かませ速攻! 五行島制圧作戦・土
●稼穡の島
ここに『五行島』と呼ばれる五つの島があった。
この五つの島は離れた場所にありながら、兄弟島として互いに干渉しあいその歴史を紡いできた。
その中の一つ、『土の島』。ここは肥沃なる大地に広い農業地帯の広がる、最も豊かで実りある島。その島に、今一人の海賊が迫っていた。
「五面同時作戦、こいつはさすがに防げないだろ。五つの宝は全て私が貰う!」
羅針盤戦争を生き抜いた賞金稼ぎ、メリー・バーミリオンが、お宝発見アイを輝かせその島に迫っていた。
●その意味は不動
「皆さん、猟書家がグリードオーシャンに現れました」
ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)を装備したボディの一人、花園・桃姫が猟兵を見回して言う。
「敵はメリー・バーミリオン。羅針盤戦争で戦った方もいらっしゃるかと」
奔放な賞金稼ぎではあるが、その実力が本物であるということは猟兵たちは嫌というほど知っている。
「今回、彼女が『五行島』という島を襲おうとしいます。この島はグリードオーシャンに点在する五つの島で、兄弟島でありつつ支え合い、またときに悪しき影響も与えつつ共にあった島です」
島同士が同盟、あるいは敵対するのは珍しいことではないが、行き来が難しいグリードオーシャンで離れながらそれをしてきたというのはいかにしてか。
「この島々にはそれぞれ『五行の力』とされるメガリスがあって、それによって不思議な縁を繋いでいるようです」
島の出自が同じなのか、メガリスが結んだ縁か、それは定かではないけれど。
「そのメガリスを含めた島の宝を求め、メリー・バーミリオンが五行島を襲おうとしているわ。私が紹介するのは『土の島』。五つの中で最も安定していて肥沃、一方で変化を嫌い保守的な島です。ここの人たちを説得し、戦場になる前に安全圏へ避難させてください」
最悪多少の実力行使も。ミルケンはそう言って猟兵を見渡す。
「敵は五面同時作戦をかけています。時間がないので船は皆さんを下ろしたら別の猟兵が動かし、すぐ次の島へ向かいます。急がせて申し訳ないですが、どうかよろしくお願いします」
ミルケンは頭を下げてそう言うと、鉄甲船を南東へ回頭させた。
鳴声海矢
こんにちは、鳴声海矢です。
『注意!』
今回は非常に特殊なシナリオとして、基本的にプレイングを各章1~2名程度しか募集していません。
明日までに5シナリオ終わらせるのを目的に、サポートフル活用、文字数最低限で執筆の予定です。
プレイングを頂いてもリプレイは非常に短くなります。送る場合はご了承の上でお願いします。一応成功以上の通常プレイングが来た場合その分サポートは減らしてそちらを優先します。
内容が内容ですので詳しい解説は行いません。それでは、よろしくお願いします。
第1章 冒険
『避難誘導』
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POW : 離れた場所へ力ずくで運ぶ
SPD : シェルター等の隠れられそうな場所を探し、誘導する
WIZ : 魔法的な結界・防御壁などを作る
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
避難誘導と説得、了解ですぅ。
それでは、急いで参りましょうかぁ。
此処は『説得のプロ』にお任せしましょう。
【伎偶】を使用、『ネゴシエイト』を専門分野とする『従者』を召喚、この方に『説得』をお任せしますねぇ。
『専門知識と超技術を持つ専門家』ですから、余地が全く無い状況でない限り、様々な手段で説得していただけるでしょう。
その間に、私は『応じてくれた方』を護衛し『一時避難先』となる場所へ誘導しましょう。
また、避難完了後は『遠距離・広範囲攻撃』等に巻込まれても対処できる様『FMS』のバリアを展開してガードに回れば、安心していただけるのではないかとぉ。
交戦は他の皆様にお願いしますぅ。
猟兵の仕事は急ぎの者が多いが、今回は特に時間がないという。
「避難誘導と説得、了解ですぅ。それでは、急いで参りましょうかぁ」
だから夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)も、鉄甲船『黍団号』から飛び降りると同時に現場へと急行した。
その現場となるのは、広い土地に農耕地帯があり、家屋はぽつぽつと立つ一見平和な田舎。だが、ここに並の海賊とは比べ物にならない脅威が迫っていることを、今から伝えなければならないのだ。
