
………。
…………。

なるほど。ぶった斬ると増えていくのは間違いないが、増えていくのは簡単にぶった斬られたところばかりだな。
それじゃあ、まだ斬ってない芯の部分…頭やら心臓の辺りやらだとどうなるか試させて貰うか。
簡単に斬らせてくれるとは思わないが、地に根を生やすような輩だ。
それなら奴らが届かないような高みから叩き込んでやるぜ。


子豚・オーロラ
大天使ブラキエルね
悪いけれど、あなたのいる場所は地上にも天上にもないわ

そう、この竜、斬ると増えるの
じゃあ剣士の私には成す術ないわね

……なんて言うと思った?
【絶対肉感】を発動、鋭敏化した感覚と高速移動で敵中を駆け回るわ
そして刀で敵を【串刺し】にしてそこからの電撃放射の【属性攻撃】よ
植物に電気は効きが悪い? でも抵抗が高いってことは、電流を無理矢理流せば高熱が出るってことなのよ
雷から火を起こす属性の【2回攻撃】よ
不利な行動で強化されても、動く前に黒焦げになれば関係ないものね
私の刀は6本あるわ。最大6体まで同時に焼き尽くせるわよ!

貴方の相手をしている暇はないわ。早く先に進ませてちょうだい!


亞東・霧亥
増殖も繁殖も打ち止めだ。
これ以上大地を汚させてたまるか。

【UC】
貴様らが竜種である以上、この制約からは逃れられない。
残念ながら、幻覚の花粉もただの粉だ。

迫り来る敵を『残像』で撹乱し、『目立たない』よう『忍び足』で移動。
敵の死角から『属性攻撃』と『怪力』で『不意打ち』を試みる。

「無限竜の雷、その身に食らえ。」

※アドリブOK



●群竜大陸
「ようやく猟書家の親玉に迫れると思ったら、なんだよ、この草っぽい竜の群れは! まったく、こんなくだらねぇもんで時間稼ぎをしやがって! ……待ってろ! こいつらを片付けたら、すぐに相手をしてやるからさ!」
 そんな中、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、仲間達と共に群竜大陸にやってきた。
 その場所には他の猟兵達もおり、シュヴァルト達と戦いを繰り広げている最中だった。
 それでも、シュヴァルト達の数は、あまり減っておらず、まだ地面が見えていなかった。
「これ以上、私の故郷であるアックス&ウィザーズを破壊させる訳にはいかないわ」
 すぐさま、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)が自分自身に気合を入れ、【薄衣甲冑覚醒(ビキニーアップ)】を発動させ、ビキニアーマーの精霊への信頼、一族の守護精霊への信仰、ビキニアーマーの勇者たちへの畏敬で、自らの攻撃力を上昇させた。
「ああ……増殖も繁殖も打ち止めだ。これ以上大地を汚させてたまるか」
 その気持ちに応えるようにして、亞東・霧亥(夢幻の剣誓・f05789)が、イネスと連携を取りつつ、シュヴァルト達に攻撃を仕掛けていった。
「グォォォォォォォォォォォォォォン!」
 それを迎え撃つようにして、シュヴァルト達が咆哮を響かせ、血に飢えたケモノの如く勢いで、傷つく事も恐れず襲い掛かってきた。
「……ったく! なんだ、コイツら。ぶった斬っても、まったく怯まねぇ。それどころか、余計に向かってくるようだし……。これじゃあ、埒が開かねぇな。斬り甲斐はあってもキリがねぇってか? 一体、どんな冗談だよ。まぁ、泣き言を言ってどうにかなるってんなら、このままボヤいてやっけど、そうもいかねぇか。どうにか手を打たねぇとな」
 カルナ・ボーラ(解体する眼差し・f14717)がブツブツと愚痴をこぼした後、深い溜息を洩らした。
 シュヴァルト達は仲間をモノとしか思っておらず、どんなに死骸の数が増えても気にしていないようだった。
 そのため、肉が潰れ、骨の折れる音が響いても、シュヴァルト達の心には、何も響いていなかった。
「まったく死を恐れていないようね。しかも、これほどの数を相手にすることを考えると、普通に考えたら勝ち目がないわね……って言うと思った? だったら、残念だったわね。豚房流剣術奥義の一、絶対肉感! うおぉぉぉっ、お、お、おぉぉ~~~~ん!」
 次の瞬間、子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)が【絶対肉感(ゼッタイニクカン)】を発動させ、そよ風すら電流が走る程の刺激になる感度を纏い、高速移動をしながらシュヴァルト達に斬りかかった。
「ウォォォォォォォォォォォォォォォン!」
 それと同時に、シュヴァルト達が咆哮と共に大量の花粉を撒き散らし、猟兵達の心を惑わせ、死者と再会する幻覚を見せた。
「まさか、これで俺達を惑わせるつもりか? それなら無理だ、諦めろ」
 霧亥が死者の幻覚に惑わされる事なく、残像でシュヴァルト達を攪乱しつつ、目立たないように忍び足で移動し始めた。
「……!」
 その残像が本物だと思い込んだまま、シュヴァルト達が次々と食らいついた。
 だが、いくら残像に食らいついたところで、霧亥を傷つける事は出来ず、本物の居場所を特定する事も出来なかった。
「……」
 その隙をつくようにして、霧亥がシュヴァルト達の死角から不意打ちを仕掛け、力任せに属性攻撃を繰り出し、再び残像を作り出した。
 その残像に惑わされ、シュヴァルト達が見当違いのところを攻撃していった。
「貴様らが竜種である以上、この制約からは逃れられない。残念ながら、幻覚の花粉も、ただの粉だ。無限竜の雷、その身に食らえ。これが7thの竜殺しの力だ!」
 それに合わせて、霧亥が【コード:ドラゴンブラッド】を発動させ、ドラゴンの呪いを打ち消す浄化の光を降らせ、一時的にドラゴンの影響を受けない戦場に変化させた。
 その影響で霧亥のまわりにいたシュヴァルト達が無力化され、花粉によって作
「グルルルルルルルゥ……」
 次の瞬間、効果範囲外にいたシュヴァルト達が、自らの肉体を植物に変異させた。
「この竜、体を植物に変異させる事が出来るのね。ならちょうどいいのがあるわ。この斧なら肉だろうが植物だろうがどちらもいけるし……。我ながらいいモノ持っていたわ」
 即座に、イネスが藪払い(戦闘用の斧)を握り締め、力任せにガツンと勢いよく振り下ろした。
「ピギャアァァァァァァァ!」
 その途端、シュヴァルトが悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、ニュルニュルと触手を伸ばしてきた。
「それで反撃しているつもりなの?」
 その事に気づいたイネスが、素早い身のこなしで触手を避け、藪払いで斬り落とした。
「ピィィィィィィ!」
 その拍子に緑色の体液が大量に飛び散り、シュヴァルト達が逃げるようにして後退した。
 そこに追い打ちを掛けるようにして、イネスが藪払いを振り下ろし、シュヴァルト達を追い詰めていった。
 だが、シュヴァルト達は倒れる事なく、切断されるたび、次々と数を増やしていった。
「……なるほど、ぶった斬ると増えていくのか。だが、増えていくのは簡単にぶった斬られたところばかりだな。それじゃあ、まだ斬ってない芯の部分……頭やら心臓の辺りやらだと、どうなるか試させて貰うか」
 その間に、カルナが一気に間合いを詰め、ハック・アンド・スラッシュ(巨大斧)を振り下ろした。
「ピギャアアアアアアアアア!」
 その一撃を食らったシュヴァルトが、緑色の血を撒き散らし、警戒心をあらわにした。
「……と言うか、弱くなってないか? いくら数が増えたところで、脆くなったら話にならないだろ? まあ、そんなに倒して欲しいんだったら、望みを叶えてやるだけだが……」
 多喜が複雑な気持ちになりながら、【弱点特攻作成(カニングクラフト)】で火炎放射器を作り出し、炎の属性範囲攻撃で、シュヴァルト達を炎に包んだ。
「ギャ、ギャ、ギャギャギャアアアア……」
 そのため、シュヴァルト達がパニック状態に陥り、全身炎に包まれながら、悲鳴に似た鳴き声を響かせ、必死になって逃げ出した。
「いまさら逃げたって手遅れよ」
 すぐさま、オーロラが間合いを詰め、シュヴァルトの身体を串刺しにすると、電撃放射の属性攻撃で消し炭に変えた。
「……相手が悪かったな。例え、束で掛かってこようが、みんな纏めて狩るだけだ」
 それに合わせて、カルナがスカイステッパーを使い、舞い踊るようにしながら、シュヴァルト達の攻撃を避け、次々とトドメをさしていった。
「貴方の相手をしている暇はないわ。黒焦げになりたくなかったら、今すぐ退いて、早く先に進ませてちょうだい!」
 オーロラが鬱陶しそうにしながら、6本の刀を巧みに操り、逃げ惑うシュヴァルト達を斬り捨てた。
「ヒャッハー、オブリビオンは消毒だあああああああああ……って、これはアタシのキャラじゃねぇな。まあ、細かい事は抜きにして、みんな纏めて消し炭になってもらうよっ!」
 それと同時に、多喜がモヒカンを生やしそうな勢いで叫び声を響かせ、火炎放射器でシュヴァルト達を焼き払った。
「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」
 そんな中、猟兵達の前に姿を現したのは、黒皇竜ディオバルスであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『黒皇竜ディオバルス』

POW   :    黒皇竜の一撃
単純で重い【自身の爪や尻尾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    インフェルノ
【口から放つ「地獄の炎」】が命中した対象を燃やす。放たれた【紅蓮の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    カタストロフィ・ノヴァ
【極大規模の球形の大爆発】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:ハギワラ キョウヘイ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はノエル・スカーレットです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

亞東・霧亥
当たれば全てを切り裂く竜破斬、如何にして当てるか。

竜の一撃で破壊された大地を見て、意図した場所でソレをやれば、あの隙間に届くと確信。

『忍び足』と『ダッシュ』を駆使して特定の場所を中心に『残像』を配置し、竜の一撃を誘う。
辺り一面が破壊され、勢い良く宙を舞う瓦礫を確認したら、フック付きロープを放ち『ロープワーク』で瓦礫から瓦礫に素早く移動。瓦礫は『足場習熟』で見定める。
移動時は竜の視界から逃れるために、瓦礫と瓦礫の間の『闇に紛れる』等『目立たない』様な行動も心掛ける。