「此処は『説得のプロ』にお任せしましょう。大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、大いなる技術を操りし女神の従者よ、私の元へ」
ここの住人達は保守的だという話は事前に聞いている。ならばゆっくりしている時間はないと、【豊乳女神の加護・伎偶】にてネゴシエイトを専門とする十社を呼び出し島の各所へ向かわせるるこる。そして従者たちは、それぞれの手で住人たちを説得しはじめた。
『七大海嘯に代わる新たな脅威がこの島を襲う』
『何でもするから今だけ話を聞いて』
『死にたくなければ言うことを聞け』
理詰めから脅迫まがいまで、とにかく相手に合わせてあらゆる手段を用いる従者たち。幸いそれが功を奏したか、多くの住人がるこるのいる一時避難場所へと連れられてきた。
「皆さん、一時の辛抱です。どうかここからでないでくださいませぇ」
そういうとるこるは住人達を守るよう円盤『FMS』を配置し、大きなバリアを展開する。
目の前で広げられる圧倒的な力に、連れてこられた手段を問わず住人達は戦いが起こるのが本当だと実感するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
相沢・友子
理屈で意思は曲げれない。だから、島に降り立ったら歌ってみようかな。
私の歌なら島の端で届くし、少し聞こえづらいかもしれないけどその分込めた気持ちは島の人に届くと信じるよ。
【歌】
ホントは海の潮の匂い嫌い。嫌な思い出がたっぷり一杯で私がまっさきに逃げたいんだよ。
なんで来たんだって、今後悔しかないよ。
グリモア猟兵さんの話半分でゲートに飛び込んじゃったんだよ。
この島に危険が迫ってるらしいんだってさ、もしよかったら私も安全なところに連れて行ってくれないかな?
貴方はきっと、この島のことなら私より詳しいよね?
【行動】もしもの保険にUCで硝子の寝ず見たちを島に放っとくよ。きっと私よりも島民の安全のために働くよ。
鉄甲船から降り立った相沢・友子(水使いの淡水人魚・f27454)は、島の奥へ向かわずにただその方向を見る。
「理屈で意思は曲げれない。だから、島に降り立ったら歌ってみようかな」
船に乗っていた時からずっと、そうしてみようと考えていたから。なれない言葉を幾千並べるよりも、心を込めた歌の方がきっと心に届くと信じるから。
そうして友子は、島の端まで届くと自負する歌声を、朗々と張り上げた。
【ホントは海の潮の匂い嫌い。嫌な思い出がたっぷり一杯で私がまっさきに逃げたいんだよ。
なんで来たんだって、今後悔しかないよ。
グリモア猟兵さんの話半分でゲートに飛び込んじゃったんだよ。
この島に危険が迫ってるらしいんだってさ、もしよかったら私も安全なところに連れて行ってくれないかな?】
来たくもない所に来てしまった。でも、それはこの島を救うという一念に動かされ、最後まで話を聞く余裕もなかったから。だから、その思いを届け、叶えたい。
その歌声に誘われてか、何人かの島民たちが友子の元へと現れた。
「貴方はきっと、この島のことなら私より詳しいよね?」
その島民たちに友子が語り掛ける。自分を信じてくれるなら、どうか、他の人たちも避難させてと。
島民は一度頷いて、彼女を信じることを表明した。頑なだと言われた島民がこうも動く。それは友子の考えが正しかったことの証明だろう。
その手助けとして【守護近衛隊】の硝子の寝ず見たちを島に放つ。自分よりもうまく島民を助けてくれる。そう信じて。
「海が嫌いだってのによく来てくれました。お礼にご忠告ですが……海嫌いなら水の島にはいかない方がいいですよ? 水しかないんで」
笑ってそう告げる島民。それは本当の忠告かそれとも冗談か、ともあれ、心を開かなければ出ない言葉であろうことは間違いなかった。
大成功
🔵🔵🔵
リダン・ムグルエギ(サポート)
「やーよ面倒臭い。アタシの仕事(デザイン)はもう終わってるの
「お、今の映えるわね!ヒュー
キマフュ特有のノリの服飾師
戦闘では
見た人の五感を狂わす「催眠模様」の入り衣装を作って配る事で
仲間の防御底上げと敵の妨害を実施
調査系では
コネや口コミ等でブームを作って周囲を動かし、その結果待ちだったりと
「依頼で描写される前の時点で自分のやるべき仕事を終えている」事が多い純支援キャラ
依頼本編では戦いの様子等を撮影・配信したり
キャーキャー逃げたり
合いの手を入れてたりしてます
単独戦闘には不向き
ミシンや針、布等も所持
その場で他依頼参加者に合わせ衣装アレンジも
MSのセンスで自由にハチャメチャに動かしてOK