眼前に迫る隙間に拳を貫手に変えて突き刺す。
【UC】
指先が僅かでも触れたなら、竜の全てを切り裂く。

※アドリブ、共闘可


イネス・オルティス
それにしても破壊不可の鎧ね、でもきっと対処の方法はあるはずよ

わずかな隙間を通すには……よし【薄衣甲冑破壊光線】よ
ああいった鎧を装備しているなら攻撃は避けるより受ける事を選びたくなるもの
そこが付け目ね、たとえわずかでも隙間があるなら光線はそこを通っていくわ
当たればダメージと一緒に放心を与えられる
そうなればこっちのもの、放心している間にじっくり狙いをつけて
隙間を通して私の〔巨獣槍〕で串刺しにしてあげる

アドリブ・絡み・可



●群竜大陸
「絶対に破壊する事が出来ない物質で作られた鎧か。ただでさえ、厄介な相手なのに、これは倒すのに骨が折れそうだな」
 亞東・霧亥(夢幻の剣誓・f05789)は、黒皇竜ディオバルスが纏っている鎧に気づき、険しい表情を浮かべた。
 その鎧は『絶対物質ブラキオン』と呼ばれる物質で作られており、見るからに硬そうな感じであった。
 だからと言って、ここで悩んでいる時間はない。
「グルルルルルルルッ!」
 黒皇竜ディオバルスは、既に猟兵達を敵として認識しており、シュヴァルト達を巻き込むようにして爪を振り下ろし、尻尾を振り回して暴れまわった。
 一方、シュヴァルト達は、どんなに傷ついても、黒皇竜ディオバルスに反抗する事なく、猟兵達に対してだけ、鋭い敵意を向けていた。
 この様子では、シュヴァルト達が束で掛かっても勝ち目がないほど、黒皇竜ディオバルスが強いという事なのだろう。
「……」
 そんな空気を察しながら、霧亥が忍び足とダッシュを駆使して、残像を配置していった。
「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」
 そのため、黒皇竜ディオバルスは霧亥を見失い、次々と作り出された残像を狙って攻撃を仕掛けていった。
「確かに、これは厄介ね。でも、きっと対処の方法はあるはずよ」
 その間に、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)が、鎧のわずかな隙間を見つけ、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
 黒皇竜ディオバルスは鎧を纏っている事で強気になっているためか、まったく警戒しておらず隙だらけであった。
 それだけ鎧の力を信頼しているのかも知れないが、そのぶん猟兵達の力を過小評価しているようだった。
「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」
 次の瞬間、黒皇竜ディオバルスが咆哮を響かせ、極大規模の球形を落下させ、大爆発を起こした。
 その影響で、シュヴァルト達が消し炭と化し、肉の塊になって倒れていった。
「……仲間でも、おかまいなしか」
 それと同時に、霧亥が勢いよく宙を舞い、フック付きロープを使って、ロープワークで瓦礫から瓦礫に素早く移動した。
「グルルルルルッ!」
 その姿を目で追いながら、黒皇竜ディオバルスが尻尾を振り回した。
 そのたび、消し炭と化したシュヴァルト達が塵となって舞い上がり、辺りを漆黒の闇に染めていった。
「細かい理屈など無い。これは、そういうモノだ!」
 その闇に紛れながら、霧亥が拳を貫手に変えて、【竜破斬(ドラグスレイブ)】を仕掛け、鎧の隙間を狙って貫いた。
「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」
 その途端、黒皇竜ディオバルスが悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、極大規模の球形の大爆発を起こした。
 その衝撃でまわりの地形が変化し、黒皇竜ディオバルスを中心にして、巨大なクレーターが出来た。
「……残念だったわね。その攻撃は予測済みよ。だから、これを食らって沈黙しなさい。薄衣甲冑破壊光線!」
 次の瞬間、イネスが【薄衣甲冑破壊光線(ビキニーレイ)】を発動させ、一族伝統の鎧からビキニアーマー属性の破壊光線を放った。
「……!」
 その一撃は鎧の隙間を貫き、黒皇竜ディオバルスの肉を抉った。
 その事がショックだったのか、黒皇竜ディオバルスが放心状態に陥り、しばらく動けなくなった。
「鎧の力に頼り過ぎたのが敗因ね。このまま肉の塊と化しなさい!」
 その隙をつくようにして、イネスが巨獣槍を握り締め、黒皇竜ディオバルスを串刺しにした。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
 その途端、黒皇竜ディオバルスが悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、どす黒い血を撒き散らしながら、暴れまわるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

董・白
※:アドリブ、連携はOKです。

【心境】
「破壊できない物質ですか…。確かに強敵です。でも一分でも隙があるなら私たち猟兵がやることは一つです。」
ただ、撃ち貫くのみです。
がんばります!!

【行動】
まずはどこにその隙間があるのか…それが重用です。
狙うべき場所がわからなくては狙えるものも狙えません。
宝貝「太極図」を使用します。これは一種のレーダーで色々便利なんですよ。
狙うべき鎧の隙間の位置を索敵、情報収集。うん。この位置なら私でも狙えます。
太極符印で水元素を操作してつくった結界で攻撃を防御。その隙に雷公鞭の雷撃を鎧の隙間に打ち込みます。

火葬はまだいりません(地獄の炎から逃れつつ)


子豚・オーロラ
今度は強いのが一匹?
どちらにしてもただの障害よ。相手をしている暇はないわ

まずは【挑発】しながら【おびき寄せ】て相手のUCを誘い、【見切り】で相手の叩き付けをかわすわ
かわすまでこちらからは攻めず、先に相手に打たせることに集中よ

攻撃をかわしたらそこに使った部位を胸に挟んで【爆乳挟昇落】で振り回すわ
もちろんこれは鎧に防がれてダメージはないでしょうね
でも、振り回して叩きつけることで相手の体を伸びた状態にする。そしてそこで見えた隙間に急ぎ駆け寄って【串刺し】にしてやるわ
隙間に剣を差し込めたら【グラップル】でそこに張り付き6刀で【傷口を抉り】続けるわ

待ってなさいブラキエル。もう少しで会えるわよ!


数宮・多喜
おっと、お次は火を吐く竜かい。
さっきみたいな火炎放射器は、逆に使っても意味がなさそうだね。
しかも確か、超物質だったか絶対物質で覆われてるんだよな……
生半可な攻撃じゃ通用しないのは間違いない、か。
しっかしまー、どこにそんな隙間が

って言ってるうちに火を吐いてきやがったな!
……そうか、あくまで鎧っているのは外だけだよな?
口の中はそのままの筈!
見つけたよ、突破口……!

ディオバルスが放った地獄の炎を、
右手に生み出した【災い拒む掌】の特異点で吸い込み、
そのままアタシが放つ炎とするよ!
狙うはただ一点、「奴の口の中」!
「アタシが」放った炎なら。
お前に消せる道理が無いのさ、ディオバルス!



●群竜大陸
「随分と機嫌が悪いようだね。こりゃ、迂闊に近づくと命まで持っていかれるか。だからと言って、さっきみたいな火炎放射器は、逆に使っても意味がなさそうだね。しかも確か……、超物質だったか、絶対物質で覆われてるんだよな……。生半可な攻撃じゃ通用しないのは間違いない、か」
 それを目の当たりにした数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、険しい表情を浮かべて黒皇竜ディオバルスを睨みつけた。
 黒皇竜ディオバルスは猟兵達との戦いで、鎧の隙間を狙われ、腹を立てているようだった。
 そのため、相手がシュバルトであっても、関係なく滅しており、怒り狂った様子で咆哮を上げていた。
「破壊できない物質ですか……。確かに強敵です。でも一分でも隙があるなら私たち猟兵がやることは一つ。ただ……、撃ち貫くのみです!」
 董・白(尸解仙・f33242)が真剣な表情を浮かべ、仲間達に対して答えを返した。
 他の猟兵達の活躍によって、鎧の隙間が何処にあるのか、特定する事が出来たため、後はその場所を集中的に狙うだけだった。
「まあ、何であれ、ただの障害でしかないものね。マトモに相手をしている暇はないわ」
 そんな空気を察した子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)が、黒皇竜ディオバルスを挑発するようにして誘き寄せた。
「グオォォォォォォォォォォォォン!」
 その挑発に乗った黒皇竜ディオバルスが咆哮を響かせ、爪や尻尾を振り回した。
 しかし、殺気を丸出しにしたまま、オーロラに襲いかかったため、かすりすらせず、すべて見切られた。
「グガァァァァァァァァァァァァ!」
 その事で黒皇竜ディオバルスが、さらに殺気を膨らませ、地響きを上げながら、オーロラに迫っていった。
「豚房流剣術奥義の一、爆乳挟昇落! ぬうぅ~~~~~~ん!!」
 それを迎え撃つようにして、オーロラが【爆乳挟昇落(バクニュウキョウショウラク)】を発動させ、黒皇竜ディオバルスの顔を巨大な両乳の間で挟むと、掴んで持ち上げるようにして振り回した。
「……!」
 それは黒皇竜ディオバルスにとって、屈辱的な事であったが、抵抗する術はない。
 極限にまで膨れ上がった怒りが爆発しても、両胸の呪縛からは逃れる事が出来なかった。
「何から何まで隙だらけね」
 次の瞬間、オーロラが鎧の隙間に狙いを定め、一気に間合いを詰めて串刺しにした。
 そのままグラップルで黒皇竜ディオバルスに張り付くと、6本の刀で傷口を抉って大量の血を浴びた。
「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」
 それと同時に、黒皇竜ディオバルスが殺気立った様子で、地獄の炎を口から放った。
「……って、本当に見境が無いな。シュバルトまで巻き込んでいるじゃないか。……と言うか、無敵なのは鎧だけだよな? だったら、口の中は……無防備って事だろ?」
 その事に気づいた多喜が、素早い身のこなしで、地獄の炎の射程外まで移動し、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
 その間も黒皇竜ディオバルスは、オーロラを目で追い、シュバルト達を巻き込みながら、地獄の炎を吐き続けた。
「龍脈探査開始。世界情報収集……終了。うん。大体わかりました。この位置なら私でも狙えます」
 一方、白は【宝貝「太極図」(パオペエタイキョクズ)】を発動させ、索敵、情報収集、世界知識、龍脈使いを駆使して、鎧の隙間の位置を特定した。
 その場所は白の近くにあり、完全に無防備な状態になっていた。
「グルルルルルッ!」
 次の瞬間、黒皇竜ディオバルスが大きく息を吸い込み、再び地獄の炎を吐き出した。
「……クッ!」
 すぐさま、白が極符印で水元素を操作し、結界を張った。
 その結界は地獄の炎を浴び、跡形もなく消滅した。
 それに合わせて、白が雷公鞭の雷撃を放ち、鎧の隙間に打ち込んだ。
「グガァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 その途端、黒皇竜ディオバルスが悲鳴に似た鳴き声を響かせ、怒りの感情に身を任せて炎を吐いた。
「コイツが吸える攻撃で助かったよ! それじゃ、これで終わりにしようじゃないか。アタシが放った炎なら、お前に消せる道理はないだろ、ディオバルス!」
 それと同時に、多喜が【災い拒む掌(キャプチャー・アンド・リリース)】を発動させ、掌中に生み出した小規模の次元特異点で地獄の炎を受け止め、黒皇竜ディオバルスの口の中を狙って、地獄の炎をブチ込んだ。
「グガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 その一撃を食らった黒皇竜ディオバルスが、内側から燃え上がり、断末魔を上げて消し炭と化した。
「……愚かな。このまま死んでいれば、楽になれたものを……」
 そんな中、大天使ブラキエルが地上に向かって降り注ぐ光と共に、ゆっくりと舞い降りてきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『大天使ブラキエル』