エロだけは厳禁
春夏秋冬・ちよ(サポート)
風景画が趣味のお節介な旅老猫
優しいお婆ちゃん猫で猟兵としての経験は浅いですが、アルダワの学生としてとても長い間戦い続けた歴戦の戦士です
口調はステシをベースに優しいお婆ちゃんをイメージ
動物と会話して道や情報等を得ます
UCは竜を疑似再現、その力を借りる物
何の竜の力かは状況、やりたい事によって指定を
(例:火竜・刃竜・筋肉竜等々 真面目からネタまで可)
戦闘は素早い身のこなしで回避重視、杖か閉じた傘(又はUC)による鋭い攻撃
所謂蝶のように舞い、蜂のように刺す
得意技はUCで騎乗か飛行してのランスチャージ
一人称追加・おばあちゃん
禁止事項
真の姿の解放(覚醒)
UC『凶夢の魔竜騎士』二種の併用
公序良俗に反する行動
リヴェンティア・モーヴェマーレ(サポート)
サポプレ
▼アドリブや他の方との絡みモリモリの盛り大ジョブです
▼性格
いつも笑顔でほわほわのぽやんで楽観的な元気っ子
▼口調
なのでス、でショウ、なのですカ?
等、文章の語尾や途中に1、2文字カタカナが入る
挿入箇所はお任せ
『~な気持ち』が口癖
敵に対しても「さん」付けする
▼武器、アイテム
戦闘時以外は動物の形をとっている子達が多く
会話や意思の疎通もします
動物達の方がしっかりしてる説があるやも…
(踏ん反り返る動物達)
▼得意
情報収集
ハッキング
支援
▼好き
家事全般
動物
▼戦闘
後衛に居る事が多く
後方から援護射撃やオーラ防御での防衛サポを好む
▼NG
過度なエロ
(尚、羞恥心がぶっ飛んでるので恥ずかしがると言うことは無いでス)
「やーよ面倒臭い。アタシの仕事はもう終わってるの」
島に降りて開口一番、リダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)はそう口走った。むしろ仕事はこの先が本番、その為の下準備として島民を避難させねばならないのはずなのに。
もっとも彼女の言うことも間違っていない。彼女は本業はデザイナーであり、その仕事はすでに終えているのだ。
「まあまあ、そういわないで、ここはこのおばあちゃんを手伝うと思ってね?」
そんな彼女にそう言うのは春夏秋冬・ちよ(旅する老猫・f19400)。外見から少々年齢が分かりにくいケットシーだが、その自称が表す通り彼女は御年101歳の老婆だ。もちろん同時に猟兵である故にそんなヤワな存在でもないのだが、やはりこういった形で言われてしまって突っぱねられるほどリダンも無法ではない。
「そうと決まれば、早速島民の皆様を説得に行きまショウ!」
意見はまとまった、とばかりに明るくのんびり、リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)が先陣を切って歩き出した。その後をちよがにこやかに、リダンがちょっと不満げにしながらもやれやれと言った調子で歩き出す。
やがて島の居住区。すでに何人もの島民が猟兵によって避難させられているだけあって、既に島民の間には緊迫した空気が漂っていた。
「あらまあ、そうなの、へぇ」
その空気の中、ちよが傍らの動物相手に何かの相槌を打つ。リダンが『まさか……』と言いたげな目で見つめるがそんなことはない。彼女は本当に動物と会話できるのだ。そして普段動物の姿を取るリヴェンティアの武器たちもそこに混ざり、何かを彼女に伝えている。
「どーしても避難しないおじいさんがいるそうデス。ちょっと説得しに行きマシょう!」
動物たちからの情報に、三人は梃子でも動かないという老人の元へと向かった。
「ワシは絶対動かんぞ。何か来るというならこの島と共に死んでやる!」
そこにいたのは絵にかいたような頑固老人。身寄りを失くし、近所ともやや折り合い悪く、この島の負の側面を一身に背負ってしまったような老人のようだ。
「あなたのお気持ちも分からないでもありません。でも、あなたに生きて欲しいと思う方だっているんですよ?」
「ふん、そんな奴など……」
「おや、ここにそんなおばあちゃんが一人いるんですけどねぇ?」
「ぬぬっ……」
やはり老人の相手は老人とちよが先頭に立って説得を行うが、どうやら効果は覿面、老人は少しずつ心を動かされているようだ。
「お、今の映えるわね! ヒュー」
その様子を、遠方からリダンが撮影しつつ聞こえないよう冷やかす。もちろんただ眺めているわけではなく、彼のまんざらでもない姿を証拠にとっておき、ごねたときの説得材料に使うつもりだ。
「おじいさん、だんだん避難する気持ちですネ! ちょっと行ってきマス!」