POW   :    岩腕
単純で重い【岩石でできた巨大な腕】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    絶対物質ブラキオン
【「絶対物質ブラキオン」の鎧】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、「絶対物質ブラキオン」の鎧から何度でも発動できる。
WIZ   :    大天使の光輪
自身が装備する【大天使の光輪】から【破壊の光】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【徐々に石化】の状態異常を与える。

イラスト:藤本キシノ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

プリンセラ・プリンセス
連携・アドリブ可

意味のない大量虐殺など許せるはずがありません。いえ意味があっても許せるわけではありませんが。
天上界が何かはわかりませんが、行かせるわけには参りません。

先制攻撃は○第六感○幸運○見切り、馬に○騎乗しての機動回避。命中する場合は○オーラ防御○激痛耐性で耐える

反撃として覇竜閃空次元断を○カウンターとして使用。
如何に巨大な腕とあってもこちらの射程は1km足らず。そこまで巨大ではないはず。腕ごとあるいは本体を○斬撃波を乗せての○限界突破の○二回攻撃をブラキエルに放ちます。
「帝竜を切り裂いた一撃、受けなさい!」


ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(サポート)
基本的には料理をして自分含め、皆をお腹いっぱいにする事ばかり考えてます。
敵味方自分含めて世界は美味しい食材と考え、それを使って如何に美味しく料理出来るか、に力を入れます。

必要があれば事前に「肉体改造」を自分含めて色々な人に施し、対策を行います。
展開に応じて適切なUCを使用し、敵を倒して食べたり、味方を助けたりします。

終わったら皆に「料理」を振舞い「宴会」と洒落込みます。
最終的にみんなお腹いっぱいならハッピーエンド!

後はお任せ!


西院鬼・織久(サポート)
※過度なギャグ、性的な要素のあるシナリオはNG

【行動】
オブリビオン狩が最優先
口調等ステータス参照

五感と第六感+野生の勘で状況を把握し敵行動を予測
罠や逃走する敵の追跡などは戦闘知識の応用で対処する

「闇器」を場面に応じて使い分ける
武器は怨念の炎(呪詛+生命力吸収)を纏い継続ダメージ付与

先制攻撃を仕掛け狭い場所でも縦横無尽に動き回り死角から攻撃
殺気を抑え暗殺を行う事もできるが、大抵は特攻紛いの攻撃特化

集団にはUCやなぎ払いを範囲攻撃に広げるか、単体を夜砥やUCで拘束して振り回して周囲をなぎ払うなどで攻撃

敵の攻撃は残像などのフェイントや武器受けで受け流しカウンターを行う等全ての行動を攻撃に繋げる


水心子・静柄(サポート)
本差の姉に劣等感を持っていてい、表面上は邪険にしているが姉妹仲は良い方、所謂ツンデレ。考え方は知的、でも面倒になってくると脳筋的な解決法に傾く。勘が鋭いが如何にも知的に導いたように振舞う。知的にユーベルコードを使いこなす。脳筋ぽいけど実は知的。武器は鞘に入ったままの脇差(本体)。高圧的、威圧的な話し方だが、本人は至って普通に話しているつもり。

基本は本差を召喚して無双したがるが欠点があるが、相手によっては居合の構えをとって後の先で対応する。面倒な時は知的に考えつつグラウンドクラッシャーでデストロイ。



●オウガ・フォーミュラ
 大天使ブラキエルにとって、障害となるモノすべてが、破壊の対象であった。
 それが誰であっても、関係ない。
 邪魔か、邪魔でないか。
 ただ、それだけ。
 そのため、障害となるモノが、どんなに多くても、些細な問題であった。
 例え、それが何であれ、塵に変えれば、皆同じ。
 何を言われたところで、それは雑音であり、聞く価値もない。
 すべてが無意味な事であり、時間の無駄だった。
 とにかく、邪魔なモノは、すべて壊す。
 それ故に、大天使ブラキエルに迷いはなかった。
 少なくとも、今までは……。
「あなたの野望も、ここまでです。そもそも意味のない大量虐殺など許せるはずがありません。いえ、意味があっても許せるわけではありませんが……」
 そんな中、大天使ブラキエルの前に現れたのは、プリンセラ・プリンセス(Fly Baby Fly・f01272)であった。
 プリンセラは仲間達を引き連れ、大天使ブラキエルの行く手を阻んだ。
「封じろ、影面」
 すぐさま、西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)が【影封じ(カゲフウジ)】を仕掛け、【闇器】影面の影の腕を放った。
「……愚かな」
 即座に、大天使ブラキエルが絶対物質ブラキオンの鎧で影の腕を受け止め、ユーベルコードをコピーした。
 それと同時に、絶対物質ブラキオンの鎧から影の腕が放たれ、織久を狙うようにして襲い掛かってきた。
「それでは、我に当てる事など、不可能だ」
 その事に気づいた織久が五感と第六感と野生の勘を駆使して、舞うようにしながら影の腕を避けていった。
「……クッ!」
 そのため、大天使ブラキエルがこめかみをピクつかせ、不満そうに織久を睨みつけた。
 その気持ちに反して、影の腕は織久に触れる事さえ出来ず、無駄に時間ばかりが過ぎていった。
「……馬鹿な。あり得ない」
 その現実を受け入れる事が出来ぬまま、大天使ブラキエルが岩石で出来た巨大な腕を振り回した。
「それでも、これが現実よ」
 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)が、素早い身のこなしで攻撃を避け、大天使ブラキエルに冷たい視線を送った。
 おそらく、大天使ブラキエルは、自分の力を過信し過ぎていたのだろう。
 猟兵達の事を、辺りに漂うホコリと同等の扱いで見ていたため、目の前で起こった出来事が、単なる偶然であり、本来であれば起こりえない事だという考えに至っているようだ。
 そのため、何故こんな状況になっているのか、理解する事が出来ず、頭の中が疑問で埋め尽くされていた。
(……何か考え事をしているのかな?)
 その間に、ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)が、仲間達に対して肉体改造を施した。
「まあ、いい。纏わりつくホコリは、払えばいいだけの話だ」
 一方、大天使ブラキエルは考える事を放棄し、再び巨大な拳を振り回した。
 とにかく、壊す。
 視界に入るモノは、すべて破壊ッ!
 それが最もシンプルな答えであると判断した。
「簡単に払う事が出来るほど、私達が弱いと思ったら、大間違いですよ」
 すぐさま、プリンセラが第六感で、大天使ブラキエルの攻撃を見切り、馬に乗って間合いを取った。
「……!」
 その後を追うようにして、大天使ブラキエルが何度も拳を振り下ろした。
「それに、おいらはホコリじゃないよ?」
 一方、ラヴィラヴァは【膨張せし肉肉しい世界(ラ・モンド・デ・ラ・ヴィアンド)で、無限に巨大化する宇宙象(可食・高栄養)に変身した。
「なんだ、これは……」
 それを目の当たりにした大天使ブラキエルが、混乱した様子でラヴィラヴァを見たまま固まった。
 この様子では、大天使ブラキエルの理解を超えた行動であったのだろう。
 再び、沢山の疑問が頭の中を支配し、動きを封じられているようだった。
「所詮は劣化コピーと言ったところね。そもそも大天使を名乗れるほどの器でもないようだし……」
 静柄が呆れた様子でグラウンドクラッシャーを仕掛け、大量の返り血を全身に浴びた。
「帝竜を切り裂いた一撃、受けなさい!」
 次の瞬間、プリンセラが【覇竜閃空次元断(ドラゴニックシュレッダー)】を仕掛け、大天使ブラキエルを斬りつけた。
「ば、馬鹿な……馬鹿な……馬鹿な!」
 その一撃を食らった大天使ブラキエルが、信じられない様子で、悲鳴にも似た叫びを上げるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

イネス・オルティス
ここで引いたら私の故郷もただでは済まない、絶対に止めなければ

岩石でできた巨大な腕か、でも物理攻撃なら何とかなるわ
野生の勘と戦闘知識から判断して、相手の攻撃の力の方向を武器受けして
ずらし、よそに受け流しすればいい
勇気を持って武器がブレないように、しっかり握っていればいいわ
それでもすごい衝撃だろうけど、私けっこう怪力だから

一撃すかしたら、できたその隙に【始祖降臨】で呼び出した始祖様が攻撃
そして私は始祖様をダッシュで追跡して連撃を加える
さあ串刺しになりなさい


亞東・霧亥
・先制対策
数多の『残像』を囮にして的を絞らせない。
その間、『集中力』を研ぎ澄まし『戦闘知識』を総動員して、角度、脆弱性、速度等、岩腕の軌道を逸らす策を練る。
迫る岩腕に、瞬間的な『怪力』と『グラップル』を用いて、見定めた箇所へ『部位破壊』攻撃を行い、破壊の反動で軌道を逸らす。

【UC】
過去の激戦から書架の王『ブックドミネーター』に変身。

時間凍結氷結晶を纏い、培ってきた戦闘知識の量に比例した戦闘力増強と飛翔能力を得て、死角から死角へ飛び回りながら『属性攻撃』の『不意打ち』を隙間に放つ。

(書架の王の声音で)「さよなら、ブラキエル。心安らかに。」

※アドリブ、共闘可


董・白
※アドリブや他猟兵との連携は歓迎です

【心境】
「ここまで来たのです。負けるわけには絶対いけません。」
みなさん頑張りましょう。

【行動】
大天使の光輪…恐ろしい能力ですが、必ず突破口はあるはずです。きっと…。多分…。うん、がんばります。

結界術を発動します。
破壊の光を受け止め、一時的にですが、なんとか受け止めた隙に発射元の光輪へ破魔の霊符を投げつけ破壊し元を断ちます。
道術で石化を解除あるいは対抗できるか試してみます。

今度は私達の番です。
宝貝「太極符印」を使用します。
周囲の元素を操作収束。風と電撃を大渦のようにうねらせ、ブラキエルを巻き込んでいきます。

もうこれ以上の狼藉はさせません。


子豚・オーロラ
やっと会えたわね、大天使ブラキエル
いざ、勝負よ!