リヴェンティアも最後の一押しをかけるべくその場に加わる。
「おじいさん。移動先でも不自由はさせませんヨ。こう見えて私家事とか得意何で、お世話いたしマス!」
堂々と言うリヴェンティア。一緒にいる動物たちもふんぞり返っている。
「ちゃんと自分たちがフォローするから、だそうで」
その動物たちの言葉を通訳するちよ。ずっこけそうになるリヴェンティアだが、完全に否定しきれないのもまたかなしい。
「まったく、いい絵提供してくれちゃってさ……キマフューじゃあんま受けないんだけどねこういうの」
その穏やかな空気にそう言いつつも、老人の心が砕けたことを察し、もう心配はなさそうだと判断するリダン。
「はいはい! のんびりまったりは動いてからやるよ! 服ならアレンジしてあげるけど、体が壊れたらアタシじゃなおせないんだからね!」
なれば、最後に空気読まずを行うのが自らの役目。そう察したリダンはぱんぱんと手を叩き、老人、そして仲間たちを避難所の方へ向かせた。ゆっくり立ち上がる老人の隣で、あえて穏やかな空気を切る役を引き受けてくれた彼女に仲間たち二人は感謝の視線を送る。
「まったく……こりゃ相当いい絵見せて貰わないと割に合わないね」
そう言ってリダンはそろそろ上陸しているであろう騒動の原因を、虚空越しに睨みつけるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『メリー・バーミリオン』
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POW : 野郎共、仕事の時間だ!
レベル×1体の【海賊船団員】を召喚する。[海賊船団員]は【したっぱ】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : お宝発見アイ〜伝説の海賊を添えて〜
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【大海賊の霊】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ : 大逆転! 元の木阿弥大津波
自身の【サーベル】から、戦場の仲間が受けた【屈辱の数】に比例した威力と攻撃範囲の【津波】を放つ。
イラスト:和狸56
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「十六夜・巴」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アニス・セリオン(サポート)
ドラゴニアンのアリスナイト×シンフォニア、7歳の女です。
口調 向日葵(わたし、あなた、~さん、ね、よ、なの、なの?)
大切な人には 陽だまり(わたし、相手の名前、ね、よ、なの、なの?)です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
上陸し、島内へ進んできたメリー・バーミリオン。人里を見つけいざ略奪を思ったところ、なぜだかそこには人っ子一人いない。
「何これ? まあ、誰もいないなら空き巣でも……」
そういうメリーの前に、一つの小さな影が立ちはだかった。
「お野菜……この島を、荒らさせはしないよ!」
アニス・セリオン(腹ペコドラゴニアン・f32470)が小さな体を大きく広げ、メリーのそれ以上の進軍を阻もうとする。
「なるほどあんたらの差し金か。じゃあまずはあんたをやらせてもらっちゃおうか!」
見かけが子どもだからと言って侮るメリーではない。羅針盤戦争の間だって何度も猟兵に煮え湯を飲まされ、その身を滅されたのだ。具体的な記憶はなくとも見た目で侮る愚はもう犯さない。
「野郎ども、やっちまえ!」
故に、幼子相手に多勢の配下をけしかけ、取り囲んでの袋叩きをかけさせる。あまりにも容赦なく、残虐極まりない暴力の嵐がアニスを襲う。
ややあって殴打に疲れた配下たちが手を止める。そこにいたのは。
「気が済んだ? じゃあ、こっちの番!」
無傷のアニスの姿。その体には【アリスナイト・イマジネイション】の無敵の戦闘鎧が纏われていた。配下如きの攻撃でその無敵を揺るがすことなどできるはずもなく、疲れ切った配下を一瞬ですり抜けアニスはメリーへと迫る。
「くっ……」
「人のものを取るのは、泥棒!」
当たり前の、だが決してこの場では譲ることのできない正論と共に、幼き正義の槍がメリーの腹部を深く穿つのであった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携OK!
ハーイ、メリー。ワタシ、バルタンデース!
今アナタの近くにイマース!(チェインハンマーを振り回し)
いつの間にここに来たかって?
HAHAHA! 隣の島から、滑走靴を履いて駆けて来マシター!
それでは挨拶も済んだので。
下っ端の海賊団員の方々を、片っ端から薙ぎ倒して、メリーを狙いマース!
まっすぐ行って、振り下ろす! と、見せかけて。
「六式武装展開、煙の番!」
フェイントで煙幕! 虚を突いて、瞬時に展開したパイルバンカーを叩き込みマース!
HAHAHA、鉄の番だと地形を破壊して、島の人に怒られてしまいマスカラネー!
「くっ……どこまでも、邪魔が入る……!」
五面同時作戦を展開しつつも未だ一つも宝を手に出来ていないメリー。その理由は、いわずもがな猟兵たちの活躍だ。
そしてこの島でも、それはやはり同じこと。
「ハーイ、メリー。ワタシ、バルタンデース! 今アナタの近くにイマース!」
ぶんぶんとハンマーを振り回す風切り音を鳴らし、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がメリーの前に見せつけるように姿を現した。
「ななな……なんでお前がここにいる! 配下の連絡じゃ他の島にいたって……」
他の島の状況を配下経由で聞いていたメリーは、すでに二つの島に現れたバルタンの、それこそ彼女が真似た怪異の如きさらなる登場に慌てふためく。
「いつの間にここに来たかって? HAHAHA! 隣の島から、滑走靴を履いて駆けて来マシター!」
嘘か真か、島の間を走ってきたというバルタン。だがその真偽など今はどうでもいい。大切なのは、彼女が何のためにここにやってきたかということ。
「それでは挨拶も済んだので、皆さんはちょっとどいててクダサーイ!」
召喚された配下を、振り回したハンマーで無造作になぎ払っていくバルタン。たった一日で幾度となくメリーを相手取った彼女にとって、配下たちなど最早頭数にすらならない。
そしてバルタンの鉄槌が、メリーの脳天目がけて振り下ろされる。
「まっすぐ行って、振り下ろす!」
「負けるか!」
防ごうとメリーが構えたその瞬間。
「六式武装展開、煙の番!」
バルタンの体から煙が噴き出し、辺りを真っ白に染めた。
そして来るはずの衝撃がなく一瞬動揺したメリーを、少し遅れて巨大な杭が刺し貫いた。
「がっ……!」
血を吐き倒れるメリーの後ろには、巨大なパイルバンカーを構えたバルタンの姿が。
「HAHAHA、鉄の番だと地形を破壊して、島の人に怒られてしまいマスカラネー!」
直線的な破壊技と思わせて、フェイントからの一撃である【粉塵纏・破城槌】という選択。向き合うたびに手を変えメリーを攻めるバルタンの動きは、まさに歴戦と呼ぶにふさわしいものであった。
大成功
🔵🔵🔵
鞠丘・麻陽
■方針
・同行者:鞠丘 月麻(f13599)/双子の妹
・アド/絡◎
■行動
こういうのは慣れないけど、援護に来たんだよ。
頑張るんだよ。
大人数の部下がいるなら、一気に狙う形がいいかな、だよ?