受け止めた技をコピー、ということはユーベルコード自体はこちらが先に撃てるのかしら
ならば遠慮なく【爆乳肉球刃】を撃たせてもらうわ
そして相手が撃ち返して来るならそれを刀を構えての【斬撃波】で受け止めてあげる
自分の技だもの、軌道は分かっているわ
突進に斬撃を置いておくようにして斬撃波の6連射
さらに連続で撃たれたら、今度は打ち返すように【カウンター】で【全力攻撃】のフルスイングを叩き込んであげる

相手の突進の勢いが止んだら、追撃する形に再度【爆乳肉球刃】で攻撃
今度は鎧ではなく頭部を狙い、回転する6刀でその首を刎ねてあげるわ
大天使ブラキエル、その首貰った!


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

出やがったな猟書家!
厄介な鎧を部下にまでばら撒きやがって、
お前はウルカヌスのオッサンかよってんだ!
っても知らねぇだろうな、チクショー!

でもなぁ。
さっきのディオバルスと同じく、がっちり鎧を着込んでるのかよ。
しかもアタシらのユベコを受け止めれば反射できるようなもの……だろ?
あれ?「受け止めれば」?
……そう言う事か!
こうしてアタシが仲間と一緒に戦いに挑んでいるなら、
あの「手」が使える!

アタシは他の猟兵の『援護射撃』に徹するよ。
そうして奴が鎧で攻撃を受け止めようとした瞬間を狙う!
その瞬間に、【縁手繰る掌】でその「鎧」だけアタシと一緒に転移させる。
無防備な所をやられちまいな!



●オウガ・フォーミュラ
「馬鹿な……あり得ない。こんな事……あっていいはずが……」
 大天使ブラキエルにとって、今日は厄日であった。
 信じられない事が立て続けに起こっただけでなく、自分が思い描いていた未来とは、まったく異なる現実を突きつけられた。
 それは大天使ブラキエルからすれば、悪夢以外のナニモノでもない。
 そのため、未だに現実として受け入れる事が出来ないのか、自分自身に繰り返し問いかけているような感じになっていた。
 しかし、満足のいく答えが出ない。
 何も答えが出ないのではなく、納得のいく答えが出なかった。
「……って、何をブツブツと愚痴ってやがる! 厄介な鎧を部下にまで、ばら撒きやがって! お前はウルカヌスのオッサンかよってんだ! ……っても知らねぇだろうな、チクショー!」
 そんな中、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)がムッとした様子で、仲間達と共に現れた。
「誰だ、お前は……」
 大天使ブラキエルが多喜達を睨みつけ、冷たい視線を送った。
「やっと会えたわね、大天使ブラキエル」
 そんな空気を察した子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)が、大天使ブラキエルの前に陣取った。
「……知らぬ顔だ」
 大天使ブラキエルが鬱陶しそうにしながら、オーロラを見つめて冷たくあしらった。
 そもそも、相手の顔を覚える気がないのだから、記憶にある訳がない。
「覚えていないのであれば、その魂に刻むだけです。ここまで来た以上、負けるつもりはありませんからね」
 董・白(尸解仙・f33242)が覚悟を決めた様子で、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
「魂に刻む……か。ならば、塵に帰すのみ」
 すぐさま、大天使ブラキエルが、岩石で出来た巨大な腕を振り下ろした。
「ここで引いたら私の故郷もただでは済まない、絶対に止めなければ……」
 それと同時に、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)が野生の勘と戦闘知識を使い、岩石で出来た巨大な腕を藪払い(戦闘用の斧)で受け流した。
「……!」
 その途端、大天使ブラキエルが唖然とした様子で、こめかみを激しくピクつかせた。
 本来であれば、潰れた死体が転がっていたはず。
 だが、目の前に広がっていたのは、異なる現実。
 認める事の出来ない結果であった。
「まさか動揺しているのか? だったら、まだ早い」
 その間に、亞東・霧亥(夢幻の剣誓・f05789)が【屍山血河(シザンケツガ)】を発動させ、時を遡る力に覚醒し、過去の激戦から書架の王『ブックドミネーター』に変身した。
「まやかしの類か。ならば……滅びよ」
 だが、大天使ブラキエルは、驚かなかった。
 心の中に芽生えた動揺を叩き潰す勢いで、大天使の光輪から破壊の光を放ち、自分の気持ちを否定した。
(……これで防げるといいのですが……)
 即座に、白が結界術を発動させ、破壊の光を受け止めた。
 それでも、すべての力を相殺する事が出来なかったため、その反動で尻餅をついた。
「そんなモノと防げると思ったのが、そもそもの間違いだ。これで……滅びろ」
 そこに追い打ちをかけるようにして、大天使ブラキエルがゴミを見るような目で白を見下ろし、再び大天使の光輪から破壊の光を放ってきた。
「……お断りします!」
 それと同時に、白が【宝貝「太極符印」(パオペエタイキョクフイン)】で周囲の元素を操作収束させ、風と電撃を大渦のようにウネらせ、大天使ブラキエルを巻き込んだ。
「こ、これは……ぐぬぬっ!」
 その大渦に飲み込まれ、大天使ブラキエルが唇を噛んだ。
 それは大天使ブラキエルにとって、屈辱的な事であったが、絶対物質ブラキオンの鎧を纏っているおかげで、致命傷にはならなかった。
「うわっ……、あんだけの攻撃を食らって、ノーダメージかよ。エグイな、あの鎧っ! しかも、アタシらのユベコを受け止めれば反射できるようなもの……だろ? ……ん? ちょっと待てよ」
 そんな中、多喜が何かに気づいた様子で、ニヤリと笑った。
「何か……おかしい」
 大天使ブラキエルが苛立ちを隠せない様子で、多喜をジロリと睨みつけた。
 だが、多喜は何も答えない。
 あえて答える事を拒否する事で、大天使ブラキエルの怒りを増幅させた。
「豚房流剣術奥義の一、爆乳肉球刃! 受けて見よぉぉぉぉぉっ!!」
 その隙をつくようにして、オーロラが【爆乳肉球刃(バクニュウニクキュウジン)】を発動させ、背中を反らし、足を首に絡め、球状になる事で、多方に刃を構え、回転しながら突進した。
「……愚かな!」
 その攻撃に気づいた大天使ブラキエルが、絶対物質ブラキオンの鎧で受け止め、オーロラのユーベルコードをコピーした。
 次の瞬間、大天使ブラキエルの身体から刃が生え、すべてのモノを切り刻む勢いで、回転しながら突っ込んできた。
「これは、またえげつない攻撃だねえ。まあ、アタシに注意が向いていない分、何とか……なるといいんだけど……。と、とにかく、やるだけやってみるしかないだろ、これは! だから、途中で千切れて、戦いを放棄するんじゃないよ、アタシの利き腕!」
 多喜が自らの迷いを振り払うようにして、大天使ブラキエルに突っ込み、【縁手繰る掌(アポート・アンド・テレポート)】を発動させた。
 それと同時に、大天使ブラキエルが身に纏っていた絶対物質ブラキオンの鎧が、多喜と共に転移した。
「一体、何が……!」
 その途端、大天使ブラキエルが、唖然とした様子で言葉を失った。
 ここまで来ると、猟兵達に運命の女神が味方しているとしか言いようがない。
 まるで死刑宣告を逸れたような心境に陥りながら、大天使ブラキエルが身体を震わせた。
「そろそろ現実を受け止めたら……、どう? いくら足掻いたところで、現実を書き換える事なんて出来ないわよ」
 その間に、オーロラが一気に間合いを詰め、全力攻撃のフルスイングを大天使ブラキエルに叩き込んだ。
「ぐわあああああああ!」
 その拍子に、大天使ブラキエルの翼が肉の塊となって宙を舞い、大量の血が雨の如く降り注いだ。
「ゆ、許さん! 許さんぞおおおおおおおお!」
 それと同時に、大天使ブラキエルが怒りを爆発させ、ケモノの如く吠えながら、岩石で出来た巨大な腕を振り下ろした。
「この程度の事で、心をかき乱すなんて……。思ったよりも大した事が無いのね」
 すぐさま、イネスが藪払いを構え、岩石で出来た巨大な腕を受け止めた。
 その途端、ズシンとした重みと共に衝撃が走り、両足が沈むようにして地面にめり込んだ。
「それだけ終わりが近づいているという事か」
 その隙をつくようにして、霧亥は時間凍結氷結晶を纏い、培ってきた戦闘知識の量に比例した戦闘力増強と飛翔能力を得て、死角から死角へ飛び回りながら、属性攻撃の不意打ちを仕掛けた。
「お、終わりだと……。何を寝ぼけた事を……。終わりなのは、お前達の方だッ!」
 大天使ブラキエルが殺気立った様子で、岩石で出来た巨大な腕を再び振り上げた。
「随分と無駄な事をするのね。そんな事で私達が動揺すると思っているの? だったら、これが答えよ」
 イネスが【始祖降臨(ゴセンゾサマサンジョウ)】で、無敵のビキニアーマーを着た隠れ里の始祖を想像から創造した。
 隠れ里の始祖はイネスと息を合わせながら、大天使ブラキエルに攻撃を仕掛けていった。
「ふ、ふざけるな……!」
 大天使ブラキエルがギチギチと歯を鳴らしながら、狂ったように拳を振り回した。
 しかし、イネス達に隙はなく、まったく攻撃が当たらなかった。
「いい加減に、運命を受け入れろ」
 その間に、霧亥が瞬間的な怪力とグラップルで、岩石で出来た巨大な腕を破壊した。
 それに合わせて、イネスが巨獣槍を握り締め、大天使ブラキエルの心臓を貫いた。
「こんな最後……認めん! 認める訳にはァァァァァァァ」
 その一撃を食らった大天使ブラキエルが悲鳴を響かせ、恨めしそうにイネス達を睨みつけた。
 だが、その気持ちに反して、肉体が崩壊を始め、身体中にヒビが入るようにして、メリメリと裂けていった。
「さよなら、ブラキエル。心安らかに……」
 霧亥がブックドミネーターの声色を真似、大天使ブラキエルに別れを告げた。
「ぐわああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 次の瞬間、大天使ブラキエルが断末魔を上げ、弾け飛ぶようにして消滅した。
 そして、猟兵達は平穏を取り戻した群竜大陸を、黙って眺めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月11日


挿絵イラスト