【慈光華】を使用、『ドラゴン』を指定して『翼』と『ブレス』の能力を入手して飛行、上から『ブレス』による[範囲攻撃]を仕掛けるんだよ。
『海賊団』の人達が、この状況で『上』に攻撃を仕掛けるなら、銃のたぐいになりそうだから、それは『柳葉天』を『盾』にして防いで、それでも難しそうなら『鱗』を付与して対処するんだよ。
後は、上から回り込むようにして月麻ちゃんと一緒にメリーさんを挟撃、他の方もいれば一緒に囲んで確実に叩くんだよ。
鞠丘・月麻
■方針
・同行者:鞠丘 麻陽(f13598)/双子の姉
・アド/絡◎
■行動
一緒に援護に来ました、何とか頑張ってみます。
『胸の谷間』に『メダル』を埋め【氷輪銭】を発動、『身体能力強化』と『高速飛行能力』を得て飛行しますね。
そして、上から『金銀砂子』での射撃中心に攻撃します。
此方の『弱点』は『メダルを剥されると効果を失う』点でしょうが、『高速飛行する相手の胸の谷間から剥す』のはかなり難易度が高く『実証』は難しいでしょう。
攻撃の際は機動力を奪う様『脚』を狙い[部位破壊]を試み、跳躍等で接近されたら『霊槍』と『蓬月天』による[カウンター]で叩き落します。
後は、麻陽ちゃんや他の方と包囲し、確実に叩きますね。
二度体を穿たれ、ここでも撤退を考えに入れるメリー・バーミリオン。だが、それを看過するほど猟兵は甘くない。
「こういうのは慣れないけど、援護に来たんだよ。頑張るんだよ」
逃げようとするメリーの前に、赤き巨峰が立ちふさがった。
「一緒に援護に来ました、何とか頑張ってみます」
踵を返すメリーの前に、次は青き巨峰が立ちふさがった。
その山の名は、鞠丘・麻陽(豊饒の使徒・陽・f13598)と鞠丘・月麻(豊饒の使徒・月・f13599)。とある神に使える双子の使徒であり、まさに規格外と言える超巨大バストを持つ姉妹であった。
その圧巻の体がメリーをはさみ、ここは通さぬという意思をこれ以上なく彼女に伝える。
「大いなる豊饒の女神、《楽園の地》より紅鏡へと、象徴せし欠片の一つをお与え下さい」
「大いなる豊饒の女神、《楽園の地》より水鏡へと、その印をお与え下さい」
そして姉妹は同時に女神の加護を賜る。麻陽の体に赤きドラゴンの翼を生やし、月麻は胸の谷間に刺しこんだメダルから力を経て空へと舞い上がる。
そして上空から、まずは麻陽の吐く紅蓮の炎がメリーを襲った。
「あ、熱っ! おい野郎ども、あれを撃ち落とせ!」
「む、無理でさぁ頭……ぐあぁ!」
配下を読んで攻撃を命じるが、剣や槍では届かず、弓や銃などゆっくり狙っている暇もないし、でたらめに撃ったところで麻陽の『流銀装『柳陽天』』に弾かれる。おまけに配下たちは『したっぱ』属性である。したっぱがドラゴンに会えば、成す術なく焼き尽くされるのがその役回りであるのはある種当然だろう。
次に残ったメリーに向けて、月麻が双銃『金銀砂子』を撃ちかける。
それを剣で凌ぎつつ、メリーは月麻の動きを見て考える。
「ふん、大方あのメダルが力の源だろ! それを引き剥がせばその力はなくなる!」
ある種とても分かりやすい、月麻の力の弱点。それが正解であると証明するかのように、大海賊の霊が彼女の傍らに現れる。
「その通りです。ですがどうやって実証するつもりで?」
メリーのユーベルコード封印は『実証』できなければ効果を発揮しない。似た能力の仲間でもいれば本人に手を出さなくてもできたかもしれないが、オブリビオンは基本同種か単騎で攻めてくる。もちろん月麻の超巨大乳の中にはさすがのメリーと言えど簡単には手を届かせることができない。
実証方法に悩む隙を突き、月麻は高速で飛来、メリーを確実に逃がさぬようその足に槍の一撃を加えた。
「ぐっ……!」
その痛みによろめくメリー。そしてそこに、麻陽のさらなるブレスが降り注いだ。
「うああああっ! くそおっ!」
恥も外聞もなく逃げようとするが、二人がメリーを再度挟むように急降下。その圧倒的四つの山がメリーの周囲を埋め尽くす。
「いくよ月麻ちゃん!」
「うん、麻陽ちゃん!」
双丘交差する双子のクロスアタックが、メリーをその場で叩き潰した。
「もう……2つだと……」
すでに五面の半分を打ち砕かれたメリー。残る計略が潰える時も、きっと近い。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